JP4401073B2 - 印字装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字装置に関し、特に、インクリボンを使用して所定の印字媒体に印字を行う印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクリボンを使用するラベルプリンタには、印字媒体が台紙に剥離可能に貼付されたラベルである場合、ラベルを台紙から剥離するとき、またはラベルとラベルの間でカットするときに、ラベルを剥離位置、またはカット位置まで搬送し、剥離またはカット後、次のラベルを印字位置まで搬送するためにバックフィード動作を行うものがある。
また、インクフィルムを記録紙より遅い速度で記録紙と反対の方向へ搬送することによりランニングコストの低いプリントを可能とするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平01−241471号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインクリボンを使用するラベルプリンタは、バックフィード動作を行う動作モードにおいて、ラベルまたはインクリボンの材質(或いはラベルとインクリボンの組み合わせ)によっては、バックフィード動作によりラベルとインクリボンが擦れることにより、インクリボンのインクがラベル表面に付着し、汚れてしまう場合がある。これは、環境温度や湿度の違いによってラベルまたはインクリボンの状態が変化しインクリボンのインクがラベルに付着しやすい状態となることによるものと考えられるが、特に、バックフィード動作時の初速度を急激に加速することにより多く発生する。これによって、ラベル表面が汚れてしまうだけでなく、バーコードが印字された部分にインクが付着してバーコード読み取り不良が発生する恐れがあった。このため、バックフィード動作を行うラベルプリンタにおいて使用できるラベルとインクリボンの組み合わせが限られるという問題があった。
また、特許文献1に記載の発明では、インクリボンのインクがラベルに付着することを抑制することができないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、バックフィード動作時において、ラベルの搬送速度を穏やかに加速させることにより、インクリボンのインクがラベルに付着し難くすることができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる印字装置は、インクリボンを使用して所定の印字媒体に所定の印字データを印字する印字装置であって、前記インクリボンを使用して前記印字媒体に所定の識別コードを含む前記印字データを印字する印字手段と、前記印字媒体を第1の搬送方向、および前記第1の搬送方向とは逆の第2の搬送方向に搬送可能な搬送手段と、前記印字媒体に印字された前記識別コードを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって前記識別コードが正常に読み取られたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による前記識別コードが正常に読み取られたとの判定結果に応じて、前記搬送手段によって前記印字媒体が前記第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件として前記印字媒体が前記第1の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が前記基準搬送速度までの加速と同一の通常加速とし、前記判定手段による前記識別コードが正常に読み取られなかったとの判定結果に応じて前記加速条件として前記通常加速よりも緩やかに加速する低加速を決定する決定手段とを備え、前記搬送手段は、前記決定手段によって決定された前記加速条件に基づいて、前記印字媒体を前記第2の搬送方向に搬送する前記搬送速度を前記基準搬送速度まで加速させることを特徴とする。
また、インクリボンを使用して所定の印字媒体に所定の印字データを印字する印字装置であって、前記インクリボンを使用して前記印字媒体に前記印字データを印字する印字手段と、
前記印字媒体を第1の搬送方向、および前記第1の搬送方向とは逆の第2の搬送方向に搬送可能な搬送手段と、前記印字媒体に前記印字データが印字される表面の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記印字媒体の表面の画像に対応する画像データに基づいて、前記印字データとして認識できない汚れが前記印字媒体に付着しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記搬送手段によって前記印字媒体が前記第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件として前記判定結果が汚れが付着していない場合に前記印字媒体が前記第1の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が前記基準搬送速度までの加速と同一の通常加速とし、前記判定結果として汚れが付着している場合に前記通常加速よりも緩やかに加速する低加速を決定する決定手段とを備え、前記搬送手段は、前記決定手段によって決定された前記加速条件に基づいて、前記印字媒体を前記第2の搬送方向に搬送する前記搬送速度を前記基準搬送速度まで加速させることを特徴とする
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるラベルプリンタの第1の実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、第1の実施の形態は、各部を制御する制御部10と、用紙1に印字を行うサーマルヘッド5と、制御部10の制御により駆動されるステッピングモータ7と、タイミングベルト(以下では、適宜単にベルトと記載する)8を介して伝達されるステッピングモータ7の回転駆動力によって回転し、後述する供給軸2にセットされた用紙1を搬送するとともに、用紙1をサーマルヘッド5に押圧するプラテンローラ6と、用紙1を回転自在に支持する供給軸2と、用紙1をサーマルヘッド5に案内する案内ローラ3と、インクリボン17を供給するリボン供給部11と、リボン供給部11より供給されたインクリボン17をサーマルヘッド5と用紙1の間に案内する案内ローラ13と、インクリボン17を巻き取るリボン巻き取り部12と、サーマルヘッド5と用紙1の間を通過したインクリボン17をリボン巻き取り部12に案内する案内ローラ14と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙1からの反射光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙1の裏面の側に発光部と受光部を配し、用紙1の裏面に印刷等によって形成された識別マーク(黒の矩形のマーク)を、受光部の受光量に基づいて検出するピッチセンサ9と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙1の裏面の側に発光部を、用紙1の表面の側に受光部を配し、用紙1の終了を受光部の受光量に基づいて検出する用紙エンドセンサ15と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、インクリボン17の裏面の側に発光部を、インクリボン17の表面の側に受光部を配し、インクリボン17の終了を、受光部の受光量に基づいて検出するリボンエンドセンサ16と、用紙1を切断するカッタ18とを備えている。
【0008】
図2は、図1の第1の実施の形態の電気的な構成例を示すブロック図である。同図に示すように、制御部10は、所定の制御プログラムやフォントデータを記憶するROM(read only memory)22と、ROM22に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)21と、CPU21が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM(random access memory)23と、電源がオフされても保持しておきたい各種データを記憶するEEPROM(electrically erasable and programmable read only memory)33と、ステッピングモータ7にパルス信号を供給し、ステッピングモータ7を回転させるモータ制御部24と、CPU21から供給される印字すべき文字、図形、及びバーコード等の印字データに対応する制御信号を生成し、サーマルヘッド5に供給し、印字動作を行わせるヘッド制御部25と、CPU21の制御下、ピッチセンサ9の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換してピッチ検出データとしてCPU21に供給するセンサ制御部26と、CPU21の制御下、用紙エンドセンサ15の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換してエンド検出データとしてCPU21に供給する用紙エンド検出部31と、CPU21の制御下、リボンエンドセンサ16の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換してリボンエンド検出データとしてCPU21に供給するリボンエンド検出部32と、カッタ18を制御し、所定のタイミングで用紙1を切断させるカッタ制御部34と、外部インタフェース27と、インタフェース30とを備えている。また、制御部10には、各種データやコマンドを入力するための入力部28と、入力部28から入力された入力データや、各種情報を表示するための表示部29とがインタフェース30を介して接続されている。入力部28より入力された入力データは、インタフェース30を介してCPU21に供給され、表示部29に表示される各種情報に対応する表示データは、インタフェース30を介してCPU21より供給されるようになっている。また、外部インタフェース27を介して、外部に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)200等の各種機器との間で各種データやコマンドの送受信を行うことができるようになっている。
【0009】
図3は、用紙1が台紙19とラベル20とによって構成されている場合のラベルプリンタの一連の動作を示している。以下では、各ラベル20を区別する場合、ラベル20−N(Nは任意の自然数)と記載することにする。まず、CPU21は、PC200より供給された印字データを外部インタフェース27を介して受信し、RAM23に記憶させる。その後、印字データに対応するビットマップイメージデータをRAM23の描画エリアに展開する。
【0010】
次に、CPU21は、モータ制御部24に対して台紙19およびラベル20を第1の搬送方向、すなわち印字時の搬送方向(図1の左方向)に所定の搬送速度で搬送するよう指令する。この指令を受けたモータ制御部24は、ステッピングモータ7に対してパルス信号を供給し、ステッピングモータ7を回転させ、台紙19およびラベル20を所定の搬送速度で搬送させる。
【0011】
このとき、CPU21の制御下、センサ制御部26はピッチセンサ9の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換してピッチ検出データとしてCPU21に供給する。CPU21は、ピッチ検出データに基づいて、所定の演算を行うことにより、ラベル20−1の位置を検出する。
【0012】
次に、CPU21は、図3(a)に示すようにラベル20−1がサーマルヘッド5の直下に搬送されてきたとき、ヘッド制御部25に対してRAM23の描画エリアに展開されたビットマップイメージデータをラベル20−1に印字するよう指令する。この指令を受けたヘッド制御部25は、RAM23の描画エリアに展開されたビットマップイメージデータに従ってサーマルヘッド5を制御し、印字データを印字させる(図3(b))。
【0013】
これにより、サーマルヘッド5によってラベル20−1に所定の印字データが印字される。次に、CPU21の制御下、モータ制御部24は、所定の印字データが印字されたラベル20−1と次のラベル20−2の間のギャップの部分がカッタ18の直下(カット位置)に来るように、用紙1を搬送方向に搬送させる(図3(c))。
【0014】
次に、CPU21は、カッタ制御部34に対して用紙1を切断するよう指令する。この指令を受けたカッタ制御部34は、カッタ18を駆動し、用紙1をラベル20−1とラベル20−2の間のギャップの部分で切断する。
【0015】
次に、CPU21は、次のラベル20−2に印字データを印字するために、ラベル20−2の印字開始部分(図3のラベル20−2の左端部)がサーマルヘッド5の直下に位置するように、用紙1を第1の搬送方向とは逆の第2の搬送方向に所定の搬送速度で搬送する(バックフィード動作を行う)ようモータ制御部24に指令する。この指令を受けたモータ制御部24は、ステッピングモータ7を制御し、ラベル20−2の印字開始部分がサーマルヘッド5の直下に来るように、用紙1を搬送方向とは逆の方向に所定の搬送速度で搬送させる(図3(d))。
【0016】
その後、CPU21の制御により、ラベル20−1の場合と同様に、ラベル20−2に対して印字データが印字され、カット位置まで用紙1が搬送されて、切断される。以下同様に、各ラベル20に対して印字および切断処理が実行される。
【0017】
ラベル20−1を切断後、バックフィード動作を行って用紙1を逆方向に戻す(図3(c)から図3(d))、インクリボン17とラベル20−2が擦れ合うため、インクリボン17のインクがラベル20−2の表面に付着する場合がある。オペレータは、ラベル20およびインクリボン17の材質または組み合わせによってインクリボン17のインクがラベル20に付着することを目視により確認した場合には、用紙1を逆方向に搬送するバックフィード動作時における搬送速度のトップスピードまでの加速を、順フィード動作時における搬送速度のトップスピードまでの加速よりも緩やかにするように指定する。
【0018】
バックフィード動作時の搬送速度の加速の仕方は、オペレータが入力部28を操作して指定することができるようになっている。搬送速度の加速の仕方は、通常の搬送速度の加速の仕方である「通常モード」と、通常の搬送速度の加速より緩やかに加速させる「低加速モード」の2種類のモードとして指定することができるようになっている。「通常モード」での加速の仕方は、図4に示すように、搬送速度をトップスピードまで急激に加速させるというものである。一方、「低加速モード」での加速の仕方は、図5に示すように、搬送速度をトップスピードまで緩やかに加速させるというものである。
【0019】
或いは、搬送速度の加速の仕方として二段階以上の複数段階の「低加速モード」が指定できるようにしてもよい。この例では、「通常モード」と一段階の「低加速モード」が指定可能であるとする。
【0020】
まず、オペレータは、入力部28を操作して、バックフィード動作時の搬送速度モード設定画面を表示部29に表示させる。この搬送速度モード設定画面には、選択項目として、搬送速度を急激に加速させる通常のバックフィード動作を行う「通常モード」と、搬送速度を「通常モード」より緩やかに加速させるバックフィード動作を行う「低加速モード」が表示される。
【0021】
オペレータは、ラベル20とインクリボンの材質または組み合わせにより、ラベル20の表面にインクが付着すると予測できる場合、或いは、目視によりインクが付着していることを確認した場合、搬送速度モード設定画面において、バックフィード動作時の搬送速度の加速を、印字動作時の搬送速度の加速より緩やかにするために、「低加速モード」を選択する。選択された搬送速度モードを示すモード情報は、EEPROM33に記憶される。EEPROM33には、デフォルト値として「通常モード」に対応するモード情報が記憶されている。
【0022】
モータ制御部24は、EEPROM33に記憶されている搬送速度モードに従って搬送速度を制御する。即ち、「通常モード」が設定されている場合には、「通常モード」に対応して、用紙1の搬送速度がトップスピードまで急激に加速されるようにステッピングモータ7を制御する。また、「低加速モード」が設定されている場合には、「低加速モード」に対応して、用紙1の搬送速度がトップスピードまで「通常モード」より緩やかに加速されるようにステッピングモータ7を制御する。
【0023】
この場合、オペレータにより、「低加速モード」が設定され、EEPROM33には「低加速モード」に対応するモード情報が記憶されているので、モータ制御部24は、用紙1の搬送速度がトップスピードまで「通常モード」より緩やかに加速されるようにステッピングモータ7を制御する。これにより、バックフィード動作時に、インクリボン17とラベル20とが擦れ合うときの相対速度が急激に変化することがないようにすることができ、インクリボン17のインクがラベル20に付着することを抑制することができる。
【0024】
次に、本発明を応用したラベルプリンタの第2の実施の形態の構成および動作について説明する。図6は本発明を応用したラベルプリンタの第2の実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、第2の実施の形態においては、図1に示した第1の実施の形態において、ラベル20に印字されたバーコードを読み取るバーコードリーダ41を新たに設けるようにしている。また、制御部10の代わりに制御部40が設けられている。その他の構成は図1に示した第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0025】
図7は、図6の制御部40の構成例を示すブロック図である。制御部40には、図2に示した制御部10において、ラベル20に印字されたバーコードを読み取るバーコードリーダ41を制御するバーコードリーダ制御部42を新たに設けるようにしている。バーコードリーダ制御部42は、CPU21の制御下、バーコードリーダ41を制御してラベル20に印字されたバーコードによって記録されたデータを読み取り、読み取ったデータをCPU21に供給するようになっている。
【0026】
また、バーコードリーダ制御部42は、ラベル20に印字されたバーコードの読み取り時に読み取りエラーが発生し、正常に読み取ることができなかった場合、読み取りエラーが発生したことをCPU21に通知するようになっている。
【0027】
CPU21は、バーコードリーダ制御部42からラベル20に印字されているバーコードの読み取り時に、正常に読み取れずに読み取りエラーが発生したことが通知されたとき、ラベル20のバーコードが印字されている部分にインクリボン17のインクが付着したことにより読み取りエラーが発生したとみなし、バックフィード動作時の搬送速度モードを「低加速モード」に設定する。
【0028】
設定された搬送速度モードは、EEPROM33に記憶される。上述したように、モータ制御部24は、EEPROM33に記憶されている搬送速度モードに従って搬送速度を制御する。
【0029】
いま、CPU21により、「低加速モード」が設定され、EEPROM33には「低加速モード」に対応するモード情報が記憶されているので、モータ制御部24は、用紙1の搬送速度がトップスピードまで「通常モード」より緩やかに加速されるようにステッピングモータ7を制御する。これにより、バーコードの読み取りエラーが発生したとき、ラベル20にインクリボン17のインクが付着したとみなして、バックフィード動作時に、インクリボン17とラベル20とが擦れ合うときの相対速度が急激に変化することがないようにすることができ、インクリボン17のインクがラベル20に付着することを抑制することができる。
【0030】
次に、本発明を応用したラベルプリンタの第3の実施の形態の構成および動作について説明する。図8は本発明を応用したラベルプリンタの第3の実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、第3の実施の形態においては、図1に示した第1の実施の形態において、ラベル20の表面の静止画像を撮影するカメラ51を新たに設け、制御部10の代わりに制御部50を設けるようにしている。その他の構成は図1に示した第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0031】
図9は、図8の制御部50の構成例を示すブロック図である。制御部50には、図2に示した制御部10において、カメラ51を制御するカメラ制御部52を新たに設けるようにしている。カメラ制御部52は、CPU21の制御下、カメラ51を制御してラベル20の表面の静止画像を撮影し、撮影した静止画像に対応する画像データをCPU21に供給するようになっている。
【0032】
CPU21は、カメラ制御部52より供給されたラベル20の静止画像に対応する画像データを一旦RAM23に記憶させ、RAM23に記憶された画像データに対して、ROM22に格納されている所定の画像処理プログラムに従って画像処理を施し、文字またはバーコード等の印字データとして認識できない汚れを検出する。画像処理の方法については特に限定する必要はなく、印字処理を妨げない処理速度で汚れを検出できればよい。
【0033】
CPU21は、画像処理によってラベル20に汚れが付着していることを検出した場合、バックフィード動作時の搬送速度モードを、搬送速度がトップスピードまで「通常モード」より緩やかに加速される「低加速モード」に設定する。
【0034】
設定された搬送速度モードは、EEPROM33に記憶される。上述したように、モータ制御部24は、EEPROM33に記憶されている搬送速度モードに従って搬送速度を制御する。
【0035】
いま、CPU21により、「低加速モード」が設定され、EEPROM33には「低加速モード」に対応するモード情報が記憶されているので、モータ制御部24は、用紙1の搬送速度がトップスピードまで「通常モード」より緩やかに加速されるようにステッピングモータ7を制御する。これにより、カメラ51によって撮影されたラベル20の表面の静止画像に対応する画像データから汚れが検出されたとき、ラベル20にインクリボン17のインクが付着したとみなして、バックフィード動作時に、インクリボン17とラベル20とが擦れ合うときの相対速度が急激に変化することがないようにすることができ、インクリボン17のインクがラベル20に付着することを抑制することができる。
【0036】
なお、上記第2の実施の形態においては、ラベル20にバーコードを印字する場合について説明したが、二次元コード等の他の識別コードをラベル20に印字する場合にも本発明を適用することができる。
【0037】
また、上記各実施の形態においては、バックフィード動作時において用紙1の搬送速度をトップスピードまで加速する仕方を変えるようにしたが、それに加えて、トップスピードも可変とし、「低加速モード」でのトップスピードを「通常モード」でのトップスピードよりも遅くすることもできる。これにより、インクリボン17のインクがラベル20に付着することをさらに抑制することができる。
【0038】
また、上記各実施の形態においては、本発明をカッタ18を備えるラベルプリンタに応用する場合について説明したが、ラベル20を台紙19から剥離する剥離機構を備えるラベルプリンタにも応用することができる。
【0039】
また、上記各実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の印字装置によれば、設定手段が、搬送手段によって印字媒体が第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件を設定し、搬送手段は、加速条件に基づいて、印字媒体を第2の搬送方向に搬送する搬送速度を基準搬送速度まで加速させるようにしたので、印字媒体にインクリボンのインクが付着することを抑制することができる。
また、読み取り手段が、印字媒体に印字された識別コードを読み取り、判定手段が、読み取り手段によって識別コードが正常に読み取られたか否かを判定し、判定結果に応じて、決定手段が、搬送手段によって印字媒体が第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件を決定し、搬送手段は、決定手段によって決定された加速条件に基づいて、印字媒体を第2の搬送方向に搬送する搬送速度を基準搬送速度まで加速させるようにしたので、印字媒体にインクリボンの汚れが付着したか否かの判定を自動で行うことができ、その判定結果に応じて加速条件が決定されるようにすることができる。
また、撮像手段が、印字媒体に印字データが印字される表面の画像を撮像し、判定手段が、撮像手段によって撮像された印字媒体の表面の画像に対応する画像データに基づいて、印字媒体に汚れが付着しているか否かを判定し、判定結果に応じて、決定手段が、搬送手段によって印字媒体が第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件を決定し、搬送手段は、決定手段によって決定された加速条件に基づいて、印字媒体を第2の搬送方向に搬送する搬送速度を基準搬送速度まで加速させるようにしたので、印字媒体にインクリボンの汚れが付着したか否かの判定を自動で行うことができ、その判定結果に応じて加速条件が決定されるようにすることができる。
また、加速条件を、印字媒体が第1の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が基準搬送速度まで加速されるときよりも、第2の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が基準搬送速度まで加速されるときの方が、緩やかに加速されることとすれば、印字媒体とインクリボンが擦れるときの相対速度が緩やかに変化するので、印字媒体へのインクリボンのインクの付着を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字装置を応用したラベルプリンタの第1の実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図3】ラベルプリンタの一連の動作を示す図である。
【図4】「通常モード」での搬送速度の変化を示すグラフである。
【図5】「低加速モード」での搬送速度の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の印字装置を応用したラベルプリンタの第2の実施の形態の構成例を示す図である。
【図7】図4の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の印字装置を応用したラベルプリンタのさらに他の実施の形態の構成例を示す図である。
【図9】図6の制御部の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 用紙
2 供給軸
3 案内ローラ
5 サーマルヘッド
6 プラテンローラ
7 ステッピングモータ
8 タイミングベルト(ベルト)
9 ピッチセンサ
10 制御部
11 リボン供給部
12 リボン巻き取り部
13,14 案内ローラ
15 用紙エンドセンサ
16 リボンエンドセンサ
17 インクリボン
18 カッタ
19 台紙
20 ラベル
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 モータ制御部
25 ヘッド制御部
26 センサ制御部
27 外部インタフェース
28 入力部
29 表示部
30 インタフェース
31 用紙エンド検出部
32 リボンエンド検出部
33 EEPROM
41 バーコードリーダ
42 バーコードリーダ制御部
51 カメラ
52 カメラ制御部
200 PC

Claims (2)

  1. インクリボンを使用して所定の印字媒体に所定の印字データを印字する印字装置であって、
    前記インクリボンを使用して前記印字媒体に所定の識別コードを含む前記印字データを印字する印字手段と、
    前記印字媒体を第1の搬送方向、および前記第1の搬送方向とは逆の第2の搬送方向に搬送可能な搬送手段と、
    前記印字媒体に印字された前記識別コードを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段によって前記識別コードが正常に読み取られたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による前記識別コードが正常に読み取られたとの判定結果に応じて、前記搬送手段によって前記印字媒体が前記第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件として前記印字媒体が前記第1の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が前記基準搬送速度までの加速と同一の通常加速とし、前記判定手段による前記識別コードが正常に読み取られなかったとの判定結果に応じて前記加速条件として前記通常加速よりも緩やかに加速する低加速を決定する決定手段と
    を備え、
    前記搬送手段は、前記決定手段によって決定された前記加速条件に基づいて、前記印字媒体を前記第2の搬送方向に搬送する前記搬送速度を前記基準搬送速度まで加速させる
    ことを特徴とする印字装置。
  2. インクリボンを使用して所定の印字媒体に所定の印字データを印字する印字装置であって、
    前記インクリボンを使用して前記印字媒体に前記印字データを印字する印字手段と、
    前記印字媒体を第1の搬送方向、および前記第1の搬送方向とは逆の第2の搬送方向に搬送可能な搬送手段と、
    前記印字媒体に前記印字データが印字される表面の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記印字媒体の表面の画像に対応する画像データに基づいて、前記印字データとして認識できない汚れが前記印字媒体に付着しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記搬送手段によって前記印字媒体が前記第2の搬送方向に搬送される搬送速度が所定の基準搬送速度に達するまでの加速条件として前記判定結果が汚れが付着していない場合に前記印字媒体が前記第1の搬送方向に搬送されるときの搬送速度が前記基準搬送速度までの加速と同一の通常加速とし、前記判定結果として汚れが付着している場合に前記通常加速よりも緩やかに加速する低加速を決定する決定手段と
    を備え、
    前記搬送手段は、前記決定手段によって決定された前記加速条件に基づいて、前記印字媒体を前記第2の搬送方向に搬送する前記搬送速度を前記基準搬送速度まで加速させることを特徴とする印字装置。
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