JP4397967B1 - 吸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着時において吸着物を容易に吸着できるとともに、接合時において吸着物に安定した接合力を付与でき、弾性吸着部材とホルダーとを容易に連結できる吸着装置を提供する。
【解決手段】真空吸引口12が開設された平坦な吸着面10を有し、かつ、肉厚が均一な弾性吸着部材2と、弾性吸着部材2の上面を、反吸着面側から保持するホルダー1とを備えた吸着装置である。ホルダー1は、弾性吸着部材2の反吸着面に当接する平坦面から吸着面側へ突出するピン部材7を備え、ピン部材7が弾性吸着部材2に突入されて、弾性吸着部材2とホルダー1とを連結した。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップ等の吸着物を真空吸引で吸着してリードフレーム等の基板にマウントする吸着装置に関する。
半導体チップ(以下、チップという)等の吸着物を真空吸引してピックアップし、特定の基板上に圧着接合する場合、吸着装置が用いられる。吸着装置は、ラバー製の弾性吸着部材を、金属製のホルダーにて保持したものが一般的である。
近年、チップは薄型化に対応させて開発されており、例えば厚みが10μm〜20μmのものがある。従って、吸着装置が極薄のチップを圧着接合する際、チップに対して面状で均一に荷重を負荷しなければ、チップに容易に反りが生じてしまい、接合力にばらつきが生じる。このため、吸着面が水平な吸着部材を使用するのが好ましい。
吸着面が水平な吸着装置として、例えば図5に示すようなものがある(特許文献1)。図5の吸着装置は、天然ゴムや合成ゴムなどの弾性吸着部材101と、金属のホルダー102とを備える。弾性吸着部材101は、上方に開口する有底の差込穴103が形成されたラバー部品である。すなわち、弾性吸着部材101には、外周側に形成される肉厚部104と、中央部に形成される薄肉部105とから構成され、薄肉部105には上下に貫通する吸引穴109が形成されている。ホルダー102は、軸部106と、肉厚部104の上面に当接するフランジ部107と、差込穴103に嵌挿される突起部108とから構成され、軸部106及びフランジ部107及び突起部108には、上下に貫通する吸引穴110が形成されている。この場合、吸引穴109、110は連通する。そして、差込穴103にホルダー102の突起部108が差し込まれて弾性吸着部材101とホルダー102とが固定される。
この吸着装置を用いてチップをマウントする場合、弾性吸着部材101でチップ120を真空吸引する。そして、図5に示すように、チップ120を吸着した状態で基板121上に移動して、チップ120を基板121上に接着材や熱硬化性樹脂フィルムなどを介して圧着接合する。
また、他の吸着装置として、図6に示すようなものがある(特許文献2)。図6の圧着装置も、天然ゴムや合成ゴムなどの弾性吸着部材111と金属製のホルダー112とを備える。弾性吸着部材111は、上下面が平行な所定の厚みを有する矩形平板状ラバー部品であり、周辺部には、上下に貫通する吸引穴113が複数形成されている。ホルダー112は、軸部114と、弾性吸着部材111の上面に当接するフランジ部115と、フランジ部115の外周から下方に延びる鍔部116とから構成され、軸部114とフランジ部115には、上下に貫通する吸引穴117が形成されている。また、フランジ部115の下面には、弾性吸着部材111の吸引穴113と、ホルダー112の吸引穴117とを連通させる連通路118が形成されている。そして、鍔部116の内面が、弾性吸着部材111の側壁に圧接することにより、弾性吸着部材111とホルダー112とが固定されている。
特開2006−165188号公報(図11) 特開昭64−10643号公報
しかしながら、特許文献1のタイプの吸着装置では、弾性吸着部材101は肉厚部104と薄肉部105とから構成されており、その肉厚が均一ではない。これにより、マウント時において、弾性吸着部材101がチップ120を加圧する際、吸着面(弾性吸着部材101の下面)の圧力に差が生じ、接合力にばらつきが生じるという問題があった。
また、特許文献2のタイプの吸着装置のように、フランジ部115の下面に連通路118を有するホルダー112を使用する場合は、鍔部116の弾性吸着部材111の側壁に対する押圧力にて、弾性吸着部材111が下方に凸状となるように反る。このため、弾性吸着部材111がチップ120を加圧する際、加圧する際の圧力分布が中央で強く、外周側で弱くなり、チップ120に対して加圧が一様ではなくなる。このため、接合力にばらつきが生じ、特に、外周側で接合ができないという問題があった。しかも、弾性吸着部材111の下面が反っているため、吸着時に弾性吸着部材111とチップ120との密着性が悪くなる。このため、吸引穴113の吸着面側とチップ120との間に隙間が形成されるため、吸着力を十分なものとできないという問題もあった。
また、特許文献1のものでは、突起部108と差込穴103とのはめあいに関して、突起部108と差込穴103との寸法を高精度に加工しなければならない。特許文献2のものでは、鍔部116と弾性吸着部材111とのはめあいに関して、鍔部116と弾性吸着部材111との寸法を高精度に加工しなければならない。これにより、吸着部材の製造がコスト高となるという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みて、吸着時において吸着物を容易に吸着できるとともに、接合時において吸着物に安定した接合力を付与でき、弾性吸着部材とホルダーとを容易に連結できる吸着装置を提供する。
本発明の吸着装置は、真空吸引口が開設された平坦な吸着面を有し、かつ、肉厚が均一な弾性吸着部材と、この弾性吸着部材を、反吸着面側から保持するホルダーとを備えた吸着装置において、前記ホルダーは、弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面から吸着面側へ突出するピン部材を備え、このピン部材が前記弾性吸着部材に突入されて、弾性吸着部材とホルダーとを連結したものである。
本発明の吸着装置によれば、弾性吸着部材は平坦な吸着面を有し、かつ、上下方向の肉厚が均一である。また、ホルダーの平坦面から吸着面側に突出するピン部材を弾性吸着部材に挿入して、弾性吸着部材とホルダーとを連結しているので、弾性吸着部材を反吸着面から保持することになって、弾性吸着部材に曲げや側方への圧縮による内部応力がかからず、吸着面を平坦に維持することができる。これらが相俟って、吸着物を加圧してマウントする際、弾性吸着部材は吸着物に対して面状で均一に荷重を負荷することができる。また、吸着物を吸着する際、真空吸引口の吸着面側と吸着物との間に隙間が形成されることがなく、吸着力を十分なものとできる。
前記弾性吸着部材に、反吸着面に開口する縦穴を設け、この縦穴に前記ピン部材を挿入することができる。これにより、ピン部材を弾性吸着部材に挿入する際、定位置に挿入でき、また、穴に挿入するため、挿入時に必要な力を小とできる。
前記ピン部材の弾性吸着部材への突入前において、前記縦穴の径を、前記ピン部材の径よりも小とすることができる。これにより、ピン部材を弾性吸着部材へ挿入した後は、弾性吸着部材がピン部材に対して圧接することになる。
前記ピン部材を複数本備え、前記ピン部材を、前記ホルダーの弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面の中心から同一円周上、かつ周方向角度が等しくなるように配設することができる。これにより、平坦面に均等にピン部材を配設することができる。
前記ホルダーの弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面を、前記弾性吸着部材の反吸着面と同一乃至大とすることができる。これにより、ホルダーは、弾性吸着部材の周縁部にまで均等に押圧力を付与することができる。
前記弾性吸着部材の真空吸引口に連通する連通路を前記ホルダーに設けることができる。
本発明の吸着装置では、吸着物を加圧してマウントする際、弾性吸着部材は吸着物に対して面状で均一に荷重を負荷することができるため、接合時において吸着物に安定した接合力を付与できる。また、吸着物を吸着する際、真空吸引口の吸着面側と吸着物との間に隙間が形成されることがないため、吸着力を十分なものとでき、吸着物を容易に吸着することができる。また、ピン部材を弾性吸着部材に挿入して、弾性吸着部材とホルダーとを連結しているので、弾性吸着部材とホルダーとを容易に連結したり、取外したりでき、取扱性に優れたものとなる。
前記弾性吸着部材の縦穴に前記ピン部材を挿入すると、ホルダーに対して弾性吸着部材を定位置に固定でき、また、穴に挿入するため、挿入時に必要な力を小とできて、ピン部材を挿入しやすいものとなる。
前記ピン部材の弾性吸着部材への突入前において、前記縦穴の径を、前記ピン部材の径よりも小とすると、弾性吸着部材がピン部材に対して圧接することになり、弾性吸着部材とホルダーとを強固に連結でき、長期にわたって安定した連結状態を維持することができる。しかも、弾性吸着部材とホルダーとのはめあいは、ピン部材の径と縦穴の穴径とに依存するが、寸法誤差は弾性吸着部材の弾性力にて吸収されることになるため、穴径に高精度を必要としない。これにより、高精度な加工が不要となって、加工コストの低減を図ることができる。
前記ピン部材を平坦面の中心から同一円周上、かつ周方向角度が等しくなるように配設すると、平坦面に均等にピン部材を配設することができるため、弾性吸着部材とホルダーとの連結状態を一層安定して維持することができる。
前記ホルダーの平坦面を、前記弾性吸着部材の反吸着面と同一乃至大とすると、ホルダーは、弾性吸着部材の周縁部にまで押圧力を付与することができ、より一層効果的に吸着物を端部まで接合することができる。
前記真空吸引口に連通する連通路を前記ホルダーに設けると、真空吸引口を吸着面の全体に配置でき、吸着力を均一かつ大とすることができ、安定して吸着することができる。
本発明の吸着装置の断面図である。 本発明の吸着装置を構成するホルダーの底面図である。 本発明の吸着装置を構成する弾性吸着部材の平面図である。 本発明の吸着装置を示し、(a)はチップのピックアップ前の断面図、(b)はチップのピックアップ後の断面図、(c)はマウント時の断面図である。 従来の吸着装置の断面図である。 従来の他の吸着装置の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
この吸着装置は、吸着物を真空吸引して被実装部材上に搬送し、接着剤や熱硬化性樹脂フィルム等を介して吸着物を被実装部材に接合するものである。吸着物は、例えば変形し易い極薄型の半導体チップ(以下、チップという)で、本実施形態では厚さ10〜20μmの正方形のチップであり、被実装部材は、例えばリードフレーム等の基板である。
本発明の吸着装置は、図1に示すように、チップ20(図4参照)を吸着する弾性吸着部材2と、この弾性吸着部材2を保持する金属製のホルダー1とを備える。
図1に示すように、ホルダー1は、軸部3と、弾性吸着部材2の上面に圧設するフランジ部4とを備えている。軸部3には、上下に貫通する吸引穴5が形成されている。そして、フランジ部4の下面には、図2に示すような連通路6が設けられ、連通路6の中央部が吸引穴5に連通するとともに、後述する弾性吸着部材2の真空吸引口12に連通する。また、弾性吸着部材2の反吸着面に当接する平坦面(フランジ部4の下面)を、弾性吸着部材2の反吸着面よりも大としている。
フランジ部4の下面に、吸着面側(下方)へ突出する2本のピン部材7を設けている。本実施形態では、ピン部材7の先端縁にはアール部を有している。2本のピン部材7の配置としては、図2に示すように、夫々のピン部材7がフランジ部4の下面の中心に対して180°反対位置に配置される。ピン部材7の数は、3本以上であってもよい。この場合、夫々のピン部材7がフランジ部4の下面の中心から同一円周上に存在し、かつ周方向角度が等しくなるように配設して(つまり、120°)、ピン部材7を均等に配置する。このため、ピン部材7が2本の場合でも、フランジ部4の下面の中心から同一円周上に存在し、かつ周方向角度が等しくなるように配設しているといえる。このピン部材7が、後述する弾性吸着部材2の縦穴11に突入されて、ホルダー1が弾性吸着部材2の上面を保持し、弾性吸着部材2とホルダー1とを連結している。
弾性吸着部材2は、天然ゴムや合成ゴムのラバー部品である。この弾性吸着部材2は、図1に示すように、下面に平坦な吸着面10を有しており、上下方向の肉厚が均一となっている。この弾性吸着部材2の反吸着面(上面)には、図3に示すように、上方に開口するとともに、下方に閉口する2つの縦穴11を設けている。これら縦穴11の配置は、フランジ部4の下面が、弾性吸着部材2の反吸着面(上面)に当接する際に、ピン部材7が対応するような配置となっている。すなわち、夫々の縦穴11は、弾性吸着部材2の上面の中心からの距離が等しく、縦穴11同士の周方向角度が略180°となるように配置している。縦穴11の穴径は、ピン部材7の弾性吸着部材2への突入前において、ピン部材7の径よりも小としている。これにより、ピン部材7を弾性吸着部材2へ挿入した後は、弾性吸着部材2がピン部材7に圧接する。
弾性吸着部材2には、上下方向に貫通する4つの真空吸引口12が開設されている。夫々の真空吸引口12は、図3に示すように、弾性吸着部材2の4つの辺の略中央部近傍に設けられている。これらの真空吸引口12は、連通路6の上下方向に対応する部位に設けられ、この連通路6に連通している。
次に、本発明の吸着装置を使用して、ピックアップポジションのチップを被実装部材であるリードフレーム上にマウントする方法について説明する。
まず、図4(a)の矢印Aに示すように、吸着装置を、ピックアップポジションのステージ21上のチップ20に向けて下降させて、弾性吸着部材2の吸着面10をチップ20の上面に押し付けて吸着する。この場合、吸着面10が全面にわたってチップ20の上面に密着する。すなわち、弾性吸着部材2の下面は平坦な吸着面10であり、かつ、弾性吸着部材2の上下方向の肉厚が均一である。また、弾性吸着部材2を反吸着面から保持することになって、弾性吸着部材に曲げや側方への圧縮による内部応力がかからず、吸着面10を平坦に維持することができる。
この状態で、ホルダー1の吸引穴5を真空引きすることで、連通路6を介して真空吸引口12が負圧となり、チップ20を真空吸引する。この場合、前記したように、吸着面10が全面にわたってチップ20の上面に密着するため、チップ20を吸着する際、真空吸引口12の下面側とチップ20との間に隙間が形成されることがなく、吸着力を十分なものとできる。
そして、図4(b)の矢印Bに示すように、吸着装置を上昇させる。このようにして、チップ20のピックアップを行う。
次に、図4(c)の矢印Cに示すように、吸着装置を、リードフレーム22に向けて下降させて、チップ20をリードフレーム22に押し付けて圧着接合する。このとき、前記したように、吸着面10が全面にわたってチップ20の上面に密着するため、弾性吸着部材2はチップ20に対して面状で均一に荷重を負荷することができる。しかも、フランジ部4の下面を、弾性吸着部材2の上面よりも大としているので、ホルダー1は、弾性吸着部材2の周縁部にまで均等に押圧力を付与することができ、チップ20の端部にまで押圧力を付与することができる。
本発明では、弾性吸着部材2は平坦な吸着面10を有し、かつ、上下方向の肉厚が均一である。また、ホルダー1の平坦面から吸着面側に突出するピン部材7を弾性吸着部材2に挿入して、弾性吸着部材2とホルダー1とを連結しているので、弾性吸着部材2を反吸着面から保持することになって、弾性吸着部材2に曲げや側方への圧縮による内部応力がかからず、吸着面10を平坦に維持することができる。これらが相俟って、チップ20を加圧してマウントする際、弾性吸着部材2は吸着物に対して面状で均一に荷重を負荷することができるため、チップ20に安定した接合力を付与できる。また、チップ20を吸着する際、真空吸引口12の吸着面側とチップ20との間に隙間が形成されることがなく、吸着力を十分なものとでき、チップ20を容易に吸着することができる。また、ピン部材7を弾性吸着部材2に挿入して、弾性吸着部材2とホルダー1とを連結しているので、弾性吸着部材2とホルダー1とを容易に連結したり、取外したりでき、取扱性に優れたものとなる。
前記弾性吸着部材2に、少なくとも上面に開口する縦穴11を設け、この縦穴11に前記ピン部材7を挿入するようにしている。これにより、ピン部材7を弾性吸着部材2に挿入する際、定位置に挿入でき、また、穴に挿入するため、挿入時に必要な力を小とできて、ピン部材7を挿入しやすいものとなる。
前記ピン部材7の弾性吸着部材2への突入前において、前記縦穴11の径を、前記ピン部材7の径よりも小としている。これにより、ピン部材7を弾性吸着部材2へ挿入した後は、弾性吸着部材2がピン部材7に圧接することになり、弾性吸着部材2とホルダー1とを強固に連結でき、長期にわたって安定した連結状態を維持することができる。しかも、弾性吸着部材2とホルダー1とのはめあいは、ピン部材7の径と縦穴11の穴径とに依存するが、寸法誤差は縦穴11にて吸収されることになるため、穴径に高精度を必要としない。これにより、高精度な加工が不要となって、加工コストの低減を図ることができる。
前記ピン部材7を複数本備え、前記ピン部材7を、前記平坦面の中心から同一円周上、かつ周方向角度が等しくなるように配設することができる。これにより、平坦面に均等にピン部材7を配設することができるため、弾性吸着部材2とホルダー1との連結状態を一層安定して維持することができる。
前記ホルダー1の弾性吸着部材2の反吸着面に当接する平坦面を、前記弾性吸着部材2の反吸着面と同一乃至大とすることができる。これにより、ホルダー1は、弾性吸着部材2の周縁部にまで均等に押圧力を付与することができ、より一層効果的にチップ20を端部まで接合することができる。
前記真空吸引口12に連通する連通路6を前記ホルダー1に設けると、真空吸引口12を吸着面10の全体に配置でき、吸着力を均一かつ大とすることができ、安定して吸着することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、フランジ部4の下面の大きさを、弾性吸着部材2の反吸着面と同一の大きさとしてもよい。連通路6の形状は、実施形態の形状に限られず、例えば十字状としてもよい。ピン部材7の数は2本又は4本が望ましいが、これに限られるものではなく、また、ピン部材7の長さ、径、材質、断面形状も種々設定できる。ピン部材7の先端は、先細テーパ部を有するものであってもよい。縦穴11は上下方向に貫通していてもよく、ピン部材7と同様、その数は任意である。
1 ホルダー
2 弾性吸着部材
6 連通路
7 ピン部材
10 吸着面
11 縦穴
12 真空吸引口

Claims (6)

  1. 真空吸引口が開設された平坦な吸着面を有し、かつ、肉厚が均一な弾性吸着部材と、この弾性吸着部材を、反吸着面側から保持するホルダーとを備えた吸着装置において、
    前記ホルダーは、弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面から吸着面側へ突出するピン部材を備え、このピン部材が前記弾性吸着部材に突入されて、弾性吸着部材とホルダーとを連結したことを特徴とする吸着装置。
  2. 前記弾性吸着部材に、反吸着面に開口する縦穴を設け、この縦穴に前記ピン部材を挿入したことを特徴とする請求項1の吸着装置。
  3. 前記ピン部材の弾性吸着部材への突入前において、前記縦穴の径を、前記ピン部材の径よりも小としたことを特徴とする請求項2の吸着装置。
  4. 前記ピン部材を複数本備え、前記ピン部材を、前記ホルダーの弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面の中心から同一円周上、かつ周方向角度が等しくなるように配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項の吸着装置。
  5. 前記ホルダーの弾性吸着部材の反吸着面に当接する平坦面を、前記弾性吸着部材の反吸着面と同一乃至大としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項の吸着装置。
  6. 前記弾性吸着部材の真空吸引口に連通する連通路を前記ホルダーに設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項の吸着装置。
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