JP4403322B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回路基板を装着した遊技機に関し、詳しくは、遊技機本体部への回路基板の装着機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技ホールに設置されているいわゆるパチンコ遊技を実施するための弾球遊技機やその他の据置型遊技機(スロットマシン、カードゲーム機等)には、数多くの電気部品が装備されている。例えば、弾球遊技機においては遊技盤上に液晶ディスプレイを備えた表示装置(センター役物)や各種入賞装置等の電気部品が装備されている。そして、かかる電気部品を多数備えた遊技機には、これらを作動・制御するために電気的に接続された回路基板が装着されている。例えば、弾球遊技機の場合、遊技機裏面側の典型的には遊技盤の背面や誘導樋(球誘導路を構成する部材)の一部において、回路基板を装着するための基板取付け部が設けられている。而して、かかる基板取付け部には、弾球遊技機の遊技盤等に装着された遊技装置類の作動を制御するメイン制御基板や当該制御基板と装置類とを中継する中継基板が装着されている。
【0003】
ところで、弾球遊技機等の遊技機においては、実施する遊技内容に応じて装着する電気部品(弾球遊技機では入賞装置、センター役物等)を変更したり或いはその作動態様を異ならせることとなる。そして、このことに対応して、使用する回路基板のサイズが異なる場合がある。このため、従来、使用する回路基板のサイズに対応して上記基板取付け部の形状を変更する必要があった。従って、従来の弾球遊技機等では、使用する回路基板のサイズに対応する形状の基板取付け部が設けられた構成部材(上記誘導樋等)を別途作製しておき、使用する回路基板の変更・取り替えに伴って、かかる基板取付け部構成部材の変更・取り替えを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回路基板のサイズ変更に伴う上記従来の対処によっては、多数の基板取付け部構成部材(合成樹脂製の上記誘導樋等)を作製しなければならず、遊技機の製造コスト(例えば複数の金型の製作コスト)の上昇につながる。また、複数の基板取付け部構成部材を製造することに伴う在庫管理や生産管理も煩雑になる。さらには、既存の遊技機の回路基板をサイズの異なる他の回路基板に取り替える場合に、基板取付け部構成部材も一緒に取り替えねばならない結果、当該遊技機の仕様変更に伴うコスト上昇に加えてメインテナンスも煩雑となり、好ましいことではなかった。
【0005】
本発明は、遊技機に装着される回路基板のサイズ変更に伴う上記従来の問題点を解決すべく創出されたものであり、その目的とするところは、煩雑な操作や主要構成部材の変更を伴わずに遊技盤に装着される回路基板のサイズ変更を伴う取り替えを容易に行い得る基板取付け部を有する遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前面に遊技領域を構成した遊技盤の裏側に入賞球用の誘導樋ユニットが取着され、この誘導樋ユニットの背面側に遊技内容・遊技部品・制御内容に適応する方形状の各種サイズの回路基板を選択的に着脱交換可能に配置し得るようにした遊技機において、
前記遊技盤の裏側に取着された前記誘導樋ユニットは、
前記遊技盤の裏面に対向する側に前記遊技領域で発生した入賞球を導入して下方に案内する球誘導路が区画形成されるとともに、この球誘導路の背面を覆う裏側に前記回路基板を取着セットする基板取付け部が左右方向の横長範囲に亘り形成される一方、該基板取付け部に対して前記回路基板を固定化保持するための基板支持部材が左右方向への移動及び位置替え可能に設置されており、
前記基板取付け部では、
該基板取付け部の外周壁となる外縁フレームが前記回路基板の上下長さと同長にして左右方向に横長にした方形枠状に形成され、この外縁フレームの左右側縁の上下部に前記回路基板の隅角部を差込み状態で嵌合して位置決めをなし得る嵌合片が形成され、
前記外縁フレームの上縁と下縁に沿って前記基板支持部材を移動案内する空間部が左右方向に開口形成されるとともに、この上下の空間部の間の左右方向に亘り前記基板支持部材を移動可能にガイドするガイド壁が形成されて、該ガイド壁の頂面部にねじ締付用のねじ孔が前記基板支持部材の移動方向にほぼ等間隔に並べて複数個配置されており、
前記基板支持部材では、
該基板支持部材自体の主体部として前記基板取付け部の外縁フレーム内側の上下間の長さと等長に形成されて一側縁に沿って前記回路基板差込み用の保持溝を形成した保持部と、
この保持部の上下端部に形成されて前記外縁フレームの空間部内に嵌挿される脚状の台座部と、
両台座部間に形成されて前記ガイド壁を跨ぐように嵌合する凹部と、
前記保持部の保持溝の反対側の側縁中央部に横向き突出状に形成されて前記ガイド壁の頂面部に位置する取付け片と、を備え、
前記基板取付け部の前記ガイド壁を跨いで左右方向に移動可能に設置されるとともに前記取付け片に開設した貫通孔と前記ガイド壁の各ねじ孔との間にねじを締付けて位置替え可能に定置保持されるようになっており、
前記回路基板を前記基板取付け部の外縁フレームに載置して該回路基板の一側縁側の上下隅角部を当該側の嵌合片に差込むように嵌合して位置決めした状態で、回路基板の他側縁を基板支持部材の保持溝に嵌込んで該基板支持部材自体を前記ガイド壁の所定のねじ孔の位置にねじ止めすることにより、回路基板を固定化保持し得るように構成した遊技機を提供する。
【0007】
かかる構成の本発明に係る基板取付け部では、上記のとおり、回路基板を支持する基板支持部材の配置(取付け)位置を適宜変更させることができるため、当該一つの基板支持部材によってサイズの異なる数タイプの回路基板(典型的には、矩形状の基板の一方向(横幅)が相互に異なるもの)を選択的に当該基板取付け部において支持・装着することができる。従って、本発明の遊技機によれば、かかる構成の基板取付け部が設けられた結果、基板取付け部自体の構造を改変(基板取付け部を構成する部材の交換等)することなく、当該基板取り付け部に装着されている回路基板を当該基板とはサイズの異なる他の基板に容易に取り替えることができる。このため、本発明の遊技機では、上記汎用的な基板取付け部を設けた結果、他の主要な遊技機構成部材(例えば弾球遊技機における誘導樋)を交換することなく、種々のサイズの回路基板の装着および交換を行うことができる。従って、本発明の遊技機によれば、上記従来におけるもののように基板取付け部構成部材を回路基板のサイズ変更を想定して何種類も予め作製しておく必要がなくなり、それに伴う製造コストや在庫・生産管理の手間を削減することができる。また、回路基板の装着部位に制約されることなく、遊技内容の変更に伴って制御基板や中継基板等の回路基板のサイズ変更を行うことができる。
【0008】
また、本発明の遊技機によれば、上記ガイドに沿って基板支持部材を移動させることによって当該基板支持部材の配置位置を変更し得る。従って、かかる構成の遊技機によれば、基板支持部材の移動が当該ガイド部に規制されつつ行われることで、基板支持部材の配置位置の変更に際してその位置決め等が容易となる。従って、当該変更に伴う作業を容易且つ的確に行うことができる。
【0009】
また、本発明の遊技機によれば、回路基板はその縁部の一端を利用して上記基板支持部材に支持され得る。このため、回路基板のほぼ中央部分に配されるプリント配線部分や電気素子類装着部分(以下、単に「配線部分」という。)が当該支持に際して物理的に干渉されること(例えば基板支持部材との接触)を回避することができる。従って、かかる構成の本発明の遊技盤によれば、配線部分の形状を物理的制約とすることなく、サイズの異なる数タイプの回路基板を選択的に基板取付け部に装着することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機としての一典型例である弾球遊技機(パチンコ機)について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、本実施形態に係る弾球遊技機1の裏面構成を示す背面図である。図2は、裏セット板を取り外して遊技盤の裏面側が露出した状態を示す背面図である。また、図3は、図2における主要部拡大図である。
【0011】
本実施形態に係る弾球遊技機1は、長方形枠状に成形された木枠2の前面に額縁状に成形された前枠3および金枠(図示せず)を備え、その内側に遊技盤19(即ち、釘や風車等を適当に配置した遊技領域を構成する板状部材)を配備した通常の弾球遊技機1である。図1および図2に示すように、前枠3の裏面には、その開口部の周縁部においてベース枠4が組み付けられている。このベース枠4の枠内には遊技盤19(図2)が着脱可能に嵌め込まれている。この遊技盤19の裏面の中央部には、後述する上誘導樋ユニット20及び下誘導樋ユニット40等が組み付けられている(図2、図3)と共に、これら上誘導樋ユニット20及び下誘導樋ユニット40を覆うようにして裏カバー体15が開閉可能に装着されている(図1)。また、遊技盤19の下方には遊技球発射装置5が装着されている。
【0012】
一方、図1に示すように、遊技盤19の後方の周縁部には裏セット機構9が配設されている。裏セット機構9の主体部をなす裏セット板10は、裏カバー体15の周囲を取り囲むようにして枠状に構成されている。そして、裏セット板10は、その一方の側(図1の向かって右側)において裏セットヒンジ8によってベース枠4の一側に開閉可能に組み付けられている。さらに、裏セット板10は、その自由端側(図1の向かって左側)において複数の締め具4aによってベース枠4に対し脱着可能に締め付けられている。これによって裏セット板10はベース枠4に対して閉じ状態に保持されている。なお、ベース枠4に嵌込まれた遊技盤19は閉じ状態の裏セット板10に押し付けられて保持されている。
【0013】
図1に示すように、通常の弾球遊技機と同様に、この裏セット板10には、球貯留タンク11、タンクレール11a、配電盤12の他、図示しない賞球払出し装置や下部集合樋等の裏セット機構9を構成する各種機器類が配設されている。また、裏カバー体15の裏面には、パチンコ制御の主要部をなす制御回路を有する制御基板(図示せず)が収納された基板収納ボックス17が取り付けられている。なお、裏セット板10に装着されるこれら装置類は、一般的な弾球遊技機で通常使用され得るものであればよく、本発明を特定する事項ではないため、詳細な説明は省略する。
【0014】
次に、本実施形態に係る誘導樋について説明する。図2および図3に示すように、遊技盤19の裏面の中央部には、上下2つに分割構成された上誘導樋ユニット20と下誘導樋ユニット40とが隣接してそれぞれ組み付けられている。図3に示すように、上誘導樋ユニット20は、上部誘導樋23やそれに付設される後述の回路基板等から構成されている。このユニット20の主要構成部材である上部誘導樋23は、遊技盤19中央に装着された液晶ディスプレイ装置22を備えたセンター役物21の当該液晶ディスプレイ装置22を取り囲むように枠状に成形されている(典型的には合成樹脂の射出成形等によって成形され得る。)。而して、この上部誘導樋23には、センター役物21の両側方に設けられた一般入賞装置(図示せず)の入賞口から入賞した遊技球をそれぞれ遊技盤19の裏面側において誘導案内するための左右の側部球誘導路24a,24bがそれぞれ形成されている。
【0015】
また、この上部誘導樋23には、センター役物21上部の両側部分に対応する位置において基板取付け部25a,25bがそれぞれ形成されている。これら基板取付け部25a,25bには、図示しないねじと回止めピンによってそれぞれ回路基板26a,26bが取り付けられている。これら回路基板26a,26bには、遊技盤19表面側の対応する位置に取り付けられた装飾風車器(図示せず)を発光させるための複数(例えば4つ)の発光ダイオード等よりなる発光素子(図示せず)が組み付けられている。また、これら回路基板26a,26bには、当該回路基板26a,26b上に構築されている発光回路に接続するレセプタクル27a,27bが配設されている。当該レセプタクル27a,27bは、図示しない接続コードの端末に設けられる一般的なコネクタプラグが差し込まれ得る形状を為している。これによって、当該回路基板26a,26bは他の外部の回路基板(ここでは後述する中継基板30)等と接続コードを介して電気的に接続され得る。
【0016】
さらに、図3に示すように、この上部誘導樋23には、センター役物21の両側方であって側部球誘導路24a,24b形成部分の上面の所定の部位には、基板取付け部25c,25dがそれぞれ形成されている。これら基板取付け部25c,25dには、図示しないねじと回止めピンによってそれぞれ回路基板28a,28bが取り付けられている。これら回路基板28a,28bには、遊技盤19表面側の対応する位置に取り付けられた上記一般入賞装置(図示せず)の入賞口形成部分を発光させるための複数の発光ダイオード等よりなる発光素子(図示せず)が組み付けられている。そして上記回路基板26a,26bと同様、これら回路基板28a,28bにも発光回路に接続するレセプタクル29a,29bが配設されており、これによって接続コードを介して他の外部の回路基板等と電気的に接続することができる。
【0017】
次に、本実施形態に係る弾球遊技機1の特徴的部分である下誘導樋ユニット40について説明する。図3に示すように、本実施形態に係る下誘導樋ユニット40は、下部誘導樋41やそれに付設される後述の回路基板30等から構成されている。このユニット40の主要構成部材である下部誘導樋41は、上記上部誘導樋23の下方に隣接して備えられる長尺形状に成形されている(典型的には合成樹脂の射出成形等によって成形され得る。)。而して、図3に示すように、この下部誘導樋41の両端部分(即ち遊技盤19に本下部誘導樋ユニット40を取り付けるための部分)を除く中央部分はフラットな台状に張り出した誘導樋形成部41aが形成されている。而して、図2および図3に示すように、当該誘導樋形成部41aのフラットな表面部には、本実施形態に係る本発明の基板取付け部50が形成されている。かかる基板取付け部50の詳細については後述する。
【0018】
この誘導樋形成部41aの内部には、上記側部球誘導路24a,24bに連通する下部球誘導路42a,42bが形成されている。それら下部球誘導路42a,42bの間すなわち下部誘導樋41の中央部分には、遊技盤19の表面側においてセンター役物21の中央下方に装備される入賞装置(図示せず)の入賞口から入賞した遊技球を遊技盤19の裏面側において誘導案内するための図示しない中央下球誘導路も形成されている。而して、誘導樋形成部41aの内部に形成された上記下部球誘導路42a,42bおよび中央下球誘導路の下端側の開口部43a,43bは、裏セット機構9の一構成部である図示しない下部集合樋に連通している。これにより、いずれかの入賞口から入賞した遊技球を各誘導樋(誘導路)を介して遊技盤19裏面側に回収しつつ弾球遊技機外に送出することができる。なお、本弾球遊技機1における入賞球のかかる送出機構や入賞装置自体は、通常の弾球遊技機におけるものと同様であり、特に本発明を特徴付けるものでもないため、詳細な説明は省略する。
【0019】
また、誘導樋形成部41aの両側方部には、図示しないランプを収容するランプ収納部45a,45bがそれぞれ形成されている。それらランプ収納部45a,45bの表面部には、当該ランプと接続される回路基板32a,32bがそれぞれ装着されている。そして上記回路基板26a,26b,28a,28bと同様、これら回路基板32a,32bにも、当該基板に設けられたランプ点滅発光回路に接続するレセプタクル33a,33bが配設されており、これによって接続コードを介して他の外部の回路基板等と電気的に接続することができる。
【0020】
次に、この下部誘導樋41に設けられた基板取付け部50について説明する。図4は、図3から基板取付け部50のみを抜き出して示した正面図である。図5は、基板取付け部50を構成する主要構成部材(下部誘導樋41に固着されている部分)を示した正面図である。また、図6の(a)(b)(c)および(d)は、それぞれ、本実施形態に係る基板支持部材60の構造を示す左側面図、正面図、右側面図、および下面図である。さらに、図7は、図4におけるVII−VII線断面図である。
【0021】
図3、図4および図5に示すように、誘導樋形成部41a表面部には、当該表面部のほぼ全体を囲うようにして、弾球遊技機裏面側からみて矩形状の外縁フレーム51(典型的には合成樹脂製またはメッキ処理された金属製)が形成されている。この外縁フレーム51の誘導樋形成部41a表面からの高さは、四方に亘って同じであり、当該外縁フレーム51上に回路基板が載置される(図3、図4)。このことの詳細は後述する。而して、この外縁フレーム51に包囲された内側には、本実施形態に係るガイド部55(典型的には合成樹脂製またはメッキ処理された金属製)が形成されている。すなわち、図5および図7に示すように、外縁フレーム51に包囲された内側のほぼ中央付近を当該外縁フレーム51の両短辺方向(横方向)に延伸する直方体ブロック状のガイド部55(以下「ガイド壁55」という。)が形成されている。図5に示すように、このガイド壁55の横方向に延伸している本体部の両端部分に相当する端部55a,55b(以下「壁端部55a,55b」という。)は、当該フレーム51の短辺内側に当接しており、且つ、両長辺方向(上下方向)に当接するまで延伸されて形成されている。これにより、本基板取付け部50の正面からみて、外縁フレーム51の内側面とガイド壁55の側壁面とに囲まれた上下二つの空間部57が形成されている。なお、図7に示すように、ガイド壁55の誘導樋形成部41a表面からの高さは、外縁フレーム51の高度よりも低く窪むように設定されている。また、図5に示すように、外縁フレーム51よりも窪んだガイド壁55のフラットな頂に相当する上面部の中央には、左右両短辺方向にほぼ等間隔でねじ締付用のねじ孔56が形成されている。
【0022】
一方、図5に示すように、外縁フレーム51の四方のコーナー部の外方には、回路基板30の四隅を保持するコーナーフレーム52a,52b,52c,52dが当該外縁フレーム51のコーナー部分の外側面に接して突設されている。これらコーナーフレーム52a,52b,52c,52dは、外縁フレーム51の上に回路基板30を載置した場合よりも若干高くなるように形成されている。このことによって、外縁フレーム52a,52b,57a,57b上に載置した回路基板の縁を密着させることができる。さらに、図5に示すように、これらコーナーフレーム52a,52b,52c,52dの頂部には、略三角形状の嵌合片53a,53b,53c,53dが外縁フレーム51のコーナー部を覆うようにして形成されている。而して、当該嵌合片53a,53b,53c,53dの下面と外縁フレーム51の頂面との間には、回路基板30の端部が嵌め込まれ得る嵌合間隙54a,54b,54c,54dが形成されている。このことによって、外縁フレーム51上に載置された回路基板30の対応コーナー部分を当該嵌合片53a,53b,53c,53dの下面側に嵌め込んで保持することができる。
【0023】
次に、本実施形態に係る基板支持部材60について説明する。図6に示すように、本実施形態に係る基板支持部材60は典型的には合成樹脂製またはメッキ処理された金属製であり、大まかにいって、長尺橋桁状の保持部61と当該保持部61の下部に形成された橋脚状の台座部62とから構成されたブリッジ状の部材である。この橋桁状の保持部61の長軸方向(即ち上下方向)のサイズは上記外縁フレーム51の長辺間(フレーム部分を含む)の長さと等しくなるように形成されている(図4)。一方、図6(a)および(c)から明らかなように、橋脚状の台座部62の長軸方向のサイズは、保持部61の長軸方向の両端から外縁フレーム51の厚みだけ短くなるように形成されている。また、台座部62は、ガイド壁55の上面部を挟み込む態様で当該ガイド壁55と係合し得るフラットアーチ状の凹部62aが形成されている。また、図6(d)に示すように、保持部61の下部であって台座部62に隣接する部分の長軸方向の一方には、回路基板30の縁部の一端を差し込んで保持し得る保持溝61aが形成されている。他方、当該保持溝61aが形成されている側の反対側において、台座部62の凹部62aに近接する上部側面には、横方向に張り出した取付け片63が形成されている。而して、当該取付け片63のほぼ中央には上記ガイド壁55のねじ孔56の径に対応する貫通孔63aが形成されている。かかる構成の結果、図7に示すように、本実施形態に係る基板支持部材60をガイド壁55の凹部62aに挟み込むようにして、当該ガイド壁上に配置した際には、外縁フレーム51の直上に保持溝61aが位置することとなり、当該溝61a内に外縁フレーム51上に載置した回路基板30の一端を嵌め込んで保持することができる。また、ガイド壁55上面部の直上に取付け片63が位置することとなり、後述のようにしてガイド壁55上面部においてねじ止めすることができる。
【0024】
而して、図4および図7に示すように、本実施形態に係る基板支持部材60は、ガイド壁55を凹部62aに挟み込むようにして基板取付け部50に配置された際、いわば跨座式モノレールと同様に係合した状態で、当該ガイド壁50に沿ってスライド移動させることができる。従って、ガイド壁55のいずれか一方の壁端部55a,55bに台座部62が当接するまでの区間(即ち空間部57)内で、その配置位置を選択的に変更することができる。すなわち、本実施形態に係る基板支持部材60は、ガイド壁55に規制されつつ上記区間内のいずれかの位置にスライド移動させ得るとともに、そのいずれかの位置においてガイド壁55上面部に設けられたねじ孔56と取付け片63の貫通孔63aとを合わせてねじ止めし、当該位置に基板支持部材60を固定することができる。このように本実施形態においては、基板支持部材60の配置位置の変更すなわち位置決めを容易に行うことができ、当該変更に伴う作業を容易且つ的確に行うことができる。
【0025】
次に、上記構成の基板取付け部50に装着される回路基板30および当該基板30の基板取付け部50における支持態様について説明する。本実施形態に係る下部誘導樋41の基板取付け部50に装着される回路基板30は、本弾球遊技機1の遊技盤19に装備された電気部品(各種遊技装置類)と当該装置類の作動を制御する上記制御基板とを中継する中継基板30である。図4に示すように、この中継基板30上には、図示しない種々の回路素子と共にいくつかのレセプタクル30aが配設されている。これにより、他の電気部品や制御基板に接続された図示しない接続コードの一端に設けられるコネクタプラグを当該レセプタクル30に差し込むことによって、当該中継基板30を他の回路基板(例えば上記回路基板26a,26b,28a,28b,32a,32b)等と電気的に接続することができる。なお、中継基板30に構築される回路は、本弾球遊技機1におけるパチンコ遊技の内容に応じて適宜異なり得るものであり、その内容自体は本発明を特に特徴付けるものではないため、具体例等を挙げた詳細な説明は省略する。
【0026】
本実施形態に係る基板取付け部50においては、図4に示すように、回路基板30自体を直接ねじ止めすることなく基板取付け部50に支持・装着することができる。典型的な本実施形態に係る基板取付け手順では、先ず、回路基板30の対応する一辺のコーナー部を上記嵌合片53a,53cの下面側(即ち嵌合間隙54a,54c)に嵌め込みつつ、回路基板30全体を外縁フレーム51上に載置する。次いで、当該載置した回路基板30における縁部の一端(ここでは上記嵌合片53a,53cに嵌合されていない側の縁部)を、ガイド壁55上をスライド移動させて接近させた基板支持部材60の保持溝61a(図6)に挟み込ませてその溝内に保持させる。而して、図4に示すように、その挟み込ませた位置に対応するねじ孔56aと貫通孔63aとにねじvを締め付けることによって、その位置に基板支持部材60を固定させ、同時に回路基板30をその位置で支持することができる。かかる基板取付け手順によれば、本実施形態に係る基板取付け部50に所望する回路基板30(ここでは中継基板)を平易且つ確実に装着することができる。また、図3および図4に示すように、回路基板30の縁部の一端を基板支持部材60に支持させるため、回路基板30のほぼ中央部分に配される配線部分が当該支持に際して当該基板支持部材60によって物理的に干渉されることがない。このため、後述のとおり、配線部分の形状を物理的制約(配置スペース上の制限等)とすることなく、サイズの異なる数タイプの回路基板を選択的に基板取付け部50に装着することができる。
【0027】
以上の構成の基板取付け部50および回路基板30の支持態様によれば、図4に示す回路基板30をサイズの異なる他の回路基板へ変更することが容易に行える。例えば、図8に示すように、上記図4に示す回路基板30に代え、より大きいサイズの回路基板34(一方の辺の長さが異なる大型基板)を装着することも容易に行うことができる。すなわち、上述の基板取付け手順の逆の手順によって、上記回路基板30を取り外し、次いで、上記手順に従って、図8に示す大型の基板34を装着することができる。このように、本実施形態においてはかかる基板の変更作業に際し、基板支持部材60をガイド壁55に沿って移動させ、その配置(ねじ止め)位置を異ならせるのみで回路基板のサイズ変更に対処することができる。
【0028】
あるいは、本実施形態に係る基板取付け部50および回路基板30の支持態様によれば、図4に示す回路基板30に加え、他の同サイズまたは異なるサイズの回路基板を増設することが容易に行える。例えば、図9に示すように、上記図4に示す回路基板30に加え、サイズの異なる他の回路基板35を基板取付け部50に追加装着することも容易に行うことができる。すなわち、図4に示す基板取付け部50にさらに上述の基板取付け手順によって、他の回路基板35を装着する。具体的には、回路基板35の対応する一辺のコーナー部を上記回路基板30装着時には未利用であった二つの嵌合片53b,53dの下面側(即ち嵌合間隙54b,54d)に嵌め込むことで、当該回路基板35を外縁フレーム51上に載置する。次いで、当該回路基板35における縁部の一端(嵌合片53b,53dに嵌合されていない側の縁部)を、上記基板支持部材60と同形状である別の基板支持部材60の保持溝61aに挟み込ませてその溝内に保持させる。而して、図9に示すように、その挟み込ませた位置に対応するねじ孔56aと貫通孔63aとにねじvを締め付けることによって、その位置に基板保持部材60を固定させ、同時に回路基板35をその位置に支持する。このように、かかる基板の増設作業に際し、本実施形態においては、変更可能な多くの配置位置のなかから、適宜、基板支持部材60の配置位置を選択することによって対処することができる。
【0029】
以上、図8および図9に基づいて説明したように、本実施形態に係る基板取付け部50によれば、弾球遊技機1(典型的には遊技盤19)における電気部品類の配置状況に応じて、中継基板等の回路基板をサイズの異なる他の回路基板に取り替えおよび/または増設することができる。従って、遊技盤19等に装備される電気部品(遊技装置類)が交換されるような場合であってそれに対応する中継基板のサイズや装着枚数が変更になる場合であっても、基板取付け部50それ自体を構成部材(下部誘導樋41)ごと交換することなく、かかる変更に対処することができる。このため、当該弾球遊技機1の仕様変更に付随する部品交換に要するコストを低減することができる。また、形状の異なる何種類もの下部誘導樋41を用意する必要がないため、そのことに要する在庫・生産管理を行う手間がいらない。
【0030】
以上、一般的な弾球遊技機1を例にして、本発明の遊技機の好適な一実施形態を説明したが、本発明においては回路基板のサイズに応じて当該回路基板を支持する基板支持部材の基板取付け部における配置位置が変更可能に構成されていればよく、上記実施の形態に限定されない。以下、本発明に係る基板取付け部として好適な他の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図10は、本実施形態に係る基板取付け部70の構造を模式的に示す正面図である。図11(a)(b)(c)および(d)は、それぞれ、本実施形態に係る基板支持部材の構造を示す左側面図、正面図、右側面図、および下面図である。さらに、図12は、本実施形態に係る基板保持部材による回路基板の支持状況を模式的に説明する断面図である。
【0031】
図10に示すように、本実施形態に係る基板取付け部70は、上記実施形態と同様、弾球遊技機1の下部誘導樋41の誘導樋形成部41a表面に形成され、中継基板36を装着するものである。而して、上記実施形態のものと同形状の外縁フレーム71、コーナーフレーム72a〜d、嵌合片73a〜dおよびガイド壁75から構成されている。また、上記と同様に、かかる嵌合片73a〜dの下方には嵌合間隙74a〜dが形成されている。従って、本実施形態に係る基板取付け部70においても、先述の実施形態に係る基板取付け部50と同様、嵌合間隙74a〜dに回路基板36の端部を嵌め込みつつ外縁フレーム71上に当該回路基板36を載置することができる。而して、図10に示すように、本実施形態に係るガイド壁75においては、そのフラットな上面部にねじ孔は設けられていない。一方、ガイド壁75の両壁端部間に形成される空間部77において、外縁フレーム71からガイド壁75本体部の側面方向に垂直に延伸するリブ状の隔壁78が等間隔に複数形成されている。これら隔壁78の高さは外縁フレーム71のそれと同じである。かかる構成の結果、本実施形態に係る基板取付け部70においては、後述する基板支持部材80の配置位置を、各隔壁78によって物理的に隔離されたいくつかの空間部77ごとに変更することができる。なお、図12に示すように、各隔壁78の一方の側面には、外縁フレーム71接触部分からガイド壁75接触部分に至る細長い窪み78a(以下「係合凹部78a」という。)が形成されている。このことの詳細は後述する。
【0032】
次に、本実施形態に係る基板支持部材80について説明する。図11に示すように、本実施形態に係る基板支持部材80は、上記台座部62と同様の台座部82を主要構成部とする長尺ブリッジ状の部材(典型的には合成樹脂製)である。すなわち、図11(a)および(c)に示すように、台座部82の下部には、ガイド壁75の上面部を挟み込む態様で当該ガイド壁75と係合し得るフラットアーチ状の凹部82aが形成されている。また、図10に示すように、この台座部82の長軸方向のサイズは、外縁フレーム71の長辺間(フレーム部分を含まず)の距離よりも僅かに短くなるように形成されている一方、当該台座部82の幅については、上記各空間部77の幅よりも僅かに狭くなるように形成されている。この結果、本基板支持部材80はガイド壁75を跨いで隔壁78内に配置することができる。一方、この台座部82の高さは、隔壁78間の空間部77に配置した際に当該台座部82の頂部が外縁フレーム71上に載置した回路基板36の上に若干突出し得る程度に設計されている(図12参照)。
【0033】
また、図11(b)および(d)に示すように、台座部82の頂上部における一方の側面(長軸方向の一方)には、外縁フレーム71上に載置された回路基板36の縁部の一端を隔壁78方向に押さえつけて保持し得る保持片81が延伸形成されている。他方、当該保持片81が形成されている側の反対側には、台座部62の底からやや上方において、外側面から凹部82aに至る係合突起83a,83bが形成されている。而して、図11(d)に示すように、当該係合突起83a,83b寄りの台座部82底面から上方に向けて、当該係合突起83a,83bの位置よりも上方までに至る深さの長溝82b(以下「係合調整溝82b」という。)が外側面から凹部82aに亘って形成されている。これにより、当該係合調整溝82bによって隔てられた可撓片82cが形成されることとなる。かかる構成の結果、本実施形態に係る基板支持部材80は、上述の実施形態に係る基板支持部材60(図6)と異なり、ねじ締めを行うことなく固定状態を保って基板取付け部70に装着することができる。すなわち、図12に示すように、本基板支持部材80をいずれかの空間部77に挿入する際、上記係合突起83a,83bは隔壁78の一部に当たるため、本来的にはその状態で挿入が阻まれる。しかし、本実施形態においては、上記係合調整溝82bが形成されている結果、より強い外力が挿入方向に加えられた場合には、係合突起83a,83bを含む可撓片82cが係合調整溝82b方向に撓み、結果、係合突起83a,83b部分の空間部77への挿入が果たせる。而して、可撓片82cの反発力によって係合突起83a,83bを隔壁78側面に摺らせつつそのまま押し込むことによって、ガイド壁75を凹部82aに挟み込んだ状態で、基板支持部材80が所定の位置(図12参照)に配置される。このとき、係合突起83a,83bの配置される部位に上記係合凹部78aを設けておくことによって、上記撓んだ状態の可撓片82cの反発力によって、当該係合凹部78aに係合突起83a,83bが嵌り込むことになる(図12)。この係合凹部78aと係合突起83a,83bとの係合(嵌合)によって、外力が加えられない場合における本基板支持部材80の当該空間部77内においての固定状態が維持されるわけである。そして、当該空間部77から本基板支持部材80を引き抜きたい場合には、上記とは逆に引き抜く方向に本基板支持部材80に外力を加えることによって再び可撓片82cを撓ませて当該係合凹部78aから係合突起83a,83bを開放すればよい。このことによって、係合突起83a,83bを隔壁78側面部に対して摺動させつつ、本基板支持部材80を空間部77から引き抜くことができる。
【0034】
次に、上記構成の基板取付け部70における回路基板36の支持・装着態様について説明する。なお、本実施形態についても、上記基板支持部材80によって、回路基板36自体を直接ねじ止めすることなく基板取付け部70に支持・装着することができる。典型的な本実施形態に係る基板取付け手順では、図10に示すように、回路基板36の対応する一辺のコーナー部を嵌合片73a,73cの下面側の嵌合間隙74a,74cに嵌め込みつつ、回路基板36全体を外縁フレーム71上に載置する。次いで、図12に示すように、好適な一の空間部77に基板支持部材80の台座部82を挿入するとともに、当該載置した回路基板36における縁部の一端(嵌合片73a,73cに嵌合されていない側の縁部)を保持片81と隔壁78との間に挟んで保持する。このとき、上述のとおり、係合突起83a,83bが隔壁78の係合凹部78aに嵌合することによって、基板支持部材80は当該空間部77に台座部82の下部が挿入された状態で固定される。同時に、回路基板36をその位置に支持することができる。なお、ここで保持片81の下面側および/または隔壁の上面側に弾性材料(例えばシリコンゴム等からシート材)を取り付けておくことによって、当該保持片81下面と隔壁78上面との間に挟み込んだ回路基板36の保持(圧着)性能を向上させることができる。以上のとおり、かかる基板取付け手順によれば、本実施形態に係る基板取付け部70に所望する回路基板36(ここでは中継基板)を平易且つ確実に支持・装着することができる。
【0035】
以上、本発明に係る基板取付け部および基板支持部材に関する好適な二つの実施形態を説明したが、本発明に係る基板取付け部は、当該基板取付け部に取り付けられる回路基板のサイズに応じて基板支持部材の基板取付け部における配置位置が変更可能に構成されておればよく、上記実施形態におけるような遊技機本体(ここでは下部誘導樋41)に直接形成あるいは固着されたものである必要はなく、着脱可能な形態のものでもよい。以下、かかる着脱可能に形成された基板取付け部としての好適例を図面を参照しつつ説明する。なお、図13および図14は、着脱可能に形成された基板取付け部90,95の具体例を模式的に示す正面図である。図15は、かかる着脱可能に形成された基板取付け部90を弾球遊技機1の下部誘導樋41に取り付けた一例を示す図である。
【0036】
図13および図15に示すように、本実施形態に係る基板取付け部90は、下部誘導樋41表面に別途設けられた装着部88に取り付けられるプレート状に形成された構造物(以下「基板取付けプレート90」という。)である。図13に示すように、本基板取付けプレート90は、一枚のフラットな矩形状の基台に相当するベース板91(好ましくは合成樹脂性若しくは金属製)の表面上に上述の図4〜図9において説明した基板取付け部50が設けられて成る基板取付け部である。すなわち、図13に示すように、ベース板91の表面には当該表面部のほぼ全体を囲うようにして上記外縁フレーム51が形成され、当該フレーム51に包囲された内側には上記ガイド壁55が形成されている。また、外縁フレーム51の四方のコーナー部の外方には、上記コーナーフレーム52a,52b,52c,52dおよび嵌合片53a,53b,53c,53dが形成されている。これらの作用効果は上述のとおりである。そして、本実施形態に係る基板取付けプレート90においても上述の基板支持部材60(図6)が同様に使用される。従って、図13に示すように、かかる基板取付けプレート90においても上述の図9において示したものと全く同様に、サイズの異なる回路基板30,35を平易且つ確実に支持・装着することができる。なお、基板の装着方法は上述のとおりであるので重複する説明は省略する。また、ベース板91の上下の長辺側の端部近くには、上下計4箇所の取付け孔91aが形成されている。
【0037】
これに対し、図15に示すように、上述の下部誘導樋41の表面部には、フラットな板状の合成樹脂製の装着部88が形成されている。而して、その表面部には、多数の取付けボス89a〜cが形成されている。ここでは、当該装着部のほぼ中央に上下方向に一列に並ぶ複数の取付けボス89bと、その左右の対称となる位置において同様に上下方向に一列に並ぶ複数の取付けボス89a,89cとが形成されている。これら計三列に並説された複数の取付けボス89a〜cの中から任意のボスを選択して、所望する位置に基板取付けプレートを装着することができる。すなわち、本実施形態においては図15に示すように、左右の列の取付けボス89a,89cのうち、最も上部にあるものと下から三番目のものとの計4箇所のボスと予め回路基板30,35を装着している基板取付けプレート90の取付け孔91aとを合わせてねじvで締め付けることによって、装着部88へ基板取付けプレート90の装着(即ち回路基板30,35の装着)を行なうことができる。
【0038】
以上のように、着脱可能な形態の基板取付け部90によれば、上述の下部誘導樋41自体に形成されている形態の基板取付け部50,70と同様に、装着した回路基板30,35をサイズの異なる他の回路基板に取り替えたりそのような回路基板を増設したりすることを、基板支持部材60の配置位置の変更によって容易に行うことができる。加えて、かかる着脱可能な形態の基板取付け部90によれば、予め基板取付け部90に回路基板30,35を装着した後で、弾球遊技機1に装着すればよいため、遊技機への基板取付け作業が容易であり作業効率が向上する。
【0039】
また、本実施形態のように、遊技機本体(ここで下部誘導樋41)における回路基板の装着部88に基板取付け部の取付け位置が選択可能となる装着手段(ここでは取付けボスの形成位置やその数によって対応している)を設けることによって、遊技盤構成に応じて弾力的に基盤取付け部の装着位置を異ならせることができる。さらには、サイズ・形状の異なる基盤取付けプレートを予め用意しておくことによって、それに対応するサイズ・形状の異なる回路基板を遊技機本体の構成部材(例えば下部誘導樋)を形状の異なるものに取り替えることなく装着することができる。例えば、図14に示すように、装着したい矩形状回路基板37,38のサイズ・形状が大きくなり、上記実施の形態におけるような一方向(長辺方向)のみのサイズ変更では対処できなくなった場合には、当該回路基板37,38に対応する大型の基板取付け部(プレート)95および当該基板取付けプレート95に対応した大きさの基板支持部材99を予め作製しておくとよい。すなわち、図14に示す基盤取付けプレート95は、より大型のベース板96に形成された外縁フレーム94の全長およびガイド壁97の上下方向の幅が異なる以外、嵌合片98a〜d等の構造は全て上述のもの(図5)と同様である。また基板支持部材99もガイド壁97の形状変更に合わせて大型化しただけであって、その他の支持構造自体は図6に示す上述のものと同じである。
【0040】
このような基盤取付けプレート95を予め作製することによって、より大型の回路基板37,38を上述の実施形態と同様に平易且つ確実に当該基板取付けプレート95に装着することができる。例えば、図15に示す装着部88の左右の列の取付けボス89a,89cのうち、最も上部にあるものと最も下部にあるものの計4箇所のボスと基板取付けプレート95の取付け孔96aとを合わせてねじvで締め付けることによって、上記と同じ装着部88にかかる大型の基板取付けプレート90(回路基板30,35)を装着することができる。同様に、より小さいサイズ・形状の回路基板を装着させたい場合は、予め小型形状の基板取付けプレートおよび基板支持部材を作製し、上述のようにして、装着部88のいずれかの取付けボス89a〜cを利用して当該小型プレートを装着すればよい。
【0041】
以上、本発明の好適ないくつかの実施形態を弾球遊技機を例にして説明したが、本発明は遊技機の基板取付け部に係る創作であるため、それを具現化するものは弾球遊技機に限られない。本発明は、種々の遊技ホールに備えられる遊技機(例えば、パチスロ等のスロットマシン機、ピンボール機、写真シール製造機)全般に適用され得る。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、煩雑な操作や主要構成部材の変更を伴わずに、遊技盤に装着される回路基板の形状変更を伴う取り替えを容易に行い得る基板取付け部を有する遊技機を提供することができる。
【0043】
すなわち、本発明の遊技機に設けられた基板取付け部によれば、サイズの異なる回路基板相互の交換や増設を基板取付け部自体の変更を伴うことなく容易に行うことができる。従って、上記従来におけるもののように基板取付け部構成部材を回路基板の形状変更を想定して何種類も予め作製しておく必要もなく、それに伴う製造コストや在庫・生産管理の手間を削減することもできる。
【0044】
また、本発明では、回路基板を支持する基板支持部材の基板取付け部における配置位置を変更することによって、サイズの異なる回路基板(典型的には、矩形状回路基板の横幅が相互に異なるもの)を選択的に当該基板取付け部において支持・装着することができる。このため、本発明の遊技機によれば、基板の変更および増設作業を平易に行うことができる。
【0045】
また、上記ガイドが形成されるとともにそのガイドに沿った基板支持部材の移動によって当該基板支持部材における上記配置位置の変更が行われる事を特徴とする本発明の遊技機では、当該ガイドに規制されることによって基板支持部材の配置位置の変更に際してその位置決めを容易に行うことができる。このため、かかる構成の遊技機によれば、基板取り付け部に装着されている回路基板を当該基板とはサイズの異なる他の基板に取り替えることがさらに容易となる。
【0046】
また、上記基板支持部材に回路基板の縁部の一端を保持し得る保持部が設けられた本発明の遊技機によれば、当該保持部に当該縁部の一端が保持されることによって、当該回路基板の支持が実現される。このため、回路基板のほぼ中央部分に配される配線部分は当該支持に際して物理的干渉を受けない。従って、かかる構成の本発明の遊技盤によれば、配線部分の形状を物理的制約(配置スペース上の制限等)とすることなく、サイズの異なる数タイプの回路基板を選択的に基板取付け部に装着することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る本発明の弾球遊技機の背面図である。
【図2】一実施形態に係る本発明の弾球遊技機の遊技盤裏面側の構造を示す背面図である。
【図3】図2における主要部拡大図である。
【図4】一実施形態に係る基板取付け部を模式的に示す正面図である。
【図5】一実施形態に係る基板取付け部を構成する主要構成部材を模式的に示す正面図である。
【図6】(a)(b)(c)および(d)は、それぞれ、一実施形態に係る基板支持部材の構造を示す左側面図、正面図、右側面図および下面図である。
【図7】図4におけるVII−VII線断面図である。
【図8】一実施形態に係る基板取付け部を模式的に示す正面図である。
【図9】一実施形態に係る基板取付け部を模式的に示す正面図である。
【図10】一実施形態に係る基板取付け部を模式的に示す正面図である。
【図11】(a)(b)(c)および(d)は、それぞれ、一実施形態に係る基板支持部材の構造を示す左側面図、正面図、右側面図および下面図である。
【図12】一実施形態に係る基板取付け部に回路基板を支持した一態様を模式的に説明する断面図である。
【図13】脱着可能に形成された基板取付け部の一例を模式的に示す正面図である。
【図14】脱着可能に形成された基板取付け部の一例を模式的に示す正面図である。
【図15】脱着可能に形成された基板取付け部を弾球遊技機の下部誘導樋に取り付けた一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
19 遊技盤
26a,26b,28a,28b,30,32,34,35,36 回路基板
40 下誘導樋ユニット
42a,42b 球誘導路
50,70,90,95 基板取付け部
51,71 外縁フレーム
53a,53c 嵌合片
57,57 空間部
55,75 ガイド壁
56 ねじ孔
60,80 基板支持部材
61 保持部
61a 保持溝
62,82 台座部
62a 凹部
63 取付け片
63a 貫通孔
v ねじ

Claims (1)

  1. 前面に遊技領域を構成した遊技盤の裏側に入賞球用の誘導樋ユニットが取着され、この誘導樋ユニットの背面側に遊技内容・遊技部品・制御内容に適応する方形状の各種サイズの回路基板を選択的に着脱交換可能に配置し得るようにした遊技機において、
    前記遊技盤の裏側に取着された前記誘導樋ユニットは、
    前記遊技盤の裏面に対向する側に前記遊技領域で発生した入賞球を導入して下方に案内する球誘導路が区画形成されるとともに、この球誘導路の背面を覆う裏側に前記回路基板を取着セットする基板取付け部が左右方向の横長範囲に亘り形成される一方、該基板取付け部に対して前記回路基板を固定化保持するための基板支持部材が左右方向への移動及び位置替え可能に設置されており、
    前記基板取付け部では、
    該基板取付け部の外周壁となる外縁フレームが前記回路基板の上下長さと同長にして左右方向に横長にした方形枠状に形成され、この外縁フレームの左右側縁の上下部に前記回路基板の隅角部を差込み状態で嵌合して位置決めをなし得る嵌合片が形成され、
    前記外縁フレームの上縁と下縁に沿って前記基板支持部材を移動案内する空間部が左右方向に開口形成されるとともに、この上下の空間部の間の左右方向に亘り前記基板支持部材を移動可能にガイドするガイド壁が形成されて、該ガイド壁の頂面部にねじ締付用のねじ孔が前記基板支持部材の移動方向にほぼ等間隔に並べて複数個配置されており、
    前記基板支持部材では、
    該基板支持部材自体の主体部として前記基板取付け部の外縁フレーム内側の上下間の長さと等長に形成されて一側縁に沿って前記回路基板差込み用の保持溝を形成した保持部と、
    この保持部の上下端部に形成されて前記外縁フレームの空間部内に嵌挿される脚状の台座部と、
    両台座部間に形成されて前記ガイド壁を跨ぐように嵌合する凹部と、
    前記保持部の保持溝の反対側の側縁中央部に横向き突出状に形成されて前記ガイド壁の頂面部に位置する取付け片と、を備え、
    前記基板取付け部の前記ガイド壁を跨いで左右方向に移動可能に設置されるとともに前記取付け片に開設した貫通孔と前記ガイド壁の各ねじ孔との間にねじを締付けて位置替え可能に定置保持されるようになっており、
    前記回路基板を前記基板取付け部の外縁フレームに載置して該回路基板の一側縁側の上下隅角部を当該側の嵌合片に差込むように嵌合して位置決めした状態で、回路基板の他側縁を基板支持部材の保持溝に嵌込んで該基板支持部材自体を前記ガイド壁の所定のねじ孔の位置にねじ止めすることにより、回路基板を固定化保持し得るように構成したことを特徴とする遊技機。
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