JP7308628B2 - 部品実装装置 - Google Patents
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Description
前記吸着ノズルの前記開口部に密着して前記開口部に生じる気圧を検出可能な圧力検出部を備える。
このようにすれば、吸着ノズルの開口部に連なる通気路の圧力をセンサで検出する構成と比較して、吸着ノズルの開口部内の圧力を高精度で検出することができる。
このようにすれば、正圧を検出する正圧計(圧力計)と負圧を検出する真空計とのそれぞれを備える構成と比較して部品実装装置の構成を簡素化することが可能になる。
このようにすれば、所定の正圧状態とならない状態で吸着ノズルが上昇することによる部品の実装不良や精度不良の発生を抑制することができる。
このようにすれば、実装用ヘッドの駆動時に必ずしも正圧の検出を行わなくても所定時間経過後の上昇タイミングで実装用ヘッドが上昇するように制御できるため、部品実装装置の構成を簡素化することが可能になる。また、開口部内の圧力が正圧状態とならない状態で吸着ノズルが上昇することによる部品の実装不良や精度不良の発生を抑制することができる。
このようにすれば、部品の保持圧力の変化が生じうる状況であっても正圧供給部の動作継続時間及び吸着ノズルの上昇タイミングを定期的に修正することができるため、適正なタイミングで部品の実装動作を行うことが可能になり、より一層、部品の実装不良や精度不良の発生を抑制することができる。
このようにすれば、部品の保持圧力の変化が生じうる状況であっても、異常が検出された場合に、圧力検出部により検出される圧力が所定の圧力に到達するまでの時間に基づいて適正な動作継続時間及び上昇タイミングに修正することができるため、より一層、部品の実装不良や精度不良の発生を抑制することができる。
1、部品実装装置10の全体構成
実施形態1の部品実装装置10について図1~図10を参照しつつ説明する。図1は部品実装装置10の平面図である。以下の説明では、基台11の長辺方向及び搬送コンベア13の搬送方向をX軸方向(図1の左右方向)とし、基台11の短辺方向をY軸方向(図1の上下方向)とし、X軸方向及びY軸方向と直交する方向を高さ方向とする。
部品実装装置10は、図3に示すように、実装装置本体内に、全体を制御する制御部40を備える。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)等により構成される演算処理部41、記憶部42、検出処理部43、モータ制御部44、画像処理部47、入出力部50及びフィーダ通信制御部57を備えている。実装装置本体の外部には、ユーザが操作可能な操作部61及びディスプレイ等の表示部62が設けられており、演算処理部41は、操作部61及び表示部62に接続されている。
ユーザにより部品実装装置10の電源がONされると、部品実装装置10が稼働状態となる。部品実装装置10が稼働状態では、部品Bの実装動作に先立って、制御部40により、ブローON及びヘッド上昇タイミング決定処理が定期的(例えば、週一又は複数回、所定日の決まった時刻など)に行われる。ヘッド上昇タイミングA3は、Z軸モータ45Zによる吸着ノズル22(及び実装用ヘッド21)が上昇を開始するタイミングとされる。ブローON及びヘッド上昇タイミング決定処理では、図8に示すように、制御部40は、まずブロー時間決定処理を行う(S1)。
ブロー時間決定処理では、図9に示すように、制御部40は、X軸モータ45X及びY軸モータ45Yを駆動して吸着ノズル22を連成計27Bの上方に移動し、Z軸モータ45Zの駆動により、実装用ヘッド21を下降させて吸着ノズル22の下端部(先端部)の開口部23を連成計27Bのセンサ部27Aの上面に密着(接地)させる(S11)。次に、制御部40は、(正圧バルブ31はオフ状態のまま)負圧バルブ28Aをオンしてエジェクタ28Bを動作(バキュームON)させる(S12,図4参照)。
これにより、ブローON及び実装用ヘッド21の上昇タイミング決定処理が終了する。
制御部40は、搬送コンベア13を駆動させ、基板Pを所定の実装位置に搬送させるとともに、各軸モータを駆動して吸着ノズル22を移動させ、フィーダ型供給装置16から部品Bを供給して吸着ノズル22に吸着させるとともに、吸着ノズル22の位置が基板Pの上方に移動するように制御する。図7,図10に示すように、ヘッド下降開始から部品Bが基板Pに密着(接地)するまでの時間TD[ms]を算出する(S31)。時間TDは、実装用ヘッド21の下降速度、距離、Z軸パラメータ等を用いて演算により求めることができる。
基板Pに部品Bを実装する部品実装装置10であって、部品Bが吸着される開口部23を有する吸着ノズル22と、開口部23に連なり、気体を流通可能な通気路25と、通気路25に負圧を供給するように動作する負圧バルブ28A及びエジェクタ28B(負圧供給部)と、通気路25に正圧を供給するように動作する正圧バルブ31及びエア供給源30(正圧供給部)と、吸着ノズル22の上昇及び下降を行うZ軸モータ45Z(昇降部)と、吸着ノズル22の開口部23内に生じる気圧を検出可能な連成計27B(圧力検出部)と、連成計27Bの検出結果に基づいて、正圧バルブ31及びエア供給源30による正圧供給動作の開始タイミングA1、前記正圧供給動作の終了タイミングA2及びZ軸モータ45Zによる吸着ノズル22の上昇タイミングA3を制御する制御部40、を備える。なお、開始タイミングA1、終了タイミングA2は、開始タイミングA1と終了タイミングA2の間の正圧バルブ31の動作継続時間TBとしてもよい。
本実施形態によれば、吸着ノズル22の開口部23に生じる気圧に基づいて、正圧バルブ31の動作継続時間TB及び吸着ノズル22の上昇タイミングA3が制御されるため、部品実装装置10の経時劣化等によって負圧から正圧への切り替えの際に、部品Bの保持圧力の変化が生じうる状況であっても適正なタイミングで部品Bの実装動作を行うことが可能になる。よって、部品Bの実装不良や精度不良の発生を抑制することができる。
このようにすれば、通気路25の気体の圧力をセンサで検出する構成と比較して、吸着ノズル22の開口部23(先端部)内の圧力PAを高精度で検出することができる。
このようにすれば、正圧を検出する正圧計(圧力計)と負圧を検出する真空計とのそれぞれを備える構成と比較して部品実装装置10の構成を簡素化することが可能になる。
このようにすれば、簡素な構成で適切な動作継続時間を設定することができる。
このようにすれば、実装用ヘッド21の駆動時に必ずしも正圧の検出を行わなくても所定時間T3経過後の上昇タイミングA3で実装用ヘッド21が上昇するように制御できるため、部品実装装置10の構成を簡素化することが可能になる。
このようにすれば、部品Bの保持圧力の変化が生じうる状況であっても吸着ノズル22の上昇タイミングA3を定期的に修正することができるため、適正なタイミングで部品の実装動作を行うことが可能になり、実装動作の精度を高めることができる。
実施形態2について説明する。実施形態2は、正圧バルブ31の動作継続時間TB及び上昇タイミングA3の制御は、異常が検出された際に行われるものである。他の構成は、実施形態1と同一であるため、実施形態1と同一の構成については説明を省略する。
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
Claims (7)
- 基板に部品を実装する部品実装装置であって、
前記部品が吸着される開口部を有する吸着ノズルと、
前記開口部に連なり、気体を流通可能な通気路と、
前記通気路に負圧を供給するように動作する負圧供給部と、
前記通気路に正圧を供給するように動作する正圧供給部と、
前記吸着ノズルの上昇及び下降を行う昇降部と、
前記吸着ノズルの前記開口部内に生じる気圧を検出可能な圧力検出部と、
前記圧力検出部の検出結果に基づいて、前記正圧供給部の動作継続時間及び前記昇降部による前記吸着ノズルの上昇タイミングを制御する制御部と、を備え、
前記通気路に負圧を供給することで前記吸着ノズルに部品を吸着保持し、
前記通気路に正圧を供給することで前記吸着ノズルによる部品保持を解放するものにおいて、
前記制御部は、
前記圧力検出部の検出結果に基づいて、前記正圧供給部の前記動作継続時間を決定するブロー時間決定処理と、
前記圧力検出部の検出結果に基づいて、前記正圧供給部の前記動作継続時間の終了後、前記吸着ノズルを上昇するまでの時間を決定する上昇タイミング決定処理とを、行い、
前記動作継続時間は、正圧供給により前記開口部内の真空破壊が可能であり、かつ、正圧停止から所定の待ち時間経過後における前記開口部内の圧力のピーク値が所定値以下となるように調整された時間であり、
前記制御部は、前記圧力検出部の検出結果に基づいて、正圧停止から所定の待ち時間経過後における前記開口部内の圧力のピーク値が、前記所定値以上になるか否かを判断し、前記ピーク値が所定値以上の場合、前記ピーク値が前記所定値以下になるように、前記正圧供給部の動作継続時間を調整し、
前記所定値は、周りの実装済み部品に対して影響を与えない所定の圧力である、部品実装装置。 - 前記圧力検出部は、前記吸着ノズルの前記開口部に密着して前記開口部に生じる気圧を検出する請求項1に記載の部品実装装置。
- 前記圧力検出部は、前記正圧及び前記負圧を検出可能な連成計とされている請求項2に記載の部品実装装置。
- 前記正圧供給部の前記動作継続時間の終了後、前記吸着ノズルを上昇するまでの前記時間は、正圧停止後、前記開口部の内圧が所定の部品解放圧力に低下する時間である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部品実装装置。
- 前記制御部は、前記正圧供給部の動作終了後、前記上昇タイミング決定処理で決定した前記時間が経過した後に前記吸着ノズルが上昇するように前記上昇タイミングの制御を行う請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部品実装装置。
- 前記制御部による前記ブロー時間決定処理及び前記上昇タイミング決定処理は、部品実装装置の電源投入後、部品の実装動作に先立って、定期的に行われる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部品実装装置。
- 前記制御部は、異常が検出された場合に、前記圧力検出部により検出される圧力が所定の圧力に到達するまでの時間を検出し、この検出した時間に基づいて前記正圧供給部の動作継続時間及び前記上昇タイミングの制御を行う請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の部品実装装置。
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