JP7322232B1 - エアクリーナエレメント締結構造及びエアクリーナの製造方法 - Google Patents

エアクリーナエレメント締結構造及びエアクリーナの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み付けやメンテナンスが容易で部品点数が少ないエアクリーナのエアクリーナエレメント締結構造を提供する。【解決手段】本発明のエアクリーナエレメント締結構造は、鞍乗型車両のエアクリーナのダーティサイド部(40)とエアクリーナエレメントとクリーンサイド部(32)とを一体に締結するエアクリーナエレメント締結構造において、ダーティサイド部(40)とクリーンサイド部(32)の間に固定部材(50)を配置し、クリーンサイド部(32)の側壁に係合突起を有し、固定部材(50)から延びて前記係合突起に係合する係合片を有するクリーンサイド部側スナップフィット(60)と、ダーティサイド部(40)の側壁に係合突起を有し、固定部材(50)から延びて前記係合突起に係合する係合片を有するダーティサイド部側スナップフィット(61)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両のエアクリーナエレメントの締結構造及びエアクリーナの製造方法に関する。
鞍乗型車両に搭載されるエアクリーナの分野において、エアクリーナケースを上下に分割し、上側のクリーンサイド部及び下側のダーティサイド部をそれぞれ射出成型法で形成し、形成されたクリーンサイド部とダーティサイド部の間にクリーナエレメントを配置し、クリーンサイド部とダーティサイド部を複数のボルトによって互いに締結するようにしたエアクリーナエレメント締結構造が、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-186942号公報 特開平7-119567号公報
しかし、ボルトの締付によるエアクリーナの締結構造は、部品点数が多いだけでなく、作業工数も多くなり、エアクリーナの組み付け性とメンテナンス性に改善すべき余地があった。
また、従来の射出成型法によるエアクリーナケースの形成は、金型の製作や設備のためのコストが高くなり、特に大型のエアクリーナケースの場合は、コストの高騰が避けられなかった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、組み付けやメンテナンスが容易で部品点数が少ないエアクリーナのエアクリーナエレメント締結構造を提供することを目的とする。また、本発明は、射出成型のための金型や設備の費用を抑えることができるエアクリーナの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
鞍乗型車両のエアクリーナの外気が流入するダーティサイド部とエアクリーナエレメントと濾過後の空気が流入するクリーンサイド部とを一体に締結するエアクリーナエレメント締結構造において、
前記ダーティサイド部と前記クリーンサイド部の間に前記エアクリーナエレメント(52)を装着した固定部材を配置し、
前記クリーンサイド部の側壁に係合突起を有し、前記固定部材から延びて前記クリーンサイド部の側壁の係合突起に弾発的に係合する係合片を有するクリーンサイド部側スナップフィットと、
前記ダーティサイド部の側壁に係合突起を有し、前記固定部材から延びて前記ダーティサイド部の側壁の係合突起に弾発的に係合する係合片を有するダーティサイド部側スナップフィットと、を有するエアクリーナエレメント締結構造を提供する。
この構造によれば、固定部材を介してエアクリーナのクリーンサイド部とダーティサイド部とを同時に固定することができる。
また、スナップフィットにより、エアクリーナのクリーンサイド部とダーティサイド部を容易に組み立てる、及び、分解することができ、エアクリーナの組付け性とメンテナンス性を向上させることができる。また、従来のボルトによる締結構造と比較して、部品点数と作業工数が少なく、コストダウンを図ることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、
前記クリーンサイド部側スナップフィットと前記ダーティサイド部側スナップフィットは前記固定部材の外周部にそれぞれ1つ以上設けられ、前記クリーンサイド部側スナップフィットと、前記ダーティサイド部側スナップフィットが交互に設けられている。
この構造によれば、クリーンサイド部側スナップフィットとダーティサイド部側スナップフィットが固定部材の外周部に交互に設けられ、交互にクリーンサイド部とダーティサイド部を引きつけるため、よりクリーンサイド部とダーティサイド部を密着させて気密性を高くすることができ、吸気効率を高くすることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、
前記エアクリーナエレメント締結構造は、さらにステー締結構造を有し、
前記ステー締結構造は、基端部が前記クリーンサイド部の側壁に固定され、先端部が前記固定部材のステー固定部上面に沿って延びるクリーンサイド部側ステーと、基端部が前記ダーティサイド部の側壁に固定され、先端部が前記固定部材のステー固定部下面に沿って延びるダーティサイド部側ステーとを有し、前記クリーンサイド部側ステーの先端部と前記クリーンサイド部側ステーの先端部は前記固定部材のステー固定部で一体に締結されている。
この構造によれば、前記クリーンサイド部側ステーの先端部と前記クリーンサイド部側ステーの先端部の締結孔によって、前記クリーンサイド部と前記ダーティサイド部の合わせ面を接合する際の位置のずれを防止することができ、かつ、ステー締結構造によって、前記クリーンサイド部と前記ダーティサイド部を強固に固定することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、
前記クリーンサイド部側ステーの先端部と前記クリーンサイド部側ステーの先端部は、前記固定部材のステー固定部を挟んで締結要素で一体に締結されている。
前記クリーンサイド部側ステーの先端部と前記クリーンサイド部側ステーの先端部が、ボルト、リベットなどの締結要素によって、前記固定部材のステー固定部を挟んで一体に締結されるため、前記クリーンサイド部と前記ダーティサイド部を強固に固定することができ、走行時の振動等によって容易に外れることがないエアクリーナを得ることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、
前記クリーンサイド部側ステーと前記クリーンサイド部側ステーの一方は、前記締結要素のクリーンサイド部またはダーティサイド部の側壁側を回ってから前記固定部材のステー固定部に沿って湾曲され、前記クリーンサイド部側ステーと前記クリーンサイド部側ステーの他方は、前記締結要素に関して前記クリーンサイド部またはダーティサイド部の側壁の反対側を回ってから前記固定部材のステー固定部に沿って湾曲され、前記固定部材のステー固定部で一体に締結されている。
この構造によれば、クリーンサイド部側ステーと前記クリーンサイド部側ステーの一方が、前記締結要素の側壁側を回っているため、締結要素の一端部に容易にアクセスして締め付けることができる。また、クリーンサイド部側ステーと前記クリーンサイド部側ステーの一方が、前記締結要素の側壁側を回っているため、コンパクトな締結構造を得ることができ、スペースを削減することができる。
また、本発明は、
上記いずれかのエアクリーナのダーティサイド部とクリーンサイド部が、前記エアクリーナのネガティブ空洞を有する成形型に合成樹脂製のパリソンを配置し、前記パリソンに高圧空気を供給しながら前記成形型を回転させて成型し、ダーティサイド部とクリーンサイド部を切開して形成することを特徴とするエアクリーナの製造方法を提供する。
本発明のエアクリーナの製造方法によれば、射出成型法に比較して金型や設備のための費用を抑えることができ、特に拡張部を有する大型のエアクリーナに対して金型や設備のための費用を大幅に抑えることができる。また、ブロー成型による成型品を切開してダーティサイド部とクリーンサイド部を同時に得られるため、エアクリーナの生産性を高めることができる。
また、本発明は、上記いずれかのエアクリーナを搭載する鞍乗型車両を提供する。
本発明の鞍乗型車両によれば、上述したように作業効率が高く、製造費用が低減され、かつ、剛性が高いエアクリーナを有する鞍乗型車両を得ることができる。
本発明は、部品点数が少なく、作業工数も少なく、組付けやメンテナンスが容易で、剛性が高いエアクリーナエレメントの締付構造を提供することができる。
また、本発明のエアクリーナの製造方法は、従来の射出成型法によるエアクリーナの製造方法と比較して、金型の製作や設備のためのコストを抑えることができ、かつ、ブロー成型による成型品を切開してダーティサイド部とクリーンサイド部を同時に得られるため、高い生産性のエアクリーナの製造方法を得ることができる。
また、本発明のエアクリーナを搭載することにより、作業効率が高く、製造費用が低減され、かつ、剛性が高いエアクリーナを有する鞍乗型車両を得ることができる。
本発明の一実施形態によるエアクリーナを備えた自動二輪車の全体側面図である。 本発明の一実施形態によるエアクリーナの、左前方から見た分解斜視図である。 上方から見た、固定部材と、エアクリーナエレメントと、ダーティサイド部とを、エアクリーナのクリーンサイド部の輪郭とともに示した図である 下方から見た、クリーンサイド部と、右固定部材と、右ダーティサイド部を分解して示した図である。 右ダーティサイド部の、図6と図7の矢印V-Vの位置で上から見た平面図である。 同エアクリーナのスナップフィット部を、図5の矢印VI―VI方向から見た斜視図である。 同エアクリーナのスナップフィット部を、図5と図6の矢印VII-VII方向に見た一部断面を示した斜視図である。 同エアクリーナのステー締結構造を、その締結要素であるウェルドボルトの中心軸を通る垂直面で切断した垂直断面図である。 同エアクリーナのステー締結構造の斜視図である。 右又は左のダーティサイド部の側壁に設けられた突起を通る垂直面で切断して示した側断面図である。 ブロー成型法によって成型した成型品をカットする方法を示した説明図である。図11(a)はカット面と基準面を示したクリーンサイド部の左側面図、図11(b)は基準面を示した同クリーンサイド部の底面図を示している。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「左側」および「右側」は、鞍乗型車両(以下、自動二輪車を例に説明する)に乗車した運転者から見た左右側をいう。図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。また、本明細書において「上」及び「下」は、厳密な水平面に対する上方及び下方のみならず、傾斜面に対する上方及び下方も含み、例えばエアクリーナエレメントを含む主要面に対する上方と下方をもいうものとする。
図1は本発明の一実施形態に係るエアクリーナを備えた自動二輪車の側面図である。この自動二輪車の車体フレームは、前半部を形成するメインフレーム1と、後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1は、前端に設けられたヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びるメインフレーム片1aを有している。メインフレーム片1aは左右一対設けられている。左右一対のメインフレーム片1a,1aの車幅方向間隔は、前半部ではヘッドパイプ4から後方に向かって徐々に大きくなっており、中間部では略一定である。メインフレーム片1a,1aは、後部で車幅方向に延びるクロス部材1bにより連結されている。
図1に示すように、リヤフレーム2は、クロス部材1bから後方に延びるシートレール2aと、メインフレーム片1aの後端部に前端が接続されて、この前端から後方斜め上方に延びてシートレール2aの下面に連結される補強パイプ2bとを有している。シートレール2aおよび補強パイプ2bも左右一対設けられている。
ヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット9が設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸16の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。このスイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。メインフレーム1の下部でスイングアームブラケット9の前側に、エンジンEが取り付けられている。エンジンEがチェーンのような動力伝達部材11を介して後輪14を駆動する。本実施形態のエンジンは、2つの気筒が車幅方向に並んで配置された2気筒4サイクルエンジンであり、各気筒が鉛直方向に対して前傾している。ただし、エンジンの形式はこれに限定されない。
メインフレーム1のメインフレーム片1a,1aの上部には燃料タンク15が配置され、リヤフレーム2のシートレール2a,2aにライダー用シート18及び同乗者用シート20が支持されている。
エンジンEのクランクケース21の上部に接続されたシリンダ23は、シリンダ軸線が上方に向かって前方に傾斜している。シリンダ23の上部に接続されたシリンダヘッド25の前面の排気ポート(図示せず)に接続された2本の排気管22が、エンジンEの下に引き回され、マフラー24に接続されている。
シリンダヘッド25の後部の吸気ポート26に、スロットルボディ28が接続されている。エンジンEのシリンダヘッド25の上方、かつ、燃料タンク15の下方に、エアクリーナ30が配置されている。エアクリーナ30は、コネクティングチューブ29を介して、スロットルボディ28に接続されている。
図2は、エアクリーナ30を左前方から見た分解斜視図を示している。エアクリーナ30は、外気が流入するダーティサイド部40と、濾過後の空気が流入するクリーンサイド部32と、ダーティサイド部40とクリーンサイド部32の間にエアクリーナエレメント52を装着した固定部材50を配置して構成されている。組み立てられた状態では、以下に説明するエアクリーナエレメント締結構造によって、ダーティサイド部40とクリーンサイド部32が固定部材50を介して一体に締結される。
クリーンサイド部32とダーティサイド部40はそれぞれ内部が空洞になっている。本実施形態では、ダーティサイド部40は、右ダーティサイド部40aと、左ダーティサイド部40bとに分かれているが、ダーティサイド部40は一体に形成されていてよい。同様に、本実施形態では、固定部材50は、右固定部材50aと、左固定部材50bとに分かれているが、固定部材50は一体に形成されていてよい。
クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aは、右固定部材50aを介して、一体に組み立てられるようになっている。同様に、クリーンサイド部32と左ダーティサイド部40bは、左固定部材50bを介して、一体に組み立てられるようになっている。
右固定部材50aと左固定部材50bには、それぞれ右エアクリーナエレメント52aと左エアクリーナエレメント52bが装着可能になっている。右固定部材50aと左固定部材50bが一体的に形成されている場合、右エアクリーナエレメント52aと左エアクリーナエレメント52bは、一体の板状の固定部材50に装着されていても良い。この場合、エアクリーナエレメント52は一体的に形成されていてもよく、離散的に形成されていてもよい。
本実施形態においては、クリーンサイド部32が、右固定部材50aと左固定部材50bを介して、それぞれ右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bと一体的に組み立てられると、クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aは、右固定部材50aの右エアクリーナエレメント52aを介して、流体連通可能な状態になり、クリーンサイド部32と左ダーティサイド部40bは、左固定部材50bの左エアクリーナエレメント52bを介して、流体連通可能な状態になる。したがって、右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bに取り入れられた外気は、それぞれ右エアクリーナエレメント52aと左エアクリーナエレメント52bを通って濾過されて、クリーンサイド部32に流入するようになっている。
クリーンサイド部32は、図2に示していない燃料タンク15の下方でメインフレーム片1a,1aにまたがって架設される。クリーンサイド部32は内部が空洞になっており、頂面はドーム状部分33になっている。該ドーム状部分33は、好ましくは燃料タンク15の下面に整合するような形状になっている。図2を参照して、クリーンサイド部32の底面には、図2に示していないメインフレーム片1a,1aにまたがってフィットするように、右リッジ部34aと左リッジ部34bが形成されている。
右ダーティサイド部40aは、内部が空洞で、かつ、頂面が開放されている右ダーティサイド部本体41aを有している。右ダーティサイド部本体41aの前方側壁からは、右空気取入管42aが前方へ延びている。右空気取入管42aの前端部は図2に示していないラジエータの上方に開口し、右空気取入口43aになっている。右空気取入管42aの基端は、右ダーティサイド部本体41aの底面より上方の位置で右ダーティサイド部本体41aの前側側壁に接続されており、取り入れた空気中の塵埃が直接右エアクリーナエレメント52aに行かないようになっている。
同様に、左ダーティサイド部40bは、内部が空洞で、かつ、頂面が開放されている左ダーティサイド部本体41bを有している。左ダーティサイド部本体41bの前方側壁からは、左空気取入管42bが前方へ延びている。左空気取入管42bの前端部は図2に示していないラジエータの上方に開口し、左空気取入口43bになっている。左空気取入管42bの基端は左ダーティサイド部本体41bの底面より上方の位置で左ダーティサイド部本体41bの前側側壁に接続されており、取り入れた空気中の塵埃が直接左エアクリーナエレメント52bに行かないようになっている。
クリーンサイド部32には一対のコネクティングチューブ29が挿入されている。コネクティングチューブ29の下端は、図2に示していないスロットルボディ28に接続されている。
以上の構成により、外気は右空気取入口43aと左空気取入口43bから取り入れられ、右ダーティサイド部本体41aと左ダーティサイド部本体41bを通り、さらに、右エアクリーナエレメント52aと左エアクリーナエレメント52bを通って濾過されてクリーンサイド部32に流入し、クリーンな空気としてクリーンサイド部32からコネクティングチューブ29を介してスロットルボディ28に流れる。
図3は、上方から見た、固定部材50a,50bと、エアクリーナエレメント52a,52bと、ダーティサイド部40a,40bを、エアクリーナ30のクリーンサイド部32の輪郭とともに示した図である。図4は、下方から見た、クリーンサイド部32の底面と、右固定部材50aと、右ダーティサイド部40aを分解して示した図である。図3と図4をともに参照して以下にエアクリーナエレメントの組立構造について説明する。
図3に示すように、クリーンサイド部32は、メインフレーム片1a,1aにまたがって架設される。図4に示すように、クリーンサイド部32の底面には、メインフレーム片1a,1aに対応する右リッジ部34aと左リッジ部34bが形成され、メインフレーム片1a,1aに概略嵌合するようになっている。符号35は、クリーンサイド部32を自動二輪車のメインフレーム等に固定するエアクリーナブラケット35を示している。図3の符号32はクリーンサイド部32の輪郭を示している。
限定されないが、本実施形態のクリーンサイド部32は、メインフレーム片1a,1aの間に架設された接続部と、メインフレーム片1a,1aの左右外側に張り出した拡張部とを有している。
クリーンサイド部32の底面には、図4に示すように、右固定部材50aと左固定部材50bとそれぞれ形状が整合する右エアクリーナエレメント用開口部36aと、左エアクリーナエレメント用開口部36bが設けられている。また、クリーンサイド部32の底面には、コネクティングチューブ29を貫挿させるコネクティングチューブ用開口部37,37が設けられている。
右固定部材50aは、右エアクリーナエレメント52aを装着するための枠部材53aを有している。右固定部材50aの枠部材53aは、その周囲に後にさらに詳しく説明する鍔状係合部54aを有している。鍔状係合部54aは、上部でクリーンサイド部32の右エアクリーナエレメント用開口部36aの縁部と係合し、下部で右ダーティサイド部40aの頂面の開口部の縁部と係合するようになっている。
右固定部材50aの鍔状係合部54aの上部にクリーンサイド部32を取り付け、右固定部材50aの鍔状係合部54aの下部に右ダーティサイド部40aを取り付けると、クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aの開口部同士の対向する部分に、右エアクリーナエレメント52aが設けられている構造になる。
上記右固定部材50aに関して述べたことは、図3に示していない左固定部材50bにも当てはまる。すなわち、左固定部材50bは、左エアクリーナエレメント52bを装着するための枠部材53bを有している。左固定部材50bの枠部材53bは、その周囲に鍔状係合部54bを有している。鍔状係合部54bは、上部でクリーンサイド部32の左エアクリーナエレメント用開口部36bの縁部と係合し、下部で左ダーティサイド部40bの頂面の開口部の縁部と係合するようになっている。
左固定部材50bの鍔状係合部54bの上部にクリーンサイド部32を取り付け、左固定部材50bの鍔状係合部54bの下部に左ダーティサイド部40bを取り付けることにより、クリーンサイド部32と左ダーティサイド部40bの開口部同士の対向する部分に、左エアクリーナエレメント52bが設けられている構造になる。
上記構造を有する本発明のエアクリーナエレメントの締結構造は、弾発的に着脱可能なスナップフィットを有している。
図5,6,7は本発明のスナップフィットの一実施形態を示している。図5は、スナップフィットを図6と図7の矢印V-V方向から見た平面図である。図6は、スナップフィットを図5の矢印VI―VI方向から見た斜視図である。図7は、スナップフィット部を、図5の矢印VII-VII方向、及び、図6の矢印VII-VII方向から見た一部断面を示した斜視図である。
なお、以下はエアクリーナ30の右側(右ダーティサイド部40a)を例に説明するが、エアクリーナ30の左側(左ダーティサイド部40b)についても以下のすべての説明が当てはまる。
図5,6,7を参照して、右固定部材50aは、右エアクリーナエレメント52aを装着する枠部材53aを有し、枠部材53aはその周囲に鍔状係合部54aを有している。鍔状係合部54aは枠部材53aの側壁から水平方向に延出する鍔部55aと、鍔部55aの先端から上下に延出する係合側壁56aとを有している。
鍔状係合部54aは、鍔部55aと係合側壁56aによって上下に溝部を形成している。鍔状係合部54aの上に形成された溝に、クリーンサイド部32の開口部(右エアクリーナエレメント用開口部36a)の縁部が挿入され、適当なシール部材(図示せず)と適当な圧縮力があれば、クリーンサイド部32との間で気密接合を実現することができる。同様に、鍔状係合部54aの下に形成された溝に、右ダーティサイド部40aの頂面の開口部の縁部が挿入され、適当なシール部材(図示せず)と適当な圧縮力があれば、右ダーティサイド部40aとの間で気密接合を実現することができる。
上記圧縮力の少なくとも一部を提供し及び維持するために、エアクリーナエレメントの締結構造は、複数のスナップフィットを有している。図2,3,5に明らかに示すように、本実施形態では右固定部材50aの外周部に、1つのクリーンサイド部側スナップフィット60と、2つのダーティサイド部側スナップフィット61が設けられている。
スナップフィットの数は固定部材50(右固定部材50aまたは左固定部材50b)の外周部に複数あるのが好ましく、また、クリーンサイド部側スナップフィット60とダーティサイド部側スナップフィット61が交互に設けられているのが好ましい。本実施形態では、クリーンサイド部側スナップフィット60の数がダーティサイド部側スナップフィット61の数より少ないが、クリーンサイド部32側との気密状態を確保することを優先的に考慮する場合、クリーンサイド部側スナップフィット60の数はダーティサイド部側スナップフィット61の数より多いのが好ましい。
スナップフィットは、クリーンサイド部32とダーティサイド部40のいずれかの側壁に設けられた係合突起と、固定部材50から延びて前記係合突起と弾発的にスナップ係合する係合片とによって構成されることができる。
具体的には、クリーンサイド部側スナップフィット60である場合、クリーンサイド部32の側壁に設けられた係合突起62と、右固定部材50aの鍔状係合部54aの係合側壁56aから上方に延出して先端部に係合端部を有する係合片63とによって構成され得る。係合突起62は、側方から見て、上方に拡開するくさび形形状を有している。クリーンサイド部側スナップフィット60は、係合するときに、係合片63の先端部が係合突起62のくさび形の傾斜面をスライドし、くさび形の上部の水平面に弾発的に係合する。
鍔状係合部54aの上側の溝内にシール部材を配設し、クリーンサイド部32の開口部(右エアクリーナエレメント用開口部36a)の縁部を挿入し、続けて圧縮することにより、係合片63の先端部は係合突起62の傾斜面をスライドし、係合突起62の上部の水平面に弾発的に係合してその時の圧縮力を維持することができる。
クリーンサイド部側スナップフィット60の係合を解除するときは、係合片63の先端部を持ち上げることによって容易に係合突起62との係合を解除することができる。
なお、上記の係合突起62と係合片63に限られず、従来から知られている任意のスナップフィットを適用することもでき、ここでのスナップフィットはこれら公知のスナップフィットを包含する。
なお、図6の例では、右ダーティサイド部40aの側壁にも突起64が設けられている。この突起64は、右ダーティサイド部40aを上方から枠部材53aに挿入するときは、係合片63をくぐり抜けるが、クリーンサイド部側スナップフィット60の係合が解除したときに、枠部材53aから右ダーティサイド部40aがむやみに抜け出ることを防止するために設けられている。
スナップフィットがダーティサイド部側スナップフィット61である場合は、ダーティサイド部側スナップフィット61は、右ダーティサイド部40aの側壁に設けられた係合突起65と、鍔状係合部54aの係合側壁56aから下方に延出して先端部に係合端部を有する係合片66とによって構成され得る。係合突起65は、側方から見て、下方に拡開するくさび形形状を有している。ダーティサイド部スナップフィット61は、係合するときは、係合片66の先端部が係合突起65のくさび形の傾斜面をスライドし、くさび形の下部の水平面に弾発的に係合する。
鍔状係合部54aの下側の溝内にシール部材を配設し、右ダーティサイド部40aの頂面の開口部の縁部を挿入し、続けて圧縮することにより、係合片66の先端部が係合突起65の傾斜面をスライドし、係合突起65の下部の水平面に弾発的に係合してその時の圧縮力を維持することができる。
ダーティサイド部スナップフィット61の係合を解除するときは、係合片66の先端部を持ち上げることによって容易に係合突起65との係合を解除することができる。
なお、上記の係合突起65と係合片66に限られず、従来から知られている任意のスナップフィットを適用することもでき、ここでのスナップフィットはこれら公知のスナップフィットを包含する。
本発明のエアクリーナエレメントの締結構造は、固定部材50を介してエアクリーナ30のクリーンサイド部32とダーティサイド部40とを同時に固定することができる。
また、スナップフィットにより、エアクリーナ30のクリーンサイド部32とダーティサイド部40を容易に組み立て、及び、分解することができ、エアクリーナ30の組付け性とメンテナンス性を向上させることができる。すなわち、従来のボルトによる締結構造と比較して、部品点数と作業工数が少なく、コストダウンを図ることができる。
また、クリーンサイド部側スナップフィット60とダーティサイド部側スナップフィット61が交互に設けられることにより、クリーンサイド部32とダーティサイド部40(右ダーティサイド部40a、左ダーティサイド部40b)を密着させることができ、シール性を高めることにより、吸気特性を維持することができる。
本発明のエアクリーナエレメントの締結構造は、ステー締結構造70をさらに有することができる。
図8は、ステー締結構造70を、その締結要素であるウェルドボルトの中心軸を通る垂直面で切断した垂直断面図を示している。図9は、同ステー締結構造70の斜視図を一部のリベットを除いて示している。以下では右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bを区別することなくダーティサイド部40として説明し、右固定部材50aと左固定部材50bを区別することなく固定部材50として説明する。
ステー締結構造70は、クリーンサイド部32の側壁から延びるステーとダーティサイド部40の側壁から延びるステーを固定部材50のステー固定部で一体に固定する構造である。
具体的に、ステー締結構造70は、図8,9に示すように、固定部材50から膨出したステー固定部71と、基端部がクリーンサイド部32の側壁に固定され、先端部がステー固定部71の上面に沿って延びるクリーンサイド部側ステー72と、基端部がダーティサイド部40の側壁に固定され、先端部がステー固定部71の下面に沿って延びるダーティサイド部側ステー73とを有している。クリーンサイド部側ステー72の基端部はクリーンサイド部32の側壁に締結要素74(本実施形態ではリベット74)によって固定されている。ダーティサイド部側ステー73の基端部はダーティサイド部40の側壁に締結要素75(本実施形態ではリベット75)によって固定されている。クリーンサイド部側ステー72の先端部とダーティサイド部側ステー73の先端部は締結要素76,77(本実施形態ではウェルドボルト76とナット77)によってステー固定部71に一体に固定されている。
図3~5に示すように、本実施形態では、右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bの前後端部に合計4つのステー締結構造70が設けられている。ステー締結構造70は、エアクリーナ30とダーティサイド部40(右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40b)の位置ずれを効果的に防止することができる位置に設けられるのが好ましい。本実施形態では、ねじれに対して腕が長いダーティサイド部40(右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40b)の前後のコーナー部に設けられる。
図8,9を参照して、クリーンサイド部側ステー72は、好ましくはクリーンサイド部32の側壁のエアクリーナエレメント用開口部に関する周方向の複数箇所に固定される。図8,9の例では、クリーンサイド部側ステー72の上端側は途中で分岐し、クリーンサイド部32の側壁の周方向の2箇所で固定されている。そのうちの1箇所では、上下方向に複数の位置でクリーンサイド部32の側壁に固定される。このように、側壁の周方向及び上下方向の複数箇所に固定されることにより、クリーンサイド部側ステー72の先端部の振れが少なく、ずれを防止することができる。
また、クリーンサイド部側ステー72が分岐する代わりに、複数のクリーンサイド部側ステー72を、クリーンサイド部32の側壁の周方向の複数箇所から延伸させ、下端部を重ねてステー固定部71で固定してもよい。
同様に、ダーティサイド部側ステー73は、好ましくはダーティサイド部40の側壁のダーティサイド部頂面開口部に関する周方向の複数箇所に固定される。図8,9の例では、ダーティサイド部側ステー73は途中で横方向に分岐し、ダーティサイド部40の側壁の周方向の2箇所で固定されている。そのうちの1箇所では、上下方向に複数の位置でダーティサイド部40の側壁に固定される。このように、側壁の周方向及び上下方向の複数箇所に固定されることにより、ダーティサイド部側ステー73の先端部の振れが少なく、ずれを防止することができる。
また、ダーティサイド部側ステー73が分岐する代わりに、複数のダーティサイド部側ステー73を、ダーティサイド部40の側壁の周方向の複数箇所から延伸させ、上端部を重ねてステー固定部71で固定してもよい。
図8に特に明らかに示すように、クリーンサイド部側ステー72とダーティサイド部側ステー73のいずいれか一方は、側壁に固定された部分から立ち上がって側壁を離れ、締結要素の一方のヘッド部の外側を回ってからからステー固定部71に沿うように延伸する。
また、クリーンサイド部側ステー72とダーティサイド部側ステー73のいずいれか他方は、側壁に固定された部分から側壁に沿って延び、締結要素の他方のヘッド部の内側を回ってからステー固定部71に沿うように延伸している。
具体的には、クリーンサイド部側ステー72は、クリーンサイド部32の側壁に固定された部分から立ち上がって、ウェルドボルト76のヘッド部に関してクリーンサイド部32の側壁の反対側を回ってからステー固定部71に沿うように延伸している。他方、ダーティサイド部側ステー73は、側壁に固定された部分から側壁に沿って延び、ナット77に関してダーティサイド部40の側壁側を回ってからステー固定部71に沿うように延伸している。このようにすることにより、ナット77へのアクセスが容易になり、ステー締結構造70の小型化を図り、スペースの削減を図ることができる。
ステー固定部71の締結孔は好ましくは平面視でエアクリーナエレメント用開口部の中心に関して半径方向に長い長孔に形成されている。このようにステー固定部71の締結孔が平面視で半径方向に長い長孔になっていることにより、クリーンサイド部側ステー72やダーティサイド部側ステー73の先端部の平面視で半径方向の製作誤差によるずれを吸収しつつ、クリーンサイド部32と固定部材50とダーティサイド部40の平面視で周方向のずれを防止することができる。
また、ステー締結構造70により、ボルトやリベット等の締結要素によって、クリーンサイド部32とダーティサイド部40を固定部材50にしっかり固定することができ、エアクリーナエレメント52をクリーンサイド部32とダーティサイド部40の間にしっかり挟持することができる。
これにより、エアクリーナ30を強固に固定することができ、走行時の振動等によって締結構造が外れることを防止することができる。
また、ステー締結構造70により、後述するブロー成型法によってクリーンサイド部32やダーティサイド部40が一定の膜厚になって固定のための肉厚部がなくなっても、クリーンサイド部32とダーティサイド部40をしっかり固定してエアクリーナ30の組み立て剛性を高くすることができる。
図10は、ダーティサイド部40(右ダーティサイド部40aまたは左ダーティサイド部40b)の側壁に設けられた突起80を通る垂直面で切断した側断面図を示している。
図10に示すように、ダーティサイド部40(右ダーティサイド部40aまたは左ダーティサイド部40b)の係合側壁56aと重なる側壁の上端部外側には、好ましくは突起80が設けられている。突起80は好ましくはシール性のため水平方向に条形状で設けられる。突起80の高さは係合側壁56aとわずかに係合する程度に設定される。
突起80を設けることにより、ダーティサイド部40の頂面の開口部の縁部を固定部材50の鍔状係合部54a,54bの下側の溝に挿入するときに、組み付けが容易になり、かつ、組み立てた後にダーティサイド部40と固定部材50のシール性が向上する。
さらに、前述したように、ステー固定部71の締結用の孔が平面視でエアクリーナエレメント用開口部の中心に関して半径方向に長い長孔になっているため、ダーティサイド部40と固定部材50の水平方向のずれが考えられるが、突起80を設けていることにより、そのずれを規制することができる。
本発明のエアクリーナ30(クリーンサイド部32とダーティサイド部40)はブロー成型法によって成型されるのが有利である。
図11は、ブロー成型法によって成形した成型品をカットする方法をクリーンサイド部32で示した説明図である。図11(a)はカット面と基準面を示したクリーンサイド部32の左側面図、図11(b)は基準面を示した同クリーンサイド部32の底面図を示している。
本発明のエアクリーナ30のブロー成型法においては、エアクリーナ30(クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40b)の全体形状のネガティブ空洞を有する成形型に合成樹脂製のパリソンを配置し、該パリソンの内部に高圧空気を供給することで成形型に密着させる。これにより、上記パリソンが成形型の内面に密着し、クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bを同時に含むブロー成型品が形成される。
続いて、成型品を成形型から離型させ、図11(b)に示す基準面で支持し、図11(a)に示すように、クリーンサイド部32の上部のドーム状部分で押さえ保持し、図11(a)のカット面でクリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bを切開する。これにより、クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bが同時に成形される。
本ブロー成型法によれば、クリーンサイド部32と右ダーティサイド部40aと左ダーティサイド部40bを同時に成形することができ、従来の射出成型法と比較して、金型等の設備費を大幅に削減することができる。特に、本実施形態のクリーンサイド部32のように、クリーンサイド部32がメインフレーム片1a,1aの間の接続部とメインフレーム片1a,1aの両側に張り出した拡張部とを有する大型のエアクリーナを製造する場合、顕著なコストダウンの効果を得ることができる。
また、本ブロー成型法によれば、図11(a)に示すように、基準面と近いカット面でクリーンサイド部32とダーティサイド部40を切開するため、カット面と基準面が遠い通常のブロー成型法と比較して、クリーンサイド部32のエアクリーナエレメント用開口部36a,36bと、ダーティサイド部40a,40bの開口部の切開位置の寸法を精確に制御することができる。
これにより、図8に示す基準面の位置である基準位置と、カット面の位置であるカット位置を精確に制御することができる。
一方、クリーンサイド部側ステー72とクリーンサイド部32の側壁とをリベット74を用いて固定することにより、クリーンサイド部側ステー72の取付位置(図8参照)を精確に制御することができる。クリーンサイド部側ステー72の製作誤差は小さくすることができるため、取付位置からクリーンサイド部側ステー72の固定位置(図8参照)までの距離を精確に制御することができる。
したがって、本発明のブロー成型法によれば、図8に示すステー締結構造70の取付位置、基準位置、固定位置、カット位置が精確に制御され、組み立てが容易であり、かつ、クリーンサイド部32と固定部材50とダーティサイド部40の高い気密接続を実現することができる。
以上、本発明に係る一実施の形態に係るエアクリーナエレメント締結構造について説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
1…メインフレーム、1a…メインフレーム片、1b…クロス部材、2…リヤフレーム、2a…シートレール、2b…補強パイプ、4…ヘッドパイプ、6…ハンドル、8…フロントフォーク、9…スイングアームブラケット、10…前輪、11…動力伝達部材、12…スイングアーム、14…後輪、15…燃料タンク、16…ピボット軸、18…ライダー用シート、20…同乗者用シート、21…クランクケース、22…排気管、23…シリンダ、24…マフラー、25…シリンダヘッド、26…吸気ポート、28…スロットルボディ、29…コネクティングチューブ
30…エアクリーナ、32…クリーンサイド部、33…ドーム状部分、34a…右リッジ部、34b…左リッジ部、35…エアクリーナブラケット、36a…右エアクリーナエレメント用開口部、36b…左エアクリーナエレメント用開口部、37…コネクティングチューブ用開口部、
40…ダーティサイド部、40a…右ダーティサイド部、40b…左ダーティサイド部、41a…右ダーティサイド部本体、41b…左ダーティサイド部本体、42a…右空気取入管、42b…左空気取入管、43a…右空気取入口、43b…左空気取入口、
50…固定部材、50a…右固定部材、50b…左固定部材、52…エアクリーナエレメント、52a…右エアクリーナエレメント、52b…左エアクリーナエレメント、53a、53b…枠部材、54a、54b…鍔状係合部、55a…鍔部、56a…係合側壁、
60…クリーンサイド部側スナップフィット、61…ダーティサイド部側スナップフィット、62…係合突起、63…係合片、64…突起、65…係合突起、66…係合片、
70…ステー締結構造、71…ステー固定部、72…クリーンサイド部側ステー、73…ダーティサイド部側ステー、74、75…リベット、76…ウェルドボルト、77…ナット、80…突起、
E…エンジン。

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両のエアクリーナ(30)の外気が流入するダーティサイド部(40)とエアクリーナエレメント(52)と濾過後の空気が流入するクリーンサイド部(32)とを一体に締結するエアクリーナエレメント締結構造において、
    前記ダーティサイド部(40)と前記クリーンサイド部(32)の間に前記エアクリーナエレメント(52)を装着した固定部材(50)を配置し、
    前記クリーンサイド部(32)の側壁に係合突起(62)を有し、前記固定部材(50)から延びて前記クリーンサイド部(32)の側壁の係合突起(62)に弾発的に係合する係合片(63)を有するクリーンサイド部側スナップフィット(60)と、
    前記ダーティサイド部(40)の側壁に係合突起(65)を有し、前記固定部材(50)から延びて前記ダーティサイド部(40)の側壁の係合突起(65)に弾発的に係合する係合片(66)を有するダーティサイド部側スナップフィット(61)と、
    を有するエアクリーナエレメント締結構造。
  2. 前記クリーンサイド部側スナップフィット(60)と前記ダーティサイド部側スナップフィット(61)は前記固定部材(50)の外周部にそれぞれ1つ以上設けられ、前記クリーンサイド部側スナップフィット(60)と、前記ダーティサイド部側スナップフィット(61)が交互に設けられている、請求項1に記載のエアクリーナエレメント締結構造。
  3. 前記エアクリーナエレメント締結構造は、さらにステー締結構造(70)を有し、
    前記ステー締結構造(70)は、基端部が前記クリーンサイド部(32)の側壁に固定され、先端部が前記固定部材(50)のステー固定部(71)上面に沿って延びるクリーンサイド部側ステー(72)と、基端部が前記ダーティサイド部(40)の側壁に固定され、先端部が前記固定部材(50)のステー固定部(71)下面に沿って延びるダーティサイド部側ステー(73)とを有し、前記クリーンサイド部側ステー(72)の先端部と前記クリーンサイド部側ステー(72)の先端部は前記固定部材(50)のステー固定部(71)で一体に締結されている、請求項1又は2に記載のエアクリーナエレメント締結構造。
  4. 前記クリーンサイド部側ステー(72)の先端部と前記クリーンサイド部側ステー(72)の先端部は、前記固定部材(50)のステー固定部(71)を挟んで締結要素で一体に締結されている、請求項3に記載のエアクリーナエレメント締結構造。
  5. 前記クリーンサイド部側ステー(72)と前記クリーンサイド部側ステー(72)の一方は、前記締結要素のクリーンサイド部またはダーティサイド部の側壁側を回ってから前記固定部材のステー固定部(71)に沿って湾曲され、前記クリーンサイド部側ステー(72)と前記クリーンサイド部側ステー(72)の他方は、前記締結要素に関して前記クリーンサイド部またはダーティサイド部の側壁の反対側を回ってから前記固定部材(50)のステー固定部(71)に沿って湾曲され、前記固定部材(50)のステー固定部(71)で一体に締結されている、請求項4に記載のエアクリーナエレメント締結構造。
  6. 請求項1~4のいずれか1項に記載のエアクリーナのダーティサイド部とクリーンサイド部は、前記エアクリーナのネガティブ空洞を有する成形型に合成樹脂製のパリソンを配置し、前記パリソンに高圧空気を供給しながら成型し、ダーティサイド部とクリーンサイド部を切開して形成することを特徴とするエアクリーナの製造方法。
  7. 請求項1~4のいずれか1項に記載のエアクリーナを搭載する鞍乗型車両。
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