JP4411530B2 - 開閉状態検出装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は開閉状態検出装置及び電子機器に関し、例えばミニディスクを再生可能な携帯型ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、携帯型ディスク装置においては、直径64[mm]のディスク状記録媒体をカートリッジに収納したミニディスクカートリッジを装填し、当該ミニディスクカートリッジに記録されている楽曲の再生等を行い得るようになされている。
図14に示すように、携帯型ディスク装置1は、本体部2に対してカバー部3が回動自在に軸支されており、ミニディスクカートリッジ(図示せず)を装填又は排出する際、カバー部3を閉じた閉状態(図示せず)から当該カバー部3を所定角度だけ開いた開状態まで当該カバー部3を回動させるようになされている。
ところで、この携帯型ディスク装置1は、無駄な電力消費を抑えるために、カバー部3が開かれている開状態においてユーザにより再生ボタンが誤って押下された場合でも、スピンドルモータ(図示せず)の回転や光学ピックアップ(図示せず)からのレーザ光の照射を行わないことが望ましい。
このため携帯型ディスク装置1のなかには、本体部2に内蔵する基板9に検出スイッチ10を設けると共にカバー部3に押圧子8を設け、当該検出スイッチ10によってカバー部3の開閉状態を検出するようになされたものがある。
この携帯型ディスク装置1は、カバー部3の押圧子8によって検出スイッチ10の検出レバー12が押下されている場合、当該カバー部3が閉じられた閉状態にあると検出し、また当該押圧子8によって当該検出レバー12が押下されていない場合、当該カバー部3が開かれた開状態にあると検出するようになされている。
このような携帯型ディスク装置1は、検出スイッチ10によってカバー部3が開状態にあることを検出している状態では、スピンドルモータを回転させず、また光学ピックアップからレーザ光を照射しないようになされており、さらには電源を切断するようになされたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−288976公報(第2頁、第8図)
ところで携帯型ディスク装置1は、通常は本体に内蔵する充電池を電源として用いるようになされているが、外付けの乾電池ケース200を本体部2の乾電池ケース取付部7に取り付けることにより、当該乾電池ケース200に収納した乾電池(図示せず)を補助電源として利用し得るようになされたものがある。
また、かかる構成の携帯型ディスク装置1は、ユーザに携帯されることが多く、例えば非常に混雑した電車内等において使用される場合がある。
例えば図15に示すように、携帯型ディスク装置1は、外部から乾電池ケース200に対して矢印r1方向及びr2方向の(すなわち捻り方向の)力が加えられた場合、当該乾電池ケース200が取り付けられた本体部2が歪んでしまい、当該本体部2とカバー部3との間に隙間が生じてしまう。
ここで検出スイッチ10は、携帯型ディスク装置1の携帯性を損なうことがないように、小型軽量のものが用いられるようになされており、図16に示すように、オン状態の検出範囲(すなわちカバー部3が閉状態であると検出する範囲)が上下方向に1.2[mm]となっている。
すなわち携帯型ディスク装置1は、カバー部3と本体部2との隙間が1.2[mm]以下であれば、カバー部3の押圧子8によって検出スイッチ10の検出レバー12が押下されることにより、当該カバー部3が閉状態にあると検出するものの、当該カバー部3と当該本体部2との隙間が1.2[mm]より僅かに大きく開いただけで、検出レバー12がオン状態の検出範囲から外れることにより、当該カバー部3が開状態にあると検出してしまう。
このため携帯型ディスク装置1は、本体部2が歪んで当該本体部2とカバー部3との間に隙間が生じてしまった場合、検出スイッチ10によって当該カバー部3が開状態にあると検出してしまい、電源を遮断して再生中の楽曲を突然停止してしまう。このとき携帯型ディスク装置1は、継続して楽曲を聴取したいユーザに不快感を与えてしまう可能性が高く、そのうえ楽曲の再生を再開するために当該ユーザに再度再生操作を強いることになるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、検出手段の検出範囲を変更し得る検出範囲変更装置及び当該検出範囲変更装置を搭載することにより開閉状態の検出基準を変更し得る電子機器を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の検出範囲調整装置においては、第1筐体と第2筐体との開閉状態を検出する開閉状態検出装置であって、第2筐体を介して検出子が押下されているとき閉状態を検出し、第2筐体を介して検出子が押下されていないとき開状態を検出する検出手段と、第2筐体の閉動作に連動して当該検出子を押下するための当接部位が検出子を覆うように形成された第1のばね力を有する第1腕部と、当該第1腕部と一体化され検出子に対する押下量を制限するストッパ部と、当該第1腕部と一体化され第2筐体の押当部によって押下されるべき被押圧部が形成された第2のばね力を有する第2腕部とが設けられた検出子押下手段とを設け、第2腕部の被押当部が第2筐体の押当部によって押下され、ストッパ部により検出子の押下が制限されるまでの状態では、第1のばね力と第2のばね力との差により当該第1腕部の当接部位だけで検出子を押下し、ストッパ部により検出子の押下が制限された後の状態では第2腕部だけを可撓させることにより検出子による検出範囲を当該第2腕部の撓みによって擬似的に変更するようにした。
これにより、第1筐体と第2筐体との閉状態の検出範囲を擬似的に拡大することができる。
また本発明の電子機器においては、第1筐体と第2筐体との開閉状態を検出する開閉状態検出装置を有する電子機器であって、第2筐体を介して検出子が押下されているとき閉状態を検出し、第2筐体を介して検出子が押下されていないとき開状態を検出する検出手段と、第2筐体の閉動作に連動して当該検出子を押下するための当接部位が検出子を覆うように形成された第1のばね力を有する第1腕部と、当該第1腕部と一体化され検出子に対する押下量を制限するストッパ部と、当該第1腕部と一体化され第2筐体の押当部によって押下されるべき被押当部が形成された第2のばね力を有する第2腕部とが設けられた検出子押下手段とを設け、第2腕部の被押当部が第2筐体の押当部によって押下され、ストッパ部により検出子の押下が制限されるまでの状態では、第1のばね力と第2のばね力との差により当該第1腕部の当接部位だけで検出子を押下し、ストッパ部により検出子の押下が制限された後の状態では第2腕部だけを可撓させることにより検出子による検出範囲を当該第2腕部の撓みによって擬似的に変更するようにした。
これにより、第1筐体と第2筐体との閉状態の検出範囲を擬似的に拡大することができる。
本発明によれば、第1筐体と第2筐体との閉状態の検出範囲を擬似的に拡大することができ、かくして検出手段の検出範囲を変更し得る検出手段の検出範囲調整装置及び当該検出手段の検出範囲調整装置を搭載することにより開閉状態の検出基準を変更し得る電子機器を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)携帯型ディスク装置の構成
図1において20は第1の実施の形態による検出範囲調整装置21を有する携帯型ディスク装置の全体構成を示しており、直径64[mm]のディスク状記録媒体を収納したミニディスク方式のディスクカートリッジ100を装填対象とし、当該ディスクカートリッジ内のディスク状記録媒体に対して楽曲を記録したり、当該ディスク状記録媒体から読み出した楽曲を再生するようになされている。
この携帯型ディスク装置20は、第1筐体としての本体部2と、当該本体部2の後端部を支点として回動自在に支持された第2筐体としてのカバー部3とによって構成され、ディスクカートリッジ100の挿入時又は排出時にはカバー部3を本体部2から所定角度まで開放し、楽曲の記録時又は再生時には本体部2をカバー部3によって閉塞するようになされている。
本体部2は、カバー部3を閉状態にロックするロック爪4、当該ロック爪4をスライドさせて当該カバー部3を閉状態から所定角度の開状態まで回動させるためのオープンスライダ5、ヘッドフォンジャック6及び乾電池ケース取付部7がその周側面に設けられている。なお本体部2には、図示しないが再生動作、記録動作、音量調整等の各種操作ボタンについても、他の周側面に設けられている。
ちなみに携帯型ディスク装置20は、内蔵する充電池(図示せず)を電源として動作するようになされているが、乾電池ケース取付部7に乾電池ケース200(図14)を取り付けることにより、乾電池(図示せず)を補助電源として使用することもできるようになされている。
なお携帯型ディスク装置20においては、ディスクカートリッジ100を挿入する方向を後方向とし、ディスクカートリッジ100を排出する方向を前方向と定義すると共に、オープンスライダ5が設けられた前面側にユーザが対峙した状態において右方向及び左方向を定義した上で以下説明する。
かかる構成に加えて、本体部2には、内蔵する基板9の右前側にカバー部3の開閉状態を検出するための開閉状態検出装置21が取り付けられ、これと対応するようにカバー部3の右前側には、当該開閉状態検出装置21を押圧することにより当該カバー部3の開閉状態を検出させる押当部としての押圧子8が設けられている。
携帯型ディスク装置20は、開閉状態検出装置21によって本体部2に対するカバー部3の開閉状態を検出するようになされており、当該カバー部3が開放された開状態であることを検出すると、図示しない駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断することによって無駄な電力消費を抑え得るようになされている。
このため携帯型ディスク装置20は、仮にディスクカートリッジ100内のディスク状記録媒体に記録された楽曲を再生中であっても、ユーザの誤操作等によりカバー部3が開放されると、開閉状態検出装置21により開状態であることを検出し、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断して楽曲の再生を停止するようになされている。
(1−2)開閉状態検出部の構成
図2及び図3に示すように、開閉状態検出装置21は、検出子押下手段としての検出範囲変更部30と検出手段としての検出スイッチ10とによって構成されている。
検出スイッチ10は、スイッチ本体部11に対して検出子としての検出レバー12が回動軸12Aを中心として所定の回動範囲内を回動自在に組み込まれており、当該スイッチ本体部11に対する当該検出レバー12の角度に応じてオン状態又はオフ状態のいずれかを検出するようになされている。
この検出スイッチ10は、図4(A)にスイッチ本体部11の内部構成を示すように、金属製の接点ばね14の付勢力によってカム13を常時右方向に付勢させており、さらにこの付勢力を当該カム13から検出レバー12に伝えることによって、当該検出レバー12を回動範囲内の最も上方向を向いた状態に常時付勢させるようになされている。
また検出スイッチ10は、検出レバー12が下方向へ押し下げられることによって、カム13を介して接点ばね14の可動部分を撓ませて左方向に付勢させ(図中に破線で示す)、当該接点ばね14を接点15に接触させてオン状態とする。
ちなみに検出スイッチ10は、図4(B)に示すように、検出レバー12が検出上限aと検出下限b(共に図中に破線で示す)との間を向いている場合をオン状態として検出するようになされており、当該検出上限aと当該検出下限bとの間における上下方向の距離(以下、これをオン状態検出範囲と呼ぶ)は1.2[mm]となるようになされている。また検出スイッチ10は、検出レバー12が検出上限aよりも上側を向いている場合をオフ状態として検出する。
そして携帯型ディスク装置20は、この検出スイッチ10によってオン状態を検出した場合には、本体部2に対してカバー部3が閉じている閉状態にあると認識し、一方オフ状態を検出した場合には、本体部2に対してカバー部3が開いている開状態にあると認識するようになされている。
一方、検出範囲変更部30(図2)は、金属製の略T字状の板状材料が所定形状に折り曲げられることによって形成されており、当該検出範囲変更部30を基板9に取付固定するための、前後方向に広がりを有する基板取付部30Aと、当該基板取付部30Aから突出した所定長さのアーム部30Rとを有している。
当該アーム部30Rは、第1腕部としての第1アーム部30Cと第2腕部としての第2アーム部30Gとに大きく分けられている。第1アーム部30Cは、略半円弧状に湾曲した第1支点部30Bを介して基板取付部30Aに対して回動されるようになされており、当該第1支点部30Bの反対側には、下向きの略半円弧状に形成されて検出スイッチ10の検出レバー12と当接する当接部位としてのレバー当接部30Dを有し、さらに当該レバー当接部30Dに隣接して、側面略U字状に形成されて下端部が基板9に当接し得るようになされたストッパ部30Eを有している。
第2アーム部30Gは、第2支点部30Fを介してストッパ部30Eに対して可撓されるようになされており、当該第2支点部30Fにおいて、当該第2アーム部30Gが第1アーム部30Cに対して上向きとなる所定角度をなして折り曲げられている。また第2アーム部30Gは、その先端に、上向きの略半円弧状に形成されカバー部3の押圧子8(図1)に押圧される被押当部としての被押圧部30Hを有している。
ここで検出範囲変更部30は、第1支点部30Bを支点として、第1アーム部30Cのばね力により基板取付部30Aに対してアーム部30R全体を回動させ得、また第2支点部30Fを支点として、第2アーム部30Gのばね力により第1アーム部30Cに対して当該第2アーム部30Gを可撓させ得るようになされているが、当該第1アーム部30Cのばね力よりも当該第2アーム部30Gのばね力が強くなるようになされている。
このため検出範囲変更部60は、カバー部3の押圧子8によって被押圧部30Hが下方向へ押圧された場合、まず比較的ばね力が小さい、すなわち比較的小さい力で回動させ得る第1アーム部30Cにより第1支点部30Bを支点としてアーム部30R全体を下方向へ押し下げ、ストッパ部30Eの下端部を基板9に当接させる。そして検出範囲変更部30は、被押圧部30Hがさらに下方向に押圧された場合、当該ストッパ部30Eの作用によりアーム部30R全体を動かすことができないため、第2アーム部30Gのばね力により第2支点部30Fを支点として当該第2アーム部30Gのみを下方向へ押し下げるようになされている。
そして、検出スイッチ10は、スイッチ本体部11が基板9上の所定位置に取付固定され、また検出範囲変更部30は、第1アーム部30Cが当該検出スイッチ10の真上を覆うように当該基板9上の所定位置に基板取付部30Aが取付固定される。これにより開閉状態検出装置21は、携帯型ディスク装置20内の所定位置に設けられるようになされている(図1)。
(1−3)開閉状態検出装置の状態変化
開閉状態検出装置21(図2)は、カバー部3の押圧子8(図1)による被押圧部30Hへの押圧状態に応じて検出スイッチ10の検出レバー12を下方向へ押し下げることにより、当該カバー部3が開状態であるのか、又は閉状態であるのかを検出するようになされている。以下では、携帯型ディスク装置20が全開状態から全閉状態に至るまでの過程について、4段階に分けて順に説明する。
(1−3−1)全開状態
図5(A)に示すように、携帯型ディスク装置20の本体部2に対してカバー部3が完全に開いた全開状態において、開閉状態検出装置21は、図6(A)に示すように、検出範囲変更部30の被押圧部30Hが押圧子8から完全に隔離した状態にある。
このとき検出範囲変更部30は、他から力を加えられていない自然状態にあり、レバー当接部30Dが検出スイッチ10の検出レバー12から完全に離れている。このため検出スイッチ10は、検出レバー12が可動範囲内の最も上方向を向いた状態にあり、すなわち当該検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも上側へ向けられているため、オフ状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置21は開状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置20は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断した状態を維持している。
(1−3−2)開検出状態
図5(B)に示すように、携帯型ディスク装置20の本体部2に対してカバー部3が全開状態から僅かに閉じられた状態において、開閉状態検出装置21は、図6(B)に示すように、押圧子8により被押圧部30Hが下方向に僅かに押し下げられている。
ここで検出範囲変更部30は、押圧子8によって被押圧部30Hが下方向へ僅かに押し下げられるため、ばね力が比較的弱い第1アーム部30Cにより第1支点部30Bを支点としてアーム部30R全体を下方向へ押し下げ、レバー当接部30Dによって検出スイッチ10の検出レバー12を下方向へ僅かに押し下げる。
このとき検出スイッチ10は、検出レバー12が僅かに下方向へ押し下げられているものの、当該検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも上側へ向けられているため、オフ状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置21はカバー部3が開状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置20は、全開状態(図5(A))と同様に、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断し続ける。なお、このようにカバー部3が全開状態から僅かに閉じているものの(図5(B))、開閉状態検出装置21が開状態であることを検出している状態を開検出状態と呼ぶ。
(1−3−3)閉検出状態
図5(C)に示すように、携帯型ディスク装置20の本体部2に対してカバー部3が全開状態からある程度閉じられて僅かに隙間が生じた状態において、開閉状態検出装置21は、図6(C)に示すように、押圧子8により被押圧部30Hが下方向へ押し下げられている。
検出範囲変更部30は、押圧子8によって被押圧部30Hが開検出状態(図6(B))よりも下方向へ押し下げられているため、ばね力が比較的弱い第1アーム部30Cにより第1支点部30Bを支点としてアーム部30R全体をさらに下方向へ押し下げ、このときレバー当接部30Dによって検出スイッチ10の検出レバー12をさらに下方向へ押し下げる。そのうえ検出範囲変更部30は、ストッパ部30Eを基板9に当接させる。
このとき検出スイッチ10は、検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも下側に押し下げられているため、オン状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置21は、カバー部3が僅かに開いているものの、閉状態であると検出する。これ応じて携帯型ディスク装置20は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を開始する。なお、このようにカバー部3が全開状態からある程度閉じられて僅かに隙間が生じており(図5(C))、開閉状態検出装置21が閉状態であると検出している状態を閉検出状態と呼ぶ。
ちなみに検出範囲変更部30は、ストッパ部30Eを基板9に当接させることにより、レバー当接部30Dによって検出レバー12を下方向へこれ以上押し下げないように制限しており、その結果、検出スイッチ10の破損を未然に防止するようになされている。
(1−3−4)全閉状態
図5(D)に示すように、携帯型ディスク装置20の本体部2に対してカバー部3が完全に閉じた全閉状態において、開閉状態検出装置21は、図6(D)に示すように、押圧子8により被押圧部30Hが下方向へ押し下げられている。
検出範囲変更部30は、押圧子8によって被押圧部30Hが閉検出状態(図6(C))の場合よりも下方向へ押し下げられているものの、ストッパ部30Eが既に基板9に当接しているために第1アーム部がこれ以上押し下げられることがなく、ばね力が比較的強い第2アーム部30Gにより第2支点部30Fを支点として当該第2アーム部30Gのみを下方向へ押し下げる。従って検出範囲変更部30は、閉検出状態(図6(C))と同様の、レバー当接部30Dによって検出レバー12を下方向へ押し下げた状態を維持している。
このとき検出スイッチ10は、閉検出状態(図6(C))と同様に、検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも下側へ押し下げられているため、オン状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置21はカバー部3が閉状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置20は駆動モータや再生処理回路等への電源供給を継続する。
(1−4)閉状態の検出
ところで携帯型ディスク装置20において、本体部2に対してカバー部3が全閉状態(図5(D))から徐々に開かれていった場合、開閉状態検出装置21は、図6(D)の全閉状態から図6(C)の閉検出状態を経て図6(B)の開検出状態へと徐々に変化していく。
検出範囲変更部30は、まずばね力が比較的強い、すなわち復元力が比較的強い第2アーム部30Gにより、第2支点部30Fを支点として当該第2アーム部30Gを上方向へ持ち上げ、当該第2アーム部30Gを自然状態に復元させた後(図6(C))、ばね力が比較的弱い、すなわち復元力が比較的弱い第1アーム部30Cにより、第1支点部30Bを支点としてアーム部30R全体を上方向へ持ち上げて、これによりレバー当接部30Dを上方向へ持ち上げる(図6(B))。
このとき検出スイッチ10は、レバー当接部30Dが徐々に上方向へ持ち上げられることにより、当該検出スイッチ10内部の接点ばね14(図4(A))の付勢力によって検出レバー12が被押圧部30Hと連動して徐々に上方向へ持ち上げられ、検出上限a(図4(B))よりも上方向へ持ち上げられた時点においてオン状態からオフ状態に切り替わる。
ここで図7(A)に示すように、検出スイッチ10の検出レバー12を検出上限aに位置させるときの検出範囲変更部30(図中に実線で示す)と、図6(D)に示した全閉状態における検出範囲変更部30(図中に破線で示す)とを比較すると、上下方向における被押圧部30Hの移動距離(以下、これを調整後オン状態検出範囲と呼ぶ)が3.2[mm]となっており、検出スイッチ10単体によるオン状態検出範囲である1.2[mm](図4(B))を擬似的に約2.7倍に拡大したことになる。
このため携帯型ディスク装置20は、図7(B)に示すように、本体部2とカバー部3との隙間が3.2[mm]以内であれば、開閉状態検出装置21によって当該カバー部3が閉じた閉状態にあると検出することができる。
これにより携帯型ディスク装置20は、例えば全閉状態において楽曲を再生中に外部からの力が加わる等して、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じてしまったとしても、当該隙間が3.2[mm]以内であれば、開閉状態検出装置21によって閉状態にあると検出し続けることができ、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断することがないので、楽曲の再生を停止せずに継続することができる。
(1−5)動作及び効果
以上の構成において、携帯型ディスク装置20(図1)は、ディスクカートリッジ100が装填されて本体部2に対してカバー部3が完全に閉じられた全閉状態において(図5(D))、ユーザからの操作指示に基づき、当該ディスクカートリッジ100内のディスク状記録媒体に記録された楽曲を再生する。
このとき開閉状態検出装置21は、押圧子8によって被押圧部30Hが下方向へ押し下げられており、これと連動してレバー当接部30Dによって検出スイッチ10の検出レバー12を検出上限aよりも下側へ押し下げている(図6(D))。
これにより開閉状態検出装置21は、検出スイッチ10によりオン状態を検出しており、すなわち閉状態にあることを検出している。
ちなみに開閉状態検出装置21は、検出範囲変更部30のストッパ部30Eを基板9に当接させることにより、レバー当接部30Dによって検出レバー12を下方向へこれ以上押し下げないように制限しており、その結果、検出スイッチ10の破損を未然に防止することができる。
ここで、携帯型ディスク装置20に対して外部からの力が加わる等して、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じた場合(図5(C))、開閉状態検出装置21は、カバー部3と連動して押圧子8が持ち上げられるため、まずばね力による復元力が比較的強い第2アーム部30Gにより第2支点部30Fを支点として当該第2アーム部30Gを上方向へ持ち上げて、当該第2アーム部30Gを自然状態に復元させる(図6(C))。
このとき開閉状態検出装置21は、レバー当接部30Dを含む第1アーム部30Cを持ち上げないため、当該レバー当接部30Dによって検出スイッチ10の検出レバー12を検出上限aよりも下側へ押し下げた状態を維持する。
このため開閉状態検出装置21は、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じたにも関わらず、検出スイッチ10の検出レバー12を上方向へ持ち上げないことにより、当該検出スイッチ10によってオン状態が継続されていると検出することができ、すなわちカバー部3が継続して閉状態にあると検出できる。
これに応じて携帯型ディスク装置20は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断せずに継続するため、楽曲の再生を停止することなく継続することができる。
そのうえ、携帯型ディスク装置20に外部からの力がさらに加わることにより、本体部2とカバー部3との隙間がさらに広げられて図5(B)に示した開検出状態に近づけられた場合、当該カバー部3と連動して押圧子8がさらに持ち上げられる。
このとき開閉状態検出装置21は、ばね力による復元力が比較的強い第2アーム部30Gによって、第2支点部30Fを支点として当該第2アーム部30Gを既に自然状態に復元させているため、復元力が比較的弱い第1アーム部30Cにより第1支点部30Bを支点としてレバー当接部30Dを含むアーム部30Rを上方向へ持ち上げ、これにより図6(B)に示した開検出状態に近づけていく。
これと同時に開閉状態検出装置21は、レバー当接部30Dが上方向へ持ち上げられるため、検出スイッチ10の検出レバー12を徐々に上方向へ持ち上げていく。
ここで開閉状態検出装置21は、本体部2とカバー部3との隙間が3.2[mm]以内であれば、検出レバー12が検出上限a(図7(A))よりも下方向へ押し下げられていることになるため、検出スイッチ10がオン状態であることを検出し続けることができ、すなわちカバー部3が閉状態にあると検出し続けることができる。
このとき携帯型ディスク装置20の開閉状態検出装置21は、単体でのオン状態検出範囲が1.2[mm]である検出スイッチ10に検出範囲変更部30を組み合わせることによって、調整後オン状態検出範囲を3.2[mm]とすることができ(図7)、すなわちオン状態検出範囲を擬似的に拡大することができる。
ちなみに開閉状態検出装置21は、本体部2とカバー部3との隙間が3.2[mm]より大きければ、検出レバー12が検出上限a(図7(A))よりも上方向へ持ち上げられていることになるため、検出スイッチ10がオフ状態となったことを検出することができ、すなわちカバー部3が開状態となったことを検出することができる。
そのうえ携帯型ディスク装置20は、検出スイッチ10と検出範囲変更部30とを組み合わせた簡易な構成によって、開閉状態検出装置21を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、携帯型ディスク装置20は、検出範囲変更部30及び検出スイッチ10でなる開閉状態検出装置21により、オン状態検出範囲を擬似的に拡大することができるので、楽曲データを再生中に本体部2とカバー部3との隙間が生じてしまったとしても、当該隙間が3.2[mm]以内であれば、当該検出スイッチ10によりオン状態を検出し続けて当該開閉状態検出装置21により閉状態を検出し続けることができるので、再生中の楽曲を停止して当該ユーザに不快感を与える可能性を極めて低く抑えることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)携帯型ディスク装置の構成
図1との対応部分に同一符号を付した図8において、50は第2の実施の形態による開閉状態検出装置51を有する携帯型ディスク装置の全体構成を示しており、開閉状態検出装置21(図1)に代えて開閉状態検出装置51を有している以外は、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20(図1)と同様の構成を有している。
(2−2)開閉状態検出部の構成
図2及び図3とそれぞれ対応する図9及び図10に示すように、開閉状態検出装置51は、検出範囲変更部60及び検出スイッチ10によって構成されている。
この検出範囲変更部60は、第1の実施の形態における検出範囲変更部30(図2及び図3)とは異なる形状を有し、金属製の略Y字状の板状材料が長手方向に所定形状に折り曲げられることによって形成されており、当該検出範囲変更部60を基板9に取付固定するための、幅方向に広がりを有する基板取付部60Aと、当該基板取付部60Aから突出したアーム部60Rとを有している。
当該アーム部60Rは、基幹部60T、第1アーム部60C及び第2アーム部60Gに大きく分けられている。基幹部60Tは、略半円弧状に湾曲した第1支点部60Bを介して基板取付部60Aに対して回動されるようになされており、当該第1支点部60Bの反対側には、第2支点部60Fを介して第2アーム部60Gが可撓されるようになされ、また当該基幹部60Tから分岐した第1アーム部60Cが当該基幹部60Tと一体に構成されている。
第2アーム部60Gは、第2支点部60Fにおいて、基幹部60Tに対して上向きとなる所定角度をなして折り曲げられている。また第2アーム部60Gは、第2支点部60Fの反対側の先端部に、上向き略半円弧状に形成されカバー部3の押圧子8(図8)に押圧される被押当部としての被押圧部60Hを有している。
第1アーム部60Cは、基幹部60Tと一体に動くようになされており、当該基幹部60Tの反対側には、下向きの略半円弧状に形成され検出スイッチ10の検出レバー12と当接するレバー当接部60Dを有し、さらに当該レバー当接部60Dの基幹部60Tと反対側に、略垂直下方向に垂設され、下端部が基板9に当接し得るようになされた平板状のストッパ部60Eを有している。
ここで検出範囲変更部60は、第1支点部60Bを支点として、基幹部60Tと一体の第1アーム部60C(以下、これを単に第1アーム部60Cと呼ぶ)のばね力により基板取付部60Aに対してアーム部60R全体を回動させ得、また第2支点部60Fを支点として、第2アーム部60Gのばね力により第1アーム部60Cに対して当該第2アーム部60Gを可撓させ得るようになされているが、上述したように、当該第1支点部60Bのばね力よりも当該第2支持部60Fのばね力が大きくなるようになされている。
このため検出範囲変更部60は、カバー部3の押圧子8(図8)によって被押圧部60Hが下方向へ押圧された場合、まずばね力が比較的弱い、すなわち比較的弱い力で回動させ得る第1アーム部60Cにより、第1支点部60Bを支点としてアーム部60R全体を下方向へ大きく押し下げ、ストッパ部60Eの下端部を基板9に当接させる。そして検出範囲変更部60は、被押圧部60Hがさらに下方向へ押圧された場合、当該ストッパ部60Eの作用によりアーム部60R全体を動かすことができないため、第2アーム部60Gのばね力により第2支点部60Fを支点として当該第2アーム部60Gのみを下方向へ押し下げるようになされている。
そして、検出スイッチ10は、スイッチ本体部11が基板9上の所定位置に取付固定され、また検出範囲変更部60は、第1アーム部60Cが当該検出スイッチ10の真上を覆うように当該基板9上の所定位置に基板取付部60Aが取付固定される。これにより開閉状態検出装置51は、携帯型ディスク装置50内の所定位置に設けられるようになされている(図8)。
(2−3)開閉状態検出部の状態変化
開閉状態検出装置51(図9)は、開閉状態検出装置21(図2)と同様に、カバー部3の押圧子8(図8)による被押圧部60Hへの押圧状態に応じて検出スイッチ10の検出レバー12を下方向へ押し下げることにより、当該カバー部3が開状態であるのか、又は閉状態であるのかを検出するようになされている。以下では、携帯型ディスク装置50が全開状態から全閉状態に至るまでの過程について、4段階に分けて順に説明する。
(2−3−1)全開状態
図5(A)に示したように、携帯型ディスク装置50の本体部2に対してカバー部3が完全に開いた全開状態において、開閉状態検出装置51は、図11(A)に示すように、検出範囲変更部60の被押圧部60Hがカバー部3の押圧子8から完全に隔離した状態にある。
このとき検出範囲変更部60は、他から力を加えられていない自然状態にあり、レバー当接部60Dが検出スイッチ10の検出レバー12から完全に離れている。このため検出スイッチ10は、検出レバー12が可動範囲内の最も上方向を向いた状態にあり、すなわち当該検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも上側へ向けられているため、オフ状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置51は開状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置50は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断した状態を維持している。
(2−3−2)開検出状態
図5(B)に示したように、携帯型ディスク装置50の本体部2に対してカバー部3が全開状態から僅かに閉じられた状態において、開閉状態検出装置51は、図11(B)に示すように、押圧子8により被押圧部60Hが下方向へ僅かに押し下げられている。
ここで検出範囲変更部60は、押圧子8によって被押圧部60Hが下方向へ僅かに押し下げられると、ばね力が比較的弱い第1アーム部60Cにより、第1支点部60Bを支点としてアーム部60R全体を下方向へ押し下げ、このときレバー当接部60Dによって検出スイッチ10の検出レバー12を下方向へ僅かに押し下げる。
このとき検出スイッチ10は、検出レバー12が僅かに下方向へ押し下げられているものの、当該検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも上側へ向けられているため、オフ状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置51はカバー部3が開状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置50は、全開状態(図5(A))と同様に、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断し続ける。
(2−3−3)閉検出状態
図5(C)に示したように、携帯型ディスク装置50の本体部2に対してカバー部3が全開状態からある程度閉じられて僅かに隙間が生じた状態において、開閉状態検出装置51は、図11(C)に示すように、押圧子8により被押圧部60Hが下方向に押し下げられている。
検出範囲変更部60は、押圧子8によって被押圧部60Hが開検出状態(図11(B))よりも下方向へ押し下げられているため、ばね力が比較的弱い第1アーム部60Cにより第1支点部60Bを支点としてアーム部60R全体をさらに下方向へ押し下げ、レバー当接部60Dによって検出スイッチ10の検出レバー12を下方向へ押し下げる。また検出範囲変更部60は、ストッパ部60Eを基板9に当接させている。
このとき検出スイッチ10は、検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも下側へ押し下げられているため、オン状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置51は、カバー部3が僅かに開いているものの、閉状態であると検出する。これ応じて携帯型ディスク装置50は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を開始する。
ちなみに検出範囲変更部60は、ストッパ部60Eを基板9に当接させることにより、レバー当接部60Dによってレバー12を下方向へこれ以上押し下げないように制限しており、その結果、検出スイッチ10の破損を未然に防止するようになされている。
(2−3−4)全閉状態
図5(D)に示したように、携帯型ディスク装置50の本体部2に対してカバー部3が完全に閉じた全閉状態において、開閉状態検出装置51は、図11(D)に示すように、押圧子8により被押圧部60Hが下方向に押し下げられている。
検出範囲変更部60は、押圧子8によって被押圧部60Hが閉検出状態(図11(C))よりも下方向へ押し下げられているものの、ストッパ部60Eが既に基板9に当接しているため、第1アーム部60Cがこれ以上押し下げられることなく、ばね力が比較的強い第2アーム部60Gにより第2支点部60Fを支点として当該第2アーム部60Gのみを下方向へ押し下げる。従って検出範囲変更部60は、閉検出状態(図11(C))と同様の、レバー当接部60Dによって検出レバー12を下方向へ押し下げた状態を維持している。
このとき検出スイッチ10は、閉検出状態(図11(C))と同様に、検出レバー12が検出上限a(破線で示す)よりも下側へ押し下げられているため、オン状態を検出する。
これにより開閉状態検出装置51は、カバー部3が閉状態であることを検出し、これに応じて携帯型ディスク装置50は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を継続する。
(2−4)閉状態の検出
ところで携帯型ディスク装置50において、本体部2に対してカバー部3が全閉状態(図5(D))から徐々に開かれていった場合、開閉状態検出装置51は、図11(D)の全閉状態から図11(C)の閉検出状態を経て図11(B)の開検出状態へと徐々に変化していく。
検出範囲変更部60は、まずばね力が比較的強い、すなわち復元力が比較的強い第2アーム部60Gにより、第2支点部60Fを支点として当該第2アーム部60Gを上方向へ持ち上げて自然状態に復元させた後(図11(C))、ばね力が比較的弱い、すなわち復元力が比較的弱い第2アーム部60Gにより、第1支点部60Bを支点としてアーム部60Rを上方向へ持ち上げ、これによりレバー当接部60Dを上方向へ持ち上げる(図11(B))。
このとき検出スイッチ10は、レバー当接部60Dが徐々に上方向へ持ち上げられることにより、第1の実施の形態と同様に検出レバー12が被押圧部60Hと連動して徐々に上方向へ持ち上げられ、検出上限a(図4(B))よりも上方向へ持ち上げられた時点においてオン状態からオフ状態に切り替わる。
ここで携帯型ディスク装置50は、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20(図7)と同様に、調整後オン状態検出範囲を3.2[mm]としており、本体部2とカバー部3との隙間が3.2[mm]以内であれば、開閉状態検出装置51によって閉状態にあると検出し得るようになされている。
これにより携帯型ディスク装置50は、例えば全閉状態において楽曲を再生中に外部からの力が加わる等して、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じてしまったとしても、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20と同様に、当該隙間が3.2[mm]以内であれば、開閉状態検出装置21によって閉状態にあることを検出し続けることができ、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断することがないので、楽曲の再生を停止せずに継続することができる。
(2−5)動作及び効果
以上の構成において、携帯型ディスク装置50(図8)は、ディスクカートリッジ100が装填されて本体部2に対してカバー部3が完全に閉じられた全閉状態において(図5(D))、ユーザからの操作指示に基づき、当該ディスクカートリッジ100内のディスク状記録媒体に記録された楽曲を再生する。
このとき携帯型ディスク装置50は、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20と同様に、検出スイッチ10によってオン状態にあると検出し(図11(D))、閉状態にあることを検出している。
ここで、携帯型ディスク装置50に対して外部からの力が加わる等して、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じた場合(図5(C))、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20と同様に、開閉状態検出装置51において、検出スイッチ10の検出レバー12を検出上限aよりも下側へ押し下げた状態を維持する(図11(C))。
このため開閉状態検出装置51は、本体部2とカバー部3との間に隙間が生じたにも関わらず、検出スイッチ10によってオン状態が継続されていると検出することができ、すなわちカバー部3が継続して閉状態にあると検出できる。
これに応じて携帯型ディスク装置50は、駆動モータや再生処理回路等への電源供給を遮断せずに継続するため、楽曲の再生を停止することなく継続することができる。
そのうえ、携帯型ディスク装置50に外部からの力がさらに加わることにより、本体部2とカバー部3との間の隙間がさらに広げられて図5(B)に示した開検出状態に近づけられた場合、第1の実施の形態と同様に、開閉状態検出装置51は、検出スイッチ10の検出レバー12を徐々に上方向へ持ち上げていく。
ここで開閉状態検出装置51は、本体部2とカバー部3との隙間が3.2[mm]以内であれば、第1の実施の形態における携帯型ディスク装置20と同様に、オン状態であることを検出し続けることができ、すなわちカバー部3が閉状態にあると検出し続けることができる。
このとき携帯型ディスク装置50の開閉状態検出装置51は、単体でのオン状態検出範囲が1.2[mm]である検出スイッチ10に検出範囲変更部60を組み合わせることによって、調整後オン状態検出範囲を3.2[mm]とすることができ、すなわちオン状態検出範囲を擬似的に拡大することができる。
そのうえ携帯型ディスク装置50は、検出スイッチ10と検出範囲変更部60とを組み合わせた簡易な構成によって、開閉状態検出装置51を容易に実現することができる。
以上の構成によれば、携帯型ディスク装置50は、検出範囲変更部60及び検出スイッチ10でなる開閉状態検出装置51により、オン状態検出範囲を擬似的に拡大することができるので、楽曲データを再生中に本体部2とカバー部3との間に隙間が生じてしまったとしても、上述した第1の実施の形態と同様に、当該隙間が3.2[mm]以内であれば、当該検出スイッチ10によりオン状態を検出し続けて当該開閉状態検出装置51により閉状態を検出し続けることができるので、再生中の楽曲を停止して当該ユーザに不快感を与える可能性を極めて低く抑えることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、略T字状の板状材料が長手方向に所定形状に折り曲げられた検出範囲変更部30(図2)を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図12に示すような形状の検出範囲変更部70等、他の種々の形状の検出範囲変更部を用いるようにしても良い。
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、回動する検出レバー12を有する検出スイッチ10を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図13に示すプッシュ式の検出スイッチ80等、他の種々の形状の検出スイッチを用いるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、オン状態検出範囲が1.2[mm]の検出スイッチ10単体に検出範囲変更部30又は検出範囲変更部60を組み合わせることにより、調整後オン状態検出範囲を約2.7倍の3.2[mm]とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第2アーム部30G及び60Gの長手方向の長さや第2支点部30F及び60Fに対する角度等を調整することにより、調整後オン状態検出範囲を3.2[mm]以外の所望の値とするようにしても良い。
この場合、調整後オン状態検出範囲に合わせて検出スイッチの仕様を変更する必要が無く、設計変更や加工が容易な板状材料でなる検出範囲変更部30及び60を変更することによって、所望の調整後オン状態検出範囲を容易に得ることができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、検出範囲変更部30及び60によって、調整後オン状態検出範囲(3.2[mm])がオン状態検出範囲(1.2[mm])よりも拡大されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、調整後オン状態検出範囲がオン状態検出範囲よりも縮小されるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、オン状態検出範囲が1.2[mm]である検出スイッチ10を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々のオン状態検出範囲を有する検出スイッチを用いるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、金属製の板状材料によって検出範囲変更部30及び60を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば弾性を有する樹脂材料等の他の種々の材料によって検出範囲変更部30及び60を構成するようにしても良い。
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、第1筐体としての本体部2に開閉状態検出装置21及び51を設け、第2筐体としてのカバー部3に押圧子8を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第1筐体としてのカバー部3に開閉状態検出装置21及び51を設け、第2筐体としての本体部2に押圧子8を設けるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、ミニディスク方式に対応しカバー部3の開閉状態を検出する電子機器としての携帯型ディスク装置20及び50に本発明を適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、例えば開閉式の蓋部を有するCD(Compact Disc)プレーヤや折りたたみ式の携帯電話機など、第1筐体と第2筐体との間に開閉機構を有し、その開き度合いに応じて開閉状態を検出する種々の電子機器に本発明を適用するようにしても良い。
さらに上述の第1及び第2実施の形態においては、検出手段としての検出スイッチ10と、検出子押下手段としての検出範囲変更部30及び60とによって開閉状態検出装置としての開閉状態検出装置21及び51を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる検出手段と、検出子押下手段とによって開閉状態検出装置を構成するようにしても良い。
本発明は、開閉機構を有し、その開き度合いに応じて開閉状態を検出する種々の電子機器で利用できる。
第1の実施の形態による開閉状態検出装置を有する携帯型ディスク装置の全体構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による開閉状態検出装置の構成(1)を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による開閉状態検出装置の構成(2)を示す平面図である。 検出スイッチの構成を示す略線図である。 携帯型ディスク装置の状態変化の説明に供する略線図である。 第1の実施の形態による開閉状態検出装置の状態変化の説明に供する略線図である。 第1の実施の形態による閉状態の検出範囲の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による開閉状態検出装置を有する携帯型ディスク装置の全体構成を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態による開閉状態検出装置の構成(1)を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態による開閉状態検出装置の構成(2)を示す平面図である。 第2の実施の形態による開閉状態検出装置の状態変化の説明に供する略線図である。 他の実施の形態による検出範囲変更部の例を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による検出スイッチの例を示す略線的斜視図である。 従来の携帯型ディスク装置(1)を示す略線的斜視図である。 従来の携帯型ディスク装置(2)を示す略線的斜視図である。 従来の閉状態の検出範囲の説明に供する略線図である。
符号の説明
1、20、50……携帯型ディスク装置、2……本体部、3……カバー部、8……押圧部、9……基板、10、80……検出スイッチ、12……検出レバー、21、51……開閉状態検出装置、30、60、70……検出範囲変更部、100……ディスクカートリッジ、200……乾電池ケース。

Claims (4)

  1. 第1筐体と第2筐体との開閉状態を検出する開閉状態検出装置であって、
    上記第2筐体を介して検出子が押下されているとき閉状態を検出し、上記第2筐体を介して上記検出子が押下されていないとき開状態を検出する検出手段と、
    上記第2筐体の閉動作に連動して当該検出子を押下するための当接部位が上記検出子を覆うように形成された第1のばね力を有する第1腕部と、当該第1腕部と一体化され上記検出子に対する押下量を制限するストッパ部と、当該第1腕部と一体化され上記第2筐体の押当部によって押下されるべき被押当部が形成された第2のばね力を有する第2腕部とが設けられた検出子押下手段と
    を具え、
    上記第2腕部の上記被押当部が上記第2筐体の押当部によって押下され、上記ストッパ部により上記検出子の押下が制限されるまでの状態では、上記第1のばね力と上記第2のばね力との差により当該第1腕部の上記当接部位だけで上記検出子を押下し、上記ストッパ部により上記検出子の押下が制限された後の状態では上記第2腕部だけを可撓させることにより上記検出子による検出範囲を当該第2腕部の撓みによって擬似的に変更する
    ことを特徴とする開閉状態検出装置。
  2. 上記検出子押下手段は、
    上記第1腕部と上記第2腕部とを略一直線状に配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉状態検出装置。
  3. 上記検出子押下手段は、
    上記第2腕部から分岐した位置に上記第1腕部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉状態検出装置。
  4. 第1筐体と第2筐体との開閉状態を検出する開閉状態検出装置を有する電子機器であって、
    上記第2筐体を介して検出子が押下されているとき閉状態を検出し、上記第2筐体を介して上記検出子が押下されていないとき開状態を検出する検出手段と、
    上記第2筐体の閉動作に連動して当該検出子を押下するための当接部位が上記検出子を覆うように形成された第1のばね力を有する第1腕部と、当該第1腕部と一体化され上記検出子に対する押下量を制限するストッパ部と、当該第1腕部と一体化され上記第2筐体の押当部によって押下されるべき被押当部が形成された第2のばね力を有する第2腕部とが設けられた検出子押下手段と
    を具え、
    上記第2腕部の上記被押当部が上記第2筐体の押当部によって押下され、上記ストッパ部により上記検出子の押下が制限されるまでの状態では、上記第1のばね力と上記第2のばね力との差により当該第1腕部の上記当接部位だけで上記検出子を押下し、上記ストッパ部により上記検出子の押下が制限された後の状態では上記第2腕部だけを可撓させることにより上記検出子による検出範囲を当該第2腕部の撓みによって擬似的に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
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