JP4953972B2 - インテークマニホールド - Google Patents

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Description

本発明は、2個の合成樹脂部材を溶着して3個以上の管を形成するインテークマニホールドに関するものである。
従来から、エンジンに大気を導入させるものとして、インテークマニホールドが知られている。インテークマニホールドは一般に、エンジンに接合するためのフランジと3個以上の異なる形状の吸気管とを有しており、吸気管の形状形成の容易さや軽量化やコスト削減の観点から、合成樹脂を素材としている(特許文献1)。
ここで、従来のインテークマニホールドの一例を図7に示す。インテークマニホールド50には、フランジ52と、そのフランジ52に一体に形成される3個以上の吸気管54とを有する。この図7では、吸気管は3個の吸気管54a,54b,54cから成るものとして説明する。フランジ52には例えば4個のボルト挿通穴56が設けられており、このボルト挿通穴56に固定手段としてのボルト58を挿通させて、ボルト58を被固定部材であるエンジン60に形成した雌螺子(図示せず)に螺合させる。このボルト58の締め付けによって、インテークマニホールド50をエンジン60に固定している。
3個の吸気管54a,54b,54cは、互いに近接して、例えばエンジンルーム内の壁62に近い位置に配置される。3個の近接した吸気管54a,54b,54cは、4個のボルト挿通穴56のうちの1箇所の特定位置のボルト挿通穴56Aの軸方向の上位に配置される。図7における3個の吸気管54a,54b,54cの断面は、特定位置のボルト挿通穴56Aの軸64を含んでフランジ52の長手方向に平行な面66で切断したものである。吸気管54a,54b,54cの吸気通路68a,68b,68cの通路断面の中心70a,70b,70cは面66上で同一の溶着振動方向線E−E(溶着振動方向は線E−Eに平行であり、線E−Eに直角方向に2つの部材が溶着される)上に配置され、しかも線E−Eはフランジ52の表面にほぼ平行に設定される。更に、面66上での3個の近接した吸気管54a,54b,54cの端から端までの長さ(フランジ52の表面とほぼ平行な長さ)はL0となる。
エンジンルーム内では、インテークマニホールドの容積を減らすために、3個の吸気管54a,54b,54cの端から端までの長さL0を、より短くするよう要求されている。この長さL0を短く改良したインテークマニホールドの例を図8に示す。図8においては、吸気管54a,54b,54cの吸気通路68a,68b,68cの通路断面の中心70a,70b,70cは、図7と同様に、面66上で直線状に配置されているが、中心70a,70b,70cは面66上で同一の溶着振動方向線F−F(溶着振動方向は線F−Fに平行であり、線F−Fに直角方向に2つの部材が溶着される)上に配置され、その線F−Fはフランジ52の表面に対して角度β(β<90°)で傾斜している。3個の吸気管54a,54b,54cがフランジ52の表面に対して角度βで傾斜していることから、3個の吸気管54a,54b,54cの端から端までの長さ(フランジ52の表面とほぼ平行な長さ)をL1とすれば、L1はL0より小さくすることができる。
ここで、図8に示す吸気管54a,54b,54cの形成について、図9に基づいて説明する。図9に示すように、吸気管54aは、第一分割管72aと第二分割管74aとを溶着して成るものであり、吸気管54bは、第一分割管72bと第二分割管74bとを溶着して成るものであり、吸気管54cは、第一分割管72cと第二分割管74cとを溶着して成るものである。第一分割管72aと、第一分割管72bと、第一分割管72cは、一つの型で一体に形成される第一合成樹脂部材76に含まれるものである。同様に、第二分割管74aと、第二分割管74bと、第二分割管74は、一つの型で一体に形成される第二合成樹脂部材78に含まれるものである。なお、第一合成樹脂部材76と第二合成樹脂部材78とを溶着して、インテークマニホールド50を形成するものである。
第一分割管72aと第二分割管74aとを溶着するために、第一分割管72aの第一溶着面80aと、第二分割管74aの第二溶着面82aとは、溶着振動方向線F−Fと平行になるように設定する。同様に、第一分割管72bの第一溶着面80bと、第二分割管74bの第二溶着面82bとは、溶着振動方向線F−Fと平行になるように設定し、更に、第一分割管72cの第一溶着面80cと、第二分割管74cの第二溶着面82cとは、溶着振動方向線F−Fと平行になるように設定する。第一分割管72aと第二分割管74aとを溶着することで吸気管54aが形成され、第一分割管72bと第二分割管74bとを溶着することで吸気管54bが形成され、第一分割管72cと第二分割管74cとを溶着することで吸気管54cが形成される。即ち、3個の吸気管54a,54b,54cは、同一の溶着振動方向線F−F上で溶着されている。
特開2003−254178
図7及び図8に示すように、3個の吸気管54a,54b,54cは互いに近接して配置されている。3個の近接配置される吸気管54a,54b,54cは、フランジ52に形成された複数のボルト挿通穴56のうちの1箇所の特定位置のボルト挿通穴56Aの上方に位置することがある。即ち、1箇所の特定位置のボルト挿通穴56Aの軸64の延長線上に、3個の近接した吸気管54a,54b,54cが位置する。このため、特定位置のボルト挿通穴56Aの軸64の延長線上に3個の吸気管54a,54b,54cのいずれかが存在して、図7や図8の上方から(Y方向から)特定位置のボルト挿通穴56Aを直接見ることができない。この結果、特定位置のボルト挿通穴56Aに挿通したボルト58を締め付ける場合に、直線方向に作用するインパクトレンチ等の締付け工具を用いることができないものであった。
このため、特殊な締付け工具(例えばボールジョイント式インパクトツール)を用いて、特定位置のボルト挿通穴56Aに挿通させたボルトの締付け作業を行っている。ボールジョイント式インパクトツールは、長さの途中にボールジョイントを用いるもので、力の発生点とボールジョイントとを連結する部材と、ボールジョイントと力の終着点とを連結する部材とが同一直線上にないものであり、始発点で加えられる力がボールジョイントで方向を変えて終着点に加わるようにしたものである。
このようなボールジョイント式インパクトツール等の特殊な工具を用いて、特定位置のボルト挿通穴56Aをその軸64の延長線上から見ることができないボルト58の締付け作業は、締付け作業に時間がかかるという欠点と、ボルト58の締付け力が弱いという欠点とがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、特定位置のボルト挿通穴に直線状の締付け手段が届くようにしたものであり、特定位置のボルト挿通穴に挿通するボルトの締付け作業を容易にし、かつボルトの締付け力を強くするようにしたインテークマニホールドを提供することを目的とするものである。
本発明のインテークマニホールドは、それぞれ第一溶着面を備える第一分割管を3個以上有する第一合成樹脂部材とそれぞれ第二溶着面を備える第二分割管を3個以上有する第二合成樹脂部材とを、前記各第一溶着面と前記各第二溶着面とを溶着することで前記第一合成樹脂部材と前記第二合成樹脂部材とを溶着して成るものであって、前記3個以上の第一分割管と前記3個以上の第二分割管との溶着によって形成される3個以上の管と、それらの3個以上の管と連結するフランジと、被固定部材と連結するための固定手段を挿通するために前記フランジに形成した複数の挿通穴とを有し、特定位置の前記挿通穴の軸の延長線上付近に隣り合う2個の前記管が位置する内燃機関用インテークマニホールドにおいて、特定位置の前記挿通穴の軸延長線付近に位置する前記2個の隣り合う管において一方の管の前記第一溶接面及び前記第二溶接面を含む溶着振動方向線G−Gを挿通穴が形成されたフランジ面に対して傾斜するように設け、他方の管の前記第一溶接面及び前記第二溶接面を含溶着振動方向線H−Hは、前記溶着振動方向線G−Gに対して略直角方向に離間した位置に配置し、前記特定位置の挿通穴の軸の延長線上付近で前記2個の管の間に前記締付け工具を挿通できる隙間空間を形成したことを特徴とするものである。本発明は、 前記溶着振動方向線G−Gが前記フランジの表面とのなす角度αを25°≦α≦65°の範囲としたことを特徴とするものである。本発明は、前記特定位置の挿通穴の軸と前記隙間空間を挿通する前記締付け工具の挿入方向とのなす角度θをθ≦15°としたことを特徴とするものである。本発明は、前記特定位置の挿通穴の軸延長線が前記隙間空間に合致するようにしたことを特徴とするものである。
本発明に係るインテークマニホールドは、フランジの特定位置のボルト挿通穴の軸の延長線付近に位置する隣り合う2個の管において、他方の菅は一方の管の溶着振動方向線G−Gに対して略直角方向に離間した位置に配置することで、2個の管の間に前記締付け工具を挿通できる隙間空間を形成することができる。この隙間空間を介して、特定位置のボルト挿通穴の軸のほぼ延長方向から特定位置のボルト挿通穴を目視することができる。よって、この隙間空間から直線状の締付け手段を挿入して、特定位置のボルト挿通穴に挿通させたボルトを締付けることができる。この結果、締付け手段にかかる回転力を直接ボルトに伝えることができ、ボルトの締付け作業を容易にすることができると共に、強い締付け力でボルトを締付けることができる。
次に、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るインテークマニホールドの要部断面斜視図、図2は図1の平面方向からの斜視図、図3は図1に示す管の溶着状態を示す構成図である。図1及び図2において、図7及び図8と同一部号は同一部材を示す。本発明に係るインテークマニホールド(合成樹脂製管構造体)10は、合成樹脂を素材とし、フランジ12と、そのフランジ12に一体に形成される3個以上の管14とを有するものである。図1並びに図2においては、管14は3個の吸気管、即ち、第一吸気管14a,第二吸気管14b,第三吸気管14cから成るものとして説明する。フランジ12には例えば4個のボルト挿通穴16が設けられており、このボルト挿通穴16に固定手段としてのボルト58を挿通させて、ボルト58を被固定部材としてのエンジン60に形成した雌螺子61(図5参照)螺合させることで、インテークマニホールド10をエンジン60に固定する。4個のボルト挿通穴16において、その軸18の延長線上に2個の吸気管が密集して配置される特定位置のボルト挿通穴を、ボルト挿通穴16Aとする。なお、ボルト挿通穴16の数は4個に限るものではない。
3個の吸気管14は、例えばエンジンルーム内の壁62に一番近接して配置されるものを第一吸気管14aとし、壁62から離れるものを順に第二吸気管14b,第三吸気管14cとする。図1に示す第一吸気管14a,第二吸気管14b,第三吸気管14cの断面位置は、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18の延長線を含む面であり、しかもフランジ12の長手方向に平行な面20での切断位置とする。第一吸気管14aの吸気通路22aの断面中心を中心24aとし、第二吸気管14bの吸気通路22bの断面の中心を中心24bとし、第三吸気管14cの吸気通路22cの断面の中心を中心24cとする。
ここで、第一吸気管14aと、第二吸気管14bと、第三吸気管14cとについて、図3について説明する。第一吸気管14aは、第一分割管26aと第二分割管28aとを溶着して成るものであり、第二吸気管14bは、第一分割管26bと第二分割管28bとを溶着して成るものであり、第三吸気管14cは、第一分割管26cと第二分割管28cとを溶着して成るものである。第一分割管26aと、第一分割管26bと、第一分割管26cは、一つの型で一体に形成される第一合成樹脂部材30に含まれるものである。同様に、第二分割管28aと、第二分割管28bと、第二分割管28cは、一つの型で一体に形成される第二合成樹脂部材32に含まれるものである。なお、第一合成樹脂部材30と第二合成樹脂部材32とを溶着して、インテークマニホールド10を形成するものである。
第一分割管26aと第二分割管28aとを溶着するために、第一分割管26aは2箇所の第一溶着面34aを有し、第二分割管28aは2箇所の第二溶着面36aを有する。第一分割管26aの第一溶着面34aと第二分割管28aの第二溶着面36aとを溶着して、第一吸気管14aを形成する。ここで、第一吸気管14aの2箇所の溶着箇所を含む溶着振動方向線を線G−Gとすると、溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に第一分割管26aと第二分割管28aとが溶着される。第一分割管26bと第二分割管28bとを溶着するために、第一分割管26bは2箇所の第一溶着面34bを有し、第二分割管28bは2箇所の第二溶着面36bを有する。第一分割管26bの第一溶着面34bと第二分割管28bの第二溶着面36bとを溶着して、第二吸気管14bを形成する。ここで、第二吸気管14bの2箇所の溶着箇所を含む溶着振動方向線を線H−Hとすると、溶着振動方向線H−Hに対して直角方向に第一分割管26bと第二分割管28bとが溶着される。この溶着振動方向線H−Hは溶着振動方向線G−Gと平行ではあるが、同一ではない。第一分割管26cと第二分割管28cとを溶着するために、第一分割管26cは2箇所の第一溶着面34cを有し、第二分割管28cは2箇所の第二溶着面36cを有する。第一分割管26cの第一溶着面34cと第二分割管28cの第二溶着面36cとを溶着して、第三吸気管14cを形成する。ここで、第三吸気管14cの2箇所の溶着箇所を含む溶着振動方向線を線G−Gとする(第一吸気管14aの溶着振動方向線G−Gと一致する)と、溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に第三分割管26cと第三分割管28cとが溶着される。
ここで、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18のほぼ延長線上に位置する隣り合う2個の吸気管を、第二吸気管14bと第三吸気管14cとして説明する。第二吸気管14bの溶着振動方向線H−Hは、第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gとは平行であるが、溶着振動方向線G−Gとは異なる位置になるように設定する。また、一方の管である第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して他方の菅である第二吸気管14bの吸気通路24bの中心22bは、溶着振動方向線G−Gに対して略直角方向に離間した位置に配置する。更に、溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に2個の管(第二吸気管14bと第三吸気管14c)が重ならないようにする。なお、他方の菅である第二吸気管14bの溶着振動方向線H−Hに対して一方の管である第三吸気管14cの吸気通路24cの中心22cは、溶着振動方向線H−Hに対して略直角方向に離間した位置に配置するようにしても、考え方としては同じである。
第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して第二吸気管14bを略直角方向に離間させることによって、図3に示すように、第三吸気管14cと第二吸気管14bとの間に隙間空間38を形成することができる。この隙間空間38は、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18のほぼ延長線上に形成する。第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して第二吸気管14bを略直角方向に離間させるとした場合、その第二吸気管14bの離間方向としては、フランジ12から離れる方向(図1や図3で上方)に離間距離を大きくするよう移動させる(第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gと第二吸気管14bの溶着振動方向線H−Hとの間隔が広がる)と、隙間空間38を大きくすることができる。
ここで、図1や図3に示した本発明の内容を、図8や図9と比較しながら説明する。図8や図9に示す従来例では、3個の吸気管(吸気管54a,吸気管54b,吸気管54c)の全ての溶着面(溶着面80a,溶着面82a,溶着面80b,溶着面82b,溶着面80c,溶着面82c)は、同一の溶着振動方向線F−F上に位置する。このため、特定位置のボルト挿通穴56Aの軸の延長線方向に、必ずどれかの吸気管(吸気管54a,吸気管54b,吸気管54)が位置する。
これに対して図3に示す本発明では、例えば第三吸気管14cの溶着面(溶着面34c,溶着面36c)の溶着振動方向線G−G上に対し、第二吸気管14bの溶着面(溶着面34b,溶着面36b)を溶着振動方向線G−G上から異なる位置とする。この際、第二吸気管14bの溶着面(溶着面34b,溶着面36b)は溶着振動方向線G−Gと平行とする。更に、第二吸気管14bは、溶着振動方向線G−Gに対して、ほぼ直角方向に移動した位置に配置する。その上、溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に2個の管(第二吸気管14bと第三吸気管14c)が重ならないようにする。
第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して第二吸気管14bをほぼ直角方向に離間した位置に配置するのは、第三吸気管14cと第二吸気管14bとの間に隙間空間38を形成するためである。また、溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に第二吸気管14bと第三吸気管14cとが重ならないようにするのは、第一合成樹脂部材30の型成形の際に、第二吸気管14bを構成する第一分割管26bが、第一分割管26aや第一分割管26cと共に形成できるようにするためである。同様に、第二合成樹脂部材32の型成形の際に、第二吸気管14bを構成する第二分割管28bが、第二分割管28aや第二分割管28cと共に形成できるようにするためである。なお、「ほぼ直角方向」としたが、直角方向から若干ずれていても、型成形によって第一分割管26bや第二分割管28bが形成できることがあることから、「ほぼ」という表現を用いた。
溶着振動方向線G−G(溶着振動方向線H−H)は、フランジ12の外表面に対して、角度αで傾斜するように設定する。本発明では、溶着振動方向線G−Gをフランジ12の表面に対して角度αで傾斜させ、しかも、第二吸気管14bの吸気通路22bの中心24bを第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して直角方向(図1で上方)に離間して配置する。この結果、図1及び図3に示すように、第二吸気管14bの断面位置を第一吸気管14aの断面位置の上方または斜め上方(図1では、フランジ12を下方とし、吸気管14a,14b,14cを上方とする)に位置させることができる。これによって、図9では第二吸気管54bが存在していた箇所に、図3では第二吸気管14bと第三吸気管14cとの間に隙間空間38を形成することができる。
この隙間空間38は、ボルト挿通穴16Aの軸18の延長線が合致するのが望ましい。この隙間空間38は、更に、直線状のインパクトレンチ等の締付け手段40が挿通できる広さとし、かつ、締付け手段40の先端とボルト58の頭部58a(図5)との係合位置を見ることができるような大きさとする。図2は図1の上方(B方向)から見たものであり、この図2において、第二吸気管14bと第三吸気管14cとの間に隙間空間36を通して、ボルト挿通穴16Aを直接見ることができる。
本発明では、隙間空間38を通して直線状の締付け手段40を挿入することができ、その締付け手段40によって、特定位置のボルト挿通穴16Aに挿通させたボルト58を直接回転させることができる。この結果、締付け手段40にかかる回転力をそのままボルト58に伝えることができるので、従来のようなボールジョイント式インパクトツール等の工具を使用しなくても良くなり、ボルト58の締付け作業を容易にし、ボルト58の締付け力を強くすることができる。
図3においては、隙間空間38を形成するために、第二吸気管14bを第三吸気管14c(第一吸気管14a)の溶着振動方向線G−Gに対して直角方向に離間させた例を示した。ここで、図3に示した隙間空間38の面積をより広くする例を図4に基づいて説明する。図4においては、図3における第一吸気管14aと第二吸気管14bとの位置をそのまま保持し、第二吸気管14bの溶着振動方向線H−Hに対して、第三吸気管14c(溶着振動方向線G−G)をほぼ直角下方(図4で下方)に離間させたものである。この際、溶着振動方向線G−G(溶着振動方向線H−H)に対して直角方向に2個の管(第二吸気管14bと第三吸気管14c)が重ならないようにする。この結果、図4では、溶着振動方向線H−Hと溶着振動方向線G−Gとの間隔が、図3のそれより大きくなり、図4の隙間空間38の断面積を図3の隙間空間38の断面積より広くすることができる。図4の説明を言い換えると、第三吸気管14cの溶着振動方向線G−Gに対して、ほぼ直角方向に第二吸気管14bを大幅に移動して配置したことと同じことになる。
ここで、溶着振動方向線G−Gとフランジ12の上面とのなす角度α(図1)は、25°≦α≦65°とする。角度αが25°以下になると、第一吸気管14aと第三吸気管14cとの間の距離Lが長くなり、エンジンルーム内の横方向に占める吸気管14の体積が大きくなりすぎる。一方、角度αが65°以上になると、図2に示す第二吸気管14bと第三吸気管14cとの間の隙間空間38が小さくなり、第二吸気管14bと第三吸気管14cとの間の隙間空間38からボルト挿通穴16Aが見えなくなると共に、ボルト58を挿入できなくなる。
なお、前述の説明においては、3個の吸気管14a,14b,14cについて説明したが、4個以上の吸気管14を有するインテークマニホールド10においても適用することができる。即ち、4個以上の吸気管14を有するインテークマニホールド10においても、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18の延長線に近い2個の吸気管14を特定し、一方の吸気管(例えば吸気管14c)に対して他方の吸気管(吸気管14b)を溶着振動方向線(例えば溶着振動方向線G−G)からほぼ直角方向に離間した位置に配置することにより、隙間空間38を形成することができる。
図1や図2に示すように、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18の延長線上に隙間空間38を形成し、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸線と、締付け手段の軸線とが一致することが最も望ましい。しかし、図5に示すように、ボルト58の回転中心軸(特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18)と締付け手段40の回転中心軸42が同一直線上にない場合でも(互いの軸の角度が若干ずれていても)、締付け手段40でボルト58を締付けることができる。例えば、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18の軸線上に隙間空間38が存在しない場合でも、締付け手段40でボルト58を締付けることができることがある。即ち、図5において、ボルト58の回転中心軸(ボルト挿通穴16Aの軸18)と締付け手段40の回転中心軸42が角度θ以内の場合であれば、締付け手段40の回転力がボルト58に伝達される場合がある。この図5において、ボルト58の頭部58aがフランジ12の上方に距離hだけ突出しているが、この距離hを無視して角度θを考えるものとする。
図6に示すように、特定位置のボルト挿通穴16Aの出口を頂点として、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18を中心軸として、頂角2θの円錐44を描いた場合を仮定する。第二吸気管14bと第三吸気管14cとの間の隙間空間38が、頂角2θの円錐44の体積の中に位置していれば、特定位置のボルト挿通穴16Aの軸18の軸線上に隙間空間38が無くても、プラス締付け手段40でボルト58をエンジン60の雌螺子部36に螺合させることができる。図5や図6に示す角度θは、θ≦15°が望ましい。θが15°を越えると、締付け手段40がボルト58の頭部58aに係合しなくなる。なお、図5において、ボルト58の回転中心軸(ボルト挿通穴16Aの軸18)と、締付け手段40の回転中心軸42とのなす角度θは、15°より小さい角度であれば、締付け手段によるボルト58の締め付けが可能であり、締付け力も所望の力を得ることができる。
なお、図1において、第二吸気管14bの断面位置を第一吸気管14aの断面位置のほぼ上方に位置させることから、図1における第一吸気管14aの長さは、第二吸気管14bや第三吸気管14cの長さより短く描かれている。しかし、図2に示すように、フランジ12からサージタンク46までの第一吸気管14aの長さは、第二吸気管14bや第三吸気管14cの長さとほぼ同一の長さになるように各吸気管14a,14b,14cの長さが設定されている。
なお、前述の説明では、第一合成樹脂部材30に3個の第一分割管26a,28b,28cを備え、第二合成樹脂部材32に3個の第二分割管26a,28b,28cを備える例を示したが、第一分割管や第二分割管の数は3個に限るものではない。
本発明に係るインテークマニホールドの要部断面斜視図である。 図1をB方向から見た斜視図である。 図1に示す管の断面の溶着状態を示す構成図である。 管の断面の溶着状態を示す他の構成図である。 ボルトの回転中心軸と締付け手段の回転中心軸とが傾斜した状態における締付け手段によるボルトの締付け状態を示す断面図である。 特定位置のボルト挿通穴からの傾斜角2θの円錐形を示す斜視図である。 従来のインテークマニホールドの要部斜視図である。 従来の他のインテークマニホールドの要部斜視図である。 図8に示す吸気管の断面の溶着状態を示す構成図である。
符号の説明
10 インテークマニホールド
12 フランジ
14a 第一吸気管
14b 第二吸気管
14c 第三吸気管
16 ボルト挿通穴
16A 特定位置のボルト挿通穴
18 軸
22a 吸気通路
22b 吸気通路
22c 吸気通路
24a 中心
24b 中心
24c 中心
26a 第一分割管
26b 第一分割管
26c 第一分割管
28a 第二分割管
28b 第二分割管
28c 第二分割管
30 第一合成樹脂部材
32 第二合成樹脂部材
38 隙間空間
40 締付け手段
58 ボルト

Claims (4)

  1. それぞれ第一溶着面を備える第一分割管を3個以上有する第一合成樹脂部材とそれぞれ第二溶着面を備える第二分割管を3個以上有する第二合成樹脂部材とを、前記各第一溶着面と前記各第二溶着面とを溶着することで前記第一合成樹脂部材と前記第二合成樹脂部材とを溶着して成るものであって、前記3個以上の第一分割管と前記3個以上の第二分割管との溶着によって形成される3個以上の管と、それらの3個以上の管と連結するフランジと、被固定部材と連結するための固定手段を挿通するために前記フランジに形成した複数の挿通穴とを有し、特定位置の前記挿通穴の軸の延長線上付近に隣り合う2個の前記管が位置する内燃機関用インテークマニホールドにおいて、特定位置の前記挿通穴の軸延長線付近に位置する前記2個の隣り合う管において一方の管の前記第一溶接面及び前記第二溶接面を含む溶着振動方向線G−Gを挿通穴が形成されたフランジ面に対して傾斜するように設け、他方の管の前記第一溶接面及び前記第二溶接面を含む溶着振動方向線H−Hは、前記溶着振動方向線G−Gに対して略直角方向に離間した位置に配置し、前記特定位置の挿通穴の軸の延長線上付近で前記2個の管の間に前記締付け工具を挿通できる隙間空間を形成したことを特徴とするインテークマニホールド
  2. 前記溶着振動方向線G−Gが前記フランジの表面とのなす角度αを25°≦α≦65°の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のインテークマニホールド
  3. 前記特定位置の挿通穴の軸と前記隙間空間を挿通する前記締付け工具の挿入方向とのなす角度θをθ≦15°としたことを特徴とする請求項1または2記載のインテークマニホールド
  4. 前記特定位置の挿通穴の軸延長線が前記隙間空間に合致するようにしたことを特徴とする請求項3記載のインテークマニホールド
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