JP4424138B2 - トラクタに於ける前輪増速制御装置の操作装置 - Google Patents

トラクタに於ける前輪増速制御装置の操作装置 Download PDF

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Description

この発明は、トラクタに於ける前輪増速制御装置の操作装置の構成に関する。
従来、トラクタでは、隣接耕耘での小回りを行うため、車両の旋回操作に連動して前輪の周速を後輪の周速よりも増速して駆動する前輪増速制御装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-146119号公報
しかしながら、圃場の湿った個所で前記前輪を増速駆動すると、前輪がスリップし、土を掻くだけで圃場を荒らすという課題が有った。
この発明は、圃場の土が乾いた場所では前記前輪を増速させ、軟弱な個所では迅速に前記前輪の増速状態を解除して、圃場を荒らさない旋回を行うことを目的とするものである。
即ち、本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明では、車体の後部に昇降可能な作業機(R)を装備し、車体の旋回操作に連動して前輪(3,3)の周速を後輪(4,4)の周速よりも増速駆動する前輪増速制御装置を装備してなるトラクタ(1)において、前記左右前輪(3,3)を操舵するステアリングハンドル(9)の近傍に、前記作業機(R)を昇降させる作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)を設け、該作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)の回動基部に、作業機(R)の上昇を実行する上げスイッチ(SW1)と作業機(12)の下降を実行する下げスイッチ(SW2)を設け、前記旋回中の前輪増速駆動時に前記上げスイッチ(SW1)及び下げスイッチ(SW2)の操作の有無を夫々判定する構成とし、前記作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて上げスイッチ(SW1)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が上昇状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換える構成にするとともに、作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて下げスイッチ(SW2)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が下降状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換えるように構成したことを特徴とするトラクタに於ける前輪増速制御装置の操作装置の構成とする
(請求項1の作用)
以上のように構成したトラクタでは、ステアリングハンドル(9)を回しながら前輪(3,3)を左右操舵する。そして隣接耕耘のように前記ハンドル(9)を大きく回した時には前輪(3,3)の周速が後輪(4,4)の周速よりも増速駆動され小回りに旋回する。また、作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)を上げ方向に操作すると上げスイッチ(SW1)が入り状態となって作業機(R)が上昇し、下げ方向に操作すると下げスイッチ(SW2)が入り状態となって作業機(R)が下降する。旋回時においては作業機(R)を上昇させる。
このようなトラクタの旋回時において、前輪増速状態で旋回中に作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて上げスイッチ(SW1)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が上昇状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換える。
また、前輪増速状態で旋回中に作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて下げスイッチ(SW2)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が下降状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換える。
以上要するに、請求項1の発明によれば、前輪増速状態でのトラクタの旋回時において、作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)の上下操作によって前輪増速駆動が中止され、前輪(3,3)は前後輪等速駆動に切り替わるので、圃場を荒らさず円滑に旋回することができる。特に、作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)は、ハンドル(9)の近傍に備えてある構成であるので、軟弱な場所で旋回中に前輪がスリップし始めても迅速に対応することができる。
また、作業機(R)を昇降させる作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)と前輪増速中止用の操作具とを兼用しているので、別途操作具を備える構成と比較して、部品コストを削減することができる。
以下、この発明を図面に基づき説明する。
図1は、トラクタを示すもので、このトラクタ1は、キャビン2を搭載し、駆動輪となる左右の前輪3,3及び後輪4,4を備えている。車体前部のボンネット5内にはエンジンEを搭載し、その後部に各種変速装置を内装するミッションケース6を連設している。また前記左右の後輪4,4の前方から上方にかけてフェンダー7,7を設け、この左右のフェンダー7,7間には操縦席8を設置している。操縦席8の前方にはステアリングハンドル9を突設支持するステアリングコラム10を設け、同ハンドルの回転操作により前輪3,3を左右操舵する構成となっている。また前記左右前輪3,3の回動基部には、この操向角を検出する前輪切角センサ32を設けている。また前記ステアリングコラム10には、この側部から車両の進行方向を前後切り替えるリニアシフトレバー11と、この発明の操作具を兼用する作業機昇降用ワンタッチ式レバー(以下、フィンガップレバー12)を突設する構成となっている。
また前記フィンガップレバー12の回動基部には、上下中立位置に復帰させるスプリングと、オペレータの作業機上昇操作を検出する上げスイッチSW1と、作業機下降操作を検出する下げスイッチSW2を設け、同レバー12を上方へ操作すると上げスイッチSW1がONされて作業機Rは別途備えた上げ位置調整ダイヤル70で設定した上昇位置まで上昇し、同レバー12を下方へ操作すると下げスイッチSW2がONされて作業機Rは後述するコントロールレバー14の設定位置まで下降する構成となっている。
また前記ステアリングコラム10上部には、図6に示すように、ダッシュボード13が形成され、該ダッシュボード13には、エンジン始動キースイッチ13aや液晶モニタ13cを備えるメータパネル13b、各種操作スイッチLS1,LS2を設けている。尚、前記LS1はトラクタ1の左右前作業灯FL1,FL1を点灯する操作スイッチ、LS2は後作業灯RL1,RL1を点灯する操作スイッチを示す。
また前記操縦席8の右側方には、作業機の高さを適宜調整するコントロールレバー14を装備し、その近傍には作業機水平制御用の操作パネル25を配置する構成となっている。
またトラクタ後部、即ち前記ミッションケース6の後部には、作業機昇降用油圧シリンダ15を内装するシリンダケース16を備え、前記シリンダ15のピストン伸縮作動により同ケースの左右に支持したリフトアーム17を上下回動する構成になっている。
また同ケース6後部にはトップリンク18と左右のロワーリンク19からなる三点リンク機構を設け、同リンク機構に各種作業機、図例ではロータリ作業機Rを連結する構成となっている。このロータリ作業機Rは、前記リフトアーム17の上下回動によりリフトロッド20と作業機水平用油圧シリンダ23を介して昇降し、前記水平用油圧シリンダ23のピストン伸縮により作業機Rの左右傾斜姿勢を変更する構成となっている。
詳しくは、前記リフトアーム17の基部にその回動角を検出するリフトアーム角センサ21が取り付けられ、前記コントロールレバー14の基部には、作業機高さを設定するリフト設定器22が設置され、前記コントロールレバー14のリフト設定器22で設定した位置に前記リフトアーム17が回動し、その設定位置で停止するように構成されている。また前記リフトアーム17は、図5に示すように、制御手段となるコントローラ30から作業機上昇用の比例圧力制御弁23の上昇ソレノイド23a、或は作業機下降用の比例圧力制御弁24の下降ソレノイド24aへ通電がなされ前記シリンダ15のピストンを伸縮駆動することにより上下回動する構成となっている。
次に、図4に基づいてトラクタ1の伝動機構について説明する。
前記エンジンEの回転動力は、伝動上手側から順に主クラッチ40、前後進切替装置41、主変速装置42、副変速装置43へと伝達され、副変速装置43から後輪デフ機構44を介して左右後輪4,4へ伝達される構成となっている。また、この後輪デフ機構44から左右に延設した駆動軸45には、ブレーキディスク46aと、ブレーキ用アクチュエータである油圧シリンダ46b等からなるブレーキ装置47を設け、シリンダ46bのピストンを伸縮することでブレーキディスク46aを圧着し、左右夫れ夫れの後輪4を独立して制動する構成となっている。
尚、前記ブレーキ用油圧シリンダ46bは、図5に示すように、コントローラ30の通電指令により油圧回路内の比例圧力制御弁48,49の油圧開度を調整することにより、ピストン伸縮量を変更しブレーキ力を変更可能に構成されている。
また、前記副変速装置43から出力した回転動力は、車体前後方向に配した前輪駆動軸52及びこの駆動軸52に設けた前輪駆動装置31を介して前輪デフ機構53、左右前輪3,3へと伝達する構成となっている。
前記前輪駆動装置31は、二連式の湿式多板油圧クラッチ(前後輪等速用クラッチ50、前輪増速用クラッチ51)とカウンターシャフト55及び常時噛合いギヤ等から構成され、前記コントローラ30の通電指令により、前後輪等速用クラッチ50を入とすることで入力した回転を同速で出力し、前輪増速用クラッチ51を入とすることで入力した回転を略二倍速で出力する構成となっている。
即ち、前後輪等速用クラッチ50を入とすると、トラクタ1は前輪3の周速と後輪4の周速とが略一致した状態で駆動する前後輪等速四駆状態となり、後述するように旋回時に前輪増速用クラッチ51を入とすると、トラクタ1は前輪3の周速が後輪4の周速の略倍速の状態で駆動する前輪増速四駆状態となる。尚、両クラッチ50,51が共に切である状態では、トラクタ1は後輪よる二駆駆動となる。
次に図7に基づいて、トラクタ1の操縦席下方に設置したコントローラ30について説明する。
コントローラ30は、内部に各種信号を処理するCPU、これら情報を記憶するRAM、制御プログラムなどを記憶するROM等を有し、その入力側には、作業切換ダイヤル33、前輪切角センサ32、フィンガップレバー基部の上げスイッチSW1及び下降スイッチSW2、リフトアーム角センサ21、コントロールレバー14基部のリフト設定器22等を接続して設けている。
また、コントローラ30の出力側には、前記前輪増速用クラッチ51を入操作する制御弁のソレノイド(以下、増速4WDソレノイド56b)、前後輪等速用クラッチ50を入操作する制御弁のソレノイド(以下、等速4WDソレノイド56a)、左右夫れ夫れの後輪ブレーキを作動させせる制御弁のソレノイド48s,49s、作業機上昇用及び作業機下降用の比例圧力制御弁23,24のソレノイド23a,24a等を接続して設けている。
また、前記作業切換ダイヤル33は、前記ダッシュボード13の右側下方部に設置してあり、トラクタ1の走行形態を、常時二駆状態(走行モード)、常時四駆状態(4WDモード)、直進時四駆状態とし旋回時には前輪3を増速させる状態に切り替える旋回制御設定状態(第一旋回制御モード)、同じく直進時四駆状態とし旋回時には前記前輪2を増速させ、更にリフトアーム17を上昇回動させ、旋回内側の後輪4を制動する旋回制御設定状態(第二旋回制御モード)に切り換える構成としている。
尚、前記第二旋回制御モードによる、リフトアーム17を上昇回動させる制御は所謂オートリフト制御と呼ばれる制御であり、旋回内側の後輪4を制動する制御はオートブレーキ制御と呼ばれる旋回制御である。
以上のように構成したトラクタでは、図8乃至図10に示す制御フローチャートに示すように制御が行なわれる。
図8に示す制御フローチャートは、制御全体の流れを示すフローチャートで、コントローラ30は、最初に各種センサや設定器類の接続情報や設定情報を読み込む。そして前記作業切換ダイヤル33の設定状態を判定し、この設定が前記走行モードであれば前記前後輪等速用クラッチ50と前輪増速用クラッチ51を共に「切」の状態にする。これにより、トラクタ1は後輪二駆による走行となる。また前記設定が4WDモードであれば、前後輪等速用クラッチ50を入とする。これによりトラクタ1は前後輪による四駆走行となる。
また前記第一旋回制御モード若しくは第二旋回制御モードであれば、前後輪等速用クラッチ50を入とし、図9に示す夫れ夫れのサブルーチンを実行する。
前記第一旋回制御モードでは、前記前輪切角センサ32により車体が旋回操作と想定される程度に一定以上操舵されたかどうかを判定し、この旋回操作を検出している間は前輪増速制御を実行する。また第二旋回制御モードでも、同様に、車体の旋回操作を検出し、この後オートリフトを実行する共に、旋回中は前記オートブレーキ制御、前輪増速制御を実行する。
そして前記前輪増速制御では、図10に示すように、旋回操作を検出後、増速4WDソレノイドへ通電を行なって前輪増速用クラッチ51を入とすると共に、前記作業機昇降用レバー12の操作、即ち上げスイッチSW1と下げスイッチSW2のONが検出されたかどうかを判定する。そして前記上げスイッチSW1の操作が検出され、且つその時点で作業機Rが既に上昇状態である場合は、前記前輪増速用クラッチ51を切りとし、等速4WDソレノイドへ通電を行なって前後輪等速用クラッチ50を入りとする。即ち、前輪増速状態を中止し、前後輪等速状態に切り換える。また同じく前記下げスイッチSW2の操作が検出され、且つその時点で作業機Rが既に下降状態である場合は、前記前輪増速用クラッチ51を切りとし、前後輪等速用クラッチ50を入りとする。即ち、前輪増速状態を中止し、前後輪等速状態に切り換える。
以上のように構成したトラクタ1では、ステアリングハンドル9を回しながら前輪3,3を左右操舵し、隣接耕耘のように前記ハンドル9を大きく回して旋回する時には前輪3,3の周速が後輪4,4の周速よりも増速駆動され小回りで旋回することができる。そしてこの旋回時において、軟弱な場所での旋回では、フィンガップレバー12を操作することよって前輪3,3の増速駆動状態を中止させる。
これにより、トラクタ1の旋回時には、フィンガップレバー12の上下操作によって前輪増速駆動が中止され、前輪3,3は前後輪等速駆動に切り替わるため、圃場を荒らさず円滑に旋回することができる。また前記フィンガップレバー12は、作業機昇降用の操作具を兼用しているので、別途操作具を備える構成と比較して、部品コストを削減することができ、またハンドル9の近傍に備える構成であるので、軟弱な場所で旋回中に前輪がスリップし始めても迅速に対応することができる。
尚、この発明の別形態としては、前記旋回中に前輪増速を中止した時は、増速用クラッチ51及び前後輪等速用クラッチ50を共に切として、後輪二駆駆動の状態に切り換える構成としても良い。また更にその後に前後輪等速状態に切り換えても良い。また前記フィンガップレバーを兼用せず、別途操作具を備える構成とした場合は、同操作具を操作するに応じて、前輪増速状態と前後輪等速状態を交互に切り換える構成としても良い。また前記作業切換ダイヤル33、即ち前輪増速制御を作動可能な状態に設定する設定器は操縦席8側方の操作パネル25上に備える構成としても良い。
次にトラクタ1の細部構成に付いて説明する。
前記トラクタ1のキャビン2の上部左右側前面には前作業灯FL1,FL2が、上部左右側後面には後作業灯RL1,RL2が設置され、それぞれ基部に照射方向を変更する電動モータを備える構成となっている。また図6に示すメータパネル13cの右側方には、前後作業灯を夫れ夫れ点灯操作するための点灯スイッチLS1,LS2が設けられ、上側の点灯スイッチLS1のON・OFF操作で前作業灯FL1,FL2を点灯・消灯し、下側の点灯スイッチLS2のON・OFF操作で後作業灯RL1,RL2を点灯・消灯する構成としている。
また、メータパネル13cの下方左側部には、前記前後の作業灯の照射方向角度を調節するパネル式操作スイッチ82を設けている。この操作スイッチ82は、前後左右の作業灯FL1,FL2,RL1,RL2の1つ或いは複数を指定するパネル周部の指定スイッチ部82A,82B…と、指定された作業灯を表示するランプL1〜L4と、この指定された作業灯の照射角度を1つ或いは複数同時に調整する中央部の調整スイッチ82Mを備える構成となっている。
前記指定スイッチ部は、車体の前後左右を対応させて、4つの作業灯を夫れ夫れ独立して指定するコーナ部の操作スイッチ部82A・82B・82C・82Dと、左右前作業灯FL1,FL2若しくは左右後作業灯RL1,RL2を同時に指定する左右の操作スイッチ部82F・82Rと、左側の前後作業灯FL1,RL1、若しくは右側の前後作業灯FL2,RL2を同時に指定する前後の操作スイッチ部82L・82Rとから構成されている。
また前記中央部の調整スイッチ82Mは、前後左右に傾倒操作するテーブル状のスイッチで構成され、夫れ夫れ前後左右の傾倒方向に合わせて、指定された作業灯の照射方向を調整する構成となっている。
これにより、トラクタ1の前後左右の作業灯の角度調節は、同一箇所で複数一括して、或いは夫れ夫れ1灯ずつ角度調節することができ、操作性が良い。
次に、図11に基づいて前記トラクタ1の制御手段となるコントローラの別形態に付いて説明する。
ここでは、前記制御手段を3つのコントローラ、即ち前記操縦席8側方の操作パネル25内に設置され且つこの操縦席8周りの各種設定器類に関する信号を処理する第一コントローラ30Aと、操縦席8下方に設置され且つ主に車体後部に配置される各種センサや制御弁に関する信号を処理する第二コントローラ30Bと、前記メータパネル13b裏側に設置され且つ主にハンドル周りの各種センサや表示に関する信号を処理する第三コントローラ30Cから構成し、夫れ夫れのコントローラをCAN式通信回線により接続して、互いの情報を共有する構成となっている。
詳しくは、前記第一コントローラ30Aは、この入力部に前記コントロールレバー14基部のリフト設定器22、耕深調整ダイヤル69と、上げ位置ダイヤル70、そして後進操作に連動して作業機Rを前記上げ位置まで上昇させる所謂バックアップ制御を入切するバックアップスイッチ71を接続して設けている。また出力部には、作業機水平制御に係る各種設定器、水平手動上げ及び下げスイッチ65u,65d、水平モード切替スイッチ66、傾き調整ダイヤル67等を接続して設けている。
また前記第二コントローラ30Bは、この入力部に前後輪等速用クラッチを入りとする制御弁のソレノイド56a、前輪増速用クラッチを入りとする制御弁のソレノイド56b、作業機を上昇させる比例制御弁のソレノイド23a、下降させる比例制御弁のソレノイド24a、水平制御用油圧シリンダのピストンを伸長させる制御弁のソレノイド63、同ピストンを短縮させる制御弁のソレノイド64を接続して設けている。また更に、トラクタ1の左右角速度を検出する角速度センサ61と、トラクタ1の左右傾斜を検出する左右傾斜センサ60と、上下の加速度を検出する上下加速度センサ62を接続する構成となっている。
尚、前記左右傾斜センサ60と左右の角速度センサ61と上下加速度センサ62は共通の筐体上にユニット構成し、前後輪3,4間のミッションケース6上に配置する構成となっている。
また第二コントローラ30Bの入力部には、前記水平制御用油圧シリンダ23のピストン長を検出するストロークセンサ73、ロータリ耕耘機Rのリヤカバーの回動角を検出するデプスセンサ74、作業機Rの牽引負荷を検出するドラフトセンサ75等が接続されている。
また第三コントローラ30Cは、この入力部に前記前輪切角センサ32、リニアシフトレバー11基部のポテンショメータ、エンジン回転センサ34、スロットルセンサ35、フィンガップレバー基部の上げスイッチSW1と下げスイッチSW2、作業切換ダイヤル33を接続して設けている。
これにより、トラクタ1に備えられた各種センサや設定器及び制御弁を、それぞれ最も近いコントローラ30に接続し、夫れ夫れの配線を短くすることができて、部品コストを削減することができる。
トラクタの側面図。 トラクタの正面図。 トラクタの背面図。 トラクタの伝動機構線図。 トラクタの一部の油圧回路図。 メータパネルの正面図。 制御ブロック図。 旋回制御のフローチャート (A)第一旋回制御モードのフローチャート。(B)第二旋回制御モードのフローチャート。 前輪増速制御のフローチャート。 別形態の制御手段を備えたトラクタの制御ブロック図。
E エンジン
R ロータリ作業機
SW1 上げスイッチ
SW2 下げスイッチ
1 トラクタ
3 前輪
4 後輪
9 ステアリングハンドル
12 作業機昇降用ワンタッチ式レバー(フィンガップレバー
13 操作ボックス
14 コントロールレバー
17 リフトアーム
30 コントローラ
31 前輪駆動装置
32 前輪切角センサ
33 作業切換ダイヤル
50 前後輪等速用クラッチ
51 前輪増速用クラッチ

Claims (1)

  1. 車体の後部に昇降可能な作業機(R)を装備し、車体の旋回操作に連動して前輪(3,3)の周速を後輪(4,4)の周速よりも増速駆動する前輪増速制御装置を装備してなるトラクタ(1)において、前記左右前輪(3,3)を操舵するステアリングハンドル(9)の近傍に、前記作業機(R)を昇降させる作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)を設け、該作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)の回動基部に、作業機(R)の上昇を実行する上げスイッチ(SW1)と作業機(12)の下降を実行する下げスイッチ(SW2)を設け、前記旋回中の前輪増速駆動時に前記上げスイッチ(SW1)及び下げスイッチ(SW2)の操作の有無を夫々判定する構成とし、前記作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて上げスイッチ(SW1)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が上昇状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換える構成にするとともに、作業機昇降用ワンタッチ式レバー(12)が操作されて下げスイッチ(SW2)の操作が検出され、且つその時点で作業機(R)が下降状態にある場合は、前輪(3,3)の増速状態を中止して前後輪等速状態に切り換えるように構成したことを特徴とするトラクタに於ける前輪増速制御装置の操作装置。
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