JP2004242884A - 分離型スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】交換ユニットを筐体内に収納設置するだけで、内部装置の電気的接続を容易かつ確実に行うことができる分離型スロットマシンを提供すること。
【解決手段】前記交換ユニット側コネクタ53及び筐体側コネクタ52の接続部には、接続案内手段として、一方に形成した凸部と、他方に形成した凹部を設け、前記交換ユニット設置時に前記凸部及び凹部が係合し、その係合に伴って前記交換ユニット側コネクタ53又は筐体側コネクタ52のうち少なくともいずれか一方が位置変化可能に形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技の部分を担当するリールユニット及び制御装置を交換ユニットとして、他の部分から分離可能に形成した分離型スロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンは、正面側に開口する筺体と、筐体の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、筐体の内部に、リールユニット、ホッパーユニット、遊技を司る基板等が固定設置され、全体が構成されていた。
このような、従来のスロットマシンにおいては、遊技内容を変更する際には筐体まるごと交換しなければならなかったので、遊技内容を変更するための台交換の際、遊技を担当しないホッパーユニット等も同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄となっていたという問題点があった。かかる問題を解決すべく、分離型スロットマシンが考案された(特許文献1参照)。そして、分離型スロットマシンのうち、交換するための交換ユニットを具体的に特定し、真に交換が必要な交換ユニットを提供すべく、改良発明もなされている(特願2002−156626など)。これは、スロットマシンのうち、主として遊技性に関わる部分、すなわちリールユニット及び主基板等の制御装置を交換ユニットとして一体的取り扱い可能とし、最低限この交換ユニットを交換することにより、全体を交換することなく、新しいスロットマシンで遊技しているかのような印象を与えることができる分離型スロットマシンを提供しようとするものである。例えば図9に示すように、電源ユニット4及びホッパーユニット5を設置した筐体ユニット1、リールユニット22及び基板ユニット24(制御装置)を設置した交換ユニット2、前扉3がそれぞれ分離可能に形成されており、さらに前扉3は上扉30と下扉40に分かれている。下扉40は筐体ユニット1に取り付けられ、表示パネルを交換すれば、台交換の際、筐体ユニット1に残したままにしておけるようになっている。上扉40は交換ユニット2に取り付けられ、交換ユニット2と同時に交換可能となっている。
【0003】
ところで、上記分離型スロットマシンにおいては、いわゆる台交換の際、交換ユニットに搭載されているリールユニットや制御装置と、筐体側に設置されている電源装置やホッパーなどの内部装置を電気的に接続する電気的接続手段の取り付け取り外しを行わなければならない。ここで、従来の分離型スロットマシンの電気配線は、図9に示すようになっている。交換ユニット2には、基板ユニット24と電源ユニット4及びホッパーユニット5とを電気的に接続するための電気的配線手段151が設けられており、その先端には交換ユニット側コネクタ153が設けられている。一方、筐体ユニット1には、電源ユニット4及びホッパーユニット5と、前扉3及び交換ユニット2とを電気的に接続するための電気的配線手段151が固定されている。筐体側の電気的配線手段151は、適宜結束されて筐体内面(例えば裏板)に取り付けられており、先端には筐体側コネクタ152と下扉コネクタ155が設けられている。筐体側コネクタ152は、筐体ユニット1の天板裏面に設けられたコネクタブラケット100に固定され、ここに前記交換ユニット側コネクタ153を接続することにより、交換ユニット2と電源ユニット4等が電気的に接続される。また、下扉コネクタ155は、下扉40に設けられた接続部(図示せず)に接続され、これにより下扉40の電子部品と電源ユニット4等とが電気的に接続される。また、上扉30には、上扉コネクタ154が取り付けられており、これを基板ユニット24に接続することにより上扉30の電子部品と電源ユニット4等とが電気的に接続される。
【0004】
そして、交換ユニット2の交換作業を行う場合には、筐体側コネクタ152と交換ユニット側コネクタ153との接続を外してから上扉30を取り付けたままの交換ユニット2を筐体内から取り出すこととなる。かかる作業は交換ユニット入れ替え時(多くは営業時間終了後翌日の営業開始までの間)にホールで行うことから、作業時間短縮のために配線作業の簡易化が求められる。このため、電気的配線手段(接続ケーブル)を延長したり(特願2002−365979)、接続しやすい部分にコネクタを設けたり(特願2002−365980)する発明がすでになされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−095973号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したような配線作業をしやすく構成した分離型スロットマシンであっても、コネクタをつなぎあわせるという作業を行わなければならないことに変わりはなく、さらに容易に、かつ確実に筐体ユニットと交換ユニットとの電気的接続が行える分離型スロットマシンが求められている。
【0007】
そこで各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の点にある。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、交換ユニットを筐体内に収納設置するだけで、内部装置の電気的接続を容易かつ確実に行うことができる分離型スロットマシンを提供しようとするものである。
【0008】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、電気的配線手段を保護するとともに確実に電気的接続が可能な分離型スロットマシンを提供しようとするものである。
【0009】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、交換ユニットを的確に固定位置に収納可能な分離型スロットマシンを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筺体ユニット(1)と、筐体ユニット(1)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆動モータを有するリールユニット(22)と、遊技メダルを払い出すための払い出し装置と、前記回転リール(23)及び払い出し装置の作動を制御するための制御装置と、電源装置とを少なくとも有するスロットマシンである。
【0012】
ここで、前記前扉(3)は、筐体ユニット(1)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐように取り付けられており、扉を閉めるとスロットマシンの正面構造となるように形成されているものである。すなわち、回転リール(23)の図柄を見ることができる表示窓(31)や、スロットマシンを操作するための操作部(41)等を設けることができるものである。なお、この前扉(3)は、閉扉状態で筐体ユニット(1)の開口部(11)を閉塞可能であれば、筐体ユニット(1)にとりつけられていてもよいし、筐体ユニット(1)以外の構成部品、例えば枠体(21)などにとりつけられていてもよい。さらにまた、この前扉(3)は、上扉(30)、下扉(40)のように上下に二分割して形成することもできる。
【0013】
前記リールユニット(22)は、表面に複数の図柄が表示される回転リール(23)を複数(例えば3個)有し、各回転リール(23)の回転軸にはこれらを回転させるための駆動モータがそれぞれ設けられている。
前記払い出し装置としては、例えばホッパーユニット(5)等が挙げられるが、遊技メダルを払い出すことのできる装置であればよい。前記電源装置は、スロットマシンに電源を入れるためのものであり、電源基板や操作スイッチ等からなり、電源ユニット(4)として形成することができる。
【0014】
また、前記制御装置としては、例えば配線基板に制御用電子部品一式が搭載されてなる電子基板(単に基板ということもある)等が挙げられるが、回転リール(23)と払い出し装置の作動を制御することができる装置であればよい。スロットマシンでは、回転リールと払い出し装置の作動を制御することができる基板を、通常、主基板と称している。これは、回転リールと払い出し装置の作動以外、例えば画像表示装置や演出用リールや演出用のその他の表示装置などの演出用装置などを制御することができる基板として副基板を備えるようにした場合に、この副基板と区別するためである。
【0015】
そして、本発明に係るスロットマシンは、少なくとも前記リールユニット(22)及び制御装置を支持体に設置した交換ユニット(2)を、筐体ユニット(1)内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンである。なお、交換ユニット(2)には他の構成部品が含まれていてもよい。
前記交換ユニット(2)は、支持体及びリールユニット(22)及び制御装置とから構成されており、前記筐体ユニット(1)の内部に収納可能であり、筐体ユニット(1)内部に載置あるいは吊り下げて支持固定されるものである。
【0016】
また、前記支持体としては、例えば枠体(21)が挙げられるが、リールユニット(22)と制御装置を支持することができるものであればよい。支持体は、筐体内部にリールユニット(22)等を固定するためのものであり、さらに、リールユニット(22)及び制御装置を一体的に取り扱い可能とするものである。この支持体は、例えばクリップなどの固定装置により筐体ユニット(1)内部に固定されると共に、固定装置を解除することにより、筐体ユニット(1)から取り出し可能となっている。
【0017】
さらに、本発明に係る分離型スロットマシンは、前記交換ユニット(2)と前記筐体ユニット(1)との電気的接続は、交換ユニット(2)の設置時に、接続部を正面側に向けて筐体ユニット(1)設けられた筐体側コネクタ(52)と、接続部を支持体の背面側に向けて交換ユニット(2)に設けられ前記筐体側コネクタ(52)に接続可能に形成された交換ユニット側コネクタ(53)とを接続させることにより行うものとし、前記交換ユニット側コネクタ(53)及び筐体側コネクタ(52)の接続部には、接続案内手段として、一方に形成した凸部と、他方に形成した凹部を設け、前記交換ユニット(2)設置時に前記凸部及び凹部が係合し、その係合に伴って前記交換ユニット側コネクタ(53)又は筐体側コネクタ(52)のうち少なくともいずれか一方が位置変化可能に形成されていることを特徴とする。
【0018】
前記筐体側コネクタ(52)は、筐体ユニット(1)に一体成形又は取り付けられた接続端子又は端子受けであり、前記交換ユニット側コネクタ(53)は、交換ユニット(2)の支持体に一体成形又は取り付けられ前記筐体側コネクタ(52)と接続可能な端子受け又は接続端子である。そして、筐体側コネクタ(52)及び交換ユニット側コネクタ(53)は、交換ユニット(2)が固定位置(交換ユニット(2)を筐体ユニット(1)内に設置固定するのに適した位置。以下同じ。)に設置されるときに接続されるものである。すなわち、筐体側コネクタ(52)を筐体奥側に設けた場合には交換ユニット側コネクタ(53)は支持体の奥側に設けられ、筐体側コネクタ(52)を筐体正面側に設けた場合には交換ユニット側コネクタ(53)は支持体の正面側に設けられることとなる。
【0019】
前記凸部及び凹部は、ガイドピン(54)及びピン孔(55)とすることができるが、筐体側コネクタ(52)と交換ユニット側コネクタ(53)との接続が好適に行われるように案内可能となる形状であれば、これには限られない。すなわち、凸部及び凹部が好適に係合している場合には、筐体側コネクタ(52)と交換ユニット側コネクタ(53)も好適に接続可能となるような位置に、凸部及び凹部が設けられているとともに、コネクタが接続される前に、凸部及び凹部が係合するように形成されていればよい。
【0020】
そして、交換ユニット側コネクタ(53)又は筐体側コネクタ(52)のうちのいずれか一方、又は双方が位置変化可能に形成されている。好ましくは、いずれか一方のコネクタが位置変化可能に形成されているのがよい。ここで、「位置変化」とは、前記凸部及び凹部が係合することにより、接続に適した位置に変化することであり、接続端子が適正に端子受けに挿入されるように交換ユニット側コネクタ(53)又は筐体側コネクタ(52)が移動可能に形成されていることである。位置変化可能な方向は、上下左右、斜め方向、前後のいずれでもかまわないが、筐体ユニット(1)に掛かる交換ユニット(2)等の重さの影響で、奥行き方向に比べ、上下左右の方が歪みが出やすく、かかる方向の位置ずれが起きやすいと考えられることから、上下左右、斜め方向に位置変化可能とするのが好ましい。
【0021】
(作用)
本発明によれば、交換ユニット(2)を筐体ユニット(1)に収納し固定位置に設置すれば、正面側を向いている筐体側コネクタ(52)と奥側を向いている交換ユニット側コネクタ(53)とが当接し接続される。また、この接続時には、まず一方の接続部に設けられた凸部が他方の凹部に挿入され、凸部と凹部が係合したところでコネクタの接続がなされる。そして、少なくとも一方のコネクタが移動可能であるため、筐体側コネクタ(52)と交換ユニット側コネクタ(53)とに多少の位置ずれがあっても、凸部が凹部に嵌入又は挿入されていく段階で、接続部同士は好適な接続位置に導かれる。従って、筐体ユニット(1)等の歪みによるコネクタの接続不良を防止することができるものである。
【0022】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記筐体ユニット(1)に、スロットマシンを構成する各構成部品を電気的に接続するための電気的配線手段(51)を内部に収納可能な配線カバー手段(70)を設け、この配線カバー手段(70)として、筐体奥側から正面側に向かって取り付けられた前後配線カバー手段(71)を少なくとも設け、この前後配線カバー手段(71)は、奥側に固定される固定部(74)と、正面側に配置される可動部(75)を有し、可動部先端は少なくとも上下左右のいずれかの方向に向かって位置変化可能に形成されており、前記筐体側コネクタ(52)は、前記配線カバー手段(70)の可動部先端に設けられていることを特徴とする。
【0023】
前記配線カバー手段(70)は、ケーブルやハーネス、コードなどの電気的配線手段(51)を内蔵可能な手段であり、電気的配線手段(51)と一体的に形成されていてもよいし、電気的配線手段(51)をカバーするケースであってもよい。そして、前後配線カバー手段(71)は、筐体奥側から正面側に向かって配置される電気的配線手段(51)を収納するためのものである。なお、配線カバー手段(70)としては、前後配線カバー手段(71)に限られず、筐体の上下方向に設置された電気的配線手段(51)をカバーするものや、筐体の左右に設置された電気的配線手段(51)をカバーするものを有していてもかまわない。さらに、前後配線カバー手段(71)は、固定部(74)が筐体奥側に固定されると共に、固定部(74)の対向側にある可動部(75)の先端は、少なくとも上下左右のいずれかの方向に向かって位置変化可能となっている。すなわち、可動部(75)は筐体に固定されておらず、上下左右のいずれか一方向もしくは複数方向に移動可能に形成されている。
【0024】
本発明においては、前記前後配線カバー手段(71)の正面側先端部に筐体側コネクタ(52)が取り付けられている。すなわち、前後配線カバー手段(71)の可動部(75)を位置変化可能とすることにより、筐体側コネクタ(52)が位置変化できるようにしたものである。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0025】
すなわち、請求項3記載の発明は、前記筐体ユニット(1)及び前記交換ユニット(2)に、交換ユニット(2)の前後方向の移動を固定位置にガイドするための収納ガイド手段(80)を設け、前記筐体側コネクタ(52)及び前記交換ユニット側コネクタ(53)は、前記収納ガイド手段(80)に設けられていることを特徴とする。
前記収納ガイド手段(80)は、交換ユニット(2)が真っ直ぐに筐体内に収納されるのをガイドするためのものであり、筐体ユニット(1)及び交換ユニット(2)の双方に設けられている。例えば、筐体内面(例えば側板(16)や天板(17))や中板(12)などに設けたガイドレールと、交換ユニット(2)の支持体に設けられたガイドローラなどの他、筐体内面や中板(12)と支持体をガイド機能を有するように形成したもの(溝、凸部、接合面)としてもよい。さらには、前記配線カバー手段(70)にガイド機能を持たせて収納ガイド手段(80)と兼用にし、交換ユニット(2)にはこれに対応する収納ガイド手段(80)を設けるよう形成することもできる。
【0026】
また、前記筐体側コネクタ(52)及び交換ユニット側コネクタ(53)は、前記収納ガイド手段(80)に設けられているが、その場所は問わない。好ましくは、収納ガイド手段(80)の正面側前端部に設けるのがよい。電気的接続がより簡単に行えるからである。
ここで、筐体側コネクタ(52)及び交換ユニット側コネクタ(53)を位置変化可能に形成する場合には、前記収納ガイド手段(80)にコネクタを位置変化可能に取り付けるか、あるいは収納ガイド手段(80)に可動部を設け、そこにコネクタを設けるようにすればよい。なお、位置変化可能に取り付ける手段としては、例えば収納ガイド手段(80)にコネクタを内設可能なコネクタ収納部を設け、この収納部内でコネクタが移動可能となるように形成したものなどが挙げられる。
【0027】
(作用)
本発明によれば、収納ガイド手段(80)により交換ユニット(2)が好適に固定位置に導かれるので、筐体側コネクタ(52)及び交換ユニット側コネクタ(53)の接続部分の当接位置(特に左右方向)が大幅にずれることが無く、接続部分に設けられた凸部と凹部との係合がスムーズに行われ、凸部、凹部の破損、接続端子の折れ曲がりなどのトラブルを防止できることとなる。また、筐体側コネクタ(52)及び交換ユニット側コネクタ(53)を収納ガイド手段(80)の正面側前端部に設けた場合には、収納ガイド手段(80)が筐体側コネクタ(52)と交換ユニット側コネクタ(53)とを適切な接続位置にガイドする機能も果たすことになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は筐体ユニットと交換ユニットを示す斜視図、図2及び図3は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図4はスロットマシンの縦断面図、図5は筐体ユニットの斜視図、図6及び図7は交換ユニットの収納を示す図、図8は収納ガイド手段の他の例を示す断面図である。
【0029】
本実施の形態における分離型スロットマシンSは、図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体ユニット1、筐体ユニット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体ユニット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0030】
(筐体ユニット1)
筐体ユニット1は、底板15及び側板16及び天板及び裏板からなる正面側に開口する筺体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。ここで、中板12は、開口部11を上下に仕切るとともに、後述する交換ユニット2を筐体内部に支持する載置手段としての役割を果たすものである。そして、この中板12の下面には電源ユニット4が取り付けられ、底板15にはホッパーユニット5が設置されている。
【0031】
前記電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0032】
なお、本実施の形態においては、メダルを貯留すると共にメダルを払い出す払い出し装置としてホッパーユニット5を有するスロットマシンとしたが、遊技メダルを払い出すことのできる装置であれば、ホッパーユニット5以外の装置が代わりに設けられていてもよい。
また、側板16の正面左側の下部には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体係合部61が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、筐体係合部61の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0033】
さらに、筐体ユニット1の天板17下面中央部と、中板12の左右両端部には、正面側から奥側にわたり、交換ユニット2を固定位置に誘導するための収納ガイド手段80が形成されている。収納ガイド手段80は、図1に示すように、三角柱状の長尺部材であり、天板17下面には下側に頂点を向けたV字型の突出部を形成し、中板12の左右両端には隅角部を覆う斜面を形成している。前記突出部の斜面とこの斜面の傾斜角は、後述する交換ユニット2に設けられたV字溝25及び傾斜部26の傾斜角とほぼ同一となっており、交換ユニット2を開口上部13内に収納するとき、筐体側の斜面と交換ユニット側の斜面が接触して、交換ユニット2が真っ直ぐに筐体内に入っていくようにガイドするものである。
【0034】
ところで、筐体ユニット1には、前記電源ユニット4などの内部装置や、交換ユニット2及び前扉3などの構成部品をそれぞれ電気的に接続するための電気的接続手段50と、電気的接続手段50としての電気的配線手段51を被覆保護するための配線カバー手段70が設けられている。そして、開口上部13の前後に渡された電気的配線手段51は、前記収納ガイド手段80の内部に収納されるものとなっている。換言すれば、収納ガイド手段80が配線カバー手段70を兼ねているものである。さらに、収納ガイド手段80の正面側前端部には、電気的接続手段50としての筐体側コネクタ52が設けられているが、電気的接続手段50及び配線カバー手段70の詳細については後述する。
【0035】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
枠体21は、リールユニット22及び基板ユニット24を設置可能な箱形の金属枠である。なお、支持体としては枠体21に限られず、リールユニット22及び基板ユニット24等の機器を設置することが可能な強度を有する構造体であればよい。
【0036】
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。前記主基板及び副基板は、スロットマシンの制御装置として機能する。
【0037】
枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するための枠体係合部62が設けられており、枠体係合部62の対向側の縦枠には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。
さらに、枠体21には、筐体ユニット1に設けられている収納ガイド手段80に対応する収納ガイド手段80が設けられている。すなわち、図1に示すように、枠体21の上面中央部には、前後方向にわたり、V字溝25を有するガイドレールが突設されており、枠体21の両下端部には傾斜部26が形成してある。そして、交換ユニット2の収納及び取り出し時に、前記V字溝25が筐体ユニット1の天板17に設けられた収納ガイド手段80と係合して、前後方向の移動をガイド可能となっているものである。また、前記傾斜部26は中板12の左右両端部に設けられた収納ガイド手段80に沿って移動し、交換ユニット2の前後の動きを妨げない。
【0038】
なお、前記収納ガイド手段80の正面側前端部には、リールユニット22及び基板ユニット24と、筐体側の構成部品とを電気的に接続するための電気的接続手段50(交換ユニット側コネクタ53)が設けられているが、これらについては後述する。
交換ユニット2は、筐体ユニット1の中板12の上に乗せて開口上部13内部に収納し、筐体ユニット1及び枠体12に設けられた所定の固定装置(図示せず)により筐体ユニット1に固着される。
【0039】
(上扉30)
上扉30は、筐体ユニット1の開口上部13を塞ぐための板状の扉であり、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている。そして、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる表示窓31を有し、周囲に飾り部33や種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0040】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図3に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合部62に係合可能な上扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。ロック機構7は、筐体ユニット1に設けられた突出片90に係止可能な鉤状の係止片を有するラッチ機構などにより構成されており、特に図示しないが解錠手段の操作により突出片90との係止が外れ開扉することができるとともに、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されている。また、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
【0041】
そして、交換ユニット2を筐体ユニット1内部に固定し、上扉30をロックすることにより、上扉30が筐体ユニット1の開口上部13を閉塞するものである。いわゆる台交換の際には、遊技内容の変更に伴い、例えば回転リール23の数を変更したり、表示装置32の種類を変更する場合もあり、このようなときには上扉30の形状も変える必要があるので、上扉30と交換ユニット2は同時に交換される頻度が高い。このように形成すれば、搬送時、取り付け時において、上扉30と交換ユニット2を一体にして扱うことができ、上扉30と交換ユニット2を同時に取り外し又は取り付けできるので、作業の手間を省くことができる。
【0042】
(下扉40)
下扉40は、筐体ユニット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを貯めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネルが嵌め込まれている。
【0043】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0044】
さらに、図3に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記筐体係合部62と係合可能な下扉係合部64が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部64の対向側には、ロック機構7が設けられている。ロック機構7の構成は、上扉30のものと基本的には同様である。そして、下扉40を解錠して開けないと上扉30の解錠手段が操作できないようになっている。
【0045】
(電気的接続手段50)
ここで、分離型スロットマシンSの各構成部品を電気的に接続する電気的接続手段50について説明する。
電気的接続手段50は、電気的配線手段51と、電気的配線手段51を接続するためのコネクタ(筐体側コネクタ52及び交換ユニット側コネクタ53)からなる。
【0046】
電気的配線手段51は、図1及び図4に示すように、筐体ユニット1の上下、左右、前後方向に設置されており、開口下部14に固定されている電源ユニット4及びホッパーユニット5及び下扉40と、交換ユニット2に搭載及び取り付けられているリールユニット22及び基板ユニット24及び上扉30とをそれぞれ電気的に接続するようになっている。
【0047】
また、開口上部13に設置されている電気的配線手段51は、配線カバー手段70により被覆保護されている。配線カバー手段70は、電気的配線手段51を収納可能なケース、電気的配線手段51が貫通可能な管、あるいは電気的配線手段51を埋め込んで形成されたものであり、開口上部13の前後方向に設けられた前後配線カバー手段71と、開口上部13と開口下部14とを上下につなぐ上下配線カバー手段72を有している。また、前後配線カバー手段71と上下配線カバー手段72との間には、横配線カバー手段73が設けられている。
【0048】
このように、電気的配線手段51を配線カバー手段70により被覆することにより、交換ユニット2の交換作業時に電気的配線手段51が損傷するのを防ぐことができる。そして、筐体側の電気的配線手段51と前記配線カバー手段70は、交換ユニット2を交換する際、筐体ユニット1にそのまま残しておけるので、台交換の際の交換部品をより少なくでき、経費節減に役立つものである。
【0049】
ここで、本実施の形態においては、筐体側の収納ガイド手段80が、前後配線カバー手段71を兼ねる構成となっている。すなわち、開口上部13の前後方向をつなぐ電気的配線手段51は、収納ガイド手段80により被覆されている形になっている。このように形成することにより、収納ガイド手段80と前後配線カバー手段71を別々に設ける必要がない。従って、交換ユニット2を容易に収納できてかつ電気的配線手段51を傷つけることもなく、同時に構成部品も節約できるものである。
【0050】
さらに、前記前後配線カバー手段71(収納ガイド手段80)の正面側端部には、筐体側コネクタ52が正面側に向かって取り付けられている。筐体側コネクタ52は、電気的配線手段51と結線された接続端子又は端子受けであり、交換ユニット側コネクタ53の端子受け又は接続端子と接続させることにより、筐体側の構成部品と交換ユニット側の構成部品とが電気的に接続されるものである。そして、筐体側コネクタ52の接続部には、接続案内手段としてのピン孔55が形成されている。
【0051】
ところで、前記前後配線カバー手段71(収納ガイド手段80)は、図5乃至図7に示すように、前端部すなわち筐体側コネクタ52が取り付けられている側が、上下左右に位置変化可能に形成されている。これは、前後配線カバー手段71の奥側にあたる固定部74のみを筐体側に固定し、筐体側コネクタ52のある可動部75を固定しないでおくことにより、前後配線カバー手段71の素材の弾力性により可動部75を自由に動かせるようにしたものである。このように形成することにより、筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53との位置ずれを吸収することができ、接続端子等の破損を防止できるのであるが、この作用の詳細は後述する。
【0052】
一方、交換ユニット2の枠体21に設けられた収納ガイド手段80の正面側には、枠体21の背面側に向かって、交換ユニット側コネクタ53が設けられている。すなわち、V字溝25の正面側と、傾斜部26の正面側の、交換ユニット2を開口上部13内に設置したとき、前記筐体側コネクタ52とそれぞれ相対向する位置に、交換ユニット側コネクタ53が設けられている。そして、交換ユニット側コネクタ53の接続部には、前記ピン孔55に挿入可能なガイドピン54が設けられている。
【0053】
なお、特に図示しないが、上扉30と交換ユニット2とをつなぐ電気的配線手段51は、上扉30と交換ユニット2は一体的に取り扱うため、コネクタを介して取り付け取り外しをする必要はない。また、リールユニット22及び基板ユニット24と交換ユニット側コネクタ53をつなぐ電気的配線手段51は、特に図示しないが、枠体21に内設されている。さらに、下扉40と筐体ユニット1とは、下扉コネクタ56(図4参照)により接続されるものであるが、下扉40は台交換の度に取り替えなくとも良いので、この接続部は通常のコネクタを用いてもそれほど問題はない。
【0054】
(交換ユニット2の収納)
次に、上記構成を有する分離型スロットマシンにおいて、交換ユニット2を筐体ユニット1の開口上部13に収納する場合の詳細を説明する
まず、交換ユニット2を中板12に載置すると、交換ユニット2の枠体21の左右両下端部に形成された傾斜部26が、中板12の左右両端部に設置された前後配線カバー手段71(収納ガイド手段80)の斜面の内側に位置し、枠体21の上面に形成されたV字溝25には天板17の下面に設置された前後配線カバー手段71(収納ガイド手段80)の突出部が嵌り込む。そのまま交換ユニット2を奥方向に押し込めば、V字溝25が突出部に沿って移動することから、交換ユニット2は真っ直ぐに開口上部13内部に収納される。
【0055】
次に、交換ユニット2が開口上部13内に完全に収納される少し手前で、図6(A)及び図7(A)に示すように、前後配線カバー手段71の先端部に設けた筐体側コネクタ52と、交換ユニット2の収納ガイド手段80の正面側に設けた交換ユニット側コネクタ53とが接触する。正確には、まず、交換ユニット側コネクタ53の接続部に設けたガイドピン54が筐体側コネクタ52の接続部に設けたピン孔55と係合する。
【0056】
ここで、筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53は、交換ユニット2が筐体内の固定位置まで押し込まれる寸前に接触するような位置に設けてあるので、交換ユニット2が収納ガイド手段80により適正にガイドされた後に、ガイドピン54及びピン孔55が係合することとなり、ガイドピン54及びピン孔55とが大幅にずれることはない。すなわち、収納ガイド手段80は、筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53の接続のガイド機能も果たすものであるといえる。
【0057】
さらに、ガイドピン54とピン孔55との中心が多少ずれていても、交換ユニット2を押すことにより、前後配線カバー手段71の可動部75が移動し、筐体側コネクタ52はガイドピン54がピン孔55に入る位置にまで移動する。すなわち、交換ユニット2を押すことにより、ガイドピン54に奥方向の力が加わると、ピン先端部に力が集中しピン孔55に入り込んでいこうとする。このときガイドピン54の位置は変わらないので、ガイドピン54の前進に伴って、ピン孔55のある筐体側コネクタ52にガイドピン54の中心方向に移動する力がかかる。この力により可動部75先端に設けてある筐体側コネクタ52が位置変化するものである。
【0058】
そして、ガイドピン54とピン孔55の高さ方向のズレは、主として天板17の下面に設置した前後配線カバー手段71の可動部75が下側に位置変化することにより吸収可能である(図6(A)参照)。ガイドピン54とピン孔55の幅方向のズレは、主として中板12の左右両端に設置した前後配線カバー手段71の可動部75が内側に位置変化することにより吸収可能であるともに(図7(A)参照)、交換ユニット2の下側に位置する二つのガイドピン54の高さ位置が一致していない場合には、どちらかの前後配線カバー手段71の可動部75が上方向に位置変化することにより、ズレを吸収可能である。
【0059】
なお、交換ユニット2の下側に位置する二つのガイドピン54間の距離寸法は、中板12の左右両端に位置する二つのピン孔55間の距離寸法よりも大きくならないように形成し、前記二つのガイドピン54と交換ユニット2の上面に位置するガイドピン54との高さ寸法は、前記二つのピン孔55と天板17の下面に位置するピン孔55との高さ寸法よりも大きくならないように形成するのが好ましい。また、特に図示しないが、ピン孔55の正面側の縁部には、面取りなどを施して開口部を広く形成し、ガイドピン55を孔内部に誘導し易くしておくのが好ましい。
【0060】
さて、ガイドピン54がピン孔55の入り口に係合されたところで、さらに交換ユニット2を押し込むと、ガイドピン54はピン孔55内部に挿入されていく。そして交換ユニット2を固定位置まで押し込むと、図6(B)及び図7(B)に示すように、ガイドピン54はピン孔55にすべて挿入され、同時に筐体側コネクタ52の接続部と交換ユニット側コネクタ53の接続部とが接続される。すなわち、一方の接続端子が他方の端子受けと接触して通電可能状態となる。接続端子及び端子受けは、ガイドピン54及びピン孔55の誘導により誤差無く(あるいは許容範囲の誤差のみで)対向可能であるので、位置ずれにより端子が破損するなどのトラブルがない。接続部が接続されることにより筐体ユニット1及び下扉40と交換ユニット2及び上扉30とが電気的に接続される。しかる後、所定の固定装置により交換ユニット2を筐体内に固定して、交換ユニット2の収納作業を終了する。
【0061】
このように、本実施の形態によれば、収納ガイド手段80を兼ねた前後配線カバー手段71に沿って交換ユニット2を好適に筐体内の固定位置に収納可能であると共に、収納と同時に筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53とが接続して、筐体側の装置と交換ユニット側の装置との電気的接続が完了するので、交換作業がより迅速に行える。さらに、筐体側コネクタ52が交換ユニット側コネクタ53の位置にあわせて移動可能であることから、入れ替えられる交換ユニット2のコネクタ位置に多少のばらつきがあっても、誤差を吸収して接続可能であり、確実に接続を行うことができる。また、ガイドピン54及びピン孔55の係合により、まず交換ユニット側コネクタ53と接続するのに適した位置に筐体側コネクタ52を接続案内し、それからコネクタ部分が接続されるので、交換ユニット2の押入というおおざっぱな作業で繊細なコネクタ接続を行うようにしても、接続端子が折れたり曲がったりすることがない。
【0062】
なお、特に図示しないが、筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53が接続され、通電可能状態になった場合に、ランプなどの発光体を点灯させて接続完了を報知するようにしてもよい。例えば、筐体側コネクタ52と交換ユニット側コネクタ53に接続完了検知用の短絡回路手段を設け、筐体ユニット1の所定の場所にコンデンサ及び発光体を埋設し、コネクタが繋がると電流が流れ発光体が点灯するようにしたものである。通常、交換ユニット2の交換作業は電源をOFFにしてから行うので、コネクタが確実に繋がったかどうかは電源をONにするまで確認できないが、このように形成すれば、コネクタ接続の可否を一目で知ることができる。
【0063】
(他の実施の形態)
ところで、前記前後配線カバー手段71を収納ガイド手段80と兼用にする場合、ガイド機能を重視するならば、前後配線カバー手段71は動かないように筐体内に固定されていたほうが好ましい。そこで、前後配線カバー手段71を図8に示すような構成としてもよい。これは、前後配線カバー手段71の正面側先端部にコネクタ収納部76を形成して筐体側コネクタ52をこのコネクタ収納部76に移動可能に収納し、前後配線カバー手段71は奥側から正面側にわたって筐体内面に固定したものである。すなわち、コネクタ収納部76は、筐体側コネクタ52外形寸法よりも大きく形成されており、コネクタ収納部76の正面側には、筐体側コネクタ52が手前側に飛び出さないためのストッパー77を、コネクタ収納部76の奥側には、筐体側コネクタ52が奥方向に押し込まれてしまわないためのストッパー77を設けてあるものである。このように形成すれば、前後配線カバー手段71に可動部75を設けなくても、コネクタ収納部76内で筐体側コネクタ52が上下左右に位置変化可能であるため、筐体側コネクタ52はガイドピン54とピン孔55の係合により交換ユニット側コネクタ53と好適に接続可能な位置に導かれるものである。
【0064】
なお、以上述べた実施の形態では、筐体側コネクタ52を位置変化可能とし、交換ユニット側コネクタ53は枠体21に固定されているものであったが、特に図示しないが、交換ユニット側コネクタ53を位置変化可能に形成し、筐体側コネクタ52は固定されているものや、双方とも位置変化可能に形成したものであってもよい。ただし、接続の確実性に鑑み、いずれか一方のコネクタは位置変化しない方が好ましく、また、筐体ユニット1に比べ頻繁に交換する交換ユニット2の交換ユニット側コネクタ53を、構成の簡易な固定コネクタとした方が経済性にも優れている。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットを筐体内に収納設置するだけで、内部装置の電気的接続を容易かつ確実に行うことができる分離型スロットマシンを提供することができる。
【0066】
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、電気的配線手段を保護するとともに、確実に電気的接続が可能な分離型スロットマシンを提供することができる。
【0067】
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、交換ユニットを的確に固定位置に収納可能な分離型スロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、筐体ユニットの開口上部と交換ユニットを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態であって、筐体ユニットの開口上部の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態であって、交換ユニットの収納を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態であって、交換ユニットの収納を示す横断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であって、筐体ユニットの開口上部の部分縦断面図である。
【図9】従来の分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン
1 筐体ユニット
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
2 交換ユニット
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 V字溝 26 傾斜部
3 前扉
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
35 スピーカ
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 45 メダルセレクター
50 電気的接続手段 51 電気的配線手段
52 筐体側コネクタ 53 交換ユニット側コネクタ
54 接続ガイドピン 55 ピン孔
56 下扉コネクタ
61 筐体係合部 62 枠体係合部
63 上扉係合部 64 下扉係合部
7 ロック機構
70 配線カバー手段 71 前後配線カバー手段
72 上下配線カバー手段 73 横配線カバー手段
74 固定部 75 可動部
76 コネクタ収納部 77 ストッパー
80 収納ガイド手段
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
90 突出片 100 コネクタブラケット
151 電気的配線手段 152 筐体側コネクタ
153 交換ユニット側コネクタ 154 上扉コネクタ
155 下扉コネクタ

Claims (3)

  1. 正面側に開口する筺体ユニットと、
    筐体ユニットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、
    遊技メダルを払い出すための払い出し装置と、
    前記回転リール及び払い出し装置の作動を制御するための制御装置と、
    電源装置とを少なくとも有し、
    少なくとも前記リールユニット及び制御装置を支持体に設置した交換ユニットを、筐体ユニット内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンにおいて、
    前記交換ユニットと前記筐体ユニットとの電気的接続は、交換ユニットの設置時に、接続部を正面側に向けて筐体ユニットに設けられた筐体側コネクタと、接続部を支持体の背面側に向けて交換ユニットに設けられ前記筐体側コネクタに接続可能に形成された交換ユニット側コネクタとを接続させることにより行うものとし、
    前記交換ユニット側コネクタ及び筐体側コネクタの接続部には、接続案内手段として、一方に形成した凸部と、他方に形成した凹部を設け、
    前記交換ユニット設置時に前記凸部及び凹部が係合し、その係合に伴って前記交換ユニット側コネクタ又は筐体側コネクタのうち少なくともいずれか一方が位置変化可能に形成されていることを特徴とする分離型スロットマシン。
  2. 前記筐体ユニットに、スロットマシンを構成する各構成部品を電気的に接続するための電気的配線手段を内部に収納可能な配線カバー手段を設け、
    この配線カバー手段として、筐体奥側から正面側に向かって取り付けられた前後配線カバー手段を少なくとも設け、この前後配線カバー手段は、奥側に固定される固定部と、正面側に配置される可動部を有し、可動部先端は少なくとも上下左右のいずれかの方向に向かって位置変化可能に形成されており、
    前記筐体側コネクタは、前記前後配線カバー手段の可動部先端に設けられていることを特徴とする請求項1記載の分離型スロットマシン。
  3. 前記筐体ユニット及び前記交換ユニットに、交換ユニットの前後方向の移動を固定位置にガイドするための収納ガイド手段を設け、
    前記筐体側コネクタ及び前記交換ユニット側コネクタは、前記収納ガイド手段に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の分離型スロットマシン。
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