JP4065917B2 - 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、白内障で水晶体を摘出した後に、水晶体の代わりに挿入される変形可能な眼内挿入用レンズや、視力補正のみを目的として眼内に挿入される変形可能な視力補正用レンズ等の変形可能な眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
1949年リドレイ(Ridley)が白内障手術の際に白濁した水晶体の代わりに人工の水晶体、即ち眼内挿入用レンズを初めて人眼に移植して以来、白内障の治療として眼内挿入用レンズを移植することは広く行われてきた。この初めての眼内挿入用レンズはポリメチルメタクリレート(PMMA)を光学部の材料とした眼内挿入用レンズで、白内障手術後の眼内挿入用レンズ移植に伴う合併症については多くの眼科医が関心を示し、それらの問題について取り組み、その多くは解決がなされてきたものの、硬質な材料を光学部に用いるという本質的な問題により、この眼内挿入用レンズを移植するための切開創は光学部の直径より幾分か大きめの寸法が必要となるために、眼球に作製する切開創は大きくなり、手術後の乱視が増大するといった問題が解決できない状況にあった。
また、前述の問題の一因には手術方法も挙げられた。即ち、元来の白内障水晶体摘出術は、水晶体をそのままの形態で取り除く白内障嚢外摘出術(ECCE)で行われており、この手術方法では約10mmの切開創が必要であり、やはり手術後の乱視を増大させるといった問題があった。この様な手術後の乱視を招く手術方法に対して、超音波水晶体乳化吸引装置を用いた超音波水晶体乳化吸引術(PEA)が近年出現している。これは、白濁した水晶体を、筒状の超音波チップを用いて、超音波で水晶体を破砕して乳化・吸引することにより、水晶体を摘出する方法で、この方法によれば眼球に作製する切開創は、筒状の超音波チップを挿入するためだけの寸法となり、その切開創を約3mm〜4mmにして水晶体摘出が可能となる。
【0003】
したがって、白内障の際の白濁した水晶体を摘出する手術は、手術後の乱視軽減を図る小さな切開創で手術が可能な状況にはあるが、人眼の水晶体に代わる眼内挿入用レンズを移植する眼内挿入用レンズ挿入術においては、眼内挿入用レンズの光学部が硬質な材料で構成されるという本質的な問題により、眼内挿入用レンズを挿入するには、光学部直径より幾分か大きな切開寸法、標準的な光学部直径6.0mmに対する切開創としてはおよそ6.5mm以上の切開創が必要となるため、超音波水晶体乳化吸引術により小さな切開創から白濁した水晶体を摘出しても、眼内挿入用レンズを挿入するためには小さな切開創を広げなければならず、大きな切開創が原因となる手術後の乱視という問題は解決されない状況にあった。このような状況に対しては、手術後の乱視軽減を目的として、切開創を小さくするための眼内挿入用レンズの改良、即ち短径を切開創の方向に向けて挿入する楕円型光学部の眼内挿入用レンズや、光学部直径を小さくした小径光学部の眼内挿入用レンズが出現したが、光学部が硬質という本質的な問題点は残されたまで、この場合の切開創はおよそ5.5mm程度とわずか1mm程度を小さくするにとどまった。
【0004】
しかし、更に改良が重ねられ、前記の本質的な問題点に対応する新しい眼内挿入用レンズが近年用いられるようになってきた。これは、特開昭58−146346号公報に示されているように、眼球に作製した小さな切開創から挿入可能な、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体等を用いた眼内挿入用レンズまたは少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体等を用い、光学部を眼内で支える異種部材からなる支持部を有する変形可能な眼内挿入用レンズの出現と、特開昭 58−146346号、特開平4−212350号、特開平5−103803号、特開平5−103808号、特開平5−103809号、特開平7−23990号の各公報に示されているように、変形可能な眼内挿入用レンズの光学部を圧縮したり、巻いたり、折曲げたり、伸ばしたり、折畳んだりして変形させることで、変形前の大きな形状から小さな形状にした上、眼球に作製した小さな切開創からの挿入を可能とする挿入器具の出現である。これらの変形可能な眼内挿入用レンズとその挿入器具により、眼内挿入用レンズ挿入術も小さな切開創で可能となり、手術後の乱視を軽減する小さな切開創での白内障手術が水晶体摘出から眼内挿入用レンズ挿入にわたり可能となった。
【0005】
即ち、図7に示すように変形可能な眼内レンズ1として、所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体で形成した円形の光学部2の外周部に、光学部2と異種の可撓性材料で形成した1対の支持部3の基部3aを埋込み固着し、支持部3の線状の突出部3bを湾曲させ、2つの支持部3を対称形に配置したものや、図8に示すように、図7と同様な所定の記憶特性を有する材料からなり、円形の光学部2の外周から一体に、光学部2を支える厚さが薄い板状の前,後2つの支持部4を相対向させて突出させたものもあった。
【0006】
そして、図7、図8に示すものなど、光学部2と支持部3または支持部4とからなり、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な眼内レンズ1を大きな形状から小さな形状に2つ折り状にするなど折畳んで変形させ、円筒状などに形成した挿入筒に通して眼球に作製した切開創から眼内挿入用レンズを眼内に挿入するには、例えば特開平7−23990号公報に示される挿入器具などを用いている。
【0007】
前記挿入器具を用いて、変形可能な眼内挿入用レンズを小さな切開創から挿入するには、挿入器具の包持部材の開閉機構を開いてレンズ設置部に眼内挿入用レンズを入れ、開閉機構を閉じることで、レンズ設置部に入れた眼内挿入用レンズを変形前の大きな形状から小さい形状に変形させ、器具本体に取り付けた係止部材をレンズ設置部側に移動させて開閉機構を閉状態に係止することにより、設置部内に眼内挿入用レンズを設置する。その後、挿入器具の押出機構の操作によって、押出軸を前進させ、設置部内の眼内レンズを押出し、設置部の先端側に連なる挿入筒内を通して、切開創に挿入した前記挿入筒の先端から眼内に眼内挿入用レンズを挿入させている。挿入筒の形状は先細のテーパ状にしてあり、より小さな創口から眼内レンズを挿入可能にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術に示すような、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体等を用いた変形可能な眼内挿入用レンズ、または少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体を用い、光学部を眼内で支える異種部材から成る変形可能な眼内挿入用レンズを、変形前の大きな形状から小さな形状に変形させた上、ノズル(円筒)形状にした先細の先端部を介して眼球に作製した小さな切開創から変形可能な眼内挿入用レンズを眼内に挿入する前記の挿入器具には、次のような問題点があった。
眼内挿入用レンズを押出軸により挿入筒内部を移動させて眼内に挿入する場合、挿入筒は基端部から先端部まで同材質で、レンズが挿入筒内部を移動しても破壊されないような強固な素材で形成されているので、挿入筒内でのレンズと挿入筒との摩擦抵抗が少ない場合、レンズの挿入筒先端から眼内に出る際に、変形時に生じた応力が一気に解放され、レンズが眼内に飛び出して眼内組織を損傷させる危険があった。それを改良するために、挿入筒先端から挿入筒基端部方向に向かって形成したスリットによってレンズの応力を徐々に解放し、レンズ自体をそのスリット部分から眼内に挿入する構造も公知のものとなっている。また、他の応力解放構造として挿入筒先端部から基端部にかけて斜めに切り落とした形状することで、徐々に応力を解放することにより、同様に一気に応力が解放してレンズが眼内に飛び出すことを回避することが可能であった。
【0009】
しかしながら、さらに応力の解放をより緩やかにして安全性を高めようと、より基端部に近い部位から先端まで応力を解放しようとして長いスリットを形成したり、斜めに切り落とす角度を鋭くして切り落とす部位を長くすると、切開創部分の眼内組織にスリットもしくは切り落とし部分がかかってしまい、レンズを押出す際に眼内組織と接触して創口を損傷する危険があった。
【0010】
この発明は、前述した問題点を解決して、押出軸を前進させる押出機構により挿入筒を移動させ応力開放構造によりレンズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、応力を緩和する構造付近の挿入筒内壁にレンズと挿入筒との摩擦抵抗を増加する構造を設けることで、増加された摩擦力により応力解放時のレンズの進行速度を制限して前記レンズの損傷を防止し、より確実に前記レンズを眼内に挿入できる挿入器具を提供することを主要な目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、変形可能な光学部、および光学部を眼内で支える支持部とからなる眼内挿入用レンズを、先端部に開口を有する挿入筒内により移動させ、挿入筒に設けた応力開放構造によりレンズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、応力解放構造部分に相当する挿入筒内に摩擦を増加する構造を設けることで、従来の応力解放構造のみでは達成し得なかったレンズ射出時のレンズ射出速度を制御することができるので安全に眼内挿入用レンズを挿入することを可能にする。
【0012】
請求項2の発明は、前記請求項1に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、応力解放構造を、挿入筒先端より基端部に向かって設けた1本または複数本のスリットによって、レンズの変形時の応力を緩和する具体的構造を限定したものである。
【0013】
請求項3の発明は、前記請求項1または2に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、応力解放構造に相当する部分の挿入筒内を全周に渡って粗面にすることによって摩擦抵抗を増加する具体的構造を限定したものである。
【0014】
請求項4の発明は、前記請求項1または2に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具において、応力解放構造に相当する部分の挿入筒内を部分的に粗面にすることによって摩擦抵抗を増加する具体的構造を限定したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具の第1実施形態の斜視図であり、本件出願人により出願された特開平7−23991号公報によって開示されたものと挿入筒21以外は同様な器具本体12を備え、この本体12の末端部12a外周部に雄ネジ12cを形成してあり、押出機構部に設けた操作筒14の内周部に形成された雌ネジ14aに前記雄ネジ12cをネジ嵌合させてある。
【0016】
押出機構部には操作筒14と略同軸に設けられた押出軸15の末端部を互いに回転可能な形態で挿入してあり、押出軸15は不図示の回転抑制機構により操作筒14に対して回動しない状態で長手方向に移動可能である。不図示の押出軸15先端部は眼内挿入用レンズを押出すのに適した公知の形状に形成されている。包持部材16は本体12の先端部に結合されており、公知の構成により不図示の眼内レンズ1を開状態でセットし、閉状態にすることで眼内レンズ1を二つ折りにした状態のまま包持している。また、本体12には、スライドストッパ27が軸方向に回転せずに移動可能に嵌合されていて、溝27aが包持部材16を閉状態に固定する。器具本体12,操作筒14,押出軸15,包持部材16およびそれと一体に形成された挿入筒21は、それぞれ合成樹脂により成形品として形成されている。
【0017】
前記挿入器具を用いて図7に示すような眼内レンズ1を眼内に挿入する。眼内レンズ1は光学部2および支持部3から構成され、支持部3は光学部2とは異種の材料で形成され、そのバネ性により眼内に固定される。折りたたんで包持された眼内レンズ1の眼内への挿入方法は以下のようになる。水晶体を摘出した眼内に挿入筒21を挿入し、操作筒14を回転して押出軸15を前進させることにより、挿入筒21の先端部から押出し、眼内レンズ1を眼内に挿入する方法を用いる。押出軸15により挿入筒21内部の空間を移動した眼内レンズ1は光学部2の弾性復元力により挿入筒21から出た際に二つ折りにされる前の形状に復元する。
【0018】
図2,図3,図4は、本発明の第1実施形態の挿入筒21の要部である挿入筒中央より先端側の左側面図,同上平面図,同右側面図である。図3の上平面図などには、より小さい創口から眼内レンズ1を挿入するための切欠き部100および応力解放構造であるスリット103が設けてある。図2などには切欠き部100および創口への挿入性を向上させるための偏平部102a,102bが成形されている。図4には偏平部102a,102bおよび応力解放手段である挿入筒21先端より基端部に向けて形成されたスリット103が設けてある。
【0019】
スリット103は、図4の幅方向中央に挿入筒先端から基端側に延び、図2,図3にも示すように、スリット103の基端と間隔を設けて挿入筒21の軸方向と直角な方向に103と反対側の部分に形成してある。また、先細になるように挿入筒21の先端部が扁平部102a,102bによって形成され、さらに、図3に示すようにスリット103の先端部が右側に湾曲して若干突出させてある。
【0020】
眼内レンズ1の挿入時に、眼内レンズ1が第1スリット103の基端部分まで移動すると、眼内レンズ1の復元応力で第1スリット103が開き、その復元応力を解放しながら前記レンズ1の辺縁部を第1スリット103から挿入筒側部へ押出す。スリット103により眼内レンズ1の応力が解放される際に、眼内レンズと挿入筒21との摩擦が小さいと応力解放時に眼内レンズ自身が速い速度で元の形状に復元してしまうため、それを避けるために、スリット103付近の挿入筒内の全周に渡って設けた粗面部104により眼内レンズ1と挿入筒21の内との摩擦抵抗を増やして、眼内レンズが速い速度で復元することを防止している。
【0021】
図5は、折りたたまれた眼内レンズ1の復元力により第1スリット103が挿入筒21の先端部から開き、その開口部から前記レンズ1の辺縁部が挿入筒21の側部へ押出された状態を示す。レンズ1の辺縁部が第1スリット103開口部より押出され、レンズ1の復元応力が粗面部104により緩やかに、充分に解放された後、第1スリット103が元の状態に戻ろうとする力で眼内レンズ1を挟み込むことで固定する。この後、さらに押出軸15を押出すことで眼内レンズ1全体が眼内に挿入される。
【0022】
図6は粗面を挿入内周の一部のみに設けた構造であり、このように一部に設けたとても図2〜4と同じようにレンズの射出速度を制御することが可能である。
【0023】
前記実施形態においては、創口への挿入を容易にするために挿入筒21先端部分に扁平部102a,102bを設けてあり、挿入筒21の先端部分の内部体積は小さくなっている。そのため、摩擦抵抗を増加するために設けた粗面部104が形成されていないと、折りたたまれた状態で最も体積の大きいレンズ中心付近が第1スリット103の根元付近を通過する際に、その復元力が一気に解放されるために眼内レンズ1がスリット103から勢いよく押出されてしまう可能性がある。その結果、図7に示す眼内挿入用レンズ1の支持部3により眼内組織を損傷する危険を生じる。
【0024】
前記実施例では応力解放構造であるスリット103付近の挿入筒内を粗面にする構造でレンズとの摩擦抵抗を増加することを実施したが、摩擦抵抗を増加する方法はこれに限らず、例えば粗面に対応する部分に挿入筒内面に粘着性の強い物質をコーティングする等の方法によっても同じ効果が得られる。
【0025】
また、前記実施例において応力解放構造は挿入筒先端から根本部にかけて設けたスリットを示したが、これに限定されることなく前述のように挿入筒先端部から根本部にかけて 斜めに切り落とした形状とすることとし、その付近の挿入筒内に摩擦抵抗を増加する構造を設けることによっても同じ効果を得ることができる。
【0026】
また、実施形態に用いた眼内レンズ1は、図7に示すような光学部2と支持部3とを異種の材料のものにしたが、図8などに示す光学部2と同種の材料からなる支持部4を持ち、材料自体の弾性力によって眼内に固定するものであっても使用でき、図7に示す眼内レンズ1に限られることなく図8などに示す眼内レンズ1も使用できる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の請求項1の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入装置では、変形可能な光学部、前記光学部を眼内で支える支持部とからなる眼内挿入用レンズを、先端部に開口を有する挿入筒を通して、押出軸を含む押出機構により移動させ、前記挿入筒に設けた応力開放構造によりレンズ変形時の応力を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記応力解放構造部分付近の挿入筒内に摩擦抵抗を増加する構造を設けたことで、従来の応力解放構造のみで構成された挿入器具に比べ、より小さい断面積の挿入筒でもゆっくりとレンズを眼内に押出すことを可能にして、安全に眼内挿入用レンズを挿入することができる。
【0028】
また、本発明の請求項2では変形可能な眼内挿入用レンズの挿入装置では、前述の請求項1に記載した応力解放構造を、具体的構造に限定したものであり、請求項3および4では摩擦抵抗を増加する構造を、具体的に限定したものであって前述と同様の作用効果を奏する。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入装置の第1実施形態を示す挿入器具全体の斜視図。
【図2】 図1の挿入筒を示す要部の左側面図。
【図3】 図1の挿入筒を示す要部の上平面図。
【図4】 図1の挿入筒を示す要部の右側面図。
【図5】 図1の挿入筒の使用状態を示す要部上平面図。
【図6】 摩擦抵抗を増加する構造の別の実施例を示す要部の上平面図。
【図7】 従来の変形可能な眼内レンズの平面図。
【図8】 従来の変形可能な眼内レンズの他の例を示す平面図。
【符号の説明】
1 眼内レンズ
2 光学部
3 異種の可撓性材料の支持部
4 光学部と同材料の支持部
12 器具本体
14 操作筒
15 押出軸
16 包持部材
21 挿入筒
27 スライドストッパ
100 挿入筒の先端部に設けた切欠き部
102a 扁平部
102b 扁平部
103 スリット
104 摩擦抵抗を増加するために設けた粗面部

Claims (4)

  1. 変形可能な光学部、前記光学部を眼内で支える支持部とからなる眼内挿入用レンズを、先端部に開口を有する挿入筒を通して、押出軸を含む押出機構により移動させ、前記挿入筒に設けた応力開放構造によりレンズ変形時の応力の解放を緩和して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記応力解放構造部分付近の挿入筒内壁に摩擦抵抗を増加する構造を設けたことを特徴とする変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。
  2. 前記応力解放構造は、前記挿入筒先端より基端部に向かって設けた1本または複数本のスリットであることを特徴とする請求項1に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。
  3. 前記摩擦抵抗を増加する構造は挿入筒内壁を全周に渡って粗面としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。
  4. 前記摩擦抵抗を増加する構造は挿入筒内壁を部分的に粗面としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具。
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