JP2005063638A - ディスクカートリッジ及びディスク記録及び/又は再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録及び/又は再生用開口部の確実な閉塞を図りながら、小型化を実現する。
【解決手段】 光ディスク2を回転可能に収納するとともに、光ディスク2の一部を内外
周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部13が設けられたカートリッジ本
体5と、カートリッジ本体5に移動可能に取り付けられ、記録及び/又は再生用開口部1
3を開閉するシャッタ部材16と、シャッタ部材16を記録及び/又は再生用開口部13
を閉塞した位置にロックするロック機構27を備える。ロック機構27は、シャッタ部材
15に回動可能に取り付けられたロック部材28と、ロック部材28が係合するカートリ
ッジ本体5側に設けれた係合部29とからなり、ロック部材28が係合部に係合する方向
に回動付勢されている。
【選択図】 図8
【解決手段】 光ディスク2を回転可能に収納するとともに、光ディスク2の一部を内外
周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部13が設けられたカートリッジ本
体5と、カートリッジ本体5に移動可能に取り付けられ、記録及び/又は再生用開口部1
3を開閉するシャッタ部材16と、シャッタ部材16を記録及び/又は再生用開口部13
を閉塞した位置にロックするロック機構27を備える。ロック機構27は、シャッタ部材
15に回動可能に取り付けられたロック部材28と、ロック部材28が係合するカートリ
ッジ本体5側に設けれた係合部29とからなり、ロック部材28が係合部に係合する方向
に回動付勢されている。
【選択図】 図8
Description
本発明は、光ディスク等のディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッジ及びこのディスクカートリッジを記録媒体に用いるディスク記録及び/又は再生装置に関する。
従来、光ディスク等のディスク状記録媒体を回転可能に収納し、ディスク状記録媒体を収納したままの状態で記録及び/又は再生装置に装着されるディスクカートリッジが広く用いられている。この種のディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体をカートリッジ本体に収納することにより、ディスク状記録媒体の保護を図り、記録及び/又は再生装置への装脱を容易に行うことを可能としている。
ところで、ディスクカートリッジにおいては、収納されるディスク状記録媒体の大きさに対応してできるだけ小型化を図るようにしている。これは、ディスクカートリッジを用いるディスク記録及び/又は再生装置の小型化を図り、更には、ディスクカートリッジの取り扱いを容易にするためであり、更にまた、カートリッジを構成する材料を削減を図り、製造コストの削減を図るためである。
収納されるディスク状記録対に対応して、小型化を図ったディスクカートリッジとして、特開平11−353845号公報(特許文献1)に記載されたものがある。
特許文献1に開示されるディスクカートリッジは、記録及び/又は再生装置への挿入端側となる一の側面側をほぼ円弧状にすることにより、ディスクカートリッジ自体を小型化を実現している。
この特許文献1に記載されるディスクカートリッジにおいても、十分に小型化が図れていない。
特許文献1に記載されるディスクカートリッジは、カートリッジ本体に設けた記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャッタ部材を付勢部材により閉塞方向に付勢することにより、記録及び/又は再生用開口部を確実に閉塞し、カートリッジ本体に収納したディスク状記録媒体の確実な保護を図るようにしている。このディスクカートリッジに設けられた付勢部材は、押圧操作されて弾性変位する板バネにより形成されているため、確実にこの付勢部材を弾性変位させてシャッタ部材のロックを解除して、移動操作することが困難になってしまうことがある。
本発明の目的は、収納されるディスク状記録媒体に対応して一層の小型化を図ることができるディスクカートリッジを提供することにある。
本発明の他の目的は、カートリッジ本体に設けた記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャッタ部材を容易にしかも確実に移動操作しながら、記録及び/又は再生用開口部を確実に閉塞し、カートリッジ本体に収納したディスク状記録媒体の確実な保護を図ることができるディスクカートリッジを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、収納されるディスク状記録媒体に対応して一層の小型化を図ることができるディスクカートリッジを記録媒体に用いることができるディスク記録及び/又は再生装置を提供することにある。
本発明に係るディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体と、このディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、カートリッジ本体に移動可能に取り付けられ、記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャッタ部材と、シャッタ部材を記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置にロックするロック機構を備える。このロック機構は、シャッタ部材に回動可能に取り付けられたロック部材と、ロック
部材が係合するカートリッジ本体側に設けれた係合部とからなり、ロック部材が係合部に
係合する方向に回動付勢されている。
部材が係合するカートリッジ本体側に設けれた係合部とからなり、ロック部材が係合部に
係合する方向に回動付勢されている。
ロック機構を構成するロック部材は、シャッタ部材をカートリッジ本体側に対する相対
移動を規制する記録及び/又は再生装置側に設けられるシャッタ部材移動規制手段によっ
て回動されて係合部への係合が解除される。
移動を規制する記録及び/又は再生装置側に設けられるシャッタ部材移動規制手段によっ
て回動されて係合部への係合が解除される。
本発明に係るディスクカートリッジは、カートリッジ本体の記録及び/又は再生装置へ
の挿入端側が、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほ
ぼ半円の円弧状部とされ、記録及び/又は再生用開口部がカートリッジ本体の円弧状部と
された側面以外の側面に臨んで形成されている。そして、シャッタ部材は、カートリッジ
本体の円弧状部とされた側面以外の側面に沿って移動して記録及び/又は再生用開口部を
開閉する。
の挿入端側が、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほ
ぼ半円の円弧状部とされ、記録及び/又は再生用開口部がカートリッジ本体の円弧状部と
された側面以外の側面に臨んで形成されている。そして、シャッタ部材は、カートリッジ
本体の円弧状部とされた側面以外の側面に沿って移動して記録及び/又は再生用開口部を
開閉する。
本発明に係るディスクカートリッジは、シャッタ部材を、記録及び/又は再生用開口部
を閉塞した位置にロックするロック機構を構成するロック部材は、シャッタ部材とともに
移動し、ディスクカートリッジの記録及び/又は再生装置への装着操作に関連してシャッ
タ部材のロックを解除する。
を閉塞した位置にロックするロック機構を構成するロック部材は、シャッタ部材とともに
移動し、ディスクカートリッジの記録及び/又は再生装置への装着操作に関連してシャッ
タ部材のロックを解除する。
また、本発明は、上述したディスクカートリッジ記録媒体に用いるディスク記録及び/又は再生装置であり、上記ディスクカートリッジが、シャッタ部材が移動する一の側面に直交する面側を挿入端として挿入されるカートリッジホルダを備え、カートリッジホルダには、ディスクカートリッジが挿入されるとき、ロック部材を回動操作してカートリッジ本体側に設けれた係合部への係合を解除し、シャッタ部材を記録及び/又は再生用開口部を開放する方向に移動させるシャッタ開放操作機構が設けられている。
本発明に係るディスクカートリッジは、ロック機構を構成する回動されるロック部材をカートリッジ本体に対し相対移動されるシャッタ部材側に取り付けているので、カートリッジ本体側に、回動するロック部材を取り付けるための領域を設ける必要がないので、カートリッジ本体の小型化を実現できる。特に、ロック部材は、シャッタ部材が閉塞位置にあるとき、記録及び/又は再生用開口部上に位置するように設けることも可能であり、ディスクカートリッジの一層の小型化が実現される。
本発明に係るディスクカートリッジは、カートリッジ本体の一の側面が、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされていることから、少なくともカートリッジ本体の一の側面側が収納したディスク状記録媒体のほぼ半円に近接した大きさとされるので、カートリッジ本体の一層の小型化が実現される。
また、本発明に係るディスクカートリッジは、記録及び/又は再生装置への挿入端側がほぼ半円の円弧状部とされているので、記録及び/又は再生装置への挿入方向を容易に判別でき、誤挿入を確実に防止できる。
更にまた、本発明に係るディスクカートリッジは、記録及び/又は再生用開口部が、カートリッジ本体の円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されることにより、記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャッタ部材をカートリッジ本体に安定して移動可能に取り付けることができ、記録及び/又は再生用の開口部を確実に閉塞することができる。
そして、本発明に係るディスク記録及び/又は再生装置は、本発明に係るディスクカートリッジをカートリッジホルダに挿入操作することのみで、シャッタ部材のロックを解除し、記録及び/又は再生用開口部を開放することができるので、ディスクカートリッジの装着を容易に行うことができる。
以下、本発明に係るディスクカートリッジを図面を参照して具体的に的に説明する。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、ディスク状記録媒体として、例えば、光ディスク2を回転可能に収納したものであって、図1及び図2に示すように、上下一対のハーフ3,4を突き合わせ結合したカートリッジ本体5を備え、このカートリッジ本体5内に光ディスク2を回転可能に収納している。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、例えばテレビジョンゲームを実行するプログラムデータやビデオデータが記録された光ディスク2を収納したものであり、しかも、極めて小型に構成されている。このディスクカートリッジ1は、例えば、直径を60mm程度とする小径の光ディスク2を収納したものであって、片手の掌に収納し得る程度の大きさに形成されている。
なお、ここに示すディスクカートリッジ1は、プログラムデータ等の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク2を収納したものである。
光ディスク2を収納するカートリッジ本体5を構成する上下ハーフ3,4は、合成樹脂材料を成形して形成され、外周囲に立ち上がり周壁3a,4aが形成されている。上下ハーフ3,4は、各立ち上がり周壁3a,4aを突き合わせて結合されることにより、内部にディスク収納部6を構成してカートリッジ本体5を構成する。なお、上下ハーフ3,4は、これら上下ハーフ3,4の相対向する内面に突設した溶着用突起を超音波溶着法等の溶着法を用いて結合されてカートリッジ本体5を構成する。
本発明に係るディスクカートリッジ1を構成するカートリッジ本体5は、図1乃至図3に示すように、このディスクカートリッジ1が装脱されるディスク記録及び/又は再生装置への挿入端側となる一側面である前面を円弧状部7として形成している。この円弧状部7は、図2に示すように、カートリッジ本体5のディスク収納部6に収納された光ディスク2の中心を中心P0として半径R1を一定にしたほぼ半円の円弧状に形成されている。すなわち、円弧状部7は、カートリッジ本体5に収納された光ディスク2の半円に相当する部分と対向するような半円として形成されている。
カートリッジ本体5の円弧状部7に連続する相対向する側面は、互いに平行な側面8,9として形成され、円弧状部7と対向する背面側は、なだらかに湾曲して連続した湾曲部10として形成されている。すなわち、カートリッジ本体5の背面側は、カートリッジ本体5の前面側に構成された半円状の円弧部7より大きな半径、すなわち、円弧部7より曲率が小さい湾曲部10とされている。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、挿入端側となる一の側面である前面を他の面に比し大きく湾曲したほぼ半円の円弧状部7としているので、カートリッジ挿脱口を介してスロットイン方式により装脱が行われるディスク記録及び/又は再生装置へ挿入を行う際、記録及び/又は再生装置への挿入方向が容易に判別できる。特に、掌内に収納できる程度に小型化したディスクカートリッジ1にあっては、手で握った感覚でも挿入方向の識別を行うことができるので、誤挿入を防止して正確にディスク記録及び/又は再生装置に装着することも可能となる。しかも、このディスクカートリッジ1は、後述するように、スロットイン方式のディスク記録及び/又は再生装置へ挿入操作が容易となるばかりか、確実な挿入操作を実現できる。
更に、本発明に係るディスクカートリッジ1は、挿入端側をほぼ半円の円弧状部7とし、更に加えて円弧状部7と対向する背面も湾曲部10としているので、収納する光ディスク2に対し一層の小型化が実現されている。
カートリッジ本体5の下面側を構成する下ハーフ4の中央部には、図2及び図3に示すように、カートリッジ本体5に収納した光ディスク2の中心部に形成したセンター穴11及びその周縁を外方に臨ませる円形の中央開口部12が形成されている。中央開口部12には、ディスクカートリッジ1が装着されるディスク記録及び/又は再生装置側に設けられたディスク回転駆動機構の一部、例えばターンテーブルが進入する。
カートリッジ本体5の下面側を構成する下ハーフ4には、図2及び図3に示すように、記録及び/又は再生用開口部であるヘッド部用開口部13が形成されている。ヘッド部用開口部13は、カートリッジ本体5の一方の側面8に位置し、カートリッジ本体5に収納された光ディスク2の信号記録領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる足る大きさの矩形状に形成されている。すなわち、ヘッド部用開口部13は、カートリッジ本体1の円弧状部7が形成された前面以外の直線状の平坦な面とされた側面8に臨んで形成されている。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、ヘッド部用開口部13を開閉するシャッタ部材15が移動可能に取り付けられている。シャッタ部材15は、ヘッド部用開口部13を閉塞する足る大きさの矩形状に形成された平板状のシャッタ部16と、シャッタ部16の基板部側に形成された断面コ字状に形成された支持部17とを備える。
なお、シャッタ部材15は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成され、若しくは合成樹脂材料を形成して形成されている。
ところで、シャッタ部材15は、カートリッジ本体5を構成する上ハーフ3側を支持部17により支持し、ヘッド部用開口部13を開閉する図2中矢印A方向及び矢印B方向に移動可能に支持されている。すなわち、シャッタ部材15は、図4に示すように、上ハーフ3に形成された立ち上がり周壁3aの一部をもって構成されたスライドガイド部18を支持部17により支持してカートリッジ本体5に移動可能に取り付けられている。
そして、シャッタ部材15に設けられた支持部17は、図4及び図5に示すように、シャッタ部16の基端部から垂直に立ち上がり形成され連結片21が形成され、この連結片21の先端部にシャッタ部16側に向かって折り曲げられた第1の係合片22が設けられている。連結片21の両側には、第1の係合片22が形成された部分より一段低い位置でL字状に折り曲げされた第2の係合片23が設けられている。なお、第2の係合片23は、先端部側が第1の係合片22側に突出するようにL字状に折り曲げられている。
このシャッタ部材15は、図2に示すように、シャッタ部16をヘッド部用開口部13上に延在するようにカートリッジ本体5に配設される。このとき、シャッタ部材15は、図6及び図7に示すように、支持部17に設けた第1の係合片22をスライドガイド部18の側面に形成した係合溝24に係合し、L字状の第2の係合片23をスライドガイド部18の先端側に係合させることにより、第1及び第2の係合片22,23によって支持部17を挟み込みように支持する。このように支持されたシャッタ部材15は、支持部17にガイドされ、ヘッド部用開口部13を開閉する図2中矢印A方向及び矢印B方向に移動する。
なお、下ハーフ4のシャッタ部16が移動する領域には、凹状のシャッタスライド部19が形成されている。シャッタスライド部19は、シャッタ部16をカートリッジ本体5の表面から突出させないに足る深さをもって形成されている。
本発明に係るディスクカートリッジ1において、下ハーフ4に形成された立ち上がり周壁4aのヘッド部用開口部13と対向する部分には、図5及び図7に示すように、切り欠き部25が形成されて開放されている。すなわち、ヘッド部用開口部13は、カートリッジ本体5の内周側から外周縁に亘る領域が開放されて形成されている。
また、上ハーフ3側に形成されたスライドガイド部18の少なくともヘッド部用開口部13と対向する部分は、ディスク記録及び/又は再生装置内のカートリッジ装着部に高さ方向の位置決めが図られて装着されたディスクカートリッジ1内の光ディスク2がターンテーブル上に位置決めして装着されたとき、図7に示すように、この光ディスク2の下ハーフ4と対向する下面2aから突出しない高さH1として形成されている。
このように形成されたディスクカートリッジ1は、シャッタ部材15が移動されてヘッド部用開口部13が開放されたとき、光ディスク2に記録された情報信号を読み出すヘッド部である光ピックアップの全体をカートリッジ本体5内に位置させるばかりか、光ピックアップが光ディスク2の外周側を走査する位置に移動されたとき、光ディスク2の信号記録領域を走査する光ビームを集光する対物レンズをカートリッジ本体5内に位置させながら、その他の光学ブロック部分をカートリッジ本体5の外方に位置させることができる。
その結果、本発明に係るディスクカートリッジ1は、光ピックアップを光ディスク2に近接させながら、カートリッジ本体5の内外に亘って位置させることができるので、光ディスク2の外周縁まで信号記録領域を形成することができ、光ディスク2に記録される記録容量を増大させることができる。更に、光ピックアップを光ディスク2に近接させることができることから、対物レンズの開口数(NA)を大きくでき、光ディスク2の信号記録領域に集光される光ビームのビームスポットを小さくできるので、光ディスク2に記録される情報信号の記録密度を向上できる。更にまた、記録容量の増大とともに記録密度の向上が実現できることから、一定量の記録容量を必要とする光ディスク2の小径化が実現できる。更にまた、光ピックアップをカートリッジ本体5の内外に亘るように位置させて光ディスク2の走査ができるので、カートリッジ本体5の小型化を実現でき、このディスクカートリッジ1を用いるディスク記録及び/又は再生装置の小型化も実現可能となる。
本発明に係るディスクカートリッジ1において、ヘッド部用開口部13を開閉するシャッタ部材15は、図1及び図2に示すように、カートリッジ本体5の平坦な側面8に沿って移動するように取り付けられている。したがって、シャッタ部材15は、支持部17を平坦な側面8に沿わせながら直線移動されるので、安定した移動操作が実現される。
また、ヘッド部用開口部13は、カートリッジ本体5の平坦な側面8に対向する位置に形成されているので、下ハーフ4側に形成される切り欠き部25が形成された部分も直線状の面とされている。したがって、切り欠き部25が形成され、カートリッジ本体5の外方に臨む側面8の側が開放されたヘッド部用開口部13であっても、全体が矩形状に形成され、直線状の断面コ字状をなす支持部17を備えたシャッタ部材15により確実に閉塞することができる。
本発明に係るディスクカートリッジ1には、シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を閉塞する位置に移動されたとき、シャッタ部材15の移動を規制するロック機構27が設けられている。シャッタ部材15のロック機構27は、図5及び図8に示すように、シャッタ部材15に回動可能に取り付けられたロックレバー28と、このロックレバー28が係合するカートリッジ本体5側に設けられた係合部29とを備える。
ロック機構27のロック部材を構成するロックレバー28は、図5及び図8に示すように、一端側の側縁に沿って押圧操作部30が立ち上がり形成され、他端側に係合部29に係合する係合片31が立ち上がり形成された長尺な板状の部材として形成されている。このロックレバー28は、シャッタ部材15に設けたロックレバー取付片32に回動可能に取り付けられる。ロックレバー取付片32は、シャッタ部材15のスライドガイド部18を構成する連結片21の上端縁からシャッタ部16の側方に突出するように形成されている。
ロックレバー28は、図1、図6及び図8に示すように、一端側の押圧操作部30を連結片21のほぼ中央部に穿設した矩形状の窓部33に臨ませ、ほぼ中央部に穿設した枢支孔34をロックレバー取付片32に直立にした支軸35に枢支させ、この支軸35を中心に回動可能に取り付けられている。このとき、ロックレバー28の他端側に設けた係合片31は、ロックレバー取付片32に沿ってシャッタ部16の側方に突出されている。
なお、シャッタ部材15の連結片21に設けた窓部33は、このディスクカートリッジ1が装着されるディスク記録及び/又は再生装置側に設けられたシャッタ部材15の移動を規制するシャッタ部材移動規制バネが係合する部分となる。
シャッタ部材15に支持されたロックレバー28は、支軸35に巻回された回動付勢バネ37により、押圧操作部30を窓部33から突出させる図8中矢印C方向に回動付勢されている。回動付勢バネ37は、捩りコイルバネにより構成され、一方のアーム部37aを押圧操作部30の係止させ、他方のアーム部37bをシャッタ部材15側の連結片21の内面に係止させることによって、ロックレバー28を図8中矢印C方向に回動付勢している。
なお、ロックレバー28は、押圧操作部30が形成された一端側を連結片21に当接させることにより回動付勢バネ37による回動付勢位置が規制されている。
上述のようにロックレバー28を取り付けたシャッタ部材15は、前述したように、支持部17を上ハーフ3に支持させることによりカートリッジ本体5に移動可能に取り付けられる。
ロックレバー28は、シャッタ部材15が図6及び図8に示すようにヘッド部用開口部13を閉塞する位置にあるとき、回動付勢バネ37の付勢力を受けて図8中矢印C方向に回動され、押圧操作部30を連結片21に設けた窓部33に進入させている。このとき、ロックレバー28は、他端側に形成した係合片31をカートリッジ本体5側に設けた係合部29に係合させ、シャッタ部材15の移動を規制し、ヘッド部用開口部13をシャッタ部16によって閉塞した状態に保持している。
カートリッジ本体5側に設けられる係合部29は、ディスク収納部6の領域外の下ハーフ4の内面であって、シャッタ部材15が閉塞位置にあるときにロックレバー28の係合片31が係合可能な位置に形成されている。係合部29は、下ハーフ4と一体に形成されている。この係合部29には、一側面を開放した係合凹部29aが形成され、この係合凹部29aにロックレバー28側の係合片31が係合する。
シャッタ部材15を閉塞位置にロックしたロックレバー28は、ディスクカートリッジ1がディスク記録及び/又は再生装置に挿入されるとき、連結片21に設けた窓部33に進入し係合するシャッタ開放操作部を構成するシャッタ部材移動規制バネにより押圧操作部30が押圧されることにより、回動付勢バネ37の付勢力に抗して図8中矢印D方向に回転される。ロックレバー28が図8中矢印D方向に回転すると、図9に示すように、係合片31が係合部29の係合凹部29aから離脱し、シャッタ部材15のロックが解除され、シャッタ部材15は、ヘッド部用開口部13を開放する方向の図2中矢印A方向に移動可能となる。
なお、ヘッド部用開口部13の開閉は、カートリッジ本体5とシャッタ部材15とが相対移動されることによって行われるが、ヘッド部用開口部13の開閉操作の詳細については後述する。
上述したシャッタ部材ロック機構27は、シャッタ部材15を閉塞位置にロックするロックレバー28を、カートリッジ本体5に対し移動するシャッタ部材15に取り付けているので、ヘッド部用開口部13の開閉に追随してシャッタ部材15と一体に移動させることができる。その結果、ロックレバー28は、シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を閉塞した位置にあるとき、少なくとも押圧操作部30側をヘッド部用開口部13上に位置させて配置できるので、ディスクカートリッジ1の小型化を実現できる。すなわち、ロックレバー28をカートリッジ本体5側に設けたときには、ロックレバー28の全体を配置するための空間をカートリッジ本体5側に設ける必要があるが、本発明に係るディスクカートリッジ1は、その必要がなく、カートリッジ本体5側には、ロックレバー28の一部が係合する係合部29のみを設けるのみで足るので、カートリッジ本体5の一層の小型化を達成することができる。
本発明に係るディスクカートリッジ1には、更に、ヘッド部用開口部13を開閉するシャッタ部材15の確実な移動を実現し、更に、シャッタ部材15を、ヘッド部用開口部13を開放した位置又は閉塞した位置に確実に保持するようにするシャッタ開閉機構38を備えるようにしてもよい。
このシャッタ開閉機構38は、シャッタ部材15を、ヘッド部用開口部13を開放する方向及び閉塞する方向の2方向に選択的に移動付勢する2方向付勢部材を用いて構成される。2方向付勢部材には、具体的には、図8に示すように、捩りコイルバネ39が用いられる。捩りコイルバネ39は、シャッタ部材15とカートリッジ本体5との間に懸架される。この捩りコイルバネ39は、図8に示すように、シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を開放する方向に移動する側に位置して配設され、一方のアーム部39aの先端をロック板取付片32の先端に穿設した係合孔40に係合させ、他方のアーム部39bの先端に設けた環状部41をカートリッジ本体5の内面に突設した支持ピン42に係合させて取り付けられている。
捩りコイルバネ39は、シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を閉塞する位置にあるときには、ヘッド部用開口部13を閉塞した状態を維持するように図8中矢印B方向に付勢している。この捩りコイルバネ39は、ディスクカートリッジ1がディスク記録及び/又は再生装置に装着され、シャッタ部材ロック機構27によるロックが解除されてシャッタ部材15がカートリッジ本体5に対しヘッド部用開口部13を開放する方向の図8中矢印A方向に相対移動していくと、固定されていない中心部に形成したコイル部39cの位置がシャッタ部材15の移動方向の矢印A方向に移動していく。捩りコイルバネ39は、コイル部39cが更に矢印A方向に移動し、図10に示すように、シャッタ部材15の移動方向側に位置する支持ピン42の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルバネ39は、付勢方向が反転されると、シャッタ部材15を図10中矢印A方向に移動するように付勢し、図11及び図12に示すように、ヘッド部用開口部13を開放するする方向の矢印A方向に移動してヘッド部用開口部13を開放した位置に保持する。
シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を開放した位置に保持されたディスクカートリッジ1をディスク記録及び/又は再生装置から取り出すイジェクト操作を行うと、シャッタ部材15はカートリッジ本体5に対し図10中矢印B方向に移動していき、中心のコイル部39cも同方向の矢印B方向に移動していく。捩りコイルバネ39は、シャッタ部材15が更に矢印B方向方向に移動し、シャッタ部材15の移動方向側に位置する支持ピン42の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルバネ39は、付勢方向が反転されると、シャッタ部材15を図9中矢印B方向に移動するように付勢し、ヘッド部用開口部13を閉塞する方向に移動してヘッド部用開口部13を閉塞した位置に保持する。
このように2方向付勢部材を構成する捩りコイルバネ39により付勢されたシャッタ部材15は、ヘッド部用開口部13を閉塞した位置及び開放した位置のそれぞれの位置に捩りコイルバネ39の付勢力を受けて支持されるので、確実にヘッド部用開口部13を閉塞し又は開放した状態を維持できる。
本発明が適用されたディスクカートリッジ1においては、上述したように、シャッタ部材15を閉塞位置にロックするシャッタ部材ロック機構27とともに、シャッタ部材15を2方向に選択的に移動付勢する2方向付勢部材を備えたシャッタ開閉機構38を備えることにより、シャッタ部材15をヘッド部用開口部13の閉塞位置に確実に保持でき、しかも、確実なヘッド部用開口部13の開閉操作が実現できる。
なお、ヘッド部用開口部13を確実に閉塞するためには、シャッタ部材ロック機構27のみを設けるのみでその目的は達成できる。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、シャッタ部材15が取り付けられたカートリッジ本体5の一方の側面8には、図1、図6及び図12に示すように、ディスク記録及び/又は再生装置側に設けられたシャッタ部材解放操作片が進入するガイド溝43が設けられいる。
カートリッジ本体5の下面側であって、湾曲部10とされた背面側の両側には、図2及び図3に示すように、ディスク記録及び/又は再生装置側に設けた位置決めピンが係合する第1及び第2の位置決め孔43,44が設けられている。なお、第2の位置決め孔44は、位置決めピンの係合位置を調整するため、シャッタ部材15の移動方向と直交する幅方向を長径とする長孔として形成されている。
更に、カートリッジ本体5の円弧状部7の相対向する側面8,9側には、図1及び図2に示すように、このディスクカートリッジ1が装着されるディスク記録及び/又は再生装置側に設けられるカートリッジローディング機構の一部が係合するローディング用の係合凹部45,46が設けられている。
更にまた、カートリッジ本体5の円弧状部7の他方の側面9側に位置する部分には、図2に示すように、記録及び/又は再生装置側に設けられるイジェクト機構の一部が係合するイジェクト用の係合凹部47が設けられている。
更にまた、カートリッジ本体5の側面8,9、あるいは底面には、収納される光ディスク2の種類を識別するための識別孔や識別凹部が必要に応じて設けられる。
次に、本発明に係るディスクカートリッジ1が用いられるディスク記録及び/又は再生装置の一例を説明する。
本発明に係るディスクカートリッジ1は、例えばテレビジョンゲームを実行するプログラムデータやビデオデータが記録された光ディスク2が収納される。そこで、この種の光ディスク2を収納した本発明に係るディスクカートリッジ1を用いるディスク記録及び/又は再生装置としては、図13に示すように、ディスクカートリッジ1が装着され、少なくとも光ディスク2に記録されたデータを再生するディスクドライブ部を内蔵した装置本体51と、光ディスク2から再生された画像データや文字データを表示するディスプレイ部52を備えたディスクドライブ装置50が用いられる。
図13に示すディスクドライブ装置50は、ディスクドライブ部を内蔵した装置本体51内には、図示はしないが、ディスクカートリッジ1をディスクドライブ部に装着するためのカートリッジホルダを備えたカートリッジローディング機構が設けられている。装置本体1の一側面を構成する前面には、カートリッジホルダに対しディスクカートリッジ1を挿入し、カセットホルダに装着されたディスクカートリッジ1をイジェクトするためのカートリッジ挿脱口53が設けられている。カートリッジ挿脱口53は、ディスクカートリッジ1の装脱を行うに足る大きさの開口部として形成され、ここに挿入されるディスクカートリッジ1の幅W1よりわずかに大きい幅W2を有し、ディスクカートリッジ1の厚さD1よりわずかに大きな高さH2を有する矩形状に形成されている。装置本体51内には、カートリッジ挿脱口53に対向してカートリッジホルダ54が配設されている。
装置本体51の前面側の一側には、カートリッジホルダ54に保持されたディスクカートリッジ1をイジェクト操作するためのイジェクトボタン55が設けられている。
装置本体51の上面の一方の側には、例えばテレビジョンゲームを実行する際に用いられる制御スイッチの操作ボタン56,57が設けられ、他方の側には、ディスプレイ部52に表示される画像をスクロールするための制御キー58が設けられ、更に、光ディスク2から再生されるオーディオ信号を放射するスピーカ59が設けられている。
装置本体51には、図示は省略するが、ディスクドライブ部を制御するための再生ボタン等の制御ボビンや電源スイッチ操作ボタン等が設けられている。
ディスプレイ部52は、装置本体51のカートリッジ挿脱口53が設けられた前面側とは反対側の背面側に位置して、ヒンジ機構60を介して装置本体51に対し回動可能に取り付けられている。ディスプレイ部52は、装置本体51側に回動されることにより、装置本体51の上面に重ね合わせられる。ディスプレイ部52は、液晶表示パネルを用いて構成されている。
次に、上述のような構成を備えたディスクドライブ装置50に本発明に係るディスクカートリッジ1を装着する状態を説明する。
ディスクカートリッジ1をディスクドライブ装置50に装着するには、図13に示すように、円弧状部10が形成された先端側を挿入端としてカートリッジ挿脱口53から装置本体51内に挿入され、カートリッジホルダ54に保持される。
ところで、本発明に係るディスクカートリッジ1は、カートリッジ挿脱口53への挿入端側がほぼ半円の円弧状部10として形成されているので、カートリッジ挿脱口53の幅方向の中心線P1に対し幅方向の中心線P2を大きく傾斜して挿入した場合でも、円滑にカートリッジ挿脱口53に挿入し、確実にカートリッジホルダ54に保持できる。
すなわち、挿入端がほぼ半円の円弧状部10とされたディスクカートリッジ1は、図14又は図15に示すように、カートリッジ挿脱口53の幅方向の中心線P1に対し幅方向の中心線P2を左右のいずれかの方向に45度程度まで傾斜した状態でカートリッジ挿脱口53に挿入された場合であっても、半円の円弧状部10側を大きく装置本体51に挿入できる。このとき、ディスクカートリッジ1は、カートリッジ挿脱口53への挿入途中にカートリッジ挿脱口53のいずれか一方の側面に当接する円弧状部10の一部を中心にして、図16に示すように、各中心線P1,P2を一致させる方向に回転して容易に姿勢を正しくすることができる。このように、本発明に係るディスクカートリッジ1は、カートリッジ挿脱口53に対する挿入方向が大きく変位しても、確実にカートリッジホルダ54への装着が可能となる。
そして、カートリッジホルダ54に挿入されたディスクカートリッジ1は、更にカートリッジホルダ54内に挿入されることにより、シャッタ部材15がカートリッジ本体5に対し相対移動され、ヘッド部用開口部13が開放される。すなわち、ディスクカートリッジ1が、図17に示すように、カートリッジホルダ54の途中まで挿入されると、カートリッジホルダ54の一方の側に設けた断面L字状のカートリッジ支持部61の側壁の一部を切り起こして形成したシャッタ部材移動規制バネ62の一部がシャッタ部材15の連結片21に形成した窓部33に進入して押圧操作部30を押圧し、ロックレバー28を前述した図9中中矢印D方向に回転させる。ロックレバー28は、図9中矢印D方向に回転されると、係合片31の係合部29に対する係合が解除されシャッタ部材15のカートリッジ本体5に対するロックを解除する。シャッタ部材15は、カートリッジ本体5に対するロックが解除されると、カートリッジ本体5に対し相対的に移動可能な状態となる。
本発明に係るディスクカートリッジ1が装着されるカートリッジホルダ54には、更にシャッタ解放操作片63が設けられている。シャッタ解放操作片63は、ディスクカートリッジ1がシャッタ部材15のロックが解除される位置まで挿入されたとき、カートリッジ本体5の一方の側面8に形成したガイド溝43に進入し、シャッタ部材15の一側に当接する位置に設けられている。
そして、ディスクカートリッジ1は、シャッタ部材15のロックが解除される位置までカートリッジホルダ54に挿入されると、図17に示すように、シャッタ解放操作片63がシャッタ部材15の一側に当接し、シャッタ部材15のカートリッジ本体5に対する移動を規制した状態となる。この図17に示す位置から更にディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ54の内方に向かう矢印E方向に挿入すると、カートリッジ本体5が矢印E方向に移動し、図18に示すように、ヘッド部用開口部13が開放される。
とこで、ディスクカートリッジ1は、シャッタ部材15の移動が規制された状態で、カートリッジ本体5がヘッド部用開口部13を開放する図17中矢印E方向に移動するとき、前述した図9及び図10に示すように、シャッタ開閉機構38を構成する捩りコイルバネ39が偏倚される。この捩りコイルバネ39は、カートリッジ本体5が図17中矢印E方向に移動され、前述したように、コイル部39cがシャッタ部材15の移動方向側に位置する支持ピン42の位置を超える位置まで偏倚されると、付勢方向が反転され、シャッタ部材15をカートリッジ本体5の移動方向とは逆方向の図17中矢印F方向に移動させ、前述した図11及び図12、更に図18に示すように、ヘッド部用開口部13を開放する。このとき、シャッタ部材15は、捩りコイルバネ39によりヘッド部用開口部13を開放するように付勢されているので、確実にヘッド部用開口部13を開放した状態に維持する。
上述のような操作をもってヘッド部用開口部13が開放されてカートリッジホルダ54に挿入されたディスクカートリッジ1は、ディスクドライブ装置50内に設けられたカートリッジ装着部に位置決めして装着される。このとき、光ディスク2は、ディスクドライブ部に位置決めして装着される。ここで、ディスクドライブ部を駆動することによって、光ディスク2の再生が行われる。
光ディスク2の再生を行った後、ディスクドライブ装置50に装着されたディスクカートリッジ1をイジェクトするには、イジェクトボタン55を操作することによって行われる。イジェクトボタン55が操作されると、カートリッジ装着部に装着されたディスクカートリッジ1のイジェクト操作が実行される。イジェクト操作が実行される、ディスクカートリッジ1は、上述した動作とは逆の動作をもってシャッタ部材15がカートリッジ本体5に対し相対移動され、ヘッド部用開口部13を閉塞し、このヘッド部用開口部13を閉塞した位置にロックされる初期状態に復帰する。このシャッタ部材15の閉塞位置への復帰動作とともにカートリッジ挿脱口53からの排出が行われ、ディスクドライブ装置50に装着されたディスクカートリッジ1のイジェクトが完了する。
更に、本発明に係るディスクカートリッジ1を記録媒体として用いるディスク記録及び/又は再生装置の他の例を示す。このディスク記録及び/又は再生装置は、図19に示すように構成されたディスクドライブ部71を備える。ディスクドライブ部71は、装置本体を構成する筐体内に配設されるものであって、矩形状に形成されたベース72を備える。このベース72には、このディスク記録及び/又は再生装置に装着されるディスクカートリッジ1に収納された光ディスク2を回転駆動するためのディスク回転駆動機構73が取り付けられている。このディスク回転駆動機構73は、光ディスク2が装着されるターンテーブル74をベース72の上面に突出するようにしてベース72に取り付けられている。
また、ベース72には、ディスク回転駆動機構73に装着されて回転駆動される光ディスク2の信号記録領域を走査して、この光ディスク2に記録された情報信号の読み出しを行う光ヘッド部75が取り付けられている。
なお、ディスクドライブ部71が情報信号の記録及び再生を可能とするものとして構成されている場合には、光ヘッド部75は、記録再生型のものが用いられる。
光ヘッド部75は、図示しないが、支持機構を介してディスク回転駆動機構73に装着された光ディスク2の内外周に移動するように支持され、駆動モータを備えた送り機構により、光ディスク2の内外周に亘って送り操作される。
そして、ベース72の上面側にはカートリッジ装着部76が構成されている。カートリッジ装着部76には、一対の位置決めピン77,78が設けられるともに、図示しない一対の支持ピンが設けられている。カートリッジ装着部76上に装着されるディスクカートリッジ1は、第1及び第2の位置決め孔43,44をそれぞれぞれ一対の位置決めピン77,78に係合し、支持ピンによって支持されることにより、水平方向及び高さ方向の位置決めが図られる。
また、ベース72のカートリッジ装着部76が構成された上面側には、ディスクカートリッジ1を保持し、このディスクカートリッジ1をカートリッジ装着部76に装脱するカートリッジホルダ81が設けられている。カートリッジホルダ81は、上述したディスクカートリッジ1を保持するに足る大きさを有する矩形状に形成され、天板82の相対向する両側には断面L字状に形成したカートリッジ支持部83,84が設けられている。このカートリッジホルダ81の開放された前面側は、カートリッジ挿脱口85とされている。本発明に係るディスクカートリッジ1は、前面側の円状部7を挿入端として、カートリッジ挿脱口85からカートリッジホルダ81に挿脱される。
このカートリッジホルダ81は、カートリッジ挿脱口85が設けられた前面側に対向する背面側の両側に設けた支軸86を介してベース72に回動可能に支持されている。
カートリッジホルダ81に対するディスクカートリッジ1の挿脱は、ベース72の上方側に回動させた状態で行われる。そして、カートリッジホルダ81は、ディスクカートリッジ1が挿入保持された状態でベース72側に回動されることにより、このディスクカートリッジ1をカートリッジ装着部76に位置決めして装着する。
ところで、カートリッジホルダ81には、このカートリッジホルダ81にディスクカートリッジ1が挿入される際、シャッタ部材15を移動操作してヘッド部用開口部13を開放操作するシャッタ開放操作機構91が設けられている。シャッタ開放操作機構91は、図19に示すように、一方のカートリッジ支持部83の外方側の側面に基端部92aを固定した長尺な板バネ92を取り付け、この板バネ92の先端側にカートリッジホルダ81内に突出するシャッタ開放操作部93を設けて構成されている。このシャッタ開放操作部93は、板バネ92の先端側の一部を折り返して形成されている。また、シャッタ開放操作部93は、一方のカートリッジ支持部83の側面に形成した切り欠き部83aを介してカートリッジホルダ81内に突出している。
シャッタ開放操作機構81は、カートリッジホルダ81にディスクカートリッジ1が挿入されるとき、シャッタ部材15に設けた窓部33に進入し、押圧操作部30を押圧してロックレバー28をを回動付勢バネ37の付勢力に抗して図20中矢印D方向に回動させる。ロックレバー28が図20中矢印D方向に回転すると、係合片31が係合部29の係合凹部29aから離脱し、シャッタ部材15のロックが解除される。
上述したようなシャッタ開放操作機構91を備えたカートリッジホルダ81に本発明に係るディスクカートリッジ1が挿入されることにより、シャッタ部材15が移動操作され、ヘッド部用開口部13が開放される状態を更に具体的に説明する。
円弧状部7側を挿入端として、ディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ81に挿入していくと、図20に示すように、シャッタ開放操作部93がシャッタ部材15の連結片21上に乗り上げていく。このとき、板バネ92は、シャッタ開放操作部93が連結片21により押圧されることにより、シャッタ開放操作部93をカートリッジホルダ81の外方に逃がすように、図20中矢印E方向に弾性変位される。
図20に示す状態から更にディスクカートリッジ1を図19中矢印G方向のカートリッジホルダ81の内方に挿入していき、シャッタ開放操作部93が連結片21に設けた窓部33に対向する位置に至ると、弾性変位されていた板バネ92が、図21中矢印F方向に弾性復帰し、先端側のシャッタ開放操作部93が窓部33内に進入する。窓部33に進入したシャッタ開放操作部93は、押圧操作部30を押圧してロックレバー28をを回動付勢ばね37の付勢力に抗して図21中矢印D方向に弾性変位させる。ロックレバー28が図21中矢印D方向に回転すると、係合片31が係合部29の係合凹部29aから離脱し、シャッタ部材15のロックが解除される。その結果、シャッタ部材15は、ヘッド部用開口部13を開放する方向に移動可能となる。このとき、シャッタ部材15は、窓部33にシャッタ開放操作部93が係合された状態におかれる。この状態から更にディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ81の内方に挿入すると、カートリッジ本体5がシャッタ部材15に対し相対移動し、ヘッド部用開口部13が開放されていく。そして、ディスクカートリッジ1が、図2221に示すように、カートリッジホルダ81の所定の装置入位置まで挿入されると、ヘッド部用開口部13の全部が開放された状態となる。
ところで、シャッタ開放操作部93は、ディスクカートリッジ1がカートリッジホルダ81に挿入された状態にあるとき、窓部38に係合した状態を維持するので、シャッタ部材21は、ヘッド部用開口部13を開放した位置に保持される。
このようにヘッド部用開口部13が開放されたカートリッジホルダ81に挿入されたディスクカートリッジ1は、カートリッジホルダ81がカートリッジ装着部76側に回動されることにより、上述したようにカートリッジ装着部76に位置決めして装着される。
ディスクカートリッジ1がカートリッジ装着部76に装着されることにより、ディスクカートリッジ1に収納された光ディスク2は、ディスクテーブル74に装着され、ディスク回転駆動機構73によって回転駆動可能な状態となる。このとき、開放されたヘッド部用開口部13を介して光ヘッド部75が光ディスク2に対向する。この状態でディスク回転駆動機構73を駆動し、光ヘッド部75を動作させることにより、光ディスク2に記録された情報信号の再生が可能となる。
そして、カートリッジ装着部76に装着されたディスクカートリッジ1をイジェクトするには、光ディスク2の再生動作を停止し、ディスク記録及び/又は再生装置に設けられたイジェクト機構を操作し、カートリッジホルダ81をカートリッジ装着部76から離間したベース72から上昇した位置に回動させると、ディスクカートリッジ1の背面側がカートリッジ挿脱口85から突出する。カートリッジ挿脱口85から突出した部分を把持してディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ81から引き出すと、シャッタ開放操作機構91により保持されているシャッタ部材15に対しカートリッジ本体5が相対移動し、シャッタ部材15がヘッド部用開口部13を閉塞した位置に移動する。ここから更にディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ81から引き出すと、シャッタ開放操作部93が窓部38から離脱し、ロックレバー28の押圧を解除する。ロックレバー28は、シャッタ開放機構91による押圧が解除されると
回動付勢ばね37の付勢力を受けて弾性復帰する。そして、ロックレバー28は、、係合片31を係合部29の係合凹部29aに係合させ、シャッタ部材15の移動を規制する状態となし、シャッタ部16によりヘッド部用開口部13を閉塞した状態とする。
回動付勢ばね37の付勢力を受けて弾性復帰する。そして、ロックレバー28は、、係合片31を係合部29の係合凹部29aに係合させ、シャッタ部材15の移動を規制する状態となし、シャッタ部16によりヘッド部用開口部13を閉塞した状態とする。
このように、本発明に係るディスクカートリッジ1を用いるディスク記録及び/又は再生装置は、シャッタ開放操作機構91として、板バネ92の一端にシャッタ開放操作部93を設けた簡単な構成のものを用いるので足りるので、装置自体の構成を簡素化でき、装置自体の小型化を図ることも容易となる。
なお、シャッタ部材15の移動位置に応じてシャッタ部材15をヘッド部用開口部13を開放する方向及び閉塞する方向の2方向に選択的に移動付勢するシャッタ開閉機構38の動作は、前述したとおりであるので、更なる詳細な説明は、前述の説明を参照して省略する。
上述したディスクカートリッジ1は、再生専用型の光ディスク2を収納した例を挙げて説明したが、情報信号の再記録を可能とする記録再生型の光ディスクやその他のディスク状記録媒体を収納したものにも同様に適用し、上述したと同様の利点を得ることができる。
1 ディスクカートリッジ、 2 光ディスク、 5 カートリッジ本体、 7 円弧
状部、 8 シャッタ部材が支持される側の側面、 13 ヘッド部用開口部、 15 シ
ャッタ部材、 17 支持部、 18 スライドガイド部、 27 シャッタ部材ロック
機構、 28 ロックレバー、 29 係合部、 37 回動付勢バネ
状部、 8 シャッタ部材が支持される側の側面、 13 ヘッド部用開口部、 15 シ
ャッタ部材、 17 支持部、 18 スライドガイド部、 27 シャッタ部材ロック
機構、 28 ロックレバー、 29 係合部、 37 回動付勢バネ
Claims (5)
- ディスク状記録媒体と、
上記ディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、上記ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、
上記カートリッジ本体に移動可能に取り付けられ、上記記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャッタ部材と、
上記シャッタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置にロックするロック機構を備え、
上記ロック機構は、上記シャッタ部材に回動可能に取り付けられたロック部材と、上記ロック部材が係合する上記カートリッジ本体側に設けれた係合部とからなり、上記ロック部材が上記係合部に係合する方向に回動付勢されていることを特徴とするディスクカートリッジ。 - 上記ロック部材は、上記シャッタ部材の上記カートリッジ本体に対する相対移動を規制する記録及び/又は再生装置側に設けられるシャッタ部材移動規制手段によって回動されて上記係合部への係合が解除されることを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
- 上記カートリッジ本体の記録及び/又は再生装置への挿入端側が、上記カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされ、上記記録及び/又は再生用開口部は、上記カートリッジ本体の上記円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
- 上記シャッタ部材は、上記カートリッジ本体の上記円弧状部とされた側面以外の側面に沿って移動して上記記録及び/又は再生用開口部を開閉する請求項3記載のディスクカートリッジ。
- ディスク状記録媒体と、上記ディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、上記ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動可能に取り付けられ、上記記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャッタ部材と、上記シャッタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置にロックするロック機構を備え、上記ロック機構は、上記シャッタ部材に回動可能に取り付けられたロック部材と、上記ロック部材が係合する上記カートリッジ本体側に設けれた係合部とからなり、上記ロック部材が上記係合部に係合する方向に回動付勢されているディスクカートリッジが着脱自在に装着されるディスク記録及び/又は再生装置において、
上記ディスクカートリッジが、上記シャッタ部材が移動する一の側面に直交する面側を挿入端として挿入されるカートリッジホルダを備え、
上記カートリッジホルダには、上記ディスクカートリッジが挿入されるとき、上記ロック部材を回動操作して上記カートリッジ本体側に設けれた係合部への係合を解除し、上記シャッタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を開放する方向に移動させるシャッタ開放操作機構が設けられているディスク記録及び/又は再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004140496A JP2005063638A (ja) | 2003-07-28 | 2004-05-10 | ディスクカートリッジ及びディスク記録及び/又は再生装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004140496A JP2005063638A (ja) | 2003-07-28 | 2004-05-10 | ディスクカートリッジ及びディスク記録及び/又は再生装置 |
Publications (1)
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JP2004140496A Pending JP2005063638A (ja) | 2003-07-28 | 2004-05-10 | ディスクカートリッジ及びディスク記録及び/又は再生装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101202495B (zh) * | 2006-11-13 | 2010-12-01 | 株式会社日立制作所 | 电力转换装置 |
-
2004
- 2004-05-10 JP JP2004140496A patent/JP2005063638A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101202495B (zh) * | 2006-11-13 | 2010-12-01 | 株式会社日立制作所 | 电力转换装置 |
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