JP5891762B2 - 通信装置と通信システムと通信装置の通信方法とプログラム - Google Patents

通信装置と通信システムと通信装置の通信方法とプログラム Download PDF

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Description

この発明は、ネットワークを介して他の装置と通信する通信装置と、その通信装置とパーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタ、複写機、および複合機を含む情報処理装置とを備えた通信システムと、通信装置の通信方法と、および通信装置を制御するコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
例えば、無線ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)において、アクセスポイント(無線LANで装置間を接続するための装置)や、無線LANとイーサネット(Ethernet、登録商標)のブリッジ(ネットワークにおいて、データを中継する装置)を行うイーサネットコンバータ(無線アクセスポイントの機能に特化させた装置)を含む通信装置(「無線LAN機器」「無線通信装置」とも呼ぶ)では、パーソナルコンピュータ(PC)、プリンタ、複写機、複合機(「MFP」と略称する)を含む情報処理装置との無線接続を確立させるために無線LANに関わる各種パラメータ(例えば、ESSID、802.11a/g等)や、暗号化の設定を含む装置設定(「機器設定」とも呼ぶ)を行う必要がある。
それらの装置設定を行うために通信装置に予めWebサーバを内蔵し、ユーザインターフェース(以下「UI」と略称する)を持つ情報処理装置から通信装置のIPアドレスを選択することで、情報処理装置のウェブ(Web)ブラウザ上で通信装置の装置設定を行う技術が知られている。
しかし、情報処理装置から通信装置のIPアドレスを選択してウェブブラウザ上で装置設定を行う場合、まず、情報処理装置と通信装置間で通信ができるように、IPアドレスの設定やサブネットマスクの設定を行う必要がある。
ところで、通信装置には、初期状態で何らかのIPアドレスの設定がされている。
そのため、最初に通信装置の設定を行う場合、通信装置の設定にあわせて情報処理装置のIPアドレスの設定を変更しなければならない。
例えば、既にネットワークが構築されている環境で新たにイーサネットコンバータを追加導入する場合、次の3つの手順を取らなければならず、非常に手間がかかるという問題があった。
1:情報処理装置のアドレス設定をイーサネットコンバータの初期設定にあわせ、イーサネットコンバータに接続する。
2:イーサネットコンバータのIPアドレス等を既存のネットワークの設定にあわせて変更する。
3:情報処理装置のIPアドレスを元に戻す。
そこで従来、装置設定の変更が可能な動作モードと、通常のデータ送受信を行う動作モードの2つの動作モードを切り替えられるようにした機能を備え、装置設定の変更が可能な動作モード時に、PCのブラウザ上で任意のURIを入力し、PCがDNSに名前解決リクエストを送信した場合、その名前解決リクエストの内容によらず、PCと通信可能なIPアドレスを自身に割り当てた後、自身のIPアドレス情報の返答を行い、PCから上記IPアドレスのWebサーバのリクエストを受信すると、PCに設定変更用のフォームを返信するようにして、ユーザがブラウザ上で任意のURIを入力するだけで、IPアドレス等の設定を意識することなく、装置設定を変更できるようにした通信装置(例えば、特許文献1参照)があった。
しかしながら、上述したような従来の通信装置では、装置設定が可能な動作モード時には、外部からのすべてのDNSリクエストに対して反応してしまうため、装置設定をする情報処理装置と通信装置とを1対1の通信状態にしなければネットワークに悪影響を及ぼすという問題があった。
また、ユーザが通信装置に対して装置設定が変更可能な動作モードに変更しなくてはならないので操作が煩雑になり、ユーザが通信装置の装置設定を容易な操作で変更できず、ユーザの操作負担が増加するという問題もあった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、情報処理装置で無線通信するために設けた通信装置に対する装置設定の操作についてユーザ負担を軽減できるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手段と、自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手段と、上記通信手段によって受信した通信パケットに基づいて上記記憶手段に上記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手段を備え、他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置において、上記通信手段によって上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、上記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、上記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、上記通信手段によって上記装置設定情報の設定要求に対する応答をする制御手段を設けた通信装置を提供する。
また、上記のような通信装置について、上記制御手段が、上記ネットワーク上の通信パケットの監視中に、上記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知した場合、上記設定要求の通信パケットの送信元へ上記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知したことを通知する手段を有するようにするとよい。
さらに、上記のような通信装置について、上記制御手段が、上記応答と通知を上記設定要求の通信パケットの送信元との間で予め決められたフォーマットでする手段を有するようにするとよい。
また、上記のような通信装置と、その通信装置と通信する情報処理装置とを備えた通信システムであって、上記情報処理装置は、送信手段と受信手段を有し、上記送信手段によって上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定要求の通信パケットを送信した後、上記受信手段によって上記ネットワークを介して上記装置設定情報の設定要求の通信パケットに対する応答を複数受信した場合、上記送信手段によって上記ネットワーク上に上記第2のアドレスを宛先にして上記装置設定情報の設定要求先の装置が複数あることを通知する制御手段を有する通信システムを提供する。
さらに、上記のような通信システムについて、上記情報処理装置の制御手段が、上記受信手段によって受信した複数の通知が上記フォーマットの通信パケットで通知されたものと上記フォーマットとは異なるフォーマットの通信パケットで通知されたものとを含む場合、上記送信手段によって上記第2のアドレスを宛先にした上記第2のアドレスの変更要求の通信パケットを送信する手段を有するようにするとよい。
また、上記のような通信システムについて、上記通信装置の上記制御手段が、上記フォーマットの通信パケットに自通信装置に付与された第1のアドレスを含める手段を有するようにするとよい。
さらに、ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置の通信方法であって、上記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信工程と、自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶工程と、上記通信工程で受信した通信パケットに基づいて上記記憶工程で上記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定工程と、上記通信工程で上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、上記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、上記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、上記通信工程により上記記憶工程で記憶した上記装置設定情報を上記通信パケットの送信元に送信し、上記通信工程で上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、上記設定工程による上記受信した装置設定情報に基づく設定を実行する制御工程とを有する通信装置の通信方法を提供する。
さらにまた、ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与されたコンピュータに、上記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手順と、自装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手順と、上記通信手順で受信した通信パケットに基づいて上記記憶手順で上記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手順と、上記通信手順で上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、上記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、上記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、上記通信手順により上記記憶手順で記憶した上記装置設定情報を上記通信パケットの送信元に送信し、上記通信手順で上記第2のアドレスを宛先にした上記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、上記設定手順による上記記憶手順で記憶されている装置設定情報に対して上記受信した装置設定情報の設定内容に基づく設定を実行する制御手順とを実行させるためのプログラムも提供する。
この発明による通信装置と通信システムと通信装置の通信方法は、情報処理装置で無線通信するために設けた通信装置に対する装置設定の操作についてユーザ負担を軽減することができる。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに、情報処理装置で無線通信するために設けた通信装置に対する装置設定の操作についてユーザ負担を軽減できるようにするための機能を実現させることができる。
図3に示すイーサネットコンバータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3に示す情報処理装置の一例であるPCのハードウェア構成例を示すブロック図である。 この発明の一実施形態であるネットワークシステムの構成例を示す図である。
図1に示すイーサネットコンバータが共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットを受信したときの処理を示すフローチャート図である。 図1に示すイーサネットコンバータが共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットを受信したときの他の処理例を示すフローチャート図である。
図2に示す情報処理装置がイーサネットコンバータの装置設定をするときの処理を示すフローチャート図である。 図2に示す情報処理装置がイーサネットコンバータの装置設定をするときの他の処理例を示すフローチャート図である。
図2に示す情報処理装置がネットワーク上の共通のMACアドレスが付与された装置を検出する処理を示すフローチャート図である。 図2に示す情報処理装置がネットワーク上のイーサネットコンバータに設定を行う際の他の処理例を示すフローチャート図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図3は、この発明の一実施形態である通信システムの構成例を示す図である。
この通信システム(「ネットワークシステム」とも呼ぶ)は、イーサネット(Ethernet、登録商標)を用いた通信システムであり、イーサネットコンバータ1と複数の情報処理装置2とがそれぞれハブ3を介してイーサネットケーブルによって接続されたネットワークと、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)アクセスポイント4と複数の情報処理装置5をそれぞれイーサネットケーブルで接続したネットワーク6とからなる。
なお、図3には、情報処理装置2と5をそれぞれ1台だけ図示し、その他の情報処理装置の図示を省略している。
イーサネットコンバータ1は、発明に係る通信装置に相当し、例えば、IEEE802.11a/gを含む無線LAN規格によって無線LANアクセスポイント4と無線接続し、イーサネットのデータを無線LANのデータに変換し、無線LANのデータをイーサネットのデータに変換するブリッジ機能を有し、ハブ3を介して接続した各情報処理装置2とネットワーク6上の各情報処理装置5との無線データ通信を実現する。
各情報処理装置2と5は、パーソナルコンピュータ(PC)、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタ、複写機、および複合機(MFP)を含む装置であり、発明の情報処理装置に相当する。
無線LANアクセスポイント4は、イーサネットコンバータ1との間で無線通信し、情報処理装置2と5との間での無線LANによる接続をする装置である。
ネットワーク6は、インターネット、社内LANを含むネットワークで使用されるプロトコルのTCP/IPを使用し、無線LANアクセスポイント4と複数のPC、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタ、複写機、および複合機(MFP)を含む情報処理装置5をそれぞれイーサネットケーブルで接続しているネットワークである。
各情報処理装置2同士は、ハブ3を介してイーサネットケーブルを用いて互いに通信を行う。
この通信システムでは、イーサネットコンバータ1と無線LANアクセスポイント4とが無線通信を行うことにより、情報処理装置2が、イーサネットコンバータ1を介してネットワーク6上の各情報処理装置5と相互に無線によるデータ通信をすることができる。
図1は、図3に示したイーサネットコンバータ1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、イーサネットコンバータ1は、CPU部10、RAM部11、不揮発性メモリ部12、イーサネットインタフェース(I/F)部13、無線LANインタフェース(LAN・I/F)部14、アンテナ部15を備えている。
CPU部10は、イーサネットコンバータ1の全体の制御、及び各種のデータ処理を行う。
RAM部11は、不揮発性メモリ部12に記憶されたCPU部10の展開と、プログラム実行時の各種の演算結果の一時保存に使用する記憶装置である。
不揮発性メモリ部12は、CPU部10が実行するプログラム、情報処理装置2との無線接続を確立させるために無線LANに関わる各種パラメータ(例えば、ESSID、802.11a/g等)や、無線LAN通信時のデータの暗号化の設定を含むイーサネットコンバータ1が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報(「機器設定情報」とも呼ぶ)を記憶して保存する記憶装置である。
イーサネットI/F部13は、イーサネットのLAN規格に基づいて、情報処理装置2との間でイーサネットケーブルを介したデータの入出力を行う機能を有する。
無線LAN・I/F部14は、例えば、IEEE802.11a/gを含む規格に則り、アンテナ部15を使用して外部の無線LANアクセスポイント4と無線によるデータの送受信機能を有する。
このイーサネットコンバータ1において、上記イーサネットI/F部13が発明の通信手段の機能を果たし、上記不揮発性メモリ部12が発明の記憶手段の機能を果たし、上記CPU部10が発明に係る通信装置の設定手段と制御手段の機能を果たす。
図2は、図3に示した情報処理装置2のハードウェア構成例を示すブロック図である。
ここでは、情報処理装置2がPCの場合の構成例を示している。
図2に示すように、情報処理装置2は、制御部20、入力部21、表示部22、およびイーサネットI/F部23を備えている。
制御部20は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータによって実現され、この情報処理装置2の全体の制御を司り、発明に係る機能も実現する。
入力部21は、キーボード、ポインティングデバイスを含む入力装置であり、ユーザが後述するイーサネットコンバータ1の装置設定画面に対する入力を含む各種の操作情報を入力する。
表示部22は、LCDを含む表示装置であり、後述するイーサネットコンバータ1の装置設定画面を含むユーザに各種の作業画面を表示する。この表示部22が、情報処理装置の表示手段の機能を果たす。
イーサネットI/F部23は、イーサネットのLAN規格に基づいて、イーサネットコンバータ1との間でイーサネットケーブルを介したデータの入出力を行う。このイーサネットI/F部23が、発明に係る情報処理装置の送信手段と受信手段の機能を果たす。
そして、この情報処理装置2において、上記制御部20が発明に係る情報処理装置の制御手段の機能を果たす。
なお、情報処理装置5についても上述と同様の構成を有するので、その説明を省略する。また、情報処理装置2と5が、例えば、MFPの場合、上記構成の他に、制御部20によって制御されるスキャナ部およびプリンタ部を有し、スキャナ部で原稿の画像を読み取り、プリンタ部で画像を印刷すると共に、スキャナ部によって読み取った画像をプリンタ部で印刷することによってコピー機能も実現し、また、スキャナ部で読み取った画像のデータを通信部によってファクシミリ送信(および外部からのファクシミリ受信も可能である)することもできる。
次に、上記情報処理装置2によって上記イーサネットコンバータ1の装置設定をする処理を説明する。
この処理を実行するにあたって、イーサネットコンバータ1は、不揮発性メモリ部12に、予め付与されたイーサネットコンバータ1のMACアドレスを記憶しておく。
このMACアドレスは、他のイーサネットコンバータ(図示を省略)と、無線LANアクセスポイント4、各情報処理装置2と5、他の図示を省略した全ての装置と重複の無い機種固有のMACアドレス(発明の第1のアドレスに相当し、以下「固有のMACアドレス」と呼ぶ)と、イーサネットコンバータ1を含む装置で共通のMACアドレス(発明の第2のアドレスに相当し、以下「共通のMACアドレス」と呼ぶ)とからなる。
なお、本実施形態では、イーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスは、出荷前(製造時)に既に割り当てられているようにしているが、出荷以降にユーザが割り当てるようにしてもよい。
また、イーサネットコンバータ1は、共通のMACアドレスを情報処理装置2に通知する手段として、イーサネットコンバータ1の設定専用のアプリケーションプログラムを実行可能に記憶している。
そして、イーサネットコンバータ1は、上記設定専用のアプリケーションプログラムの実行により、イーサネットコンバータ1に付与されている共通のMACアドレスを予め情報処理装置2に通知する。
したがって、情報処理装置2上では、イーサネットコンバータ1に付与されている共通のMACアドレスが既知である。
さらに、共通のMACアドレスはイーサネットコンバータ1の装置設定時にのみ使用し、それ以外では固有のMACアドレスを使用するものとする。
また、イーサネットコンバータ1で設定する装置設定情報としては、イーサネットコンバータ1のIPアドレス、無線の暗号化設定を含む各種の設定情報があげられる。
次に、イーサネットコンバータ1が共通のMACアドレス宛の通信パケットを受信したときの処理を説明する。
イーサネットコンバータ1のCPU部10は、イーサネットI/F部13によって、図3のハブ3から通信パケットを受信すると、その通信パケットの宛先のMACアドレスを参照し、宛先のMACアドレスが、共通のMACアドレスと一致するか否かを判断し、共通のMACアドレスに一致しなかったと判断した場合(固有のMACアドレスであった場合を含む)、通常動作を行い、この処理を終了する。
上記通常動作とは、無線LAN・I/F部14からデータを受信した場合はイーサネットで使用できるデータに、イーサネットI/F部13からデータを受信した場合は、無線LANで使用できるデータにそれぞれ変換を行うブリッジ動作である。
一方、CPU部10は、共通のMACアドレスに一致したと判断した場合、その通信パケットがイーサネットコンバータ1に対する装置設定情報を設定する設定モードへの移行のリクエストであると判断し、図4に示すフローチャート図の処理を実行する。
図4は、イーサネットコンバータ1が共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットを受信したときの処理を示すフローチャート図である。
CPU部10は、リクエスト受信後、ステップ(図中「S」で示す)1で、予め設定した一定時間、ネットワーク上の通信パケットを監視し、ステップ2で、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがあったか否かを判断する。
なお、上記予め設定した一定時間とは、イーサネットコンバータ1のCPU部10が設定するランダムな一定の時間をいう。
ステップ2での判断では、通信パケットの宛先MACアドレスが設定モードへの移行をリクエストする送信元(この場合情報処理装置2の)のMACアドレスと同じで、かつ、その送信元のMACアドレスが共通のMACアドレスと同じだった場合、設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答のパケットであると判断する。
CPU部10は、ステップ2の判断で、上記一定時間の監視において、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがなかったと判断したら、ステップ3でリクエストに対して応答を行う。
この応答処理では、CPU部10は、イーサネットI/F部13を介して装置設定画面用のデータ(現在の装置設定情報も含む)を送信し、現在の装置設定情報のデータを送信元の情報処理装置2へレスポンスとして送信して、送信元の情報処理装置2から装置設定情報の変更が可能になるようにし、この処理を終了する。
一方、ステップ2の判断で、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがあった場合は、CPU部10は、ステップ4で、以降共通のMACアドレス宛の通信パケットを受け取っても応答しないようにし、この処理を終了する。
このようにして、共通のMACアドレスを宛先にした装置設定情報の設定をリクエストする通信パケットを受信した場合、ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、装置設定情報の設定をリクエストする通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、装置設定情報の設定をリクエストする通信パケットに対する応答をする。
したがって、もし、図3のハブ3に複数のイーサネットコンバータ1が接続されていた場合、複数のイーサネットコンバータ1に対して設定してしまってネットワークが正常に動作しなくなる事態を回避することができ、外部のネットワーク6の各情報処理装置5との無線による接続が正常に行うことができる。
次に、上述の処理において、イーサネットコンバータ1のCPU部10は、ステップ2の判断で、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがあった場合、ステップ4で以降共通のMACアドレス宛の通信パケットを受け取っても応答しないようにする前に、共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットの送信元(この場合は情報処理装置2)へその旨を通知するようにすれば、送信元では、その通知に基づいてネットワーク上に複数のイーサネットコンバータが存在することをユーザに通知することができる。
ユーザは、その通知に基づいて、ネットワーク上にいつまでも無線LAN設定ができないでいるイーサネットコンバータが存在し続けないように適切な処置(例えば、不要なイーサネットコンバータをネットワーク上から取り外す処置)をとることができる。
図5は、イーサネットコンバータ1が共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットを受信したときの他の処理例を示すフローチャート図である。この図5に示したステップ11〜13は、図4に示したステップ1〜3の処理とそれぞれ共通するので、それらの説明を省略し、図4とは異なる処理のステップのみを説明する。
図5の処理では、イーサネットコンバータ1のCPU部10は、ステップ12の判断で、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがあった場合、ステップ14で、MACアドレスの重複を検知したことを、共通のMACアドレス宛の通信パケットの送信元へ通知する処理を行う。
すなわち、このステップ14の処理で、まず、ネットワーク上の通信パケットの監視中に、設定要求のリクエストの通信パケットに対して、他の通信装置(または、ネットワーク上の情報処理装置を含む装置)が応答した通信パケットを検知した場合、設定要求のリクエストの通信パケットの送信元へ、設定要求のリクエストの通信パケットに対して他の通信装置(または、ネットワーク上の情報処理装置を含む装置)が応答した通信パケットを検知したことを通知する。
そして、ステップ15で、以降共通のMACアドレス宛の通信パケットを受け取っても応答しないようにし、この処理を終了する。
このようにして、装置設定のリクエストを依頼した情報処理装置2に対してネットワーク上に複数のイーサネットコンバータが存在することを知らせることができ、情報処理装置2のユーザは、上述したような適切な処置をとることができる。
次に、図2に示した上記情報処理装置2が無線通信をするためにイーサネットコンバータ1に対して装置設定をする処理を説明する。
図6は、上記情報処理装置2が上記イーサネットコンバータ1の装置設定をするときの処理を示すフローチャート図である。
情報処理装置2は、アプリケーション上でイーサネットコンバータ1の装置設定画面を開き、図2の制御部20が、ユーザの操作によって入力部21からイーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定(変更も含む)用の画面である装置設定画面を開き、表示部22に装置設定画面を表示する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図6のステップ21で、イーサネットコンバータ1で共通のMACアドレス宛に装置設定をリクエストする通信パケットをイーサネットI/F部23を介して送信する。
このステップ21では、制御部20が、イーサネットを利用して、イーサネットI/F部23によってイーサネット上に共通のMACアドレスを宛先にして装置設定のリクエスト(発明の装置設定情報の設定要求に相当する)の通信パケットを送信する。
その送信後、制御部20は、ステップ22で一定時間待機し、ステップ23で、その待機中にリクエストの通信パケットに対する応答があったか否かを判断する。
このステップ23では、制御部20が、イーサネットI/F部23によって応答の通信パケットを受信したか否かによって判断する。
制御部20は、応答の通信パケットを受信したらリクエストに対する応答ありと判断し、ステップ24で、その通信パケットにMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがあるか否かを判断する。
ステップ24の判断で、制御部20は、通信パケットにMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがないと判断すると、ステップ25で、イーサネットコンバータの設定画面に移行し、この処理を終了する。
イーサネットコンバータ1は、上述の処理で、イーサネットI/F部13によって通信パケットを受信し、その通信パケットの宛先が共通のMACアドレスであり、装置設定のリクエストの通信パケットであることを確認した後、リクエストの通信パケットに応答する通信パケットを監視中に検知しなかった場合、不揮発性メモリ部12に記憶された装置設定画面のデータ(例えば、ブラウザに表示する画面データ)と現在の装置設定情報のデータ(装置設定情報)を読み出し、イーサネットI/F部13によって装置設定画面のデータと現在の装置設定情報のデータを情報処理装置2へ送信する。
したがって、ステップ25の処理では、情報処理装置2の制御部20は、イーサネットI/F部23によって装置設定画面のデータと現在の装置設定情報のデータを受信すると、その各データに基いて表示部22に装置設定画面を表示し、その装置設定画面にイーサネットコンバータ1の現在の装置設定情報を表示する。
次に、情報処理装置2は、アプリケーション上で設定値の入力を受け付け、入力部21から装置設定画面に対する装置設定情報の操作入力と設定、又は変更の実行の入力を受け付け、入力部21から装置設定画面に対する操作入力と設定、又は変更の実行の入力があると、イーサネットI/F部23によって装置設定情報のデータ(装置設定情報)を、共通のMACアドレスを宛先にした通信パケットにしてイーサネット上に送信する。
一方、イーサネットコンバータ1のCPU部10は、イーサネットI/F部13によって受信した通信パケットの宛先が共通のMACアドレスであり、装置設定情報のデータの通信パケットであることを確認すると、不揮発性メモリ部12に、受信した装置設定情報を記憶して、その装置設定情報を無線LANアクセスポイント4との無線通信の際に用いるように設定(または変更)する。
次に、イーサネットコンバータ1のCPU部10は、イーサネットI/F部13によって上記変更した装置設定情報(更新データ)を新しい設定値として情報処理装置2へ送信し、情報処理装置2の制御部20は、イーサネットI/F部23によってイーサネットコンバータ1の新しい設定値を受信すると、表示部22に表示した装置設定画面の装置設定情報の内容を更新して表示する。
そして、情報処理装置2はアプリケーション上で設定値のさらなる入力を受け付ける。
このようにして、上述の処理を繰り返すことにより、情報処理装置2を操作するユーザは、イーサネットコンバータ1のIPアドレスの情報を意識せずに、イーサネットコンバータ1に装置設定情報の値を設定することが、又は予め設定された装置設定情報の値を所望の内容に変更することが容易にできる。
したがって、イーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定又は変更について、ユーザの作業負担を軽減することができる。
次に、情報処理装置2の制御部20は、ステップ23でリクエストに対する応答なしと判断すると、ステップ26で、ネットワーク上に無線通信するためのイーサネットコンバータが接続されていない旨を表示部22に表示し、ユーザにその旨を通知し、この処理を終了する。
また、情報処理装置2の制御部20は、ステップ24でMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがあると判断したら、ステップ27でネットワーク上にイーサネットコンバータが複数設置させている旨を表示部22に表示し、ユーザにその旨を通知し、この処理を終了する。
このようにして、情報処理装置2は、共通のMACアドレスを宛先にした設定要求のリクエストの通信パケットを送信した後、ネットワークを介してMACアドレスの重複を検知したことを通知する通知を複数受信した場合、ネットワーク上に設定要求先の装置が複数あることを表示するので、情報処理装置2のユーザは、上述したような適切な処置をとることができる。
次に、例えば、図3中のハブ3に接続している情報処理装置2の中に、イーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスを使用しているものが存在した場合、上述した通知では、重複するMACアドレスに情報処理装置2が含まれているか否かは判断できない。
そこで、上述した通知を、予め決められたフォーマットで通知することにより、情報処理装置2は、その通知がイーサネットコンバータ1からか、他の情報処理装置2からかを容易に識別することができる。
図7は、上記情報処理装置2が上記イーサネットコンバータ1の装置設定をするときの他の処理例を示すフローチャート図である。
この処理では、上記通知のフォーマットは、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められているフォーマットにしている。
また、そのフォーマットは、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義したものとする。
なお、図7の処理の説明では、図6と共通する処理について簡単に説明する。
情報処理装置2は、アプリケーション上でイーサネットコンバータ1の装置設定画面を開き、図2の制御部20が、ユーザの操作によって入力部21からイーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定(変更も含む)用の画面である装置設定画面を開き、表示部22に装置設定画面を表示する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図7のステップ31〜33で、図6のステップ21〜23と同じ処理をそれぞれ行う。
制御部20は、ステップ33で、応答の通信パケットを受信したらリクエストに対する応答ありと判断し、ステップ34で、応答は所定のフォーマットでされたものか否かを判断する。
この判断では、制御部20は、応答が所定のフォーマット、すなわち、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められており、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義されたフォーマットに沿ったものか否かで判断する。
上記フォーマットに沿ったものならば、応答は所定のフォーマットでされたものと判断し、それはイーサネットコンバータ1からされたものと判定できるので、ステップ35で、その通信パケットにMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがあるか否かを判断する。
ステップ35と36の処理は、図6のステップ24と25と同じ処理をそれぞれ行う。
また、ステップ33でリクエストに対する応答なしと判断した場合に行うステップ37の処理は、図6のステップ26と同じ処理を行う。さらに、ステップ35でMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがあると判断した場合のステップ39の処理は、図6のステップ27と同じ処理を行う。また、図6で説明したその他の処理についても共通するものを実行する。
次に、制御部20は、ステップ34で応答は所定のフォーマットでされたものではないと判断すると、それは他の情報処理装置2からなされたものであり、その情報処理装置2にはイーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスと同一のアドレスが設定することが識別できるので、ステップ38でイーサネットコンバータの設定ができない旨を表示して、情報処理装置2のユーザにその旨を通知し、この処理を終了する。
上記情報処理装置2の中には、ユーザが任意にMACアドレスを変更できる機能を提供しているものがある。
もし、ユーザが情報処理装置2のMACアドレスを変更し、それがイーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスと重複していた場合、その応答は所定のフォーマットに沿っていない。
このようにして、図3中のハブ3に接続している他の情報処理装置2の中に、イーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスを使用している情報処理装置が存在した場合、その応答は所定のフォーマットと異なるので、重複するMACアドレスの中に他の情報処理装置が含まれていることを容易に検知することができる。
次に、上述したような処理では、イーサネットコンバータ1が、ネットワーク上で共通のMACアドレスが付与された装置の有無を検知できないケースがある。
図3に示した各情報処理装置2はハブ3を経由してイーサネットコンバータ1と接続している。
ここで使用しているハブ3として、スイッチングハブを使用していた場合、スイッチングハブはネットワークに不要なトラフィックが流れるのを防ぐため、MACアドレスを利用してフィルタリングを行っている。
よって、このスイッチングハブのフィルタリング処理によって、ネットワーク上に複数のイーサネットコンバータ1が接続されていた場合、各イーサネットコンバータ1が情報処理装置2へ向けて送った通信パケットを、他のイーサネットコンバータ1が受信することができない。
したがって、イーサネットコンバータ1は共通のMACアドレスの重複を検知することができなくなる。
そこで、情報処理装置2が共通のMACアドレスの重複を検知することによって、上記のようにハブ3としてスイッチングハブを利用している場合においても、イーサネットコンバータ1およびユーザに重複していることの通知が可能になる。
図8は、図2に示した情報処理装置2がネットワーク上の共通のMACアドレスが付与された装置を検出する処理を示すフローチャート図である。
この処理を実行する場合は、ハブ3がスイッチングハブであることがわかっており、予め情報処理装置2の制御部20に、図8に示す処理を実行するモードに切り替える処理を行っておく。
したがって、情報処理装置2は、上述した処理によってイーサネットコンバータ1から共通のMACアドレスの重複を知らせる通知が送られてこない場合、図8の処理を実行することができる。
なお、この図8の説明についても、図6および図7と共通する部分については簡単に説明する。
情報処理装置2は、アプリケーション上でイーサネットコンバータ1の装置設定画面を開き、図2の制御部20が、ユーザの操作によって入力部21からイーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定(変更も含む)用の画面である装置設定画面を開き、表示部22に装置設定画面を表示する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図8のステップ41と42については、図6のステップ21と22(図7のステップ31と32)と同じ処理をそれぞれ行う。
制御部20は、ステップ43でリクエストに対する応答が2回以上あったか否かを判断する。このステップ43の処理では、ステップ41で送信した通信パケットに対して上記待機時間中に受信した通信パケットが2回以上あったか否かを判断する。
ステップ43の判断で2回以上あった場合、制御部20は、ステップ44でイーサネットコンバータ1に共通のMACアドレスを持つ装置が複数設置されている旨を、共通のMACアドレスを宛先にしてネットワーク上のイーサネットコンバータへ通知する。
一方、イーサネットコンバータ1では、CPU部10が、上記通知を受信すると、応答を行わないように制御する。
その後、制御部20は、図8のステップ45で、ネットワーク上にイーサネットコンバータが接続されていない旨を表示部22に表示し、情報処理装置2のユーザにその旨を通知し、この処理を終了する。
また、ステップ43の判断でリクエストに対する応答が2回以上なかったと判断したら、ステップ46で通常動作を実行し、この処理を終了する。
上記通常動作とは、イーサネットコンバータ1への設定処理動作である。
このようにして、共通のMACアドレスを宛先にした設定要求の通信パケットを送信した後、その通信パケットに対する応答を複数受信した場合、ネットワーク上に共通のMACアドレスを宛先にして設定要求先の装置が複数あることを通知するので、イーサネットコンバータ1にネットワーク上へ不要なパケットを送信させずに済む。
次に、上述した応答を、予め決められたフォーマットで行うことにより、情報処理装置2は、その応答がイーサネットコンバータ1からか、他の情報処理装置2からかを容易に識別することができ、他の情報処理装置2からならイーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスを一時的に変更して設定操作を行うことができる。
図9は、図2に示した情報処理装置2がネットワーク上のイーサネットコンバータ1に設定を行う際の他の処理例を示すフローチャート図である。
この処理を実行する場合は、ハブ3がスイッチングハブであることがわかっており、予め情報処理装置2の制御部20に、図9に示す処理を実行するモードに切り替える処理を行っておく。
したがって、情報処理装置2は、上述した処理によってイーサネットコンバータ1から共通のMACアドレスの重複を知らせる通知が送られてこない場合、図9の処理を実行することができる。
また、この処理では、上記応答のフォーマットは、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められているフォーマットにしている。
また、そのフォーマットは、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義したものとする。
なお、この図9の説明についても、図6〜図8と共通する部分については簡単に説明する。
情報処理装置2は、アプリケーション上でイーサネットコンバータ1の装置設定画面を開き、図2の制御部20が、ユーザの操作によって入力部21からイーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定(変更も含む)用の画面である装置設定画面を開き、表示部22に装置設定画面を表示する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図9のステップ51〜53については、図8のステップ41〜43と同じ処理をそれぞれ行う。
制御部20は、ステップ53の判断で2回以上あった場合、ステップ54で応答は所定のフォーマットに沿ったものと、沿っていないものの組み合わせだったか否かを判断し、所定のフォーマットに沿ったものと、沿っていないものの組み合わせでなかったら、ステップ57で通常動作を実行し、この処理を終了する。
また、ステップ54の判断で、所定のフォーマットに沿ったものと、沿っていないものの組み合わせだったら、ステップ55で、共通のMACアドレス宛に、すなわち、イーサネットコンバータ1に共通のMACアドレスを一時的に変更することを通知する。この処理では、制御部20が、イーサネットI/F部23によって上記通知を行う。
その後、制御部20は、ステップ56で、自装置の共通のMACアドレスを一時的に変更し、この処理を終了する。
上記共通のMACアドレスの変更方法として、当初の共通のMACアドレスに対して下1桁に「1」を加算する等の方法が考えられる。
制御部20は、自装置のMACアドレスを一時的に変更した後、再度、その新たな共通のMACアドレス宛に設定をリクエストする通信パケットを送信し、上述した設定処理を実行する。
このようにして、ネットワーク上に共通のMACアドレスをもった他の情報処理装置2が存在する場合においても、イーサネットコンバータ1の機器設定を行うことが可能になる。
また、上述の処理において、イーサネットコンバータ1のCPU部10が、上記応答の所定のフォーマットの通信パケットに、自装置に付与された固定のMACアドレス(第1のアドレス)を含める処理をすれば、情報処理装置2側では、イーサネットコンバータ1の応答の通信パケットから、イーサネットコンバータ1の固有のMACアドレス(およびIPアドレス)を知ることができる。
そして、それ以降は、固有のMACアドレスを使用して通信を行うことにより、ネットワーク上にイーサネットコンバータ1が複数接続されている場合においても、各々のイーサネットコンバータ1に対してそれぞれ指定して無線LAN通信を行うための設定を確実に行うことができる。
この実施形態によれば、イーサネットコンバータ1に、予め各機器固有のMACアドレスに加えて、各機器で共通のMACアドレスを割り当てておき、情報処理装置2は、イーサネットコンバータ1の機器設定を変更する際に共通のMACアドレスを使用してイーサネットコンバータ1と通信を行うことで、情報処理装置2のIPアドレスに関わらず、情報処理装置2はイーサネットコンバータ1と通信が可能となるので、情報処理装置2とイーサネットで接続されたイーサネットコンバータ1の機器設定を行う際に、ユーザが情報処理装置2のIPアドレス等のネットワーク設定を変更することなく容易にイーサネットコンバータ1の機器設定ができる。
また、ネットワーク上に複数のイーサネットコンバータ1が接続されていた場合、複数のイーサネットコンバータ1に対して設定してしまってネットワークが正常に動作しなくなる事態を回避することができ、外部のネットワーク6の各情報処理装置5との無線による接続を正常に行うことができる。
なお、上述の実施形態では、イーサネットを用いた場合を説明したが、その他のネットワーク規格についても、イーサネットと同様の規格のネットワークを用いた場合も上述と同様にして実施することができる。
この発明による通信装置と通信システムと通信装置の通信方法とプログラムは、コンピュータ、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタ、複写機、複合機を含む情報処理装置を無線通信可能にする通信装置と、その通信装置と情報処理装置を含むネットワークシステムにおいて適用することができる。
1:イーサネットコンバータ 2、5:情報処理装置 3:ハブ
4:無線LANアクセスポイント 6:ネットワーク 10:CPU部
11:RAM部 12:不揮発性メモリ部 13、23:イーサネットI/F部
14:無線LAN・I/F部 15:アンテナ部 20:制御部 21:入力部
22:表示部
特開2008−61106号公報

Claims (8)

  1. ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手段と、
    自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手段と、
    前記通信手段によって受信した通信パケットに基づいて前記記憶手段に前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手段とを備え、
    他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置において、
    前記通信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信手段によって前記装置設定情報の設定要求に対する応答をする制御手段を設けたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記ネットワーク上の通信パケットの監視中に、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知した場合、前記設定要求の通信パケットの送信元へ前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知したことを通知する手段を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記応答と通知を前記設定要求の通信パケットの送信元との間で予め決められたフォーマットでする手段を有することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 請求項3に記載された通信装置と、該通信装置と通信する情報処理装置とを備えた通信システムであって、
    前記情報処理装置は、送信手段と受信手段を有し、前記送信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを送信した後、前記受信手段によって前記ネットワークを介して前記装置設定情報の設定要求の通信パケットに対する応答を複数受信した場合、前記送信手段によって前記ネットワーク上に前記第2のアドレスを宛先にして前記装置設定情報の設定要求先の装置が複数あることを通知をする制御手段を有することを特徴とする通信システム。
  5. 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記受信手段によって受信した複数の通知が前記フォーマットの通信パケットで通知されたものと前記フォーマットとは異なるフォーマットの通信パケットで通知されたものとを含む場合、前記送信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記第2のアドレスの変更要求の通信パケットを送信する手段を有することを特徴とする請求項4記載の通信システム。
  6. 前記通信装置の前記制御手段は、前記フォーマットの通信パケットに自通信装置に付与された第1のアドレスを含める手段を有することを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置の通信方法であって、
    前記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信工程と、自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶工程と、前記通信工程で受信した通信パケットに基づいて前記記憶工程で前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定工程と、前記通信工程で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信工程により前記記憶工程で記憶した前記装置設定情報を前記通信パケットの送信元に送信し、前記通信工程で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、前記設定工程による前記受信した装置設定情報の設定内容に基づく設定を実行する制御工程とを有することを特徴とする通信装置の通信方法。
  8. ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与されたコンピュータに、前記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手順と、自装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手順と、前記通信手順で受信した通信パケットに基づいて前記記憶手順で前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手順と、前記通信手順で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信手順により前記記憶手順で記憶した前記装置設定情報を前記通信パケットの送信元に送信し、前記通信手順で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、前記設定手順による前記受信した装置設定情報の設定内容に基づく設定を実行する制御手順とを実行させるためのプログラム。
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