JP5205508B1 - 光ファイバカッタ内蔵ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバカッタについて、刃台の押し込み操作の作業性を向上でき、しかも収容ケースに収容したときのがたつきを簡単かつ確実に解消できる技術の開発。
【解決手段】
刃部材21が取り付けられた刃台22が、外装ケース24外側に突出する初期位置から、刃台先端が装置本体外面に概ね面一あるいは前記初期位置に比べて小さい突出寸法で外側に突出する切断準備位置へ、刃台移動用スプリングの弾性付勢力に抗して押し込み可能である光ファイバカッタ10、収容ケース内にて、光ファイバカッタ前側へ切断準備位置に比べて大きい突出寸法で突出された刃台と装置本体後端とが刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって収容ケースの受圧壁間に保持された光ファイバカッタ内蔵ケースを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、刃部材が取り付けられた刃台をスプリング力によって移動し、前記刃部材によって光ファイバのガラスファイバ部分に傷を形成して切断する光ファイバカッタを収容ケースに収容した光ファイバカッタ内蔵ケースに関する。
石英系光ファイバの切断方法としては、超硬等の光ファイバに比べて硬度が高い材料を用いて形成した丸刃を用いて光ファイバのガラスファイバ部分に初期傷を形成した後、光ファイバを前記初期傷とは反対の側から押し曲げて傷を成長(いわゆる劈開)させ切断する方法が広く採用されている。
光ファイバカッタとしては、上述の切断方法を実現するべく、前記丸刃を取り付けた刃台がスライド移動可能に設けられた装置本体に、光ファイバを固定するためのファイバクランプ機構、前記丸刃によって初期傷を形成した光ファイバを初期傷とは反対の側から押し曲げるためのファイバ押圧機構を設けた構成のものが一般的である(例えば特許文献1、2)。また、この構成のファイバカッタとしては、切断品質の安定化のために、刃台を適切かつ安定な刃入速度で移動させるべく、スプリングを用いて刃台を弾性付勢して移動する構成が広く採用されている。
スプリングの弾性付勢力によって刃台を移動する構成の光ファイバカッタは、刃台を装置本体の外装ケース外側から押し込み操作することで、刃台を移動させるための反力をスプリングに与える構造が一般的である。この光ファイバカッタは、装置本体の外装ケース外側から押し込み操作によって初期位置から所定の押し込み位置に移動された刃台を、スプリングの弾性付勢力によって押し込み位置から初期位置へ戻す。また、この光ファイバカッタは、刃台をスプリングの弾性付勢力によって押し込み位置から初期位置へ戻すことで、ファイバクランプ機構に固定された光ファイバに丸刃を接触させて、光ファイバのガラスファイバ部分に傷を形成する。
特開平8−5844号公報 特開2010−160525号公報
ところで上述の光ファイバカッタは、刃台が初期位置にあるとき、作業者が手指などで押し込み操作する刃台先端の押圧面が、装置本体の外装ケース外面に概ね面一に配置される構成となっている(例えば特許文献2の図1)。このため、刃台を切断準備位置に押し込むために手指を装置内部まで挿し込む必要があり、押し込み不足が生じるなど、作業性の不満があった。
また、従来の光ファイバカッタは、搬送用の収容ケースに収容したときに、ケース内部でガタが生じやすく、搬送中でのケース内面との衝突によって、部品の位置ずれや変形が発生して、光ファイバへの傷形成や切断の精度に影響を与える可能性がある。
本発明は、上述の事情に鑑みて、装置本体の外装ケースに対する刃台の切断準備位置への押し込み操作の作業性を向上でき、しかも収容ケースに収容したときのがたつきを簡単かつ確実に解消できる光ファイバカッタを収容ケースに収容した、光ファイバカッタ内蔵ケースの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、光ファイバカッタを収容ケースに取り出し可能に収容してなり、前記光ファイバカッタは、光ファイバのガラスファイバ部分に傷を形成するための刃部材を刃台に取り付けた構成の刃部材付き可動ユニットが、外装ケース外側からの押し込み操作によって初期位置から切断準備位置へ移動可能に設けられた装置本体と、前記装置本体に開閉可能に枢着されたレバー本体及びファイバ押さえアームを具備する押さえレバーと、前記レバー本体の前記装置本体に対面される側にスプリングを介して前記レバー本体から離隔させて設けられた前記ファイバ押さえアームを前記装置本体に対して開方向に弾性付勢する開放用ばねと、前記装置本体における前記ファイバ押さえアームの枢着箇所付近に設けられた開放規制機構とを有し、前記装置本体は、前記外装ケースの天板部に設けられて光ファイバを支持するファイバ載せ台と、前記切断準備位置に配置された刃台を付勢して前記初期位置に移動するための刃台移動用スプリングと、前記刃台を前記切断準備位置に係止しかつ係止解除操作によって前記刃台の係止を解除する刃台係止部とを有し、前記刃台を、前記刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって切断準備位置から初期位置へ移動させることで、前記刃部材によって、前記ファイバ載せ台に支持された光ファイバに傷を形成可能に構成され、前記刃台は、前記外装ケースから外側に突出する前記初期位置から、その先端が前記装置本体の外装ケース外面から突出しないかあるいは前記外装ケースから外側へ前記初期位置に比べて小さい突出寸法で突出する前記切断準備位置へ押し込み可能であり、前記押さえレバーの前記ファイバ押さえアームには、前記レバー本体の前記装置本体に対する閉じ操作によって前記装置本体のファイバ載せ台に対して閉じ合わせ可能なファイバ押さえ部が先端部に突設され、前記押さえレバーの前記レバー本体には、前記ファイバ押さえ部が前記ファイバ載せ台に閉じられた状態における該レバー本体の閉じ操作によって前記刃台係止部を係止解除操作する係止解除部が設けられ、前記開放規制機構は、前記ファイバ押さえアームの前記ファイバ押さえ部が前記装置本体の前記ファイバ載せ台に閉じられかつ前記装置本体の前記刃台係止部が前記刃台を前記切断準備位置に係止した状態で、前記ファイバ押さえアームの開方向への回動の規制及び許可を切り替え可能であり、前記ファイバ押さえ部が前記ファイバ載せ台に閉じられた前記ファイバ押さえアームの開方向への回動を前記開放規制機構によって規制した状態で、前記ファイバ押さえアームから前記装置本体とは反対の背面側に離隔して配置された前記レバー本体を閉じ方向に回動可能、かつ該回動を行なうことで前記係止解除部によって、前記刃台を前記切断準備位置に係止している前記刃台係止部を係止解除操作可能に構成され、前記光ファイバカッタは、前記収容ケースの互いに離隔した位置に形成された受圧壁の間に配置され、前記切断準備位置から前記装置本体の外装ケース前側に突出された刃部材付き可動ユニットの先端と、装置本体後端部とを、前記刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって、それぞれ前記受圧壁に当接させて、前記受圧壁間に保持され、前記開放規制機構によって、前記ファイバ載せ台に対する閉じ位置にある前記ファイバ押さえ部の前記ファイバ載せ台に対する離隔方向への移動が規制されている光ファイバカッタ内蔵ケースを提供する。
第2の発明は、前記光ファイバカッタの前記装置本体は、前記刃台の移動に伴う前記刃部材の可動範囲を介して両側に配置された一対の前記ファイバ載せ台を有し、前記押さえレバーは、前記装置本体の前記一対のファイバ載せ台に架設状態に載置された光ファイバの前記一対のファイバ載せ台間に位置する部分を押圧して、前記刃部材によって傷を形成した光ファイバを劈開により破断させる枕部を有し、該枕部は、前記レバー本体の前記装置本体に対する開位置から閉じ方向への回動によって前記装置本体に対面される側に、スプリングを介して前記レバー本体から離隔させて設けられている第1の発明の光ファイバカッタ内蔵ケースを提供する。
第3の発明は、前記収容ケースは、ケース本体と該ケース本体に対して開閉可能な蓋部材とを有し、前記光ファイバカッタは、前記装置本体の底面を、前記収容ケースのケース本体の底板に対面させ、前記ケース本体の底板の片面側の互いに離隔した位置に突設された前記受圧壁の間に配置されている第1又は2の発明の光ファイバカッタ内蔵ケースを提供する。
本発明によれば、光ファイバカッタは、装置本体の刃台を、外装ケースから外側に突出する初期位置から、その先端が前記装置本体の外装ケース外面に概ね面一あるいは外装ケースから外側へ初期位置に比べて小さい突出寸法で突出する切断準備位置へ押し込んで、刃台係止部に係止させることができる。このため、装置本体の外装ケースに対する刃台の切断準備位置への押し込み操作の作業性を向上できる。
また、本発明に係る光ファイバカッタ内蔵ケースは、光ファイバカッタが、刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって、収容ケースの互いに離隔した位置にある受圧壁間に保持されるため、収容ケース内での光ファイバカッタのがたつきを簡単かつ確実に解消できる。
本発明の1実施形態の光ファイバカッタを示す全体斜視図である。 図1の光ファイバカッタの初期状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタについて、刃部材付き可動ユニットを切断準備位置に配置したときの状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタについて、押さえレバーのファイバ押さえ部を装置本体のファイバ載せ台に当接させたときの状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタについて、刃部材付き可動ユニットの切断準備位置への係止を解除した状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタについて、初期傷を形成済みの光ファイバを、押さえレバーの枕部によって押し曲げて切断したときの状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタのその後側から見た外観構造を示す斜視図である。 図1の光ファイバカッタの開放規制機構を説明する図であって、(a)は全体斜視図、(b)は分解斜視図、(c)は部分断面図である。 図1の光ファイバカッタの押さえレバーの前端部の、その装置本体に対面する対向面側から見た構造を示す図である。 図1の光ファイバカッタの刃台係止部材(刃台係止部)の一例を示す斜視図である。 図1の光ファイバカッタについて、押さえレバーのファイバ押さえ部を装置本体のファイバ載せ台に当接させ、ストッパピンにより開方向への回動を規制したときの状態を略解的に示す図である。 図1の光ファイバカッタを収容ケースに収容する方法を説明する平面図であって、(a)は刃台を切断準備位置に配置した状態の光ファイバカッタの装置本体を収容ケースのケース本体に収容した状態、(b)は図12(a)の光ファイバカッタの刃台を切断準備位置から装置前側へ突出させて、光ファイバカッタをケース壁間保持状態とした状態を示す。 図1の光ファイバカッタを収容ケースに収容した光ファイバカッタ内蔵ケースを示す断面図である。
以下、本発明の1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、光ファイバカッタ10は、光ファイバ1のガラスファイバ部分に切断(劈開)用の初期傷を形成するための刃部材21を刃台22に取り付けた刃部材付き可動ユニット23を外装ケース24にスライド移動可能に収容した装置本体20と、この装置本体20の前記外装ケース24に枢着されて装置本体20に対して開閉可能に設けられた押さえレバー30とを具備する概略構成となっている。
この光ファイバカッタ10は、前記押さえレバー30に、前記初期傷を形成した光ファイバ1を初期傷とは反対の側から押し曲げて切断(劈開)するための枕部33bを有する。
この光ファイバカッタ10は、光ファイバ1のガラスファイバ部分への初期傷の形成(創傷)と、初期傷を形成した光ファイバ1の押し曲げによる切断とを行なう装置である。
図1、図2に示すように、前記装置本体20の外装ケース24は、ベースプレート24a上(図1から図8(a)〜(c)において上側が上、下側が下)に、カバー部材24bを固定した構成になっている。
ベースプレート24a及びカバー部材24bは、それぞれ、例えばプラスチック製の一体成形品であるが、プラスチック製のものに限定されず金属製のものも採用可能である。
図示例のカバー部材24bは、プラスチック製の一体成形品である。
このカバー部材24bは、板状の前記ベースプレート24aの上方に該ベースプレート24aに沿って延在配置された天板部24cの両側から下方へ延出する側板部24dが形成され、概ね断面コ字形で延在するカバー部本体24eを有する。図2、図8(c)に示すように、このカバー部本体24eは、天板部24cの後端(図2、図8(c)において右側の端)から下方へ延出する後壁部24fを含む。この後壁部24fは、前記天板部24cのみならず、カバー部本体24eの両側の側壁部24dの後端とも連続して形成されている。
また、図1に示すように、カバー部材24bには、光ファイバ1を把持固定したファイバホルダ2を載置するためのホルダ載置台部24g(ホルダ載置台)が形成されている。このホルダ載置台部24gは、カバー部本体24eの両側の側壁部24dの一方の前後(図2左右)方向中央部から、外装ケース24内側とは反対の外側方向へ張り出されている。
図1に示すように、外装ケース24の前端には、ベースプレート24aとコ字形のカバー部材24b(カバー部本体24e)前端部とによって囲まれた内側に断面矩形に確保された刃台案内孔24hの前端が開口されている。この刃台案内孔24には、刃部材付き可動ユニット23の刃台22が、刃台案内孔24hの軸線方向(光ファイバカッタ前後方向)にスライド移動可能に内挿されている。
図1、図2に示すように、刃部材付き可動ユニット23の刃台22は、概ね断面矩形で延在する細長形状のブロック状の部材である。この刃台22の刃部材21が取り付けられている後端部(図2右側の端部)から前側(図2左側)の部分(前側部22a)は、刃台22長手方向に垂直の断面が、外装ケース24の刃台案内孔24hの断面(軸線方向に垂直の断面)に概ね合致している。刃部材付き可動ユニット23は、刃台22の前側部22aを外装ケース24の刃台案内孔24hに内挿し、刃台22の前側部22aから後側の部分全体を外装ケース24内に収容して、外装ケース24に対して刃台案内孔24hの軸線方向にスライド移動可能に設けられている。
なお、本明細書では、この光ファイバカッタ10の装置本体20について、刃台案内孔24hの前端が開口している側を前、反対側を後として説明する。装置本体20は、図2〜図6における左右方向が前後方向である。
刃部材付き可動ユニット23は、外装ケース24の刃台案内孔24h、及び外装ケース24内に設けられた案内レール(図示略)によって案内されて外装ケース24に対してその前後方向にスライド移動する。
図2、図3に示すように、前記刃部材付き可動ユニット23は、刃台22の前端面22bを作業者が手指などで装置本体20後側へ向かって押圧することで、刃台22の前端部が外装ケース24から前側へ突出する初期位置(図2の刃部材付き可動ユニット23の位置)から、刃台22の外装ケース24から前側への突出寸法が前記初期位置に比べて小さい切断準備位置(図3の刃部材付き可動ユニット23の位置)へ移動させる(押し込む)ことができる。
図2、図3に示すように、装置本体20は、初期位置から切断準備位置への刃部材付き可動ユニット23の押し込みに伴い弾性変形されるスプリング25(以下、刃台移動用スプリング)を有している。図示例の光ファイバカッタ10において前記刃台移動用スプリング25は、具体的には、引っ張りコイルばねである。
この刃台移動用スプリング25は、その一端(引っ張りコイルばねの軸線方向一端)を外装ケース24前端部(図2左側の端部)のスプリング取付部24i(ケース側スプリング取付部)に取り付け、他端を刃台22のスプリング取付部22c(刃台側スプリング取付部)に取り付けて外装ケース24内に設けられている。刃台側スプリング取付部22cは、刃部材付き可動ユニット23が外装ケース24に対する初期位置にあるとき、装置本体20前後方向においてケース側スプリング取付部24iの後方に離隔した位置にある。
この装置本体20は、初期位置から切断準備位置への刃部材付き可動ユニット23の押し込みに伴い、刃台移動用スプリング25が引き伸ばされる(弾性変形)。初期位置から切断準備位置への刃部材付き可動ユニット23の移動は、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力に抗して刃台22の押し込み操作を行なうことで達成される。
刃部材付き可動ユニット23は、刃台22に突設されている図示略の前進規制用ストッパ突部が外装ケース24内の前側ストッパ当接壁(図示略)にその後側から当接する位置が外装ケース24に対する前進限界位置であり、該前進限界位置が前記初期位置となっている。
刃部材付き可動ユニット23の切断準備位置は、刃台22に突設されている図示略の後退規制用ストッパ突部が外装ケース24内の後側ストッパ当接壁(図示略)にその前側から当接する位置(外装ケース24に対する後退限界位置)である。
図2に示すように、刃部材付き可動ユニット23が初期位置にあり、かつ押さえレバー30が装置本体20に対して開放された開位置にあるときの光ファイバカッタ10の状態を、以下、初期状態ともいう。
初期状態の光ファイバカッタ10の刃部材付き可動ユニット23は、図3に示すように、初期位置から外装ケース24に押し込んで切断準備位置に到達させたときに、刃台22に突設されている係合突部22dの前側(図3左側)に、外装ケース24に取り付けられた刃台係止部材26が係合して、外装ケース24に対する前進(外装ケース24に対する図3左側への相対移動)が規制される。刃部材付き可動ユニット23は、刃台22の係合突部22dに刃台係止部材26が係合することで、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力に抗して切断準備位置に係止される。
切断準備位置は、換言すれば、刃台22の係合突部22dに刃台係止部材26が係合する位置である。刃台係止部材26は、刃台22に係合して、刃部材付き可動ユニット23の初期位置への前進を規制し、切断準備位置に係止する刃台係止部として機能する。
前記刃台係止部材26は、外装ケース24に、回転軸24kを介して、前記外装ケース24のカバー部材24bの一対の側板部24dの間隔方向である装置幅方向の回転軸線を以て回転自在に軸支して取り付けられている。
この刃台係止部材26は、前記回転軸24kに取り付けられた部分(中央部26a)から装置前側へ向かって延出する前側延出部26cの先端部の下側に突設された係合爪26bと、前記中央部26aから後側へ延出する後側延出部26dとを有する。
図2、図10に示すように、この刃台係止部材26は、前側延出部26cに取り付けられたスプリング26f(係止部材スプリング。図示例では圧縮コイルばね)を有する。この係止部材スプリング26fは、刃台係止部材26の前側延出部26cから上方に突出されている。一方、後側延出部26dには板状の錘部26e(図10参照)が形成されている。
この刃台係止部材26は、回転軸24kから後側の質量(重量)が、回転軸24k前側(係止部材スプリング26fを含む)の重量に比べて大きい。
図2に示すように、光ファイバカッタ10が初期状態にあるとき、刃台係止部材26は、係止部材スプリング26fの上端がカバー部材24bの天板部24cに当接する。その結果、刃台係止部材26は、係止部材スプリング26fによって、前側延出部26cが回転軸24kから前側へ延出し、後側延出部26dが回転軸24kから後側へ延出する向きに支持される。
なお、図示例の係止部材スプリング26fである圧縮コイルばねは、その軸線が、天板部24cに概ね垂直の向きでその上端が天板部24cに当接する。
図2に示すように、光ファイバカッタ10が初期状態にあるとき、刃台係止部材26は、その係合爪26bの前側(図2左側)に、後側(図2右側)に行くにしたがって下方に位置するように形成された当接乗り上げ面26gが、刃台22の係合突部22dの上端部に当接、係合可能な位置に支持される。このため、光ファイバカッタ10は、刃部材付き可動ユニット23を初期位置から切断準備位置に押し込むと、当接乗り上げ面26gが刃台22の係合突部22dの上端部に当接した刃台係止部材26の係合爪26bが前記係合突部22dに乗り上げて乗り越え、前記係合突部22dの前側に入り込んで係合する。
なお、刃台22の係合突部22dの上端部には、刃台係止部材26の係合爪26b前側の当接乗り上げ面26gが当接する位置に、後側に行くに従って下方に位置する爪乗り上げ面22eが形成されている。この爪乗り上げ面22eは、初期位置から切断準備位置へ移動した刃部材付き可動ユニット23の係合突部22dへの、刃台係止部材26の係合爪26bの係合を円滑にする。
刃台係止部材26によって切断準備位置に係止された刃部材付き可動ユニット23は、開位置にある押さえレバー30を装置本体20に対する閉じ方向に回動させることで、刃台係止部材26による係止を解除できる。刃台係止部材26による係止が解除された刃部材付き可動ユニット23は、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力によって、切断準備位置から初期位置へ移動される。
なお、押さえレバー30の回動によって実現される、刃台係止部材26による刃台22の係止の解除は、後に、具体的に説明する。
図1〜図3に示すように、前記装置本体20は、光ファイバ1が載置されるファイバ載せ台27を有する。このファイバ載せ台27は、外装ケース24、具体的にはカバー部材24bの天板部24cの中央部上に突設されている。
図1に示すように、ホルダ載置台部24g(図1参照)の上部には、ファイバホルダ2を収容して位置決めするためのホルダ収容溝24jが形成されている。ファイバ載せ台27は、装置幅方向において、前記ホルダ収容溝24jの仮想延長上に位置する。
この光ファイバカッタ10は、光ファイバ1を把持固定しているファイバホルダ2を前記ホルダ収容溝24jに収容して前記ホルダ載置台部24g(図1参照)に載置したとき、光ファイバ1のファイバホルダ2から突出させた部分をファイバ載せ台27上に載せることができる。
図1に示すように、刃部材付き可動ユニット23の刃部材21は具体的には円盤状の丸刃である。この刃部材21は、前記外装ケース24のカバー部材24bの天板部24cに装置本体20前後方向に延在形成された長孔24mを介して天板部24c上に突出されている。前記長孔24mは、刃部材付き可動ユニット23の、初期位置から切断準備位置への移動、及び切断準備位置から初期位置への移動に伴う刃部材21の可動範囲に対応して延在形成されている。刃部材21は、前記長孔23mを介して外装ケース24上に突出した状態を保ったまま、刃部材付き可動ユニット23の移動に伴って移動する。
ファイバ載せ台27は、前記天板部24c上の、前記長孔23mを介して装置幅方向両側の位置に設けられている。
図1、図2に示すように、前記押さえレバー30は、装置本体20の後端部に枢軸11を介して回動自在に枢着されている。この押さえレバー30は、前記枢軸11に取り付けられた基端部から延出する外観細長板状に形成されている。
前記枢軸11は、装置本体20のカバー部材24bの後端部に、その装置幅方向両側から突設された軸受け部24n(図1参照)に長手方向両端部が支持されて、装置幅方向に延在配置されている。また、枢軸11は装置本体20に対して回り止めして設けられている。
図1に示すように、図示例の光ファイバカッタ10は、押さえレバー30を装置本体20に対して開方向に弾性付勢する開放用ばね12を有する。
開放用ばね12は、具体的には、押さえレバー30に設けられているファイバ押さえアーム32(後述)を装置本体20に対して開方向に弾性付勢している。
図示例の開放用ばね12は、具体的にはトーションばねである。
開放用ばね12としては、押さえレバー30を装置本体20に対して開方向に弾性付勢可能であれば特に限定されず、例えば板ばね等も採用可能である。
図1、図2に示すように、前記押さえレバー30は、前記枢軸11に取り付けられて装置本体20に対して回動自在に設けられた細長形状のレバー本体31を有する。このレバー本体31は、その長手方向一端部の基端部が枢軸11に取り付けられている。
レバー本体31は、一対のレバー側板部31bの間隔方向である幅方向を、装置幅方向(装置本体20の幅方向)に一致させて、装置本体20に取り付けられている。
図2に示すように、装置本体20の後端部(図2右側の端部)には、外装ケース24上に突出するストッパピン41を有する開放規制機構40が設けられている。押さえレバー30のファイバ押さえアーム32(後述)の基端部には、前記ストッパピン41の外装ケース24上に突出した上端部に当接される開位置ストッパ突部32eが突設されている。
ファイバ押さえアーム32の開位置ストッパ突部32eは、開放用ばね12の弾性付勢力によって、ストッパピン41の上端部に、装置後側から当接されている。ファイバ押さえアーム32は、開位置ストッパ突部32eが、ストッパピン41上端部に装置後側から当接する位置が、装置本体20に対する開方向の回動限界位置となっている。ファイバ押さえアーム32について、この開方向回動限界位置を開位置とも言う。
押さえレバー30全体についても、ファイバ押さえアーム32の開位置ストッパ突部32eがストッパピン41上端部に装置後側から当接する位置が、装置本体20に対する開方向の回動限界位置(開位置)となっている。
図2に示すように、開位置にある押さえレバー30のレバー本体31は、基端部から装置前側(図2左側)に向かって斜め上へ延在し、装置本体20に対して、装置前側へ行くにしたがって装置本体20からの離隔距離が増大するように傾斜して装置本体20上に設けられている。開位置にある押さえレバー30全体も、レバー本体31に沿って、装置本体20に対して、装置前側へ行くにしたがって装置本体20から上方への離隔距離が増大するように傾斜している。
レバー本体31は、細長板状の背板部31aを有している。このレバー本体31の前記背板部31aの外周には、該背板部31aの幅方向両側に背板部31a長手方向に沿って延在するレバー側板部31bと、基端側板部31cと、先端側板部31dとが、背板部31aに垂直にその片面側に突出するリブ状に形成されている。一対のレバー側板部31bと、基端側板部31cと、先端側板部31dとは、背板部31aの片面側を取り囲む連続する周囲壁(レバー本体周囲壁)を構成している。基端側板部31cはレバー本体31の基端部に設けられている。先端側板部31dはレバー本体31の基端部とは反対の先端部に設けられている。
レバー本体周囲壁は、背板部31aの装置本体20に対面される側(対向面側)に突設されている。
図1、図2に示すように、レバー本体31は、一対のレバー側板部31bにおける、レバー本体31の基端部に位置する部分に形成された枢軸挿通孔(図示略)を有する。レバー本体31は、前記枢軸挿通孔に通した枢軸11に基端部を外挿しており、この枢軸11の中心軸回りに回動自在に設けられている。
レバー本体31の基端部(具体的には、一対のレバー側板部31bの基端部に位置する部分)は、枢軸11に外挿して装置本体20の幅方向両側の軸受け部24nの間に配置されている。
図2に示すように、前記押さえレバー30は、レバー本体31の背板部31aの装置本体20に対面する対向面側に該背板部31aの長手方向に沿って延在配置された、ファイバ押さえアーム32、及び枕部アーム33を有する。
ファイバ押さえアーム32は、レバー本体31に沿って延在配置された押さえアーム本体32aと、この押さえアーム本体32aの枢軸11にその中心軸回りに回動自在に取り付けられた基端部とは反対の先端部に突設されたファイバ押さえ部32bとを有する。
前記ファイバ押さえ部32bは、押さえレバー30の装置本体20に対する閉じ操作によって、装置本体20のファイバ載せ台27に光ファイバ1を押さえ込む部材である。このファイバ押さえ部32bは、押さえアーム本体32a先端部の装置本体20に対面する対向面側に突設されている。
図1に示すように、押さえアーム本体32aはプレート状に形成されている。
ファイバ押さえ部32bは、装置本体20の一対のファイバ載せ台27に対応させて、押さえアーム本体32aの2カ所に設けられている。
図2に示すように、ファイバ押さえアーム32は、その押さえアーム本体32aと、レバー本体31の背板部31aとの間に介在配置されたスプリング34(ファイバ押さえスプリング)によって、背板部31aからその対向面側に離隔して設けられている。
図2に示すように、押さえアーム本体32aの対向面側とは反対の背面側には、レバー本体31先端部に設けられた脱落防止ピン31fにレバー本体31の背板部31a側から係合可能な鈎状のピン係合片32dが突設されている。
図2、図9に示すように、前記脱落防止ピン31fは、レバー本体31の幅方向両側のレバー側板部31bに長手方向両端部を取り付けて、一対のレバー側板部31b間に架設され、レバー本体31幅方向に延在配置されている。
図2に示すように、ファイバ押さえアーム32は、ピン係合片32dが脱落防止ピン31fにレバー本体31の背板部31a側から係合したとき、押さえアーム本体32aの先端部のほぼ全体がレバー本体31からその対向面側に配置される。押さえアーム本体32aの先端部から基端部側は、ほぼ全体がレバー本体31内側に収容される。
図5、図6に示すように、ファイバ押さえアーム32は、ファイバ押さえスプリング34の弾性付勢力に抗してレバー本体31の背板部31aに向かって押圧することで、ピン係合片32dが背板部31aに当接する位置まで、押さえアーム本体32aを背板部31aに接近させることができる。図示例の光ファイバカッタ10の押さえレバー30は、ファイバ押さえアーム32のピン係合片32dを背板部31aに当接させたとき、プレート状の押さえアーム本体32aの先端部の厚みの半分以上がレバー本体31内側に収容される。このとき、押さえアーム本体32a先端部のレバー本体31から対向面側への突出寸法は、ファイバ押さえアーム32のピン係合片32dを脱落防止ピン31fに係合させたときに比べて縮小する。
なお、図示例の光ファイバカッタ10において、ファイバ押さえスプリング34は、具体的には圧縮コイルばねであり、その軸線方向一端部を押さえアーム本体32aに取り付けて押さえレバー30に設けられている。このファイバ押さえスプリング34(圧縮コイルばね)の軸線方向他端部はレバー本体31の背板部31aには取り付けられていない。
但し、ファイバ押さえスプリング34(圧縮コイルばね)は、その軸線方向一端部を押さえアーム本体32aに取り付けず、軸線方向他端部をレバー本体31の背板部31aに取り付けて設けても良い。
ファイバ押さえスプリング34としては、圧縮コイルばねに限定されず、板ばね等も採用可能である。
ファイバ押さえスプリング34は、押さえアーム本体32a及び背板部31aの片方のみに取り付けた構成の他、押さえアーム本体32a及び背板部31aの両方に取り付けた構成も採用可能である。
図2に示すように、前記枕部アーム33は、レバー本体31に沿って延在する枕部アーム本体33aと、この枕部アーム本体33aの枢軸11にその中心軸回りに回動自在に取り付けられた基端部とは反対の先端部に突設された枕部33bとを有する。枕部33bは、押さえレバー30の装置本体20に対する閉じ操作によって、装置本体20の一対のファイバ載せ台27に架設状態に載置された光ファイバ1の、一対のファイバ載せ台27間に位置する部分に上方から当接される。
また、この枕部アーム33は、枕部アーム本体33aの枕部33bが突設されている先端部と前記基端部との間の中間部に突設された位置決め突片33cを有している。
前記枕部33b及び前記位置決め突片33cは、枕部アーム本体33aの装置本体20に対面する対向面側に突設されている。
図3に示すように、前記位置決め突片33cは、刃部材付き可動ユニット23が切断準備位置にある状態で、押さえレバー30を装置本体20に対して閉じ操作したときに、刃台22上に突設されている位置決め突壁22f(図1、図3参照)の上端面に突端が当接される。
枕部アーム33は、枕部アーム本体33aから突出する位置決め突片33cの突端が、刃台22の位置決め突壁22fの上端面に当接されることで、枕部33bを、装置本体20の一対のファイバ載せ台27に架設状態に載置された光ファイバ1にその上から当接する位置に高精度に配置できる。
図2に示すように、枕部アーム33は、その枕部アーム本体33aと、レバー本体31の背板部31aとの間に介在配置されたスプリング35(枕部スプリング)によって、背板部31aからその対向面側に離隔して設けられている。
また、この枕部アーム33は、レバー本体31の背板部31aとファイバ押さえアーム32との間に配置されている。また、この枕部アーム33は、レバー本体31の外周に周設されたレバー本体周囲壁によって取り囲まれた内側に配置されている。
図9は、押さえレバー30のその対向面側(装置本体20に対面する側)から見た構造を示す図である。
図9に示すように、枕部アーム33の枕部33b及び位置決め突片33cは、プレート状の押さえアーム本体32aの先端部に形成された窓孔32cを介して、押さえアーム本体32aからその対向面側に突出されている。前記窓孔32cは、細長板状の押さえアーム本体32aの装置幅方向(押さえアーム本体32aの幅方向)中央部に形成されている。
なお、ファイバ押さえアーム32の一対のファイバ押さえ部32bは、前記窓孔32cを介して、押さえアーム本体32aの幅方向両側に設けられている。
図示例の光ファイバカッタ10において、枕部スプリング35は、具体的には圧縮コイルばねであり、その軸線方向一端部をレバー本体31の背板部31aに取り付けてレバー本体31に設けられている。この枕部スプリング35(圧縮コイルばね)の軸線方向他端部は枕部アーム33には取り付けられていない。
但し、枕部スプリング35(圧縮コイルばね)は、その軸線方向一端部をレバー本体31に取り付けず、軸線方向他端部を枕部アーム本体33aに取り付けて設けても良い。
枕部スプリング35としては、圧縮コイルばねに限定されず、板ばね等も採用可能である。
枕部スプリング35は、レバー本体31の背板部31a及び枕部アーム本体33aの片方のみに取り付けた構成の他、枕部アーム本体33a及び背板部31aの両方に取り付けた構成も採用可能である。
図7、図8(a)〜(c)に示すように、開放規制機構40は、装置本体20の外装ケース24の後壁部24f外面側に配置された操作片42aに、ストッパピン41を把持するための一対のピン把持片42bが突設された操作部材42を有する。この操作部材42は、前記一対のピン把持片42bを、前記後壁部24fに形成された案内窓孔24pに通し、後壁部24f内面側に突出させている。
開放規制機構40は、前記操作部材42に、前記後壁部24f内面(外装ケース24内面)側に設けられたストッパピン41を取り付けた構成の昇降ユニット43を有する。ストッパピン41は、操作片42aに突設され前記案内窓孔24pに通された一対のピン把持片42bの後壁部24f内面側に突出させた部分間に嵌め込んで、操作部材42によって上下方向に延在する向きで支持されている。
操作部材42の操作片42aは、後壁部24fの案内窓孔24pに入り込まないサイズに形成されている。図示例の操作片42aはプレート状に形成され、後壁部24f外面に沿って配置されている。
但し、操作片42aとしては、プレート状のものに限定されず、その形状は適宜設計変更可能である。
図8(a)、(b)に示すように、操作部材42の一対のピン把持片42bは、装置本体20幅方向に互いに離隔して設けられている。
また、操作部材42は、操作片42aから一対のピン把持片42bの間に突出されたスペーサ突片42cを有する。このスペーサ突片42cは、操作片42aからの突出寸法が、一対のピン把持片42bに比べて小さい。
一対のピン把持片42bは、その先端部が、互いに接近するように湾曲させて形成されている。ストッパピン41は、その長手方向中央部に、その両側部分に比べて径小に形成された径小部41a(図8(b)、(c)参照)を有する。ストッパピン41は、その径小部41aが、一対のピン把持片42bの先端部と前記スペーサ突片42cとによって囲まれる内側に保持されて、操作部材42に固定されている。
図8(c)に示すように、操作部材42は、前記案内窓孔24pの上下両側の内面と該案内窓孔24pに通されたピン把持片42bとの間に確保されたクリアランスの範囲で、後壁部24fに対して上下動可能である。操作部材42は案内窓孔24pに案内されながら後壁部24fに対して上下動する。
そして、この開放規制機構40は、例えば作業者が手指で操作片42aを後壁部24fに対して上下方向にスライド移動させることで、昇降ユニット43全体が外装ケース24に対して昇降する。
なお、図示例の操作部材42のスペーサ突片42cは、操作部材42上下方向における形成位置、形成範囲、サイズが、ピン把持片42bと同じに揃えられている。このため、このスペーサ突片42cは、外装ケース24の後壁部24fに対する昇降ユニット43の昇降(上下動)範囲に影響を与えない。
昇降ユニット43における操作片42aとストッパピン41との間の距離は、ストッパピン41上端の特に装置前後方向(図8(c)左右方向)のぐらつきを解消あるいは小さく抑えるべく、外装ケース24の後壁部24fの壁厚と同等か、あるいは僅かに大きく設定される。
図2、図8(a)〜(c)に示すように、初期状態の光ファイバカッタ10において、前記ストッパピン41は、その下端を、装置本体20の外装ケース24のベースプレート24a上面に当接する下降限界位置に設けられている。また、ストッパピン41の上端部は、外装ケース24の天板部24cに形成されたピン挿通孔24r(図8(c)参照)に通されて、外装ケース24上に突出されている。そして、ストッパピン41の外装ケース24上に突出された上端部には、既述のように、その後側から、ファイバ押さえアーム32基端部の開位置ストッパ突部32eが当接されている。
また、操作部材42のピン把持片42bは、装置本体20の外装ケース24の後壁部24fの案内窓孔24pの下端部に配置されている。
図2に示すように、ファイバ押さえアーム32の基端部には、該基端部に形成した切り欠き部32gによって、既述の開位置ストッパ突部32eとは別に、ストッパピン41上端部への当接によってファイバ押さえアーム32の開方向への回動を規制するピン当接面32fが形成されている。図11に示すように、ファイバ押さえアーム32は、前記ピン当接面32fをストッパピン41上端部にその後側から当接させて開方向への回動を規制することで、先端部のファイバ押さえ部32bの、装置本体20のファイバ載せ台27に対する閉じ合わせ状態を維持可能である。
ファイバ押さえアーム32の基端部の開位置ストッパ突部32eとピン当接面32fとの間には、ファイバ押さえアーム32の押さえアーム本体32a基端部を貫通する軸挿通孔32hの中心軸線(枢軸11の中心軸線と一致)を中心に所定湾曲半径で湾曲する湾曲面32iが形成されている。開位置ストッパ突部32eは、前記湾曲面32iから径方向外側に突出する突部である。ピン当接面32fは、前記湾曲面32iから径方向内側に延在する段差面である。
ファイバ押さえアーム32基端部のピン当接面32fをストッパピン41上端部に当接させるには、図11に示すように、切り欠き部32gをストッパピン41の直上に位置させた状態で、操作片42aを装置本体20の外装ケース24に対して上昇限界位置まで上昇操作し、ストッパピン41上端部を切り欠き部32gに入り込ませる。
このとき、ストッパピン41上端は、前記切り欠き部32gに前記ピン当接面32fに垂直に形成された切り欠き部第2面32jに突き当てられる。但し、光ファイバカッタとしては、上昇限界位置まで上昇させたストッパピン41の上端が切り欠き部第2面32jに突き当たらず、該ストッパピン41上端と切り欠き部第2面32jとの間にはクリアランスが確保される構成も採用可能である。
上昇限界位置まで上昇させたストッパピン41の上端が当接されない切り欠き部第2面32jは、ストッパピン41上端の当接が回避できるように形成されていれば良く、前記ピン当接面32fに垂直である必要は無く、適宜形状に形成することが可能である。
前記光ファイバカッタ10を用いた光ファイバ1の切断は、まず、図1,図2に示すように、光ファイバ1を把持固定したファイバホルダ2を、装置本体20のホルダ載置台部24gのホルダ収容溝24jに収容してホルダ載置台部24gに載置し、前記光ファイバ1のファイバホルダ2から突出させた部分を、装置本体20の一対のファイバ載せ台27上に載置する。
図1に例示したファイバホルダ2は、ベース板2aと、該ベース板2a上に開閉可能に枢着された蓋板2bとの間に、光ファイバ1を把持固定する構造のものである。蓋板2bは、例えば磁気吸引可能な金属製のものを用い、ベース板2aに設けた磁石(永久磁石)の磁気吸引力によって、ベース板2aに光ファイバ1を押さえ込んで把持固定する。
光ファイバ1としては、例えば、単心の光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバを採用する。
次に、図3に示すように、刃部材付き可動ユニット23を手指などで装置本体20前側(図3左側)から押圧して初期位置から移動して外装ケース24に対して押し込み、切断準備位置に配置する。
これにより、刃台移動用スプリング25が引き伸ばされる。また、刃部材付き可動ユニット23の刃台22の係合突部22dの前側(図3左側)に刃台係止部材26の係合爪26bが入り込んで係合突部22dに係合し、刃部材付き可動ユニット23が刃台移動用スプリング25の弾性付勢力に抗して切断準備位置に係止される。
この光ファイバカッタ10は、装置本体20の刃台22を、外装ケース24から外側(前側)に突出する初期位置から、その先端が外装ケース24から外側(前側)へ初期位置に比べて小さい突出寸法で突出する切断準備位置へ押し込んで、刃台係止部材26(刃台係止部)に係止させることができる。このため、装置本体20の外装ケース24に対する刃台22の切断準備位置への押し込み操作を楽に円滑に行なうことができ、作業性を向上できる。刃台移動用スプリング25の弾性付勢力が比較的強い場合でも、初期位置から切断準備位置への刃台22の押し込み操作は楽に円滑に行なうことができる。
次に、図4〜図6に示すように、押さえレバー30を装置本体20に向かって押圧し(押し下げる)、閉じ方向に回動させる。
押さえレバー30の押し下げは、具体的には、レバー本体31の背板部31aの押し下げである。
なお、光ファイバカッタ10が初期状態にあるとき、すなわち図2の状態にあるとき、開放規制機構40のストッパピン41は下降限界位置にある。このとき、ストッパピン41の上端は、押さえアーム本体32a基端部の湾曲面32iに対して当接、あるいは僅かなクリアランスを介して離隔して配置されている。押さえアーム本体32a基端部の切り欠き部32gはストッパピン41上方からずれた位置にあるため、ストッパピン41を切り欠き部32gに入り込ませることはできない。
押さえレバー30の押し下げによる閉じ方向への回動は、ストッパピン41が下降限界位置にある状態で行なう。
押さえレバー30の押し下げによる閉じ方向への回動を開始すると、まず、図4に示すように、ファイバ押さえアーム32先端部のファイバ押さえ部32bが、装置本体20のファイバ載せ台27上の光ファイバ1に当接し、ファイバ押さえスプリング34を介して作用するレバー本体31からの押圧力によって、光ファイバ1をファイバ載せ台27に押さえ込む。
また、これと同時に、枕部アーム33の位置決め突片33cの突端(下端)が、刃台22の位置決め突壁22f上端面に当接し、枕部スプリング35を介して作用するレバー本体31からの押圧力によって、位置決め突壁22fに押圧される。
次いで、押さえレバー30の閉じ方向への回動継続により、ファイバ押さえスプリング34が弾性変形(圧縮コイルばねの場合は圧縮変形)され、ファイバ押さえアーム32先端部のファイバ押さえ部32bが光ファイバ1をファイバ載せ台27にしっかりと押さえ込む。
また、これと同時に、枕部スプリング35の弾性変形(圧縮コイルばねの場合は圧縮変形)も進行して、枕部アーム33の位置決め突片33cの突端(下端)が刃台22の位置決め突壁22f上端面に押し付けられる。その結果、枕部アーム本体33aの先端部下側に設けられている枕部33bが、装置本体20の一対のファイバ載せ台27上に架設状態に設けられた光ファイバ1の一対のファイバ載せ台27間に位置する部分に、その上方から接する位置に高精度に位置決めされる。
次いで、押さえレバー30の閉じ方向への回動継続により、図5に示すように、レバー本体31の背板部31aに突設されている係止解除突片31g(係止解除部)が、装置本体20の刃台係止部材26の後側延出部26dを下方へ押圧し、刃台係止部材26による刃部材付き可動ユニット23の係止を解除する。
前記係止解除突片31gは、レバー本体31の背板部31aからその対向面側に突出されている。この係止解除突片31gは、レバー本体31の閉じ方向への回動によって、外装ケース24のカバー部材24bの天板部24cに形成されている突片用窓孔24o(図1)から外装ケース24内に挿入される。
この係止解除突片31gによる刃部材付き可動ユニット23の係止解除は、係止解除突片31gによって刃台係止部材26の後側延出部26dを押し下げて、刃台係止部材26前端の係合爪26bを刃台22の係合突部22dよりも上方へ移動させることで実現される。
刃部材付き可動ユニット23は、刃台係止部材26による係止が解除されたら、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力によって、切断準備位置から初期位置へ移動される。そして、その移動途中で、刃部材21が、光ファイバ1のガラスファイバ部分の下側に、切断用の初期傷を形成する。
なお、レバー本体31の閉じ方向への回動は、ファイバ押さえスプリング34の弾性変形が限界に達し、レバー本体31のそれ以上の押し下げが規制されることで押し下げ限界となり、完了する。
光ファイバカッタ10は、係止解除突片31gによる刃部材付き可動ユニット23の係止解除と同時、あるいはその後に、レバー本体31が押し下げ限界に達するように構成される。
刃台22の位置決め突壁22fは、刃台22に一体に突設されているため、切断準備位置から初期位置への刃部材付き可動ユニット23の移動(図5左側への移動。前進)に伴って、刃台22と一体に前進する。
光ファイバカッタ10は、切断準備位置への係止の解除によって初期位置へ向かって移動した刃部材付き可動ユニット23の刃部材21が光ファイバ1に初期傷を形成した後に、刃台22の位置決め突壁22f上端面の後端(図5右側の端)が、枕部アーム33の位置決め突片33cの突端(下端)よりも前側に移動される。これにより、図6に示すように、枕部アーム33の位置決め突片33cが、枕部スプリング35の弾性付勢力によって、位置決め突壁22f後端から下方へ押し下げられる。その結果、枕部33bが、枕部スプリング35の弾性付勢力によって、外装ケース24の一対のファイバ載せ台27間に押し下げられて、一対のファイバ載せ台27間に架設状態の光ファイバ1をその上方から下方へ押し曲げて劈開により切断する。
これにより、光ファイバ1の切断が完了する。
なお、図示例の光ファイバカッタ10の刃台22の位置決め突壁22fは、外装ケース24の天板部24cの長孔24mから天板部24c上に突出されている。
刃台22の前進に伴い位置決め突壁22fの上端面後端から下方へ移動した枕部アーム33の位置決め突片33cは、外装ケース24の天板部24cの長孔24mに入り込む。
図12(a)、(b)は、光ファイバカッタ10を収容ケースに収容する方法を説明する図、図13は、光ファイバカッタ10を収容ケース51に収容した光ファイバカッタ内蔵ケース50を示す図である。
図13に例示した収容ケース51は、光ファイバカッタ10の装置本体20を収容可能なトレイ状のケース本体52と、該ケース本体52に対して開閉可能なトレイ状の蓋部材53とからなる半割り構造の容器である。蓋部材53は、ケース本体52に対して脱着可能になっている。この収容ケース51は、ケース本体52に蓋部材53を閉じ合わせて一体化することで、概ね外観板状に組み立てられる。ケース本体52に蓋部材53を閉じ合わせて収容ケース51を組み立てることで、光ファイバカッタ10を収容ケース51内に収容できる。なお、図示例の収容ケース51は、ケース本体52に光ファイバカッタ10の装置本体20を収容し、蓋部材53に押さえレバー30を収容する構成となっている。
また、組み立てられた収容ケース51は、外観板状のケース部54から突出する取っ手部55を有し、容易に搬送できる。
なお、収容ケース51としては、蓋部材53がケース本体52に対してヒンジ部を介して開閉自在に取り付けられている構成も採用可能である。
図示例の収容ケース51は、ケース部54のみならず、取っ手部55を含む全体が、該収容ケース51の厚み方向中央部で開閉する半割り構造となっている。
この収容ケース51のケース本体52及び蓋部材53は、それぞれプラスチック製の一体成形品である。ケース本体52及び蓋部材53は、それぞれケース部半体52a、53aに取っ手部半体52b、53bが一体に突設された構成になっている。
なお、収容ケースとしては、ケース本体及び蓋部材の一方のみに取っ手部を有する構成のものも採用可能である。
ここでは、光ファイバカッタ10を収容ケース51に収容する方法として、初期状態の光ファイバカッタ10を収容ケース51に収容する手順(収容方法)を説明する。
まず、図3に示すように、初期状態の光ファイバカッタ10の刃台22を装置本体20前側(図3左側)から押圧して、初期位置から切断準備位置へ移動し、刃台係止部材26によって刃部材付き可動ユニット23を切断準備位置に係止する。
次いで、レバー本体31を押し下げて、ファイバ押さえアーム32のファイバ押さえ部32bを装置本体20のファイバ載せ台27に閉じ合わせる。
但し、レバー本体31の押し下げは、刃台係止部材26による刃部材付き可動ユニット23の係止を解除しないようにする。
刃部材付き可動ユニット23を切断準備位置に係止している刃台係止部材26には、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力、及び係止部材スプリング26fの弾性付勢力が作用している。このため、光ファイバカッタ10は、レバー本体31の係止解除突片31gによる刃台係止部材26の後側延出部26dの押し下げ開始前の状態から後側延出部26dの押し下げを開始する際、レバー本体31の押し下げに要する押圧力が増大する。
作業者が手指で初期状態の光ファイバカッタ10のレバー本体31を押し下げる場合は、レバー本体31の係止解除突片31gの突端(下端)が刃台係止部材26の後側延出部26dに当接したときに、手指に衝撃力を感じることができる。したがって、作業者は、この衝撃力が感じられたとき、あるいはその前に、レバー本体31の押し下げを停止することで、光ファイバカッタ10を、ファイバ押さえアーム32のファイバ押さえ部32bを装置本体20のファイバ載せ台27に閉じ合わせ、かつ刃台係止部材26による刃部材付き可動ユニット23の係止を解除していない状態とすることができる。
図4に示すように、この光ファイバカッタ10は、ファイバ押さえアーム32のファイバ押さえ部32bを装置本体20のファイバ載せ台27に閉じ合わせ、かつ刃台係止部材26による刃部材付き可動ユニット23の係止を解除していない状態とすることで、押さえアーム本体32a基端部の切り欠き部32gを、装置本体20後端部のストッパピン41の上方に配置できる。
次に、図11に示すように、装置本体20後端部(図11右側の端部)の操作部材42の操作片42aを、例えば手指で下降限界位置から上方へ移動操作して上昇限界位置に配置する。これにより、ストッパピン41の上端部を押さえアーム本体32a基端部の切り欠き部32gに挿入できる。光ファイバカッタ10は、操作片42aを上昇限界位置に配置することで、押さえアーム本体32a基端部のピン当接面32fがストッパピン41上端部に当接する位置から開方向へのファイバ押さえアーム32の回動が規制される。その結果、押さえレバー30全体の装置本体20に対する開方向への回動も規制されることとなる。
操作片42aを上昇限界位置に配置する作業が完了したら、次に、図12(a)に示すように、光ファイバカッタ10を蓋部材53を取り外しておいたケース本体52のケース部半体52aの底板52c上に載置し、装置本体20をケース部半体52aに収容する。ここで、ケース本体52は、底板52cを例えば作業テーブル上等に載置し、その上方が開放された状態にしておく。
図12(a)、図13に示すように、ケース本体52のケース部半体52aには、底板52c外周部から底板52cの片面側に突出するリブ状の周囲壁52dが形成されている。この周囲壁52dは、底板52c外周部全周にわたって突設されている。
また、ケース本体52のケース部半体52aの底板52c上の周囲壁52dによって取り囲まれる内側の領域には、底板52c上に載置した光ファイバカッタ10の装置本体20の外装ケース24に当接して、装置本体20を底板52c上の所定位置に概略位置決めするための位置決めリブ52eが複数箇所に突設されている。
光ファイバカッタ10の装置本体20は、これら位置決めリブ52eによって取り囲まれる内側の収容領域に収容してケース本体52の底板52c上に載置する。光ファイバカッタ10は、装置本体20の外装ケース24のベースプレート24aの、外装ケース24内側とは反対の外面である底面24q(装置底面)を、ケース本体52の底板52cに対面させて底板52cに載置される。
図12(a)、(b)は、光ファイバカッタ10を底板52c上に載置したケース本体52を示す平面図である。
図12(a)、(b)に示すように、前記ケース本体52は、周囲壁52dの一部の平面視真っ直ぐに延在している部分52fと、複数の位置決めリブ52eの内、周囲壁52dの前記部分52fに平行に形成された位置決めリブ(図中52gを付記する。以下、受圧リブとも言う)との間に、光ファイバカッタ10の装置本体20がその前後方向を、前記部分52fと受圧リブ52gとの間の間隔方向に揃えて配置、収容される構成となっている。より具体的には、ケース本体52は、光ファイバカッタ10の装置本体20の前側(図12(a)、(b)において下側)を前記部分52fに対面させ、装置本体20の後端を受圧リブ52gに対面させた向きで、前記装置本体20が収容される構成となっている。
図12(a)に示すように、前記部分52fと受圧リブ52gとの間の離隔距離Lは、刃部材付き可動ユニット23が切断準備位置に配置された状態の光ファイバカッタ10の装置本体20の前後方向(図12(a)、(b)において上下方向)寸法に比べて若干大きく、かつ刃部材付き可動ユニット23を初期状態に配置したときの装置本体20の前後方向寸法に比べて若干小さい寸法になっている。
このため、光ファイバカッタ10の装置本体20をケース本体52に収容したときには、前記部分52fと受圧リブ52gとの間に、前記部分52f及び受圧リブ52gの間隔方向への前記装置本体20のがたつきを許容する大きさの隙間Δtが生じる。
光ファイバカッタ10は、装置本体20を前記部分52fと受圧リブ52gとの間に配置してケース本体52に収容した後、押さえレバー30のレバー本体31を押し下げ操作し、切断準備位置にある刃部材付き可動ユニット23の刃台22を初期位置に向かって突出させる。これにより、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力によって、光ファイバカッタ10の装置本体20の刃台22前端が前記部分52fに押し当てられ、装置本体20後端が前記受圧リブ52gに押し当てられる。その結果、光ファイバカッタ10の装置本体20が前記部分52fと受圧リブ52gとの間に保持された状態(以下、ケース壁間保持状態とも言う)となる。
刃台22の係止解除による突出は、前記隙間を利用した目視及び/又は刃台22前端が前記部分52fに当接したときに発生する振動によって確認できる。
ケース本体52の前記部分52f及び受圧リブ52gは、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力を受圧する受圧壁として機能する。
以下、前記部分52fを前側受圧壁、前記受圧リブ52gを後側受圧壁とも言う。
光ファイバカッタ10をケース壁間保持状態としたら、次に、ケース本体52に蓋部材53を一体化し、収容ケース51を組み立てる。
これにより、収容ケース51内への光ファイバカッタ10の収容が完了し、光ファイバカッタ内蔵ケース50が組み立てられる。
ケース壁間保持状態となった光ファイバカッタ10は、収容ケース51(具体的にはケース本体52)によって該ケース本体52に対して容易には変位しないように安定支持される。このため、光ファイバカッタ内蔵ケース50は、光ファイバカッタ10の、前側受圧壁52fと後側受圧壁52gとの間隔方向のがたつきを解消できるとともに、前側受圧壁52fと後側受圧壁52gとの間隔方向以外の方向のがたつき発生も防ぐことができる。
光ファイバカッタ内蔵ケース50は、光ファイバカッタ10を収容ケース51に収容する作業において、装置本体20を刃部材付き可動ユニット23が切断準備位置にある状態でケース本体52に収容した後に、レバー本体31の押し下げによって刃部材付き可動ユニット23を初期位置に向かって突出させるだけで、光ファイバカッタ10を簡単にケース壁間保持状態とすることができる。ケース壁間保持状態とした光ファイバカッタ10は、刃台移動用スプリング25の弾性付勢力によって、収容ケース51の互いに離隔した位置にある受圧壁52f、52g間に保持されるため、収容ケース51内での光ファイバカッタ10のがたつきを簡単かつ確実に解消できる。
装置本体20は、該装置本体20とその幅方向(図12(a)、(b)、図13において左右方向)両側の位置決めリブ52eとの間に隙間が存在する場合、光ファイバカッタ内蔵ケース50に比較的強い振動等の外力が作用したときに、幅方向両側の位置決めリブ52e間での変位を生じる可能性はある。
但し、ケース壁間保持状態の光ファイバカッタ10は、前側受圧壁52fと後側受圧壁52gとの間に保持されていることで、前記幅方向両側の位置決めリブ52e間での変位を抑制できる。また、外力による急激な変位を阻止できるため、収容ケース51との衝突を防ぐことができ、衝突による部品の位置ずれや変形を確実に防止できる。
このため、光ファイバカッタ内蔵ケース50は、光ファイバカッタ10の、光ファイバへの傷形成精度や切断の精度を安定に保つことができる。
収容ケース51内でケース壁間保持状態とした光ファイバカッタ10の収容ケース51からの取り出しは、ケース本体52に対して蓋部材53を開放した後、光ファイバカッタ10をケース本体52から引っ張り出すことで簡単に行える。
特に、装置本体20の前側(図12(a)、(b)において下側)は、刃部材付き可動ユニット23前端のみが受圧壁(前側受圧壁52f)に当接する構成であり、前側受圧壁52fとの接触面積が小さいため、刃台22前端を受圧壁に沿って摺動させるようにしてケース本体52からの取り出しを安定かつ簡単に行える。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、刃部材付き可動ユニットの切断準備位置は、刃台の外装ケースから前側へ初期位置に比べて小さい突出寸法で突出する位置に限定されず、刃台前端が外装ケース前面と概ね面一、あるいは、外装ケース前面よりも後側にずれた位置とすることも可能である。
光ファイバカッタとしては、刃台移動用スプリングとして引っ張りコイルばねを用いた構成に限定されない。光ファイバカッタは、刃台移動用スプリングとして圧縮コイルばねを用いた構成も採用可能である。圧縮コイルばねを用いた構成は、刃部材付き可動ユニットを初期位置から切断準備位置へ移動することで圧縮コイルばねが圧縮変形され、切断準備位置から初期位置への刃部材付き可動ユニットの移動を圧縮コイルばねの弾性付勢力によって行なうものである。
1…光ファイバ、10…光ファイバカッタ、12…開放用ばね、20…装置本体、21…刃部材、22…刃台、23…刃部材付き可動ユニット、24…外装ケース、24q…底面(装置底面)25…刃台移動用スプリング、26…刃台係止部(刃台係止部材)、27…ファイバ載せ台、30…押さえレバー、31…レバー本体、31g…係止解除部(係止解除突片)、32…ファイバ押さえアーム、32a…押さえアーム本体、32b…ファイバ押さえ部、33…枕部アーム、33a…枕部アーム本体、33b…枕部、34…ファイバ押さえスプリング、35…枕部スプリング、40…開放規制機構。

Claims (3)

  1. 光ファイバカッタを収容ケースに取り出し可能に収容してなり、
    前記光ファイバカッタは、
    光ファイバのガラスファイバ部分に傷を形成するための刃部材を刃台に取り付けた構成の刃部材付き可動ユニットが、外装ケース外側からの押し込み操作によって初期位置から切断準備位置へ移動可能に設けられた装置本体と、前記装置本体に開閉可能に枢着されたレバー本体及びファイバ押さえアームを具備する押さえレバーと、前記レバー本体の前記装置本体に対面される側にスプリングを介して前記レバー本体から離隔させて設けられた前記ファイバ押さえアームを前記装置本体に対して開方向に弾性付勢する開放用ばねと、前記装置本体における前記ファイバ押さえアームの枢着箇所付近に設けられた開放規制機構とを有し、
    前記装置本体は、前記外装ケースの天板部に設けられて光ファイバを支持するファイバ載せ台と、前記切断準備位置に配置された刃台を付勢して前記初期位置に移動するための刃台移動用スプリングと、前記刃台を前記切断準備位置に係止しかつ係止解除操作によって前記刃台の係止を解除する刃台係止部とを有し、前記刃台を、前記刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって切断準備位置から初期位置へ移動させることで、前記刃部材によって、前記ファイバ載せ台に支持された光ファイバに傷を形成可能に構成され、
    前記刃台は、前記外装ケースから外側に突出する前記初期位置から、その先端が前記装置本体の外装ケース外面から突出しないかあるいは前記外装ケースから外側へ前記初期位置に比べて小さい突出寸法で突出する前記切断準備位置へ押し込み可能であり、
    前記押さえレバーの前記ファイバ押さえアームには、前記レバー本体の前記装置本体に対する閉じ操作によって前記装置本体のファイバ載せ台に対して閉じ合わせ可能なファイバ押さえ部が先端部に突設され、前記押さえレバーの前記レバー本体には、前記ファイバ押さえ部が前記ファイバ載せ台に閉じられた状態における該レバー本体の閉じ操作によって前記刃台係止部を係止解除操作する係止解除部が設けられ、
    前記開放規制機構は、前記ファイバ押さえアームの前記ファイバ押さえ部が前記装置本体の前記ファイバ載せ台に閉じられかつ前記装置本体の前記刃台係止部が前記刃台を前記切断準備位置に係止した状態で、前記ファイバ押さえアームの開方向への回動の規制及び許可を切り替え可能であり、
    前記ファイバ押さえ部が前記ファイバ載せ台に閉じられた前記ファイバ押さえアームの開方向への回動を前記開放規制機構によって規制した状態で、前記ファイバ押さえアームから前記装置本体とは反対の背面側に離隔して配置された前記レバー本体を閉じ方向に回動可能、かつ該回動を行なうことで前記係止解除部によって、前記刃台を前記切断準備位置に係止している前記刃台係止部を係止解除操作可能に構成され、
    前記光ファイバカッタは、前記収容ケースの互いに離隔した位置に形成された受圧壁の間に配置され、前記切断準備位置から前記装置本体の外装ケース前側に突出された刃部材付き可動ユニットの先端と、装置本体後端部とを、前記刃台移動用スプリングの弾性付勢力によって、それぞれ前記受圧壁に当接させて、前記受圧壁間に保持され、
    前記開放規制機構によって、前記ファイバ載せ台に対する閉じ位置にある前記ファイバ押さえ部の前記ファイバ載せ台に対する離隔方向への移動が規制されている光ファイバカッタ内蔵ケース。
  2. 前記光ファイバカッタの前記装置本体は、前記刃台の移動に伴う前記刃部材の可動範囲を介して両側に配置された一対の前記ファイバ載せ台を有し、
    前記押さえレバーは、前記装置本体の前記一対のファイバ載せ台に架設状態に載置された光ファイバの前記一対のファイバ載せ台間に位置する部分を押圧して、前記刃部材によって傷を形成した光ファイバを劈開により破断させる枕部を有し、
    該枕部は、前記レバー本体の前記装置本体に対する開位置から閉じ方向への回動によって前記装置本体に対面される側に、スプリングを介して前記レバー本体から離隔させて設けられている請求項1に記載の光ファイバカッタ内蔵ケース。
  3. 前記収容ケースは、ケース本体と該ケース本体に対して開閉可能な蓋部材とを有し、
    前記光ファイバカッタは、前記装置本体の底面を、前記収容ケースのケース本体の底板に対面させ、前記ケース本体の底板の片面側の互いに離隔した位置に突設された前記受圧壁の間に配置されている請求項1又は2に記載の光ファイバカッタ内蔵ケース。
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