JP4412298B2 - 情報提供システム,端末装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関連する情報を提供する情報提供システムに関する。
上述したような情報提供システムとしては、例えば、運転者が定めた車両の運転環境を運転者側装置(ICカード)に記憶させておき、これを車両に備えられた車両側装置(車載機器)を介して読み取らせることで、その運転者の運転環境を車両側に提供する、といったシステムがある(特許文献1参照)。
このシステムであれば、車両において、そのように提供を受けた運転環境への設定を行うことにより、運転者それぞれに適した運転環境を容易に再現することができる。
特開2002−120670号公報
しかし、上述した情報提供システムは、あらかじめ設定された運転環境を再現することを目的とするものであるため、運転者が車両を利用するに際しての利便性を向上させることはできても、降車時の不具合を改善することはできない。
車両を降りる際には、例えば、運転者が各種ランプ類を消し忘れたり、ドアをロックすることを忘れたり,というように、降車する際に通常設定しておくべき状態とは異なる状態にしてしまうことがある。このような状態は、車両のバッテリを無用に消費させる,車両内への不正な侵入を許してしまい車両内に置かれた物品の盗難に遭いやすくなる,といったことの要因になってしまうため、望ましいことではない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、降車時に通常設定しておくべき状態とは異なる状態にしてしまうことに起因する不具合を改善するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の情報提供システムは、車両に備えられる車両側装置と、該車両を運転する運転者に携帯させる運転者側装置と、運転者が立ち寄りうる施設に備えられる施設側装置と、で構成される情報提供システムである。
これらのうち、車両側装置は、車両における各部分の状態を検出する状態検出手段と、該状態検出手段により検出される状態に基づいて、運転者が降車したことを検出する降車検出手段と、該降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記状態検出手段により検出される状態である検出状態,および,運転者が降車する際の通常の状態として定められた通常状態が関連づけられた関連情報を、前記運転者側装置に送信する車両側送信手段と、前記状態検出手段により状態が検出された際に、前記通常状態を、前記検出状態が反映された状態となるように修正する状態修正手段と、を備えている。
また、前記運転者側装置は、前記車両側装置から送信される関連情報を記憶する情報記憶手段と、該情報記憶手段により記憶された関連情報を、前記施設側装置に送信する運転者側送信手段と、を備えている。
そして、施設側装置は、前記運転者側装置から送信される関連情報に基づいて、該関連情報に関連づけられた前記検出状態と前記通常状態とが同視しうる状態であるか否か、および、同視しうる状態でない場合においてどの程度相違しているかを表す相違度合を判定する相違判定手段と、該相違判定手段による判定結果に応じた報知を行う報知手段と、を備えている。
このように構成された情報提供システムでは、運転者の降車が検出された際、その時点での車両における各部分の状態(検出状態),および,降車時における通常の状態(通常状態)が関連づけられた関連情報が運転者側装置にて記憶される。
その後、この運転者側装置を携帯する運転者が、施設側装置の備えられた施設(施設側装置の受信圏内)に到着すると、その運転者側装置において先に記憶された関連情報が施設側装置に送信される。この関連情報を受信した施設側装置では、その関連情報における検出状態と通常状態とがどの程度相違しているか否かの判定を経て、その判定結果に応じた報知が行われる。
そのため、降車時に車両における各部の状態が通常とは異なる不適切な状態になっていたとしても、施設側装置の報知により、運転者または施設の従業員など運転者周辺の者(以降、「運転者等」という)にそのように不適切な状態になっていることを認識させ、適切な状態に設定すべきことを促すことができる。
より具体的な例を挙げて説明すると、例えば、降車時に各種ランプ類を消すことがその各種ランプ類における通常状態である場合には、各種ランプ類を消し忘れてしまうと、その各種ランプ類の検出状態は通常状態と相違するものとなる。また、降車時にドアを施錠することがドアにおける通常状態である場合には、ドアの施錠を忘れてしまうと、そのドアの検出状態は通常状態と相違するものとなる。このような場合には、通常状態と相違していることを報知できるため、運転者等が各種ランプ類を消したり、ドアを施錠したりすることで、車両のバッテリを無用に消耗させたり、車両内に置かれた物品の盗難に遭うことを防止できる。
なお、この構成における状態検出手段により検出すべき状態は、車両における各部分の状態であればよく、その具体的な内容は特に限定されない。例えば、車両の内部または外部を照らす各種ランプ類の点灯状態,各ドアにおける施錠の状態,各ドアにおける窓の開閉状態,各ドアの開閉状態,エンジンの動作状態,などを検出することが考えられる。その他、車載カメラにより撮影される映像を車両内外の状態として検出することなども考えられる。
また、上述した降車検出手段は、運転者が降車したことを検出するための手段であって、例えば、状態検出手段がエンジンの動作状態や各ドアの開閉状態などを検出するように構成されている場合であれば、エンジンが停止したこと,エンジンが停止した状態が所定時間以上継続したこと,エンジンが停止して運転席側のドアにより一連の開閉動作が行われたこと,などを運転者が降車したこととして検出するように構成すればよい。
また、上述した運転者側装置の運転者側送信手段は、施設側装置に対して関連情報を送信する手段であり、その送信のタイミングについては特に限定されない。例えば、記憶部に記憶された関連情報を定期的に送信するように構成することが考えられる。また、施設側装置からの要求を受けたタイミングで関連情報を送信するように構成することも考えられる。
また、上述した報知手段による報知は、どのように行われる構成としてもよいが、例えば、表示装置に対してメッセージを表示させる,スピーカからメッセージを音声として出力させる,所定の通信先(例えば、電話番号,電子メールアドレスなど)にメッセージを送信する,といった構成を考えることができる。
また、上述した車両側送信手段により送信される関連情報について、その内容は特に限定されない。例えば、検出状態として検出された各部分の状態をそれぞれ数値化してなる1以上のパラメータ,および,通常状態である各部分の状態をそれぞれ数値化してなる1以上のパラメータそのものを、関連情報として送信することが考えられる。
このためには、例えば、請求項2に記載の情報提供システムのように構成するとよい。
この情報提供システムの車両側装置において、車両側送信手段は、前記降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記検出状態として検出された各部分の状態をそれぞれ数値化したパラメータからなるパラメータ群,および,前記通常状態である各部分の状態をそれぞれ数値化したパラメータからなるパラメータ群を特定可能な情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されている。そして、施設側装置において、相違判定手段は、前記運転者側装置から送信される関連情報に基づいて、該関連情報で特定されるパラメータ群それぞれのパラメータを、車両における同一部分の状態を数値化したパラメータ同士で比較し、該比較したパラメータの中に、所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在しているか否かを判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、車両側装置は、単に各状態を数値化してなるパラメータそれぞれを関連情報として送信するだけでよく、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかといった判定に関する処理を行う必要がない。これにより、車両側装置における処理の負荷を軽減することができる。
なお、この構成において、関連情報で特定されるパラメータそれぞれは、状態検出手段が各部分の状態をパラメータとして検出するものである場合であれば、そのパラメータそのものとすればよいし、そのパラメータを適切なデータ形式に変換したパラメータとしてもよい。
また、上述した車両側送信手段により送信される関連情報としては、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかといった判定を行った結果を示す情報とすることも考えられる。
このためには、例えば、請求項3に記載の情報提供システムのように構成するとよい。
この情報提供システムの車両側装置においては、前記降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータからなるパラメータ群,および,前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータからなるパラメータ群を、車両における同一部分の状態を数値化したパラメータ同士で比較する状態比較手段を備えている。そして、前記車両側送信手段が、前記状態比較手段による比較の結果を示す情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されている。また、施設側装置において、相違判定手段は、前記運転者側装置から送信される関連情報で示される比較の結果に基づいて、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータの中に、前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータと比較して所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否かを判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、施設側装置は、運転者側装置から送信されてくる関連情報に基づいて、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかを、その関連情報で示される比較結果から直ちに判定することができる。これにより、施設側装置において検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかを判定するための処理が必要なくなるため、その処理負荷を軽減することができる。このような負荷の軽減は、運転者側装置の数が多くなり、同一の施設側装置で多くの判定および報知を行わなければならないような状況下において特に有効といえる。
なお、この構成において、車両側送信手段により送信される関連情報は、状態比較手段による比較の結果を示すものであれば、どのような形式のものであってもよい。例えば、検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータの中に所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否かを、比較の結果とすることが考えられる。また、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否か、および、存在している場合にどのパラメータがしきい値以上相違しているのかといったことを、比較の結果を示す情報とすることも考えられる。
また、この構成において、車両側装置の車両側送信手段は、状態比較手段による比較の結果を示す情報をその内容に拘わらず運転者側装置に送信するものとすればよいし、その内容に応じて関連情報を送信したり、送信しなかったりするものとしてもよい。
例えば、状態比較手段による比較により、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているとの結果が得られた場合にのみ、その結果を示す情報を送信するようにすることが考えられる。このためには、例えば、請求項4に記載の情報提供システムのように構成するとよい。
この情報提供システムの車両側装置において、車両側送信手段は、前記状態比較手段による比較の結果、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータの中に、前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータと比較して所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在している場合にのみ、その旨を示す情報を前記関連情報として前記運転者装置に送信する、ように構成されている。そして、施設側装置において、相違判定手段は、前記運転者側装置から関連情報が送信されてきた場合に、前記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているとの結果が得られた場合でなければ、車両側装置から運転者側装置,運転者側装置から施設側装置に対する通信が発生しない。そのため、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在していない,つまり通常状態と同視しうる適切な状態である場合に、無用な通信が発生しないようにすることができ、これにより、各装置間のトラフィックを抑制することができる。
ところで、上述した各施設側装置の報知手段は、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否かに拘わらず、その結果に応じた報知を行う構成とすればよいし、その結果に応じて報知を行ったり行わなかったりする構成としてもよい。
この後者のようにするためには、例えば、請求項5に記載の情報提供システムのように構成することが考えられる。
この情報提供システムは、報知手段が、前記相違判定手段により前記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定された場合にのみ、車両における各部分に、前記通常状態である各部の状態と相違している状態となっている部分がある旨を報知する、ように構成されている。
このように構成すれば、しきい値以上相違しているパラメータが存在している場合でなければ、その旨の報知が行われない。そのため、しきい値以上相違しているパラメータが存在していない,つまり通常状態と同視しうる適切な状態である場合に報知を行わないようにすることで、無用な報知により運転者等を混乱させないようにすることができる。
また、上述した通常状態は、運転者が降車する際の通常の動作状態であり、その内容は予め定められた固定の値を示すものであればよい。しかし、運転者が降車する際の状態は、その運転者の好み,クセ,習慣などによって異なりうるものであることから、そのような事情に応じて修正できることが望ましい。そのための構成としては、例えば、上記構成のように構成することが考えられる。
この情報提供システムの車両側装置においては、前記状態検出手段により状態が検出された際に、前記通常状態を、前記検出状態が反映された状態となるように修正する状態修正手段を備えている。
このように構成すれば、状態検出手段により検出状態が検出される毎に、その検出状態との相違を判定する際の基準となる通常状態を、その検出された検出状態,つまり運転者の好み,クセ,習性などが反映されたものへと修正することができる。
なお、この構成における状態修正手段は、状態検出手段により状態が検出される毎に、全ての検出状態に基づいて通常状態を修正する構成とすればよいが、その検出状態に応じて修正したりしなかったりするように構成してもよい。例えば、状態検出手段により検出された状態が、その時点における通常状態と同一の状態またはこれと近似する状態である場合には、この通常状態の修正をしないように構成することが考えられる。
また、この状態修正手段による通常状態の修正方法については特に限定されない。例えば、状態検出手段により状態が検出される毎に、検出状態の履歴を記録していき、そうして記録された検出状態を平均化した状態を、新たな通常状態とすることが考えられる。
また、上述した各情報提供システムにおける通常状態は、1種類のみ用意しておけばよいが、複数のものを用意しておき、条件に応じて使い分けるように構成してもよい。その場合における「条件」としては、例えば、車両の現在地を考えることができる。
このように、車両の現在地に応じて通常状態を使い分けるための構成としては、例えば、請求項に記載の情報提供システムのように構成することが考えられる。
この情報提供システムの車両側装置においては、前記車両の現在地を示す位置情報を取得可能な位置特定手段と、前記車両の現在地に応じて用意された複数の前記通常状態のうち、前記位置特定手段により特定された現在地に対応する通常状態を特定する状態特定手段と、を備えている。そして、前記車両側送信手段が、前記検出状態,および,前記状態特定手段により特定される通常状態が関連づけられた情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されている。
このように構成すれば、車両の現在地に応じて、複数の通常状態を使い分けることができる。これにより、車両の現在地に応じて各部分の状態が異なるような使用環境においても、検出状態と通常状態との相違を適切に判定できるようになる。
また、請求項に記載の端末装置は、請求項1からのいずれかに記載の車両側装置の備える全ての手段を備えている。
このように構成された端末装置によれば、請求項1からのいずれかに記載の情報提供システムの一部を構成することができる。
また、請求項に記載の端末装置は、請求項1からのいずれかに記載の施設側装置の備える全ての手段を備えている。
このように構成された端末装置によれば、請求項1からのいずれかに記載の情報提供システムの一部を構成することができる。
また、請求項に記載のプログラムは、請求項1からのいずれかに記載の車両側装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1からのいずれかに記載の情報提供システムの一部を構成することができる。
また、請求項1に記載のプログラムは、請求項1からのいずれかに記載の施設側装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1からのいずれかに記載の情報提供システムの一部を構成することができる。
なお、上述した各プログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して車両側装置,施設側装置や、これらを利用するユーザに提供されるものである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
情報提供システム1は、図1に示すように、車両100に搭載された車両側装置10,車両100を運転する運転者に携帯させる運転者側装置20,運転者が立ち寄りうる施設に備えられた施設側装置30などからなる。
車両側装置10は、車両側装置10全体の動作を制御する制御部12,各種情報を記憶するための記憶部14,運転者側装置20に対して無線通信にてデータを送信する通信部16などを備えている。これらのうち、制御部12は、車両100における各種装置と通信可能に接続され、これら装置それぞれからその通知を受けるように構成されている。
この車両100における各種装置とは、それぞれが車両100各部分の状態を検出し、その検出結果を示す情報を定期的に,または,車両側装置10からの要求を受けて、車両側装置10へと通知するように構成されたものである。この車両100における各種装置としては、例えば、以下に示すようなものがある。
・エンジン制御装置111:エンジンの制御を実施する装置であって、エンジンの始動,停止といった動作状態を検出し、その動作状態を数値化(例えば、始動は「1」,停止は「0」など)したパラメータを車両側装置10に通知する。
・車両外照明制御装置113:車両100外部に備えられたランプ類の点灯および消灯を制御する装置であって、ランプ類の点灯,消灯といった状態を検出し、その状態を数値化(例えば、点灯は「1」,消灯は「0」など)したパラメータを車両側装置10に通知する。
・車両内照明制御装置115:車両100内部に備えられたランプ類の点灯および消灯を制御する装置であって、ランプ類の点灯,消灯といった状態を検出し、その状態を数値化(例えば、点灯は「1」,消灯は「0」など)したパラメータを車両側装置10に通知する。
・ドアロック制御装置117:車両100におけるドアの施錠および解錠を制御する装置であって、ドアの施錠,解錠といった状態を検出し、その状態を数値化(例えば、施錠は「1」,解錠は「0」など)したパラメータを車両側装置10に通知する。
・パワーウインド制御装置119:車両100における窓の開閉を制御する装置であって、窓の開閉度合いといった状態を検出し、その状態を数値化(例えば、開閉度合いに応じて「10」〜「0」など)したパラメータを車両側装置10に通知する。
・モニタカメラ121:車両100内部を撮影する装置であって、車両100内部の状態を検出(撮影)し、その状態を示すパラメータ(画像)を車両側装置10に通知(送信)する。
運転者側装置20は、運転者側装置20全体の動作を制御する制御部22,後述する関連情報など各種情報を記憶するための記憶部24,車両側装置10および施設側装置30それぞれとの間で無線通信を実現する通信部26などを備えている。なお、本実施形態において、この運転者側装置20は、車両100のエンジンキーと一体に構成されている。
施設側装置30は、施設側装置30全体の動作を制御する制御部32,運転者側装置20との間で無線通信を行う通信部34,後述する処理に従って各種情報の報知を行う情報報知部36などを備えている。これらのうち、情報報知部36は、制御部32からの指令に従って各種情報を表示する表示装置により構成されている。
(2)車両側装置10による状態通知処理
以下に、車両側装置10の制御部12により実行される状態通知処理の処理手順を図2に基づいて説明する。この状態通知処理は、車両100の起動(イグニッションキーON)に伴って車両側装置10が起動した以降、繰り返し実行される。
この状態通知処理が起動されると、まず、運転者の降車が検出されるまでの待機がなされる(s110:NO)。ここでは、車両100における各種装置のうち、エンジン制御装置111からエンジンの停止が通知され、その後、一定時間(例えば、10秒)内にエンジンの始動が通知されなかったことをもって、運転者の降車が検出されたと判定する。
このs110で、運転者の降車が検出されたと判定された場合(s110:YES)、現時点での車両100における各部分の状態を示すパラメータが収集される(s120)。ここでは、車両100における装置それぞれに対して状態の通知が要求され、この要求に応じて通知されてきたパラメータが収集される。こうして収集されたパラメータで示される状態それぞれは、現時点で検出された車両100における各部分の状態(以降、「検出状態」という)である。
次に、通常状態を示すパラメータそれぞれが記憶部14から読み出される(s130)。この「通常状態」とは、運転者が通常の状況で降車するときの車両100における各部分の状態(いつも通りに降車するときの状態として想定される状態)のことである。また、「通常状態を示すパラメータ」とは、そのような状態をそれぞれ数値化して表したものであり、あらかじめ記憶部14に記憶されたものである。なお、これら「通常状態を示すパラメータ」それぞれは、以降の処理でその内容が適宜更新されるものであり、その更新時の算出に用いられる後述の「累積値」,「累積回数」を示す情報が対応付けられた状態で記憶部14に記憶されている。
次に、s120にて収集されたパラメータ群(以降、「検出パラメータ群」という),および,s130にて読み出されたパラメータ群(以降、「通常パラメータ群」という)それぞれが関連づけられた関連情報が生成され、これが、通信部16を介して運転者側装置20に送信される(s140)。ここでは、上述した各パラメータ群そのものを示す情報が関連情報として生成される。このs140にて送信された関連情報を受信した運転者側装置20では、その関連情報が記憶部24に記憶(上書き)される。
次に、検出パラメータ群および通常パラメータ群それぞれの照合が行われる(s150)。ここでは、検出パラメータ群のパラメータが、それぞれ通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータと比較され、このパラメータと所定のしきい値以上相違しているパラメータ(本実施形態では、一致しないパラメータ)が存在するか否かがチェックされる。なお、上述した「通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータ」とは、通常パラメータ群のパラメータのうち、そのパラメータにて状態が表される車両100の部分が、検出パラメータ群における対象パラメータ(照合の対象となるパラメータ)にて状態が表される車両100の部分と一致するパラメータのことである。
次に、s150による照合の結果に基づいて、検出パラメータ群のパラメータの中に、通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータと所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在しているか否かがチェックされる(s160)。
このs160で、上記しきい値以上相違しているパラメータが存在してないと判定された場合(s160:NO)、プロセスがs110へ戻る。
一方、s160で、上記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定された場合(s160:YES)、通常状態を更新するための更新パラメータが算出される(s170)。ここでは、まず、通常パラメータ群のパラメータそれぞれについて、そのパラメータに対応付けられた「累積値」に、検出パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータが加算され、また、同じく対応付けられた「累積回数」に、「1」が加算される。なお、上述した「検出パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータ」とは、検出パラメータ群のパラメータのうち、そのパラメータにて状態が表される車両100の部分が、通常パラメータ群における対象パラメータ(算出の対象となるパラメータ)にて状態が表される車両100の部分と一致するパラメータのことである。そして、通常パラメータ群のパラメータそれぞれについて、そのパラメータに対応付けられた「累積値」が同じく対応付けられた「累積回数」で除算され、こうして除算された値が、そのパラメータの更新パラメータとして算出される。
そして、記憶部14に記憶された「通常状態を示すパラメータ」が、s170にて算出された更新パラメータそれぞれに更新された後(s180)、プロセスがs110へ戻る。このs180において、記憶部14に記憶されたパラメータそれぞれは、s170にて算出されたパラメータにおいて対応するパラメータに更新(上書き)される。ここで、「s170にて算出されたパラメータにおいて対応するパラメータ」とは、s170にて算出されたパラメータのうち、そのパラメータにて状態が表される車両100の部分が、記憶部14に記憶された「通常状態を示すパラメータ」における対象パラメータ(更新の対象となるパラメータ)にて状態が表される車両100の部分と一致するパラメータのことである。
(3)施設側装置30による情報報知処理
以下に、施設側装置30の制御部32により実行される情報報知処理の処理手順を図3に基づいて説明する。この情報報知処理は、施設側装置30が起動した以降、繰り返し実行される。
この情報報知処理が起動されると、まず、所定の待機時間(例えば、1秒)を経て、運転者側装置20に対して関連情報が要求される(s210)。この要求は、施設側装置30の受信圏内に存在する運転者側装置20に受信され、この要求を受けた運転者側装置20からは、その運転者側装置20の所有者(運転者)を識別可能な情報と共に、記憶部24に記憶された関連情報が返信されてくる。
次に、s210による要求の後、所定時間(例えば、500ms)以内に関連情報が送信されてきたか否かがチェックされる(s220)。
このs220で、所定時間以内に関連情報が送信されてこないと判定された場合(s220:NO)、プロセスがs210へ移行する。
一方、s220で、所定時間以内に関連情報が送信されてきたと判定された場合(s220:YES)、そのように受信された関連情報で示される検出パラメータ群,通常パラメータ群それぞれの照合が行われる(s230)。ここでは、検出パラメータ群のパラメータが、それぞれ通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータと比較され、このパラメータと所定のしきい値以上相違しているパラメータ(本実施形態では、30%以上の差があるパラメータ)が存在するか否かがチェックされる。なお、上述した「通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータ」とは、上述したのと同様のパラメータのことである。
次に、s230による照合の結果に基づいて、検出パラメータ群のパラメータの中に、通常パラメータ群のパラメータにおいて対応するパラメータと所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在しているか否かがチェックされる(s240)。
このs240で、上記しきい値以上相違しているパラメータが存在してないと判定された場合(s240:NO)、プロセスがs210へ戻る。
一方、s240で、上記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定された場合(s240:YES)、その旨の情報が報知される(s250)。ここでは、情報報知部36に対してメッセージを表示すべき旨を指令し、この指令を受けた情報報知部36が、そのメッセージの表示を行う。なお、ここで表示されるメッセージは、s220にて受信した関連情報を送信してきた運転者側装置20を所有するユーザの車両100が、いつもと違う状態で降車された状態であることを知らせるためのものである。
(4)作用,効果
このように構成された情報提供システム1では、運転者の降車が検出された際(図2のs110で「YES」)、その時点での車両100における各部分の状態(検出状態),および,降車時における通常の状態(通常状態)が関連づけられた関連情報が運転者側装置20にて記憶される(同図s140)。
その後、この運転者側装置20を携帯する運転者が、施設側装置30の備えられた施設(施設側装置30の受信圏内)に到着すると、その運転者側装置20において先に記憶された関連情報が施設側装置30に送信される(図3のs220)。この関連情報を受信した施設側装置30では、その関連情報における検出状態と通常状態とがどの程度相違しているか否かの判定を経て、その判定結果に応じた報知が行われる(同図s230〜s250)。
そのため、降車時に車両における各部の状態が通常とは異なる不適切な状態になっていたとしても、施設側装置30の報知により、運転者または施設の従業員など運転者周辺の者(以降、「運転者等」という)にそのように不適切な状態になっていることを認識させ、適切な状態に設定すべきことを促すことができる。
より具体的な例を挙げて説明すると、例えば、降車時に各種ランプ類を消すことがその各種ランプ類における通常状態である場合には、各種ランプ類を消し忘れてしまうと、その各種ランプ類の検出状態は通常状態と相違するパラメータになる。また、降車時にドアを施錠することがドアにおける通常状態である場合には、ドアの施錠を忘れてしまうと、そのドアの検出状態は通常状態と相違するパラメータになる。このような場合には、通常状態と相違していることを報知できるため、運転者等が各種ランプ類を消したり、ドアを施錠したりすることで、車両のバッテリを無用に消耗させてしまうこと,車両内に置かれた物品の盗難に遭うことを防止できる。
また、車両側装置10は、通常状態および検出状態それぞれを示すパラメータ群を関連情報として送信することで、運転者側装置20を介して車両100の状態を示す情報を施設側装置30に送信している。そして、この関連情報を受信した施設側装置30が、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかといった判定に関する処理を行うように構成されている。そのため、車両側装置10は、このように数値化したパラメータを送信するだけでよく、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかといった判定に関する処理を行う必要がない。これにより、車両側装置10における処理の負荷を軽減することができる。
また、上記実施形態において、施設側装置30は、パラメータ群の照合を経てしきい値以上相違するパラメータがある場合にのみ、その旨の報知を行うように構成されている(図3のs240,s250)。そのため、しきい値以上相違しているパラメータが存在していない,つまり通常状態と同視しうる適切な状態である場合に報知を行わないようにすることで、無用な報知により運転者等を混乱させないようにすることができる。
また、上記実施形態において、車両側装置10は、検出状態を示すパラメータを収集した後、こうして収集したパラメータに基づいて、通常状態を示すパラメータを更新している(図2のs170,s180)。そのため、検出状態を示すパラメータを収集する毎に、そのパラメータが通常状態を示すパラメータとしきい値以上相違することを前提として、通常状態を、その収集したパラメータ,つまり運転者の好み,クセ,修正などが反映されたものへと修正することができる。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、運転者側装置20が、エンジンキーと一体に構成された装置である場合を例示した。しかし、この運転者側装置20は、エンジンキー以外で運転者が携帯する他の装置と一体に構成したり、運転者側装置20単体の装置として構成してもよい。具体的な例としては、携帯電話端末と一体に構成したり、運転者側装置20をICカードとして構成することが考えられる。
また、上記実施形態においては、運転者側装置20が車両側装置10との間で無線通信によりデータを受信するように構成されたものを例示した。しかし、運転者側装置20による車両側装置10からのデータの受信は、運転者側装置20を車両側装置10と物理的な手法にて接続し、その接続経路を介して行うように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、運転者側装置20が、施設側装置30に対して、その運転者側装置20の所有者を識別可能な情報と共に、関連情報を返信するように構成されたものを例示した。しかし、運転者側装置20は、関連情報を、識別情報以外の情報と共に施設側装置30に対して返信するように構成してもよい。具体的な例としては、例えば、車両100を特定可能な情報として、車種,ナンバー,色などの情報を、関連情報と共に返信するように構成することが考えられる。そして、施設側装置30において、そのような情報をも報知するようにすれば、運転者等は、施設側装置30により報知が行われた際、その報知によりどの車両100が不適切な状態になっているのかをより適格に認識することができる。
また、上記実施形態においては、車両100における各種装置が、定期的にパラメータを車両側装置10に通知するように構成された場合を例示した。しかし、車両100における各種装置は、定期的な通知だけでなく、状態の変化があった際に、その変化後の状態を示すパラメータを通知するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、エンジン制御装置111からエンジンが停止したことが通知されたことをもって(図2のs110)、運転者の降車が検出されたと判定するように構成されたものを例示した。しかし、他の条件が満たされたことをもって、運転者の降車が検出されたと判定するように構成してもよい。
例えば、車両側装置10が、各種制御装置または専用のセンサなどにより車両100におけるドアの開閉を検出できるように構成されている場合であれば、エンジン制御装置111からエンジンが停止したことが通知された後、ドアの開閉動作が1回行われたことが検出されたことをもって、運転者の降車が検出されたと判定するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、ランプ類,ドアの施錠および解錠,窓の開閉,車両100内部の画像などが、車両側装置10に対して通知されるように構成された場合を例示した。しかし、車両側装置10に対してパラメータを通知する装置としては、これ以外の装置を採用してもよい。例えば、ドアの開閉状態を検出する装置が考えられ、こうして検出した状態を数値化(例えば、開いた状態は「0」,閉じた状態は「1」など)したパラメータを車両側装置10に通知するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、施設側装置30による情報の報知が、メッセージを表示することにより、車両100がいつもと違う状態で降車された状態であることを知らせるように構成されたものを例示した。しかし、この情報の報知は、メッセージを表示する以外の方法により行う構成としてもよい。例えば、スピーカからメッセージを音声として出力させる,所定の通信先(例えば、電話番号,電子メールアドレスなど)にメッセージを送信する,といった構成を考えることができる。
また、上記実施形態においては、施設側装置30による報知が、パラメータ群の照合を経てしきい値以上相違するパラメータがあると判定される場合にのみ行われるように構成されたものを例示した(図2のs240,s250)。しかし、しきい値以上相違するパラメータがないと判定された場合に、その旨の報知を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、車両側装置10が、検出状態を示すパラメータを収集した後、そのパラメータが通常状態を示すパラメータとしきい値以上相違することを前提として、通常状態を修正するように構成されたものを例示した。しかし、このような修正は、収集したパラメータが通常状態を示すパラメータとしきい値以上相違するか否かに拘わらず行うように構成してもよい。具体的にいうと、図2におけるs150の後、s160を行うことなく、s170へ移行するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、車両側装置10が検出パラメータ群,通常パラメータ群を示す関連情報を送信し、この関連情報を受信した施設側装置30がパラメータの相違を判定するように構成された場合を例示した。しかし、このような判定を車両側装置10にて行い、車両側装置10が、その判定結果のみを関連情報として送信するように構成してもよい。
このためには、例えば、車両側装置10による状態通知処理を、s130の後、s140を行うことなくs150へ移行し、s160で「YES」と判定された場合のみ、その判定結果を関連情報として運転者側装置20に送信する(s140)、ものとすればよい(図4参照)。そして、施設側装置30による情報報知処理を、図3のs220で関連情報を受信したら、s230,s240を行うことなくs250で情報の報知を行うものとすればよい(図5参照)。ここで、関連情報としては、単にパラメータの照合を経てしきい値以上相違するパラメータがあるか否かといった情報であってもよく、具体的にどのパラメータがどの程度相違しているのかといったことまで示された情報であってもよい。
このように構成すれば、施設側装置30は、運転者側装置20から送信されてくる関連情報に基づいて、検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかを、その関連情報で示される判定結果から直ちに判定することができる。これにより、施設側装置30において検出状態と通常状態とがどの程度相違しているのかを判定するための処理が必要なくなるため、その処理負荷を軽減することができる。このような負荷の軽減は、運転者側装置20の数が多くなり、同一の施設側装置30で多くの判定および報知を行わなければならないような状況下において特に有効といえる。
また、この構成では、照合を経てしきい値以上相違するパラメータが存在している場合にのみ関連情報が送信される。つまり、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているとの結果が得られた場合でなければ、車両側装置10から運転者側装置20,運転者側装置20から施設側装置30に対する通信が発生しない。そのため、所定のしきい値以上相違するパラメータが存在していない,つまり通常状態と同視しうる適切な状態である場合に、無用な通信が発生しないようにすることができ、これにより、各装置間のトラフィックを抑制することができる。
なお、この構成において、照合を経てしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否かに拘わらず、その結果を示す情報を関連情報として送信するように構成してもよい。具体的には、関連情報を送信する処理(図4のs140)を、同図s150の直後に行うように構成すればよい(図6参照)。
また、上述した各情報提供システム1において、車両側装置10の記憶部14に記憶されている通常状態(通常パラメータ群)は、1種類のみ用意しておけばよいが、複数のものを用意しておき、条件に応じて使い分けるように構成してもよい。その場合における「条件」としては、例えば、車両100の現在地を考えることができる。
このためには、例えば、図2のs120にて、他のパラメータと共にナビゲーション装置123(図1参照)から現在地を数値化してなるパラメータを取得し、同図s130にて、車両100の現在地に応じて用意された複数の通常状態のうち、現在地(を数値化してなるパラメータ)に対応する通常状態を読み出すように構成することが考えられる。
このように構成すれば、車両100の現在地に応じて、複数の通常状態を使い分けることができる。これにより、車両100の現在地に応じて各部分の状態が異なるような使用環境においても、検出状態と通常状態との相違を適切に判定できるようになる。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のs120が本発明における状態検出手段および位置特定手段であり、同図s110が本発明における降車検出手段であり、同図s140が本発明における車両側送信手段であり、同図s150,s160が本発明における状態比較手段であり、同図s170,s180が本発明における状態修正手段である。
また、運転者側装置20の記憶部24が本発明における情報記憶手段であり、通信部26が本発明における運転者側送信手段である。
また、図3のs230,s240が本発明における相違判定手段であり、同図s250が本発明における報知手段である。
情報提供システムの全体構成を示すブロック図 状態通知処理を示すフローチャート 情報報知処理を示すフローチャート 別の実施形態における状態通知処理を示すフローチャート 別の実施形態における情報報知処理を示すフローチャート 別の実施形態における状態通知処理を示すフローチャート
符号の説明
1…情報提供システム、10…車両側装置、12…制御部、14…記憶部、16…通信部、20…運転者側装置、22…制御部、24…記憶部、26…通信部、30…施設側装置、32…制御部、34…通信部、36…情報報知部。

Claims (10)

  1. 車両に備えられる車両側装置と、該車両を運転する運転者に携帯させる運転者側装置と、運転者が立ち寄りうる施設に備えられる施設側装置と、で構成される情報提供システムであって、
    前記車両側装置は、
    車両における各部分の状態を検出する状態検出手段と、
    該状態検出手段により検出される状態に基づいて、運転者が降車したことを検出する降車検出手段と、
    該降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記状態検出手段により検出される状態である検出状態,および,運転者が降車する際の通常の状態として定められた通常状態が関連づけられた関連情報を、前記運転者側装置に送信する車両側送信手段と、
    前記状態検出手段により状態が検出された際に、前記通常状態を、前記検出状態が反映された状態となるように修正する状態修正手段と、を備えており、
    前記運転者側装置は、
    前記車両側装置から送信される関連情報を記憶する情報記憶手段と、
    該情報記憶手段により記憶された関連情報を、前記施設側装置に送信する運転者側送信手段と、を備えており、
    前記施設側装置は、
    前記運転者側装置から送信される関連情報に基づいて、該関連情報に関連づけられた前記検出状態と前記通常状態とが同視しうる状態であるか否か、および、同視しうる状態でない場合においてどの程度相違しているかを表す相違度合を判定する相違判定手段と、
    該相違判定手段による判定結果に応じた報知を行う報知手段と、を備えている
    ことを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記車両側装置において、
    前記車両側送信手段は、前記降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記検出状態として検出された各部分の状態をそれぞれ数値化したパラメータからなるパラメータ群,および,前記通常状態である各部分の状態をそれぞれ数値化したパラメータからなるパラメータ群を特定可能な情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されており、
    前記施設側装置において、
    前記相違判定手段は、前記運転者側装置から送信される関連情報に基づいて、該関連情報で特定されるパラメータ群それぞれのパラメータを、車両における同一部分の状態を数値化したパラメータ同士で比較し、該比較したパラメータの中に、所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在しているか否かを判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記車両側装置においては、
    前記降車検出手段により運転者の降車が検出された際に、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータからなるパラメータ群,および,前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータからなるパラメータ群を、車両における同一部分の状態を数値化したパラメータ同士で比較する状態比較手段を備え、
    前記車両側送信手段が、前記状態比較手段による比較の結果を示す情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されており、
    前記施設側装置において、
    前記相違判定手段は、前記運転者側装置から送信される関連情報で示される比較の結果に基づいて、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータの中に、前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータと比較して所定のしきい値以上相違するパラメータが存在しているか否かを判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  4. 前記車両側装置において、
    前記車両側送信手段は、前記状態比較手段による比較の結果、前記検出状態として検出された各部分の状態を数値化したパラメータの中に、前記通常状態である各部分の状態を数値化したパラメータと比較して所定のしきい値以上相違しているパラメータが存在している場合にのみ、その旨を示す情報を前記関連情報として前記運転者装置に送信する、ように構成されており、
    前記施設側装置において、
    前記相違判定手段は、前記運転者側装置から関連情報が送信されてきた場合に、前記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
  5. 前記施設側装置において、
    前記報知手段は、前記相違判定手段により前記しきい値以上相違しているパラメータが存在していると判定された場合にのみ、車両における各部分に、前記通常状態である各部の状態と相違している状態となっている部分がある旨を報知する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報提供システム。
  6. 前記車両側装置においては、
    前記車両の現在地を示す位置情報を取得可能な位置特定手段と、
    前記車両の現在地に応じて用意された複数の前記通常状態のうち、前記位置特定手段により特定された現在地に対応する通常状態を特定する状態特定手段と、を備え、
    前記車両側送信手段が、前記検出状態,および,前記状態特定手段により特定される通常状態が関連づけられた情報を、前記関連情報として前記運転者側装置に送信する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の情報提供システム。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の車両側装置の備える全ての手段を備えている
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の施設側装置の備える全ての手段を備えている
    ことを特徴とする端末装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の車両側装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の施設側装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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