JP4405153B2 - ミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する装置および方法 - Google Patents

ミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体貧溶媒析出を用いた、化学化合物の微粒子を生成する装置および方法に関する。限定されるわけではないが特に、本発明は、タンパク質、例えば、薬学的に関心の持たれているタンパク質のマイクロ粒子を生成する方法に関する。
多くの産業は、様々な用途のためにミクロンおよびサブミクロン粒子の製造に関心を持っている。サブミクロン粒子を製造する装置および方法の必要性は、薬学分野において特に主張されている。
生物学的利用能を向上させるために必要であること、または、特定の剤形(鼻用、眼科用、注射可能剤、徐放剤)のために必要であること等、製剤学において薬物を微細な粉末で用いる理由はいくつかある。
粒子の大きさを減少させるための従来の技法(粉砕、摩砕、噴霧乾燥、凍結乾燥)には、特に生物学的有効成分にとって欠点が多かった。例えば、凍結乾燥の最初の工程の間に、薬物(タンパク質)および緩衝剤およびその他の成分が凝縮する傾向があり、pHやイオン強度に変化が生じ、このことによってタンパク質の変性が引き起こされ得る。噴霧乾燥に関しては、この技法の主な弱みは、本質的に高いコスト、熱劣化および、低い収率と高レベルの残留水分を伴う効率の低さである。
過去10年間、超臨界流体法(RESS法、GAS法、SEDS法、PGSS法)を利用することによってミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する様々な方法が提案されてきた。
直径1ミクロン未満の均一な粒子が得られるため、これらの方法はかなり注目されてきた。さらにこれらの方法によれば、粉末の大きさおよびモルホロジーを良好に制御することが可能であり、化合物が機械的および熱的ショックにさらされず、溶媒なしで粉末が得られる。
超臨界流体によってマイクロ粒子を得るための2つの方法、即ち、超臨界溶液の急速膨張(RESS)法(Tom、J.W.、Debenedetti、P.G.「超臨界溶液の急速膨張による生体分解性ポリマーマイクロスフィアおよびマイクロ粒子の生成」("The formation of bioerodible polymeric microsphere and micro particles by rapid expansion of supercritical solutions")、BioTechnol.Prog.、1991、7、403〜411)、および貧溶媒再結晶化(GAS)法(Gallagher、P.M.、Coffey、M.P.、Krukonis、V.J.、Klasutis、N.、Am.Chem.Symp.Ser.1989、No.406)は、非常に高い関心が持たれている。
RESS法においては、関心物質は、超臨界流体中で可溶化され、その溶液は、ノズルを介して粒子生成容器内に噴霧される。超臨界流体の急速膨張によって溶質の析出が起こる。いくつかの応用例においては、亜臨界溶媒(調節剤)を超臨界流体に添加することができる。
この技法の欠点は、調節剤を用いたとしても、超臨界流体に十分可溶な化合物は僅かしかないということである。さらに、ノズルを介しての超臨界流体の急速膨張は、超臨界流体の凍結やノズルの目詰まりを引き起こし得る。
GAS法においては、関心溶質は、超臨界流体と混和性のある液体溶媒に溶けるが、一方、その溶質は超臨界流体には可溶ではない。
その溶液は、超臨界流体で加圧された粒子生成容器内にノズルを介して噴霧される。溶液と超臨界流体との急速かつ直接の接触によって超臨界流体中の溶液から溶媒が抽出され、マイクロ粒子として溶質が析出される。調節剤を用いることによって、超臨界流体中への液体溶媒の溶解度を高めることができる。GAS法は、RESS法の欠点を克服し、方法パラメータのより良好な制御を可能にしている。
GAS法の極めて重要な工程は、溶液と超臨界流体との混合である。密接かつ急速な混合を行うためには、溶液を小滴にして超臨界流体中に分散させる必要がある。良好な混合を行うために、溶液および超臨界流体を粒子生成容器に注入するための様々な分散装置が提案されてきた。
まず直径0.1〜0.2mmの簡単なキャピラリーノズルが使われた(Dixon D.J.およびJohonston K.P.、「圧縮された流体貧溶媒を用いた析出による微孔性ポリマー繊維および延伸フィブリルの生成」(Formation of microporous polymer fibers and oriented fibirils by precipitation with a compressed fluid antisolvent)、J.App.Polymer Sci.、50、1929−1942、1933)。
この装置は、その長手方向に沿って強い圧力低下を示し、キャピラリー流出口における、圧力の運動エネルギーへの変換が悪くなっている。
Debenedetti P.G.、Lim G.B.、Prud‘Homme R.K.(米国特許第006063910号、2000年5月16日)は、GAS法を用いて、タンパク質マイクロ粒子を生成している。このケースでは、タンパク質溶液は、直径20ミクロン、長さ240ミクロンの、レーザ穴あけされたプラチナディスクによって、別の注入口から導入された超臨界流体を含有した粒子生成容器の内部に噴霧される。レーザ穴あけされたプラチナディスクは、外径が3mm、厚さが0.24mm、オリフィス直径が20マイクロメータである。この技法は、超臨界流体として二酸化炭素を用いて、エタノール/水(9:1v/v)溶液からカタラーゼとインスリンの粒子(0.01%w/v)を生成するのに用いられてきた。実験は、8.8MPa、35℃で行った。超臨界流体の流速は、約36g/分、溶液の流速は,約0.35cc/分であった。
キャピラリーノズルと比較すると、レーザ穴あけされたディスクには1つの主な利点がある。オリフィスの長さと直径との比率によって圧力低下を最小化することができ、エネルギー圧力は、殆ど完全に運動エネルギーに変換される。そのようにして、非常に高い溶液率と非常に小さな小滴が得られる。
この方法においては、超臨界流体の注入口は最適化されていない。溶液注入は超臨界流体のほぼ静電雰囲気で、乱流を抑えた状態で行われる。
Subramaniam B.、Saim S.、Rajewskj R.A.、Stella V.(「圧縮された貧溶媒中に噴霧された有機溶液からの再結晶によって粒子をマイクロ化およびナノ化する方法」(Methods for particle micronization and naronization by recrystallization from organic solutions sprayed into a compressed antisolvent.)、米国特許第5874029号、1999年2月23日)は、溶液を粒子生成容器内に注入するために、市販の同軸収束―分散ノズルを使用することを開示している。そのノズルは、気体の膨張のための収束―分散流路および内部同軸キャピラリー管を備えている。同軸キャピラリー管を介して注入された溶液は、膨張する気体によって活性化される(energized)。収束―分散ノズル内で膨張する気体は、超音波速度に達し得る。
ノズル内での亜音速から超音波速度への移行によって、溶液の分散を高めるマッハディスクが形成され、溶液と超臨界流体とが混合される。Subramaniamらは、活性化する気体として、ヘリウムのような不活性気体または超臨界流体を提案している。引用された例においては、著者らは、活性化する気体として超臨界流体を使用している。
超音波速度を得るために、活性化する気体の非常に高い圧力低下(約40MPa)が必要であっても、発明者らは、より穏やかな条件のもとで、約40バール(4MPa)の圧力低下で操作を行っており、そのため超音波速度に達することができなかった。にもかかわらず、従来のGAS法と比較した場合の実質的な向上を主張している。
実験的に、ヒドロコルチゾンとカンプトセシンとを再結晶化し、ナノ粒子(0.5〜1μm)の範囲で粉末を得た。
この技法の利点は、微細な小滴を得るために超臨界流体が溶液の噴霧を向上させていることである。また別の利点は、ノズル流出口における非常に小さな管で行われる、溶液と超臨界流体との間の直接的な混合によるものである。
この技法の欠点は、粒子生成容器に入る前に、溶液と超臨界流体とが混合されることである。この状況によって、流体が粒子生成容器に入る前に粒子が生成されることになり、その結果、ノズルの目詰まりが起こることがある。
Hanna M.、York P.(WO特許出願第96/00610号、1996年1月11日)は、SEDS(超臨界流体による溶液の分散の促進)と呼ばれる超臨界流体技法によって、非常に小さな粒子を得るための新規な方法および新規な装置を提案している。
この方法は、新規な同軸ノズルに基づいている。溶液は、直径0.25mmの内部キャピラリーを介して膨張し、超臨界流体は、円錐形に先細形状になった端部を持つ外部同軸経路を介して膨張する。端部の円錐ゾーンの直径は約0.2mmである。超臨界流体と溶液との混合は、この円錐ゾーンで行われる。また、3つに分かれたノズルを使用することも提案されており、混合を向上させるために、追加によって調節剤を供給することができる。ここでは水溶性化合物の小さな粒子、すなわち、糖(ラクトース、マルトース、トレハロースおよびスクロース)およびタンパク質(R−トリエチレンメラミン ベータラクタマーゼ)を析出させるためにSEDS法が適用されている。
調節剤(メタノールもしくはエタノール)は、溶液と一緒に、または異なる注入口から粒子生成容器中に導入される。
このノズルによって、超臨界流体と溶液との良好かつ直接的な混合が可能になる。超臨界流体と溶液との最初の接触は、円錐形の端部で起こり、その2つの流体がノズル流出口から高速で出て行き、超臨界流体は、粒子生成容器中で小滴になる液体溶液を活性化する。
この技法の欠点は、粒子生成容器に入る前に超臨界流体と溶液とが接触することに関連する。すなわち、粉末がノズル中で析出されることがあり、最終的にノズルの目詰まりが起こることがある。
ノズル流出口における超臨界流体の速度は、かなり大きなオリフィスの直径によって限定される。
SEDS法を用いて、変形された粒子生成装置を提供することは、イギリス特許第2322326号から公知である。この装置は、粒子生成容器と、物質の溶液および超臨界流体を粒子生成容器に提供する手段とを含み、その手段は、溶液および超臨界流体のためのそれぞれの流路と、それぞれの流路の下流に別個の流出口とを備えたノズルを含み、使用中に別個の流出口の下流にある粒子生成容器内で液体と超臨界流体との接触が起こるようにした装置である。
「超臨界流体」という語は、その臨界圧力および臨界温度もしくはそれを超えた状態にある流体を意味する。
「溶媒」という語は、物質とともに溶液を生成することができる液体を意味する。
「物質」という語は、溶媒に可溶であり、超臨界流体に実質的に不溶である、薬学的に関心の持たれている固体を意味する。
調節剤」という語は、超臨界流体中へ溶媒の溶解度を高める化学物質を意味する。
本発明は、上記従来技術の技法の欠点を克服することを目的とする。
特に、本発明は、物質の微細粉末を得るための方法および物質溶液と超臨界流体とを直接混合させるための装置を提供することを目的とする。
一局面によれば、本発明は、貧溶媒再結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する装置であって、前記装置は、粒子生成容器と、前記物質の溶液および超臨界流体を前記粒子生成容器に導入する手段とを含み、前記手段は、前記溶液および超臨界流体のためのそれぞれの流路と、それぞれの流路の下流端部に別個の流出口とを備えたノズルを含み、使用中に前記別個の流出口の下流にある粒子生成容器内で前記液体と前記超臨界流体との接触が起こるようにし、前記流路は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含む装置を提供する。
別の局面によれば、本発明は、貧溶媒結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成するための粒子生成容器内に物質の溶液と超臨界流体とを導入するためのノズルであって、前記ノズルは、前記溶液および超臨界流体のためのそれぞれの流路と、それぞれの流路の下流端部に別個の流出口とを備え、使用中に前記別個の流出口の下流で前記液体と前記超臨界流体との接触が起こるようにし、前記流路は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含むノズルを提供する。
さらに別の局面によれば、本発明は、貧溶媒再結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する方法であって、前記方法は、制御された圧力および温度で、純粋もしくは調節剤と混合された超臨界流体および溶液を、ノズルを介して粒子生成装置に供給し、溶媒が超臨界流体によって溶液から抽出され、ミクロンおよびサブミクロン粒子の析出が起こるようにした方法であって、前記超臨界流体および前記溶液は、前記ノズルのそれぞれの流出口を介して供給され、それぞれの流路の下流端部の別個の流出口を介して放出され、前記超臨界流体と前記溶液との接触は、まず前記別個の流出口の下流の粒子生成容器内で起こるようにし、前記流路は、流路は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含む方法を提供する。
本発明の方法は、溶媒中に物質が溶けた溶液または懸濁液、超臨界流体、および好ましくは調節剤を粒子生成容器内に同時に導入することを含む。調節剤は、溶媒および超臨界流体に可溶の化合物である。調節剤は、溶媒が超臨界流体に不溶であるとき、もしくは溶解度が低いときに用いられる。
溶媒の超臨界流体中への溶解度が低いときに調節剤を使用することによって、溶液と超臨界流体とをより良好に混合させることができる。
調節剤を用いるとき、調節剤の流速と溶液の流速との比率は、溶媒の超臨界流体への溶解度の上昇が高くなるように選択されなければならない。調節剤は、超臨界流体と一緒に、溶液と一緒に、または超臨界流体の一部として、および溶液の一部として導入することができる。調節剤の導入方法は、溶媒の抽出および生成される粒子の構造に大いに影響を及ぼす。
超臨界溶媒として二酸化炭素、調節剤としてエタノールを用いて、水溶液から粉末を析出させるために、超臨界流体の流速と調節剤の流速との比率は約7であり、一方、調節剤の流速と溶液の流速との比率は約20とする。
したがって、ある場合においては、物質溶液と、超臨界流体と調節剤との混合物とは、別々に粒子生成容器内に導入される。調節剤と超臨界流体は、粒子生成容器に導入される前に混合される。または、調節剤は、導入前に溶液と混合させてもよい。別のタイプの方法においては、調節剤は、溶液の一部として、および超臨界流体の一部として粒子生成容器に導入される。
溶媒が超臨界流体に混和性があれば、溶媒中に物質が溶けた溶液と超臨界流体とは別々に粒子生成容器に導入され、そこで、超臨界流体と溶液との混合、および超臨界流体による溶液の抽出が行われる。
物質は、溶媒および調節剤に可溶で、超臨界流体に実質的に不溶の薬学的化合物であることが好ましい。
粒子生成容器内で、物質溶液は、超臨界流体と調節剤との混合物もしくは純粋な超臨界流体と混合される。このようにして、溶媒が溶液から抽出され、物質が微粒子として析出される。
この微粒子生成方法の重要なポイントは、溶液と超臨界流体を混合させることである。即ち、急速かつ直接的に混合を行うことによって、小径の粒子を析出させ、かつ、高い粒子収率を得ることができる。
良好に混合させるためには、溶液は、超臨界流体中に小滴の形状で分散させなければならない。それによって、質量移動のための高い界面面積(high interfacial area)と、溶液小滴中の超臨界流体の分散のための短い流路とが設けられ、溶質粒子の成長が阻止される。さらに、溶液と超臨界流体との間の質量移動率を高めることによって、より穏やかな温度および圧力条件での操作が可能となる。本発明は、そのような操作を可能とする。
さらに、超臨界流体の流速と溶液の流速の比率が高いことによって、それらが接触した瞬間に、溶液全体に大量の余剰超臨界流体を作ることができ、超臨界流体の溶液への質量移動、および溶媒の超臨界流体への質量移動のための駆動力を高めることができる。
上で指摘したように、溶液の非常に小さな小滴を得るためには、溶液を超臨界流体へ良好に分散させる必要がある。
生成された溶液の小滴の大きさは、混合ゾーンにおける流体力学条件および溶液と超臨界溶媒の、粘度、表面張力、密度といった物理学的特性によって決定される。これらの特性は、超臨界流体の温度および圧力に大いに影響される。
溶液および超臨界流体のノズル流出口における速度は、質量流速および流出口の直径に関連する。さらに、溶液と超臨界流体のエネルギー圧力は、最小のエネルギー損失で運動エネルギーに変換される。
この目的を達成するために、新規なノズルが設計された。
溶液と、純粋もしくは調節剤と混合された超臨界流体とを、ノズルによって粒子生成容器に並流で導入する。それは、超臨界流体と溶液のために個別の流出口を備えている。溶液と超臨界流体との接触は、まずノズル流出口の下流の粒子生成容器において行われる。これによって、生成された粒子によってノズルの目詰まりが起こる可能性が最小になる。超臨界流体および溶液をそれぞれ吐出することによって、粒子生成容器内での膨張、混合が可能となる。
ノズルは、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含むそれぞれの流れのための流路を備えている。狭い直径の部分は、より良好に圧力を運動エネルギーに変換することができるように、この部分に沿った圧力低下を減少させるために短くすることができる。これによって、かなりの圧力低下を伴って、ノズル全長に沿って狭い直径が維持される、本質的に同軸管状の配置である、従来技術のノズルの問題点を克服している。
流出口は、互いに隣接して、例えば、約3mmの間隔で中心線に配置されることが好ましい。両方の流出口は同心円上にあることが好ましい。
ノズルは、1つの中心流出口と複数の外側流出口とを備えていることが好ましい。中心流出口は、溶液の流れを運ぶ働きをし、外側流出口は、超臨界流体の流れを運ぶ働きをすることができる。複数の外側流出口を備えることによって、超臨界流体と溶液との混合が促進される。外側流出口は、中心流出口から等距離で配置されることが好ましい。したがって、それらは、同じ半径上にあってもよく、好ましくは等角度で間隔をおいて配置されることが好ましい。また、これによって混合が助長される。
流出口は、別個の管の端部等に配置することもできる。しかしながら、流出口は、ノズル本体を通るそれぞれの流路の下流端部に設けることが好ましい。その流路は、例えば、レーザ穴あけしてもよい。ノズル本体はディスクであってもよい。したがって、好ましい配置は、その中心に1つの流出口を備え、中心から等距離にあり、周辺に沿って一様に配置された2以上の流出口を備えたディスク形状のノズルを含む。全ての流出口は粒子生成容器の内部に通じている。溶液は、中心流出口を介して粒子生成容器に導入されることが好ましい。一方、純粋もしくは調節剤を含んだ超臨界流体は、外側流出口から導入される。
ノズル本体内の流路は、使用中に超臨界流体と溶液とがそれぞれ供給される上流端部を備えている。ノズル本体は、そこを通る流路のそれぞれの上流端部を密封して分離するためのシールを備えていることが好ましい。このようにして、ノズル本体を使用することによって、流体流れを最適化すべく、穴あけもしくは理想的な寸法の他の流路の形成が可能となる。一方、これらの流路は、上流端部において、互いに密封することができる。中心流出口と放射状に外側に向かって間隔をあけて配置されている複数の流出口の場合、そのシールは、環状(例えば,Oリング)でもよく、放射状に中心流出口から外側に、また、複数の外側流出口から内側に向かって放射状に配置されていてもよい。更に別の環状シールは、複数の外側流出口から放射状に外側に向かって配置されていることが好ましい。当該もしくは各シールは、ノズル本体の溝、例えば、環状の溝に収容されていることが好ましい。
流出口は、ノズルの円錐形に先細形状になった部分の頂点の下流に設けられていることが好ましい。そこを通る流路を備えたノズル本体を有する好ましい実施形態においては、流路は、これらの円錐形に先細形状になった部分を備えて形成され得る。これによって、流路は、その上流端部に、例えば、1mmの比較的広い直径部分を備え、例えば、20ミクロンの狭い直径部分へと狭くなっていく、円錐形に先細形状になった部分が続いていてもよい。この狭い直径部分をここで「オリフィス」と称する。広い部分と円錐形の部分は、例えば、機械的に穴あけしてもよい。一方、狭い部分もしくはオリフィスはレーザ穴あけしてもよい。広い部分の長さは、オリフィスの長さより実質的に長く、それによってノズル本体を流れの方向に、比較的厚く、例えば、5mmにすることができる。それによって、オリフィスが長くなりすぎることなく、取り扱いが容易になる。広い部分の長さは、例えば,オリフィスの少なくとも5倍、好ましくは10倍の長さとすればよい。
また別の配置では、狭い直径のオリフィスがノズル本体の全長わたって伸びていてもよいが、ノズル本体は(流れの方向に)薄くなければならないため、操作が困難になるので好ましくない。
溶液および超臨界流体の膨張は、オリフィス下流で起こる。好ましいオリフィスは、長さと直径の比率の範囲が5〜10の範囲であることを特徴とする。それは、圧力エネルギーの損失を最小にし、圧力エネルギーを効率的に運動エネルギーに変換する、キャピラリーに対する利点を持っている。
ノズルは、直径が0.02〜0.1mmの範囲、好ましくは0.02〜0.04mmの範囲で、長さが0.1〜0.2mmの範囲であるオリフィスを備えていることが好ましい。そのような寸法とすることによって、溶液と超臨界流体のどちらのオリフィス流出口においても非常に高い速度を得ることができる。
好ましい実施形態においては、複数の超臨界流体流出口は、溶液流出口の周りに、非常に短い距離(約3mm)をおいて配置される。この構成によって、溶液は超臨界流体によって活性化され、溶液の微細小滴への分散を高めることができ、2つの相間の界面を高くし、および溶媒の超臨界流体中への抽出を速くすることができる。これらの現象は、流出口における超臨界流体の速度が音速に達するか、もしくはそれよりも大きくなったときに、特に効率的である。超臨界流体の速度が音速に達するか、もしくはそれよりも大きくなったとき、マッハディスクが形成され、それによって溶液の非常に微細な小滴への分散が起こる。この現象は、公知であり、RESS法において広く利用されている(Matson D.W.、Fulton J.L.、Petersen R.C.、Smith R.D.、「超臨界溶液の急速膨張:粉末、薄膜および繊維の溶質生成」("Rapid expansion of supercritical fluid solutions: solute formation of powders, thin films, and fibers")、Ind.Eng.Chem.Res.、1987、26、2298−2306)。
超臨界流体の速度がより小さくても、音速の大きさの程度であれば、溶液分散を実質的に高めることができる(Subramaniam B.、Saim S.、Rajewskj R.A.、Stella V.(「圧縮された貧溶媒中に噴霧された有機溶液から再結晶させることによって粒子をマイクロ化およびナノ化する方法」(Methods for particle micronization and naronization by recrystallization from organic solutions sprayed into a compressed antisolvent.) 米国特許第5874029号、1999年2月23日)。
収束−分散ノズルを通った真の流体が断熱膨張する間、超臨界流体が音速に達するための下流の圧力(通常、臨界圧力と呼ばれる)は、下記関係式(数1)によって表される上流の圧力に関連している。
Figure 0004405153
式中、Pは上流の圧力を表し、Pcは下流の圧力を表し、kはCpとCvとの比率を表す(CpとCvは、超臨界流体の圧力を一定にした時の比熱および電圧を一定にしたときの比熱をそれぞれ表す)。例えば、超臨界流体が、k=4.81の二酸化炭素の場合、下流の圧力が10MPaであれば、音速に達するためには、上流の圧力は38.4MPaとならなければならない。即ち、28.4MPaの圧力低下が必要となる。
しかしながら、約4MPaの圧力低下によって、40℃での下流の圧力10MPaという音速の大きさの程度の超臨界流体速度を得ることが可能となる。
流体の音速は圧力と温度に強く依存している。即ち、超臨界領域での二酸化炭素の音速の最小値は8MPa、40℃で208m/sである。上記現象の利点を得るためには、超臨界流体として二酸化炭素を用いる場合、これらの操作条件周辺で操作することが好都合である。
本発明の装置に用いられる好ましいノズルは、レーザ穴あけされたオリフィスを有している。オリフィス流出口における超臨界流体の速度は、オリフィス上流の超臨界流体流路のセクション(セクション1)とオリフィス流出口のセクション(セクション2)との間のエネルギーバランスから推定できる。エネルギー損失を無視したエネルギーバランスは、下記式(数2)によって計算することができる。
Figure 0004405153
式中、H1およびH2は、オリフィスの上流および下流における超臨界流体の比エンタルピーをそれぞれ表し、ρ1およびρ2は、オリフィスの上流および下流における超臨界流体の密度をそれぞれ表し、ν1およびν2は、オリフィスの上流および下流における超臨界流体の速度をそれぞれ表す。
水溶液からGAS法によって、超臨界溶媒として二酸化炭素、調節剤としてエタノールを用いて微細粉末を製造するためには、最適操作条件は、圧力が8〜12MPaであり、温度が35〜50℃であることが分かっている。実験試験を行うために用いられる実験装置においては、超臨界流体の質量流速は30g/分、溶液流速は0.2g/分、調節剤質量流速は4g/分であり、超臨界流体の質量流速と調節剤の質量流速との比率を7、調節剤の質量流速と溶液の質量流速との比率を20、ノズル流出口における超臨界流体の速度を300m/sに設定した。
上記に代わるものとして、超臨界流体は、エタン、エチレン、プロパン、六フッ化硫黄、亜酸化窒素、クロロトリフルオロメタン、モノフルオルメタン、キセノンおよびそれらの混合物とすることができ、薬学的化合物溶液の溶媒は、エタノール、メタノール、DMSO、イソプロパノール、アセトン、THF、酢酸、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、N、N−ジメチルアニリンと混和性のある超臨界流体とすることができる。薬学的化合物の水溶液が用いられる場合、同じ溶媒を調節剤として用いることができる。
本発明の特定の好ましい実施形態を、実施例および図面を参照しながら説明する。
図1について、示されている装置は、粒子生成容器22を含む。これは、適切な体積の標準的な反応容器である。容器内の温度は、加熱ジャケット21によって一定に維持される。容器内の圧力は、マイクロ絞り弁25によって制御される。
粒子生成容器内の温度および圧力は、熱電対29および圧力トランスデューサー30によってそれぞれ測定される。
生成された粒子は、フィルタ23によって保持される。これは、ステンレススチールのバスケットであり、その底部は焼結されたステンレススチールディスク(0.5ミクロン)で形成されている。第2のフィルタ24(0.5ミクロン)が容器流出口に配置されている。
超臨界流体は、シリンダー3から回収され、冷却装置4によって圧縮され、ポンプ8によって、導管34を介して粒子生成容器に汲み上げられる。粒子生成容器に入る前に、超臨界流体は、プレヒータ14およびヒータ17によって所望の温度まで加熱される。プレヒータ14は、拍動ダンパーの機能も果たす。また、超臨界流体は、フィルタ15(0.5ミクロン)によって濾過される。
析出容器に入る前の超臨界流体の温度および圧力は、熱電対28および圧力トランスデューサー43によってそれぞれ測定される。
調節剤は、タンク2から回収され、ポンプ9によって、導管34を介して汲み上げられ、粒子生成容器に入る前に、超臨界流体と混合される。調節剤もフィルタ12(0.5ミクロン)によって濾過される。
導管34には安全弁16が設けられている。
溶液は、タンク1から回収され、ポンプ10によって、導管6を介して粒子生成容器に汲み上げられる。溶液もフィルタ13(0.5ミクロン)によって濾過される。
別の方法においては、調節剤は溶液の一部および超臨界流体の一部として粒子生成容器に導入され得る。
純粋な、もしくは調節剤と混合された超臨界流体および溶液は、ノズル27によって粒子生成容器22に供給される。
粒子生成容器22の下流で、超臨界流体、調節剤および溶液の混合物は、フィルタ24(0.5ミクロン)によって濾過され、フィルタ23によって先に保持されなかった粒子が保持される。超臨界流体、調節剤および溶媒の混合物はマイクロ絞り弁25によって減圧され、超臨界溶媒は、セパレーター26で調節剤および溶媒から分離され、その流速は質量流メータ31によって測定され、それは吐出される。
図2および3は、本発明の方法を行うのに使用されるノズルを示している。このノズルは本発明の方法に特有の特徴である。
このノズルは、溶液と、純粋な、もしくは調節剤と混合された超臨界流体とを、並流で粒子生成容器に導入することができる。
ノズルは、超臨界流体および溶液のための別個の流出口を備えている。ノズルは、ステンレススチールもしくは他の適切な材料で作られている。
ノズル27は、その中心に1つのオリフィス39および中心から等距離の位置に穴あけされ、外周に沿って均一に配置された2以上のオリフィス41を有するディスク36形状のノズル本体を有している。これらのオリフィスは、粒子生成容器の内部と通じている。溶液は、中心オリフィスを介して粒子生成容器に導入され、純粋もしくは調節剤と混合された超臨界流体は、外側オリフィスを介して粒子生成容器に導入される。
溶液のための流路37は、直径D3の孔を含む。この孔の端部は、円錐形40である。円錐形の端部40の頂点には、レーザ穴あけされたオリフィス39がある。中心オリフィスの長さL1は、その直径D1の5〜10倍である。直径D1は、オリフィス流出口における溶液の速度が任意の所望の速度となるように選択され得る。
超臨界流体のための流路38は、直径D4の孔である。各孔の端部は、円錐形42である。円錐形の端部42の頂点には、レーザ穴あけされたオリフィス41がある。オリフィスの長さL2は、その直径D2の5〜10倍である。直径D2は、オリフィス流出口における超臨界流体の速度が任意の所望の速度となるように選択され得る。
オリフィス39および41の長さ(L1またはL2)と直径(D1またはD2)との比率は、エネルギー損失を最小にし、エネルギー圧力を運動エネルギーに変換することによって速度を高めるように選択される。
図4および5は、本発明において使用されるノズルの詳細図を示している。オリフィスは、直径を0.02mmまで小さく穴あけすることができる。実験試験には、直径が0.02〜0.04mmの範囲のオリフィスを備えたノズルが用いられた。
本発明の別の実施形態においては、1以上の外側オリフィスが、それらの軸が中心オリフィスの軸に集束するように穴あけされている。外側オリフィスの軸と中心オリフィスの軸とが成す角度は、1〜30度となるように構成される。
ノズル27のディスク36の上部表面は、中心流路37の注入口端部の周りに伸びる内側環状溝50および流路38の注入口端部の周りに伸びる外側環状溝52を備えている。
図6は、ノズル27のアッセンブリを示している。ディスク36の環状溝50は、第1のOリングシール54を収容し、外側環状溝52は、第2のOリングシール56を収容している。ディスク36は、カップ58内に収容され、それは、その下部端部が第2のOリングシール56と係合したノズルブロック60も収容している。その長手方向の下部では、ノズルブロック60には、その上端部において横方向のボア64に通じている中心下部ボア62が設けられている。その長手方向の上部では、ノズルブロック60は、中心上部ボア66を備えている。ノズルシャフト68は、中心上部および下部ボア66、62に沿って伸び、第1のOリングシール54と係合する下部端部を有している。ノズルシャフト68には、中心シャフトボア70が形成されている。更に別のシール(図示せず)は、通常ノズルシャフト68の周りに設けられ、ノズルブロック60の上部を密封する。
使用中、液体溶液は、中心シャフトボア70に供給され、そこから中心流路37の注入口端部にディスク36を介して供給される。中心シャフトボア70とディスク36との間の接合部は、第1のOリングシール54によって密封されている。任意に調節剤を含んだ超臨界流体は、中心下部ボア62と連絡している横方向のボア64に供給され、そこからディスク36を介して流路38に供給される。中心下部ボア62と流路38との間の接合部は、内側が第1のOリングシール54によって、外側が第2のOリングシール56によって密封されている。
溶液は、中心オリフィス39から、高速で出てきて、微細な小滴に分解され、超臨界流体と接触する。溶液液体噴霧(solution liquid jet)の分解は、オリフィス41から出てくる超臨界流体によって高度に高められ、超臨界流体の速度は、作業温度および圧力での、音速の大きさの程度に、非常に高速となる。溶液液体噴霧の分解を高める超臨界流体の効果は、非常に重要であり、製造物の形状、大きさおよび収率を決定する。
実験手順
超臨界流体を、超臨界流体の流速を設定することができるポンプ8によって析出容器に供給する。ノズルオリフィスを通って膨張することによる温度低下を考慮に入れて、導管35を流れる超臨界流体の温度は、ヒータ17によって粒子生成容器内の温度よりも高い値に設定する。次に調節剤を所定の流速でポンプ9を用いて超臨界流体に添加する。安定状態の条件が達成されると、溶液をポンプ10によって粒子生成容器に汲み上げる。
一定量の溶液を粒子生成容器に供給後、ポンプ9および10を止め、析出された粉末に溶媒および調節剤がなくなるまで、超臨界流体のみを粒子生成容器に供給する。
粒子生成容器を減圧し、粉末を回収する。
実施例
本発明の方法を用いて下記実施例を行った。使用した装置は図1に示したものと類似のものである。
実施例1
アルカリフォスファターゼ(ALP)粒子の調製
本実施例においては、本発明の方法を用いて、アルカリフォスファターゼ(ALP)を使用してタンパク質粉末を調製する。
脱イオン水にALP(SIGMA Chemicals)を溶かした濃度0.2%w/wの溶液を使用する。超臨界流体および調節剤として、二酸化炭素およびエタノールをそれぞれ用いる。
溶液は、ポンプ10によって流速0.2g/分で粒子生成容器22に供給される。超臨界二酸化炭素は、ポンプ8によって流速30g/分で供給され、エタノールは、ポンプ9によって流速4g/分で導管34に供給され、粒子生成容器に入る前に超臨界二酸化炭素と混合される。
超臨界流体は、それぞれの直径が0.04mmである、ノズルの4つの外部オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。溶液は、直径が0.04mmであるノズルの中心オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。全てのオリフィスの長さは0.2mmである。
粒子生成容器内の温度および圧力は、T=40℃およびP=10.0MPaに維持する。析出された粒子は、粒子生成容器の底部のフィルタ23上に回収され、一方、超臨界流体、調節剤および水は、大気圧でシリンダ26中に回収される。
溶液、および調節剤と混合された二酸化炭素を240分間供給した。溶液の供給を止めた後、析出された粉末から全ての溶媒および調節剤を抽出するために、純粋な二酸化炭素を粒子生成容器に供給した。一般的に、乾燥粉末を得るために、粒子生成容器を2倍の体積の二酸化炭素(two volumes of carbondioxide)で洗浄した。
減圧後、粒子生成容器を開き、粉末を回収する。
回収された粉末の収率は、約70%であった。
走査電子顕微鏡写真(図7、8)から、得られた粉末が1μm未満の直径に相当し、かつ大きさのばらつきが小さいことがわかる。
検出されたALPの残留酵素力は、未処理の市販の試薬と比較すると90%であった。
実施例2
リゾチーム粒子の調製
本実施例においては、本発明の方法を用いて、リゾチームを使用してタンパク質粉末を調製する。
脱イオン水にリゾチーム(SIGMA Chemicals)を溶かした濃度0.2%w/wの溶液を使用する。超臨界流体および調節剤として、二酸化炭素およびエタノールをそれぞれ用いる。
溶液は、ポンプ10によって流速0.2g/分で粒子生成容器22に供給される。超臨界二酸化炭素は、ポンプ8によって流速30g/分で供給され、エタノールは、ポンプ9によって流速4g/分で導管34に供給され、粒子生成容器に入る前に超臨界二酸化炭素と混合される。
超臨界流体は、それぞれの直径が0.04mmである、ノズルの4つの外部オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。溶液は、直径が0.04mmであるノズルの中心オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。全てのオリフィスの長さは0.2mmである。
粒子生成容器内の温度および圧力は、40℃および10.0MPaにそれぞれ維持する。
析出された粒子は、粒子生成容器の底部のフィルタ23上に回収され、一方、最終的に析出されなかった超臨界流体、調節剤、水および溶質は、大気圧でシリンダ26中に回収される。
一定量の溶質を粒子生成容器に供給した後、ポンプ9および10を止め、析出された粉末を乾燥させるために、超臨界流体のみを粒子生成容器に供給する。一般的に、乾燥粉末を得るためには約2倍の体積の粒子生成容器が必要である。
この時点で、粒子生成容器を減圧し、開き、粉末を回収することができる。
回収された粉末の収率は、約90%であった。
走査電子顕微鏡写真(図9、10、11)から、得られた粉末が1μm未満の直径に相当し、かつ大きさのばらつきが小さいことがわかる。
検出されたALPの残留酵素力は、未処理の市販の試薬と比較すると94%であった。
実施例3
トレハロース粒子の調製
本実施例においては、本発明の方法を用いて、水溶液からトレハロース粉末を調製する。
脱イオン水にALP(SIGMA Chemicals)を溶かした濃度2%w/wの溶液を使用する。超臨界流体および調節剤として、二酸化炭素およびエタノールをそれぞれ用いる。
溶液は、ポンプ10によって流速0.2g/分で粒子生成容器22に供給される。超臨界二酸化炭素は、ポンプ8によって流速30g/分で供給され、エタノールは、ポンプ9によって流速4g/分で導管34に供給され、粒子生成容器に入る前に超臨界二酸化炭素と混合される。
超臨界流体は、それぞれの直径が0.04mmである、ノズルの4つの外部オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。溶液は、直径が0.04mmであるノズルの中心オリフィスを介して粒子生成容器に注入される。全てのオリフィスの長さは0.2mmである。
粒子生成容器内の温度および圧力を40℃および10.0MPaに維持する。
析出された粒子は、粒子生成容器の底部のフィルタ23上に回収され、一方、最終的に析出されない超臨界流体、調節剤、水および溶質は、ほぼ大気圧でシリンダ26中に回収される。
一定量の溶質を粒子生成容器に供給した後、ポンプ9および10を止め、析出された粉末を乾燥させるために、超臨界流体のみを粒子生成容器に供給する。一般的に、乾燥粉末を得るためには、約2倍の体積の粒子生成容器が必要である。
この時点で、粒子生成容器を減圧し、開き、粉末を回収することができる。
回収された粉末の収率は、80%であった。
図12および13は、得られた粉末の走査電子顕微鏡写真である。
図14に示された粒子の大きさのばらつきは、Aerosizer mo.3225(TSI―Amherst)を用いて測定したものであり、その大きさの中間値は1.89μmである。
本発明は、ある程度広く理解され得る。したがって、一つの広い局面によれば、本発明は、GAS法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する装置であって、前記装置は、粒子生成容器と、前記物質の溶液および超臨界流体を前記粒子生成容器に導入する手段とを含み、前記手段は、前記溶液および前記超臨界流体のための別個の流出口をそれぞれ備えたノズルを含み、使用中に前記別個の流出口の下流にある粒子生成容器内で前記液体と前記超臨界流体との接触が起こるようにした装置を提供する。
別の広い局面によれば、本発明は、GAS法を用いてミクロンおよびサブミクロン粒子を生成するための粒子生成容器内に物質の溶液と超臨界流体とを導入するためのノズルであって、前記ノズルは、前記溶液および前記超臨界流体のための別個の流出口をそれぞれ含み、使用中に前記別個の流出口の下流で前記液体と前記超臨界流体との接触が起こるようにしたノズルを提供する。
さらに別の広い局面によれば、本発明は、GAS法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する方法であって、前記方法は、制御された圧力および温度で、純粋もしくは調節剤と混合された超臨界流体および溶液を、ノズルを介して粒子生成装置に供給し、溶媒が超臨界流体によって溶液から抽出され、ミクロンおよびサブミクロン粒子の析出が起こるようにした方法であって、前記超臨界流体および前記溶液は、それぞれ前記ノズルの別個の流出口を介して供給され、前記超臨界流体と前記溶液との接触は、まず前記別個の流出口の下流の粒子生成容器内で起こるようにした方法を提供する。
本発明の方法を行うために用いられる装置を示した模式フローシート(flow sheet)を示す図である。 本発明の方法を行うために用いられるノズルの、図3のA−Aにおける模式断面図であり、ノズルのいくつかの部分を丸の中に拡大して示している図である。 図2の線B−Bにけるノズルの断面図である。 図2および3と類似の図をより詳細に示した図である。 図2および3と類似の図をより詳細に示した図である。 ノズル配置の断面図である。 実施例1の条件のもとで作成されたSIGMA ALPの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例1の条件のもとで作成されたSIGMA ALPの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例2の条件のもとで作成されたSIGMAリゾチームの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例2の条件のもとで作成されたSIGMAリゾチームの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例2の条件のもとで作成されたSIGMAリゾチームの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例3の条件のもとで作成されたトレハロースの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例3の条件のもとで作成されたトレハロースの走査電子顕微鏡写真を示す図である。 実施例3の条件のもとで作成されたトレハロースの粒子の大きさのばらつきを示すグラフである。

Claims (29)

  1. 貧溶媒再結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する装置であって、前記装置は、粒子生成容器(22)と、前記物質の溶液および超臨界流体を前記粒子生成容器(22)に導入する手段とを含み、前記手段は、前記溶液および超臨界流体のためのそれぞれの流路(37、38)と、それぞれの流路の下流端部に別個の流出口(39、41)とを備えたノズル(27)を含み、使用中に前記別個の流出口の下流にある粒子生成容器内で前記溶液と前記超臨界流体との接触が起こるようにし、前記流路(37、38)は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含む装置。
  2. 前記ノズル(27)は、1つの中心流出口(39)と複数の外側流出口(41)とを備え、前記中心流出口(39)は、溶液の流れを運ぶ働きをし、前記外側流出口(41)は、純粋な超臨界流体の流れを運ぶ働きをする請求項1に記載の装置。
  3. 前記外側流出口(41)は、前記中心流出口(39)から同じ距離離れたところに配置されている請求項2に記載の装置。
  4. 前記それぞれの流路(37、38)は、ノズル本体(36)を通って伸びる請求項1、2または3に記載の装置。
  5. 前記ノズル本体(36)は、そこを通る流路のそれぞれの上流端部を密封して分離するためのシール(54)を備えている請求項4に記載の装置。
  6. 前記シール(54)は、前記ノズル本体内の溝(50)に収容されている請求項5に記載の装置。
  7. 前記流出口(39、41)は、前記ノズル(27)の円錐形に先細形状になった部分(40、42)の頂点の下流に設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記流出口は、オリフィス(39、41)の下流端部に存在し、前記オリフィスの直径が0.02mm〜0.1mmの範囲であり、前記オリフィスの長さと直径の比率が5〜10である、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記オリフィスの直径が0.02mm〜0.04mmの範囲である、請求項8に記載の装置。
  10. 前記流出口は、前記オリフィス(39、41)の下流端部に存在し、それらの軸が集束するように穴あけされ、中心のオリフィス(39)の軸と外側のオリフィス(41)の軸とがなす角度が1〜30度である、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  11. 調節剤を、前記ノズル(27)を介して前記粒子生成容器(22)内に導入する手段をさらに備えた請求項1〜10のいずれかに記載の装置。
  12. それぞれの流出口は、調節剤と混合された溶液の流れを運ぶ、請求項1〜11のいずれかに記載の装置。
  13. それぞれの流出口は、調節剤と混合された超臨界流体の流れを運ぶ、請求項1〜12のいずれかに記載の装置。
  14. 貧溶媒結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成するための粒子生成容器内に物質の溶液と超臨界流体とを導入するためのノズルであって、前記ノズルは、前記溶液および超臨界流体のためのそれぞれの流路(37、38)と、それぞれの流路の下流端部に別個の流出口(39、41)とを備え、使用中に前記別個の流出口の下流で前記溶液と前記超臨界流体との接触が起こるようにし、前記流路(37、38)は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含むノズル。
  15. 溶液の流れを運ぶための1つの中心流出口(39)と純粋な超臨界流体の流れもしくは調節剤と混合された超臨界流体の流れを運ぶための複数の外側流出口(41)とを備えた請求項14に記載のノズル。
  16. 貧溶媒再結晶化(GAS)法を用いて物質のミクロンおよびサブミクロン粒子を生成する方法であって、前記方法は、制御された圧力および温度で、純粋な超臨界流体もしくは調節剤と混合された超臨界流体およびその溶液を、ノズル(27)を介して粒子生成装置に供給し、溶媒が超臨界流体によって溶液から抽出され、ミクロンおよびサブミクロン粒子の析出が起こるようにした方法であって、前記超臨界流体および前記溶液は、前記ノズルのそれぞれの流出口(37、38)を介して供給され、それぞれの流路の下流端部の別個の流出口(39、41)を介して放出され、前記超臨界流体と前記溶液との接触は、まず前記別個の流出口の下流の粒子生成容器内で起こるようにし、前記流路(37、38)は、狭い直径の下流部分に供給を行う広い直径の上流部分を含む方法。
  17. 前記溶液は、調節剤と混合されて粒子生成容器に導入される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記溶液は、薬学的に関心の持たれている化合物を含有する水溶液であり、前記超臨界流体は、二酸化炭素であり、前記調節剤は、エタノールである、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記粒子生成装置内の前記圧力は、二酸化炭素の臨界圧力と30MPaとの間であり、前記粒子生成容器内の温度は、30〜80℃である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記粒子生成容器内の温度は、40〜50℃である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記粒子生成装置内の前記圧力は、8〜12MPaである請求項19または20に記載の方法。
  22. 二酸化炭素の質量流速と調節剤の質量流速との比率は、2〜40であり前記調節剤の質量流速と水溶液の質量流速の比率は、5〜40である、請求項19〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記調節剤の質量流速と水溶液の質量流速の比率は、10〜25である、請求項22に記載の方法。
  24. 二酸化炭素の質量流速と調節剤の質量流速との比率は、6〜8である、請求項22または23に記載の方法。
  25. 前記それぞれのノズル流出口における前記二酸化炭素の速度は、粒子生成容器内の温度および圧力での二酸化炭素の音速の大きさの程度である、請求項22〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 前記溶液は、薬学的に関心のもたれている化合物と、エタノール、メタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、イソプロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、N、N−ジメチルアニリンから選択される、超臨界流体に可溶な溶媒とを含有する、請求項16または17に記載の方法。
  27. 前記超臨界流体は、エタン、エチレン、プロパン、六フッ化硫黄、亜酸化窒素、クロロトリフルオロメタン、モノフルオルメタン、キセノンおよびそれらの混合物から選択される、請求項16または17に記載の方法。
  28. 前記調節剤は、エタノール、メタノール、DMSO、イソプロパノール、アセトン、THF、酢酸、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、N、N−ジメチルアニリンから選択される、請求項16または17に記載の方法。
  29. 請求項1〜13のいずれかに記載の装置を用いて行われる、請求項16〜28のいずれかに記載の方法。
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