JP3189994B2 - エアクリーナケースの製造方法 - Google Patents

エアクリーナケースの製造方法

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JP3189994B2 JP26132793A JP26132793A JP3189994B2 JP 3189994 B2 JP3189994 B2 JP 3189994B2 JP 26132793 A JP26132793 A JP 26132793A JP 26132793 A JP26132793 A JP 26132793A JP 3189994 B2 JP3189994 B2 JP 3189994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,内部にエアクリーナエ
レメントを収納するエアクリーナケースの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動二輪車のエアクリーナケース
はエアクリーナエレメントを挟んで結合される一対のケ
ース半体を備えており,従来,前記ケース半体は射出成
形により製造されていた。また,鞍乗型車両の一体型の
エアクリーナケースをブロー成形するものが,実開昭6
4−47974号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,エアクリー
ナケースのケース半体には吸気流入口や吸気流出口が設
けられているため,そのケース半体を射出成形により製
造しようとすると,金型の型割りが複雑化してコストが
上昇する問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,エアクリーナケースをブロー成形により低コストで
製造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明は,エアクリーナエレメントの一側面に結合
される開口部及び筒状の吸気流出口並びに複数の第1取
付ブラケットを備えてクリーンチャンバを画成する第1
ケース半体と,エアクリーナエレメントの他側面に結合
される開口部及び筒状の吸気流入口,並びに前記複数の
第1取付ブラケットにそれぞれ重合してボルト止めされ
る複数の第2取付ブラケットを備えてダーティチャンバ
を画成する第2ケース半体とを製造するためのエアクリ
ーナケースの製造方法であって,前記吸気流出口を閉塞
するキャップ部を一体に有する第1ケース半体と,前記
吸気流入口を閉塞するキャップ部を一体に有する第2ケ
ース半体と,前記第1及び第2取付ブラケットが互いに
重なり合わないように第1及び第2ケース半体の相互間
に距離をおいた状態で前記両開口部を相互に接続する筒
状の接続部とを一体にブロー成形し,しかる後に,前記
両ケース半体から前記両キャップ部を切除することで,
その両ケース半体に前記吸気流出口及び吸気流入口をそ
れぞれ開口させ,また前記両ケース半体から前記接続部
を切除することで,前記エアクリーナエレメントを間に
挟んで両ケース半体の開口部相互を接続する際の第1及
び第2取付ブラケット相互の重なり合いを可能とした
とを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は,前記第1の特徴に加えて,
前記各取付ブラケットのボルト孔は ,前記ブロー成形の
際に該ブラケットに一体に突設した中空凸部を離型後に
切除することにより形成されることを第2の特徴とす
る。
【0007】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
ので,図1は自動二輪車の全体側面図,図2は図1の2
方向矢視図,図3は図1の3−3線拡大断面図,図4は
図3の4方向矢視図,図5は図3の5−5線断面図,図
6は図3の6−6線断面図,図7はエアクリーナの分解
図,図8は図1の8方向拡大矢視図,図9は図8の9−
9線矢視図,図10は図8の10−10線断面図,図1
1は第1ケース半体の成形型を示す図,図12はエアク
リーナケースの製造工程の説明図である。
【0009】図1及び図2に示すように,自動二輪車V
は骨格を構成する車体フレームFを備えており,車体フ
レームFの前端に操向可能に支持されたフロントフォー
クFfの上端には操向ハンドルHが設けられ,また下端
には前輪Wfが軸支される。車体フレームFの後部に上
下揺動自在に枢支されてリヤクッションCrにより懸架
されたリヤフォークFrの後端に,車体フレームFの中
央部に搭載されたV型2気筒水冷エンジンEにより駆動
される後輪Wrが軸支される。
【0010】車体上部には燃料タンクT及びシートSが
前後に配置されており,エンジンEの前部にはラジエー
タRが,右側面にはエアクリーナAが,上部には一対の
キャブレタC及び吸気チャンバChがそれぞれ設けられ
る。エンジンEから車体後方に延びるエグゾーストパイ
プPは,車体右側面に配置したマフラーMに接続され
る。
【0011】次に,図3〜図7に基づいてエアクリーナ
Aの構造を詳述する。
【0012】エアクリーナAは自動二輪車Vの右側面に
おいて燃料タンクTの下縁に沿うように配置されるもの
で,矩形板状に形成されたエアクリーナエレメント1
と,このエアクリーナエレメント1を左右から挟む第1
ケース半体2及び第2ケース半体3よりなるエアクリー
ナケース4と,このエアクリーナケース5の外側を覆う
エアクリーナカバー5とを備える。
【0013】エアクリーナエレメント1は内部に濾材6
を保持する矩形状の枠体7を備えており,その枠体7の
外周には環状を成す一対のシール部材8,9が支持され
るとともに,その上辺及び下辺の後半部には線状を成す
一対のシール部材10,11が支持される。枠体7の上
辺及び下辺の中央部には第1ケース半体2に向けて突出
する一対の凸部71 ,71 が形成されており,その突起
1 ,71 の中央部にはスリット状の被係止孔72 ,7
2 が形成される。
【0014】第1ケース半体2は,エアクリーナエレメ
ント1の枠体7に支持した前記シール部材8が嵌合する
開口部21 を備える。開口部21 の反対側の壁面の前後
部には,吸気チャンバChに連なる吸気ダクト12が接
続される断面円形の吸気流出口22 と,ドレンパイプに
連なる断面円形のドレンパイプ用継手23 とが形成され
る。更に,第1ケース半体2には板状に突出する3個の
取付ブラケット24 ,25 ,26 と,枠体7の凸部
1 ,71 に形成した前記被係止孔72 ,72 に係合可
能な一対の係止突起27 ,27 とが突設される。
【0015】一方,第2ケース半体3は,エアクリーナ
エレメント1の枠体7に支持した前記シール部材9が嵌
合する開口部31 を備える。第2ケース半体3の後部に
は断面円形の吸気流入口32 が形成されるとともに,第
1ケース半体2の取付ブラケット24 ,25 に対向する
位置に,それぞれ板状に突出する2個の取付ブラケット
3 ,34 が突設される。また,開口部31 の反対側の
壁面の前後部には,エアクリーナカバー5を取り付ける
べく,ナット28,28を埋め込んだ一対のゴムブッシ
ュ29,29が取り付けられる。
【0016】而して,第1ケース半体2の開口部21
び第2ケース半体3の開口部33 をそれぞれエアクリー
ナエレメント1の一対のシール部材8,9に嵌合させ,
第1ケース半体2の第1取付ブラケットとしての取付ブ
ラケット24 ,25 第2ケース半体3の第2取付ブ
ラケットとしての取付ブラケット33 ,34 とを重ね合
わせてボルト13,14で結合することにより,エアク
リーナケース4が組み立てられる。このとき,第1ケー
ス半体2に設けた2個の係止突起27 ,27 がエアクリ
ーナエレメント1の枠体7に設けた2個の被係止孔
2 ,72 に係合し,エアクリーナエレメント1の支持
が強固なものとなる。
【0017】このようにしてエアクリーナケース4が組
み立てられると,第2ケース半体3とエアクリーナエレ
メント1との間に前記吸気流入口32 に連なるダーティ
チャンバ15が画成されるとともに,第1ケース半体2
とエアクリーナエレメント1との間に前記吸気流出口2
2 に連なるクリーンチャンバ16が画成される(図5参
照)。
【0018】エアクリーナケース4の第1ケース半体2
の2個の取付ブラケット25 ,26に,エアクリーナ支
持ステー17が2本のボルト18,19で固定される。
エアクリーナ支持ステー17は2本の脚部171 ,17
2 を備えており,この脚部171 ,172 を介してエア
クリーナAがエンジンEに支持される。尚,取付ブラケ
ット25 にボルト18で共締めされた吸気チャンバ支持
ステー20には,前記吸気ダクト12の下流側に連なる
吸気チャンバChが支持される。
【0019】第2ケース半体3に設けた2個のゴムブッ
シュ29,29に,エアクリーナケース4の外側面を覆
う前記エアクリーナカバー5が2本のボルト21,22
で固定される。また,エアクリーナ支持ステー17の脚
部173 には,エアクリーナカバー5の後部に嵌合する
後部カバー23がボルト24で固定される。
【0020】而して,エアクリーナケース4にエアクリ
ーナカバー5を取り付けると,図3〜図5から明らかな
ように,エアクリーナエレメント1の枠体7の上辺及び
下辺に取り付けた一対のシール部材10,11がエアク
リーナカバーの上下内壁に密着することにより,エアク
リーナカバー5の前部内壁とエアクリーナケース4の前
部外壁との間に,車体内側を向く略U字状の吸気取入口
25が形成される。また,一対のシール部材10,11
の車体外側位置には,エアクリーナカバー5の中央部内
壁とエアクリーナケース4の第2ケース半体3の後部外
壁との間に,前記吸気取入口25の下流側に連なる吸気
通路26が画成される。更に,エアクリーナカバー5の
後部内壁と後部カバー23の内壁とによって,エアクリ
ーナ4の第2ケース半体3に設けた吸気流入口32 が開
口する吸気溜まり室27が画成される。
【0021】上述のように構成されたエアクリーナAに
よれば,エンジンEの吸気負圧によって吸引された外気
は,エアクリーナカバー5の前部内壁とエアクリーナケ
ース4の前部外壁との間に形成された略U字状の吸気取
入口25から吸い込まれた後,エアクリーナカバー5の
中央部内壁と第2ケース半体3の後部外壁との間に形成
された吸気通路26を後方に流れ,エアクリーナカバー
5の後部内壁と後部カバー23の内壁との間に形成され
た吸気溜まり室27に流入する。吸気溜まり室27にお
いて後方から前方へと流れの向きを変えた空気は,第2
ケース半体3に設けた吸気流入口32 からダーティチャ
ンバ15に流入し,そこからエアクリーナエレメント1
の濾材6を横切って塵埃を除去される。そして,エアク
リーナエレメント1を通過した清浄な空気が,クリーン
チャンバ16から吸気流出口22を通って吸気ダクト1
2に送出される。
【0022】エアクリーナAに外気を導入する吸気取入
口25が車体内側を向いて開口しているので,水や泥の
飛沫がエアクリーナAの内部に吸い込まれる不都合が効
果的に防止される。しかも,吸気取入口25,吸気通路
26,吸気溜まり室27及び吸気流入口32 よりなる空
気の流路がラビリンス状に形成されるため,そこを通過
する空気の流速を低下させて含まれる塵埃を落下させ,
比較的に清浄な空気のみをエアクリーナケース4の内部
に供給することができる。特に,吸気溜まり室27にお
いて空気の流れが後方から前方へと向きを変えるため,
その部分で空気に含まれる塵芥を効果的に除去すること
ができる。
【0023】而して,エアクリーナケース4の外側をエ
アクリーナカバー5で覆うだけの簡単な構造で吸気通路
26を形成することができるので,吸気装置のコンパク
ト化と部品点数の削減とを同時に達成することができ
る。しかも,エアクリーナケース4がエアクリーナカバ
ー5で覆われるので,エアクリーナケース4が直接目視
できなくなって美観が向上する。
【0024】次に,図8〜図10に基づいて吸気チャン
バChの構造を詳述する。
【0025】吸気チャンバChは燃料タンクTの下面に
形成した凹部に嵌合し,且つエンジンEの前部バンク3
1及び後部バンク32にそれぞれ取り付けたキャブレタ
Cの上部に位置するように配設される。吸気チャンバC
hは,下側のキャブレタベース33及び上側の吸気チャ
ンバ本体34を結合した構造を備えており,前記吸気チ
ャンバ支持ステー20,20の上端にボルト35,35
によって固定される。吸気チャンバ本体34の上面には
車体前後方向に延びる凹部341 が形成されており,こ
の凹部341 内に車体フレームFのメインパイプ36を
収納することにより,メインパイプ36との干渉を避け
ながら吸気チャンバChの容積を充分に確保している。
【0026】吸気チャンバ本体34の前面にはエアクリ
ーナAから上方に立ち上がる吸気ダクト12の上端が接
続され,またキャブレタベース33の上面には前部バン
ク31側のキャブレタCの吸気通路37に連なる第1吸
気ファンネル38と,後部バンク32側のキャブレタC
の吸気通路39に連なる第2吸気ファンネル40とが設
けられる。
【0027】図10に最も良く示されるように,吸気チ
ャンバChは吸気チャンバ本体34の凹部341 を挟ん
で左右一対の第1容積部41及び第2容積部42を備え
ており,第1吸気ファンネル38及び第2吸気ファンネ
ル40を側面視及び正面視でX字状に交差させることに
より,前記第1容積部41に第1吸気ファンネル38の
上端開口を対向させるとともに,前記第2容積部42に
第2吸気ファンネル40の上端開口を対向させている。
これにより,各吸気ファンネル38,40の長さを充分
に確保し,且つ吸気チャンバ本体34の内面との間に充
分なクリアランスを確保することができる。
【0028】而して,エアクリーナAとキャブレタCと
の間に介装された吸気チャンバChの吸気共鳴作用によ
り,エンジンEの吸気騒音の低減と,エンジンEの特定
回転数領域における空燃比変動の防止とが達成される。
【0029】次に,図11及び図12に基づいて,前記
エアクリーナケース4の製造方法を詳述する。
【0030】図11はエアクリーナケース4の第1ケー
ス半体2及び第2ケース半体3を同時にブロー成形する
ための成形型Dを示すものである。成形型Dは,上型5
1と下型52とに型割りされており,その内面に成形面
53が形成される。而して,成形型Dに収納した合成樹
脂製のパリソンの内部に高圧空気を供給しながら該成形
型Dを回転させることにより,前記パリソンを成形面5
3に密着させて第1ケース半体2及び第2ケース半体3
を同時にブロー成形することができる。
【0031】図12に示すように,ブロー成形された第
1ケース半体2には吸気流出口22に連なる袋状のキャ
ップ22 ′と,ドレンパイプ用継手23 に連なる袋状の
キャップ部23 ′とが一体に成形されており,また第2
ケース半体3には吸気流入口32 に連なる袋状のキャッ
プ部32 ′が一体に成形されている。更に,第1ケース
半体2の開口部21 と第2ケース半体3の開口部31
の間には,第1取付ブラケット2 4 ,2 5 と第2取付ブ
ラケット3 3 ,3 4 とが互いに重ならないように第1及
び第2ケース半体2,3の相互間に距離をおいた状態で
前記両開口部(21 ,31 )を相互に接続する筒状の接
続部1′が一体に成形される。
【0032】って,離型後に前記キャップ部22 ′,
3 ′,32 ′を第1ケース半体2及び第2ケース半体
3から切除し,且つ両開口部21 ,31 から前記接続部
1′を切除することにより,第1ケース半体2及び第2
ケース半体3が完成する。このとき,各取付ブラケット
4 ,25 ,26 ,33 ,34 のボルト孔は,ブロー成
形時に該取付ブラケットに一体に突設された中空凸部a
(図11参照)を離型後に切除することにより形成され
る。
【0033】このように,エアクリーナケース4の第1
ケース半体2及び第2ケース半体3を同時にブロー成形
して不要なキャップ部22 ′,23 ′,32 ′及び接続
部1′を切除することにより,従来のインジェクション
成形に比べて金型等の設備費を大幅に削減し,コストダ
ウンに寄与することができる。
【0034】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は前記実施例に限定されるものでなく,種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0035】例えば,実施例では自動二輪車を例示した
が,本発明は自動三輪車や4輪バギー車等の鞍乗型車両
に対しても適用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように,本発明の第1の特徴によ
れば,エアクリーナエレメントの一側面に結合される開
口部及び筒状の吸気流出口並びに複数の第1取付ブラケ
ットを備えてクリーンチャンバを画成する第1ケース半
体と,エアクリーナエレメントの他側面に結合される開
口部及び筒状の吸気流入口,並びに前記複数の第1取付
ブラケットにそれぞれ重合してボルト止めされる複数の
第2取付ブラケットを備えてダーティチャンバを画成す
る第2ケース半体とを製造するに当たり,吸気流出口を
閉塞するキャップ部を一体に有する第1ケース半体と,
吸気流入口を閉塞するキャップ部を一体に有する第2ケ
ース半体と,第1及び第2取付ブラケットが互いに重な
り合わないように第1及び第2ケース半体の相互間に距
離をおいた状態で前記両開口部を相互に接続する筒状の
接続部とを一体にブロー成形した後,両ケース半体から
前記両キャップ部及び前記接続部を切除するようにした
ので,従来の射出成形金型に比べて簡単な構造の金型を
用いてエアクリーナケースを低コストで製造することが
できる。また特にエアクリーナケースの組立完成状態で
は,第1ケース半体側の第1取付ブラケットと第2ケー
ス半体側の第2取付ブラケットとが互いに重なり合って
ボルト止めされる構造であるにも拘わらず,その両ケー
ス半体のブロー成形過程では,両ケース半体をそれらの
開口部相互間に上記接続部を特別に介在させて両ケース
半体相互を十分離間させることにより,両ケース半体か
らそれぞれ延びる各複数の第1及び第2取付ブラケット
を相互に重合させないで一挙にブロー成形することが
能となる。これにより,個々の取付ブラケットが比較的
複雑な三次元形態であっても,それらブラケットの成形
を相互に影響されずに容易且つ的確に行うことができて
個々のブラケットの成形性が頗る良好であり,その上,
その第1及び第2取付ブラケット相互を後で切り離すよ
うな後加工も不要となることから,全体として作業能率
の向上に大いに寄与することができる。
【0037】また本発明の第2の特徴によれば,各取付
ブラケットのボルト孔は,前記ブロー成形の際に該ブラ
ケットに一体に突設した中空凸部を離型後に切除するこ
とにより形成されるので,ブロー成形に付随してボルト
孔付きの各取付ブラケットを簡単且つ能率よく成形する
ことができ,しかもそのブロー成形の際には,前述のよ
うに前記接続部の特設によって第1及び第2取付ブラケ
ット相互を十分離間させて(即ち重合させないで)成形
できることから,その各々のブラケットにおいて比較的
複雑な三次元形態となる上記中空凸部の成形を,相互に
影響されずに無理なく的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の3−3線拡大断面図
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】エアクリーナの分解図
【図8】図1の8方向拡大矢視図
【図9】図8の9−9線矢視図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】第1ケース半体の成形型を示す図
【図12】エアクリーナケースの製造工程の説明図
【符号の説明】
1 エアクリーナエレメント 1′ 接続部 2 第1ケース半体 21 開口部 22 吸気流出口 22 ′ キャップ部 4 取付ブラケット(第1取付ブラケット) 5 取付ブラケット(第1取付ブラケット) 3 第2ケース半体 31 開口部 32 吸気流入口 32 ′ キャップ部 3 取付ブラケット(第2取付ブラケット) 4 取付ブラケット(第2取付ブラケット) 13,14 ボルト 15 ダーティチャンバ 16 クリーンチャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 22:00 31:00 (56)参考文献 特開 平4−6057(JP,A) 実開 昭55−49742(JP,U) 実開 平2−119971(JP,U) 実開 昭64−47974(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 35/024 F02M 35/16 B29C 49/00 B62J 39/00 B29L 22:00 B29L 31:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナエレメント(1)の一側面
    に結合される開口部(21 )及び筒状の吸気流出口(2
    2 )並びに複数の第1取付ブラケット(24,25 )を
    備えてクリーンチャンバ(16)を画成する第1ケース
    半体(2)と,エアクリーナエレメント(1)の他側面
    に結合される開口部(31 )及び筒状の吸気流入口(3
    2 ),並びに前記複数の第1取付ブラケット(24 ,2
    5 )にそれぞれ重合してボルト(13,14)止めされ
    る複数の第2取付ブラケット(33 ,34 )を備えてダ
    ーティチャンバ(15)を画成する第2ケース半体
    (3)とを製造するためのエアクリーナケースの製造方
    法であって, 前記吸気流出口(22 )を閉塞するキャップ部
    (22 ′)を一体に有する第1ケース半体(2)と,前
    記吸気流入口(32 )を閉塞するキャップ部(32 ′)
    を一体に有する第2ケース半体(3)と,前記第1及び
    第2取付ブラケット(24 ,25 ;33 ,34 )が互い
    に重なり合わないように第1及び第2ケース半体(2,
    3)の相互間に距離をおいた状態で前記両開口部
    (21 ,31 )を相互に接続する筒状の接続部(1′)
    とを一体にブロー成形し しかる後に, 前記両ケース半体(2,3)から前記両キ
    ャップ部(22 ′,32 ′)を切除することで,その両
    ケース半体(2,3)に前記吸気流出口(2 2 )及び吸
    気流入口(3 2 )をそれぞれ開口させ,また前記両ケー
    ス半体(2,3)から前記接続部(1′)を切除するこ
    とで,前記エアクリーナエレメント(1)を間に挟んで
    両ケース半体(2,3)の開口部(2 1 ,3 1 )相互を
    接続する際の第1及び第2取付ブラケット(2 4
    5 ;3 3 ,3 4 )相互の重なり合いを可能としたこと
    を特徴とする,エアクリーナケースの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記各取付ブラケット(24 ,25 ,3
    3 ,34 )のボルト孔は,前記ブロー成形の際に該ブラ
    ケット(24 ,25 ,33 ,34 )に一体に突設した中
    空凸部(a)を離型後に切除することにより形成される
    ことを特徴とする,請求項1に記載のエアクリーナケー
    スの製造方法。
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