JP4399210B2 - 内燃機関の合成樹脂製マニホルド - Google Patents

内燃機関の合成樹脂製マニホルド Download PDF

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Description

この発明は、例えば内燃機関の吸気マニホルドとして用いられる合成樹脂製マニホルドに関し、特に、ブランチ部の形状の自由度を高めた合成樹脂製マニホルドに関する。
よく知られているように、内燃機関の吸気マニホルドは、軽量化や低コスト化のために、従前の金属製のものに代えて合成樹脂製のものが採用される傾向にある。この合成樹脂製マニホルドの一例として、特許文献1や特許文献2に記載されているように、複数のブランチ部を有するマニホルドを、半割状に2つの部材に分割して、それぞれ射出成形等により金型成形し、かつ振動溶着(摩擦溶着とも呼ばれる)によって互いに接合するようにした構成のものが知られている。
特に、特許文献2には、先端の取付用フランジとコレクタ部との間の4本のブランチ部をそれぞれ異なる形状とし、ブランチ部の長さの中間部付近で、4本のブランチ部が僅かずつ段差を有する構成が開示されている。つまり、ある断面で見たときに、4本のブランチ部の高さ位置が異なるものとなっている。
実開平6−73368号公報 特開2001−342916号公報
振動溶着は、周知のように、2つの部材を治具により保持するとともに互いに圧接させ、かつ所定の振動方向に往復振動させて、それぞれの接合面の熱溶着により接合するので、2つの部材の接合面は、必ず所定の振動方向に沿った平面ないし曲面とする必要があり、かつ往復振動の障害となる段差が接合面にあってはならない。
従って、振動溶着による吸気マニホルドは、特許文献1に見られるように、非常に単純な形状とするのが一般的であった。この特許文献1の吸気マニホルドは、4本のブランチ部が同一の湾曲形状でもって平行に並んで形成され、各ブランチ部の中心線に沿った円筒面状の一つの面をなす分割面に沿って、2つの部材に分割されている。従って、例えば、コレクタ部が気筒列の前後の一方に片寄って配置されるような場合には、そのままでは適用することが困難であった。
これに対し、特許文献2の吸気マニホルドは、上記のように4本のブランチ部の高さを異ならせた構成となっているが、このものでは、隣接する2本のブランチ部の間の接合面を、互いに共通な一つの面とすることで、接合面における段差の発生を回避している。つまり、図10に示すように、例えば♯1気筒〜♯4気筒の4本のブランチ部101〜104が並んでいるが、例えば♯1気筒ブランチ部101と♯2気筒ブランチ部102の互いに内側の接合面は、一つの共通な面(便宜上、第1分割面105と呼ぶ)に沿っており、♯2気筒ブランチ部102と♯3気筒ブランチ部103の互いに内側の接合面は、やはり一つの共通な面(同じく第2分割面106と呼ぶ)に沿っており、さらに、♯3気筒ブランチ部103と♯4気筒ブランチ部104の互いに内側の接合面は、やはり一つの共通な面(同じく第3分割面107と呼ぶ)に沿っている。そして、第1分割面105と第2分割面106と第3分割面107は、いずれも所定の振動方向に沿った互いに平行な面をなすとともに、互いに高さが異なっている。
この結果、一つのブランチ部の両側、例えば♯2気筒ブランチ部102の両側の接合面つまり第1分割面105と第2分割面106は互いに高さが異なり、必然的に、♯2気筒ブランチ部102の中心線の高さ位置から上下にずれた位置に設けられることになる。
このような従来の構成では、各ブランチ部の段差が大きい場合には、各ブランチ部の両側の接合面がブランチ部の中心線から上下に大きくずれたものとなり、2つの部材の接合強度や耐圧性などの点で好ましくない。換言すれば、各ブランチ部の段差が小さいマニホルドにしか適用できず、やはり、ブランチ部の形状の自由度が低い。
この発明に係る内燃機関の合成樹脂製マニホルドは、コレクタ部に複数本のブランチ部が並んで設けられたマニホルドを、半割状に2つの部材に分割して構成するとともに、これらの2つの部材を、コレクタ部の長手方向にほぼ沿った所定の振動方向でもって互いに振動溶着して一体化するようにした合成樹脂製マニホルドであって、少なくとも2本の隣接するブランチ部が互いに段差を有するマニホルド形状に構成されている。
そして、請求項1に記載のように、互いに振動溶着される帯状の接合面が、これらの段差を有する2本のブランチ部の両側に沿って設けられているとともに、2本のブランチ部の互いに内側となる2本の帯状の接合面は、互いに段差を有するとともに、コレクタ部側の端部において、上記振動方向に振幅以上の間隔を有して離れており、かつこの2本の接合面の端部が、ランチ部間接合面を介して略U字形に連続しており、このブランチ部間接合面は、上記振動方向と平行な1つの面(平面もしくは曲面)からなる
より具体的な請求項2の発明では、上記ブランチ部間接合面から2本の接合面が互いに異なる傾斜角で延びている。
すなわち、上記のブランチ部間接合面は、振動方向に沿った面つまり振動方向と平行な面であるので、振動溶着の際に2つの部材の相対移動を損なうことはない。そして、ここから2本の帯状の接合面(それぞれ隣接する異なるブランチ部の側縁に沿ったものである)が延びているが、これらの2本の帯状接合面は、互いに高さが異なり段差を有するものの、振動溶着時の振幅以上の間隔でもって互いに離れている。従って、2つの部材の相対移動を損なうことはなく、振動溶着が可能である。
これにより、各ブランチ部の両側の接合面を、隣接するブランチ部の両側の接合面の高さ位置に制約されずに設定することが可能であり、各ブランチ部の段差の大きさが制約されることがない。
望ましくは、各ブランチ部の両側の接合面は、それぞれ、各ブランチ部の吸気通路のほぼ中心を通る高さ位置に設けられている。
また請求項4の発明では、上記接合面の両側に沿って、一方の部材にバリ溜め用リブが形成されているとともに、段差を有する隣接した2本のブランチ部の間で、それぞれのバリ溜め用リブが隔壁状に連続している。このように隔壁状に連続させることで、2本の帯状接合面の段差が大きくかつ振動方向の間隔が比較的小さい場合でも、バリ溜め用リブを設けることが可能となり、外部へのバリの流出を確実に回避できる。また、隔壁状部分が一種の補強リブとしても機能し、剛性が向上する。
この発明に係る内燃機関の合成樹脂製マニホルドによれば、2つの部材を振動溶着する場合に、各ブランチ部の段差の大きさが制約されることがなく、マニホルドの形状自由度が大幅に向上する。従って、例えば、ブランチ部の段差が大きい場合でも、各ブランチ部の吸気通路のほぼ中心を通る高さ位置に接合面を設定することが可能であり、接合強度や耐圧性の向上が図れる。また、例えば、コレクタ部が気筒列方向の一方にオフセットしているような場合でも、複数本のブランチ部が、コレクタ部とシリンダヘッド取付用フランジとの間で、それぞれ等長をなすように異なる湾曲形状に形成することが可能となる。
以下、この発明を直列3気筒内燃機関の吸気マニホルドとして適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
最終的な組立状態を示す図1および図2のように、この吸気マニホルドは、図示せぬシリンダヘッドに取り付けられるシリンダヘッド取付用フランジ1と、気筒列方向に沿って細長い略円筒状をなすコレクタ部2と、を有し、かつ両者間に、各気筒にそれぞれ対応する3本のブランチ部3,4,5を備えている。3本のブランチ部3,4,5は、内燃機関の気筒列方向に沿って並べられており、図1のように機関正面から見た状態では、基本的に同様の湾曲形状をなしている。つまり、シリンダヘッド取付用フランジ1に対し、コレクタ部2は相対的に上方に位置し、両者を接続するブランチ部3,4,5は、略90°湾曲している。また、図2のように機関側方から見た状態では、コレクタ部2が気筒列方向の前方へ片寄って位置し、このコレクタ部2から各気筒の吸気ポートへ至る各ブランチ部3,4,5が等長となるように、それぞれ異なる湾曲形状をなしている。特に、コレクタ部2の長さ方向の寸法がシリンダヘッドに比べて短いことから、最も離れて位置する♯3気筒については、ブランチ部5がコレクタ部2からシリンダヘッド取付用フランジ1へと斜めに延びるように相対的に緩い湾曲でもって形成されている。これに比較して、♯1気筒については、コレクタ部2とシリンダヘッド取付用フランジ1との間の直線距離が最も短いので、ブランチ部3は、U字形に大きく張り出すように湾曲している。そして、♯2気筒のブランチ部4は、ブランチ部5とブランチ部3の中間的な湾曲形状となっている。
従って、各ブランチ部3,4,5の中間部、例えば図2のA−A線の付近においては、シリンダヘッド取付用フランジ1の取付面を基準として、♯1気筒のブランチ部3が最も遠い位置にあり、♯3気筒のブランチ部5が最も近い位置にあり、♯2気筒のブランチ部4が中間の位置にあって、それぞれの間に段差を有する形となっている。
なお、上記シリンダヘッド取付用フランジ1は、3気筒に亘って一体に連続しているとともに、複数の取付孔6を有している。また、上記コレクタ部2は、♯1気筒側の前端に、吸気入口7を備えるとともに、スロットルボディ(図示せず)を取り付けるための矩形のフランジ部8を備えている。
図1に示すように、この吸気マニホルドは、2つの部材つまり全体として略U字形に湾曲した吸気マニホルドの内側部分を構成するボディ11と、外側部分を構成するカバー12と、から構成されている。これらのボディ11およびカバー12は、いずれも熱可塑性合成樹脂、例えばガラス繊維を配合したナイロン(登録商標)樹脂、によって所定形状に射出成形されており、かつ互いに振動溶着により接合されて一体化されることで、吸気マニホルドを構成するようになっている。これらのボディ11とカバー12とは、基本的に、各ブランチ部3,4,5の湾曲形状に沿った分割面、詳しくは、各ブランチ部3,4,5を連ねるように、ブランチ部3,4,5の列に沿った方向に延びた分割面において、互いに分割されている。なお、振動溶着時の振動方向は、図2の矢印Xの方向、つまりコレクタ部2の長手方向ならびに気筒列方向と同じ方向となる。
図4および図5は、単体状態でのボディ11を示し、図6〜図8は、単体状態でのカバー12を示す。以下、これらを詳細に説明する。なお、以下の説明では、「上」「下」を、便宜上、図4の姿勢を基準として用いることとする。つまり、実際の機関取付状態では、図1のような姿勢となるが、段差の説明の理解を容易にするために、図4の姿勢を基準として説明する。図4の姿勢では、各ブランチ部3,4,5が「上下方向に」段差を有することとなる。
ボディ11は、図4および図5に示すように、シリンダヘッド取付用フランジ1を一体に含んでいるとともに、コレクタ部2の大部分ならびに前端のフランジ部8を一体に含んでいる。つまり、各ブランチ部3,4,5内に構成されるブランチ通路13,14,15の中心線にほぼ沿って2分割されるように、各ブランチ部3,4,5が半割状となっているが、シリンダヘッド取付用フランジ1に近い一方の端部では、分割面がブランチ部3,4,5の中心線に対し45°程度の傾斜面(図4参照)をなし、シリンダヘッド取付用フランジ1の全体がボディ11と一体に成形されている。なお、2分割される各ブランチ部3,4,5のボディ11側の部分を、ボディ側ブランチ半割部3A,4A,5Aと呼ぶ。またコレクタ部2は、その上面が矩形ないしは長円形に開口した構造をなしている。このコレクタ部2のボディ11側の部分を、コレクタボディ部2Aと呼ぶ。図5に示すように、このコレクタボディ部2Aの開口面の側部に、3本のボディ側ブランチ半割部3A,4A,5Aが連続している。つまり、ボディ11を全体的に見ると、コレクタ部2と3本のブランチ部3,4,5とに連続して、上方へ向かって開口する一つの開口部が設けられているような形状をなしている。
カバー12は、基本的には、上記の一つの開口部を上方から覆うような形状をなしている。すなわち、図6〜図8に示すように、コレクタボディ部2Aの上面開口を覆ってコレクタ部2の一部をなすコレクタカバー部2Bと、各ブランチ部3,4,5を半割状としたカバー側ブランチ半割部3B,4B,5Bと、を備えている。各カバー側ブランチ半割部3B,4B,5Bの先端は、上述したボディ11側の傾斜した分割面に対応して、斜めに切り落とされたような形となっている。
上述したボディ11の開口部の周縁には、ほぼ一定の幅で接合フランジ部21が設けられているとともに、この接合フランジ部21の幅のほぼ中央に沿って、帯状の接合面となる溶着部22が突出形成されている。この溶着部22は、コレクタボディ部2Aとボディ側ブランチ半割部3A,4A,5Aとの開口部の全周に亘って1本に連続した突条として形成されており、その頂面が、振動溶着される接合面23となる。
同様に、上記カバー12の外周縁には、ほぼ一定の幅で接合フランジ部25が設けられているとともに、この接合フランジ部25の幅のほぼ中央に沿って、帯状の接合面となる溶着部26が形成されている。この溶着部26は、コレクタカバー部2Bとカバー側ブランチ半割部3B,4B,5Bとの全周に亘って1本に連続した突条として形成されており、その頂面が、振動溶着される接合面27となる。さらに、カバー12側には、溶着時のバリの流出を阻止するために、溶着部26の両側に沿って、バリ溜め用リブ28,29が薄肉のリブとして突出形成されている。
ボディ11側の溶着部22とカバー12側の溶着部26とは、基本的に、互いに合致する位置および寸法に形成されている。なお、上記溶着部22,26の幅つまり接合面23,27の幅は、振動溶着時の振幅(例えば1.5mm程度)よりも大きく、例えば、3mm程度に設定されている。さらに、上記バリ溜め用リブ28,29は、接合フランジ部25の両側に位置し、ボディ11側の接合フランジ部21に対向するようになっている。
上記のように構成されたボディ11とカバー12とは、前述したように、振動溶着によって互いに一体に接合される。つまり、帯状の接合面23,27同士を突き合わせた状態で適宜な圧力を加えつつ、図2の矢印X方向に往復振動させ、互いに溶着させる。図3は、このようにして接合された吸気マニホルド周縁部の要部を示しており、図示するように、溶着部22,26が一体に溶着しており、その両側をバリ溜め用リブ28,29が覆った形となる。溶着時に発生したバリは、溶着部22,26とバリ溜め用リブ28,29との間の空間に収容され、外部には流出しない。なお、このバリ溜め用リブ28,29は、振動溶着前の段階では接合フランジ部21との間に所定の隙間が存在し、振動溶着により各溶着部22,26の高さが減少する結果、図3に示すように、接合フランジ部21に近接した状態となる。
次に、本発明の要部である段差を有する各ブランチ部3,4,5の間の溶着部22,26(接合面23,27)等の構成について、より詳細に説明する。
図9は、図2のA−A線に沿った断面を示しており、特に、振動溶着する前の構成を示しているが、図示するように、各ブランチ部3,4,5は、それぞれ高さ位置が異なり、これに伴って、各ブランチ部3,4,5の両側に沿った接合面23,27の高さ位置も、各ブランチ部3,4,5毎に異なっている。図のA−A断面では、各ブランチ部3,4,5の両側の計6箇所に接合面23,27が存在するので、説明の都合上、♯1気筒のブランチ部3の図左側の接合面23,27を第1接合面23a,27a、図右側の接合面23,27を第2接合面23b、27bとする。同様に、♯2気筒のブランチ部4の図左側の接合面23,27を第3接合面23c,27c、図右側の接合面23,27を第4接合面23d、27d、♯3気筒のブランチ部5の図左側の接合面23,27を第5接合面23e,27e、図右側の接合面23,27を第6接合面23f、27fとする。
図示するように、第1接合面23a,27aおよび第2接合面23b、27bは、ブランチ部3内のブランチ通路13のほぼ中心を通る高さ位置にある。同様に、第3接合面23c,27cおよび第4接合面23d、27dは、ブランチ部4内のブランチ通路14のほぼ中心を通る高さ位置にあり、第5接合面23e,27eおよび第6接合面23f、27fは、ブランチ部5内のブランチ通路15のほぼ中心を通る高さ位置にある。従って、隣接する2本のブランチ部3,4の互いに内側となる第2接合面23b、27bと第3接合面23c,27cとは、高さ位置が異なり、互いに段差を有するものとなっている。同様に、隣接する2本のブランチ部4,5の互いに内側となる第4接合面23d、27dと第5接合面23e,27eとは、高さ位置が異なり、互いに段差を有するものとなっている。
ここで、ボディ11側について説明すると、図5に示すように、互いに段差を有する第2接合面23bと第3接合面23cは、シリンダヘッド取付用フランジ1側の端部では互いに分離独立したものとなっており、気筒列方向(振動方向:X方向)に大きく離れている。一方、コレクタ部2側の端部では、振動方向と平行な面(換言すれば振動方向に対し段差のない面)からなる台形状のブランチ部間接合面23gがブランチ部3,4の付け根部分に設けられており、このブランチ部間接合面23gに、第2接合面23bと第3接合面23cとが接続されている。換言すれば、ブランチ部間接合面23gを介して、第2接合面23bと第3接合面23cとが略U字形に連続するようになっている。また、ブランチ部間接合面23gを基準として見ると、第2接合面23bおよび第3接合面23cは、互いに異なる傾斜角でブランチ部間接合面23gから延びており、第2接合面23bが第3接合面23cよりも上方へと向かっている。そして、第2接合面23bと第3接合面23cとの間には、最も接近した端部においても、少なくとも振動溶着時の振幅以上の間隔が保たれている。
同様に、互いに段差を有する第4接合面23dと第5接合面23eは、シリンダヘッド取付用フランジ1側の端部では互いに分離独立したものとなっており、振動方向に大きく離れている。一方、コレクタ部2側の端部では、振動方向と平行な面(換言すれば振動方向に対し段差のない面)からなる振動方向に沿った帯状のブランチ部間接合面23hが設けられており、このブランチ部間接合面23hの両端に、第4接合面23dおよび第5接合面23eの端部が接続されている。つまり、ブランチ部間接合面23hを介して、第4接合面23dと第5接合面23eとが略U字形に連続している。また、ブランチ部間接合面23hを基準として見ると、第4接合面23dおよび第5接合面23eは、互いに異なる傾斜角でブランチ部間接合面23hから延びており、第4接合面23dが第5接合面23eよりも上方へと向かっている。そして、第4接合面23dと第5接合面23eとの間には、振幅以上の十分に大きな間隔が保たれている。
カバー12側の第1〜第6接合面27a〜27fは、ボディ11側の第1〜第6接合面23a〜23fに合致するものであり、従って、平面図上では基本的にボディ11側の第1〜第6接合面23a〜23fと対称形状をなし、かつ上下方向には、ボディ11側の第1〜第6接合面23a〜23fと相補の凹凸形状をなしている。
具体的には、図7に示すように、互いに段差を有する第2接合面27bと第3接合面27cは、シリンダヘッド取付用フランジ1側の端部では互いに分離独立したものとなっており、振動方向に大きく離れている。一方、コレクタ部2側の端部では、振動方向と平行な面からなる台形状のブランチ部間接合面27gがブランチ部3,4の付け根部分に設けられており、このブランチ部間接合面27gに、第2接合面27bと第3接合面27cとが接続されている。換言すれば、ブランチ部間接合面27gを介して、第2接合面27bと第3接合面27cとが略U字形に連続するようになっている。また、ブランチ部間接合面27gを基準として見ると、第2接合面27bおよび第3接合面27cは、互いに異なる傾斜角でブランチ部間接合面27gから延びており、第2接合面27bが第3接合面27cよりも上方へと向かっている。そして、第2接合面27bと第3接合面27cとの間には、最も接近した端部においても、少なくとも振動溶着時の振幅以上の間隔が保たれている。
同様に、互いに段差を有する第4接合面27dと第5接合面27eは、シリンダヘッド取付用フランジ1側の端部では互いに分離独立したものとなっており、振動方向に大きく離れている。一方、コレクタ部2側の端部では、振動方向と平行な面からなる振動方向に沿った帯状のブランチ部間接合面27hが設けられており、このブランチ部間接合面27hの両端に、第4接合面27dおよび第5接合面27eの端部が接続されている。つまり、ブランチ部間接合面27hを介して、第4接合面27dと第5接合面27eとが略U字形に連続している。また、ブランチ部間接合面27hを基準として見ると、第4接合面27dおよび第5接合面27eは、互いに異なる傾斜角でブランチ部間接合面27hから延びており、第4接合面27dが第5接合面27eよりも上方へと向かっている。そして、第4接合面27dと第5接合面27eとの間には、振幅以上の十分に大きな間隔が保たれている。
なお、図7は、図5に対応する完全な平面図ではなく、僅かに斜め方向から見た斜視図となっている。
従って、上記の構成によれば、段差を有する第2接合面23b,27bと第3接合面23c,27cとが、振動溶着時に互いに干渉することがなく、それぞれの接合面を構成する溶着部22,26同士を何ら支障なく溶着させることができる。また、ブランチ部間接合面23g,27gは、振動方向に沿った面として互いに摺動可能であるので、振動溶着により同様に溶着する。また、段差を有する第4接合面23d,27dと第5接合面23e,27eについても同様であり、振動方向に沿ったブランチ部間接合面23h,27hとともに、振動溶着時に干渉が生じることがない。なお、ブランチ部間接合面23g,27g,23h,27hは、必ずしも平面に限られるものではなく、曲面の場合もあり得る。
このように、本発明では、隣接する2本のブランチ部の互いに内側となる帯状の接合面23,27に段差を与えることが可能となるため、前述したように、ブランチ部3,4,5の両側の各接合面23,27を、ブランチ通路13,14,15のほぼ中心を通る高さ位置に個々に設けることができる。これにより、各ブランチ部3,4,5を構成するボディ11とカバー12との接合強度が高くなるとともに、吸気マニホルドとしての耐圧性が向上する。
また、上記のようにカバー12側の第4接合面27dと第5接合面27eとは上下に離れているため、その外側を囲むバリ溜め用リブ29も上下に離れて位置しているが、上記実施例では、図7,図8に示すように、ブランチ部4,5の付け根側の部分において、第4接合面27dのバリ溜め用リブ29dと第5接合面27eのバリ溜め用リブ29eとが、上下に延びた連結壁30によって、隔壁状に連結されている。なお、この結果、第4接合面27dのバリ溜め用リブ29dは、独立したリブ状のものではなく、連結壁30の側面に段状に突出した形となっている。
このように上下に離れたバリ溜め用リブ29d,29eを隔壁状に連結することにより、両者間の振動方向への間隔が小さくとも、それぞれにバリ溜め用リブ29d,29eを設けることが可能となり、外部へのバリの流出を確実に防止することができる。そして、上下に延びた連結壁30は、図6に示すように、カバー側ブランチ半割部4B,5Bを互いに連結する一種の補強部材として機能し、カバー12の剛性向上に寄与するとともに、射出成形時のカバー12の変形を抑制するものとなる。
さらに、第2接合面27bと第3接合面27cとについても、ブランチ部3,4の付け根側の部分において、第2接合面27bの外側に沿ったバリ溜め用リブ29bと第3接合面27cの外側に沿ったバリ溜め用リブ29cとが、斜めに延びた連結壁31によって隔壁状に連結されている。これにより、同様に、バリの流出を確実に防止できるとともに、上記連結壁31がカバー12の剛性向上や変形の抑制に寄与するものとなる。なお、カバー側ブランチ半割部3B,4Bは、先端側でさらに連結片32によっても互いに連結されている。
以上、この発明を直列3気筒機関用の吸気マニホルドとして適用した一実施例を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば、4気筒や6気筒等のさらに多数のブランチ部を具備する場合にも同様に適用できる。
この発明に係る吸気マニホルドの一実施例を組立状態で示す正面図。 同じく組立状態で示す側面図。 ボディとカバーとの溶着部分を示す要部の断面図。 ボディの単体での構成を示す正面図。 同じくボディ単体での平面図。 カバーの単体での構成を示す斜視図。 カバーの内側の構成を示す斜視図。 図7よりもさらに斜め方向からカバーの内側を見た斜視図。 図2のA−A線に沿ったボディとカバーとの溶着前の状態を示す断面図。 従来の吸気マニホルドの一例を示す断面図。
符号の説明
1…シリンダヘッド取付用フランジ
2…コレクタ部
3,4,5…ブランチ部
11…ボディ
12…カバー
13,14,15…ブランチ通路
22,26…溶着部
23,27…接合面
28,29…バリ溜め用リブ

Claims (5)

  1. コレクタ部に複数本のブランチ部が並んで設けられたマニホルドを、半割状に2つの部材に分割して構成するとともに、これらの2つの部材を、コレクタ部の長手方向にほぼ沿った所定の振動方向でもって互いに振動溶着して一体化するようにした内燃機関の合成樹脂製マニホルドにおいて、
    少なくとも2本の隣接するブランチ部が互いに段差を有するマニホルド形状に構成されており、
    互いに振動溶着される帯状の接合面が、これらの段差を有する2本のブランチ部の両側に沿って設けられているとともに、
    2本のブランチ部の互いに内側となる2本の帯状の接合面は、互いに段差を有するとともに、コレクタ部側の端部において、上記振動方向に振幅以上の間隔を有して互いに離れており、かつこの2本の接合面の端部が、ランチ部間接合面を介して略U字形に連続しており、このブランチ部間接合面は、上記振動方向と平行な1つの面からなることを特徴とする内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  2. 上記ブランチ部間接合面から2本の接合面が互いに異なる傾斜角で延びていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  3. 各ブランチ部の両側の接合面は、それぞれ、各ブランチ部の吸気通路のほぼ中心を通る高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  4. 上記接合面の両側に沿って、一方の部材にバリ溜め用リブが形成されているとともに、段差を有する隣接した2本のブランチ部の間で、それぞれのバリ溜め用リブが隔壁状に連続していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
  5. シリンダヘッド取付用フランジがブランチ部の先端に一体に設けられており、複数本のブランチ部が、上記コレクタ部と上記シリンダヘッド取付用フランジとの間で、それぞれ等長をなすように異なる湾曲形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の合成樹脂製マニホルド。
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