JP4404737B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置、特に多層配線構造を有する半導体装置の製造方法に関する。
近年、マイクロプロセッサに代表される半導体装置のさらなる高性能化、高機能化が進んでいる。このような半導体装置においては、集積度を向上させるため、配線を半導体装置の厚さ方向に多層にわたって形成する多層配線構造が採用されている。
配線材料としてアルミ合金を使用する一般的な多層配線構造の形成方法を簡単に説明する。まず、絶縁膜上にバリア層となるTiN(窒化チタン)及びTi(チタン)の高融点金属膜、主配線層となるアルミ合金膜、反射防止層となるTiN及びTiの高融点金属膜を順次成膜し、ホトリソエッチングによりパターン加工して下層配線を形成する。続いて、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により全面に層間絶縁膜を堆積し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により表面の平坦化を行った後、ホトリソエッチングにより層間絶縁膜に対して下層配線の表面の一部を露出するスルーホールを形成する。続いて、スパッタ法により密着層となるTiN膜を堆積し、その上にCVD法によりW(タングステン)膜を堆積してスルーホール内部を埋め込んだ後、CMP法によりスルーホール内部以外のTiN膜及びW膜を除去してWプラグを形成する。続いて、下層配線と同様に上層配線を形成する。これらの工程を繰り返すことにより、所望の多層配線構造が形成される。
ところで、半導体装置の配線形成工程において、プラズマを使用するプロセス、例えば、プラズマCVDやプラズマエッチングなどにおけるチャージアップが原因となり、半導体装置に種々の不良が発生することが知られている。
配線形成工程のチャージアップによるダメージを低減する半導体装置の製造方法が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の半導体装置の製造方法は、Al配線を形成する際に、各配線パターンを完全に分離せずに絶縁層上にAl膜の一部を残存させておき、続くシリコン酸化膜の成膜及びエッチバックによりAl膜の側壁を形成した後、絶縁膜上に残存させたAl膜をエッチングして各配線パターンを孤立させている。配線パターンの加工時にAl膜の最下部に所定の厚みを残存させることにより、エッチング時のプラズマによって発生する電荷を半導体基板へ逃すことができる。また、各配線パターンを孤立させるエッチング工程では、Al膜の上部と側部がシリコン酸化膜に覆われているため、プラズマに曝される面積を減少させることができる。これらにより、プラズマプロセスによるチャージアップに起因するゲート酸化膜の劣化、破壊を抑制している。
特開平10−4092号公報(第4頁、第1−4図)
従来の多層配線構造の形成方法において、電気的に孤立している配線、いわゆるフローティングの長配線に接続したスルーホールのような特定パターンでスルーホールの抵抗が異常に高くなる現象が見られることがある。これは、配線構造形成時のプラズマプロセス、例えば、メタルエッチング、アッシング、層間絶縁膜形成などにおけるチャージアップが原因と考えられている。プラズマプロセスにおいて配線部はさまざまなチャージに曝される。この時、半導体基板に接続される配線パターンではチャージは基板を介して抜けるが、フローティング配線ではチャージが残存し、チャージアップした状態となる。このチャージアップしたフローティング配線上にスルーホールを開孔すると、エッチングガスやアッシング工程におけるカーボンや酸素の拡散が通常の配線に比べて促進され、その結果としてスルーホール底部に露出する下層配線のTiN膜が変質し、特性不良が発生するものと思われる。現在のように自動配置配線する半導体装置の設計においては、所定の長さ以上のフローティング配線を禁止することは困難であり、このチャージアップによるスルーホール不良をプロセス的に解決することが必要となる。
特許文献1に記載の発明は、各配線パターンを孤立させるためのエッチング工程において、Al膜の上部と側部とをシリコン酸化膜で覆うことによりAl配線がプラズマに曝される面積を減少させてはいるが、完全にチャージの影響を回避できるものではない。また、この発明は、Al配線のチャージアップによるゲート酸化膜へのダメージ防止を目的としており、チャージアップによるTiN膜の膜質変化に起因するスルーホールの高抵抗化を防止するものではない。
本発明に係わる半導体装置の製造方法は、多層配線構造を有する半導体装置を製造する方法であって、半導体基板を準備するステップと、半導体基板の上方に第1配線層をプラズマを用いる方法で形成するステップと、第1配線層を含む全面に第1導電層を成膜して全ての第1配線層を電気的に短絡することで、フローティング配線と半導体基板に接続されている配線とを電気的に短絡させフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすステップと、プラズマを用いない方法で第1導電層を除去するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、プラズマを用いる方法、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)などで第1配線層を形成した後に、全面を覆うように第1導電層を成膜して全ての第1配線層を接続する。これにより、フローティング配線と半導体基板に接続されている配線とが電気的に短絡されるため、配線形成のプラズマプロセスにおいてフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすことができる。また、プラズマ処理を必要としない方法により第1導電層の除去を行うため、配線部に新たな電荷が蓄積することを防ぐことができる。
(1)第1実施形態
図1乃至2は、本発明の第1実施形態に係る多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図1(a)に示すように、主表面にトランジスタなどの半導体素子によって電子回路(図示せず)が構成された半導体基板100を準備し、半導体基板100上に絶縁膜101を形成する。なお、半導体基板100と絶縁膜101との間にその他の膜が介在してもよい。続いて、スパッタ法により絶縁膜101上に導電層102a、102b及び102cを順次成膜する。導電層102aは、エレクトロマイグレーション対策やバリアメタルの目的で形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。導電層102bは主配線膜であり、例えば、膜厚400〜1000nmのAl−0.5%Cu合金が使用される。導電層102cは、反射防止膜(ARC:Anti Refrective Coating)として形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。なお、本実施形態では、後の工程(図1(b))で形成される下層配線102が導電層102a、102b及び102cの3層からなる場合を例として示すが、配線として機能する限り、下層配線102は何層からなっていてもよい。
次に、図1(b)に示すように、導電層102a、102b及び102cに対してホトリソ及び反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を行い、下層配線102をパターン加工する。下層配線102のパターン加工後には、Oプラズマによるアッシング処理と、有機剥離液を用いたウエット剥離処理とによりレジストを除去する。このレジスト除去工程において、導電層102a、102b及び102cの表面の一部が酸化され、下層配線102の周辺には薄い金属酸化膜103が形成される。続いて、例えば、BCl(三塩化ホウ素)などの塩素系ガスを用いたスライトエッチングにより、下層配線102の周辺、特に、アルミ合金からなる導電層102bの表面に形成されている金属酸化膜103を除去する。なお、金属酸化膜103を除去する方法として、BClのスライトエッチングを行う代わりに、Ar(アルゴン)によるプラズマクリーニングやスルファミン酸のようなアルミナ(酸化アルミニウム:Al)を溶解する溶液を用いたウエット除去を行ってもよい。ここで、下層配線102の表面に形成されている金属酸化膜103を除去するのは、下層配線102と、後の工程で下層配線102上に形成される導電膜104との導電性を確保するためであるが、金属酸化膜103が形成された状態で下層配線102と導電膜104との導電性が確保されるのであれば、金属酸化膜103は除去しなくともよい。このようにして下層配線102が形成されるのであるが、下層配線102を形成するための工程、例えば、エッチングやアッシングなどのいずれかの工程にプラズマが用いられると、フローティング配線に電荷が蓄積されることになる。
次に、図1(c)に示すように、スパッタ法により全面に導電層104を成膜する。導電層104はW(タングステン)であり、例えば、膜厚5〜20nmで形成される。ここで、導電層104を形成するのは、フローティング配線と、半導体基板に接続されている配線とを導電層104で短絡し、メタルエッチングやアッシングなどのプラズマプロセスによってフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすためである。
次に、図1(d)に示すように、例えば、10〜30%程度のH(過酸化水素)水溶液により、Wからなる導電層104を除去する。なお、導電層104を除去する方法として、H水溶液を用いたウエットエッチングを行う代わりに、酸素雰囲気中で400℃以上の熱処理を行うことによってWを酸化し、その酸化物を昇華させて除去してもよい。なお、熱処理の上限温度は、アルミ合金からなる主配線膜に影響を及ぼさない温度とする必要があり、例えば、450℃を上限とする。いずれの方法においても、導電層104の除去にプラズマ処理を含まないため、配線部に新たな電荷が蓄積することを防ぐことができる。
次に、図2(e)に示すように、プラズマCVD法により全面に、例えば、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜105を堆積し、CMP法により表面の平坦化を行った後、ホトリソエッチングにより層間絶縁膜105に対して下層配線102の表面の一部を露出するスルーホール106を形成する。ここで、発明者の実験によれば、スルーホール不良の発生原因は配線層加工時(図1(b))のプラズマプロセスが主であり、層間絶縁膜の形成方法には特に依存しないことが分かっている。従って、配線層の形成後に予め蓄積電荷を除去(図1(c))しておけば、層間絶縁膜105の形成にプラズマCVD法を使用することは可能である。勿論プラズマCVD以外の方法で層間絶縁膜105を形成してもよい。
次に、図2(f)に示すように、スパッタ法により密着層107となるTiN膜を堆積した後、CVD法によりプラグ108となるW膜を堆積する。続いて、CMP法によりスルーホール106内部以外のTiN膜及びW膜を除去して、スルーホール106内部に密着層107及びプラグ108を形成する。
次に、図2(g)に示すように、下層配線102の形成と同様にして、導電層109a、109b及び109cからなる上層配線109を形成する。なお、導電層109aは、エレクトロマイグレーション対策やバリアメタルの目的で形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。導電層109bは主配線膜であり例えば、膜厚400〜1000nmのAl−0.5%Cu合金が使用される。導電層109cは、反射防止膜として形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。
本実施形態では、半導体基板(半導体基板100)直上の第1配線層(下層配線102)と第2配線層(上層配線109)とで構成される配線構造を形成する方法について説明したが、それ以外の配線間においても本実施形態を適用することは可能であり、図1乃至2の工程を繰り返すことによって所望の多層配線構造を形成することができる。
〔作用効果〕
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、配線層(下層配線102)を形成した後に、全面を覆うように導電層104を成膜してフローティング配線と半導体基板に接続されている配線とを電気的に短絡する。これにより、メタルエッチングやアッシングなどのプラズマプロセスにおいてフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすことができる。そして、プラズマ処理を必要としない方法、例えば、H水溶液を用いたウエットエッチングにより導電層104の材料であるWの除去を行うため、配線部に新たな電荷が蓄積することを防ぐことができる。これらにより、従来のフローティング配線に見られたスルーホールの導通不良を抑制することができ、どのような配線設計においても良好な製造歩留を得ることができるようになる。
(2)第2実施形態
図3乃至4は、本発明の第2実施形態に係る多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。第2実施形態では、第1実施形態における導電層104の材料として、Wの代わりにC(炭素)を使用するものである。
まず、図3(a)に示すように、主表面にトランジスタなどの半導体素子によって電子回路(図示せず)が構成された半導体基板200を準備し、半導体基板200上に絶縁膜201を形成する。なお、半導体基板200と絶縁膜201との間にその他の膜が介在してもよい。続いて、スパッタ法により絶縁膜201上に導電層202a、202b及び202cを順次成膜する。導電層202aは、エレクトロマイグレーション対策やバリアメタルの目的で形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。導電層202bは主配線膜であり、例えば、膜厚400〜1000nmのAl−0.5%Cu合金が使用される。導電層202cは、反射防止膜として形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。なお、本実施形態では、後の工程(図3(b))で形成される下層配線202が導電層202a、202b及び202cの3層からなる場合を例として示すが、配線として機能する限り、下層配線202は何層からなっていてもよい。
次に、図3(b)に示すように、導電層202a、202b及び202cに対してホトリソ及び反応性イオンエッチング(RIE)を行い、下層配線202をパターン加工する。下層配線202のパターン加工後には、Oプラズマによるアッシング処理と、有機剥離液を用いたウエット剥離処理とによりレジストを除去する。このレジスト除去工程において、導電層202a、202b及び202cの表面の一部が酸化され、下層配線202の周辺には薄い金属酸化膜203が形成される。続いて、例えば、BClなどの塩素系ガスを用いたスライトエッチングにより、下層配線202の周辺、特に、アルミ合金からなる導電層202bの表面に形成されている金属酸化膜203を除去する。なお、金属酸化膜203を除去する方法として、BClのスライトエッチングを行う代わりに、Arによるプラズマクリーニングやスルファミン酸のようなアルミナを溶解する溶液を用いたウエット除去を行ってもよい。ここで、下層配線202の表面に形成されている金属酸化膜203を除去するのは、第1実施形態でも述べたように、下層配線202と、後の工程で下層配線202上に形成される導電膜204との導電性を確保するためである。なお、金属酸化膜203が形成された状態で下層配線202と導電膜204との導電性が確保されるのであれば、金属酸化膜203は除去しなくともよい。このようにして下層配線202が形成されるのであるが、下層配線202を形成するための工程、例えば、エッチングやアッシングなどのいずれかの工程にプラズマが用いられると、フローティング配線に電荷が蓄積されることになる。
次に、図3(c)に示すように、スパッタ法により全面に導電層204を成膜する。導電層204はC(炭素)であり、例えば、膜厚5〜20nmで形成される。ここで、導電層204を形成するのは、フローティング配線と、半導体基板に接続されている配線とを導電層204で接続し、メタルエッチングやアッシングなどのプラズマプロセスにおいてフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすためである。
次に、図3(d)に示すように、例えば、プラズマを用いないO(オゾン)アッシングによりCからなる導電層204を除去する。Oアッシングは、アッシングガスにOガスのみを使用し、例えば、200〜300℃の温度で行う。第1実施形態と同様に、導電層204の除去にプラズマ処理を含まないため、配線部に新たな電荷が蓄積することを防ぐことができる。
次に、図4(e)に示すように、プラズマCVD法により全面に、例えば、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜205を堆積し、CMP法により表面の平坦化を行った後、ホトリソエッチングにより層間絶縁膜205に対して下層配線202の表面の一部を露出するスルーホール206を形成する。なお、第1実施形態でも述べたように、層間絶縁膜205の形成にプラズマCVD法を使用してもスルーホール不良の発生に直接的な影響はない。勿論プラズマCVD以外の方法で層間絶縁膜205を形成してもよい。
次に、図4(f)に示すように、スパッタ法により密着層207となるTiN膜を堆積した後、CVD法によりプラグ208となるW膜を堆積する。続いて、CMP法によりスルーホール206内部以外のTiN膜及びW膜を除去して、スルーホール206内部に密着層207及びプラグ208を形成する。
次に、図4(g)に示すように、下層配線202の形成と同様にして、導電層209a、209b及び209cからなる上層配線209を形成する。なお、導電層209aは、エレクトロマイグレーション対策やバリアメタルの目的で形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。導電層209bは主配線膜であり、例えば、膜厚400〜1000nmのAl−0.5%Cu合金が使用される。導電層209cは、反射防止膜として形成される高融点金属膜で、例えば、膜厚30〜100nmのTiN/Ti積層膜が使用される。
本実施形態では、半導体基板(半導体基板200)直上の第1配線層(下層配線202)と第2配線層(上層配線209)とで構成される配線構造を形成する方法について説明したが、それ以外の配線間においても本実施形態を適用することは可能であり、図3乃至4の工程を繰り返すことによって所望の多層配線構造を形成することができる。
〔作用効果〕
第2実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、配線層(下層配線202)を形成した後に、全面を覆うように導電層204を成膜してフローティング配線と半導体基板に接続されている配線とを電気的に短絡する。これにより、メタルエッチングやアッシングなどのプラズマプロセスにおいてフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすことができる。そして、プラズマ処理を必要としない方法、例えば、プラズマを用いないOアッシングにより導電層204の材料であるCの除去を行うため、配線部に新たな電荷が蓄積することを防ぐことができる。これらにより、従来のフローティング配線に見られたスルーホールの導通不良を抑制することができ、どのような配線設計においても良好な製造歩留を得ることができるようになる。また、第1実施形態は、導電層204の材料としてWを使用するため、配線と下層のプラグとが所定距離ずれた状態で形成される、いわゆるボーダレス配線に適用することはできない。なぜならば、プラグの直上が配線によって完全に覆われていないと、導電層204のエッチングと同時にプラグの材料であるWまでが除去されてしまうからである。一方、本実施形態では、導電層204にプラグと異なる材料のCを用い、さらにプラズマを用いないOアッシングで導電層204を除去するため、ボーダレス配線においても適用することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の製造工程図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程図。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程図。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程図。
符号の説明
100、200・・・半導体基板
101、201・・・絶縁膜
102、202・・・下層配線
102a、102c、202a、202c・・・導電層(TiN/Ti積層膜)
102b、202b・・・導電層(Al合金膜)
103、203・・・金属酸化膜
104・・・導電層(W)
204・・・導電層(C)
105、205・・・層間絶縁膜
106、206・・・スルーホール
107、207・・・密着層
108、208・・・プラグ
109、209・・・上層配線
109a、109c、209a、209c・・・導電層(TiN/Ti積層膜)
109b、209b・・・導電層(Al合金膜)

Claims (10)

  1. 多層配線構造を有する半導体装置を製造する方法であって、
    半導体基板を準備するステップと、
    前記半導体基板の上方に第1配線層をプラズマを用いる方法で形成するステップと、
    前記第1配線層を含む全面に第1導電層を成膜して全ての前記第1配線層を電気的に短絡することで、フローティング配線と半導体基板に接続されている配線とを電気的に短絡させフローティング配線に蓄積された電荷を半導体基板へ逃がすステップと、
    プラズマを用いない方法で前記第1導電層を除去するステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1配線層は、下層から第2導電層、第3導電層及び第4導電層が順番に積層されることにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第3導電層はアルミニウム(Al)を主成分とし、前記第2導電層及び前記第4導電層は窒化チタン(TiN)とチタン(Ti)との積層膜であることを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1導電層は、タングステン(W)であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1導電層の除去は、過酸化水素(H)の水溶液を用いて行われることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1導電層の除去は、酸素雰囲気中の熱処理によって前記第1導電層を酸化し、その酸化物を昇華させて除去することを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記熱処理は、400〜450℃で行われることを特徴とする、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1導電層は、炭素(C)であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1導電層の除去は、プラズマを使用しないオゾン(O)アッシングを用いて行われることを特徴とする、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1配線層を形成するステップは、前記半導体基板の全面に前記第2導電層、前記第3導電層及び前記第4導電層を一様に成膜するステップと、一様に成膜された前記第2導電層、前記第3導電層及び前記第4導電層を反応性イオンエッチング(RIE)を用いたホトリソエッチングによりパターン加工するステップと、前記パターン加工に用いたレジストを酸素(O)プラズマアッシングにより除去するステップとを含むことを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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