JP4418970B2 - ネットワーク機器及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

この発明はネットワークに接続する装置に関し、特に、外部の装置を通じて設定を行なうネットワーク機器の設定技術の改良に関する。
いわゆるインターネットの普及に伴い、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いたネットワークが、企業内のネットワーク、家庭内ネットワーク等、あらゆる所で利用される状況となっている。技術革新により電子装置の性能が著しく向上し、その価格も低下しているため、ネットワークに接続される機器も多種多様となっている。例えば、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と呼ぶ。)、テレビジョン受像機(以下「TV」と呼ぶ。)、及びハードディスクレコーダなど、ネットワークとの親和性が高いと考えられる製品のみならず、電子レンジ、冷蔵庫など、従来はネットワークに接続することが考えられなかった家電製品をネットワークに接続することが提案されている。
しかし、このように多種多様な装置をネットワークに接続する場合、それら装置の初期設定をどのように行なうかが問題となる。
自分自身のユーザインタフェースを持つ装置、例えばPC等では次のようにしてこの設定を行なうことができる。すなわち、ネットワークに接続する前に、ネットワーク接続を行なうための設定画面を表示し、ユーザからの入力を受ける。この入力に対して一定のチェックを行ない、チェックの結果が一応正しければ、その設定によってネットワーク接続のための構成を変更し、変更後の構成でネットワークに接続する。
これに対し、例えば無線又は有線LAN(Local Area Network)のネットワーク機器、例えば、プリントサーバ等のように、自分自身のユーザインタフェースを持たない装置では、何らかの形でユーザから設定入力を受ける必要がある。家電製品等についても多くの場合、事情は同様である。設定すべき項目がわずかであれば、ディップスイッチなどを用いた設定を行なうようにすればよいが、ネットワーク接続の場合には設定すべき項目が多く、しかも文字列として設定すべき情報が多いので、こうした手段は用いることができない場合が多い。
こうした問題に対する一般的な解決策は、その装置をネットワークに接続する前に、その機器と外部の機器、例えばPCとを一対一で接続させ、そのPCを用いて必要な情報を設定する、というものである。すなわち、装置内にHTTP(HyperText Transfer Protocol)サーバを起動させ、予め準備した情報により、ネットワーク接続用の情報を設定するフォーム(以下「設定フォーム」と呼ぶ。)をPCのブラウザに表示させる。ユーザはこのフォームに必要な情報を入力する。フォームへの入力をPCから受けると、装置内のHTTPサーバから任意の処理を通じて所定のメモリ領域にそれら情報を書込む。一旦装置の電源を落とし、再起動することで、新たな設定を有効とし、その状態でネットワークに接続する。
こうした手順を踏むことで、自分自身のユーザインタフェースを持たない装置、又は貧弱なユーザインタフェースしか持たない装置でも、ネットワーク接続のための設定を行なうことができる。
この場合、PCから設定フォームにアクセスするためには、ネットワーク上での設定フォームの識別子に相当するURI(Uniform Resource Identifier)又は装置の論理的なネットワークアドレスであるIP(Internet Protocol)アドレスと、装置の物理アドレスであるMAC(Media Access Control)アドレスとが必要となる。
ところで、IPアドレスは、例えば192.168.0.1のように、数字の羅列により表現されるため、人間には分かりづらい。そこで、通常はURIという、人間にとって分かり易い表現により、ネットワーク上のホストと、そのホストにおける目的のファイルまでのパスと、ファイル名と、使用されるプロトコルとを特定する。そしてこのURIが指定されると、そのURIに対応するホストのIPアドレスを決定し、そのホストにアクセスすることで目的のファイルを入手する。ブラウザは、このような方法によってウェブ上の文書を検索し、表示する。また、ブラウザによるファイルのリクエストを受付けるHTTPサーバは、ファイル名が指定されていないときにはデフォルトのファイルを返送するように設定されていることが通常である。
したがって、ネットワーク機器に、そのネットワーク機器を設定するための情報が格納されている位置を示すIPアドレスが予め設定されており、かつその情報がデフォルトのファイル名としてアクセス可能に設定されていれば、ユーザがそのURI又はIPアドレスをブラウザに入力することにより、設定フォームを表示させることができる。
しかし、これら情報を入力しなければならないことさえ明確には分からないユーザの場合には、上記したような操作を行なうことは期待できない。少なくとも、ユーザにとっては負担となる。特に家電製品のように家庭で使用することが想定される装置の場合にはこの問題は重要である。
こうした問題を解決するための一つの方策が、特許文献1にホームゲートウェイ装置として開示されている。特許文献1に開示されたホームゲートウェイ装置は、ネットワーク機器に接続されたPCからHTTPリクエストがあった場合、ゲートウェイ装置自身の管理者のログイン名又はそのパスワードが設定されていない状態、すなわちホームゲートウェイ装置が工場出荷直後の状態にあることを示す条件が成立しているときには、そのHTTPリクエストに含まれるURIを、強制的に自分自身の設定フォームのURIに変更してしまう。その結果、例えばPCのブラウザが、その立ち上げ時に所定のURIにアクセスする設定となっている場合、そのPCのブラウザには、ホームゲートウェイ装置の設定フォームが表示される。
特開2004−220240号公報
しかし、上記した特許文献1に記載のシステムは、最初にネットワーク機器とPCとが接続されたときに、ネットワーク機器内のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サービスによってPCのIPアドレスとデフォルトゲートウェイアドレスとが設定可能であることが前提となっている。しかしそのような条件が必ず成立するという保証はない。ネットワークの運営はネットワークごとに全く異なっていることが通常であり、共通の条件を想定することは非現実的である。勿論、PCのネットワーク設定を予め確認することも可能であるが、このような作業はユーザにとって負担となるだけでなく、特にPCの初心者にとっては極めて困難な作業となる。
例えばPCが購入直後である場合には、PCはDHCPサービスによりIPアドレスを入手する設定であるか否かは不明である。また、ネットワーク機器に接続されるPCは、既存のネットワークで使用されているPCかも知れず、そうした場合にはPCのIPアドレスもデフォルトゲートウェイも設定済みで、DHCPによってIPアドレスが設定されるような状態となっていることは全く保証されない。したがって、特許文献1に開示のシステムが正しく動作できるのはごく限定された環境だけということになる。
ネットワーク機器としては、初期情報の設定時に、どのようなPCが接続されてくるかも分からない状態で、ネットワークに関してよく分からないユーザに対しても間違いなく設定フォームを表示できるような方式を提供する必要がある。しかし、そのような方式はまだ提供されていない。
それゆえに本発明の目的は、設定用の機器が接続されたときに、そのネットワーク接続の設定がどのような状態であっても、自己の設定用パラメータを、確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに設定用の機器を用いて設定できるネットワーク機器及びそのためのコンピュータプログラムを提供することである。
本発明の第1の局面に係るネットワーク機器は、第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、第1の動作モードにおいてパケット受信手段が受信した通信パケットが当該通信パケットの送信元に対する論理アドレスの割当要求パケットであることに応答して、所定のアドレス決定方法により、互いに通信可能な関係にある第1及び第2の論理アドレスを生成し、第1の論理アドレスを送信元に返信し、第2の論理アドレスをネットワーク機器に設定するための動的アドレス生成手段とを含む。
ネットワーク機器はさらに、第1の動作モードにおいて、パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを送信元に送信するための識別子解決手段と、第1の動作モードにおいて、識別子解決手段によりネットワーク機器の論理アドレスが送信元に送信された後、送信元から当該論理アドレスを用いてネットワーク機器に送信され、パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、第2の動作モードにおいて、記憶手段に記憶された設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする。
第1の動作モードにおいて、このネットワーク機器が論理アドレスの割当要求パケットを受信すると、動的アドレス生成手段が第1及び第2の論理アドレスを生成する。第1の論理アドレスは割当要求パケットの送信元に返信され、送信元の論理アドレスに設定される。第2のアドレスは、このネットワーク機器の論理アドレスに設定される。さらにネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットをネットワーク機器が受信すると、識別子解決手段により、識別子の如何にかかわらず、このネットワーク機器に設定された論理アドレスが返信される。この論理アドレスを受信した相手側端末がこの論理アドレスを送信先とする設定用パラメータを送信すると、このネットワーク機器が受信し、パラメータ設定手段が記憶手段にその設定用パラメータを格納する。第2の動作モードでは、このネットワーク機器は、記憶手段に記憶された設定用パラメータを用いて動作できる。
相手側端末が動的な論理アドレスの割当を受ける設定となっている場合、動的アドレス生成手段によって、相手側端末とこのネットワーク機器とに、互いに通信可能な第1及び第2の論理アドレスが設定される。識別子解決手段により、相手側端末が識別子に対応する論理アドレスを問合せたときには、その識別子の値にかかわらずこのネットワーク機器の論理アドレスが相手側端末に返される。以後、相手側端末は識別子の値にかかわらず、その識別子で示される端末への送信データをこのネットワーク機器に対して送信する。相手側端末で入力される、ネットワーク機器の設定用パラメータの値を、任意の識別子で示される端末に送信すると、その設定用パラメータはこのネットワーク機器に受信され、記憶手段に記憶される。相手側端末が動的な論理アドレスの割当を受ける設定となっており、その論理アドレスが事前に分からない場合でも、間違いなくネットワーク機器と相手側端末とが通信可能になり、さらに、ネットワーク機器に設定すべきデータの送信先の識別子が分からない場合でも、相手側端末で任意の識別子を用いてネットワーク機器にデータを送信できる。したがって、動的な論理アドレスの割当を受ける設定となっている端末を介して、ネットワーク機器の設定用パラメータを確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに設定することができる。
本発明の第2の局面に係るネットワーク機器は、第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、第1の動作モードにおいて、パケット受信手段が受信した通信パケットに含まれるアドレス情報に基づき、所定のアドレス決定方法により通信パケットの送信元と通信可能なように、ネットワーク機器の論理アドレスを生成するための情報抽出型アドレス生成手段と、第1の動作モードにおいて、パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを送信元に送信するための識別子解決手段と、第1の動作モードにおいて、識別子解決手段によりネットワーク機器の論理アドレスが送信元に送信された後、送信元から当該論理アドレスを用いてネットワーク機器に送信され、パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、第2の動作モードにおいて、記憶手段に記憶された設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする。
第1の動作モードにおいて、このネットワーク機器が通信パケットを受信すると、情報抽出型アドレス生成手段がこの通信パケットに含まれるアドレス情報に基づき、通信パケットの送信元と通信可能なように、ネットワーク機器の論理アドレスを生成し設定する。さらにネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットをネットワーク機器が受信すると、識別子解決手段により、識別子の如何にかかわらず、このネットワーク機器に設定されている論理アドレスが返信される。この論理アドレスを受信した相手側端末がこの論理アドレスを送信先とする設定用パラメータを送信すると、このネットワーク機器が受信し、パラメータ設定手段が記憶手段にその設定用パラメータを格納する。第2の動作モードでは、このネットワーク機器は、記憶手段に記憶された設定用パラメータを用いて動作できる。
ネットワーク機器の論理アドレスが設定された後は、相手側端末から識別子の解決を要求するパケットを受信すると、必ずこのネットワーク機器の論理アドレスが識別子に対応する論理アドレスとして返信されるので、相手側端末でどのような識別子を指定してデータを送信しても必ずこのネットワーク機器にデータが受信され、記憶手段に記憶される。したがって、相手側端末に既に論理アドレスが割当てられている場合にも、必ず相手側端末とネットワーク機器との間の通信が可能になり、相手側端末で入力された設定用パラメータの値を受信して記憶手段に記憶させることができる。その結果、設定用端末として固定アドレスが割り当てられている装置を用いたときにネットワーク機器の設定を確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに設定できる。
本発明の第3の局面に係るネットワーク機器は、第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、第1の動作モードにおいてパケット受信手段が受信した通信パケットが当該通信パケットの送信元に対する論理アドレスの割当要求パケットであることに応答して、所定のアドレス決定方法により、互いに通信可能な関係にある第1及び第2の論理アドレスを生成し、第1の論理アドレスを送信元に返信し、第2の論理アドレスをネットワーク機器に設定するための動的アドレス生成手段と、第1の動作モードにおいてパケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、その特定の論理アドレスの如何に関わらず、その特定の論理アドレスをネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった物理アドレスとしてネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、第1の動作モードにおいて、物理アドレス応答手段によりネットワーク機器の物理アドレスが送信元に送信された後、送信元から当該特定の論理アドレスを用いてネットワーク機器に送信され、パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、第2の動作モードにおいて、記憶手段に記憶された設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする。
相手側端末が動的な論理アドレスの割当を受ける設定となっている場合、動的アドレス生成手段により、相手側端末とこのネットワーク機器とに第1及び第2の論理アドレスが割当てられ、互いに通信が可能になる。一方、ネットワークでは、論理アドレスが分かっていても物理アドレスが分からないと実際の通信が行なえない。データの送信先の論理アドレスのみが分かっており、物理アドレスが不明な場合には、相手側端末は論理アドレスを指定して、対応の物理アドレスを問合せる通信パケットをブロードキャストする。この通信パケットを受信すると、物理アドレス応答手段は、論理アドレスの値にかかわらず、動的アドレス生成手段によって自分に割り当てられた論理アドレスを、相手側端末から問合せのあった論理アドレスで設定しなおす。そして、その論理アドレスに対応する物理アドレスとして、自分の物理アドレスを相手側端末に返信する。これを受信した相手側端末は、問合せた論理アドレスへの送信データを、このネットワーク機器に送信する。パラメータ設定手段は、この送信データに含まれる設定用パラメータの値を、記憶手段に格納する。
相手側端末が特定の論理アドレスを指定してデータを送信しようとした場合、このネットワーク機器は、自己がその特定の論理アドレスに対応する装置であるかのように振舞うことで、相手側端末からのデータを受信できる。したがって、相手側端末で設定用データを入力した後、特定の論理アドレスを指定して送信しようとする処理がされた場合でも、このネットワーク機器でそのデータを受信し、設定用パラメータとして記憶できる。その結果、相手側端末のユーザがネットワーク機器の論理アドレスを知らなくても、相手側端末を用いてネットワーク機器の設定を確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに行なうことができる。
本発明の第4の局面に係るネットワーク機器は、第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、第1の動作モードにおいてパケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、その特定の論理アドレスの如何に関わらず、その特定の論理アドレスをネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった物理アドレスとしてネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、第1の動作モードにおいて、物理アドレス応答手段によりネットワーク機器の物理アドレスが送信元に送信された後、送信元から当該特定の論理アドレスを用いてネットワーク機器に送信され、パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、第2の動作モードにおいて、記憶手段に記憶された設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする。
このネットワーク機器は、第3の局面に係るネットワーク機器と同様、相手側端末が特定の論理アドレスを指定してデータを送信しようとしたときでも、自己がその特定の論理アドレスに対応する装置であるかのように振舞うことで、相手側端末からのデータを受信できる。したがって、相手側端末で設定用データを入力した後、特定の論理アドレスを指定して送信しようとする処理がされた場合でも、このネットワーク機器でそのデータを受信し、設定用パラメータとして記憶できる。その結果、相手側端末のユーザがネットワーク機器の論理アドレスを知らなくても、相手側端末を用いてこのネットワーク機器の設定を確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに行なうことができる。
本発明の第5の局面に係るネットワーク機器は、第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、第1の動作モードにおいてパケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、その特定の論理アドレスの如何に関わらず、その特定の論理アドレスをネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった物理アドレスとしてネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、第1の動作モードにおいて、パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを送信元に送信するための識別子解決手段と、第1の動作モードにおいて、識別子解決手段によりネットワーク機器の論理アドレスが送信元に送信された後、送信元から当該論理アドレスを用いてネットワーク機器に送信され、パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、第2の動作モードにおいて、記憶手段に記憶された設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする。
端末が特定の論理アドレスを指定して識別子の解決要求を送信しようとする場合、その論理アドレスに対応する物理アドレスを保持していない場合がある。そうした場合、端末は、識別子の解決要求の送信先の論理アドレスを指定し、その物理アドレスを問合せる通信パケットをブロードキャストする。このネットワーク機器の物理アドレス応答手段は、そうした通信パケットを受信すると、問合せがあった論理アドレスをこのネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに対応する物理アドレスとしてこのネットワーク機器の物理アドレスを、問合せを送信した端末に送信する。したがって、その端末が識別子の解決要求を送信する場合、その送信先はこのネットワーク機器となる。
このネットワーク機器は、そのような識別子の解決要求を受信すると、その識別子の値にかかわらず、その識別子に対応する論理アドレスが自分の論理アドレスであるように振舞う。したがって、相手側端末でどのような送信先の識別子を入力してデータを送信しようとしたときでも、このネットワーク機器がその送信先となり、相手側端末からのデータを受信できる。すなわち、相手側端末で設定用データを入力した後、特定の識別子を指定して設定用データを送信しようとする処理がされた場合でも、このネットワーク機器で確実にそのデータを受信し、設定用パラメータとして記憶できる。その結果、相手側端末のユーザがどのような識別子を設定用パラメータの送信先として指定しても、ネットワーク機器の設定用パラメータを確実に、かつユーザに過大な負担をかけずに行なうことができる。
好ましくは、ネットワーク機器は、第1の動作モードで最初に受信したパケットの送信元の物理アドレスを記憶するための物理アドレス記憶手段と、第1の動作モードで2番目以降に受信したパケットの物理アドレスと、物理アドレス記憶手段に記憶された物理アドレスとを比較し、両者が異なっているときに予め定めるエラー処理を実行するためのエラー処理手段とをさらに含む。
このネットワーク機器は、第1のモードでは論理アドレスをネットワークで使用されている論理アドレスと無関係に使用する。したがって、ネットワークを混乱させないために、第1のモードでは、このネットワーク機器は設定用の相手側端末と一対一で接続されるのが前提である。第1のモードで最初に受信したパケットの送信元の物理アドレスを物理アドレス記憶手段に記憶させておくと、その後に受信したパケットの送信元の物理アドレスと、物理アドレス記憶手段に記憶された物理アドレスとを比較し、最初のパケットの送信元と異なる送信元からパケットが送られてきたときにすぐにそれを判定できる。仮に両者が異なっている場合に、何らかのエラー処理を行なうことで、ネットワークに対する悪影響を最小限にとどめることができる。
より好ましくは、ネットワークはTCP/IPプロトコルを用いたネットワークを含み、論理アドレスはネットワーク上の装置のIPアドレスを含み、資源の識別子はURIを含み、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットはURIの名前解決リクエストを含み、識別子解決手段は、第1の動作モードにおいてネットワーク機器上で動作するDNSサーバを含む。
TCP/IPプロトコルは、いわゆるインターネットで使用されているプロトコルであり、広く使用されている。一方、TCP/IPプロトコルを使用して通信を行なうユーザの中には、ネットワークの設定について詳しくないユーザも多い。したがって、こうした構成のネットワーク機器を用いることで、ネットワークの設定について詳しくないユーザであっても、ネットワーク機器の設定を容易且つ確実に行なうことができる。
本発明の第6の局面に係るプログラムは、相互に接続された記憶装置、中央演算処理装置、及びネットワークインタフェースを少なくとも有するネットワーク機器により実行されると、当該ネットワーク機器を、上記いずれかに記載のネットワーク機器の各手段として機能させることを特徴とする。
このプログラムを実行するコンピュータは、最初に述べたネットワーク機器の各手段と同じ機能を実現でき、同様の効果を奏することができる。
以上のとおり本発明によれば、ユーザはこのネットワーク機器を設定するために、どの論理アドレスにアクセスすればよいかを知る必要はない。設定用の機器と接続されたネットワーク機器には、自動的に設定用の機器と通信可能な論理アドレスが設定される。必要なら設定用の機器の論理アドレスも設定される。さらに、任意の文字列をネットワーク上の資源の識別子として入力しそこにアクセスすることを設定用の機器に指示したときに、ネットワーク機器との間の通信が開始されるように自動的に設定される。したがってユーザは、ネットワーク機器の設定方法について詳細を知らなくても、確実に、かつ容易に、ネットワーク機器の設定用パラメータの値を設定できる。このような設定手段は、PCやネットワーク技術に長けたユーザだけでなく、初心者にとっても容易に扱えるものである。
以下、ネットワーク機器の一例として、無線LANブリッジ装置を用いて本発明の一実施の形態を説明する。もちろん、本発明が適用可能な装置が無線LANブリッジ装置のみに限定されるのでないことは当然である。
[第1の実施の形態]
<設定時の動作の概略説明>
図1は、本実施の形態に係るネットワーク機器である無線LANブリッジ40が接続されるネットワーク30の全体図である。図1を参照して、このネットワーク30には、ウェブサーバ32、DHCPサーバ34、ファイルサーバ36などが接続されている。ネットワーク30にはさらに、無線で無線LANブリッジ40と通信を行ない、無線LANブリッジ40に接続された機器、例えばPC42とネットワーク30との間の通信を中継するための無線LANアクセスポイント38を含む。
図1は、無線LANブリッジ40のネットワーク関係のパラメータが設定された後のネットワーク接続の状態を示したものである。このように通常の通信をする動作モードを、本明細書では無線LANブリッジ40の「運用モード」と呼ぶ。一方、無線LANブリッジ40のネットワーク関係のパラメータを設定する動作モードを本明細書では「設定モード」と呼ぶ。運用モードでは、無線LANブリッジ40は図1に示す形態で動作することが想定される。しかし、無線LANブリッジ40を購入した当初は、こうした形態で動作するような設定は無線LANブリッジ40には行なわれていない。動作環境を予め想定することは、工場出荷段階では不可能だからである。そこで、本実施の形態に係る無線LANブリッジ40では、最初に以下のようにして、PC42のユーザインタフェースを用いて無線LANブリッジ40のネットワーク関係のパラメータの設定を行なう。
図2に示すように、無線LANブリッジ40とPC42とをケーブル44で接続する。この後、無線LANブリッジ40の動作モードを設定モードにし再起動することで無線LANブリッジ40の無線機能は停止する。すなわち、無線LANブリッジ40はネットワークから切り離され、PC42のみと物理的に接続された状態となる。以後、PC42の状態によって無線LANブリッジ40がどのように動作するかについて説明する。なお、PC42の状態として、(1)IPアドレスがDHCPサービスにより動的に割当てられる設定と、(2)IPアドレスが既に固定アドレスとして設定されている状態、とがある。
図3を参照して、PCのIPアドレスがDHCPサービスにより動的に割当てられる場合には、以下のような場合分けと処理の分岐とがあり得る。本実施の形態では、動的割当の場合には、図3(A)に示されるように、まずステップP50でPC42にIPアドレスを割当て、さらにそのIPアドレスから無線LANブリッジ40のIPアドレスDevIPを生成して自分に割当てる。この後、PC42からARP(Address Resolution Protocol)要求がくればステップP52を行なった後にステップP54に進む。DNS(Domain Name Service)解決要求がくればステップP56に進む。NBNS(NetBIOS Name Service)解決要求のブロードキャストパケットを受信すればステップP58に進む。これらについては後に説明する。
なお、本明細書では「通信パケット」を単に「パケット」と呼ぶ。ARP要求とは、IPアドレスに対応するMACアドレスが未知の場合に、MACアドレスを問合せるためにネットワーク上にブロードキャストされるパケットのことをいう。DNSとは、URIに対応するIPアドレスを返すシステムのことをいう。NBNSも、特定のネットワーク上におけるDNSと同様のサービスのことをいう。
また、PC42のIPアドレスが固定の場合には、以下のような場合分けと処理の分岐とがあり得る。図3(B)を参照して、本実施の形態では、固定アドレスの場合、ステップP60でDNSサーバ又はNBNSサーバアドレスのMACアドレスを解決する必要があるか否かを判断する。その結果により、PC42での処理が分岐する。解決する必要があればPC42はARP要求を発し、処理はステップP62からステップP64に進む。解決する必要がなければPC42からはDNS/NBNSサーバのURI解決要求が発せられることになり、以下ステップP66を経てステップP68の処理が行なわれる。PC42においてブロードキャストによるNBNSの名前解決要求が発せられた場合には、ステップP70からステップP72の処理が行なわれる。またPC42がARP要求を発した場合には、ステップP74の処理が実行される。以下、各場合について説明する。
図4は、PC42のIPアドレスがDHCPにより動的に割当てられる状態における、PC42と無線LANブリッジ40との間の通信シーケンスを示す。この通信シーケンスは、図3におけるステップP50及びP56のケースに相当する。
図4を参照して、設定モードになると、無線LANブリッジ40では、予め簡易DHCPサーバ64、簡易DNSサーバ74、簡易NBNSサーバ(図4には図示していない。)、及びHTTPサーバ80が起動している。ここでは、無線LANブリッジ40にはIPアドレスは決定されていない。簡易DHCPサーバ64は、設定モードのときだけ動作し、その機能はごく限定された機能のみで、通常のDHCPサーバとは異なる。したがって、以下、このDHCPサーバを「ダミーDHCPサーバ」と呼ぶ。簡易DNSサーバ74は、受信したURIに対する名前解決リクエストの全てに対し、そのURIがどのようなものであっても、無線LANブリッジ40のIPアドレスをそのURIに対応するIPアドレスとして返信する。すなわち、この簡易DNSサーバ74も通常のDNSサーバとは異なる。したがって、簡易DNSサーバ74を以下「ダミーDNSサーバ」と呼ぶ。簡易NBNSサーバも同様に「ダミーNBNSサーバ」と呼ぶ。無線LANブリッジ40のIPアドレスは設定モードの起動時には定まっていないが、後述するようにして最初に定められる。また、設定モードでは、後述する特定の場合に備え、ARP応答機能(図4には図示していない。)も起動されている。このARP応答機能もまた後述するように本来のARP応答機能とは異なる機能を持つので、本実施の形態では「ダミーARPサーバ」と呼ぶ。
設定モードに入ると、最初にPC42からダミーDHCPサーバ64に対してIPアドレスの割当リクエスト62が発行される(60)。この割当リクエスト62はブロードキャストされる。PC42に既に通常のDHCPサーバ(図4には図示せず)によってIPアドレスが割当てられていた場合、この割当リクエスト62は、DHCPサーバに対するそのIPアドレスの再割当リクエストとなる。この場合、無線LANブリッジ40はエラー通知であるNACKパケットを送信元であるPC42に送信し、NACKパケットを受取ったPC42は自己のIPアドレスを0.0.0.0とした後、再度IPアドレスの割当リクエスト62を発行する。この時の処理の詳細は、図15にて説明する。なお、ブロードキャストによる通信のため、無線LANブリッジ40は自身のIPアドレス割当前であっても、割当リクエスト62を受信することができる。
IPアドレスの割当リクエスト62を受けたダミーDHCPサーバ64は、予め定められた決定方法により、IPアドレス(例えば192.168.100.1)を生成する。無線LANブリッジ40は、生成されたIPアドレスをPC42にDHCPリスポンス68として送信する。この結果、PC42のIPアドレスが設定される。
このとき、ダミーDHCPサーバ64は、PC42に割当てたIPアドレスから、無線LANブリッジ40のIPアドレスを自動的に生成し、無線LANブリッジ40に割当てて(66)、DHCPリスポンス68に挿入する。DHCPリスポンス68には、PC42のIPアドレスだけでなく、DNSサーバアドレスおよびデフォルトゲートウェイアドレスが含まれており、いずれも無線LANブリッジ40のアドレスと同一である。このようにすることで、PC42からのDNS名前解決リクエストおよびデフォルトゲートウェイへのリクエストを、無線LANブリッジ40にて受信することが可能になる。なお、IPアドレス生成のためのアルゴリズムは簡単なものでよい。例えば、PC42に割当てたIPアドレスの最後の数字に定数(例えば1)を加算したものを無線LANブリッジ40のIPアドレスとする。PC42に割当てたIPアドレスが「192.168.100.1」であれば、無線LANブリッジ40のIPアドレスを「192.168.100.2」とする。このようにして無線LANブリッジ40のIPアドレスを決定することにより、無線LANブリッジ40とPC42とが同じネットワーク・セグメントに属することになる。この際、生成されたIPアドレスがネットワークアドレス又はブロードキャストアドレスと重ならないようにチェックする。
PC42のIPアドレスが設定されると、ユーザは、PC42において所定のブラウザを起動する。ここでは、ユーザは任意のURIをブラウザのURI入力フィールドに入力するものとする(70)。DNSサーバのMACアドレスがPC42に保持されているものとすると、PC42のブラウザは、このURIに対応するIPアドレスを得るべく、URIの名前解決リクエスト72をDNSサーバに対して送信する。この名前解決リクエストは無線LANブリッジ40のダミーDNSサーバ74により受取られる。前述したとおり、ダミーDNSサーバ74は、受信した名前解決リクエスト72に含まれるURIがどのような場合にも、それに対応するIPアドレスとして無線LANブリッジ40のIPアドレス=192.168.100.2を返信する(73)。既に無線LANブリッジ40にはIPアドレスが割当てられているので、これが可能になる。
このIPアドレスの通知を受けたPC42のブラウザは、IPアドレス=192.168.100.2のアドレスに対し、HTTPリクエスト78を送信する(76)。このHTTPリクエスト78のあて先IPアドレスは、無線LANブリッジ40のIPアドレスである。したがってこのHTTPリクエスト78は無線LANブリッジ40上で稼動しているHTTPサーバ80に渡される。HTTPサーバ80は、HTTPリクエスト78に応答して、無線LANブリッジ40の設定のための先頭の設定フォーム(HTML(HyperText Markup Language)フォーム)をPC42に対してHTTPリスポンス82として返信する(81)。HTTPリスポンス82を受信したPC42のブラウザは、この設定フォームを表示する(84)。
ユーザは、PC42のブラウザ画面で、設定フォームの各フィールドに無線LANブリッジ40を設定するためのデータを入力して入力キーを押す(86)。この結果、ブラウザからは、入力された設定データを含む新たなHTTPリクエスト88がHTTPサーバ80に送信される。HTTPリクエスト88を受信したHTTPサーバ80では、HTTPリクエスト88により指定された処理(後述する設定書込タスク270に相当)が起動される。この処理によって設定データを無線LANブリッジ40の所定の記憶領域に書き込む処理90が行なわれ、次いで新たな設定フォームが作成され、HTTPリスポンス92としてHTTPサーバ80によりPC42に返信される。
以下、HTTPリスポンス92により設定フォームがPC42のブラウザに表示され(94)、ユーザが設定データを入力し(96)、その設定データ98が無線LANブリッジ40に送信される、という処理が必要な回数だけ繰返される。
こうして、図4に示すようにPC42がDHCPサーバにより動的にIPアドレスが割当てられる設定となっている場合に、無線LANブリッジ40の設定をPC42のブラウザを利用して行なうことができる。
次に、図5を参照して、PC42に固定のIPアドレスが既に割当てられている場合について説明する。この場合、PC42にはDNSサーバやデフォルトゲートウェイのアドレスも設定されているのが通常である。この場合にも、設定モードでは、無線LANブリッジ40には、ダミーDHCPサーバ、ダミーDNSサーバ、HTTPサーバ、及びダミーARPサーバが起動されている。ただしここではダミーDHCPサーバ及びダミーARPサーバは動作に関与しない。
設定モードに入ると、ユーザはPC42でブラウザを起動し、URI入力フィールドに任意のURIを入力する(70)。PC42は、このURIの入力に応答して、このURIに対する名前解決リクエストをDNSサーバに向けて送信する。すなわち、PC42は、PC42のIPアドレスを送信元アドレス、予め設定されているDNSのIPアドレスをあて先アドレス、入力されたURIを名前解決対象のURIとする名前解決リクエスト110を送信する。このリクエストは無線LANブリッジ40により受信される。
無線LANブリッジ40は、受信した名前解決リクエスト110のパケットに含まれるあて先アドレス(DNSアドレス)がどんな値であっても、そのリクエストをダミーDNSサーバ74に与える。ダミーDNSサーバ74は、まず名前解決リクエスト110に含まれるDNSサーバのアドレス(例えば192.168.100.254)を無線LANブリッジ40に割当てる(75)。次にダミーDNSサーバ74は、名前解決リクエスト110に含まれるURIがどのようなURIの場合でも、無線LANブリッジ40のIPアドレス(192.168.100.254)をそのURIに割当て、リスポンス114としてPC42に送信する。
リスポンス114を受信したPC42は、そのIPアドレス(192.168.100.254)をあて先としてHTTPリクエスト78を送信する(76)。このあて先のIPアドレスは無線LANブリッジ40となっている。HTTPリクエスト78を受信した無線LANブリッジ40は、このHTTPリクエスト78をHTTPサーバ80に与える。HTTPサーバ80は、HTTPリクエスト78に応答して、所定の設定フォームをHTTPリスポンス82としてPC42に与える(81)。以下、図4の場合と同様の処理によって、無線LANブリッジ40への設定データの入力が実行される。したがってここではその詳細については繰返さない。
なお、図4及び図5のいずれでも、ユーザがブラウザのURI入力フィールドに任意のURIを入力すれば、自動的に無線LANブリッジ40の設定フォームがブラウザに表示される。しかし、任意のURIに代えて、ユーザがIPアドレスを例えば"http://192.168.100. 5/"等の形式で入力する可能性もある。そうした場合、一般的には、ブラウザは、URIの名前解決リクエストではなく、そのIPアドレスに対応するMAC(Media Access Control)アドレスを知るために、ARPリクエストを送信する。この場合の動作について図6および図7を参照して説明する。図6は、図4のケースにおいて、DHCPリスポンス68を受信したPC42において、ユーザがブラウザでURIではなくIPアドレスを入力した場合の図である。
図6を参照して、ユーザが任意のIPアドレスを入力する(130)と、入力されたIPアドレスを指定したARPリクエスト134がPC42からブロードキャストされる。このARPリクエスト134を受けた無線LANブリッジ40では、このARPリクエスト134をダミーARPサーバ136に与える。前述のとおり、設定モードではダミーARPサーバ136が無線LANブリッジ40内に起動されている。
ダミーARPサーバ136は、ARPリクエスト134に含まれるIPアドレスの値にかかわらず、ARPリプライ138として、無線LANブリッジ40のMACアドレスをPC42に送信する。またダミーARPサーバ136は、ARPリクエスト134に含まれていたIPアドレスを無線LANブリッジ40に設定する(137)。即ち、ダミーDHCPサーバ64により設定されたIPアドレス(192.168.100.2)が、ダミーARPサーバ136により192.168.100.5に設定し直される。
ARPリプライ138を受けたPC42のブラウザは、ユーザにより入力されたIPアドレスと、ARPリプライ138により受けたMACアドレスとを含むHTTPリクエスト142を無線LANブリッジ40に対して送信する(140)。無線LANブリッジ40は、このHTTPリクエスト142に含まれるMACアドレスが自己のMACアドレスと一致するので、HTTPリクエスト142が自分に向けられたものであると解釈し、HTTPサーバ80にHTTPリクエスト142を渡す。HTTPサーバ80は、設定フォームをPC42に送信する(81)。以下、図4及び図5の場合と同様にして、PC42の設定データの入力がPC42を利用して行なわれる。なお図6の場合、PC42から無線LANブリッジ40へのHTTPリクエストの宛先IPアドレスはユーザが最初に入力(130)した任意のIPアドレスである。
図7は、図5に示すケースでユーザが任意のURIに代えてIPアドレスを直接入力した場合のPC42及び無線LANブリッジ40の動作シーケンスである。図7を参照して、この動作シーケンスは、図6と比較すると、最初の割当リクエスト62及びそれに対するDHCPリスポンス68の通信が存在しない点において図6と異なっている。他の点では図7は図6のシーケンスと同様であるので、ここではその詳細については繰返さない。
なお、前述したとおり、PCによってはDNS名前解決リクエストではなくNBNS名前解決リクエストをブロードキャストする設定になっているものもある。図8及び図9を参照してそのような場合の通信シーケンスについて説明する。図8は図4に示すケースにおいてDNS名前解決リクエストではなくNBNS名前解決リクエストを発行する場合のシーケンス図であり、図9は図5に示すケースにおいてNBNS名前解決リクエストを発行する場合のシーケンス図である。
図8と図4とを比較すると明らかなように、PC42は、図4のURIの名前解決リクエスト72に代えて、NBNS名前解決リクエスト150をブロードキャストする。NBNS名前解決リクエスト150には、名前解決の対象となるURIと、PC42のIPアドレス(例えば192.168.100.1)とが格納されている。NBNS名前解決リクエスト150はブロードキャストされるので、あて先IPアドレスは192.168.100.255である。
NBNS名前解決リクエスト150を受取った無線LANブリッジ40は、これをダミーNBNSサーバ154に与える。ダミーNBNSサーバ154は、無線LANブリッジ40のIPアドレス(例えば192.168.100.2)を含むNBNSリスポンスパケット152をPC42に返信する。
NBNSリスポンスパケット152を受取ったPC42は、NBNSリスポンスパケット152に入っていたIPアドレス=192.168.100.2が、ステップ70で入力されたURIに対するIPアドレスであるものとし、192.168.100.2のIPアドレスをあて先としてHTTPリクエスト78を送信する。このIPアドレスは無線LANブリッジ40のIPアドレスなので、無線LANブリッジ40はこのHTTPリクエスト78を受取ると、無線LANブリッジ40上で稼動しているHTTPサーバ80にこのリクエストを渡す。以下、図4の場合と同様にしてPC42から無線LANブリッジ40を設定することができる。
一方、図9の場合には、PC42のIPアドレスは固定されている。したがって、図8におけるIPアドレスの割当リクエスト62とDHCPリスポンス68に相当する交信がない。
なお、PC42のIPアドレスが固定で、DNSのIPアドレスも設定されている場合(図5)、DNSのIPアドレスに対応するMACアドレスがPC42のMACアドレステーブルから失われてしまっている場合もあり得る。そうした場合には、URIの入力を受けてDNSに対する名前解決リクエストパケットを発行する前に、DNSのIPアドレスに対応するMACアドレスを取得しておく必要がある。以下、そうした場合の通信シーケンスについて説明する。
図10に、図5のステップ70の処理で任意のURIが入力されたとき、PC42にDNSサーバのIPアドレスが設定されているが、そのMACアドレスがPC42のMACアドレステーブルから失われている場合について説明する。例示のために、PC42のIPアドレスが192.168.100.1、DNSサーバのIPアドレスが192.168.100.254であるものとする。
この場合、DNSサーバにURIの名前解決を送信しようとしても、そのMACアドレスが不明であるため、PC42はまずDNSのIPアドレス=192.168.100.254に関するARPリクエスト134をブロードキャストする。無線LANブリッジ40のダミーARPサーバ136がこのARPリクエスト134を受信すると、ダミーARPサーバ136は、このARPリクエスト134に格納されていたDNSサーバアドレス(192.168.100.254)を無線LANブリッジ40のIPアドレスに設定し(75)、送信されたIPアドレスに対応するMACアドレスとして、無線LANブリッジ40のMACアドレスをARPリプライ138としてPC42に送信する。
PC42は、ARPリプライ138を受取ると、そのIPアドレス(192.168.100.254)に対して、ステップ70で入力されたURIに対する名前解決リクエスト110を送信する。無線LANブリッジ40は名前解決リクエスト110を受取ると、ダミーDNSサーバ74にこのリクエストを与える。
ダミーDNSサーバ74は、名前解決リクエスト110に含まれるURIに対する名前解決後のIPアドレスとして無線LANブリッジ40自身のIPアドレス=192.168.100.254を含むリスポンス114をPC42に送信する。以後のシーケンスは、図5に示すシーケンスと同様であり、その結果、PC42から無線LANブリッジ40の設定を行なうことができる。
<構成>
以下、上記した動作を実現するために無線LANブリッジ40にどのような機能が備えられているかを明らかにするため、無線LANブリッジ40の構成について説明する。図11は本実施の形態に係る無線LANブリッジ40の斜視図であり、図12はその背面図である。
図11を参照して、無線LANブリッジ40は、基台160と、基台160上に設置される、後述する回路を内部に備えた筐体162とを含む。筐体162の前面には、LED(Light Emitting Diode)166が備えられている。このLED166は、運用モードと設定モードとの区別を表示したり、運用モード時における無線LANブリッジ40の動作状態を示したり、設定モード時における無線LANブリッジ40のエラー状態を示したりする場合に使用される。
図11及び図12を参照して、筐体162の背面上部には無線LANのためのアンテナ164が設けられている。また、筐体162の背面下部には、電源スイッチ180が設けられている。
筐体162の背面にはさらに、ネットワークケーブルのコネクタ170が設けられている。無線LANブリッジ40は、無線ネットワークと有線ネットワークをつなぐブリッジ機能を持つ。本実施の形態では、設定モード時には、コネクタ170にPC42を接続する。
筐体162の背面の、コネクタ170の近傍には、無線LANブリッジ40を設定モードとする際にユーザが操作するプッシュスイッチ174が配置されている。本実施の形態では、プッシュスイッチ174の誤操作を防止するために、プッシュスイッチ174が、一定時間(例えば5秒間)以上連続して押されたときに、無線LANブリッジ40がリブートされ、設定モードでの動作を開始するものとする。また、電源スイッチ180が一旦切断され、再度投入されると、無線LANブリッジ40は運用モードでの動作を開始するものとする。
図13に、無線LANブリッジ40の筐体162内に含まれる、ブリッジ機能を実現するための回路200のブロック図を示す。図13を参照して、この回路200は、実質的にはコンピュータと同様であって、設定モードにおける各種のダミーサーバ及び運用モードにおけるネットワーク機能等を、所定のプログラムを実行することにより実現するCPU(中央演算処理装置)210と、CPU210に接続されたバス212と、いずれもバス212に接続された、コンピュータプログラムが作業領域等(後述する設定モードフラグを含む)として使用するRAM(Random Access Memory)214、コンピュータプログラム及びPC42により設定される各種のパラメータを記憶するフラッシュROM218、コネクタ170を有するネットワークインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」と記す。)220、並びに無線ネットワークI/F222とを含む。バス212には、図12及び図11にそれぞれ示すプッシュスイッチ174及びLED166も接続され、それぞれCPU210の入出力ポートからバス212を介してアクセス可能となっている。CPU210は、運用モードでは、フラッシュROM218に記憶されたパラメータを読込んで自分の状態を設定し、通常のネットワーク機能の運用を行なう。
図14に、無線LANブリッジ40の上記した設定モードでの動作を実現するための、無線LANブリッジ40に準備されたプログラムの構成をブロック図形式で示す。図14を参照して、無線LANブリッジ40では、ネットワークI/F220及び無線ネットワークI/F222を介して無線LANブリッジ40に到達するパケットを受信し、その種別に応じて適切なタスクにパケットを振り分けるためのパケット受信タスク250と、パケット受信タスク250からIPパケットを受信し、IPパケットの種別に応じて適切なプロトコル処理のタスクにパケットを振り分けるためのIP受信タスク252と、IP受信タスク252からIPパケットのうちのUDP(User Datagram Protocol)パケットを受信し、その種別に応じて適切なサービスプログラムにパケットデータを振り分けるためのUDP受信タスク256とが動いている。
さらに無線LANブリッジ40では、UDP受信タスク256からDHCPリクエストのパケットデータを受信し、当該パケットの送信元のPCに対して所定方法にしたがってIPアドレスを割当て、さらにそのIPアドレスに対し、所定のアルゴリズムにしたがう変換を行なって無線LANブリッジ40のIPアドレスを生成する機能を持つダミーDHCPサーバ64と、UDP受信タスク256からNBNSに対する名前解決リクエストのパケットデータを受信し、パケットデータにより指定されたURIが何であっても、対応するIPアドレスとして無線LANブリッジ40のアドレスを指定する機能を有するダミーNBNSサーバ154と、同様にUDP受信タスク256からDNSに対する名前解決リクエストのパケットデータを受信し、パケットデータにより指定されたURIが何であっても、対応するIPアドレスとして無線LANブリッジ40のアドレスを指定する機能を有するダミーDNSサーバ74とが動いている。
なお、ダミーDNSサーバ74及びダミーNBNSサーバ154はいずれも、前述したとおり、無線LANブリッジ40のIPアドレスが設定されていないときに名前解決リクエストを受信すると、名前の解決が要求されているIPアドレスを無線LANブリッジ40にIPアドレスとして割当てる機能を持っている。
無線LANブリッジ40で起動しているプログラム群はさらに、IP受信タスク252からTCPパケットを受信し、パケットの種別に応じて適切なサービスデーモンにパケットデータを渡すためのTCP受信タスク258と、TCP受信タスク258からHTTPリクエストを受信し、無線LANブリッジ40の設定のために適切な処理をしてHTTPリクエストを返信するための、HTTPサーバとして機能するHTTPサービス268と、HTTPサービス268からアクセス可能で、受信したHTTPリクエスト中に含まれる設定データに基づき、無線LANブリッジ40を設定するための設定書込タスク270と、TCP受信タスク258からHTTPサービス268に渡されるHTTPリクエストのうち、ポート番号が80番以外のリクエストについて、これを80番に読替える処理を行なうことにより、HTTPサービス268での処理を可能とするためのポートチェックタスク266とを含む。なお、ポートチェックタスク266の詳細は後述する。
無線LANブリッジ40で起動しているプログラム群はさらに、パケット受信タスク250が受信したARPリクエストに対し、図6、図7及び図10を参照して説明したとおり、無線LANブリッジ40のIPアドレスをARPリクエストの対象となっているIPアドレスに設定するとともに、ARPリプライ138を生成し、どのIPアドレスに対しても無線LANブリッジ40のMACアドレスをPC42に通知する処理を行なうダミーARPサーバ136と、ダミーDHCPサーバ64、ダミーNBNSサーバ154、ダミーDNSサーバ74、HTTPサービス268、及びダミーARPサーバ136により生成されるパケットをPC42に送信するためのパケット送信タスク272とを含む。
図14に示す各タスクのうち、タスク250、252、256、及び258の機能はそれぞれ、極めて単純なものである。すなわち、受信したパケット、又は上位のタスクから渡されたパケットのヘッダを見てその種別を判断し、適切なタスクにそのパケットデータを渡す、という機能である。
ダミーARPサーバ136、ダミーDHCPサーバ64、ダミーNBNSサーバ154、及びダミーDNSサーバ74の機能については既に説明したとおりであるが、ダミーDHCPサーバ64とダミーDNSサーバ74とについては、プログラム構造を図15及び図16を用いて後述する。ダミーNBNSサーバ154の機能はダミーDNSサーバ74と同様であるので、ここでは詳細は述べない。
ダミーARPサーバ136の機能も図6を参照して説明したとおり、単純なものである。
HTTPサービス268の機能は、通常のHTTPサービスの機能と同様である。設定書込タスク270として用意されたプログラム群が、無線LANブリッジ40の設定を行なうための設定フォームをPC42に送信したり、PC42からの設定データに基づいて必要なデータをネットワークI/F220(図13)に設定したりする処理を行なうためのものである。
ところで、HTTPサービス268がポート番号80で送信されてくるパケットを処理するように設定されているのに対し、PCの設定によってはHTTPリクエストをそれ以外のポート番号(例えば8080)を指定して送信してくる場合がある。ポートチェックタスク266は、HTTPサービス268がこのリクエストを処理できるように、ポート番号が80以外の場合に、80に入れ替える処理を行なうためのものである。
図15に、図14のダミーDHCPサーバ64を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。このプログラムは、無線LANブリッジ40が設定モードで動作を開始すると起動され、DHCPリクエストを受信すると以下の処理を実行する。
まず、ステップ400において、受信したDHCPリクエストが既にDHCPによって割当済みのIPアドレスの再割当(割当延長)を要求しているか否かの判定を行なう。これは、既存のネットワークでかつDHCPサービスにより動的にIPアドレスが割当てられるPCがPC42として使用される場合か否かを判定する処理である。判定結果がYESであればステップ408に進み、NOであればステップ402に進む。
ステップ402では、所定のIPアドレス(例えば192.168.100.1)をDHCPリクエストを送信してきたPC42用として生成し、ステップ404に進む。一方、ステップ408では、受信したDHCPリクエスト中の送信元に対し、エラー通知であるNACKパケットを送信しこのリクエストに対する処理を終了する。このNACKパケットを受信したPC42は、自己のIPアドレスを一旦0.0.0.0にクリアした後、再度IPアドレスの割当要求を送信する。ダミーDHCPサーバ64における以後の処理はIPアドレスの再割当要求でないDHCPリクエストを受けた場合と同様になる。
ステップ404では、ステップ402で生成したIPアドレスに対し、所定のアルゴリズムを適用して無線LANブリッジ40のIPアドレス(例えば192.168.100.2)を生成し無線LANブリッジ40に割当てる。ステップ406において、ステップ404で生成された無線LANブリッジ40のIPアドレスをDHCPサーバのアドレスとし、PC42に割当てたアドレスをDHCPリスポンスとしてPC42に送信してこのリクエストに対する処理を終了する。
以上の処理により、PC42からDHCPリクエストが無線LANブリッジ40に送信されてきたときに、無線LANブリッジ40のIPアドレスの割当と、PC42のIPアドレスの割当とを実現できる。
図16に、図14のダミーDNSサーバ74を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。このプログラムは、無線LANブリッジ40が設定モードに入ると起動し、DNSに対する名前解決リクエストを受信するたびに以下の処理を実行する。
図16を参照して、ステップ436にて無線LANブリッジ40のIPアドレスが既に割当てられているかどうかを判定する。IPアドレスが割当てられていない場合、ステップ432において、受信したパケット中の、送信先IPアドレスを無線LANブリッジ40のIPアドレスとして割当て、ステップ434に進む。割当てられている場合、直接ステップ434に進む。
ステップ434では、DNSリクエストにより問合せがされたURIに対応するIPアドレスとして、無線LANブリッジ40のIPアドレスをDNSリクエストの送信元に送信し、このパケットに対する処理を終了する。
<動作>
以上説明したハードウェア構成とプログラム構成とにより、無線LANブリッジ40は、以下のように動作する。図17を参照して、無線LANブリッジ40の電源が投入されると、ステップ300で動作モードフラグがセットされているか否かを確認する。動作モードフラグは、図13のRAM214に格納されるフラグであり、無線LANブリッジ40が運用モードか設定モードかを示す。このフラグがセットされていれば設定モードであり、リセットされていれば運用モードである。ステップ300ではこの動作モードフラグをRAM214から読出す。
ステップ302では、読出した動作モードフラグが設定モードを示す値か否かが判定される。設定モードを示す値であればステップ304に、それ以外の値であればステップ336に、それぞれ制御が進む。
ステップ336では、通常のブリッジとしての機能を実現するための所定のプログラムを電源が切断されるまで実行する。ただし、図13に示すCPU210は定期的(本実施の形態では10ミリ秒ごと)にプッシュスイッチ174からの出力を監視している。所定時間以上(本実施の形態では5秒以上)プッシュスイッチ174が押されていたか否かをステップ336のプロセス内で定期的に判定する(ステップ338)。所定時間以上、プッシュスイッチ174が押されていたと判定した場合には、ステップ340に進み、図13に示すRAM214中の動作モードフラグをセットし、無線LANブリッジ40をリブートする。
一方、ステップ302において動作モードが設定モードであると判定された場合、ステップ304において動作モードフラグをクリアする。この処理により、設定モードの終了時、無線LANブリッジ40の電源を再投入すると、今度は無線LANブリッジ40は運用モードで動作を開始することになる。
続くステップ306では、コネクタ170から何らかのパケットを受信するまで待機し、パケットを受信した時点で図18に示すステップ308に進む。ステップ306で受信するパケットは、図4〜図10の説明から明らかなように、DHCPリクエスト、ARPリクエスト、DNS若しくはNBNSに対する名前解決リクエスト、又はHTTPリクエストである。パケットを受信すると制御はステップ308に進む。
ステップ308では、受信パケットがDHCPリクエストか否かを判定する。受信パケットがDHCPリクエストの場合(図4、図6又は図8のIPアドレスの割当リクエスト62の場合)には制御はステップ318に進み、それ以外の場合(すなわち受信パケットがARPリクエスト、DNSリクエスト又はNBNSリクエストの場合)には制御はステップ310に進む。
ステップ318では、前述したとおり、ダミーDHCPサーバにより、PC42に対するIPアドレスの割当と、無線LANブリッジ40のIPアドレスの生成とが行なわれる。さらにDHCPリクエストの送信元にDHCPリスポンスが送信され、ステップ306に進み、次のパケットの受信を行なう。
一方、ステップ310では、受信したパケットがARPリクエストか否かを判定する。ARPリクエストであればステップ312に進み、ダミーARPサーバによって、問合せがあったIPアドレスに対応するMACアドレスとして無線LANブリッジ40自身のMACアドレスをPC42に送信すると共に、問合せのあったIPアドレスを無線LANブリッジ40のIPアドレスとして割当てる。この後、図17のステップ306に進む。
一方、ステップ310で、受信パケットがARPリクエストではない(すなわちDNS若しくはNBNSによる名前解決リクエスト、又はHTTPリクエストである)と判定された場合、ステップ314に進む。ステップ314では、受信したパケットがダミーDNS又はダミーNBNS宛てのパケットか否かを判定する。判定結果がYESであればステップ316に進む。それ以外の場合、パケットはHTTPパケットということになり、制御はステップ330に進む。
ステップ316では、ダミーDNS又はダミーNBNSにより、名前解決が要求されたURIに対応するIPアドレスとして、無線LANブリッジ40のIPアドレスを送信する。この後、制御は図17のステップ306に戻り、次のパケットを待つ。
一方、ステップ314からステップ330に制御が進んだ場合、受信する可能性のあるパケットは、図4〜図10のいずれにおいてもHTTPリクエストとなる。ステップ330では、受信したパケットが指定しているポート番号が80か否かを判定し、80であればステップ334に進み、HTTPサービス268によって設定フォームをPC42に送信する。以下、HTTPサービス268によるPC42との通信が行なわれる。仮にステップ330において、受信したパケットの指定するポート番号が80以外と判定された場合には、ステップ332においてそのポート番号を80に置換し(80だと仮定し)、ステップ334に進む。ステップ334以後の処理はポート番号が80のときと同様である。ただしこの場合には、ポート番号として80以外のものが入力されてもそれを80と仮定してHTTPサービス268による処理を行なう。
上記した制御構造を持つプログラムにより、図4〜図10に示した動作が実現されることについて説明した。
ところで、上記した設定モードにおいて、ユーザが誤って稼動中のネットワークを無線LANブリッジ40に接続してしまう危険性もある。そこで、本実施の形態に係る無線LANブリッジ40では、次のような処理をすることにより、そうした誤りによりネットワークが混乱することを防止する。
図19を参照して、設定モードでは、コネクタ170を介して受信したパケットの全てに対し、送信元MACアドレスチェックタスク364により、送信元のMACアドレスをチェックする処理350が実行される。送信元MACアドレスチェックタスク364の内容については後述する。送信元MACアドレスチェックタスク364によるチェックで問題ないと判定されたパケットのみが、図14に示すパケット受信タスク250を介して各種サービス366に渡される。送信元MACアドレスチェックタスク364によるチェックで問題が生じたと判定された場合、後述するようにエラー処理がされ、受信パケットに対する処理は停止される。
図19を参照して、送信元MACアドレスチェックタスク364の処理350の詳細について説明する。設定モードに入ると、送信元MACアドレスチェックタスク364は最初にコネクタ170を介して受信したパケットのMACアドレスを、例えば図13に示すRAM214に記憶する(370)。続いて、ステップ372でコネクタ170を介して後続のパケットを受信するたびに、ステップ374でそのパケットに格納されている送信元のMACアドレスと、RAM214に記憶された最初のパケットのMACアドレスとを比較する。そして両者が一致するか否かを判定する(ステップ376)。
両者が一致していれば、そのパケットには問題がないので、ステップ380でそのパケットをパケット受信タスク250に渡し、パケット受信タスク250がそのパケットを各種サービス366に引渡す。そしてステップ372に戻り、次のパケットの受信を待つ。
一方、ステップ376で二つのパケットのMACアドレスが一致しないと判定されると、ステップ378に進む。ステップ378では、誤った接続で設定モードが開始されたものと考えられるため、以下のようなエラー処理を行なう。すなわち、無線LANブリッジ40は、パケットの受信を停止し、図11及び図13に示すLED166を点滅させてエラーの発生をユーザに通知する。
この送信元MACアドレスチェックタスク364によって、例えば稼動中のネットワークに無線LANブリッジ40を接続したままで無線LANブリッジ40を設定モードで起動したような場合でも、ネットワークへの影響を最小限にとどめることができる。
以上のように本実施の形態に係る無線LANブリッジ40によれば、ユーザは無線LANブリッジ40と設定用のPC42とを一対一で接続し、ブラウザを起動して任意のURIを入力するだけで、無線LANブリッジ40の設定フォームのページを開くことができる。特定のURIを入力したりする必要はない。設定用のPC42としては、固定IPアドレスが割当てられたものを用いても、動的にIPアドレスを割当てる設定となっているものを用いてもよい。仮にブラウザにURIではなくIPアドレスを入力したとしても、正しく設定用の情報にアクセスすることができる。
その結果、ネットワークの仕組みを詳しく知らないユーザでも、無線LANブリッジ40の設定のための情報に容易にアクセスし、無線LANブリッジ40の設定を容易に行なうことができる。
なお、上記実施の形態では、TCP/IPを用いたネットワークを例とし、DHCP、DNS、NBNS、ARP等の機能を用いた例を説明した。しかし本発明はTCP/IPネットワークに限定されず、類似のアドレス割当機構、DNS又はNBNSによるURIの名前解決と類似した名前解決機構等を利用したネットワークであれば、どのようなネットワークにも適用することができる。
また、上記実施の形態は、無線LANブリッジに関するものであった。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されず、設定のための独自のユーザインタフェースを持たないネットワーク機器の初期設定及び設定の変更に対して一般的に適用することができる。また、無線を用いてネットワークに接続する装置のみに適用可能なわけではなく、ケーブルによりネットワークに接続する装置にも適用可能である。また、ブリッジに限定されるわけではなく、いわゆるプリントサーバ、プリンタ等にも適用可能である。さらに、本発明は特に独自のユーザインタフェースを持たない装置に対して特に有効であるが、ユーザインタフェースを有する装置であっても適用可能であることはいうまでもない。例えばごく小さなモニタと少数のボタンしか持たない装置の場合等、外部のPC等を用いて設定を行なう方がはるかに効率的な場合等にも有効である。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る無線LANブリッジ40が使用されるネットワーク環境の一例を示す図である。 無線LANブリッジ40の設定時の接続方法を説明するための図である。 無線LANブリッジ40及びPC42による無線LANブリッジ40の設定時の動作の場合分けを説明するための図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 無線LANブリッジ40の設定時のPC42との間の通信を説明するためのシーケンス図である。 本発明の一実施の形態に係る無線LANブリッジ40の外観を示す斜視図である。 無線LANブリッジ40の背面図である。 無線LANブリッジ40の回路構成を示すブロック図である。 無線LANブリッジ40のソフトウェア構成を示すブロック図である。 ダミーDHCPプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 ダミーDNSプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 無線LANブリッジ40の動作の流れの前半部を示すフローチャートである。 無線LANブリッジ40の動作の流れの後半部を示すフローチャートである。 無線LANブリッジ40の送信元MACアドレスチェックタスク364の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
30 ネットワーク、40 無線LANブリッジ、42 設定用のPC、162 筐体、164 アンテナ、166 LED、170 コネクタ、174 プッシュスイッチ、180 電源スイッチ、210 CPU、214 RAM、218 フラッシュROM、220 ネットワークI/F、222 無線ネットワークI/F、250 パケット受信タスク、252 IP受信タスク、136 ダミーARPサーバ、256 UDP受信タスク、258 TCP受信タスク、64 ダミーDHCPサーバ、154 ダミーNBNSサーバ、74 ダミーDNSサーバ、266 ポートチェックタスク、268 HTTPサービス、272 パケット送信タスク

Claims (8)

  1. 第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、
    前記ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、
    通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、
    前記第1の動作モードにおいて前記パケット受信手段が受信した通信パケットが当該通信パケットの送信元に対する論理アドレスの割当要求パケットであることに応答して、所定のアドレス決定方法により、互いに通信可能な関係にある第1及び第2の論理アドレスを生成し、前記第1の論理アドレスを前記送信元に返信し、前記第2の論理アドレスを前記ネットワーク機器に設定するための動的アドレス生成手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、前記ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを前記送信元に送信するための識別子解決手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記識別子解決手段により前記ネットワーク機器の論理アドレスが前記送信元に送信された後、前記送信元から当該論理アドレスを用いて前記ネットワーク機器に送信され、前記パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、前記記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記記憶手段に記憶された前記設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
  2. 第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、
    前記ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、
    通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記パケット受信手段が受信した通信パケットに含まれるアドレス情報に基づき、所定のアドレス決定方法により前記通信パケットの送信元と通信可能なように、前記ネットワーク機器の論理アドレスを生成するための情報抽出型アドレス生成手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、前記ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを前記送信元に送信するための識別子解決手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記識別子解決手段により前記ネットワーク機器の論理アドレスが前記送信元に送信された後、前記送信元から当該論理アドレスを用いて前記ネットワーク機器に送信され、前記パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、前記記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記記憶手段に記憶された前記設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
  3. 第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、
    前記ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、
    通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、
    前記第1の動作モードにおいて前記パケット受信手段が受信した通信パケットが当該通信パケットの送信元に対する論理アドレスの割当要求パケットであることに応答して、所定のアドレス決定方法により、互いに通信可能な関係にある第1及び第2の論理アドレスを生成し、前記第1の論理アドレスを前記送信元に返信し、前記第2の論理アドレスを前記ネットワーク機器に設定するための動的アドレス生成手段と、
    前記第1の動作モードにおいて前記パケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、前記特定の論理アドレスの如何に関わらず、前記特定の論理アドレスを前記ネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった前記物理アドレスとして前記ネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記物理アドレス応答手段により前記ネットワーク機器の物理アドレスが前記送信元に送信された後、前記送信元から当該特定の論理アドレスを用いて前記ネットワーク機器に送信され、前記パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、前記記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記記憶手段に記憶された前記設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
  4. 第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、
    前記ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、
    通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、
    前記第1の動作モードにおいて前記パケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、前記特定の論理アドレスの如何に関わらず、前記特定の論理アドレスを前記ネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった前記物理アドレスとして前記ネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記物理アドレス応答手段により前記ネットワーク機器の物理アドレスが前記送信元に送信された後、前記送信元から当該特定の論理アドレスを用いて前記ネットワーク機器に送信され、前記パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、前記記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記記憶手段に記憶された前記設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
  5. 第1の動作モード及び第2の動作モードの間で切替可能なネットワーク機器であって、
    前記ネットワーク機器の設定用パラメータを記憶するための記憶手段と、
    通信経路から通信パケットを受信するためのパケット受信手段と、
    前記第1の動作モードにおいて前記パケット受信手段が、ネットワーク上の特定の論理アドレスに対応する物理アドレスを問合せる通信パケットを受信したことに応答して、前記特定の論理アドレスの如何に関わらず、前記特定の論理アドレスを前記ネットワーク機器の論理アドレスに設定し、さらに問合せのあった前記物理アドレスとして前記ネットワーク機器の物理アドレスを送信元に返信するための物理アドレス応答手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記パケット受信手段の受信した通信パケットが、ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットであることに応答して、識別子の如何に関わらず、前記ネットワーク機器に設定されている論理アドレスを前記送信元に送信するための識別子解決手段と、
    前記第1の動作モードにおいて、前記識別子解決手段により前記ネットワーク機器の論理アドレスが前記送信元に送信された後、前記送信元から当該論理アドレスを用いて前記ネットワーク機器に送信され、前記パケット受信手段により受信された設定用パラメータの値を、前記記憶手段に格納するためのパラメータ設定手段とを備え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記記憶手段に記憶された前記設定用パラメータの値を用いた通信により所定のネットワーク機能を実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
  6. 前記第1の動作モードで最初に受信したパケットの送信元の物理アドレスを記憶するための物理アドレス記憶手段と、
    前記第1の動作モードで2番目以降に受信したパケットの物理アドレスと、前記物理アドレス記憶手段に記憶された物理アドレスとを比較し、両者が異なっているときに予め定めるエラー処理を実行するためのエラー処理手段とをさらに含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のネットワーク機器。
  7. 前記ネットワークはTCP/IPプロトコルを用いたネットワークを含み、
    前記論理アドレスは前記ネットワーク上の装置のIPアドレスを含み、
    前記資源の識別子はURIを含み、
    前記ネットワーク上の資源の識別子に対応する論理アドレスを問合せる通信パケットはURIの名前解決リクエストを含み、
    前記識別子解決手段は、前記第1の動作モードにおいて前記ネットワーク機器上で動作するDNSサーバを含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のネットワーク機器。
  8. 相互に接続された記憶装置、中央演算処理装置、及びネットワークインタフェースを少なくとも有するネットワーク機器により実行されると、当該ネットワーク機器を、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のネットワーク機器の各手段として機能させる、プログラム。
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