JP5429075B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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Description

この発明は、ネットワーク内で有線及び無線によるデータ通信を行うネットワークシステムに関する。
従来、第1のネットワークインタフェースにWebサーバを接続し、第2のネットワークインタフェースにPCを接続し、Webサーバからのパケットを受信したときにWebサーバのIPアドレスを自機器内部に登録して、第2のネットワークインタフェースによってPCからのHTTPのパケットを受信したとき、パケットの宛先IPアドレスが第1のネットワークインタフェースに接続されたWebサーバのIPアドレスであれば、所定の処理を実行することにより、自装置に対する設定を容易にした通信装置(例えば、特許文献1参照)が知られている。
一方、無線によるデータ通信が多用されており、有線ネットワーク(「有線LAN」と呼ぶ)と無線ネットワーク(「無線LAN」と呼ぶ)との間でデータフレームを中継する通信装置(「無線ブリッジ」と呼ぶ)において、SSIDや無線通信の暗号化等の無線部の設定を行う手段として、無線ブリッジ内にウェブ(Web)サーバを内蔵し、無線ブリッジと有線ネットワークで接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(「端末装置」とも呼ぶ)のブラウザから設定を行う技術が知られている。
しかしながら、従来の無線ブリッジでは、無線ブリッジに固有のIPアドレスを割り当てて、そのIPアドレスで動作するWebサーバの機能を有しているにすぎなかった。
具体的に説明すると、無線ブリッジには固有のIPアドレスが必要なため、予め工場出荷時の時点で、ある特定のIPアドレスを初期値として設定してから出荷する。
そこで、無線ブリッジを既存の有線ネットワークに導入する段階で無線部の設定を行うときには、無線ブリッジが初期値として持っているIPアドレスに合わせて、既存の有線ネットワークに存在する無線ブリッジの設定を行うための情報処理装置のIPアドレスを一時的に変更し、無線ブリッジと無線ブリッジの設定を行うための情報処理装置のネットワークアドレスを同じにしなければならなかった。
そのため、無線ブリッジを既存の有線ネットワークに導入する時に、無線ブリッジが無線LANの接続を開始する前の段階で、無線ブリッジに対する有線ネットワークからの初期設定がわずらわしいという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、有線ネットワークと無線ネットワークとの間の通信を中継する通信装置について、通信装置が無線ネットワークとの接続を開始する前の段階で、通信装置に対する初期設定を容易にできるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、情報処理装置と、その情報処理装置と有線で接続する第1の通信装置と、その第1の通信装置と無線で接続する第2の通信装置と、その第2の通信装置と有線で接続し、上記第2の通信装置とネットワークとを接続する第3の通信装置とを有し、上記情報処理装置が、上記第1の通信装置と上記第2の通信装置と上記第3の通信装置とを介して上記ネットワーク上の他の情報処理装置と通信を行うネットワークシステムにおいて、上記情報処理装置は、入力手段と、登録手段と、通信手段と、上記登録手段に、上記第1の通信装置の識別情報と、上記第3の通信装置の第1のアドレスと、上記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて登録し、上記入力手段から上記第1の通信装置の識別情報が入力された場合、上記登録手段に登録されている上記入力された上記第1の通信装置の識別情報に組み合わされている上記第3の通信装置の第1のアドレスと上記第1の通信装置の第2のアドレスとを宛先にして、上記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むデータを生成し、その生成されたデータを、上記通信手段によって上記第1の通信装置へ送信させる制御手段とを備え、上記第1の通信装置は、通信手段と、上記通信手段によって上記情報処理装置から上記第3の通信装置の第1のアドレスと上記第1の通信装置の第2のアドレスを宛先にしたデータを受信したとき、その受信したデータに上記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むか否かを判断し、上記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むと判断した場合、上記受信したデータに含まれる上記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報に基いて、当該第1の通信装置における無線接続を行うための設定をする制御手段を備えたネットワークシステムを提供する。
また、上記情報処理装置の上記制御手段は、上記第1の通信装置とのみ通信を行うモードを示す情報と、上記第1の通信装置を探索するためのデータであることを示す情報とを含む探索データを、上記通信手段によって上記第1の通信装置へ送信する手段と、上記通信手段によって上記探索データに対する応答データを受信した場合、上記登録手段に対して、上記第1の通信装置の識別情報と、上記第3の通信装置の第1のアドレスと、上記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせた登録を実行する手段を有し、上記第1の通信装置の上記制御手段は、上記通信手段によって上記情報処理装置から上記探索データを受信した場合、上記情報処理装置に対して応答データを送信する手段を有するようにするとよい。
さらに、上記情報処理装置の上記制御手段は、上記第3の通信装置と有線で接続されている場合、上記登録手段に、上記第3の通信装置の第1のアドレスと第2のアドレスとの組み合わせと、上記第3の通信装置の第1のアドレスと上記第1の通信装置の第2のアドレスとの組み合わせを登録する手段と、上記登録手段に登録された上記第3の通信装置の第1のアドレスに組み合わせた上記第3の通信装置の第2のアドレスを宛先にした第1のデータを生成し、上記登録手段に登録された上記第3の通信装置の第1のアドレスに組み合わせた上記第1の通信装置の第2のアドレスを宛先にして、上記第1のデータを含めた第2のデータを生成し、上記通信手段によって上記第2のデータを上記第1の通信装置へ送信する手段を有し、上記第1の通信装置の前記制御手段は、上記通信手段によって上記情報処理装置から上記第2のデータを受信した場合、上記第2のデータから上記第1のデータを取り出し、上記通信手段によって上記第1のデータを上記第2の通信装置へ送信する手段を有するようにするとよい。
また、上記情報処理装置の上記制御手段は、上記入力手段から上記探索データの送信要求が入力された場合、上記探索データの送信を実行する手段を有するようにするとよい。
さらに、上記第1の通信装置の上記制御手段は、上記探索データに対する上記応答データに当該第1の通信装置の識別情報を含める手段を有し、上記情報処理装置の上記制御手段は、上記登録手段に、上記第3の通信装置の第1のアドレスと上記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて登録する上記第1の通信装置の識別情報を、上記応答データから取得する手段を有するようにするとよい。
また、上記情報処理装置の上記制御手段は、上記登録手段に登録する上記第1の通信装置の識別情報を上記入力手段によって入力させ、その入力された上記第1の通信装置の識別情報と、上記第3の通信装置の第1のアドレスと、上記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて上記登録手段に登録すると、上記通信手段によって送信する上記探索データに上記入力された上記第1の通信装置の識別情報を含める手段を有し、上記第1の通信装置に、当該第1の通信装置の識別情報を記憶する記憶手段を設け、上記第1の通信装置の上記制御手段は、上記通信手段によって受信した上記探索データに含まれている上記第1の通信装置の識別情報が、上記記憶手段に記憶された当該第1の通信装置の識別情報と一致するか否かを判断し、一致した場合に、上記応答データの送信を実行し、一致しなかった場合に、上記応答データの送信を実行しない手段を有するようにするとよい。
この発明によるネットワークシステムは、有線ネットワークと無線ネットワークとの間の通信を中継する通信装置について、通信装置が無線ネットワークとの接続を開始する前の段階で、通信装置に対する初期設定を容易にできるようにすることができる。
この発明の一実施形態のネットワークシステムの構成例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジと情報処理装置の間の通信シーケンス図である。 図1に示す情報処理装置が保持する無線ブリッジモードテーブルの一例を示す図である。 図1に示す情報処理装置が保持するARPテーブルの一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジと情報処理装置との間で無線ブリッジモード時の通信で用いられるイーサネットフレームの一例を示す図である。
図1に示す情報処理装置が送信する無線ブリッジ探索フレームの一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジが送信する無線ブリッジ応答フレームの一例を示す図である。 図1に示す情報処理装置が送信する無線ブリッジモード通信要求フレームの一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジが送信する無線ブリッジモード通信応答フレームの一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジの構成の主要な部分について示すブロック図である。
図1に示す情報処理装置の構成の主要な部分について示すブロック図である。 図1に示す情報処理装置のデータ通信の処理を示すフローチャート図である。 図12の続きの処理を示すフローチャート図である。 図1に示す無線ブリッジがデフォルトゲートウェイの情報を受信した後の処理を示すフローチャート図である。 図1に示す情報処理装置が無線ブリッジモード時に送信するイーサネットのカプセル化フレームの説明図である。
図1に示すデフォルトゲートウェイと情報処理装置の間に既存の有線LANが有った場合、その有線LANを無線LANに変更する場合の問題点について説明する図である。 図1に示す情報処理装置の表示部に表示される無線ブリッジ探索フレームを送信させるための操作画面の一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジのホスト名をデータに含めた無線ブリッジ応答フレームの一例を示す図である。 図1に示す情報処理装置の表示部に表示される無線ブリッジ名を設定するための操作画面の一例を示す図である。
図1に示す無線ブリッジのホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームの一例を示す図である。 図1に示す無線ブリッジが無線ブリッジのホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの処理を示すフローチャート図である。 図1に示す無線ブリッジが無線ブリッジのホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの他の処理例を示すフローチャート図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態のネットワークシステムの構成例を示す図である。
このネットワークシステムは、無線ブリッジ1が有線LAN7を介して情報処理装置2に接続されている。
また、無線ブリッジ1は、情報処理装置2からの無線接続を行うための設定操作により、無線LAN8を介してアクセスポイント3と接続される。
上記アクセスポイント3は、有線LAN6を介してデフォルトゲートウェイ4と接続されており、そのデフォルトゲートウェイ4には外部ネットワーク5が接続されている。
上記有線LAN7は、情報処理装置2と無線ブリッジ1との間を有線で接続し、有線によるデータ通信可能なローカルエリアネットワーク(LAN)を構成している。
また、上記無線LAN8は、無線ブリッジ1とアクセスポイント3との間を無線で接続し、無線によるデータ通信可能なLANを構成する。
さらに、上記有線LAN6は、上述と同様に、アクセスポイント3とデフォルトゲートウェイ4との間の有線によるデータ通信可能なLANを構成している。
上記LANとしては、例えば、イーサネット(Ethernet、登録商標)規格に基づくデータ通信のネットワークであり、この実施形態では、イーサネット規格に基づくデータ通信を利用した場合について説明する。
このネットワークシステムでは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によって、ネットワーク上の情報処理装置2が、無線ブリッジ1、アクセスポイント3、及びデフォルトゲートウェイ4を介して外部ネットワーク5上の図示を省略した他の情報処理装置、画像形成装置(例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の装置)、サーバプリンタを含む端末装置と互いにデータ通信を行う。
そのデータ通信のため、情報処理装置2、無線ブリッジ1、アクセスポイント3、デフォルトゲートウェイ4、及び端末装置には、ネットワークシステム上でそれぞれユニークなアドレスが割り振られており、そのアドレスを宛先にして互いにデータ通信を行う。
このアドレスのことをIPアドレス(Internet Protocol address)と呼ぶ。
このネットワークシステムでは、例えば、情報処理装置2には、IPアドレス「10.10.10.10」が、アクセスポイント3には、IPアドレス「10.10.10.20」が、デフォルトゲートウェイ4には、IPアドレス「10.10.10.1」が、それぞれ割り当てられ、それぞれの装置に設定されている場合を示している。
無線ブリッジ1については、工場からの出荷時にIPアドレスの初期値が設定されている場合があるが、この実施形態では、IPアドレスが設定されていない場合を示す。
さらに、このネットワークシステム上の各装置のネットワークインタフェースには、それぞれ工場からの出荷時に、MACアドレス(Media Access Control address)が設定されている。
このMACアドレスとは、イーサネットで用いられるデータリンク層のアドレスであり、ベンダ(製造元)又は装置の機種毎に固有のアドレスである。
このMACアドレスは、無線ブリッジ1、アクセスポイント3、デフォルトゲートウェイ4が、ネットワーク上をやり取りされるデータを受信した場合、そのデータ中に含まれたMACアドレスによって自装置に対して送信されたデータであるか否かを認識するためにも用いられる。
そして、装置のネットワークインタフェースに、予めMACアドレスがそれぞれ割り振られており、通常は装置のROMなどの不揮発性メモリに書き込まれており、ユーザが勝手に変更できないようにしている。
この実施形態のネットワークシステムでは、以下の説明に必要な、無線ブリッジ1とデフォルトゲートウェイ4とを示している。
無線ブリッジ1には、例えば、MACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」が、デフォルトゲートウェイ4には、例えば、MACアドレス「bb:bb:bb:bb:bb:bb」がそれぞれ設定されている場合を示している。
上記IPアドレスは発明の「第1のアドレス」に、上記MACアドレスは発明の「第2のアドレス」にそれぞれ相当する。
無線ブリッジ1は、発明の「第1の通信装置」に相当し、CPU、ROM、RAMを含むマイクロコンピュータによって実現される通信装置であって、有線LAN7によって情報処理装置2と接続されており、無線LAN8によってアクセスポイント3と接続することにより、情報処理装置2とアクセスポイント3との間のデータ通信を中継する。
情報処理装置2は、発明の「情報処理装置」に相当し、CPU、ROM、RAMを含むマイクロコンピュータによって実現されるパーソナルコンピュータ等の装置であり、無線ブリッジ1以外のネットワーク機器とは直接に接続されていない。
アクセスポイント3は、発明の「第2の通信装置」に相当し、有線LAN6と接続され、無線LAN8と有線LAN6との間の通信を中継する。
デフォルトゲートウェイ4は、発明の「第3の通信装置」に相当し、外部ネットワーク5と接続され、有線LAN6と外部ネットワーク5の間のデータ通信を中継する。また、ウェブ(Web)機能を内蔵しており、ユーザがデフォルトゲートウェイ4の設定を行うときには、ブラウザから設定を行う。
外部ネットワーク5は、有線LAN7、無線LAN8、有線LAN6とはサブネットが異なる別のネットワークである。
また、上記情報処理装置2は、通常のイーサネット通信を行う通常モードと、情報処理装置2と無線ブリッジ1を経由して外部ネットワーク5との間で通信を行う無線ブリッジモードの二つのモードに切り替えることができる。
一方、上記無線ブリッジ1は、情報処理装置2と無線ブリッジ1を経由して外部ネットワーク5との間で通信を行う無線ブリッジモードのみしかもっていない。
次に、上記のようなネットワークシステムにおいて、ユーザがデフォルトゲートウェイ4と情報処理装置2の間で、図1には図示を省略した既存の有線LAN9を有している場合、ユーザが通常の作業によって有線LAN9を無線LANに変更しようとするときの問題点について説明する。
図16は、図1に示したデフォルトゲートウェイ4と情報処理装置2の間に既存の有線LAN9が有った場合、その有線LAN9を無線LANに変更する場合の問題点について説明する図である。
図16の(a)に示すように、IPアドレス「10.10.10.1」のデフォルトゲートウェイ4と、IPアドレス「10.10.10.10」の情報処理装置2とが有線LAN9で接続されており、この有線LAN9を無線LANに代える場合、図16の(b)に示すように、デフォルトゲートウェイ4と情報処理装置2の間を無線LANで構成するため、デフォルトゲートウェイ4にはIPアドレス「10.10.10.20」のアクセスポイント3を接続し、情報処理装置2にIPアドレス「192.168.0.1」の無線ブリッジ1を接続する。
このように、ユーザが無線ブリッジ1を購入したとき、通常は無線ブリッジ1の内部にはIPアドレスの初期値「192.168.0.1」が登録されている。
そのため、無線ブリッジ1と情報処理装置2ではIPアドレスのサブネットが異なるため、このままのIPアドレスでは無線ブリッジ1と情報処理装置2の間で、TCP/IPによる通信ができない。
そこで、ユーザが無線ブリッジ1の設定を行うときには、情報処理装置2と無線ブリッジ1が通信できるように、ユーザは無線ブリッジ1のIPアドレスを、無線ブリッジ1を設定するための情報処理装置2のIPアドレスのサブネットに合うように設定する必要がある。
例えば、図16の(c)に示すように、無線ブリッジ1のIPアドレスを「10.10.10.21」に変更し、情報処理装置2からチャンネル設定又はSSID設定により、無線ブリッジ1に対してアクセスポイント3との間で無線通信できるように設定することにより、図16の(d)に示すように、無線ブリッジ1とアクセスポイント3間の無線通信により、情報処理装置2はデフォルトゲートウェイ4を介した通信を行えるが、上述のユーザが無線ブリッジ1を設定するための情報処理装置2のIPアドレスを変更する作業を含めて、無線通信を行えるようにするための設定に手間がかかる。
そこで、この実施形態のネットワークシステムでは、有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータ通信を中継する通信装置に対して、無線LANの接続を開始する前の段階でのユーザによる初期設定を容易にしている。
次に、この実施形態のネットワークシステムにおける上記無線ブリッジ1と上記情報処理装置2の間の通信シーケンスについて説明する。
図2は図1に示した無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の通信シーケンス図である。
ユーザが無線ブリッジ1と情報処理装置2をイーサネットケーブルで接続し、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でイーサネットがリンクアップ(UP)すると(図中「a1」)、情報処理装置2はイーサネットのブロードキャストで、有線LAN7に無線ブリッジ1が存在するか否かを調べるための無線ブリッジ探索フレームを送信する(a2)。
無線ブリッジ1が無線ブリッジ探索フレームを受信すると、情報処理装置2に応答するための無線ブリッジ応答フレームを送信する(a3)。
情報処理装置2は、無線ブリッジ応答フレームを受信すると、無線ブリッジ1と有線LAN7で接続されたことを認識し、無線ブリッジ1に、情報処理装置2との間でのみ通信を行うように要求するための無線ブリッジモード通信要求フレームを送信する(a4)。
無線ブリッジ1は、無線ブリッジモード通信要求フレームを受信すると、情報処理装置2に応答するための無線ブリッジモード通信応答フレームを送信する(a5)。
情報処理装置2は、無線ブリッジモード通信応答フレームを受信すると、情報処理装置2内部の無線ブリッジモードテーブル(例えば、メモリに記憶する)に、無線ブリッジ1のホスト名(「第1の通信装置の識別情報」に相当する)、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス(「第3の通信装置のIPアドレス」に相当する)、無線ブリッジ1のMACアドレス(「第1の通信装置のMACアドレス」に相当する)を組み合わせて登録する(a6)。
このようにして、情報処理装置2が、無線ブリッジモードテーブルに無線ブリッジ1のMACアドレスを登録する処理を自動で行うことができる。
それ以降、情報処理装置2は、全てのパケットを無線ブリッジモード用のフレームで通信を開始し、そのフレームを送受信する(a7)。
情報処理装置2は、情報処理装置2内に設定されているデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報を無線ブリッジ1に通知(送信)する(a8)。
無線ブリッジ1は、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報を受信すると、情報処理装置2に応答する(a9)。
その後、情報処理装置2は、全てのパケットを無線ブリッジモード用のフレームで送受信する(a10、a11)。
次に、情報処理装置2の無線ブリッジモードテーブルについて説明する。
図3は、図1に示した情報処理装置2が保持する無線ブリッジモードテーブルの一例を示す図である。
無線ブリッジモードテーブルには、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」と、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」と、無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」とが組み合わされて登録される。
上記無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」は、情報処理装置2に予め固定値として登録したものでもよいし、無線ブリッジ1から送信されるデータ(例えば、後述する無線ブリッジモード通信応答フレーム)に含まれるものでもよい。
次に、情報処理装置2のARPテーブルについて説明する。
図4は図1に示した情報処理装置2が保持するARPテーブルの一例を示す図である。
情報処理装置2が保持するARPテーブルには、情報処理装置2が通常モードの時、図4の(a)に示すように、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」とMACアドレス「bb:bb:bb:bb:bb:bb」が登録され、情報処理装置2が無線ブリッジモードの時、図2のa6で無線ブリッジモードテーブルに、無線ブリッジ1のホスト名、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス、無線ブリッジ1のMACアドレスを組み合わせて登録した後、無線ブリッジモードテーブル登録時は、図4の(b)に示すように、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」と、無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」が登録される。
そして、情報処理装置2は、無線ブリッジモードの時、ARPテーブルでデフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」と、無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」が登録されているため、無線ブリッジモードの時に送信する、情報処理装置2と同一のサブネット以外の宛先への全てのパケットを、無線ブリッジ1へ送信する。
また、無線ブリッジモードを終了して通常モードに戻り、無線ブリッジモードテーブルを削除した後、無線ブリッジモードテーブル削除時は、無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」を、デフォルトゲートウェイ4のMACアドレス「bb:bb:bb:bb:bb:bb」に戻す。
次に、上記無線ブリッジ1と上記情報処理装置2との間で無線ブリッジモード時の通信で用いられるイーサネットフレームについて説明する。
図5は、無線ブリッジモード時の通信で用いられるイーサネットフレームの一例を示す図である。
無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の無線ブリッジモード時の通信には、イーサネットフレームを使用するが、そのイーサネットデータは、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でのみ通信を行うように、TCP/IPなどの標準的なプロトコルではなく、特別なデータを設定して送受信する。
そのため、図5に示したイーサネットフレーム内の長さ/タイプのフィールド(2byte)に、情報処理装置2と無線ブリッジ1との間の通信用の特別なプロトコル番号「9999」を設定する。このプロトコル番号「9999」は一例であり、その他のものと重複しない番号ならば他の番号でもよい。
なお、図5に示した、プリアンブル、スタートフレームデリミタ(Start Frame Delimiter:SFD)、フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence:FCS)の各フィールドについてはそれぞれ公知なので詳細な説明を省略する。
次に、上記情報処理装置2がイーサネットのブロードキャストで、有線LAN7に無線ブリッジ1が存在するか否かを調べるために送信する無線ブリッジ探索フレームについて説明する。
図6は、図1に示した情報処理装置2が送信する無線ブリッジ探索フレームの一例を示す図である。
無線ブリッジ探索フレームの宛先アドレスのフィールドには、イーサネットのブロードキャストアドレスを設定する。
送信元アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
長さ/タイプのフィールド(2byte)には、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の通信用のプロトコル番号「9999」を設定する。
イーサネットデータのフィールド(「イーサネットデータ部」とも呼ぶ)には、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でのみ通信を行うようにTCP/IPなどの標準的なプロトコルではなく、特別なデータを設定して送受信する。例えば、イーサネットデータ部の先頭2byteに、無線ブリッジ探索コマンド「1111(16進数)」を設定する。
なお、プリアンブル、SFD、FCSの各フィールドについてはそれぞれ公知なので詳細な説明を省略する。
次に、上記無線ブリッジ1が上記無線ブリッジ探索フレームを受信した後、情報処理装置2に応答するための無線ブリッジ応答フレームについて説明する。
図7は、図1に示した無線ブリッジ1が送信する無線ブリッジ応答フレームの一例を示す図である。
無線ブリッジ1は、情報処理装置2から図6に示した無線ブリッジ探索フレームを受信した後、情報処理装置2に応答するため、図2のa3に示したように無線ブリッジ応答フレームを送信する。
無線ブリッジ応答フレームは、図7に示すように、宛先アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
送信元アドレスのフィールドには、無線ブリッジ1のMACアドレスを設定する。
長さ/タイプのフィールド(2byte)には、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の通信用のプロトコル番号「9999」を設定する。
イーサネットデータのフィールド(「イーサネットデータ部」と呼ぶ)には、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でのみ通信を行うように、TCP/IPなどの標準的なプロトコルではなく、特別なデータを設定して送受信する。例えば、イーサネットデータ部の先頭2byteに、無線ブリッジ探索コマンド「1111(16進数)」を設定する。
次に、上記情報処理装置2が、無線ブリッジ1に、情報処理装置2と無線ブリッジ1の間でのみ通信を行うように要求するための無線ブリッジモード通信要求フレームについて説明する。
図8は、図1に示した情報処理装置2が送信する無線ブリッジモード通信要求フレームの一例を示す図である。
情報処理装置2は、無線ブリッジ1に、情報処理装置2と無線ブリッジ1の間でのみ通信を行うように要求するため、図2のa4に示したように、無線ブリッジモード通信要求フレームを送信する。
無線ブリッジモード通信要求フレームは、図8に示すように、宛先アドレスのフィールドには、無線ブリッジ1のMACアドレスを設定する。
送信元アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
長さ/タイプのフィールド(2byte)には、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の通信用のプロトコル番号「9999」を設定する。
イーサネットデータのフィールド(「イーサネットデータ部」と呼ぶ)には、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でのみ通信を行うようにTCP/IPなどの標準的なプロトコルではなく、特別なデータを設定して送受信する。例えば、イーサネットデータ部の先頭2byteに、無線ブリッジモード通信要求コマンド「2222(16進数)」を設定する。
次に、上記無線ブリッジ1が図8に示した無線ブリッジモード通信要求フレームを受信した後、情報処理装置2に応答するための無線ブリッジモード通信応答フレームについて説明する。
図9は、図1に示した無線ブリッジ1が送信する無線ブリッジモード通信応答フレームの一例を示す図である。
無線ブリッジ1は、図8に示した無線ブリッジモード通信要求フレームを受信した後、情報処理装置2に応答するため、図2のa5に示したように、無線ブリッジモード通信応答フレームを送信する。
無線ブリッジモード通信応答フレームは、図9に示すように、宛先アドレスのフィールドには、情報処理装置2のMACアドレスを設定する。
送信元アドレスのフィールドには、無線ブリッジ1のMACアドレスを設定する。
長さ/タイプのフィールド(2byte)には、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の通信用のプロトコル番号「9999」を設定する。
イーサネットデータのフィールド(「イーサネットデータ部」と呼ぶ)には、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間でのみ通信を行うようにTCP/IPなどの標準的なプロトコルではなく、特別なデータを設定して送受信する。例えば、イーサネットデータ部の先頭2byteに、無線ブリッジモード通信要求コマンド「2222(16進数)」を設定する。
次に、上記無線ブリッジ1の構成の主要な部分について説明する。
図10は、図1に示した無線ブリッジ1の構成の主要な部分について示すブロック図である。
無線ブリッジ1は、ROM11に記憶された各種のプログラムを実行し、この無線ブリッジ1の全体を制御すると共に、発明に係る各種の処理を実行するCPU10(第1の通信装置の制御手段の機能を果たす)と、CPU10に接続されたバス15と、バス15に接続され、CPU10が実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリであるROM11と、バス15に接続され、CPU10がプログラムを実行時に作業領域として使用すると共に各種のデータを記憶する不揮発性メモリであるRAM12と、バス15に接続され、情報処理装置2と有線LANで接続する有線ネットワークインタフェース13(第1の通信装置の通信手段に相当する)と、バス15に接続され、アクセスポイント3と無線LANで接続する無線ネットワークインタフェース14とを備えている。上記RAM12に、予め登録された無線ブリッジ1のホスト名を記憶し、無線ブリッジ1に割り当てられたIPアドレスも記憶する。また、ユーザが変更不可能なMACアドレスは、上記ROM11に記憶されている。
次に、上記情報処理装置2の構成の主要な部分について説明する。
図11は、図1に示した情報処理装置2の構成の主要な部分について示すブロック図である。
情報処理装置2は、ROM21に記憶された各種のプログラムを実行し、この情報処理装置2の全体を制御すると共に、発明に係る各種の処理を実行するCPU20(情報処理装置の制御手段に相当する)と、CPU20に接続されたバス27と、バス27に接続され、CPU20が実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリであるROM21と、バス27に接続され、CPU20がプログラムを実行時に作業領域として使用すると共に各種のデータを記憶する不揮発性メモリであるRAM22と、バス27に接続され、無線ブリッジ1と有線LANで接続する有線ネットワークインタフェース23(情報処理装置の通信手段に相当する)と、ユーザが各種の操作情報を入力するキーボード、ポインティングデバイスを含む入力装置である入力部24(情報処理装置の入力手段に相当する)と、ユーザに各種の操作画面やメッセージを表示するLCDを含む表示装置である表示部25と、CPU20が実行するプログラムとCPU20が処理対象にする各種のデータを記憶するHDDを含む記憶装置である記憶部26(情報処理装置の登録手段に相当する)とを備えている。
上記無線ブリッジモードテーブルと上記ARPテーブルと、上記デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスと、情報処理装置2に割り当てたIPアドレスは、RAM22又は記憶部26に保存することができるが、以下の説明では、記憶部26に保存した場合を説明する。
次に、上記情報処理装置2のデータ通信の処理を説明する。
図12及び図13は、図1に示した情報処理装置2のデータ通信の処理を示すフローチャート図である。
情報処理装置2のCPU20は、図12のステップ(図中「S」で示す)1において、有線ネットワークインタフェース23によってイーサネットのリンクを検知すると、ステップ2において、有線ネットワークインタフェース23によってイーサネットのリンクが正常に行われたか否かを判断し、イーサネットのリンクが正常に行われれば(「Y」の場合)、ステップ3へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ1へ戻る。
ステップ3において、イーサネット上に無線ブリッジ1が存在するか否かを確認する無線ブリッジ探索のため、有線ネットワークインタフェース23を介して、有線LAN7に無線ブリッジ1が存在するか否かを調べるための無線ブリッジ探索フレームをイーサネットのブロードキャストで送信し、ステップ4へ進む。
ステップ4において、有線ネットワークインタフェース23によって無線ブリッジ1からの無線ブリッジ応答フレームを受信し、無線ブリッジ1から(無線ブリッジ応答フレーム内の送信元アドレスのフィールドに格納された)無線ブリッジ1のMACアドレスを正常に受信したか否かを判断し、無線ブリッジ1のMACアドレスを正しく受信したら(「Y」の場合)、ステップ5へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ3へ戻る。
ステップ5において、上記無線ブリッジ1のMACアドレスの受信によって、無線ブリッジ1との間が有線LAN7で接続されたことを認識すると、有線ネットワークインタフェース23を介して、無線ブリッジ1に情報処理装置2との間でのみ通信を行うように要求するための(長さ/タイプのフィールドにプロトコル番号「9999」を設定した)無線ブリッジモード通信要求フレームを送信し、図13のステップ6へ進む。
情報処理装置2のCPU20は、図13のステップ6において、有線ネットワークインタフェース23によって無線ブリッジ1から無線ブリッジモード通信応答フレームを受信したか否かを判断し、無線ブリッジ1から接続OKを示す応答である無線ブリッジモード通信応答フレームを受信すれば(「Y」の場合)、ステップ7へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ13へ進む。
ステップ7において、受信した無線ブリッジモード通信応答フレームの長さ/タイプのフィールドに設定された無線ブリッジモードを示すプロトコル番号「9999」に基いて、送信モードを無線ブリッジモードに設定し、ステップ8へ進む。
ステップ8において、記憶部26に保持した無線ブリッジモードテーブルに、無線ブリッジ1のホスト名、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス、無線ブリッジ1のMACアドレスを組み合わせて登録し、ステップ9へ進む。
この場合の無線ブリッジ1のホスト名は、予め記憶部26に登録されているホスト名であり、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスも予め記憶部26に登録されている。また、無線ブリッジ1のMACアドレスは無線ブリッジモード通信応答フレームに設定されたMACアドレスである。
ステップ9において、記憶部26のARPテーブルの通常モード時の内容を無線ブリッジモード時の内容に書き換え、ステップ10へ進む。
この書き換え処理では、ARPテーブルに記憶されているデフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」とMACアドレス「bb:bb:bb:bb:bb:bb」を、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレス「10.10.10.1」と無線ブリッジ1のMACアドレス「aa:aa:aa:aa:aa:aa」に書き換える。
上記のように、情報処理装置2は、パケットを送信するとき、その全てのパケットが無線ブリッジ1を経由するようにするため、情報処理装置2は、記憶部26のARPテーブルにデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスと、無線ブリッジ1のMACアドレスを組み合わせて設定する。
その設定を行うと、有線LAN7上に無線ブリッジ1と情報処理装置2の2つのネットワーク機器しか存在せず、これ以外のネットワーク機器がない状態であっても、情報処理装置2のARPテーブルには、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスと、無線ブリッジ1のMACアドレスが登録されているので、情報処理装置2は、イーサネット通信で無線ブリッジ1に対して、無線LAN8での接続を行うためのSSIDやチャンネルなどの無線LANで通信を行うための設定データのパケットを、無線ブリッジ1に送信することができる。
情報処理装置2のCPU20は、ステップ10において、情報処理装置2の記憶部26に予め登録されているデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報を、有線ネットワークインタフェース23を介して無線ブリッジ1に送信し、ステップ11へ進む。
ステップ11において、有線ネットワークインタフェース23によって、無線ブリッジ1から、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報が無線ブリッジ1の内部に正常に登録されたことを通知する登録OKの応答を正しく受信したか否かを判断し、登録OKの応答を正しく受信すれば(「Y」の場合)、ステップ12へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ10へ戻る。
ステップ12において、有線ネットワークインタフェース23を介して、全てのパケットを無線ブリッジモード時のイーサネットフレーム(後述するカプセル化フレームも含む)で送受信を開始し、この処理を終了する。
情報処理装置2のCPU20は、また、ステップ13において、送信モードを通常モードに設定し、ステップ14へ進む。
ステップ14において、有線ネットワークインタフェース23を介して、通常のイーサネットフレームで送受信を開始し、この処理を終了する。
このようにして、情報処理装置2から無線ブリッジ1に対して無線通信可能にするための設定をする場合、ユーザが設定した設定情報を、無線ブリッジ1のMACアドレスとデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスを用いたパケットデータに含めて無線ブリッジ1へ自動的に送信し、無線ブリッジ1ではパケットデータに基いて無線通信可能にするための設定を自動的に行うので、情報処理装置2のユーザは無線ブリッジ1のIPアドレスを設定するような煩雑な操作をせずに無線ブリッジ1による無線通信を行えるようにすることができる。
したがって、有線ネットワークと無線ネットワークとの間の通信を中継する無線ブリッジ1(通信装置に相当する)について、無線ブリッジ1が無線ネットワークとの接続を開始する前の段階で、無線ブリッジ1に対する初期設定を容易にすることができ、ユーザが情報処理装置2で無線によるデータ通信を開始する際の設定作業の負担を大幅に軽減することができる。
次に、上記無線ブリッジ1がデフォルトゲートウェイ4の情報を受信した後の処理を説明する。
図14は、図1に示した無線ブリッジ1がデフォルトゲートウェイ4の情報を受信した後の処理を示すフローチャート図である。
この処理は、無線ブリッジ1が情報処理装置2から図2のa8に示したデフォルトゲートウェイのIPアドレスとMACアドレスの情報を受信した後の処理である。
無線ブリッジ1のCPU10は、図14のステップ(図中「S」で示す)21において、有線ネットワークインタフェース13によって、情報処理装置2からデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報を受信すると、ステップ22へ進む。
ステップ22において、上記受信したデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報を内部に登録して、ステップ23へ進む。
上記デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの情報は、無線ブリッジ1のROM11又はRAM12に格納する。また、無線ブリッジ1が図示を省略した他のメモリ、例えば、HDD、不揮発性メモリを含む記憶部を備えている場合は、その記憶部に格納するとよい。以下の説明では、RAM12に格納した場合を説明する。
ステップ23において、有線ネットワークインタフェース13によって有線LAN側からパケットを受信すると、ステップ24へ進む。
ステップ24において、有線ネットワークインタフェース13によって受信したパケットが、イーサネットのカプセル化フレームか否かを判断し、イーサネットのカプセル化フレームであれば(「Y」の場合)、ステップ25へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ30へ進む。
ステップ25において、有線ネットワークインタフェース13によって受信したパケットが、デフォルトゲートウェイ4宛のHTTPパケットか否かを判断し、デフォルトゲートウェイ4宛のHTTPパケットであれば(「Y」の場合)、ステップ26へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ30へ進む。
ステップ26において、HTTPパケットのデータの中に無線ブリッジ1に対する、SSIDやチャンネルなどの無線LANで通信を行うための設定データがあるか否かを判断し、無線ブリッジ1に対する設定データがあれば(「Y」の場合)、ステップ27へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ30へ進む。
ステップ27において、無線ブリッジ1の内部のRAM12に、無線ブリッジ1に対する設定データを登録し、ステップ28へ進む。
ステップ28において、有線ネットワークインタフェース13によって受信したHTTPパケットのデータに対する応答として、(無線ブリッジ1は無線ブリッジ1のIPアドレスを持っていないため)デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスをIPレイヤの送信元に設定したパケットを、HTTPパケットの送信元へ返信し、ステップ29へ進む。
ステップ29において、無線ブリッジ1の内部のRAM12に登録された、SSIDやチャンネルなどの無線LANで通信を行うための設定データに基づいて、無線ネットワークインタフェース14によって無線LANでの接続を開始し、この処理を終了する。
無線ブリッジ1のCPU10は、ステップ30において、自装置が無線LANでの接続を行っている状態か否かを判断し、無線LANでの接続を行っている状態であれば(「Y」の場合)、ステップ31へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)、ステップ32へ進む。
ステップ31において、有線ネットワークインタフェース13によって受信したパケットを、無線ネットワークインタフェース14によって無線LAN側へ中継して送信し、この処理を終了する。
また、ステップ32において、有線ネットワークインタフェース13によって受信したパケットを送信元へ返信するか廃棄し、この処理を終了する。
次に、上記無線ブリッジ1と上記情報処理装置2の間で無線ブリッジモード時にやり取りされるイーサネットのカプセル化フレームについて説明する。
図15は、図1に示した無線ブリッジ1と上記情報処理装置2の間で無線ブリッジモード時に送受信するイーサネットのカプセル化フレームの説明図である。
図15に示すように、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間で通常モード時にやり取りされる通常のイーサネットフレーム30(第1のイーサネットフレーム(「第1のデータ」に相当する))を、無線ブリッジモード時にやり取りするイーサネットフレームに含ませてカプセル化することにより、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間だけで送受信されるイーサネットフレームにすることができる。このカプセル化したフレームを、イーサネットのカプセル化フレーム31と呼ぶ。
無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の無線ブリッジモード時のイーサネットのカプセル化フレーム31(第2のイーサネットフレーム(「第2のデータ」に相当する))について、そのイーサネットデータのフィールドに、通常のイーサネットフレーム(第1のイーサネットフレーム30(「第1のデータ」に相当する))を含ませてカプセル化する。
そして、カプセル化フレーム31の長さ/タイプのフィールドに、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の通信用のプロトコル番号で、カプセル化フレーム31を示す番号「9998」を設定する。
この番号「9998(16進数)」は、情報処理装置2と無線ブリッジ1間の無線ブリッジモード時で、カプセル化フレームを示す場合の番号の一例であり、その他のものと重複しない番号ならば他の番号でもよい。
なお、通常のイーサネットフレーム30の宛先アドレス、送信元アドレス、長さ/タイプ、IPヘッダ部、TCPヘッダ部、TCPデータ、FCSの各フィールドについては、公知なので詳しい説明を省略する。
無線ブリッジ1は、情報処理装置2がデフォルトゲートウェイ4へ送信したHTTPパケットのデータを、有線LAN7から無線LAN8へ中継するときに、HTTPパケットのデータを内部へ取り込む。例えば、RAM12に保持する。
また、デフォルトゲートウェイ4はウェブ(Web)機能を内蔵しており、ユーザがデフォルトゲートウェイ4の設定を行うときには、ブラウザから設定を行うため、ユーザが情報処理装置2を使ってデフォルトゲートウェイ4の設定を行うときも、情報処理装置2がデフォルトゲートウェイ4へHTTPパケットのデータを送信する。
無線ブリッジ1は、情報処理装置2がデフォルトゲートウェイ4へ送信したHTTPパケットを受信したとき、そのHTTPパケットのデータ内に、情報処理装置2が無線ブリッジ1で無線通信を行うための設定データが含まれているか否かを判断するので、無線ブリッジ1は、その受信したHTTPパケットのデータ内に設定データが含まれているか否かに関わらず、全てのHTTPパケットのデータについて判断処理を行う必要がある。
そのため、ユーザが情報処理装置2を使ってデフォルトゲートウェイ4の設定を行うときには、情報処理装置2がデフォルトゲートウェイ4へのHTTPパケットのデータを含む通常のイーサネットフレーム(第1のイーサネットフレーム)30の宛先アドレスからFCSまでの全フィールドを全て、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の無線ブリッジモード時のイーサネットのカプセル化フレーム(第2のイーサネットフレーム)31のイーサネットデータのフィールドに埋め込んでフレームのカプセル化を行うことにより、無線ブリッジ1は、このカプセル化フレーム31を受信したときには、HTTPパケットのデータについての判断処理を行わずに、デフォルトゲートウェイ4へ送信することが可能になる。
イーサネットフレーム30の宛先アドレスには、図4に示した通常モード時のARPテーブルに登録されたデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとMACアドレスの組み合わせを参照し、そのデフォルトゲートウェイ4のMACアドレスの部分を設定する。
また、イーサネットのカプセル化フレーム31の宛先アドレスには、図4に示した無線ブリッジモード時のARPテーブルに登録されたデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスと無線ブリッジ1のMACアドレスの組み合わせを参照し、その無線ブリッジ1のMACアドレスを設定する。
このように、カプセル化フレームを用いる場合は、通常モード時と無線ブリッジモード時のそれぞれの内容のARPテーブルが必要なので、図4に示した通常モード時のIPアドレスとMACアドレスの組み合わせと、無線ブリッジモード時のIPアドレスとMACアドレスの組み合わせの2つの組み合わせを同時に情報処理装置2の記憶部26に登録しておく。
情報処理装置2は、情報処理装置2とデフォルトゲートウェイ4が有線で接続されている場合、通常のARPテーブルを使用して宛先MACアドレスを設定する第1のイーサネットフレームに、ARPテーブルに登録されたデフォルトゲートウェイ4のIPアドレスとデフォルトゲートウェイ4のMACアドレスの組み合わせのデフォルトゲートウェイ4のMACアドレスの部分を、無線ブリッジモードテーブルに登録された無線ブリッジ1のMACアドレスに書き換えたARPテーブルを使用して宛先MACアドレスを設定したイーサネットヘッダを付加して第2のイーサネットフレームを生成し、その第2のイーサネットフレームを無線ブリッジ1へ送信する。
一方、無線ブリッジ1は、第2のイーサネットフレームを受信したときに、第2のイーサネットフレームのデータ部から第1のイーサネットフレームを取り出し、その第1のイーサネットフレームをアクセスポイント3へ無線で送信する。
このようにして、ユーザが、情報処理装置2を使ってデフォルトゲートウェイ4の設定を行うときには、情報処理装置2からデフォルトゲートウェイ4へのHTTPデータを含むイーサネットフレームの宛先アドレスからFCSまでの部分を全て、無線ブリッジ1と情報処理装置2の間の無線ブリッジモード時のイーサネットのフレームのデータ部に埋め込んだカプセル化フレーム(フレームのカプセル化)を送信するので、無線ブリッジ1は、そのカプセル化フレームをを受信したときには、HTTPデータについての判断処理を行わずに、デフォルトゲートウェイ4へ送信することができる。
次に、ユーザ操作によって上記情報処理装置2から上記無線ブリッジ1に無線ブリッジ探索フレームを送信する場合の操作と処理について説明する。
図17は、図1に示した情報処理装置2の表示部25に表示される無線ブリッジ探索フレームを送信させるための操作画面の一例を示す図である。
情報処理装置2のCPU20は、表示部25に図17に示す操作画面40を表示する。
ユーザが、操作画面40に表示された無線ブリッジ探索ボタン41(図中には「無線ブリッジ探索」と記載)を押下操作すると、情報処理装置2のCPU20は無線ブリッジ探索フレームを送信する(図2のa2)。
このようにして、ユーザが無線ブリッジ1に対する設定操作を行いたいときには、情報処理装置2の画面操作を行うことにより、情報処理装置2から無線ブリッジ探索コマンドを送信することができる。
図18は、図1に示した無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ応答フレームの一例を示す図である。
無線ブリッジ1は、上述したようなユーザ操作によって情報処理装置2から送信された、図6に示した無線ブリッジ探索フレームを受信した後、情報処理装置2に応答するために、図18に示すような無線ブリッジ応答フレームを情報処理装置2へ送信(返信)する(図2のa3)。
図18に示した無線ブリッジ応答フレームでは、図7に示した無線ブリッジ応答フレームと異なり、イーサネットデータフレームの先頭に無線ブリッジ探索コマンド「1111」を設定し、その後に無線ブリッジ1のホスト名を設定している。また、ホスト名の後にはデータを設定している。
このようにして、情報処理装置2が、例えば、ハブ(HUB)に接続されている場合、イーサネットのリンクアップの検知を行うことができないため、イーサネットのリンクアップ後に無線ブリッジ探索フレームを送信する処理を行うことができない。
そこで、上述のように、ユーザが情報処理装置2の画面上のボタンを押すような簡単な画面操作を行うことにより、ユーザが手動で無線ブリッジ探索フレームを送信させることができる。
次に、ユーザ操作によって上記情報処理装置2に上記無線ブリッジ1のホスト名を設定して無線ブリッジ探索フレームを送信する場合の操作と処理について説明する。
図19は、図1に示した情報処理装置2の表示部25に表示される無線ブリッジ名を設定するための操作画面の一例を示す図である。
情報処理装置2のCPU20は、表示部25に図19に示す操作画面42を表示する。
ユーザが、操作画面42に表示された無線ブリッジ名入力欄43に、例えば、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」を入力すると、情報処理装置2のCPU20は、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを送信する(図2のa2)。
図20は、図1に示した無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームの一例を示す図である。
情報処理装置2は、イーサネットのブロードキャストで、有線LAN7に無線ブリッジ1が存在するか否かを調べるために、上述したようなユーザ操作によって、無線ブリッジ1のホスト名「musenb1」をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを有線LAN7上へ送信する(図2のa2)。
図20に示した無線ブリッジ探索フレームでは、図6に示した無線ブリッジ探索フレームと異なり、イーサネットデータフレームの先頭に無線ブリッジ探索コマンド「1111」を設定し、その後に無線ブリッジ1のホスト名を設定している。また、ホスト名の後にはデータを設定している。
次に、上記無線ブリッジ1における、上記無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの処理を説明する。
図21は、図1に示した無線ブリッジ1が無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの処理を示すフローチャート図である。
この処理は、無線ブリッジ1が図2のa1において、イーサネットがリンクアップした後の処理である。
無線ブリッジ1のCPU10は、ステップ(図中「S」で示す)41において、情報処理装置2からの無線ブリッジ探索フレームを(正しく)受信したか否かを判断し、受信したら(「Y」の場合)ステップ42へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)ステップ41へ戻る。
ステップ42において、情報処理装置2へ無線ブリッジ応答フレームを送信し、ステップ43へ進む。
ステップ43において、情報処理装置2から無線ブリッジモード通信要求フレームを(正しく)受信したか否かを判断し、受信したら(「Y」の場合)ステップ44へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)ステップ41へ戻る。
ステップ44において、情報処理装置2へ無線ブリッジモード通信応答フレームを送信し、この処理を終了する。
無線ブリッジモードテーブルに必要な最低限の情報は、デフォルトゲートウェイ4のIPアドレスと無線ブリッジ1のMACアドレスであり、無線ブリッジ1のホスト名は必要ではないため、無線ブリッジ1のホスト名は前もって情報処理装置2の内部に登録されている固定値でもいいが、上述のようにして、無線ブリッジ1のホスト名を無線ブリッジ1の内部に登録して、無線ブリッジ応答フレームから無線ブリッジ1のホスト名を取得すれば、仕様が異なる複数種類の無線ブリッジが存在したときに、無線ブリッジのホスト名を変えることができる。
次に、上記無線ブリッジ1における、上記無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの他の処理例を説明する。
図22は、図1に示した無線ブリッジ1が無線ブリッジ1のホスト名をデータに含めた無線ブリッジ探索フレームを受信したときの他の処理例を示すフローチャート図である。
この処理は、無線ブリッジ1が図2のa1において、イーサネットがリンクアップした後の処理である。
無線ブリッジ1のCPU10は、ステップ(図中「S」で示す)51において、情報処理装置2からの無線ブリッジ探索フレームを(正しく)受信したか否かを判断し、受信したら(「Y」の場合)ステップ52へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)ステップ51へ戻る。
ステップ52において、情報処理装置2から受信した無線ブリッジ探索フレームのデータに含まれている無線ブリッジ1のホスト名が、無線ブリッジ1の工場出荷時に予め無線ブリッジ1内部に登録されている無線ブリッジ1のホスト名と一致するか否かを判断し、一致するなら(「Y」の場合)ステップ53へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)ステップ51へ戻る。
このように、受信した無線ブリッジ探索フレームに含まれたホスト名が、自装置のホスト名と異なる場合は、情報処理装置2へ無線ブリッジ探索フレームに対する無線ブリッジ応答フレームを送信しない。
ステップ53において、情報処理装置2へ無線ブリッジ応答フレームを送信し、ステップ54へ進む。
ステップ54において、情報処理装置2から無線ブリッジモード通信要求フレームを(正しく)受信したか否かを判断し、受信したら(「Y」の場合)ステップ55へ進み、それ以外であれば(「N」の場合)ステップ51へ戻る。
ステップ55において、情報処理装置2へ無線ブリッジモード通信応答フレームを送信し、この処理を終了する。
このようにして、ユーザが情報処理装置2の画面操作を行うことにより、無線ブリッジ1のホスト名を登録すると、情報処理装置2は登録した無線ブリッジ1のみと通信を行うため、例えば、情報処理装置2にHUBを経由して無線ブリッジ1が複数台接続されている場合でも、情報処理装置2は登録された無線ブリッジ1のみと通信を行うことができ、ネットワーク上のトラフィック(ネットワーク上を流れるデータ量)を無駄に増やさずに済む。
この実施形態のネットワークシステムによれば、無線ブリッジの設定を行う情報処理装置がパケットを送信するとき、その全てのパケットが無線ブリッジを経由するように、情報処理装置において、情報処理装置のARPテーブルに、デフォルトゲートウェイのIPアドレスと、無線ブリッジのMACアドレスを組み合わせて設定することで、ユーザが無線ブリッジのIPアドレスを設定しなくても、情報処理装置が、無線ブリッジが無線接続を行うための設定情報をIPレイヤではデフォルトゲートウェイを宛先とし、MACレイヤでは無線ブリッジを宛先としてイーサネットフレームを送信し、情報処理装置が無線ブリッジが無線接続を行うための設定情報のパケットを無線ブリッジに送信することができるので、有線ネットワークと無線ネットワークとの間でデータフレームを中継する無線ブリッジと、無線ブリッジに有線ネットワークで接続された接続の設定を行う情報処理装置で、無線ブリッジが無線LANの接続を開始する前の段階で、無線ブリッジに対する有線ネットワークの初期設定を容易にすることができる。
この発明によるネットワークシステムは、無線通信又は有線通信を用いたインターネット、ローカルエリアネットワークを含むネットワークの全般において適用することができる。
1:無線ブリッジ 2:情報処理装置 3:アクセスポイント 4:デフォルトゲートウェイ 5:外部ネットワーク 6、7、9:有線LAN 8:無線LAN 10、20:CPU 11、21:ROM 12、22:RAM 13、23:有線ネットワークインタフェース 14:無線ネットワークインタフェース 15、27:バス 24:入力部 25:表示部 26:記憶部 30:通常のイーサネットフレーム(第1のデータ) 31:無線ブリッジモード時のイーサネットのカプセル化フレーム(第2のデータ) 40、42:操作画面 41:無線ブリッジ探索ボタン 43:無線ブリッジ名入力欄
特開2009−44512号公報

Claims (6)

  1. 情報処理装置と、該情報処理装置と有線で接続する第1の通信装置と、該第1の通信装置と無線で接続する第2の通信装置と、該第2の通信装置と有線で接続し、前記第2の通信装置とネットワークとを接続する第3の通信装置とを有し、前記情報処理装置が、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とを介して前記ネットワーク上の他の情報処理装置と通信を行うネットワークシステムにおいて、
    前記情報処理装置は、入力手段と、登録手段と、通信手段と、前記登録手段に、前記第1の通信装置の識別情報と、前記第3の通信装置の第1のアドレスと、前記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて登録し、前記入力手段から前記第1の通信装置の識別情報が入力された場合、前記登録手段に登録されている前記入力された前記第1の通信装置の識別情報に組み合わされている前記第3の通信装置の第1のアドレスと前記第1の通信装置の第2のアドレスとを宛先にして、前記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むデータを生成し、該生成されたデータを、前記通信手段によって前記第1の通信装置へ送信させる制御手段とを備え、
    前記第1の通信装置は、通信手段と、前記通信手段によって前記情報処理装置から前記第3の通信装置の第1のアドレスと前記第1の通信装置の第2のアドレスを宛先にしたデータを受信したとき、該受信したデータに前記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むか否かを判断し、前記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報を含むと判断した場合、前記受信したデータに含まれる前記第1の通信装置に対する無線接続を行うための設定情報に基いて、当該第1の通信装置における無線接続を行うための設定をする制御手段とを備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記第1の通信装置とのみ通信を行うモードを示す情報と、前記第1の通信装置を探索するためのデータであることを示す情報とを含む探索データを、前記通信手段によって前記第1の通信装置へ送信する手段と、前記通信手段によって前記探索データに対する応答データを受信した場合、前記登録手段に対して、前記第1の通信装置の識別情報と、前記第3の通信装置の第1のアドレスと、前記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせた登録を実行する手段とを有し、
    前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信手段によって前記情報処理装置から前記探索データを受信した場合、前記情報処理装置に対して応答データを送信する手段を有することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  3. 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記第3の通信装置と有線で接続されている場合、前記登録手段に、前記第3の通信装置の第1のアドレスと第2のアドレスとの組み合わせと、前記第3の通信装置の第1のアドレスと前記第1の通信装置の第2のアドレスとの組み合わせを登録する手段と、前記登録手段に登録された前記第3の通信装置の第1のアドレスに組み合わせた前記第3の通信装置の第2のアドレスを宛先にした第1のデータを生成し、前記登録手段に登録された前記第3の通信装置の第1のアドレスに組み合わせた前記第1の通信装置の第2のアドレスを宛先にして、前記第1のデータを含めた第2のデータを生成し、前記通信手段によって前記第2のデータを前記第1の通信装置へ送信する手段を有し、
    前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信手段によって前記情報処理装置から前記第2のデータを受信した場合、前記第2のデータから前記第1のデータを取り出し、前記通信手段によって前記第1のデータを前記第2の通信装置へ送信する手段を有することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  4. 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記入力手段から前記探索データの送信要求が入力された場合、前記探索データの送信を実行する手段を有することを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  5. 前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記探索データに対する前記応答データに当該第1の通信装置の識別情報を含める手段を有し、
    前記情報処理装置の前記制御手段は、前記登録手段に、前記第3の通信装置の第1のアドレスと前記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて登録する前記第1の通信装置の識別情報を、前記応答データから取得する手段を有することを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  6. 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記登録手段に登録する前記第1の通信装置の識別情報を前記入力手段によって入力させ、該入力された前記第1の通信装置の識別情報と、前記第3の通信装置の第1のアドレスと、前記第1の通信装置の第2のアドレスとを組み合わせて前記登録手段に登録すると、前記通信手段によって送信する前記探索データに前記入力された前記第1の通信装置の識別情報を含める手段を有し、
    前記第1の通信装置に、当該第1の通信装置の識別情報を記憶する記憶手段を設け、
    前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信手段によって受信した前記探索データに含まれている前記第1の通信装置の識別情報が、前記記憶手段に記憶された当該第1の通信装置の識別情報と一致するか否かを判断し、一致した場合に、前記応答データの送信を実行し、一致しなかった場合に、前記応答データの送信を実行しない手段を有することを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
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