JP4421085B2 - 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁 - Google Patents

取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4421085B2
JP4421085B2 JP2000189138A JP2000189138A JP4421085B2 JP 4421085 B2 JP4421085 B2 JP 4421085B2 JP 2000189138 A JP2000189138 A JP 2000189138A JP 2000189138 A JP2000189138 A JP 2000189138A JP 4421085 B2 JP4421085 B2 JP 4421085B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal fitting
mounting block
base portion
fastening device
swing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000189138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002005324A (ja
Inventor
和也 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP2000189138A priority Critical patent/JP4421085B2/ja
Publication of JP2002005324A publication Critical patent/JP2002005324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4421085B2 publication Critical patent/JP4421085B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固定レールに対して取り付けられる被締結部材を取り外し自在に装着する取付ブロックの締結装置に関し、特に、複数のスタッキングブロックを固定レールに取り外し自在に装着したスタッキングタイプのマニホールド電磁弁に用いて有用な取付ブロックの締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スタッキングタイプのマニホールド電磁弁は、それぞれ電磁弁が搭載されたスタッキングブロックを積層することにより組み立てられるようになっている。スタッキングブロックには電磁弁の給気ポートに連通する給気孔と、排気ポートに連通する排気孔とが形成されており、スタッキングブロックを積層すると、それぞれの給気孔により共通の給気通路が形成されるとともに、それぞれの排気孔により共通する排気通路が形成されることになる。また、スタッキングマニホールドには、電磁弁により開閉される出力ポートに連通する配管接続継手を電磁弁に取り付けることなく、それぞれのスタッキングブロックに取り付けるようにしたタイプのものもある。
【0003】
このようなスタッキングタイプのマニホールド電磁弁にあっては、一般的にDINレールと言われるドイツのDIN規格からなる固定レールに対して所定数のマニホールドブロックを装着するようにしている。所定数のマニホールドブロックにより構成される電磁弁集合体の両側にエンドブロックとも言われる取付ブロックを配置し、これを固定レールにねじ結合するようになっており、この取付ブロックによって電磁弁集合体は固定レールに締結されてマニホールド電磁弁が組み立てられる。そして、スタッキングブロックの数を変更したり、マニホールド電磁弁を分解する際には取付ブロックは取り外されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
取付ブロックには受け金具とこの受け金具とにより固定レールのフランジ部を締結する揺動金具とが設けられ、受け金具は取付ブロックに固定される一方、揺動金具には取付ブロックに設けられたねじ部材がねじ結合し、ねじ部材を緩めると揺動金具を取付ブロックに対して揺動させることができる。
【0005】
しかしながら、従来の取付ブロックはねじ部材を緩めると揺動部材が揺動するようになっているが、この状態では揺動部材が取付ブロック内に引っ込んだり、傾斜した状態となってしまうので、取付ブロックの固定レールに対する取付操作を容易に行うことが困難であった。
【0006】
特に、垂直面や傾斜面に取り付けられた状態の固定レールに対して取付ブロックを締結する作業は、揺動金具が取付ブロック内に入り込みやすいので、締結操作が困難となり、その作業に時間がかかるという問題点がある。
【0007】
本発明の目的は、固定レールに対する取付ブロックの締結操作を容易に行い得るようにすることにある。
【0008】
本発明の他の目的は、複数のスタッキングブロックを積層して形成されるマニホールド電磁弁を取付ブロックを用いて固定レールに容易に締結し得るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の取付ブロックの締結装置は、両側に外方に向けて突出したフランジ部を有する固定レールに取付ブロックを取り外し自在にねじ結合するようにした取付ブロックの締結装置であって、前記固定レールの幅方向に伸びる基部と、当該基部の両側から当該基部に対してほぼ直角に折曲げられ前記フランジ部に接触する接触面が設けられた締結部とを有し、前記基部に形成された貫通孔が前記取付ブロックに形成された取付孔に一致するように前記取付ブロックに配置される受け金具と、前記受け金具の前記基部に対応するとともにめねじ部が設けられた基部と、当該基部の両側から当該基部に対してほぼ直角方向に折り曲げられ両端部に前記フランジ部に引っ掛けられる爪部が設けられた締結部とを有し、前記受け金具の内部に配置されて前記受け金具とにより前記フランジ部を表裏両側から挟み付ける揺動金具と、前記受け金具の前記基部に形成された前記貫通孔を貫通し前記揺動金具の前記基部に設けられた前記めねじ部にねじ結合するおねじ部を有するとともに前記揺動金具に接触するストッパが先端に設けられ、前記取付ブロックの前記取付孔に回転自在であって軸方向に移動自在に装着されるおねじ部材と、前記揺動金具と前記受け金具との間に装着され、前記揺動金具を前記受け金具から離して前記揺動金具に前記ストッパに向かう弾性力を付与するばね部材とを有し、前記おねじ部材の前記おねじ部と前記揺動金具の前記めねじ部とのねじ結合を解いて、前記揺動金具が前記ストッパに前記弾性力により接触した状態のもとで、前記揺動金具を揺動させる小径部を前記おねじ部と前記ストッパとの間に設けることを特徴とする。
【0010】
本発明の取付ブロックの締結装置は、前記受け金具を前記取付ブロックに移動自在に配置したことを特徴とする。
【0011】
本発明の取付ブロックの締結装置は、前記受け金具の前記締結部の両端に前記接触面よりも突出したガイド部を設け、前記ガイド部に前記接触面に対して傾斜したガイド面を形成することを特徴とする。
【0012】
本発明の取付ブロックの締結装置は、前記取付ブロックに前記受け金具の接触面と前記ガイド面に対応した形状の凹部を形成することを特徴とする。
【0013】
本発明のマニホールド電磁弁は、それぞれ電磁弁が搭載されるとともに前記固定レールにそれぞれ装着される複数のスタッキングブロックと、前記固定レールに装着される複数の前記スタッキングブロックにより構成される電磁弁集合体の端部に位置させて前記固定レールに装着される前記取付ブロックとを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施の形態である取付ブロックの締結装置を用いたマニホールド電磁弁を示す平面図であり、図2は図1の側面図であり、図3は図1の正面である。
【0016】
このマニホールド電磁弁10は、スタッキングタイプであり、4つのスタッキングブロック11〜14により構成される電磁弁集合体15を有し、スタッキングブロック11〜13にはそれぞれ電磁弁11a〜13aが搭載されている。それぞれのスタッキングブロックの接続面に設けられた凹凸部を嵌合させるようにそれぞれを積層することによって電磁弁集合体15が構成される。
【0017】
スタッキングブロック11〜14を積層することにより構成される電磁弁集合体15の両端には配線集合ブロック16と給排ブロック17とが配置されており、これらの配線集合ブロック16と給排ブロック17と電磁弁集合体15は、凹凸部を嵌合させるようにして組み立てられ、2つの取付ブロックつまりエンドブロック18,19により固定レールつまりDINレール21に締結される。
【0018】
それぞれの電磁弁11a〜13aは流路の切換動作を行う主弁軸をパイロット圧力により作動するようにした間接作動型の電磁弁である。それぞれの電磁弁が、たとえば、5ポート2位置切換弁の場合には、圧縮空気が供給される給気ポートと、主弁軸の切換動作によってそれぞれ給気ポートに連通する2つの出力ポートと、それぞれ出力ポートに連通する2つの排気ポートとを有している。
【0019】
スタッキングブロック11〜13にはそれぞれの電磁弁11a〜13aの給気ポートに連通する給気孔と排気ポートに連通する排気孔とが形成され、スタッキングブロックを積層することによりそれぞれの給気孔と排気孔によって共通の給気通路と共通の排気通路とが形成されることになる。さらに、それぞれの電磁弁の出力ポートに連通する配管接続継手22,23がそれぞれのスタッキングブロック11〜13に取り付けられている。
【0020】
給排ブロック17には共通の給気通路に連通し、外部から圧縮空気を供給するための給気用配管接続継手24が取り付けられるとともに、共通の排気通路に連通し、外部に圧縮空気を排出するための排気用配管継手25が取り付けられている。
【0021】
配線集合ブロック16には、それぞれの電磁弁11a〜13aに対して電気信号を送るための通電プラグが取り外し自在に装着されるコネクタ26が設けられている。図示するコネクタ26はフラットケーブルタイプであるが、ピンコネクタタイプや端子盤タイプのものなどを設けるようにしても良い。
【0022】
それぞれのエンドブロック18,19は対称形状となっており、それぞれのエンドブロック18,19には、図3において破線で示すような締結装置30が組み込まれ、この締結装置30によってエンドブロック18,19をDINレール21にねじ結合させることによりマニホールド電磁弁を構成する前記部材は全てDINレール21に締結されることになる。
【0023】
DINレール21はマニホールド電磁弁10が据え付けられる支持台27に接触する帯状の本体部21aと、この本体部21aの両側から一体となって本体部21aに垂直方向に立ち上がる垂直壁部21bと、それぞれの垂直壁部21bの先端から幅方向外方に向けて突出したフランジ部21cとを有している。
【0024】
図4はそれぞれのエンドブロック18,19に組み込まれた締結装置を示す分解斜視図であり、図5はエンドブロック18の一部切り欠き正面図である。
【0025】
それぞれのエンドブロック18,19には、図4に示すように、金属製の板材を折り曲げることにより形成された受け金具31が配置されるようになっており、この受け金具31は、基部32とこの基部32に対してその両側からほぼ直角方向に折り曲げられた締結部33とを有している。この受け金具31は断面がほぼコの字形状となっており、図5に示すように、固定レールつまりDINレール21の幅方向に伸びるようにエンドブロック18に組み込まれている。それぞれの締結部33の底面にはDINレール21のフランジ部21cの表面に接触する接触面34が設けられ、それぞれの締結部33の両端部には接触面34よりも突出したガイド部35が設けられ、ガイド部35には接触面34に対して傾斜したガイド面36が形成されている。
【0026】
エンドブロック18,19には、受け金具31の接触面34とガイド面36に対応した形状の凹部20が図3に示されるように形成され、それぞれのスタッキングブロック11〜13、配線集合ブロック16および給排ブロック17にも同様の凹部が形成されている。
【0027】
受け金具31の基部32には貫通孔37が形成されており、図5に示すように、エンドブロック18に設けられたねじ取付孔28に貫通孔37が一致するようにして受け金具31はエンドブロック18に組み込まれている。
【0028】
受け金具31には揺動金具41が組み込まれるようになっており、この揺動金具41は、金属製の板材を折り曲げることにより形成され、受け金具31の基部32に対向する基部42と、この基部42に対してその両側からほぼ直角方向に折り曲げられた締結部43とを有している。この揺動金具41は断面がほぼコの字形状となっており、受け金具31の中に入り込むように、幅寸法は受け金具31よりも小さく設定されている。それぞれの締結部43の両端部には内側に突出する爪部44が設けられ、爪部44の内側にはフランジ収容溝44aとなっている。揺動金具41には合計4つの爪部44が図4に示すように設けられており、それぞれの爪部44を、図5に示すように、フランジ部21cの裏面側に接触させて、受け金具31と揺動金具41とをフランジ部21cの表裏両側から挟み付けることによってエンドブロック18はDINレール21に締結されるようになっている。
【0029】
おねじ部材46が受け金具31に形成された貫通孔37を貫通することにより受け金具31はエンドブロック18から外れないようになっているとともに、エンドブロック18内においてずれ移動ができるようになっている。ただし、受け金具31をエンドブロック18に接着したり、圧入したり、スナップフィットなどにより固定させるようにしても良い。また、ばね材や弾性体を介して受け金具31をエンドブロック18に装着するようにしても良い。
【0030】
揺動金具41の基部42には、受け金具31の貫通孔37に対応させてねじ孔つまりめねじ部45が設けられており、このめねじ部45には、エンドブロック18に回転自在に装着されるおねじ部材46がねじ結合するようになっている。このおねじ部材46はおねじ部46aとその基端部に設けられた頭部46bとを有しており、おねじ部46aの先端部には小径部47が設けられ、小径部47の先端には小径部47よりも大径のストッパ48が設けられている。図示するおねじ部材46はおねじ部46aの先端部に小径部47を機械加工することにより、ストッパ48を残して小径部47を形成するようにしており、ストッパ48の外周面にはおねじ部46aが残されている。
【0031】
受け金具31と揺動金具41との間には、揺動金具41を受け金具31から離して揺動金具41をエンドブロック18の外方に突出させる方向の弾性力を付与するために、円錐形の圧縮コイルばね51が装着されている。揺動金具41にこれを外方に突出させるように弾性力を付与するものであれば、圧縮コイルばね51に代えて、円筒形の圧縮コイルばね、板ばねあるいゴムなどからなるばね部材を使用するようにしても良い。
【0032】
このように、受け金具31と揺動金具41との間にばね部材が組み込まれているので、受け金具31と揺動金具41とには相互に離れる方向に弾性力が加えられることになり、受け金具31をエンドブロックに接着したり圧入して固定しなくとも受け金具31は所定の姿勢を維持することになるので、受け金具31の固定作業が不要となり、エンドブロックの組立も容易となる。つまり、ばね部材を用いないと、受け金具31をエンドブロックに接着剤などにより固定する必要があるが、ばね部材を用いることにより固定作業などが不要となる。
【0033】
図6はおねじ部材46のおねじ部46aと揺動金具41のめねじ部45とのねじ結合を解いて、エンドブロック18をDINレール21から取り外した状態を示す図である。ねじ結合を解くと揺動金具41はおねじ部材46の小径部47の位置となり、揺動金具41は小径部47を中心として首振り運動つまり揺動運動し得るようになるとともに、図6に示すように、揺動金具41はエンドブロック18から押し出され、爪部44がエンドブロック18の外方に突出する。しかも、揺動金具41の基部2は受け金具31の基部32とほぼ平行な状態となるように揺動金具41には弾性力が加えられる。このように、揺動金具41が圧縮コイルばね51により押し出される方向に弾性力を受けても、揺動金具41にストッパ48が接触することから、揺動金具41はエンドブロック18から外れることはない。ただし、締結装置30を組み立てる際や分解する際には、外周面がおねじとなったストッパ48をめねじ部45内で回転させれば、おねじ部材46を揺動金具41から取り外すことができる。
【0034】
図6に示すように、DINレール21の両側のフランジ部21cの間の寸法をW1とし、フランジ部21cの根元部の寸法をW2とすると、揺動金具41の相互に向き合う爪部44の先端部間の寸法L1は、DINレールの寸法W1とW2との中間の値に設定され、爪部44の根元部間の寸法L2 は寸法W1よりも大きく設定されている。
【0035】
図7および図8はエンドブロック18をDINレール21に締結する手順を示す図であり、2つのエンドブロック18,19を用いて図1〜図3に示すマニホールド電磁弁10を組み立てる場合には、それぞれのエンドブロック18,19は、予め所定数のスタッキングブロック11〜13からなる電磁弁集合体15に配線集合ブロック16と給排ブロック17を連結し、これらの両端に連結しておく。スタッキングブロックなどには、DINレール21に係合するように、弾性変形自在の爪部が設けられており、これらの部材はDINレール21にエンドブロック18,19とともに押し付けることによって止め付けられる。
【0036】
このように、それぞれのエンドブロック18,19は他の部材とともにDINレール21に締結されることになるが、これらを締結するための両方のエンドブロック18,19の手順について、エンドブロック18をDINレール21に締結する手順をもとに説明する。
【0037】
まず、図7に示すように、エンドブロック18をDINレール21の幅方向に対して傾斜させて一方のフランジ部21cに一方側の爪部44を引っ掛けるとともに、受け金具31の接触面34に一方のフランジ部21cを接触させ。これにより、揺動金具41は小径部47を中心に首振り移動することになる。この状態のもとで、図7おいて矢印で示すように、エンドブロック18を回動させると、他方側のフランジ収容溝44aの中にフランジ部21cを入り込ませて他方側の爪部44に他方のフランジ部21cを引っ掛けることができる。
【0038】
そして、エンドブロック18をDINレール21に押し付けると、図8に示すように、揺動金具41がエンドブロック18の凹部20内に入り込むとともに、フランジ部21cの先端がガイド面36に案内されてエンドブロック18はDINレール21の幅方向の所定の位置に位置決めされることになる。
【0039】
圧縮コイルばね51が設けられていないと、揺動金具41をDINレール21のフランジ部21cに引っ掛ける際に、揺動金具41が受け金具31に対して平行な状態に突出されずに、揺動金具41は簡単に揺動して姿勢が変化してしまうので、揺動金具41をDINレール21に引っ掛け操作が困難となり、特に、DINレール21が垂直の部材に取り付けられている場合や傾斜した部材に取り付けられている場合には、揺動金具41は自重ではエンドブロック18から突出しないので、極めて困難となる。
【0040】
これに対して、圧縮コイルばね51などの弾性部材が設けられていると、エンドブロック18がどのような姿勢となっていても、エンドブロック18をDINレール21から取り外すと、図6に示すように、揺動金具41はエンドブロック18の外方に向けて所定の姿勢で突出することになり、揺動金具41のDINレール21に対する引っ掛け操作は容易に行うことができる。
【0041】
図8に示すように、エンドブロック18を押し込むことにより、受け金具31の接触面34をフランジ部21cの表面に接触させ、揺動金具41の爪部44をフランジ部21cの背面に入り込ませた状態では、それぞれ移動自在の受け金具31と揺動金具41とが所定の位置に位置決めされるとともに、ねじ部材46の頭部46bがエンドブロック18から突出するように、おねじ部材46はねじ取付孔28の中で軸方向に移動することになる。
【0042】
この状態のもとでは、おねじ部46aがめねじ部45の中心に位置決めされるので、その状態のもとでおねじ部材46を回転させると、めねじ部45におねじ部46bを簡単にねじ結合させることができる。ねじ結合が終了して、エンドブロック18のDINレール21に対する締結が完了した状態を示すと、図5および図3に示す通りである。
【0043】
図9(A)〜図9(C)はそれぞれおねじ部材46の変形例を示す図であり、図9(A)に示すおねじ部材46は、ストッパ48が設けられた小径部47をおねじ部材46の先端にねじ結合するようにしている。この場合にはストッパ48はおねじ部材46よりも大径となっている。このおねじ部材46を用いた場合には、おねじ部材46および揺動金具41をエンドブロック18に組み付けられた状態で小径部47をおねじ部材46の先端に取り付けることになる。図9(A)に示すタイプのおねじ部材46にあっては、小径部47をおねじ部材46にねじ止めすることなく、溶接するようにしても良い。また、小径部47をおねじ部材46の先端部に形成し、ストッパ48を別部品として小径部47の先端にストッパ48をねじ結合したり溶接などによって固定するようにしても良い。
【0044】
図9(B)に示すおねじ部材46は、おねじ部材46の先端部を機械加工して小径部47を形成し、その小径部47の先端部48aをかしめ加工などにより塑性変形させることにより、二点鎖線で示すようにストッパ48を形成するようにしている。
【0045】
図9(C)に示すおねじ部材46は、おねじ部材46の先端部を機械加工して小径部47を形成するとともに、小径部47に溝49を形成し、その溝49にストッパ48を取り付けるようにしている。
【0046】
このように、ストッパ付きのおねじ部材46としては、種々の形態のものを使用することができる。
【0047】
図5および図6は2つのエンドブロック18,19の一方を示すが、他のエンドブロック19も同様の構造となっており、一方のエンドブロック18をDINレールに締結した後に、他方のエンドブロック19を締結することにより、これらのエンドブロック18,19によってスタッキングブロック11〜14などの部材をDINレール21に締結して、マニホールド電磁弁を組み立てることができる。また、マニホールド電磁弁を構成するスタッキングブロックの数を変更する場合には、おねじ部材46を緩めてスタッキングブロックなどの部材をDINレール21から取り外し、再度締結することになる。
【0048】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0049】
たとえば、図示する本発明の締結装置はエンドブロック18,19に設けられ、このエンドブロックによってスタッキングブロックをDINレール21に締結してマニホールド電磁弁を組み立てるために使用されているが、DINレール21などのように、両側にフランジ部21cを有する固定レールに対しておねじ部材を用いて取り外し自在に締結されるものであれば、前述したマニホールド電磁弁に限られず、種々の部材を締結するために使用することができ、さらに、締結される部材に締結装置30を組み込んで、締結される部材を取付ブロックとしても良い。また、受け金具31および揺動金具41は、金属製の板材が用いられいているが、硬質の樹脂などを素材としても良い。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、受け金具と揺動金具を用いてDINレールなどの固定レールに対して取付ブロックを締結する際に、受け金具と揺動金具との間にはばね部材が組み込まれているので、容易に締結作業を行うことができる。取付ブロックを用いてマニホールド電磁弁のスタッキングブロックを締結する際には、取付ブロックを容易にDINレールに締結することができるので、マニホールド電磁弁の組立作業や分解作業を容易に行うことができる。受け金具と揺動金具との間にばね部材が装着されているので、受け金具を取付ブロックに固定する必要がなく、取付ブロックの組立を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である取付ブロックの締結装置を用いたマニホールド電磁弁を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の正面である。
【図4】エンドブロックに組み込まれた締結装置を示す分解斜視図である。
【図5】締結装置を実線で示すエンドブロックの一部切り欠き正面図である。
【図6】エンドブロックはDINレールから取り外して揺動金具が突出された状態を示すエンドブロックの一部切り欠き正面図である。
【図7】DINレールに対する締結手順を示すエンドブロックの一部切り欠き正面図である。
【図8】DINレールに対する締結手順を示すエンドブロックの一部切り欠き正面図である。
【図9】(A)〜(C)はそれぞれ変形例であるおねじ部材の先端部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 マニホールド電磁弁
11〜14 スタッキングブロック
11a〜13a 電磁弁
15 電磁弁集合体
16 配線集合ブロック
17 給排ブロック
18,19 エンドブロック(取付ブロック)
21 DINレール(固定レール)
22,23 配管接続継手
31 受け金具
32 基部
33 締結部
34 接触面
35 ガイド部
36 ガイド面
37 貫通孔
41 揺動金具
42 基部
43 締結部
44 爪部
44a フランジ収容溝
45 めねじ部
46 おねじ部材
46a おねじ部
46b 頭部
47 小径部
48 ストッパ
51 圧縮コイルばね(ばね部材)

Claims (5)

  1. 両側に外方に向けて突出したフランジ部を有する固定レールに取付ブロックを取り外し自在にねじ結合するようにした取付ブロックの締結装置であって、
    前記固定レールの幅方向に伸びる基部と、当該基部の両側から当該基部に対してほぼ直角に折曲げられ前記フランジ部に接触する接触面が設けられた締結部とを有し、前記基部に形成された貫通孔が前記取付ブロックに形成された取付孔に一致するように前記取付ブロックに配置される受け金具と、
    前記受け金具の前記基部に対応するとともにめねじ部が設けられた基部と、当該基部の両側から当該基部に対してほぼ直角方向に折り曲げられ両端部に前記フランジ部に引っ掛けられる爪部が設けられた締結部とを有し、前記受け金具の内部に配置されて前記受け金具とにより前記フランジ部を表裏両側から挟み付ける揺動金具と、
    前記受け金具の前記基部に形成された前記貫通孔を貫通し前記揺動金具の前記基部に設けられた前記めねじ部にねじ結合するおねじ部を有するとともに前記揺動金具に接触するストッパが先端に設けられ、前記取付ブロックの前記取付孔に回転自在であって軸方向に移動自在に装着されるおねじ部材と、
    前記揺動金具と前記受け金具との間に装着され、前記揺動金具を前記受け金具から離して前記揺動金具に前記ストッパに向かう弾性力を付与するばね部材とを有し、
    前記おねじ部材の前記おねじ部と前記揺動金具の前記めねじ部とのねじ結合を解いて、前記揺動金具が前記ストッパに前記弾性力により接触した状態のもとで、前記揺動金具を揺動させる小径部を前記おねじ部と前記ストッパとの間に設けることを特徴とする取付ブロックの締結装置。
  2. 請求項1記載の取付ブロックの締結装置において、前記受け金具を前記取付ブロックに移動自在に配置したことを特徴とする取付ブロックの締結装置。
  3. 請求項1または2記載の取付ブロックの締結装置において、前記受け金具の前記締結部の両端に前記接触面よりも突出したガイド部を設け、前記ガイド部に前記接触面に対して傾斜したガイド面を形成することを特徴とする取付ブロックの締結装置。
  4. 請求項3記載の取付ブロックの締結装置において、前記取付ブロックに前記受け金具の接触面と前記ガイド面に対応した形状の凹部を形成することを特徴とする取付ブロックの締結装置。
  5. それぞれ電磁弁が搭載されるとともに前記固定レールにそれぞれ装着される複数のスタッキングブロックと、前記固定レールに装着される複数の前記スタッキングブロックにより構成される電磁弁集合体の端部側に位置させて前記固定レールに装着される請求項1,2,3または4の何れか1項に記載の取付ブロックとを有することを特徴とするマニホールド電磁弁。
JP2000189138A 2000-06-23 2000-06-23 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁 Expired - Lifetime JP4421085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189138A JP4421085B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189138A JP4421085B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002005324A JP2002005324A (ja) 2002-01-09
JP4421085B2 true JP4421085B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=18688803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189138A Expired - Lifetime JP4421085B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4421085B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5180859B2 (ja) * 2009-01-29 2013-04-10 株式会社コガネイ 電磁弁マニホールド
JP5821044B2 (ja) * 2013-03-26 2015-11-24 丸井産業株式会社 長尺材固定金具
JP6049207B2 (ja) * 2014-01-10 2016-12-21 タカノ株式会社 電磁弁の取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002005324A (ja) 2002-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0454914B1 (en) Divided nut
CA2458102A1 (en) Fastener for connecting and spacing parts
JP3356659B2 (ja) ケーブルドラグチェーン
JP4421085B2 (ja) 取付ブロックの締結装置およびマニホールド電磁弁
JP2001116162A (ja) 電磁弁
KR100791533B1 (ko) 전구 소켓
US6892763B2 (en) Valve arrangement
JP4065270B2 (ja) スロットルボディの締結構造
JPH0326366Y2 (ja)
JPH0215099Y2 (ja)
US20200386522A1 (en) Pin assembly
JP5479666B2 (ja) 建築材の連結構造
KR20190033616A (ko) 토크 렌치 어댑터
JPH0144867Y2 (ja)
JP2004232661A (ja) 締結組立体および連結具
KR200290533Y1 (ko) 파이프구조물의 연결부재
CN210889951U (zh) 一种用于发动机链条的分体式动轨
JP7227928B2 (ja) 圧力媒体アッセンブリ
JP2781784B2 (ja) 電子機器の筐体締結装置
KR100314042B1 (ko) 토출밸브 조립체
KR200275327Y1 (ko) 완전결착이 가능한 커넥터
KR960007247Y1 (ko) 차량 음향기기 전원 접속용 커넥터
JPH0530340Y2 (ja)
JPH0238145Y2 (ja)
US7942600B2 (en) Coupling apparatus for passage blocks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4421085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term