JP3505915B2 - 車載用ディーゼルエンジンのアイドル回転制御装置 - Google Patents

車載用ディーゼルエンジンのアイドル回転制御装置

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JP3505915B2
JP3505915B2 JP13892396A JP13892396A JP3505915B2 JP 3505915 B2 JP3505915 B2 JP 3505915B2 JP 13892396 A JP13892396 A JP 13892396A JP 13892396 A JP13892396 A JP 13892396A JP 3505915 B2 JP3505915 B2 JP 3505915B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車載用ディーゼルエ
ンジンのアイドル回転制御装置に係り、詳しくは、燃料
噴射ポンプによるディーゼルエンジンへの燃料噴射量を
調節することにより、アイドル時のエンジン回転速度を
目標回転速度に一致させるようにしたアイドル回転制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載されたディーゼルエン
ジンの回転速度を制御する技術として、例えば特開昭6
4−60725号公報に開示されたものがある。この技
術では、まず、ディーゼルエンジンの運転状態に応じた
目標回転速度NTRGを求める。この目標回転速度NT
RGは、アイドル時には、ディーゼルエンジンの振動、
排気ガス、燃費等が最適となる値に設定される。目標回
転速度NTRGとエンジン回転速度NEとの差をもとに
積分補正量NIIを求める。自動変速機の変速動作等に
ともなう負荷変動に応じた見込み補正量NIPを求め
る。そして、エンジン回転速度NEから積分補正量NI
I及び見込み補正量NIPを減算することにより偏差
(補正後回転速度)NEISCを求める。その回転速度
NEISCとアクセル開度ACCPとに応じた燃料噴射
量を算出し、燃料噴射ポンプを駆動制御して前記量の燃
料をディーゼルエンジンに噴射させることにより、エン
ジン回転速度NEを目標回転速度NTRGに一致させる
ようにしている。
【0003】前記積分補正量NIIは、アイドル時であ
ってエンジン回転速度NEが安定している状態(アイド
ル安定状態)のときに更新される。上記公報ではアクセ
ル開度ACCPが零であり、かつ車速SPDが零である
状態がアイドル安定状態とされている。それ以外の状態
では積分補正量NIIの更新は行われず、前記アイドル
安定状態で求められた積分補正量NIIが燃料噴射量の
算出に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的な車
両においては、減速時に変速機によってディーゼルエン
ジンが駆動されて、エンジン回転速度NEが上昇する、
いわゆる「ひきずり」と呼ばれる現象が生ずる。このた
め、前述した従来技術では車両減速時にアクセル開度A
CCPが零となっても、エンジン回転速度NEはすぐに
は目標回転速度NTRGまで低下しない。アクセル開度
ACCPが零となった後、しばらくはエンジン回転速度
NEが目標回転速度NTRGよりも高い状態が続く。エ
ンジン回転速度NEは時間の経過に従い徐々に低下し、
目標回転速度NTRGに収束してゆく。そして、前述し
たようなエンジン回転速度NEの目標回転速度NTRG
よりも高い状態が続くと、その期間には不要な燃料が噴
射されて燃費が低下する。また、エンジン回転速度NE
の上昇により振動が大きくなるという問題もあった。
【0005】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は変速機によるひきずりの発生する
車両減速時においても早期にエンジン回転速度を目標回
転速度に収束させ、上記不具合を解消することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の第1の発明は、変速機が駆動連結さ
れた車載用ディーゼルエンジンの燃料噴射量を調整する
ことにより、同ディーゼルエンジンの回転速度を調整す
る回転速度調整手段と、アイドル状態を含む前記ディー
ゼルエンジンの運転状態に応じた目標回転速度を設定す
る目標回転速度設定手段と、運転者によるアクセル操作
部材の操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、前
記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記
ディーゼルエンジンの回転速度を検出する回転速度検出
手段と、前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操
作量が所定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段に
よる車両走行状態が停止状態又は減速状態であるとき、
前記回転速度検出手段によるエンジン回転速度と前記目
標回転速度設定手段による目標回転速度との偏差に基づ
く補正量を求め、その補正量を用いて算出した量の燃料
が噴射されるように前記回転速度調整手段を駆動制御し
て、前記エンジン回転速度を目標回転速度に一致させる
制御手段と、前記アクセル操作量検出手段によるアクセ
ル操作量が所定値以下であり、かつ前記走行状態検出手
段による車両走行状態が停止状態であるとき、前記制御
手段による補正量を記憶する記憶手段とを備え、前記制
御手段は前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操
作量が所定値よりも大きくなったとき、前記記憶手段に
より記憶された値を前記補正量として燃料噴射量の算出
に用いるようにしている。
【0007】上記第1の発明によると、アクセル操作量
検出手段によるアクセル操作量が所定値以下であり、か
つ走行状態検出手段による車両走行状態が減速状態又は
停止状態のとき、制御手段は回転速度検出手段によるエ
ンジン回転速度と目標回転速度設定手段による目標回転
速度との偏差に基づく補正量を求める。制御手段はこの
補正量を用いて算出した量の燃料が噴射されるように回
転速度調整手段を駆動制御する。すると、エンジン回転
速度が目標回転速度に収束させられる。
【0008】このように車両減速時にもエンジン回転速
度に応じた補正量を用いた燃料噴射量が算出される。従
って、このときにディーゼルエンジンが変速機によって
駆動されても(ひきずられても)、そのひきずりに対応
した量だけ燃料噴射量を減少させることにより、減速開
始直後からエンジン回転速度を目標回転速度に収束させ
ることが可能である。
【0009】
【0010】ここで、仮にアクセル操作量が所定値以下
であり、かつ車両が減速しているときに求められた補正
量を、アクセル操作量が所定値よりも多くなったときの
噴射量算出にも用いるものとする。一方、車両の減速時
には、その減速の状態毎にひきずりによるエンジン回転
速度の上昇の程度が異なり、補正量も様々な値を採る。
このことから、同一アクセル操作量であっても、補正量
を用いて算出した燃料噴射量は、その前の減速の状態に
応じてよって異なる。燃料噴射量が異なれば、それに応
じてディーゼルエンジンの出力トルクも変化する。この
ため、車両減速後に運転者がアクセル操作部材に対し同
じ操作を行っても、ディーゼルエンジンの出力トルクが
異なり、運転者に違和感を与える不具合がある。
【0011】 これに対し、アクセル操作量検出手段に
よるアクセル操作量が所定値以下であり、かつ走行状態
検出手段による車両走行状態が停止状態であるとき、す
なわち、ディーゼルエンジンに加わる負荷が少なく同エ
ンジンの運転状態が安定しているとき、記憶手段は制御
手段による補正量を記憶する。この値は、車両減速時の
変速機からのひきずりに対処するための補正量とは異な
り安定しており、ほぼ一定の値である。そして、加速の
ために運転者によってアクセル操作部材が操作されて、
アクセル操作量検出手段によるアクセル操作量が所定値
よりも多くなると、制御手段は前記記憶手段に記憶され
た値を前記補正量として燃料噴射量の算出に用いる。
【0012】このため、車両の減速時に補正量の更新が
行われても、アクセル操作部材の操作時における、アク
セル操作量に対する燃料噴射量(これはエンジンの出力
トルクを左右する)は、常にほぼ同一となる。
【0013】 請求項に記載の第の発明は、第1の
発明の構成に加え、自動変速機の変速状態を検出する変
速状態検出手段と、前記走行状態検出手段による車両減
速状態において、少なくとも前記変速状態検出手段によ
る自動変速機のシフトダウン時には、前記目標回転速度
設定手段による目標回転速度を、前記アクセル操作量検
出手段によるアクセル操作量が所定値以下であり、かつ
前記走行状態検出手段による走行状態が停止状態である
ときの目標回転速度よりも大きな値にする目標回転速度
補正手段とをさらに備えている。
【0014】一般に、自動変速機を搭載した車両では、
その減速にともなうシフトダウン時において、ギヤ比の
変更によるエンジン回転速度の上昇の直前に同回転速度
が落ち込む現象が起こる。そのため、前記車両減速時の
補正量更新にともなう燃料噴射量の減少により減速開始
直後からエンジン回転速度が目標回転速度に収束させら
れているときに、外部からディーゼルエンジンに負荷が
加わると、前述のように落ち込んだエンジン回転速度が
同目標回転速度よりも低くなり、エンジンストールを引
き起こすおそれがある。
【0015】 これに対し、第の発明では目標回転速
度補正手段は、走行状態検出手段により車両の減速状態
が検出され、少なくとも変速状態検出手段により自動変
速機のシフトダウンが検出されたとき、目標回転速度設
定手段による目標回転速度を、アクセル操作量検出手段
によるアクセル操作量が所定値以下であり、かつ前記走
行状態検出手段による走行状態が停止状態であるときの
目標回転速度よりも大きな値に補正する。
【0016】従って、目標回転速度を、前記シフトダウ
ン時のエンジン回転速度の落ち込みに対応した値以上高
くすれば、車両の減速にともなうシフトダウン時にエン
ジン回転速度が落ち込んでも、アクセル操作量が所定値
以下であり、かつ車両停止状態での目標回転速度よりも
低くなるのを防止することが可能である。
【0017】 請求項に記載の第の発明は、前記変
速機のニュートラル状態を検出するニュートラル状態検
出手段と、前記アクセル操作量検出手段によるアクセル
操作量が所定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段
による車両の走行状態が停止状態であるとき、前記制御
手段による補正量を記憶する記憶手段とを備え、前記制
御手段は、前記走行状態検出手段による車両減速状態に
おいて、前記ニュートラル状態検出手段により変速機の
ニュートラル状態への移行が検出されたとき、前記記憶
手段により記憶された値を前記補正量として燃料噴射量
の算出に用いるようにしている。
【0018】ところで、車両減速時において、変速機が
ニュートラル状態にあるときには、それ以外の状態(シ
フト位置がドライブレンジのとき)でのひきずりが発生
しない。このため、仮に前述したアクセル操作量が所定
値以下であり、かつ車両が減速しているときに求められ
た補正量をニュートラル状態での噴射量算出に用いる
と、急激に燃料噴射量が減少してエンジンストールに至
るおそれがある。
【0019】 これに対し、第の発明では、アクセル
操作量検出手段によるアクセル操作量が所定値以下であ
り、かつ走行状態検出手段による車両走行状態が停止状
態であるとき、すなわち、ディーゼルエンジンに加わる
負荷が少なく同エンジンの運転状態が安定していると
き、記憶手段は制御手段による補正量を記憶する。この
値は、車両減速時の変速機からのひきずりに対処するた
めの補正量よりも大きく、ほぼ一定の値である。そし
て、走行状態検出手段による車両減速状態において、ニ
ュートラル状態検出手段により変速機のニュートラル状
態への移行が検出されると、制御手段は前記記憶手段に
記憶された値を前記補正量として燃料噴射量の算出に用
いる。
【0020】このように、車両の減速時であっても、変
速機がニュートラル状態のときには、ニュートラル以外
の状態であるときと同様な補正量の更新は行われない。
ディーゼルエンジンのアイドル状態が安定しているとき
に記憶された値が補正値として噴射量算出に用いられる
ので、ひきずりによる回転速度上昇を抑制するための不
要な燃料噴射量の減量がなされない。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態) 以下、第1の発明を具体化した第1の実施の形態を図1
〜図12に従って説明する。
【0022】図1に示すように、車両には、シリンダブ
ロック11及びシリンダヘッド12を備えたディーゼル
エンジン(以下単に「エンジン」という)13が搭載さ
れている。シリンダブロック11には複数のシリンダボ
ア14が設けられ、各ボア14内にピストン15が往復
動可能に収容されている。各ピストン15はコネクティ
ングロッド16を介しクランク軸17に連結されてい
る。各ピストン15の往復運動は、コネクティングロッ
ド16及びクランク軸17によって回転運動に変換され
る。
【0023】シリンダヘッド12及び各ピストン15間
には主燃焼室18が形成されている。シリンダヘッド1
2には副燃焼室19が主燃焼室18に連通した状態で設
けられ、その副燃焼室19に燃料噴射ノズル21の先端
が露出している。シリンダヘッド12には、主燃焼室1
8に連通する吸気ポート(図示略)及び排気ポート22
がそれぞれ設けられている。これらのポート22を開放
及び閉鎖するために、シリンダヘッド12には吸気バル
ブ(図示略)及び排気バルブ23がそれぞれ往復動可能
に支持されている。
【0024】吸気ポートには主燃焼室18にエンジン1
3外部の空気を導くための吸気通路24が接続され、そ
の途中にメインバルブ25が支持されている。同バルブ
25は、アクセル操作部材としてのアクセルペダル26
に連動して回動し、吸気通路24を流れる空気の量を調
整する。吸気通路24にはメインバルブ25を迂回する
バイパス路27が設けられており、その途中にサブバル
ブ28が支持されている。サブバルブ28は、二段式の
ダイヤフラム室を有するアクチュエータ29によって開
閉される。排気ポート22には、主燃焼室18での燃焼
ガスをエンジン13外部へ導くための排気通路31が接
続されている。
【0025】上記エンジン13においては、空気がシリ
ンダボア14内に吸入されて燃焼ガスが排出されるまで
の期間、すなわち、1サイクルの間に、ピストン15が
2往復してクランク軸17が2回転する。このサイクル
は吸気行程、圧縮行程、爆発行程及び排気行程の4つの
行程からなる。
【0026】吸気行程ではピストン15が下降するとと
もに吸気バルブが開かれる。排気バルブ23は閉じられ
ている。ピストン15の下降にともなう負圧により、エ
ンジン13外部の空気が吸気通路24、バイパス路2
7、メインバルブ25、サブバルブ28等を通じてシリ
ンダボア14内に吸引される。圧縮行程ではピストン1
5が上昇する。このとき、吸気バルブ、排気バルブ23
がともに閉じられているため、前記吸気行程でシリンダ
ボア14内に吸入された空気が圧縮されて、高圧、高温
となる。爆発行程では、燃料噴射ノズル21が開かれて
副燃焼室19に燃料が霧状に噴射される。この燃料は燃
焼室18,19内の高温、高圧の空気と混ざり合い、自
己燃焼を起こして急激に燃焼する。この際の発熱エネル
ギーによりピストン15が下降する。排気行程では排気
バルブ23が開かれるとともにピストン15が上昇す
る。この上昇により燃焼ガスがシリンダボア14から押
し出される。同ガスは排気ポート22、排気通路31を
通り、エンジン13外部へ排出される。
【0027】次に、前記燃料噴射ノズル21に高圧燃料
を供給する燃料噴射ポンプ32について説明する。ここ
では、1本のプランジャ42を回転させながら往復動さ
せて、各燃料噴射ノズル21に燃料を分配圧送する、い
わゆる分配型燃料噴射ポンプ32が用いられている。同
ポンプ32にはドライブシャフト33が回転可能に支持
されており、そのシャフト33の先端(図の左端)にド
ライブプーリ34が取り付けられている。ドライブプー
リ34及び前記クランク軸17にはベルト等が掛装され
ており、これらのドライブプーリ34、ベルト等により
クランク軸17の回転がドライブシャフト33に伝達さ
れる。
【0028】燃料噴射ポンプ32内において、ドライブ
シャフト33上にはべーン式ポンプよりなる燃料フィー
ドポンプ(図では90度展開されている)35が設けら
れている。ドライブシャフト33の基端部(図の右端
部)には円板状のパルサ36が取り付けられている。ド
ライブシャフト33の基端部はカップリング(図示略)
を介してカムプレート37に接続されている。
【0029】パルサ36とカムプレート37との間には
燃料噴射時期の変化に応じて回動するローラリング38
が設けられ、同カムプレート37のカムフェイス37a
に対向する複数のカムローラ39がローラリング38の
円周に沿って取り付けられている。カムフェイス37a
はエンジン13の気筒数と同数だけ設けられている。カ
ムプレート37はスプリング41によって付勢され常に
カムローラ39に係合している。
【0030】カムプレート37には燃料加圧用のプラン
ジャ42が一体回転可能に取り付けられている。ドライ
ブシャフト33の回転力はカップリングを介してカムプ
レート37に伝達される。この伝達により、カムプレー
ト37が回転しながらカムローラ39に係合して、気筒
数と同数回だけ図中左右方向へ往復動する。この往復動
にともないプランジャ42が回転しながら同方向へ往復
動する。つまり、カムフェイス37aがカムローラ39
に乗り上げる過程でプランジャ42が往動(リフト)
し、その逆にカムフェイス37aがカムローラ39を乗
り下げる過程でプランジャ42が復動する。
【0031】プランジャ42はポンプハウジング43に
形成されたシリンダ44に嵌挿されており、そのプラン
ジャ42の先端面とシリンダ44の内底面との間に高圧
室45が形成されている。プランジャ42の先端部外周
には、エンジン13の気筒数と同数の吸入溝46と分配
ポート47とが形成されている。これらの吸入溝46及
び分配ポート47に対応して、ポンプハウジング43に
は分配通路48及び吸入ポート49が形成されている。
【0032】そして、ドライブシャフト33が回転して
燃料フィードポンプ35が作動することにより、燃料タ
ンク(図示略)内の燃料が、燃料供給ポート51を介し
てポンプ室52へ供給される。プランジャ42が復動さ
れて高圧室45が減圧される吸入行程中に、吸入溝46
の一つが吸入ポート49に連通することにより、ポンプ
室52内の燃料が高圧室45内へ導入される。一方、プ
ランジャ42が往動されて高圧室45が加圧される圧縮
行程中には、燃料が分配通路48から各燃料噴射ノズル
21へ圧送される。
【0033】ポンプハウジング43には、高圧室45と
ポンプ室52とを連通させる燃料溢流(スピル)用のス
ピル通路53が形成されている。スピル通路53の途中
には、高圧室45からの燃料のスピルを調整する回転速
度調整手段としての電磁スピル弁54が設けられてい
る。電磁スピル弁54はコイル55を有する常開型の弁
であり、同コイル55が無通電(オフ)の状態では弁体
56が開放されて高圧室45内の燃料がポンプ室52へ
スピルされる。また、コイル55が通電(オン)される
ことにより、弁体56が閉鎖されて高圧室45からポン
プ室52への燃料のスピルが止められる。
【0034】従って、電磁スピル弁54の通電時間を変
化させることにより、同弁54が閉弁・開弁制御され、
高圧室45からポンプ室52への燃料のスピルが調整さ
れる。そして、プランジャ42の圧縮行程中に電磁スピ
ル弁54を開弁させることにより、高圧室45内におけ
る燃料が減圧されて、燃料噴射ノズル21からの燃料噴
射が停止される。つまり、プランジャ42が往動して
も、電磁スピル弁54が開弁している間は高圧室45内
の燃料圧力が上昇せず、各燃料噴射ノズル21から燃料
が噴射されない。プランジャ42の往動中に、電磁スピ
ル弁54の閉弁・開弁の時期を制御することにより、燃
料噴射ノズル21からの燃料の噴射終了時期が変更され
て燃料噴射量が調整される。
【0035】ポンプハウジング43の下側には、燃料の
噴射時期を変更するためのタイマ装置(図では90度展
開されている)57が設けられている。タイマ装置57
は、ドライブシャフト33の回転方向に対するローラリ
ング38の位置を変更することにより、カムフェイス3
7aがカムローラ39に係合する時期、すなわちカムプ
レート37及びプランジャ42の往復駆動時期を変更す
る。
【0036】ところで、前述したエンジン13には自動
変速機58が駆動連結されている。自動変速機58は、
エンジン13のクランク軸17の回転を車両の駆動輪
(図示略)に伝達するための動力伝達装置の一部を構成
するものである。自動変速機58はクラッチの後段に取
り付けられ、複数組のギヤの噛み合わせによってエンジ
ン回転速度NEや出力トルクを変換する。この変速処理
は複数の変速線に基づき行われる。これらの変速線は車
速SPDとアクセル開度ACCPとの関係において決定
されている。
【0037】エンジン13の運転状態を検出するため
に、吸気温センサ71、アクセル操作量検出手段として
のアクセル開度センサ72、吸気圧センサ73、水温セ
ンサ74及びクランク角センサ75が用いられている。
吸気温センサ71は吸気通路24を流れる空気の温度
(吸気温度THA)を検出し、アクセル開度センサ72
はメインバルブ25の開閉位置からエンジン13の負荷
に相当するアクセル開度ACCPを検出する。吸気圧セ
ンサ73は吸気ポートの近傍の圧力(吸気圧力VPI
M)を検出し、水温センサ74は冷却水の温度(冷却水
温THW)を検出する。クランク角センサ75はクラン
ク軸17の回転に同期し、特定気筒のピストン15が上
死点に達したときにクランク角パルスを出力する。
【0038】車両の走行状態を検出するために、自動変
速機58には走行状態検出手段としての車速センサ76
とニュートラルスタートスイッチ77とが設けられてい
る。車速センサ76は、自動変速機58のギヤの回転に
よって回されるマグネットによりリードスイッチをオン
・オフさせて車両速度(車速SPD)を検出する。ニュ
ートラルスタートスイッチ77は自動変速機58のシフ
ト位置がニュートラルレンジ(Nレンジ)であるか、ド
ライブレンジ(Dレンジ)であるかを検出する。ここで
のNレンジはパーキングレンジ(Pレンジ)も含むもの
とする。
【0039】燃料噴射ポンプ32の作動状態を検出する
ために、ローラリング38の上部には回転速度検出手段
としての回転速度センサ78が配置されている。同セン
サ78は電磁ピックアップコイルよりなり、パルサ36
の外周面に形成された突起部が横切る度にポンプ角パル
スを出力する。このパルス信号から燃料噴射ポンプ32
の回転速度、すなわちクランク軸17の単位時間当たり
の回転数(エンジン回転速度NE)が検出可能である。
なお、回転速度センサ78は前記ローラリング38と一
体であるため、タイマ装置57の制御動作に関わりな
く、プランジャ42のリフト動作に対して一定のタイミ
ングで基準となる信号を出力する。
【0040】上述した各種センサ71〜78の検出信号
に基づき電磁スピル弁54を駆動制御するために、電子
制御装置(以下「ECU」という)81が設けられてい
る。図2に示すように、ECU81は中央処理装置(C
PU)82、所定の制御プログラム、マップ等を予め記
憶した読み出し専用メモリ(ROM)83、CPU82
の演算結果等を一時記憶する記憶手段としてのランダム
アクセスメモリ(RAM)84、予め記憶されたデータ
を保存するバックアップRAM85を備えている。これ
ら各部材82〜85と入力ポート86及び出力ポート8
7とはバス88によって接続されている。
【0041】前述した吸気温センサ71、アクセル開度
センサ72、吸気圧センサ73、水温センサ74及びニ
ュートラルスタートスイッチ77はそれぞれバッファ8
9,90,91,92,93、マルチプレクサ94及び
A/D変換器95を介して入力ポート86に接続されて
いる。クランク角センサ75、車速センサ76及び回転
速度センサ78は、波形整形回路96を介して入力ポー
ト86に接続されている。CPU82は各センサ71〜
78の検出信号を入力ポート86を介して読み込む。
【0042】また、電磁スピル弁54は駆動回路97を
介して出力ポート87に接続されている。CPU82は
前記入力ポート86を介して読み込んだ入力値に基づ
き、電磁スピル弁54を制御する。
【0043】次に、前記のように構成された本実施の形
態の作用及び効果について説明する。図3,4のフロー
チャートは、CPU82によって実行される各処理のう
ち、燃料噴射量としての最終噴射量QFINを算出する
ためのルーチンを示しており、所定のタイミング(例え
ば50ms毎)で実行される。
【0044】この最終噴射量算出ルーチンの処理が開始
されると、CPU82は先ずステップ110において、
エンジン13の運転状態に応じた目標回転速度NTRG
を算出する。この回転速度NTRGはアイドル時にはエ
ンジン13の振動の大きさ、排気ガスの特性、燃費等が
最適となる値に設定される。図6にその算出ロジックを
示す。まず、ステップ111では水温センサ74による
冷却水温THWを読み込み、図7のマップを参照して、
前記冷却水温THWに応じた補正係数F(W) を算出す
る。このマップには、冷却水温THWが上昇するに従い
減少する補正係数F(w) が予め規定されている。
【0045】ステップ112において、ニュートラルス
タートスイッチ77による自動変速機58のシフト位置
がDレンジであるか否かを判定し、Dレンジの場合ステ
ップ113へ移行し、Nレンジの場合ステップ114へ
移行する。ステップ113では、予め設定されているD
レンジ用目標回転速度ND に前記補正係数F(w) を乗算
し、その乗算結果を目標回転速度NTRGとして設定す
る。また、ステップ114では予め設定されているNレ
ンジ用目標回転速度NN に前記補正係数F(w)を乗算
し、その乗算結果を目標回転速度NTRGとして設定す
る。なお、ND ,NN は完全暖機状態での目標回転速度
である。
【0046】ステップ113,114の処理を実行した
後、図3のルーチンへ戻り、ステップ120において見
込み補正量NIPを算出する。この補正量NIPは、自
動変速機58のシフト位置がNレンジからDレンジに切
り替えられたときや、電気負荷が変化したとき等のエン
ジン負荷の変動が予想される場合に、燃料噴射量を補正
するために用いられる。図8にその算出ロジックを示
す。まず、ステップ121において図9のマップを参照
して冷却水温THWに応じた補正量Npwを算出する。こ
のマップには、冷却水温THWが上昇するに従い減少す
る補正量Npwが予め規定されている。
【0047】ステップ122において、ニュートラルス
タートスイッチ77による自動変速機58のシフト位置
がDレンジであるか否かを判定し、Dレンジの場合ステ
ップ123へ移行し、Nレンジの場合ステップ124へ
移行する。ステップ123では、予め設定されているD
レンジ用補正量KNPDを前記補正量NPWに加算し、その
加算結果を見込み補正量NIPとして設定する。また、
ステップ124では、予め設定されているNレンジ用補
正量KNPNを前記補正量NPWに加算し、その加算結果を
見込み補正量NIPとして設定する。
【0048】ステップ123,124の処理を実行した
後、図3のルーチンへ戻り、ステップ130において、
ニュートラルスタートスイッチ77によるシフト位置が
Dレンジであるか否かを判定する。Dレンジの場合、ス
テップ140においてアクセル開度センサ72によるア
クセル開度ACCPが所定値α以下であるか否かを判定
する。所定値αは零又はそれに近い値であり、本実施の
形態では零に設定されている。アクセル開度ACCPが
零であるとアクセルペダル26が踏み込まれていないと
判断し、ステップ150において車両が加速中であるか
否かを判定し、ステップ160において車両が一定速度
で走行しているか否かを判定する。ステップ150,1
60での判定は、車速SPDの変化、すなわち、今回の
制御周期での車速をSPDi とし前回の制御周期での車
速をSPDi-1 とすると、それらの偏差(=SPDi −
SPDi-1 )に基づきなされる。偏差が正の値であれば
加速中と判定され、零であれば一定速度と判定される。
【0049】ステップ150,160での両判定条件が
満たされていないと、車両が停止状態(SPD=0)又
は減速状態であると判断し、ステップ170において補
正量としての積分補正量NIIを算出する。図10にそ
の算出ロジックを示す。
【0050】ステップ171において、前記ステップ1
10での目標回転速度NTRGから回転速度センサ78
によるエンジン回転速度NEを減算し、その減算結果を
偏差tNEDLとして設定する。ステップ172におい
て、図11のマップを参照して前記偏差tNEDLに応
じた補正量tNIDLを算出する。このマップでは、偏
差tNEDLが零のとき補正量tNIDLが零である。
0<tNEDL<aの領域では、偏差tNEDLの増加
に従い補正量tNIDLが増加する。tNEDL≧aの
領域では補正量tNIDLは一定の値bである。
【0051】ステップ173において、エンジン回転速
度NEが前記目標回転速度NTRGと等しいか否かを判
定する。この判定条件が満たされている(NE=NTR
G)と、積分補正量NIIの更新を行う必要がないと判
断し、ステップ175において、前回の制御周期で求め
た積分補正量NIIをそのまま今回の積分補正量NII
として設定する。
【0052】ステップ173の判定条件が満たされてい
ない(NE≠NTRG)と、積分補正量NIIを更新す
る必要があると判断し、ステップ174においてエンジ
ン回転速度NEが前記目標回転速度NTRGよりも小さ
いか否かを判定する。この判定条件が満たされている
(NE<NTRG)と、ステップ176において、前回
の制御周期で求めた積分補正量NIIに前記ステップ1
72での補正量tNIDLを加算し、その加算結果を今
回の積分補正量NIIとして設定する。ステップ174
の判定条件が満たされていない(NE>NTRG)と、
ステップ177において、前回の制御周期で求めた積分
補正量NIIから前記ステップ172での補正量tNI
DLを減算し、その減算結果を今回の積分補正量NII
として設定する。このように最終噴射量算出ルーチンが
実行される毎に偏差tNEDLに応じた補正量tNID
Lずつ積分補正量NIIが更新されてゆく。
【0053】前述したステップ175,176,177
の処理を実行した後、図3のステップ180へ戻り、車
速センサ76による車速SPDが零であるか否かを判定
する。この判定条件が満たされていると、エンジン13
に加わる負荷が小さく同エンジン13の運転状態が安定
している(以下、この状態をアイドル安定状態という)
にあると判断し、ステップ190において、前記ステッ
プ170で求めた積分補正量NIIを学習値NIIGと
して設定し、RAM84に記憶し、ステップ210へ移
行する。
【0054】一方、前記ステップ140の判定条件が満
たされていない(ACCP=0)と、ステップ200に
おいて、前記ステップ190で記憶された学習値NII
Gを積分補正量NIIとして設定し、ステップ210へ
移行する。
【0055】なお、前記ステップ130の判定条件が満
たされていない(シフト位置がNレンジである)場合、
ステップ150の判定条件が満たされている(加速中で
ある)場合、ステップ160の判定条件が満たされてい
る(一定速度での走行中である)場合、及びステップ1
80の判定条件が満たされていない(走行中である)場
合には、いずれもステップ210へ移行する。
【0056】ステップ210では、エンジン回転速度N
Eから前記見込み補正量NIP及び積分補正量NIIを
減算し、その減算結果を補正後回転速度NEISCとし
て設定する。ステップ220において、前記補正後回転
速度NEISCとアクセル開度センサ72によるアクセ
ル開度ACCPとをもとに、マップ又は計算式に従い基
本噴射量QBASEを算出する。
【0057】ステップ230において、エンジン回転速
度NE及び吸気圧力VPIMから吸入空気に対する噴射
量の限度である最大噴射量QFULLを算出する。ステ
ップ240において、前記ステップ220での基本噴射
量QBASEと前記ステップ230での最大噴射量QF
ULLとを比較し、小さい方の値を選択し最終噴射量Q
FINとする。ステップ250において、最終噴射量Q
FINに相当する噴射量指令値Vsを求め、その指令値
Vsに基づき電磁スピル弁54を駆動制御する。
【0058】このときの、エンジン回転速度NEと、ア
クセル開度ACCPと、最終噴射量QFINとの関係は
図5に示される。補正後回転速度NEISCがエンジン
回転速度NEよりも低くなると、同回転速度NEISC
に対応する最終噴射量QFINa がNEに対応する値Q
FINb よりも増加する。この増加にともないエンジン
回転速度NEが上昇する。この回転上昇にともない最終
噴射量QFINが変化し、エンジン回転速度NEが変化
する。このようにして、エンジン回転速度NEが目標回
転速度NTRGに一致するようにフィードバック制御さ
れる。
【0059】本実施の形態では、CPU82によるステ
ップ110の処理が目標回転速度設定手段に相当し、ス
テップ140,150,160,170,210,22
0,230,240,250の処理は制御手段に相当す
る。
【0060】上述した図3,4のルーチンに従うと、エ
ンジン回転速度NE、アクセル開度ACCP、車速SP
D、積分補正量NII及び最終噴射量QFINは図12
に示すように変化する。アクセル開度ACCPが所定値
α以下(零)であり、かつ車両が停止状態(SPD=
0)であるとき、すなわち図12のタイミングt1以前
の期間及びt7以降の期間には、ステップ110〜19
0,210〜250の処理が順に行われる。アクセル開
度ACCPが零であり、かつ車両が減速状態であると
き、すなわち図12のタイミングt2〜t3、t4〜t
5、t6〜t7の期間には、ステップ110〜180,
210〜250の処理が順に行われる。いずれの場合に
も、目標回転速度NTRGとエンジン回転速度NEとの
偏差tNEDLから積分補正量NIIが求められる。そ
の値NIIに基づき最終噴射量QFINが求められ、電
磁スピル弁54が駆動制御される。その結果、エンジン
回転速度NEが目標回転速度NTRGに収束する。
【0061】このように本実施の形態では、アクセル開
度ACCPが零であり、かつ車両が減速状態であるとき
にもエンジン回転速度NEに応じた積分補正量NIIを
用いた最終噴射量QFINが算出される。このため、従
来技術では図12において二点鎖線で示すように、アク
セル開度ACCPが零になってしばらくしてからエンジ
ン回転速度NEが目標回転速度NTRGに一致するのに
対し、本実施の形態では減速にともないエンジン13が
自動変速機58によって駆動されても(ひきずられて
も)、そのひきずりに対応した量だけ積分補正量NII
を用いて最終噴射量QFINを減少させることにより、
同図12において実線で示すように、減速開始直後から
エンジン回転速度NEを目標回転速度NTRGに収束さ
せることができる。車両減速直後にエンジン回転速度N
Eの目標回転速度NTRGよりも高い状態が続く従来技
術に比べ、不要な燃料の噴射が少なくなるので、燃費が
低下したり振動が大きくなる不具合を解消できる。
【0062】また、前述したアイドル安定状態(ACC
P=0かつSPD=0)では図3のステップ180の判
定条件が成立し、ステップ190において、ステップ1
70での積分補正量NIIが学習値NIIGとして記憶
される。そして、アクセル開度ACCPが「0」よりも
大きくなったときには、すなわち図12のタイミングt
1〜t2、t3〜t4、t5〜t6の期間には、図3の
ステップ110〜140,200〜250の処理が順に
行われる。ステップ200においてステップ190での
学習値NIIGが読み出され、積分補正量NIIとして
最終噴射量QFINの算出に用いられる。
【0063】このようにしたのは以下の理由による。仮
にアクセル開度ACCPが零であり、かつ車両が減速し
ているときに求められた積分補正量NIIを、アクセル
開度ACCPが零よりも大きくなったときの最終噴射量
QFINの算出にも用いるものとする。一方、車両の減
速時には、その減速の状態毎にひきずりによるエンジン
回転速度NEの上昇の程度が異なり、積分補正量NII
も様々な値を採る。このため、アクセルペダル26の踏
み込み時に用いられる積分補正量NIIもその踏み込み
時毎に異なる場合がある。従って、同一踏み込み量であ
っても、積分補正量NIIを用いて算出した最終噴射量
QFINは、その前の減速の状態に応じて異なる。最終
噴射量QFINが異なれば、それに応じてエンジン13
の出力トルクも変化する。車両減速後に運転者がアクセ
ルペダル26に対し同じ操作を行っても、積分補正量N
IIが異なることからエンジン13の出力トルクが異な
り、運転者に違和感を与える不具合がある。
【0064】 これに対し、本実施の形態ではアイドル
安定状態のときに積分補正量NIIを学習値NIIGと
して記憶しておく。この値は、車両減速時の自動変速機
58からのひきずりに対処するための積分補正量NII
とは異なり安定しており、ほぼ一定の値である。そし
て、加速のために運転者によってアクセルペダル26が
踏み込まれてアクセル開度ACCPが零でなくなると、
前記学習値NIIGを積分補正量NIIとして最終噴射
量QFINの算出に用いるようにしている。このため、
車両の減速時に積分補正量NIIの更新が行われても、
アクセルペダル26の踏み込み時における、アクセル開
度ACCPに対する最終噴射量QFIN(これはエンジ
ン13の出力トルクを左右する)は、常にほぼ同一とな
る。車両減速後において、運転者がアクセルペダル26
に対し減速前と同じ操作を行えば、常にほぼ一定の出力
トルクが発生する。このため、運転者に違和感を与える
のを防止し、ドライバビリティの向上を図ることができ
る。 (第2の実施の形態) 次に、第1,の発明を具体化した第2の実施の形態を
図13,14に基づいて説明する。本実施の形態では、
CPU82による最終噴射量算出ルーチンの処理内容が
第1の実施の形態のそれと異なっている。より詳しく
は、第1の実施の形態に加え、自動変速機58のシフト
ダウンが行われる車両減速時に、目標回転速度NTRG
を、アイドル安定状態のときの目標回転速度NTRGよ
りも大きな値にしている。エンジン13及びその周辺機
器の構成は第1の実施の形態と同様であるので、ここで
はその説明を省略する。
【0065】図13の噴射量算出ルーチンの処理が開始
されると、CPU82はステップ120で見込み補正量
NIPを算出し、ステップ130で自動変速機58のシ
フト位置がDレンジであるか否かを判定する。Dレンジ
の場合、ステップ140においてアクセル開度ACCP
が零であるか否かを判定する。この判定条件が満たされ
ている(ACCP=0)と、ステップ150において車
両が加速中であるか否かを判定し、ステップ160にお
いて車両が一定速度で走行しているか否かを判定する。
両判定条件が満たされていないと、車両が停止状態(S
PD=0)又は減速状態であると判断し、ステップ17
0において積分補正量NIIを算出する。
【0066】ステップ180において車速SPDが零で
あるか否かを判定し、零であるとエンジン13がアイド
ル安定状態にあると判断し、ステップ190において、
前記ステップ170で求めた積分補正量NIIを学習値
NIIGとして設定し、RAM84に記憶する。ステッ
プ110で目標回転速度NTRGを求め、前述した図4
のステップ210へ移行する。
【0067】これに対し、ステップ180の判定条件が
満たされていない(SPD≠0)と、車両が減速してお
り、その減速にともない自動変速機58がシフトダウン
するであろうと判断し、ステップ195において、前記
ステップ110で求めた目標回転速度NTRGに所定値
βを加算する。その加算結果を新たな目標回転速度NT
RGとして設定し、ステップ210へ移行する。所定値
βは、車両減速にともなう自動変速機58のシフトダウ
ン時のエンジン回転速度NEの落ち込み量よりも若干大
きな値(一定の値)に設定されている。
【0068】一方、前記ステップ140の判定条件が満
たされていない(SPD≠0)と、前記ステップ190
で記憶された学習値NIIGを読み出して積分補正量N
IIとして設定し、ステップ210へ移行する。
【0069】なお、前記ステップ130の判定条件が満
たされていない(シフト位置がNレンジである)場合、
ステップ150の判定条件が満たされている(加速中で
ある)場合、ステップ160の判定条件が満たされてい
る(一定速度で走行している)場合には、いずれもステ
ップ210へ移行する。
【0070】ステップ210及びそれ以降の処理の内容
は第1の実施の形態と同じであるので、その説明を省略
する。本実施の形態ではCPU82によるステップ14
0,150,160,180の処理が変速状態検出手段
に相当し、ステップ195の処理が目標回転速度補正手
段に相当する。
【0071】上述した図13のルーチンに従うと、車両
減速時にはエンジン回転速度NE、アクセル開度ACC
P、車速SPD、積分補正量NII及び最終噴射量QF
INが図14に示すように変化する。
【0072】エンジン13がアイドル安定状態であると
き、すなわち図14のタイミングt20以降の期間に
は、ステップ120〜190,110,210〜250
の処理が順に行われる。アクセル開度ACCPが零であ
り、かつ車両が減速状態であるとき、すなわち図14の
タイミングt10〜t20の期間には、ステップ120
〜180,195,210〜250の処理が順に行われ
る。アクセルペダル26の踏み込みによりアクセル開度
ACCPが零でなくなると、ステップ120〜140,
200〜250の処理が順に行われる。
【0073】従って、本実施の形態によれば第1の実施
の形態と同様に、車両減速時においても早期にエンジン
回転速度NEを目標回転速度NTRGに収束させ、燃費
が低下したり振動が大きくなったりするのを解消すると
ともに、アクセル開度ACCPとエンジン13の出力ト
ルクとの関係を一定にし、ドライバビリティの向上を図
ることができる。
【0074】さらに、本実施の形態は次に示す作用及び
効果も奏する。一般に、減速にともなう自動変速機58
のシフトダウン時には、ギヤ比の変更によるエンジン回
転速度NEの上昇の直前に同回転速度NEが落ち込む現
象が起こる。この現象を、図14を用いて説明すると、
車両が減速しているタイミングt10〜t20の期間に
おいて、自動変速機58が4速から3速へシフトダウン
するとき、3速から2速へシフトダウンするとき、2速
から1速へシフトダウンするときにはいずれもエンジン
回転速度NEが若干上昇する。各々の回転上昇の直前に
はエンジン回転速度NEが落ち込む。
【0075】そのため、前記車両減速時の積分補正量N
IIの更新にともなう最終噴射量QFINの減少によ
り、減速開始直後からエンジン回転速度NEが目標回転
速度NTRGに収束させられているときに外部からエン
ジン13に負荷が加わると、前述のように落ち込んだエ
ンジン回転速度NEが同目標回転速度NTRGよりも低
くなり、エンジンストールを引き起こすおそれがある。
【0076】 これに対し、本実施の形態ではシフトダ
ウンが予想される車両減速時に目標回転速度NTRG
が、アイドル安定状態(ACCP=0、かつSPD=
0)での目標回転速度NTRGよりも大きな値に変更さ
れる。従って、このとき目標回転速度NTRGを、前記
シフトダウン時のエンジン回転速度NEの落ち込みに対
応した値以上高くすれば、車両の減速にともなう自動変
速機58のシフトダウン時にエンジン回転速度NEが落
ち込んでも、アイドル安定状態での目標回転速度NTR
Gよりも低くならないようにし、エンジンストールの発
生を未然に防止できる。 (第3の実施の形態) 次に、第1,の発明を具体化した第3の実施の形態を
図15に基づいて説明する。本実施の形態では、CPU
82による最終噴射量算出ルーチンの処理内容が第1の
実施の形態のそれと異なっている。より詳しくは、第1
の実施の形態の内容に加え、アイドル安定状態のときの
積分補正量NIIを学習値NIIGとして記憶してお
き、車両減速時に運転者により自動変速機58がDレン
ジからNレンジへ切り換えられた場合、前記学習値NI
IGを積分補正量NIIとして最終噴射量QFINの算
出に用いるようにしている。エンジン13及びその周辺
機器の構成は第1の実施の形態と同様であるので、ここ
ではその説明を省略する。なお、前述したニュートラル
スタートスイッチ77は本実施の形態ではニュートラル
状態検出手段を構成している。
【0077】図15のルーチンの処理が開始されると、
CPU82はステップ110で目標回転速度NTRGを
算出し、ステップ120で見込み補正量NIPを算出
し、ステップ130で自動変速機58のシフト位置がD
レンジであるか否かを判定する。Dレンジの場合、ステ
ップ140においてアクセル開度ACCPが零であるか
否かを判定する。この判定条件が満たされている(AC
CP=0)と、ステップ150において車両が加速中で
あるか否かを判定し、ステップ160において車両が一
定速度で走行しているか否かを判定する。両判定条件が
満たされていないと、車両が停止状態(SPD=0)又
は減速状態であると判断し、ステップ170において積
分補正量NIIを算出する。
【0078】次に、ステップ180において車速SPD
が零であるか否かを判定し、この判定条件が満たされて
いる(SPD=0)とエンジン13がアイドル安定状態
にあると判断し、ステップ190において、前記ステッ
プ170で求めた積分補正量NIIを学習値NIIGと
して設定し、RAM84に記憶し、図4のステップ21
0へ移行する。
【0079】一方、前記ステップ140の判定条件が満
たされていない(ACCP≠0)とステップ200へ移
行し、前記ステップ190で設定された学習値NIIG
を積分補正量NIIとして設定し、ステップ210へ移
行する。
【0080】なお、ステップ150の判定条件が満たさ
れている(加速中である)場合、ステップ160の判定
条件が満たされている(一定速度で走行している)場
合、ステップ180の判定条件が満たされていない(S
PD≠0)場合には、いずれもステップ210へ移行す
る。
【0081】ところで、前記ステップ130の判定条件
が満たされていない場合、すなわち自動変速機58のシ
フト位置がNレンジである場合には、ステップ131に
おいて、アクセル開度センサ72によるアクセル開度A
CCPが零であるか否かを判定する。この判定条件が満
たされていない(ACCP≠0)とステップ210へ移
行し、満たされている(ACCP=0)とステップ13
2において、車速センサ76による車速SPDが零であ
るか否かを判定する。この判定条件が満たされている
(SPD=0)とアイドル安定状態であると判断し、ス
テップ134において前記ステップ170と同様にして
積分補正量NIIを算出した後、ステップ210へ移行
する。
【0082】ステップ132の判定条件が満たされてい
ない(SPD≠0)と、ステップ133において、ニュ
ートラルスタートスイッチ77によるシフト位置が、D
レンジからNレンジに切り替わった直後であるか否かを
判定する。この判定条件が満たされていると、前述した
ステップ200において、前記ステップ190での学習
値NIIGを積分補正量NIIとして設定し、ステップ
210へ移行する。ステップ133の判定条件が満たさ
れていない、すなわちDレンジからNレンジに切り替わ
ってからある程度時間が経過していると、ステップ21
0へ移行する。
【0083】ステップ210及びそれ以降の処理の内容
は第1の実施の形態と同じであるので、その説明を省略
する。上述した図15,4のルーチンに従うと、エンジ
ン13がアイドル安定状態であるときには、ステップ1
10〜190,210〜250の処理が順に行われる。
アクセル開度ACCPが零であり、かつ車両が減速状態
であるときには、ステップ110〜180,210〜2
50の処理が順に行われる。アクセルペダル26の踏み
込みによりアクセル開度ACCPが零よりも大きくなる
と、ステップ110〜140,200〜250の処理が
順に行われる。
【0084】従って、本実施の形態によれば第1の実施
の形態と同様に、車両減速時においても早期にエンジン
回転速度NEを目標回転速度NTRGに収束させ、燃費
が低下したり振動が大きくなる不具合を解消するととも
に、アクセル開度ACCPとエンジン13の出力トルク
との関係を一定にし、ドライバビリティの向上を図るこ
とができる。
【0085】さらに、本実施の形態は次に示す作用及び
効果も奏する。車両減速時において自動変速機58のシ
フト位置がNレンジである場合には、Dレンジのときの
ひきずりが発生しない。このため、仮に前述したアクセ
ル開度ACCPが零であり、かつ車両が減速していると
きに更新された積分補正量NIIをNレンジでの最終噴
射量QFINの算出に用いると、急激に同噴射量QFI
Nが減少してエンジンストールに至るおそれがある。
【0086】これに対し、本実施の形態では、エンジン
13がアクセル安定状態であるときに積分補正量NII
を学習値NIIGとして記憶しておく。この値は、車両
減速時の自動変速機58からのひきずりに対処するため
の積分補正量NIIよりも大きく、ほぼ一定の値であ
る。そして、車両減速時において運転者によるDレンジ
からNレンジへの切り換えがニュートラルスタートスイ
ッチ77によって検出されると、その学習値NIIGを
積分補正量NIIとして最終噴射量QFINの算出に用
いるようにしている。
【0087】このように、車両減速時であっても、自動
変速機58がNレンジの場合には、Dレンジの場合と同
様な積分補正量NIIの更新が行われない。エンジン1
3のアイドル状態が安定しているときに記憶された値が
積分補正値NIIとして最終噴射量QFINの算出に用
いられるので、ひきずりによる回転速度上昇を抑制する
ための不要な燃料噴射量の減量がなされない。このた
め、最終噴射量QFINが急激に減少してエンジンスト
ールを引き起こす不具合を防止することができる。
【0088】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。 (1)第2の実施の形態では、図13のステップ195
の処理において用いられる所定値βを一定の値とした
が、シフトダウンの際の変速段毎に落ち込み量が異なる
場合には、所定値βをその落ち込み量に応じて可変にし
てもよい。
【0089】(2)第2の実施の形態において、シフト
ダウン時にのみ目標回転速度NTRGを大きくしてもよ
い。この場合には、シフトダウンの実行条件が成立する
直前からシフトダウンが終了するまでの期間にのみ目標
回転速度NTRGを大きくする。このようにすれば、エ
ンジンストールの発生を防止するために必要な期間に対
してのみ、目標回転速度NTRGを補正することができ
る。
【0090】 (3)第1,の発明は、手動変速機
(マニュアルトランスミッション)が駆動連結された車
載用ディーゼルエンジンにも適用できる。以上、本発明
の各実施の形態について説明したが、各形態から把握で
きる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの
効果とともに記載する。
【0091】 (イ)請求項に記載の制御装置におい
て、前記目標回転速度補正手段は前記アクセル操作量検
出手段によるアクセル操作量が所定値以下であり、かつ
前記走行状態検出手段による走行状態が減速状態である
とき、前記目標回転速度設定手段による目標回転速度を
補正するものである車載用ディーゼルエンジンのアイド
ル回転制御装置。
【0092】このような構成とすることにより、自動変
速機のシフトダウン時に確実に目標回転速度を高くして
エンジンストールの発生を確実に防止できる。
【0093】
【発明の効果】第1の発明によれば、変速機によるひき
ずりの発生する車両減速時においても、補正量の更新を
行って燃料噴射量を減少させることにより、早期にエン
ジン回転速度を目標回転速度に収束させることができ、
燃費の向上や振動の抑制を図るうえで有効である。
【0094】 さらに、アクセル操作量と出力トルクと
の関係を一定にすることが可能となり、ドライバビリテ
ィの向上を図ることができる。
【0095】 第の発明によれば、第1の発明の効果
に加え、車両の減速にともなう自動変速機のシフトダウ
ン時にエンジン回転速度が落ち込んでも、同回転速度が
アイドル安定状態での目標回転速度よりも低くなるのを
抑制し、エンジンストールの発生を未然に防止すること
ができる。
【0096】 第の発明によれば、車両減速時に運転
者により変速機がニュートラル状態へ切り換えられたと
きに燃料噴射量が急激に減少するのを抑制し、エンジン
ストールの発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるアイドル回転制御装
置の概略構成図。
【図2】ECUの電気的構成を示すブロック図。
【図3】最終噴射量を算出するためのルーチンを示すフ
ローチャート。
【図4】最終噴射量を算出するためのルーチンを示すフ
ローチャート。
【図5】エンジン回転速度、アクセル開度及び最終噴射
量の関係を示す線図。
【図6】目標回転速度を算出するためのルーチンを示す
フローチャート。
【図7】冷却水温に対する補正係数を規定したマップを
示す線図。
【図8】見込み補正量を算出するためのルーチンを示す
フローチャート。
【図9】冷却水温に対する補正量を規定したマップを示
す線図。
【図10】積分補正量を算出するためのルーチンを示す
フローチャート。
【図11】偏差に対する補正量を規定したマップを示す
線図。
【図12】作用を説明するためのタイミングチャート。
【図13】第2の実施の形態において最終噴射量を算出
するためのルーチンを示すフローチャート。
【図14】作用を説明するためのタイミングチャート。
【図15】第3の実施の形態において最終噴射量を算出
するためのルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
13…ディーゼルエンジン、26…アクセル操作部材と
してのアクセルペダル、54…回転速度調整手段として
の電磁スピル弁、58…自動変速機、72…アクセル操
作量検出手段としてのアクセル開度センサ、76…走行
状態検出手段としての車速センサ、77…ニュートラル
状態検出手段としてのニュートラルスタートスイッチ、
78…回転速度検出手段としての回転速度センサ、82
…目標回転速度設定手段、制御手段、変速状態検出手段
及び目標回転速度補正手段として機能するCPU、84
…記憶手段としてのRAM、ACCP…アクセル操作量
としてのアクセル開度、NE…エンジン回転速度、NI
I…補正量としての積分補正量、NTRG…目標回転速
度、QFIN…最終噴射量、α…所定値。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機が駆動連結された車載用ディーゼ
    ルエンジンの燃料噴射量を調整することにより、同ディ
    ーゼルエンジンの回転速度を調整する回転速度調整手段
    と、 アイドル状態を含む前記ディーゼルエンジンの運転状態
    に応じた目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段
    と、 運転者によるアクセル操作部材の操作量を検出するアク
    セル操作量検出手段と、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの回転速度を検出する回転速度
    検出手段と、 前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操作量が所
    定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段による車両
    走行状態が停止状態又は減速状態であるとき、前記回転
    速度検出手段によるエンジン回転速度と前記目標回転速
    度設定手段による目標回転速度との偏差に基づく補正量
    を求め、その補正量を用いて算出した量の燃料が噴射さ
    れるように前記回転速度調整手段を駆動制御して、前記
    エンジン回転速度を目標回転速度に一致させる制御手段
    前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操作量が所
    定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段による車両
    走行状態が停止状態であるとき、前記制御手段による補
    正量を記憶する記憶手段と を備え 前記制御手段は前記アクセル操作量検出手段によるアク
    セル操作量が所定値よりも大きくなったとき、前記記憶
    手段により記憶された値を前記補正量として燃料噴射量
    の算出に用いるものである 車載用ディーゼルエンジンの
    アイドル回転制御装置。
  2. 【請求項2】 自動変速機の変速状態を検出する変速状
    態検出手段と、 前記走行状態検出手段による車両減速状態において、少
    なくとも前記変速状態検出手段による自動変速機のシフ
    トダウン時には、前記目標回転速度設定手段による目標
    回転速度を、前記アクセル操作量検出手段によるアクセ
    ル操作量が所定値以下であり、かつ前記走行状態検出手
    段による走行状態が停止状態であるときの目標回転速度
    よりも大きな値にする目標回転速度補正手段とをさらに
    備えた 請求項1に記載の車載用ディーゼルエンジンのア
    イドル回転制御装置。
  3. 【請求項3】 変速機が駆動連結された車載用ディーゼ
    ルエンジンの燃料噴射量を調整することにより、同ディ
    ーゼルエンジンの回転速度を調整する回転速度調整手段
    と、 アイドル状態を含む前記ディーゼルエンジンの運転状態
    に応じた目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段
    と、 運転者によるアクセル操作部材の操作量を検出するアク
    セル操作量検出手段と、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 前記ディーゼルエンジンの回転速度を検出する回転速度
    検出手段と、 前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操作量が所
    定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段による車両
    走行状態が停止状態又は減速状態であるとき、前記回転
    速度検出手段によるエンジン回転速度と前記目標回転速
    度設定手段による目標回転速度との偏差に基づく補正量
    を求め、その補正量を用いて算出した量の燃料が噴射さ
    れるように前記回転速度調整手段を駆動制御して、前記
    エンジン回転速度を目標回転速度に一致させる制御手段
    と、 前記変速機のニュートラル状態を検出するニュートラル
    状態検出手段と、 前記アクセル操作量検出手段によるアクセル操作量が所
    定値以下であり、かつ前記走行状態検出手段による車両
    走行状態が停止状態であるとき、前記制御手段による補
    正量を記憶する記憶手段とを備え、 前記制御手段は、前記走行状態検出手段による車両減速
    状態において、前記ニュートラル状態検出手段により変
    速機のニュートラル状態への移行が検出されたとき、前
    記記憶手段により記憶された値を前記補正量として燃料
    噴射量の算出に用いるものである 車載用ディーゼルエン
    ジンのアイドル回転制御装置。
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