JP2000060880A - 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具 - Google Patents
変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具Info
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Abstract
入できる応力解放構造を設け、レンズの損傷を防止し、
より確実に前記レンズを眼内に挿入できる挿入器具を提
供する。 【解決手段】 所定の記憶特性を有する変形可能な弾性
体で形成した光学部2、光学部を眼内で支える支持部3
とからなる眼内挿入用レンズ1を、眼内に挿入する挿入
筒21内で、挿入筒と同軸に設けた押出し軸と、押出し
軸を前進させる押出し機構により移動させ、挿入筒の先
端より基端部に向かって設けた1本または複数本のスリ
ット103で構成された第1の応力開放構造によりレン
ズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レ
ンズの挿入器具において、第1の応力解放構造と別にレ
ンズの変形時の応力をより緩和する第2の応力解放構造
を設ける。第2の応力解放構造は、挿入筒中間部の位置
に第1の応力解放構造側に延びる1本または複数本のス
リット101である。
Description
を摘出した後に、水晶体の代わりに挿入される変形可能
な眼内挿入用レンズや、視力補正のみを目的として眼内
に挿入される変形可能な視力補正用レンズ等の変形可能
な眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に
関するものである。
の際に白濁した水晶体の代わりに人工の水晶体、即ち眼
内挿入用レンズを初めて人眼に移植して以来、白内障の
治療として眼内挿入用レンズを移植することは広く行わ
れてきた。この初めての眼内挿入用レンズはポリメチル
メタクリレート(PMMA)を光学部の材料とした眼内
挿入用レンズで、白内障手術後の眼内挿入用レンズ移植
に伴う合併症については多くの眼科医が関心を示し、そ
れらの問題について取り組み、その多くは解決がなされ
てきたものの、硬質な材料を光学部に用いるという本質
的な問題により、この眼内挿入用レンズを移植するため
の切開創は光学部の直径より幾分か大きめの寸法が必要
となるために、眼球に作製する切開創は大きくなり、手
術後の乱視が増大するといった問題が解決できない状況
にあった。また、前述の問題の一因には手術方法も挙げ
られた。即ち、元来の白内障水晶体摘出術は、水晶体を
そのままの形態で取り除く白内障嚢外摘出術(ECC
E)で行われており、この手術方法では約10mmの切開
創が必要であり、やはり手術後の乱視を増大させるとい
った問題があった。この様な手術後の乱視を招く手術方
法に対して、超音波水晶体乳化吸引装置を用いた超音波
水晶体乳化吸引術(PEA)が近年出現している。これ
は、白濁した水晶体を、筒状の超音波チップを用いて、
超音波で水晶体を破砕して乳化・吸引することにより、
水晶体を摘出する方法で、この方法によれば眼球に作製
する切開創は、筒状の超音波チップを挿入するためだけ
の寸法となり、その切開創を約3mm〜4mmにして水晶体
摘出が可能となる。
を摘出する手術は、手術後の乱視軽減を図る小さな切開
創で手術が可能な状況にはあるが、人眼の水晶体に代わ
る眼内挿入用レンズを移植する眼内挿入用レンズ挿入術
においては、眼内挿入用レンズの光学部が硬質な材料で
構成されるという本質的な問題により、眼内挿入用レン
ズを挿入するには、光学部直径より幾分か大きな切開寸
法、標準的な光学部直径6.0mmに対する切開創としては
およそ6.5mm以上の切開創が必要となるため、超音波水
晶体乳化吸引術により小さな切開創から白濁した水晶体
を摘出しても、眼内挿入用レンズを挿入するためには小
さな切開創を広げなければならず、大きな切開創が原因
となる手術後の乱視という問題は解決されない状況にあ
った。このような状況に対しては、手術後の乱視軽減を
目的として、切開創を小さくするための眼内挿入用レン
ズの改良、即ち短径を切開創の方向に向けて挿入する楕
円型光学部の眼内挿入用レンズや、光学部直径を小さく
した小径光学部の眼内挿入用レンズが出現したが、光学
部が硬質という本質的な問題点は残されたまで、この場
合の切開創はおよそ5.5mm程度とわずか1mm程度を小さ
くするにとどまった。
的な問題点に対応する新しい眼内挿入用レンズが近年用
いられるようになってきた。これは、特開昭 58-146346
号公報に示されているように、眼球に作製した小さな切
開創から挿入可能な、少なくとも光学部が所定の記憶特
性を有する変形可能な弾性体等を用いた眼内挿入用レン
ズまたは少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する弾
性体等を用い、光学部を眼内で支える異種部材からなる
支持部を有する変形可能な眼内挿入用レンズの出現と、
特開昭 58-146346号、特開平4-212350号、特開平5-1038
03号、特開平5-103808号、特開平5-103809号、特開平 7
-23990号の各公報に示されているように、変形可能な眼
内挿入用レンズの光学部を圧縮したり、巻いたり、折曲
げたり、伸ばしたり、折畳んだりして変形させること
で、変形前の大きな形状から小さな形状にした上、眼球
に作製した小さな切開創からの挿入を可能とする挿入器
具の出現である。これらの変形可能な眼内挿入用レンズ
とその挿入器具により、眼内挿入用レンズ挿入術も小さ
な切開創で可能となり、手術後の乱視を軽減する小さな
切開創での白内障手術が水晶体摘出から眼内挿入用レン
ズ挿入にわたり可能となった。
レンズ1として、所定の記憶特性を有する変形可能な弾
性体で形成した円形の光学部2の外周部に、光学部2と
異種の可撓性材料で形成した1対の支持部3の基部3a
を埋込み固着し、支持部3の線状の突出部3bを湾曲さ
せ、2つの支持部3を対称形に配置したものや、図11
に示すように、図10と同様な所定の記憶特性を有する
材料からなり、円形の光学部2の外周から一体に、光学
部2を支える厚さが薄い板状の前,後2つの支持部4を
相対向させて突出させたものもあった。
光学部2と支持部3または支持部4とからなり、少なく
とも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な眼内レ
ンズ1を大きな形状から小さな形状に2つ折り状にする
など折畳んで変形させ、円筒状などに形成した挿入筒に
通して眼球に作製した切開創から眼内挿入用レンズを眼
内に挿入するには、例えば特開平 7-23990号公報に示さ
れる挿入器具などを用いている。
入用レンズを小さな切開創から挿入するには、挿入器具
の包持部材の開閉機構を開いてレンズ設置部に眼内挿入
用レンズを入れ、開閉機構を閉じることで、レンズ設置
部に入れた眼内挿入用レンズを変形前の大きな形状から
小さい形状に変形させ、器具本体に取り付けた係止部材
をレンズ設置部側に移動させて開閉機構を閉状態に係止
することにより、設置部内に眼内挿入用レンズを設置す
る。その後、挿入器具の押出し機構の操作によって、押
出し軸を前進させ、設置部内の眼内レンズを押出し、設
置部の先端側に連なる挿入筒内を通して、切開創に挿入
した前記挿入筒の先端から眼内に眼内挿入用レンズを挿
入させている。挿入筒の形状は先細のテーパ状にしてあ
り、より小さな創口から眼内レンズを挿入可能にしてい
る。
来の技術に示すような、少なくとも光学部が所定の記憶
特性を有する変形可能な弾性体等を用いた変形可能な眼
内挿入用レンズ、または少なくとも光学部が所定の記憶
特性を有する変形可能な弾性体を用い、光学部を眼内で
支える異種部材から成る変形可能な眼内挿入用レンズ
を、変形前の大きな形状から小さな形状に変形させた
上、ノズル(円筒)形状にした先細の先端部を介して眼
球に作製した小さな切開創から変形可能な眼内挿入用レ
ンズを眼内に挿入する前記の挿入器具には、次のような
問題点があった。眼内挿入用レンズを押出し軸により挿
入筒内部を移動させて眼内に挿入する場合、挿入筒は基
端部から先端部まで同材質で、レンズが挿入筒内部を移
動しても破壊されないような強固な素材で形成されてい
たために、レンズの挿入筒先端から眼内に出る際に、変
形時に生じた応力が一気に解放され、レンズが眼内に飛
び出して眼内組織を損傷させる危険があった。それを改
良するために、挿入筒先端から挿入筒基端部方向に向か
って形成したスリットによってレンズの応力を徐々に解
放し、レンズ自体をそのスリット部分から眼内に挿入す
る構造も公知のものとなっている。
やかにして安全性を高めようと、より基端部に近い部位
から先端まで応力を解放しようとして長いスリットを形
成すると、切開創部分の眼内組織にスリットがかかって
しまい、レンズを押出す際に眼内組織と接触して創口を
損傷する危険があった。そのため、眼内組織を損傷しな
いような長さのスリットから充分な緩やかさで応力を解
放するためには、挿入筒の内部面積が変形されたレンズ
の横断面積に近くしなければならず、挿入筒の太さはあ
る程度以上小さくすることが不可能であり、結果として
切開創の大きさが決定されていた。さらには、創口から
挿入筒を挿入する際の操作性にも限界があった。
押出し軸を前進させる押出し機構により挿入筒を移動さ
せ、前記挿入筒の先端から基端部に向かって設けた1本
または複数本のスリットで構成された第1の応力開放構
造によりレンズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する
眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記第1の応力
解放構造と別に第2の応力解放構造を設けることで、前
記レンズの損傷を防止し、より確実に前記レンズを眼内
に挿入できる挿入器具を提供することを主要な目的とし
ている。
特性を持つ変形可能な弾性体からなる光学部、および光
学部と同材料または異種の材料で形成されて光学部を眼
内で支える支持部とからなる眼内挿入用レンズを、眼内
に挿入する挿入筒内でそれとほぼ同軸に設けられた押出
し軸を前進させる押出し機構によって移動させ、挿入筒
の先端から挿入筒の基端部に向かって設けた1本または
複数本のスリットで構成された第1の応力開放構造によ
りレンズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿
入用レンズの挿入器具において、第2の応力解放構造を
設けて前記レンズの変形時の応力をより緩和すること
で、従来の第1の応力解放構造のみでは達成し得なかっ
た小さい断面積の挿入筒で安全に眼内挿入用レンズを挿
入することを可能にする。
変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記
第2の応力解放構造を、挿入筒中間部の位置に第1応力
解放構造側に延びる1本または複数本のスリットによっ
て、レンズの変形時の応力をより緩和する具体的構造に
限定したものである。
変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記
第2の応力解放構造を、挿入筒中間部にその先端部から
基端部に向かって形成した1本または複数本のスリット
とした具体的構造に限定したものである。
変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記
第2の応力解放構造を、挿入筒先端部が挿入筒基端部よ
り柔らかく弾性を有する素材で構成した具体的構造に限
定したものである。
眼内挿入用レンズの挿入器具の第1実施形態の斜視図で
あり、本件出願人により出願された特開平 7-23991号公
報によって開示されたものと挿入筒21以外は同様な器
具本体12を備え、この本体12の末端部12a外周部
に雄ネジ12cを形成してあり、押出し機構部に設けた
操作筒14の内周部に形成された雌ネジ14aに前記雄
ネジ12cをネジ嵌合させてある。
けられた押出し軸15の末端部を互いに回転可能な形態
で挿入してあり、押出し軸15は不図示の回転抑制機構
により操作筒14に対して回動しない状態で長手方向に
移動可能である。不図示の押出し軸15先端部は眼内挿
入用レンズを押出すのに適した公知の形状に形成されて
いる。包持部材16は本体12の先端部に結合されてお
り、公知の構成により不図示の眼内レンズ1を開状態で
セットし、閉状態にすることで眼内レンズ1を二つ折り
にした状態のまま包持している。また、本体12には、
スライドストッパ27が軸方向に回転せずに移動可能に
嵌合されていて、溝27aが包持部材16を閉状態に固
定する。器具本体12,操作筒14,押出し軸15,包
持部材16およびそれと一体に形成された挿入筒21
は、それぞれ合成樹脂により成形品として形成されてい
る。
眼内レンズ1を眼内に挿入する。眼内レンズ1は光学部
2および支持部3から構成され、支持部3は光学部2と
は異種の材料で形成され、そのバネ性により眼内に固定
される。折りたたんで包持された眼内レンズ1の眼内へ
の挿入方法は以下のようになる。水晶体を摘出した眼内
に挿入筒21を挿入し、操作筒14を回転して押出し軸
15を前進させることにより、挿入筒21の先端部から
押出し、眼内レンズ1を眼内に挿入する方法を用いる。
押出し軸15により挿入筒21内部の空間を移動した眼
内レンズ1は光学部2の弾性復元力により挿入筒21か
ら出た際に二つ折りにされる前の形状に復元する。
態の挿入筒21の要部である挿入筒中央より先端側の左
側面図,同上平面図,同右側面図である。図3の上平面
図などには、より小さい創口から眼内レンズ1を挿入す
るための切欠き部100および第2の応力解放構造であ
る挿入筒21の軸方向と直角に形成されて、後述の第1
の応力解放構造側に延びる第2スリット101が設けて
ある。図2などには第2の応力解放構造である第2スリ
ット101および切欠き部100および創口への挿入性
を向上させるための偏平部102a,102bが成形さ
れている。図4には偏平部102a,102bおよび第
1の応力解放手段である挿入筒21先端より基端部に向
けて形成された第1の応力解放構造である第1スリット
103が設けてある。
03は、図4の幅方向中央に挿入筒先端から基端側に延
び、図2,図3にも示すように、第1スリット103の
基端と間隔を設けて挿入筒21の軸方向と直角な方向に
第1スリット103と反対側の部分に形成してある。ま
た、先細になるように挿入筒21の先端部が扁平部10
2a,102bによって形成され、さらに、図3に示す
ように第1スリット103の先端部が右側に湾曲して若
干突出させてある。
ット101の位置をレンズが押出し軸15の押出しによ
って通過した時点で第2スリット101がわずかに広が
り、眼内レンズ1が二つ折り状態から元の形状に復元し
ようとする応力の一部を解放する。さらに眼内レンズ1
が第1スリット103の基端部分まで移動すると、眼内
レンズ1の復元応力で第1スリット103が開き、その
復元応力を解放しながら前記レンズ1の辺縁部を第1ス
リット103から挿入筒側部へ押出す。
元力により第1スリット103が挿入筒21の先端部か
ら開き、その開口部から前記レンズ1の辺縁部が挿入筒
21の側部へ押出された状態を示す。レンズ1の辺縁部
が第1スリット103開口部より押出され、レンズ1の
復元応力が充分に解放された後、第1スリット103が
元の状態に戻ろうとする力で眼内レンズ1を挟み込むこ
とで固定する。この後、さらに押出し軸15を押出すこ
とで眼内レンズ1全体が眼内に挿入される。
入を容易にするために挿入筒21先端部分に扁平部10
2a,102bを設けてあり、挿入筒21の先端部分の
内部体積は小さくなっている。そのため、第2の応力解
放構造である第2スリット101が形成されていない
と、折りたたまれた状態で最も体積の大きいレンズ中心
付近が第1スリット103の根元付近を通過する際に、
その復元力が一気に解放されるために眼内レンズ1が第
1スリット103から勢いよく押出されてしまう可能性
がある。その結果、図10に示す眼内挿入用レンズ1の
支持部3により眼内組織を損傷する危険を生じる。
に設けられた第1の応力解放構造側に延びる第2スリッ
ト101の第2実施形態であり、図5の第1実施形態と
異なり挿入筒21の軸方向に対し第1スリット103側
が基端側に傾斜する角度を有する第2スリット104が
形成されている。
構造が挿入筒21の軸方向に形成した1本の第2スリッ
ト101であるが、特に1本の第2スリットに限らずス
リット本数、またはスリット長さを調整することで、第
1の応力解放構造である第1スリット103との兼ね合
いにより、より適切なレンズ押出し挙動が得られるよう
に適宜選択することが可能である。また、第1の応力解
放構造である第1スリットも、1本に限定されることな
く公知の技術により複数のスリットによりこれを達成す
ることも可能である。
て、図7に示すように、挿入筒21の中間部にその軸方
向に形成した別形態の第2スリット105であっても、
スリットの開閉により応力を解放する手段となり得る。
また、第4実施形態として、図8に示すようにいわゆる
ミシン目のような破線状の不連続に挿入筒21の中間部
の長さ方向に形成した第2スリット106であっても、
第3実施形態と近似した応力の解放手段となり得る。そ
して、105,106に示したようなスリットを複数設
けるなど、同様な作用をなす構成に適宜変更可能であ
る。
て図9に示すように、挿入筒21の先端部111と基端
部110とで異なった素材を用いて挿入筒21を構成し
てもよく、挿入筒21の基端部110は、弾性変形はし
ないものの充分な強度をもつ素材で構成され、挿入筒2
1の先端部111は柔く弾性を有する素材で構成し、折
りたたまれた眼内レンズ1が通過する際に挿入筒21自
体が弾性変形することで復元するように働く応力を解放
する構造を持つ。挿入筒21の先端部111と基端部1
10は例えば熱熔着などの公知の手法により接合され
る。この場合は、特に特別な構造を設けなくても素材そ
のものの特性により折りたたまれた眼内レンズ1の応力
を解放し、眼内レンズ1が挿入筒から押出す際の速度を
抑え、所望の挙動を得ることができる。
形態と同様な部分は、第1実施形態と同一符号を第2〜
第5の各実施形態に記載して説明を省略してあり、ま
た、第2〜第5の各実施形態の省略した部分は第1実施
形態の各部と実質的に同様である。
は、図10に示すような光学部2と支持部3とを異種の
材料のものにしたが、図11などに示す光学部2と同種
の材料からなる支持部4を持ち、材料自体の弾性力によ
って眼内に固定するものであっても使用でき、第2〜第
5の各実施形態のものにも、図10に示す眼内レンズ1
に限られることなく図11などに示す眼内レンズ1も使
用できる。
の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入装置では、記憶特
性を持つ変形可能な弾性体からなる光学部、および光学
部と同材料または異種材料で形成されて光学部を眼内で
支える支持部とからなる眼内挿入用レンズを、眼内に挿
入する挿入筒内でそれとほぼ同軸に設けられた押出し軸
を前進させる押出し機構により移動させて、挿入筒先端
部より基端部に向かって設けた1本または複数のスリッ
トで構成された第1の応力解放構造によりレンズ変形時
の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿
入器具に、第2の応力解放構造を設けることで、従来の
第1の応力解放構造のみで構成された挿入器具に比べ、
より小さい断面積の挿入筒でもゆっくりとレンズを眼内
に押出すことを可能にして、安全に眼内挿入用レンズを
挿入することができる。
可能な眼内挿入用レンズの挿入装置では、前述の請求項
1に記載した第2の応力解放構造を、具体的構造に限定
したものであり、前述と同様の作用効果を奏する。
置の第1実施形態を示す挿入器具全体の斜視図。
置の第2実施形態を示す挿入筒の要部の上平面図。
置の第3実施形態を示す挿入筒の要部の上平面図。
置の第4実施形態を示す挿入筒の要部の上平面図。
置の第5実施形態を示す挿入筒の要部の上平面図。
平面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の記憶特性を有する変形可能な弾性
体で形成した光学部、および光学部と同材料または異種
の材料で形成し、前記光学部を眼内で支える支持部とか
らなる眼内挿入用レンズを、眼内に挿入する挿入筒内
で、前記挿入筒とほぼ同軸に設けた押出し軸と、前記押
出し軸を前進させる押出し機構により移動させ、前記挿
入筒先端より基端部に向かって設けた1本または複数本
のスリットで構成された第1の応力開放構造によりレン
ズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レ
ンズの挿入器具において、前記第1の応力解放構造と別
に設けて前記レンズの変形時の応力をより緩和する第2
の応力解放構造を設けたことを特徴とする変形可能な眼
内挿入用レンズの挿入器具。 - 【請求項2】 前記第2の応力解放構造は、挿入筒中間
部の位置に第1の応力解放構造側に延びる1本または複
数本のスリットであることを特徴とする請求項1に記載
の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。 - 【請求項3】 前記第2の応力解放構造は、挿入筒中間
部の位置に先端部から基端部に向かって設けた1本また
は複数本のスリットであることを特徴とする請求項1に
記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。 - 【請求項4】 前記第2の応力解放構造は、挿入筒先端
部を挿入筒基端部より柔らかく弾性を有する素材で構成
したことを特徴とする請求項1に記載の変形可能な眼内
挿入用レンズの挿入器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239124A JP2000060880A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具 |
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JP10239124A JP2000060880A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17040154
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10239124A Pending JP2000060880A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具 |
Country Status (1)
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