JP4403356B2 - 半導体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体メモリ及びその製造方法に関する。より詳しくは、半導体メモリにおけるメモリセルの積層構造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体メモリの分野では機能素子の3次元積層が注目されている。例えばメモリ素子を、強誘電体キャパシタやアンチヒューズ、磁性接合素子等の機能素子で構成し、それらを3次元的に積層させれば、超高集積の半導体メモリが実現できる。
【0003】
従来、強誘電体キャパシタを用いた積層型メモリの例が提案されている(特許文献1参照)。図24は、この強誘電体キャパシタを用いた積層型メモリの回路図を示す。この積層型メモリ、いわゆる強誘電体メモリ1は、複数(本例では2つ)のメモリユニット2及び3と、ビット線4と、MOS型FET(電界効果トランジスタ)からなる選択用トランジスタ5及び6と、プレート線8、9、10、11から構成される。各メモリユニット2及び3は、各メモリセルとなる複数の強誘電体キャパシタ12〔12 、12 12 、12 〕及び13〔13 、13 、13 、13 〕から成る。各メモリセル12、13は、各々第1の電極と強誘電体層と第2の電極で構成される。メモリセル12〔12 〜12 〕の各第1の電極は共通であり、同様にメモリセル13〔13 〜13 〕の各第1の電極は共通であり、これらの共通の第1の電極を便宜上、共通ノード電極14、15と呼ぶ。各メモリユニット2、3の複数の強誘電体キャパシタは、夫々共通ノード電極14、15に接続された形となる。共通ノード14、15は、夫々選択用トランジスタ5、6を介してビット線4に接続される。各選択用トランジスタ5、6のゲート電極は、夫々ワード線16、17に接続される。各強誘電体キャパシタ12〔12 〜12 〕、13〔13 〜13 〕の第2の電極は、独立したプレート線8〜11に接続される。これらのプレート線8〜11は、同一のビット線4に接続されたメモリユニット2及び3の間で共有される。18はビット線4に接続されたセンスアンプである。
【0004】
この強誘電体メモリ1では、プレート線8〜11のうちのいずれかにパルスを与えることで、その選択されたプレート線(いわゆる選択プレート線)に接続された強誘電体キャパシタ12、13からメモリユニット2、3にデータが読み出される。さらに選択用トランジスタ5、6の夫々のゲートに接続されたワード線16及び17のいずれかを選択することで、メモリユニット2、3のうちの一つがビット線4に接続される。これによって、図24の8個の強誘電体キャパシタ12 〜12 、13 〜13 のうち一つの強誘電体キャパシタからビット線4を通じてセンスアンプからデータが読み出される。
【0005】
強誘電体型のメモリ1におけるデータの書き込みや読み出しは、図26に示す強誘電体のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。即ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除いたとき、強誘電体層は自発分極を示す。強誘電体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加されたとき+Pr,マイナス方向の外部電界が印加されたとき−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図26の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−Prの状態(図26の「A」参照)の場合を「1」とする。「1」あるいは「0」の状態を判別するために、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加する。これによって、強誘電体の分極は図26の「C」の状態となる。このときデータが「0」であれば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体層の分極反転は生じない。データが「1」の場合には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、キャパシタ部の蓄積電荷量に差が生じる。選択されたメモリの選択用トランジスタをオンすることで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。
【0006】
図25は、上記の強誘電体メモリ1において、メモリユニット2及び3を互いに積層させた断面構造の例を示す。メモリユニット2及び3は、半導体基板21上に絶縁層22、23を介して積層形成される。選択用トランジスタ5及び6は、半導体基板21の素子分離領域24で区分された領域にソース/ドレイン領域25、26、27と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極を兼ねるワード線16、17から構成される。即ち、両ソース/ドレイン領域25、26とゲート絶縁膜とワード線16により一方の選択用トランジスタ5が構成され、両ソース/ドレイン領域26、27とゲート絶縁膜とワード線17により他方の選択用トランジスタ6が構成される。両選択用トランジスタ5及び6の共通のソース/ドレイン領域26がコンタクトホール内の導電プラグ20を介してビット線4に接続される。
【0007】
一方のメモリユニット2は、共通ノード電極14上に強誘電体膜19を介してキャパシタの電極を兼ねる各プレート線8、9、10及び11を形成し、共通ノード電極14と強誘電体膜19と各プレート線8〜11間で各メモリセルとなる複数の独立した強誘電体キャパシタ12〔12 〜12 〕を形成して構成される。他方のメモリユニット3も同様に、共通ノード電極15上に強誘電体膜19を介してキャパシタの電極となる各プレート線8′、9′、10′及び11′を形成し、共通ノード電極14と強誘電体膜19と各プレート線8′〜11′間で各メモリセルとなる複数の独立した強誘電体キャパシタ13〔13 〜13 〕を形成して構成される。そして、選択用トランジスタ14の一方のソース/ドレイン領域25がコンタクトホール内の導電プラグ28を介してメモリユニット2の共通ノード電極14に接続される。選択用トランジスタ6の一方のソース/ドレイン領域27がコンタクトホール内の導電プラグ29を介してメモリユニット3の共通ノード電極15に接続される。30は、表面を被覆する絶縁膜である。ワード線8と8′、ワード線9と9′、ワード線10と10′、ワード線11と11′は、夫々アレイの周辺で短絡され、図1の回路と等価になる。8個の強誘電体キャパシタ12 〜12 、13 〜13 は、独立したデータを記憶する。このような構成の強誘電体メモリ1は、メモリユニット2、3を2段に積層することで集積度を約2倍に向上させている。
【0008】
上述の強誘電体メモリ1では、メモリセル12、13が強誘電体キャパシタによって構成され、かつそれらを積層することで超高集積を実現している。図24ではメモリユニットを2層縦積みしたが、3層以上の縦積みも可能であり、その場合さらに集積度を上げることができる。
【0009】
さらに、メモリセルにアンチヒューズを使用した積層メモリが知られている(非特許文献1参照)。図27は、この積層メモリの基本構成の回路図を示す。本積層メモリ31は、メモリセル32〔32 、32 、32 、32 〕及び33〔33 、33 、33 、33 〕がビット線34〜37とワード線38、39との間にマトリックス状に配置されて成る。例えば、ビット線34〜37とワード線38間に配置されたメモリセル32 〜32 は、夫々アンチヒューズ素子40とダイオード41により構成される。またビット線34〜37とワード線39間に配置されたメモリセル33 〜33 は、夫々アンチヒューズ素子42とダイオード43により構成される。当初アンチヒューズ素子40、42は高インピーダンスとなっているが、対応するビット線34〜37とワード線38、39間に高電圧が印加されると低インピーダンスになる。読み出しは、例えば選択ワード線38を高レベル状態にし、非選択ワード線39及びビット線34〜37を低レベル状態にし、選択ワード線38上の各メモリセル32 〜32 を介して各ビット線34〜37に流れる電流をモニターすることで行う。
【0010】
図28は、上記積層メモリ31において、メモリセル32と33、ワード線38と39を互いに積層させた断面構造を示す。積層メモリ31は、半導体基板44上に絶縁層45が形成され、この絶縁膜層45上に同一面に配列された複数のビット線34〜37を挟んで上下にワード線38及び39が配置され、各ビット線34〜37と上層のワード線38間にメモリセル32〔32 〜32 〕が形成され、各ビット線34〜37と下層のワード線39間にメモリセル33〔33 〜33 〕が形成されて成る。ビット線34〜37とワード線38、39とは、互いに直交するように形成され、各メモリセル32、33は各ビット線34〜37とワード線38、39との交点位置に形成される。例えば、n ポリシリコンよりなるビット線34〜37とp ポリシリコンよりなる上層のワード線38との間に配置されたメモリセル32〔32 〜32 〕は、ビット線34〜37とワード線38とを接続する夫々のコンタクトプラグの内部に、pn接合を形成するポリシリコンのn型領域及びp型領域からなるダイオード41と、シリコン窒化(SiN)膜等の絶縁薄膜によるアンチヒューズ素子40が埋め込まれる形で形成される。同様に、n ポリシリコンよりなるビット線34〜37とp ポリシリコンよりなる下層のワード線39との間に配置されたメモリセル33〔33 〜33 〕は、ビット線34〜37とワード線39とを接続する夫々のコンタクトプラグの内部に、pn接合を形成するポリシリコンのn型領域及びp型領域からなるダイオード43と、シリコン窒化(SiN)膜等の絶縁薄膜によるアンチヒューズ素子42が埋め込まれる形で形成される。46、47は絶縁膜である。
【0011】
メモリセルにアンチヒューズを使用した積層メモリ31では、ビット線及びワード線間にダイオード41、43に対して順方向の高電圧が印加されると、アンチヒューズ素子40、42を構成する絶縁膜が破壊されて、アンチヒューズ素子40、42は低インピーダンスとなる。なお、半導体部は基本的にはダイオード領域のみで良く、ビット線34〜37やワード線38、39はメタル配線やシリサイド配線を使用しても良い。
【0012】
このような強誘電体キャパシタ、ヒューズ素子、ダイオード等の機能素子の積層による超高集積LSIの実現は、半導体メモリの分野に限らず、今後さまざまな半導体デバイスに応用されていくものと予想される。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−197857号公報(図1、図2)
【非特許文献1】
日経エレクトロニクス2002年4月22日号(第129頁)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような機能素子の積層には、以下の2つの課題がある。
第1の課題は、従来の構造及び製造方法では、各層毎にそれぞれ機能素子を作り込んで行くものであり、機能素子を形成する製造ステップが積層数分必要になる。従って、工程数が非常に多くなってしまう問題があった。例えば図24及び図25の強誘電体メモリ1においても、プレート線8〜11及びプレート線8′〜11′は、上下層間でそれぞれ短絡させて良いにも拘らず積層する毎に形成、加工が必要になる。さらに、強誘電体膜19は各層毎に成膜する必要がある。図27、図28の例の場合、ビット線34〜37が上下のワード線38及び39に対して共有されているが、各配線プラグとその中に埋め込むアンチヒューズ用絶縁膜〔40、42〕、ダイオード〔41、43〕は積層数分だけ繰り返し作る必要がある。
【0015】
第2の課題は、積層させた上層と下層の機能素子において、それぞれの熱履歴が変わることである。例えば前述の強誘電体メモリ1においては、下層の強誘電体膜19を形成し、熱処理して結晶化させた後、次の積層工程を経て上層の強誘電体膜19を改めて形成し、熱処理して結晶化させねばならない。従って、下層の強誘電体膜19は、その後の積層工程や上層の強誘電体膜19の結晶化工程によって余分な熱履歴を経ることになり、上層と下層で素子特性が変わってしまう問題があった。なお、強誘電体膜19は、CVD(化学気相成長)で形成した時点ではアモルファスに近い状態であり、これを熱処理して結晶化させることで分極特性を有するようになる。
【0016】
本発明は、上述の点に鑑み、積層されるメモリセルの特性の均一化を図り、製法において積層されるメモリセルの一括形成を可能にし、工程数削減、熱履歴の均等化等を同時に実現した、半導体メモリ及びその製造方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る半導体メモリは、メモリセルとして下記機能素子を応用し、強誘電体メモリ、半導体マスクメモリ、MRAM(磁気抵抗効果型ランダムアクセスメモリ)を含む他の半導体メモリとして構成することができる。好ましくは上記の積層膜の側壁にメモリセルを形成した積層構造とする。
本発明に係る半導体メモリは、基板上に、互いに絶縁膜を挟んで複数層の第1電極が積層され最上層を絶縁膜とする積層膜の両側が選択的に一括除去されて、下層から上層まで同一幅で形成された凸状の積層膜と、凸状の積層膜の上面及び側面を覆い且つ基板の上面に延長するように、メモリセルの構成要素となる機能膜を挟んで凸状の積層膜の奥行き方向に所要の幅を有して形成された共通の第2電極とを有し、複数層の各第1電極と共通の第2電極との間にそれぞれ独立のメモリセルが形成されて成る。
上記半導体メモリにおいて、凸状の積層膜の奥行き方向に、所要の幅を有する複数の前記第2電極及び前記メモリ機能膜が並列された構成とすることもできる。
【0018】
機能素子としては、例えば次に示すような素子が使用できる。誘電体膜とこれを挟む上記第1及び第2電極とからなるキャパシタ素子。絶縁薄膜によるアンチヒューズ素子、ダイオード素子、またはこのアンチヒューズとダイオードによる複合素子。抵抗体膜(例えばカルコゲナイド膜や磁気接合素子による記憶抵抗素子)、またはこのような抵抗体膜とダイオードによる複合素子。トンネル絶縁膜と之を挟む導電型の異なる半導体層とからなる素子。第1電極を半導体で形成し、第2電極をゲート電極としたMOSトランジスタ素子。
【0019】
本発明に係る半導体メモリの製造方法は、基板上に互いに絶縁膜を挟んで複数層の第1電極を形成し、最上層を絶縁膜とする積層膜を形成する工程と、同一マスクを介して積層膜の両側を選択的に一括除去して基板上に、下層から上層まで同一幅の凸状の積層膜を形成する工程と、凸状の積層膜の上面及び両側壁を覆い且つ基板の上面に延長するように、メモリセルの構成要素となる機能膜を形成する工程と、機能膜の全面上を覆って共通の第2電極を形成する工程と、第2電極及び機能膜を、凸状の積層膜の奥行き方向に所要の幅を残して選択除去する工程を有し、第1電極と共通の第2電極との間に複数の積層された各独立したメモリセルを形成する。
上記半導体メモリの製造方法において、第2電極及び機能膜を、凸状の積層膜の奥行き方向に並列して複数の所要の幅を残して選択除去する工程を有することもできる。
【0020】
本発明によれば、積層されたメモリセルにおける特性は均一化される。製造方法においては、絶縁膜を介して複数層積層された各第1電極の側壁に、機能素子を用いたメモリセルを一括形成できる。従って、機能素子の形成工程を積層数分繰り返す必要がなく、工程数を大幅に低減される。さらに、各機能素子が一括で形成されるので、その熱履歴も同一となる。これにより、メモリセルにお特性は均一化され、特性ばらつきに基づく歩留り低下が抑制される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
本発明の半導体メモリに適用することができる半導体装置について説明する。
図1は、本発明に係る半導体装置の第1実施の形態を示す。本第1実施の形態は、強誘電体キャパシタを集積した半導体装置に適用した場合である。
本実施の形態に係る半導体装置51は、図1A,Bに示すように、例えばシリコン等の半導体基板52上に例えばシリコン酸化膜等の絶縁層53が形成され、この絶縁層53上に複数の第1電極54〔54 、54 、54 、54 〕が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜55を介して積層された積層膜56が形成される。積層膜56は、下層から上層まで所要の同一幅となるように両側が選択的に除去された凸状に形成され(即ち凸状部の両側が溝として形成され)、両側壁に各第1電極54 〜54 が臨むように形成される。この凸状の積層膜56の一部にその上面及び両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁層53の面上に延長するように、強誘電体膜57及び第2電極58が順次形成される。これにより、各第1電極54 〜54 の側壁に強誘電体キャパシタ59(図2参照)を形成した半導体装置51が構成される。即ち、例えば第1電極54 の側壁には、強誘電体膜57を挟んで第2電極58を対向電極とした強誘電体キャパシタ60、61が形成される。両強誘電体キャパシタ60及び61は、対向電極である第2電極58が共通であるので、回路的には1つの強誘電体キャパシタ59と見なすことができる。従って、4層の第1電極54 〜54 に対応して、対向電極である第2電極58を共有した4個の独立した強誘電体キャパシタ59〔59 、59 、59 、59 〕が形成される。
【0023】
図2は、図1に示す半導体装置51の等価回路を示す。この等価回路では、上述したように、各第1電極54 〜54 と1つの共通の第2電極58の間に4個の強誘電体キャパシタ59〔59 、59 、59 、59 〕が形成される。例えば第1電極54 に接続された強誘電体キャパシタ59 は、図1の強誘電体キャパシタ60及び61に相当し、それを和した容量と分極量を有する。本実施の形態の構造をとりことにより、一般にN層の積層電極(第1電極54)に対して対向電極(第2電極58)を共有したN個の独立した強誘電体キャパシタ59が形成される。
【0024】
図3は、図1の示す第1実施の形態に係る半導体装置51の製造方法の一実施の形態を示す。
先ず、図3Aに示すように、例えばシリコン等の半導体基板52上に例えばシリコン酸化膜等による絶縁層53を形成し、さらにその上に互いに例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜55を介して、例えばイリジウム(Ir)、白金(Pt)等による複数の第1電極54〔54 〜54 〕を積層して積層膜56を形成する。最上層に同様の絶縁膜78を形成する。
【0025】
次に、図3Bに示すように、例えば選択エッチングにより積層膜56の両側を選択的に除去して溝62及び63を形成し、下層から上層まで所要の同一幅となる凸状の積層膜56を形成する。積層膜56に対する選択除去は、基板側の絶縁層53を一部除去するまで行われる。
【0026】
次に、図3Cに示すように、凸状の積層膜56の上面及び両側壁を覆い且つ基板側の絶縁層53の上面に延長するように、例えばPZT.SBT等の強誘電体膜57を例えばMOCVD又はスパッタ等で被着形成し、その後に熱処理して強誘電体膜57を結晶化する。
次に、図3Dに示すように、強誘電体膜57上を覆うように、例えばイリジウム(Ir)や白金(Pt)等による第2電極58を、例えばCVD法、スパッタ法、メッキ法等により形成する。その後、第2電極58及びその下の強誘電体膜57を所要の幅に残るように選択的にエッチング加工を行う。これにより、強誘電体キャパシタ59が積層された目的の半導体装置51を得る。
【0027】
本実施の形態によれば、複数の積層された強誘電体キャパシタ59〔59 〜59 〕を一挙に作成することができ、高密度で且つ熱履歴の均等化された強誘電体キャパシタ群を有した半導体装置51を僅かな工程数で実現することができる。
【0028】
上例では、イリジウム、白金等の貴金属をパターニングして第2電極58を形成したが、上述のような激しい段差においてイリジウム、白金のような貴金属を加工するのは容易でない。第2電極58は埋め込み法で形成するのが有効である。図4は、第2電極58を埋め込み法で形成するようにした、半導体装置51の製造方法の他の実施の形態を示す。
【0029】
本実施の形態では、前述の図3A〜図3Bまでの工程は同じであるので、詳細説明は省略する。次に、図4Aに示すように、凸状の積層膜56の上面及び両壁面を覆い且つ基板側の絶縁層53の上面に延長するように、例えばPZT.SBT等の強誘電体膜57を例えばMOCVD又はスパッタ等で被着形成し、その後に熱処理して強誘電体膜57を結晶化する。さらに、積層膜56の領域を含んで強誘電体膜57の全面上に例えばシリコン酸化(SiO )膜等の絶縁膜64を被着形成し、表面を平坦化する。
【0030】
次に、図4Bに示すように、積層膜56の奥行きに対応する絶縁膜64の中間部分を、上部及び両側にわたって選択的にエッチング除去し、強誘電体膜57が露出するような溝65を形成する。
次に、図4Cに示すように、メッキ法、例えば無電解メッキを用いて溝65内にイリジウム(Ir)や白金(Pt)等の金属66を成長させ、表面を研磨して、溝65内のみを金属66で埋め込んで金属66による第2電極58を形成して、強誘電体キャパシタ59が積層された目的の半導体装置51を得る。
【0031】
製造方法については、この他にもさまざまなバリエーションが考えられるが、基本的に積層電極(第1電極)に側壁を作る溝部を形成し、その側壁に強誘電体膜と第2電極を順次被覆して強誘電体キャパシタを形成する点では同一である。なお、本発明は、強誘電体キャパシタに替えて通常の誘電体膜を有したキャパシタを積層させた半導体装置に適用することも可能である。
【0032】
図5は、図1に示す強誘電体キャパシタ群を複数組、本例では2組設けた第2実施の形態を示す。 第2実施の形態に係る半導体装置68は、前述の図1と同様に、半導体基板52上に絶縁層53を介して所要幅を有する凸状の積層膜、即ち、複数の第1電極54 〜54 が互いに絶縁膜55を介して積層した積層膜56が形成される。積層膜56は奥行き方向に延長して形成される。この積層膜56に対して上面及び両壁を被覆し且つ基板側の絶縁層53の上面を延長するように、強誘電体膜57と第2電極となる導電層が順次積層される。その後、導電層及び強誘電体膜57がパターニングされ、強誘電体膜57を介した複数、本例では2つの第2電極71及び72が形成される。これにより、積層膜56の奥行き方向に並列に第1の強誘電体キャパシタ74の群及び第2の強誘電体キャパシタ75の群が形成される(図6参照)。即ち、各第1電極54 〜54 とその側壁の強誘電体膜57を挟んで対向する共通の第1の第2電極71間で各独立の強誘電体キャパシタ74〔74 、74 、74 、74 〕が形成される。また、各第1電極54 〜54 とその側壁の強誘電体膜57を挟んで対向する共通の第2の第2電極72間で各独立の強誘電体キャパシタ75〔75 、75 、75 、75 〕が形成される。従って、4層の第1電極54 〜54 に対応して、対向電極である第1の第2電極71を共有した4個の独立した強誘電体キャパシタ74の群と、第2の第2電極72を共有した4個の強誘電体キャパシタ75の群が形成される。強誘電体膜57、第1及び第2の第2電極71及び72は、前述の図3の製法あるいは図4の製法で同時に形成することができ、同一工程で積層された強誘電体キャパシタ74及び75を形成することができる。
この図5に示す第2実施の形態に係る半導体装置68の等価回路を図6に示す。
【0033】
上述の実施の形態による半導体装置(いわゆる積層キャパシタ)51及び68は、回路中に図2、図6のような構成を含むさまざまな半導体デバイスに適用可能であるが、特に、前述の図24、図25に示すような積層強誘電体メモリへの応用に適している。例えば図1を例に採ると、第2電極58は図24、図25の強誘電体メモリのプレート線、例えばプレート線8に見立てることができる。さらに積層された第1電極54 〜54 を図24、図25の共通ノード電極14、15に見立てれば、この構成をそのまま高集積メモリに適用できる。
【0034】
図7は、その応用に係る半導体メモリの第1実施の形態、即ち強誘電体メモリの実施の形態を示す。図7Aは強誘電体メモリの断面構造、図7BはそのAーA線上の断面を示す。
本実施の形態に係る強誘電体メモリ81は、図7に示すように、共通ノード電極84及び85が互いに絶縁膜86を介して所要の幅で積層された凸状の積層膜87と、積層膜87の上面及び共通ノード電極84、85が露出する両側壁を被覆して、積層膜87の奥行き方向に並列して形成した複数、本例では4つの強誘電体膜88と、各対応する強誘電体膜88上に形成された4つのプレート線89、90、91及び92とからなる強誘電体メモリセル群93、94を有して成る。
【0035】
即ち、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に所要の幅で共通ノード電極84及び85が互いに例えばシリコン酸化膜86を介して積層された凸状の積層膜87が形成される。この凸状の積層膜87の上面及び共通ノード電極84及び85が露出する両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83の上面に延長するように、強誘電体膜88及びプレート線となる導電膜が順次積層される。その後、導電膜及び強誘電体膜88がパターニングされ、強誘電体膜88を介した4つの独立したプレート線89〜92が形成される。これにより、プレート線89と各共通ノード電極84、85との間で強誘電体キャパシタによる強誘電体膜メモリセル93 、94 が独立に形成され、プレート線90と各共通ノード電極84、85との間で強誘電体メモリセル93 、94 が独立に形成され、プレート線91と各共通ノード電極84、85との間で強誘電体メモリセル93 、94 が独立に形成され、プレート線92と各共通ノード電極84、85との間で強誘電体メモリセル93 、94 が独立に形成される(図8参照)。ここで、図1で説明したと同様に、積層膜87の共通ノード電極84とプレート線92を例に取ると、共通ノード電極84の両側壁とプレート線92の間で夫々強誘電体キャパシタが形成されるが、この両強誘電体キャパシタは、プレート線92が共通であるので、回路的には1つの強誘電体キャパシタ93 と見なせる。
【0036】
その他の構成は前述の図24及び図25と同様である。即ち、選択用トランジスタ96及び97が、半導体基板82の素子分離領域(LOCOS層)98で区分された領域にソース/ドレイン領域99、100、101と、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を兼ねるワード線102、103とにより構成される。両ソース/ドレイン領域99、100とゲート絶縁膜とワード線102により一方の選択用トランジスタ96が構成される。両ソース/ドレイン領域100、101とゲート絶縁膜とワード線103により他方の選択用トランジスタ97が構成される。両選択用トランジスタ96及び97の共通のソース/ドレイン領域100がコンタクトホール内の導電プラグ104を介してビット線105に接続される。ワード線102、103は、各プレート線89〜92と並走するように形成される。そして、選択用トランジスタ96の一方のソース/ドレイン領域99がコンタクトホール内の導電プラグ106を介して共通ノード電極84に接続され、選択用トランジスタ97の一方のソース/ドレイン領域101がコンタクトホール内の導電プラグ107を介して共通ノード電極85に接続される。108は、表面保護膜となる絶縁層である。
【0037】
図8は、上述の図7の強誘電体メモリ81の等価回路を示す。109はビット線105に接続されたセンスアンプである。各ワード線89〜92に各々形成されるメモリセル〔93 94 〕、メモリセル〔93 、94 〕、メモリセル〔93 、94 〕、メモリセル〔93 、94 〕は、図7に示す積層膜87と各ワード線89〜92との間で構成される強誘電体キャパに対応する。本実施の形態の強誘電体メモリ81の動作は前述の図24で説明したと同様であるので、説明を省略する。
【0038】
本実施の形態に係る強誘電体メモリ81によれば、積層された強誘電体キャパシタ群〔93 〜93 、94 〜94 〕を一括して形成することができる。これにより、製造工数を大幅に削減することができると共に、各メモリセル(強誘電体キャパシタ)を構成する強誘電体膜への熱履歴も均一にすることができる。従って、各メモリセル間のメモリ特性のばらつき、メモリセルの歩留りを改善することができる。これは大幅なコストダウンを可能にする。図7及び図8の実施の形態では共通ノード電極を2層としたが、それ以上の複数層、例えば4層、8層と積み上げても同様の構造と効果を実現できる。
【0039】
上述の実施の形態では、本発明を強誘電体キャパシタに関して示したが、ヒューズ素子や抵抗素子、ダイオード素子、TFT(薄膜トランジスタ)素子等の他の機能素子についても類似の構成が可能である。それに伴い、さまざまな半導体装置、半導体メモリに顕著な効果を与えることができる。
【0040】
図9は、アンチヒューズ素子を積層させた本発明に係る半導体メモリの第2実施の形態を示す。図9Aは半導体メモリの断面構造、図9Bは図9AのBーB線上の断面を示す。
本実施の形態に係る半導体メモリ111は、複数のワード線(又はビット線)を互いに絶縁膜を介して積層した積層膜を形成し、この積層膜の上面及び両側壁を被覆するように複数のビット線(又はワード線)を形成し、ワード線とビット線の交点に両線に接続するようにダイオードとアンチヒューズ用絶縁膜を形成して構成される。
【0041】
即ち、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に複数のワード線又はビット線、本例ではワード線112、113を互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜114を介して積層した所要の幅の凸状の積層膜115が形成される。ワード線112、113は第1導電型の半導体膜、他p ポリシリコン膜で形成することができる。この凸状の積層膜115の上面及びワード線112、113が露出する両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83上面に延長するように、アンチヒューズ素子となるアンチヒューズ用絶縁膜116とワード線112、113に直交し且つ積層膜115の奥行き方向に並列する複数のビット線118、119、120、121が積層される。ビット線118〜121は、例えば第2導電型半導体膜のn ポリシリコン膜で形成される。
【0042】
積層膜115の側壁に臨むp ポリシリコン膜のワード線112、113のアンチヒューズ用絶縁膜116と接する表面には、n 半導体領域117が形成される。ワード線112のp ポリシリコンとn 半導体領域117とで夫々pn接合を有するダイオード123 、123 が形成される。ワード線113のp ポリシリコンとn 半導体領域117で夫々pn接合を有するダイオード124 、124 が形成される。すなわち、アンチヒューズ用絶縁膜116とワード線112、113の間にpnダイオードが挿入された形になる。2つのダイオード123 及び123 で夫々1つのダイオード123が構成され、2つのダイオード124 及び124 で1つのダイオード124が構成される(図10参照)。各ダイオード123とアンチヒューズ用絶縁膜116でメモリセル125〔125 、125 、125 、125 〕、各ダイオード124とアンチヒューズ用絶縁膜116でメモリセル126〔126 、126 、126 、126 〕が夫々構成される。
【0043】
図10は、上述のアンチヒューズ素子を使用した半導体メモリ111の等価回路を示す。ワード線112、113とビット線118〜121との各交点にアンチヒューズ素子116とダイオード123、124からなるメモリセル125、126が接続されて半導体メモリ回路が構成される。
本実施の形態に係る半導体メモリ111の動作は前述の図27と同様であるので重複説明を省略する。
【0044】
図11は、上述の半導体メモリ111の製造方法の実施の形態を示す。なお、図11は図9AのBーB断面に対応する。
先ず、図11Aに示すように、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜83を形成し、さらにその上に互いに例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜114を介して例えばp ポリシリコンよりなるワード線112、113を積層して積層膜115を形成する。この積層膜115の両側を選択エッチングにより除去して溝127、128を形成し、下層から上層まで所要の同一1幅となる凸状の積層膜115を形成する。積層膜157に対する選択除去は、基板側の絶縁膜73を一部除去するまで行われる。
【0045】
次に、図11Bに示すように、斜めイオン打ち込み、またはPOCl 雰囲気中での熱処理等でn型不純物を導入し、p ポリシリコンのワード線112、113が露出した側壁表面にn 半導体領域117を形成する。これにより、各p のワード線112、135と各n 半導体領域117の間で夫々pnダイオード123 、123 、124 、124 が形成される。
【0046】
次に、図11Cに示すように、積層膜115の上面及び側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83上面を延長するように、例えばシリコン窒化(SiN)膜等によるアンチヒューズ用絶縁膜116をCVD法により形成し、さらに例えばn ポリシリコンよりなる導電膜129を形成する。その後、不純物活性化の熱処理を行う。
【0047】
次に、図11Dに示すように、導電膜129を選択エッチングによりパターニングして、複数のビット線118〜121を形成する。さらに、このビット線118〜121をマスクにアンチヒューズ用絶縁膜116の露出部及びその直下のn 半導体領域123 、123 、124 、124 の部分を薬液や等方性プラズマ等を用いてエッチング除去する。このようにして、目的のアンチヒューズ素子を用いた半導体メモリ111を得る。
【0048】
本実施の形態の半導体メモリ111によれば、半導体基板82上に絶縁膜114を介して複数層の積層されたワード線112、113の側壁に、夫々独立したメモリセル、即ちアンチヒューズ素子116及びダイオード123、124で構成される各メモリセル125、126を一括して形成することができる。従って、メモリセルの形成工程を積層数分繰り返すことなく、工程数を大幅に低減することができる。さらに、各メモリセル125、126が一括で形成されるので、その熱履歴も同一となる。よってメモリセルのメモリ特性が均一化され、特性ばらつきに基づく歩留り低下を抑制することが可能になる。
【0049】
なお、上述の実施の形態ではワード線118〜121を積層電極に用い、ビット線112、113を積層膜の側壁被覆電極に用いたが、逆にビット線112、113側を積層電極とし、ワード線118〜121を積層膜115の側壁被覆電極として構成することも可能である。この場合の等価回路を図12に示す。ビット線118B,119B,120B,121B側にダイオード125B〔125B ,125B ,125B ,125B 〕、126B〔126B ,126B ,126B ,126B 〕を設置し、ワード線112B,113B側にアンチヒューズ素子123B,124Bを設置すれば、図11と類似した製造工程により図12の等価回路を有する半導体メモリを作成することが可能になる。即ち、積層したn ポリシリコンよりなるビット線の側壁表面にp 半導体領域を形成したダイオードを形成する。
【0050】
上述の図9及び図10の実施の形態では、ポリシリコンのpn接合を用いてダイオード123、124を形成したが、その他、例えばPt等の金属とポリシリコンとの間のショトッキー接合を用いてダイオード123、124を形成しても良い。また、積層されるポリシリコンのワード線またはビット線となる電極の表面をシリサイド化して、この電極とシリサイド部との間にショットキーダイオードを形成し、このショットキーダイオードを上述のメモリセルを構成するダイオード123、124に用いるようにしても良い。
【0051】
さらに、積層アンチヒューズの替わりに積層抵抗素子を用いた半導体メモリも実現可能である。
例えばISSCC2000のダイジェスト論文7.2及び7.3には、磁性体膜を用いた半導体メモリ、所謂MRAM(磁気抵抗効果型ランダムアクセスメモリ)が提案されている。このメモリは、記憶磁性体層、トンネル絶縁膜、固定磁性体層を積層した積層膜を電極で挟んだ磁気接合素子を有し、記憶磁性体層のスピン方向によって電極間のトンネル電流値が変わるように構成される。このような磁気接合素子は、記憶状態に応じて抵抗値が変わる記憶抵抗素子と見なすとができる。
また、IEDM2001のダイジェスト論文36.5.1には、高分子メモリ、所謂OUMが提案されている。このOUMは、カルコゲナイド膜を挟んで一方の側にヒータ兼電極となるプラグ抵抗が設置され、他方の側に金属電極が設置された素子を用いる。カルコゲナイド膜は、加熱状態により多結晶とアモルファスの間を状態推移し、両者は異なる抵抗値を示す。即ち、これも記憶状態に応じて抵抗値が変わる記憶抵抗素子と見なすことができる。
【0052】
このような記憶抵抗素子を図10のアンチヒューズ素子に替えて半導体メモリを構成できる。図13は、記憶抵抗素子とダイオードによりメモリセルを構成した半導体メモリの等価回路を示す。
この半導体メモリ131は、複数のビット線138、139、140、141と複数のワード線132、133の間にマトリックス状にメモリセル145〔145 、145 、145 、145 〕、146〔146 、146 、146 、146 〕が配置されて成る。ビット線138〜141とワード線132、133間に配置されたメモリセル145、146は、記憶抵抗素子134、136とダイオード135、137により構成される。記憶抵抗素子134、136は、その記憶状態に応じて異なる抵抗値を有するカルコゲナイド膜や磁気接合素子等よりなる。読み出しは、例えば選択ワード線132を高レベル状態にし、非選択ワード線133及びビット線138〜141を低レベル状態にして、選択ワード線132上の各メモリセル145 〜145 を介して各ビット線138〜141に流れる電流をモニタすることで行う。
このような半導体メモリ及びその積層の可能性は、前述の論文にも「3Dポテンシャル」として若干記述がなされているが、具体的構成については触れられていない。しかし、本発明の積層構造はこのような半導体メモリのも応用が可能である。
【0053】
図14は、図13の等価回路を構成する半導体メモリにおいて、記憶抵抗素子としてカルコゲナイド膜を用い、積層構造に構成した本発明に係る半導体メモリの第3実施の形態を示す。図14Aは半導体メモリの断面構造、図14BはそのCーC線上の断面を示す。
本実施の形態に係る半導体メモリ(いわゆる高分子メモリ)131は、複数のワード線(又はビット線)を互いに絶縁膜を介して積層した積層膜を形成し、この積層膜の上面及び両側壁を被覆するように複数のビット線(又はワード線)を形成し、ワード線とビット線の交点に両線に接続するようにダイオードと記憶抵抗素子としてのカルコゲナイド抵抗性膜を形成して構成される。
【0054】
即ち、本実施の形態の半導体メモリ131は、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等のよる絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に複数のワード線又はビット線、本例ではp ポリシリコン膜からなるワード線132、133が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜148を介して積層された所要の同一幅で凸状の積層膜149が形成される。この凸状の積層膜149の上面及びワード線132、133が露出する両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83上面に延長するように、記憶抵抗素子134、136となるカルコゲナイド抵抗性膜150を介して複数のビット線138、139、140、141が積層される。各ビット線138〜141は、ワード線132、133と直交するように形成される。
【0055】
積層膜178の側壁に臨むp ポリシリコンのワード線132、133のカルコゲナイド抵抗性膜150と接する表面には、n 半導体領域134が形成される。ワード線132のp ポリシリコンと各n 半導体領域134でpn接合を有するダイオード135 、135 が形成される。ワード線133のp ポリシリコンと各n 半導体領域134でpn接合を有するダイオード137 、137 が形成される。すなわち、カルコゲナイド抵抗性膜150とワード線123、133の間にpnダイオードが挿入された形になる。2つのダイオード135 及び135 で1つのダイオード135が構成され、2つのダイオード137 及び137 で1つのダイオード137が構成される(図13参照)。各ダイオード135、137とカルコゲナイド抵抗性膜150でメモリセル145、146が構成される。
ここで、ワード線側壁のn 半導体領域の不純物ドープ量を調整し、その抵抗率を高くしておけば、ダイオードの順方向に電圧が印加された場合、この部分に電界が集中し発熱プラグ(所謂熱源)として作用させることが可能になる。
【0056】
本実施の形態の半導体メモリ131 においても、半導体基板82上に絶縁膜148を介して複数層の積層されたワード線132、133の側壁に、夫々独立したメモリセル、即ちダイオード135、137及びカルコゲナイド抵抗性膜150による記憶抵抗素子134、136で構成される各メモリセル145、146を一括して形成することができる。従って、メモリセルの形成工程を積層数分繰り返すことなく、工程数を大幅に低減することができる。さらに、各メモリセル145、146が一括で形成されるので、その熱履歴も同一となる。よってメモリセルのメモリ特性が均一化され、特性ばらつきに基づく歩留り低下を抑制することが可能になる。
【0057】
図15は、図13の等価回路を構成する半導体メモリにおいて、記憶抵抗素子として磁気接合素子を用い、積層構造に構成した本発明に係る半導体メモリの第4実施の形態を示す。図15Aは半導体メモリの断面構造、図15BはそのDーD線上の断面を示す。
本実施の形態に係る半導体メモリ、いわゆるMRAM(磁気抵抗効果型ランダムアクセスメモリ)131 は、複数のワード線(又はビット線)を互いに絶縁膜を介して積層した積層膜を形成し、この積層膜の上面及び両側壁を被覆するように複数のビット線(又はワード線)を形成し、ワード線とビット線の交点に両線に接続するようにダイオードと記憶抵抗素子としての磁気接合素子(磁気抵抗膜)を形成して構成される。
【0058】
即ち、本実施の形態の半導体メモリ131 は、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化(膜等のよる絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に複数のワード線又はビット線、本例ではn ポリシリコン膜からなるワード線132、133が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜152を介して積層された所要の同一幅の凸状の積層膜153が形成される。この凸状の積層膜153には、そのn ポリシリコンの各ワード線132、133の側壁側にワード線132、133に接してショットキー接合を形成するめのショットキー金属、本例ではPtシリサイド膜154が形成され、さらにその上に記憶抵抗素子134、136となる磁気接合素子156〔156 、156 、156 、156 〕が形成される。磁気接合素子156は、トンネル絶縁膜157を挟んで一方側に自由磁性膜(記録磁性膜)158が形成され、他方側に固定磁性膜159が形成されて構成される。ワード線132、133となるn ポリシリコンとPtシリサイド154の間でショットキーダイオード155〔155 、155 、155 、155 〕が形成される。この凸状の積層膜153の上面及びワード線132、133に設けられた磁気接合素子156が露出する両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83の上面に延長するように、導電膜例えばAl,Cu等の金属膜による複数のビット線138、139、140、141が積層される。各ビット線138〜141は、ワード線132、133と直交するように形成される。2つのダイオード155 及び155 で1つのダイオード135が構成され、2つのダイオード155 及び155 で1つのダイオード157が構成される(図13参照)。各ショトキーダイオード155と磁気接合素子156でメモリセル145、146が構成される。
【0059】
本実施の形態の半導体メモリ131 においても、上述と同様にショットキーダイオード155によるダイオード134、136及び磁気接合素子156による記憶抵抗素子134、136で構成される各メモリセル145146を一括して形成することができ、工程削減とともに熱履歴の均一化を図ることが可能になる。従って、メモリセルのメモリ特性が均一化され、特性ばらつきに基づく歩留り低下を抑制できる。
【0060】
上述した図14、図15に示した本発明による記憶抵抗体膜の積層構造は、特にマトリックス型のメモリに適しているが、それ以外の半導体装置の高集積化にも適用可能である。
【0061】
図16は、積層機能素子を用いたマトリックス型メモリの応用分野で適用される、本発明の第5実施の形態に係るマスクROMの基本構成を示す。図16Aが等価回路、図16Bが断面構造である。
本実施の形態に係るマスクROM161は、互いに直交して配置されたビット線群(162、163)とワード線群(164、165)と、ビット線162、163及びワード線164、165との交点にマトリックス状に配置されたメモリセル166〔166 、166 、166 、166 〕とにより構成される。メモリセル166は、互いに導電型の異なる半導体層と両半導体層に挟まれて挿入されたトンネル絶縁膜とによって構成される。本例では、図16Aに示すように、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜83を介してp型ポリシリコンによるワード線164、165が紙面垂直方向に配列するように形成され、このワード線164、165に接続して各メモリセル166の位置にp型半導体層例えばp型ポリシリコン層171〔171 、171 、171 、171 〕が形成される。p型半導体層171以外の部分は絶縁膜172が形成される。各p型半導体層171上にトンネル絶縁膜173を挟んでワード線164、165と直交するように、n型半導体層例えばn型ポリシリコンからなる複数のビット線162、163が形成される。このトンネル絶縁膜173と之を挟むp型半導体層171及びn型半導体層(ビット線を兼ねる)162、163でメモリセル166〔166 〜166 〕が構成される。
【0062】
各メモリセル166のトンネル絶縁膜173を挟むp型半導体層171及びn型半導体層162、163による半導体部は、トンネル絶縁膜173との境界から空乏層174が形成されて、p型半導体層171とn型半導体層162、163間が互いに絶縁された状態になっている。本例ではp型半導体層171側に空乏層174が広がるようにしている。なお、半導体部は、基本的にはトンネル絶縁膜173を挟むその近傍領域のみで良く、ビット線162、163やワード線164、165は、金属配線や金属シリサイド配線を使用しても良い。
【0063】
図17は、このマスクROM161に、製造工程中のイオン打ち込みでプログラムを行った様子を示す。プログラム工程では、プログラム対象となるメモリセル、本例ではメモリセル166 のトンネル絶縁膜173を挟む半導体部の境界付近、即ちp型半導体層171 のトンネル絶縁膜173との境界付近に、例えばn 不純物のイオン位置込みを行い、p型半導体層171 にn 領域175を形成する。これにより、トンネル絶縁膜173近傍の空乏層174は消滅し、この部分のトンネル絶縁膜173はトンネル電流が流れる抵抗体176となる。それと共に、ワード線164と抵抗体176の間にpn接合を有したダイオード177が形成される。これにより、プログラムされたメモリセル166 においては、ワード線164からビット線163の方向に電流が流れるようになる。
読み出しは、例えば選択ワード線164を高レベル状態にし、非選択ワード線165及びビット線162、163を低レベル状態にし、選択ワード線164上の各メモリセルを介して各ビット線に流れる電流をモニターすることで行う。
【0064】
本実施の形態のマスクROM161は、メモリセル166中にトランジスタを必要とせず、そのセル面積を極小にすることができ、かつ製造工程も簡単になる。さらに、例えばワード線を積層することで、その記憶容量を数倍に増加でき、新しいマスクROMの構成として顕著な効果を有する。
さらに、このマスクROMに、前述の本発明による機能素子の積層構造を応用すれば、その工程数を大幅に削減できる。
【0065】
図18は、図16のマスクROMに前述の本発明の積層構造を適用した、本発明に係る半導体メモリの第6実施の形態を示す。図18Aは半導体メモリの断面構造、図18BはそのEーE線上の断面を示す。
本実施の形態に係る半導体メモリ、いわゆるマスクROM181は、図16Aと同じ等価回路を構成する。本実施の形態のマスクROM181は、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に複数のワード線又はビット線、本例ではp ポリシリコンによるワード線164、165が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜182を介して積層された所要の同一幅の凸状の積層膜183が形成される。この凸状の積層膜183の上面及びワード線164、165が露出する両側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜82上面に延長するように、ワード線164、165と直交し且つ積層膜183の奥行き方向に並列して、例えばシリコンオキシナイトライド(SiON)膜等よりなるトンネル絶縁膜173を介してn ポリシリコンよりなる複数のビット線162、163が形成される。ワード線164、165とビット線162、163との交点におけるトンネル絶縁膜173と之を挟むp ワード線164、165及びn ビット線162、163でメモリセル166〔166 、166 、166 、166 〕が構成される。
【0066】
プログラミングは、製造工程中で行われる。即ち、例えばワード線164がトンネル絶縁膜173を介してビット線163と接する界面近傍に、イオン打ち込み等によりn 領域175が形成される。このようなn 領域174の形成は、積層膜183を形成した後、レジストマスクを用い、打ち込みエネルギーを変えながらn型不純物例えばリンイオン等を打ち込むことで、積層された各メモリセル166に独立に行うことが可能である。
【0067】
本実施の形態のマスクROM181によれば、トンネル絶縁膜173を挟んで導電型の異なる半導体層(本例では夫々p型のワード線、n型のビット線を兼ねる)164、165及び162、163で構成された各独立のメモリセル166を一括して形成でき、工程数の大幅な削減、熱履歴の均一化が可能になる。
【0068】
図19は、機能素子として薄膜トランジスタ(TFT)の積層に適用した、本発明に係る半導体装置の第実施の形態を示す。図19Aは半導体装置の断面構造、図19BはそのFーF線上の断面を示す。
本実施の形態に係る半導体装置191は、例えばシリコン等の半導体基板82上に例えばシリコン酸化膜等による絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に複数の第1導電型半導体層、例えばポリシリコンよりなるp型半導体層192、193が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜194を介して積層された積層膜195が形成される。積層膜195は、前述と同様に所要の同一幅の凸状に形成される。この凸状の積層膜195の上面及び各半導体層192、193が露出する側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83上面に延長するように、ゲート絶縁膜196を介して複数のゲート電極198、199、200、201が形成される。このゲート電極198、199、200、201は、積層膜195の奥行き方向に並列して形成される。ゲート電極198、199、200、201を形成した後、これらのゲート電極198〜201を自己整合マスクとして、第2導電型即ちn型の不純物、例えばリンを斜めイオン打ち込みし、またはPOCl 雰囲気内での熱処理等を用いてp型半導体層192、193にn 拡散層202(図20参照)が形成される。これによって、各ゲート電極198〜201を共通としてp型半導体層192、193の側壁をチャネル領域としたnチャネルMOSトランジスタ(いわゆる薄膜トランジスタ)203〔203 、203 、203 、203 〕が形成される(図20参照)。半導体層192、193をn型とし、拡散層202をp型とすれば、pチャネルMOSトランジスタが形成される。
【0069】
図20の斜視図では、ゲート電極201に4つのMOSトランジスタ203〔203 、203 、203 、203 〕が接続されており、そのうちの一対づつ203と203 、203 と203 が互いに基板、即ち半導体層192、193を共有して構成される。図21の斜視図では、半導体層192、193の幅を狭くして、半導体層を共有したMOSトランジスタ対の拡散層202を接続し、半導体層192、193を両側壁からのゲート電極201で挟み2つのMOSトランジスタ203 と203 、203 と203 を接続した形に構成される。このような形態のMOSトランジスタは、チャネル領域のポテンシャルをゲート電極で制御し易く、微細化に有利である。
【0070】
本実施の形態の半導体装置191は、前述と同様に積層されたMOSトランジスタ群203を一括して形成することができ、工程削減と共に熱履歴の均一化が可能になる。
【0071】
上述のMOSトランジスタは、例えばゲート絶縁膜に電荷蓄積機能を有する膜、例えばシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の複合膜を使用することで、メモリ機能を持たせることが可能である。即ち、各MOSトランジスタの閾値は、ゲート絶縁膜となるチャネル領域部の誘電体膜に蓄積された電荷の有無でその値が変わる。これによって、例えば「0」が記憶されたメモリセルのMOSトランジスタをディプレッション状態に、「1」が記憶されたメモリセルのMOSトランジスタをエンハンスメント状態にすることができる。
【0072】
図22は、上述の図19の積層MOSトランジスタをメモリセルに適用した、本発明に係る半導体メモリの第7実施の形態を示す。
本実施の形態に係る半導体メモリ205は、上述と同様に例えばシリコン等の半導体基板82上にシリコン酸化膜等の絶縁膜83が形成され、この絶縁膜83上に例えばポリシリコンからなる第1導電型、例えばp型の半導体層206、207が互いに例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜208を介して積層された積層膜210が形成される。積層膜210は、所要の同一幅の凸状に形成される。
そして、本実施の形態では、この凸状の積層膜の上面及び各p型半導体層206、207が露出する側壁を被覆し、さらに基板側の絶縁膜83の上面に延長するように、電荷蓄積機能を有する膜、例えばシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の複合膜211を介して、複数の制御ゲート線212、213、214、215が形成される。この制御ゲート線212〜215は、積層膜210の奥行き方向に並列して形成される。この制御ゲート線212〜215を自己整合マスクとして、p型半導体層206、207に第2導電型、例えばn型の不純物を導入してn型拡散層(図示せず:例えば図20のn型拡散層202に相当)が形成される。なお、n型拡散層は、図20または図21のように形成される。これにより、制御ゲート線212〜215に接続されたメモリセルとなるMOSトランジスタ217〔217 、217 、217 、217 〕、218〔218 、218 、218 、218 〕が夫々直列接続されるように形成され、セルストリングが構成される(図23参照)。また、p型半導体層206、207に並走してビット線219が配置される。
【0073】
一方、半導体基板82に素子分離領域(LOCOS層)で区分された夫々の領域に選択用トランジスタ221、222、223、224が形成される。即ち、選択用トランジスタ221、222は、ソース/ドレイン領域226、227、228、ゲート絶縁膜と、ゲート電極を兼ねる選択線229、230から構成される。また、選択用トランジスタ223、224は、ソース/ドレイン領域231、232、233、ゲート絶縁膜と、ゲート電極を兼ねる選択線234、235から構成される。ソース/ドレイン領域232はグランドに接続される。ソース/ドレイン領域227はビット線219に接続される。半導体層206の一端はソース/ドレイン領域231に接続され、他端はソース/ドレイン領域228に接続される。半導体層207の一端はソース/ドレイン領域233に接続され、他端はソース/ドレイン領域226に接続される。
【0074】
本実施の形態の半導体メモリにおいて、メモリセルからのデータの読み出しは次のように行われる。例えばメモリセル2317 のデータ読み出しの場合、先ず選択線229、235がオンして上層のセルストリングが選択され、その両端がビット線219とグランド線(ソース/ドレイン領域)232に接続される。さらに制御ゲート線212を低レベル状態にし、他の制御ゲート線213〜215を高レベル状態にすると、制御ゲート線213〜215に接続された各メモリセルのMOSトランジスタ217 、217 、217が導通する。メモリセルのMOSトランジスタ217 がディプレッション状態ならセルストリングを介してビット線219からグランド線232に電流が流れる。一方、メモリセルのMOSトランジスタ217 がエンハンスメント状態ならセルストリングは遮断され、ビット線219に電流は流れない。
【0075】
本実施の形態の半導体メモリ205においても、MOSトランジスタによるメモリセル217、218を一括して形成することができ、工程削減とともに熱履歴の均一化を図ることができる。従って、メモリセルのメモリ特性が均一化され、特性ばらつきに基づく歩留り低下を抑制できる。
【0076】
上例では、データの記憶に誘電体膜(複合膜211)への電荷蓄積を利用したが、その他、例えば工程中にチャネル領域へ不純物を選択的に導入してマスクROMとして使用することも可能である。また、制御ゲート線と誘電体膜の間に何らかの工程で浮遊ゲート電極を導入して、即ち誘電体膜、浮遊ゲート電極、絶縁膜、制御ゲート線を順次積層しても類似した半導体メモリを構成することが可能である。このような場合でも、本発明の積層トランジスタ構造を導入すれば、工程の削減や熱履歴の均一化に顕著な効果を奏することが可能になる。
【0077】
上述の実施の形態に係る強誘電体半導体メモリによれば、基板上に互いに絶縁膜を介して複数層の第1電極を積層した積層膜を形成し、その側壁に強誘電体膜及びプレート線となる第2電極を形成して、複数個の独立した強誘電体キャパシタによるメモリセルを構成することにより、各独立した所謂強誘電体メモリセルの一括形成が可能になり、積層される強誘電体メモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。従って、各強誘電体メモリセルの特性の均一化を図ることができる。
上述の実施の形態に係る半導体メモリによれば、基板上に互いに絶縁膜を介してワード線又はビット線となる複数層の第1電極を積層した積層膜を形成し、その側壁にアンチヒューズとなる絶縁薄膜及びビット線又はワード線となる第2電極を形成し、さらに第1電極と絶縁薄膜の間に夫々ダイオードを形成して、アンチヒューズとダイオードからなる複数個の独立したメモリセルを構成することにより、各独立したアンチヒューズを用いたメモリセルの一括形成が可能になり、積層されるメモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。従って、各アンチヒューズを用いたメモリセルの特性の均一化を図ることができる。
上述の実施の形態に係る半導体メモリによれば、基板上に互いに絶縁膜を介してワード線又はビット線となる複数層の第1電極を積層した積層膜を形成し、その側壁に抵抗体膜及びビット線又はワード線となる第2電極を形成し、さらに第1電極と抵抗体膜の間に夫々ダイオードを形成して、抵抗体膜のよる抵抗素子(いわゆる記憶抵抗素子)とダイオードからなる複数個の独立したメモリセルを構成することにより、各独立した抵抗素子を用いたメモリセルの一括形成が可能になり、積層されるメモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。従って、各抵抗素子を用いたメモリセルの特性の均一化を図ることができる。
【0078】
上述の実施の形態に係る半導体マスクROMによれば、互いに直交配置されたビット線群とワード線群の各交点に形成されるメモリセルを、トンネル絶縁膜と之を挟む互いに導電型の異なる半導体領域とにより構成することにより、新規なマスクROMが得られ、メモリセル一括形成するための積層構造を可能にする。このマスクROMは、初期状態ではトンネル絶縁膜近傍に空乏層が形成され両半導体領域は絶縁される。プログラムを行うときは、一方の導電型の半導体領域にイオン打ち込みで他方の導電型領域を形成することにより、トンネル絶縁膜近傍の空乏層を消滅し、トンネル絶縁膜がトンネル電流が流れる抵抗体として作用する。従って、読み出しは各メモリセルを介してビット線に流れる電流をモニタすることで行われる。
【0079】
上述の実施の形態に係る半導体マスクROMによれば、基板上に互いに絶縁膜を介して複数層の第1導電型半導体層による第1電極を積層した積層膜を形成し、その側壁にトンネル絶縁膜及び第2導電型半導体層による第2電極を形成して、第1、第2導電型の両半導体層及びトンネル絶縁膜からなる複数個の独立したメモリセルを構成することにより、各独立したメモリセルの一括形成が可能になり、積層されるメモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。従って、各メモリセルの特性の均一化を図ることができる。
【0080】
上述の実施の形態に係る半導体メモリによれば、基板上に互いに絶縁膜を介して複数層の半導体層を積層した積層膜を形成し、その側壁に第1及び第2の各からなる複合誘電体膜及びゲート電極となる共通の第2電極を形成して、複数個の独立したMOSトランジスタによるメモリセルを構成することにより、各独立したMOSトランジスタによるメモリセルの一括形成が可能になり、積層されるメモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。従って、各メモリセルの特性の均一化を図ることができる。この半導体メモリでは、複合誘電体膜への電荷蓄積により閾値を制御してプログラムを行っている。
メモリセルを構成するMOSトランジスタの誘電体膜に通常の誘電体膜を用い、チャネル部分に不純物を導入して閾値を制御してプログラムを行うように構成するときも、同様に各メモリセルの特性の均一化を図ることができる。
メモリセルを構成するMOSトランジスタとして、誘電体膜とゲート電極となる第2電極の間に浮遊ゲート部を有して、浮遊ゲート部への電荷蓄積により、メモリセルへのプログラムを行うように構成するときも、同様に各メモリセルの特性の均一化を図ることができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明に係る半導体メモリによれば、絶縁膜を挟んで複数層の第1電極が積層され、選択的に一括除去されて形成された凸状の積層膜と、この凸状の積層膜上にメモリセルの構成要素となる機能膜を挟んで共通の第2電極とを有し、積層した各第1電極と共通の第2電極との間に夫々独立したメモリセルが形成されるので、各メモリセルの特性の均一化を図ることができる。
本発明に係る半導体メモリの製造法によれば、積層した複数の第1電極と、共通の第2電極との間に形成される夫々独立したメモリセルの一括形成が可能になり、メモリセルの形成工程数を削減できると共に、熱履歴の均一を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明に係る半導体装置の第1実施の形態を示す断面図である。
B 本発明に係る半導体装置の第1実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の半導体装置の等価回路図である。
【図3】A〜D 図1の半導体装置の製造方法の一実施の形態を示す工程図である。
【図4】A〜C 図1の半導体装置の製造方法の他の実施の形態を示す工程図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の第2実施の形態を示す斜視図である。
【図6】図5の半導体装置の等価回路図である。
【図7】A 本発明に係る半導体メモリの第1実施の形態(強誘電体メモリ)の断面図である。
B 図7AのAーA線上の断面図である。
【図8】図7の半導体メモリの等価回路図である。
【図9】A 本発明に係る半導体メモリの第2実施の形態を示す断面図である。
B 図9のBーB線上の断面図である。
【図10】図9の半導体メモリの等価回路図である。
【図11】A〜D 図9の半導体メモリの製造方法の実施の形態を示す工程図である。
【図12】図9の半導体メモリの他の等価回路図である。
【図13】本発明に係る半導体メモリの他の実施の形態の等価回路図である。
【図14】A 本発明に係る半導体メモリの第3実施の形態を示す断面図である。
B 図14AのCーC線上の断面図である。
【図15】A 本発明に係る半導体メモリの第4実施の形態を示す断面図である。
B 図15AのDーD線上の断面図である。
【図16】A 本発明に係る半導体メモリの第5実施の形態を示す等価回路図である。
B 本発明に係る半導体メモリの第5実施の形態を示す断面図である。
【図17】A 図16の半導体メモリのプログラム後の等価回路図である。
B 図16の半導体メモリのプログラム後の断面図である。
【図18】A 本発明に係る半導体メモリの第6実施の形態を示す断面図である。
B 図18AのEーE線上の断面図である。
【図19】A 本発明に係る半導体装置の第実施の形態を示す断面図である。
B 図19AのFーF線上の断面図である。
【図20】図19の半導体装置の一例を示す斜視図である。
【図21】図19の半導体装置の他の例を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る半導体メモリの第7実施の形態を示す断面図である。
【図23】図22の半導体メモリの等価回路図である。
【図24】従来の積層メモリ(強誘電体メモリ)の一例を示す等価回路図である。
【図25】図24の等価回路を有する従来の積層メモリの断面図である。
【図26】強誘電体のPーEヒステリシスループ図である。
【図27】従来の積層メモリの他の例を示す等価回路図である。
【図28】図27の等価回路を有する従来の積層メモリの断面図である。
【符号の説明】
51・・・半導体装置、52・・・半導体基板、54〔54 〜54 〕・・・第1電極、55・・・絶縁膜、56・・・積層膜、57・・・強誘電体膜、58・・・第2電極、59〔59 〜59 〕・・・強誘電体キャパシタ、81・・・強誘電体メモリ、84、85・・・共通ノード電極、89〜92・・・プレート線、93、94・・・メモリセル、96、97・・・選択用トランジスタ、105・・・ビット線、111・・・半導体メモリ、112、113・・・ワード線、114・・・絶縁膜、115・・・積層膜、118〜121・・・ビット線、117・・・n 半導体領域、126〔126 〜126 〕・・・メモリセル、131、131 、131 ・・・半導体メモリ、138〜141・・・ビット線、132、133・・・ワード線、145〔145 〜145 〕、146〔146 〜146 〕・・・メモリセル、150・・・カルコゲナイド膜、135、136・・・ダイオード、156〔156 〜156 〕・・・磁気接合素子、155〔155 〜155 〕・・・ショトキーダイオード、161・・・マスクROM、162、163・・・n型ビット線、164、165・・・p型ワード線、166〔166 〜166 〕・・・メモリセル、171・・・p型半導体層、181・・・半導体メモリ、173・・・トンネル絶縁膜、191・・半導体装置、192、193・・・p型半導体層、195・・・積層膜、196・・・ゲート絶縁膜、198〜201・・・ゲート電極、202・・・n 拡散層、203〔203 〜203 〕・・・MOSトランジスタ、205・・・半導体メモリ、206、207・・・p型半導体層、210・・・積層膜、211・・・複合膜、212〜215・・・制御ゲート線、217、218・・・MOSトランジスタ(メモリセル)、221〜224・・・選択用トランジスタ、226〜228・・・ソース/ドレイン領域、231〜233・・・ソース/ドレイン領域

Claims (4)

  1. 基板上に、互いに絶縁膜を挟んで複数層の第1電極が積層され最上層を絶縁膜とする積層膜の両側が選択的に一括除去されて、下層から上層まで同一幅で形成された凸状の積層膜と、
    前記凸状の積層膜の上面及び側面を覆い且つ前記基板の上面に延長するように、メモリセルの構成要素となる機能膜を挟んで前記凸状の積層膜の奥行き方向に所要の幅を有して形成された共通の第2電極とを有し、
    前記複数層の各第1電極と前記共通の第2電極との間にそれぞれ独立のメモリセルが形成されて成る
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  2. 前記凸状の積層膜の奥行き方向に、所要の幅を有する複数の前記第2電極及び前記メモリ機能膜が並列されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ。
  3. 基板上に互いに絶縁膜を挟んで複数層の第1電極を形成し、最上層を絶縁膜とする積層膜を形成する工程と、
    同一マスクを介して前記積層膜の両側を選択的に一括除去して前記基板上に、下層から上層まで同一幅の凸状の積層膜を形成する工程と、
    前記凸状の積層膜の上面及び両側壁を覆い且つ前記基板の上面に延長するように、メモリセルの構成要素となる機能膜を形成する工程と、
    前記機能膜の全面上を覆って共通の第2電極を形成する工程と、
    前記第2電極及び前記機能膜を、前記凸状の積層膜の奥行き方向に所要の幅を残して選択除去する工程を有し、
    前記第1電極と前記共通の第2電極との間に複数の積層された各独立したメモリセルを形成する
    ことを特徴とする半導体メモリの製造方法。
  4. 前記第2電極及び前記機能膜を、前記凸状の積層膜の奥行き方向に並列して複数の所要の幅を残して選択除去する工程を有する
    ことを特徴とする請求項記載の半導体メモリの製造方法。
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