JP2012176554A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】波打ちが生じている用紙に対する液体の吐出タイミングをより適正に調整する。
【解決手段】基準飛翔時間Tfoとキャリッジ速度Vcとを乗じることにより基準飛翔時間Tf0間の水平方向のインク滴の到達距離Laを算出し(S320,330)、算出された到達距離Laを用いて目標着弾位置Anの位置Xaを設定する(S340)。そして、前パスで測定されたヘッド用紙間距離テーブルを参照して位置Xaにおけるヘッド用紙間距離Gpを取得して実飛翔時間Taを算出し(S350,360)、算出した実飛翔時間Taと基準飛翔時間Tf0との差分を補正時間Twnとして算出して出力し(S370,380)、出力された補正時間Twnの分だけインク滴を吐出する吐出タイミングを遅らせる。これにより、目標着弾位置Anにおけるヘッド用紙間距離Gpを精度よく取得してより正確な補正時間Twnに基づいて吐出タイミングを調整することができる。
【選択図】図7
【解決手段】基準飛翔時間Tfoとキャリッジ速度Vcとを乗じることにより基準飛翔時間Tf0間の水平方向のインク滴の到達距離Laを算出し(S320,330)、算出された到達距離Laを用いて目標着弾位置Anの位置Xaを設定する(S340)。そして、前パスで測定されたヘッド用紙間距離テーブルを参照して位置Xaにおけるヘッド用紙間距離Gpを取得して実飛翔時間Taを算出し(S350,360)、算出した実飛翔時間Taと基準飛翔時間Tf0との差分を補正時間Twnとして算出して出力し(S370,380)、出力された補正時間Twnの分だけインク滴を吐出する吐出タイミングを遅らせる。これにより、目標着弾位置Anにおけるヘッド用紙間距離Gpを精度よく取得してより正確な補正時間Twnに基づいて吐出タイミングを調整することができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、液体を吐出する吐出ヘッドを搭載したキャリッジを備え、パス毎に用紙を所定量ずつ搬送すると共に該搬送の方向と直交する方向に前記キャリッジを移動させながら前記吐出ヘッドから前記用紙に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、この種の画像形成装置としては、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを移動させながら印刷ヘッドのノズルからインク滴を吐出して印刷を行なうインクジェットプリンターにおいて、インク滴を吐出するためにノズルを駆動してから用紙にインク滴が着弾するまでの着弾時間を算出し、算出した着弾時間に基づいて吐出タイミングを調整するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、ノズルのインク吐出面から用紙までの距離を一定値として着弾時間を算出するものとしている。
ここで、インクの吸収により用紙が膨潤することによる波打ちいわゆるコックリングが生じた場合には、ノズルのインク吐出面から用紙までの距離は用紙の各位置におけるコックリングの状態によって異なるものとなる。このため、上述した装置のようにインク吐出面から用紙までの距離を一定値とするものにおいては、着弾時間を正しく算出することができず、吐出タイミングを適正に調整することが困難となってしまう。
本発明の画像形成装置は、波打ちが生じている用紙に対する液体の吐出タイミングをより適正に調整することを主目的とする。
本発明の画像形成装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像形成装置は、
液滴を吐出する吐出ヘッドを搭載したキャリッジを備え、パス毎に載置台上の用紙を所定量ずつ搬送すると共に該搬送の方向と直交する主走査方向に前記キャリッジを移動させながら前記吐出ヘッドから前記用紙に液体を吐出することにより複数のドットを画像として形成する画像形成装置であって、
データを記憶する記憶手段と、
前記キャリッジに搭載され、前記用紙の一端から他端までの各位置において前記吐出ヘッドから前記用紙までの距離である用紙間距離を前記キャリッジの移動に伴って検出し、前記各位置と対応付けて前記記憶手段に記憶させる用紙間距離検出手段と、
前記主走査方向に移動するキャリッジの速度を検出するキャリッジ速度検出手段と、
前記キャリッジの移動に伴う前記吐出ヘッドの位置を検出するヘッド位置検出手段と、
前記キャリッジが前記用紙の一端から他端に移動するまで、前記画像を形成するための画像データと前記検出されるキャリッジ速度とに基づいて前記吐出ヘッドから液滴を吐出するタイミングの基準となる基準信号を繰り返し生成して出力する基準信号出力手段と、
前記基準信号が入力されたとき、前記吐出ヘッドから吐出される液滴が前記用紙間距離の基準である基準用紙間距離を飛翔するのに要する基準所要時間と前記検出されるキャリッジの速度とを乗じることにより前記主走査方向における液滴の飛翔距離を算出すると共に前記基準信号が入力されたときに前記検出されている前記吐出ヘッドの位置と前記算出した飛翔距離とに基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から前記設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、該取得した用紙間距離と前記基準用紙間距離との差分に基づいて前記基準信号のタイミングを補正した補正信号を生成して出力する補正信号出力手段と、
該出力された補正信号に基づくタイミングで前記吐出ヘッドから液滴が吐出されるよう該吐出ヘッドを駆動する駆動手段と
を備えることを要旨とする。
液滴を吐出する吐出ヘッドを搭載したキャリッジを備え、パス毎に載置台上の用紙を所定量ずつ搬送すると共に該搬送の方向と直交する主走査方向に前記キャリッジを移動させながら前記吐出ヘッドから前記用紙に液体を吐出することにより複数のドットを画像として形成する画像形成装置であって、
データを記憶する記憶手段と、
前記キャリッジに搭載され、前記用紙の一端から他端までの各位置において前記吐出ヘッドから前記用紙までの距離である用紙間距離を前記キャリッジの移動に伴って検出し、前記各位置と対応付けて前記記憶手段に記憶させる用紙間距離検出手段と、
前記主走査方向に移動するキャリッジの速度を検出するキャリッジ速度検出手段と、
前記キャリッジの移動に伴う前記吐出ヘッドの位置を検出するヘッド位置検出手段と、
前記キャリッジが前記用紙の一端から他端に移動するまで、前記画像を形成するための画像データと前記検出されるキャリッジ速度とに基づいて前記吐出ヘッドから液滴を吐出するタイミングの基準となる基準信号を繰り返し生成して出力する基準信号出力手段と、
前記基準信号が入力されたとき、前記吐出ヘッドから吐出される液滴が前記用紙間距離の基準である基準用紙間距離を飛翔するのに要する基準所要時間と前記検出されるキャリッジの速度とを乗じることにより前記主走査方向における液滴の飛翔距離を算出すると共に前記基準信号が入力されたときに前記検出されている前記吐出ヘッドの位置と前記算出した飛翔距離とに基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から前記設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、該取得した用紙間距離と前記基準用紙間距離との差分に基づいて前記基準信号のタイミングを補正した補正信号を生成して出力する補正信号出力手段と、
該出力された補正信号に基づくタイミングで前記吐出ヘッドから液滴が吐出されるよう該吐出ヘッドを駆動する駆動手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の画像形成装置では、吐出ヘッドから液滴を吐出するタイミングの基準となる基準信号が入力されたときに、吐出ヘッドから吐出される液滴が用紙間距離の基準である基準用紙間距離を飛翔するのに要する基準所要時間と検出されるキャリッジの速度とを乗じることにより主走査方向における液滴の飛翔距離を算出すると共に基準信号が入力されたときに検出されている吐出ヘッドの位置と算出した飛翔距離とに基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、取得した用紙間距離と基準用紙間距離との差分に基づいて基準信号のタイミングを補正した補正信号を生成して出力し、出力した補正信号に基づくタイミングで吐出ヘッドから液滴が吐出されるよう吐出ヘッドを駆動する。これにより、キャリッジ速度を反映させて液滴の基準着弾位置を設定するから、基準着弾位置における用紙間距離に基づいて基準信号のタイミングを精度よく補正した補正信号を生成することができる。この結果、用紙に波打ちが生じている場合に、より適切に吐出タイミングを調整することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記補正信号出力手段は、前記取得した用紙間距離を液滴が飛翔するのに要する所要時間と前記基準所要時間との差分の時間だけ前記基準信号のタイミングを遅らせることにより前記補正信号を生成する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理で補正信号を精度よく生成することができる。
さらに、前記吐出ヘッドが主走査方向に並んだ複数の吐出ノズルを有する本発明の画像形成装置において、前記基準信号出力手段は、前記複数の吐出ノズルよりも前記主走査方向の前方側の位置に定めた吐出基準に対して前記基準信号を生成する手段であり、前記ヘッド位置検出手段は、前記吐出ヘッドの位置として前記吐出基準の位置を検出する手段であり、前記出力される基準信号を逓倍した逓倍パルス信号を生成して出力する逓倍パルス信号出力手段と、前記基準信号を入力すると共に前記逓倍パルス信号を入力し、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に、前記基準信号が入力されてからの前記逓倍パルス信号のパルス数が前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に相当するパルス数に至る度に、液滴を吐出するタイミングの個別の基準信号である個別基準信号をそれぞれ生成して繰り返し出力する個別基準信号出力手段とを備え、前記補正信号出力手段は、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に、前記基準信号に代えて前記個別基準信号が入力されたときに、前記算出した主走査方向の液滴の飛翔距離と前記検出されている吐出ヘッドの位置とに加えて前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から前記設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、該取得した用紙間距離と前記基準用紙間距離との差分に基づいて前記個別基準信号のタイミングを補正した個別の補正信号を生成して出力する手段であり、前記駆動手段は、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に前記出力された個別の補正信号に基づくタイミングで液滴が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動する手段であるものとすることもできる。こうすれば、主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に、個別基準信号を用いて基準着弾位置をそれぞれ設定して用紙間距離を精度よく取得することができる。これにより、主走査方向に並んだ複数の吐出ノズルに対して吐出基準を用いた一つの基準信号を出力するものにおいて、用紙に波打ちが生じている場合に各吐出ノズルにおける吐出タイミングをより適切に調整することができる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記補正信号出力手段は、前記取得した用紙間距離を液滴が飛翔するのに要する所要時間と前記基準所要時間との差分の時間だけ前記個別基準信号のタイミングを遅らせることにより前記個別の補正信号を生成する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理で補正信号を精度よく生成することができる。これらの態様の本発明の画像形成装置において、前記個別基準信号出力手段は、前記キャリッジが前記用紙の一端からの移動を開始して前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に相当する数の前記基準信号をパスしてから、前記個別基準信号を出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、不要な個別基準信号の出力を省略することができる。
そして、本発明の画像形成装置において、前記用紙間距離取得手段は、各パス毎に前記用紙間距離を取得して前記記憶手段に記憶させる手段であり、前記補正信号出力手段は、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分として前パスでの検出分を次パスにおける信号生成に用いる手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確な用紙間距離を用いてさらに精度のよい補正を行なうことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記補正信号出力手段は、前記補正信号出力手段は、前記基準用紙間距離として前記載置台の基準面に前記用紙の厚みを加味した基準用紙面と前記吐出ヘッドとの間の距離を用いる手段であるものとすることもできる。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図であり、図2は印刷ヘッド24の電気的接続を表す説明図であり、図3は、タイミング調整回路80の構成を示すブロック図である。本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、紙送りモーター33による紙送りローラー35の駆動により用紙Pを図中搬送方向に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン40上に搬送された用紙Pに印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なうプリンター機構21と、インクジェットプリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備える。
プリンター機構21は、メカフレーム21aの右側に配置されたキャリッジモーター34aと、メカフレーム21aの左側に配置された従動ローラー34bと、キャリッジモーター34aと従動ローラー34bとに架設されたキャリッジベルト32と、キャリッジモーター34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、このキャリッジ22に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のCMYKの各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ26と、インクカートリッジ26からインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、印刷ヘッド24に取り付けられプラテン40上の用紙Pの左右端を検出するPW(Paper Width)検出器50とを備える。なお、キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の移動に伴ってパルス状の信号を出力するリニア式エンコーダー36が配置されており、このリニア式エンコーダー36によりキャリッジ22のポジションが管理されている。
印刷ヘッド24は、図2に示すように、CMYKのノズル23C,23M,23Y,23Kが各色毎に複数個(本実施形態では、180個)ずつ1列に配置された4列のノズル列43C,43M,43Y,43Kが形成されたノズルプレート27と、このノズルプレート27と共にノズル23C,23M,23Y,23Kにそれぞれ連通するインク室29を形成するキャビティプレート25と、インク室29の上壁をなすセラミック製(例えばジルコニアセラミック製)の振動板49と、この振動板49の上面に貼り付けられた圧電素子48(例えばチタン酸ジルコン酸鉛など)と、ヘッド駆動用基板30上に形成され圧電素子48に駆動信号を出力する駆動回路としてのマスク回路47とを備える。この印刷ヘッド24では、マスク回路47から圧電素子48に電圧を印加して圧電素子48でインク室29の上壁を押し下げることにより、インクを加圧してインク滴を吐出する。ここで、ノズル23C,23M,23Y,23Kのすべてをノズル23と総称し、ノズル列43C,43M,43Y,43Kのすべてをノズル列43と総称する。以下、印刷ヘッド24の駆動についてブラック(K)用のノズル23Kを用いて説明する。なお、ブラック(K)以外の他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列43C,43M,43Yについても上記ノズル23Kやノズル列43Kと同様である。
マスク回路47は、原信号生成回路78により生成された原信号ODRVをタイミング調整回路80から出力されたタイミング信号Tnに従って原信号生成回路78から入力すると共に印刷信号PRTmを入力し、入力した原信号ODRVと印刷信号PRTmとに基づいて駆動信号DRVmを生成して圧電素子48に出力する。なお、印刷信号PRTmや駆動信号DRVmの末尾のmは、ノズル列43Kに含まれる各ノズル23Kを特定するための番号であり、本実施形態では、ノズル数を180個としたから、mは値1から値180のいずれかの整数値となる。また、タイミング信号Tnの末尾のnは、ノズル列43を特定するための番号であり、本実施形態では、ノズル列43C,43M,43Y,43Kの順に値1から番号を割り当てるものとし、nは値1から値4のいずれかの整数値となる。原信号生成回路78は、原信号ODRVとして1画素分の区間内(キャリッジ30が1画素の区間を横切る時間内)において第1のパルスP1と第2のパルスP2と第3のパルスP3の3つのパルスを繰り返し単位とした信号をマスク回路47に出力する。この原信号ODRVを入力したマスク回路47は、別途入力した印刷信号PRTmに基づいて原信号ODRVに含まれる3つのパルスのうち不要なパルスをマスクすることにより必要なパルスのみを駆動信号DRVmとしてノズル23Kの圧電素子48に出力する。このとき、駆動信号DRVmとして第1パルスP1のみが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出されて用紙Sには小さいサイズのドット(小ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出されて用紙Sには中サイズのドット(中ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出されて用紙Sには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、インクジェットプリンター20では、一画素区間において吐出されるインク量を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することができる。
タイミング調整回路80は、処理の詳細については後述するが、コントローラー70により生成されるインクの吐出タイミング信号(Pulse Timing Signal,本発明の基準信号に相当し、以下PTSとする)を入力し、入力したPTSに基づいて原信号生成回路78からマスク回路47への原信号ODRVの出力タイミングをずらすための信号を出力する回路として構成されている。このタイミング調整回路80は、図3に示すように、入力したPTSに基づいて各ノズル列43に対する吐出タイミングであるPTS’n(本発明の個別の基準信号に相当)を出力するためのPTS’設定部80aと、出力されたPTS’nにさらに補正を加えて原信号生成回路78にタイミング信号Tn(本発明の個別の補正信号に相当)を出力するためのタイミング信号出力部80bとに分けることができる。
ここで、図4は、コントローラー70により生成されるPTSのイメージを示す説明図である。PTSは、図4に示すように、キャリッジ26が図中右方向に移動する場合には、キャリッジ26の移動方向の先端側となる印刷ヘッド24の右端をPTSの仮想的な基準(PTS基準位置とする)として定めて、そのPTS基準位置に対するインクの吐出タイミング指令としてコントローラー70により生成される周期的な信号である。なお、図示は省略したが、キャリッジ26が左方向に移動する場合には、印刷ヘッド24の左端をPTS基準位置として定めてPTSが生成される。ここで、PTSが出力される距離の間隔である距離間隔Lptsは、インクの吐出により形成されるドットの密度(dpi)に応じて定まる固定値である。このため、生成されるPTSは、キャリッジ22の速度であるキャリッジ速度Vcに応じたものとなり、キャリッジ速度Vcが速くなれば短い時間間隔となり、キャリッジ速度Vcが遅くなれば長い時間間隔となる。また、PTSを仮想的なPTS基準位置に対する吐出タイミングとしたから、その基準位置と実際にインクを吐出するノズル列43C,43M,43Y,43Kとの距離L1,L2,L3,L4(まとめてノズル列基準間距離Lnとする)に応じて、各ノズル列43に対する個別の吐出タイミングであるPTS’nを設定する必要がある。なお、個々のノズル23毎に異なる吐出タイミングとすることもできるが、本実施形態では、説明の便宜上、1つのノズル列43は同じ吐出タイミング(PTS’n)に従うものとした。このため、PTS’nとしては、ノズル列43の数に応じてPTS’1〜4となる。なお、以下の説明では、PTS’nを単にPTS’とする。また、印刷ヘッド22から吐出されるインク滴は、プラテン40の製造誤差や変形,用紙Pの波打ち(コックリング)などによる印刷ヘッド22と用紙Pとの間の距離(ヘッド用紙間距離Gpとする)の変動やキャリッジ速度Vcの変化などによって、その着弾位置にずれが生じることがある。タイミング調整回路80は、各ノズル列43に対するPTS’を生成し、さらに、インク滴の着弾位置のずれが抑制されるよう調整した上で、タイミング信号Tnを出力するものであり、以下、構成の概要について説明する。
PTS’設定部80aは、図3に示すように、その主要な構成として、コントローラー70からのPTSをサンプリングして出力するサンプリング部(Sampling)81と、サンプリング部81から出力されるPTSの時間間隔であるサイクルタイムを計測して時間間隔Tptsとして出力するサイクルタイムカウンター(Cycletime counter)82と、サイクルタイムカウンター82から出力された時間間隔Tptsを値Mで除した(1/Mとした)値を出力するM除算部83と、M除算部83から出力された値を単位パルスとしてPTSをM逓倍したパルス信号(M−PTSとする(図4の拡大図参照))を出力するM逓倍パルス生成部(M Pulse generator)84と、サンプリング部81からのPTSとM逓倍パルス生成部84からのM−PTSとを入力しPTSが入力される度にM−PTSにおける先頭からSj個目のパルスをカウントして信号を出力するSjカウンター(Sj counter)85と、Sjカウンター85から入力された信号を所定数Siだけスキップした以降に信号が入力される度に上述したPTS’を出力するPTSスキッピング(Initial PTS skipping)86とを備える。サイクルタイムカウンター82は、PTSが入力されると、前回入力されたPTSとのサイクルタイムを算出してPTSの時間間隔Tptsとして出力する。上述したように、PTSは、キャリッジ速度Vcに応じたものであるから、時間間隔Tptsはキャリッジ速度Vcが反映されたものとなる。このため、M逓倍パルス生成部84からのM−PTSもキャリッジ速度Vcが反映されたものとなる。なお、Mレジスター(M reg.)83aにはM除算部83で用いられる値Mが記憶され、フェーズデータレジスター(Phase data Sj reg.)85aにはSjカウンター85で用いられる値Sjが記憶され、スキップデータレジスター(Skip data Si reg.)86aにはPTSスキッピング86で用いられる所定数Siが記憶されている。また、Sjカウンター85やPTSスキッピング86,フェーズデータレジスター85a,スキップデータレジスター86aは、PTS’の出力数であるノズル列43の数に応じて4つずつ備えるものとし、図3ではその一部を図示した。
また、タイミング信号出力部80bは、図3に示すように、その主要な構成として、サンプリング部81からのPTSが入力される度にPTS基準位置の主走査方向(X方向)における位置をカウントして位置X0(t)として出力するポジションカウンター(Position Counter)91と、サイクルタイムカウンター82から出力された時間間隔TptsとPTSの距離間隔Lptsとに基づいてキャリッジ速度Vcを演算するキャリッジ速度演算部(Vc calculater)92と、RAM74に登録される後述するヘッド用紙間距離テーブル(Gpテーブルとする)74aからヘッド用紙間距離Gpを読み出し可能に構成されポジションカウンター91からの位置X0(t)やキャリッジ速度演算部92からのキャリッジ速度Vcを入力して吐出タイミングの補正時間Twnを演算する補正時間演算部(Twn calculater)93と、計時するシステムタイマー(System timer)94と、補正時間演算部93からの指令に応じてシステムタイマー94により計時される時刻であるシステムタイマー値T(System time T)を保持すると共に保持したシステムタイマー値Tに補正時間演算部93から出力される補正時間Twnを加算して時刻(T+Twn)を出力するタイムデータ演算部(Timedata calculater)95と、タイムデータ演算部95により演算された時刻(T+Twn)を先入れ先出し方式で格納するタイムデータFIFO(Timedata FIFO)96と、システムタイマー94のシステムタイマー値TとタイムデータFIFO96から出力される時刻(T+Twn)とを比較して両者が一致するときにタイミング信号Tnを原信号生成回路78に出力する比較部(Compare)97とを備える。タイムデータFIFO96は、PTSスキッピング86からの信号を書込クロック信号(WCK)として用いてタイムデータ演算部95から出力される時刻(T+Twn)を書き込んで格納し、比較部98からの信号を読出クロック信号(RCK)として用いて先頭の時刻(T+Twn)を読み出して比較部98へ出力する。なお、Lptsレジスター(Lpts reg.)92aにはキャリッジ速度演算部92で用いられる距離間隔Lptsが記憶され、Gp0/Vf0/Lnレジスター(Gp0/Vf0/Ln reg.)93aには補正時間演算部93で用いられるヘッド用紙間距離Gpの基準となる後述する基準距離Gp0やインク滴の飛翔速度Vf0,ノズル列基準間距離Lnが記憶されている。また、タイムデータ演算部95やタイムデータFIFO96,比較部98は、PTS’の出力数であるノズル列43の数に応じて4つずつ備えるものとし、図3ではその一部を図示した。
PW検出器50は、図1に示すように、発光素子52(例えば発光ダイオードなど)と受光素子54(例えばフォトトランジスターなど)とを備える光センサーとして構成されており、高さ方向における受発光位置が印刷ヘッド24の下面(ノズルプレート27の表面)と同じ位置となるようキャリッジ22に取り付けられる。そして、発光素子52から発光されて用紙Pで反射された光を受光素子54で受光することにより、光量に応じた大きさの電圧の電気信号に変換する。このPW検出器50では、プラテン40と用紙Pとでは光の反射率が異なるから、印刷ヘッド24(キャリッジ22)の主走査方向の往復動に伴って用紙Pを横切るよう移動することにより、用紙Pの左右端を検出することができる。また、印刷ヘッド24(ノズルプレート27の表面)から用紙Pまでの距離の長短によっても反射光の強さが異なるため、異なる電圧の信号を出力することになる。これにより、PW検出器50では、ヘッド用紙間距離Gpも検出することができる。ここで、図5は、ヘッド用紙間距離Gpの一例を示す説明図である。図示するように、ヘッド用紙間距離Gpは、用紙Pのコックリングなどの波打ちにより各位置によって大きくなったり小さくなったりするが、いずれの位置であっても変形などが生じていないプラテン40の基準面に用紙Pの厚みを加えた基準用紙面と印刷ヘッド24との間の基準距離Gp0以下の値となる。
コントローラー70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリー75と、外部機器との情報のやり取りを行なうインターフェース(I/F)76と、図示しない入出力ポートとを備えている。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、周知の汎用コンピューターとして構成されたユーザーPC10からインターフェース(I/F)76を介して送られてきた印刷データが印刷バッファー領域に記憶される。このコントローラー70には、リニア式エンコーダー36からのパルス状の信号やPW検出器50からの信号などが入力ポートを介して入力されている。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24への駆動信号や、紙送りモーター33,キャリッジモーター34aへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、コントローラー70は、入力されたリニア式エンコーダー36からのパルス状の信号の周期に基づいて距離間隔Lptsがドットの密度(dpi)に応じた値となるようにPTSを生成し、生成したPTSが出力ポートを介してタイミング調整回路80に出力されている。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20の動作、特に、印刷処理する際の動作について説明する。図6は、コントローラー70により実行される印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、印刷指示と共に印刷データとしてユーザーPC10側で展開されたドットデータを受け取ったときに実行される。
このルーチンが実行されると、コントローラー70は、まず、紙送りモーター33を駆動させることにより紙送りローラー35を回転させて用紙Pをプラテン40上に給紙する(ステップS100)。次に、入力された印刷データのうちから1パス分の印刷データを取得し(ステップS110)、キャリッジモーター34aを駆動してキャリッジ22の移動を開始させることにより1パス分の印刷を開始する(ステップS120)。1パス分の印刷を開始すると、リニア式エンコーダー36からの信号やPW検出器50からの信号を入力して(ステップS130)、入力したリニア式エンコーダー36からの信号に基づいて印刷データのドット密度に応じた距離間隔LptsとなるようにPTSを生成して出力すると共に(ステップS140)、ステップS110で入力した印刷データに基づいてPRTnを生成して出力し(ステップS150)、入力したPW検出器50からの信号をヘッド用紙間距離GpとしてRAM74に順次格納する処理を(ステップS160)、1パス分の印刷が完了するまで繰り返し行なう(ステップS170)。そして、1パス分の印刷が完了すると、格納したヘッド用紙間距離Gpを、キャリッジ22の移動範囲を例えば数千個などに分割したアドレス位置に対応させてテーブル化したヘッド用紙間距離テーブル74aをRAM74に登録する(ステップS180)。これにより、1パス分の印刷が完了する度に、そのパスで検出された用紙Pの一端から他端までのヘッド用紙間距離GpがGpテーブル74aとして登録されることになる。なお、このGpテーブル74aは、パス毎に更新される。そして、次パスで印刷すべき印刷データがあるか否かを判定し(ステップS190)、印刷データがあるときには紙送りローラー35を回転させて用紙Pを次パスの印刷のために所定量だけ搬送して(ステップS200)、ステップS110に戻り処理を繰り返す。一方、印刷データがないときには、用紙Pが排紙されるよう紙送りローラー35を回転させて(ステップS210)、本ルーチンを終了する。
ここで、ステップS140で出力されるPTSは、上述したように、タイミング調整回路80に入力されて、タイミング調整回路80による処理により各ノズル列43毎にタイミングが最適化されたタイミング信号Tnが出力されることになる。以下、このタイミング調整回路80による処理の詳細について説明する。図7は、タイミング調整回路80の補正時間演算部93により実行される補正時間演算処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、コントローラー70からPTSが入力されて、そのPTSに基づくノズル列43毎のPTS’がPTS’設定部80aにより設定されて補正時間演算部93に入力されたときに実行される。このため、補正時間演算処理ルーチンの説明に入る前に、PTS’について説明する。
まず、PTS’を設定するためにPTSスキッピング86で用いられる値SiやSjカウンター85で用いられる値Sjについて説明する。値Siは、次式(1)に基づいて算出され、値Sjは次式(2)に基づいて算出される。式(1)中の関数「INT」は、与えられた数値以下の整数で最も大きいものを返す端数処理を行なって整数化する関数である。この式(1)では、上述したノズル列基準間距離LnをPTSの距離間隔Lptsで除した値を整数化していることから、値Siはノズル列基準間距離Lnに含まれるPTSの数を表すものとなる。また、式(2)中の「%」は、除算の余りを返す剰余演算子である。この式(2)では、ノズル列基準間距離Lnを距離間隔Lptsで除した余りにM逓倍の値Mを乗じた値を整数化していることから、値Sjは距離Lnを距離間隔Lptsで除した余りが相当するM−PTSのパルス数を表すものとなる。即ち、式(1),(2)から、PTS基準位置からノズル列基準間距離Lnだけ離れたノズル列43に対するPTS’は、PTS0が出力されてからSi個分のPTSにSj個分のM−PTSを加えた位置となることがわかる。図8は、PTSとPTS’との関係を示す説明図である。図8(a)は、キャリッジ22が移動を開始して最初に出力されるPTS(PTS0とする)の説明図であり、図8(b)はノズル列43に対するPTS’(ここでは、ノズル列43Kに対するPTS’4を図示)の説明図である。図示するように、PTS0が出力されてからPTSは周期的に出力され、Si個分のPTSがスキップされてM−PTSのSj個目のパルスがノズル列43に対する最初のPTS’として設定される。なお、Sjカウンター85は、M−PTSのパルスをカウントしてSj個目のパルスとなる度にPTSスキッピング86に信号を出力し、PTSスキッピング86は、Si個の信号をスキップした以降はSjカウンター85からの信号が入力される度にPTS’を出力するから、一旦PTS’を設定した以降はパスが終了するまでM−PTSのSj個目の位置でPTS’が補正時間演算部93に継続的に入力されることになる。即ち、各ノズル列43のノズル列基準間距離Lnに応じてM−PTSのSj個分だけPTSに対して位相がずれたPTS’が繰り返し入力されるのである。このように、ノズル列基準間距離Lnに相当する数のPTSをスキップしてからPTS’を出力するから、不要なPTS’の出力を省略することができる。ここで、値Si,Sj自体は、固定値である距離間隔Lptsやノズル列基準間距離Lnから定められるものであるが、PTSやM−PTSはキャリッジ速度Vcが反映されたものであるから、PTS’もキャリッジ速度Vcが反映されたものとなる。
Si=INT(Ln/Lpts) (1)
Sj=INT((Ln%Lpts)×M) (2)
Sj=INT((Ln%Lpts)×M) (2)
次に、図7の補正時間演算処理ルーチンについて説明する。なお、このルーチンは、各ノズル列毎にそれぞれ行なわれるものである。このルーチンが実行されると、補正時間演算部93は、まず、システムタイマー94のシステムタイマー値Tを保持する保持指令をタイムデータ演算部95に出力する(ステップS300)。この保持指令を受けたタイムデータ演算部95では、システムタイマー値Tを保持するから、PTS’が出力された時刻が保持されることになる。次に、ヘッド用紙間の基準距離Gp0やノズル列基準間距離Ln,インク滴の飛翔速度Vf0,キャリッジ速度Vc,PTS基準位置の位置X0(t)などの処理に必要なデータを入力する(ステップS310)。ここで、基準距離Gp0やノズル列基準間距離Ln,飛翔速度Vf0は、Gp0/Vf0/Lnレジスター93aから入力するものとした。また、キャリッジ速度Vcは、サイクルタイムカウンター82からのPTSの時間間隔TptsとPTSの距離間隔Lptsとに基づいてキャリッジ速度演算部92により演算されたものを入力するものとした。さらに、位置X0(t)は、PTS’が入力される直前にポジションカウンター91から出力されていたものを入力するものとした。ここで、キャリッジ速度演算部92からのキャリッジ速度Vcは、PTSの時間間隔Tptsが反映されたものとなるから、キャリッジ速度VcはPTS’が出力された時点の速度を反映したものとなる。
こうしてデータを入力すると、ヘッド用紙間の基準距離Gp0を飛翔速度Vf0で除すことによりインク滴が着弾するまでに要する標準的な所要時間である基準飛翔時間Tf0を算出する(ステップS320)。次に、算出した基準飛翔時間Tf0とキャリッジ速度Vcとを乗じることにより基準飛翔時間Tf0の間にインク滴が水平方向(主走査方向)に到達する距離である到達距離Laを算出する(ステップS330)。上述したように、キャリッジ速度VcはPTS’が出力された時点の速度を反映したものであるから、到達距離Laを精度よく算出することができる。続いて、ステップS100で入力した位置X0(t)からノズル列基準間距離Lnを減じて到達距離Laを加えることにより目標着弾位置AnのX方向の位置Xaを設定する(ステップS340)。ここで、目標着弾位置Anを設定する理由について説明する。図9は、目標着弾位置Anを設定する様子を示す説明図であり、PTS’が出力された時点の様子を示すものである。図示するように、用紙Pにコックリングが生じている場合にはPTS’をそのまま吐出タイミングとして用いると、キャリッジ速度Vcと飛翔速度Vf0とに基づく本来の着弾位置(A)よりも手前の位置(A’)にインク滴がずれて着弾することになるから、良好な画像を印刷することが困難となってしまう。このため、本実施形態では、着弾位置(A)からプラテン40の基準面に対して鉛直上の用紙P上の位置を目標着弾位置Anとして定めて、インク滴の吐出タイミングを調整するために目標着弾位置Anを設定するのである。ここで、着弾位置(A)のX方向の位置は、図示するように、PTS’が出力された時点のPTS基準位置に相当する位置X0(t)からノズル列基準間距離Lnを減じて到達距離Laを加えたものとなることがわかる。そして、目標着弾位置Anと着弾位置(A)とのX座標は同一であるため、上述したステップS340の処理により位置Xaを設定するのである。
こうして目標着弾位置Anの位置Xaを設定すると、RAM74に登録されたGpテーブル74aを参照して位置Xaにおけるヘッド用紙間距離Gpaを取得する(ステップS350)。上述したように、Gpテーブル74aは、各パス毎に更新して登録されるものとしたから、前パスにおけるヘッド用紙間距離Gpaが登録されており、用紙Pのコックリングを比較的正確に反映させたヘッド用紙間距離Gpを取得することができる。なお、Gpテーブル74aに位置Xaに該当する位置の距離Gpが記憶されていないときには、最も近い位置の距離Gpを取得するものとしたり、近傍の位置の距離Gpを補間した値を取得するものとしたりすればよい。次に、取得したヘッド用紙間距離Gpaをインク滴の飛翔速度Vf0で除すことによりインク滴の実際の飛翔時間である実飛翔時間Taを算出する(ステップS360)。この実飛翔時間Taは、用紙Pのコックリングにより印刷中にヘッド用紙間距離Gpが変化することを加味した値として算出されるものとなる。続いて、基準飛翔時間Tf0から実飛翔時間Tfaを減じることにより補正時間Twnを算出し(ステップS370)、算出した補正時間Twをタイムデータ演算部95に出力して(ステップS380)、本処理を終了する。こうした処理が各ノズル列43のPTS’が入力される度に、それぞれ行なわれる。
こうした処理により補正時間演算部93から補正時間Twnが出力されてタイムデータ演算部95に入力されると、タイムデータ演算部95は保持しておいたシステムタイムTに補正時間Twnを加えた時刻(T+Twn)をタイムデータFIFO96に出力する。そして、タイムデータFIFO96は、出力された時刻(T+Twn)を書き込んで格納し、比較部98からのRCK信号の入力を受けたタイミングでその時刻(T+Twn)を読み出して比較部98へ出力する。時刻(T+Twn)が入力された比較部98では、システムタイマー94からのシステムタイムTと時刻(T+Twn)とが一致したときに、タイミング調整信号Tnを出力する。そして、出力されたタイミング調整信号Tnが入力されたタイミングでマスク回路47により圧電素子48が駆動されてインクが吐出される。これにより、各ノズル列43のPTS’に対してさらに補正時間Twn分の調整を加えたタイミング調整信号Tnを出力することができ、より適切なタイミングで各ノズル列43からインク滴を吐出することができる。
ここで、図10は、補正時間Twnの分だけ遅らせた吐出タイミングでインク滴を吐出する様子を示す説明図である。図示するように、用紙Pのコックリングによりインク滴の飛翔時間は基準飛翔時間Tf0から実飛翔時間Tfaを減じた時間Twnだけ短くなるから、その時間を補正時間TwnとしてPTS’から遅延させた吐出タイミングで各ノズル列43からインク滴を吐出する。これにより、前パスで測定したヘッド用紙間距離Gpを用いて、次パスにおける吐出タイミングを調整してインク滴を吐出するから、用紙Pにコックリングが生じていても良好な画像を印刷することができる。また、目標着弾位置An(位置Xa)は、PTS’が入力された時点の位置X0(t)に固定値であるノズル列基準間距離Lnを減じて到達距離Laを加えるものとして設定し、PTS’や到達距離Laにはキャリッジ速度Vcが反映されるものとしたから、位置Xaをキャリッジ速度Vcを反映させて精度よく設定することができる。このため、X方向の位置と対応付けて用紙間距離Gpが登録されたGpテーブル74aから用紙間距離Gpを取得するための位置Xaを精度よく定めることができるから、用紙間距離Gpを精度よく取得することができる。さらに、Gpテーブル74aには前パスにおけるヘッド用紙間距離Gpaが登録されているから、用紙Pのコックリングの傾向を正確に反映させたヘッド用紙間距離Gpを取得することができる。そして、取得したヘッド用紙間距離Gpaをインク滴が飛翔するのに要する実飛翔時間Taと基準飛翔時間Tf0との差分を補正時間Twnとして用いてPTS’のタイミングを調整したタイミング調整信号Tnを生成するから、簡易な処理でタイミング調整信号Tnを精度よく生成することができる。これらのことから、コックリングが生じている用紙Pに対し吐出タイミングを精度よく調整してインク滴を吐出することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のRAM74が本発明の「記憶手段」に相当し、PW検出器50と図6の印刷処理ルーチンのステップS130,160,180の処理を実行するコントローラー70とが「用紙間距離検出手段」に相当し、キャリッジ速度演算部92が「キャリッジ速度検出手段」に相当し、ポジションカウンター91が「ヘッド位置検出手段」に相当し、図6の印刷処理ルーチンのステップS130,140の処理を実行するコントローラー70が「基準信号出力手段」に相当し、図7の補正時間演算処理ルーチンを実行する補正時間演算部93とシステムタイマー94,タイムデータ演算部95,タイムデータFIFO96,比較部97が「補正信号出力手段」に相当し、マスク回路47が「駆動手段」に相当する。また、M逓倍パルス生成部84が「逓倍パルス信号出力手段」に相当し、Sjカウンター85とPTSスキッピング86とが「個別基準信号出力手段」に相当する。
以上説明した実施例のインクジェットプリンター20によれば、印刷ヘッド24の各ノズル列43からインク滴を吐出するタイミングの基準となるPTS’が入力されたときに、印刷ヘッド24から吐出されるインク滴がヘッド用紙間の基準距離Gp0を飛翔するのに要する基準飛翔時間Tf0と検出されたキャリッジ速度Vcとを乗じることにより基準飛翔時間Tf0間の水平方向のインク滴の到達距離Laを算出し、算出した到達距離Laと印刷ヘッド24のPTS基準位置の位置X0(t)とPTS基準位置から各ノズル列43までのノズル列基準間距離Lnとに基づいてインク滴の目標着弾位置An(位置Xa)を設定し、Gpテーブル74aを参照して位置Xaにおけるヘッド用紙間距離Gpaを取得し、取得したヘッド用紙間距離Gpaと基準距離Gp0との差分に基づいてPTS’のタイミングを調整したタイミング調整信号Tnを出力し、出力したタイミング調整信号Tnに基づくタイミングでインク滴が吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動する。これにより、目標着弾位置Aにおけるヘッド用紙間距離Gpを精度よく取得してPTS’を補正することができる。この結果、用紙に波打ちが生じている場合により適切に吐出タイミングを調整することができる。
また、取得したヘッド用紙間距離Gpaをインク滴が飛翔するのに要する実飛翔時間Taと基準飛翔時間Tf0との差分を補正時間Twnとして用いてPTS’のタイミングを調整したタイミング調整信号Tnを生成するから、簡易な処理でタイミング調整信号Tnを精度よく生成することができる。さらに、PTSスキッピング86により、ノズル列基準間距離に相当する数のPTSをスキップしてからPTS’を出力するから、不要なPTS’を出力するのを省略することができる。そして、各パス毎にヘッド用紙間距離Gpを取得してRAM74にGpテーブル74aとして記憶して次パスにおける補正時間Twnの演算に用いるものとしたから、より正確なヘッド用紙間距離Gpを用いてさらに精度のよい補正を行なうことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、仮想的なPTS基準位置をノズル列43とは異なる位置に設定するものとしたが、これに限られず、いずれかのノズル列43の位置をPTS基準位置に設定するものとしてもよい。その場合、PTS基準位置に設定されたノズル列43においては、M逓倍パルス生成部84によるM−PTSの生成やSjカウンター85によるカウント、PTSスキッピング86による初期信号のスキップなどの処理を省略するもの即ちPTS’の出力を省略し、PTSを用いて処理を行なうものとすればよい。また、PTS基準位置に設定されたノズル列43においては、図7の補正時間演算処理ルーチンのステップS340の処理で、位置X0(t)からノズル列基準間距離Lnを減じることなく到達距離Laを加えて位置Xaを設定するものとすればよい。
上述した実施形態では、前パスで測定されたヘッド用紙間距離Gpを次パスの補正に用いるものとしたが、これに限られず、前パス以前に測定されたヘッド用紙間距離Gpを用いるものとしてもよい。あるいは、キャリッジ22の移動方向の前方側に張り出した位置にヘッド用紙間距離Gpを測定するための測定器(PW検出器50)を配置しておき、現在パスで測定されたヘッド用紙間距離Gpを現在パスの補正に用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、サイクルタイムカウンター82は、PTSが入力されると前回入力されたPTSとのサイクルタイムを算出して時間間隔Tptsとして出力するものとしたが、これに限られず、前回PTSが入力されたときに算出した前回のサイクルタイムを保持しておきPTSが入力されると保持しておいた前回サイクルタイムと今回算出したサイクルタイムとの平均時間を時間間隔Tptsとして出力するものとしてもよいし、さらに多くのサイクルタイムを保持しておきそれらの平均時間を時間間隔Tptsとして出力するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ノズル列43を4列備えるものとしたが、これに限られず、2列や3列であってもよいし、5列以上の複数列であってもよい。あるいは、CMYKの各ノズル23が同じ列に配置された1列のノズル列43としてもよく、その場合には、そのノズル列43をPTS基準位置とすればよい。
上述した実施形態では、本発明の画像形成装置の一例としてインクジェットプリンター20を示したが、本発明は液体を吐出して用紙に画像を形成できるものであればこれに限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置や複合機などのOA機器に適用してもよい。
10 ユーザーPC、20 インクジェットプリンター、21 プリンター機構、21a メカフレーム、22 キャリッジ、23,23C,23M,23Y,23K ノズル、24 印刷ヘッド、25 キャビティプレート、26 インクカートリッジ、27 ノズルプレート、28 ガイド、29 インク室、30 ヘッド駆動用基板、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 紙送りモーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、36 リニア式エンコーダー、40 プラテン、43,43C,43M,43Y,43K ノズル列、47 マスク回路、48 圧電素子、49 振動板、50 PW検出器、52 発光素子、54 受光素子、70 コントローラー、72 CPU、73 ROM、74 RAM、74a Gpテーブル(Gp table)、75 フラッシュメモリー、76 インターフェース(I/F)、78 原信号生成回路、80 タイミング調整回路、80a PTS’設定部、80b タイミング信号出力部、81 サンプリング部(Sampling)、82 サイクルタイムカウンター(Cycletime counter)、83 M除算部、83a Mレジスター(M reg.)、84 M逓倍パルス生成部(M Pulse generator)、85 Sjカウンター(Sj counter)、85a フェーズデータレジスター(Phase data Sj reg.)、86 PTSスキッピング(Initial PTS skipping)、86a スキップデータレジスター(Skip data Si reg.)、91 ポジションカウンター(Position Counter)、92 キャリッジ速度演算部(Vc calculater)、92a Lptsレジスター(Lpts reg.)、93 補正時間演算部(Twn calculater)、93a Gp0/Vf0/Lnレジスター(Gp0/Vf0/Ln reg.)、94 システムタイマー(System timer)、95 タイムデータ演算部(Timedata calculater)、96 タイムデータFIFO(Timedata FIFO)、97 比較部(compare)、P 用紙。
Claims (7)
- 液滴を吐出する吐出ヘッドを搭載したキャリッジを備え、パス毎に載置台上の用紙を所定量ずつ搬送すると共に該搬送の方向と直交する主走査方向に前記キャリッジを移動させながら前記吐出ヘッドから前記用紙に液体を吐出することにより複数のドットを画像として形成する画像形成装置であって、
データを記憶する記憶手段と、
前記キャリッジに搭載され、前記用紙の一端から他端までの各位置において前記吐出ヘッドから前記用紙までの距離である用紙間距離を前記キャリッジの移動に伴って検出し、前記各位置と対応付けて前記記憶手段に記憶させる用紙間距離検出手段と、
前記主走査方向に移動するキャリッジの速度を検出するキャリッジ速度検出手段と、
前記キャリッジの移動に伴う前記吐出ヘッドの位置を検出するヘッド位置検出手段と、
前記キャリッジが前記用紙の一端から他端に移動するまで、前記画像を形成するための画像データと前記検出されるキャリッジ速度とに基づいて前記吐出ヘッドから液滴を吐出するタイミングの基準となる基準信号を繰り返し生成して出力する基準信号出力手段と、
前記基準信号が入力されたとき、前記吐出ヘッドから吐出される液滴が前記用紙間距離の基準である基準用紙間距離を飛翔するのに要する基準所要時間と前記検出されるキャリッジの速度とを乗じることにより前記主走査方向における液滴の飛翔距離を算出すると共に前記基準信号が入力されたときに前記検出されている前記吐出ヘッドの位置と前記算出した飛翔距離とに基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から前記設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、該取得した用紙間距離と前記基準用紙間距離との差分に基づいて前記基準信号のタイミングを補正した補正信号を生成して出力する補正信号出力手段と、
該出力された補正信号に基づくタイミングで前記吐出ヘッドから液滴が吐出されるよう該吐出ヘッドを駆動する駆動手段と
を備える画像形成装置。 - 前記補正信号出力手段は、前記取得した用紙間距離を液滴が飛翔するのに要する所要時間と前記基準所要時間との差分の時間だけ前記基準信号のタイミングを遅らせることにより前記補正信号を生成する手段である請求項1記載の画像形成装置。
- 前記吐出ヘッドが主走査方向に並んだ複数の吐出ノズルを有する請求項1または2記載の画像形成装置であって、
前記基準信号出力手段は、前記複数の吐出ノズルよりも前記主走査方向の前方側の位置に定めた吐出基準に対して前記基準信号を生成する手段であり、
前記ヘッド位置検出手段は、前記吐出ヘッドの位置として前記吐出基準の位置を検出する手段であり、
前記出力される基準信号を逓倍した逓倍パルス信号を生成して出力する逓倍パルス信号出力手段と、
前記基準信号を入力すると共に前記逓倍パルス信号を入力し、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に、前記基準信号が入力されてからの前記逓倍パルス信号のパルス数が前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に相当するパルス数に至る度に、液滴を吐出するタイミングの個別の基準信号である個別基準信号をそれぞれ生成して繰り返し出力する個別基準信号出力手段と
を備え、
前記補正信号出力手段は、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に、前記基準信号に代えて前記個別基準信号が入力されたときに、前記算出した主走査方向の液滴の飛翔距離と前記検出されている吐出ヘッドの位置とに加えて前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に基づいて液滴の基準着弾位置を設定し、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分から前記設定した基準着弾位置における用紙間距離を取得し、該取得した用紙間距離と前記基準用紙間距離との差分に基づいて前記個別基準信号のタイミングを補正した個別の補正信号を生成して出力する手段であり、
前記駆動手段は、前記主走査方向における位置の異なる吐出ノズル毎に前記出力された個別の補正信号に基づくタイミングで液滴が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動する手段である
画像形成装置。 - 前記補正信号出力手段は、前記取得した用紙間距離を液滴が飛翔するのに要する所要時間と前記基準所要時間との差分の時間だけ前記個別基準信号のタイミングを遅らせることにより前記個別の補正信号を生成する手段である請求項3記載の画像形成装置。
- 前記個別基準信号出力手段は、前記キャリッジが前記用紙の一端からの移動を開始して前記吐出ノズルと前記吐出基準との距離に相当する数の前記基準信号をパスしてから、前記個別基準信号を出力する手段である請求項3または4記載の画像形成装置。
- 請求項1ないし5いずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記用紙間距離取得手段は、各パス毎に前記用紙間距離を取得して前記記憶手段に記憶させる手段であり、
前記補正信号出力手段は、前記記憶手段に記憶された用紙間距離の前回検出分として前パスでの検出分を次パスにおける信号生成に用いる手段である
画像形成装置。 - 前記補正信号出力手段は、前記基準用紙間距離として前記載置台の基準面に前記用紙の厚みを加味した基準用紙面と前記吐出ヘッドとの間の距離を用いる手段である請求項1ないし6いずれか1項に記載の画像形成装置。
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