JP4958834B2 - ディスク装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
本発明では、前記コイル部は、当該コイル部の軸方向の寸法が直径方向の寸法より小さく形成され、前記付勢手段は、前記蓋部材により前記開口部が閉塞された際に、前記コイル部の軸方向が、前記蓋部材に略直交する方向となるように配置されることが好ましい。
本発明では、前記コイル部の軸方向から前記付勢手段を見た際に、前記第2の線状部は、前記コイル部の径方向に延出し、かつ、前記第1の線状部は、前記コイル部の中心から前記第2の線状部の延出方向に対して直交する方向における当該コイル部の一方の端部側から、前記第2の線状部の延出方向先端側に対して離間する方向に延出し、前記第1の線状部は、前記一方の線状部であり、前記第2の線状部は、前記他方の線状部であることが好ましい。
本発明では、前記筐体は、前記蓋部材に対向する側とは反対側に前記付勢手段が配置される収納部と、前記側壁が挿通され、かつ、当該側壁を前記反対側に露出させる連通口とを有し、前記挟持部は、前記収納部内に設けられ、前記一方の線状部は、前記筐体における前記反対側にて、前記側壁と係合することが好ましい。
本発明では、前記側壁は、当該側壁の起立方向先端側に、前記連通口を挿通し、かつ、前記一方の線状部と互いに略直交するように係合する腕部を有することが好ましい。
本発明では、前記コイル部は、前記線材が隙間無く巻回されて形成されていることが好ましい。
また、本発明の携帯可能な電子機器は、前述のディスク装置を備えることを特徴とする。
なお、本発明の関連技術としてのディスク収納体は、記録媒体としてのディスクを収納するディスク収納体であって、前記ディスクを収納するディスク収納部、及び、当該ディスク収納部に前記ディスクを収納するための開口部が形成された筐体と、前記開口部を閉塞する蓋部材とを備え、前記筐体には、前記蓋部材の一端側が、当該筐体に対して近接及び離間するように、当該蓋部材の他端側を回動自在に支持する支持部が設けられ、前記ディスク収納部には、一端が当該ディスク収納部と係合し、かつ、他端が前記蓋部材と係合して、当該蓋部材の回動に応じて当該ディスク収納部から起立する起立片が、前記支持部が設けられた側とは反対側に回動自在に取り付けられ、前記起立片には、前記筐体から離間する方向に前記蓋部材が回動されると、前記ディスク収納部に収納された前記ディスクを当該ディスク収納部から起こす起こし部が設けられていることを特徴とする。
このため、ディスクを収納する際には、蓋部財と起こし部との間にディスクを挿入し、かつ、当該ディスクを起こし部に載せるように配置した状態で、蓋部材を筐体に近接する方向に回動させることにより、ディスク収納部にディスクを収納することができる。これにより、ディスクの収納操作を容易に行うことができる。
従って、前述の特許文献1に記載のディスク装置のように、ホルダ内にディスクを収納する場合に比べ、ディスク収納部におけるディスクの露出面積を大きくすることができるだけでなく、蓋部材と起立片の起こし部との隙間を大きくすることができるので、ディスク収納部へのディスクの収納及び当該ディスク収納部からのディスクの取出を容易に行うことができる。
さらに、ディスク収納部又は蓋部材に、ディスクが挿入されるホルダ、及び、当該ホルダを固定する構成を設ける必要がなくなるので、ディスク収納体の構成を簡略化することができるとともに、部品点数の削減を図ることができる。
ここで、起立片における起こし部の位置が、ディスク収納部における中央から、起立片の取付位置側とは反対側、すなわち、支持部側に設けられている場合には、蓋部材を回動させて開口部を露出させると、ディスクにおける支持部側の端部が起こし部により起こされ、当該端部とは反対側の端部、すなわち、蓋部材を開放した際に当該蓋部材とディスク収納部とにより形成される開口側の端部がディスク収納部に近接するように傾斜する。
これに対し、当該関連技術では、ディスクにおける起立片の取付位置側の端部、すなわち、当該開口側の端部が起こし部により起こされ、支持部側の端部がディスク収納部に近接するように傾斜することにより、ディスクを一層把持しやすくすることができる。従って、ディスク収納部からのディスクの取出を容易に行うことができる。
当該関連技術によれば、起立片は、開口部を介してディスク収納部に挿入されるディスクの挿入方向に略直交する方向のディスク収納部の両端部近傍に、それぞれ設けられている。これによれば、各起立片の起こし部が、当該略直交する方向のディスクの両端部を起こすことができ、これにより、各起こし部がディスクを安定して支持することができ、不要にディスクが傾斜することを防ぐことができる。従って、ディスク収納部からのディスクの取出を一層容易に行うことができる。
当該関連技術によれば、起こし部が、各起立片間を接続する板状に設けられていることにより、当該起こし部とディスクとの当接を確実に行うことができるので、ディスク収納部からディスクを確実に起こすことができるとともに、当該ディスクを一層安定して支持することができる。さらに、起こし部が各起立片を接続することにより、当該各起立片を1つの起立片として構成することができるので、ディスク収納体の構成を一層簡略化することができるとともに、起立片の取付を容易に行うことができる。
当該関連技術によれば、蓋部材に形成されたガイド孔に、起立片に形成された突起部が挿入され、当該突起部は、蓋部材の回動に応じてガイド孔に沿って摺動する。これによれば、開口部を開放する方向に蓋部材が回動した場合には、起立片をディスク収納部から確実に起立させることができる一方で、開口部を閉塞する方向に蓋部材が回動した場合には、当該起立片をディスク収納部に沿うように確実に配置することができる。従って、蓋部材の回動に応じて、起立部を回動させることができ、ディスク収納部へのディスクの収納及び取出の容易性を確実に発揮することができる。
当該関連技術によれば、ディスク収納部に、ディスクの形状に応じた略円弧状部を有する位置決め部が設けられていることにより、当該ディスク収納部内に収納されたディスクを確実に位置決めすることができる。従って、ディスク収納部内でディスクが揺動することを防ぐことができる。
当該関連技術によれば、前述のディスク収納体と同様の効果を奏することができる。また、前述の位置決め部がディスク収納部に設けられている場合には、当該位置決め部によりディスクの揺動を防ぐことができるので、情報読取/書込手段によるディスクからの情報の読取及びディスクへの情報の記録を誤り無く行うことができる。
〔ディスク装置1の全体構成〕
図1は、本実施形態に係るディスク装置1を正面側から見た斜視図である。
本実施形態のディスク装置1は、携帯用のゲーム機として構成された電子機器であり、例えば、ディスク9(図3参照)に記録されているゲームプログラム等を読み出して、キー及びスイッチに対する使用者(ゲームプレーヤ)の操作に応じて、ゲームプログラムを実行したり、当該ディスク9に記録された音声情報および画像情報を再生したりするものである。なお、ゲームの実行とは、主としてゲームの進行および画像・音声情報の出力等を制御することをいう。
このディスク装置1は、図1に示すように、扁平横長矩形状で、両端部が円弧状に形成されたディスク収納体2を備え、当該ディスク収納体2は、筐体3と、当該筐体3に取り付けられる蓋部材6とを備えている。
筐体3は、使用者がディスク装置1を保持した際に、当該使用者に対向するフロントケース4と、当該フロントケース4の背面側にねじ固定されるリアケース5とを備えて構成されている。
このうち、フロントケース4の正面側(使用者に対向する側)略中央には、横長矩形状の液晶パネル401が設けられ、当該液晶パネル401を挟む左右両側、及び、液晶パネル401の下側には、各種キー等が設けられている。
このうち、4つの決定キー406は、当該決定キー406に対応して筐体3内部に設けられた図示しない感圧センサと接触可能に設けられており、前述の方向キー402と同様に、感圧センサによってキーの入力が検出され、当該キーに応じたデジタル信号が制御装置に出力される。LED407は、電源のオン/オフ状態を示すものであり、ディスク装置1の電源がオン状態にある場合には緑色点灯し、バッテリ(図示省略)への充電中である場合には橙色点灯する。
また、筐体3の四隅部分は内側に切り欠かれ、これらの切り欠きのうち、上側左右隅部には決定キー416L,416R(左側の決定キーを416Lとし、右側の決定キーを416Rとする)が、下側左隅部にはストラップ掛部417がそれぞれ設けられている。
また、これら電力供給端子419の外側で、かつ、左側には、接続端子418に接続された外部機器を固定するねじ(図示省略)が螺合するねじ穴420が形成され、右側には、外部機器に設けられた位置決めピン(図示省略)が挿入されるピン挿入口421が形成されている。なお、本実施形態では、上面の左側にねじ穴420が、また、右側にピン挿入口421が形成されているが、左右が逆でもよく、また、ピン挿入口421が形成された位置にねじ穴が形成された構成としてもよい。
また、キー416Rと、ピン挿入口421との間には、リアケース5の背面側に設けられた蓋部材6の開放を規制するロックスライダ423が設けられている。このロックスライダ423を、筐体3の上面31に沿って一方向に摺動させると、蓋部材6の開放規制が解除され、当該蓋部材6を開くことが可能となり、リアケース5に形成されたディスク収納部53(図2及び図5参照)内にディスク9を収納することができる。
リアケース5は、フロントケース4と略同じ外形を有し、前述のように、当該フロントケース4の背面側にねじ固定される。このリアケース5は、図2に示すように、左右方向に沿って3つの領域に分割され、右側(使用者に保持された際の左側)にメモリカード収納部51が、左側(使用者に保持された際の右側)にバッテリパック収納部52が、また、これらに挟まれるように中央にディスク収納部53が、それぞれ形成されている。
メモリカード収納部51は、開閉可能な蓋部511を備え、内部にメモリカード(図示省略)を装着できるように構成されている。
バッテリパック収納部52は、着脱可能な蓋部521を備え、内部にバッテリパック(図示省略)を収納できるように構成されている。
図3は、ディスク9を示す平面図である。
ここで、ディスク装置1に用いられるディスク9について説明する。
記録媒体としてのディスク9は、図3に示すように、ディスク本体91と、当該ディスク本体91を内部に収納する合成樹脂製のカートリッジ92とを備えて構成されている。
ディスク本体91は、略円盤形状を有する光読取方式の光ディスクであり、略中央には、ディスク収納部53内に設けられ、かつ、ディスク本体91を回転させるターンテーブル532(図5及び図7参照)にチャッキングされる略円形状の金属製の当接部911が設けられている。このディスク本体91には、ゲームプログラム、映画等の種々の画像情報、および音楽等の音声情報等を記録可能に構成されている。
また、カートリッジ92の中央には、ディスク本体91の当接部911にターンテーブル532が当接するための略円形状の開口部924が形成されており、当該開口部924から、当接部911が露出している。
図4〜図6は、ディスク収納部53を示す斜視図である。具体的に、図4は蓋部材6が閉塞した状態、図5は蓋部材を開放した状態、及び、図6はディスク9をディスク収納部53に挿入した状態をそれぞれ示す図である。
ディスク収納部53は、前述のように、ディスク9を収納する。このディスク収納部53には、図4に示すように、平面視略矩形の蓋部材6が、筐体3の底面32(図2参照)側の一端を軸として矢印B1,B2方向に回動自在に取り付けられている。
このようなディスク収納部53には、図5及び図7に示すように、当該ディスク収納部53と接続された前述のディスク収納用の開口部531の他に、ターンテーブル532、ピックアップ533、メディアガイド534、位置決めピン535、ロックレバー536及びイジェクトバー54が設けられ、また、支持部537、連通口538及びバー取付部539が形成されている。このうち、イジェクトバー54の構成については、後に詳述する。
このメディアガイド534は、ディスク9を構成するカートリッジ92の半円状部922に合わせた円弧状部5341を有する平面視凹型形状に形成されている。そして、この円弧状部5341は、底面53Aに近接するに従って、ディスク収納部53の中央側への突出量が大きくなるように傾斜して形成されている。すなわち、メディアガイド534の縦断面は、底面53A側が大きい寸法を有し、かつ、当該底面53Aから離間した上面側(蓋部材6に対向する側)が小さい寸法を有する略台形形状を有している。
これらバー取付部539は、底面53Aから起立し、先端部分が互いに離間する方向に屈曲した側面視略L字状に形成されている。これらのうち、バー取付部539Lは、後述するイジェクトバー54に形成された腕部541Lの孔部5411に、また、バー取付部539Rは、当該イジェクトバー54の腕部541Rの孔部5411にそれぞれ挿入され、当該イジェクトバー54を、回動自在に支持する。
ここで、蓋部材6の構成について説明する。
蓋部材6は、前述のように、矢印B1方向に回動することにより開口部531ひいてはディスク収納部53を露出させ、当該ディスク収納部53へのディスク9の収納を可能とする開口を形成する一方で、矢印B2方向に回動することにより開口部531ひいてはディスク収納部53を閉塞する。
この蓋部材6は、図4〜図6において示したように、平面視略正方形状に形成されている。そして、当該蓋部材6のディスク収納部53に対向する底面には、蓋部材6を閉塞した際に、ディスク9を底面53A側に押圧する板ばね62(図13〜図15参照)が設けられ、また、当該底面における左右方向(矢印A方向に直交する方向)の両端縁には、それぞれ面外方向に起立した側壁61が形成されている。
さらに、各側壁61の略中央には、矢印A方向に長手方向を有する略長円形状のガイド孔612がそれぞれ形成されている。これらガイド孔612には、後述するイジェクトバー54の突起部5412が挿入され、当該蓋部材6の回動動作に応じて、突起部5412がガイド孔612内を摺動することにより、イジェクトバー54が回動する。このため、ガイド孔612の長手方向の寸法、詳述すると、蓋部材6を閉塞した状態におけるガイド孔612内の突起部5412の位置から、矢印A方向とは反対方向側のガイド孔612の端縁までの寸法により、蓋部材6及びイジェクトバー54の回動量が規定される。なお、本実施形態では、当該寸法は、蓋部材6を矢印B1方向に最も回動させた場合の底面53Aと、蓋部材6及びイジェクトバー54の後述する腕部541との交差角(回動角)が、略30°となるように設定されている。
図9は、イジェクトバー54を示す斜視図である。
イジェクトバー54は、前述のように底面53Aにおける支持部537とは反対側に形成されたバー取付部539に回動自在に取り付けられ、蓋部材6の開放動作(矢印B1方向への回動動作)に応じて底面53Aから起立して、ディスク収納部53に収納されたディスク9を持ち上げるものである。このイジェクトバー54は、図9に示すように、一対の腕部541と、当該一対の腕部541間を接続し、かつ、ディスク9をディスク収納部53の底面53Aから起こす起こし部542とを有し、これらによって平面視略H字状に形成された一体成形品である。
また、腕部541Lの突起部5412は、蓋部材6の側壁61Lに形成されたガイド孔612に挿入され、また、腕部541Rの突起部5412は、側壁61Rに形成されたガイド孔612に挿入される。
このように、一対の腕部541が、それぞれディスク収納部53と、蓋部材6とを接続するようにして係合することにより、イジェクトバー54は、蓋部材6のディスク収納部53から離間する方向(矢印B1方向)への回動に伴って、ディスク収納部53から起立し、また、蓋部材6のディスク収納部53に近接する方向(矢印B2方向)への回動に伴って、ディスク収納部53に沿うように配置される。
図10は、リアケース5を正面側から見た平面図である。
リアケース5の正面側における連通口538L近傍には、図10に示すように、ばね収納部55が形成され、当該ばね収納部55には、付勢手段としての捻りばね56が設けられている。この捻りばね56は、連通口538を介してリアケース5の正面側に露出した蓋部材6の腕部611と係合して、当該蓋部材6に対して矢印B1方向及び矢印B2方向への付勢力を作用させる。
このうち、ばね収納部55は、図11及び図12に示すように、凹部551、押さえ部552及び挟持部553により構成されている。
また、捻りばね56は、線材が螺旋状に巻かれたコイル部561と、当該コイル部561の両端から延出する一対の線状部562,563とを有している。
これらのうち、コイル部561は、凹部551内に配置される。また、線状部562は、押さえ部552に形成された孔部(図示省略)を貫通し、挟持部553により挟持される。さらに、線状部563は、蓋部材6の側壁61Lに形成された腕部611に形成された孔部(図示省略)に挿入される。
具体的に、図11に示す閉状態(開口部531を閉塞した状態)から蓋部材6が矢印B1方向に回動して、図12に示す開状態(開口部531を露出させた状態)に遷移する場合には、当該蓋部材6の回動に伴って、挟持部553により挟持されている線状部562の捻れが解消する一方で、線状部563が矢印B1方向に捻られる。このため、蓋部材6の腕部611が、当該腕部611の移動範囲の略中央を越えた位置から矢印B1方向に向かうに従って、捻りばね56から腕部611に矢印B1方向への付勢力が作用する。これにより、開状態への蓋部材6の回動に要する力を低減することができるほか、当該蓋部材6の開状態を維持することができる。
図13は、蓋部材6を閉塞した状態のリアケース5を示す断面図である。また、図14は、蓋部材6を開放し、ディスク9をディスク収納部53に挿入した状態のリアケース5を示す断面図である。さらに、図15は、ディスク9をディスク収納部53に挿入し、かつ、蓋部材6を閉塞した状態のリアケース5を示す断面図である。なお、図13〜図15においては、フロントケース4の図示を省略している。
以下、イジェクトバー54の動作について説明する。
蓋部材6を閉塞した状態では、イジェクトバー54の起こし部542は、図13に示すように、ディスク収納部53の底面53Aに沿って配置される。また、この状態では、ガイド孔612における矢印A方向側の端縁に、イジェクトバー54の突起部5412が当接している。
この際、イジェクトバー54の起こし部542は、底面53Aから離間し、ディスク9のディスク収納部53への挿入に際して、ディスク9の半円状部922がターンテーブル532及びピックアップ533に当たることを防ぐ。また、底面53Aの左右方向両端に取り付けられ、かつ、当該底面53Aから起立するイジェクトバー54の腕部541L,541Rが、ディスク収納部53へのディスク9の挿入を案内する。
この際、イジェクトバー54は、図13に示した状態と同様に、底面53Aに沿って配置され、これに伴って、イジェクトバー54の起こし部542は、底面53Aの中央に位置するターンテーブル532から、バー取付部539に至るまでの位置(ターンテーブル532からディスク挿入方向である矢印A方向とは反対方向側の位置)に、底面53Aに沿って配置される。これにより、ターンテーブル532によるディスク9のチャッキングが、起こし部542により妨げられることを防ぐことができる。
以上説明した本実施形態のディスク装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ディスク収納部53に回動自在に支持され、かつ、蓋部材6に係合するイジェクトバー54は、当該蓋部材6の矢印B1方向への回動に伴ってディスク収納部53の底面53Aから起立する。
これによれば、イジェクトバー54の起立に伴って、当該イジェクトバー54に形成された起こし部542が、底面53Aに沿って配置されたディスク9を起こすので、ディスク収納部53からのディスク9の取出を容易に行うことができる。この際、蓋部材6と起こし部542との間の隙間は、当該蓋部材6の回動量に応じて大きくなるので、蓋部材6のガイド孔621の寸法を調整することにより、ディスク収納部53からのディスク9の取出、及び、当該ディスク収納部53へのディスク9の収納を一層容易に行うことができる。従って、ディスク9を収納するホルダが蓋部材6に設けられている場合に比べ、ディスク9の取出及び収納を簡易に行うことができるほか、ディスク収納部53の構成を簡略化することができる。
これによれば、蓋部材6を開状態とした場合に、起こし部542が、ディスク9の挿入方向基端側である円弧状部923側を、当該挿入方向先端側である半円状部922側より、底面53Aから離間させることができる。従って、ディスク収納部53に対するディスク9の挿入方向基端側を把持しやすくすることができるので、当該ディスク収納部53からのディスク9の取出を一層容易に行うことができる。
また、このように、起こし部542が、底面53Aにおけるターンテーブル532とバー取付部539との間に位置するので、ディスク9のディスク収納部53への収納の際に、当該ディスク9がターンテーブル532及びピックアップ533を損傷することを防ぐことができる。
これによれば、起こし部542がディスク9を確実に支持することができるとともに、当該起こし部542により支持されたディスク9が、当該ディスク9の挿入方向を軸として傾斜することを防ぐことができる。従って、起こし部542がディスク9を安定して支持することができるとともに、ディスク9の取出を一層容易に行うことができる。
また、ディスク9をディスク収納部53に収納する際には、これら腕部541が当該ディスク9を案内する。これにより、ディスク収納部9へのディスク9の収納を一層容易に行うことができる。
これによれば、蓋部材6の開方向(矢印B1方向)への回動に応じたイジェクトバー54の起立、及び、閉方向(矢印B2方向)への回動に応じてイジェクトバー54の平伏を確実に行うことができる。従って、蓋部材6が開状態である場合には、確実にディスク9の収納及び取出を容易に行うことができるほか、蓋部材6が閉状態である場合には、イジェクトバー54がディスク9の収納の妨げになることを防ぐことができる。
さらに、ガイド孔612の長手方向の寸法を調整することにより、蓋部材6の底面53Aに対する回動量を調整することができる。従って、蓋部材6とディスク収納部53により形成される開口の大きさを簡易に調整することができる。
これによれば、ディスク9をディスク収納部53内の適切な位置に位置決めすることができるほか、当該ディスク収納部53内でのディスク9の揺動を抑制することができる。また、ディスク収納部53におけるディスク9の向きが逆である場合、すなわち、ディスク9の円弧状部923側から挿入された場合には、円弧状部5341との形状が合わないため、ディスク9が収納されないようにすることができる。従って、確実にターンテーブル532がディスク9をチャッキングすることができ、ピックアップ533により、ディスク9に対する情報の読取及び書込を確実に行うことができるほか、ディスク9の誤挿入に伴う誤収納を防止することができる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、イジェクトバー54は、一対の腕部541を備え、ディスク9をディスク収納部53から起こす起こし部542は、当該一対の腕部541を接続するように板状に形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、ディスク収納部53からディスク9を起こすことが可能であれば、腕部541は1つでもよく、当該腕部541の数は問わない。
Claims (7)
- ディスクに記録された情報の読取、及び、当該ディスクに対する情報の書込のうち、少なくともいずれかを実行する情報読取/書込手段を備えたディスク装置であって、
前記ディスクを収納するディスク収納部、及び、当該ディスク収納部に前記ディスクを収納するための開口部を有する筐体と、
一端側が前記筐体に回動自在に軸支され、他端側が当該筐体に近接することで前記開口部を閉塞し、当該他端側が前記筐体から離間することで前記開口部を開放する蓋部材とを備え、
前記筐体は、
前記蓋部材と係合して、当該蓋部材の他端側が前記筐体に近接する第1方向、及び、離間する第2方向の各方向に、前記蓋部材を付勢する付勢手段と、
前記付勢手段を挟持する挟持部とを備え、
前記蓋部材は、
前記筐体に対向する面から当該面に交差する方向に起立して、前記付勢手段と係合する側壁を備え、
前記付勢手段は、
線材を複数回巻回して形成されるコイル部と、
前記コイル部の軸方向から当該付勢手段を見た際に、前記コイル部の一方の端部から当該コイル部の接線方向に延出する第1の線状部と、
前記コイル部の他方の端部から前記接線方向とは異なる方向に延出する第2の線状部とを備え、
前記第1の線状部及び前記第2の線状部のうちのいずれか一方の線状部は、前記側壁と係合し、他方の線状部は、当該他方の線状部の延出方向が前記蓋部材の回動軸方向に沿うように、前記挟持部により挟持され、
前記蓋部材が前記第1方向及び前記第2方向のうちのいずれかの方向に回動すると、前記第1の線状部及び前記第2の線状部のうちのいずれか一方の線状部は、前記コイル部とともに捻られる方向に回動され、他方の線状部は、当該他方の線状部の捻れが解消する方向に回動されて、前記蓋部材の回動方向に当該蓋部材が付勢されることを特徴とするディスク装置。 - 請求項1に記載のディスク装置において、
前記コイル部は、当該コイル部の軸方向の寸法が直径方向の寸法より小さく形成され、
前記付勢手段は、
前記蓋部材により前記開口部が閉塞された際に、前記コイル部の軸方向が、前記蓋部材に略直交する方向となるように配置されることを特徴とするディスク装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のディスク装置において、
前記コイル部の軸方向から前記付勢手段を見た際に、前記第2の線状部は、前記コイル部の径方向に延出し、かつ、前記第1の線状部は、前記コイル部の中心から前記第2の線状部の延出方向に対して直交する方向における当該コイル部の一方の端部側から、前記第2の線状部の延出方向先端側に対して離間する方向に延出し、
前記第1の線状部は、前記一方の線状部であり、
前記第2の線状部は、前記他方の線状部であることを特徴とするディスク装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、
前記筐体は、
前記蓋部材に対向する側とは反対側に前記付勢手段が配置される収納部と、
前記側壁が挿通され、かつ、当該側壁を前記反対側に露出させる連通口とを有し、
前記挟持部は、前記収納部内に設けられ、
前記一方の線状部は、前記筐体における前記反対側にて、前記側壁と係合することを特徴とするディスク装置。 - 請求項4に記載のディスク装置において、
前記側壁は、
当該側壁の起立方向先端側に、前記連通口を挿通し、かつ、前記一方の線状部と互いに略直交するように係合する腕部を有することを特徴とするディスク装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のディスク装置において、
前記コイル部は、前記線材が隙間無く巻回されて形成されていることを特徴とするディスク装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載のディスク装置を備えることを特徴とする携帯可能な電子機器。
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