JP4410533B2 - 二成分静電荷像現像剤 - Google Patents
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Description
トナー像を転写紙上に加熱定着する方法としては、大別して接触定着法と非接触定着法があり、前者は加熱ローラ定着、ベルト定着、後者はフラッシュ定着、オーブン(雰囲気)定着が挙げられる。加熱ローラ定着方式はトナー像と加熱ローラが直接接触するため、極めて熱効率の良い定着方式であり、画像形成装置も小型化できるため、広く一般に用いられている。
定着手段の熱源の熱エネルギー効率を高めるための技術として、トナー像支持面と接触する側の定着ローラの厚みを1.0mm以下にして、極短時間で所望の温度まで達することを可能とするような提案がなされている(例えば、特許文献4、5参照)。
しかしながら、このように定着ローラの厚みを1.0mm以下とすると、ローラ自身の機械的強度が弱くなり、ローラ間に大きな荷重が加わるとローラが変形するため大きな荷重を加えられなくなるという問題があり、このような定着装置に用いられるトナーとして従来のトナーとは比較にならないほどの低温定着化が求められている。
トナーを構成する着色剤として用いられる、カーボンブラックに代わる非磁性の黒色着色剤として、マンガンを含有するヘマタイト構造を有する黒色粒子粉末が提案されているが、環境汚染物質であるマンガンを多量に含有するものであるので、安全、無害な顔料とは言い難いものである(例えば、特許文献6、7参照)。
また、黒色着色剤として、FeOを25〜30%含有した磁性酸化鉄が提案されているが、磁性トナーには有効であるが、非磁性二成分現像システムには使用できない(例えば、特許文献9〜11参照)。
また、残留磁化6emu/g以下のマグネタイト(例えば、特許文献12、13参照)、および内部にTi、表面にTiとFeからなる酸化鉄粒子(例えば、特許文献14参照)がそれぞれ提案されているが、これらの黒色着色剤も飽和磁化が80〜85emu/gと高く、磁性トナー用としては有効であるが、非磁性二成分現像システムには使用できないものである。
また、飽和磁化0.5〜10emu/g、粒径0.1〜0.4μm、Fe2TiO4で被覆されたルチル型TiO2混合相結晶が提案されており、黒色着色剤は、充分な黒色度が得られているが、チタンを主成分とするためカーボンブラックや鉄を主成分とする黒色酸化物に比べ高価である。近年の省エネルギー化はますます進み、薄肉ローラ、低面圧の定着装置を使用した場合は充分な定着性を得ることが困難であり、そのため充分な黒色度を得ることができないものである(例えば、特許文献15参照)。
また、飽和磁化30emu/g以下の金属化合物を含有し、誘電損率50以下のトナーが提案されている(例えば、特許文献16参照)。
この提案のトナーは、実施例に記載されているように、定着速度を180mm/sec程度の中速に設定した場合に、黒色度が充分な画像を形成することができるものであるが、近年ますます高速化が進み、定着速度として400〜600mm/secのような高速機においては充分な定着性が得られず、そのため充分な黒色度を得ることができないものである。
また、飽和磁化が40emu/g以下である金属化合物を20重量部以下含有してなり、定着後の色座標におけるL*値が10〜25、a*値が−3.0〜3.0、b*値が−3.0〜3.0の範囲にある黒色トナーが提案されているが、この範囲では赤み又は青みが強くカーボンブラックなみの黒色性と言えるものではない(例えば、特許文献17参照)。
さらに、黒色ヘマタイト粒子に黒色含水酸化鉄粒子粉末(例えば、特許文献18参照)、およびマンガン含有ヘマタイトと青色顔料を併用したトナー(例えば、特許文献19参照)がそれぞれ提案されているが、実質は芯材がマンガンであって、安全性に問題があるものである。
一方、マグネタイトは安全、無害な酸化鉄を主成分とする黒色着色剤であるが、高い磁性を有するため、粒子同士が再凝集して、均一な分散体が得難いという問題がある。
さらに、マグネタイトは導電性能を有するため、絶縁性乃至は高抵抗を必要とする非磁性二成分現像方式や非磁性一成分現像方式のトナーの着色剤としては使用できないものである。
また、黒色の着色剤として飽和磁化値20emu/g以下の金属、金属酸化物、合金磁性体を用いるトナーが提案されている(例えば、特許文献20参照)。
一般にこれらの磁性体は黒色度が充分でなく赤味を呈する場合があるため、これらの磁性体の黒色度が不足する場合にトナーの黒色度を増すためトナー化の際に適切な補色剤を併用するなどの補色処理が必要である。
本発明のトナーにおいては、該黒色着色剤としての黒色着色剤が15〜35重量%含有することが必要である。15重量%未満ではトナーの着色度が不足し、35重量%を超えると樹脂成分の不足による低温定着性の悪化、黒色着色剤の凝集によるトナー体積固有抵抗の低下とこれに起因するトナー帯電不良、地汚れ、トナー悲惨が顕著に現われる。
黒色着色剤のL*、a*、b*がこの範囲内にある場合には、黒色着色剤自体が赤味を有し黒色度が不足しているため、トナー製造時の溶融混練工程で、トナーの黒色度を高めるため青色着色剤を併用する。
青色着色剤の例としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等が挙げられるが、これらに限定される訳ではなく、従来公知のものを使用することができる。
また、トナーの黒色度を得るために併用する青色着色剤の含有量は、0.5〜2重量%であることが必要である。
0.5重量%未満ではトナーの赤身が強く黒色度が不足し、2重量%を超えると青みが強くなり黒色度が低下する。
また、その黒色着色剤の平均1次粒子径は、0.05〜2.0μmの範囲であり、特にトナー中での分散性の観点から0.1〜0.5μmの範囲にあることが好ましい。また、真比重は4.0〜5.0g/cm3であることが好ましく、また、かさ密度は0.5〜1.2g/cm3の範囲にあることが好ましい。
このようなチタンを含有する酸化鉄化合物は、例えば、粒子表面をチタン化合物で被覆したマグネタイト粒子粉末、マグネタイト粒子粉末とチタン化合物との混合粉末、又は粒子表面をチタン化合物で被覆したヘマタイト粒子粉末を還元して得られた還元粉末のそれぞれを非酸化性雰囲気下700℃以上の温度で加熱焼成した後粉砕する方法によって得られる。中でも、粒子表面をチタン化合物で被覆したマグネタイト粒子粉末を原料として用いると、磁化値が小さい粒子を得易いので非磁性という点から好ましい。
原料粒子のサイズと生成物粒子のサイズとの間には相関があり、小さいサイズの原料粒子を用いると小さいサイズの生成物粒子が、大きいサイズの原料粒子を用いると大きいサイズの生成物粒子が得られる傾向にある。
チタン化合物の含有量は、チタン成分がTi原子換算でFe原子に対して10〜45重量%となるような量が好ましい。10重量%未満では得られる黒色着色剤粒子粉末の磁化値が大きくなる傾向があり、一方、45重量%を超えると非磁性の黒色着色剤粒子粉末は得られるが、TiO2の生成量が多くなるためにL値が高くなる傾向がある。
加熱焼成温度は700℃以上であることが必要である。700℃未満では酸化鉄とチタン化合物の固相反応が充分生起せず、目的とする黒色着色剤粒子粉末が得られない。
粉砕は通常用いられるボールミル、アトライター、振動ミル等の粉砕機を用いて行なうことができる。
上記方法において、必要により、加熱焼成前に予め周知の焼結防止剤で原料粒子を被覆しておいてもよい。この場合には、加熱焼成時における粒子及び粒子相互間の焼結を防止することができ、分散性に優れた黒色着色剤粒子粉末を得ることができる。
焼結防止剤の添加量は、Fe及びTiに対して0.1〜15.0原子%である。充分な焼結防止効果を得るためには0.1原子%以上であることが好ましく、15.0原子%を超える場合には、生成する黒色着色剤粒子粉末中にマグネタイトが多量に混在し、非磁性の黒色酸化鉄化合物を得ることが困難となる。
さらに、トナーの比重を大きくし、キャリアとトナーの比重差を小さくすることによって、キャリアとトナーの撹拌効率が向上し、トナーの帯電の立ち上がりを早くし、かつ帯電状態を安定させると共に、重力による束縛を受けてトナー飛散を防止することができる。
トナーの飽和磁化が0.01emu/g未満の場合には、トナーが現像スリーブ内の磁石により受ける束縛の力が小さくなるため、上記のトナー飛散防止効果が得られない傾向があり、一方、トナーの飽和磁化が10emu/gを超える場合には、トナーが現像スリーブ内の磁石により受ける束縛力が大き過ぎるため、像担持体へのトナーの現像量が小さくなり、画像濃度の低下が生じることがある。
一方、トナーの真比重が1.6g/cm3を超える場合には、単位面積に所定画像濃度のベタ画像を得るのに要するトナー重量が大きくなり、コストが高くなり、さらに、トナー中の樹脂含有率が低くなるため、樹脂に起因するトナー性能である紙への定着強度が低下して、定着後の画像からトナーが剥離し画像の乱れ、滲み等の画質の悪化が発生することがある。
したがって、本発明のトナーの重量平均粒径としては、充分な現像能力を確保するために、2.5〜10.0μm、この内6.0〜10.0μmが好ましく、特に6.0〜8.0μmが好ましい。
具体例としては、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、石油樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラート樹脂などが挙げられる。また単独使用も可能であるが、二種類以上併用しても良い。本発明においては、特にポリエステル樹脂を用いる。
また、これら樹脂の製造方法も特に限定されるものではなく、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合の何れも使用できる。
無機微粒子の一次粒子径は0.05〜2μmであることが好ましく、特に0.05〜0.5μmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は20〜500m2/gであることが好ましい。
無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
該ポリマー微粒子としては、比較的粒度分布が狭く体積平均粒径が0.01〜0.5μmのものが好ましい。
帯電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、四級アンモニウム塩(フッ素変性四級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩等が挙げられる。
具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
カルナウバワックスはカルナウバヤシの葉から得られる天然のワックスであるが、特に遊離脂肪酸脱離した低酸価タイプのものが結着樹脂中に均一分散が可能であるので好ましい。
ライスワックスは米糠から抽出される米糠油を精製する際に、脱ろうまたはウィンタリング工程で製出される粗ろうを精製して得られる天然ワックスである。
エステルワックスは単官能直鎖脂肪酸と単官能直鎖アルコールからエステル反応で合成される。
これらのワックス成分は単独または併用して使用される。ワックス成分の添加量は0.5〜20重量部、さらに好ましくは2〜10重量部である。
本発明では、カルナウバワックス、ライスワックス、合成エステルワックスの他のワックス成分も使用可能である。例えば、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス等のようなポリオレフィンワックスなどである。
上記トナーに無機微粉末を添加するにはスーパーミキサー、ヘンシェルミキサーなどの混合機を用いる。
<トナー重量平均粒径>
電解質溶液100〜150mlに界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml添加し、これに測定試料を2〜20mg添加した。この測定試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散処理し、前述したコールターカウンターIIe型により100μmのアパーチャーを用いて体積を基準として2〜40μmの粒度分布等を測定した。
<黒色着色剤の平均1次粒子径>
黒色着色剤の平均1次粒子径は、日立透過型電子顕微鏡H−9000による電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
<磁気特性>
磁気特性の測定には、理研電子(株)製の磁化測定装置BHU−60を用い、内径7mmφ、高さ10mmのセルに充填したトナーに、磁界を10kOeまで掃引した際の履歴曲線から、飽和磁化、残留磁化及び保磁力をそれぞれ求めた。
<粉末X線回折測定>
Fe2O3−FeTiO3固溶体の存在は粉末X線回折により確認した。
粉末X線回折は、理学電機社製RINT1100を用い、管球をCu、管電圧−電流を50kV−30mAの条件で広角ゴニオメーターを用いて測定した。
<黒色着色剤のL*値、a*値、b*値>
L*値、a*値及びb*値は、測定用試料片を作成し、X−Rite938を用いて測定した。測定用試料片は、黒色着色剤粒子粉末0.5gとヒマシ油1.0ccをフーバー式マーラーで練ってペースト状とし、このペーストにクリヤラッカー4.5gを加えて混練し塗料化した後、キャストコート紙上に6milのアプリケーターを用いて塗布することにより作成した。
<BET比表面積>
黒色着色剤の比表面積は、自動比表面積測定装置 GEMINI 2360(島津−マイクロメリティックス社製)を用い、窒素ガスを吸着させてBET多点法により測定した。
<真比重>
黒色着色剤の真比重は、空気比較式比重計930形(ベックマン・ジャパン社製)を用いて測定した。
(1)は定着ローラ、(2)は加圧ローラをそれぞれ表わしている。定着ローラ(1)はアルミニウム、鉄、ステンレス又は真鍮のような、高熱伝導体から構成された金属シリンダー(3)の表面にRTV、シリコンゴム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなオフセット防止層(4)が被覆されている。定着ローラ(1)の内部には、加熱ランプ(5)が配置されている。加圧ローラ(2)の金属シリンダー(6)は定着ローラ(1)と同じ材質が用いられる場合が多く、その表面にはPFA、PTFAなどのオフセット防止層(7)が被覆されている。また、必ずしも必要ではないが、加圧ローラ(2)の内部には加熱ランプ(8)が配置されている。
定着ローラと加圧ローラは図示してはいないが、両端のバネにより圧接され回転する。
この定着ローラ(1)と加圧ローラ(2)の間にトナー像(T)の付着支持体(S)(紙などの転写紙)を通過させ定着を行なう。
本発明に用いられる定着装置は、定着ローラの金属シリンダーの厚みを1.0mm以下とすることにより、定着ローラの温度立ち上がり特性を改善したものであり、極めて短時間で所望の温度まで立ち上げることができる。
好ましい金属シリンダーの厚みは、用いる材料の強度、熱伝導率により異なるが0.2〜0.7mmである。
また、定着ローラと加圧ローラ間に加える荷重(面圧)は1.5×105Pa以下であることが好ましい。面圧はローラ両端に加えられる荷重をローラ接触面積で割った値である。
ローラ接触面積は、定着可能温度まで加熱したローラ間にOHP用紙のような、加熱により表面性の大きく変化するシートを通過させ、途中で停止し数10秒間保持した後排出し、表面性の変化した箇所の面積を求める。
ローラー面圧はは高い方がトナー像の定着には有利であるが、前記定着ローラの金属シリンダーの厚みを1.0mm以下とした定着装置では、ローラの歪みを、招くため大荷重は加えられず、その荷重は0.5〜1.5×105Paである。
・トナーの製造例
<トナーの製造例1>
以下の処方でブラックトナーを得た。
結着樹脂:ポリエステル樹脂 100部
着色剤:黒色着色剤A(表1参照) 20部
着色剤:アルカリブルー 1部
帯電制御剤:ボントロンE84(オリエント化学製) 2部
離型剤:カルナウバワックス 5部
上記処方をミキサーで予備混合し、3本ロール・ミルで3回通しの溶融混練をしたのち冷却し、次いで粒径約1〜2.5mm程度に粗粉砕し、さらに、エアー・ジェット方式により微粉砕したのち分級して重量平均粒径が7μmのトナーを得た。
さらに、流動性付与剤(外添剤)としてR972(日本アエロジル社製のシリカ、平均一次粒子径:0.016μm)をトナー100部に対し0.5部の割合で外添してブラックトナーを得た。
<トナーの製造例2>
着色剤を黒色着色剤A20部からカーボンブラック#44(三菱化学製)20部に変更した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例3>
着色剤を黒色着色剤A20部から黒色着色剤B(表1参照)20部に変更した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例4>
着色剤を黒色着色剤A20部から黒色着色剤C(表1参照)20部に変更した点以外は、トナーの製造例1と同様にブラックトナーを得た。
<トナーの製造例5>
着色剤を黒色着色剤A20部から黒色着色剤D(表1参照)20部に変更した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例6>
着色剤である黒色着色剤Aの処方量を20部から40部に増量した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例7>
離型剤であるカルナウバワックス5部を0部に減量した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例8>
重量平均粒径を7μmから12μmに変更した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
<トナーの製造例9>
着色剤:アルカリブルー1部を0.4部に減量した点以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナーを得た。
上記トナー製造に用いた黒色酸化物A〜Dの物性を纏めて表1示す。
シリコーン樹脂(20%) 120部
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン 3部
カーボンブラック 4部
トルエン 80部
上記処方をホモミキサーで20分間混合分散して被覆層形成液を調製した。
この被覆層形成液を、流動床型塗布装置を用いてスプレーエアー圧0.4MPaで、フェライトA1000部(体積平均粒径55μm、飽和磁化78emu/g、電流値30μA)の表面に塗布し、被覆層を形成した後、電気炉にて300℃で2時間焼成して、体積平均粒径68μmのキャリアを得た。
上記トナー製造例1〜8で得たブラックトナー5部と上記キャリアの作製例で得たキャリア95部を、ターブラミキサーを用いて46rpmで10分間混合し、実施例1〜5及び比較例1〜4の現像剤を得た。
上記のようにして作製した現像剤を用い、リコー社製複写機imagioMF7070改造機にて現像を行ない、5000枚/日で初期及び100K枚(100000枚)ラン後の画像濃度(画像濃度測定)、トナー飛散〔目視評価〕、を評価した。評価結果を次の5段階でランク付けした。
◎:大変良い、○:良い、□:普通、△:悪い、×:大変悪い
・定着性の評価方法
図1に示される構成の定着器(面圧:0.7×105Pa.S)をimagio MF6550((株)リコー製)に装着し、ヒーター温度を振ってコピーを行い定着画像を得る。
定着後の画像にメンデイングテープ(3M社製)を貼り、一定の圧力を掛けた後、ゆっくり引き剥がす。その前後の画像濃度をマクベス濃度計により測定し、次式にて定着率を算出する。定着ローラの温度を段階的に下げて、下記式で示す定着率が80%以下となるときの温度を定着温度とする。(画像濃度=テープ付着前)
定着率(%)=テープ引き剥がし後の画像濃度/画像濃度×100
評価結果を次の3段階でランク付けした。
○:定着温度129℃以下、△:130℃〜150℃、×:151℃以上
トナー物性を表2に、評価結果を表3に示す。
2 加圧ローラ
3 金属シリンダー
4 オフセット防止層
5 加熱ランプ
6 金属シリンダー
7 オフセット防止層
8 加熱ランプ
T トナー像
S 付着支持体
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂、黒色着色剤および青色着色剤、離型剤を含有するトナーとキャリアからなる二成分静電荷像現像剤において、該結着樹脂としてポリエステル樹脂を含有し、該黒色着色剤として飽和磁化が20emu/g以下、L*値が15以下、a* が1.0〜1.8およびb* が1.0〜2.0の範囲にあり、かつ平均一次粒径が0.05〜2.0μmである、チタンを含有する酸化鉄化合物を15〜35重量%含有し、該青色着色剤を0.5〜2.0重量%含有し、しかも該トナーは粉砕法により製造されたものであって、その飽和磁化が0.01〜10emu/gであることを特徴とする二成分静電荷像現像剤。
- 前記酸化鉄化合物が、チタン成分をTi原子換算でFe原子に対して10〜45重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の二成分静電荷像現像剤。
- 前記酸化鉄化合物の比表面積が1.5〜30m2/gであることを特徴とする請求項1又は2に記載の二成分静電荷像現像剤。
- 離型剤が脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二成分静電荷像現像剤。
- トナーの重量平均粒径D4が6.0〜10μmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の二成分静電荷像現像剤。
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