JP4400387B2 - 搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置 - Google Patents
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しかし、現実には、給送案内部材や搬送案内部材は、被記録材の幅方向に長尺な部材であり、製造誤差の範囲内で僅かながら反りや湾曲変形、歪み等が生じて形成されている。そのため、給送案内面或いは搬送案内面に反りや湾曲変形が生じてしまうことになる。それによって、被記録材の給送経路或いは搬送経路において、被記録材のスキュー(給送方向或いは搬送方向に対する傾き)や被記録材の撓み、浮き上がり等が生じて、給送精度の低下(紙詰まりや被記録材の折れ曲がり等)や搬送精度の低下による記録精度の低下(搬送方向に対する記録紙の先端位置ずれや傾きによる記録位置ずれ、被記録材の浮き上がりによるPG精度の低下や被記録材の記録ヘッドへの接触による被記録材の汚れ等)が生じてしまう虞があった。
そこで、搬送駆動ローラの外周面と給送案内面との間隔が略均等になる如く、支持位置調節手段による中支え手段の変位に連動して給送案内面が変位するように給送案内部材を配設する。
このように、反りや湾曲変形による誤差が最も大きくなる搬送駆動ローラの回転軸方向の中央近傍部分において、給送案内部材の給送案内面を撓み変形させるので、給送案内面の湾曲変形を最も効果的に矯正することができる。
本発明の第4の態様に記載の搬送装置によれば、前述した第1の態様〜第3の態様のいずれかに記載の発明による作用効果に加えて、搬送案内部材の反りや湾曲変形、歪み等による搬送精度の低下を低減させることができるという作用効果が得られる。
このように、反りや湾曲変形による誤差が最も大きくなる搬送駆動ローラの回転軸方向の中央近傍部分において、搬送案内部材の搬送案内面を撓み変形させるので、搬送案内面の湾曲変形を最も効果的に矯正することができる。
このように、反りや湾曲変形による誤差が最も大きくなる搬送駆動ローラの回転軸方向の中央近傍部分において、搬送案内部材の搬送案内面を撓み変形させるので、搬送案内面の湾曲変形を最も効果的に矯正することができる。
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図6は、搬送駆動ローラ41の中央支持部413近傍を拡大した要部斜視図である。図7は、搬送駆動ローラ41の中央支持部413近傍を前面から見た要部正面図である。図8は、搬送駆動ローラ41の中央支持部413近傍を裏面から見た要部正面図である。
本発明に係る「搬送装置」は、搬送駆動ローラ41と、搬送駆動ローラ41の外周面に記録紙Pを押圧する「被搬送体押圧手段」としての搬送従動ローラホルダ43(図6〜図8においては図示省略)と、搬送従動ローラホルダ43による記録紙Pの押圧力に対向する如く搬送駆動ローラ41の中央支持部413を記録紙Pの搬送経路外で摺接支持する「中支え手段」とで構成されている。「中支え手段」は、搬送駆動ローラ41の中央支持部413を記録紙Pの搬送経路外で摺接支持する中支え部材15と、中支え部材15による中央支持部413の摺接支持位置を搬送駆動ローラ41の回転軸と略直交する方向へ変位調節(上下動調節)可能に配設された「支持位置調節手段」としての調整部材16とを有している。
図9は、搬送駆動ローラ41の支持状態を模式的に示した正面図である。
本発明に係る搬送駆動ローラ41は、「両端支持部」としての左端支持部411及び右端支持部412にて支持された状態で、各搬送従動ローラホルダ43に回転可能に支持された各搬送従動ローラ42の押圧力により撓ませることが可能な可撓性を有している。ここで、搬送駆動ローラ41の軸長をL、搬送駆動ローラ41の軸径をD、各搬送従動ローラ42により搬送駆動ローラ41の外周面に作用する押圧荷重をF、搬送駆動ローラ41の重量をW、搬送駆動ローラ41のヤング率をEとする。そして、搬送駆動ローラ41の湾曲変形量をδ、押圧荷重F及び重量Wによる搬送駆動ローラ41の最大撓み量をδmaxとすると、搬送駆動ローラ41の軸長L及び軸径Dは、δ<δmax(L,D,F,W,E)なる関係式を満たす設定となっている。
「給送案内部材」としての紙案内前部材44は、搬送駆動ローラ41の回転軸と略平行に形成され、自動給紙装置20から給紙される記録紙Pを搬送駆動ローラ41の外周面の適正な位置に適正な姿勢で当接させる如く案内する給送案内面444を有している。給送案内面444には、図示の如く多数のリブが形成されている。紙案内前部材44は、搬送駆動ローラ41の回転軸方向の一端側に形成された腕部441が搬送駆動ローラ41の左端支持部411近傍(高摩擦抵抗被膜41aの外側)に掛着して支持されている。
紙案内前部材44は、中央近傍に形成されている凸部443が中支え部材15の対応する位置に形成されている2つの凸部152の間に嵌合した状態で中支え部材15と連結されて支持される。一方、紙案内後部材45は、中央近傍に形成されている凸部453が中支え部材15の対応する位置に形成されている凹部153に嵌合した状態で中支え部材15と連結されて支持される。紙案内前部材44は、調整部材16を符号Aで示した方向へ回動させることによる中支え部材15の上下方向(符号Bで示した方向)の変位に連動して、搬送駆動ローラ41の外周面と給送案内面444との間隔が略均等になる如く、給送案内面444の中央近傍が上下方向(符号Bで示した方向)に撓み変形する。同様に、紙案内後部材45も調整部材16による中支え部材15の変位に連動して、搬送駆動ローラ41の外周面とプラテン46との間隔が略均等になる如く、プラテン46の中央近傍が上下方向(符号Bで示した方向)に撓み変形する。
同様に、紙案内後部材45のプラテン46に反りや湾曲変形が生じてしまっていても、搬送駆動ローラ41の外周面とプラテン46との間隔が略均等に維持されてプラテン46の反りや湾曲変形を矯正することができる。それによって、記録紙Pの幅方向の全幅に亘って、搬送駆動ローラ41の外周面に対するプラテン46に摺接して搬送される記録紙Pの姿勢及び記録紙Pの摺接角度等を略均一にすることができるので、プラテン46の反りや湾曲変形に起因する記録紙Pのスキューや記録紙Pの撓み、浮き上がり等を防止することができる。
Claims (9)
- 両端支持部及び中央支持部において回転可能に支持され、駆動力源による回転駆動力が伝達されて回転する搬送駆動ローラと、該搬送駆動ローラの前記中央支持部を被搬送体の搬送経路外で摺接支持する中支え手段とを備え、前記駆動力源の回転駆動力で前記搬送駆動ローラを回転させることによって、前記搬送駆動ローラの外周面に当接している被搬送体が所定の搬送方向へ搬送される搬送装置であって、
前記中支え手段による前記中央支持部の摺接支持位置を前記搬送駆動ローラの回転軸と略直交する方向へ変位調節可能な支持位置調節手段と、
被搬送体の給送手段から給送される被搬送体を前記搬送駆動ローラの外周面へ案内する給送案内面を有する給送案内部材とを備え、
前記支持位置調節手段による前記中支え手段の変位に連動して前記給送案内面が変位する、ことを特徴とした搬送装置。 - 両端支持部及び中央支持部において回転可能に支持され、駆動力源による回転駆動力が伝達されて回転する搬送駆動ローラと、該搬送駆動ローラの前記中央支持部を被搬送体の搬送経路外で摺接支持する中支え手段とを備え、前記駆動力源の回転駆動力で前記搬送駆動ローラを回転させることによって、前記搬送駆動ローラの外周面に当接している被搬送体が所定の搬送方向へ搬送される搬送装置であって、
前記中支え手段による前記中央支持部の摺接支持位置を前記搬送駆動ローラの回転軸と略直交する方向へ変位調節可能な支持位置調節手段と、
被搬送体の給送手段から給送される被搬送体を前記搬送駆動ローラの外周面の適正な位置に適正な姿勢で当接させる如く案内する前記搬送駆動ローラの回転軸と略平行な給送案内面を有する給送案内部材とを備え、
前記搬送駆動ローラの外周面と前記給送案内面との間隔が略均等になる如く、前記支持位置調節手段による前記中支え手段の変位に連動して前記給送案内面が少なくとも一部変位する、ことを特徴とした搬送装置。 - 請求項1又は2において、前記給送案内部材は、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における両端近傍に前記搬送駆動ローラが挿通された状態で支持され、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における中央近傍が前記中支え手段に連結支持されている、ことを特徴とした搬送装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、前記搬送駆動ローラの回転によって搬送される被搬送体を所定の搬送経路へ案内する前記搬送駆動ローラの回転軸と略平行な搬送案内面を有する搬送案内部材を備え、
前記搬送駆動ローラの外周面と前記搬送案内面との間隔が略均等になる如く、前記支持位置調節手段による前記中支え手段の変位に連動して前記搬送案内面が撓み変形する、ことを特徴とした搬送装置。 - 請求項4において、前記搬送案内部材は、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における両端近傍に前記搬送駆動ローラが挿通された状態で支持され、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における中央近傍が前記中支え手段に連結支持されている、ことを特徴とした搬送装置。
- 両端支持部及び中央支持部において回転可能に支持され、駆動力源による回転駆動力が伝達されて回転する搬送駆動ローラと、該搬送駆動ローラの前記中央支持部を被搬送体の搬送経路外で摺接支持する中支え手段とを備え、前記駆動力源の回転駆動力で前記搬送駆動ローラを回転させることによって、前記搬送駆動ローラの外周面に当接している被搬送体が所定の搬送方向へ搬送される搬送装置であって、
前記中支え手段による前記中央支持部の摺接支持位置を前記搬送駆動ローラの回転軸と略直交する方向へ変位調節可能な支持位置調節手段と、
前記搬送駆動ローラの回転によって搬送される被搬送体を所定の搬送経路へ案内する前記搬送駆動ローラの回転軸と略平行な搬送案内面を有する搬送案内部材とを備え、
前記搬送駆動ローラの外周面と前記搬送案内面との間隔が略均等になる如く、前記支持位置調節手段による前記中支え手段の変位に連動して前記搬送案内面が少なくとも一部変位する、ことを特徴とした搬送装置。 - 請求項5又は6において、前記搬送案内部材は、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における両端近傍に前記搬送駆動ローラが挿通された状態で支持され、前記搬送駆動ローラの回転軸方向における中央近傍が前記中支え手段に連結支持されている、ことを特徴とした搬送装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、前記搬送駆動ローラの外周面に被搬送体を押圧する被搬送体押圧手段を備え、
前記中支え手段は、前記被搬送体押圧手段による被搬送体の押圧力に対向する如く前記搬送駆動ローラの前記中央支持部を摺接支持する構成を有し、
前記搬送駆動ローラは、前記両端支持部にて回転可能に支持された状態で前記被搬送体押圧手段の押圧力により撓ませることが可能な可撓性を有し、
前記中支え手段は、前記搬送駆動ローラの軸心に対する湾曲変形により生じる前記搬送駆動ローラが回転した際の回転軸と直交する方向の外周面の変動を規制すべく、前記搬送駆動ローラの摺接支持面が前記搬送駆動ローラの外周面の変動規制面となる位置に配置される、ことを特徴とした搬送装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の搬送装置を備え、前記搬送装置で被記録材を所定の搬送方向へ所定の搬送量で搬送する構成を有する記録装置。
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JP2004270473A JP4400387B2 (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置 |
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JP2004270473A JP4400387B2 (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置 |
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