JPH057476Y2 - - Google Patents

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JPH057476Y2
JPH057476Y2 JP131587U JP131587U JPH057476Y2 JP H057476 Y2 JPH057476 Y2 JP H057476Y2 JP 131587 U JP131587 U JP 131587U JP 131587 U JP131587 U JP 131587U JP H057476 Y2 JPH057476 Y2 JP H057476Y2
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diesel engine
load
rotation speed
idle
fuel
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案はデイーゼルエンジンのアイドル時の負
荷の制御装置に関し、特にアイドル時におけるス
モーク発生低減のためのアイドル時負荷制御装置
に関する。
[従来の技術] 従来デイーゼルエンジンのアイドル時の燃料噴
射量を精密に制御し、安定したアイドル回転を実
現すると共に燃費の向上を図る装置が提案されて
いる。例えば、特公昭60−55697号は、負荷状態
からデイーゼルエンジンの目標回転速度を設定
し、該設定値と実回転速度との差に基づいて学習
値としての積分補正量を求め、各負荷に対応した
見込み値である比例補正量とともに噴射量パター
ンを平行移動するという機構で対処し、負荷の違
いや経時変化に対して安定したアイドル回転を実
現している。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、この様に見込み量にて負荷の増減に対
処している装置は、その見込み量の影響により、
燃料噴射量が急激に変化する場合がある。例え
ば、デイーゼルエンジンの出力を利用して、エア
コンデイシヨナ(以下エアコンと略す)、トルク
コンバータ(以下トルコンと略す)及びパワース
テアリングが駆動されているとすると、エアコン
スイツチのオン、シフトレバーの操作及びステア
リングの操作により、それらが同時に駆動力を必
要とする場合がある。そのときには、上記従来の
装置は、目標回転速度が一度に高くなるので、燃
料噴射量を急速に増大させる。
こうして出力を増大して、回転速度の落込みに
対処するのであるが、エミツシヨンの点からいえ
ば、急激な燃料の増量により、スモークが大量に
発生するという問題点があつた。
考案の構成 そこで、本考案は、上記スモークの問題を解決
することを目的とし、次のような構成を採用し
た。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本考案の要旨とするところは、第1図に
例示するごとく、 デイーゼルエンジンM1のアイドル状態検出手
段M2によりアイドル状態であると検出された場
合、デイーゼルエンジンM1の負荷検出手段M3
にて検出された負荷に応じてデイーゼルエンジン
M1の目標回転速度を設定し、デイーゼルエンジ
ンM1の回転速度検出手段M4により検出された
実回転速度と目標回転速度との差、及び負荷に応
じた見込み回転速度に基づき、回転補正量を演算
し、該回転補正量に基づき燃料噴射量制御操作量
を演算し、デイーゼルエンジンM1の燃料噴射量
制御手段M5に出力する回転速度制御手段M6を
有するデイーゼルエンジンに用いられるアイドル
時負荷制御装置であつて、 上記アイドル状態検出手段M2によりアイドル
状態であると検出され、かつ上記負荷検出手段M
3にて無負荷回転状態であると検出された場合の
みに、上記実回転速度と上記目標回転速度との差
に応じて設定された補正量を遂次積算することに
より、補正積分値を演算する無負荷アイドル回転
速度補正量学習手段M7と、 上記補正積分値と前記回転補正量との差が所定
値以上になつた場合、デイーゼルエンジンM1の
出力にて駆動されている装置の内、自動車の走行
に必須でない装置M8へのデイーゼルエンジンM
1の出力の分配を遮断する分配遮断手段M9と、
を備えたことを特徴とするデイーゼルエンジンの
アイドル時負荷制御装置にある。
ここで、デイーゼルエンジンM1の出力にて駆
動されている装置の内、自動車の走行に必須でな
い装置M8とは、例えばエアコンが挙げられ、そ
の分配遮断手段M9としては、デイーゼルエンジ
ンM1側の出力軸とエアコン側の入力軸との間に
設けられた電磁クラツチを備えた機構等が挙げら
れる。
[作用] 回転速度制御手段M6は、アイドル状態検出手
段M2、負荷検出手段M3及び回転速度検出手段
M4から検出結果を受け、デイーゼルエンジンM
1がアイドル状態であると検出された場合、デイ
ーゼルエンジンM1の負荷に応じてデイーゼルエ
ンジンM1の目標回転速度を設定し、デイーゼル
エンジンM1の実回転速度と目標回転速度との
差、及び負荷に応じた見込み回転速度に基づき、
回転補正量を演算し、該回転補正量に基づき燃料
噴射量制御操作量を演算し、デイーゼルエンジン
M1の燃料噴射量制御手段M5に出力している。
上記無負荷アイドル回転速度補正量学習手段M
7が、アイドル状態で、かつ無負荷回転状態であ
る場合のみに、上記実回転速度と上記目標回転速
度との差に応じて設定された補正量を遂次積算し
て、補正積分値を演算する。
分配遮断手段M9は、上記補正積分値と前記回
転補正量との差が負荷の上昇により所定値以上に
なつた場合、燃料噴射量の急激な増量とデイーゼ
ルエンジンM1の回転速度との不適合によりスモ
ークが発生するのを防止するためデイーゼルエン
ジンM1の出力にて駆動されている装置の内、自
動車の走行に必須でない装置M8へのデイーゼル
エンジンM1の出力の分配を遮断する。
このことにより、負荷が低下し、目標回転速度
が低下して燃料噴射量も低減すると共に、デイー
ゼルエンジンM1の目標回転速度への到達も迅速
となり、スモーク量が低減する。
次に、本考案の実施例を説明する。本考案はこ
れらに限られるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲の種々の態様のものが含まれる。
[実施例] 第2図は本考案の一実施例であるデイーゼルエ
ンジンのアイドル時負荷制御装置を備えたデイー
ゼルエンジンのシステム構成図である。
デイーゼルエンジン用分配型燃料噴射ポンプ1
は、デイーゼルエンジン2のクランク軸にベルト
等を介して連結されたドライブプーリ3の回転に
より駆動され、デイーゼルエンジン2の燃料噴射
ノズル4に燃料を圧送する。ドライブプーリ3に
は突起5が突設され、燃料噴射ポンプ1のポンプ
ハウジング6に設けられた基準カム角センサ7を
用いてデイーゼルエンジン2の所定のクランク角
度(本実施例の場合TDC(上死点))を検出でき
るようにされている。またドライブプーリ3に接
続された燃料噴射ポンプ1のドライブシヤフト8
には、燃料フイードポンプであるベーン式ポンプ
9及び外周面に複数の突起を有するパルサ10が
取り付けられ、その先端部分で、図示しないカツ
プリングを介してカムプレート11に接続されて
いる。
カムプレート11はプランジヤ12と一体的に
接合され、ドライブシヤフト8の回転に応じて回
転される。またカムプレート11はタイマ装置1
3によつて位置決めされるローラリング14に接
続されており、ローラリング14に取り付けられ
たカムローラ15によつて図中左右方向に往復動
される。従つてカムプレート11及びプランジヤ
12はドライブシヤフト8の回転によつて回転及
び往復動されることとなる。
次にプランジヤ12は図示しない燃料カツトバ
ルブ(FCU)により開閉される吸気ポートを介
してポンプハウジング6内の燃料室16と連通さ
れたポンプシリンダ17内に嵌挿され、その往復
動により燃料を加圧し、デリバリバルブ18を介
してデイーゼルエンジン2の各気筒に燃料を圧送
する。即ちプランジヤ12の先端部には気筒数と
対応する燃料通路12aが形成され、図中左方向
に移動する際、燃料室16内の燃料を加圧室17
a内に吸入し、図中右方向に移動する際、加圧室
17a内の燃料を加圧して分配ポート12bから
燃料を圧送するよう構成されているのである。
一方ポンプシリンダ17からハウジング6に渡
つて、該シリンダ17の加圧室17aと連通し
て、スピルポート17bが形成され、電磁スピル
弁20を介して燃料室16と連通される。電磁ス
ピル弁20はニードル弁20aの開閉により動作
され、プランジヤ12の図中右方向への移動時、
即ち燃料加圧圧送時に加圧室17aと燃料室16
とを連通し、加圧室17a内の燃料を溢流してデ
イーゼルエンジンへの燃料供給を停止する。又、
プランジヤ12の燃料通路12aにはシリンダ1
7の燃料導入通路17cが連通し、燃料遮断弁2
1により吸入行程で開放し、その他の行程では遮
断される。
次にタイマ装置13は、タイマハウジング13
a、タイマハウジング13a内に嵌挿され、ロー
ラリング14と接続されたタイマピストン13
b、及びタイマピストン13bを図中右方向に押
圧付勢するスプリング13cから構成され、燃料
室16内の高圧燃料が導入される高圧室13dの
燃料圧によりタイマピストン13bを位置決めす
ることによつて、ローラリング14の位置を決定
し、燃料噴射時期を調節する。また高圧室13d
の燃料圧は、高圧室13dと低圧室13eとの連
通通路22に設けられ、デユーテイ比の制御され
たパルス駆動信号により、開閉制御される油圧制
御弁23によつて調圧される。
上記タイマ装置13及び油圧制御弁23により
位置決めされるローラリング14には、上記パル
サ10と対向する位置で、パルサ10の外周面に
形成された突起が横切る度に検出信号を発生する
回転速度センサを兼ねる実カム角センサ(以下回
転速度センサともいう)25が設けられ、燃料噴
射ポンプの回転速度、即ちデイーゼルエンジン2
の機関回転速度と、燃料噴射ポンプの燃料噴射周
期とを各々検出できるように構成されている。即
ちこのパルサ10の外周面には、外周面を4等分
する4箇所を切歯とする56個の突起が形成されて
いるため、実カム角センサ25からの検出信号を
波形整形することによつて、燃料噴射周期と同期
した基準信号及び回転速度を表す基準カム角信号
が得られる。またこの実カム角センサ25はロー
ラリング14に固定され、その回動と共に移動す
ることから、基準信号及び実カム角信号からカム
ローラ15のリフト時、即ち燃料の噴射開始時期
を検出できる。又既述した基準カム角センサ7か
らの検出信号を波形整形することによつてデイー
ゼルエンジン2のTDC信号が得られる。
デイーゼルエンジン2は、シリンダ33、ピス
トン34により主燃焼室35を形成し、該主燃焼
室35にはグロープラグ36aを備えた副燃焼室
36が連設されて、既述した噴射ノズル4は、該
副燃焼室36に燃料を噴射する。また、デイーゼ
ルエンジン2の吸気管37にはターボチヤージヤ
38のコンプレツサ39が配設され、一方、排気
管40にはタービン41が設けられている。ま
た、排気管40には、過給圧を調節するウエイス
トゲートバルブ42も配設されている。
検出器としては、既述した燃料噴射ポンプ1の
回転速度センサ25、アクセル操作量を検出する
ポテンシヨメータよりなるアクセルセンサ51、
デイーゼルエンジン2の吸気管37に設けられ、
吸入空気温度を検出する吸気温センサ52、吸気
管37に連通する吸気ポート37aに配設され、
過給圧力を検出する過給圧センサ53、シリンダ
ブロツク33aに設けられ、冷却水温を検出する
水温センサ54、エアコン55aのコンプレツサ
の駆動を指示するエアコンスイツチ55、パワー
ステアリングが作動していることを示すパワース
テアリングスイツチ56、自動変速機のシフトが
ニユートラルであることを示すニユートラルスイ
ツチ57、車軸に設けられた回転磁石のNS極を
リードスイツチのオン・オフ信号に替えて車両の
速度を検出する車速センサ58を備えている。
上記各センサの検出信号は電子制御装置(以下
単にECUとよぶ)60に入力され、一方、ECU
60は既述した燃料遮断弁21、電磁スピル弁2
0および油圧制御弁23を駆動してデイーゼルエ
ンジン2の制御を行い、更にグロープラグ36a
の制御及びエアコン55aのコンプレツサへのデ
イーゼルエンジンからの駆動力を伝達する電磁ク
ラツチ59のオン・オフ制御している。
次に上記ECU60の構成を第3図に基づいて
説明する。
ECU60は、上述した各センサによつて検出
された各信号を制御プログラムに従つて入力およ
び演算するとともに、上記各弁20,21,2
3、グロープラグ36aおよび電磁クラツチ59
を制御するための処理を行うセントラルプロセツ
シングユニツト(以下単にCPUとよぶ)60a、
上記制御プログラムおよび初期データが予め記憶
されているリードオンリメモリ(以下単にROM
とよぶ)60b,ECU60に入力される各種デ
ータや演算制御に必要なデータが一時的に記憶さ
れるランダムアクセスメモリ(以下単にRAMと
よぶ)60c、およびデイーゼルエンジン1のキ
ースイツチが運転者によつてオフされても以後の
該デイーゼルエンジン1の制御に必要な各種デー
タを記憶保持可能なようにバツテリによりバツク
アツプされたバツクアツプランダムアクセスメモ
リ(以下単にバツクアツプRAMとよぶ)60d
等を中心に論理演算回路として構成され、コモン
バス60eを介して入力ポート60fおよび出力
ポート60gに接続されて外部各機器との入出力
を行う。
また、ECU60には、上述したアクセルセン
サ51、水温センサ54、吸気温センサ52、過
給圧センサ53、エアコンスイツチ55、パワー
ステアリングスイツチ56、ニユートラルスイツ
チ57からの出力信号のバツフア60h,60
i,60j,60k,60m,60n,60pが
設けられており、上記一部のセンサ51,52,
53,54の出力信号をCPU60aに選択的に
出力するマルチプレクサ60q,およびアナログ
信号をデイジタル信号に変換するA/D変換器6
0r、回転速度センサ25、基準カム角センサ
7、車速センサ58の出力信号の波形を整形する
波形整形回路60sも配設されている。これら各
センサからの信号は入力ポート60fを介して
CPU60aに入力される。
さらに、ECU60は、既述した電磁スピル弁
20、燃料遮断弁21、油圧制御弁23、電磁ク
ラツチ59、グロープラグ36aの駆動回路60
t,60u,60v,60w,60xを備え、
CPU60aは出力ポート60gを介して上記駆
動回路60t,60u,60v,60w,60x
に制御信号を出力する。
次に、上記ECU60により実行される処理を
第4図以下に示すフローチヤートに基づいて説明
する。
先ず第4図のフローチヤートはデイーゼルエン
ジン2の回転速度を算出する割り込みルーチンを
示し、噴射ポンプ1に取り付けられた回転速度セ
ンサ25からのパルス信号により、割り込み要求
信号を発生させ、第5図のグラフに示すパルス間
の時間を配列変数T(i)に格納し(ステツプ100)、
エンジン1回転分のデータ数だけ、メモリにサイ
クリツク的に蓄積していく(ステツプ110)。これ
より、最も最近の回転データからの1回転分のデ
ータΣT(i)を蓄積し、1回転以上過去のデータは
忘却していく。
また第6図のフローチヤートは車速を算出する
割り込みルーチンを示し、車速センサ58の検出
信号により、割り込み要求信号を発生させ、パル
ス間の時間を変数TSPDに格納し(ステツプ120)、
該変数TSPDより車速SPD=K1/TSPD(K1:定数)
を算出する(ステツプ130)。
第7図a,bのフローチヤートは噴射量算出ル
ーチンを示す。先ずステツプ210で第4図の回
転数割り込みルーチンで蓄積されたエンジン2の
1回転分のパルス間時間データΣT(i)より回転速
度Ne=K2/ΣT(i)(K2:定数)を算出し、この
値をエンジン回転速度とする。ステツプ220では
アクセルセンサ51からの出力値よりアクセル開
度ACCを算出する。
ステツプ300では、運転状態に応じた目標アイ
ドル回転速度(NIDL)を算出する。第8図のフロ
ーチヤートにその目標アイドル回転速度算出ロジ
ツクを示す。先ずステツプ310ではエンジン冷却
水温THWを算出し、ステツプ320では前記冷却
水温THWに応じた水温補正係数F(w)を算出す
る。この関数F(w)は第9図のグラフに示すような
特性を持つ。
次にステツプ330ではトルコン車の場合、ニユ
ートラルスイツチ57によつてニユートラル(N)レ
ンジか、ドライブ(D)レンジかを判定する。Dレン
ジの場合はステツプ340へ、Nレンジの場合は
ステツプ345へ跳び、各々レンジの目標アイドル
回転速度ND(Dレンジ)、NN(Nレンジ)にステ
ツプ320で求めた水温補正係数F(w)を掛ける。
ND、NNは完全暖機状態での目標回転速度であ
り、冷却水温が低い場合は、目標回転速度をF(w)
を値倍だけ上昇させ、暖機アイドルアツプを図
る。こうして求めたトルコン各レンジでの冷却水
温THWに応じた目標アイドル回転速度をNFとす
る。ステツプ350,355では各レンジでのエアコン
スイツチ55のオン・オフを判定し、ステツプ
360,365ではエアコンスイツチ55がオンの場
合、アイドルアツプ回転速度NDAC(Dレンジ),
NNAC(Nレンジ)を前述の目標アイドル回転速度
NFに加算する。こうして求めた負荷状態に応じ
た目標アイドル回転速度をステツプ370でNIDL
する。ここでパワーステアリングスイツチ56オ
ンによるアイドルアツプ要求信号がある場合は、
目標アイドル回転速度NFに、該当アイドルアツ
プ要求回転速度分加算する。
第7図aの噴射量算出ルーチンに戻り、ステツ
プ400で冷却水温THW,ニユートラルレンジ,
エアコン55aなどの負荷変動に伴う見込みガバ
ナパターン移動比例補正量(比例分)NPを算出
する。第10図のフローチヤートに見込みガバナ
パターン移動比例補正量(比例分)NPの算出ロ
ジツクを示す。まず、ステツプ410で冷却水温
THWに応じた補正量NPWを算出する。NPWは第
11図のグラフに示すような特性を持つ。
次にステツプ420ではニユートラルスイツチ5
7の出力内容を判定し、Dレンジの場合ステツプ
430へ、Nレンジの場合ステツプ435へ跳び、各々
のレンジにおけるエアコンスイツチ55のオン・
オフを判定する。そしてステツプ440,450,460
では、トルコンのレンジ変化、又はエアコンスイ
ツチ55に伴う負荷変動を見込んだガバナパター
ン移動補正量定数KNPD(Dレンジ、エアコン55
a オフ)KNPDAC(Dレンジ,エアコン55a
オン),KNPNAC(Nレンジ,エアコン55a オ
ン)をNpとする。そして、ステツプ470にて、ス
テツプ410で求めた冷却水温補正量NpwをNpに
加算し、最終の見込みガバナパターン移動補正量
Npとする。又ここで、パワーステアリングスイ
ツチ56オンであれば、その見込み補正量をNp
に加算する。
第7図aに戻りステツプ500以下、ステツプ550
までの判定により、アイドル安定状態を判定す
る。即ち、ステツプ500の判定により、始動状態
(Ne>400rpm)であるか否かを判定し、始動後
の場合(Ne>400rpm)肯定判定され、ステツプ
510にて上記ステツプ220で求めたアクセル開度
ACCからアイドル状態であるかどうかを判定す
る。アイドルならばステツプ520の判定で車速SPD
が零か否かを判定し、零の場合はステツプ530へ
移る。ステツプ530では500,510,520の条件がす
べて成立してからの経過時間を、例えば5msec
(あるいは、5〜50msec)のカウンタCTIMEでカ
ウントする。そしてステツプ550の判定で1.5秒以
上経過したかどうかを判定した後、以下ステツプ
560の処理へ移る。ここでステツプ500,510,520
の条件のどれか一つでも成立しなかつた場合は、
ステツプ540へ移りCTIMEはクリアされる。そして
ステツプ550の判定で1.5秒以上経過していない場
合も含めて、後述するステツプ790の処理まで跳
ぶ。
ステツプ560では、(ここでステツプ300の目標
アイドル回転速度DIDLを算出してもよい。)ステ
ツプ300で求めた目標アイドル回転速度NIDLと、
ステツプ210で求めた現在の実際の回転速度Neと
の誤差ΔNIDLを算出する。ステツプ600ではその
誤差をもとに、ガバナパターン移動積分補正量
(積分分)NIを算出する。第12図のフローチヤ
ートはその算出ロジツクを示す。先ず、ステツプ
610では補正積分量ΔNIをΔNIDLから第13図の
グラフに示すような特性で計算式又はマツプ補間
によつて求める。
ステツプ620では、610で求めた補正積分量ΔNI
を加算積分してΣΔNIとする。ステツプ630の判
定では、ステツプ620での積分値ΣΔNIの上限、
下限値(ここでは上下限とも絶対値でKNIMAX
した。)から外れていないか否かを判定し、外れ
ていた場合ステツプ640で上限(+KNIMAX)、下
限値(−KNIMAX)のガードをかける。こうして
求めたガバナパターン移動積分補正量ΣΔNIをス
テツプ650でNIとする。
第7図bの噴射量算出ルーチンへ戻り、ステツ
プ710にて、上記ステツプ470で求めたガバナパタ
ーン比例補正量NPとステツプ650で求めた積分補
正量NIとの和をNPIとして設定する。ステツプ
720にては、エアコン55aオフ、パワーステア
リングオフ、かつニユートラルレンジであるかが
判定される。全てを満足し肯定判定されれば、
NIがステツプ730にて学習値NFGに下式のごと
く、なまし処理されて取り込まれる。
NFG=(7・NFG+NI)/8 ステツプ730の後、またステツプ720にて否定判
定された後、ステツプ740が実行されて、下式の
ごとくNPIとNGGとの差ΔNSが求められる。
ΔNS=NPI−NFG 次にステツプ750にて、該差ΔNSが100rpmを越
えているか否かが判定される。越えていなければ
後述するステツプ790に跳ぶが、越えていれば、
ステツプ760にてエアコン55aがオンか否かが
判定される。オフであればこのままステツプ790
に跳ぶが、オンであればエアコン55aがオフさ
れる。即ち、エアコン55aの電磁クラツチ59
の接続操作が中止されて断状態となり、デイーゼ
ルエンジン2の駆動力がエアコン55aのコンプ
レツサに作用しなくなる。次にステツプ780にて
NPIからエアコン55a駆動分の見込み値NAC
減ぜられる。
次にステツプ790にて上記ステツプ710で求めた
NPIを実際の回転速度Neから下式のごとく減じ
て、Ne0を求める。
Ne0=Ne−NPI ステツプ800にて、該Ne0とアクセル開度ACC
をもとに、基本の噴射量QBASEをマツプ検索又は
計算式によつて求めることにより、見かけ上ガバ
ナパターンを回転速度軸方向にNPIだけ平行移動
させる。この様子を図示したものが第14図のグ
ラフであり、この図はアイドル噴射量ガバナパタ
ーンを回転速度軸方向へNPIだけ平行移動させ
たガバナパターンを示している。そして次のス
テツプ810ではこのときの運転状態に応じた最大
噴射量(スモーク限界)QMAXを求め、ステツプ
820では、ステツプ800で求めたQBASEとステツプ
810で求めたQMAXの小さい方の値を最終噴射量
QFINとする。ステツプ830にては、最終噴射量
QFINに相当する噴射量指令値VSを求め、噴射量コ
ントロールアクチユエータ駆動回路に出力する。
又、上記実施例では、回転速度軸方向にガバナ
パターンを移動させ、アイドル回転速度を制御す
る場合について説明したが、噴射量(ガバナパタ
ーン)を計算式によつて求め、噴射量軸方向に移
動させても同等の効果がある。即ち、アイドルガ
バナパターンを例えば、Q=aNe+b(Q:噴射
量,a(<0),b(>0)定数)で表した場合、
定数bを目標値との誤差に応じて、比例もしくは
積分的に増減させることによりアイドルガバナパ
ターンを噴射量軸方向に移動させ、アイドル回転
速度を制御することができる。第15図のグラフ
はガバナパターンを噴射量軸方向へQp+QI
(NP,NIと同様んお算出方法にしたがつて求めた
ガバナパターン移動補正量)だけ平行移動させた
ガバナパターンを示している。
又、燃料の最大噴射時には実際の回転速度Ne
に応じて噴射量を定めるようにすればよい。
上記実施例において、回転速度センサ25、ア
クセルセンサ51及び車速センサ58がアイドル
状態検出手段M2に該当し、アクセルセンサ5
1、水温センサ54、エアコンスイツチ55、パ
ワーステアリングスイツチ56及びニユートラル
スイツチ57が負荷検出手段M3に該当し、回転
速度センサ25が回転速度検出手段M4に該当
し、燃料噴射ポンプ1が燃料噴射量制御手段M5
に該当し、ECU60が回転速度制御手段M6及
び無負荷アイドル回転速度補正量学習手段M7に
該当し、特にECU60における処理の内、ステ
ツプ720及びステツプ730の処理が無負荷アイドル
回転速度補正量学習手段M7としての処理に該当
する。また、エアコンが自動車の走行に必須でな
い装置M8に該当し、ECU60とエアコン用電
磁クラツチとの組合せが分配遮断手段M9に該当
し、特にECU60における処理の内、ステツプ
750及びステツプ770の処理が分配遮断手段M9と
しての処理に該当する。
本実施例は上述のごとく、アイドル安定状態で
算出しておいた学習値NFG、即ちガバナパターン
移動積分補正量NIをなました値から、極端に補
正量の総和NPIが上昇(ここでは100rpm)してし
まうと、エアコン55aの駆動を停止し、それに
連動させて補正量を低下させる。そのため負荷急
増にともなう燃料の急激な増量がなくなり、スモ
ークが低減する。
考案の効果 本考案のデイーゼルエンジンのアイドル時負荷
制御装置は上述のごとく構成されているため、回
転補正量が無負荷アイドル時での補正積分値と所
定値以上の差となつた場合に、分配遮断手段M9
が自動車の走行に必須でない装置M8へのデイー
ゼルエンジンM1の出力分配を遮断するため、負
荷が急増した際もその負荷の一部を取り除くため
燃料の急激な増量が抑制され、スモークを低減さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本的構成を例示するブロツ
ク図、第2図は本考案実施例のシステム構成図、
第3図はその電子制御装置のブロツク図、第4
図、第6図、第7図a、第7図b、第8図、第1
0図、第12図は上記電子制御装置にて実施され
る処理のフローチヤート、第5図は回転速度セン
サの信号波形図、第9図は冷却水温の関数を示す
グラフ、第11図は冷却水温に対する見込みガバ
ナパターン補正量の関係を示すグラフ、第13図
は目標回転速度と実回転速度の誤差と補正積分量
の関係を示すグラフ、第14図はガバナパターン
を回転速度軸方向に平行移動したパターンを示す
グラフ、第15図はガバナパターンを噴射量軸方
向へ平行移動したパターンを示すグラフである。 1……燃料噴射ポンプ、2……デイーゼルエン
ジン、20……電磁スピル弁、25……回転速度
センサ、54……水温センサ、55a……エアコ
ン、55……エアコンスイツチ、56……パワー
ステアリングスイツチ、57……ニユートラルス
イツチ、58……車速センサ、59……エアコン
用電磁クラツチ、60……電子制御装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デイーゼルエンジンのアイドル状態検出手段に
    よりアイドル状態であると検出された場合、デイ
    ーゼルエンジンの負荷検出手段にて検出された負
    荷に応じてデイーゼルエンジンの目標回転速度を
    設定し、デイーゼルエンジンの回転速度検出手段
    により検出された実回転速度と目標回転速度との
    差、及び負荷に応じた見込み回転速度に基づき、
    回転補正量を演算し、該回転補正量に基づき燃料
    噴射量制御操作量を演算し、デイーゼルエンジン
    の燃料噴射量制御手段に出力する回転速度制御手
    段を有するデイーゼルエンジンに用いられるアイ
    ドル時負荷制御装置であつて、 上記アイドル状態検出手段によりアイドル状態
    であると検出され、かつ上記負荷検出手段にて無
    負荷回転状態であると検出された場合のみに、上
    記実回転速度と上記目標回転速度との差に応じて
    設定された補正量を逐次積算することにより、補
    正積分値を演算する無負荷アイドル回転速度補正
    量学習手段と、 上記補正積分値と前記回転補正量との差が所定
    値以上になつた場合、デイーゼルエンジンの出力
    にて駆動されている装置の内、自動車の走行に必
    須でない装置へのデイーゼルエンジンの出力の分
    配を遮断する分配遮断手段と、 を備えたことを特徴とするデイーゼルエンジンの
    アイドル時負荷制御装置。
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