JP5776321B2 - ネットワークシステム - Google Patents
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Description
無線ブリッジにおいて、SSID(Service Set Identifier)や無線通信の暗号化方式などの無線部の設定を行う手段として、無線ブリッジ内にワールド・ワイド・ウェブ(Web)サーバを内蔵し、無線ブリッジと有線ネットワークを介して接続された端末装置のブラウザから無線ブリッジに対する設定を行えるようにした技術が既に知られている。
その設定をするには、設定する側の端末装置のIPアドレスを無線ブリッジが初期値として持っているIPアドレスに合わせる必要がある。
したがって、無線ブリッジを既存の有線ネットワークに導入する時に、無線ブリッジが無線ネットワークの接続を開始する前の段階で、無線ブリッジに対する有線ネットワークの初期設定がわずらわしいという問題があった。
また、ネットワーク機器は、第2のネットワークインタフェースに端末装置からHTTPのパケットを受信したとき、そのパケットの宛先IPアドレスが第1のネットワークインタフェースに接続されたWebサーバのIPアドレスであれば、そのパケットに含まれたネットワーク機器の設定内容を設定する(例えば、特許文献1参照)。
そのため、既存の有線ネットワークがない場合、無線ブリッジに対する有線ネットワークの設定が煩雑になるという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、有線と無線の間で送受信を中継する無線通信装置に対して有線の初期設定を容易にすることを目的とする。
図1は、実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
実施形態のネットワークシステムについて、無線ブリッジ1は有線LAN(有線ネットワークに相当する)7で情報処理装置2と接続されている。
そして、無線ブリッジ1は情報処理装置2とアクセスポイント3との間の通信を中継する。
有線LAN7は、有線を介したネットワーク通信が可能なローカルエリアネットワークである。この有線LAN7は、例えば、イーサネット(Ethernet、登録商標)通信等がある。
アクセスポイント3は有線LAN7とは他の有線LAN6と接続されている。
このアクセスポイント3は、無線LAN8を介して無線ブリッジ1と有線LAN6を介してデフォルトゲートウェイ4及びDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ9を含む有線LAN6に接続された装置との間の通信を中継する。
このデフォルトゲートウェイ4は、有線LAN6を介してアクセスポイント3及びDHCPサーバ9を含む装置と外部ネットワーク5に接続された装置との間の通信を中継する。
また、デフォルトゲートウェイ4はWeb機能を内蔵しており、ユーザがデフォルトゲートウェイ4に対する各種の設定を行うときには、ブラウザから上記Web機能を利用して設定を行う。
DHCPサーバ9は、デフォルトゲートウェイ4によって有線LAN6に接続されている。
このDHCPサーバ9は、情報処理装置2に対して、情報処理装置2のIPアドレス(Internet Protocol Address)とデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスの配布を行う。
無線ブリッジ1と情報処理装置2は、それぞれ無線ブリッジ設定モードで動作することができる。
無線ブリッジ設定モードは、情報処理装置2が無線ブリッジ1を用いて無線通信を行う無線LAN8の設定情報を通信するためのモードである。
この無線ブリッジ設定モードでは、情報処理装置2が無線ブリッジ1に対して無線LAN8で無線通信するための設定情報を通信する。
例えば、無線ブリッジ1はIPアドレス(169.254.111.111)を割り当て、情報処理装置2はIPアドレス(169.254.222.222)を割り当てる。
また、無線ブリッジ設定モードでは、情報処理装置2と無線ブリッジ1は、互いに情報処理装置2と無線ブリッジ1との間でのみ通信できるカプセル化フレームである通信フレームを用いて通信を行う。
また、情報処理装置2は、IPアドレス「10.10.10.10」にしている。
さらに、アクセスポイント3は、IPアドレス「10.10.10.20」にしている。
また、デフォルトゲートウェイ4は、ホスト名「gw1」、IPアドレス「10.10.10.1」、MACアドレス「bb:bb:bb:bb:bb:bb」にしている。
図2は、図1に示した無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の通信の一例を示す通信シーケンス図である。
まず、ユーザは、無線ブリッジ1と情報処理装置2を通信ケーブル(例えば、イーサネットケーブル)で接続する。
図2に示すように、無線ブリッジ1と情報処理装置2は、互いのネットワーク通信がリンクアップ(Link UP)する(図2中「a1」)。
無線ブリッジ1は、送信元MACアドレスが無線ブリッジ1と同じベンダーコードであるフレームに対してのみ応答する(図2中「a3」)。
情報処理装置2は、無線ブリッジ1からの無線ブリッジ応答フレームを受信すると、自装置が無線ブリッジ1と有線LAN7を介して接続されたことを認識し、無線ブリッジ1に対し、無線ブリッジ設定モード移行指示フレームを送信する(図2中「a5」)。
無線ブリッジ1は、無線ブリッジ設定モードへの移行が完了すると、情報処理装置2へ無線ブリッジ設定モード移行完了を通知する無線ブリッジ設定モード移行完了フレームを送信する(図2中「a8」)。
その後、無線ブリッジ設定モードでは、情報処理装置2と無線ブリッジ1の間で図1の無線LAN8で無線通信する設定情報を通信するために、無線ブリッジ1と情報処理装置2が各々Auto−IPによりそれぞれ自動で自装置に対してIPアドレス(169.254.*.*)を割り当てる。
また、無線ブリッジ1は、自装置に割り当てたIPアドレス(169.254.111.111)を情報処理装置2に通知する(図2中「a11」)。この通知では、自装置に割り当てたIPアドレス(169.254.111.111)と共に、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」と無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」も含むフレームを送信する。
そして、情報処理装置2と無線ブリッジ1は、情報処理装置2と無線ブリッジ1の間のみで通信できるカプセル化フレームを用いて互いに通信を行う。
このようにして、無線ブリッジ設定モードに移行することにより、情報処理装置2が図1の外部ネットワーク5の装置とデータの送受信を行うフレームと、情報処理装置2が図1の無線LAN8の設定情報を無線ブリッジ1と送受信するフレームを分けることができる。
その後、情報処理装置2は、情報処理装置2の内部に記憶された無線ブリッジ情報テーブルに対して、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」、無線ブリッジ1のIPアドレス、無線ブリッジ101のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」を組み合わせて登録する(図2中「a13」)。
情報処理装置2は、ブラウザのアドレス入力部に無線ブリッジのホスト名が入力されると(図3中「a14」)、自装置内の無線ブリッジ情報テーブルを参照し、無線ブリッジ1のIPアドレスを読み出す。
そして、図3に示すように、情報処理装置2は、無線ブリッジ設定モード用のカプセル化フレームに無線ブリッジ1のIPアドレスを送信先IPアドレスに設定し、無線LAN設定画面情報を要求する無線LAN設定画面情報要求フレームを作成し、無線ブリッジ1へ送信する(図3中「a15」)。
無線ブリッジ1は、情報処理装置2から無線LAN設定画面情報要求フレームを受信すると、図1の無線LAN8による無線通信の無線LAN設定画面情報(Web画面情報)を含む無線LAN設定画面情報フレームを作成して情報処理装置2に送信する(図3中「a17」)。
ユーザは、ブラウザに表示された無線LAN設定画面に無線LAN設定情報を入力する。この無線LAN設定情報は、無線ブリッジ1によって無線LAN8による無線通信を行うために必要な各種の設定情報である。
無線ブリッジ1は、情報処理装置2から無線LAN設定情報フレームを受信すると応答フレームを情報処理装置2へ送信する(図3中「a20」)。
こうして、ユーザは無線ブリッジ1への情報設定を完了する。
無線ブリッジ1とアクセスポイント3の間で、無線LAN8の接続認証が完了すると(図3中「a22」)、無線ブリッジ1はアクセスポイント3との無線LAN8での無線通信が可能になり、無線LAN8での無線通信の接続を開始する(図3中「a23」)。
情報処理装置2は、無線ブリッジ1から無線LAN設定モード終了通知フレームを受信すると、無線LAN設定モードを終了し、無線ブリッジ1へ応答フレームを送信する(図3中「a25」)。
その後、情報処理装置2は、無線ブリッジ1へ外部ネットワーク5の装置へのパケットを有線通信で送信し、無線ブリッジ1はアクセスポイント3へ無線通信で情報処理装置2からのパケットを送信する(図3中「a26」)。
このようにして、情報処理装置2は、無線ブリッジ1を介した無線LAN8を経由して外部ネットワーク5の装置との間でパケットの送受信が可能となる。
図4は、図1に示した情報処理装置2が保持する無線ブリッジ情報テーブルの内容の一例を示す図である。
無線ブリッジ情報テーブルは、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」、無線ブリッジ1のIPアドレス「169.254.111.111」、無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」を組み合わせて登録する。
また、上記IPアドレスは、無線ブリッジ設定モード時に無線ブリッジ1においてAuto−IPにより自動で自装置に割り当てられたものである。
無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の通信では、図1に示したネットワークシステム上の各装置間でやり取りされるフレームを使用する。
図5は、図1に示したネットワークシステム上の各装置間でやり取りされるフレームのフォーマットの一例を示す説明図である。
図6は、図5に示す長さ/タイプおよびイーサネットデータの各フィールドに格納する特別なデータの一例を示す図である。
この実施形態では、イーサネット(Ethernet)フレームの場合について説明するが、その他の規格のフレームを用いても良い。
上記宛先アドレスと送信元アドレスとイーサネットデータの詳細な内容は後述し、上記プリアンブル、SFD、及びFCSの各フィールドについてはそれぞれ公知なので詳細な説明を省略する。
この特別なプロトコル番号「9999」は、無線ブリッジ設定モード時に無線ブリッジ1と情報処理装置2との間でのみデータをやり取りする通信用であることを示す情報である。
したがって、無線ブリッジ1と情報処理装置2は、受信したフレームの長さ/タイプのフィールドにプロトコル番号「9999」が設定されていることを確認することにより、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の通信でのみ使うフレームであることを認識できる。
この場合、宛先アドレスのフィールドには、イーサネットのブロードキャストアドレスを設定し、送信元アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
この場合、宛先アドレスのフィールドには、無線ブリッジ1のMACアドレスを設定し、送信元アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
また、図5に示したフレームの長さ/タイプのフィールドについては、通常の送受信の際には、例えばIPv4を示す「0800」やARPを示す「0806」を格納する。
なお、図6に示した各コマンドは、一定義例を示したものであり、その他の値を設定するように定義しても良い。
図1に示した無線ブリッジ1と情報処理装置2との間では、図2に示したように、無線ブリッジ1が情報処理装置2から無線LAN設定画面情報要求フレームを受信した後は、図7に示したフォーマットのカプセル化フレームで互いにデータをやり取りする。
しかし、イーサネットデータに、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、IPアドレスを除く残りのIPヘッダ部、TCPヘッダ部、及びTCPデータの各データを含める。
さらに、宛先IPアドレスに情報処理装置2のIPアドレスを、送信元IPアドレスに無線ブリッジ1のIPアドレスを格納する。
さらに、宛先IPアドレスに無線ブリッジ1のIPアドレスを、送信元IPアドレスに情報処理装置2のIPアドレスを格納する。
図8は、図1に示した無線ブリッジ1と情報処理装置2がそれぞれ保持するIPアドレステーブルの内容の一例を示す図である。
図9は、図1に示した無線ブリッジ1の構成の主要な部分について示すブロック図である。
上記RAM12に、予め登録された無線ブリッジ1のホスト名、無線ブリッジ1のIPアドレスとMACアドレス、無線ブリッジ設定モードのときに自装置に割り当てるIPアドレス、および上記IPアドレステーブルを含む各種のデータを記憶する。
すなわち、CPU10は、無線通信装置の無線通信装置宛先割当手段と通知手段と設定手段の機能を果たす。
図10は、図1に示した情報処理装置2の構成の主要な部分について示すブロック図である。
また、上記表示部25には、ブラウザによって無線ブリッジ1のホスト名を入力する画面や無線LAN設定画面が表示される。
すなわち、上記CPU20は、情報処理装置の探索手段と情報処理装置宛先割当手段と要求手段と通信手段の機能を果たす。
この場合、MACアドレスのベンダーコードが同じになるので、お互いの機器が自社製品であることが容易に分かるため、無線ブリッジ1が受信したフレームの送信元が自社の機器である場合のみ、無線ブリッジ1は情報処理装置2に対して応答を返す処理が可能となり、この後、無線ブリッジ1と情報処理装置2がともに仮のIPアドレスを割り当てることで、無線ブリッジ1と情報処理装置2が互いに通信可能となり、情報処理装置2から無線ブリッジ1に対して、無線LAN8の設定が可能となる。
図11及び図12は、図1の情報処理装置2が無線ブリッジ1に対して初期設定するときの処理を示すフローチャート図である。
図1の情報処理装置2のCPU20は、図11に示すように、イーサネットのリンクを検知し(図中「S1」)し、イーサネットリンクアップしたか否かを判断する(図中「S2」)。
また、CPU20は、イーサネットリンクアップしたと判断したら(図中「S2のYの場合」)、有線LANへ無線ブリッジ探索フレームを送信して無線ブリッジを探索する(図中「S3」)。
そして、CPU20は、無線ブリッジから無線ブリッジ応答フレームによるMACアドレスの応答有りか否かを判断する(図中「S4」)。
また、CPU20は、無線ブリッジからMACアドレスの応答有りと判断したら(図中「S4のYの場合」)、無線ブリッジに無線ブリッジ設定モード移行指示フレームによって無線ブリッジ設定モード移行指示を送信する(図中「S5」)。
その後、CPU20は、無線ブリッジから応答フレームによる応答有りか否かを判断する(図中「S6」)。
また、CPU20は、無線ブリッジから応答有りと判断したら(図中「S6のYの場合」)、無線ブリッジ設定モードへ移行し(図中「S7」)、Auto−IPで自装置に無線ブリッジ設定モード時のIPアドレスを割り当てる(図中「S8」)。
そして、CPU20は、無線ブリッジからIPアドレスの通知を受信したか否かを判断する(図中「S9」)。
また、CPU20は、無線ブリッジからIPアドレスの通知を受信したと判断したら(図中「S9のYの場合」)、無線ブリッジからの応答で得た無線ブリッジのIPアドレスとホスト名とMACアドレスとを組み合わせて無線ブリッジ情報テーブルに登録する(図中「S10」)。
CPU20は、ブラウザに無線ブリッジのホスト名の入力がなかったと判断したら(図中「S11のNの場合」)、S11の処理を繰り返す。
また、CPU20は、ブラウザに無線ブリッジのホスト名の入力があったと判断したら(図中「S11のYの場合」)、無線ブリッジに無線LAN設定画面情報要求フレームによって無線LAN設定画面情報要求を送信する(図中「S12」)。
CPU20は、無線ブリッジから無線LAN設定画面情報を受信しなかったと判断したら(図中「S13のNの場合」)、S12の処理へ戻る。
また、CPU20は、無線ブリッジから無線LAN設定画面情報を受信したと判断したら(図中「S13のYの場合」)、ブラウザに無線LAN設定画面情報に基づく無線LAN設定画面を表示する。
そして、CPU20は、無線LAN設定画面にユーザによる無線LAN設定情報が入力されると、無線ブリッジに無線LAN設定情報フレームによって無線LAN設定情報を送信する(図中「S14」)。
CPU20は、無線ブリッジから応答フレームによる応答がなしと判断したら(図中「S15のNの場合」)、S14の処理へ戻る。
また、CPU20は、無線ブリッジから応答フレームによる応答が有りと判断したら(図中「S15のYの場合」)、無線ブリッジから無線LAN設定モード終了通知フレームによって無線LAN設定モード終了通知を受信したか否かを判断する(図中「S16」)。
また、CPU20は、無線ブリッジから無線LAN設定モード終了通知を受信したと判断したら(図中「S16のYの場合」)、無線ブリッジへ応答フレームによって応答を送信する(図中「S17」)。
そして、CPU20は、無線ブリッジを介して外部ネットワークとの送受信を開始し(図中「S18」)、この処理を終了する。
図13は、図1に示した無線ブリッジ1が初期設定するときの処理を示すフローチャート図である。
図1の無線ブリッジ1のCPU10は、図13に示すように、イーサネットのリンクを検知し(図中「S21」)、イーサネットリンクアップしたか否かを判断する(図中「S22」)。
また、CPU10は、イーサネットリンクアップしたと判断したら(図中「S22のYの場合」)、有線LANから無線ブリッジ探索フレームを受信したか否かを判断する(図中「S23」)。
また、CPU10は、無線ブリッジ探索フレームを受信したと判断したら(図中「S23のYの場合」)、受信した無線ブリッジ探索フレームの送信元MACアドレスのベンダーコードは無線ブリッジと同じか否かを判断する(図中「S24」)。
また、CPU10は、送信元MACアドレスのベンダーコードは無線ブリッジと同じと判断したら(図中「S24のYの場合」)、情報処理装置へ無線ブリッジ応答フレームによって無線ブリッジ応答を返す(図中「S25」)。
その後、CPU10は、情報処理装置から無線ブリッジ設定モード移行指示フレームによる無線ブリッジ設定モード移行指示を受信したか否かを判断する(図中「S26」)。
また、CPU10は、無線ブリッジ設定モード移行指示を受信したと判断したら(図中「S26のYの場合」)、情報処理装置へ応答フレームによって応答を送信する(図中「S27」)。
そして、CPU10は、自装置の動作モードを無線ブリッジ設定モードへ移行させる(図中「S28」)。
また、CPU10は、Auto−IPで自装置に無線ブリッジ設定モード時のIPアドレスを割り当てる(図中「S30」)
そして、CPU10は、自装置に割り当てたIPアドレスを情報処理装置へ通知する(図中「S31」)。
また、CPU10は、情報処理装置から無線LAN設定情報フレームによる無線LAN設定情報を受信すると(図中「S34」)、情報処理装置に応答フレームによる応答を送信する(図中「S35」)。
こうして、無線ブリッジ1は、情報処理装置2と外部ネットワーク5の機器との送受信を開始する。
また、情報処理装置2がサブネットが異なる二つのIPアドレスをもち、無線ブリッジ1との設定に係る通信時にカプセル化フレームを用いることにより、情報処理装置2は、無線ブリッジ1と情報処理装置2との間での送受信に限定したサブネットと、情報処理装置2と外部ネットワーク5の機器との送受信を行うサブネットの異なる二つのサブネットと送受信できる。
したがって、情報処理装置2から無線ブリッジ1の有線LAN7の初期設定を容易にすることができる。
さらに、情報処理装置2が、ハブ(HUB)に接続されている場合、イーサネットリンクアップの検知を行うことができないため、ユーザが手動で情報処理装置2の画面上の無線LAN設定開始ボタンを押すような簡単な画面操作を行うことにより無線ブリッジ探索フレームを送信して無線ブリッジ1の探索を開始できる。
そこで、情報処理装置2が電源オン後に自動的に無線ブリッジ1の探索を開始するようにすれば、上記の場合でも情報処理装置2が無線ブリッジ1を探索することができる。
また、IPアドレスを入力しなくても、予めホスト名が決まっていれば、そのホスト名を指定することによってユーザがブラウザへIPアドレスを入力する手間が省ける。
そこで、無線ブリッジ1が受信したフレームの送信元が自社の機器である場合のみ、無線ブリッジ1は情報処理装置2に対して応答を返す処理が可能となる。
この後、無線ブリッジ1と情報処理装置2はともに仮のIPアドレスを割り当てることで、無線ブリッジ1と情報処理装置2が通信可能となり、情報処理装置2から無線ブリッジ1に対して、無線LANの設定が可能となる。
図14は、他の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
この実施形態のネットワークシステムでは、ネットワーク系統が2系統あり、図1に示したネットワークシステム構成から無線ブリッジを2台に増やした時の構成を示している。
このネットワークシステムは、図14に示すように、有線LAN7上には新たに無線ブリッジ31を設けている。
そして、無線ブリッジ31は情報処理装置2とアクセスポイント33との間の通信を中継する。この無線ブリッジ31は、ホスト名「musenb2」、IPアドレスはなし、MACアドレス「cc:cc:cc:cc:cc:cc」、無線ブリッジ設定モード時のIPアドレス「169.254.111.112」である。
このアクセスポイント33は、IPアドレス「10.10.10.21」である。
また、有線LAN36には、デフォルトゲートウェイ34及びDHCPサーバ39を含む装置が接続されている。
このデフォルトゲートウェイ34は、有線LAN6を介してルータ32、アクセスポイント33及びDHCPサーバ39を含む装置と社内ネットワーク35に接続された装置との間の通信を中継する。
デフォルトゲートウェイ34は、ホスト名「gw2」、IPアドレス「20.20.20.2」、MACアドレス「dd:dd:dd:dd:dd」である。
例えば、部署ごとに無線ネットワークを分けたいとか、金融機関などでは、お金に関する重要なデータ用のネットワークと事務処理用のネットワークを分けたいとかが考えられる。
各無線ブリッジ1と31は、同じ有線LAN7に接続されている場合、各無線ブリッジ1と31は、上述した図2のa10と図13のS30で、Auto−IPにより自動で無線ブリッジ自身のIPアドレスを割り当てる。
このとき、無線ブリッジ1と無線ブリッジ31のCPU10は、Auto−IPにより有線LAN7を介して情報交換し、お互いが割り当てるIPアドレスが重複しないように調整し、同じIPアドレスを割り当てないようにする。
さらに、無線ブリッジは仮のIPアドレスを持ち、この仮のIPアドレスは、同じ有線ネットワークに接続されている無線ブリッジが複数台あった場合、各々の無線ブリッジで異なるIPアドレスを割り当てる。
そのため、無線ブリッジ同士でIPアドレスの競合が起きないため、無線ブリッジが複数台あった場合であっても、無線ブリッジに対する有線ネットワークの初期設定を容易にすることができる。
図15は、さらに他の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
この実施形態のネットワークシステムも、ネットワーク系統が2系統あり、図1に示したネットワークシステム構成から無線ブリッジを2台に増やした時の構成を示している。
このネットワークシステムは、図15に示すように、有線LAN7上には新たに無線ブリッジ41を設けている。
そして、無線ブリッジ41は情報処理装置2とアクセスポイント43との間の通信を中継する。この無線ブリッジ41は、ホスト名「musenb2」、IPアドレスはなし、MACアドレス「cc:cc:cc:cc:cc:cc」、無線ブリッジ設定モード時のIPアドレス「169.254.111.112」である。
この切換器45は、CPU、ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータによって実現され、有線LAN6上の端末装置42、44から情報処理装置2へのデータ通信について、無線ブリッジ1による無線LANと無線ブリッジ41による無線LANのいずれかに切り替えて送信する制御を司る。
また、有線LAN6には複数の端末装置42、44が接続されている。
無線LANの通信速度は有線LANよりも遅く、例えば、有線LAN側が1Gbpsで接続していても、無線LAN側が54Mbpsでしか接続できないのであれば、例えば、アクセスポイント3から情報処理装置2までは54Mbpsでしか通信できないことになる。
例えば、端末装置42が無線ブリッジ1による無線LANで情報処理装置2と大容量のデータ送受信をしているときに、別の端末装置44が無線LANで情報処理装置2とデータ送受信するときは、装置端末42無線LANではなく、別の無線ブリッジ41による無線LANを使って情報処理装置2と通信すれば、速くデータを送受信することができる。
そして、その取得した各通信量に基いてアクセスポイント3、43のどちらか無線LANの通信量が少ない方へデータを送信することにより、無線ブリッジ1による無線LANと無線ブリッジ41による無線LANのどちらを使って通信するのかを切り換える。
切換器45は、端末装置から情報処理装置宛のデータを受信したか否かを判断する(図中「S41」)。
例えば、端末装置42から情報処理装置2宛のデータを受信する。
切換器45は、端末装置から情報処理装置宛のデータを受信しなかったと判断したら(図中「S41のNの場合」)、S41の処理を繰り返す。
そして、切換器45は、1台目のアクセスポイントから現在の無線LANの通信量を受信する(図中「S43」)。
例えば、1台目のアクセスポイントがアクセスポイント3の場合、切換器45は、アクセスポイント3に問い合わせて現在の無線ブリッジ1を経由した無線LANの通信量を取得する。
そして、切換器45は、2台目のアクセスポイントから現在の無線LANの通信量を受信する(図中「S45」)。
例えば、2台目のアクセスポイントがアクセスポイント43の場合、切換器45は、アクセスポイント43に問い合わせて現在の無線ブリッジ41を経由した無線LANの通信量を取得する。
この場合、端末装置42から受信した情報処理装置2宛のデータをアクセスポイント3へ送信することにより、無線ブリッジ1を介して情報処理装置2へ送信される。
この場合、端末装置42から受信した情報処理装置2宛のデータをアクセスポイント43へ送信することにより、無線ブリッジ41を介して情報処理装置2へ送信される。
しかし、上述したネットワークシステムのように、複数台の無線ブリッジ1と41を設置し、上述の切換器45の切換制御をすることにより、無線LANの通信負荷を分散させることができる。
上記無線ブリッジ1、31、41の各ホスト名は、それぞれから通知される宛先情報であるIPアドレスに対応する無線ブリッジ1、31、41の識別情報として予め情報処理装置2に記憶するようにすると良い。
Claims (6)
- 情報処理装置と無線通信装置を有線で接続し、前記無線通信装置は前記情報処理装置と有線で通信し、他の情報処理装置と無線で通信して前記情報処理装置と前記他の情報処理装置との通信を中継するネットワークシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記有線上の無線通信装置を探索する探索手段と、
前記探索された無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報を自装置に割り当てる情報処理装置宛先割当手段と、
前記探索された無線通信装置に該無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報の割り当てを要求する要求手段と、
前記自装置に割り当てた宛先情報と前記探索された無線通信装置から通知された宛先情報とに基いて前記探索された前記無線通信装置との間で前記無線通信装置の設定の通信を行う通信手段とを有し、
前記無線通信装置は、
前記情報処理装置からの要求に基づいて無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報を自装置に割り当てる無線通信装置宛先割当手段と、
前記割り当てた無線通信装置の宛先情報を前記情報処理装置へ通知する通知手段と、
前記割り当てた無線通信装置の宛先情報が指定された前記情報処理装置からの通信によって無線通信装置の設定をする設定手段と、
前記情報処理装置の探索時に送信された製造元情報が自装置と同じ場合にのみ前記情報処理装置に応答する手段とを有することを特徴とするネットワークシステム。 - 情報処理装置と無線通信装置を有線で接続し、前記無線通信装置は前記情報処理装置と有線で通信し、他の情報処理装置と無線で通信して前記情報処理装置と前記他の情報処理装置との通信を中継するネットワークシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記有線上の無線通信装置を探索する探索手段と、
前記探索された無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報を自装置に割り当てる情報処理装置宛先割当手段と、
前記探索された無線通信装置に該無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報の割り当てを要求する要求手段と、
前記自装置に割り当てた宛先情報と前記探索された無線通信装置から通知された宛先情報とに基いて前記探索された前記無線通信装置との間で前記無線通信装置の設定の通信を行う通信手段とを有し、
前記無線通信装置は、
前記情報処理装置からの要求に基づいて無線通信装置の設定の通信でのみ使用する宛先情報を自装置に割り当てる無線通信装置宛先割当手段と、
前記割り当てた無線通信装置の宛先情報を前記情報処理装置へ通知する通知手段と、
前記割り当てた無線通信装置の宛先情報が指定された前記情報処理装置からの通信によって無線通信装置の設定をする設定手段とを有し、
前記無線通信装置が複数の場合、各無線通信装置に対する通信量を比較し、通信量の少ない無線通信装置に対して送受信する送受信手段とを設けたことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記無線通信装置は、前記情報処理装置と前記有線を介して他の無線通信装置があった場合、前記無線通信装置宛先割当手段によって自装置に割り当てる宛先情報が、前記他の無線通信装置で割り当てられる宛先情報と重複しないように調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークシステム。
- 前記情報処理装置の前記探索手段は、所定の動作があったとき前記有線上の無線通信装置の探索を開始する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
- 前記所定の動作は、前記有線とのリンクアップがされたとき、前記情報処理装置に対して前記無線通信装置の設定を開始する指示入力があったとき、又は前記情報処理装置の電源がオンになったときであることを特徴とする請求項4記載のネットワークシステム。
- 前記情報処理装置は、前記無線通信装置から通知される宛先情報に対応する前記無線通信装置の識別情報を予め記憶する手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
Priority Applications (1)
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