JP5891762B2 - 通信装置と通信システムと通信装置の通信方法とプログラム - Google Patents
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Description
ところで、通信装置には、初期状態で何らかのIPアドレスの設定がされている。
そのため、最初に通信装置の設定を行う場合、通信装置の設定にあわせて情報処理装置のIPアドレスの設定を変更しなければならない。
1:情報処理装置のアドレス設定をイーサネットコンバータの初期設定にあわせ、イーサネットコンバータに接続する。
2:イーサネットコンバータのIPアドレス等を既存のネットワークの設定にあわせて変更する。
3:情報処理装置のIPアドレスを元に戻す。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、情報処理装置で無線通信するために設けた通信装置に対する装置設定の操作についてユーザ負担を軽減できるようにすることを目的とする。
さらに、上記のような通信装置について、上記制御手段が、上記応答と通知を上記設定要求の通信パケットの送信元との間で予め決められたフォーマットでする手段を有するようにするとよい。
また、上記のような通信システムについて、上記通信装置の上記制御手段が、上記フォーマットの通信パケットに自通信装置に付与された第1のアドレスを含める手段を有するようにするとよい。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに、情報処理装置で無線通信するために設けた通信装置に対する装置設定の操作についてユーザ負担を軽減できるようにするための機能を実現させることができる。
図3は、この発明の一実施形態である通信システムの構成例を示す図である。
この通信システム(「ネットワークシステム」とも呼ぶ)は、イーサネット(Ethernet、登録商標)を用いた通信システムであり、イーサネットコンバータ1と複数の情報処理装置2とがそれぞれハブ3を介してイーサネットケーブルによって接続されたネットワークと、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)アクセスポイント4と複数の情報処理装置5をそれぞれイーサネットケーブルで接続したネットワーク6とからなる。
なお、図3には、情報処理装置2と5をそれぞれ1台だけ図示し、その他の情報処理装置の図示を省略している。
無線LANアクセスポイント4は、イーサネットコンバータ1との間で無線通信し、情報処理装置2と5との間での無線LANによる接続をする装置である。
各情報処理装置2同士は、ハブ3を介してイーサネットケーブルを用いて互いに通信を行う。
この通信システムでは、イーサネットコンバータ1と無線LANアクセスポイント4とが無線通信を行うことにより、情報処理装置2が、イーサネットコンバータ1を介してネットワーク6上の各情報処理装置5と相互に無線によるデータ通信をすることができる。
図1に示すように、イーサネットコンバータ1は、CPU部10、RAM部11、不揮発性メモリ部12、イーサネットインタフェース(I/F)部13、無線LANインタフェース(LAN・I/F)部14、アンテナ部15を備えている。
RAM部11は、不揮発性メモリ部12に記憶されたCPU部10の展開と、プログラム実行時の各種の演算結果の一時保存に使用する記憶装置である。
無線LAN・I/F部14は、例えば、IEEE802.11a/gを含む規格に則り、アンテナ部15を使用して外部の無線LANアクセスポイント4と無線によるデータの送受信機能を有する。
図2は、図3に示した情報処理装置2のハードウェア構成例を示すブロック図である。
ここでは、情報処理装置2がPCの場合の構成例を示している。
制御部20は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータによって実現され、この情報処理装置2の全体の制御を司り、発明に係る機能も実現する。
入力部21は、キーボード、ポインティングデバイスを含む入力装置であり、ユーザが後述するイーサネットコンバータ1の装置設定画面に対する入力を含む各種の操作情報を入力する。
イーサネットI/F部23は、イーサネットのLAN規格に基づいて、イーサネットコンバータ1との間でイーサネットケーブルを介したデータの入出力を行う。このイーサネットI/F部23が、発明に係る情報処理装置の送信手段と受信手段の機能を果たす。
そして、この情報処理装置2において、上記制御部20が発明に係る情報処理装置の制御手段の機能を果たす。
この処理を実行するにあたって、イーサネットコンバータ1は、不揮発性メモリ部12に、予め付与されたイーサネットコンバータ1のMACアドレスを記憶しておく。
なお、本実施形態では、イーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスは、出荷前(製造時)に既に割り当てられているようにしているが、出荷以降にユーザが割り当てるようにしてもよい。
そして、イーサネットコンバータ1は、上記設定専用のアプリケーションプログラムの実行により、イーサネットコンバータ1に付与されている共通のMACアドレスを予め情報処理装置2に通知する。
さらに、共通のMACアドレスはイーサネットコンバータ1の装置設定時にのみ使用し、それ以外では固有のMACアドレスを使用するものとする。
また、イーサネットコンバータ1で設定する装置設定情報としては、イーサネットコンバータ1のIPアドレス、無線の暗号化設定を含む各種の設定情報があげられる。
イーサネットコンバータ1のCPU部10は、イーサネットI/F部13によって、図3のハブ3から通信パケットを受信すると、その通信パケットの宛先のMACアドレスを参照し、宛先のMACアドレスが、共通のMACアドレスと一致するか否かを判断し、共通のMACアドレスに一致しなかったと判断した場合(固有のMACアドレスであった場合を含む)、通常動作を行い、この処理を終了する。
一方、CPU部10は、共通のMACアドレスに一致したと判断した場合、その通信パケットがイーサネットコンバータ1に対する装置設定情報を設定する設定モードへの移行のリクエストであると判断し、図4に示すフローチャート図の処理を実行する。
CPU部10は、リクエスト受信後、ステップ(図中「S」で示す)1で、予め設定した一定時間、ネットワーク上の通信パケットを監視し、ステップ2で、ネットワーク上の通信パケットの中に共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットに対する応答の通信パケットがあったか否かを判断する。
なお、上記予め設定した一定時間とは、イーサネットコンバータ1のCPU部10が設定するランダムな一定の時間をいう。
図5は、イーサネットコンバータ1が共通のMACアドレス宛に設定モードへの移行をリクエストする通信パケットを受信したときの他の処理例を示すフローチャート図である。この図5に示したステップ11〜13は、図4に示したステップ1〜3の処理とそれぞれ共通するので、それらの説明を省略し、図4とは異なる処理のステップのみを説明する。
このようにして、装置設定のリクエストを依頼した情報処理装置2に対してネットワーク上に複数のイーサネットコンバータが存在することを知らせることができ、情報処理装置2のユーザは、上述したような適切な処置をとることができる。
図6は、上記情報処理装置2が上記イーサネットコンバータ1の装置設定をするときの処理を示すフローチャート図である。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図6のステップ21で、イーサネットコンバータ1で共通のMACアドレス宛に装置設定をリクエストする通信パケットをイーサネットI/F部23を介して送信する。
その送信後、制御部20は、ステップ22で一定時間待機し、ステップ23で、その待機中にリクエストの通信パケットに対する応答があったか否かを判断する。
このステップ23では、制御部20が、イーサネットI/F部23によって応答の通信パケットを受信したか否かによって判断する。
ステップ24の判断で、制御部20は、通信パケットにMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがないと判断すると、ステップ25で、イーサネットコンバータの設定画面に移行し、この処理を終了する。
このようにして、上述の処理を繰り返すことにより、情報処理装置2を操作するユーザは、イーサネットコンバータ1のIPアドレスの情報を意識せずに、イーサネットコンバータ1に装置設定情報の値を設定することが、又は予め設定された装置設定情報の値を所望の内容に変更することが容易にできる。
したがって、イーサネットコンバータ1の装置設定情報の設定又は変更について、ユーザの作業負担を軽減することができる。
そこで、上述した通知を、予め決められたフォーマットで通知することにより、情報処理装置2は、その通知がイーサネットコンバータ1からか、他の情報処理装置2からかを容易に識別することができる。
この処理では、上記通知のフォーマットは、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められているフォーマットにしている。
また、そのフォーマットは、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義したものとする。
なお、図7の処理の説明では、図6と共通する処理について簡単に説明する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図7のステップ31〜33で、図6のステップ21〜23と同じ処理をそれぞれ行う。
この判断では、制御部20は、応答が所定のフォーマット、すなわち、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められており、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義されたフォーマットに沿ったものか否かで判断する。
また、ステップ33でリクエストに対する応答なしと判断した場合に行うステップ37の処理は、図6のステップ26と同じ処理を行う。さらに、ステップ35でMACアドレスの重複を検知したことを通知するデータがあると判断した場合のステップ39の処理は、図6のステップ27と同じ処理を行う。また、図6で説明したその他の処理についても共通するものを実行する。
もし、ユーザが情報処理装置2のMACアドレスを変更し、それがイーサネットコンバータ1の共通のMACアドレスと重複していた場合、その応答は所定のフォーマットに沿っていない。
図3に示した各情報処理装置2はハブ3を経由してイーサネットコンバータ1と接続している。
ここで使用しているハブ3として、スイッチングハブを使用していた場合、スイッチングハブはネットワークに不要なトラフィックが流れるのを防ぐため、MACアドレスを利用してフィルタリングを行っている。
したがって、イーサネットコンバータ1は共通のMACアドレスの重複を検知することができなくなる。
この処理を実行する場合は、ハブ3がスイッチングハブであることがわかっており、予め情報処理装置2の制御部20に、図8に示す処理を実行するモードに切り替える処理を行っておく。
なお、この図8の説明についても、図6および図7と共通する部分については簡単に説明する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図8のステップ41と42については、図6のステップ21と22(図7のステップ31と32)と同じ処理をそれぞれ行う。
ステップ43の判断で2回以上あった場合、制御部20は、ステップ44でイーサネットコンバータ1に共通のMACアドレスを持つ装置が複数設置されている旨を、共通のMACアドレスを宛先にしてネットワーク上のイーサネットコンバータへ通知する。
その後、制御部20は、図8のステップ45で、ネットワーク上にイーサネットコンバータが接続されていない旨を表示部22に表示し、情報処理装置2のユーザにその旨を通知し、この処理を終了する。
また、ステップ43の判断でリクエストに対する応答が2回以上なかったと判断したら、ステップ46で通常動作を実行し、この処理を終了する。
上記通常動作とは、イーサネットコンバータ1への設定処理動作である。
この処理を実行する場合は、ハブ3がスイッチングハブであることがわかっており、予め情報処理装置2の制御部20に、図9に示す処理を実行するモードに切り替える処理を行っておく。
また、この処理では、上記応答のフォーマットは、予め情報処理装置2の設定用アプリケーションとイーサネットコンバータ1間で定められているフォーマットにしている。
また、そのフォーマットは、パケットのデータサイズやデータの内容によって定義したものとする。
なお、この図9の説明についても、図6〜図8と共通する部分については簡単に説明する。
次に、情報処理装置2の制御部20は、図9のステップ51〜53については、図8のステップ41〜43と同じ処理をそれぞれ行う。
その後、制御部20は、ステップ56で、自装置の共通のMACアドレスを一時的に変更し、この処理を終了する。
上記共通のMACアドレスの変更方法として、当初の共通のMACアドレスに対して下1桁に「1」を加算する等の方法が考えられる。
このようにして、ネットワーク上に共通のMACアドレスをもった他の情報処理装置2が存在する場合においても、イーサネットコンバータ1の機器設定を行うことが可能になる。
そして、それ以降は、固有のMACアドレスを使用して通信を行うことにより、ネットワーク上にイーサネットコンバータ1が複数接続されている場合においても、各々のイーサネットコンバータ1に対してそれぞれ指定して無線LAN通信を行うための設定を確実に行うことができる。
なお、上述の実施形態では、イーサネットを用いた場合を説明したが、その他のネットワーク規格についても、イーサネットと同様の規格のネットワークを用いた場合も上述と同様にして実施することができる。
4:無線LANアクセスポイント 6:ネットワーク 10:CPU部
11:RAM部 12:不揮発性メモリ部 13、23:イーサネットI/F部
14:無線LAN・I/F部 15:アンテナ部 20:制御部 21:入力部
22:表示部
Claims (8)
- ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手段と、
自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手段と、
前記通信手段によって受信した通信パケットに基づいて前記記憶手段に前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手段とを備え、
他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置において、
前記通信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信手段によって前記装置設定情報の設定要求に対する応答をする制御手段を設けたことを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、前記ネットワーク上の通信パケットの監視中に、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知した場合、前記設定要求の通信パケットの送信元へ前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知したことを通知する手段を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記応答と通知を前記設定要求の通信パケットの送信元との間で予め決められたフォーマットでする手段を有することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
- 請求項3に記載された通信装置と、該通信装置と通信する情報処理装置とを備えた通信システムであって、
前記情報処理装置は、送信手段と受信手段を有し、前記送信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを送信した後、前記受信手段によって前記ネットワークを介して前記装置設定情報の設定要求の通信パケットに対する応答を複数受信した場合、前記送信手段によって前記ネットワーク上に前記第2のアドレスを宛先にして前記装置設定情報の設定要求先の装置が複数あることを通知をする制御手段を有することを特徴とする通信システム。 - 前記情報処理装置の前記制御手段は、前記受信手段によって受信した複数の通知が前記フォーマットの通信パケットで通知されたものと前記フォーマットとは異なるフォーマットの通信パケットで通知されたものとを含む場合、前記送信手段によって前記第2のアドレスを宛先にした前記第2のアドレスの変更要求の通信パケットを送信する手段を有することを特徴とする請求項4記載の通信システム。
- 前記通信装置の前記制御手段は、前記フォーマットの通信パケットに自通信装置に付与された第1のアドレスを含める手段を有することを特徴とする請求項5記載の通信システム。
- ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与された通信装置の通信方法であって、
前記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信工程と、自通信装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶工程と、前記通信工程で受信した通信パケットに基づいて前記記憶工程で前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定工程と、前記通信工程で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信工程により前記記憶工程で記憶した前記装置設定情報を前記通信パケットの送信元に送信し、前記通信工程で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、前記設定工程による前記受信した装置設定情報の設定内容に基づく設定を実行する制御工程とを有することを特徴とする通信装置の通信方法。 - ネットワーク上で他の装置とは異なる第1のアドレス及び他の装置と共通の第2のアドレスが付与されたコンピュータに、前記ネットワークを介して他の装置と通信パケットを送受信する通信手順と、自装置が他の装置と通信する際に用いる装置設定情報を記憶する記憶手順と、前記通信手順で受信した通信パケットに基づいて前記記憶手順で前記装置設定情報を記憶して他の装置と通信する際に用いるように設定する設定手順と、前記通信手順で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定要求の通信パケットを受信した場合、前記ネットワーク上の通信パケットを一定時間監視し、前記設定要求の通信パケットに対して他の装置が応答した通信パケットを検知しなかったことを確認した後に、前記通信手順により前記記憶手順で記憶した前記装置設定情報を前記通信パケットの送信元に送信し、前記通信手順で前記第2のアドレスを宛先にした前記装置設定情報の設定内容の通信パケットを受信した場合、前記設定手順による前記受信した装置設定情報の設定内容に基づく設定を実行する制御手順とを実行させるためのプログラム。
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