JP4403483B2 - 自動追尾装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動追尾装置に係り、特にカメラをパン、チルト等させて移動物体を自動追尾する自動追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動追尾装置は、テレビカメラを雲台に搭載し、雲台をモータ駆動によりパン/チルト動作させることでカメラをパン、チルトさせて、移動する被写体(移動物体)を自動で追尾できるようにした装置である。自動追尾の方法として特開昭59−208983号公報に記載のものが一般的に知られている。この方法によれば、カメラから出力される映像信号から所定時間間隔の2フレーム分(2画面分)の画像を取り込み、それらの画像の比較によって移動物体の画像を抽出する。そして、その抽出した移動物体の画像の重心位置から移動物体の移動量及び移動方向を検出し、これに基づいて雲台(カメラ)のパン、チルトの位置を自動で制御し、移動物体の重心が常に画面中央(撮影範囲の中央)となるようにしている。尚、このような自動追尾装置の機能(自動追尾機能)は、雲台(雲台システム)の1つの制御機能(自動追尾機能)として組み込むことができる。
【0003】
一方、雲台システムの制御機能として、従来、パン、チルト、フォーカス、ズームの一連の動作をトレースデータとして予め登録しておくと、スイッチのワンタッチ操作によりその動作を再現することができるトレース機能(特許第2868087号)が知られている。このようなトレース機能は、移動物体の移動の範囲が予め決まっている場合、例えば、ニュース番組のキャスターがある立ち位置から別の立ち位置まで移動することが決まっている場合に便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような自動追尾機能やトレース機能は、自動的にパン、チルト等の位置を制御する機能といえるが、各機能は用途が異なり、それぞれの利点、欠点がある。
【0005】
自動追尾機能は、例えば、移動物体を検出すると、その移動物体が画面中央となるように自動でパン、チルト等の位置を制御するため、上述のようなトレースデータを予め作成しておく必要がなく、また、トレースデータにより規定された動作範囲に制限されないという利点がある。更に、自動追尾のモードを選択しておけば、操作者なしの撮影も可能であり、監視等の用途にも適用できる。この一方で、移動物体が常に画面中央となるようにパン、チルト等が動作するため、画面の映像が無駄に上下動するなどして映像が見づらくなる場合がある。
【0006】
これに対してトレース機能は、パン、チルト等の一連の動作を予め登録しておくため、滑らかな動作により見やすい映像で移動物体を撮影することができ、また、ズームやフォーカスの一連の動作の設定も可能であるため、より精細なカメラワークの設定、実行が可能であると共に、オートフォーカス機能のないテレビカメラを使用することもできる。この一方で、移動物体の移動範囲が全く決まっていない場合には、移動物体を追尾する目的でこの機能は使用できず、また、移動範囲がある程度制限されている移動物体であってもその動きが決まっていない場合、例えば、制限された移動範囲内において移動物体がどのような位置、タイミングでどの方向、速度で移動するかが分からないような場合にもこの機能は使用できない。更に、無人化による監視の用途にもトレース機能は適さない。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、従来の自動追尾機能とトレース機能のそれぞれの利点を生かし、より見やすい映像により移動物体を自動追尾することができる自動追尾装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、雲台により、パン、チルト、及び、ハイトのうち少なくともいずれか1つの移動方向に移動可能にカメラを支持し、該カメラにより撮影された画像から追尾すべき移動物体の位置を検出して、該検出した位置に基づいて前記移動物体が前記カメラの撮影範囲外とならないように前記カメラを前記移動方向に移動させる自動追尾装置において、前記カメラの移動可能な移動方向のうち、少なくともいずれか1つの移動方向についての位置を主制御位置とし、前記カメラの移動可能な移動方向のうち、前記主制御位置に係る移動方向と異なる移動方向と、前記カメラのズームとフォーカスのうち、少なくともいずれか1つについての位置を副制御位置として、前記主制御位置に対して前記副制御位置を関連付けるトレースデータを作成するトレースデータ作成手段と、前記移動物体の位置が前記主制御位置に係る移動方向について前記カメラの撮影範囲外とならないように前記主制御位置を制御すると共に、前記主制御位置に対して前記トレースデータによって関連付けされた位置となるように前記副制御位置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記主制御位置をパンについての位置として、前記副制御位置をチルト、ズーム、フォーカスについての位置とすることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記トレースデータは、パン、チルト、ズーム、フォーカスについての一連の動作を一定時間間隔の各時点での各位置で記録したデータであることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、追尾すべき所望の移動物体を色相により識別し、該識別した追尾すべき移動物体の重心座標を検出する検出手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、パン、チルト、ハイトのうち少なくともいずれか1つのカメラの移動方向についての位置を主制御位置とし、他の移動方向とカメラのズームとフォーカスのうち少なくともいずれか1つについての位置を副制御位置とし、主制御位置については、追尾すべき移動物体の位置(重心座標)に基づいて制御する一方、副制御位置については、主制御位置に対してトレースデータによって関連付けされた位置となるように制御するようにしたため、トレースデータの作成内容によって移動物体の位置に応じた精細なカメラ制御が可能になる。また、移動物体の主たる移動方向に対するカメラの移動方向(例えば、パン方向)についての位置を主制御位置とし、その他のカメラの移動方向(チルト方向、ハイト方向)についての位置を副制御位置とすることによって、主制御位置に対する副制御位置をトレースデータの作成によって予め決めておくことができ、自動追尾中の映像を見やすいものとすることができる。また、フォーカスを副制御位置とすることによってカメラにオートフォーカス機能がない場合でも移動物体の位置に応じてフォーカス調整を自動で行なうことができ、ズームを副制御位置とすることによって移動物体の位置に応じたズーム調整も自動で行なうことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る自動追尾装置の好ましい実施の形態を詳述する。
【0014】
図1は、本発明が適用される自動追尾機能搭載のリモコン雲台システムの全体構成図である。同図に示すリモコン雲台システムは、リモコン雲台10(以下、単に雲台10という)、雲台コントローラ12、及び、画像処理装置14とから構成される。雲台10は、テレビカメラ(以下、単にカメラという)を収容するハウジング15と、ハウジング15全体を回動させてハウジング15内のカメラをパンニング及びチルティングさせる雲台本体16とから構成される。ハウジング15の前面には透明の保護ガラス17が設けられ、ハウジング15内に収納されたカメラはこの保護ガラス17を介してハウジング15外部の映像を撮影する。
【0015】
上記ハウジング15は、雲台本体16から延設されたチルト軸(図示せず)に支持され、このチルト軸は雲台本体16に内蔵されたチルトモータによって回転駆動される。従って、チルトモータが駆動されると、チルト軸を介してハウジング15が回動し、これに伴いハウジング15内のカメラがチルティングする。また、雲台本体16は図示しない据付台上に固定されたパン軸18によって支持され、このパン軸18を軸として雲台本体16が内蔵のパンモータによって回転駆動される。従って、パンモータが駆動されると、雲台本体16と共にハウジング15が回動し、ハウジング15内のカメラがパンニングする。
【0016】
上記雲台コントローラ12は、雲台10にケーブルを介して接続され(尚、専用回線、公衆回線等の通信回線を介して接続することも可能である。)、雲台コントローラ12に設けられている各種操作部材の操作に基づいて制御信号を雲台10に送信し、雲台10及び雲台10に搭載されたカメラの各種動作を制御する。また、雲台コントローラ12は、自動追尾機能を搭載しており、自動追尾モードとなっている場合には、画像処理装置14から与えられる信号に基づいて制御信号を雲台10に送信し、雲台10のパン/チルト動作等により移動する被写体(移動物体)をカメラで追尾する。
【0017】
図2は、上記リモコン雲台システムの構成を示したブロック図である。同図に示すように雲台10のハウジング15に収納されるカメラ40は、カメラ本体42とカメラ本体42に装着されるレンズ装置44とから構成される。カメラ本体42には、撮像素子や所要の処理回路が搭載されており、レンズ装置44の光学系を介して撮像素子に結像された画像(動画)が映像信号(本実施の形態ではNTSC方式の映像信号)として外部に出力される。カメラ本体42における撮影開始や終了等の撮影動作は雲台コントローラ12から雲台10を介して与えられる制御信号に基づいて制御される。また、レンズ装置44には、モータ駆動可能なフォーカスレンズやズームレンズ等の光学部材が搭載されており、これらのフォーカスレンズやズームレンズが移動することによってカメラ40のフォーカスやズームが調整される。フォーカスやズーム等のレンズ装置44の動作は、カメラ本体42と同様に雲台コントローラ12から与えられる制御信号に基づいて制御される。
【0018】
雲台10には、上述のようにパンモータやチルトモータが搭載されており、雲台コントローラ12から与えられる制御信号によってこれらのパンモータやチルトモータが駆動されると、カメラ40がパンニング又はチルティングし、カメラ40の撮影範囲が移動する。
【0019】
同図に示すように画像処理装置14は、Y/C分離回路46、画像メモリ50、画像処理プロセッサ52、CPU54等の各種信号処理回路から構成され、これらの信号処理回路は、雲台コントローラ12が自動追尾モードとなっているときに有効に動作する。この画像処理装置14には、カメラ本体42から出力された映像信号が入力され、自動追尾モード時においてその映像信号はY/C分離回路46によって輝度信号(Y信号)と色差信号に分離される。ここで分離された輝度信号はA/Dコンバータ48によってデジタル信号(以下、画像データという)に変換され、画像メモリ50に入力される。一方、Y/C分離回路46から画像処理プロセッサ52には、映像信号の同期信号が与えられており、この同期信号に基づいて所要のタイミングで画像処理プロセッサ52から画像メモリ50にデータ書込みのコマンドが与えられる。これによって、画像メモリ50には、後述のように所定時間間隔の複数フレーム分の画像データが記憶される。尚、NTSC方式の映像信号ではインタレース方式を採用しているため、1フレーム分の画像は、2フィールド分の画像によって構成されるが、本明細書において1フレームの画像データという場合には、連続して撮影される一連の画像のうち1画面を構成する画像データを意味しており、本実施の形態では、1フレームの画像データは1フィールド分の画像データをいうものとする。
【0020】
以上のようにして画像メモリ50に記憶された複数フレーム分の画像データは、以下で詳説するように画像処理プロセッサ52によって読み出されて画像処理され、また、その画像処理の結果に基づいてCPU54によって演算処理され、移動物体をカメラ40で自動追尾するための重心座標が算出される。尚、CPU54には、後述の比較枠の算出のため、各時点でのレンズ装置44の焦点距離(画角)及び雲台10の移動スピード(パンスピード及びチルトスピード)が雲台コントローラ12から与えられる。
【0021】
雲台コントローラ12には、同図に示すようにCPU60、メモリ62等が搭載されており、CPU60で各種処理が実行され、メモリ62に所要のデータが格納されるようになっている。所定のスイッチによって雲台コントローラ12が自動追尾モードに設定された場合、雲台コントローラ12のCPU60には、上述のように画像処理装置14で求められた移動物体の重心座標が与えられ、CPU60は、その重心座標に基づいて雲台10に制御信号を送信し、雲台10をパン/チルト動作等させて移動物体をカメラ40で追尾する。一方、自動追尾モードに設定されていない場合には、雲台コントローラ12に設けられている各種操作部材の操作に基づいて雲台10に制御信号を送信し、雲台10及び雲台10に搭載されたカメラ40の各種動作を制御する。
【0022】
以上の如く構成されたリモコン雲台システムにおいて、まず、自動追尾モードに設定された場合に画像処理装置14の画像処理プロセッサ52及びCPU54が行なう移動物体の重心座標の検出処理について図3のフローチャートに従って説明する。尚、以下の説明では、主に、移動物体のパン方向(水平方向)についての重心座標の検出処理について説明し、チルト方向についてはパン方向と同様であるため説明を省略する。ただし、後述のように本実施の形態における自動追尾では、パン方向についての重心座標を検出すれば、チルト方向についての重心座標を検出することは必ずしも必要ではない。
【0023】
まず、画像処理プロセッサ52は、カメラ40のカメラ本体42からY/C分離回路46、A/Dコンバータ48を介して得られる1フレーム分の画像データ(この画像を画像▲1▼とする)を画像メモリ50に取り込む(ステップS10)。
【0024】
続いて、画像処理プロセッサ52は、Y/C分離回路46から与えられる同期信号により4フィールド分の時間(1フィールド当たり1/59.94秒)が経過したか否かを判定し(ステップS12)、4フィールド分の時間が経過すると、画像▲1▼と同様に1フレーム分の画像データ(この画像を画像▲2▼とする)を画像メモリ50に取り込む(ステップS14)。尚、ステップS12において画像▲1▼の取り込み後、画像▲2▼の取り込むまでの時間は4フィールド分の時間でなくてもよい。
【0025】
以上のように2フレーム分の画像データが画像メモリ50に記憶されると、CPU54は、現在のカメラ40(レンズ装置44)の焦点距離(画角)と雲台10の移動スピード(パンスピード及びチルトスピード)を雲台コントローラ12から取得し、これに基づいて画像▲1▼と画像▲2▼の比較範囲(比較枠)を設定し、画像処理プロセッサ52にその比較枠を指定する(ステップS16)。
【0026】
ここで、比較枠について説明する。後述のように、画像処理プロセッサ52は、画像▲1▼と画像▲2▼とを比較し、これらの画像データの各画素の値(以下、画素値)の差を求めることによって差画像を生成する。差画像を生成するのは、追尾すべき被写体となる移動物体の画像を2つの画像▲1▼、▲2▼から抽出するためであるが、この差画像によって移動物体の画像を抽出するためには、画像▲1▼の撮影範囲と画像▲2▼の撮影範囲のうち同じ撮影範囲(撮影範囲が重なる範囲)内の画像から差画像を求める必要がある。
【0027】
例えば、自動追尾処理の開始直後のように雲台10が停止している場合には、画像▲1▼と画像▲2▼の撮影範囲は等しい。図4(A)は、この場合の被写体と撮影範囲の関係を示しており、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′は完全に一致する。尚、図中○で示した被写体は移動物体であり、△で示した被写体は静止物体である。また、移動物体は画像▲1▼の撮影時には図中Aで示す位置にあり、画像▲2▼の撮影時には図中Bで示す位置に移動したものとする。
【0028】
このとき、画像メモリ50に記憶される画像▲1▼と画像▲2▼はそれぞれ図4(B)、図4(C)に示すような画面を構成し、これらの画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの画面上において、静止物体の画像(△)は同じ座標上に存在し、移動物体の画像(○)のみが異なる座標上に存在することになる。
【0029】
従って、画像▲1▼と画像▲2▼の全画面範囲(全撮影範囲内)において、対応する位置(同一座標)の画素間で画素値の差を求めれば、その差画像において静止物体の画素値は0となり、図5に示すように移動物体のみが抽出された差画像が得られる。尚、各画像の画面上における各点の座標は、1画面を構成するマトリクス状の画素の配列に従い、図6に示すように水平方向については各点の画素の列番号(画面左端の画素から順に割り当てた1〜X(Xは水平解像度を示す画素数に対応))で表し、垂直方向については各点の画素の行番号(画面上端の画素から順に割り当てた1〜Y(Yは垂直解像度を示す画素数に対応))で表す。
【0030】
一方、雲台10が移動しているような場合には、画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの撮影時では撮影範囲が異なる。図7(A)は、この場合の被写体と撮影範囲の関係を示しており、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′とは異なる。尚、図中の被写体(移動物体と静止物体)に関しては図4(A)と同じ条件とする。このとき画像メモリ50に記憶される画像▲1▼と画像▲2▼は、それぞれ図7(B)、(C)に示すような画面を構成し、これらの画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの画面上において、静止物体の画像(△)は同じ座標上には存在しなくなる。従って、もし、上述と同じようにこれらの全画面範囲で差画像を求めると、静止物体があたかも移動物体であるかのような差画像が得られることになり、適切に移動物体のみを抽出することができない。
【0031】
そこで、画像▲1▼の全画面範囲と画像▲2▼の全画面範囲のうち、撮影範囲が重なる範囲、即ち、図7(A)において、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′とが重なる範囲の画像を画像▲1▼と画像▲2▼からそれぞれ抽出し、その抽出した範囲内の画像間において対応する位置の画素値の差を求めることによって差画像を求めるようにする。これによって、その差画像において静止物体の画素値は0となり、図8に示すように移動物体のみが抽出された差画像が得られるようになる。
【0032】
このように画像▲1▼と画像▲2▼とから移動物体を抽出した差画像を得るためには、画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの画面上においてその差画像を得るための比較範囲を設定する必要があり、その比較範囲を枠で表したものが比較枠である。そして、比較枠は、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′とが重なる撮影範囲の枠として設定される。図4のように雲台10が停止している場合には、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′とが完全に一致するため、図4(B)、(C)に示すように画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの画面上において全画面範囲の枠として比較枠Pが設定される。一方、図7のように雲台10が移動している場合には、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′とが異なるため、図7(B)、(C)に示すように画像▲1▼と画像▲2▼のそれぞれの画面上において、画像▲1▼の撮影範囲Lと画像▲2▼の撮影範囲L′が重なる範囲の枠として比較枠Pが設定される。
【0033】
比較枠の設定の具体的処理内容について説明すると、上述のように画像メモリ50に画像▲1▼と画像▲2▼が取り込まれると、CPU54はレンズ装置44の現在の焦点距離と雲台10の現在の移動スピード(パンスピード)を雲台コントローラ12から取得する。そして、CPU54はレンズ装置44の焦点距離から撮影画角(水平方向の角度範囲を示す水平画角)を求め、その撮影画角と移動スピードとにより、画像▲1▼の撮影範囲に対して画像▲2▼の撮影範囲が、水平方向に画素数にして何画素分シフトしたかを算出する。そのシフト量shift (単位:画素)は、雲台10の移動スピード(パンスピード)をV(単位:角度/秒)、画像の解像度(水平解像度)をR(単位:画素)、撮影画角(水平画角)を2θ(単位:角度)、画像▲1▼に対する画像▲2▼の撮影時間差(画像▲1▼と画像▲2▼の画像取込み時間間隔)をT(単位:秒)とすると、
shift =(R/2θ)×V×T
で表される。尚、垂直方向のシフト量shift の算出においては、移動スピードVはチルトスピード、解像度Rは垂直解像度、撮影画角Aは垂直方向の角度範囲を示す垂直画角である。また、画像▲2▼が、画像▲1▼の取り込み後に4フィールド分の時間が経過した後に取り込まれたとすると、撮影時間差Tは、1フィールド分の時間(1/59.94秒)を4倍した値である。
【0034】
上式によりシフト量shift を算出すると、CPU54は、このシフト量shift に基づいて、比較枠を画像▲1▼と画像▲2▼の画面上に設定する。即ち、図9に示すように画像▲1▼の撮影範囲Lに対して画像▲2▼の撮影範囲L′が右方向に移動(雲台10が右方向に移動)した場合には、画像▲1▼の比較枠に関しては、画像▲1▼の全画面範囲のうち画面の左端側からシフト量shift の画素数分だけ除外した範囲(図中斜線で示す範囲)の輪郭を比較枠Pとして設定し、一方、画像▲2▼の比較枠に関しては、画像▲2▼の全画面範囲のうち画面の右端側からシフト量shift の画素数分だけ除外した範囲(図中斜線で示す範囲)の輪郭を比較枠Pとして設定する。図10に示すように画像▲1▼の撮影範囲Lに対して画像▲2▼の撮影範囲L′が左方向に移動(雲台10が左方向に移動)した場合には、画像▲1▼の比較枠に関しては、画像▲1▼の全画面範囲のうち画面の右端側からシフト量shift の画素数分だけ除外した範囲(図中斜線で示す範囲)の輪郭を比較枠Pとして設定し、一方、画像▲2▼の比較枠に関しては、画像▲2▼の全画面範囲のうち画面の左端側からシフト量shift の画素数分だけ除外した範囲(図中斜線で示す範囲)の輪郭を比較枠Pとして設定する。尚、雲台10が上下方向に移動した場合も同様である。
【0035】
図3のフローチャートに戻って説明すると、以上のようにCPU54によって比較枠が設定され、その比較枠が画像処理プロセッサ52に指示されると、次に画像処理プロセッサ52は、画像▲1▼と画像▲2▼からそれぞれ比較枠内の画像を抽出し、その抽出した画像により画像▲1▼と画像▲2▼の差画像を求める(ステップS18)。即ち、画像▲1▼と画像▲2▼の比較枠内の画像データから、対応する位置の画素(比較枠内において同一位置にある画素)の画素値の差を求め、その絶対値を求める(|▲1▼−▲2▼|)。これによって、上述した図5、図8のように移動物体の画像のみが抽出され、その移動物体が追尾すべき被写体として認識される。
【0036】
続いて、画像処理プロセッサ52は、ステップS18で求めた差画像の各画素の画像データを2値化する(ステップS20)。この処理により理想的には移動物体の画像の画素値が1、それ以外で0となる。そして、2値化した差画像を収縮する処理を行い、細かいノイズを除去する(ステップS22)。尚、以下において2値化し、収縮処理した差画像を単に差画像という。
【0037】
次に、画像処理プロセッサ52は、差画像に基づいて画素値が1である画素の総数を求め、移動物体の画像全体の面積(以下、単に移動物体の面積という)を求める(ステップS24)。図5、図8の例では、移動物体の移動前後の画像を示した2つの○の面積を求める。そして、求めた面積をCPU54に与える。
【0038】
CPU54は、移動物体の面積を画像処理プロセッサ52から取得すると、その面積が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS26)。ここで、NOと判定する場合としては、追尾の対象となる程の移動物体が存在しない場合であり、それまで追尾していた移動物体が停止した場合、移動物体の動きが少ない場合、又は、追尾の対象とならない小さな物体のみが動いているのみ場合等がある。このときには上記ステップS14の処理に戻り、画像▲2▼を画像メモリ50に取り込む処理から繰り返す。
【0039】
一方、上記ステップS26においてYESと判定した場合、即ち、差画像から移動物体を検出した場合、次に、画像処理プロセッサ52は、差画像から移動物体の画像全体の1次モーメントを求め(ステップS28)、1次モーメントを移動物体の面積で割り、移動物体の重心を求める(ステップS30)。ここで、移動物体の重心は、画像▲2▼の画面上の座標で表され、その重心座標(水平方向についての重心座標)はCPU54により、雲台コントローラ12のCPU60に送信される(ステップS32)。以上のステップS32の処理が終了すると、上記ステップS10に戻り、上述したステップS10からの処理を繰り返し実行する。
【0040】
次に、雲台コントローラ12における自動追尾機能の処理について説明する。雲台コントローラ12のCPU60は、所定のスイッチにより自動追尾モードに設定されると、上述のように画像処理装置14から追尾すべき移動物体の重心座標を取得し、その移動物体がカメラ40の撮影範囲内に納まるように、取得した重心座標及びトレースデータに基づいて、雲台10のパン、チルトの位置、及び、カメラ40のレンズ装置44のズーム、フォーカスの位置を制御する。
【0041】
ここで、トレースデータは、雲台コントローラ12に搭載された自動追尾機能とは別のトレース機能で使用されるデータであり、パン、チルト、ズーム、フォーカスについての一連の動作を記録したデータである。トレース機能は、このようなトレースデータを予め作成し、登録しておくと、トレース再生の指示操作によってトレースデータとして記録した一連の動作を自動で再現できるようにした機能である。トレースデータを作成、登録する場合は、例えば、雲台コントローラ12をトレース登録モードに設定し、登録したいパン、チルト、ズーム、フォーカスの一連の動作を操作者がマニュアル操作により実際に実行させる。これにより、その間のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データが一定時間おきに取り込まれ、トレースデータとしてメモリ62に記憶される。
【0042】
尚、自動追尾機能において使用するトレースデータは、トレース機能において使用するトレースデータと共用であってもよいし、自動追尾機能においてのみ使用されるものであってもよい。即ち、自動追尾機能において使用されるトレースデータと、トレース機能において使用されるトレースデータとは、いずれもパン、チルト、ズーム、フォーカスのそれぞれを関連付けて動作させるものとして共通しているため共用することができ、もし、雲台コントローラ12に自動追尾機能とは別にトレース機能が搭載されているのであれば、自動追尾機能又はトレース機能の区別なくトレースデータを作成、登録することができ、また、使用することができる。複数のトレースデータを作成、登録できるようにするのであれば、自動追尾機能又はトレース機能で使用するトレースデータを、これらの機能の区別なく作成、登録した複数のトレースデータの中から選択できるようにすることも可能である。一方、雲台コントローラ12にトレース機能が搭載されていない場合であっても(トレース機能が搭載されている場合であっても)、自動追尾機能における専用のトレースデータを作成、登録できるようにし、そのトレースデータを自動追尾機能にのみ使用できるようにすることも可能である。
【0043】
具体的に、自動追尾機能においてトレースデータは以下のように使用される。例えば、追尾すべき移動物体(例えば、報道番組でのキャスタ等)が、主に左右に移動し、上下、前後にはほとんど移動しないか、又は、上下、前後に移動したとしても左右方向の位置によってその上下、前後方向についての位置がほとんど決まってしまうような場合がある。このような場合、雲台10のパン位置をその移動物体のパン方向(画面水平方向)についての重心座標に基づいて動かせば、チルト、ズーム、フォーカスについては、パン位置に対して予め決めておいた特定の位置に移動させても、移動物体をカメラ40の撮影範囲内で追尾することができる。一方、トレースデータは、パン、チルト、ズーム、フォーカスについての一連の動作において、各位置を関連付けしたものである。そこで、移動物体を追尾する際のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置の関連付けを、トレースデータの作成、登録により、予め行っておくと、自動追尾の実行の際には、移動物体のパン方向についての重心座標に従ってその移動物体がパン方向についての画面中央となるようにパン位置が移動すると共に、チルト、ズーム、フォーカスについては、トレースデータによってパン位置に対して関連付けられた位置に移動するようにしている。このようにトレースデータを自動追尾機能において使用することによって、トレースデータの作成の際に、自動追尾中の映像が見やすいものとなるように予め自動追尾中の動作を決めてくことができる。例えば、移動物体の僅かな上下動に連動して自動追尾中の画面が無駄に上下動することがないようにすることができる。また、カメラ40にオートフォーカス機能がない場合でもフォーカス調整を自動で行なうことができ、ズーム調整も自動で行なうことができるようになる。
【0044】
次いで、雲台コントローラ12における自動追尾機能の処理内容について詳説する。まず、自動追尾機能において使用する上記トレースデータの作成、登録の処理について説明する。トレースデータを作成、登録する場合、操作者は、雲台コントローラ12をトレース登録モードに設定する。そして、登録したいパン、チルト、ズーム、フォーカスの一連の動作を雲台コントローラ12でのマニュアル操作により実行する。例えば、報道番組等の制作で図11に示すようにスタジオ内に上記雲台10及びカメラ40を設置し、キャスタMを自動追尾機能により撮影するものとする。そして、撮影本番中にキャスタMが移動する範囲が、図中の位置▲1▼、位置▲2▼、位置▲3▼の間を移動する範囲(図中斜線部)に限られているとする。このとき、その範囲内で例えばキャスタMが位置▲1▼、位置▲2▼、位置▲3▼の順に移動したとして、そのキャスタMを自動追尾で撮影する際のパン、チルト、フォーカス、ズームの動作をマニュアル操作で実行する。
【0045】
このトレース登録モードでのマニュアル操作の間、雲台コントローラ12のCPU60は、雲台10から、パン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データを逐次取得し、図12のようなトレースデータを作成してメモリ62に登録する。同図においてトレースデータは、データ番号(TNO)1、2、3、…と、各データ番号のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データとから構成される。トレース登録モード時において、パン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データは、映像信号の水平同期信号のタイミング(1周期の時間を1Hと記す)で取り込まれており、取り込まれた順にデータ番号1、2、3、…が付けられるようになっている。尚、図11において位置▲1▼、位置▲2▼、位置▲3▼のそれぞれを撮影した際のトレースデータは、例えば、図12においてデータ番号TNO=1、1000、2000のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データ((PANDATA1,TILTDATA1,ZOOMDATA1,FOCUSDATA1)、(PANDATA2,TILTDATA2,ZOOMDATA2,FOCUSDATA2) 、(PANDATA1,TILTDATA1,ZOOMDATA1,FOCUSDATA1))として示されている。また、パン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データは、例えば、16ビットの数値範囲0x0000〜0xffffにより換算されて記録されている。
【0046】
次に、雲台コントローラ12における自動追尾機能の処理手順について図13のフローチャートを用いて説明する。まず、操作者は、上述のようにトレースデータを作成し、メモリ62に登録しておく(ステップS50)。次いで、雲台コントローラ12を自動追尾モードに設定する。これにより、雲台コントローラ12のCPU60は、自動追尾の処理を開始する(ステップS52)。自動追尾の処理を開始すると、CPU60は、上述のように画像処理装置14から送信される移動物体の重心座標(パン方向についての重心座標)を取得する(ステップS54)。次いで、その重心座標が画面上に設定された不感帯の範囲外となったか否かを判定する(ステップS56)。
【0047】
ここで、不感帯の範囲は、例えば、図14に示すカメラ40の撮影範囲Lの斜線範囲のように画面の中央部分に所定幅で設定される。重心座標が同図のa点のように不感帯の範囲内にある場合には上記ステップS56でNOと判定され、重心座標が同図のb点のように不感帯の範囲外にある場合には上記ステップS56でYESと判定される。尚、このステップS56の判定処理は、雲台10のパン/チルト動作が停止している場合にのみ行なうものとする。ただし、パン/チルト動作が停止していない場合であっても行うようにしてもよい。雲台10がパン/チルト動作しているときはステップS56の判定処理を行なわずにステップS58の処理に移行する。
【0048】
上述のようにステップS56でNOと判定した場合には、パン、チルト、ズーム、フォーカスの位置を変更せず、即ち、これらの位置を静止させたまま上記ステップS54に戻る。一方、ステップS56でYESと判定した場合には、次に、CPU60は、レンズ装置44の焦点距離を取得し、その焦点距離とその他の既知の値とに基づいて以下のようにパン移動量を計算する(ステップS58)。
【0049】
図15に示すようにカメラ40の撮影範囲Lの画面上において、画面中心Oに対して重心座標がa点で検出されたとする。このとき、a点を画面中心に一致させるための雲台10のパン方向への移動量をパン移動量といい、そのパン移動量を求める。そこで、図15、図16に示すようにカメラ40の水平方向の撮影画角(水平画角)を2θ(単位:角度)とすると、θは、レンズ装置44の焦点距離f、カメラ40の撮像素子のイメージサイズHとから、
θ=tan-1(H/2/f)
により求められる。そして、画像の解像度(水平解像度)をR(単位:画素)、画面上において重心座標の画面中心からの距離をd(単位:画素)とすると、パン移動量θm(単位:角度)は、
θm=(θ×d)/(R/2)
である。CPU60は、パン位置を、360°の角度範囲に対して16ビットの値0x0000〜0xffffで処理しており、この処理値に換算したパン移動量θmは、
θm=θm(単位:角度)×0xffff/360°
により算出される。
【0050】
以上のようにして、パン移動量θmを算出すると、続いて、パン追尾位置TRKを算出する(ステップS60)。パン追尾位置TRKは、現在のパン位置に上記パン移動量θmを加算した位置である。次に、CPU60は、メモリ62に登録されたトレースデータの中から、パン追尾位置TRKに最も近いパンについての位置データを有するものを検索し、そのデータ番号をTRKNOとする(ステップS62)。また、後述の処理からも分かるようにCPU60は、トレースデータにおけるいずれかのデータ番号のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置データに従って実際のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置を制御しており、現在のパン位置を指定したトレースデータのデータ番号をTNOとする(ステップS64)。
【0051】
次いで、CPU60は、TRKNO>TNOか否かを判定する(ステップS66)。YESと判定した場合には、TNOに1を加算してその値をTNOとする(ステップS68)。そして、データ番号がTNOであるトレースデータのパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置への移動を指令する制御信号を雲台10及びレンズ装置44に送信する(ステップS70)。次いで、TNOがTRKNOに等しくなったか否かを判定し(ステップS72)、NOと判定した場合には、上記ステップS68からの処理を繰り返し実行し、パン、チルト、ズーム、フォーカスをデータ番号がTRKNOであるトレースデータの位置に近づける。そして、ステップS72でYESと判定した場合には上記ステップS54の処理から繰り返し実行する。
【0052】
上記ステップS66でNOと判定した場合には、TNOから1を減算してその値をTNOとする(ステップS74)。そして、データ番号がTNOであるトレースデータのパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置への移動を指令する制御信号を雲台10及びレンズ装置44に送信する(ステップS76)。次いで、TNOがTRKNOに等しくなったか否かを判定し(ステップS78)、NOと判定した場合には、上記ステップS74からの処理を繰り返し実行し、パン、チルト、ズーム、フォーカスをデータ番号がTRKNOであるトレースデータの位置に近づける。そして、ステップS78でYESと判定した場合には上記ステップS54の処理から繰り返し実行する。
【0053】
以上の自動追尾処理により、パンについての位置が追尾すべき移動物体の重心座標に基づいて移動し、チルト、ズーム、フォーカスについての位置がトレースデータによって主制御位置に関連付けされた位置となるように移動する。
【0054】
尚、上記ステップS68及びステップS74では、トレースデータのデータ番号を1ずつ増加又は減少させ、パン、チルト、ズーム、フォーカスをその増加又は減少させたデータ番号の位置に順次移動させるようにしたが、移動物体の移動スピードに応じて、即ち、図13のフローチャートのステップS58において算出したパン移動量θmの大きさに応じてステップS68及びステップS74でデータ番号に加算又は減算する値の大きさを可変するようにしてもよい。
【0055】
また、上述のような自動追尾機能で使用するトレースデータは、上述と異なる方法により作成することも可能である。上述の方法では、操作者がマニュアル操作により、パン、チルト、ズーム、フォーカスを実際に動かすことによってトレースデータを作成するようにしたが、いわゆるプリセットとよばれている特定のショットを登録し、再生する機能を利用してトレースデータを作成することもできる。例えば、図11において、自動追尾により位置▲1▼、位置▲2▼、位置▲3▼を撮影する際のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置をショット登録する。即ち、図12において、データ番号1、1000、2000のデータのみをショット登録する。尚、ショット登録は、マニュアル操作で実際にパン、チルト、ズーム、フォーカスをショット登録したい位置に設定した後、所定の登録実行ボタンをオンすることにより行なうことができる。そして、位置▲1▼から位置▲2▼、及び位置▲2▼から位置▲3▼までの中間データを以下のような方法により作成する。
【0056】
1つの方法としては、位置▲1▼を撮影するためにショット登録したパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置から位置▲2▼を撮影するためにショット登録したパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置までプリセット機能により実際に動作させ、次いで位置▲2▼を撮影するためにショット登録したパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置から位置▲3▼を撮影するためにショット登録したパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置まで同様に動作させる。この間、パン、チルト、ズーム、フォーカスの中間データを水平同期信号のタイミングで取り込み、それらの中間データにより、トレースデータを作成してメモリ62に記憶しておく。
【0057】
他の方法としては、中間データを計算により作成することもできる。例えば、パンを2(°/s)で作動させた場合、1Hあたりの位置データの変化量PANDATA1H は、
PANDATA1H=2(°/s)×0xffff/360(°)×1/59.94
である。従って、位置▲1▼から位置▲2▼までのデータ番号TNOのパンについての位置データは、
PANDATA1+PANDATA1H ×TNO
の式により算出される。尚、全データ数DATAは、
DATA= |PANDATA1-PANDATA2 |/PANDATA1H
となる。位置▲1▼から位置▲3▼までのパンについての位置データも同様に算出される。同様の演算により、チルト、ズーム、フォーカスの中間データも算出することができる。そして、以上のようにして算出した中間データをトレースデータとしてメモリ62に記憶させておく。また、以上のような中間データは予め計算してメモリ62に記憶させておくのではなく、追尾動作中に計算しながら求めることも可能である。
【0058】
また、追尾すべき移動物体の重心座標に基づいて直接的に制御される位置を主制御位置といい、トレースデータに基づいて主制御位置に関連付けされた位置となるように制御される位置を副制御位置というものとすると、上記実施の形態では、パンについての位置が主制御位置であり、チルト、ズーム、フォーカスについての位置が副制御位置である。しかしながら、主制御位置と副制御位置はこれに限らない。主制御位置は、雲台10(カメラ40)の移動可能な移動方向のうち、少なくともいずれか1つの移動方向についての位置とすることができる。例えば、上記実施の形態の雲台10では、パンとチルトの方向にカメラ40を移動させることができるため、パンではなく、チルトについて位置を主制御位置とすることができ、また、パンとチルトのいずれか一方でなく両方についての位置を主制御位置とすることもできる。更に、雲台10の機能としてカメラ40を高さ方向(ハイト)にも移動させる機能がある場合には、パンとチルトにハイトを含めた移動方向のうち、少なくともいずれか1つの移動方向についての位置を主制御位置とすることができる。これに対して副制御位置は、主制御位置としたカメラ40の移動方向以外の移動方向と、カメラ40のズームとフォーカスのうち、少なくともいずれか1つについての位置とすることができる。例えば、主制御位置が、チルトについての位置であれば、パン、ズーム、フォーカスについての位置を副制御位置とすることができ、主制御位置がパンとチルトについての位置であれば、副制御位置はズームとフォーカスについての位置とすることができる。更に、パン、チルト、ハイト、ズーム、フォーカスの全てについての位置を主制御位置又は副制御位置として制御対象に含める必要はなく、例えば、主制御位置をパンについての位置とし、副制御位置をチルトについての位置のみとしてもよいし、ズーム又はフォーカスについての位置のみとしてもよい。パン、チルト、ズーム、フォーカス等のうち何についての位置を主制御位置と副制御位置とにするかをユーザが任意に選択できるようにしてもよい。
【0059】
また、トレースデータの形式は、上記実施の形態に限らず、主制御位置と副制御位置とを関連づけるデータであればどのようなものであってもよく、その作成方法も特定の方法に限定されない。
【0060】
次に、画面上に移動物体が複数存在する場合等において、所望の移動物体を色相により識別し、その移動物体のみを追尾できるようにした画像処理装置14の構成及び処理について説明する。図17は、この場合におけるリモコン雲台システムの構成を示したブロック図である。尚、図2に示した構成ブロックと同一又は類似作用のものには図2と同一符号を付し、また、雲台10、雲台コントローラ12、カメラ40の構成及び処理は、図2の場合と全く同一であるため説明を省略する。
【0061】
カメラ40のカメラ本体42から画像処理装置14に入力された映像信号は、Y/C分離回路46によって輝度信号(Y信号)と色差信号(R−Y信号、B−Y信号)に分離される。ここで分離された輝度信号と色差信号はそれぞれA/Dコンバータ48、49によってデジタル信号(以下、それぞれ輝度信号の画像データ、色差信号の画像データといい、両方含むときは単に画像データという)に変換され、画像メモリ50に入力される。一方、Y/C分離回路46から画像処理プロセッサ52には、映像信号の同期信号が与えられており、この同期信号に基づいて所要のタイミングで画像処理プロセッサ52から画像メモリ50にデータ書込みのコマンドが与えられる。これによって、画像メモリ50には、後述のように所定時間間隔の複数フレーム分の画像データが記憶される。
【0062】
画像メモリ50に記憶された色差信号の画像データは、画像処理プロセッサ52によって指定された範囲の各画素について読み出され、HUE変換回路51によって色相を示すデータ(HUE値)に変換された後、そのHUE値が、画像処理プロセッサ52に与えられる。HUE値(H)は、次式によって求められる。
【0063】
H=tan-1((B−Y)/(R−Y))
(ただし、(R−Y)、(B−Y)は、それぞれR−Y信号とB−Y信号の画像データの値を示す。)
画像処理プロセッサ52及びCPU54は、画像メモリ50に記憶された輝度信号の画像データ及びHUE変換回路51から得られるHUE値とに基づいて、カメラ40で追尾すべき特定の移動物体の重心座標を後述のように検出し、検出した重心座標を雲台コントローラ12に送信する。
【0064】
以上の如く構成された画像処理装置14における自動追尾(重心座標検出)の処理手順について図18のフローチャート及び図19を用いて説明する。まず、自動追尾を開始する前に、画像処理プロセッサ52は、追尾すべき移動物体のHUE値(色相)のヒストグラムを作成する(ステップS8)。即ち、自動追尾開始前に追尾したい特定の被写体をカメラ40で撮影し、カメラ本体42からY/C分離回路46、A/Dコンバータ48、49を介して、その被写体を映した1フレーム分の画像データを画像処理装置14の画像メモリ50に取り込む。操作者は、その画像メモリ50に記憶された画像データをモニタに表示させ、追尾すべき被写体の画像範囲をマウス等で指定する。画像処理プロセッサ52は、その指定された範囲について、画像メモリ50の色差信号の画像データに基づきHUE変換回路51から各画素のHUE値を取得し、その指定された範囲のHUE値のヒストグラムを作成する。そして、そのヒストグラムのデータをCPU54内のメモリに格納しておく。
【0065】
以下、ステップS10〜ステップS22までは、上記実施の形態での処理と同様である。ただし、ステップS10における画像▲1▼の取り込みについては、輝度信号の画像データのみを取り込み、ステップS14における画像▲2▼の取り込みについては、輝度信号と色差信号の両方の画像データを画像メモリ50に取り込む。ステップS18における画像▲1▼と画像▲2▼の差画像を求める際には、輝度信号の画像データを使用する。
【0066】
図19(A)は、画像メモリ50に取り込まれた画像▲1▼と画像▲2▼の例を示した図であり、△は静止物体、□と○は移動物体を示している。上記ステップS8において例えば□の移動物体のHUE値のヒストグラムを作成すると、□の移動物体が追尾すべき移動物体となる。図19(B)は、ステップS18〜ステップS22の処理によって得られた画像▲1▼と画像▲2▼の差画像を示した図であり、□と○の移動物体のみが抽出される。尚、図19では、画像▲1▼と画像▲2▼の撮影範囲は一致しているものとし、ステップS16において比較枠が、画像▲1▼及び画像▲2▼の全撮影範囲を含むように設定された場合を示している。
【0067】
ステップS22の処理が終了すると、CPU54は、差画像のデータに基づいて一体とみなされる移動物体の画像ごとにラベリングNOを付ける(ステップS23)。尚、同一の移動物体であっても、差画像において一体でなければ別のラベリングNOが付けられる。図19(C)は、移動物体の画像にラベリングNOを付した様子を示したもので、差画像に含まれる各移動物体のそれぞれにラベリングNO1〜4が付されている。
【0068】
続いて画像処理プロセッサ52は、各ラベリングNOの移動物体の画像ごとに面積を求める(ステップS24)。CPU54は、各ラベリングNOの移動物体の面積を画像処理プロセッサ52から取得してそれぞれの面積を所定のしきい値と比較し、そのしきい値よりも大きい移動物体の画像だけを選出する(ステップS26)。これにより、しきい値よりも小さな移動物体、又は動きの少ない移動物体は以下の処理の対象から除外される。もし、しきい値よりも大きい移動物体がなければ、上記ステップS14に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0069】
次に、画像処理プロセッサ52は、CPU54によって選出されたラベリングNOの移動物体ごとに1次モーメントを求め(ステップS28)、各移動物体の画面上における重心座標を求める(ステップS30)。図19(D)は、各ラベリングNO1〜4の被写体の重心座標を求めた結果を示した図であり、同図に示す+の位置が重心位置を示している。
【0070】
次に、画像処理プロセッサ52は、各ラベリングNOの移動物体の画素範囲について、画像メモリ50から画像▲2▼の色差信号の画像データを読み出し、HUE変換回路51によってHUE値を取得する。そして、各ラベリングNOの移動物体についてのHUE値のヒストグラムを作成する(ステップS34)。続いて、ステップS10で作成した追尾すべき移動物体の色相にもっとも近い移動物体を選出する(ステップS36)。例えば、ステップS8で作成した追尾すべき移動物体のヒストグラムにおいて最大度数となるHUE値及びその近傍のHUE値の画素数が最も多い移動物体を選出する。図19で示した例において、□の移動物体を追尾すべき移動物体としてステップS8でHUE値のヒストグラムを作成した場合、差画像のラベリングNO1と2が追尾すべき移動物体となるが、画像▲2▼の色差信号の画像データによりHUE値のヒストグラムを作成しているため、図19(E)に示すようにラベリングNO1の移動物体がステップS36の処理で選出される移動物体となる。
【0071】
CPU54は、以上のようにして選出されたラベリングNOの移動物体の重心座標を雲台コントローラ12に送信す(ステップS32)、上記ステップS10からの処理を繰り返す。尚、CPU54から移動物体の重心座標を取得した際の雲台コントローラ12での処理は上述したのと全く同様である。
【0072】
以上のように、追尾すべき所望の移動物体をその色相により特定することで、画面内に複数の移動物体が存在する場合等においても所望の移動物体の重心座標を検出することができ、その所望の移動物体のみを適切に自動追尾することができる。
【0073】
尚、追尾すべき移動物体のHUE値のヒストグラムの作成は、操作者がその移動物体をモニタ上で指定して行うようにしたが、これに限らず、例えば、最初に移動する移動物体を検出し、その移動物体を追尾すべき移動物体としてその移動物体のHUE値のヒストグラムを自動で作成するようにしてもよい。
【0074】
以上、上記実施の形態では、テレビカメラにより自動追尾する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、静止画を撮影するカメラ(例えばデジタルスチルカメラ等)を使用して移動物体をを自動追尾する場合にも適用できる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る自動追尾装置によれば、パン、チルト、ハイトのうち少なくともいずれか1つのカメラの移動方向についての位置を主制御位置とし、他の移動方向とカメラのズームとフォーカスのうち少なくともいずれか1つについての位置を副制御位置とし、主制御位置については、追尾すべき移動物体の位置(重心座標)に基づいて制御する一方、副制御位置については、主制御位置に対してトレースデータによって関連付けされた位置となるように制御するようにしたため、トレースデータの作成内容によって移動物体の位置に応じた精細なカメラ制御が可能になる。また、移動物体の主たる移動方向に対するカメラの移動方向(例えば、パン方向)についての位置を主制御位置とし、その他のカメラの移動方向(チルト方向、ハイト方向)についての位置を副制御位置とすることによって、主制御位置に対する副制御位置をトレースデータの作成によって予め決めておくことができ、自動追尾中の映像を見やすいものとすることができる。また、フォーカスを副制御位置とすることによってカメラにオートフォーカス機能がない場合でも移動物体の位置に応じてフォーカス調整を自動で行なうことができ、ズームを副制御位置とすることによって移動物体の位置に応じたズーム調整も自動で行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される自動追尾機能搭載のリモコン雲台システムの全体構成図である。
【図2】図2は、リモコン雲台システムの構成を示したブロック図である。
【図3】図3は、自動追尾モードにおいて画像処理装置の画像処理プロセッサ及びCPUが行なう移動物体の重心座標の検出処理手順を示したフローチャートである。
【図4】図4(A)乃至(C)は、雲台が停止している場合の被写体と撮影範囲の関係を示した説明図である。
【図5】図5は、図4の場合における差画像を例示した説明図である。
【図6】図6は、画面上の座標の説明に使用した説明図である。
【図7】図7(A)乃至(C)は、雲台が移動している場合の被写体と撮影範囲の関係を示した説明図である。
【図8】図8は、図7の場合における差画像を例示した説明図である。
【図9】図9は、撮影範囲が右方向にシフトした場合の比較枠(比較範囲)の様子を示した説明図である。
【図10】図10は、撮影範囲が左方向にシフトした場合の比較枠(比較範囲)の様子を示した説明図である。
【図11】図11は、トレースデータの作成、登録についての説明に使用した説明図である。
【図12】図12は、トレースデータの構成を示した図である。
【図13】図13は、雲台コントローラにおける自動追尾機能の処理手順を示したフローチャートである。
【図14】図14は、不感帯の説明に使用した説明図である。
【図15】図15は、パン移動量算出の説明に使用した説明図である。
【図16】図16は、パン移動量算出の説明に使用した説明図である。
【図17】図17は、リモコン雲台システムの他の実施の形態の構成を示したブロック図である。
【図18】図18は、追尾すべき移動物体を色相により識別して重心座標を検出する画像処理装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図19】図19は、図18の処理の説明に使用した説明図である。
【符号の説明】
10…雲台、12…雲台コントローラ、14…画像処理装置、40…カメラ、42…カメラ本体、44…レンズ装置、46…Y/C分離回路、48、49…A/Dコンバータ、50…画像メモリ、52…画像処理プロセッサ、54…CPU、60…CPU、62…メモリ
Claims (4)
- 雲台により、パン、チルト、及び、ハイトのうち少なくともいずれか1つの移動方向に移動可能にカメラを支持し、該カメラにより撮影された画像から追尾すべき移動物体の位置を検出して、該検出した位置に基づいて前記移動物体が前記カメラの撮影範囲外とならないように前記カメラを前記移動方向に移動させる自動追尾装置において、
前記カメラの移動可能な移動方向のうち、少なくともいずれか1つの移動方向についての位置を主制御位置とし、前記カメラの移動可能な移動方向のうち、前記主制御位置に係る移動方向と異なる移動方向と、前記カメラのズームとフォーカスのうち、少なくともいずれか1つについての位置を副制御位置として、前記主制御位置に対して前記副制御位置を関連付けるトレースデータを作成するトレースデータ作成手段と、
前記移動物体の位置が前記主制御位置に係る移動方向について前記カメラの撮影範囲外とならないように前記主制御位置を制御すると共に、前記主制御位置に対して前記トレースデータによって関連付けされた位置となるように前記副制御位置を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする自動追尾装置。 - 前記主制御位置をパンについての位置として、前記副制御位置をチルト、ズーム、フォーカスについての位置とすることを特徴とする請求項1の自動追尾装置。
- 前記トレースデータは、パン、チルト、ズーム、フォーカスについての一連の動作に対して一定時間間隔の各時点でのそれぞれの位置を記録したデータであることを特徴とする請求項2の自動追尾装置。
- 追尾すべき所望の移動物体を色相により識別し、該識別した追尾すべき移動物体の位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1の自動追尾装置。
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