JP4407397B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に向かってインクを吐出する印刷装置及び印刷方法に関する。
紙、布、フィルム等の各種の媒体に画像を印刷する印刷装置として、インクを断続的に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。
インクジェットプリンタでは、移動方向に移動するヘッドからインクが吐出される。そのため、ヘッドから吐出されたインク滴は、慣性の法則により、移動方向に移動しながら、ノズルと媒体との間を飛翔する。したがって、インク滴は、このインク滴を吐出した時のノズルの位置よりも移動方向下流位置で紙に着弾する。
そこで、従来のインクジェットプリンタでは、紙までの距離をセンサにより検出し、この検出結果に基づくタイミングにてインクを吐出し、目標着弾位置にインク滴を着弾させている。
特開2003−266651号
ヘッドには、それぞれ異なる色のインクを吐出する複数のノズル群が設けられている。これらのノズル群は、それぞれ移動方向の異なる位置になるように、設けられている。
このようなノズル群に対して、同じ検出結果に基づいてインクを吐出させると、インク滴の着弾位置が目標着弾位置からずれることがある。
そこで、本発明は、正しい位置にインク滴を着弾させることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、移動方向に移動し、インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル群を移動させるキャリッジと、媒体までの距離を検出し、前記ノズルとともに移動可能なセンサと、記センサに前記距離を検出させ、検出結果に応じたタイミングで前記ノズルからインクを吐出させるコントローラとを備え、前記コントローラは、移動する前記複数のノズルからインクを吐出する吐出動作と、前記ノズル群の前記搬送方向の長さよりも短い搬送量で前記媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返させるとともに、第1吐出動作の際に前記センサの検出結果を第1結果として記憶し、前記第1吐出動作とは別の第2吐出動作の際に前記センサの検出結果を第2結果として記憶し、ある吐出動作の際に、あるノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第1結果に基づいて制御し、別のノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第2結果に基づいて制御することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
移動方向に移動し、前記移動方向の異なる位置に設けられた複数のノズルを移動させるキャリッジと、
媒体までの距離を検出し、前記ノズルとともに移動可能なセンサと、
前記移動方向の異なる位置で前記センサに前記距離を検出させ、前記複数のノズルから、それぞれ異なる位置で検出された前記距離に基づいて、それぞれインクを吐出させるコントローラと、
を備えることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、正しい位置にインク滴を着弾させることができる。

かかる印刷装置において、前記センサに検出された前記距離を前記位置に関連付けて記憶するメモリを更に備えることが望ましい。これにより、正しい位置にインク滴を着弾させることができる。
かかる印刷装置において、前記キャリッジは往復移動可能であり、前記キャリッジが往方向に移動するときに、前記コントローラは、前記センサに前記距離を検出させ、検出された前記距離を前記位置に関連付けて前記メモリに記憶し、検出された前記距離に基づいて前記ノズルからインクを吐出させ、前記キャリッジが復方向に移動するときに、前記コントローラは、前記メモリから前記距離を読み出し、前記メモリから読み出された前記距離に基づいて前記ノズルからインクを吐出させることが望ましい。これにより、正しい位置にインク滴を着弾させることができる。
かかる印刷装置において、前記媒体を搬送する方向に沿ってノズル群が設けられており、前記コントローラは、前記媒体を搬送する方向の異なる位置で前記媒体までの距離を前記センサに検出させ、前記媒体を搬送する方向の異なる位置でそれぞれ検出された距離に基づいて、前記ノズル群に属する異なるノズルから、それぞれインクを吐出させることが望ましい。これにより、正しい位置にインク滴を着弾させることができる。
移動方向の異なる位置に設けられた複数のノズルを前記移動方向に移動し、
前記ノズルとともに移動可能なセンサにより、前記移動方向の異なる位置で媒体までの距離を検出し、
前記複数のノズルから、それぞれ異なる位置で検出された前記距離に基づいて、それぞれインクを吐出させる
ことを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、正しい位置にインク滴を着弾させることができる。
===印刷装置(インクジェットプリンタ)の概要===
<インクジェットプリンタの構成について>
図1、図2および図3を参照しつつ、印刷装置としてインクジェットプリンタを例にとって、その概要について説明する。なお、図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。また、図2は、本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。また、図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。
本実施形態のインクジェットプリンタは、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、クリーニングユニット30、キャリッジユニット40、計測器群50、および制御ユニット60を有する。
紙搬送ユニット10は、紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図1において紙面に垂直な方向(以下、紙送り方向という))に所定の移動量で紙を移動させるためのものである。紙搬送ユニット10は、給紙挿入口11Aと排紙口11Bと、給紙モータ12と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙送りモータ(以下、PFモータという)15と、紙送りモータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、紙送りローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bと、歯車19Aと歯車19Bと歯車19C、とを有する。給紙挿入口11は、紙を挿入するところである。給紙モータ12は、給紙挿入口11に挿入された紙をプリンタ内に搬送するモータであり、DCモータで構成される。給紙ローラ13は、給紙挿入口11に挿入された紙をプリンタ内に搬送するローラであり、給紙モータ12によって駆動される。プラテン14は、印刷中の紙Sを支持する。PFモータ15は、紙を紙送り方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。紙送りローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、紙送りローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを紙送りローラ17Aとの間に挟むことによって紙Sを紙送りローラ17Aに向かって押さえる。排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。歯車19A、歯車19Bおよび歯車19Cは、PFモータ15によって排紙ローラ17Bを駆動するため、PFモータ15の駆動力を排紙ローラ17Bに伝達するためのものである。排紙口11Bは、印刷が終了した紙をプリンタの外部に排出するところである。
インク吐出ユニット20は、紙にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、ヘッド21を駆動して、ヘッドから断続的にインクを吐出させるためのものである。なお、インクを吐出するタイミングに関しては、後述する。
クリーニングユニット30は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。キャッピング装置35は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時)に、ヘッド21のノズルを封止する。
キャリッジユニット40は、ヘッド21を所定の方向(図1において紙面の左右方向(以下、走査方向という))に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。キャリッジ41は、走査方向に移動可能であって、ヘッド21を固定している(したがって、ヘッド21のノズルは、走査方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する)。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48を着脱可能に保持している。CRモータ42は、キャリッジを走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を走査方向に案内する。なお、キャリッジ41の移動等に関しての詳細は、後述する。
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、ギャップセンサ54とがある。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、PFモータ15の回転量を検出するためのものである。なお、エンコーダの構成等については、後述する。紙検出センサ53は、印刷される紙の終端の位置を検出するためのものである。ギャップセンサ54は、ノズルから紙Sまでの距離PGを検出するためのものである。なお、ギャップセンサの構成等については、後述する。
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ32およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度やヘッドの駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、PROM、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
<エンコーダの構成について>
図4は、リニア式エンコーダ51の説明図である。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものであり、リニアスケール511と検出部512とを有する。
リニアスケール511は、所定の間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられており、プリンタ本体側に固定されている。
検出部512は、リニアスケール511と対向して設けられており、キャリッジ41側に設けられている。検出部512は、発光ダイオード512Aと、コリメータレンズ512Bと、検出処理部512Cとを有しており、検出処理部512Cは、複数(例えば、4個)のフォトダイオード512Dと、信号処理回路512Eと、2個のコンパレータ512Fa、512Fbとを備えている。
発光ダイオード512Aは、両端の抵抗を介して電圧Vccが印加されると光を発し、この光はコリメータレンズに入射される。コリメータレンズ512Bは、発光ダイオード512Aから発せられた光を平行光とし、リニアスケール511に平行光を照射する。リニアスケールに設けられたスリットを通過した平行光は、固定スリット(不図示)を通過して、各フォトダイオード512Dに入射する。フォトダイオード512Dは、入射した光を電気信号に変換する。各フォトダイオードから出力される電気信号は、コンパレータ512Fa、512Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。そして、コンパレータ512Fa、512Fbから出力されるパルスENC−A及びパルスENC−Bが、リニア式エンコーダ51の出力となる。
図5は、リニア式エンコーダ51の2種類の出力信号の波形を示すタイミングチャートである。図5Aは、CRモータ42が正転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。図5Bは、CRモータ42が反転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。
図5A及び図5Bに示す通り、CRモータ42の正転時および反転時のいずれの場合であっても、パルスENC−AとパルスENC−Bとは、位相が90度ずれている。CRモータ42が正転しているとき、すなわち、キャリッジ41が主走査方向に移動しているときは、図5Aに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が進んでいる。一方、CRモータ42が反転しているときは、図5Bに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れている。各パルスの1周期Tは、キャリッジ41がリニアスケール511のスリットの間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))を移動する時間に等しい。
キャリッジ41の位置の検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントする。このカウント数に基づいて、キャリッジ41の位置を演算する。カウント数は、CRモータ42が正転しているときに一つのエッジが検出されると『+1』を加算し、CRモータ42が反転しているときに一つのエッジが検出されると『−1』を加算する。パルスENCの周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しいので、カウント数にスリット間隔を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置からの移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔となる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の位置を検出しても良い。パルスENC−AとパルスENC−Bの各々の周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度ずれているので、各パルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントすれば、カウント数『1』は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応する。よって、カウント数にスリット間隔の1/4を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置から移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4となる。ただし、後述する本実施形態におけるキャリッジ41の位置は、説明を簡単にするため、一つのパルスのみを用いて、検出している。
キャリッジ41の速度Vcの検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出する。一方、パルスのエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度は、λ/Tとして順次求めることができる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の速度を検出しても良い。各パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出することにより、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度Vcは、Vc=λ/(4T)として順次求めることができる。ただし、後述する本実施形態におけるキャリッジ41の速度は、説明を簡単にするため、一つのパルスのみを用いて、検出していることとする。
なお、ロータリー式エンコーダ52では、リニア式エンコーダ51のリニアスケール511がPFモータ15の回転に応じて回転する回転円板となる点が異なるだけで、他の構成はリニア式エンコーダ51とほぼ同様である。
===PGの検出===
本実施形態では、後述する基準位置を算出するため、また、インクの吐出のタイミングを算出するため(後述)、ノズルから紙までの距離PGを検出している。
図6は、ノズルから紙までの距離PGを検出するギャップセンサの説明図である。
同図において、ギャップセンサ54は、発光部541と、2つの受光部(第1受光部542及び第2受光部543)とを有する。発光部541は、発光ダイオードを有し、紙Sに光を照射する。第1受光部542は、受光した光量に応じた電気信号を出力する受光素子を有する。第2受光部543は、第1受光部542と同様の受光素子を有している。第2受光部543は、第1受光部542と比較して、発光部541から遠い位置に設けられている。
発光部541から発せられた光は、紙Sに入射する。紙Sに入射された光は、紙によって反射される。紙Sによって反射された光は、受光素子に入射する。受光素子に入射した光は、受光素子によって、入射した光量に応じた電気信号に変換される。
ノズルから紙までの距離PGが小さい場合、紙S1によって反射した光は、主に第1受光部542に入射し、第2受光部543には拡散光しか入射しない。したがって、第1受光部542の出力信号は、第2受光部543の出力信号よりも大きくなる。
一方、ノズルから紙までの距離PGが大きい場合、紙S2によって反射した光は、主に第2受光部543に入射し、第1受光部542には拡散光しか入射しない。したがって、第2受光部543の出力信号は、第1受光部542の出力信号よりも大きくなる。
したがって、受光部の出力信号の比と距離PGとの関係を予め求めていれば、受光部の出力信号の比に基づいて、ノズルから紙までの距離PGを検出することが可能である。この場合、受光部の出力信号の比と距離PGとの関係に関する情報をテーブルとしてメモリ65に記憶しておくのが良い。
なお、ノズルから紙までの距離PGが小さくなる場合としては、紙S1が厚手の紙であることが考えられる。また、ノズルから紙までの距離PGが大きい場合としては、紙S2が薄手の紙であることが考えられる。
ところで、後述する『基準距離PGs』は、検出したものでなく、予め定められたもので良い。この場合、基準距離PGsは、検出される距離PGよりも大きい値に設定されている。
===インクの吐出速度の検出===
本実施形態では、インクの吐出のタイミングを算出するため(後述)インクの吐出の速度Viを検出している。
インクの吐出の速度は、一般に、インクの重量が大きくなるほど、大きくなる。したがって、プリンタが、インクの吐出量を変化させる場合、各インクの吐出量に基づいて、インクの吐出の速度Viが変化する。例えば、プリンタが大ドット及び小ドットを紙に形成する場合、大ドットを形成するときのインクの吐出の速度の方が、小ドットを形成するときのインクの吐出の速度よりも、大きい。
そこで、本実施形態では、各ドットに対応するインクの吐出の速度に関する情報をテーブルとしてメモリ65に記憶し、このテーブルに基づいて、インクの吐出の速度を検出している。すなわち、プリンタが印刷情報に基づいて印刷動作を行うとき、この印刷情報に基づいて印刷時に形成するインクの吐出量を求め、求められた吐出量に基づいてメモリ65に記憶されたテーブルを参照し、テーブルに基づいてインクの吐出の速度を検出する。
なお、このインクの吐出の速度に関する情報のテーブルは、さらにインクの色毎に設けられても良い。
なお、後述する『基準吐出速度Vis』は、検出したものでなく、予め定められたもので良い。この場合、基準吐出速度Visは、検出されるインク吐出速度Vi以下の値(例えば小ドットの吐出速度以下の値)になるように設定されている。
===キャリッジの速度履歴===
図7は、本実施形態のキャリッジの移動速度の時間変化を示すグラフである。同図において、縦軸はキャリッジの移動速度Vcであり、横軸は時間tである。
図に示す通り、キャリッジ41は、停止した状態(t=0)から、所定の速度Vaまで加速され(0<t<t1)、一定の速度(以下、走査速度という)で走査し(t1<t<t2)、減速して停止する(t2<t<t3)。そして、次は逆方向に、同様な加速移動、走査移動、減速移動を行う。これを繰り返すことにより、キャリッジ41は、走査方向に往復して移動する。
印刷は、キャリッジ41が走査速度で移動する領域(以下、定速領域という)のみを使って行っても良い。しかし、定速領域のみを使って印刷をすることにすると、印刷領域の幅だけ定速領域を確保する必要があるので、プリンタが大型化してしまう。そこで、本実施形態では、キャリッジ41が加速移動する領域と減速移動する領域(以下、加減速領域という)においても、印刷を行うこととしている。
一方、加減速中は走査速度よりも低速でキャリッジが移動しているので、加減速領域において走査領域と同様のタイミングでインクを吐出すると、インク滴は、紙の着弾目標位置よりも手前に着弾する。つまり、加減速領域において印刷を行うときは、走査領域におけるインクの吐出のタイミングよりも遅延させてインクを吐出する必要がある。この遅延させるタイミングに関しては、後述する。
本実施形態では、加減速領域においても印刷を行うことができるので、プリンタの小型化を図ることができる。
なお、後述する『基準速度Vs』は、検出したものでなく、予め定められたもので良い。この場合、基準速度Vsは、キャリッジの移動速度Vcよりも大きい値に設定されている。
===インクの吐出のタイミング===
<インク滴の軌跡について>
図8は、ノズルからインクを吐出したときのインク滴の軌跡についての説明図である。図8Aは、ノズルが停止している状態(キャリッジ41が停止している状態)におけるインク滴の軌跡についての説明図である。図8Bおよび図8Cは、ノズルが移動している状態(キャリッジ41が移動している状態)におけるインク滴の軌跡についての説明図である。なお、実際にはノズルから断続的にインクが吐出されることになるが、図8でのインク滴の数は、説明を簡単にするため、制限している。
図8Aでは、ノズルが停止している状態なので、インク滴は、このインク滴を吐出した時のノズルの位置の真下で紙に着弾する。ノズルから吐出されたインク滴の鉛直方向(紙に向かう方向)の速度(インク吐出速度)をViとし、ノズルから紙までの距離(ギャップ)をPGとすると、インク滴は、吐出されてから、時間PG/Viの後に、紙に着弾する。なお、インク滴が吐出されてから紙に着弾するまでの時間を『飛翔時間』と呼ぶことにする。また、インク吐出速度が基準となる速度(以下、基準インク吐出速度という)Visであり、ノズルから紙までの距離が基準となる距離(以下、基準距離という)PGsであるときのインク飛翔時間を『基準飛翔時間』と呼ぶことにする。
図8Bでは、キャリッジは、基準となる速度(以下、基準速度という)Vsで走査方向(紙面の左右方向)に移動している。キャリッジ41の速度がVsであると、ノズルも走査方向にVsの速度で移動している。一方、インク滴の鉛直方向の速度を基準インク吐出速度Visとし、ノズルから紙までの距離を基準距離PGsとすると、インク滴は、吐出されてから、基準飛翔時間経過後に、紙に着弾する。そうすると、インク滴は、慣性の法則により、このインク滴を吐出した時のノズルの位置から距離Vs×PGs/Visだけ走査方向にずれた位置で紙に着弾する。したがって、紙の所定の位置(以下、着弾目標位置という)にインク滴を着弾させるためには、ノズルが着弾目標位置から距離Vs×PGs/Visだけ手前に位置するタイミングで、ノズルからインク滴を吐出する必要がある。
本実施形態では、キャリッジ41が基準速度Vsで移動しているときに、着弾目標位置にインク滴を着弾させるために、ノズルがインク滴を吐出する位置を『基準位置』と呼ぶことにする。つまり、キャリッジ41が基準速度Vsで移動し、ノズルから紙までの距離が基準距離PGsであり、基準インク吐出速度Visでインク滴を吐出するときに、キャリッジ41が基準位置にくるタイミングでノズルからインク滴を吐出すれば、目標着弾位置にインク滴を着弾させ、紙の所定の位置にドットを形成することができる。本実施形態では、基準位置は、着弾目標位置からVs×PGs/Visだけ手前の位置として算出される。
図8Cでは、キャリッジ41が基準速度Vsよりも低速のVcで移動し、ノズルから紙までの距離PGが基準距離PGsよりも小さく、基準インク吐出速度Visよりも速いインク吐出速度Viでインク滴を吐出している。この場合、インク滴が着弾する位置は、インク滴を吐出した時のノズルの位置からVc×PG/Viだけ走査方向にずれた位置である。仮に、基準位置でインクを吐出すると、インク滴は、着弾目標位置よりも(Vs×PGs/Vis)−(Vc×PG/Vi)だけ手前に着弾する。したがって、着弾目標位置にインク滴を着弾させる(紙の所定の位置にドットを形成させる)ためには、ノズルが(Vs×PGs/Vis)−(Vc×PG/Vi)だけ基準位置を通り越えたタイミングで、ノズルからインク滴を吐出する必要がある。言いかえると、キャリッジ41が基準速度Vsよりも低速で移動し、ノズルから紙までの距離PGが基準距離PGsよりも小さく、基準インク吐出速度Visよりも速いインク吐出速度Viでインク滴を吐出する場合、着弾目標位置にインク滴を着弾させるには、インク滴を吐出するタイミングを、キャリッジ41が基準位置に到達してから所定の時間だけ遅延させる必要がある。
すなわち、本実施形態では、遅延させるタイミングを求めるときに、キャリッジの移動速度Vc、ノズルから紙までの距離PG及びインク吐出速度Viを考慮していることになる。
なお、予め設定する基準速度Vsが走査速度Vaよりも速ければ、走査領域における印刷の際にも、インク滴は紙の着弾目標位置よりも手前に着弾する。したがって、後述するインクの吐出のタイミングは、加減速領域だけでなく、走査領域についても適用することができる。
<遅延させるタイミングについて>
上記の通り、着弾目標位置にインク滴を着弾させるには、ノズルが基準位置を(Vs×PGs/Vis)−(Vc×PG/Vi)だけ通り越すような遅延したタイミングで、ノズルからインク滴を吐出する必要がある。そこで、本実施形態では、下記の通り、リニア式エンコーダ51のパルスENCの周期をn分割し、遅延量に相当するm段目を算出し、インク滴の吐出のタイミングを制御している。
図9Aは、リニア式エンコーダ51の出力信号の波形を示している。リニア式エンコーダ51から1周期分のパスルENCが出力されることは、キャリッジ41がリニアスケール511のスリットの間隔を移動することを意味する。例えば、リニアスケール511のスリット間隔が1/180インチであるときに、リニア式エンコーダ51から1周期分のパルス信号が出力されると、キャリッジ41が1/180インチ移動したことになる。つまり、この場合のリニア式エンコーダ51によるキャリッジ41の位置検出の解像度は、1/180インチである。
図9Bは、キャリッジ41が基準速度Vsで移動し、ノズルから紙までの距離が基準距離PGsであり、基準インク吐出速度Visでインク滴を吐出するときのヘッド駆動信号である。ヘッド21のノズルは、このヘッド駆動信号が入力されるタイミングに応じて、インクを吐出する。この場合のキャリッジ41は基準速度Vsで移動しているので、ヘッド駆動信号は、キャリッジ41が基準位置に到達したときに発せられる。なお、キャリッジ41の位置の検出はリニア式エンコーダ51の解像度の範囲内で行われているので、ヘッド駆動信号は、リニア式エンコーダ51のパルス信号の立ち上がりエッジと同じタイミングで発せられる。
図9Cは、キャリッジ41が速度Vc(<Vs)で移動し、ノズルから紙までの距離がPG(<PGs)であり、インク吐出速度がVi(≧Vis)であるときのヘッド駆動信号である。ヘッド21のノズルは、このヘッド駆動信号が入力されるタイミングに応じて、インクを吐出する。この場合のヘッド駆動信号は、キャリッジ41が基準位置に到達した後、遅延して発せられる。つまり、図9Cのヘッド駆動信号は、図9Bのヘッド駆動信号のタイミングと比較すると、遅延したタイミングで発せられている。本実施形態では、リニア式エンコーダ51のパルスENCの周期をn分割し、遅延量に相当するm段目を算出し、m段目に相当するタイミングでヘッド駆動信号を発するように制御している。
すなわち、まず、リニア式エンコーダ51のパルスENCの直前の周期Tをn分割している。1周期をn分割した場合、リニアスケール511のスリット間隔がλであると、1段がλ/nに相当する。例えば、1周期を128分割した場合、リニアスケール511のスリット間隔が1/180インチであると、1段が約1.1μmに相当する。なお、nは、制御ユニット60の計算の都合のため、2の累乗であることが望ましい。
次に、ヘッド駆動信号を遅延させるに必要な量が、何段目に相当するかを算出する。遅延量に相当するタイミングをm段目とすると、m=(補正距離)/(λ/n)となる。なお、補正距離は、上記の通り、(Vs×PGs/Vis)−(Vc×PG/Vi)である。つまり、mは、以下の式で算出される。
Figure 0004407397
ただし、mは整数にする必要があるので、上式でmが整数とならないときは、例えば切り下げ、四捨五入、又は切り上げ等を行い、mを整数にする。
そして、ヘッド駆動信号は、リニア式エンコーダ51のパルス信号の立ち上がりエッジからm段目に相当する時間になったら発せられる。すなわち、ヘッド駆動信号は、リニア式エンコーダ51のパルス信号の立ち上がりエッジからm段目に相当する遅延したタイミングで発せられる。これにより、ノズルが基準位置を(Vs×PGs/Vis)−(Vc×PG/Vi)だけ通り越すような遅延したタイミングで、ノズルからインク滴を吐出することができる。
上記の数1式からも分かる通り、キャリッジ41の速度Vcが小さいほど、大きく遅延させたタイミングでインクを吐出する。一方、速度Vcが大きいほど、小さく遅延させたタイミングでインクを吐出する。また、ノズルから紙までの距離PGが小さいほど、大きく遅延させたタイミングでインクを吐出する。一方、距離PGが大きいほど、小さく遅延させたタイミングでインクを吐出する。また、インク滴の鉛直方向の吐出速度Viが遅いほど、小さく遅延させたタイミングでインクを吐出する。一方、吐出速度Viが速いほど、大きく遅延させたタイミングでインクを吐出する。
本実施形態によれば、ノズルからのインクの吐出のタイミングが、キャリッジの移動速度Vc、ノズルから紙までの距離PG及びインク吐出速度Viに基づいて、基準位置から遅延したタイミングになるように制御されている。これにより、本実施形態のプリンタは、精密な印刷ができる。
なお、上述した実施形態では、説明を簡単にするため、インク滴の数を制限しているが、ノズルからインクが断続的に吐出される場合であっても、各インク滴の吐出のタイミングは、同様に制御されている。
===ノズルの配置と吐出タイミングとの関係===
<ノズルの配置について>
図10は、本実施形態のヘッド21に設けられたノズルの配置の説明図である。
ヘッド21の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。

4つのノズル群は、走査方向(キャリッジの移動方向)の異なる位置に設けられている。このため、あるノズル群のノズルは、他のノズル群のノズルに対して、走査方向の異なる位置にある。
なお、各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ)でそれぞれ整列している。本実施形態では、ノズルピッチは180dpi(1/180インチ)である。各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯180)。前述のギャップセンサ54は、紙送り方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
<各ノズルのインク吐出タイミングについて1>
図11Aは、本実施形態における各ノズル群の位置関係の説明図である。ここでは、説明を簡単にするため、ノズル群同士の間隔は、1画素の幅と同じとする(実際には、16画素又は54画素離れている)。
キャリッジ41は、図中の右から左に移動速度Vcにて移動する。ヘッド21は、各ノズル群のノズルからインクを吐出し、紙Sのインクを着弾させて、紙S上の画素にドットを形成する。ギャップセンサ54は、ヘッド21のノズル群よりも先に紙Sと対向し、紙Sまでの距離PGを検出する。
図11Bは、画素4に対してノズル群Yのノズルが基準位置にあるときの説明図である。各ノズル群は、キャリッジの移動方向(走査方向)に関して異なる位置にあるので、異なる位置で紙と対向する。ノズル群同士の間隔が画素の幅と同じとしているので、このとき、マゼンタインクノズル群Mのノズルは画素3に対して、シアンインクノズル群Mのノズルは画素2に対して、ブラックインクノズル群Kのノズルは画素1に対して、基準位置にある。
仮に、全ノズル群から、ギャップセンサ54の最新の検出結果PG4に基づく吐出タイミングにてインクが吐出されると、インク滴の着弾位置が目標着弾位置からずれることがある。例えば、同図において、イエローインクノズル群Yから吐出されたインクは、ギャップセンサ54の最新の検出結果PG4に基づく吐出タイミングにて吐出されれば、着弾目標位置である画素4に正確に着弾されるが、ブラックインクノズル群Kから吐出されたインクは、ギャップセンサ54の最新の検出結果PG4に基づく吐出タイミングにて吐出されると、着弾目標位置である画素1よりも図中右側にずれて着弾する。これは、ギャップセンサ54の最新の検出結果PG4よりも、画素1までの距離PG1が短いからである。
そこで、本実施形態では、異なる位置で検出されたそれぞれの距離PGに基づいて、各ノズル群のノズルからインクを吐出させ、それぞれの着弾目標位置にインク滴が着弾するようにしている。
まず、本実施形態では、CPU61は、走査方向の異なる位置で、紙までの距離PGをギャップセンサ54にそれぞれ検出させる。具体的には、CPU61は、各画素の位置でギャップセンサ54に距離PGを検出させ、検出結果を、画素の位置と関連付けてメモリ65に記憶する。なお、画素の位置と距離PGの検出結果とを関連付けた表を『PGテーブル』と呼ぶことにする。
図12Aの左の表は、PGテーブルの説明図である。図12AのPGテーブルは、図11Bの状態のときのものである。
CPU61は、メモリ65に記憶されたPGテーブルに基づいて、それぞれのノズル群のインク吐出タイミングを算出する。具体的には、図11Bの状態のとき、CPU61は、メモリ65から図12AのPGテーブルを読み出し、画素4に関連付けられた距離PG4に応じて、イエローインクノズル群Yのインク吐出タイミングを算出する。同様に、マゼンタインクノズル群Mのインク吐出タイミングは、画素3に対応付けられた距離PG3に応じて算出され、他のノズル群のインク吐出タイミングも同様に算出される。なお、既に説明した通り、インク吐出タイミングとして、遅延量に相当するタイミングが、各ノズル群毎に算出される。
そして、CPU61は、各ノズル群に対して算出されたそれぞれのインク吐出タイミングにて、各ノズル群のノズルからインク滴を吐出させる。この結果、図11Bの基準位置に達してから、所定の遅延量にてイエローインクノズル群Y(及びマゼンタインクノズル群M)のノズルからインク滴が吐出され、その後にシアンインクノズル群Cのノズルからインク滴が吐出され、ブラックインクノズル群Kのノズルからインク滴が吐出される。これにより、各ノズル群のノズルから吐出されたインク滴は、目標着弾位置となる画素にそれぞれ着弾する。
なお、キャリッジが移動する間、CPU61はPGテーブルを随時更新する。例えば、図12BのPGテーブルは、キャリッジが図11Bの状態から1画素分左に移動したときのものである。そして、CPU61は、読み出すデータを1画素分ずらし、各ノズル群のインク吐出タイミングをそれぞれ算出する。
<各ノズルのインク吐出タイミングについて2>
上記の説明では、ヘッド21のノズル群よりも先に、ギャップセンサ54が紙Sと対向し、紙Sまでの距離PGを検出している。しかし、双方向印刷を行う場合、必ずしもこのようにならない。
図13は、ギャップセンサ54よりも先に、ノズル群が紙Sと対向する様子の説明図である。このような場合、例えばブラックインクノズル群Kが画素8の基準位置に達したときに、画素8における紙までの距離が検出されていないので、インク吐出タイミングを算出することができない。
そこで、キャリッジ41が図中の右から左に移動するときに(図11A参照)、CPU61は、全ての画素の位置について検出結果を関連付けて、PGテーブルとしてメモリ65に記憶する。そして、キャリッジ41が図中の左から右に移動するときに(図13参照)、CPU61は、メモリに記憶されたPGテーブルを読み出して、各ノズル群のインク吐出タイミングを算出する。
このようにすれば、ギャップセンサ54よりも先にノズル群が紙Sと対向しても、CPU61は、各ノズル群における紙までのそれぞれの距離に応じて、それぞれインク吐出タイミングを算出できる。
<各ノズルのインク吐出タイミングについて3>
上記の説明では、同じノズル群のノズルは紙までの距離PGが同じであることを想定しているので、同じノズル群のノズルのインク吐出タイミングは同じになる。しかし、これに限られるものではない。例えば、同じノズル群であっても、異なる距離PGに基づき異なるインク吐出タイミングになっても良い。
図14A〜図14Eは、約1/4インチで紙送りを行う印刷の説明図である。本実施形態では、180個のノズルが1/180インチのノズルピッチで並んでいるので(図10参照)、この印刷時の紙送り量は、ノズル群の長さの約1/4である。このような印刷では、ある印刷領域に注目すると、ヘッドが4回通過して、その印刷領域の印刷が完了する。図中のノズル群を表す長方形のうち黒く塗られている部分は、移動中にその部分にあるノズルがインクを吐出することを示している。
図14Aは、最初の印刷動作の説明図である。まず、CPU61は、搬送ユニット10に紙Sを紙送り方向に搬送させ、紙Sとヘッド21を図に示す位置関係にする。そして、CPU61は、CRモータ42を駆動してキャリッジを右から左へ(往方向に)移動させ、ヘッド21を図中の矢印の方向に移動させる。この場合、各ノズル群が第1印刷領域を印刷するよりも先に、ギャップセンサ54が紙Sまでの距離を検出できる。そこで、既に説明した方法により(図12A・図12B参照)、CPU61は、紙S上の画素の位置(キャリッジの移動方向の位置)とギャップセンサ54の検出結果とを対応づけた第1PGテーブルを作成し、この第1PGテーブルに基づいて、各ノズル群の紙送り方向上流側1/4のノズル(ノズル♯136〜ノズル♯180)からインクを吐出する。これにより、紙S上の第1印刷領域が印刷される。
図14Bは、2回目の印刷動作の説明図である。1回目の印刷動作後、CPU61は、約1/4インチにて紙Sを搬送させ、紙Sとヘッド21を図に示す位置関係にする。そして、キャリッジが左から右へ(復方向に)移動するとき、CPU61は、既にメモリに記憶されている第1PGテーブルに基づいて、各ノズル群の紙送り方向上流側半分のノズル(ノズル♯91〜ノズル♯180)からインクを吐出する。これにより、紙S上の第1印刷領域及び第2印刷領域が印刷される。
図14Cは、3回目の印刷動作の説明図である。3回目の印刷動作では、各ノズル群が第1印刷領域を印刷するよりも先に、ギャップセンサ54が紙Sまでの距離を検出できる。そこで、CPU61は、紙S上の画素の位置(キャリッジの移動方向の位置)とギャップセンサ54の検出結果とを対応づけた第2PGテーブルを作成し、この第2PGテーブルに基づいて、各ノズル群の紙送り方向上流側1/4のノズル(ノズル♯136〜ノズル♯180)からインクを吐出する。一方、最初の印刷動作のときに第1印刷領域における紙までの距離PGが既に検出されているので、第1印刷領域を印刷するノズル(ノズル♯46〜ノズル♯90)のインク吐出タイミングは、第1PGテーブルに基づいて算出される。第2印刷領域を印刷するノズル(ノズル♯91〜ノズル♯135)のインク吐出タイミングは、第1PGテーブルと第2PGテーブルのどちらを用いて算出されても良い。但し、後述のメモリの記憶領域を考慮すると、第2PGテーブルを用いる方が望ましい。
図14Dは、4回目の印刷動作の説明図である。図に示す通り、第1印刷領域を印刷するノズル(ノズル♯1〜ノズル♯45)のインク吐出タイミングは、メモリに記憶されている第1PGテーブルに基づいて算出される。第1印刷領域〜第3印刷領域を印刷するノズル(ノズル♯46〜ノズル♯180)のインク吐出タイミングは、メモリに記憶されている第2PGテーブルに基づいて算出される。なお、4回目の印刷動作が終われば、第1印刷領域の印刷は完了する。
図14Eは、5回目の印刷動作の説明図である。3回目の印刷動作では、CPU61は、第3PGテーブルを作成しつつ、この第3PGテーブルに基づいて第4印刷領域と第5印刷領域を印刷するときのインク吐出タイミングを算出する。5回目の印刷動作では、もはや第1PGテーブルは用いられないので、メモリ容量を削減するため、第3PGテーブルは、第1PGテーブルを記憶するメモリの記憶領域に上書き記録される。
本実施形態では、ギャップセンサ54が紙送り方向上流側に設けられているので、所定の印刷領域に印刷を行う前に、その印刷領域を印刷するときのインク吐出タイミングの算出に用いられるPGテーブルを作成することができる。仮に、ギャップセンサ54がノズル♯1よりも紙送り方向下流側に設けられていたら、第1印刷領域を印刷するときに第1PGテーブルを作成することができなくなる。
また、本実施形態では、同じノズル群のノズルであっても、インク吐出タイミングが異なることがある。例えば、図14Eでは、ノズル♯1のインク吐出タイミングは第2PGテーブルに基づき算出されるが、ノズル♯180のインク吐出タイミングは第3PGテーブルに基づき算出される。これにより、各ノズルから吐出されたインク滴が、正確に目標着弾位置に着弾する。
===コンピュータシステム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例であるコンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図15は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図16は、図15に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、記録媒体であるフレキシブルディスクFDやCD−ROM等に記録され、読取装置1110により読みこまれる。また、コンピュータプログラムは、インターネット等の通信回線を介して、コンピュータシステム1000にダウンロードされるようにしても良い。
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60のメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、このコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
<n分割する周期について>
前述の実施形態によれば、リニア式エンコーダ51のパルスENCの直前の周期Tをn分割している。しかし、基準とする周期Tは、直前のパルスの周期とすることに限られるものではない。例えば、2つ前のパルスの周期に基づいても良い。このようにすれば、遅延するタイミングを計算する時間を得ることができる。また、直前の複数のパルスの周期を平均したものを基準としても良い。また、その他の方法によって基準となる周期Tを決定しても良い。
<キャリッジの速度の検出について>
前述の実施形態によれば、キャリッジの速度は、リニア式エンコーダ51によって検出されていた。しかし、キャリッジの速度の検出は、リニア式エンコーダ51を用いるものに限られるものではない。例えば、CPU61やDCユニット66からCRモータドライブに与えられる駆動指令に基づいて、キャリッジの速度を検出しても良い。
<インクの速度Viの検出について>
前述の実施形態によれば、インクの速度Viは、吐出するインクの量によって、検出されていた。しかし、インクの速度の検出は、これに限られるものではない。例えば、環境温度の変化に応じてインクの粘度が変化してインクの速度Viも変わるので、温度に基づいて、インクの速度を検出しても良い。この場合、インクの速度Viと温度との関係に関する情報をテーブルとしてメモリ65に記憶しておくのが良い。
また、印刷モードによって吐出インク量が異なるならば、ユーザがインターフェースによって選択した印刷モードに基づいて、インクの速度Viを検出しても良い。
<ギャップセンサについて>
前述の実施形態によれば、ギャップセンサ54は、1つの発光部と2つの受光部とを有しており、この構成によってノズルから紙Sまでの距離PGを検出していた。しかし、ギャップセンサの構成は、これに限られるものではない。例えば、2つの発光部と1つの受光部とを有するセンサであっても、2つの発光部での発光を切りかえることにより、ノズルから紙Sまでの距離PGを検出することができる。
また、前述の実施形態によれば、発光部から発せられた光のうち、紙Sで正反射した光を受光部で検出していたが、紙Sで拡散した光を検出しても良い。
また、その他の方法によって、ノズルから紙Sまでの距離PGを検出しても良いことは言うまでもない。
<ノズルについて>
前述の実施形態によれば、ノズルはヘッド21に設けられ、ヘッド21はキャリッジ41に設けられていたので、ノズルはキャリッジ41と一体的に設けられていた。しかし、ノズルやヘッド21の構成は、これに限られるものではない。例えば、ノズルやヘッドが、カートリッジ48(図2参照)と一体的に設けられ、キャリッジ41に対して着脱可能であっても良い。
本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。 本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。 本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。 リニア式エンコーダの構成の説明図である。 リニア式エンコーダの出力信号の波形を示すタイミングチャートである。 ギャップセンサの構成の説明図である。 キャリッジの移動速度の時間変化を示す図である。 インク滴の軌跡についての説明図である。 インクの吐出のタイミングの説明図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 図11Aは、本実施形態における各ノズル群の位置関係の説明図である。図11Bは、画素4に対してノズル群Yのノズルが基準位置にあるときの説明図である。 図12Aは、図11Bの状態のときのPGテーブルの説明図である。図12Bは、図11Bの状態からキャリッジが1画素分左に移動したときのPGテーブルの説明図である。 ギャップセンサ54よりも先に、ノズル群が紙Sと対向する様子の説明図である。 図14A〜図14Eは、約1/4インチで紙送りを行う印刷の説明図である。 コンピュータシステムの外観構成を示す説明図である。 コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 紙搬送ユニット
11A 給紙挿入口
11B 排紙口
12 給紙モータ
13 給紙ローラ
14 プラテン
15 紙送りモータ(PFモータ)
16 紙送りモータドライバ(PFモータドライバ)
17A 紙送りローラ
17B 排紙ローラ
18A、18B フリーローラ
19A、19B、19C 歯車
20 インク吐出ユニット
21 ヘッド
22 ヘッドドライバ
30 クリーニングユニット
31 ポンプ装置
32 ポンプモータ
33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット
41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ
45 タイミングベルト
46 ガイドレール
50 計測器群
51 リニア式エンコーダ
511 リニアスケール
512 検出部
512A 発光ダイオード
512B コリメータレンズ
512C 検出処理部
512D フォトダイオード
512E 信号処理回路
512F コンパレータ
52 ロータリー式エンコーダ
53 紙検出センサ
60 制御ユニット
61 CPU
62 タイマ
63 インターフェース部
64 ASIC
65 メモリ
66 DCコントローラ
67 ホストコンピュータ

Claims (5)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    移動方向に移動し、インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル群を移動させるキャリッジと、
    媒体までの距離を検出し、前記ノズルとともに移動可能なセンサと、
    記センサに前記距離を検出させ、検出結果に応じたタイミングで前記ノズルからインクを吐出させるコントローラと
    を備え
    前記コントローラは、
    移動する前記複数のノズルからインクを吐出する吐出動作と、前記ノズル群の前記搬送方向の長さよりも短い搬送量で前記媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返させるとともに、
    第1吐出動作の際に前記センサの検出結果を第1結果として記憶し、前記第1吐出動作とは別の第2吐出動作の際に前記センサの検出結果を第2結果として記憶し、
    ある吐出動作の際に、あるノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第1結果に基づいて制御し、別のノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第2結果に基づいて制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記キャリッジは、前記移動方向の異なる位置に設けられた複数のノズル群を移動させ、
    前記コントローラは、前記移動方向の異なる位置で前記センサに前記距離を検出させ、前記複数のノズル群から、それぞれ異なる位置で検出された前記距離に基づいて、それぞれインクを吐出させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記センサに検出された前記距離を前記位置に関連付けて記憶するメモリを更に備えることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記キャリッジは、往復移動可能であり、
    前記キャリッジが往方向に移動するときに、前記コントローラは、前記センサに前記距離を検出させ、検出された前記距離を前記位置に関連付けて前記メモリに記憶し、検出された前記距離に基づいて前記ノズルからインクを吐出させ、
    前記キャリッジが復方向に移動するときに、前記コントローラは、前記メモリから前記距離を読み出し、前記メモリから読み出された前記距離に基づいて前記ノズルからインクを吐出させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、移動方向に移動し、インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル群を移動させるキャリッジと、媒体までの距離を検出し、前記ノズルとともに移動可能なセンサと、を備え、前記センサに前記距離を検出させ、検出結果に応じたタイミングで前記ノズルからインクを吐出させる印刷装置の印刷方法であって、
    移動する前記複数のノズルからインクを吐出する吐出動作と、前記ノズル群の前記搬送方向の長さよりも短い搬送量で前記媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返すとともに、
    第1吐出動作の際に前記センサの検出結果を第1結果として記憶し、前記第1吐出動作とは別の第2吐出動作の際に前記センサの検出結果を第2結果として記憶し、
    ある吐出動作の際に、あるノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第1結果に基づいて制御し、別のノズルからの前記インクの吐出のタイミングを前記第2結果に基づいて制御する
    ことを特徴とする印刷方法。
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