JP4843550B2 - 多気筒エンジン用排気管 - Google Patents

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本発明は、鋼管製の多気筒エンジン用排気管に関する。
多気筒エンジンでは、各気筒の排気ポートから排気管が延ばされるが、排気管のレイアウトや性能の向上などを目的に、2本の排気管を1本に集合させることがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−222020公報(図1、図4) 特開2001−227338公報(図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図6は従来の多気筒エンジン用排気管を説明する図であり、第1〜第4の排気管101、102、103、104が、排気集合部105で1本にまとめられている。その前に、第1の排気管101に第2の排気管102の先端が鋭角状態で接続されて、2本の排気管101、102が1本に合流している。
図7は図6の7−7線断面図であり、第1の排気管101は、いわゆる「もなか」構造で製造される。すなわち、半円筒111の端部にフランジ112を有する上半部113を鋼板からプレス成形することで得る。同様に、半円筒114の端部にフランジ115を有する下半部116を鋼板からプレス成形することで得る。そして、フランジ112にフランジ115を重ね、両者を溶接で結合する。117はビードである。
もなか構造であるため、排気管101〜104の形状は自由に選べる。しかし、図6において、フランジ112、112が左右に張り出し、排気管101〜104の周囲のスペースを占有するため、排気管101〜104のレイアウトに支障をきたす。
そして、フランジ112、112が張り出した形態で溶接するため、溶接加工費が嵩む。また、フランジ112、112が張り出すため、外観性が悪くなる。
さらには、もなか構造では、プレス成形が必須となるため、部品点数が増加し且つ金型を準備する必要があり、材料費並びに加工費用が嵩む。
また、図7において、排気ガスにより、排気管が高温になり、熱伸びが発生して上半部113に上向き力が作用し、下半部116に下向き力が作用する。フランジ112とフランジ115とを溶接で接合する構造では、フランジ112とフランジ115は、ビード117を支点にしてV字状に開きやすい。このため、もなか構造では、強度が安定しないという問題が残る。
もなか構造の問題点は全てフランジに起因している。そこで、フランジレス構造が特許文献2で提案されている。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図8は別の従来の多気筒エンジン用排気管を説明する図であり、多気筒エンジン120から第1〜第4の排気管121、122、123、124が延びていて、第1の排気管121に第4の排気管124が合流し、第2の排気管122に第3の排気管123が合流し、さらに、下流側において第1の排気管121に第2の排気管122の先端が鋭角状態で接続されている。
図9は図8の9部拡大図であり、第2の排気管122の先端は斜めに切断され、このような第2の排気管122の先端が、第1の排気管121に接続されている。125はビードである。
もなか構造のようなフランジがないため、外観性が良好で、レイアウトも容易になる。
図10は排気流れを説明する図であり、第1の排気管121に第1の排気ガス126が流れ、第2の排気管122に第2の排気ガス127が流れる。第1の排気ガス126に第2の排気ガス127を合流させたところ、第2の排気管122が接続している部位よりも下流側において、第1の排気管121に、大きな渦128が発生する。加えて、第2の排気管122が接続している部位よりも上流側においても、第1の排気管121に、渦129が発生することが判明した。これらの渦128、129は流れの乱れを誘発し、排気ガスが流れにくくなる。
渦128、129の発生は、第1の排気管121と第2の排気管122とのなす角度θ1が90°に近いほど、顕著となる。そこで、角度θ1を小さくする対策が有効となる。
角度θ1を小さくする程、排気ガスの流れが円滑化するが、反面、鋭角側(図左側)の溶接(図9、ビード125)が難しくなり、溶接工数が嵩む。加えて、溶接応力が高くなり、その部分から破損する危険性が高まる。
したがって、鋼管製の排気管の利点を生かしながら、有害な渦の発生を防止することができる排気管が求められている。
本発明は、鋼管製の排気管の利点を生かしながら、有害な渦の発生を防止することができる排気管を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、多気筒エンジンから延びている第1の排気管に第2の排気管の先端が鋭角状態で接続されて、2本の排気管が1本に合流している多気筒エンジン用排気管において、前記第1の排気管並びに第2の排気管は鋼管製排気管であり、前記第1の排気管には、前記第2の排気管の接続部に合わせ、排気ガスが流れるように卵形の穴が開けられ、この卵形の穴に合うように前記第2の排気管の先端は部分的に張出し成形されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第2の排気管の先端は、第2の排気管の中心線に10°〜30°の角度をなすように部分的に張出し成形されている特徴とする。
請求項1に係る発明は、第1の排気管には、第2の排気管の接続部に合わせ、排気ガスが流れるように卵形の穴が開けられ、この卵形の穴に合うように第2の排気管の先端は部分的に張出し成形されている。この張出し成形による張出し部が、合流に伴って従来発生していた有害な渦を解消する役割を果たす。この結果、有害な渦の発生を防止することができる鋼管製排気管を提供することができる。
張出し部を設けたことにより、排気ガスの円滑な流れが確保できるため、第1の排気管に対して、第2の排気管を無理に傾斜させる必要はない。第1の排気管と第2の排気管とのなす角度を、自由に選択することができ、第1の排気管に第2の排気管を接続する際の溶接作業が容易になり、溶接工数を低減することができる。
また、第2の排気管のための鋼管は斜めに切断することで、先端は楕円状になる。このような鋼管の先端はバルジング成形法(張出し成形法)で成形する。この成形の際に、鋼管には拡径にともなう引張り力だけが加わり、皺が寄ったり破断が発生する心配がないため、仕上がり形状は良好となる。
請求項2に係る発明では、第2の排気管の先端は、第2の排気管の中心線に10°〜30°の角度をなすようにした。10°未満では渦の発生が顕著になる。また、30°を超えると、第2の排気管において、減肉が顕著となり、剛性が低下する。張出しの角度を10°〜30°の範囲に留めることにより、渦の発生を抑えつつ、溶接部の応力を抑え、強度を維持することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る多気筒エンジン用排気管を含む排気管の斜視図であり、多気筒エンジン10から、4本の排気管11〜14が延びている。便宜上、図中左から2番目の排気管12を第1の排気管12、最も左の排気管14を第2の排気管14と呼ぶことにする。
すなわち、第1の排気管12に第2の排気管14の先端が鋭角状態で接続されて、2本の排気管が1本に合流している。多気筒エンジン用排気管15は、このような合流部分を含む排気管を指す。
図2は本発明に係る多気筒エンジン用排気管の断面図であり、多気筒エンジン用排気管15は、第1の排気管12に第2の排気管14の先端が接続され、第1の排気管12の中心線16と第2の排気管14の中心線17とがなす角度θ1が、鋭角(90°未満)とされている。
第1の排気管12並びに第2の排気管14は鋼管製排気管である。そして、第2の排気管14の先端は、第2の排気管の中心線17に対してθ2の角度をなすように張出し成形されている。18は張出し部である。
角度θ2は10°〜30°の範囲から選ばれる。
図3は図2の3−3矢視図であり、第1の排気管12には、楕円21に三日月22が付いたような卵形の穴23が開けられている。図2において、第1の排気管12には排気ガスが左から右へ流れる。角度θ2での張出し部18は、排気流れの下流側に設けられている。すなわち、第2の排気管14の先端は、卵形の穴23に合うように部分的に張出し成形されていることを特徴とする。
図4は多気筒エンジン用排気管の作用説明図であり、(a)に示す比較例では、第2の排気管122より下流側及び上流側にて、第1の排気管121に大きな渦128、129が発生している。
これに対して、(b)に示す実施例では、張出し部18の存在により、有害な渦が発生する心配はなく、排気ガスは円滑に合流する。
本発明者らの実験によれば、角度θ2が10°以上で、排気の流れが格別に良好になる。この傾向は、図2に示す角度θ1が40°〜80°の範囲であれば、角度θ1の大きさにはほとんど関係しない。
次に、第2の排気管14の先端の加工方法を以下に説明する。
図5は第2の排気管の加工方法を説明する図であり、(a)において、円筒形の鋼管25の先端を、切断線26で切断する。
(b)に示すように、鋼管25をダイ27に嵌め、次に、白抜き矢印で示すようにパンチ28を鋼管25内に圧入する。ダイ27には角度θ2の凹部29が設けられている。この凹部29に対応する凸部31がパンチ28に設けられている。
(c)に示すように、張出し部18及びフランジ32を備えた第2の排気管14を得ることできる。
すなわち、第2の排気管14(図2)のための鋼管25は斜めに切断することで、先端は楕円状になる。このような鋼管25の先端はバルジング成形法(張出し成形法)で成形する。この成形の際に、鋼管25には拡径にともなう引張り力だけが加わり、皺が寄ったり破断が発生する心配がないため、仕上がり形状は良好となる。
ただし、張出し成形に伴って、薄肉の部分が発生する。薄肉化は張出し量(実施例では角度θ2)が大きいほど顕著となる。そこで、角度θ2は30°を限度とする。
図2に戻って、張出し部18を設けたことにより、排気ガスの円滑な流れが確保できるため、第1の排気管12に対して、第2の排気管14を無理に傾斜させる必要はない。第1の排気管12と第2の排気管14とのなす角度θ1を、自由に選択することができ、第1の排気管12に第2の排気管14を接続する際の溶接作業が容易になり、溶接工数を低減することができる。
尚、バルジング成形法(張出し成形法)では、パンチ28の代わりに高圧液体で鋼管25の先端を拡径するようにしてもよい。したがって、成形方法は実施例に限定するものではない。
本発明は、多気筒エンジンの排気系に好適である。
本発明に係る多気筒エンジン用排気管を含む排気管の斜視図である。 本発明に係る多気筒エンジン用排気管の断面図である。 図2の3−3矢視図である。 多気筒エンジン用排気管の作用説明図である。 第2の排気管の加工方法を説明する図である。 従来の多気筒エンジン用排気管を説明する図である。 図6の7−7線断面図である。 別の従来の多気筒エンジン用排気管を説明する図である。 図8の9部拡大図である。 排気流れを説明する図である。
符号の説明
10…多気筒エンジン、12…第1の排気管、14…第2の排気管、15…多気筒エンジン用排気管、17…第2の排気管の中心線、18…張出し部、23…卵形の穴、θ2…第2の排気管の中心線に対する角度。

Claims (2)

  1. 多気筒エンジンから延びている第1の排気管に第2の排気管の先端が鋭角状態で接続されて、2本の排気管が1本に合流している多気筒エンジン用排気管において、
    前記第1の排気管並びに第2の排気管は鋼管製排気管であり、
    前記第1の排気管には、前記第2の排気管の接続部に合わせ、排気ガスが流れるように卵形の穴が開けられ、この卵形の穴に合うように前記第2の排気管の先端は部分的に張出し成形されていることを特徴とする多気筒エンジン用排気管。
  2. 前記第2の排気管の先端は、第2の排気管の中心線に10°〜30°の角度をなすように部分的に張出し成形されている特徴とする請求項1記載の多気筒エンジン用排気管。
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