JP4409804B2 - 眼内レンズ移植器 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は、眼内の小さな切り口に挿入するために変形可能な眼内レンズを変形させて放出する装置に関し、前記装置は、a)ハウジングと、b)ハウジングの前部でダクト軸を規定するレンズ移送ダクトとを含み、該レンズ移送ダクトは、ダクト軸横断方向で小さな最大寸法をもつ変形状態のレンズに適合した断面をもつ前端部と、ダクト軸に対する横方向に対して前端部よりも大きい最大寸法をもつ、非変形状態ないし前端部においてよりも変形の少ない状態のレンズに適合した断面をもつレンズ受け入れ後端部と、前端部と後端部との間で断面形状を変化させながら、ダクトの後部から前部に移るにつれてダクト軸に対する横方向最大寸法が減少する中間の先細りダクト部分とを有し、前記装置はさらに、c)ダクト内でレンズを少なくとも前方に移動させるように動作するプランジャを含む。本発明はまた、前記装置の動作ステップに相当する方法にも関する。
【0002】
背景
変形可能な眼内レンズは、白内障を病んだ生来の水晶体への置き換え、および屈折矯正を目的とした追加レンズの外科移植の両方に使用される。通常の白内障手術では、眼球がその辺縁部で切開され、器具が挿入されて、不透明化した眼の水晶体を崩して除去するために使用される。次に人工レンズが、切り口から挿入されて生来の水晶体と置き換えられ、可撓性翼(単一片レンズ)ないし可撓性らせん脚(複数片レンズ)の形態の眼内でより安定させるために最近開発された強膜(haotic)によって、適所、すなわち普通は後眼房に保持される。手術の間、容積を供給すると共に敏感な組織を保護するために、両方のステップでHealon(登録商標)または類似した薬剤が導入される。その処置は、水晶体矯正レンズに関するもの、これは生来の水晶体を除去せずに薄めのレンズをやはり虹彩の前部で前眼房に配置することがあるとはいえ、それと殆ど同じである。
【0003】
必要とされる眼の切開サイズは、レンズのサイズ、および通常はPMMAで作製され、レンズ直径に対応したカットを必要とするハードレンズの第1世代によって決定される。眼内にレンズを挿入するために必要な切り口を制限して、それにより眼球の歪みと感染の危険性を低減し、手術後の治癒を向上させる目的でソフトレンズが開発された。例えばシリコーンで作製されたソフトレンズは、その最初の直径の何分の1かに曲げたり巻いたりしてその後、眼内で元の形状に戻すことができる。それでもレンズを手作業で曲げた後に、最小限の切り口を通して挿入、開放、および操作することは、医師に高度な技術の実行を要求し、これらのステップを容易にするために様々な道具が開発され、市販されてきた。典型的な普遍的問題には、小さな切り口を達成および裂けないで維持して、変形とそれに続く乱視を誘導せず、角膜や薄い内皮細胞層に触れず、レンズの光学部分と特に浮遊強膜の両方の位置を制御し、かつ眼への感染ないし破片の導入を回避することが含まれる。
【0004】
変形可能レンズは、多くの問題を解決したけれども、その代わりに他の問題を導入する。レンズの材料はよりソフトであり、硬いまたは尖った部品や、移植器あるいは他の操作装置の不備による損傷、切断ないし剪断にさらに敏感になり、材料の摩擦によって誇張される問題は、材料が装置部品間に必然的に存在する許容誤差に容易に捕捉される。レンズの強膜部分もやはり考慮を必要とする。強膜と特にそれらの固定点との間の衝突ないし重なりを避け、しかもプランジャが直接的にその上にぶつかるほど遠く離れないようにして、レンズは曲げないし変形されねばならない。それは、移送の間で損傷を受けないように曲げられ、出口で適切に開放ないし戻らなければならない。殆どのレンズは、先端側と基部側で非対称であり、眼内で適切な向きに出される必要がある。強膜が殆ど辺縁レンズ部分であることがまさに必要であることは、それらを特に露出させ、さらに、それらに加わる力は、レンズに高いトルクと捻りモーメントを与え、その結果、レンズ全体が容易に位置ズレないし回転を生じ、それが今度は不適切な曲がりないし変形という結果に結びついて、強膜や光学部分への損傷を生じ、出口での不適切な開放が生じ、大部分はしばしば異常に高い移動抵抗として外に表われる。
【0005】
これらソフトレンズの特性は、それらを操作するためのあらゆる装置、および特にレンズ移送通路を備えた移植器に厳しい要求を課す。そのような通路に対する総合的な要求は、レンズ光学部分または強膜に対して剪断、摩擦、研削、切断または、狭窄を課さないように円滑でなければならないことであり、これは単一材の通路部分でのすべての移送、および多数部分通路の連結部の両方に当てはまり、後者は、部品を溶融、研磨そして最後にあらゆる破片の痕跡も避けるための洗浄をしないと、勾配および位置ズレが殆ど不可避であるので可能な限り避けられるべきである。それでも多数部品は、例えばレンズの挿入を可能にするために扉ないし蓋を設けるとき、あるいは別のまたは外部の手段によって変形されたレンズのためのカートリッジ型挿入具を使用するときに、避けることはできない。概して通路を経由するレンズ移送は、少なくとも2つの別の段階を含む。第1の段階では、レンズは、可能であれば完全または一部が変形した状態で、切り口から眼内に挿入されるように構成された細長いチップの端部に近い待機位置へと運ばれて、開放準備完了となるが、しかしこの段階はチップが眼内に挿入された状態以前に普通は実施される。第2の段階で、眼内に挿入されるチップで実施されるのであるが、レンズは、待機位置から出て残りの短い距離を押されて眼内に開放される。プランジャ装置は、これらの段階で異なる必要条件に対処することが必要であり、概して第1は、レンズに応力をかけないようにゆっくりであるが確実な力とスピードを必要とすることであり、それに対して第2は、レンズがその内在する弾性エネルギーのせいで、チップ端部で自動的に戻る傾向を有するので、短いトリガ動作でそれらが増すことである。力の変化は、レンズ変形を起こす場合には、第1の段階でかなり多めに発され、変形が完了するまでは増大してそれから急激に低下し、チップが変形形状構成または開放形状構成、例えばスリットで構成される場合には第2の段階で発される。手動操作では、力の低下は、不測の移動に容易につながる可能性があり、特に最後の開放時に大失敗となりかねない。レンズを変形させる先細りの通路は、特に概説した強膜の問題の見地から付加的な問題を、例えば制御された開始ならびに連続した曲げに関して提起する。その問題は、よりしっかりして局部的な単一片強膜と比べて、微妙で捉えどころのないラセン強膜を備えた複数片レンズに関して発される傾向がある。
【0006】
多くの道具のタイプが提案されてきたが、以上に述べた必要条件に受け入れられる程度に合致する示唆は無いと考えられる。初期の装置の提案は、米国特許第4702244号、米国特許第5100410号、および米国特許第5176686号による例のように、レンズの挟み道具あるいはフック操作を補助するための単なる補助の付属品ないし治具であったが、高い変形度も小さな切り口も得られず、あるいは許容可能な操作制御も得られなかった。多くの最近の提案は、レンズの変形とレンズの移送のそれぞれに関して別々の手段、例えば顎状具、パドル、例えば米国特許第4880000号、または通路に対して横方向に作用する変形部材による。そのような装置は、必然的にそれらの間でレンズが変形されるいくつかの部品を含み、そのような部品の間で変形されるレンズは、しばしばカートリッジとして再使用可能な移植器装置に挿入され、すべての部品は、潜在的に記述した有害な欠点を導入する傾向にある。その上、そのような装置は、正確なレンズ挿入および手動による変形に関して、使い勝手のよい装置の確実性のある特徴による補助よりも、むしろ操作者の技術に頼るものであり、気紛れで一定しない曲げおよび開放の挙動に容易に結びつく。代表的な例として、米国特許明細書5494484および5800442は、2つのヒンジ接続された半パイプの間でのレンズ変形の装置に関し、そこでは無秩序な結果を引き起こさないために、あるいは光学部分や強膜を狭窄しないために技術が要求される。すでに変形されたレンズは、単純なプランジャ進行メカニズムを可能にするはずであるが、ネジ装置が使用され、レンズ開放の重要な瞬間に実際的ではない両手操作を必要としている。末端における最終的なレンズ開放の前に、通路内での前進移送の間でレンズが曲げられて変形される先細りの通路を備えた装置に関しても、やはり数多くの提案がなされてきた。レンズが、通路入り口で平坦ないしわずかに折り曲げられて挿入され、さらに下流で変形され、先細りの通路部分で溝またはその他の構造により、繰り返し補助されて適切に曲がることも可能である。代表的な例は、米国特許第4919130号、米国特許第5275604号、米国特許第5474562号、米国特許第5499987号、米国特許第5584304号、米国特許第5728102号、米国特許第5873879号(WO96/03924)、DE3610925、WO96/20662、およびWO96/25101に開示されている。そのような変形装置は、操作者の技術をあまり必要としないかもしれないが、その結果は満足と矛盾がないことからは程遠い。述べたように、移送変形の原理は、強くて変化する力を必要とし、通路とプランジャから受ける応力とレンズの損傷の可能性を高める。レンズ損傷のさらなる原因は、そのような装置が、出口の通路断面よりも大きな入り口を有し、応力を受けていないレンズの挿入を容易にするために、追加の領域が加えられるが、高さ方向に常にプランジャ断面積を収容する必要があるという事実である。断面が縮小または変化するところでは、通路とプランジャとの間のズレは不可避であり、プランジャと非変形レンズとの間に加わる潜在的破壊点の力に加えて、しばしばソフトレンズ材料の圧搾あるいは切断さえ引き起こす。最初曲げられていないレンズはまた、説明した捻り力に起因する位置ズレに非常に影響され易く、レンズ押し出しの間で強膜を収容して保護するために、広範囲の手段が提案されているにもかかわらず、不適切な曲がりと曲げからの遅い戻り、あるいは移動した光学部分ないし強膜への損傷にしばしば結びつく。強く力を変化させる必要性の観点から見た装置の便利な使用についての問題もやはり、制御されていない力の変化の遮蔽効果に起因する、損傷レンズの実際の移植の危険性と同様に解決されないままである。
【0007】
発明の概要
本発明の主たる目的は、ソフト眼内レンズを曲げまたは変形させ、後に放出するために、これまで使用および提案された装置に伴なう問題を回避することである。さらに特定すると、一つの目的は、レンズ損傷の危険性を低減した装置を提供することである。また別の目的は、使用するのに便利で、各々の移植段階に適合した操作特性を備えた装置を提供することである。さらに別の目的は、不適切な使用ないし操作ステップを防止する装置を供給することである。さらに別の目的は、損傷を受けたレンズの移植を防止する装置を供給することである。さらに別の目的は、レンズの損傷の危険性を低減し、レンズの応力を低減した装置を提供することである。また別の目的は、装置の不完全性および許容誤差に起因するレンズの損傷を回避することである。さらに別の目的は、先細りの通路内の移送に基づくレンズ変形に関連する損傷を回避することである。さらに別の目的は、レンズの光学部分および強膜部分の両方に関して、適切なレンズの曲げ、移送、および開放を確実化することである。さらなる目的は、望ましい移動パターンに対してレンズが位置ズレおよび回転するのを防止することである。また別の目的は、単一または複数部分の強膜を備えたいずれのレンズにとっても有用な装置を供給することである。さらなる目的は、単純かつ安価であり、使い捨てあるいは一回使用の装置として使用することのできる装置を提供することである。
【0008】
これらの目的は、添付の特許請求の範囲に述べた特徴で達される。
【0009】
プランジャの前進移動の最初の部分で回転、ネジ山移動を必要とし、レンズ移送の最後の部分の間でより軸方向の押す移動が可能ないし必要となる、軌道および追従子を含むプランジャ構成を使用することによって、いくつかの利便性および安全性の目的が達成される。初期のネジ山移動は、レンズ移動の敏感な初期部分で強い力とゆっくりとしたスピードを確保し、可能であればプランジャの強膜収容を含むレンズへの接触、装填カセットから移植用チップまでの移送、先細通路の変形の向きと高度に可変な力の必要条件下での実質的な変形に関するレンズの少なくともある程度の変形、および装置の先端に近い開放位置でのレンズの正確な位置決めを含む。その操作は、眼に接触させる前に準備段階として為され、両手把握の使用、および適切なレンズ移送と装置内での最終レンズ位置の密接モニタリングを促進することが好ましく、不注意なレンズ放出は、回転運動の必要性によって防止される。移植段階の間は、装置の先端が眼の中に配置され、開放位置からレンズを放出するのに、プランジャの最後の短い前進移動が必要とされるだけになる。ここで可能ないし必要となる押し出し運動は、プランジャの最後の微妙な前進移動を可能にさせ、それは左利きおよび右利きの人間に等しく片手握りで為し得るものであり、敏感な眼の切り口で傾きや揺れを生じ易い煩わしい両手握りを必要とせず、操作者のもう一方の手を他の必要な作業のために自由にする。さらに段階間の移行が必要である場合に、例えば先端のレンズ放出のための正確な点でネジ山回転移動を明確に停止させて、最後のプランジャ移動の間でプランジャアクチュエータの回転を防止する場合に、安全性が得られる。先細りの通路内で断面の幅と高さの比率が変化する通路に沿って移送することによって、レンズを変形させるための構成に関連して、本質的に知られているように、プランジャ前部が、変化率に適合するように形状再編成可能に使用されるならば、いくつかの利点が得られる。プランジャ先端とレンズとの間で、一定形状のプランジャ先端よりも大きな接触面積が利用可能となり、表面圧力がさらに小さくなって、それに対応してレンズ損傷の危険性が小さくなる。その上さらに、必要なところで、いわば強くて変化する力が存在するときである変形段階の初期において、その違いが最大になる。力は、通路に沿って中心部だけでなく周辺部にもやはり一層最適な圧力で加えられ、移送性を向上させ、レンズの引きずりと変形を低減させる。形状再編成の可能性と通路追従型のプランジャでもって、通路の構成は、純粋にレンズ曲げ目的のために構成することが可能になり、このプロセスにわたる制御性を改善する。初期の段階でレンズに影響を与えないプランジャ部分のための付加的通路領域の必要性はもはや全く存在せず、そのような領域は減少ないし削除することが可能となり、全体としての摩擦が小さくなり、より少ない部品とより良い部分分割を備える容易な構成となり、エッジないし不連続部がさらに少なくてより円滑な表面となり、使い捨て目的のために高度に適合する。とりわけ、そのような構成で、変形されたレンズが、そのような付加的領域に広がることはあり得ず、プランジャと通路との間でレンズを圧搾、狭窄、および切断する危険性を大幅に低減する。連続的な形状変化にもかかわらず、通路が、大体一定の断面積を有する場合ないし場所で、その利点は最も発揮され、各々の通路地点の断面が、レンズの断面に相当する場合に殆どそうである。通路長さにわたるプランジャの前部領域すべてを最良に使用することで、すべてのタイプの強膜の収容と保護のための自由な領域の構成が容易に可能になる。強膜部分を優先的に把握する備品ないし治具が、レンズを確保するためにその初期の非変形状態において使用されることがあり、それによって不適切な位置取りが防止され、技術の要件が軽減され、レンズの回転ないし捻れが防止され、意図した曲げパターンが概して確保される。
【0010】
本発明に伴なうさらなる目的および利点は、これ以降の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0011】
詳細な説明
そうでないという明白な記述が無い場合、ここで使用する「含む」、「包含する」、「有する」、「備えた」およびそれに類似した用語のような表現は、列挙した要素に排他的に制限されると理解されるべきでなく、同様のさらなる要素の存在を考慮に入れると理解されるべきであり、すべての要素が一体化、部分分割、ないし凝集した形を網羅すると理解されるべきである。同様に、「接続される」、「取り付けられる」、「配置される」、「適用される」、「〜の間」およびそれに類似した用語のような表現は、列挙した要素間の直接的な接触を排他的に網羅すると理解されるべきでなく、1つまたはいくつかの介在要素ないし構造の存在を考慮に入れると理解されるべきである。力および作用の記述に関して使用されるときの類似した表現についても同じことが当てはまる。
【0012】
やはりここで使用する、「軸方向」、「前部」、「後部」、「前方」、「後方」のような装置に関する位置的および方向的記述も、レンズの供給方向を基準にしてのものと理解されるべきである。装置の「軸」方向は、レンズダクトの中心線として理解されるべきであるけれども、そのような軸は、常に完全な直線である必要はなくて曲がっていてもよく、例えば、ダクトが変化する断面形状を有することもある先細りタイプのダクトである。
【0013】
ソフトレンズは、本質的に知られているように、いくつかの異なる方式で小さな眼の切り口に挿入するのに合わせて直径を小さくされることがあり、例えばラセン形状に巻かれたり、一回ないし複数回折り曲げられて単一ないし複数重ねないしベロー形状といった様々な形にされたり、軸方向に膨張ないし伸長されるなどして径方向に変形ないし引っ張られることがあり、現実に通常使用されるすべての方法には、いくつかの純サイズ減少原理が含まれるであろう。ここで使用する「曲げる」、「折り曲げる」、「変形する」、「圧縮する」、「応力を加える」などのような表現は、移植目的でサイズを減少させるあらゆる種類の方法を示すために交換可能に使用され、特に示すかまたは明確に記載しない限り、特定の方法に限定されると理解されるべきでない。有用化するために、形状変化は一時的なものであって、それによりレンズは眼内でその本来の形状に回復することができ、好ましくは、非応力下で自動的に本来の形状に戻るように、レンズは弾性的に変形される。逆に、主な永久的変形はすべてレンズの損傷と普通は等価である。通常、眼内の切り口は、直線的に切られて長さは1から6mmの間、好ましくは2から4mmの間であり、それが横方向に広げられてさらに丸い穴にされ、変形後のレンズ形状は、そのような切り口を通して挿入するのに適合されるべきであって、通常は概して円筒状の外面を備え、可能であればわずかに平たくされてさらに楕円形とされる。
【0014】
ここで述べる移植器装置は、導入部で白内障または矯正目的のいずれかに関して表面的に説明したような、殆どの既存の変形可能眼内レンズに使用することができる。これらのレンズは、概して光学部分と強膜部分を含む。光学部分は、屈折特性を供給し、生来の水晶体の代替のための強度に正の屈折、あるいは矯正目的の正ないし負のすべての屈折のような、あらゆる所望の光学特性を有し得る。光学部分は、概してレンズ形状であるが、その他の初期形状、例えば後に屈折液体ないしマスで満たすためのバッグ形状、他の形状であって眼内で形状再編ないし架橋するもの、あるいは前もって変形されたレンズであって、眼内で記憶した形状に回復するような記憶を備えたものであってもよい。光学部分のエッジは、尖っていても丸くても平坦であってもよい。強膜部分は、眼の内側円周に接触する目的で役立ち、それによって眼内で光学部分を中央に据えて安定させる。強膜は、光学部分から延びる平坦な翼として、同様に形作られたループとして、または最も好ましくは、光学部分の周囲にラセンを巻いた柔軟な複数の脚として形成されてもよい。眼内での最終寸法よりも小さくなる性能を有するという意味で変形可能である限り、すべてのレンズのタイプが本発明で使用可能であり、小さな寸法は、眼内の小さな切り口を通して挿入するのに適している。
【0015】
本発明によるソフトレンズ曲げないし変形装置は、基本的にハウジング、レンズ移送ダクト、およびダクト内でレンズを移動させるためのプランジャ構成を含むと言える。
【0016】
ハウジングは広義に解釈されるべきであって、多様な形状をとり得る。この装置のハウジングは、後部から前部位置への移動および装置からの放出のような、記載したレンズ位置および移動に関する基準点を表わす。最少限の機能的必要条件は、ハウジングが、プランジャとレンズダクト部分の支持部を含むかまたは提供することである。使用に際して、ダクト部分は、ハウジングに関して固定して配置されることが好ましい。ダクトを含む部分は、例えば最も単純かつ最も安価な構成のためにハウジングと一体化すること、または例えばレンズ変形のためにレンズ受容カセットの挿入を可能にするという共通の目的で、ハウジングに取り付けることができる。プランジャ構成は、ハウジングに対するプランジャの移動を可能にするべきで、それによって少なくともプランジャの前部は、ダクトに対する軸方向移動を実行することができる。しかしながら、一般に実施されるときは、ハウジングは、部品を少なくとも部分的に取り囲む容器を形成することが好ましく、操作者によって制御またはモニタされるように構成された特徴構成だけ、例えばプランジャを駆動する制御部ないし取っ手が、外部に露出されるような量にされて、全体として使用に便利な構成となることも好ましい。やはり一般の実施によると、ハウジングは、例えばレンズを装填するためまたは洗浄ないし殺菌を容易にするために、分割ないし開くことが可能である。
【0017】
本発明の多くの特徴は、すべてのタイプのダクトに利点を与え、ダクトがプランジャを使用することによるある程度の軸方向長さの移送、例えば装置の前部開放領域に近い残り位置からのレンズの放出に適合すべき必要性は、最小限になる。例えばレンズが、前部から開放領域に例えば挟み道具、対面ペンチ、格納式キャリヤないしパドル、またはその他の道具によって直接的に導入される場合、またはレンズが何らかの外部手段によって前もって開放領域ダクト部分に装填され、独立ユニットないしカセットとして装置の前部に取り付けられる場合、そのような最小限の移動で充分となり得る。眼の切り口を通して導入されることとなる装置の概して細い部分は、これ以降は装置の「チップ」部分と称するが、変形されたレンズの光学部分の軸方向の広がりよりも長く、眼内の適切な深さ、例えばこの長さの少なくとも1.5倍、好ましくは2倍で、レンズの挿入と何らかの操作を可能にする。とりわけダクトのこのチップ部分をできる限り単純に保つために、レンズのためのある一定の移送ダクト部分を、開放領域の後ろにすることが好ましい。これで移送ダクトと開放領域は、変形したレンズのサイズに合った最小限の外径をもつ、単純なチューブの形状をとることができる。このチューブの全体としての断面は、わずかに末広がり、実質的に一定、または好ましくはわずかに先細りであってもよい。この断面は、丸いことが好ましいが、他の形状、例えばわずかに楕円ないし平坦な形状を有して、広げられたスリットの切り口に合致することも可能である。チップの前部尖端は、挿入を容易にするかまたは、例えば面取りした切断端部、軸方向スリット、ないし一定の最終拡張が可能な薄型壁材料を有することによって、変形したレンズの急な開放よりもむしろ逐次的な開放を容易にするように構成することができる。
【0018】
レンズを変形した形状で、ダクトのチップ部分の後端に導入することは、例えばチップ前部での導入に関して具体的に説明したのと同様の手段によって可能である。しかしながら、ダクトがチップの後端よりも後ろのゾーンに延びることが好ましい。このダクト部分は、レンズが変形された形で導入されるか、またはそこで変形されるかいずれかの変形チャンバゾーンを含むことが好ましい。ここでレンズは、例えば移植器装置をできる限り単純に保つために、例えば外部手段で予め変形された状態のレンズを入れたカセットないしチャンバユニットで挿入されることによって、変形した形で装置内に導入することができる。場合によっては、変形手段は、例えば移動および必要な操作ステップを回避するために、装置の一部であってもよい。レンズはあらゆる手段で変形されても、またはされていてもよい。変形方法に関する分類原理に何ら束縛されることなく、いくつかの方法は、単に変形するだけのステップの間にレンズを軸方向に移動させる必要は普通は無しに、2つのヒンジ接続さもなければ横方向移動可能な半パイプないし部分パイプ間で捻られたり、軸方向ないし接線方向のスリットを通してパイプ部分に押し付けられたり、挟み道具やプライヤ構造ないし他の方式のヒンジ接続したパイプ部分間で同様に押し付けられたりするなどによって、ダクトに対して横方向の動きないし作用によって実施されると言える。変形の後、そのような装置は、大まかに一定の断面のダクトがあってもよい。対照的にいくつかの方法は、レンズの望ましい曲げないし変形にほぼ対応する、断面形状の変化したダクトないしその軸方向長さにわたる領域を通って、レンズが押しやられるなど、変形のためにレンズの軸方向の移動を必要とする。使用する変形方法または装置集積化原理に関係無く、変形用チャンバの前部ダクト端部断面は、記述したようなダクトのチップ部分、または移送を提供するため、または取り扱い、製造ないし隙間を配慮するような二次的な何らかの目的で挿入される接続ダクト部分と、一致しなければならない。
【0019】
多くの目的について、最後に述べた、形状の変化するダクト内の移送を含む変形方法は好ましいものとなる。この方法は、先細通路方法と呼ばれるであろう。なぜなら一定でも縮小してもよい全体の断面積のサイズとは独立して、移植に適した形にレンズを形状再編するために、ダクト軸に対して横方向の少なくとも1つの方向で通常は未変形レンズの最大寸法に沿って、必然的にダクトが縮小していかねばならないからである。先細りの通路を説明する目的で、通路のダクト軸と直交して、かつレンズのエッジからエッジまでの長さに相当する前記寸法は、通路の「幅」ないし「横方向」寸法と呼び、それに対してダクト軸と直交してかつレンズの厚みに相当する寸法は、通路の「高さ」と呼ぶ。全体として凸形状を有する通路内側表面は、通路の「屋根」と呼び、それに対して全体として凹形状を有する対向する表面は、通路の「床」と呼ぶ。先細りの通路ダクトのタイプは、その単純さゆえに容易に移植器装置に一体化可能であり、円滑なダクトで一貫していることは、先細りダクト部分を通るレンズ移送についても、ピストンシステムを利用するのを可能にして、レンズ挿入に大した技術を必要としない。先行技術の構造は、特にダクト内移動時の強膜収容および過度のレンズ変形ないし損傷に関して一定の欠点を有するけれども、同等に知られている先細り通路のそのような普通の利点は、本発明の多くの態様と一緒にして利用することができる。通例では、先細りの通路内でレンズを押すのに使用されるピストンは、通路の最も狭い部分、すなわちチップ出口に合った前部サイズを有する。この構成の第1の欠点は、初期にピストン前部が曲げられていないレンズに対してダクトを横切るその横方向長さの一部だけにぶつかり、初期の移動段階の間で強い、あり得るならば破壊点の圧力を与えることである。第2の欠点は、プランジャを収容するために、先細り通路の後部が、ダクトを横切るが光学面に直角方向で、レンズの未変形光学部分の厚さに必要な量よりも大きな高さを有する必要があることであって、通常は2本の稜線で分離される3つの凹部をもつ断面屋根表面を与える。変形可能なレンズを押すと、高さ空間に広がって膨張および拡張する傾向があり、プランジャと狭まる壁との間で捕捉され、さらにダクト内で下がり、制御されない曲げ、摩擦増大、レンズ損傷ないし切断という結果にすら結びつく。ここで追加の空間は、あり得る最悪の位置、いわばレンズが折り曲げられて拡大するときにその平坦な形状に戻ろうとする弾性傾向によって、必然的に圧力を受ける屋根の中央に位置する。閉じていない通路円周部分、例えばスリットや切り欠き部であっても同様の問題が発生し、それを通ってレンズが膨張する可能性がある。知られているのは、柔らかい円筒型のプランジャ前部で押すことであって、最初の大きめの通路と後になって小さくなる通路の両方で充満することができる。しかしながら、少なくとも後部通路部分が、レンズのサイズまたは形状に全く適合しないとき、レンズ曲げの開始はここでは完全に制御外である。その上さらに、プランジャは、通路の壁に向かって充満して圧力を加え、強膜のために隙間を与えないか、またはプランジャと壁との間に追随する強膜を捕捉する。
【0020】
本発明の1つの態様によると、普通の先細り通路構成に関連する上記の問題は、曲げの間で先細り通路の長さの少なくとも一部にわたって、ダクト断面をレンズ光学部分の断面のサイズと形状に合わせることによって回避される。レンズを通る断面に関すると、それは最も大面積の地点、すなわち普通はレンズの最も厚い部分を通る光学部分の中央でとられると理解されるであろう。可能であれば少なく偏差を有する、通路の断面をレンズの断面に実質的に対応させる前記適合化の手段を、以下に説明する。通路の円周は閉じていることが好ましい。レンズ光学部分の最も厚い部分が通るダクト中央の少なくとも高さが、この方向への変形されたレンズの膨張が回避されるように、その屋根部分で拡大せず、前記レンズ光学部分の厚さに実質的に対応することもやはり好ましい。通路の床部分では、レンズは床に向かって圧力を受けないので、少しの拡張は許容できる。その上さらに、床は屋根よりも大きい利用可能な横方向長さを有する。所望であれば、この観測結果を好ましく利用すると、プランジャのためのガイド溝をこの位置に配置することになり、これがプランジャ上の対応する構造と協働して、プランジャ走行の安定化と前進移動の制限、例えば眼内のあまり奥まで開放されたり延びたりしないように、スリットの適切な終端点で制限するという二重の目的に役立つことができる。それでもなおそのような拡張は、小さくなければならず、横方向では好ましくは1.5mm、さらに好ましくは1mm未満であり、それに対して深さはあまり関係がない。拡張部の尖ったエッジは、レンズがそこに膨張しないために好ましい。通路の中央部分から横方向に向かうと、その形状は、次第に必要条件が緩くなり、レンズ高さに正確に対応する必要が無くなる。さらにその高さは、中央部の高さに比べて減少することが好ましい。遠くに在るエッジでは、ある程度の余分の横方向隙間が許容されるがその高さはゼロになり、強膜のための空間、それらの開放および/または固定部分を与えるのが好ましいことすらあり得る。特にこれらの構成配慮は、そのときダクトの屋根を上述の3つの凹部と2本の稜線で構成する必要がなく、連続した曲率の線を有してもよいことを意味する。断面も円形ないし楕円でなくてよい。別の方法で表現すると、断面は全体として三日月形になるはずで、少なくともダクトに沿ったどこか、好ましくは初期のレンズ曲げ位置とエッジが交わるまでの間の大部分にわたってそうである。三日月形のエッジは、それほど厳密なものでなく、鋭くても丸くてもまたは方形でもよい。三日月形は対称形で、例えばダクトの後半部分でレンズのエッジが互いに交わり押し合う場所で、曲げパターンを生じると「C」型になり、分厚いレンズに適合するか、または非対称形で、例えばダクトの後半部分で重なり合う方式でエッジが交わる場所で、レンズのラセン状の曲がりが始まって曲げパターンが「6」型になり、薄いレンズに適合する。ダクト断面が、プランジャのための付加的な領域を有する必要がないので、先細りダクトの大部分に沿って断面積を実質的に一定にすることが可能であり、最も好ましくは変形したレンズの主な断面積に合わせられ、これで適宜に挿入されることで押しつけられるあらゆる小さな集束、または径方向の変形に起因して軸方向の延長から生じるレンズ直径の減少と無関係になる。レンズは、収容可能なあらゆる単一ないし複数プランジャの手段によっても記述されたダクト内で押されることができる。概説した理由で、プランジャの前部は、レンズのより大きな領域をカバーするために横方向に拡張されることで、三日月形に収容可能な最大円形よりも大きくされることが好ましい。しかしながら、そのような形状はダクトの形状が変わるとひっかかってしまい、それはダクトの様々な軸方向区域で様々なプランジャを使用することで直せる。しかしながら、形状再編可能なプランジャを使用することが好ましく、ダクトの形状変化に適応可能となるが、詳しくは以下に説明する。
【0021】
この装置のプランジャは、基本的にダクトを通してレンズを移動させる作用を果たすが、この目的のために、ダクト内に収容されるように構成されねばならない。それはダクトの一部だけに収容されるように構成可能であり、例えば最初の先細り部分であり、ダクトの残りの部分については別のプランジャに交換される。ダクトを通じて同じロッドを使用することが好ましく、この目的のために、それはチップに至るまでの全行程にわたって入らねばならず、可能であれば眼内でレンズを操作するためにいくらか長めがよい。この基本的な目的のために、ジョーおよびパドル型プランジャ装置を含めたあらゆる知られている構成が使用可能であり、それがレンズにその周縁部で接触して力を伝達する、すなわち、接触面がダクト軸と実質的に平行になる。なかでも、切り口のサイズを小さくし、そのような装置内でレンズを圧搾するときのレンズの損傷、および眼内で戻る、ないしそのようなプランジャの開放をするときの眼の損傷を回避するために、「押し」プランジャを使用することが好ましく、それにより、プランジャがダクト軸に対して実質的に横断方向の接触面でレンズに接触して力を伝達することが理解されるはずである。ダクト領域を充満し尽くす、硬質ないし軟質の前部を備えた単純なロッドのような、知られている押しプランジャを使用することができる。最高の制御性と損傷についての最小の危険性のために、強膜部分ではなく光学部分への作用でレンズを押すことが望ましい。この目的のために、プランジャの前部には、強膜との接触を回避する特徴部が提供され、それは様々な強膜のタイプによって異なることもある。翼タイプの強膜については、プランジャの前部は、追随する強膜を収容するのに充分な深さの軸方向のスリットを設けられることがあり、フォーク型の前部がレンズの光学部分にぶつかることができる。ループ型の翼については、プランジャの前部は、場合によってはフックないしヘッドと頚部として、フックないしヘッドがループを通るように構成されることもある。ラセン型の強膜は、一層不規則な挙動を示すが、殆どの提案は利点を有するか、または、例えばプランジャをダクトよりも小さくすること、ダクト内で偏心して配向させること、プランジャ前部に切り欠きを設けることで、プランジャと壁との間にいくらかの余裕を持たせて壁の近くに配置されるそれらの傾向は、可能であれば前部ヘッド部分の後ろにあるさらに狭い頚部の手助けによって、ヘッドの表面を維持しながら強膜のさらに自由な配向を可能にする。場合によっては、ダクトは、強膜のための空間を設けるために拡張されることもあり、または強膜がダクトから周囲へと広がるのを可能にするために、ダクトに沿ってスリットが設けられることもある。
【0022】
本発明の多くの態様に関して、上述したあらゆるプランジャ解決策が使用可能である。本発明の一態様によると、プランジャは、高さに対する横幅の長さの高い比率をもつ第1の形状から、高さに対する横幅のより低い比率をもつ第2の形状までの間で、形状再編可能に設けられる。この高さに対する横幅の比率は、これ以降は伸長度と称し、第1の形状では、好ましくは1よりも大きくあるべきであり、好ましくは1.5よりも大きく、もっとも好ましくは2、または2.5、または3以上ですらあるべきである。第2の形状では、伸長度は第1の形状よりも小さくなるはずで、例えば充分に曲げないし変形されたレンズのための最終ダクト部分に合致するように、伸長度1、すなわち対称の円形ないし多角形の方形形状を含むべきである。構成は、第1と第2の形状の間で伸長度の変化が、2つの伸長度の商として、少なくとも1.5、好ましくは少なくとも2、少なくとも2.5、および最も好ましくは少なくとも3で表わされることを可能にすることが好ましい。これらの数値は、主にプランジャの前部に関する。例えば形状を変えながらダクトを通って延びるとき、細長いプランジャの確かに異なる部分が、異なる伸長度を有することはあり得る。そのようなプランジャは、いくつかの利点と実用性を有する。例えば、それは様々なタイプの強膜、および強膜部分の様々な不規則位置に適合して、離間距離を与えることもある。それは、ダクト内移送においてレンズを第1の場所でダクトに押すとき、および開放時に徐々に広がるレンズに合わせて順応するのに関するように、あらゆる目的で、変化するダクト断面のために分散圧力表面に適合して維持することもある。それは特に先細通路変形方法に関して、および特に三日月形断面を含む上述のダクト構成に関して有用であり、そこでは形状再編可能なプランジャは、そのようなそして一つで同じプランジャが、ダクトを通じて使用され得るとき、プランジャによって強いられるダクトの拡張を起こさずに大きな圧力表面を維持するのに役立つ。これらの利点を賦与するために、形状再編可能なプランジャは、押すタイプ、すなわちダクト軸と実質的に直交して走るレンズとの前部接触面を供給する、例えばダクトを通る断面に対応する実質的表面成分を有するものでなくてはならない。
【0023】
プランジャは、弾性材料で作製されることで形状再編可能な性質を与えられることもある。なかでも、ダクト壁に及ぼされる圧力を最小限にする、例えば強膜捕捉を避けるために、応力不在条件下でのプランジャの形状が、細長く、上記の意味で伸長度が1よりも大きく、好ましくは第1の形状の上述の伸長度を有することが好ましい。その形状は、ダクト後端部に大まかに対応し、その一方で応力不在下のレンズに対応することが好ましく、その結果、レンズの曲げパターンがレンズのそれと同様になる。
【0024】
形状再編可能なプランジャは、少なくともその前部において、金属や硬質プラスティックのような実質的に剛性で形状安定な材料で作製されることが好ましい。このことはさらに、軸方向に押す力をプランジャに加えるときのダクト壁に対する圧力を軽減ないし取り除き、前部よりも後ろにあってプランジャ前部に類似するかまたは好ましくは同じ材料でできた、例えばプラスティック材料の一体片の、軸力を維持すべきプランジャ部品の実装を容易にさせる。これは、複数部品プランジャの形で実装可能であり、レンズは、複数の個別部品によって影響を受け、これらは互いに関して再構成することが可能となる。これらの部品は、例えば「フィンガ」が、横方向に相互に隣り合って平坦な構成と、例えば束の形に丸まった構成との間で、再構成可能となるように軸方向に延びた「フィンガ」であることが好ましい。そのようなフィンガは、互いに完全に分離して完全に自由に再構成できるようにされてもよい。それらは、例えば正確に先細りになったダクトに適合するために、例えばダクトの様々な区域で様々な数のフィンガがレンズに影響を与えるるのを可能にする、各々のフィンガのための異なる軸方向押しプログラムを可能にして、個別にその後部を押されることもある。場合によってはこれらのフィンガは、例えばダクト長さを通してレンズに影響を与えるための一定断面積を可能にして、共通の押し具で軸方向に動かされる。後者の目的に関しては、より制御された再構成パターンを有するように、フィンガが連結されることが好ましい。その継手は、フィンガに沿ってどこにでも、例えば強膜を受け入れるためにフィンガの間に隙間ができるように後部に構成することも、または継手からのいくらかの押し表面を加え、強膜をダクト壁に向けて誘導するように前部に構成することも可能である。好ましい継手のタイプは、ヒンジとして作用可能なすべての構造であって、ヒンジの軸は実質的に軸方向である。そのようなヒンジは、正規のヒンジ構造として構成されてもよいが、特に使い捨ての構造に関しては、フィンガの間の接触点ないし皮の構造のリビングヒンジとして構成することが好ましい。ヒンジ部分は、例えば強膜のためにフィンガの間の分離を維持することが望ましい場合に、フィンガが互いに接するかまたは殆どそうなるまで屈曲できるように、一定の横方向への長さを与えられることが好ましい。最善の形状再編性能に関しては、各々のフィンガは、1本の隣りに連結される端のフィンガ以外は、2本の隣りとだけに連結されることが好ましい。フィンガの数は変えてもよい。フィンガが多いことは、ブラシタイプのプランジャを形成するのに使用できる。それらは分離していて、前部がかなり自由に再構成可能になるように後部位置で連結されることもあり、あるいは前部で連結されることもあるが、しかしながらそのケースでは、個々のフィンガは、層状に結ばれて再構成の自由度を維持するはずであって、すなわち好ましくは各々のフィンガが、2本の他者に連結されて層形状になる。なかでも曲げパターンおよび強膜収容の最善の制御に関しては、単一層のフィンガでかつできる限り少ないフィンガを使用して、その最も平坦な部分でダクトを、概してダクトの後端部の入り口側で充満し尽くすことがしばしば好ましい。好ましくは、フィンガの数は10本を超えず、好ましくは5本を超えず、最も好ましくは3本である。その数は、少なくとも2本で好ましくは少なくとも3本であるべきである。特に対称形のダクト断面に関しては、奇数本のフィンガを使用し、中心のフィンガとその中心の周囲に配置される偶数本のフィンガとすることが好ましい。フィンガは、同様のサイズと形状であってもよいが、それらを異なるようにすることがしばしば好ましい。例えばフィンガの前部表面を、ダクトに関して可能な限り大きくするためにダクトの高さに合わせることが有利であり、ある程度の余裕があると好ましいけれども、最もよくあることでは中心で最も高くなる。フィンガ前部の形状は、どのような形でもよく、例えば線、三角形、正方形、多角形の規則的ないし不規則構造でもよい。個々のフィンガの形状もまた、概してダクトの前部区域で最もコンパクトに曲げられるときに、最高の性能となるように互いに適合化されてもよく、例えば直線的に切られた側部、例えば3本のフィンガについては120度の角度、4本のフィンガについては90度の角度などであり、分かれずに当たって押し面積を最大化させるか、またはフォーク状の分け方を構成して例えば翼タイプの強膜を間に収容する。場合によっては、その前部は、整合パターンで係合しないように作製されてもよく、例えばラセン型の強膜の通過を可能にするために、例えば小さな円または切り欠き付きにされて、それによりフィンガの間およびフィンガとダクト壁の間にカバーされない断面積を残すこともある。概して、プランジャ前部は、ダクト断面を充分に充満し尽くさないで、面積の好ましくは少なくとも60%、最も好ましくは少なくとも70%という主要部分は充満されねばならないが、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%のカバーされない面積を残すことが好ましい。
【0025】
以上の配慮は、プランジャの前部またはレンズに直接的に影響を与えるその個々のフィンガに当てはまる。前部の後ろでは、プランジャないしフィンガは、もっと自由に構成されることもあり、これらの部分が、フィンガの再構成を可能にしなければならないけれども、ダクトを通しての軸方向の押し力を伝達する目的に主に役立つ。前部プランジャないしフィンガのすぐ後ろは、より狭くされることもあり、例えば自由な強膜の位置取りおよびその最終的で妨害の無い開放を支える頚部を形成する。安定性を増すために、通路壁と接触するようにスペーサ長さを供給することが有利であるかもしれない。プランジャの本体部は、同様の構造の中空のキー部材と協働できるように非回転対称性を有することで、ガイドをして回転を防止することが好ましい。大体において平坦なプランジャの構成は、三日月形の先細りの通路との関連において、そのようなダクトに沿って曲げる能力を有するならば、自動的にこの性質を有することもある。
【0026】
プランジャは、あらゆる知られている手段で駆動してもよい。ダクトを通過するように構成されたプランジャ部品に直接的に力を加えることは可能であり、そのケースでは、単一片の部品としてプランジャを構成することが可能である。殆どのケースでは、最善の構成自由度と制御性のために、ダクト部分に影響を与えるシャフトを含んで構成される、分離型の駆動装置を有することが好ましい。プランジャと駆動装置を集合させて「プランジャシステム」と称する。概説した理由のために、レンズの移動は、本質的に2つのステップのプロセスであって、レンズは、第1のステップでは、装置のチップの近くにある開放位置まで移動し、このステップは概して、眼に接触する前に実行され、第2のステップではレンズが開放され、このステップは、装置のチップが眼に挿入された後に実行される。第1のステップは、今度は、例えば先細りの通路ダクトを備えているときのレンズ変形ステップと、変形したレンズを開放位置まで運ぶ移送ステップとに分割される。これらのステップ、少なくとも第1および第2のステップが、装置の操作に反映され、好ましくはそれによって少なくとも2つの異なる操作が、特に不注意なレンズ開放を回避するために、操作者から要求されることが好ましい。プランジャは、制御ボタンのような制御手段への操作者の作業を制限するために、モーター手段によって駆動されてもよい。モーターは、シャフトを駆動する電気モーターであってもよく、可能であればネジとナットスピンドル構成のような伝達機構を介するものである。空圧式ないし液圧式モーターを使用することもあり、そのケースでは駆動シャフトに力を加えるために、シリンダとピストンの構成が必要になることがある。駆動シャフトとして作用するかまたはそれに対して作用する直接的または間接的作用に、機械的なバネシステムを使用することができる。モーター駆動装置において、異なる操作の要求性は、第1および第2のステップそれぞれについて少なくとも2つのトリガ操作を必要とする構成によって満たされ、例えばそれは2つのトリガないし同じトリガに対する2つの操作を使用することによるものである。多くの例で、例えば装置を単純、軽量、および携帯型に維持するため、および操作者が実施ステップから感触のフィードバックを得られるように、純粋に手動のプランジャを使用することが好ましい。プランジャを押すためのシャフトは、知られているあらゆる方式のアクチュエータによって手動で駆動してもよく、例えばレバーのような伝達機構を介して、注射器タイプの方式で直接的に軸方向の動きを操作することもあり、できるなら繰り返し動作を可能にする歯ないし摩擦による結合との関連で、できるなら回転による進行のために、ホイール、歯車、ネジとナットの構成、または同様の何らかの構成がよい。例えば繰り返しの動作をメカニズムに行なうことを必要とする装置、または好ましくは少なくとも2つの異なる駆動原理の組み合わせによって、異なる動作の必要条件は満たされる。後者のタイプの好ましい装置は、第1のステップの進行が、アクチュエータによって加えられる回転運動で生じ、ネジとナットの構成を介して縦方向の運動に変換され、ゆっくりとして慎重かつ制御されたレンズの初期進行を賦与するのに役立って、例えば先細り通路ダクトのタイプの同時変形のケースで加えるのに充分な力をも可能にする構造である。さらに、第2のステップの最後の進行は、アクチュエータの実質的に軸方向の運動によって生じ、実質的な回転を必要とせず、好ましくはこのステップの間で、回転を阻止され、敏感な眼の切り口で揺れや破開の動きを防止して、かつ片手握りに調和して、非常に単純なレンズ開放運動を可能にするのに役立つ。後者の運動は、軸方向の動きが許されるべき地点で、ネジとナット部品の係合を外すことによって実施され得る。第1のステップと第2のステップの間の移行は、回転の動きに停止を提供し、その後、実質的に軸方向の動きだけとなるように誘導されることが好ましい。これは、ネジ山部分を有して実質的に軸部分で連続し、かつ例えば軌道に追従することのできる点突起の追従子と協働する軌道によって達成することができる。主に注射器タイプの装置との関連で記述されるこの種の構成は、ここで参照によって組み込まれた米国特許第5728075号に開示されている。軌道と追従子の原理は、あらゆる所望の運動プログラムで実現可能なものであって、記述したネジ山が付いて直線状のものばかりでなく、可変ピッチを備えた、例えば記述したような各段階ないしダクトの部分での力の必要性に合わせたギヤ比を備えたネジ運動にもまた実現可能である。曲率の変化する軌道に関しては、各々の軌道に1つだけの追従子を供給することが好ましいが、各々に1つの追従子を備えたいくつかの平行軌道を設けると、機械的安定性を増すことができる。本目的のために、最後の軸方向の動きは、まったく短いものであって、例えば30mm未満、好ましくは25mm未満、そして最も好ましくは15mm未満であるが、普通は5mmよりも大きく、好ましくは8mmよりも大きく、そして最も好ましくは10mmよりも大きい。関連する用語で、長さは、変形したレンズの長さについてであって、普通は径方向の圧縮に起因する応力のない寸法に関した、軸方向に延びる長さiであり、この軸方向長さより長いことが望まれる。第1のステップの間のプランジャの軸方向の移動は、第2のステップにおけるよりも長い。軌道または追従子の一方は、ハウジングに配置され、他方はプランジャシステムに配置されることが好ましい。いくつもの平行にまたは直列に配置した軌道とそれに対応した数の追従子を、ハウジングとプランジャシステムとの間にいかなる方式で使用および構成しても、記述した運動パターンが得られる限りそれを妨げるものは何もない。とりわけ軌道と追従子のシステムの故障、妨害、ないし損傷を避けるために、装置の外側から隠されるように、これらの部品が配置されることが好ましい。このための好ましい方法は、ハウジング部分とプランジャシステム部分を、好ましくは円形の断面を備えたチューブの形で、それらのチューブ部分が、入れ子方式で重なり合うように作製し、最も好ましくは軌道が、一方のチューブの内側表面に配置されて、一つまたは複数の追従子が、他方のチューブの外側表面に配置されるように、最善の保護のために入れ子状の表面間で軌道と追従子を配置することである。最善のアクセス可能性を得るために、プランジャシステムのチューブ部分を、最も外側のチューブ部分にすることが好ましい。上述の原理の多様な組み合わせのいくつかを、使用することが可能である。
【0027】
二次的な利点を得るために、プランジャシステムとハウジングに他の様々な特徴を含ませることができる。ハウジングは、特にプランジャシステムの作用部分の前進運動に関する対抗支持体として、指による握り部を有することもある。プランジャの動きをモニタすることを可能にする、窓ないし穴をハウジングに配置してもよい。本発明の装置は、繰り返し使用のために再使用可能な装置として工夫することができ、その場合には、プランジャシステムは、プランジャの引き込みを可能にする。その単純さのせいで、一回使用の使い捨て装置として使用することも可能であり、そのケースでは、それが前方にしか動かせない場合、例えば再使用を防止するための利点となり得るものであって、それは押し動作のためのプランジャシャフト構成のどこかに妨害物を有することによって、単純に達成することができる。最も不適切なレンズの曲げは、過剰の移送力を必要とするようにして現れるので、プランジャシステムは、力感受性のメカニズム、例えば米国特許第5921989号に述べられているような、例えば一定の力で分断する圧力感受性クラッチをも含むことがある。様々なレンズに関して単一の装置を使用することができるので、タイプないし屈折率と関連して、適切な力は変わる可能性があり、概説した理由で適切な力の必要条件もまた、ダクト、特に先細り通路ダクトタイプに沿って変わるかもしれない。したがって、一定の圧力を超えると操作者に信号送信するシステム、あるいはさらに好ましくは、各々の移植状況に関して適切な力のプロファイルをモニタ可能にするために、操作者に実際の力を信号送信するシステムを備えることが好ましい。そのような信号システムは、例えばトランスデューサを備えた電子的形式、または例えば捻れ測定装置を備えた機械的形式で実施することができる。
【0028】
この装置は、応力なしまたはわずかに応力を受けたレンズを、プランジャによって突き当てられて押されるのに適した位置に置いた、レンズ受け入れチャンバを装備することもある。このことはプランジャが、レンズ変形のための主な手段として使用される先細通路タイプの変形方法との関連で特に重要である。記述したように曲げられていないレンズは、その横方向への大きな広がりならびに遠くまで延びた強膜のせいで、回転および位置外れを受け易く、曲げを開始する前にレンズを適切に配置して安定化させることが好ましい。これは、例えばレンズ面に対して実質的に横断方向、すなわち横方向に、例えば受け入れチャンバの例えば扉をチャンバに閉じるときの屋根と床との間で、またはその間にレンズが挿入される部材、例えばダクトに続く棒ないしレールの間で圧搾して、圧力を加えることによるレンズ光学部分への作用によって行なうことができる。そのとき、レンズは、初期においてダクト軸に平行な曲げ軸に沿ってわずかに屈曲していることが好ましく、なぜなら何らかの回転それからレンズの回転は、曲げラインの変化から生じる変形で必要となる変化によって打ち消されるであろうからである。回転に対するより良い制御および影響力に関しては、レンズの強膜を安定化させることが好ましい。これは、レンズの光学部分について述べたのと同様の方式で、レンズ面に横方向に圧力を与えることで為し得るが、強膜とすべての強膜タイプに使用可能な構造との間の隣接点を通るレンズ回転を停止させるように、横断方向に走る制限構造体を構成することが好ましい。反対方向の回転を防止するために、少なくとも2つの構造体を使用することおよび最も好ましくは配置することが好ましく、例えば1つの強膜をその両側で保持することによるか、または1つの強膜を一方の方向の回転に対抗させ、第2の強膜を他方の方向の回転に対抗させて保持することによる。最も好ましい2つの構造体は、各々の強膜で、例えば2つの強膜については4つの構造体、両方の強膜の周囲に2つで使用され、各々の強膜で両方向の回転を打ち消すように構成される。最善の安定性については、構造体は、強膜と光学部分との間の接続部に近接して存在することが好ましい。加えて、構造体は、強膜周縁部のすべてまたは主な部分に、例えばそれらの位置を完全に規定するように存在してもよいが、記述した位置で例えばレンズ面に対して横断して走るピンからの点接触で時には充分であり、レンズ移送の前に構造体を容易に無効化させるためには、小さいサイズであることもまた好ましく、その接続部で構造体とレンズは、前進運動のために強膜を自由にするような量で、相互に関して移動しなければならない。レンズは構造体から遠くへと、例えばキャリヤに置かれて移動させられてもよく、キャリアは少なくとも横断方向の移動部品で動かされるが、ダクト内またはダクトへの軸方向の移動部品で動かされることもやはり好ましい。とりわけより単純な装置をもつためには、構造体を、ハウジングに関して移動可能または取り外し可能に構成することが好ましく、例えばそれは移動させるかまたは撓ませることのできる分離型または弾性構造体とすることで為され、例えば取り外し可能な共通板に取り付けることで、例えばチャンバの外側からアクセスできるようにすることで手動的に、または装置内部の手段によって、例えばプランジャシステムの一部、例えば対応する傾斜面で押しのけられることによって自動的に操作される。また別の好ましい構成は、扉がチャンバに閉じられるときまたはそれによって、構造体が、撓むことのできるものである。構造体はタイプにより多少異なるレンズを固定することができる。翼タイプの強膜を備えたレンズは、翼を軸方向にして、すなわち一方の翼が前方に延び、他方が後方に延びて配置されることが好ましく、それに対してラセン状強膜をもつレンズは、2つの強膜固定点の間に直径の線を備え、軸方向とそれに直角の角度との間の何らかの角度、いわば軸に関して約45度を形成し、前方指向脚の固定点が、後方指向脚の固定点の前にあって、すべてが曲げの間の強膜のあらゆる部分の衝突を避けるためであるように、配置されることが好ましい。
【0029】
レンズ受け入れチャンバは、その機能および便利な特性を向上させる他のあらゆる特徴を有することができる。レンズのための座は、チャンバにレンズを設置するときに、挟み道具のアームを容れるための切り欠きを有することはあるけれども、レンズの形状に対応して大まかに形作られることが好ましい。チャンバは、例えば好ましくは便利な操作のためにヒンジを含んで開放可能に、例えば横断軸の周りであるが、好ましくはダクト軸と実質的に平行な最もアクセスし易い軸の周りに接続された、2つの部分で作製されることによって開閉可能となるように構成されることが好ましい。ロックは、再利用可能かまたは使い捨て装置の再使用を回避するために永久型のいずれかで供給されてもよい。概して、先細り通路タイプのダクトは、困難さ無しに単一片で作製することができず、2片で作製することが好ましい。その分割は、接合面が突き出る危険性を制限する、例えば接続ギャップのためにレンズが切れるのを避ける、例えばレンズのクリープ現象を回避する、そして強膜の領域での分割については、例えば噛み込みを回避するように為されねばならない。記述した三日月形ダクトタイプについては、軸方向に三日月の横方向の終端に沿った最内側の分割ラインを、三日月の端部が交わりV字形の床片を形成する領域の前部屋根端部で、変形用ダクト部分が終わってほぼ一定の断面プロファイルを備えた移送ダクトに続く場所辺りの頂点と交わるように配置することが好ましい。好ましくは、Vの広がり部分は存在するときはレンズ受け入れチャンバを覆って続き、ラインはレンズの後ろで安全に閉じて終結する。ここで説明した屋根部品は、ダクトと記述したようなレンズ受け入れチャンバにアクセスするために、装置の開放可能な部分として作用することが最も好ましい。連結部の部分間の接触面が、レンズに最も近い分割ラインの内側部分でレンズ面と直角に走るか、または直角の構成要素を備えることもやはり好ましい。これは、レンズ面で構成した連結面と比較して、噛みこみの危険性を低減するためのものである。
【0030】
この装置は、レンズに適合性があり、かつ力を維持することのできるあらゆる材料で作製することが可能であって、ガラス、金属、および好ましくはプラスチックのような材料を含み得る。適切なプラスチックは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、PET、PBT、PEI、PES、PPO、POM、GPPSなどである。操作者が、レンズとプランジャの進行をモニタするのを可能にする部分を含むダクトについては、透明な材料を選択することが好ましい。好ましい製造方法は射出成型である。少なくともダクト表面は、レンズに対する摩擦を低減するためにコーティングないし化学修飾されることがあり、例えばグリセリン、シリコーン、ポリテトラフロロエチレン、あるいはポリマーやハイドロゲルの親水性コーティングが使用されことがある。眼の手術に受容可能な滑沢剤もまた、レンズないしダクトに使用することが可能であり、例えばHealon(登録商標)である。
【0031】
この装置の使用方法を、各々の特徴と関連して以上に説明してきた。外科的状況の前に、この装置は、様々な方式で準備することができる。レンズは、前もって装置に装填され、貯蔵のために製造場所で殺菌され、装置内で貯蔵および移送されることが可能であり、それは使い捨ての装置に関して特に重要であるかもしれない。装填用チャンバを覆う扉は、移送と貯蔵の間で部分的にのみ閉じられ、レンズは、記述した構造体によってその場に維持され、その後に扉が完全に閉じられて、構造体を移動させてレンズを自由にすることも可能である。場合によってはレンズは、使用との関連で装置に充填されることもあり、それは再使用可能な装置で重要であり、レンズが、任意のそのような方法で変形状態で装置に充填されるならば、次第に永久的な変形になるのを避けるために計数が為される。レンズは、カセット形式で導入されることもあり、例えば様々なタイプとジオプトリについて、あるいは変形のためのあらゆる外部道具を許容するために、カセットとレンズとの間の適合化を可能にするためである。カセットは、レンズ受け入れチャンバとチップとの間であらゆる一つまたは複数の部品を含むことができる。レンズはまた、例えば装置が変形手段を含むときは、裸の形で導入されることもある。
【0032】
図の説明
図1Aから1Eまでは、先行技術のタイプの先細り通路の移植用ダクトを示しており、そのうち図1Aから1Dまでは、ダクトに沿った4つの異なる軸位置でとった断面であり、図1Eは、屋根および床と平行なダクトを通る軸方向断面を示す。これらの図で、概して10で示すダクトは、床11、屋根12、およびプランジャ14を収容するための中央拡張部13を含む。図1Aに示したダクト断面で、ダクトは平坦であり、レンズの曲げは生じていない。図1Bに示したダクト断面でダクトは湾曲を有し、床がわずかに凹面形状になり、撓んだレンズのエッジを受けるために屋根に2ヵ所の凹部15と15’が形成される。図1Cで、湾曲はさらに際立っており、屋根の凹部15と15’は、中央拡張部13に至るまでに広げられ、2本の稜線16と16’で分離された3つの凹部13、15および15’を備えた特徴的な屋根パターンを形成する。図1Dで屋根構造は、レンズを充分に圧縮するためにさらに狭くなった下流の概して楕円形ダクト10を形成するように接続されている。図1Eに示した軸方向断面は、プランジャ14とダクト10との間のサイズの関係をさらに明確に描いている。プランジャがダクトの最後のチップ部分17を充満し尽くすように寸法決めされていることは明らかである。したがってダクトのもっと始まりの部分が、必然的に対応して寸法決めされたチップ17とプランジャ14よりもはるかに広くなるのは不可避である。ダクトの横方向への寸法ばかりでなく合計断面積も、一定ではあり得ないが、最終のダクト断面積が、図1Aから1Cまでに最も良く示されている中央拡張部13に殆ど対応するのに対して、ダクトのもっと始まりの部分の合計断面積は、はるかに大きいので、ダクトの下流で先細りになるはずであることもやはり明らかである。図1Eで、このダクトのタイプに共通する問題もやはり描かれている。ソフトレンズ18は、19と19’で描かれているように、プランジャとダクトの広い部分の壁との間の不可避的なギャップに容易に広がり、レンズがダクトの最も狭い部分に捻じ込まれると、プランジャによってレンズに最大の力が発揮されることが想起される。少なくとも噛み込まれたレンズ部分19と19’は、摩擦増加の原因となり、それが今度はさらに高いプランジャの力を必要にして、それがさらに高いレンズの変形などに対応する。レンズの強膜部分を含み得る噛みこみレンズ部分は、損傷を受けるか、またはプランジャと壁との間で結果として生じる剪断によって切れることすらあり得る。そのプロセスは、不規則であって非対称になることもあり、例えばプランジャとダクトが相互に移動する原因となることもある。いずれにしても、再現性のある結果は得られないであろう。
【0033】
図2Aから2Eまでは、本発明による全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描くものである。これらの図は、ダクトに沿った5つの異なる軸位置でとった断面である。これらの図で、概して20で示すダクトは、床21と屋根22を含む。図1の実施形態にあるようなプランジャ収容のための中央拡張部は無い。しかしながら、下記でさらに説明される、プランジャの相補的形状の構造(図示せず)のための、任意の追加のガイド溝23が描かれている。図2Aに示したダクト断面で、ダクトは殆ど平坦であり、少しのレンズ曲がりしか生じていない。図2Bの断面でダクトは湾曲し、床21がへこんで屋根22が突き出る。図1の実施形態のように、凹と凸の面が丸く滑らかな様式で交わるダクトの横方向末端25と25’が、撓んだレンズのエッジを受けるように形成される。図2Cで、湾曲はさらに際立っている。図2Dで、ダクトの横方向末端25と25’は広げられており、一方、突き出た屋根22は、横方向に狭められ、それによってわずかな曲率の変化のままである。図2Eで屋根22の構造は、連続した曲率の屋根ラインに接続されて、概して楕円形のダクト20を形成する。突き出した屋根ラインを備えた三日月形ダクト形状は、図2Aから2Dまでのすべてに存在すると言えるが、しかし図2Bと2Cで最も際立っている。図2Eでは、突き出した屋根は無く、三日月形が無いが、ダクトは一層普通のチューブ形状になっている。図1の実施形態で述べたように、ダクトの断面積が、後部から前部に向かって先細りにならねばならないことは不可避である。図2の実施形態で、任意の追加のガイド構造のための領域23に関係無く、ダクトの断面積がダクトを通じて一定となり、例えば変形したレンズの断面によって充満し尽くされるように構成されることは充分にあり得る。しかしながら、レンズの挿入を容易にするために入り口端で断面積を拡張し、例えば前方と後方に延びるラセン状強膜のために空間を設けるか、または29と29’で描いたようなダクト片の接合面との接触を避けるために、横方向末端25と25’でわずかに領域拡張するような、二次的な利点を得るために、場合によって後部から前部に向かって断面積が軽微に減少させられるか、または、例えばレンズを連続的に圧縮するため、あるいは通常はレンズが曲げないし径方向圧縮の下で軸方向に広がるという事実を利用するために、前方に向かって断面積が減少させられる。そのような理由で、図2Eに示したようなダクト面積は、図1Aの面積と正確に同じである必要はなく、図1Dの面積は、ダクトの尖端に向かって、例えば最終的圧縮ないし幾何学形状変化させるために、さらにわずかに先細りになってもよい。いずれのケースでも、図1Eに示した潜在的に破壊的な状況は起きないであろう。やはり図2に図式的に示したのは、ダクトの形成される材料の2部品への分割であり、例えばレンズ挿入のために、ダクト内部の露出と閉鎖を可能にする。図2Cで最もはっきり見られるように、その部品は、閉鎖部品26と本体部分27として見なすことが可能であり、ほぼ軸方向に延びる接合面28と28’で分離され、ダクト内で三日月の横方向末端25と25’付近の接合ライン29と29’で終端する。図2Dで最もはっきり見られるように、接合ライン29と29’は、軸方向の一定の中間点で現れ、分離型閉鎖部品26の周縁を完結させ、好ましくはその辺りで、ダクトは、三日月形状から円形状に変換されて、チップを図2Eに示した断面の前で非分割の単一体形状にさせる。ガイド溝23は、ダクト内のプランジャの動きを安定化して中央に据え、例えば眼内への行き過ぎた貫通またはピストン前部の紛失を回避するために、前進移動を制限および停止させるように二重の目的に役立つことが可能である。この溝は、図2Aから2Cまでの断面に存在するが図2Dと2Eには無く、この溝が、軸方向の中間の位置で、好ましくはダクトのチップ部分を溝無しにさせて、終端する好ましい構成を示している。プランジャ上の対応する構造は、プランジャ前部の後部に配置されるべきであり、距離は、プランジャ前部がその望ましい最前部地点にあるときに、溝23の終端部に突き当たるように合わされる。溝23の断面積が、決してダクトのレンズ部分と重ならないで、単にダクトと平行に走ることに留意されたい。これは図1に関連して説明した、プランジャ14とレンズ18との間のぶつかる領域に充分に一致する拡張部13と対照的である。さらに、図示したように溝23は、ダクトの床部分に好ましい方式で構成され、屋根は収縮するのに対してダクトに沿って延びる表面であり、平坦な状態に弾性的に戻ろうとするレンズの傾向が、屋根に圧力をかけるので、レンズが圧力をかけることのない表面であるという利点を有する。
【0034】
図3Aから3Fまでは、本発明による、全体として三日月形状に曲げられることになる、先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くのあり得る断面プロファイルを図式的に描くものである。概して、ダクト入り口形状を変形すべきレンズに合わせることが好ましく、レンズは様々な形状で入ってくるので、それに従ってダクト形状を変えることができることが好ましい。図3Aに描いたように、30で示されるダクトは、高さ寸法31と幅ないし横方向寸法32を有する。図3Bから3Fまでに例示したように、高さは、殆どのプロファイルについて断面幅にわたって変化することもあり、確かに高さと幅の両方が、ダクトに沿って変化するであろう。図3Aに単純に方形の断面形状が示され、これは様々な種類のレンズ形状を受け入れるのに有用となり得る。その後、それは必然的に、少なくともどこかでその幅を超えてオーバーサイズとなり、そのような通路の合計断面積が、前方に向かって収縮することが好ましい。図3Bから3Fまでに示した形状もまた、同じ理由または前に概説した理由で、合計断面積の収縮を有することもあるが、それらの形状は、実際のレンズの形に類似しているので、ダクト軸範囲にわたって実質的に一定なドロス断面領域で構成するときに、それらもやはり有用になることがある。図3Bは、鋭い横方向末端を備えたプロファイルを描いており、例えば、翼タイプの強膜を備えた類似した形状のレンズに適合する。図3Cは、例えば同様の形状のレンズを収容するかまたはラセン状強膜のための空間を形成するために、横方向末端でさらに高くなったプロファイルを描いている。図3Dは、屋根と床で曲率の異なる非対称形状を描いている。図3Eは、凸形曲率の床を備えた三日月形状への初期の屈曲をもつプロファイルを示しており、既に屈曲した形のレンズを導入する任意の追加の場合を描いている。図3Fは、例えば矯正目的の負の屈折率のレンズに対応する形状を描いている。図3Aから3Fまでで示したプロファイルはすべて、ダクト下流で曲げられるときに、三日月形状を有すると理解されるべきで、その形の主な必要条件は、屋根と床で実質的に一様な曲率を有することである。
【0035】
以下に様々なプランジャの構成を述べるが、それらは最大高さに対する最大幅の比率が大きい第1の構造と、そのような比率がもっと小さい第2の構造との間で、少なくとも部分的に形状再編可能である。プランジャはそれだけで有用であるが、説明した三日月形の先細りダクトと関連させると特に有用である。
【0036】
図4Aと4Bは、図4Aに示したような平坦な構造と図4Bに示したような丸くなった構造との間で、形状再編可能な軟質で特に弾性の材料で作製されたプランジャの図式的に描いた斜視図である。図4Aは、実質的にその最大高さ42よりも大きな最大幅41を有するプランジャ40を示す。図4Bで、プランジャ40は、最大幅43と最大高さ44の間の比率がより小さい形状を有する。弾性材料を使用すると、応力の無い状態のプランジャの形状は、例えばダクトの最終部分で最小の壁圧力を及ぼす最終の丸くなった形、例えばレンズとほぼ同じ方式でプランジャを変形させるような初期の平坦な形、または、例えば始まりから終わりまでで必要な変形を最小にするそれらの間の状態のいずれかであってもよい。
【0037】
図5Aおよび5Bは、ブラシ形状に構成されたフィラメント51から作製されたプランジャ50の図式的に描いた斜視図であって、図5Aに示した平坦な構造と図5Bに示した丸くなった構造との間で形状再編可能であり、その構造の輪郭を点線52で示す。フィラメント51は、軸方向の力を引き受けることができるように、プラスチック、金属、またはガラスのような剛性の材料で作製すべきである。フィラメントはフリーにされていてもよいが、53で描いたような共通の基台に取り付けられることが好ましい。
【0038】
図6Aおよび6Bは、ベロー方式に折り曲げられ、図6Aに示したような平坦な構造と図6Bに示したような丸くなった構造との間で形状再編可能な、シート材料から作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。プランジャ60は、軸方向湾曲62の間の直線区域61を含み、その湾曲は互換的に反対方向を向いて全体としてベロー特性を生じる。図6Aに見られるように、直線区域61の長さは、中央部でより大きな高さを有し、中央から横方向に離れると高さが減少して、点線63で示したような概して長円形状を形成する。図6Bでは、構造は、最外側エッジが接触するように折り曲げられて点線64で示される円形を形成し、内側の湾曲は、ダクト軸に関して離心点に集束している。この実施形態でもまた、シートになった材料は、軸方向の力を維持するために剛性の材料でなければならず、軸方向の屈曲62は、例えば薄型の材料のリビングヒンジであってもよい。
【0039】
図7Aから7Dまでは、図7Aに示したような平坦な構造と図7Bに示したような丸くなった構造との間で再配列可能な、別々になった複数フィンガから作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。図7Cは、図7Dに示したような強膜に合わせた変形を示す。ここでプランジャ70は、概して円形断面であるが、中央から横方向外側に向かって直径が小さくなって、点線72で示したような最初は長円形状を形成する5本のフィンガ71を含む。フィンガは、互いに完全に自由であってもよいが、ヒンジ構造73で連結されて、より良く制御された再構成のために、本質的にダクト軸方向に走るヒンジ軸に沿って湾曲可能となることが好ましい。ヒンジ構造73は、フィンガ前部74の後ろに配置されて示されており、例えばレンズの強膜を収容するためにフィンガの間に隙間を供給するのに有用となり得る。場合によってはその構造は、例えば追加の押し面を供給するために、フィンガ前部74に直に接して配置されてもよい。図7Bに示したように、丸型形状のフィンガでもって、プランジャと周囲ダクトとの間に隙間が生じ、例えばラセン状強膜の通過が可能となる。フィンガの断面は、丸型形状以外を有してもよい。図7Cで、図7Dに全部描かれている強膜固定点80を備えた光学部分79を有するレンズ78のラセンタイプの強膜77の通過を容易にするように、より短い1本のフィンガ75または切り欠き76の使用が描かれている。
【0040】
図8Aから8Cまでは、ラセン状強膜を有するレンズのためのフィンガを備えた好ましいプランジャ構造を図示するものである。図8Aは斜視図、図8Bは拡大前面図、そして図8Cはプランジャ前部の拡大平面図である。概して800で示されたプランジャは、レンズとの接触のために構成された前部プランジャヘッド810、フィンガの再構成を可能にするように構成された可撓性部分820、主に軸方向の力を伝達するように構成された概して剛性の部分830、およびプランジャシステムの駆動装置に接続するために構成された後端部840を含む。図8Bで最もはっきりと見られるように、プランジャは、概して円形断面の3本のフィンガを含み。中央のフィンガ811はより大きく、より小さなフィンガ812と812’が隣接し、小さい方のフィンガが、充分な横方向長さと可撓性のある可撓性膜813と813’によって中央のフィンガに連結され、矢印814と814’で示したようにコンパクトな最終構成に向けて、小さい方のフィンガが下方で横方向に内側に屈曲するのを可能にする。プランジャヘッド810の後ろで、記述したフィンガは、可撓性部分820に続き、中央のフィンガ811は中央ロッド821に続き、小さい方のフィンガ812と812’は周辺ロッド822と822’に続く。ロッドは、軸方向に延びる前部穴824と824’、および中部穴825と825’によって分けられ、それらの間に膜823と823’が残される。図8Aで最もはっきり見られるように、軸方向に延びる3番目のセットの後部穴826と826’が、中部穴825と825’の後方に配置され、やはりそれらの間に可撓性膜827と827’が残される。これらの穴は、フィンガの記述した再構成を容易にし、それらのロッドのプランジャの実質的部分にわたるつながりと膜が、軸方向の屈曲を可能にしながらも制御された分離を維持する。ロッド821、822、および822’は、プランジャヘッド810のそれらの対応するフィンガ811、812、および812’よりも高さ方向で薄く、プランジャヘッド810と可撓性部分820との間の交差部で狭まる頚部を形成し、ダクトとフィンガとの間よりもダクトとロッドとの間に一層大きな隙間を与える。周辺ロッド822上の横方向切り欠き828によって、さらに隙間が供給される。これらの隙間は、いったん強膜が、フィンガとダクト壁との間を通過して、プランジャヘッド810の後ろの領域に入ると、ラセン状強膜レンズの追随する強膜を収容、再構成、および開放するための十分な空間を与えるように供給される。ダクト壁とプランジャのロッドとの間の距離を制御し、かつロッドの返りを避けるために、スペーサノブ829が提供される。可撓性部分820の後ろに配置されたプランジャ剛性部分830は、フィンガの再構成に対してより硬い状態である。それには可撓性部分のような穴は無いが、ロッド間に一層大きな部分832で終端する、連続的な膜831と831’を有する。剛性部分830に沿ってかつ可撓性部分820の一部に沿って、図2で述べたガイド溝23と同様のガイド溝と協働するように構成されたガイド隆起833が走る。プランジャ後端部840は、プランジャシステムの駆動メカニズムに接続するように構成される。可撓性アーム841は、外側に放射状に広がって後方に延び、プランジャを中心に据えるためにハウジング部分の内側表面に適合するように構成される。アームはまた、駆動装置の一部であるプッシュロッドを受けるように配置された後部キャビティ842をも形成する。記述したプランジャは、ポリオレフィンのようなプラスチック材料で単一片に射出成型することができる。
【0041】
図9Aから9Jまでは、本発明による移植器の好ましい実施形態を図示するものであって、三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成される。図9Aは移植器の斜視図である。図9Bはハウジング部分を通る軸方向の断面である。図9Cはハンドル部分を通る軸方向の断面である。図9Dはプッシュロッドの平面図である。図9Eは、レンズ受け入れチャンバの屋根部分および先細り通路を備えた、ハウジング前部の拡大平面図である。図9Fは、装置チップ、受け入れチャンバの床部分、および先細り通路を備えた閉鎖部分の平面図である。図9Gは、通路軸を横断する断面を示した閉鎖部の平面図であり、その断面は図9Hに示されている。図9Iは、通路軸を横断する様々な断面を示したハウジングの平面図であり、その断面は図9Jに示されている。図9Aに示したように、移植器900は、後部駆動区域910およびレンズ受け入れチャンバの屋根部分と先細り通路ダクトとを含む前部レンズ区域930、プランジャを手動制御するための後部ハンドル950、およびレンズ受け入れチャンバの相補的な床部分とチップまで延びてかつチップを含む先細り通路を含む閉鎖部970を有する、ハウジング片901を含むと言える。図9Bの一体化ハウジング901で最もはっきりと見られるように、後部駆動区域910は、説明するプッシュロッドおよび図8のピストンロッドの後端部840を受けるための、主にチューブ状の部分911を含む。チューブ911の後端部に近接して、2つの軌道追従子912と912’が点突起の形で存在し、ハンドルの軌道と協働するために、チューブの外側周縁の反対の両側に配置される。チューブ911の前部にあるのは、楕円形の指握り部913と、やはり楕円形でその短軸に窓穴915が配置されて、プランジャ通路916を走るプランジャの検査に役立ついくつかの摩擦増大用リング914であり、プランジャ通路は、チューブ911の内部とレンズ受け入れチャンバをつなぐ。図9Aで最もはっきりと見られるように、プランジャ通路は、高さに対する幅の比率が高い非屈曲プランジャを有し、プランジャのガイド隆起833と協働するためのガイド溝917を含む。プランジャ800は、チューブ911の開口後端部からプランジャ通路916に挿入され、プランジャの放射状に広がる可撓性アーム841が、チューブ911の内部表面と接することによって、プランジャを中心に据えて安定化させるようにはたらく。図9Cで最もはっきりと見られるように、ハンドルは、後部に摩擦修正部951を備えた概してチューブ構造である。ハンドルチューブの内部表面には、軌道追従子912および912’と協働するための軌道システム952がある。軌道システムは、ハンドルの内部表面上に溝の形で2本の平行な軌道953と953’を含み、各々の溝が、軌道追従子912および912’の一方と協働する。各々の軌道は、後方の膝状部955で終端するネジ山を切った前部分954と、さらに後方に続く直線部分956を有する。各々の軌道追従子912と912’が、それぞれの軌道953と953’に入るような方式で、ハンドル950をハウジング駆動区域と組み立てた後、ハンドルのネジ回転運動によって、ハウジングに対するハンドルの前進移動だけが実施可能となる。軌道追従子が膝状部955に達すると、回転運動は明確に停止させられる。ハンドルのそれ以上の前進移動は、ハンドルを真っ直ぐに押す動作によってのみ行なうことができる。ネジ山移動の長さは、レンズ受け入れ位置から通路チップ近傍のレンズ開放位置までのレンズの移動に合わされ、それに対して最終の真っ直ぐの移動は、眼内でレンズを開放し、あり得る操作をするために合わされる。ハンドル950の前進移動は、図9Dに示したプッシュロッド960を介してプランジャに伝達される。それは、ハンドル950の後端部にある接続部957で受け止められてロックされるように構成された、後部の拡大されたヘッド961を有する。プッシュロッド960の前端部962は、尖っており、プランジャ800の対応した形状の後部キャビティ842に受けとめられるように構成される。プッシュロッドとプランジャ間のロックは、ハンドルの移動を逆にすることによってプランジャを引っ込めることもできるように提供することができるが、本実施形態は、プランジャの引き戻しまたは再使用のできることが望ましくない使い捨ての移植器を特徴とする。したがってロックは無く、プッシュロッドの後方への移動は、プッシュロッドとプランジャとの間の分離とギャップを生じるに過ぎないであろう。
【0042】
図9Eは、ハウジング片901の前部レンズ区域930を示すものであって、レンズ受け入れ区域の屋根部分を後部に含み、先細り通路をその前部に含むと言える。対応する床部分は、説明することになる閉鎖部970で供給される。レンズの座931は、移植すべきレンズ、このケースでは2つのラセン状強膜を備えた3片のレンズ、にほぼ対応する形状にされ、この座は、レンズの光学部分のためのキャビティ932、および追随と先行の強膜それぞれのための強膜表示933と933’を含む。屋根平面を横切って走るガイドピンは、初期において通路を通して押すのに適した位置にレンズを固定するために提供される。内側のピン934と934’は、強膜と光学部分との間の強膜固定点の近傍に配置され、外側のピン935と935’は、固定点の他方の開けた側に配置される。スリット936と936’は、ピンの前部の床周縁部からピンを周って軸方向に後方に走り、その上にピンが位置するように舌状部937と937’を形成する。舌状部は、後部で取り付けられているが、図の平面に直交する方向で撓むのに充分なほどに可撓性である。舌状部は、閉じた位置にきたときの閉鎖部970によって下方に撓ませられるように配置され、これによりピンが下方に移動してレンズとの係合から外れ、ここでプランジャが当たる前の規定の位置となる。やはり図面から明らかなように、初期のレンズの位置は、レンズの光学部分932を通る横断方向の直径のライン938の前に先行する強膜の固定点933’を配置し、ライン938の後ろに追随する強膜の固定点933を配置して、曲げの間で強膜間の衝突を避けるように選択される。しかし固定点は、プランジャが追随する強膜の固定点に直接当たる危険を冒すほど、前記横断ライン938から遠く、例えば軸方向のライン939に沿ってはるか後ろに配置されることはない。また、プランジャが追随する強膜933を過ぎて直接的にレンズの光学部分932に、ここでは表示933の下、すなわち屋根側に向かって当たるように距離が選択され、それによって強膜が、プランジャの床側に位置するようになることも好ましい。時には強膜は、光学部分に対して非対称に取り付けられ、それによってそれらは、光学部分の他方の側よりも一方の側に向かって競って移動しようとし、そのようなレンズに関しては、強膜が図面で上に競う側、すなわち床側に向かう側にレンズを配置することで、プランジャとの接触を避けることが好ましい。レンズの座931の直前に、屋根表面通路区域940は、レンズを曲げるために構成され、それはその中央部分941が、徐々にますます凸形になって、両側942と942’が下方向に撓んだレンズと調和して狭まることを意味する。このプロセスは、屋根の前部943で通路が、完全に閉鎖部分970によって構成されるようになるまで続く。やはり図示されているのは、閉鎖のためのヒンジ軸946の後部ヒンジ944と前部ヒンジ945、および反対側にある閉鎖のためのロックレール947である。
【0043】
図9Fに、閉鎖部970が、レンズ受け入れ区域と通路区域の相補的な表面を提供して示されている。この閉鎖部は、ヒンジ軸973に沿った後部ヒンジ部分971と前部ヒンジ部分972、およびロック部分974を有する。これらの部分は、ハウジング片901の前部レンズ区域930の対応する部分と協働するように構成され、それにより、ヒンジ部分が接続されたとき、閉鎖部は、共通ヒンジ軸946と973の周りを、内部がアクセス可能となる開放位置とレンズ変形下で生じる力と圧力の維持が可能になるロック位置との間で回転可能になる。ロック部分947と974は、装置の再使用をすべて防止するように、永久的係合で構成することができる。閉鎖部の内部は、床表面975を示しており、後部から前部へと幅が狭まりながら移動すると、徐々にますます凹形になっている。屋根端部の点943に対応した前部の一定点976で、閉鎖部の横方向の開口およびダクトが、閉鎖部内で単独で連続し、最初は太い材料の短い追加部分977で、その後、眼内挿入のための細いチップ部分978となり、斜めにカットされた尖端979となって終端する。やはり図示されているのは、閉鎖部のダクト床にあるガイド溝980であって、プランジャ通路916のガイド溝917の直接的な連続性を形成する。指摘したように、閉鎖部の後部は、閉鎖部を閉鎖位置に動かすと、舌状部937と937’を下方に撓ませるように構成されねばならない(図示せず)。
【0044】
図9Gは、指摘した様々な区域を備えた閉鎖部970を示しており、それらの区域は、図9Hに示されている。図中で左から右に移るとき、閉鎖部により提供されるダクト床975が、初期においてレンズと一致した凹形であり、レンズ変形下で徐々にますます凹形になるのが分かる。区域6−6と7−7の間で、閉鎖部は、ダクト周囲を閉じてダクトをチューブに形成する。区域7−7として壁の厚さはまだ厚いが、眼内に挿入するためのチップ部分978で、ダクトの断面積は本質的に一定であるけれども壁の厚さは薄くなる。この図でやはり明示されているのは、ガイド溝980、後部ヒンジ部分971、前部ヒンジ部分972、およびロック部分974である。
【0045】
図9Iは、前に図9Eとの関連で説明した、円で囲んだ前部レンズ区域930を通じて示された様々な区域を備えたハウジング片901を示している。その様々な区域は、図9Jに示される。やはり図中で左から右に移るとき、レンズの座931を通る区域2−2で、レンズの光学部分のためのキャビティ932の表面が、レンズの凸形面を収容するためにわずかに凹形になっているのが見られる。さらに下流に行くと、区域4−4とその先で見られるように凹形表面は、次第に凸形が増すダクトの屋根表面940となる。閉鎖部970とハウジング片901のレンズ区域930とでそれぞれ供給されるダクトの床と屋根部分は、一緒に組み合わされ、ほぼ図2との関連で前に説明したダクト形状になる。やはり図9Jに明示されているのは、可撓性の舌状部937と937’を形成するスリット936と936’、閉鎖のための後部ヒンジ944と前部ヒンジ945、および反対側にある閉鎖のためのロックレール947である。これらの装置部品は、記述したように適切なプラスチック材料で射出成型することができる。ハウジング部分は、ポリカーボネートのような剛性のプラスティック材料で作製できることが好ましく、それに対してその他の部分は、ポリオレフィンで作製できることが好ましい。
【0046】
本発明は、説明および図解した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で変形可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 先行技術のタイプの先細り通路の移植ダクトを示すものであって、ダクトに沿った4つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図1B】 先行技術のタイプの先細り通路の移植ダクトを示すものであって、ダクトに沿った4つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図1C】 先行技術のタイプの先細り通路の移植ダクトを示すものであって、ダクトに沿った4つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図1D】 先行技術のタイプの先細り通路の移植ダクトを示すものであって、ダクトに沿った4つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図1E】 先行技術のタイプの先細り通路の移植ダクトを示すものであって、屋根と床に平行なダクトを通る軸方向断面を示す図である。
【図2A】 本発明による、全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描いており、ダクトに沿った5つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図2B】 本発明による、全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描いており、ダクトに沿った5つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図2C】 本発明による、全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描いており、ダクトに沿った5つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図2D】 本発明による、全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描いており、ダクトに沿った5つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図2E】 本発明による、全体として三日月形状を有する先細り通路タイプの移植用ダクトを図式的に描いており、ダクトに沿った5つの異なる軸位置のうちの1つでの断面図である。
【図3A】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図3B】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図3C】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図3D】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図3E】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図3F】 本発明による、全体として三日月形状に曲げられる先細り通路タイプの移植用ダクトの後部または入り口端部近くの、あり得る断面プロファイルを図式的に描いた図である。
【図4A】 平坦な構造をとっている、形状再編可能な、軟質で特に弾性の材料で作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図4B】 丸くなった構造をとっている、形状再編可能な、軟質で特に弾性の材料で作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図5A】 平坦な構造をとっている、形状再編可能な、ブラシ形状に構成されたフィラメントで作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図5B】 丸くなった構造をとっている、形状再編可能な、ブラシ形状に構成されたフィラメントで作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図6A】 平坦な構造をとっている、形状再編可能な、ベロー方式に湾曲したシート材料で作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図6B】 丸くなった構造をとっている、形状再編可能な、ベロー方式に湾曲したシート材料で作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図7A】 平坦な構造をとっている、再構成可能な、別々に分離したフィンガで作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図7B】 丸くなった構造をとっている、再構成可能な、別々に分離したフィンガで作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図7C】 図7Dに示す強膜に合わせて変形された、再配列可能な、別々に分離したフィンガで作製されたプランジャを図式的に描いた斜視図である。
【図7D】 強膜を備えたレンズを示す図である。
【図8A】 ラセン状強膜を有するレンズのための複数フィンガを備えた、好ましいプランジャ構造の斜視図である。
【図8B】 ラセン状強膜を有するレンズのための複数フィンガを備えた、好ましいプランジャ構造の拡大前面図である。
【図8C】 ラセン状強膜を有するレンズのための複数フィンガを備えた、好ましいプランジャ構造のプランジャ前部の拡大平面図である。
【図9A】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態を描いた斜視図である。
【図9B】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態のハウジング部を通る軸断面図である。
【図9C】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態のハンドル部分を通る軸断面図である。
【図9D】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態のプッシュロッドの平面図である。
【図9E】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態のレンズ受け入れチャンバの屋根部分と先細り通路を備えたハウジング前部の拡大平面図である。
【図9F】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態の装置チップと受け入れチャンバの床部分および先細り通路を備えた閉鎖部分の平面図である。
【図9G】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態の通路軸を横切る区域を示した閉鎖部の平面図である。
【図9H】 図9Gの区域の断面図である。
【図9I】 三日月形状のダクトを有し、図8のプランジャと協働するように構成された本発明による移植器の好ましい実施形態の通路軸を横切る多様な区域を示したハウジングの平面図である。
【図9J】 図9Iの区域の断面図である。
Claims (97)
- 眼内の小さな切り口に挿入するために変形可能な眼内レンズを変形させて放出する装置であって、前記装置は、a)ハウジングと、b)ハウジングの前部でダクト軸を規定するレンズ移送ダクトとを含み、該レンズ移送ダクトは、ダクト軸横断方向で小さな最大寸法をもつ変形状態のレンズに適合した断面をもつ前端部と、ダクト軸に対する横方向に対して前端部よりも大きい最大寸法をもつ、非変形状態ないし前端部においてよりも変形の少ない状態のレンズに適合した断面をもつレンズ受け入れ後端部と、前端部と後端部との間で断面形状を変化させながら、ダクトの後部から前部に移るにつれてダクト軸に対する横方向最大寸法が減少する中間の先細りダクト部分とを有し、前記装置がさらに、c)ダクト内でレンズを少なくとも前方に移動させるように動作するプランジャを含み、中間の先細りダクト部分のダクトの軸方向長さの少なくとも一部にわたって、ダクト断面が全体として三日月形の形状を有し、前端部のダクトの軸方向長さの少なくとも一部にわたって、ダクト断面が全体として楕円形の形状を有することを特徴とする装置。
- 前記三日月形が、実質的に連続的な曲率の凸形の屋根のラインを有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記三日月形が、実質的に連続的な曲率の凹形の床のラインを有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記三日月形が、ガイド溝を除いて実質的に連続的な曲率の凹形の床のラインを有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記ガイド溝が、1.5mmよりも短い、好ましくは1mmよりも短い横方向の延長部を有することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
- 前記ガイド溝が、ダクトの前端部の後部で終端することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
- 前記ガイド溝が、切り口に挿入するために寸法決めされたダクトのチップ部分の後部で終端することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
- 前記三日月形が、ダクト軸を通って中心に据えた高さラインを囲んで実質的に鏡像対称であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 対称の三日月形が、ほぼ「C」字形または「C」字形の鏡像であることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
- 前記三日月形が、ダクト軸を通って中心に据えた高さラインを囲んで実質的に鏡像非対称であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 非対称な三日月形が、ほぼ「6」字形または「6」字形の鏡像であることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
- 前記三日月形が、ダクト軸から横方向に外側になるにつれて、床と屋根との間の高さを減少させることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 三日月形のエッジが、ダクト軸から横方向端部で、鋭いか、多角形か、または好ましくは丸められていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- ダクトが、ダクト内の接合ラインに沿って終端する面に沿って接合される少なくとも2つの材料片で形成され、接合ラインが、ダクト軸から横方向末端で三日月エッジに配置されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 接合ラインが、前方向に先細りになることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
- 接合ラインが、三日月形状の終端する場所の近くで交わることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
- 前記三日月形の周囲が、閉じたラインを形成することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記三日月形の合計断面積が、ダクト内でダクトの軸方向長さの前記少なくとも一部にわたって前方に移るにつれて縮小することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記三日月形の合計断面積が、ダクト内でダクトの軸方向長さの前記少なくとも一部にわたって前方に移るときに実質的に一定であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 合計断面積が、ダクト内で切り口を通しての挿入に適合したダクトのレンズ放出端部に至るまで移動し続けるときに実質的に一定であることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
- ダクトの合計断面積が、変形時のレンズの最大断面積に実質的に対応することを特徴とする、請求項17から20のいずれか一項に記載の装置。
- ダクトの断面積と形状が、変形時のレンズの断面積と形状に実質的に対応することを特徴とする、請求項21に記載の装置。
- プランジャが、三日月形の中に収容可能な最大円形よりも、該最大円形に比べて横方向に広げられることによって、大きな面積を備えた前部を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- プランジャが、高さに対する幅の高い拡張比率を備えた第1の形と、より低い拡張比率を備えた第2の形との間で形状再編可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 以下の請求項に記載されるいずれかの特徴を備える、請求項1に記載の装置。
- ダクトの軸方向長さの少なくとも一部にわたって、ダクト断面積が、ダクト内でダクト軸長さの前記少なくとも一部にわたって前方に移るときに実質的に一定であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 合計断面積が、ダクト内で切り口を通して挿入するのに適合したダクトのレンズ放出端部に至るまで移動し続けるときに、実質的に一定であることを特徴とする、請求項26に記載の装置。
- ダクトの合計断面積が、変形時のレンズの最大断面積に実質的に対応することを特徴とする、請求項26および27に記載の装置。
- ダクトの断面積と形状が、変形時のレンズの断面積と形状に実質的に対応することを特徴とする、請求項28に記載の装置。
- 請求項1から25までのいずれか一項に記載の特徴、または以下の請求項で述べるいずれかの特徴を備える、請求項26に記載の装置。
- 伸長度が高さに対する幅の延び比率として、プランジャが、少なくとも前部で、伸長度が1よりも大きい第1の形と、伸長度が第1の形においてよりも小さい第2の形との間で形状再編可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 第1の形で伸長度が、少なくとも1.5であることを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- 第1の形で伸長度が、少なくとも2、好ましくは少なくとも2.5であることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
- 第2の形で伸長度が、2よりも少なく、好ましくは1.5、ないし約1であることを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- 第1の形と第2の形との間で伸長度の変化が、2つの伸長度の間の商として表わすと、少なくとも1.5、好ましくは少なくとも2、最も好ましくは少なくとも2.5であることを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- プランジャが、個別部分間の相互の再構成によって伸長度に変化を提供するように構成された、複数の個別部品を含むことを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- プランジャが、ベローに類似した方式で軸方向に延びる折り曲げ線に沿って接合された区域を含むことを特徴とする、請求項36に記載の装置。
- 個別部分が、実質的に軸方向に延びる細長いフィンガ構造であることを特徴とする、請求項36に記載の装置。
- プランジャが、ブラシタイプのプランジャを形成する多数のフィンガを含むことを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- フィンガが、プランジャ前部の後ろの地点で連結され、連結部の前部で再構成可能になることを特徴とする、請求項39に記載の装置。
- フィンガの数が、最大で10本、好ましくは最大で6本、最も好ましくは最大で4本であることを特徴とする、請求項38に記載の装置。
- フィンガが、本質的に軸方向のヒンジ軸を有するヒンジで連結され、フィンガを曲げ再構成パターンに誘導することを特徴とする、請求項41に記載の装置。
- ヒンジが、薄い材料のリビングヒンジであることを特徴とする、請求項42の装置。
- ヒンジが、フィンガの前部に近接して配置されることを特徴とする、請求項42に記載の装置。
- ヒンジが、プランジャ前部の後ろにあることを特徴とする、請求項42に記載の装置。
- ヒンジが、フィンガを単一の層に結びつけることを特徴とする、請求項42に記載の装置。
- フィンガの前部が、異なる形状ないしサイズであることを特徴とする、請求項46に記載の装置。
- 少なくとも1本のフィンガが、少なくとも1本の他のフィンガよりも大きな前部面積を有することを特徴とする、請求項47に記載の装置。
- 少なくとも1本のフィンガが、軸方向長さにわたって一様でない断面を有することを特徴とする、請求項38に記載の装置。
- 前部の後でフィンガが、少なくとも1つの寸法で小さくなることで、フィンガとダクトとの間の隙間を大きくする頚部を形成することを特徴とする、請求項48に記載の装置。
- プランジャ前部の面積が、ダクト断面積よりも小さいことを特徴とする、請求項31に記載の装置。
- 前部の面積とダクト面積との差異が追随レンズ強膜の収容に適合されることを特徴とする、請求項50に記載の装置。
- プランジャ材料が、実質的に剛性であり、実質的に軸方向の収縮および横方向の膨張をせずに、軸方向の押し力を維持できることを特徴とする、請求項31から52のいずれか一項に記載の装置。
- プランジャ材料が、応力のない条件で少なくとも1.5の伸長度を備えた弾性であることを特徴とする、請求項31から52のいずれか一項に記載の装置。
- 請求項1から30までのいずれか一項に記載の特徴、または以下の請求項で述べるいずれかの特徴を備える、請求項31に記載の装置。
- ダクトの後端部でレンズ受け入れチャンバが、プランジャによって突き当たられて押されるように合わされた位置で、変形していないかまたはわずかに変形した状態のレンズのための座を有し、レンズの回転を防止するために固定用構造体が配置されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 固定用構造体が、わずかに曲がったレンズの光学部分に適合する、曲がったレンズのキャビティに形作られた座を含むことを特徴とする、請求項56に記載の装置。
- レンズのキャビティが、ダクト軸と平行な折り曲げ軸に沿って曲げられることを特徴とする、請求項57に記載の装置。
- 曲がったレンズのキャビティが、規定された三日月の形状を全体として有することを特徴とする、請求項58に記載の装置。
- 三日月形の断面積が、後端部から前端部までのダクトの断面と実質的に同じであることを特徴とする、請求項59に記載の装置。
- 固定用構造体が、座に対してレンズの強膜部分によって占められる位置の隣りに配置される少なくとも1つの境界画定部を含み、レンズの回転が、強膜を境界画定部に向かって当てることを特徴とする、請求項56に記載の装置。
- 境界画定部が、レンズの光学面に対応する座に対して直角方向に少なくとも部分的に走ることを特徴とする、請求項61に記載の装置。
- 反対向きの方向でレンズの回転を防止するために少なくとも2つの境界画定部が配置されることを特徴とする、請求項61に記載の装置。
- 2つの境界画定部が、一方の強膜の座の位置と反対側に隣接して配置されることを特徴とする、請求項63に記載の装置。
- 各々のレンズ強膜位置が、少なくとも2つの境界画定部で提供されることを特徴とする、請求項64に記載の装置。
- 境界画定部が、光学部分に強膜の固定点に近い強膜との接触点を提供するように配置されることを特徴とする、請求項61に記載の装置。
- 境界画定部と座が、互いに関して動けるように配置され、強膜に対して境界画定部の分離が可能となることを特徴とする、請求項61に記載の装置。
- 境界画定部が、ハウジングに対して固定され、座がハウジングに対して移動可能であることを特徴とする、請求項67に記載の装置。
- 座が、光学面位置に関して直角方向にある少なくともある構成要素と移動可能であることを特徴とする、請求項68に記載の装置。
- 座が、ダクト内またはダクトへの軸方向にある少なくともある構成要素ともやはり移動可能であることを特徴とする、請求項69に記載の装置。
- 座が、ハウジングに対して固定され、境界画定部が、ハウジングに関して移動可能であることを特徴とする、請求項70に記載の装置。
- 境界画定部が、取り外しまたは撓みによって分離されるように配置されることを特徴とする、請求項71に記載の装置。
- 境界画定部が、手動で脱離させるために外部からアクセス可能であることを特徴とする、請求項72に記載の装置。
- 境界画定部が、プランジャの前進移動によって分離されるように配置されることを特徴とする、請求項72に記載の装置。
- 境界画定部が、レンズ受け入れチャンバの閉鎖部分を閉じることよって分離されるように配置されることを特徴とする、請求項72に記載の装置。
- 請求項1から55までのいずれか一項に記載の特徴、または以下の請求項で述べるいずれかの特徴を備える、請求項56に記載の装置。
- 少なくとも1つの軌道と少なくとも1つの追従子を含み、前記軌道と追従子の一方が、直接的ないし間接的にハウジング上に配置され、前記軌道と追従子の他方が、直接的ないし間接的に駆動部上に配置され、軌道と追従子が協働することで、駆動部とハウジングとの間のプログラムされた動きを与え、プログラムが、ダクトの後部でプランジャ前部を進めるための駆動部の回転運動を必要とし、ダクトの前部でプランジャ前部を進めるために駆動部の実質的に軸方向の動きを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- プログラムが、ダクトの前部でプランジャの進行のために駆動部の実質的に軸方向の動きを必要とすることを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- 実質的に軸方向の移動のための軌道が、軸に平行した実質的に真っ直ぐの部分を含むことを特徴とする、請求項78に記載の装置。
- プログラムが、駆動部の実質的に軸方向の移動の前に、回転運動の停止を提供することを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- 停止のための軌道が、膝形状の区域を含むことを特徴とする、請求項80に記載の装置。
- 回転運動のための軌道が、ネジ山部分を含むことを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- ネジ山部分が、実質的に一様なピッチを有することを特徴とする、請求項82に記載の装置。
- ネジ山部分が、一様でないピッチ、好ましくは減少して行くピッチを有することで、プランジャの前進移動時に力の増幅を与えることを特徴とする、請求項82に記載の装置。
- 軌道が溝を含み、追従子が点突起を含むことを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- 軌道の少なくとも一部にわたって、平行軌道が設けられ、少なくとも1つの追加の追従子と協働することを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- ハウジングと駆動部が、少なくとも部分的に同心で入れ子方式で重なり合う概してチューブ状の部分を含み、軌道と追従子が、重なり合う面の間に少なくとも部分的に配置されることを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- 軌道が、チューブ部分の一方の内側表面に配置され、追従子が他方のチューブ部分の外側表面に配置されることを特徴とする、請求項87に記載の装置。
- 駆動部が、重なり合うチューブ部分の外側を含むことを特徴とする、請求項88に記載の装置。
- 駆動部が、手動用に構成され、ハウジングの外部からアクセス可能な部分を含むことを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- ダクトの前部が、ダクトの前端部に近い放出位置から延びるダクトの一部、および前記前端部を含むことを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- ダクトの前部が、レンズ放出端部を越える距離を含むことを特徴とする、請求項91に記載の装置。
- ダクトの後部が、レンズ受け入れ後端部と、ダクトのレンズ放出端部に近い放出位置との間の少なくともダクトの一部を含むことを特徴とする、請求項77に記載の装置。
- ダクトの後部が、ダクトのレンズ変形部分を含むことを特徴とする、請求項93に記載の装置。
- ダクトのレンズ変形部分が、先細り通路タイプのダクトを含むことを特徴とする、請求項94に記載の装置。
- ダクトの後部が、放出位置に至るまでの移送ダクト部分を含むことを特徴とする、請求項95に記載の装置。
- 請求項1から76までのいずれか一項に記載の特徴を備える、請求項77に記載の装置。
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