JP4413679B2 - 光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法 - Google Patents

光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法に関するものである。
従来、光ファイバの融着接続等に際しては、光ファイバの端面を鏡面状に切断する光ファイバ切断装置が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。この光ファイバ切断装置によって光ファイバを切断するときは、被覆を除去した光ファイバの切断位置の両側をクランプで把持し、ファイバ軸と直交する方向に刃を取り付けたスライド部材を移動させ、切断位置に傷を付ける。次いで、傷付けた位置の反対側から光ファイバを押圧し、光ファイバを傷の部分で劈開面に沿って鏡面に切断する。このような光ファイバ切断装置においては、FTTH(Fiber to the Home)に伴う個々の家庭への光ファイバの導入における作業現場での使用についても考慮し、光ファイバの把持から切断に至るまでの一連の動作を、操作レバーの操作だけで実行することを可能としたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−296430号公報 特開2002−286943号公報
ところで、個々の家庭へ光ファイバを導入する作業は、通常、高所作業車のバスケットに乗って電柱の周囲、または、事業所や家庭の屋内外で行われる。融着作業終了後は一般の人が出入りする場所で作業するので光ファイバ屑を確実に回収する必要がある。対して従来の光ファイバ切断装置では切断に関する操作と光ファイバ屑回収に関する操作とをきちんと守って行う必要があり,不適切な手順では適当な切断面が得られないだけではなく光ファイバ屑が散逸することがあった。このため、このような用途に使用する光ファイバ切断装置においては、光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、少ない操作回数の下に簡易に行うことが望まれている。また、従来の光ファイバ切断装置は、作業台に設置して使用する形態のものが主であったが、作業する空間や時間の制約が多くなり、作業台の設置が困難になってきている。そのため台に置かず手で持って、多少傾いた姿勢でも使用できる接続機材が求められており、手持で作業が可能な融着機が製品化されている。
適当な切断面を得るには刃がつける傷はファイバ光軸に直角であることが望ましい。そのためファイバをクランプする操作は切断動作操作とは別に行える方が、ファイバと刃とが直角に配置されているかを目視確認しやすく、傾いている時には配置のやり直しも容易であることから本発明では刃の移動以降の動作を連携させることとした。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、最小の操作回数の下に簡易に行うことができる光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、第1の目的に加え、作業台に設置するだけでなく、作業者が手に持って使用することができる使い勝手に優れた光ファイバ切断装置を提供することを第2の目的とする。
上述した課題を解決し、第1の目的を達成するため、請求項1に係る光ファイバ切断装置は、光ファイバを長手方向に沿った複数箇所で把持する複数のクランプと、前記光ファイバの長手方向に対して交差する方向へ移動し、前記複数のクランプ間において前記光ファイバに傷を付ける刃を有するスライド部材と、前記光ファイバを前記傷の反対側から押圧して切断する押圧部材と、を備えた光ファイバ切断装置であって、当該光ファイバ切断装置における前記光ファイバの傷付けから切断に至る一連の操作を行う少なくとも一つのレバーと、前記レバーによって駆動され、前記スライド部材を移動させて、前記光ファイバの傷付けと切断とを順次実行させる駆動機構と、が設けられ、前記レバー操作によって、前記光ファイバが切断されることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、第1の目的を達成するため、請求項3に係る光ファイバ切断装置は、光ファイバを長手方向に沿った複数箇所で把持する複数のクランプと、前記光ファイバの長手方向に対して交差する方向へ移動し、前記複数のクランプ間において前記光ファイバに傷を付ける刃を有するスライド部材と、前記光ファイバを前記傷の反対側から押圧して切断する押圧部材と、切断された光ファイバの少なくとも一方を移動させる移動機構と、を備えた光ファイバ切断装置であって、当該光ファイバ切断装置における前記光ファイバの傷付けから光ファイバの少なくとも一方を所定方向に移動するに至る一連の操作を行う少なくとも一つのレバーと、前記レバーによって駆動され、前記スライド部材を移動させて、前記光ファイバの傷付けと切断とを順次実行させる駆動機構と、が設けられ、前記レバーによって、前記駆動機構の操作、前記光ファイバの切断後に前記クランプによる把持を解放する操作及び前記移動機構による前記光ファイバの少なくとも一方を所定方向に移動する移動操作を順次実行させ、当該光ファイバ切断装置に光ファイバを所定位置にセットし蓋閉め後、少なくとも一つのレバーの操作により前記光ファイバを切断することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、第1の目的を達成するため、請求項25に係る光ファイバの切断方法は、長手方向に沿った少なくとも2点で把持された光ファイバを切断する光ファイバの切断方法であって、把持された2点間において前記光ファイバに傷を付ける工程と、傷が付けられた前記光ファイバを、当該傷の反対側から押圧して切断する工程とを第1のレバーによる第1段階の回動操作で実行し、切断された光ファイバの少なくとも一方を回収する操作を、前記第1のレバーによる第3段階の回動操作によって実行することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、光ファイバの切断が単一部材の最小操作回数の下に簡易に実行される。また、請求項3,25の発明によれば、光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までが、単一部材の最小操作回数の下に簡易に実行される。
また、請求項2に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、切断された光ファイバの少なくとも一方を搬送部材に把持させて移動させる移動機構と、前記駆動機構の操作、前記光ファイバの切断後に少なくとも一つの前記クランプによる把持力を緩め又は解放する操作及び前記搬送部材により前記光ファイバの少なくとも一方を所定方向に移動する移動操作を順次実行させることを特徴とする。
また、請求項4に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、当該光ファイバ切断装置の操作が、専用治具に把持された光ファイバを所定位置にセットすること、前記光ファイバ切断装置の蓋を閉めること、少なくとも一つのレバーを操作すること、の3つの操作により前記光ファイバを切断することを特徴とする。
また、請求項5に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、切断された光ファイバの少なくとも一方を移動させる移動機構が、前記切断された少なくとも一方の光ファイバを搬送部材に把持させて所定部へ回収する回収機構を有し、前記レバー操作と連動して前記搬送部材が稼動させることを特徴とする。
また、請求項6に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、第1のレバーの連続的操作によって、前記第1のレバーとタイミングをずらして連動し、少なくとも一つの搬送部材を回動させる第2のレバーを有し、前記第1のレバーによって、前記駆動機構の操作、前記光ファイバの切断後に前記クランプによる把持を解放する操作及び前記第2のレバーを回動させて前記搬送部材による前記光ファイバの少なくとも一方の回収操作を順次実行させることを特徴とする。
また、請求項7に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、更に、蓋と前記蓋が被着される本体とを有する筐体を備え、前記蓋は、前記クランプの一方と前記押圧部材とが設けられており、前記本体は、前記クランプの他方と、前記スライド部材と、前記切断された少なくとも一方の光ファイバを所定部へ回収する回収機構とが設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記切断された少なくとも一方の光ファイバを所定部へ回収する回収機構は、前記少なくとも一つのレバーと、前記蓋の開閉動作と連動して少なくとも起こされ、本体の切断された光ファイバの少なくとも一方を移動させる移動機構に設けた搬送部材が送りローラであって、前記送りローラと協働して光ファイバの少なくとも一方を回収する従動ローラを設けたアーム部材と、前記少なくとも一つのレバーによって回動される伝達部材と、前記伝達部材の回動が伝達され、前記送りローラを回動させる回動部材と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項9に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記蓋は、前記少なくとも一つのレバーによる操作終了時に、前記少なくとも一つのレバーによって前記本体への被着が解除されると共に、前記少なくとも一つのレバーが係合して解除状態に保持する係合部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項10に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記本体は、光ファイバを把持した光ファイバホルダを着脱自在に配置する配置溝を有する配置部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項11に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記配置部材は、配置した前記光ファイバホルダに把持された前記光ファイバの光軸廻り回転し、かつ、回転軸を挟む位置に前記配置溝が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする。
一方、上述した課題を解決し、第2の目的を達成するため、請求項12に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記筐体は、当該筐体の一部となり、作業者が手で把持する手持部が形成されていることを特徴とする。
請求項12の発明によれば、前記第1の目的に加え、作業台に設置するだけでなく、作業者が手に持って使用することができる使い勝手に優れた光ファイバ切断装置が提供される。
また、請求項13に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記手持部は、回収した少なくとも一方の前記光ファイバを収容する回収箱が設けられていることを特徴とする。
また、請求項14に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記回収箱は、前記蓋の開閉動作と連動して開閉する箱蓋を有していることを特徴とする。
また、請求項15に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記手持部は、備品収納部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項16に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記筐体は、底面が平面に成形されていることを特徴とする。
また、請求項17に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記底面は、摩擦部材が複数設けられていることを特徴とする。
また、請求項18に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記スライド部材は、前記筐体から取り外し自在なベース上に設置され、前記駆動機構による移動から復帰させるリターンスプリングが前記ベースとの間に設けられていることを特徴とする。
また、請求項19に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記押圧部材は、前記スライド部材に設けた第1の係合部と係合し、前記刃が前記光ファイバに傷を付けた後、前記第1の係合部との係合が解除されて該押圧部材に押圧作動を開始させる押圧調整部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項20に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記押圧部材は、自重又はばね力により傷の反対側から前記光ファイバを押圧することを特徴とする。
また、請求項21に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、本体の切断された光ファイバの少なくとも一方を移動させる移動機構に設けた送りローラと従動ローラであって、前記従動ローラを設けたアーム部材は、前記蓋を閉じると、前記スライド部材に設けた第2の係合部と係合し、前記クランプが光ファイバを少なくとも2点で把持した後、把持を解放するまでの間に前記第2の係合部との係合が解除されて、前記従動ローラを前記送りローラと係合させ、切断された少なくとも一方の光ファイバを把持させる係合調整部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項22に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、前記アーム部材は、ばね力又は磁力により前記従動ローラを前記送りローラと係合させることを特徴とする。
また、請求項23に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、第1のレバーの連続操作によって、前記第1のレバーとタイミングをずらして連動し、少なくとも一つの搬送部材を回動させる第2のレバーを有し、前記第1のレバー及び前記第2のレバーは、両レバーを係止する係止部材を挿通する係止孔が互いに対応する位置に設けられていることを特徴とする。
また、請求項24に係る光ファイバ切断装置は、上記の発明において、本体の切断された光ファイバの少なくとも一方を移動させる移動機構に設けた送りローラと従動ローラであって、前記送りローラ又は従動ローラは、少なくとも前記光ファイバ屑と当接する部分が金属であることを特徴とする。
また、請求項26に係る光ファイバの切断方法は、上記の発明において、前記光ファイバの少なくとも一方をローラの回転によって回収することを特徴とする。
また、請求項27に係る光ファイバの切断方法は、上記の発明において、前記第1のレバーによる前記第1段階の回動操作と前記第3段階の回動操作の間に、前記光ファイバの把持を解放する前記第1のレバーによる第2段階の回動操作があることを特徴とする。
また、請求項28に係る光ファイバの切断方法は、上記の発明において、前記光ファイバの把持後、前記第2段階の回動操作開始迄の間に、前記光ファイバが前記ローラによって把持されることを特徴とする。
本発明にかかる光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法は、第1の目的である光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、最小の操作回数の下に簡易に行うことができるという効果を奏する。また、本発明にかかる光ファイバ切断装置は、第1の目的に加え、作業台に設置するだけでなく、作業者が手に持って使用することができる使い勝手に優れているという効果を奏する。
以下、本発明にかかる光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかる光ファイバ切断装置の蓋を開いた状態を示す斜視図である。図2は、図1の光ファイバ切断装置において蓋を閉じた状態を示す斜視図である。図3は、図2の光ファイバ切断装置を一方の手で把持した状態を示す斜視図である。
光ファイバ切断装置1は、図1に示すように、筐体2、光ファイバを長手方向に沿った2点で把持するクランプ8〜11、傷が付けられた光ファイバを、傷の反対側から押圧して切断する押圧部材12、操作レバー20、刃32を有するスライド部材30及び切断された光ファイバ屑を回収箱51に回収する回収機構50を備え、光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までの操作が操作レバー20によって行われる。
光ファイバ切断装置1は、光ファイバを切断する際、図2に示すように蓋5を閉じ、蓋5と連動してアーム部材6が閉じられ、手持部7を手で把持して使用される(図3参照)が、作業台等の上に置いて使用してもよい。このとき、光ファイバ切断装置1は、蓋5を閉じると、本体3側に設けられたクランプ8,9と、蓋5側に設けられたクランプ10,11とが光ファイバを把持する。次に、操作レバー20の押圧操作部20aを押し下げると、図1においてスライド部材30が手前側から奥部側へ移動され、光ファイバの下部に傷が付けられた後、傷を付けた部分が押圧部材12によって上方から押圧されて光ファイバが切断される(光ファイバの端面は略鏡面状)。
このように、光ファイバを切断作業は、(1)光ファイバホルダHに把持された光ファイバを所定位置(凹溝3b)にセットすること、(2)光ファイバ切断装置1の蓋5を閉めること、(3)レバー20を操作すること、の3つの操作により光ファイバが切断される。つまり、蓋5を閉めた後は、レバー20を操作するだけで光ファイバが切断されるものである。
そして、操作レバー20の押圧操作部20aを更に下方へ押し下げると、クランプ8〜11による光ファイバの把持が解放されると共に、送りローラと従動ローラからなる回収機構50が作動し、切断された光ファイバ屑が回収箱51に回収される。以下、本発明の光ファイバ切断装置1の構成についてより詳細に説明するが、光ファイバ切断装置1は、上記の他に、操作レバー20に操作されてスライド部材30を光ファイバに対して交差する方向へ移動させる駆動機構40を備えている。
筐体2は、本体3、ベース4、蓋5、アーム部材6及び手持部7を有し、適宜個所に携帯用のストラップを取り付ける部分が設けられている。例えば図21の挿通穴3lに紐や帯等を手首に通して携帯用に用いることができる。
本体3は、一方にホルダ台3a、他方に回収箱51が対向配置され、これらの間にクランプ8,9が間隔を置いて設けられている。本体3は、ホルダ台3aが配置された手前側に支持壁3cが、奥部側に支持ブラケット3dが、それぞれ設けられている。ホルダ台3aは、上面に長手方向に沿って凹溝3bが形成されている。凹溝3bには、切断対象となる単心或いは多心の光ファイバを把持した光ファイバホルダHが着脱自在に配置される。ここで、光ファイバホルダHは、磁性体からなる2つの部品をヒンジで連結したもので、2つの部品間に光ファイバを磁力で把持する。このため、凹溝3bには、磁石を設けて光ファイバホルダHを磁力で保持するようにしてもよいし、プランジャや弾性体で挟持してもよい。また、本体3は、クランプ8,9の間にスライド部材30を移動自在に配置する開口3eが形成されている。ここで、本体3は、底板3fに配置口3gが形成され、配置口3gにベース4がねじ止めされている(図21参照)。また、本体3は、光ファイバ切断装置1を作業台等の上に置いて使用することを考慮して底板3fの下面が平面に形成され、適宜個所に摩擦性を有するゴム足G(図21参照)が取り付けられている。このとき、本体3は、ゴム足Gはなくてもよく、平面からなる底板3fを直接作業台等の上に置いてもよい。
ベース4は、上面にスライド部材30が設置され、配置口3gにねじ止めすると、スライド部材30が、クランプ8,9間に移動自在に配置されると共に、図1に示すように、上部が本体3に形成した開口3eから突出する。ベース4は、上面にスライド部材30の移動位置と復帰位置を規制するストッパ4a,4bが設けられている(図6参照)。
蓋5は、本体3のホルダ台3a側に被着され、図1に示すように、本体3の支持ブラケット3dに取り付けた回転軸13に開閉自在に支持され、手前側に開閉操作を行う突出片5aが形成されている。突出片5aは、図1に示すように、下面にキャッチャ5bと凹溝に成形された係合溝5cが設けられている。キャッチャ5bは、支持壁3cの上面に設けた磁石3hと係合し、磁力によって蓋5を閉じた状態に保持する。蓋5は、下面に、弾性体5d、クランプ10,11、押圧部材12が設けられている。弾性体5dは、ゴム等からなり、ホルダ台3aと対応する位置に設けられる。クランプ10,11は、本体3のクランプ8,9と対応する位置に設けられている。ここで、蓋5は、側面にアーム部材6側に突出するピン(図示せず)が設けられ、このピンによってアーム部材6と連結されている。また、蓋5は、クランプ10,11、押圧部材12を配置した部分の表面が外側へ膨出している(図2参照)。
アーム部材6は、回収機構50の一部を構成しており、図1に示すように、回転軸13に蓋5とともに支持されている。アーム部材6は、下部に従動ローラ6aが回転自在に取り付けられると共に、端部にキャッチャ6bが設けられている。キャッチャ6bは、本体3側に設けた磁石3iと係合し、光ファイバ切断装置が傾いた姿勢で使われる場合でも磁力によってアーム部材6を倒伏した状態に保持する。アーム部材6は、図6に示すように、蓋5側の面に長穴6cが形成され、蓋5に設けた前記ピンが係合している。これにより、アーム部材6は、蓋5の少なくとも開く動作と連動して起こされる。また、アーム部材6は、蓋5側に延出するタイミングアーム6dを有しており、タイミングアーム6dの先端には係合調整部となる突起6eが設けられている。
手持部7は、回収箱51側に設けて筐体2の一部となる部分で、回収箱51の上部に切欠き7aが形成され、回収箱51が格納される。光ファイバの切断作業の際には手持部7を作業者が手で把持する。手で把持し易いように、手持部7は図1に示すように、手前側の角部が丸みを帯びた形状に成形されると共に、把持した際のすべり止めとなる突条7bが奥部側の上面に複数設けられている。ここで、手持部7は、図2に示すように、壁面に挿通孔7cが設けられている。挿通孔7cは、後述する刃32の周方向に沿った刃の位置を変更する際にドライバを挿通するために使用される。このように、手持部7は、筐体2を兼ねるようにして、内部に回収箱51を配置したので、小型にすることができる。
また、手持部7は、図4に示すように、備品収納部となる凹部7dに備品箱38を埋込んでもよい。備品箱38は、図5に示すように、本体38aにヒンジ38bを介して蓋38cを開閉自在に設けたもので、交換用の刃32や、操作レバー20をギア付きレバー52に係止させるための係止ピン39の他、刃32交換用やメンテナンス用の工具、光ファイバホルダ等が収容される。また、ファイバ切断装置1の取扱説明書等を収容してもよい。ここで、係止ピン39は、紛失(落下)防止用の紐39aが取り付けられている。また、備品箱38を埋め込む凹部7dは、設置スペースがあれば複数設けてもよい。また、複数の備品箱はそれぞれの大きさが異なるものを設置しても良い。
クランプ8〜11は、クランプ8とクランプ10並びにクランプ9とクランプ11が互いに対をなし、光ファイバを長手方向に沿った2点で把持する。このとき、クランプ8,9は、本体3側に設けた支持部材上に、クランプ10,11は、蓋5下面に設けた支持部材上に、それぞれ支持されている。
押圧部材12は、図1及び図6に示すように、クランプ10,11の間に配置され、ホルダ12aとプッシャ12bとを有している。プッシャ12bは、ホルダ12aの直上に配置される図示しない押しばねによって下方へ付勢され、傷の反対側から光ファイバを押圧して切断する。プッシャ12bには、スライド部材30と協働し、刃32が傷を付けた後に、押圧部材12に押圧作動を開始させ、傷の反対側から光ファイバを押圧する押圧調整部12cが設けられている。このとき、前記押しばねは、ホルダ12a上部にねじ止めされる保持板(図示せず)とプッシャ12bとの間に保持される。
操作レバー20は、駆動機構40の操作と、切断された光ファイバの把持の解放と、光ファイバ屑の回収動作とを、所定のタイミングで最小の操作回数で順次実行させる。操作レバー20は、図2及び図6に示すように、一端上部に押圧操作部20aが形成されると共に、他端側に延出する解放アーム20jの上部に係合部20bが形成されている。押圧操作部20aは、下部に鉛直壁20c,20dによってギア付きレバー52を配置する凹部20eが形成されている。鉛直壁20c,20dは、それぞれ係合部20b側下部の対応する位置に挿通孔20f(図9参照)と装着孔20g(図6参照)が設けられている。挿通孔20fには、支持壁3cに頭部を取り付けた軸部材3jの軸部が挿通される。一方、装着孔20gには、図6に示すように、軸部材3jの軸部を受ける受け部材21と、押圧操作部20aを上方へ付勢するねじりコイルばね22とが隣接させて装着される。また、鉛直壁20dは、押圧操作部20a側の下部に、下面が鉛直壁20c側へ向かって低くなる突部20i(図6参照)が設けられている。ここで、操作レバー20は、解放アーム20jの上面に比べて押圧操作部20aの上面が前方に向かって僅かに高くなるように、押圧操作部20aが傾斜面に形成されている(図9参照)。
スライド部材30は、駆動機構40によって駆動され、図1において手前側から奥部側へと移動してクランプ8,9間において光ファイバの下部に傷を付ける。スライド部材30は、スライダ31、刃32、第1保持部品33及び第2保持部品34を有している。
スライダ31は、図1及び図6に示すように、スライドガイド4dにスライド自在に取り付けられている。スライドガイド4dは、ベース4に設けた支持部材4cに支持されている。
刃32は、光ファイバに傷を付ける円形の刃であり、第1保持部品33に螺着されるねじ(図示せず)によって第2保持部品34に保持されている。刃32は、周方向に沿った刃の位置を示す番号が外周に付されており、所定使用回数ごとに刃の位置が変更される。刃の位置は、前記ねじをドライバで緩めることにより、容易に変更することができる。
第1保持部品33は、図6に示すように、第2保持部品34に取り付けられる板状の部材で、上部にアーム部材6の突起6eと係合する係合片33aが設けられている。係合片33aは、スライド部材30が操作アーム20側に位置する初期状態において突起6eと係合する位置に設けられている。
第2保持部品34は、図1及び図6に示すように、本体3のホルダ台3a側に配置される板状の部材で、スライダ31に取り付けられる。第2保持部品34は、ベース4との間に引張りばね35が設けられ、刃32が配置される面に対して裏面側に上下方向に係合突部34aが設けられ、上部には段状に成形した係合部34bが形成されている。係合部34bは、プッシャ12bの押圧調整部12cが当接することにより、刃32が光ファイバに傷を付けた後に、プッシャ12bが傷の反対側から光ファイバを押圧して切断するタイミングを調整する。
ここで、スライド部材30は、第2保持部品34の係合突部34aがベース4の上面に設けたストッパ4a,4bに当接することでスライド位置と復帰位置が規制される。また、第1保持部品33は、操作レバー20側に刃32の上下位置を調節する調節ねじ33b(図6参照)が設けられている。そして、刃32の上下位置を調節するときには、操作レバー20の係止孔20hと後述するギア付きレバー52の係止孔52cとに係止ピン(図5参照)を挿通して操作レバー20をギア付きレバー52に係止させた状態で調節ねじ33bを操作する。一方、刃32を交換するときには、底板3fの配置口3gにねじ止めしたベース4を、図22に示すように、スライド部材30と共にそっくり下方へ取り出せば、交換作業を簡単に行うことができる。
駆動機構40は、スライド部材30を光ファイバに対して交差する方向へ移動させることによって、刃32による光ファイバへの傷付けと押圧部材12による光ファイバの切断とを行う。駆動機構40は、図6に示すように、操作レバー20によって操作される略L字型のアーム41と、アーム41の両端に回転自在に取り付けられるローラ42,43とを有している。アーム41は、一端に設けた軸41aが本体3に設けられる支持部材3kに回動自在に支持されている(図8参照)。アーム41は、駆動機構40が作動前の初期位置にあるときには、図6に示すように、一端のローラ42に操作レバー20の突部20iが当接し、他端のローラ43は第2保持部品34の係合突部34aに当接している。
回収機構50は、図6及び図7に示すように、回収箱51、ギア付きレバー52、伝達部材54及び回動部材55を有している。
回収箱51は、切断された光ファイバ屑を収容するもので、手持部7に設けられている。回収箱51は、クランプ8,9の延長線上に開口51aが形成されている。
ギア付きレバー52は、図1及び図2に示すように、長手方向一端側に装着孔(図示せず)が、他端側にギア部52aが、それぞれ設けられた板状の部材で、ギア部52aの近傍には操作レバー20によって押圧される押圧部52bが形成されている。ギア付きレバー52は、操作レバー20の凹部20eに配置し、前記装着孔と操作レバー20の挿通孔20f及び装着孔20gとを一致させて軸部材3jの軸部を挿通することにより操作レバー20と共に支持壁3cに回動自在に支持される。このとき、ギア付きレバー52は、前記装着孔に押圧部52bが初期位置たとえば水平となる初期状態に復帰させるねじりコイルばね53が装着される(図8参照)。ここで、ギア付きレバー52は、押圧部52b下部に操作レバー20の係止孔20hと対応する係止孔52c(図14参照)が形成されている。
伝達部材54は、ギア付きレバー52の回動を回動部材55へ伝達するもので、図7に示すように、支持軸54a、第1ギア54b及び第2ギア54cを有している。支持軸54aは、本体3に回動自在に支持されている。第1ギア54bは、ギア付きレバー52のギア部52aと噛合している。伝達部材54は、第1ギア54bと第2ギア54cとの間にカバー54dを被せたワンウェイクラッチ(図示せず)が設けられており、ギア付きレバー52の回動を受けて一方向に回転する。
回動部材55は、図7に示すように、回転軸55aにギア55b及び送りローラ55dが取り付けられている。回転軸55aは、本体3に回動自在に支持され、ギア55bは、伝達部材54の第2ギア54cと噛合している。回転軸55aは、操作レバー20の押し下げに伴うギア付きレバー52の回動を受けて回動するが、ギア付きレバー52の初期状態への復帰に伴って回動することはない。送りローラ55dは、アーム部材6の従動ローラ6aと共に作動して光ファイバ屑を把持し、回収箱51へ送り込む。
ここで、従動ローラ6a又は送りローラ55dは、少なくとも光ファイバ屑と当接する部分を金属とする。例えば、上側に位置する従動ローラ6aは、光ファイバ屑と当接する部分を金属とし、下側に位置する送りローラ55dは、光ファイバ屑と当接する部分をゴムや合成樹脂等の非金属とする。このときの金属としては、例えば、鉄の表面を亜鉛やクロム等の耐錆性金属でめっきしたものや、アルミニウムやステンレス等の耐錆性合金を使用する。また、従動ローラ6aが送りローラ55dに当接する当接力も一定であることが望ましい。また、従動ローラ6a及び送りローラ55dは、少なくとも光ファイバ屑と当接する部分を金属或いは非金属としてもよい。これら従動ローラ6a及び送りローラ55dは金属と非金属等の異種の組み合わせであってよいし、もちろん、共に同じ材質であってもよい。
そこで、光ファイバ切断装置1において、従動ローラ6aの光ファイバ屑と当接する部分をステンレス(SUS303,表面粗さ1.6R)、送りローラ55dをスチレンブタジエンゴム(SBR,硬度60度)とし、従動ローラ6aが送りローラ55dに当接する当接力を自重の約5gとして4心のリボンファイバを切断した。その結果、光ファイバ切断装置1においては、300回切断するまで確実に光ファイバ屑を回収することを確認することができた。
光ファイバ切断装置1は以上のように構成され、以下に説明する光ファイバの切断方法によって光ファイバを切断する。先ず、切断対象となる光ファイバを、その端が送りローラに55dに載置するに十分な長さ延出してファイバホルダHで把持する。被覆を除去して裸ファイバを所定長さ露出させ、アルコール等で光ファイバを清浄後光ファイバホルダHを、図1に示すように、本体3のホルダ台3aに形成された凹溝3bに配置する。
次に、突出片5aを持って蓋5を閉じる。すると、アーム部材6が蓋5と連動して倒伏され、キャッチャ5bと磁石3hとが係合し、図2に示すように、蓋5が閉じた状態に保持される。これにより、光ファイバホルダHが、弾性体5dによって凹溝3bに押圧され、凹溝3bに保持される。また、光ファイバホルダHから所定長さ延出している光ファイバが、それぞれ対応するクランプ8,10とクランプ9,11とによって2点で把持される。ここで、ホルダ台3aは、凹溝3bに磁石を設け、この磁石の磁力によって光ファイバホルダHを凹溝3bに保持するようにしてもよい。
このとき、アーム部材6は、蓋5によって倒伏されるが、タイミングアーム6dに設けた突起6eが第1保持部品33の係合片33aと係合している。このため、アーム部材6は、僅かに持ち上がった状態にあり、キャッチャ6bと磁石3iとは係合しておらず、図7及び図8に示すように、従動ローラ6aは回動部材55の送りローラ55dに対して僅かに離れている。
また、押圧部材12は、図6に示すように、押圧調整部12cが第2保持部品34の係合部34bに当接しているので、プッシャ12bが光ファイバを押圧することはない。一方、操作レバー20及びギア付きレバー52は、ねじりコイルばね22,53に付勢され、図9に示すように、押圧操作部20aが上方に位置すると共に、押圧部52bが初期位置たとえば水平に保持されている。ここで、図10は、蓋5、アーム部材6、押圧部材12、操作レバー20、刃32及び回収機構50の送りローラ55dのそれぞれの作動状態を示すタイミングチャートであり、以下図10を適宜参照しながら光ファイバ切断装置1の作動を説明する。
そして、蓋5及びアーム部材6を閉じたら、図3に示すように、手持部7を一方の手で把持する。この状態で、他方の手で操作レバー20を操作し、図11に示すように、略水平となるまで押圧操作部20aを押し下げる。押圧操作部20aを押し下げると、操作レバー20は、軸部材3jを中心として回動し、駆動機構40が作動を開始して突部20iがローラ42を押し下げる。そして、押圧操作部20aの押し下げに伴い、図12に示すように、アーム41が軸41aを中心として反時計方向に点線で示す位置まで回動する。この結果、ローラ43が第2保持部品34の係合突部34aを押圧しながら上方へ移動し、図13に示すように、スライド部材30が、引張りばね35に抗して操作レバー20から離れる方向へ移動される。これにより、刃32が光ファイバに傷を付けると共に、第2保持部品34の係合部34bに当接していた押圧調整部12cが係合部34bから外れてプッシャ12bが光ファイバを傷の反対側から押圧し、光ファイバが切断される。この操作は、図10の操作レバーのタイミングチャートにおいて、丸付き数字1として表示されている(以下同様にして、各操作に番号を付す)。操作レバー20が略水平となったとき、図11に示すように、凹部20e上部とギア付きレバー52の押圧部52bとの間には、僅かな隙間が形成される。
この光ファイバへの傷付けと切断は、第2保持部品34の係合部34bと押圧調整部12cとによって、図10に示すように、タイミングをずらして実行される。また、スライド部材30の移動開始直後に、タイミングアーム6dの突起6eと第1保持部品33の係合片33aとの係合が外れる。この結果、自重並びに磁力によるキャッチャ6bと磁石3iとの係合によってアーム部材6の先端側が下がり、図14に示すように、従動ローラ6aが回動部材55の送りローラ55dと当接し、光ファイバ屑を排出する態勢が整えられる。このとき、アーム部材6の自重ではなく、アーム部材6をばね力によって付勢することで、従動ローラ6aを送りローラ55dに係合させてもよい。また、従動ローラ6aと送りローラ55dとが係合したとき、操作レバー20とギア付きレバー52とは図15に示す位置関係にある。
次に、押圧操作部20aをギア付きレバー52の押圧部52bとの間の僅かな隙間分だけ押し下げる(図10丸付き数字2及び図16参照)。これにより、解放アーム20jが、突出片5a、従って蓋5を前記隙間に相当する少なくとも光ファイバの直径分だけ僅かに押し上げる。図16においては、殆ど前の状態との差を判別することはできないが、蓋5との位置関係からアーム部材6の先端側が下がっていることは図から読み取れる。これにより、光ファイバは、クランプ8〜11による把持力が緩められる。但し、切断された光ファイバ屑は、操作レバー20の回動操作を開始した直後に既に従動ローラ6aと送りローラ55dとによって把持されている(図10参照)。
さらに、押圧操作部20aを最下部まで押し下げる(図10丸付き数字3,図17〜図19参照)。これにより、ギア付きレバー52が操作レバー20と共に軸部材3jを中心として回動し、回収機構50が駆動される。これにより、ギア付きレバー52の回動が、第1ギア54b→第2ギア54c→ギア55bを介して回転軸55aに伝達され、送りローラ55dが回転する。この結果、従動ローラ6aと送りローラ55dとによって把持されていた光ファイバ屑が回収箱51側へ排出されて落下し、開口51aから内部へ収容される。
このとき、駆動機構40は、ローラ42が鉛直壁20dの側面に当接して回転するだけで、アーム41が回動することはない。また、クランプ8〜11による光ファイバの把持は既に解放されているので(図10参照)、従動ローラ6aと送りローラ55dとによる光ファイバ屑の排出は円滑に行われる。更に、操作レバー20の回動に伴って、係合部20bが突出片5aを下側から押し上げ、図17に示すように、蓋5が開かれる。この結果、キャッチャ5bと磁石3hとの係合が解除される。但し、蓋5は、図20に示すように、解放アーム20j端部の係合部20bが係合溝5cに係合しているので、操作レバー20によって開いた状態にロックされる。このため、蓋5は、押圧操作部20aの押圧を解除しても、自重並びに磁力によって閉じてしまうことはない。
光ファイバ切断装置1においては、以上の光ファイバの切断方法により光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、操作レバー20を最後まで押しきるという動作だけで簡易に実行することができる。そして、作業終了後は、作業者が突出片5aを持って上方へ引き上げれば、図10に示すように、総ての部材が元の状態に復帰する。即ち、突出片5aを持って蓋5を引き起こすと、アーム部材6が蓋5と共に本体3から起立し、係合部20bの係合溝5cへの係合が解除され、操作レバー20による蓋5のロックが解除される。これに伴い、操作レバー20及びギア付きレバー52が、それぞれねじりコイルばね22,53のばね力によって元の位置に復帰する。
このとき、操作レバー20が復帰すると、引張りばね35のばね力により、スライド部材30が操作レバー20側の元の位置に復帰されると共に、駆動機構40が元の状態に復帰する。一方、ギア付きレバー52が復帰すると、ギア付きレバー52の回動が、第1ギア54bに伝達される。しかし、伝達部材54に設けられたワンウエイクラッチ(図示しない)により、ギア付きレバー52の復帰に伴う回動は伝達されず、回動部材55および送りローラ55dは回転しない。
光ファイバ切断装置1においては、上記光ファイバの切断方法によって光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、操作レバー20を操作するだけで、簡易に行うことができるという本発明の第1の目的を達成することができる。また、光ファイバ切断装置1は、前記第1の目的に加え、作業台に設置するだけでなく、作業者が手に持って使用することができ、使い勝手に優れた光ファイバ切断装置を提供するという本発明の第2の目的を達成することができる。
ここで、光ファイバ切断装置1は、図23に示すように、アーム部材6と隣接する位置に、回収箱51の開口51aを覆う箱蓋5eを蓋5と一体に設け、箱蓋5eには作業者の指を挿通するリング状部材5fを設ける。このようにすると、光ファイバ切断装置1は、箱蓋5eが蓋5と連動して開閉し、蓋5を閉じると箱蓋5eが閉じて開口51aを覆うため、光ファイバの切断作業に際して光ファイバ屑が回収箱51からこぼれ出すことを防止することができる。このとき、箱蓋5eが開口51aを覆っても、箱蓋5eと回収箱51の開口51aとの間には隙間が形成されることから、従動ローラ6aと送りローラ55dとによって把持された光ファイバ屑の回収箱51への排出は何ら妨げられることはない。
しかも、光ファイバ切断装置1は、リング状部材5fを利用することで、落下することがないように確実に把持することができる。ここで、リング状部材5fは、形状(含む、断面形状)や材質は特に限定されるものではなく、箱蓋5eに後付けによって取り付けるようにしてもよい。このとき、リング状部材5fは、弾性体で形成すると、挿通する指の太さや本数に応じて伸縮するので、光ファイバ切断装置1の使い勝手が向上する。また、リング状部材5fは、帯状の形態とし、手持部7や箱蓋5eにその一部又は全部を巻き取る機構を設けると、挿通する指の本数や手首の太さに等に応じて適当な長さだけ引き出して使用することができる。尚、前記箱蓋は、蓋5ではなく、アーム部材6側に設けてもよい。
また、手持部7は、図24に示すように孔7fを設け、孔7fからリング状部材7eが任意の長さ引き出されたものとしてもよい。
また、光ファイバ切断装置1は、図25に示すように、回収箱51の開口51aを覆うスライドタイプの箱蓋51bを、箱蓋51bに設けた操作部51cによって矢印方向に手動で開閉するようにしてもよい。ここで、回収箱51の開口51aを覆う蓋は、筐体2の一部となる手持部7側に設けてもよい。
ここで、回収箱51においては、蓋5の開閉と連動して開口51aが蓋で覆われるようにしてもよく、例えば、図26に示すように、箱蓋51cの一端と回転軸13とをワイヤ57で連結すると共に、箱蓋51cの他端をばね付きワイヤ58によって筐体2と連結する。そして、ワイヤ57は、中間にガイドローラ59を設けて筐体2と干渉しないように配索する。このとき、図26は、蓋5が閉じて回収箱51の開口51aが箱蓋51cによって覆われている状態を示している。
従って、上記構造を採用した光ファイバ切断装置1においては、回転軸13に支持された蓋5を開くと、回転軸13が図中矢印で示す時計方向に回転する。これにより、ワイヤ57が回転軸13方向に引き寄せられ、箱蓋51cがばね付きワイヤ58からの引っ張り力に抗して図中右方へ水平移動し、箱蓋51cで覆われた開口51aが開放される。一方、蓋5を閉じると、回転軸13が図中反時計方向に回転すると共に、ばね付きワイヤ58からの引っ張り力によって箱蓋51cが図中左方へ水平移動し、開口51aが箱蓋51cで覆われる。この結果、光ファイバ切断装置1においては、蓋5の開閉と連動して回収箱51の開口51aが箱蓋51cによって覆われるので、光ファイバの切断作業に際して光ファイバ屑が回収箱51からこぼれ出すことを防止することができる。
一方、図27に示すように、箱蓋51cと回転軸13とをリンクアーム61,62で連結すると共に、リンクアーム61,62の連結部と筐体2との間に押しばね63を設け、箱蓋51cの水平移動を複数のローラ64で案内するように構成してもよい。このとき、図27は、蓋5が閉じ、箱蓋51cによって開口51aが覆われた状態を示している。従って、上記構造を採用した光ファイバ切断装置1においては、蓋5を開くと、回転軸13が図中矢印で示す時計方向に回転し、リンクアーム62が押しばね63の押圧力に抗して右方へ引っ張られる。この結果、リンクアーム61が複数のローラ64に案内されて図中右方へ水平移動し、箱蓋51cで覆われた開口51aが開放される。一方、蓋5を閉じると、押しばね63の押圧力も加わり、リンクアーム61,62が図中左方へ移動し、開口51aが箱蓋51cで覆われる。
また、回収箱51は、スライド部材30の移動と連動して開口51aを覆う箱蓋を開閉するようにしてもよい。例えば、図28,図29に示すように、箱蓋51dは、下面にリンク部材51eを設けると共に、リンク部材51eに設けた長孔51fを利用して駆動アーム71の一端とピン連結する。リンク部材51eは、筐体2に設けたピン72に回転自在に支持されている。駆動アーム71は、中間に屈曲部71aを有し、屈曲部71aにはガイド部材73が配置され、他端には一端がスライド部材30と連結された連結軸74の他端が連結されている。このため、駆動アーム71は、刃32を有するスライド部材30の移動と連動して、ガイド部材72に案内されて図28において右上がりの斜め方向に上下動する。このとき、駆動アーム71が斜め方向に上下動することから、スライド部材30は連結軸74と連結される部分が上下方向の長孔に形成されている。
従って、箱蓋51dの上述した駆動機構を採用した光ファイバ切断装置1においては、光ファイバの切断に際して、スライド部材30が、図29において右方に移動すると、連結軸74によって駆動アーム71が矢印A1で示すように右方へ移動される。これにより、屈曲部71aがガイド部材73に案内され、駆動アーム71が図28において右上方へ動く。これにより、長孔51fを利用して駆動アーム71の一端とピン連結されたリンク部材51eが引き起こされる。この結果、箱蓋51dが矢印A2で示すように倒伏し、回収箱51の開口51aが箱蓋51dによって覆われる。一方、光ファイバの切断が終了してスライド部材30が元の位置へ復帰するべく、図29において左方へ移動すると、リンク部材51e及び駆動アーム71が上記と逆に作動し、箱蓋51dで覆われた開口51aが開放される。
更に、回収箱51は、開口51aをスライド部材30の移動と連動する箱蓋81,82によって覆ってもよい。このとき、箱蓋81,82は、それぞれ蓋板81a,82aと押圧片81b、82bとを有し、蓋板81a,82aが回動軸81c、82cを中心として起こされる。箱蓋81は、一端が押圧片81bに当接する駆動アーム83によって起こされる。駆動アーム83は、他端側が連結軸84によってスライド部材30と連結されている。このとき、駆動アーム83は、チャンネル状に形成されたスライドガイド85によって移動が案内される。スライドガイド85は、図30において、手前側の壁が奥部側の壁よりも低く形成されている。一方、箱蓋83は、一端が押圧片82bに当接する駆動アーム86によって起こされる。駆動アーム86は、他端側が連結軸87によってスライド部材30に設けた連結片30aと連結されている。このとき、駆動アーム86は、チャンネル状に形成され、ガイド面88aが上方へ湾曲したスライドガイド88によって移動が案内される。これにより、駆動アーム86は、スライド部材30の矢印で示す方向への移動によって湾曲したガイド面88aに対応した弧を描いて上下動する。このため、スライド部材30は、連結軸84,87と連結される部分が上下方向の長孔に形成されている。
従って、箱蓋81,82の上述した駆動機構を採用した光ファイバ切断装置1においては、光ファイバを切断するとき、操作レバー20の操作によってスライド部材30が、図30において矢印で示す方向に移動すると、連結軸84,87によって駆動アーム83,86が同方向へ移動される。これにより、図31において、駆動アーム83が押圧片81bを押圧して蓋板81aが点線で示す位置まで起立する。一方、駆動アーム86は、スライドガイド88のガイド面88aに沿って上方へ移動され、上端が押圧片82bを押圧して蓋板82aが点線で示す位置まで起立する。これにより、光ファイバ切断装置1においては、切断された光ファイバ屑が開口51aから回収箱51に回収される。このとき、箱蓋81,82は、共に点線で示すように、鉛直に起立した場合の8割程度開く。一方、切断から光ファイバ屑の回収までの総ての作業が終了し、スライド部材30が操作レバー20と共に元の位置に復帰するのに伴い、駆動アーム83,86が、上記と逆に作動すると、駆動アーム83,86による押圧片81b,82bの押圧が解除され、箱蓋81,82が自重によって閉じて、開口51aが箱蓋81,82で覆われる。このように、上述した駆動機構を採用した光ファイバ切断装置1においては、操作レバー20による光ファイバの切断操作に際し、スライド部材30の移動と連動して開口51aを覆う箱蓋81,82を開閉することができる。
一方、ホルダ台に関しては、図32に示すホルダ台25のように、光ファイバホルダが着脱自在に配置される2つの凹溝25aを有し、回転軸25bの廻りに回転するものであってもよい。ここで、2つの凹溝25aは、中央に磁石25cが設けられると共に、それぞれ周方向に沿った位置が異なり、回転軸25bを挟む両側に配置されている。一方、回転軸25bは、凹溝25aに配置される光ファイバホルダが把持した光ファイバと並行に配置される。
ホルダ台25は、図32に示すように、例えば、一方の凹溝25aに多心ホルダ27を配置すると共に、矢印方向に任意角度回転させることにより、他の凹溝25aに単心ホルダ26を配置することができる。従って、ホルダ台25は、光ファイバの種類に応じて使い分けられる異なる種類の光ファイバホルダを凹溝25aに配置することができる。このため、光ファイバ切断装置1は、ホルダ台25を用いることによって、異なる種類の光ファイバの切断に対応することができる。
ここで、単心ホルダ26及び多心ホルダ27は、磁性金属からなるホルダであり、磁石25cの磁力によって凹溝25aに保持される。単心ホルダ26は、単心の光ファイバFを把持する際に用いられ、図32に示すように、本体26aに蓋板26bがヒンジ26cによって開閉自在に取り付けられている。蓋板26bは、下面にゴムやウレタン等の摩擦係数の大きい押圧部材26dが、上面には開閉操作用のつまみ片26eが、それぞれ設けられている。一方、多心ホルダ27は、リボンファイバ等の多心ファイバの端部から分離した複数の光ファイバFを把持する際に用いられる。多心ホルダ27は、本体27aに蓋板27bがヒンジ27cによって開閉自在に取り付けられている。蓋板27bは、下面にゴムやウレタン等の摩擦係数の大きい押圧部材27dが、上面には開閉操作用のつまみ片27eが、それぞれ設けられている。また、本体27aは、摩擦部材27dと対向する位置に光ファイバを位置決めする複数のV溝27fが設けられている。また、単心ホルダ26及び多心ホルダ27は、本体26a,27a或いは蓋板26b,27bに設けた磁石(図示せず)の磁力あるいは弾性体5dの押圧力によって、蓋板26b,27bが閉じた状態に保持される。
ここにおいて、単心ホルダは、具体的には、例えば、図33に示す単心ホルダ28のように、本体28aに蓋板28bがヒンジ28cによって開閉自在に取り付けられている。本体28aは、光ファイバを位置決めするV溝が長手方向に沿った位置に設けられている。蓋板28bは、下面に押圧部材28eが設けられている。また、図33では、溝部28dには外径約250μm、溝部28fには外径約900μmの光ファイバを置けるようになっている。さらに、被覆を除去した部分のうち、所定の長さで切断できるように目盛付きのプレートが付いている。
また、単心ホルダは、図34に示す単心ホルダ36のように構成してもよい。即ち、単心ホルダ36は、本体36aの下面中央に回転軸36fが設けられると共に、本体36aにヒンジ36cによって連結される蓋板36bが2つ開閉自在に設けられている。そして、本体36aは、長手方向中央に幅方向に横断する凹溝36dが形成され、凹溝36dを挟む両側の上面には光ファイバを位置決めするV溝36eが設けられている。このとき、蓋板36bは、下面にゴムやウレタン等の摩擦係数の大きい押圧部材36gを設け、上面には開閉操作用のつまみ片36hを設けておく。また、凹溝36dには、適宜の位置に磁石(図示せず)が設けられている。
一方、多心ホルダは、単心ホルダ36の構成に対応させて図35に示す多心ホルダ37のように構成する。即ち、多心ホルダ37は、本体37aにヒンジ37cによって2つの蓋板37bが開閉自在に連結されると共に、本体上面に長手方向に光ファイバを位置決めする凹溝37eが設けられている。このとき、蓋板37bは、下面の凹溝37eに対応する位置に摩擦係数の大きいゴムやウレタン等からなる押圧部材(図示せず)が設けられ、上面には開閉操作用のつまみ片37hが設けられている。
以上のように構成される単心ホルダ36及び多心ホルダ37は、光ファイバ切断装置1で以下のようにして使用する。例えば、単心の光ファイバを切断するときには、単心ファイバを本体36aと蓋板36bで把持した単心ホルダ36を本体3のホルダ台3aに対応した位置した位置に、回転軸36fを利用して設置する。このとき、単心ホルダ36は、把持した単心ファイバがスライド部材30の移動方向に対して直交するように設置する。この状態で、操作レバー20を操作して単心ファイバを切断し、光ファイバ屑を回収する。このとき、本体3の単心ホルダ36を設置する位置には、単心ホルダ36を磁力によって保持する磁石(図示せず)を設けておくとよい。
一方、多心ファイバを切断するときには、本体36aの下面中央に設けた回転軸36fの廻りに単心ホルダ36を、凹溝36dがスライド部材30の移動方向に対して直交するように向きを変える。この状態で、図36に示すように、多心ファイバを把持した多心ホルダ37を凹溝36dに配置する。これにより、多心ホルダ37は、前記磁石の磁力によって凹溝36dに保持され、多心ホルダ37に把持された多心ファイバは、スライド部材30の移動方向に対して直交する方向に配置される。この状態で、蓋5を閉じ、操作レバー20を操作すれば、多心ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までが前記手順の下に簡単に完了する。このとき、本体3には、単心ホルダ36を90°回転することを考慮して、単心ホルダ36を位置決めする凹溝を互いに直交する方向に2つ形成しておくとよい。
ここで、単心ホルダ36は、凹溝36dに多心ホルダ37を配置したとき、V溝36eの最下部とV溝37eの最下部とが略一致するように、予め凹溝36dの深さを調整しておくことが望ましい。また、図36においては、単心ホルダ36と多心ホルダ37との位置関係を明瞭に示すため、単心ホルダ36の蓋板36bは省略されている。
このように、単心ホルダ36または多心ホルダ37を使用することによっても、光ファイバ切断装置1は、異なる種類の光ファイバの切断に対応することができる。
尚、箱蓋は、上記した蓋5の開閉やスライド部材30の移動と連動した開閉の他に、操作レバー20の回動操作と連動して開閉するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる光ファイバ切断装置及び光ファイバの切断方法は、光ファイバの切断から光ファイバ屑の回収までを、操作レバー20の最小操作回数により簡易に行う際に有用であり、特に、現場での切断作業に適している。
本発明にかかる光ファイバ切断装置の蓋を開いた状態を示す斜視図である。 図1の光ファイバ切断装置において蓋を閉じた状態を示す斜視図である。 図2の光ファイバ切断装置を一方の手で把持した状態を示す斜視図である。 図1の光ファイバ切断装置において、手持部に形成された備品収納部を示す斜視図である。 備品収納部に収容される備品箱を、前面側を破断して示す斜視図である。 図1の光ファイバ切断装置から筐体を部分的に除去し、アーム部材、押圧部材、操作レバー、ベースに設置したスライド部材、駆動機構及び回収機構を示した斜視図である。 図6において、アーム部材の裏面側から見た斜視図である。 図2において、本体及び蓋を除去した光ファイバ切断装置の右側面図である。 図2において、本体、蓋及び手持部を除去した光ファイバ切断装置の正面図である。 蓋、アーム部材、押圧部材、操作レバー、刃及び回収機構の送りローラのそれぞれの作動状態を示すタイミングチャートである。 操作レバーの押圧操作部を略水平となるまで押し下げた状態を示す光ファイバ切断装置の斜視図である。 操作レバーの突部による駆動機構におけるアームの回動を示す図である。 操作レバーによって駆動された駆動機構によるスライド部材の移動を示す図6に対応した斜視図である。 スライド部材が移動した状態における図8に対応した右側面図である。 スライド部材が移動した状態における図9に対応した正面図である。 操作レバーの押圧操作部をギア付きレバーの押圧部との間の僅かな隙間分だけ押し下げた状態における図2に対応した斜視図である。 操作レバーの押圧操作部を最下部まで押し下げた状態における図2に対応した斜視図である。 操作レバーの押圧操作部を最下部まで押し下げた状態における図6に対応した斜視図である。 操作レバーの押圧操作部を最下部まで押し下げた状態における図9に対応した正面図である。 解放アーム端部の係合部が蓋に設けた係合溝に係合し、操作レバーによって蓋が開いた状態にロックされた状態を示す模式図である。 光ファイバ切断装置を底面側から見た斜視図である。 光ファイバ切断装置からスライド部材を設置したベースを下方へ外した状態を示す斜視図である。 光ファイバ切断装置における蓋の変形例を示す斜視図である。 光ファイバ切断装置における蓋の他の変形例を示す斜視図である。 光ファイバ切断装置における回収箱の変形例を示す斜視図である。 蓋の開閉と連動して回収箱の蓋を開閉させる機構の一例を示す概略構成図である。 蓋の開閉と連動して回収箱の蓋を開閉させる機構の他の例を示す概略構成図である。 スライド部材の移動と連動して回収箱の蓋を開閉させる機構の一例を概略的に示す側面図である。 図28に示す機構の平面図である。 スライド部材の移動と連動して回収箱の蓋を開閉させる機構の他の例を概略的に示す斜視図である。 図30に示す機構の側面図である。 図1の光ファイバ切断装置で用いるホルダ台の他の形態を示す正面図である。 図32のホルダ台で使用される光ファイバホルダのうち、単心の光ファイバを把持する際に用いる単心ホルダの具体例を示す斜視図である。 図1の光ファイバ切断装置で用いる単心ホルダの他の形態を示す斜視図である。 図34の単心ホルダと組み合わせて使用され、多心の光ファイバを把持する際に用いられる多心ホルダを示す斜視図である。 図34の単心ホルダと図35の多心ホルダを組み合わた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 光ファイバ切断装置
2 筐体
3 本体
4 ベース
5 蓋
5a 突出片
6 アーム部材
6a 従動ローラ
6d タイミングアーム
6e 突起
7 手持部
8,9 クランプ
10,11 クランプ
12 押圧部材
12b プッシャ
12c 押圧調整部
13 回転軸
20 操作レバー
22 ねじりコイルばね
30 スライド部材
31 スライダ
32 刃
33 第1保持部品
33a 係合片
34 第2保持部品
34a 係合突部
34b 係合部
35 引張りばね
40 駆動機構
41 アーム
42,43 ローラ
50 回収機構
51 回収箱
52 ギア付きレバー
53 ねじりコイルばね
54 伝達部材
55 回動部材
55d 送りローラ
G ゴム足

Claims (25)

  1. 光ファイバを長手方向に沿った複数箇所で把持する複数のクランプと、
    前記光ファイバの長手方向に対して交差する方向へ移動し、前記複数のクランプ間において前記光ファイバに傷を付ける刃を有するスライド部材と、
    前記光ファイバを前記傷の反対側から押圧して切断する押圧部材と、
    を備えた光ファイバ切断装置であって、
    切断された前記光ファイバの光ファイバ屑を回収する回収機構と、
    前記光ファイバの傷付けから前記光ファイバ屑の回収に至る一連の操作を行う操作レバーと、
    前記操作レバーによって駆動され、前記スライド部材を移動させて、前記光ファイバの傷付けと切断とを順次実行させる駆動機構と、
    蓋と前記蓋が被着される本体とを有する筺体と、
    を備え、
    当該光ファイバ切断装置の所定位置に光ファイバをセットし、前記蓋を閉めた後、
    前記操作レバーによって、前記光ファイバの傷付けと切断とを前記駆動機構に実行させる切断操作、前記光ファイバの切断後に前記クランプによる把持力を緩め又は解放する解放操作及び前記回収機構による前記光ファイバ屑を回収する回収操作を順次実行させることを特徴とする光ファイバ切断装置。
  2. 当該光ファイバ切断装置は、
    光ファイバホルダに把持された光ファイバを前記所定位置にセットすること、
    当該光ファイバ切断装置の蓋を閉めること、
    前記操作レバーを操作すること、
    の3つの操作により前記光ファイバを切断することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ切断装置。
  3. 前記回収機構は、
    前記操作レバーのレバー操作と連動し、前記光ファイバ屑を把持して所定方向へ移動させる複数の搬送部材と、
    移動された前記光ファイバ屑を収容する回収箱と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ切断装置。
  4. 前記蓋は、前記操作レバーによる操作終了時に、当該操作レバーによって前記本体への被着が解除されると共に、前記操作レバーの係合部が係合して解除状態に保持する係合溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  5. 前記回収機構は、前記操作レバーとタイミングをずらして連動し、少なくとも一つの前記搬送部材を回動させる従動レバーを有し、
    当該光ファイバ切断装置は、前記操作レバーによって、前記駆動機構の操作、前記光ファイバの切断後に前記クランプによる把持を解放する操作及び前記従動レバーを回動させて前記搬送部材による前記光ファイバ屑の回収操作を順次実行させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  6. 前記押圧部材は、前記蓋に設けられており、
    前記本体は、前記スライド部材と、前記回収機構とが配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  7. 前記回収機構は、
    前記搬送部材を構成する送りローラと、
    前記蓋の開閉動作と連動して少なくとも起こされ、前記送りローラと協働して前記光ファイバ屑を前記回収箱に回収する従動ローラを設けたアーム部材と、
    前記従動レバーによって回動される伝達部材と、
    前記伝達部材の回動が伝達され、前記送りローラを回動させる回動部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  8. 前記本体は、前記光ファイバホルダを着脱自在に配置する配置溝を有するホルダ台が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  9. 前記ホルダ台は、配置した前記光ファイバホルダに把持された前記光ファイバの光軸廻り回転し、かつ、回転軸を挟む位置に前記配置溝が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ切断装置。
  10. 前記筐体は、当該筐体の一部となり、作業者が手で把持する手持部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  11. 前記筐体は、底面が平面に成形されていることを特徴とする請求項10に記載の光ファイバ切断装置。
  12. 前記底面は、摩擦部材が複数設けられていることを特徴とする請求項11に記載の光ファイバ切断装置。
  13. 前記手持部は、前記回収箱が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の光ファイバ切断装置。
  14. 前記回収箱は、前記蓋の開閉動作と連動して開閉する箱蓋を有していることを特徴とする請求項13に記載の光ファイバ切断装置。
  15. 前記手持部は、備品収納部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の光ファイバ切断装置。
  16. 前記スライド部材は、前記筐体から取り外し自在なベース上に設置され、前記駆動機構による移動から復帰させるリターンスプリングが前記ベースとの間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  17. 前記押圧部材は、前記スライド部材に設けた第1の係合部と係合し、前記刃が前記光ファイバに傷を付けた後、前記第1の係合部との係合が解除されて該押圧部材に押圧作動を開始させる押圧調整部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  18. 前記押圧部材は、自重又はばね力により傷の反対側から前記光ファイバを押圧することを特徴とする請求項17に記載の光ファイバ切断装置。
  19. 前記アーム部材は、前記蓋を閉じると、前記スライド部材に設けた第2の係合部と係合し、前記クランプが光ファイバを少なくとも2点で把持した後、把持を解放するまでの間に前記第2の係合部との係合が解除されて、前記従動ローラを前記送りローラと係合させ、前記光ファイバ屑を把持させる係合調整部が設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項18のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  20. 前記アーム部材は、ばね力又は磁力により前記従動ローラを前記送りローラと係合させることを特徴とする請求項19に記載の光ファイバ切断装置。
  21. 前記操作レバー及び前記従動レバーは、両レバーを係止する係止部材を挿通する係止孔が互いに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項5乃至請求項20のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  22. 前記送りローラ又は従動ローラは、少なくとも前記光ファイバ屑と当接する部分が金属または樹脂であることを特徴とする請求項7乃至請求項21のいずれか一つに記載の光ファイバ切断装置。
  23. 長手方向に沿った少なくとも2点で把持された光ファイバを切断する光ファイバの切断方法であって、
    把持された2点間において前記光ファイバに傷を付ける傷付工程と、
    傷が付けられた前記光ファイバを、当該傷の反対側から押圧して切断する切断工程と、
    前記光ファイバの把持力を緩め又は解放する解放工程と、
    切断された光ファイバの光ファイバ屑を回収する回収工程と、
    を含み、
    前記光ファイバの傷付けから前記光ファイバ屑の回収に至る一連の工程のうち、前記傷付工程と切断工程とを操作レバーによる第1段階の回動操作で実行し、前記解放工程を前記操作レバーによる第2段階の回動操作によって実行し、前記回収工程を、前記操作レバーによる第3段階の回動操作によって実行することを特徴とする光ファイバの切断方法。
  24. 前記第3段階の回動操作は、回転する複数のローラによって前記光ファイバ屑を把持して回収する操作であることを特徴とする請求項23に記載の光ファイバの切断方法。
  25. 前記光ファイバの把持後、前記操作レバーの前記第2段階の回動操作開始迄の間に、前記光ファイバ屑が前記複数のローラによって把持されることを特徴とする請求項24に記載の光ファイバの切断方法。
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