JP4424274B2 - 電子部品の実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多連ノズルにより電子部品供給部の電子部品を吸着して基板等の実装対象に実装する電子部品の実装方法に関するものである。
電子部品(以下「部品」という)の実装分野では、移載ヘッドに設けられたノズルにより電子部品供給部の部品を吸着し、これを基板等の実装対象に実装する実装装置が広く用いられている。また、部品の実装効率を高めるため、移載ヘッドに複数のノズル(多連ノズル)を装着するものが知られている。
この種の実装装置においては、多連ノズルで吸着した部品を基板に確実に実装して欠品基板の発生を防止することが重要な課題となっている。そのため、多連ノズルに電子部品供給部の部品を吸着してピックアップした後に、カメラ等の認識手段によりノズルの吸着面に部品が吸着されているか否かを確認する認識作業が行われている。
しかし、この認識作業において部品を吸着していると確認されたノズルであっても、認識作業後、部品を基板に実装するまでの間に部品がノズルから落下する場合があり、この場合には、部品を吸着していないノズルにより実装が行われることになり、欠品基板が発生するおそれがあった。
このような問題を解決する手段として、多連ノズル内の真空圧を真空圧センサで監視し、部品吸着時の真空圧と実装直前の真空圧との差が所定の閾値以上である場合に部品の落下が発生したと判断する実装方法が提案されている。また、コストメリット及び可動部を軽量化するため、真空圧の監視を1個の真空センサで行うことも提案されている。
特開2004−71830号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されたものは、カメラによる認識作業後に移載ヘッドが基板への実装位置に移動する際に生じうる部品の落下を検知するものであり、多連ノズルにそれぞれ吸着された複数の部品を基板に順次実装する際に、基板上で他の実装位置へ順次移動するノズルからの部品落下まで検知するものではなかった。
そこで本発明は、多連ノズルに吸着された部品の実装作業中における落下を検知することができる電子部品の実装方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、真空発生源に連通する吸気路に接続された多連ノズルにそれぞれ電子部品を吸着し、この吸気路内の真空圧を検知しながら電子部品を実装対象の複数の実装位置に順次実装する電子部品の実装方法であって、前記多連ノズルを前記実装対象の最初の実装位置上に移動させる第1の移動工程と、前記第1の移動工程の前後における真空圧の差が第1の閾値以下であれば、前記最初の実装位置に電子部品を実装する第1の実装工程と、前記多連ノズルを前記実装対象の次の実装位置上に移動させる第2の移動工程と、前記第2の移動工程の前後における真空圧の差が第2の閾値以下であれば、前記次の実装位置に電子部品を実装する第2の実装工程と、を含み、前記第2の移動工程及び前記第2の実装工程を繰り返し行って、前記実装対象の複数の実装位置に電子部品を順次実装する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の移動工程の前後における真空圧の差が前記第1の閾値を超えた場合には前記第1の実装工程を中断して電子部品の実装を行わない。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記第2の移動工程の前後における真空圧の差が前記第2の閾値を超えた場合には前記第2の実装工程を中断して電子部品の実装を行わない。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、前記第2の閾値が前記第1の閾値より小さい。
本発明によれば、多連ノズルによる実装作業中の部品の落下を検知することが可能となり、欠品基板の発生を防止することができる。
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態における電子部品の実装装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態における多連ノズルの側面図、図3は本発明の一実施の形態における吸排気系の構造図、図4は本発明の一実施の形態における吸気系の配管図、図5は本発明の一実施の形態における電子部品の実装装置の制御系の構成図、図6は本発明の一実施の形態における電子部品の実装動作を示したフローチャート、図7は本発明の一実施の形態における吸気路内の絶対真空圧の変動を示したグラフ、図8、図9は本発明の一実施の形態における吸気路内の相対真空圧の変動を示したグラフ、図10は本発明の他の実施の形態における多連ノズルの側面図である。
まず、電子部品の実装装置について、図1及び図2を参照して説明する。図1において、基台1上の略中央にはX方向に延伸する搬送路2が配設されている。搬送路2は、実装対象としての基板3を搬送して所定位置に位置決めする。なお、本発明において、基板の搬送方向をX方向とし、これに水平面内で直交する方向をY方向とする。搬送路2のY方向における両側方には電子部品供給部4が配設されており、複数個のテープフィーダ5が着脱自在に並設されている。テープフィーダ5には多数の部品が格納されている。
基台1のX方向における両端部には一対のYテーブル6が配設されている。これらのYテーブル6上にはXテーブル7が架設されており、Yテーブル6の駆動によりY方向に移動する。Xテーブル7の側部には移載ヘッド8が配設されており、Xテーブル7の駆動によりX方向に移動する。移載ヘッド8には、図2に示すように、部品を吸着する多連ノズルとしての複数個のノズル20(本実施の形態では10個)がX方向に一列に装着されている。Yテーブル6及びXテーブル7は、ノズル20を基台1上で水平移動させる水平移動手段になっている。
図1において、搬送路2と電子部品供給部4の間には部品認識手段としてのラインカメラ9が配設されており、移載ヘッド8のノズル21に吸着されピックアップされた部品を下方から撮像して部品の有無や吸着姿勢等を認識する(図2参照)。
次に、移載ヘッド8における吸排気系の構造について、図3及び図4を参照して説明する。図3は吸排気構造の配管図であり、図4は吸気系の配管図である。
図3において、各ノズル20にはそれぞれ吸気管21と排気管22が接続されており、吸気管21と排気管22は、空気圧調整ユニット23を介して空気圧源24と接続されて
いる。各ノズル20はそれぞれ吸気バルブ25を介して吸気管21と接続されており、吸気バルブ25の開閉により任意のノズル20における部品の吸着・非吸着を選択的に制御することができる。吸気管21にはエジェクタ26、レギュレータ27が直列に介設されており、空気圧源24からエジェクタ26に圧縮空気流が送られると吸気管21内が負圧となって吸引される。空気圧源24とエジェクタ26は、ノズル20に部品を吸着させる真空発生源となっている。
また、各ノズル20はそれぞれ排気バルブ28を介して排気管22と接続されており、排気バルブ28の開閉により任意のノズル20における部品の吸着破壊を選択的に制御することができる。排気管22にはレギュレータ29が介設されている。
図4において、吸気管21はマニホールド30と連通しており、マニホールド30には10個のノズル20が一列に等間隔で整列して装着されている。各ノズル20は通気路31によりマニホールド30と連通しており、通気路31には上記の吸気バルブ25が介設されている。マニホールド30の略中央には真空圧センサ32が取り付けられており、吸気管21から各ノズル20に至る吸気系における真空圧を検知する。マニホールド30は、空気圧源24とエジェクタ26からなる真空発生源と各ノズル20を連通させる吸気路となっている。
移載ヘッド8における吸排気系は以上のように構成されるので、真空発生源の故障やエアリーク、また、多連ノズルの各ノズル20のうち半数程度のノズル20で部品の非吸着が起きると吸気系において多量のエアリークが発生し、他のノズル20において部品を安定して吸着し続けることが困難なほどにマニホールド30内の真空圧が低下する。従って、閾値を絶対的な真空圧値として予め設定しておくことにより、マニホールド30内の真空圧が設定された閾値以下となっている場合には、上記のような要因により部品の安定吸着が困難な状態になっていると判断することができる。
また、ノズル20に部品を吸着した後、基板3へ実装するために移載ヘッド8が移動する際に部品が落下した場合も吸気系においてエアリークが発生し、マニホールド30内の真空圧が低下する。従って、閾値を相対的な真空圧値として予め設定しておくことにより、移載ヘッド8の移動前後におけるマニホールド30内の真空圧の差が予め設定した閾値を上回っている場合には、途中で部品が落下して何れかのノズル20において部品が非吸着となっていると判断することができる。
次に、電子部品の実装装置の制御系の構成について、図5を参照して説明する。制御部50は、搬送路2、テープフィーダ5、Yテーブル6、Xテーブル7、移載ヘッド8、ラインカメラ9、吸気バルブ25、排気バルブ28、真空圧センサ32、空気圧調整ユニット23、空気圧源24と電気的に接続されている。さらに制御部50は、データベース部43、操作入力部44、表示部45とバス51により接続されている。データベース部43には、部品データ43a、制御パラメータ43b、基板データ43c、ノズルデータ43d、閾値データ43eが記憶されている。
電子部品の実装装置は、制御部50の制御指令を受け、真空発生源に連通する吸気路に接続された多連ノズルにそれぞれ電子部品を吸着し、この吸気路内の真空圧を検知しながら電子部品を実装対象の複数の実装位置に順次実装する動作を行う。
電子部品の実装装置は以上のように構成され、次に電子部品の実装動作について、図6を参照して説明する。図6は電子部品の実装動作を示したフローチャートである。まず、実装装置の駆動をスタートさせ、移載ヘッド8をテープフィーダ5上のピックアップ位置に移動させるとともに空気圧源24を駆動させてノズル20に所定の部品を吸着させる(
ST1)。部品吸着後、真空圧センサ32によりマニホールド30内の真空圧を検知して予め設定された第3の閾値TH3との比較を行い、マニホールド30内の真空圧が第3の閾値TH3以上であるか否かの判定が行われる(ST2)。第3の閾値TH3は絶対的な真空圧値として例えば40kPaに設定されており、マニホールド30内の真空圧が40kPa以下である場合には、真空発生源の故障やエアリーク、また、多連ノズルの各ノズル20のうち半数程度のノズル20で部品の非吸着が起きると吸気系において多量のエアリークが発生し、部品を安定して吸着し続けることが困難な状態になっていると判断される。
図7は、部品をテープフィーダ5からピックアップしてノズル20に吸着する動作(ST1)におけるマニホールド30内の真空圧の変動の一例を示している。吸着を開始してから時間t1までは部品を順調に吸着し、一定の真空圧P0を保っている。なお、部品の吸着は、ノズル20の下端部を部品の上面に当接させた後に当該ノズル20の吸気バルブ25を開いて(他のノズル20の吸気バルブ25は閉鎖した状態)真空吸着して行うので、部品の吸着に成功するとマニホールド30内の真空圧にほとんど変動はなく略一定の真空圧状態を保つ。時間t1において、何れかのノズル20が部品の吸着に失敗してエアリークが発生し、真空圧がP0からP1に低下している。時間t2において、別のノズル20が部品の吸着に失敗し、真空圧P2に低下して第3の閾値TH3を下回る。
このように、マニホールド30内の真空圧が第3の閾値TH3を下回っている場合には、実装装置の動作を停止する(ST3)。一方、吸着終了時におけるマニホールド30内の真空圧が第3の閾値TH3以上である場合には、移載ヘッド8をラインカメラ9の上方へ移動させてノズル20に吸着された部品を下方からスキャンニングする(ST4)。スキャンニングによりノズル20に吸着された部品の姿勢等を認識するとともに部品の有無を確認し(ST5)、非吸着のノズル20については部品の実装動作を行わない(ST6)。これにより、部品の空実装を未然に防止して欠品基板の発生を回避している。
従来、非吸着のノズル20の存在が確認されると、そのノズル20の吸気バルブ25を閉鎖して真空圧の回復を図っていたが、ラインカメラ9の認識パラメータの入力ミス等があった場合には、部品を吸着しているノズル20を非吸着ノズルであると誤判断し、吸気バルブを閉鎖して部品を落下させてしまっていたので、これを防止するために吸気バルブ25を閉鎖しないようにしている。
スキャンニングが終了すると、マニホールド30内の真空圧をゼロリセットする(ST7)。ゼロリセット後における部品の落下による真空圧の低下量は真空圧の差として相対値で管理される。
次に、移載ヘッド8を基板3上に移動させ、最初に実装される部品を吸着したノズル20を基板3上の最初の実装位置へ移動させる(ST8)。このST8の動作は第1の移動工程となっている。
第1の移動工程(ST8)の後、最初の実装位置に移動した際のマニホールド30内の真空圧を検知し、予め設定された第1の閾値th1との比較を行い、真空圧の差が第1の閾値th1以下であるか否かの判定を行う(ST9)。真空圧の差が第1の閾値th1を上回っている場合には、移載ヘッド8が基板3上の第1の実装位置に移動中に何れかのノズル20から部品が落下したと判断される。
なお、第1の閾値th1が大きすぎると、部品の落下により真空圧の低下量が第1の閾値th1まで到達せず、部品が落下しているのもかかわらず吸着保持されていると誤判断するおそれがある。また、逆に小さすぎると、他のノズルにおける部品の非吸着、または
吸着されていても吸着姿勢によってはエアリークが発生するため、これによる真空圧の低下量が第1の閾値th1に到達して、部品を吸着しているのもかかわらず落下したと誤認識するおそれがある。従って、本実施の形態においては、第1の閾値th1として、あるノズル20に部品を吸着している場合としていない場合とのマニホールド30内の真空圧の差の略半分の数値である8kPaに設定し、誤認識がおきないようにしている。
図8は、ST8におけるマニホールド30内の真空圧の変動の一例を示している。ゼロリセット(ST7)してから時間t1までは部品を安定して吸着しており、相対真空圧0を保っている。時間t1において、何れかのノズル20から部品が落下してエアリークが発生し、相対真空圧がp1に低下している。
このように、真空圧の差p1が第1の閾値th1を上回っている場合には、実装装置の動作を停止する(ST10)。これにより、部品の空実装を未然に防止して欠品基板の発生を回避している。一方、第1の閾値th1以下である場合には、部品の落下はなかったと判断されて部品の実装が行われる(ST11)。ST9及びST11の動作は第1の実装工程となっている。
次に、第1の実装工程(ST9、ST11)終了時におけるマニホールド30内の真空圧を再度ゼロリセットする(ST12)。次に、移載ヘッド8を基板3上で移動させ、次に実装される部品を吸着したノズル20を基板3上の次の実装位置へ移動させる(ST13)。このST13の動作は第2の移動工程となっている。
第2の移動工程(ST13)の後、第2の実装位置に移動した際の真空圧値を検知し、予め設定された第2の閾値th2との比較を行い、真空圧の差が第2の閾値th2以下であるか否かの判定を行う(ST14)。第2の閾値th2は第1の閾値th1の略半分に設定し、真空圧の差が第2の閾値th2を上回っている場合には、移載ヘッド8が基板3上の第1の実装位置から第2の実装位置に移動中に何れかのノズル20から部品が落下したと判断される。
なお、第2の閾値th2を第1の閾値th1の略半分の値に設定したのは、ノズル20の移動距離の差に起因する。すなわち、基板上の最初の実装位置から次の実装位置までの距離は、スキャンニング終了後に基板上の最初の実装位置まで移動する距離(微小部品の場合は1mm程度)に比べ短く、移動に要する時間が少ない。従って、部品の落下によるマニホールド30内の真空圧の変化の応答遅れが真空圧センサ32における検出値に影響し、真空圧の低下量が第1の閾値th1に至る以前に真空圧が検知されることがある。この場合、部品が落下しているにもかかわらず落下がなかったと誤認識されるおそれがある。そのため、基板上を短スパンで移動するノズル20からの部品の落下については、第1の閾値th1より小さい第2の閾値th2を設定し、上記のような誤認識がおきないようにしている。
図9は、ST13におけるマニホールド30内の真空圧の変動の一例を示している。時間t1において、第1の実装工程(ST9、ST11)終了時におけるマニホールド30内の真空圧値を再度ゼロリセット(ST12)している。ゼロリセット後、時間t2までは部品を安定して吸着し、相対真空圧0を保っている。時間t2において、何れかのノズル20から部品が落下してエアリークが発生し、相対真空圧がp2に低下している。
このように、真空圧の差p2が第2の閾値th2を上回っている場合には、実装装置の動作を停止する(ST15)。これにより、部品の空実装を未然に防止して欠品基板の発生を回避している。一方、第2の閾値th2以下である場合には、部品の落下はなかったと判断されて部品の実装が行われる(ST16)。ST14及びST16の動作は第2の
実装工程となっている。
以後、第2の移動工程(ST13)及び第2の実装工程(ST14、ST16)を繰り返し行うことにより、さらに次の実装位置に移載ヘッド8を移動させてノズル20に吸着された部品を基板3の複数の実装位置に順次実装する。このとき、移載ヘッド8の移動前後における真空圧の差が第2の閾値th2を上回っている場合には、実装動作を停止して部品の空実装を未然に防止し、欠品基板の発生を回避する。
このように、本発明によれば、多連ノズルと真空発生源とを連通させる吸気路内の真空圧を検知することにより、実装作業中における多連ノズルからの部品の落下を判断することができるので、一つの真空圧センサと個別に部品の吸着・非吸着制御可能に構成された多連ノズルからなる実装装置に好適であり、部品の空実装を未然に防止して欠品基板の発生を回避できる電子部品の実装装置を実現することができる。
なお、上記のマニホールド30内の真空圧値のゼロリセット(ST7、ST12)は本発明において必須の動作ではない。部品のスキャンニング(ST5)の後における真空圧と第1の移動工程(ST8)の後における真空圧との差と、第1の閾値th1を比較することによっても部品の落下を判断することができる。また、最初の実装位置への部品実装(ST11)の後における真空圧と第2の移動工程(ST13)の後における真空圧との差と、第2の閾値th2を比較することによっても部品の落下を判断することができる。
また、上記の各閾値th1、th2、TH3は、空気圧源24から送られる空気圧や吸気管21等の配管の形態、ノズル20の種類や個数等を勘案して予め設定されており、本発明が適用される実装装置の諸条件に応じた値に設定できる。
また、第2の閾値th2は第1の閾値th1より小さい値に設定することにより、実装対象の基板3上で移動するノズル20からの部品の落下判断をより精確に行うことができる。特に、実装される部品が微小なチップ部品であり、隣接する部品間が1mm程度で近接している場合、実装位置から次の実装位置への移動時間が極めて短いので、部品の落下によるマニホールド30内の真空圧の変化の応答遅れが真空圧センサ32の検出値に影響し、真空圧の低下量が第1の閾値th1に至る以前に真空圧が検知されることがある。この場合には、部品が落下しているにもかかわらず落下がなかったと誤認識される。従って、基板上での移動における真空圧の検知においては、第1の閾値th1より小さい第2の閾値th2を設けて部品の落下のより精確な判断を行って欠品基板の発生を防止する。
また、部品認識手段としてのラインカメラ9は必ずしも基台1上に設けなくてもよい。例えば、図10に示すように、移動ヘッド8に直接ラインカメラ60を取り付けることもできる。移動ヘッド8にX方向に延伸して設けられたビーム61にブラケット62を介して取り付けられたラインカメラ60は、各ノズル20の下方を順次移動し、各ノズル20における部品の吸着位置や姿勢、部品の有無等を認識する。これにより、移動ヘッド8を固定されたラインカメラ9の上方に移動させる動作を行うことなく、任意の位置において部品の認識を行う、いわゆるオンザフライ方式による認識作業が可能となって効率的である
本発明の電子部品の実装方法よれば、多連ノズルによる実装作業中の部品の落下を検知することが可能となり、欠品基板の発生を防止することができるので、多連ノズルにより電子部品供給部の電子部品を吸着して基板等の実装対象に実装する電子部品の実装分野において有用である。
本発明の一実施の形態における電子部品の実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態における多連ノズルの側面図 本発明の一実施の形態における吸排気系の構造図 本発明の一実施の形態における吸気系の配管図 本発明の一実施の形態における電子部品の実装装置の制御系の構成図 本発明の一実施の形態における電子部品の実装動作を示したフローチャート 本発明の一実施の形態における吸気路内の絶対真空圧の変動を示したグラフ 本発明の一実施の形態における吸気路内の相対真空圧の変動を示したグラフ 本発明の一実施の形態における吸気路内の相対真空圧の変動を示したグラフ 本発明の他の実施の形態における多連ノズルの側面図
符号の説明
3 基板
20 ノズル
24 空気圧源
26 エジェクタ
30 マニホールド
th1 第1の閾値
th2 第2の閾値
TH3 第3の閾値

Claims (4)

  1. 真空発生源に連通する吸気路に接続された多連ノズルにそれぞれ電子部品を吸着し、この吸気路内の真空圧を検知しながら電子部品を実装対象の複数の実装位置に順次実装する電子部品の実装方法であって、
    前記多連ノズルを前記実装対象の最初の実装位置上に移動させる第1の移動工程と、
    前記第1の移動工程の前後における真空圧の差が第1の閾値以下であれば、前記最初の実装位置に電子部品を実装する第1の実装工程と、
    前記多連ノズルを前記実装対象の次の実装位置上に移動させる第2の移動工程と、
    前記第2の移動工程の前後における真空圧の差が第2の閾値以下であれば、前記次の実装位置に電子部品を実装する第2の実装工程と、
    を含み、
    前記第2の移動工程及び前記第2の実装工程を繰り返し行って、前記実装対象の複数の実装位置に電子部品を順次実装することを特徴とする電子部品の実装方法。
  2. 前記第1の移動工程の前後における真空圧の差が前記第1の閾値を超えた場合には前記第1の実装工程を中断して電子部品の実装を行わないことを特徴とする請求項1記載の電子部品の実装方法。
  3. 前記第2の移動工程の前後における真空圧の差が前記第2の閾値を超えた場合には前記第2の実装工程を中断して電子部品の実装を行わないことを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品の実装方法。
  4. 前記第2の閾値が前記第1の閾値より小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の部品の実装方法。
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