JP4409221B2 - 複合弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の冷凍サイクル用切換弁として使用する複合弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍サイクルに用いられる切換弁は、例えば、下記の特許文献1に示されるように四方弁として実現されているが、切換弁を複合弁で構成することについては配慮がなされていなかった。また、四方弁としても冷凍サイクル内で高温側と低温側の熱交換について配慮する必要が生じていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−148835号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題とするところは、切換弁として用いられる複合弁を提供することにあり、更に詳しくは、冷凍サイクルにおける四方弁として好適な複合弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】
上記課題を解決するために下記の手段を講じた。即ち、
請求項1記載の複合弁は、1つの弁体ブロック内に、冷媒の流入量を制御する制御弁部A、該制御弁部Aからの冷媒の流路を開閉する開閉弁部B、及び、上記制御弁部A及び上記開閉弁部Bから作用する冷媒圧の差圧により冷媒の流れ方向が切り換わる差圧弁部Cが配置されており記制御弁部Aには電気制御部60,90,100が付設され、記開閉弁部Bには電磁弁部80が付設されており、上記差圧弁部Cは、上記制御弁部Aの出口側に連通して上記流入量が制御された冷媒が流入可能な第1差圧弁室40と上記開閉弁部Bの出口側に連通して冷媒が流入可能な第2差圧弁室50とを備えており、該両差圧弁室40,50の差圧により高圧冷媒の流れ方向と低圧冷媒の流れ方向とを切換えることを特徴とする。
【0007】
請求項記載の複合弁は、請求項1記載の複合弁において、上記電気制御部60,90は、電動弁部60又は電磁制御弁部90,100であることを特徴とする。
かかる請求項1又は請求項記載のいずれかの特徴により、冷媒の流れ方向を1つの弁体ブロック10内に収納された弁により切り換えることができる。
【0008】
請求項記載の複合弁は、請求項記載の複合弁において、上記電動弁部60は、上記制御弁部Aを制御する電動パイロット弁63を具備し、該電動パイロット弁63を作動させるロータ66を内蔵するキャン65と、該キャン65に外嵌されロータ66を回転駆動するステータ67とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項記載の複合弁は、請求項記載の複合弁において、上記制御弁部Aには制御弁室20が形成され、該制御弁室20内の弁座22aに接離する制御開閉弁23により冷媒の通過流量を制御するために、上記電気制御部60,90,100に設けられた電動パイロット孔61bの開閉に応じて相似的に開閉する上記制御開閉弁23の開度の増減は、上記電動パイロット孔61bを通じての上記制御開閉弁23の背圧の増減によって行われることを特徴とする。
【0010】
請求項記載の複合弁は、請求項記載の複合弁において、上記制御開閉弁23により形成される上記制御弁部Aの出口側から上記第1差圧弁室40に至る流路の流路断面積は、上記電動パイロット弁63の上下動に伴って形成される上記電動パイロット孔61bの流路断面積が大きい程、大となるように構成されていることを特徴とする。
かかる上記特徴により、全体形状の小形化と、制御開閉弁23の開閉度を正確にコントロールできる。
【0011】
請求項記載の複合弁は、請求項記載の複合弁において、上記電磁制御弁部90は、制御開閉弁23の開閉度を制御する弁部93fを具備する電磁制御弁棒93を配置し、該電磁制御弁棒93を作動させるプランジャ93aを内蔵するパイプ部95と、該パイプ部95及びパイプ部95に装着される吸引子96に外嵌されるソレノイドケース95bを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の複合弁は、請求項1記載の複合弁において、上記開閉弁部Bには開閉弁室30が形成され、該開閉弁室30内には、異形の円柱形状の開閉弁33が摺動可能で且つ閉弁方向に付勢された状態で配置され、更に、前記開閉弁33には径大部33aが形成され、該径大部33aにより、開閉弁室30は空間的に上部弁室30aと下部弁室30bに区分され、且つ、上記上部弁室30aは、制御弁部Aに連通していると共に記開閉弁33を開閉させる電磁弁部80が連通しており、上記下部弁室30bは、差圧弁部Cに連通していることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の複合弁は、請求項1乃至請求項記載のいずれかの複合弁において、上記弁体ブロック10は、基本形状として金属製のブロック部分10aと下方に突出して形成される突出部分10bとから形成され、前記ブロック部分10aの前面には上記電気制御部60,90,100上記電磁弁部80とが装着され、また、突出部分10bには、第2スリット16と第3スリット17が形成され、また、ブロック部分10aの側面には、第4スリット18が設けられると共に、その中央部分には、前後に貫通する空洞部19が設けられることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の複合弁は、請求項1記載の複合弁において、上記弁体ブロック10”には、高圧入口ポート11が形成され、該高圧入口ポート11は、制御弁部A’の下部弁室20’bに連通され、該下部弁室20’bと開閉弁部Bの下部弁室30bとの間は横高圧連通孔22’が形成され、且つ、上記制御弁部A’の下部弁室20’bと第1差圧弁室40との間には縦連通孔21が配置され、上記開閉弁部Bの下部弁室30bと第2差圧弁室50との間には連通孔31が配置されていることを特徴とする。
かかる特徴により、制御弁部A、開閉弁部B及び差圧弁部Cの相互の断熱性を向上させる。
請求項10記載の複合弁は、請求項1乃至請求項記載のいずれかの復合弁において、上記制御弁部A,A’は、流入量を制御する制御域と、上記開閉弁部Bと同等の流路断面積となる全開域とを有し、上記電気制御部60,90,100の最大流路断面積は、上記制御域の最大流路断面積よりも小さいことを特徴とする。
請求項11記載の複合弁は、請求項2記載の複合弁において、上記制御弁部A,A’に付設された上記電気制御部を構成する上記電動弁部60は上記制御弁部A,A’を制御する電動パイロット弁63を備えて成る一つのパイロット式電動弁であり、上記開閉弁部Bに付設された上記電磁弁部80は上記開閉弁部Bを制御する電磁パイロット弁83を備えて成る一つのパイロット式電磁弁であることを特徴とする。
なお、上記手段の説明において、図面との対応関係を明瞭にするために、図面符号を付したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記の説明において、図面との関係で上下左右の表現を用いるが、実際の位置関係はこれに限るものではない。
【0016】
【実施形態1】
先ず、実施形態1について、図1乃至図11に従って説明する。図1はその複合弁の正面図、図2はその底面図、図3はその第1状態における図2のA−A断面図、図4は図3のB−B断面図、図5は図3のC−C断面図、図6はその第2状態における図2のA−A断面図、図7は図6のB−B断面図、図8は図6のC−C断面図、図9はその第3状態における図2のA−A断面図、図10は図9のB−B断面図、図11は図9のC−C断面図である。
【0017】
本発明に係る複合弁は、例えば、空調機等に採用される冷凍サイクルの流路切換弁として適用されるもので、冷凍サイクルにおいては四方弁の機能を有するものである。この複合弁は図3に示すように、1つの弁体ブロック10内に制御弁部A、開閉弁部B、及び差圧弁部Cが配置される。そして、図1乃至図3に示すように、制御弁部Aには電動弁部60が付設され、開閉弁部Bには電磁弁部80が付設され、制御弁部Aと開閉弁部Bに連通する差圧弁部Cにより、高圧冷媒流路と低圧冷媒流路の切換を行うものである。
【0018】
本複合弁が形成される弁体ブロック10は、図1及び図2に示すように、基本形状として金属製のブロック部分10aと下方に突出して形成される突出部分10bとから形成される。前記ブロック部分10aの前面には電動弁部60と電磁弁部80とが装着され、また、突出部分10bには、第2スリット16と第3スリット17が形成され、また、ブロック部分10aの側面には第4スリット18(図3参照)が設けられると共に、その中央部分には、前後に貫通する空洞部19が設けられる。これらのスリット16,17,18や空洞部19は、後述の制御弁部A、開閉弁部B及び差圧弁部Cの相互の断熱性を向上させるために形成されている。なお、符号15は、弁体ブロック10の制御弁部Aと開閉弁部Bとの間に形成される広幅のスリットである。
【0019】
次に、弁体ブロック10内に設けられる制御弁部Aについて図3を用いて説明する。上記弁体ブロック10の左上部には高圧入口ポート11が左右方向に形成されると共に、該高圧入口ポート11に連通して上下方向に異形の孔形状の制御弁室20が形成される。そして、この制御弁室20の底部には縦連通孔21が形成されると共に、右側部には横高圧連通孔22が形成される。上記縦連通孔21の下端は、後述の第1差圧弁室40に連通し、上記横高圧連通孔22の右端は後述の開閉弁室30の下部弁室30b(後述)に連通している。
【0020】
上記制御弁室20内には、径大部23a、該径大部23a外周のテーパ部23c(下部に向かって小径となる)等からなる異形の円柱形状の制御開閉弁23が上下に移動可能に配置され、該制御開閉弁23の上部にはバネ24を介して蓋25が設けられる。即ち、制御開閉弁23には制御弁室20の内壁に近接する径大部23aが形成され、該径大部23aにより制御弁室20は空間的に上部弁室20aと下部弁室20bに区分される。なお、上記上部弁室20aには後述の電動パイロット孔61b(図4参照)が連通している。また、テーパ部23cの上部は制御弁室20の内壁への当接部となる。
【0021】
上記構成により、制御開閉弁23は下方、即ち、縦連通孔21の入口部に形成される弁座22aに接離可能に配置され、制御開閉弁23が縦連通孔21に突入する突入量に応じて高圧入口ポート11から制御弁室20に流入した冷媒が縦連通孔21に流入する量を制御するようになっている。なお、制御開閉弁23の開閉制御(上下動制御)は、下記の電動弁部60によって行われる。
【0022】
次に、制御開閉弁23の開閉制御を行う電動弁部60について、図4、図7及び図10を参照して説明する。なお、図4は同電動弁部60の第1状態(開状態)を示し、 図7は第2状態(開閉の途中段階)を示し、図10は第3状態(閉状態)を示す。この電動弁部60は、弁体ブロック10の前面に電動弁本体60bを介して一体に設けられており、電動弁部60は制御開閉弁23の開閉度を制御する電動パイロット弁63を具備する。また、この電動弁部60は、電動パイロット弁63を作動させるロータ66を内蔵するキャン65と、該キャン65に外嵌されロータ66を回転駆動するステータ67とを備える。
【0023】
制御弁部Aは、制御弁室20内の弁座22aに接離する制御開閉弁23により冷媒の通過流量を制御する。即ち、電動パイロット弁63の開閉に応じて相似的に開閉する制御開閉弁23の開度の増減は、電動パイロット弁63による制御開閉弁23の背圧の増減によって行われるようにしており、全体形状の小形化と、制御開閉弁23の開閉度を正確にコントロールできるものとなっている。
【0024】
以下、電動弁部60の構成を詳細に説明する。電動弁部60は、弁体ブロック10に電動弁本体60bを介して設けられ電動弁棒63aを作動させるロータ66を内蔵するキャン65と、該キャン65に外嵌されロータ66を回転駆動するステータ67と、制御開閉弁23のパイロット弁として電動弁室60a内の弁座62aに接離して制御開閉弁23の開閉度を制御する電動弁棒63aと、を備えている。前記制御開閉弁23の開度の増減は、電動弁棒63aによる制御開閉弁23の背圧(上部弁室20aの冷媒圧)の増減によって行われる。なお、ロータ66とステータ67によりステッピングモータを構成している。
【0025】
キャン65は、ステンレス等の非磁性の金属から形成される有底円筒状をしており、電動弁本体60bの上部に溶接等により固着され、内部は気密状態に保たれている。ステータ67は磁性材より構成されるヨーク67aと、このヨーク67aにボビン67bを介して巻回されるステータコイル67cとから構成されている。電動パイロット弁63は電動弁棒63aの左端に形成されている。電動パイロット弁63を弁座62aに接離させる駆動機構は、電動弁本体60bよりロータ66方向に延出して固定され、固定ねじ部67eが形成される筒状のガイドブッシュ67fと、該ガイドブッシュ67fの固定ねじ部67eに螺合する移動ねじ部67gを有するロータ66とから構成されるねじ送り機構である。
【0026】
固定ねじ部67eはガイドブッシュ67fの外周に雄ねじで構成され、移動ねじ部67gはロータ66の内周に雌ねじで構成されている。
電動弁本体60bの上部にはガイドブッシュ67fが連結・固定されており、その下部には電動弁室60aが形成され、該電動弁室60a内に、電動パイロット弁63が配置される。また、前記電動弁室60aの底部は弁座62aを構成している。また、電動弁本体60bの左部外周部には雄ねじ部60cが形成される。また、制御弁室20の上部弁室20aと前記電動弁室60aとは電動パイロット孔61bにより連通しており、弁座62aには連通孔61が形成され、縦連通孔21に連通している。
【0027】
電動弁本体60bにはストッパ機構の一方を構成する固定ストッパ60dが固着されており、また、ロータ66にはストッパ機構の他方を構成する移動ストッパ66aが固着されており、前記固定ストッパ60dと係合可能である。
【0028】
また、制御開閉弁23のテーパ部23cと下部弁室20b内壁との隙間で形成される流路断面積は、電動パイロット弁63の上下動に伴って形成される流路断面積が大きくなる程、大となるように制御開閉弁23は構成されている。上記制御開閉弁23の流路断面積は、テーパ部23cのテーパ角度が一定に形成されており、制御開閉弁23のリフト量に略比例するとみなすことが出来る。上記ステータ67には、ステータコイル67cに接続されたリード端子にリード線67hが連結されている。
【0029】
前記の如く構成された電動弁10の動作について説明する。
ステッピングモータを構成するステータコイル67cに一方向の通電を行い励磁すると、電動弁本体60bに固着されたガイドブッシュ67fに対しロータ66が回転され、ガイドブッシュ67fの固定ねじ部67eとロータ66の移動ねじ部67gとのねじ送り機構により、例えばロータ66が下方に移動して電動パイロット弁63が弁座62aに着座・圧接して弁口は閉じられる。
【0030】
弁口が閉じられた時点では、移動ストッパ66aは未だ固定ストッパ60dに当接しておらず、電動パイロット弁63が弁口を閉じたままロータ66はさらに回転下降する。このときは電動弁棒63aに対してロータ66が下降するため、バネ64が圧縮されることによりロータ66の下降力は吸収される。その後ロータ66がさらに回転して下降すると、移動ストッパ66aが固定ストッパ60dに当接し、ステータコイル67cに対する通電が続行されてもロータ66の下降は強制的に停止される。
【0031】
上記弁座62aの閉動作により、上記制御開閉弁23の閉動作が行われる。即ち、弁座62aの閉動作分(減少分)に応じて、電動弁本体60bを流れる量が減少し、その結果、連通孔61を流れる量が減少し、上部弁室20aの冷媒圧が上昇し、制御開閉弁23を下方、即ち、閉方向に動作させる。
【0032】
ステータコイル67cに他方向の通電を行い励磁すると、電動弁本体60bに固着されたガイドブッシュ67fに対しロータ66が前記と逆方向に回転され、ガイドブッシュ67fの固定ねじ部67eとロータ66の移動ねじ部67gとのねじ送り機構により、今度はロータ66が上方に移動して電動弁棒63aの下端の電動パイロット弁63が弁座62aから離れて弁口が開かれ、冷媒は弁口を通過することができる。そして、ロータ66の回転量により冷媒の通過量を制御することができ、ロータ66の回転量はパルス数にて規制されるため正確な制御を行うことができる。
【0033】
このようにロータ66が回転し、ガイドブッシュ67fの固定ねじ部67eとロータ66の移動ねじ部67gとのねじ送り機構によりロータ66、および電動弁棒63aが軸方向に摺動する。そして、上記電動パイロット弁63(弁座62a)の開動作により、上記制御開閉弁23の開動作が行われる。即ち、電動パイロット弁63の開動作分(増加分)に応じて、電動弁本体60bを流れる量が比例的に増大し、その結果、電動パイロット孔61bを流れる量が増大し、上部弁室20aの冷媒圧が下降し、制御開閉弁23を上方、即ち、開方向に動作させる。また、この電動弁部60において、高圧入口ポート11から流入する冷媒圧が急激に高くなっても、その冷媒圧は段部23b及びテーパ部23cに作用し、制御開閉弁23を瞬間的にバネ24の弾発力及び上部弁室20aの冷媒圧の力に抗して上動させることで、「開」とすることができ、電動弁部60及び冷凍サイクルの損傷を避けることができる。
【0034】
次に、弁体ブロック10内で上記制御弁部Aと並置される開閉弁部Bについて図3を用いて説明する。上記弁体ブロック10の右上部には、前記横高圧連通孔22に連通して上下方向に異形の孔形状の開閉弁室30が形成され、その底部には連通孔31が形成される。該連通孔31の下端部は、後述の第2差圧弁50に連通している。
【0035】
上記開閉弁室30内には、異形の円柱形状の開閉弁33が上下に摺動可能に配置され、該開閉弁33の上部にはバネ34を介して蓋35が設けられる。前記開閉弁33には径大部33aが形成され、該径大部33aにより、開閉弁室30は空間的に上部弁室30aと下部弁室30bに区分される。また、開閉弁33の下部には下端が球面形状の球面弁部33bが形成され、また、上部にはバネ受け凹部33cが形成される。なお、上記上部弁室30aには後述の電磁パイロット孔81bが連通している。
【0036】
上記構成により、開閉弁33は下方、即ち、連通孔31の入口部に形成される弁座32aに接離可能に配置され、開閉弁33の球面状の下端部(球面弁部33b)が連通孔31の弁座32aに当接することで、連通孔31の弁座32aを閉じるようになっている。なお、開閉弁33の開閉は後述の電磁弁部80によって行われる。
【0037】
次に、弁体ブロック10内の電磁弁部80について図5、図8及び図11を参照して説明する。なお、図5及び図8は同電磁弁部80の閉状態を示し、図11は開状態を示する。
電磁弁部80は、弁体ブロック10に対して外付けで電磁弁本体80bを介して装着される。該電磁弁本体80bは、外側に雄ねじが刻設された筒状部80cと、円板リング状で径大部として形成されたフランジ部80dとの一体物からなり、その中心部はパイプ部85を支持していると共に、筒状部80cの外面の雄ねじは弁体ブロック10に形成された電磁弁部80の装着孔の内面に穿設された雌ねじに螺合されて装着される。
【0038】
前記開閉弁部Bの下部弁室30b内の冷媒は、前記開閉弁室30内壁と開閉弁33との隙間を介して開閉弁33の上側に形成される上部弁室30aに至るように形成されている。また、上部弁室30aに至った冷媒は、その冷媒圧が保たれる限り開閉弁33に対して背圧として作用(「閉」方向に作用)することになる。上記上部弁室30aからは、電磁パイロット孔81bが略直線状に穿設されており、電磁パイロット孔81bの他端は電磁弁部80の電磁弁室80aに連通している。
【0039】
電磁弁部80は、図5に示すように、常閉の電磁弁が設けられている。電磁弁部80は、通電用のリード線84が連結され、ソレノイドコイル85a、吸引子86、プランジャ83a等からなり、ソレノイドケース85bに内装される。プランジャ83aの右部には電磁弁室80aが形成されると共に、プランジャ83aの上部には吸引子86が配置され、該吸引子86は、ソレノイドケース85bにボルト等により固定される。また、電磁弁室80aの下部には弁座82aが設けられ、該弁座82aに形成されている連通孔81は連通孔31に連通している。
また、プランジャ83aと吸引子86の間にバネ室87が形成され、該バネ室87内にバネ87aが配置され、電磁パイロット球弁83を常閉状態としている。
【0040】
上記電磁弁部80は、スイッチ(図示せず)のオンオフ操作により、プランジャ83aを上下動させ、開閉弁部Bを開閉させる。図5及び図8に示す状態でスイッチオフで電磁パイロット球弁83は「閉」、そこで、開閉弁33は背圧が作用状態にあり「閉」、図11に示す状態でスイッチオンで電磁パイロット球弁83は「開」、そこで、開閉弁33は背圧が非作用状態にあり、「開」となる。
【0041】
差圧弁部Cは、図3に示すように、弁体ブロック10の下部に左右方向に長く形成される。差圧弁部Cを構成する第1差圧弁室40、第2差圧弁室50及び前記両室40,50を連通させる差圧弁室間連通孔40aは、それぞれ横断面が円形状で左右対称的に且つ直線状に形成される。なお、第1差圧弁室40、第2差圧弁室50及び差圧弁室間連通孔40aは横断面円形状に形成されている。また、第1差圧弁室40と第2差圧弁室50とは、同一内径として形成され、差圧弁室間連通孔40aは、左右の両室40,50より小さい内径として形成される。
【0042】
そして、上記第1差圧弁室40は、弁体ブロック10の下面に開口する第1出入口ポート13に連通孔41を介して連通しており、上記第2差圧弁室50は、弁体ブロック10の下面に開口する第2出入口ポート14に連通孔51を介して連通しており、また、上記差圧弁室間連通孔40aは、弁体ブロック10の下面に開口する低圧出口ポート12に出口連通孔12aを介して連通している。
【0043】
上記第1差圧弁室40の底部(右端部)には、上記差圧弁室間連通孔40aの一端が開口し、その入口縁部は弁座42aを構成している。また、上記第1差圧弁室40内には、図3に示すように、第1ピストン弁43が左右に摺動可能に配置される。該第1ピストン弁43は、その中間胴部が断面略四方形状で、右端部は弁部43bとして曲面状に形成され、且つこの弁部43bの頂部には、ピストン弁連結棒43aの一端が植設されている。
【0044】
また、第1ピストン弁43の左端部はバネ受部43cとして凹状に形成される。そして、この第1ピストン弁43は、前記中間胴部の角部で第1差圧弁室40の内壁に支持されている。また、第1差圧弁室40の左端部には蓋45が設けられ閉止されており、蓋45と第1ピストン弁43との間に介装されたバネ44により、第1ピストン弁43を上記弁座42a方向に閉勝手に付勢している。
上記構成により、第1ピストン弁43は右方、即ち、弁座42aに接離可能に配置され、第1ピストン弁43の弁部43bが弁座42aに接離することで、差圧弁室間連通孔40aを開閉するようになっている。
【0045】
第2差圧弁室50は、基本的には第1差圧弁室40と同一構造で左右線対称の位置関係にある。即ち、上記第2差圧弁室50の底部(左端部)には、上記差圧弁室間連通孔40aの他端が開口し、その入口縁部は弁座52aを構成している。また、上記第2差圧弁室50内には、図3に示すように、第2ピストン弁53が左右に摺動可能に配置される。該第2ピストン弁53は、中間胴部が断面略四方形状で、左端部は弁部53bとして曲面状に形成され、且つこの弁部53bの頂部には、ピストン弁連結棒43aの他端が植設されている。
【0046】
また、第2ピストン弁53の右端部はバネ受部53cとして凹状に形成される。そして、この第2ピストン弁53は、前記中間胴部の角部で第2差圧弁室50の内壁に支持されている。また、第2差圧弁室50の右端部には蓋55が設けられ、介装されたバネ54により、第2ピストン弁53を上記弁座52a方向に閉勝手に付勢している。
【0047】
上記構成により、第2ピストン弁53は左方、即ち、弁座52aに接離可能に配置され、第2ピストン弁53の弁部53bが弁座52aに接離することで、差圧弁室間連通孔40aを開閉するようになっている。
【0048】
この差圧弁部Cの開閉は、制御弁部Aの開閉制御及び開閉弁部Bの開閉により行われる。即ち、第1ピストン弁43と第2ピストン弁53とはピストン弁連結棒43aにより、実質的に一体構造となっており、第1ピストン弁43と第2ピストン弁53とは、外圧(冷媒圧の差圧)がないかぎり、バネ44の押圧力とバネ54の押圧力とが均衡している状態において遊動状態であり、弁部43bと弁部53bとは閉状態にはない。
【0049】
そして、縦連通孔21から第1差圧弁室40に作用する冷媒圧と、連通孔31から第2差圧弁室50に作用する冷媒圧との均衡が破れたとき、例えば、図3に示すように、縦連通孔21から流入した冷媒が第1差圧弁室40の冷媒圧として第1ピストン弁43に作用し、この冷媒圧が連通孔31から流入した冷媒による第2差圧弁室50の第2ピストン弁53に作用する冷媒圧よりも大きいときは、第1ピストン弁43及び第2ピストン弁53は圧力差によって、右側に移動し、その結果、第1ピストン弁43は「閉」、第2ピストン弁53は「開」となる。
【0050】
そして、この状態においては、高圧入口ポート11から流入する高圧冷媒は、制御弁室20、縦連通孔21及び第1差圧弁室40を通じて、第1出入口ポート13から流出することになる。そして、このとき、第2出入口ポート14から低圧冷媒を流入させると、該低圧冷媒は、連通孔51、第2差圧弁室50、差圧弁室間連通孔40a及び出口連通孔12aを通じて、低圧出口ポート12から流出することになる。
【0051】
このような第1の状態は、図4に示すように、電動弁部60によって、制御弁室20の制御開閉弁23が「全開」状態に操作・設定され、図5に示すように、電磁弁部80によって、開閉弁室30の開閉弁33は「閉」状態に操作・設定されたときの状態である。
【0052】
そして、縦連通孔21から第1差圧弁室40に作用する冷媒圧と、連通孔31から第2差圧弁室50に作用する冷媒圧との均衡が破れた状態で、例えば、図6に示すように、制御弁室20において、制御開閉弁23により冷媒圧が減圧され、縦連通孔21から若干冷媒圧が低くなった冷媒が第1差圧弁室40の冷媒圧として第1ピストン弁43に作用し、この冷媒圧が、連通孔31から流入した冷媒による第2差圧弁室50の第2ピストン弁53に作用する冷媒圧よりも大きいときは、図6に示すように、第1の状態と同様に、第1ピストン弁43及び第2ピストン弁53は圧力差によって、右側に維持され、その結果、第1ピストン弁43は「閉」、第2ピストン弁53は「開」となる。
【0053】
そして、この状態においては、高圧入口ポート11から流入する冷媒は、制御弁室20、縦連通孔21及び第1差圧弁室40を通じて、第1出入口ポート13から流出することになる。そして、このとき、第2出入口ポート14から低圧冷媒を流入させると、該低圧冷媒は、連通孔51、第2差圧弁室50、差圧弁室間連通孔40a及び出口連通孔12aを通じて、低圧出口ポート12から流出することになる。
このような第2の状態は、図7に示すように電動弁部60によって、制御弁室20の制御開閉弁23が「小開」状態に操作・設定され、図8に示すように、電磁弁部80によって、開閉弁室30の開閉弁33は「閉」状態に操作・設定されたときの状態である。
【0054】
次に、例えば、図9に示すように、連通孔31から流入した冷媒が第2差圧弁室50の冷媒圧として第2ピストン弁53に作用し、この冷媒圧が、縦連通孔21から流入した冷媒による第1差圧弁室40の第1ピストン弁43に作用する冷媒圧よりも大きいときは、第1ピストン弁43及び第2ピストン弁53は圧力差によって、左側に移動し、その結果、第1ピストン弁43は「開」、第2ピストン弁53は「閉」となる。
【0055】
そして、この状態においては、高圧入口ポート11から流入した高圧冷媒は、縦連通孔21に流れることができず、横高圧連通孔22を介して開閉弁室30に流れ込み、連通孔31を介して第2差圧弁室50、連通孔51を連通して第2出入口ポート14に流れ出す。
このような第3の状態は、図10に示すように、電動弁部60によって制御弁室20の制御開閉弁23が「閉」状態に操作・設定され、図11に示すように電磁弁部80によって、開閉弁室30の開閉弁33は「開」状態に操作・設定されたときの状態である。
なお、上記制御弁部Aは、流入量を制御する制御域と、上記開閉弁部Bと同等の流路断面積となる全開域とを有し、上記電動弁部60の最大流路断面積は、上記御弁部Aの制御域の最大流路断面積よりも小さく構成されている。
【0056】
【実施形態2】
次に、実施形態2について、図12乃至図14に従って説明する。図12はその複合弁の正面図、図13はその底面図、図14はその左側面図、図15は図13のA−A断面図、図16は図15のB−B断面図、図17は図15のC−C断面図ある。なお、実施形態2の説明において、実施形態1と同一構成部分には図面に同一符号を付すことでその説明を省略する。
【0057】
本発明の実施形態2に係る複合弁は、上記実施形態1と同一の空調機等に採用される冷凍サイクルの流路切換弁として適用されるもので、冷凍サイクルにおいては四方弁の機能を有するものである。また、この複合弁は、上記実施形態1と同様に、図15に示すように、1つの弁体ブロック10内に制御弁部A、開閉弁部B、及び差圧弁部Cが配置される。そして、図12乃至図14に示すように、制御弁部Aには電磁制御弁部90が付設され、開閉弁部Bには電磁弁部80が付設されている。また、制御弁部Aと開閉弁部Bに連通する差圧弁部Cにより、高圧冷媒流路と低圧冷媒流路の切換を行うものである。
【0058】
本複合弁が形成される弁体ブロック10’は、図12乃至図14に示すように、上記実施形態1と同様、基本形状として金属製のブロック部分10’aと下方に突出して形成される突出部分10’bとから形成される。前記ブロック部分10’aの前面には、図13及び図14に示すように、電磁制御弁部90と電動弁部80とが装着され、また、突出部分10’bには、第2スリット16と第3スリット17が形成され、また、ブロック部分10’aの側面には第4スリット18が設けられると共に、その中央部分には、前後に貫通する空洞部19が設けられる。これらのスリット16,17,18や空洞部19は、後述の制御弁部A、開閉弁部B及び差圧弁部Cの相互の断熱性を向上させるために形成されている。
【0059】
次に、弁体ブロック10’内に設けられる制御弁部Aについては、図15に示すように、実施形態1と同一である(図3参照)ことから説明を省略する。なお、制御弁部Aの機能については、実施形態1の制御弁部Aと同じであるが、制御開閉弁23の開閉制御(上下動制御)は、下記の電磁制御弁部90によって行われる。
【0060】
次に、電磁制御弁部90について、図16を用いて説明する。この電磁制御弁部90は、弁体ブロック10’の前面に電磁制御弁本体90を介して一体に設けられており、電磁制御弁部90は制御開閉弁23の開閉度を制御する電磁制御弁棒93を具備する。また、この電磁制御弁部90は、電磁制御弁棒93を作動させるプランジャ93aを内蔵するパイプ部95と、該パイプ部95及びパイプ部95に装着される吸引子96に外嵌されるソレノイドケース95bを備える。
【0061】
以下、電磁制御弁部90の構成を詳細に説明する。電磁制御弁部90は、弁体ブロック10’に電磁制御弁本体90bを介して設けられる。図16は、同電磁制御弁部90の閉状態を示す縦断面図である。弁体ブロック10’内で制御弁部Aの近傍には、左右方向で右側に開口する電磁制御弁室90aが設けられると共に、この電磁制御弁室90aと上部弁室20aとの間に電磁制御パイロット孔91bが直線状に形成され、また、電磁制御弁室90aと縦連通孔21との間には連通孔91が形成される。
また、上記電磁制御弁室90a内には左右に往復動可能な電磁制御弁棒93が配置される。この電磁制御弁棒93の左端には弁部93fが弁座92aに対向されて形成される。
【0062】
この電磁制御弁棒93の弁部93fの近傍にはバネ支持部93bが一体に取り付けられ、該バネ支持部93bの右方にはコイル状の開バネ93dが介装されると共に、該開バネ93dの右端は弁体ブロック10’側の電磁制御弁室90aの壁面に設けられたバネ受け部93cに縮装されて支持される。したがって、この開バネ93dは電磁制御弁棒93を開勝手に作用していることになる。なお、バネ受け部93cの左側の電磁制御弁棒93部分は弁棒支持部材93gによって電磁制御弁棒93が軸方向に移動可能に支持されている。更に、電磁制御弁室90aにおける弁棒支持部材93gより右方部分と縦連通孔21との間には、連通孔91と並行して均圧孔98が形成されている。この均圧孔98により、弁部93f左右の均圧が実現し、弁部93fは後述のようにバネ圧と吸引子96の吸引力のみで開閉することになる。換言すれば、弁部93fの左右は均圧で、
弁口径(連通孔91の内径)=電磁制御弁棒93の径
と設定させていることから、冷媒圧差圧による電磁制御弁棒93への荷重は発生しない。
【0063】
前記電磁制御弁室90aの径大部内壁には電磁制御弁本体90bが螺合されて装着される。この電磁制御弁本体90bの右端部にはパイプ部95が装着されると共に、該パイプ部95内には電磁制御弁棒93を押圧作動させるプランジャ93aを内蔵させ、該パイプ部95及びパイプ部95に装着される吸引子96にはソレノイドケース95bが外嵌される。
【0064】
上記吸引子96内にはバネ室97が形成され、該バネ室97内には閉バネ97aは配置され、プランジャ93aの右端に設けられたバネ受体93eを介してプランジャ93aを左方(弁座92a側)に押圧している。なお、上記バネ室97のバネ圧は開バネ93dのバネ圧より大で、吸引子96が無磁力状態では、弁部93fは閉状態となっている。なお、上記ソレノイドケース95b内にはソレノイドコイル95aが巻回されており、ソレノイドコイル95aに対する電流の印加量に応じて、吸引子96の磁力は比例的に変化するように構成されている。
【0065】
ソレノイドコイル95aに対する印加量、即ち、吸引子96の磁力量に応じてプランジャ93aは吸引され、この吸引力(開方向)と、閉バネ97aの弾発力(閉方向)と、開バネの弾発力(開方向)のバランスによって、電磁制御弁棒93の位置、即ち、弁部93fの開度が決まることになる。
【0066】
そして、上記弁部93fの開動作により、上記制御開閉弁23の開動作が行われる。即ち、弁部93fの開動作分(増加分)に応じて、弁部93fを流れる量が比例的に増大し、その結果、電磁制御パイロット孔91bを流れる量が増大し、上部弁室20aの冷媒圧が下降し、制御開閉弁23を上方、即ち、開方向に動作させる。
【0067】
弁体ブロック10’内で上記制御弁部Aと並置される開閉弁部Bについては、図15に示されている。この開閉弁部Bについては、実施形態1の開閉弁部Bの開閉弁室30及び電磁弁部80の構成・作用と同じであるから、その説明を省略する。
【0068】
差圧弁部Cは、図15に示すように、弁体ブロック10’の下部に左右方向に長く形成される。この差圧弁部Cについても、実施形態1と同一の構成・作用であるので説明を省略する。
【0069】
また、差圧弁部Cの作用についても、実施形態1と同じである。
例えば、第1の状態は、電磁制御弁部90への電流の印加によって、制御弁室20の制御開閉弁23が「全開」状態に操作・設定され、開閉弁室30の開閉弁33が「閉」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同一である。
【0070】
同様に、第2の状態は、電磁制御弁部90への印加量の程度に応じて、制御弁室20の制御開閉弁23が「小開」状態に操作・設定され、開閉弁室30の開閉弁33は「閉」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同じである。
【0071】
同様に、第3の状態は、電磁制御弁部90によって制御弁室20の制御開閉弁23が「閉」状態に操作・設定され、且つ、開閉弁室30の開閉弁33が「開」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同じである。
なお、実施形態2においても、実施形態1と同様に、上記制御弁部Aは、流入量を制御する制御域と、上記開閉弁部Bと同等の流路断面積となる全開域とを有し、上記電磁制御弁部90の最大流路断面積は、上記制御弁部Aの制御域の最大流路断面積よりも小さく構成されている。
【0072】
【実施形態3】
次に、実施形態3について、図18乃至図23に従って説明する。図18はその複合弁の正面図、図19は同複合弁の底面図、図20は図19のA−A断面図、図21は図19のB−B断面図、図22は図19のC−C断面図、図23は図20のD−D断面図である。
【0073】
実施形態3に係る複合弁も、実施形態1,2同様に、冷凍サイクルの流路切換弁として適用されるもので、冷凍サイクルにおいては四方弁の機能を有するものである。この複合弁は図20乃至図23に示すように、1つの弁体ブロック10”内に制御弁部A、開閉弁部B、及び差圧弁部Cが配置される。そして、図18乃至図19に示すように、制御弁部Aには電磁制御弁部100が付設され、開閉弁部Bには実施形態1,2同様の電磁弁部80が付設され、制御弁部Aと開閉弁部Bに連通する差圧弁部Cにより、高圧冷媒流路と低圧冷媒流路の切換を行うものである。
【0074】
本複合弁が形成される弁体ブロック10”は、図18及び図19に示すように、基本形状として金属製のブロック部分10”aと下方に突出して形成される突出部分10”bとから形成される。前記ブロック部分10”aの前面には電磁制御弁部100と電磁弁部80とが装着され、突出部分10”bには、第2スリット16と第3スリット17が形成され、また、ブロック部分10”aの側面には第4スリット18が設けられる。これらのスリット16,17,18は、後述の制御弁部A’、開閉弁部B及び差圧弁部Cの相互の断熱性を向上させるために形成されている。
【0075】
また、弁体ブロック10”には、その左上部に高圧入口ポート11が形成され、該高圧入口ポート11から弁体ブロック10”の右上部に設けられた開閉弁部Bに横高圧連通孔22’が連通している。また、該横高圧連通孔22’には、図22に示すように、高圧連通支孔23dが形成され、該高圧連通支孔23dが制御弁部A’の上部弁室20’aに連通している。また、制御弁部A’の下部弁室20’bは、高圧連通孔23eを介して差圧弁部Cの第1差圧弁室40に連通している。
【0076】
次に、弁体ブロック10”内に設けられる制御弁部A’について、図21,22を用いて説明する。
【0077】
弁体ブロック10”に形成される制御弁室20’は前後に水平に配置され、上部弁室20’aには制御開閉弁23’が蓋25’との間に介装されたバネ24により前方(弁座22a側)に弾圧されている。また、制御開閉弁23’は、弁座22a側には弁座22aとの当接部となるテーパ部23hが形成されると共に、その前端部には前方(図面下方)に連接棒23’bが下部弁室20’bに向けて形成され、該連接棒23’bの前端には弁支持体23’gが下部弁室20’b内において前後に摺動可能に配置されている。この構成により、制御開閉弁23’と弁支持体23’gとは一体的に制御弁室20’内を前後の摺動することになる。
【0078】
上記構成により、制御開閉弁23’は前方、即ち、弁座22aに接離可能に配置され、制御開閉弁23’に形成されたテーパ部23hが弁座22aに突入する突入量に応じて高圧入口ポート11から横高圧連通孔22’、高圧連通孔23dを介して制御弁室20’に流入した冷媒が高圧連通孔23eに流入する量を制御するようになっている。なお、制御開閉弁23’の開閉制御(上下動制御)は、下記の電磁制御弁部100によって行われる。
【0079】
次に、制御開閉弁23’の開閉制御を行う電磁制御弁部100について、図21を用いて説明する。この電磁制御弁部100は、ブロック10”の左側面に電磁制御弁本体100bを介して一体に設けられており、電磁制御弁部100は制御開閉弁23’の開閉度を制御するボール弁103fを具備する。また、この電磁制御弁部100は、ボール弁103fと一体のプランジャ103を具備する。該プランジャ103は、電磁制御弁本体100b及び該電磁制御弁本体100bに一体に取り付けられているパイプ部105に摺動可能に支持されており、該パイプ部105の端部(図面左側)に固着された吸引子106に吸引されて接離可能となっている。また、吸引子106内にはバネ室107が形成されており、該バネ室107内に配置された縮装された閉バネ107aにより、プランジャ103を介してボール弁103fは弁座102aに当接勝手、即ち、「閉」勝手として配置されている。このボール弁103fの閉状態は、制御開閉弁23’及び弁支持体23’gに何らの摺動圧(開閉圧)を作用させず、結局、制御弁部A’は「閉」状態となる。なお、符号104はリード線である。
【0080】
制御弁部A’は、制御弁室20’内の弁座22aに接離する制御開閉弁23’により弁支持体23’gの背圧を制御する。即ち、ボール弁103fの開閉に応じて相似的に開閉する制御開閉弁23’の開度の増減は、ボール弁103fによる弁支持体23’gの背圧の増減によって行われるようにしており、全体形状の小形化と、制御開閉弁23’の開閉度を正確にコントロールできるものとなっている。
【0081】
本実施形態3において、ソレノイドケース105bに収納されているソレノイドコイル105aに対する印加量、即ち、吸引子106の磁力量に応じてプランジャ103は吸引され、この吸引力(開方向)と、閉バネ107aの弾発力(閉方向)とボール弁103fの差圧とのバランスによって、ボール弁103fの開弁差圧が決まることになる。
【0082】
そして、上記ボール弁103fの開動作により、上記制御開閉弁23’の開動作が行われる。即ち、ボール弁103fの開動作分(増加分)に応じて、ボール弁103fを流れる量が比例的に増大し、その結果、電磁制御パイロット孔101bから均圧孔108に流れる量が増大し、弁支持体23’gの背圧(前部の圧)が上昇し、制御開閉弁23’を上方、即ち、開方向に動作させる。
【0083】
弁体ブロック10”内で上記制御弁部A’と並置される開閉弁部Bについては、図23に示されている。この開閉弁部Bについては、実施形態1,2の開閉弁部Bの開閉弁室30及び電磁弁部80の構成・作用と同一であるから、説明を省略する。
【0084】
差圧弁部Cは、図20に示すように、弁体ブロック10”の下部に左右方向に長く形成される。実施形態1と同一の構成・作用であるので説明を省略する。
【0085】
この差圧弁部Cの作用については、第1の状態は、電磁制御弁部100への電流の印加によって、制御弁室20’の制御開閉弁23’が「全開」状態に操作・設定され、開閉弁室30の開閉弁33が「閉」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同じである。
【0086】
また、第2の状態は、電磁制御弁部100への印加量の程度に応じて、制御弁室20’の制御開閉弁23’が「小開」状態に操作・設定され、開閉弁室30の開閉弁33は「閉」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同じである。
また、第3の状態は、電磁制御弁部100によって制御弁室20’の制御開閉弁23’が「閉」状態に操作・設定され、且つ、開閉弁室30の開閉弁33が「開」状態に操作・設定されたときの状態であり、実施形態1の場合と同じである。
なお、実施形態3においても、実施形態1,2と同様に、上記制御弁部A’は、流入量を制御する制御域と、上記開閉弁部Bと同等の流路断面積となる全開域とを有し、上記電磁制御弁部100の最大流路断面積は、上記制御弁部A’の制御域の最大流路断面積よりも小さく構成されている。
【0087】
【発明の効果】
本発明は上記構成により、冷媒の流入量を制御する制御弁部と制御弁部からの冷媒の流路を開閉する開閉弁部とはそれぞれ付設される電気制御部と電磁弁部によって電気的に制御されることで、各出口側にそれぞれ接続されている差圧弁室に流入する冷媒の圧力が制御され、差圧弁部の差圧動作によって高圧・低圧の両冷媒の流れ方向を切り換えることができるので、全体構造を小型化できる複合弁とすることができ、冷凍サイクルにおける四方弁として適用できることに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の複合弁の正面図。
【図2】同複合弁の底面図。
【図3】同複合弁の第1状態における図2のA−A断面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】図3のC−C断面図。
【図6】同複合弁の第2状態における図2のA−A断面図。
【図7】図6のB−B断面図。
【図8】図6のC−C断面図。
【図9】同複合弁の第3状態における図2のA−A断面図。
【図10】図9のB−B断面図。
【図11】図9のC−C断面図。
【図12】実施形態2の複合弁の正面図。
【図13】同複合弁の底面図。
【図14】同複合弁の左側面図
【図15】図13のA−A断面図。
【図16】図15のB−B断面図。
【図17】図15のC−C断面図。
【図18】実施形態3の複合弁の正面図。
【図19】同複合弁の底面図。
【図20】図19のA−A断面図。
【図21】図19のB−B断面図。
【図22】図19のC−C断面図。
【図23】図20のD−D断面図。
【符号の説明】
A,A’・・制御弁部 B・・開閉弁部 C・・差圧弁部
10,10’,10”・・弁体ブロック
10a,10’a,10”a・・ブロック部分
10b,10’b,10”b・・突出部分
11・・高圧入口ポート 12・・低圧出口ポート 12a・・出口連通孔
13・・第1出入口ポート 14・・第2出入口ポート 15・・第1スリット
16・・第2スリット 17・・第3スリット 18・・第4スリット
19・・空洞部 20,20’・・制御弁室 20a,20’a・・上部弁室
20b,20’b・・下部弁室
21・・縦連通孔 22,22’・・横高圧連通孔 22a・・弁座
23,23’・・制御開閉弁 23a・・径大部 23’b・・連接棒
23b・・段部 23c・・テーパ部 23d・・高圧連通孔
23e・・高圧連通孔 23’g・・弁支持体 23h・・テーパ部
24・・バネ 25,25’・・蓋
30・・開閉弁室 30a・・上部弁室 30b・・下部弁室
31・・連通孔 32a・・弁座
33・・開閉弁 33a・・径大部 33b・・球面弁部(弁部)
33c・・バネ受け凹部 34・・バネ 35・・蓋
40・・第1差圧弁室 40a・・差圧弁室間連通孔
41・・連通孔 42a・・弁座
43・・第1ピストン弁 43a・・ピストン弁連結棒 43b・・弁部
43c・・バネ受け凹部 44・・バネ 45・・蓋
50・・第2差圧弁室 51・・連通孔 52a・・弁座
53・・第2ピストン弁 53b・・弁部
53c・・バネ受け凹部 54・・バネ 55・・蓋
60・・電動弁部(電気制御部・実施形態1)
60a・・電動弁室 60b・・電動弁本体
60c・・雄ねじ部 60d・・固定ストッパ 61・・連通孔
61b・・電動パイロット孔 62a・・弁座
63・・電動パイロット弁 63a・・電動弁 棒64・・バネ
65・・キャン 66・・ロータ 66a・・移動ストッパ
67・・ステータ 67a・・ヨーク 67b・・ボビン
67c・・ステータコイル 67e・・固定ねじ部
67f・・ガイドブッシュ 67g・・移動ねじ部 67h・・リード線
80・・電磁弁部 80a・・電磁弁室 80b・・電磁弁本体
80c・・筒状部 80d・・フランジ部 81・・連通孔
81b・・電磁パイロット孔 82a・・弁座 83・・電磁パイロット球弁
83a・・プランジャ 84・・リード線 85・・パイプ部
85a・・ソレノイドコイル 85b・・ソレノイドケース 86・・吸引子
87・・バネ室 87a・・バネ
90・・電磁制御弁部(電気制御部・実施形態2)
90a・・電磁制御弁室 90b・・電磁制御弁本体 91・・連通孔
91b・・電磁制御パイロット孔 92a・・弁座
93・・電磁制御弁棒 93a・・プランジャ
93b・・バネ支持部 93c・・バネ受け部
93d・・開バネ 93e・・バネ受体 93f・・弁部
93g・・弁棒支持部材 94・・リード線 95・・パイプ部
95a・・ソレノイドコイル 95b・・ソレノイドケース
96・・吸引子 97・・バネ室 97a・・閉バネ 98・・均圧孔
100・・電磁制御弁部(実施形態3)
100a・・電磁制御弁室 100b・・電磁制御弁本体
101b・・電磁制御パイロット孔 102a・・弁座
103・・プランジャ 103f・・ボール弁
104・・リード線 105・・パイプ部
105a・・ソレノイドコイル 105b・・ソレノイドケース
106・・吸引子 107・・バネ室 107a・・閉バネ 108・・均圧孔

Claims (11)

  1. 1つの弁体ブロック内に、冷媒の流入量を制御する制御弁部、該制御弁部からの冷媒の流路を開閉する開閉弁部、及び、上記制御弁部及び上記開閉弁部から作用する冷媒圧の差圧により冷媒の流れ方向が切り換わる差圧弁部が配置されており
    記制御弁部には電気制御部が付設され、記開閉弁部には電磁弁部が付設されており、
    上記差圧弁部は、上記制御弁部の出口側に連通して上記流入量が制御された冷媒が流入可能な第1差圧弁室と上記開閉弁部の出口側に連通して冷媒が流入可能な第2差圧弁室とを備えており、該両差圧弁室の差圧により高圧冷媒の流れ方向と低圧冷媒の流れ方向とを切換えることを特徴とする複合弁。
  2. 記電気制御部は、電動弁部又は電磁制御弁部であることを特徴とする請求項1記載の複合弁。
  3. 上記電動弁部は、上記制御弁部を制御する電動パイロット弁を具備し、該電動パイロット弁を作動させるロータを内蔵するキャンと、該キャンに外嵌されロータを回転駆動するステータとを備えることを特徴とする請求項記載の複合弁。
  4. 上記制御弁部には制御弁室が形成され、該制御弁室内の弁座に接離する制御開閉弁により冷媒の通過流量を制御するために、上記電気制御部に設けられた電動パイロット孔の開閉に応じて相似的に開閉する上記制御開閉弁の開度の増減は、上記電動パイロット孔を通じての上記制御開閉弁の背圧の増減によって行われることを特徴とする請求項記載の複合弁。
  5. 上記制御開閉弁により形成される上記制御弁部の出口側から上記第1差圧弁室に至る流路の流路断面積は、上記電動パイロット弁の上下動に伴って形成される上記電動パイロット孔の流路断面積が大きい程、大となるように構成されていることを特徴とする請求項記載の複合弁。
  6. 上記電磁制御弁部は、制御開閉弁の開閉度を制御する弁部を具備する電磁制御弁棒を配置し、該電磁制御弁棒を作動させるプランジャを内蔵するパイプ部と、該パイプ部及びパイプ部に装着される吸引子に外嵌されるソレノイドケースを備えることを特徴とする請求項記載の複合弁。
  7. 上記開閉弁部には開閉弁室が形成され、該開閉弁室内には、異形の円柱形状の開閉弁が摺動可能で且つ閉弁方向に付勢された状態で配置され、更に、前記開閉弁には径大部が形成され、該径大部により、開閉弁室は空間的に上部弁室と下部弁室に区分され、且つ、上記上部弁室は、制御弁部に連通していると共に記開閉弁を開閉させる電磁弁部が連通しており、上記下部弁室は、差圧弁部に連通していることを特徴とする請求項1記載の複合弁。
  8. 上記弁体ブロックは、基本形状として金属製のブロック部分と下方に突出して形成される突出部分とから形成され、前記ブロック部分の前面には上記電気制御部上記電磁弁部とが装着され、また、突出部分には、第2スリットと第3スリットが形成され、また、ブロック部分の側面には、第4スリットが設けられると共に、その中央部分には、前後に貫通する空洞部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項記載のいずれかの複合弁。
  9. 上記弁体ブロックには、高圧入口ポートが形成され、該高圧入口ポートは、制御弁部の下部弁室に連通され、該下部弁室と開閉弁部の下部弁室との間は横高圧連通孔が形成され、且つ、上記制御弁部の下部弁室と第1差圧弁室との間には縦連通孔が配置され、上記開閉弁部の下部弁室と第2差圧弁室との間には連通孔が配置されていることを特徴とする請求項1記載の複合弁。
  10. 上記制御弁部は、流入量を制御する制御域と、上記開閉弁部と同等の流路断面積となる全開域とを有し、上記電気制御部の最大流路断面積は、上記制御域の最大流路断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項記載のいずれかの複合弁。
  11. 上記制御弁部に付設された上記電気制御部を構成する上記電動弁部は上記制御弁部を制御する電動パイロット弁を備えて成る一つのパイロット式電動弁であり、上記開閉弁部に付設された上記電磁弁部は上記開閉弁部を制御する電磁パイロット弁を備えて成る一つのパイロット式電磁弁であることを特徴とする請求項2記載の複合弁。
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