JP4401592B2 - 高分子樹脂積層体及びそれからなる自動車用窓材 - Google Patents

高分子樹脂積層体及びそれからなる自動車用窓材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面の硬度に優れた高分子樹脂積層体、その中でも特に表面の硬度に優れたポリカーボネート成形物の積層体に関し、更にはこの積層体を用いた各種自動車の窓材(風防も含む)に関するものである。
【0002】
尚、本発明の高分子樹脂積層体は、前記の用途以外、例えば、各種の建築物における窓材(ここで窓材とは少なくとも透視が可能であるものを示す)や、高速道路等の透明遮音板、太陽電池パネルの表面保護板、液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレー(PDP)、エレクトロルミネセンスディスプレー(EL)、CRT等の各種の画像/情報表示装置の表面保護板、もしくは各種の携帯情報端末、タッチパネル入力装置等で用いられる透明タブレットの透明電極基板等の用途にも好適に用いる事が可能である。
【0003】
【従来の技術】
ポリカーボネート樹脂は透明性に優れ、軽量で耐衝撃性が高いことから、各種の建築物、自動車等の窓材や構造材等として、広く応用展開されてきた。
【0004】
しかしながら、硬度・耐擦傷性・耐侯性・耐薬品性の観点でガラスに大幅に劣るという欠点がある。そのため、これらの性能をカバーする機能を有するハードコート層をポリカーボネート上にコーティングする方法(例えば特開昭48−81928号公報、特開昭52−138565号公報、特開昭53−138476号公報)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらのハードコート層としては、珪素アルコキシドの加水分解縮合物もしくは、それに加えて他種のアルコキシドや各種の超微粒子等を適当な割合で混合した組成物を熱的に硬化してなる層や、多官能アクリレートを紫外線や電子線等の活性光線の照射等によって重合してなる層が多く用いられている。
【0006】
しかしながら前記の自動車や建築物の窓材等の屋外用途に、ポリカーボネート等からなる高分子樹脂基板上にハードコート層を設けた高分子樹脂積層体(以下高分子樹脂/ハードコート積層体ということがある)を用いようとする場合には、高度な機械特性(耐磨耗性、硬度)に加えて、耐候性、すなわち耐光性や耐水性に非常に優れた性能を示すことが必要になる。
【0007】
ここで耐光性とは屋外紫外線の長期暴露による性能変化を指し、耐水性とは屋外での雨風に曝された場合の性能変化を指し、高分子樹脂積層体の色調や外観の変化、耐磨耗性や硬度、密着性の低下等が観察される場合が多い。
【0008】
耐光性については、例えば各種の真空製膜プロセスで作成した無機酸化物、窒化物等によるハードコート層は、紫外線暴露による層自身の化学的、物理的変化が殆ど無く優れており、かつ高い耐磨耗性や硬度が得られるので好ましく用いられる。
【0009】
ここで、これら真空プロセスによるハードコート層の密着性や耐磨耗性、硬度を高める為に、ハードコート層と高分子樹脂基板に挟持して、例えば紫外線硬化や電子線硬化等の活性光線硬化法による(メタ)アクリレートの硬化層等が好ましく積層される。
【0010】
しかしこのような構成を有する高分子樹脂/ハードコート積層体は、場合によって耐水性の問題、例えば耐水性試験におけるハードコート層の密着性の低下等の問題が観られていた。
【0011】
本発明はこうした事態に鑑み、耐水性により優れる高分子樹脂/ハードコート積層体を実現することを目的として為されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は次の通りである。
1.高分子樹脂基板の少なくとも一方の面に、厚みが2〜200μmの活性光線硬化層と、厚みが1.5〜10μmのハードコート層がこの順に積層されてなり、該ハードコート層は該高分子樹脂基板側から、スパッタリング法により形成された厚みが0.02〜0.5μmのスパッタ層と、真空蒸着法により形成された蒸着層とがこの順に積層されてなることを特徴とする高分子樹脂積層体。
2.スパッタ層は、酸化珪素を少なくとも全体の50重量%以上含む層であることを特徴とする上記1の高分子樹脂積層体。
3.ハードコート層は、酸化珪素を少なくとも全体の50重量%以上含む層であることを特徴とする上記1,2の高分子樹脂積層体。
4.活性光線硬化層の層単独での鉛筆硬度がF以上であることを特徴とする上記1〜3の高分子樹脂積層体。
5.活性光線硬化層は、分子内もしくは単位繰り返し構造内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する1種もしくは2種以上の(メタ)アクリレート成分を、不揮発成分中の50重量%以上含んでなる前駆材料に、活性光線を照射して硬化してなる層であることを特徴とする上記1〜4の高分子樹脂積層体。
6.高分子樹脂基板の厚みが0.2〜20mmの範囲にあることを特徴とする上記1〜5の高分子樹脂積層体。
7.高分子樹脂基板がポリカーボネートの成形基板であることを特徴とする上記1〜6の高分子樹脂積層体。
8.上記1〜7の高分子樹脂積層体からなる自動車用窓材。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明においては、ハードコート層がスパッタリング法により形成された層(以下スパッタ層と記す)と真空蒸着法によって形成された層(以下蒸着層と記す)をこの順に積層してなる2層からなるハードコート層であることが大きな特徴である。
【0014】
スパッタリング法とは、公知のマグネトロンスパッタ法、Electron Cyclotron Resonance スパッタ法(ECRスパッタ法)等の方法を指し、一般に真空装置内の圧力が10-1Pa以下になるように真空排気した後に、装置中に不活性ガス、もしくは若干の反応性ガスを混合した不活性ガスを導入し、層の材料となる物質のターゲット板とスパッタ層が堆積される基板に挟まれた空間内に高い電場(交流および/または直流)と磁場をかけてプラズマ状態を誘起させ、このプラズマ内で加速したガス(通常主にアルゴン等の不活性ガスが用いられる)が材料物質のターゲット板に衝突する衝撃(運動エネルギー)によりターゲット表面から材料物質を気体状に発散(スパッタ)させて基板に付着させて層(以下スパッタ層と記す)を得る方法である。
【0015】
一般にスパッタリング法は、非常に緻密で(密度の高い)硬度の高い層が得る方法として非常に好ましく用いられているが、その一方で層の堆積速度が遅いという欠点がある。一般に高分子樹脂/ハードコート積層体が実用上充分な硬度と耐磨耗性を有するためには、ハードコート層の膜厚は通常1.5μm以上である事が好ましいが、スパッタリング法のみによってこうした膜厚のハードコート層を形成する事は経済的な観点から困難である。
【0016】
一方、真空蒸着法とは、一般に装置内の圧力が少なくとも10-1Pa以下となるように真空排気した後に、装置内において、加熱気化させた材料物質を基板上に堆積させて層(以下蒸着層と記す)を得る方法である。尚、一般に材料の加熱気化の方法としては、るつぼに充填したり、円筒状にあらかじめ成形した材料物質に、電子ビームもしくはイオンビーム等を当てて加熱する方法、もしくは、タングステンボート等の抵抗線に充填した材料物質を抵抗線に電流を流して加熱する方式等が用いられる。
【0017】
尚、真空蒸着法としては、蒸着粒子(ガス)が基板に到達する前に適当な方法により粒子をイオン化させ、更にこれを電界加速して基板上に堆積させる方法(イオン化蒸着法、電界アシスト蒸着等の名称で呼ばれることが多い)等の、公知の蒸着粒子に対してその運動エネルギーを高める工程を付与した各種の真空蒸着法も、必要に応じて用いることができる。
【0018】
こうした真空蒸着法は、スパッタリング法に比べると層の緻密性は一般に低くなるが、層の堆積速度が速い為、数ミクロンを越える膜厚のハードコート層を形成するに当たって特に経済的観点から適している。
【0019】
前述のように本発明者らは鋭意検討の結果、活性光線硬化層を介して高分子樹脂基板上に積層するハードコート層として、スパッタリング法により形成されたスパッタ層と、真空蒸着法により形成された蒸着層をこの順に積層してなる2層からなるハードコート層を用いる事により、耐水性に非常に優れた高分子樹脂/ハードコート積層体が得られる事を見い出した。
【0020】
ここで高分子樹脂/ハードコート積層体の耐水性の試験方法については、例えば後述する沸水試験により簡易的な評価が為されているが、前記のスパッタ層と蒸着層の2層からなるハードコート層が積層された高分子樹脂/ハードコート積層体では、沸水試験によるハードコート層の外観や密着性の悪化が非常に少なく、耐水性が優れている事が判明した。
この原因について考察してみると以下のようになる。
【0021】
すなわち本発明者らは、高分子樹脂/ハードコート積層体の耐水性の悪化は、液体状態にある水が積層体内部に浸透して引き起こされているわけではなく、気体状態にある水、すなわち水蒸気が積層体内部、特にハードコート層と活性光線硬化層との界面に浸透する事により引き起こされていると考えている。
【0022】
ここでハードコート層としてスパッタ層と蒸着層がこの順に積層された2層からなるハードコート層を用いた場合、スパッタ層は非常に緻密であり水蒸気の透過を遮断する機能を有するために、ハードコート層と活性光線硬化層の界面への水蒸気の浸透が効果的に抑制されると考えられ、これによって積層体の耐水性の悪化の抑制が為されるものと考えられる。
【0023】
尚、こうしたスパッタ層は水蒸気の遮断機能のみならず、酸素の透過を遮断する機能を有する場合もあるので、スパッタ層の積層により活性光線硬化層の酸化劣化(特に光酸化による劣化)が防止されるといった効果が得られる場合もある。更にはスパッタ層の積層により、ハードコート層としての耐磨耗性が向上するといった効果が得られる場合があった。
【0024】
スパッタ層は、例えば酸化珪素、窒化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化セリウム等を材料物質として用いる事ができるが、これらの中でも酸化珪素からなる層は水蒸気遮断性と透明性の双方に優れており特に好ましい。従ってスパッタ層は、酸化珪素を少なくとも全体の50重量%以上含む層である事である事が特に好ましい。
【0025】
尚、この場合、酸化珪素の酸化数を示すSiOnのnの値は、可視域の透明性の観点から1.7〜2.0の範囲にある事が好ましく、より好ましくはnは1.8〜2.0、更に好ましくは1.9〜2.0である。
【0026】
スパッタ層の膜厚は、水蒸気遮断性能の観点から少なくとも0.02μm以上である事が好ましく、より好ましくは0.05μm以上である。一方、前述した経済的観点からスパッタ層の膜厚は0.5μm以下、より好ましくは0.25μm以下にする事が好ましい。
【0027】
尚、スパッタリングを行う際、プラズマが主に生じている部分(肉眼でプラズマ発光が観察される部分)に基板があまり近接していると基板表面が逆にスパッタされて痛んでしまう場合があるので、特に意図しない限りにおいては、基板はプラズマとある程度距離を離して配置する事が好ましい。
【0028】
一方、蒸着層の材料としては、例えば、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、窒化珪素、窒化アルミニウム、炭化珪素等の無機酸化物、窒化物、炭化物等を挙げる事ができるが、この中でもハードコート層が高い透明性と優れた機械物性を有するようにするためには、主成分として酸化珪素を用いる事が好ましく、酸化珪素が層全体の少なくとも50重量%以上、より好ましくは75重量%を占めていることが好ましい。
【0029】
尚、この場合、酸化珪素の酸化数を示すSiOnのnの値は、蒸着層の可視域での透明性の観点から、少なくとも1.9以上である事が好ましく、より好ましくは2.0である。(蒸着層はスパッタ層よりも膜厚が厚いため、nの値による可視域の透明性の変化がより著しい)
【0030】
また、ハードコート層は、前記のように酸化珪素を主成分として用いる事が好ましいが、必要に応じて適当な割合で他種の無機酸化物を副成分として混合した材料を用いる事も可能である。
【0031】
このような副成分としては、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン等が好ましく例示され、ハードコート層の硬度上昇や脆性の改善、ならびにハードコート層と活性光線硬化層との屈折率差に由来する光干渉縞の低減を目的とした屈折率の調整等の目的において混合される。
【0032】
尚、ここでスパッタリングの工程と真空蒸着の工程は、同一の真空槽内、もしくは可動式の敷居板を隔てて連続する2つ以上の真空槽(真空チャンバー)中を、基板を移動させながら連続的に行う事が、表面汚染の防止効果、真空排気時間の短縮等の観点から好ましく行われる。
【0033】
さて前述のように高分子樹脂/ハードコート積層体が優れた硬度と耐磨耗性を得るためには、ハードコート層全体の膜厚は1.5μm以上であることが好ましく、より好ましくは2.5μm以上、更に好ましくは3.5μm以上である。ただし膜厚が10μmを越えると、層にクラックを生じたり、密着性が低下する場合が多くなるので好ましくない。
【0034】
尚、ハードコート層の積層工程においては、真空槽内で基板を適度に加熱する事が好ましい場合がある。基板の加熱方法としては、ハロゲンランプ等を用いることができる。加熱温度としては、およそ50〜120℃程度の範囲が好ましく、蒸着膜の残留応力の緩和や、蒸着膜の密着性向上、特に積層体の周囲温度変化に対する蒸着膜の密着性の悪化を防ぐ目的において好ましい場合がある。
【0035】
活性光線硬化層は、前述のように本発明の高分子樹脂/ハードコート積層体の硬度や耐磨耗性を更に向上し、また高分子樹脂基板の耐光性試験による着色現象を抑制する等の目的で積層形成される。
【0036】
活性光線硬化層は、後述のように電子線や紫外線等の活性光線の照射により層の硬化が進行する層を指す。
【0037】
活性光線硬化層の膜厚は、2〜200μmの範囲にあることが好ましい。ここで膜厚が2μm未満であると、硬度や耐磨耗性向上の効果が小さくなるので好ましくない。活性光線硬化層の膜厚は、より好ましくは5〜150μmである。
【0038】
また層単独での鉛筆硬度(これは例えばガラス板上に形成して硬化層の表面硬度を測定する事で求められる)はF以上である事が好ましく、より好ましくは2H以上である。
【0039】
更に活性光線硬化層は、層のガラス転移温度もしくは軟化温度がおよそ120℃以上である事が好ましい。これらの値は、例えば示差熱分析(DSC)における吸熱ピークや、熱走査による動的粘弾性の分析、その他の方法によって評価することができる。
【0040】
活性光線硬化層のガラス転移温度もしくは軟化温度が高いことにより、ハードコート層の真空成膜時にエネルギーを持った蒸着粒子の堆積やターゲットからの放熱によって、層の温度が上昇した場合でもハードコート層を機械的にしっかりと支える事が可能になる。
【0041】
これに対し、活性光線硬化層のガラス転移温度もしくは軟化温度が低い場合には、ハードコート層の密着性不良やハードコート層のクラック発生等の問題を引き起こす場合が多く、また積層体全体の温度上昇に対する耐性も弱くなる。
【0042】
このような活性光線硬化層としては、例えば、分子内もしくは単位繰り返し構造内に2個以上の官能基を有する(メタ)アクリレートの一種もしくは二種以上を混合して用い、これらの成分を不揮発成分の50重量%以上含む前駆材料を、紫外線、電子線等の活性光線の照射によって硬化してなる層が好ましく用いられる。
【0043】
このような(メタ)アクリレートとしては、ジシクロペンタニルジアクリレート、ジシクロペンタニルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、イソシアヌール環を含む多官能(メタ)アクリレート(官能基数3〜15程度)、イソシアネート結合を有する多官能(メタ)アクリレート(官能基数2〜6程度。これらは一般にウレタンアクリレートと呼ばれる事が多い)、いわゆるポリエステルアクリレート(例えば東亞合成化学製「アロニックスM8030、M8060、M8100、M8530、M8560、M9050」等)等が好ましく例示される。
【0044】
尚、活性光線硬化層には必要に応じて、副成分として不揮発成分中の50重量%未満の割合で、分子内もしくは単位繰り返し構造内に含まれる官能基数が1である(メタ)アクリレートや、ビニル基やアリル基を有する化合物、珪素アルコキシドを始めとする各種のアルコキシド成分、平均粒径(直径)が3〜30nmの超微粒子、光重合開始剤等の硬化剤もしくは硬化触媒、光重合開始助剤(増感剤)、レベリング剤、光吸収剤(紫外線吸収剤)、光安定剤(酸化防止剤)、消泡剤、増粘剤等が必要に応じて混合される。
【0045】
尚、副成分の添加量は、より好ましくは30%未満、更に好ましくは20%未満である。
【0046】
ここで分子内もしくは単位繰り返し構造内に含まれる官能基数が1である(メタ)アクリレートとしては、例えばアクリロイルモルフォリン、イソボルニル(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられるが、これらの中でも特にγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシランを用いた場合には、活性光線硬化層と前記のアミノシラン層との密着性が向上する傾向があり、好ましく用いられる。
【0047】
また平均粒径が3〜30nmの超微粒子としては例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化錫等の無機酸化物による超微粒子や、メチルメタクリレートやジビニルベンゼンを酸やイミドにより架橋した有機架橋微粒子による超微粒子等が好適である。これらの超微粒子は、その表面をあらかじめ各種の有機基を含有する成分によって表面処理しておく事が更に好ましい。特に有機基として(メタ)アクリロイル基を含有していることが好ましいので、表面処理に用いる成分としては特にγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が好ましく例示される。
【0048】
これらの副成分は活性光線硬化層の硬化収縮率の低減や、基材もしくは真空蒸着法による酸化珪素層との密着性の向上、耐候性の向上、耐水性の向上、表面性の改善、および活性光線硬化層の硬度の向上や真空蒸着法による酸化珪素層との屈折率のマッチング化等の各種の機能を付与する目的で混合される。
【0049】
尚、本発明の高分子樹脂積層体を優れた耐光性(耐紫外線劣化性)を必要とする用途(屋外使用用途等)に用いる場合には特に、活性光線硬化層は、厚み7μmの活性光線硬化層に波長295〜450nm、照度100mW/cm2の光を100時間照射した前後の層の透過光の日本工業規格Z8729号に定めるL***表色系のクロマティクネス指数b*値の増加、すなわち色差△ b*の値が2以下である活性光線硬化層である事がより好ましい。尚、△ b*値はより好ましくは1以下である。これは本発明の高分子樹脂積層体を特に屋外環境で用いる場合に、長期の紫外線暴露により活性光線硬化層の変色(着色)が起こると、積層体の外観が著しく悪化することを考慮したものである。
【0050】
前述のように活性光線硬化層は、前記の材料を必要に応じて各種の溶剤で希釈した後に基板上にコーティングし、電子線、紫外線(可視光を含んでいても良い)等の活性光線を照射することによって材料の硬化を進行させ、形成することができる。
【0051】
電子線硬化法は一般に電子の加速電圧と硬化層の密度とによって浸入深さが決まり、硬化層自身の光吸収(主に紫外域)の影響を受けない特徴を有している。また紫外線の吸収波長領域を利用しないため、高分子樹脂積層体の耐候性(例えば紫外線老化性)を向上させる目的で硬化層内に紫外線吸収剤を混合する場合等に特に有効な硬化方法となる。
【0052】
紫外線硬化を行う場合には、光重合開始剤を副成分として適量添加することが好ましく、また硬化反応の効率を向上する目的で各種の増感剤も必要に応じて適量添加される。
【0053】
また電子線硬化、紫外線硬化のいずれの方法においても、酸素による硬化障害を抑制する目的で、周囲雰囲気の酸素を窒素等の不活性気体で置換することも必要に応じて行われる。
【0054】
光重合開始剤としては、例えばジエトキシアセトフェノン、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォリノプロパン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物;ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸等のベンゾフェノン系化合物;チオキサンソン、2、4−ジクロロチオキサンソン等のチオキサンソン系化合物等が挙げられる。またこれらの骨格にアクリロイル基、メタクリロイル基、アリル基、ビニル基を付与した共重合性の光重合開始剤も好ましく用いられ、例えばα−アリルベンゾイン、α−アリルベンゾインアリールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン等が例示される。
【0055】
光重合開始剤の添加量は、活性光線硬化層の前駆材料の不揮発成分全体の0.1〜10重量%であることが好ましい。ここで紫外線照射時に周囲雰囲気の酸素を置換しない場合には1〜10重量%、不活性気体による置換を行う場合には0.1〜3重量%の添加量が好ましい。
【0056】
さて活性光線硬化層は、層自身が十分な紫外線吸収性を有することが好ましい。すなわち活性光線硬化層内に副成分として紫外線吸収剤を添加する方法を用いる事が好ましい。これは基板に用いる高分子樹脂が、屋外での長期の紫外線暴露により著しく変色(着色)する問題への対策として最適な方法である。
【0057】
このように活性光線硬化層に紫外線吸収剤を副成分として添加する場合、少なくとも300〜350nmの波長範囲の波長領域に大きな吸収を有する紫外線吸収剤が好ましく用いられ、その中でも分子内にベンゾトリアゾール骨格やトリアジン骨格等を含む化合物が特に好ましい。
【0058】
これらの例としては、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン等が好ましく挙げられる。
【0059】
更には紫外線吸収剤として、前記のベンゾトリアゾール骨格やトリアジン骨格等を含む化合物とメタクリロイル基、アクリロイル基もしくはビニル基を含有する化合物を共重合してなる化合物(例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる)は活性光線硬化層を主に形成するアクリレート成分もしくはメタクリレート成分と架橋反応を起こすことが可能な反応型紫外線吸収剤と呼ばれており、活性光線硬化層内に紫外線吸収剤を安定に固定し、耐久性を高める目的のために好ましく用いられる。
【0060】
高分子樹脂積層体の耐候性(紫外線老化性)を充分なものにするためには、活性光線硬化層の300〜350nmの波長領域のいずれの波長においても光吸収率が少なくとも99%以上、より好ましくは99.9%以上とすることが好ましい。なお、上記4.における「活性光線硬化層(A)の300〜350nmの波長領域における光吸収率が99%以上である」とは、「300〜350nmの波長領域のいずれの波長においても光吸収率が少なくとも99%以上」という意味である。
【0061】
この目的のためには、活性光線硬化層の前駆材料の不揮発成分中の紫外線吸収剤の添加量(重量%)と活性光線硬化層の膜厚(μm)との積が、30〜300重量%・μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは50〜150重量%・umである。
【0062】
なお、活性光線硬化層の前駆材料に紫外線吸収剤を混合し、紫外線照射により層の硬化を行う場合には、硬化(光重合)を誘起する紫外線の波長と紫外線吸収剤の吸収波長とが幾分相違していることが好ましい。すなわち前述のように紫外線吸収剤としては300〜350nmの波長領域に大きな吸収を持つものを用いることが好ましいので、光重合を誘起する紫外線の波長は350nm以上もしくは300nm以下の波長とすることが好ましい。
【0063】
この目的では、大きな光吸収を有する波長領域が350〜400nmおよび/または220〜300nmであるような光重合開始剤を用いる方法がある。これらの例としては、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、ジベンゾスベロン、メチルフェニルグリオキシレート、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2(O−エトキシカルボニル)オキシム等が例示される。
【0064】
また同様の目的で、220〜300nmおよび/または350〜400nmに大きな光吸収性を有する光重合開始助剤(増感剤)を、光重合開始剤と併用して用いることも好ましく行われる。
【0065】
このような光重合開始助剤としては、例えば2−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノアセトフェノン等が挙げられる。
【0066】
こうした光重合開始助剤は、光重合開始剤の混合量に対して10〜40重量%の割合で混合されることが好ましい。
【0067】
これら活性光線硬化層の高分子樹脂基板上へのコーティング方法としては、例えば、(ドクター)ナイフコート法、マイクログラビヤコート法、ダイレクトグラビヤコート法、オフセットグラビヤ法、リバースグラビヤ法、リバースロールコート法、(マイヤー)バーコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法等の方法が好ましく適用できる。
【0068】
ここで活性光線硬化層の前駆材料を塗布した高分子樹脂基板は、前駆材料液のレベリング性の向上や、活性光線硬化層と高分子樹脂基板との間の密着性の向上等の目的で活性光線の照射を行う前に一度50〜130℃に昇温することが好ましい場合がある。
【0069】
また活性光線硬化層を高分子樹脂基板を積層した後、真空成膜プロセスによるハードコート層を積層する前に、この積層体を該高分子樹脂基板のガラス転移温度付近の温度(好ましくはガラス転移温度より20℃程度低い温度)で熱処理を行う事が好ましい。こうした熱処理の実施により、活性光線硬化層を積層した高分子樹脂基板の残留応力が熱的に緩和されて、層の密着性の向上が観られると同時に、活性光線硬化層中に含まれる揮発性成分(主に光重合開始剤の分解物)が揮発除去され、真空蒸着時に揮発成分の真空槽への放出量が減少するといった効果があり、好ましく実施される。
【0070】
また同様に、活性光線硬化層を高分子樹脂基板上に積層した後、真空成膜プロセスによるハードコート層を積層する前に、この積層体に加熱成形(熱曲げ加工など)を施したり、積層体を用いて真空成形、インサート成形等を行い、成形後の活性光線硬化層上に真空成膜プロセスによるハードコート層を積層する事も可能である。
【0071】
さて、活性光線硬化層とハードコート層との間に挟持して、分子内に1つ以上のアミノ基を有する珪素アルコキシドの加水分解縮合層(以下アミノシラン層と記す)を積層形成する事により、高分子樹脂/ハードコート積層体の耐水性が更に改善されて好ましい場合がある。
【0072】
この原因については、おそらくアミノ基の有する強い極性に起因して、アミノシラン層とハードコート層、およびアミノシラン層と活性光線硬化層の層間に強い引力が働くためではないかと考えられる。
【0073】
ここで分子内に1つ以上のアミノ基を有する珪素アルコキシドとしては、例えば、N−β(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキシ(エトキシ)シラン、およびまたはγ―アミノプロピルトリメトキシ(エトキシ)シラン、およびまたはγ―アミノウレタントリメトキシ(エトキシ)シランが好ましく挙げられる。
【0074】
尚、アミノシラン層には、必要に応じて他種の珪素アルコキシドを添加して作成してもよい。このような珪素アルコキシドとしては、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ(エトキシ)シラン等のエポキシ基を含む珪素アルコキシドや、アクリロキシプロピルトリメトキシ(エトキシ)シラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシ(エトキシ)シラン等の(メタ)アクリル基を有する珪素アルコキシドや、テトラメトキシ(エトキシ)シラン、メチル(エチル)トリメトキシ(エトキシ)シラン等が挙げられる。
【0075】
尚、これらアミノシラン層は、原料となる珪素アルコキシドを加水分解ならびに部分縮合して作成した塗液を基板上に湿式コーティングし、加熱硬化させて強固な塗膜として形成する事ができる。
【0076】
さて高分子樹脂基板上に活性光線硬化層を積層するにあたって、もしくは活性光線硬化層上に真空プロセスによるハードコート層を積層するにあたっては、必要に応じて高分子樹脂基板上もしくは活性光線硬化層上に各種の表面処理を施してもよい。このような表面処理としては、例えば公知のプラズマ処理、コロナ処理、UV−オゾン処理等の方法が好ましく用いられ、表面の汚染物質の除去、表面活性化による層の密着性向上、前駆材料の塗工性の向上等の効果を得ることができる場合がある。
【0077】
尚、主に高分子樹脂基板と活性光線硬化層の密着性を向上する目的で、適当なプライマー層を両者の間に挟持して積層する事も可能である。このようなプライマー層としては、例えばポリメチルメタクリレートやポリメチルメタクリレートにアクリレート成分を共重合してなる層等が好ましく用いられる。
【0078】
本発明において好適に用いられる高分子樹脂基板としては、例えばポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートや各種のポリオレフィイン樹脂(例えばJSR社の商品名「アートン」、日本ゼオン社の商品名「ゼオネックス」)等による高分子樹脂基板が挙げられる。
【0079】
高分子樹脂基板の厚みは、ハードコート層積層時の内部応力に起因する高分子樹脂積層体のカーリングを低減する観点から、少なくとも0.2mm以上である事が好ましく、より好ましくは0.4mm以上、更に好ましくは0.8mm以上である。
【0080】
また一方、厚みがおよそ20mm超であると基板の重量の増加により取り扱い性が悪くなるので、厚みの上限は20mmである。
【0081】
尚、高分子樹脂基板には必要に応じて、前述の紫外線吸収剤や光安定剤(酸化防止剤)、各種の可視光の吸収剤(顔料、染料等)、赤外光の吸収剤、帯電防止剤(導電性物質)、難燃剤等が混合されても良い。
【0082】
自動車や建築物の窓材等の用途においては耐衝撃性、透明性、成形性等の観点からポリカーボネートが特に好ましい。ここでポリカーボネートとは、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸結合形成性化合物との重縮合物を意味する。
【0083】
かかる芳香族ジヒドロキシ化合物としては、具体的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、4,4−ジヒドロキシフェニル−1,1’−m−ジイソプロピルベンゼン、4,4’−ジヒドロキシフェニル−9,9−フルオレンなどのビス(4−ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)−4−(ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−シクロヘキサン、4−[1−〔3−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキシル〕−1−メチルエチル]−フェノール、4,4’−〔1−メチル−4−(1−メチルエチル)−1,3−シクロヘキサンジイル〕ビスフェノール、2,2,2’,2’−テトラヒドロ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビス−〔1H−インデン〕−6,6’−ジオールなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)エーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテルなどのジヒドロキシアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィドなどのジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシドなどのジヒドロキシジアリールスルスルホキシド類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン、などのジヒドロキシジアリールスルホン類、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−3,3’−イサチンなどのジヒドロキシジアリールイサチン類、3,6−ジヒドロキシ−9,9−ジメチルキサンテンなどのジヒドロキシジアリールキサンテン類、レゾルシン、3−メチルレゾルシン、3−エチルレゾルシン、3−ブチルレゾルシン、3−t−ブチルレゾルシン、3−フェニルレゾルシン、3−クミルレゾルシン、ヒドロキノン、2−メチルヒドロキノン、2−エチルヒドロキノン、2−ブチルヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2−フェニルヒドロキノン、2−クミルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル等ジヒドロキシジフェニル類が挙げられる。
【0084】
中でも2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ましい。
【0085】
炭酸結合形成性化合物としては、具体的にはホスゲンやトリクロロメチルクロロフォーメート、ビス(トリクロロメチル)カーボネートなどのホスゲン類、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネートなどのジアリールカーボネート類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどのジアルキルカーボネート類、メチルフェニルカーボネート、エチルフェニルカーボネートなどのアルキルアリールカーボネート類などを挙げることができる。
【0086】
ホスゲン類を用いる場合はポリカーボネートは溶液法で製造され、カーボネート結合を有する炭酸エステル類を用いる場合は溶融法で製造される。
【0087】
炭酸エステル類の中ではジフェニルカーボネートが好ましく用いられる。
【0088】
これらの化合物は単独または組み合わせて用いることができる。
【0089】
なお、他の成分を共重合またはブレンド成分として含むものも上記8.のポリカーボネートの範疇に含まれる。
【0090】
本発明にもっとも適するものは芳香族ジヒドロキシ化合物として、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用し、炭酸結合形成性化合物として、ホスゲン類やカーボネート結合を有する炭酸エステル類を使用するポリカーボネートである。
【0091】
それ以外の成分の共重合率またはブレンド率が高いとポリカーボネートの特徴が薄れるため、共重合率またはブレンド率は20重量%以下が望ましく、10重量%以下が更に望ましい。
【0092】
高分子樹脂基板の形状に関しては特に限定はないが、フィルム状、シート状の形状を有する成形物は均一な層のコーティングが実現しやすいので特に好ましく用いられる。曲面や凹凸等の複雑な形状を有する成形物も用いることができるが、層のコーティング方法に制約を生じる(ディップコート法が主に用いられる)場合もある。
【0093】
なお、これらの高分子樹脂基板は前記の活性光線硬化層を積層するに当たり、あらかじめ基板の表面処理を施したり、適当なプライマー層を積層することも必要に応じて行われる。このような表面処理としては、公知のプラズマ処理、コロナ処理、UV−オゾン処理等の方法が好ましく用いられ、硬化層の密着性を向上させたり、前駆材料の塗工性を向上するといった効果を得ることができる。
【0094】
プライマー層は、同様に硬化層の密着性を向上させたり、積層体の耐候性(例えば耐紫外線老化性)を向上させる機能を有するものが好ましく用いられる。
【0095】
このようなプライマー層としては、例えば各種のメタクリル酸エステルやアクリル酸エステルによる重合物、もしくはそれらと他種成分との共重合物が好ましく挙げられる。こうした共重合成分は分子内にアミノ基、エポキシ基を有する成分であることが好ましい。
【0096】
また前記の耐候性向上の目的で、プライマー層には必要に応じて各種の紫外線吸収剤や酸化防止剤等の成分を適量含有させることも可能である。
【0097】
プライマー層の膜厚は、0.1〜15μmの範囲で塗布されるのが好ましく、0.3〜10μmの範囲とすることがより好ましい。
【0098】
本願発明の高分子樹脂積層体は、積層体の透視性が高いことが必要である。具体的には積層体のヘーズ値が5%以下であることが好ましく、より好ましくは3%以下、更に好ましくは2%以下である。
【0099】
ただし高分子樹脂積層体の光透過率に関しては、一般的には高いことが望まれ、全光透過率は50%以上である事が好ましく、より好ましくは70%以上である。ただし用途によっては必ずしも高い光透過率が望まれない場合もあり、例えば、自動車の後部座席用の窓材においては太陽光線の直射による車内温度の上昇を抑える目的等において、高分子樹脂基板内に可視光の吸収剤(顔料、染料等)を混合する等の方法により、意図的に積層体の光透過率を低下させる場合もある。
【0100】
【実施例】
以下に発明の好適な実施例について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、「部」は特に断らない限り「重量部」である。
【0101】
なお、実施例における各種の特性評価は以下の要領にて行った。
【0102】
(鉛筆硬度の測定)
日本工業規格K5400に記載されている鉛筆硬度測定法に準拠して測定を行ったが、本実施例においては測定の再現性を高める観点から、サンプルを厚み2mmのガラス板上にエポキシ系の接着剤(ニチバン社製商品名「アラルダイトラピッド」)を用いて固定した状態において鉛筆を平面方向に走査した。
【0103】
これはサンプルをしっかり固定することにより鉛筆走査時のサンプルの歪みや曲がり等の影響を排除できるためであり、特にサンプルの厚みが1mm以下であるような場合に再現性の向上に効果がある。
【0104】
なお、サンプルの傷付きの有無の判定は、前記規格に準拠して測定者の肉眼にて行うが、傷つきの判定が微妙となる場合には、傷(凹部)の深さを市販の触針式表面粗さ計により測定し、異なる5個所で測定した深さの平均値が0.2μm以上である場合に「傷が発生した」と判定することとした。
【0105】
また活性光線硬化層単独の鉛筆硬度は、活性光線硬化層を2mm厚みのガラス板上に7μm前後の膜厚で積層硬化した後、層の表面について測定したものである。
【0106】
尚、これらの測定を行う際、活性光線硬化層と石英板の密着性を向上する目的で、プライマー層を活性光線硬化層と石英板との間に挟持して設けることが好ましく行われる。これらのプライマー層としては、例えばポリメチルメタクリレートや、メチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの共重合物、メチルメタクリレートとγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランとの共重合物による層等が好ましく例示される。このプライマー層の厚みは鉛筆硬度の測定結果への影響を防ぐ観点から1〜2μmの範囲とすることが好ましい。
【0107】
(テーバー摩耗性の測定)
テーバー摩耗試験機(東洋精機(株)製)を用い、摩耗輪CS−10F、荷重4.9N、1000サイクルの条件で試験片表面(酸化珪素層の積層されている面)を摩耗し、次式から求められるヘーズ値の摩耗前後の差(ΔH)で評価した。
ヘーズ(%)=(拡散透過率/全光線透過率)×100
【0108】
(ヘーズ値および全光線透過率の測定)
日本電色工業社製の測定器(商品名「COH−300A」)を用いて測定を行った。
【0109】
(密着性試験)
日本工業規格K5400に記載されている碁盤目テープ試験法に準拠して測定を行った。
【0110】
(耐水性試験)
高分子樹脂積層体のサンプルを沸騰水中(純水)に1時間浸せきした後に室内で自然乾燥させ、積層体の外観の悪化の有無について目視観察した。
【0111】
(層の膜厚)
高分子樹脂積層体の断面を走査型電子顕微鏡により観察して、各層の膜厚を求めた。
【0112】
[実施例1]
高分子樹脂基板として、ビスフェノールAとジフェニルカーボネートとより合成されたポリカーボネート樹脂による厚み1mm、縦横350mm×250mmの成形板(帝人化成製「パンライトPC−1151」を用いた。
【0113】
この基板上に下記の活性光線硬化層形成用前駆材料をバーコーターを用いてコーティングし、70℃で1分間乾燥した後に160W/cmの高圧水銀ランプにより積算光量1J/cm2の紫外線を照射して、厚み40μmの活性光線硬化層を積層した。
【0114】
なお、活性光線硬化層形成用前駆材料としては、トリメチロールプロパンEO編成トリアクリレート(東亜合成化学製「アロニックスM350」)90重量部と、光重合開始剤(チバスペシャリティケミカルス製「イルガキュア184」)5重量部と、紫外線吸収剤として大塚化学製反応性紫外線吸収剤「RUVA93」2phrと、ノルマルプロピルアルコール50重量部とを混合して用いた。
【0115】
尚、この活性光線硬化層単独の鉛筆硬度は5H以上であった。
【0116】
次にサンプルを7cm角の正方形の形に切り取り、130℃で30分間の熱処理を行って、水分や光重合開始剤の分解物等を揮発除去させた後に、以下の真空成膜プロセスによりスパッタ層と蒸着層の2層からなるハードコート層を積層した。
【0117】
すなわちサンプルをスパッタリング装置の真空槽内にセットして2時間の真空排気を行い、圧力5×10-4Paの真空度まで到達させた後に、アルゴンガス(100%)を流量15sccmで導入し、雰囲気圧力を1.8×10-1Paとした。
【0118】
スパッタリングのターゲットとして、酸化珪素(100%)のターゲットを用い、投入電力100Wの条件でECRスパッタリング法により、膜厚0.12μmの酸化珪素層(スパッタ層)を形成した。
尚、このスパッタ層の形成に要した時間は約3時間であった。
【0119】
続いてこのサンプルを真空蒸着装置に移してセッティングした後、4時間の真空排気を行い、圧力1×10-3Paの真空度まで到達した後に、電子線加熱蒸着(EB蒸着)により円筒状に成形した酸化珪素(100%)の溶融塊を昇華させ、膜厚2.4μmの酸化珪素層(蒸着層)を積層した。
尚、この蒸着層の形成に要した時間は約10分間であった。
【0120】
この高分子樹脂/ハードコート積層体の全光線透過率は89.3%、ヘーズは0.8%、鉛筆硬度は3H、テーバー磨耗によるヘーズ上昇は1.9%、密着性は100/100であった。
そして耐水性試験後にハードコート層の剥離やクラックの発生は全く観られなかった。
【0121】
[実施例2]
実施例1において活性光線硬化層形成用前駆材料として以下の塗液を用い、膜厚35μmの活性光線硬化層を積層した以外は全く実施例1と同様にして高分子樹脂積層体を積層した。
【0122】
すなわち塗液としては、ポリエステルアクリレート(東亜合成化学製「アロニックスM8030」)90重量部と、光重合開始剤(チバスペシャリティケミカルス製「イルガキュア184」)5重量部と、紫外線吸収剤として大塚化学製反応性紫外線吸収剤「RUVA93」2phrと、ノルマルプロピルアルコール50重量部を混合して用いた。
尚、この活性光線硬化層単独の鉛筆硬度は7H以上であった。
【0123】
この高分子樹脂/ハードコート積層体の全光線透過率は89.7%、ヘーズは1.0%、鉛筆硬度は3H、テーバー磨耗によるヘーズ上昇は1.6%、密着性は100/100であった。そして耐水性試験後のハードコート層の剥離やクラックの発生は全く観られなかった。
【0124】
[比較例1]
実施例1においてポリカーボネート板上に活性光線硬化層を積層した後に、スパッタ層を積層せずに直接蒸着層(ハードコート層)を積層した以外は全く実施例1と同様にして、高分子樹脂/ハードコート積層体を作成した。
【0125】
この高分子樹脂/ハードコート積層体の全光線透過率は89.4%、ヘーズは0.8%、鉛筆硬度は3H、テーバー磨耗によるヘーズ上昇は3.4%、密着性は100/100であった。
【0126】
しかしながら耐水性試験後にはハードコート層が基板から完全に剥離しており、この高分子樹脂/ハードコート積層体は耐水性が不十分であることがわかった。
【0127】
[比較例2]
実施例2においてポリカーボネート板上に活性光線硬化層を積層した後に、スパッタ層を積層せずに直接蒸着層(ハードコート層)を積層した以外は全く実施例1と同様にして、高分子樹脂/ハードコート積層体を作成した。
【0128】
この高分子樹脂/ハードコート積層体の全光線透過率は89.8%、ヘーズは0.8%、鉛筆硬度は3H、テーバー磨耗によるヘーズ上昇は2.9%、密着性は100/100であった。
【0129】
しかしながら耐水性試験後にはハードコート層の全体にクラックが発生しており、この高分子樹脂/ハードコート積層体は耐水性が不十分であることがわかった。
【0130】
【発明の効果】
ポリカーボネート等の硬度や耐磨耗性の低い樹脂成形物に対して、本発明を適用することにより、優れた耐磨耗性、表面硬度、耐光性、耐水性を有する高分子樹脂/ハードコート積層体を得ることができ、自動車や建材等の窓材や透視性を必要とする構造材、その他の幅広い用途に利用することができるようになった。

Claims (8)

  1. 高分子樹脂基板の少なくとも一方の面に、厚みが2〜200μmの活性光線硬化層と、厚みが1.5〜10μmのハードコート層がこの順に積層されてなり、該ハードコート層は該高分子樹脂基板側から、スパッタリング法により形成された厚みが0.02〜0.5μmのスパッタ層と、真空蒸着法により形成された蒸着層とがこの順に積層されてなることを特徴とする高分子樹脂積層体。
  2. スパッタ層は、酸化珪素を少なくとも全体の50重量%以上含む層であることを特徴とする請求項1に記載の高分子樹脂積層体。
  3. ハードコート層は、酸化珪素を少なくとも全体の50重量%以上含む層であることを特徴とする請求項1または2記載の高分子樹脂積層体。
  4. 活性光線硬化層の該層単独での鉛筆硬度がF以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高分子樹脂積層体。
  5. 活性光線硬化層は、分子内もしくは単位繰り返し構造内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する1種もしくは2種以上の(メタ)アクリレート成分を、不揮発成分中の50重量%以上含んでなる前駆材料に、活性光線を照射して硬化してなる層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高分子樹脂積層体。
  6. 高分子樹脂基板の厚みが0.2〜20mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高分子樹脂積層体。
  7. 高分子樹脂基板がポリカーボネートの成形基板であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高分子樹脂積層体。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子樹脂積層体からなる自動車用窓材。
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