JP4405508B2 - 燃料ポンプ制御装置および燃料ポンプ制御方法 - Google Patents

燃料ポンプ制御装置および燃料ポンプ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料噴射式エンジンに燃料を供給するための燃料供給装置に備えられた燃料ポンプを制御するための装置および方法に関する。とくに、この発明は、容積型プランジャポンプのような容積型の燃料ポンプを制御するための装置および方法に関する。さらに、この発明は、燃料噴射式エンジンに燃料を供給するための燃料供給装置、このような燃料供給装置を備えたエンジンシステム、およびこのようなエンジンシステムを備えた車両に関する。
例えば二輪車両等に装備される小排気量(400cc以下)のエンジンにおいては、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプとして、ソレノイド等を駆動源として用いた容積型のプランジャポンプが用いられる。容積型ポンプとは、ポンプ室内の内容積の拡大と縮小によって、液体に圧力を与える方式のポンプであり、内容積が拡大する過程で液体を吸い込み、縮小する過程でその液体を送り出すものである。容積型のプランジャポンプは、ソレノイドによってプランジャを直線摺動させることにより、液体を一時的に保存する空間(作動室)を拡大/縮小させる構成となっている。このようなプランジャポンプは、ソレノイドに所定の駆動周期およびデューティー比でバッテリの電源電圧を印加することによって、駆動制御される。
従来の燃料ポンプ制御では、駆動周期およびデューティー比を一定の値に固定して、容積型プランジャポンプからなる燃料ポンプが駆動されていた。ところが、このような制御では、電源電圧が低下した場合に吐出流量が低下するという問題や、電源電圧が必要以上に高い場合に燃料ポンプの消費電力が増大し、非経済的であるという問題があった。そこで、特開2003−120452号公報では、電源電圧の値をモニタしてソレノイドへの通電時間を制御することが提案されている。
特開2003−120452号公報
しかし、上記公報の従来技術を含めて、従来の燃料ポンプ制御装置では、エンジンの負荷の状態(運転領域)や加減速の状態(運転状態)とは無関係に、通電時間が制御されている。そのため、従来技術による燃料ポンプの駆動制御は、車両や船舶などの消費電力の低減およびエンジンの運転性能の向上という点で十分ではない。
とくに、二輪車両等の軽量な車両に搭載されるバッテリは小容量であるのが通常であるから、消費電力の低減は重要な課題である。また、消費電力を低減できれば、バッテリの充電を担うエンジンの燃料消費量を低減できるから、燃料タンク内の限られた燃料での走行距離を延ばすことができる。
この発明の目的は、燃料ポンプの消費電力を抑えることができる燃料ポンプ制御装置および燃料ポンプ制御方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、燃料ポンプの消費電力を抑制できる構成のエンジンシステム、およびそのようなエンジンシステムを備えた車両を提供することである。
この発明は、容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、この燃料ポンプから燃料噴射式エンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットとを備えた燃料供給装置における、前記燃料ポンプの制御装置に関する。この燃料ポンプ制御装置は、前記燃料ポンプを駆動するための駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と、前記エンジンの行程と同期して作動する前記燃料噴射装置による燃料噴射量に応じて、前記燃料噴射装置と非同期に前記燃料ポンプを駆動するように前記駆動パルスの周期である駆動周期を制御する制御手段とを含む。
この発明は、燃料調圧ユニットにおいて燃料経路内の燃料の圧力が所定の圧力に調整されるため、燃料噴射装置の動作と燃料ポンプの動作とが必ずしも対応している必要のない点に着目してなされたものである。すなわち、燃料噴射装置は、エンジンの行程と同期してエンジン噴射動作を行う必要があるが、燃料ポンプはエンジンの行程と非同期に動作しても、燃料調圧ユニットの働きによって、燃料の圧力を維持することができる。
そこで、この発明では、燃料噴射装置における燃料噴射量に応じて、この燃料噴射装置とは非同期で燃料ポンプを作動させるように駆動周期が制御される。これにより、燃料ポンプを必要最小限の頻度(最大限の周期)で駆動することができるから、消費電力を抑制できる。
記燃料調圧ユニットは、前記燃料ポンプと一体化されていてもよいし、燃料ポンプから離れた位置で燃料経路に介装されていてもよい。
前記制御手段は、前記燃料噴射装置による1回当たりの燃料噴射量に応じて前記駆動周期を設定するものであることが好ましい。
前記燃料ポンプ制御装置は、前記燃料噴射装置による燃料噴射量(とくに単位時間当たりの燃料噴射量)に関係するパラメータを取得するパラメータ取得手段をさらに含んでいてもよい。この場合、前記制御手段は、前記パラメータ取得手段によって取得されたパラメータに応じて前記駆動周期を設定するものであることが好ましい。
より具体的には、前記パラメータ取得手段は、エンジンの負荷状態を表す運転領域に関係するパラメータを取得する手段を含むことが好ましい。すなわち、燃料噴射量は、エンジンの負荷状態に応じて定められることから、エンジンの負荷状態を表す運転領域に関係するパラメータを用いることにより、駆動周期を適切に定めることができる。運転領域に関係するパラメータの例としては、吸気管圧力、燃料噴射時間(1回当たりの噴射時間)、燃料噴射量(1回あたりの燃料噴射量)等を挙げることができる。
また、前記パラメータ取得手段は、エンジンの加減速状態を表す運転状態に関係するパラメータを取得する手段を含むことが好ましい。すなわち、各回の燃料噴射量は、エンジンの加減速状態に応じて定められることから、エンジンの加減速状態を表す運転状態に関係するパラメータを用いることにより、駆動周期を適切に定めることができる。運転状態に関係するパラメータの例としては、エンジン回転速度、スロットル開度、吸気管圧力、吸気量等を挙げることができる。とくに、これらのパラメータの変化が、運転状態に深く関係することになる。
前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、エンジン回転速度、前記燃料噴射装置の燃料噴射時間(1回当たりの噴射時間)、前記燃料噴射装置の燃料噴射量(1回あたりの燃料噴射量)、スロットル開度、吸気管圧力および吸気量のうちの少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。これらのパラメータを用いることによって、駆動周期を適切に定めることができる。
とくに、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、少なくとも、エンジン回転速度と、前記燃料噴射装置の燃料噴射時間または燃料噴射量とを含むことが好ましい。すなわち、1回の燃料噴射量とエンジン回転速度とから、単位時間あたりの燃料噴射量が求まるので、これに基づいて、駆動周期を適切に定めることができる。
前記燃料ポンプ制御装置は、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータに対する閾値を可変設定する閾値設定手段をさらに含むものであってもよい。この場合に、前記制御手段は、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータと前記閾値設定手段によって可変設定される閾値との比較結果に基づいて、前記駆動周期を設定する周期設定手段を含むことが好ましい。
また、前記制御手段は、エンジンの運転モードが、前記パラメータに基づいて分類された複数のモード領域のうちのいずれに属するかを判別する運転モード判別手段と、この運転モード判別手段による判別結果に応じた駆動周期を設定する周期設定手段とを含むことが好ましい。この構成により、比較的簡単な制御で、適切な駆動周期を設定できる。
より具体的には、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータがエンジン回転速度Nを含む場合には、前記運転モード判別手段は、エンジン回転速度Nに対して定められた閾値Nsにより、エンジンの運転モードをN<Nsが成り立つ第1エンジン回転速度領域と、N≧Nsが成り立つ第2エンジン回転速度領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1エンジン回転速度領域および第2エンジン回転速度領域のいずれに属するかを判別するものであってもよい。これにより、エンジン回転速度に応じた駆動周期の切り換えを、簡単な処理で適切に行える。具体的には、エンジンの運転モードが第1エンジン回転速度領域に属する場合には、比較的長い駆動周期を設定して燃料供給量を少なくし、エンジンの運転モードが第2エンジン回転速度領域に属する場合には、比較的短い駆動周期を設定して燃料供給量を多くすればよい。
また、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータが前記燃料噴射装置の燃料噴射時間tを含む場合には、前記運転モード判別手段は、燃料噴射時間tに対して定められた閾値tsにより、エンジンの運転モードをt<tsが成り立つ第1燃料噴射時間領域と、t≧tsが成り立つ第2燃料噴射時間領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1燃料噴射時間領域および第2燃料噴射時間領域のいずれに属するかを判別するものであってもよい。これにより、燃料噴射時間に応じた駆動周期の切り換えを、簡単な処理で適切に行える。具体的には、エンジンの運転モードが第1燃料噴射時間領域に属する場合には比較的長い駆動周期を設定し、エンジンの運転モードが第2燃料噴射時間領域に属する場合には比較的短い駆動周期を設定すればよい。
前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータが、エンジン回転速度Nおよび前記燃料噴射装置の燃料噴射時間tを含む場合には、前記運転モード判別手段は、エンジン回転速度Nに対して定められた閾値Nsおよび燃料噴射時間tに対して定められた閾値tsにより、エンジンの運転モードを、N<Nsかつt<tsである第1領域と、N<Nsかつt≧tsである第2領域と、N≧Nsかつt<tsである第3領域と、N≧Nsかつt≧tsである第4領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1領域、第2領域、第3領域および第4領域のいずれに属するかを判別するものであってもよい。単位時間あたりの燃料噴射量は、1回の燃料噴射時間tとエンジン回転速度Nとの積に比例するから、前記のように運転モードの属する領域を判別することにより、駆動周期を適切に定めることができる。
具体的には、前記周期設定手段は、エンジンの運転モードが第1領域、第2領域、第3領域および第4領域のいずれに属するかに応じて、下記の条件Aを満たす周期T1,T2,T3およびT4をそれぞれ駆動周期として設定するものであることが好ましい。
条件A: T1≧T3 かつT1≧T2 かつT2≧T4 かつT3≧T4
このようにして、単位時間あたりの燃料噴射量に応じて、燃料ポンプを必要最小限の頻度で駆動できる。
軽負荷の運転領域における駆動周期は、高負荷の運転領域における駆動周期よりも長いことが好ましく、加速時においては、運転領域に拘わらず、駆動周期を高回転高負荷の運転状態における駆動周期(たとえば、前記周期T4)と略同じに設定することが好ましい。
前記運転モード判別手段が、前記パラメータに対して定められた閾値に基づいて、エンジンの運転モードを複数のモード領域に分類し、当該パラメータと前記閾値との大小関係に基づいて、エンジンの運転モードがいずれのモード領域に属するかを判別するものである場合に、前記燃料ポンプ制御装置は、当該パラメータの増減に対してヒステリシスを有するように前記閾値を設定する閾値設定手段をさらに含むことが好ましい。これにより、駆動周期が頻繁に変動することを防いで、安定な動作を期することができる。
より具体的には、たとえば、エンジン回転速度Nに対応した閾値Nsを、エンジン回転速度Nの増加時には比較的大きな値に定め、エンジン回転速度Nの減少時には比較的小さな値に定めればよい。同様に、燃料噴射時間tに対応した閾値tsを、燃料噴射時間tの増加時には比較的大きな値に定め、燃料噴射時間tの減少時には比較的小さな値に定めればよい。
このような構成によって、たとえば、単気筒エンジンなどでのサイクル間変動に起因するエンジン回転速度等の変動によって駆動周期が頻繁に変動するなどという事態を回避できる。また、2輪車両に代表される鞍乗型車両などで採用されるグリップ型アクセル(手操作型アクセル)の微少変位に起因して、駆動周期が頻繁に変動してしまうなどといった事態を回避できる。
前記制御手段は、エンジンの始動時には、前記駆動周期を、所定時間内に燃料の圧力が前記所定の圧力に達するように定めた始動周期に設定する始動制御手段を含むことが好ましい。この構成により、エンジン始動時には、速やかに燃料の圧力を所定の圧力まで昇圧することができるから、始動までの時間を短縮できる。この場合の始動周期は、たとえば、前述の周期T4に等しいか、またはそれよりも短く設定することが好ましい。
前記駆動パルス生成手段は、通電期間がほぼ一定の駆動パルスを前記制御手段によって制御される周期(駆動周期)で生成するものであることが好ましい。これにより、容積型の燃料ポンプを確実に駆動する一方で、その駆動周期を変動させることができる。
なお、通電期間には、電源(たとえば、車載バッテリ)の電圧に応じた補正が施されることが好ましい。これにより、電源電圧の変動によらずに、燃料ポンプに対して過不足なく電力を供給できる。
この発明の燃料供給装置は、容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、この燃料ポンプから燃料噴射式のエンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットと、前記燃料ポンプを制御するための前述の燃料ポンプ制御装置とを含む。この構成により、燃料ポンプを適切に駆動させることができるので、省電力化を図ることができる。
この発明のエンジンシステムは、燃料噴射式エンジンと、このエンジンに燃料を供給する前述のような燃料供給装置とを含む。この構成により、燃料ポンプを適切に駆動させることで、消費電力を低減できる。
また、燃料ポンプへの給電が、前記燃料噴射式エンジンによって駆動される発電機によって充電されるバッテリから行われる場合に、バッテリからの給電量を削減できる結果、エンジンの燃料消費量を低減できる。
前記エンジンシステムは、前記エンジンの行程を判別する行程判別手段と、この行程判別手段による行程判別結果に基づいて、前記燃料噴射装置による燃料噴射動作を制御する燃料噴射制御手段とをさらに含むことが好ましい。これにより、エンジンの行程に同期して燃料噴射制御を行う一方で、この燃料噴射制御とは非同期で燃料ポンプを作動させ、省電力化を図ることができる。
この発明の車両は、前記エンジンからの駆動力を得て回転駆動される走行車輪と、前述のエンジンシステムとを含む。この構成により、燃料ポンプの消費電力を低減でき、車両のエネルギー消費量(より具体的には燃料消費量)を低減できる。
この発明の燃料ポンプ制御方法は、容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、この燃料ポンプから燃料噴射式エンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットとを備えた燃料供給装置における、前記燃料ポンプの制御方法である。この方法は、前記燃料ポンプを駆動するための駆動パルスを生成して前記燃料ポンプに供給するステップと、前記エンジンの行程と同期して作動する前記燃料噴射装置による燃料噴射量に応じて、前記燃料噴射装置と非同期に前記燃料ポンプを駆動するように前記駆動周期を定めるステップとを含む。これにより、燃料噴射量に応じて効率的に燃料ポンプを駆動することができるので、燃料ポンプの消費電力を低減できる。
本発明における上述の、またはさらに他の目的、特徴および効果は、添付図面を参照して次に述べる実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、この発明の一実施形態に係る二輪車両の構成を説明するための図解図である。 図2は、前記二輪車両のハンドルに関連する構成を説明するための図解的な平面図である。 図3は、前記二輪車両のエンジンの制御のための構成を説明するための図解図である。 図4は、前記二輪車両における燃料供給システムの制御のための構成を説明するためのブロック図である。 図5は、燃料供給装置の断面図である。 図6(a)および図6(b)は、前記燃料供給装置に備えられた燃料ポンプに供給される駆動パルス(電圧波形)の例を示す波形図である。 図7は、エンジンの運転モードの分類を説明するための概念図である。 図8は、エンジン回転速度の閾値のヒステリシスを示す図である。 図9は、燃料噴射時間の閾値のヒステリシスを示す図である。 図10は、エンジン始動時およびエンジン停止時における燃料ポンプの制御の例を説明するためのフローチャートである。 図11は、エンジンの運転モードの判別のための処理を説明するためのフローチャートである。 図12は、アイドルストップ制御の内容を概説するためのフローチャートである。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両である二輪車両1(自動二輪車および原動機付き自転車を含む。)の構成を説明するための図解図である。この二輪車両1は、発進時に手動のクラッチ操作を伴わない、いわゆるスクータ型のものであり、比較的軽量の鞍乗型車両である。この二輪車両1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2に対して上下に揺動可能に取り付けられた動力ユニット3と、この動力ユニット3からの駆動力を得て回転する走行車輪である後輪4と、車体フレーム2の前部にフロントフォーク5を介して取り付けられた操向車輪としての前輪6と、フロントフォーク5と一体的に回動するハンドル7とを備えている。ハンドル7の前方には、二輪車両1の前方を照らすヘッドライト14が配置されている。
動力ユニット3は、車体フレーム2の中央付近の下部に揺動自在に連結されているとともに、車体フレーム2の後部に対しては、リアクッションユニット8を介して弾性的に結合されている。車体フレーム2の中央付近の上部には、運転者用のシート9が配置され、さらにその後方には同乗者用のシート10が配置されている。車体フレーム2において、シート9とハンドル7との間の位置には、足載せ部11が設けられている。また、前輪6および後輪4には、それぞれ、フロントブレーキユニット12およびリアブレーキユニット13が設けられている。
動力ユニット3は、エンジン15と、伝動ケース16とが一体的に形成されたものである。エンジン15のクランク軸17には、スタータモータおよび発電機の機能を備えたセルダイナモ18が、ベルト19を介して結合されている。伝動ケース16には、クランク軸17の回転がギヤ20,21を介して伝達されるドライブプーリ22と、このドライブプーリ22の回転がベルト25を介して伝達され、後輪4に結合されたドリブンプーリ23と、ギヤ21の回転をドライブプーリ22に伝達する状態と伝達しない状態とで切り換わる遠心クラッチ24とが収容されている。
遠心クラッチ24は、エンジン15の回転速度が所定の伝達回転速度に達すると、ギヤ21とドライブプーリ22との間を結合し、エンジン15側からの駆動力をドライブプーリ22に伝達する回転速度応答クラッチである。これにより、エンジン15の回転速度が伝達回転速度に達することにより、エンジン15の駆動力が後輪4に伝達され、二輪車両1を発進させることができる。
ドリブンプーリ23に関連して、二輪車両1の車速を検出するための車速センサとしてのマグネットセンサ33が設けられている。このマグネットセンサ33は、ドリブンプーリ23の回転に同期してパルスを出力する。この出力パルスを車速信号として出力する。この車速信号の間隔(周期)を検出することで二輪車両1の車輪回転速度を検出でき、この車輪回転速度に基づいて車速を求めることができる。
図2は、ハンドル7に関連する構成を説明するための図解的な平面図である。ハンドル7は左右に延びたハンドル軸26と、このハンドル軸26の左端部および右端部に配置され、運転者がそれぞれ左手および右手で握る左グリップ部27および右グリップ部28と、左グリップ部27に関連して設けられたリアブレーキレバー29と、右グリップ部28に関連して設けられたフロントブレーキレバー30と、左右のグリップ部27,28の間の領域を覆うハンドルカバー31とを備えている。
右グリップ部28は、アクセル操作部(アクセルグリップ。手操作型アクセル)を兼ねていて、ハンドル軸26まわりに回動可能に取り付けられている。この右グリップ部28を運転者から見て手前側に回動させることにより、エンジン15のスロットル開度を増大させて、エンジン出力を増大させることができ、その反対側(前方側)に回動させることにより、スロットル開度を減少させて、エンジン出力を減少させることができる。このような右グリップ部28の操作は、アクセルワイヤ32を介して、後述するスロットル45(図3参照)に機械的に伝達されるようになっている。むろん、右グリップ部28の操作量を検出するアクセル操作量センサを設けておくとともに、スロットル45を電動モータによって開閉する構成の電子制御式スロットルが採用されてもよい。
リアブレーキレバー29は、リアブレーキユニット13を作動させて後輪に制動力を働かせるために運転者が操作する後輪制動操作部である。同様に、フロントブレーキレバー30は、フロントブレーキユニット12を作動させて前輪に制動力を働かせるために運転者が操作する前輪制動操作部である。ブレーキレバー29,30の操作は、ワイヤによってブレーキユニット13,12に伝達されるようになっていてもよいし、ブレーキレバー29,30の操作入力に応じて作動する油圧機構によってブレーキユニット13,12が作動させられるようになっていてもよい。
フロントブレーキレバー30の操作の有無は、フロントブレーキスイッチ30aにより検出され、リアブレーキレバー29の操作の有無は、リアブレーキスイッチ29aによって検出されるようになっている。
ハンドルカバー31には、中央に計器盤35が組み込まれており、この計器盤35よりも右グリップ部28側の位置には、エンジン15を始動可能な状態とするためのメインスイッチ34と、エンジン15を始動させるためのスタータスイッチ36とが配置されている。計器盤35には、スピードメータ37および燃料計38などが組み込まれている。
図3は、エンジン15およびその制御のための構成を含むエンジンシステムを説明するための図解図である。エンジン15は、燃料噴射式のエンジンであり、その吸気管41には、エアクリーナ42を介して外気が吸入され、シリンダ43内の燃焼室44に供給されるようになっている。吸気管41の途中部には、吸入空気量を変化させるスロットル45が配置されている。このスロットル45の開度は、スロットルポジションセンサ57によって検出されるようになっている。
さらに、スロットル45よりも、空気吸入方向下流側には、燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)46と、吸気管41内の吸気圧力を検出する吸気圧センサ47とが配置されている。
インジェクタ46には、燃料タンク51内に配置された燃料供給装置50からの燃料が、供給パイプ52を介して供給されるようになっている。そして、燃料供給装置50の動作、およびインジェクタ46による燃料噴射動作は、コントローラ(ECU:電子制御ユニット)60によって制御されるようになっている。
このコントローラ60は、さらに、シリンダヘッド48に取り付けられた点火プラグ(スパークプラグ)49を作動させるためのイグニッションコイル53の動作を制御する。また、コントローラ60には、エンジン15のカム軸(図示せず)に取り付けられたタイミングロータ(図示せず)の動きからカム位置を検出するカムセンサ54の出力信号であるカム信号が入力される。このカム信号を用いてエンジン15の行程判別が行われる。
また、コントローラ60には、エンジン15のクランク軸(図示せず)に取り付けられたタイミングロータ(図示せず)の動きからクランク位置を検出するクランク角センサ55の出力信号であるクランク角信号が入力される。このクランク角信号は、エンジン15のクランク角度を表す。したがって、コントローラ60は、クランク角信号の間隔(周期)を検出することで、エンジン15の回転速度を検出する。
さらに、コントローラ60には、シリンダ43に取り付けられて、エンジン15の温度を検出するエンジン温度センサ56の出力信号(エンジン温度信号)が入力されるようになっている。また、コントローラ60には、上述のスロットルポジションセンサ57の出力信号が与えられており、これに基づいて、コントローラ60は、スロットル開度を検出できる。さらに、コントローラ60には、吸気圧センサ47からの吸気圧信号も入力されている。
一方、エンジン15のクランク軸17には、上述のように、ベルト19(図1参照)を介してセルダイナモ18が結合されている。このセルダイナモ18は、電源ユニット58に接続されており、さらに、この電源ユニット58には、バッテリ59が接続されている。エンジン15を始動するときには、バッテリ59の電力が電源ユニット58を介してセルダイナモ18に供給され、このセルダイナモ18は、スタータモータとして機能し、クランク軸17を回転させる。エンジン15が始動した後には、エンジン15によってセルダイナモ18が回転される。これにより、セルダイナモ18は発電機として機能し、発生された電力は、電源ユニット58を介してバッテリ59に充電される。
バッテリ59の発生電圧は、コントローラ60によって監視されるようになっている。
図4は、前記二輪車両1における燃料供給システムの制御のための構成を説明するためのブロック図である。燃料タンク51内に備えられた燃料供給装置50は、容量型プランジャポンプからなる容量型燃料ポンプを備えている。また、エンジン15の吸気管41に取り付けられたインジェクタ46は、電磁駆動弁式のものである。
コントローラ60は、この実施形態において、燃料ポンプ制御装置として機能し、バッテリ59からの電力供給を得て動作するようになっている。コントローラ60は、CPUを含む制御部61を備え、この制御部61に、記憶部(ROM)62、ドライバ63A〜63C、およびA/D(アナログ/ディジタル)変換器64A〜64E等を接続して構成されている。
コントローラ60は、エンジン各部に接続されており、燃料供給システム全般の制御を行う。
具体的には、制御部61には、バッテリ59の電圧がA/D変換器64Aを介して取り込まれ、吸気圧センサ47からの吸気圧信号がA/D変換器64Bを介して取り込まれ、クランク角センサ55からのクランク角信号が取り込まれ、カムセンサ54からのカム信号が取り込まれ、吸気温度センサ66からの吸気温度信号がA/D変換器64Cを介して取り込まれ、エンジン温度センサ56からのエンジン温度信号がA/D変換器64Dを介して取り込まれ、マグネットセンサ33からの車速信号が取り込まれ、ブレーキスイッチ29a,30aからのブレーキ作動信号が取り込まれ、スロットルポジションセンサ57からのスロットル開度信号がA/D変換器64Eを介して取り込まれるようになっている。さらに、制御部61は、メインスイッチ34およびスタータスイッチ36からの信号が与えられ、これらの操作状態を監視する。
制御部61は、A/D変換器64Eを介して取り込まれるスロットルポジションセンサ57の出力に対して所定の演算処理を行うことにより、スロットル45の開度(スロットル開度)を検出する。さらに、制御部61は、クランク角センサ55の出力に所定の演算処理を行うことによって、エンジン回転速度を検出する。また、制御部61は、A/D変換器64Bを介して取り込まれる吸気圧センサ47の出力に対して所定の演算を行うことにより、吸気管41内の圧力(吸気管圧力)を検出する。制御部61は、また、スロットル開度および吸気管圧力に基づいて、吸気量(吸入空気量)を演算することができる。むろん、吸気管41に吸気量センサを配置して、その出力に基づいて吸気量を求める構成とすることもできる。
また、制御部61は、ポンプドライバ63Aを介して燃料供給装置50に備えられた燃料ポンプを駆動し、インジェクタドライバ63Bを介してインジェクタ46の電磁弁を駆動し、点火ドライバ63Cを介してイグニッションコイル53を駆動する。さらに、制御部61は、セルダイナモ18の始動制御を実行する。
制御部61は、記憶部62に記憶された所定のプログラムを実行することによって、実質的に複数の機能処理部として動作する。この複数の機能処理部には、燃料供給装置50の燃料ポンプの動作を制御するポンプ制御部61Aと、インジェクタ46による燃料噴射動作を制御する燃料噴射制御手段としての燃料噴射制御部61Bと、エンジン15の行程を判別する行程判別手段としての行程判別部61Cと、イグニッションコイル53を駆動して点火時期を制御する点火制御部61Dとが含まれている。
行程判別部61Cは、カムセンサ54からのカム信号に基づいてエンジン15の行程を判別する。この判別結果は、燃料噴射制御部61Bおよび点火制御部61Dに受け渡される。
燃料噴射制御部61Bは、行程判別部61Cによって判別されたエンジン15の行程に同期するようにインジェクタ46の動作を制御する。より具体的には、スロットル開度、吸気管圧力およびエンジン回転速度などに応じて、燃料噴射タイミングおよび燃料噴射時間(1回の噴射時間)を定め、エンジン15の行程と同期するように、インジェクタ46を作動させる。
点火制御部61Dは、行程判別部61Cによって判別されたエンジン15の行程と同期するように、イグニッションコイル53を作動させることにより、点火プラグ49による点火動作を制御する。
記憶部62には、制御部61が実行すべきプログラムのほかに、エンジン15の運転モードを判別するための情報、および燃料供給装置50を制御するための制御マップ等が記憶されている。制御部61はこれらを参照して各部の制御を行う。
図5は、燃料供給装置50の断面図である。燃料供給装置50は、容積型の燃料ポンプ70と燃料調圧ユニットとしての燃料圧力レギュレータ90とが一体的に構成されたものである。燃料圧力レギュレータ90は、インジェクタ46の上流側において、燃料の圧力を所定圧力に調整する。燃料供給装置50の本体下側には燃料を吸入するための吸入フィルタ100が取り付けられている。
燃料ポンプ70は、ソレノイドを用いた電磁駆動式の容積型プランジャポンプである。この燃料ポンプ70は、シリンダ71と、このシリンダ71内に挿入されたプランジャ72と、シリンダ71の外周に巻回された電磁コイルからなるソレノイド74とを備えている。プランジャ72は、シリンダ71内で直線的に往復摺動可能であり、その両端には、シリンダ71内の両端面壁との間に、それぞれコイルスプリング76a,76bが配置されている。
シリンダ71は、この実施形態では、上下方向に沿って配置されている。シリンダ71内において、プランジャ72の下方には、このプランジャ72の直線摺動によって内容積が拡大/縮小する作動室V1が画成されている。この作動室V1の底部は、ポペット弁78を介して吸入口77aに接続されている。この吸入口77aから、燃料タンク51(図4参照)内の燃料が、吸入フィルタ100を通して吸入される。
作動室V1は、水平方向に延在する燃料通路79に連通しており、さらに、この燃料通路79は、吐出口79aに連通している。燃料通路79は、チェックバルブ80によって開閉される。すなわち、作動室V1は、チェックバルブ80を介して、燃料圧力レギュレータ90に接続されている。チェックバルブ80は、作動室V1から燃料圧力レギュレータ90に向かう一方向にのみ燃料を通過させ、燃料圧力レギュレータ90からの燃料の逆量を防ぐ。
燃料圧力レギュレータ90は、インジェクタ46の上流において燃料の圧力を調整する入口制御型レギュレータである。燃料圧力レギュレータ90は、吐出口79aに連通する燃料通路91と、垂直方向に延在する燃料調圧室92とを、レギュレータ本体95内に備えている。燃料通路91と燃料調圧室92との間には、調整弁93が設けられている。この調整弁93は、燃料調圧室92内の圧力(燃料圧力)を所定圧力に調整する。
具体的には、調整弁93は、レギュレータ本体95の外表面に取り付けられたカバー部材93aと、このカバー部材93aとレギュレータ本体95との間に挟持され保持されたダイヤフラム93bと、このダイヤフラム93bの燃料調圧室92側に固定された受圧部材93cと、この受圧部材93cとともにダイヤフラム93bを挟持するばね受け部材93dと、このばね受け部材93dとカバー部材93aとの間に配置されたコイルスプリング93eと、弁体93fと、この弁体93fを燃料通路91内において燃料調圧室92側へと付勢するコイルスプリング93gと、弁体93fが着座する弁座93hとを有している。弁体93fは、コイルスプリング93gからの付勢力を受けるとともに弁座93hに対して接触/離間する球状部94と、この球状部94から受圧部材93cに向かって延びたニードル部94aとを備えている。受圧部材93cの中央には、ニードル部94aを受けるための凹部が形成されている。受圧部材93cは、これに対向する燃料調圧室92の内壁面との間に、ダイヤフラム室98を形成している。
レギュレータ本体95には、燃料通路91に対向する位置に、開口95aが形成されており、この開口95aを閉塞するようにダイヤフラム93bが配置されている。カバー部材93aには、外部空間と連通する開口が形成されており、ダイヤフラム93の変形に応じて空気が出入りできるようになっている。
燃料調圧室92は、インジェクタ46における複数回の燃料噴射に十分な容積を有している。この燃料調圧室92の上方には、供給パイプ52を接続するための接続部96と、ソレノイド74への給電のための配線を接続するための電気コネクタ97とが設けられる。ソレノイド74と電気コネクタ97との間は、内部配線99によって接続されている。燃料通路91、燃料調圧室92および供給パイプ52などは、燃料ポンプ70からインジェクタ46へと燃料を供給する燃料供給経路を形成している。
ソレノイド74への通電が行われていない状態では、コイルスプリング76aとコイルスプリング76bによる付勢力が釣り合う位置に、プランジャ72が位置する。ソレノイド74への通電が開始されると、その電磁気力により、プランジャ72は上昇する。これに伴って、作動室V1内の容積が増加してその内部の圧力が低下すると、ポペット弁78が開弁し、吸入口77aから作動室V1内に燃料が吸入される。
ソレノイド74への通電が断たれると、プランジャ72は、コイルスプリング76a,76bの付勢力により下向きに移動され、作動室V1内の燃料を圧縮する。燃料が所定の圧力に達すると、チェックバルブ80が開弁し、吐出口79aから、圧縮された燃料が燃料圧力レギュレータ90へと吐出される。このとき、プランジャ72は、コイルスプリング76aとコイルスプリング76bの付勢力が釣り合う位置まで下降する。
このようなプランジャ72の往復運動は、ソレノイド74に対してパルス通電制御を行うことにより連続的に繰り返され、そのストロークに応じた所定の容積の燃料が、吸入口77aから吸入され、吐出口79aから所定の圧力で吐出される。
一方、燃料圧力レギュレータ90側では、調整弁93が、燃料調圧室92内の燃料圧力を所定の圧力に調整する。具体的には、ダイヤフラム室98内の液圧、すなわち、燃料調圧室92内の圧力が所定圧力以上のときには、コイルスプリング93eは圧縮された状態にあり、受圧部材93cはカバー部材93a側に後退した位置にある。このとき、弁体93fは弁座93hに着座していて、調整弁93は閉弁状態となり、燃料ポンプ70から燃料調圧室92への燃料の供給を阻止している。
一方、ダイヤフラム室98内の液圧、すなわち、燃料調圧室92内の圧力が所定の圧力よりも低くなると、受圧部材93cは、コイルスプリング93eによって付勢され、ダイヤフラム93bを変形させながら、弁体93fに向かって進出する。これにより、受圧部材93cは、ニードル部94aに当接し、このニードル部94aを介して球状部94を燃料ポンプ70側に変位させる。こうして、弁体93fが弁座93hから離間することにより、調整弁93が開弁し、燃料ポンプ70から燃料調圧室92へと燃料が流入する。
このようにして、調整弁93によって燃料ポンプ70から燃料調圧室92への燃料の供給を制御することで、燃料調圧室92の内部の圧力が所定範囲の圧力に保持される。
次に、本実施形態における燃料ポンプ70の駆動制御について説明する。
まず、図6(a)および図6(b)は、燃料ポンプ70のソレノイド74に供給される駆動パルス(電圧波形)の例を示す波形図である。燃料ポンプ70は、前述のように、ソレノイド74への通電により駆動され、その駆動には、パルス信号(駆動パルス)が用いられる。駆動パルスは、ソレノイド74に電圧V(例えば12V)が印加され、ソレノイド74に通電が行われる通電期間Tonと、ソレノイド74に電圧が印加されず、通電が遮断される遮断期間Toffとからなる。1つのパルスの立ち上がりから次のパルスの立ち上がりまでの期間が、駆動パルスの駆動周期Tc(=Ton+Toff)である。
ソレノイド74の通電期間Tonに関しては、燃料ポンプ70の機種ごとに固定的な定格値(例えば12msec)が規定されている。通電時間Tonが定格値よりも長い場合はともかく、短すぎる場合にはプランジャ72を適正に駆動することができず、十分な燃料吐出を確保できない。したがって、燃料ポンプ70の単位時間当たりの吐出量を制御するには、通電期間Tonを固定し、駆動周期Tcを変化させる駆動周期制御を行う必要がある。
ただし、実際には、通電期間Tonの定格値は印加電圧に影響されるので、通電期間Tonは、バッテリ電圧に応じた補正を受ける。すなわち、コントローラ60は、バッテリ電圧の検出結果に基づいて、バッテリ電圧が低ければ通電期間Tonを長く設定し、バッテリ電圧が高ければ通電期間Tonを短く設定する。すなわち、バッテリ電圧に応じて、デューティー比(駆動周期Tcに対する通電時間Tonの割合)が補正される。
図6(a)は、駆動周期Tcが長い場合の駆動パルス波形を例示している。この例の場合、単位時間当たりの燃料ポンプ70の駆動回数は相対的に少なく、単位時間当たりの吐出量は相対的に少ない。そして、単位時間当たりの通電時間が減るので、ソレノイド74に供給される平均電力が低減される。
一方、図6(b)は、駆動周期Tcが短い場合の駆動パルス波形を例示している。この例の場合、単位時間当たりの燃料ポンプ70の駆動回数は相対的に多くなり、それに応じて、単位時間当たりの吐出量は相対的に多くなる。しかし、単位時間当たりの通電時間が増えるので、ソレノイド74に供給される平均電力は多くなる。
一般に、インジェクタ46からの1回当たりの燃料噴射量は、エンジン15の負荷状態に対応する運転領域や、エンジン15の加減速の状態に対応する運転状態に応じて増減するように制御される。すなわち、燃料噴射制御部61B(図4参照)は、エンジン15の運転領域および運転状態に応じて、1回当たりの燃料噴射時間(1回当たりの燃料噴射量に対応する。)を定め、この燃料噴射時間の間だけ燃料が噴射されるように、エンジン15の行程と同期して、インジェクタ46を駆動制御する。
従来からの燃料ポンプ制御装置では、エンジンの運転領域や運転状態とは無関係に燃料ポンプの駆動制御が行われているため、燃料ポンプによる消費電力の削減が十分ではなく、結果的に燃費の低減も不十分となっている。すなわち、運転領域や運転状態に適した制御を行っていないので、エンジンシステム全体の運転性能が必ずしも十分に引き出されていない。
本実施形態では、エンジン15の運転領域および/または運転状態に対応して駆動周期Tcを制御することにより、より適正に燃料ポンプ70を制御し、消費電力の低減および燃費の向上、ならびにエンジンシステムの運転性能の向上が実現される。
なお、運転領域は、吸気管圧力、スロットル開度、燃料噴射時間などのようにエンジン15の負荷状態を表わすパラメータに基づいて、制御部61(とくにポンプ制御部61A)によって、決定される。これに対して、運転状態は、エンジン回転速度、スロットル開度、吸気管圧力、吸気量などのように、エンジン15の加減速に関連したパラメータの変化に基づいて、制御部61(とくにポンプ制御部61A)によって決定される。
本実施形態では、運転領域をモニタするためのパラメータとして、インジェクタ46の燃料噴射時間(1回当たりの燃料噴射時間)を一例として用い、運転状態をモニタするためのパラメータとして、エンジン回転速度を一例として用いている。インジェクタ46による燃料噴射時間は、制御部61内の燃料噴射制御部61Bがインジェクタ46の動作を制御するための演算の過程で求められ、ポンプ制御部61Aに受け渡される。また、制御部61は、前述のように、クランク角センサ55の出力に基づいてエンジン回転速度を求めており、この求められたエンジン回転速度がポンプ制御部61Aに受け渡される。
図7は、エンジン15の運転モードの分類を説明するための概念図である。この図7では、エンジン15の回転速度Nおよびインジェクタ46の燃料噴射時間tをパラメータとし、これらを座標軸とした2次元平面上で運転モードが表現されている。すなわち、エンジン15の運転モードは、たとえば、図7に示す4つのモード領域I〜IVに分類される。
ポンプ制御部61Aは、それぞれのモード領域I〜IVにそれぞれ対応付けられた4つの駆動周期Tc(=T1,T2,T3,T4)の値により、燃料ポンプ70の駆動制御を行う。すなわち、モード領域I〜IVにそれぞれ対応した駆動周期Tcの値(T1,T2,T3,T4)が、記憶部62に予め格納されている。ポンプ制御部61Aは、エンジン15の運転モードがいずれの領域に属するかを判別し、その判別結果に対応した駆動周期Tcの値を記憶部62から読み出し、これを用いて燃料ポンプ70の駆動周期Tcを定める。これにより、この駆動周期Tcで、燃料ポンプ70に駆動パルスが供給されることになる。駆動周期Tcは、エンジン15の行程とは無関係に定められるので、ポンプ制御部61Aは、エンジン15の行程とは非同期に燃料ポンプ70を駆動することになる。
図7において、縦軸はエンジン回転速度Nを表し、横軸はインジェクタ46の噴射時間tを表す。また、Nsはエンジン回転速度の閾値であり、tsはインジェクタ噴射時間tの閾値である。すなわち、運転モードは、エンジン回転速度の閾値Nsによって、N<Nsの第1エンジン回転速度領域I,IIと、N≧Nsの第2エンジン回転速度領域III,IVとの2つの領域に分割されている。同様に、運転モードは、インジェクタ噴射時間の閾値tsによって、t<tsの第1燃料噴射時間領域I,IIIと、t≧tsの第2燃料噴射時間領域II,IVとの2つの領域に分割されている。
したがって、エンジン15の運転モードは、直線N=Nsおよびt=tsによって、4つのモード領域I〜IVに分割されている。すなわち、モード領域Iは、N<Nsかつt<tsの条件が成立する運転モードの領域である。モード領域Iに属する運転モードのときには、駆動周期Tc=T1で駆動パルスが生成される。モード領域IIは、N<Nsかつt≧tsの条件が成立する運転モードの領域である。モード領域IIに属する運転モードのときには、駆動周期Tc=T2で駆動パルスが生成される。モード領域IIIは、N≧Nsかつt<tsが成立する運転モードの領域である。このモード領域IIIに属する運転モードのときには、駆動周期Tc=T3で駆動パルスが生成される。領域IVは、N≧Nsかつt≧tsの条件が成立する運転モードの領域である。このモード領域IVに属する運転モードのときには、駆動周期Tc=T4で駆動パルスが生成される。
駆動周期T1〜T4は、T1≧T3かつT1≧T2かつT2≧T4かつT3≧T4となるように設定される。すなわち、T1≧T2≧T3≧T4、またはT1≧T3≧T2≧T4となるように設定されることになる。駆動周期T1〜T4の設定例は次のとおりである。
T1=160msec
T2=80msec
T3=80msec
T4=40msec
単位時間当たりの燃料噴射量は、1回の燃料噴射量とエンジン回転速度との積に比例するから、上記のように駆動周期Tcを定めることによって、インジェクタ46からの単位時間あたりの燃料噴射量に応じた周期で燃料ポンプ70を適切に駆動することができる。
エンジン回転速度Nの閾値Nsおよび燃料噴射時間tの閾値tsは、この実施形態では、図8および図9にそれぞれ示すように、所定のヒステリシスを有するように定められている。すなわち、閾値Nsは、エンジン回転速度が上がる場合と下がる場合とでその値が異なるように可変設定される。同様に、閾値tsも、1回当たりの燃料噴射時間tが長くなる場合と短くなる場合とでは、異なる値に可変設定される。
例えば、エンジン回転速度Nが上がっていく場合の閾値Nsuは、エンジン回転速度が下がる場合の閾値Nsdに比べて、100rpm程高く設定されてもよい。また、燃料噴射時間が長くなる場合の閾値tsuは、燃料噴射時間が短くなる場合の閾値tsdよりも0.5msec程長く設定されてもよい。
このように、エンジン回転速度Nに関する2種類の閾値NsuおよびNsd、ならびに燃料噴射時間tに関する2種類の閾値tsuおよびtsdが、記憶部62に予め格納されている。ポンプ制御部61Aは、エンジン回転速度Nの増加時には閾値Nsuを適用し、エンジン回転速度Nの減少時には閾値Nsdを適用して、運転モードがモード領域I,IIまたはIII,IVのいずれに属するかを判別する。また、ポンプ制御部61Aは、燃料噴射時間tが増加傾向にあるときには閾値tsuを適用し、減少傾向にあるときには閾値tsdを適用して、運転モードがモード領域I,IIIまたはII,IVのいずれに属するかを判別するように動作する。
以上により、低回転軽負荷の運転モード(モード領域Iに対応)、加速時や加速操作を検出したときの運転モード(モード領域IIに対応)、減速時など比較的回転が高くとも負荷が軽い運転モード(モード領域IIIに対応)、および高回転高負荷の運転モード(モード領域IVに対応)のそれぞれに対応して、駆動周期Tcを適切に制御することができる。また、閾値Ns,tsにヒステリシスを与えているため、エンジン15のサイクル間変動やアクセルの微少な操作に応答した過剰制御を抑制することができる。これにより、制御の無駄を省くことができるとともに、駆動周期Tcが頻繁に変動することを回避できるから、エンジン15を安定に作動させることができる。
図10は、エンジン始動時およびエンジン停止時にポンプ制御部61Aによって実行される燃料ポンプ70の制御の例を説明するためのフローチャートである。まず、メインスイッチ34がオフ状態からオン状態にされると(ステップS1)、ポンプ制御部61Aは、燃料ポンプ70の電源をオン状態とする(ステップS2)。
その後、ポンプ制御部61Aは、燃料圧力を速やかに立ち上げるための始動制御を実行する。すなわち、ポンプ制御部61Aは、燃料ポンプ70の始動直後から所定時間Tp(たとえば、2sec)が経過するまでの間は、駆動周期Tcを高回転高負荷の運転モード(モード領域IVに対応)の場合と同じ値T4か、またはそれよりも短い始動周期Ti(例えば30msec)に固定し、燃料調圧室92の燃料圧力を所定の圧力(燃料噴射に十分な圧力)に短時間で到達させる(ステップS3,S4)。これらのステップS3,S4の処理は、ポンプ制御部61Aの始動制御手段としての機能に相当する。
前記所定時間Tpは、供給パイプ52内の燃料圧力が、例えば外気圧近くまで低下した場合においても、燃料ポンプ70の駆動により、この燃料圧力が所定値に達するのに十分な時間に設定される。換言すれば、始動制御時(ステップS3,4)に駆動周期Tcとして適用される始動周期Tiは、所定時間Tpの間に燃料調圧室92(図5参照)内の燃料圧力を、燃料噴射に十分な所定の圧力にまで増圧させることができる値に設定されている。この始動周期Tiは、記憶部62に予め格納されており、ポンプ制御部61Aは、これを読み出して駆動周期Tcとして用いる。
制御部61(図4参照)は、スタータスイッチ36の操作に応答して、セルダイナモ18の駆動を開始させる。その一方で、燃料ポンプ70は、セルダイナモ18の駆動よりも前に、メインスイッチ34がオンされた直後から駆動されている。これにより、セルダイナモ18が駆動されるまでに、燃料圧力を所定圧力まで上昇させておくことができるから、良好な始動性が得られる。
所定時間Tp経過後(図10のステップS4のYES)は、自動的に通常運転モードに移行する。具体的には、ポンプ制御部61Aは、クランク角センサ55からの信号の有無を参照して、エンジン15が回転中かどうかを判断する(ステップS5,S6)。具体的には、クランク角センサ55からのクランクパルスが所定時間Ta(たとえば、1sec。前記所定時間Tpと等しくてもよい。)に渡って停止すると(ステップS6のYES)、エンジン15が停止中であると判断され、クランク角センサ55からのクランクパルスが所定時間Ta内に検出されれば(ステップS5のYES)、エンジン停止状態とは判断しない。エンジン15の停止判定は、クランク角センサ55からのクランクパルスの周期に基づいて演算されるエンジン回転速度を用いて行うようにしてもよい。具体的には、エンジン回転速度が、一旦、完爆判定回転速度以上に上昇した後、所定値以下に下降した場合に、エンジン15の回転が停止したと判定するようにしてもよい。
エンジン回転中であれば(ステップS5のYES)、ポンプ制御部61Aは、バッテリ59の電圧低下が生じていないかどうかを判断する(ステップS7)。具体的には、たとえば、ポンプ制御部61Aは、バッテリ電圧が、通常の電圧値V(たとえば12V)よりも低い所定の電圧値(この実施形態では、11.5V)以下の場合に、バッテリ59に電圧低下が生じていると判断する。
バッテリ59に電圧低下が生じている場合には、コントローラ60は、駆動周期Tcを、たとえば前記の周期T4(たとえば40msec)に設定し(ステップS8)、この比較的短い駆動周期Tc(=T4)で駆動パルスを生成する(ステップS11)。このようにして、バッテリ電圧低下時における電力消費が抑制される。むろん、この場合の駆動周期Tcは、T4とは異なる適切な値に設定されてもよい。
一方、バッテリ59に電圧低下が生じていなければ(ステップS7のNO)、ポンプ制御部61Aは、エンジン15の運転モードを判別する(ステップS9)。すなわち、この実施形態では、エンジン回転速度Nおよび燃料噴射時間tに基づいて、エンジン15の運転モードが、上記のモード領域I,II,III,IVのいずれに属するかが判別される。
この判別結果に応じて、ポンプ制御部61Aは、駆動周期Tcを、前記の周期T1,T2,T3,T4のいずれかに設定し(ステップS10。ポンプ制御部61Aの周期設定手段としての機能)、その設定された駆動周期Tcで駆動パルスを生成する(ステップS11。ポンプ制御部61Aの駆動パルス生成手段としての機能)。
これにより、運転状態および運転領域に応じた駆動周期Tcで、必要最小限度で燃料ポンプ70が駆動されることになり、電力消費を抑制することができる。
ポンプ制御部61Aは、さらに、メインスイッチ34がオフされたかどうかを判断し(ステップS12)、オフされていなければ、ステップS5からの処理を繰り返す。メインスイッチ34がオフされると(ステップS12のYES)、燃料ポンプ70の電源をオフして、処理を終了する(ステップS13)。つまり、車両の主電源が遮断されることにより、燃料ポンプ70の電源も遮断される。
一方、ステップS6において、所定時間Taに渡ってクランクパルスが検出されず、したがって、エンジン停止状態であると判断されるに至ると、アイドルストップ状態からの復帰判定がされたかどうかが判断される(ステップS15)。すなわち、この実施形態では、後述のように、所定のアイドルストップ実行条件が成立する場合に、エンジン15の回転を停止させ、所定の復帰条件が成立すると、エンジン15を再始動させるためのアイドルストップ制御が、制御部61によって行われるようになっている。
このアイドルストップ制御によって、アイドルストップ状態から復帰すべき旨の復帰判定がされて(ステップS15のYES)、エンジン15を再始動すべき場合には、ステップS3からの処理が行われて、燃料圧力を速やかに立ち上げるために、燃料ポンプ70の始動制御(ステップS3,S4)が行われる。
アイドルストップ状態から復帰すべき旨の判定がされなければ(ステップS15のNO)、コントローラ60は、燃料ポンプ70への駆動パルスの供給を停止して(ステップS16)、ステップS12へと処理を移す。
図11は、エンジン15の運転モードがいずれの領域に属するかを判別するためにポンプ制御部61Aによって実行される運転モード判別処理(図10のステップS9。ポンプ制御部61Aの運転モード判別手段としての機能)を説明するためのフローチャートである。ポンプ制御部61Aは、クランク角センサ55の出力信号を参照してエンジン回転速度Nを検出するための処理を、所定の制御周期毎に繰り返し行っている。ポンプ制御部61Aは、求められたエンジン回転速度Nを取得する(ステップS21)。また、燃料噴射制御部61Bは、所定の制御周期毎に、1回当たりの燃料噴射時間tを求める処理を行っている。ポンプ制御部61Aは、この燃料噴射時間tを燃料噴射制御部61Bから取得する(ステップS22)。ポンプ制御部61AによるステップS22,23の処理は、このポンプ制御部61Aのパラメータ取得手段としての機能に相当する。
さらに、ポンプ制御部61Aは、エンジン回転速度Nが増加中かどうかを判断する(ステップS23)。この判断は、たとえば、前回の運転モード判別処理において取得したエンジン回転速度と今回の運転モード判別処理において取得したエンジン回転速度との大小比較によって行われてもよい。
エンジン回転速度Nが増加中のとき(ステップS23のYES)には、ポンプ制御部61Aは、エンジン回転速度Nの閾値Nsとして、前記閾値Nsuを適用する(ステップS24)。これに対して、エンジン回転速度Nが増加中でなければ(ステップS23のNO)、ポンプ制御部61Aは、エンジン回転速度Nの閾値Nsとして、前記閾値Nsdを適用する(ステップS25)。
また、ポンプ制御部61Aは、燃料噴射時間tが増加中かどうかを判断する(ステップS26)。この判断は、前回の運転モード判別処理において取得された燃料噴射時間と今回の運転モード判別処理において取得された燃料噴射時間との大小比較によって行われてもよい。
燃料噴射時間tが増加中であるとき(ステップS26のYES)には、ポンプ制御部61Aは、燃料噴射時間tに関する閾値tsとして前記閾値tsuを適用する(ステップS27)。これに対して、燃料噴射時間tが増加中でなければ(ステップS26のNO)、ポンプ制御部61Aは、燃料噴射時間tに関する閾値tsとして前記閾値tsdを適用する(ステップS28)。
このように、ポンプ制御部61AによるステップS23〜S28の処理は、このポンプ制御部61Aの閾値設定手段としての機能に相当する。
こうして、運転モードの領域判別のための閾値Ns,tsが定まると、ポンプ制御部61Aは、今回の運転モード判別処理において取得されたエンジン回転速度Nおよび燃料噴射時間tを、閾値Ns,tsとそれぞれ大小比較して、モード領域を判別する(ステップS29〜S35)。
具体的には、エンジン回転速度Nが閾値Ns未満であり(ステップS29のNO)、燃料噴射時間tが閾値ts未満(ステップS30のNO)であれば、運転モードはモード領域Iに属すると判別される(ステップS32)。また、エンジン回転速度Nが閾値Ns未満であり(ステップS29のNO)、燃料噴射時間tが閾値ts以上(ステップS30のYES)であれば、運転モードはモード領域IIに属すると判別される(ステップS33)。一方、エンジン回転速度Nが閾値Ns以上であり(ステップS29のYES)、燃料噴射時間tが閾値ts未満(ステップS30のNO)であれば、運転モードはモード領域IIIに属すると判別される(ステップS34)。エンジン回転速度Nが閾値Ns以上であり(ステップS29のYES)、燃料噴射時間tが閾値ts以上(ステップS30のYES)であれば、運転モードはモード領域IVに属すると判別される(ステップS35)。
図12は、制御部61が実行するアイドルストップ制御の内容を概説するためのフローチャートである。制御部61は、エンジン温度センサ56の出力を取り込んでエンジン温度を検出し(ステップS51)、ブレーキスイッチ29a,30aの出力を取り込んでフロントおよびリアブレーキユニット12,13の作動状態を検出し(ステップS52)、バッテリ59の電圧を検出し(ステップS53)、マグネットセンサ33の出力から二輪車両1の車速を検出し(ステップS54)、スロットルポジションセンサ57の出力信号に基づいてスロットル開度を検出し(ステップS55)、クランク角センサ55の出力信号に基づいてエンジン回転速度を検出する(ステップS56)。これらに基づいて、制御部61は、エンジン15を一時停止させるアイドルストップをすべきか否か、およびアイドルストップ状態のエンジン15を再始動(アイドルストップ状態からの復帰。アイドルストップ解除)すべきか否かを判断する。
具体的には、制御部61は、まず、アイドルストップ状態かどうかを判断する(ステップS57)。アイドルストップ状態でなければ、アイドルストップ(エンジン停止)を実行すべき条件が成立しているかどうかを判断する(ステップS58)。この判断は、ステップS51〜S56において検出された情報に基づいて実行され、たとえば、次のアイドルストップ実行条件(1)〜(5)が全て成立したときに肯定され、いずれかの条件がひとつでも成立しなければ否定される。
実行条件(1):エンジン温度が所定値(たとえば65℃)以上である。
実行条件(2):バッテリ電圧が所定値(例えば、12.0V)以上である。
実行条件(3):ブレーキスイッチがONしている。
実行条件(4):スロットルが全閉状態で、かつアイドル回転速度である。
実行条件(5):車速がゼロになってから所定時間(例えば、3秒)以上経過している。
上述の実行条件(1)〜(5)の全てが整うと(ステップS58のYES)、燃料噴射および点火が停止され(ステップS59)、エンジン15がアイドルストップされる。すなわち、燃料噴射制御部61Bはインジェクタ46を停止状態(燃料吐出しない状態)に保持し、点火制御部61Dはイグニッションコイル53の駆動を停止して点火プラグ49による点火を停止する。
上述の実行条件のいずれかが満たされなければ(ステップS58のNO)、現状の制御状態を維持してリターンする。
一方、アイドルストップ中である場合には(ステップS57のYES)、アイドルストップを解除してエンジン15を再始動させるための復帰条件が成立しているかどうかが判断される(ステップS60)。たとえば、以下の復帰条件(再始動条件)(1)〜(4)が1つでも成立したときに、アイドルストップしているエンジン15が再始動される。
復帰条件(1):スロットル開度が所定値(たとえば、22°)以上になった。
復帰条件(2):スタータスイッチがONした。
復帰条件(3):エンジン温度が所定値(例えば、55℃)を下回った。
復帰条件(4):バッテリ電圧が所定値(例えば、11.8V)を下回った。
これらの復帰条件(1)〜(4)のいずれかが成立すると、アイドルストップ状態から復帰すべきであると判断され(ステップS60のYES)、制御部61は、セルダイナモ18を始動するとともに(ステップS61)、点火制御および燃料噴射制御を開始させる(ステップS62)。復帰条件(1)〜(4)がいずれも満たされない場合には(ステップS60のNO)、現状の制御状態を維持してリターンする。
アイドルストップ状態からの復帰時に燃料ポンプ70の始動制御(図10のステップS3,S4)が実行されることは、上述のとおりである(図10のステップS15等参照)。これにより、エンジン15が一定時間以上停止した状態にあった場合など、供給パイプ52内の燃料圧力が下がってしまう場合に、単位時間当たりの燃料ポンプ70の駆動回数を所定期間Tpの間増大させて、燃料圧力が十分に立ち上がるまでの時間を短縮することができる。これにより、始動性能を向上することができる。
なお、以上の制御に必要な各種データは、記憶部62に予め記録される。
以上のように、本実施形態によれば、運転領域および運転状態に対応する各種パラメータ(エンジン回転速度、燃料噴射時間など)をモニタして、燃料ポンプ70の駆動状態を制御するようにしている。これにより、燃料ポンプ70の消費電力を効果的に低減でき、ひいては、燃費の向上および排気ガスの清浄化を図ることができる。また、始動性能などのエンジン15の運転性能を向上することができる。
すなわち、燃料調圧室92は、インジェクタ46の複数回の噴射に十分な容積をもち、噴射量が相対的に少なくて済む軽負荷域などでは、噴射量の多い高圧負荷域に比べて容積に余裕がある。そこで、通電期間Tonを変えずに駆動周期Tcを相対的に長くすることにより、単位時間当たりの燃料ポンプ70の駆動回数を減らし、電力消費を抑えることができる。また、加速時などのように、非同期噴射や加速増量などが行われ、低回転速度域においても燃料噴射量が増加する場合、高回転高負荷の場合、および始動時の場合には、通電時間Tonを変えずに駆動周期Tcを相対的に短くすることにより、単位時間当たりの燃料ポンプ70の駆動回数を増やし、燃料調圧室92に十分な燃料を供給することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、むろん、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、燃料ポンプ70の駆動パルス制御のために、エンジン回転速度および燃料噴射時間の2つのパラメータを用いたが、これらに代えて、またはこれらと組み合わせて、例えばスロットル開度、吸気管圧力、燃料噴射量、吸気量などの値をパラメータとして用いてもよい。駆動周期を制御するためのパラメータとしては、1つのパラメータが用いられてもよいし、2個以上のパラメータが用いられてもよい。複数のパラメータを組み合わせて用いる場合には、n次元マップ(n≧2)を用いて、運転モードを複数の領域に分類して判別するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、エンジン回転速度および燃料噴射時間のそれぞれに関して運転モードを2つのモード領域に分類しているが、パラメータに対する閾値を2つ以上設定して、運転モードを当該パラメータに関して3つ以上のモード領域に分類してもよい。
さらに、前述の実施形態では、燃料ポンプ70が二輪車両1の燃料供給に適用された例を示したが、これに限定されず、その他の車両、例えば三輪車両または四輪車両等のカート、芝刈り機、発電機等の汎用エンジン、あるいはレジャーボート等の船舶、さらにはスノーモービルなど、小排気量のエンジンの燃料供給にこの発明を適用すると効果的である。むろん、この発明の適用範囲が小排気量のエンジンへの燃料供給に限定されるわけではなく、比較的大きな排気量のエンジンへの燃料供給にこの発明が適用されてもよい。
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の精神および範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
この出願は、2004年3月1日に日本国特許庁に提出された特願2004−055903号に対応しており、この出願の全開示はこの出願に組み込まれるものとする。

Claims (21)

  1. 容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、この燃料ポンプから燃料噴射式エンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットとを備えた燃料供給装置における、前記燃料ポンプの制御装置であって、
    前記燃料ポンプを駆動するための駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と、
    前記エンジンの行程と同期して作動する前記燃料噴射装置による燃料噴射量に応じて、前記燃料噴射装置と非同期に前記燃料ポンプを駆動するように前記駆動パルスの周期である駆動周期を制御する制御手段とを含むことを特徴とする燃料ポンプ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記燃料噴射装置による1回当たりの燃料噴射量に応じて前記駆動周期を設定するものである、請求項1記載の燃料ポンプ制御装置。
  3. 前記燃料噴射装置による燃料噴射量に関係するパラメータとして、少なくともエンジン回転速度Nおよび前記燃料噴射装置の燃料噴射時間tを取得するパラメータ取得手段をさらに含み、
    前記制御手段は、エンジンの運転モードが、前記パラメータに基づいて分類された複数のモード領域のうちのいずれに属するかを判別する運転モード判別手段と、この運転モード判別手段による判別結果に応じた駆動周期を設定する周期設定手段とを含み、
    前記運転モード判別手段は、エンジン回転速度Nに対して定められた閾値Nsおよび燃料噴射時間tに対して定められた閾値tsにより、エンジンの運転モードを、N<Nsかつt<tsである第1領域と、N<Nsかつt≧tsである第2領域と、N≧Nsかつt<tsである第3領域と、N≧Nsかつt≧tsである第4領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1領域、第2領域、第3領域および第4領域のいずれに属するかを判別するものであることを特徴とする請求項記載の燃料ポンプ制御装置。
  4. 前記燃料噴射装置による燃料噴射量に関係するパラメータを取得するパラメータ取得手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記パラメータ取得手段によって取得されたパラメータに応じて前記駆動周期を設定するものであることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ制御装置。
  5. 前記パラメータ取得手段は、エンジンの負荷状態を表す運転領域に関係するパラメータを取得する手段を含むことを特徴とする請求項記載の燃料ポンプ制御装置。
  6. 前記パラメータ取得手段は、エンジンの加減速状態を表す運転状態に関係するパラメータを取得する手段を含むことを特徴とする請求項または記載の燃料ポンプ制御装置。
  7. 前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、エンジン回転速度、前記燃料噴射装置の燃料噴射時間、前記燃料噴射装置の燃料噴射量、スロットル開度、吸気管圧力および吸気量のうちの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  8. 前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、少なくとも、エンジン回転速度と、前記燃料噴射装置の燃料噴射時間または燃料噴射量とを含むことを特徴とする請求項記載の燃料ポンプ制御装置。
  9. 前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータに対する閾値を可変設定する閾値設定手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータと前記閾値設定手段によって可変設定される閾値との比較結果に基づいて、前記駆動周期を設定する周期設定手段を含むことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  10. 前記制御手段は、
    エンジンの運転モードが、前記パラメータに基づいて分類された複数のモード領域のうちのいずれに属するかを判別する運転モード判別手段と、
    この運転モード判別手段による判別結果に応じた駆動周期を設定する周期設定手段とを含むことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  11. 前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、エンジン回転速度Nを含み、
    前記運転モード判別手段は、エンジン回転速度Nに対して定められた閾値Nsにより、エンジンの運転モードをN<Nsが成り立つ第1エンジン回転速度領域と、N≧Nsが成り立つ第2エンジン回転速度領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1エンジン回転速度領域および第2エンジン回転速度領域のいずれに属するかを判別するものであることを特徴とする請求項10記載の燃料ポンプ制御装置。
  12. 前記パラメータ取得手段によって取得されるパラメータは、前記燃料噴射装置の燃料噴射時間tを含み、
    前記運転モード判別手段は、燃料噴射時間tに対して定められた閾値tsにより、エンジンの運転モードをt<tsが成り立つ第1燃料噴射時間領域と、t≧tsが成り立つ第2燃料噴射時間領域とに分類し、エンジンの運転モードが前記第1燃料噴射時間領域および第2燃料噴射時間領域のいずれに属するかを判別するものであることを特徴とする請求項10記載の燃料ポンプ制御装置。
  13. 前記周期設定手段は、エンジンの運転モードが第1領域、第2領域、第3領域および第4領域のいずれに属するかに応じて、下記の条件Aを満たす周期T1,T2,T3およびT4をそれぞれ駆動周期として設定するものであることを特徴とする請求項記載の燃料ポンプ制御装置。
    条件A: T1≧T3 かつT1≧T2 かつT2≧T4 かつT3≧T4
  14. 前記運転モード判別手段は、前記パラメータに対して定められた閾値に基づいて、エンジンの運転モードを複数のモード領域に分類し、当該パラメータと前記閾値との大小関係に基づいて、エンジンの運転モードがいずれのモード領域に属するかを判別するものであり、
    当該パラメータの増減に対してヒステリシスを有するように前記閾値を可変設定する閾値設定手段をさらに含むことを特徴とする請求項3、10、11、12および13のうちのいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  15. 前記制御手段は、エンジンの始動時には、前記駆動周期を、所定時間内に燃料の圧力が前記所定の圧力に達するように定めた始動周期に設定する始動制御手段を含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  16. 前記駆動パルス生成手段は、通電期間がほぼ一定の駆動パルスを前記制御手段によって制御される駆動周期で生成するものであることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置。
  17. 容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、
    この燃料ポンプから燃料噴射式のエンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットと、
    前記燃料ポンプを制御する請求項1ないし16のいずれかに記載の燃料ポンプ制御装置とを含むことを特徴とする燃料供給装置。
  18. 燃料噴射式エンジンと、
    このエンジンに燃料を供給する請求項17記載の燃料供給装置とを含むことを特徴とするエンジンシステム。
  19. 前記エンジンの行程を判別する行程判別手段と、
    この行程判別手段による行程判別結果に基づいて、前記燃料噴射装置による燃料噴射動作を制御する燃料噴射制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項18記載のエンジンシステム。
  20. 前記エンジンからの駆動力を得て回転駆動される走行車輪と、
    請求項18または19記載のエンジンシステムとを含むことを特徴とする車両。
  21. 容積型のプランジャポンプからなる燃料ポンプと、この燃料ポンプから燃料噴射式エンジンの燃料噴射装置までの燃料経路に介装され、前記燃料噴射装置の複数回分の燃料噴射量に相当する燃料を保持することができ、燃料の圧力を所定の圧力に調整する燃料調圧ユニットとを備えた燃料供給装置における、前記燃料ポンプの制御方法であって、
    前記燃料ポンプを駆動するための駆動パルスを生成して前記燃料ポンプに供給するステップと、
    前記エンジンの行程と同期して作動する前記燃料噴射装置による燃料噴射量に応じて、前記燃料噴射装置と非同期に前記燃料ポンプを駆動するように前記駆動パルスの周期である駆動周期を定めるステップとを含むことを特徴とする燃料ポンプ制御方法。
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