JP4397607B2 - プリンタヘッドの位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタなどに用いられるプリンタヘッドの位置検出装置に関し、より特定的には、エンコーダと呼ばれる長尺のフィルム状の標識部材を用いたプリンタヘッドの位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタヘッドは、供給されたインクを用紙の主面に吹き付けることにより、文字を印字したり画像を形成したりする装置である。このプリンタヘッドは、プリンタに供給された用紙の送り方向と直交する方向に走査可能に組付けられたキャリッジに搭載される。したがって、プリンタヘッドはキャリッジの走査方向において往復自在に移動することになり、プリンタヘッドの位置を正確に検出しなければ、印字や画像形成を正しく行うことができなくなる。
【0003】
このプリンタヘッドの位置を検出する装置として、エンコーダと呼ばれる長尺のフィルム状の標識部材と、エンコーダに記録された位置情報を検出するセンサを備えた位置検出部とを用いたものが知られている。エンコーダは、その主表面に所定の間隔で設けられた複数のスリットを有しており、プリンタヘッドが搭載されたキャリッジの走査方向に沿ってシャーシに張設される。位置検出部は、発光部と受光部とからなり、キャリッジに設けられる。この位置検出部は、発光部と受光部との間にスリットを有しており、このスリット中を挿通するようにエンコーダが配置される。
【0004】
発光部から照射された光は、エンコーダを透過し、受光部によって受光される。このとき、受光部において得られるパルス信号を読み取ることにより、エンコーダのスリット数をカウントし、キャリッジの位置が特定される。これにより、プリンタヘッドの位置が検出可能となる。
【0005】
通常、エンコーダは、ユーザがインクカートリッジの交換時等に誤って触れることがないように、キャリッジの後方に張設される。このため、位置検出部はキャリッジの背面に設けられる。また、キャリッジの後方には各種の内部構成品が配置されるため、キャリッジの後方はシャーシによって覆われる。したがって、キャリッジとその後方に位置するシャーシ面との間の隙間は極僅かとなり、一旦シャーシにキャリッジが組付けられた後はキャリッジの背面を視認することは困難になる。特に、キャリッジが走査することによって生ずる振動によって位置検出精度が低下しないように位置検出部をキャリッジの背面中央に設けた場合には、位置検出部を視認することは非常に困難となる。
【0006】
このため、プリンタヘッドの位置検出装置の設計にあたっては、組付け作業の容易性を考慮する必要がある。通常、プリンタの組立て作業においては、作業の容易化の観点から、キャリッジとエンコーダをそれぞれシャーシに組付けた後にキャリッジの背面に設けられた位置検出部のスリットにエンコーダを挿し込むことによってプリンタヘッドの位置検出装置の組付けが行なわれる。しかしながら、上述の通り、キャリッジの背面は視認することが困難であり、見えない位置検出部のスリットにエンコーダを挿し込む作業は困難であり煩雑である。
【0007】
一方、上述のように、インクカートリッジの交換時等に誤ってユーザが触れることがないように、エンコーダはキャリッジの後方に配置される。しかしながら、たとえ後方に配置したとしてもエンコーダはその大部分が露出しているため、ユーザが誤って触れてしまうことがある。ユーザが誤ってエンコーダに触れてしまいエンコーダが位置検出部から脱落した場合には、プリンタの動作不良を誘発し、印字や画像形成ができなくなる。
【0008】
このエンコーダの位置検出部からの脱落の防止が図られたプリンタヘッドの位置検出装置に関する文献として、たとえば、特開2000−296650号公報(特許文献1)や、特開2000−52616号公報(特許文献2)などがある。
【0009】
上記特許文献1に開示のプリンタヘッドの位置検出装置においては、キャリッジに設けられたコの字形の位置検出部に対向するように、シャーシにコの字形のホルダを設けることにより、エンコーダが位置検出部から脱落することを防止している。また、上記特許文献2に開示のプリンタヘッドの位置検出装置においては、エンコーダの一部を位置検出部によって完全に取り囲む形状とすることにより、エンコーダが位置検出部から脱落することを防止している。
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に開示の構造では、エンコーダを上下の2方向から挟み込む構造であるため、組付け作業が煩雑化する問題がある。また、コの字形のホルダがシャーシに設けられているため、キャリッジの走査にホルダが追従せず、依然としてエンコーダが位置検出部から外れるおそれが残るという問題も有している。
【0011】
また、上記特許文献2に開示の構造は、エンコーダを位置検出部のスリット部分に挿し込んだ後にさらにエンコーダを完全に取り囲むように別部材にてスリットの開放口を閉じる作業が必要である。このため、組付け作業が非常に煩雑になり、製造コストを大幅に増大させることになる。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−296650号公報
【0013】
【特許文献2】
特開2000−52616号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、組付けが容易なプリンタヘッドの位置検出装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、他の目的としては、組付け作業が容易に行なえるとともに、位置検出部からのエンコーダの脱落が防止されたプリンタヘッドの位置検出装置を提供することにある。
【0019】
本発明に基づくプリンタヘッドの位置検出装置は、キャリッジと、エンコーダと、位置検出部と、案内部とを備える。キャリッジには、プリンタヘッドが搭載されており、当該キャリッジは、水平方向に走査する。エンコーダは、キャリッジの走査方向に沿ってキャリッジの背面側に張設されている。位置検出部は、キャリッジの背面から突出して設けられた部位であり、エンコーダに記録された位置情報を検出することにより、プリンタヘッドの位置を検出する。案内部は、キャリッジの背面から突出して設けられた部位であり、エンコーダを案内する。案内部は、水平方向において位置検出部と重なる位置でかつキャリッジの背面のうちの端部に設けられている。位置検出部は、キャリッジの背面に沿って上下方向に延び、エンコーダが挿通する第1のスリットと、組付けに際してエンコーダを受け入れることで第1のスリットにエンコーダを導入する第1開放口とを含んでいる。案内部は、キャリッジの背面に沿って上下方向に延び、エンコーダが挿通する第2のスリットと、組付けに際してエンコーダを受け入れることで第2のスリットにエンコーダを導入する第2開放口とを含んでいる。第1開放口および第2開放口は、いずれも下向きに開口している。
【0020】
このように、案内部をキャリッジの背面のうちの端部に設けることにより、案内部を視認することが可能になるとともに、案内部を水平方向において位置検出部と重なる位置に設け、かつ第1および第2開放口を下方に向けて開口させて形成することにより、エンコーダを案内部の第2のスリットに挿し込むことによって同時に位置検出部の第1のスリットにもエンコーダが挿し込まれるように構成することが可能になる。すなわち、視認可能な案内部の第2のスリットにエンコーダを挿し込むという非常に簡便な作業で視認不可能な位置検出部の第1のスリットへエンコーダを挿し込むことができるようになる。したがって、組付け作業が非常に容易に行なえるようになる。また、ユーザが誤ってエンコーダに触れることにより位置検出部からエンコーダが脱落した場合にも、修理作業が非常に容易に行なえるため、ユーザ自身で修理することも可能になる。
【0021】
上記本発明の第2の局面に基づくプリンタヘッドの位置検出装置にあっては、たとえば、第2開放口の開口幅は、第2のスリットの幅よりも小さく構成されていることが好ましい。
【0022】
このように、第2開放口の開口幅を第2のスリットの幅に比べて小さく絞ることにより、一旦挿し込まれたエンコーダが案内部の第2のスリットから脱落し難くなる。このため、走査方向において案内部と重なるように設けられた位置検出部の第1のスリットからもエンコーダが脱落し難くなり、組付け作業の容易化と位置検出部からのエンコーダの脱落の防止とが同時に満たされたプリンタヘッドの位置検出装置とすることが可能になる。
【0023】
上記本発明に基づくプリンタヘッドの位置検出装置にあっては、たとえば、案内部が、第2開放口の下方に位置し、キャリッジの背面から突出する突出部を含み、当該突出部が、下向きに開口する第2開放口に面する対向面を有していることが好ましい。
【0024】
このように、第2開放口に対向するように対向面を設けることにより、一旦挿し込まれたエンコーダが案内部の第2のスリットから脱落し難くなる。このため、走査方向において案内部と重なるように設けられた位置検出部の第1のスリットからもエンコーダが脱落し難くなり、組付け作業の容易化と位置検出部からのエンコーダの脱落の防止とが同時に満たされたプリンタヘッドの位置検出装置とすることが可能になる。
【0025】
上記本発明に基づくプリンタヘッドの位置検出装置にあっては、たとえば、案内部が対向面に連続する突出部の先端に設けられかつ第2開放口側に向かって伸びる鉤状部を有していることが好ましい。
【0026】
このように、第2開放口に対向するように対向面から連続して延びる鉤状部を設けることにより、さらに案内部の第2のスリットからのエンコーダの脱落が防止されるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図を参照して説明する。
【0028】
(プリンタの構造)
図1は、本実施の形態におけるインクジェットプリンタの構造を示す概略斜視図である。図1に示すように、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1は筐体2を有している。筐体2の内部は、後方から順に給紙部3と印刷部4と排紙部5とに区画されている。
【0029】
給紙部3は、複数枚の用紙40をまとめて載置することが可能な用紙載置台6と、用紙載置台6に載置された複数枚の用紙40のうちの1枚を印刷部4へと送出する給紙ローラ7とを含む。
【0030】
給紙部3の前方には、給紙部3から供給された用紙に印字や画像形成を行なう印刷部4が位置している。印刷部4は、シャーシ9の側壁に両端が取付けられたガイド軸8に挿通するキャリッジ20を有している。このキャリッジ20は、用紙の主面にたとえばシアン、イエロー、マゼンダ、ブラック等の各色のインクを吐出するノズルを備えたプリンタヘッド(図示せず)を搭載している。また、キャリッジ20には、着脱自在にインクカートリッジが装着される。キャリッジ20は、図示しないキャリッジ搬送手段によって、ガイド軸8の延伸方向(図中、矢印A方向)に往復自在に走査される。
【0031】
なお、印刷部4の後方には各種の内部構成品が配置されるため、図1に示すように、給紙部3と印刷部4との間にはシャーシ9が配置される。したがって、キャリッジ20の後方はシャーシ9によって覆われ、キャリッジ20とその後方に位置するシャーシ9の主面との間の隙間は極僅かである。
【0032】
印刷部4の前方には、印刷が完了した用紙を排出する排紙部5が設けられている。印刷部4にて印刷が行なわれた用紙は、プリンタの前面から前方(図中、矢印B方向)に向かって排紙される。
【0033】
(プリンタヘッドの位置検出装置の構造)
図2および図3は、本実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の構造を説明するための模式図である。このうち、図2は、キャリッジを後方から見た場合の図であり、図3は、キャリッジを左後方上部から見た場合の図である。
【0034】
図2に示すように、キャリッジ20は、たとえば樹脂材料を用いて一体成形されたケース体21からなる。キャリッジ20の背面の下部には、軸受部22が設けられている。この軸受部22には、シャーシ9の相対する側壁9a,9b間に架け渡されたガイド軸8が挿通される。キャリッジ20の背面の上部には、掛合部23が設けられている。この掛合部23は、シャーシ9の主面上端に掛合される。
【0035】
キャリッジ20は、キャリッジ搬送手段によって所定の方向に走査される。具体的には、キャリッジ20の背面の所定部位に設けられた係止部24が、キャリッジ搬送手段である駆動モータ10の駆動軸11と、従動プーリ12との間に巻き付けられたタイミングベルト14の所定位置に係止されている。これにより、駆動モータ10の駆動軸11の回転を正逆方向に制御することにより、キャリッジ20を図中矢印A方向に往復自在に走査させることが可能になる。
【0036】
シャーシ9の相対する側壁9a,9b間には、ガイド軸8と平行にエンコーダ30が張設されている。具体的には、エンコーダ30の一方端31aはシャーシ9の側壁9aに固定され、他方端31bはシャーシ9の側壁9bにバネ32によって弾性支持されている。エンコーダ30は、たとえば、ポリエステル等からなる長尺の樹脂フィルムからなり、その主面にスリット等が設けられることにより、位置情報を記録している。
【0037】
図2および図3に示すように、キャリッジ20の背面にはプリント基板25が組付けられている。このプリント基板25の所定位置には、位置検出部26が設けられている。位置検出部26は、キャリッジ20が走査することによって生じる振動の影響が最も小さくなるように、キャリッジ20の背面のほぼ中央部に設けられている。位置検出部26は、上述のエンコーダ30の一部を覆うようにキャリッジ20の背面から突出して設けられる。
【0038】
この位置検出部26は、たとえばLED(Light Emitting Diode)からなる発光部と、フォトダイオードからなる受光部とを有しており、図3に示すように、これら発光部と受光部との間に第1のスリット26aを有している。この第1のスリット26a中を挿通するように、エンコーダ30が配置されている。
【0039】
このように構成することにより、発光部からエンコーダ30に照射された光は、その一部がエンコーダ30を透過して受光部によって受光される。このとき、受光部において得られるパルス信号を読み取ることにより、エンコーダ30のスリット数をカウントし、キャリッジ20の位置が特定される。これにより、プリンタヘッドの位置が検出可能となる。
【0040】
キャリッジ20の背面の端部には、案内部28が形成されている。案内部28は、ケース体21と一体的に形成されており、エンコーダ30の一部を覆うようにキャリッジ20の背面から突出して設けられている。案内部28は、第2のスリット28aを有している。
【0041】
案内部28は、キャリッジ20の走査方向において、上述の位置検出部26と重なる位置に設けられている。より厳密には、キャリッジ20の走査方向において、位置検出部26に設けられた第1のスリット26aと、案内部28に設けられた第2のスリット28aがとが重なるように設けられる。
【0042】
図4(a)は、キャリッジの走査方向と直交する面における位置検出部の端面図である。また、図4(b)は、キャリッジの走査方向と直交する面における案内部の端面図である。
【0043】
図4(a)に示すように、位置検出部26に設けられた第1のスリット26aは、その下端に第1開放口26bを有している。この第1開放口26bは、エンコーダ30が受入れ可能な開放口である。
【0044】
図4(b)に示すように、案内部28に設けられた第2のスリット28aは、その下端に第2開放口28bを有している。この第2開放口28bは、エンコーダ30が受入れ可能な開放口である。また、この第2開放口28bの開口幅d2は、第2のスリット28aのスリット幅d1よりも小さく構成されている。さらに、案内部28は、第2開放口28bに面する対向面28cと、この対向面28cから連続して設けられかつ第2開放口28b側に向かって伸びる鉤状部28dとを有している。これら対向面28cおよび鉤状部28dは、いずれも案内部28からエンコーダ30が脱落することを防止するために設けられた部位である。
【0045】
(エンコーダの脱落防止構造)
図5および図6は、エンコーダの脱落が防止される様子を示す案内部の端面図である。エンコーダ30が正しく配置された状態においては、図4(a)および図4(b)に示すように、エンコーダ30は第1のスリット26aおよび第2のスリット28a中に挿通された状態にある。しかしながら、ユーザが誤ってエンコーダ30に触れた場合には、エンコーダ30が第1のスリット26aおよび第2のスリット28aから移動し、位置検出部26および案内部28から脱落することになる。
【0046】
しかしながら、本実施の形態における案内部の構造を採用した場合には、外力がエンコーダ30に鉛直下向きに加わらない限り、エンコーダ30が案内部28の第2開放口28bを通過して第2のスリット28aの外部に移動することはない。すなわち、ほとんどの場合は、図5に示すようにエンコーダ30の下端が第2のスリット28aの壁面に接触することにより第2のスリット28a内にとどまり、外力がなくなることによってもとの位置へと復帰することになる。したがって、案内部28からエンコーダ30が脱落する可能性が減少するため、キャリッジ20の走査方向において重なるように位置する位置検出部26からエンコーダ30が脱落することも防止されるようになる。
【0047】
また、万が一、第2開放口28bをエンコーダ30が通過して第2のスリット28aの外部に移動した場合にも、図6に示すように第2開放口28bに面するように設けられた対向面28cにエンコーダ30の下端が接触するため、エンコーダ30に加わった外力がなくなることによってもとの位置へと復帰することになる。さらに、エンコーダ30に後ろ向きに外力が加わった場合にも、対向面28cに連続して設けられた鉤状部28dによってエンコーダ30の後方への移動が抑止されるため、エンコーダ30が案内部28から脱落することが防止されるようになる。この結果、キャリッジ20の走査方向において重なるように位置する位置検出部26からエンコーダ30が脱落することも防止されるようになる。
【0048】
(組付け作業)
図7は、本実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の組付け作業において、エンコーダを位置検出部に嵌め入れる前の状態を示す斜視図であり、キャリッジを左後方上部から見た場合を示す図である。また、図8は、本実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の組付け作業の作業手順を説明するための案内部の端面図である。
【0049】
本実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の組付けに際しては、キャリッジ20とエンコーダ30をそれぞれシャーシ9に組付け、その後、キャリッジ20の背面に設けられた案内部28の第2のスリット28aにエンコーダ30を挿し込むことによって行なわれる。
【0050】
具体的には、まず、キャリッジ20とエンコーダ30をシャーシに組付ける。キャリッジ20とエンコーダ30をシャーシ9に組付けた状態においては、図7および図8(a)に示すように、エンコーダ30は位置検出部26および案内部28によって後方に押し込まれた状態となる。これは、エンコーダ30がシャーシ9に張設されているためである。
【0051】
次に、この後方に押し込まれたエンコーダ30を摘み、軽く押し下げるとともに手前に引っ張ることにより、エンコーダ30を案内部28の第2開放口28bに向かって移動させる。このときのエンコーダ30の移動方向を図示すると、図8(a)中に示す矢印C方向となる。さらに、エンコーダ30を手前に引き上げることにより、エンコーダ30を案内部28の第2スリット28a内に引き入れる。このときのエンコーダ30の移動方向を図示すると、図8(b)中に示す矢印D方向となる。
【0052】
以上の作業手順により、図8(c)に示す状態、すなわちエンコーダ30を案内部28の第2のスリット28aに挿通させた状態にすることが可能になる。これにより、キャリッジ20の走査方向において重なるように位置する位置検出部26の第1のスリット26a内にもエンコーダ30がスムーズに導かれることになる。
【0053】
なお、エンコーダ30が図8(b)に示す位置に到達した時点で手を離すことによっても、エンコーダ30を案内部28の第2のスリット28a内に挿し込むことが可能である。これは、エンコーダ30が弾性支持されているためであり、エンコーダ30を押し下げることによってエンコーダに生じる張力が復元力となって作用し、エンコーダ30が上方に向かって移動し、案内部28にガイドされて第2のスリット28a内に導かれるためである。
【0054】
(効果)
以上において説明したように、本実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置を採用することにより、視認可能な案内部28の第2のスリット28aにエンコーダ30を挿し込むという非常に簡便な作業で視認不可能な位置検出部26の第1のスリット26aへエンコーダ30を挿し込むことができるようになる。したがって、組付け作業が非常に容易に行なえるようになる。また、ユーザが誤ってエンコーダ30に触れることにより位置検出部26からエンコーダ30が脱落した場合にも、修理作業が非常に容易に行なえるため、ユーザ自身で修理することも可能になる。
【0055】
また、第2開放口28bの開口幅を第2のスリット28aの幅に比べて小さく絞めたり、第2開放口28bに対向するように対向面28cを設けたり、この対向面28cから連続して延びる鉤状部28dを設けたりすることにより、エンコーダ30が案内部28の第2のスリット28aから脱落し難くなり、結果として走査方向において案内部28と重なるように設けられた位置検出部26からもエンコーダ30が脱落し難くなる。このため、組付け作業の容易化と位置検出部26からのエンコーダ30の脱落の防止とが同時に満たされたプリンタヘッドの位置検出装置を実現することが可能になる。
【0056】
(他の構成例)
上述の実施の形態においては、組付け作業の容易化とエンコーダの脱落防止との両立を図るために、案内部の形状を図4(b)に示す如くの形状とした場合を例示して説明を行なったが、特にこの形状のみに限定されるものではない。たとえば、案内部に脱落防止構造を設けなかった場合にも、組付け作業の容易化が図られたプリンタヘッドの位置検出装置とすることが可能である。また、図9に示すように、案内部28の第1開放口28bの開口幅を第2のスリット28aよりも小さくした構成のみとすることによっても脱落防止効果は得られる。さらに、図10に示すように、案内部28の第1開放口28bの開口幅を絞ることなく、第2開放口28bに面するように対向面28cを設け、この対向面28cに連続して鉤状部28dを設けた構成とした場合にも脱落防止効果は得られる。
【0057】
また、上述の実施の形態においては、位置検出部に設けられた第1開放口と案内部に設けられた第2開放口とがいずれも下方を向くように構成した場合を例示して説明を行なったが、特にこれに限定されるものでなく、これらがいずれも上方を向くように構成したとしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0058】
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、組付けが容易なプリンタヘッドの位置検出装置を提供することが可能になる。
【0060】
また、組付け作業が容易に行なえるとともに、位置検出部からのエンコーダの脱落が防止されたプリンタヘッドの位置検出装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの構造を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の構造を説明するための模式図であり、キャリッジを後方から見た場合の図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の構造を説明するための模式図であり、キャリッジを左後方上部から見た場合の図である。
【図4】 本発明の実施の形態において、キャリッジの走査方向と直交する面における位置検出部および案内部の端面図である。
【図5】 本発明の実施の形態において、エンコーダの脱落が防止される様子を示す案内部の端面図である。
【図6】 本発明の実施の形態において、エンコーダの脱落が防止される様子を示す案内部の端面図である。
【図7】 本発明の実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の組付け作業において、エンコーダを位置検出部に嵌め入れる前の状態を示す斜視図であり、キャリッジを左後方上部から見た場合を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態におけるプリンタヘッドの位置検出装置の組付け作業の作業手順を説明するための案内部の端面図である。
【図9】 案内部の他の構成例を示す端面図である。
【図10】 案内部のさらに他の構成例を示す端面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、2 筐体、3 給紙部、4 印刷部、5 排紙部、6 用紙載置台、7 給紙ローラ、8 ガイド軸、9 シャーシ、9a,9b (シャーシの)側壁、10 駆動モータ、11 駆動軸、12 従動プーリ、14 タイミングベルト、20 キャリッジ、21 ケース体、22 軸受部、23 掛合部、24 係止部、25 プリント基板、26 位置検出部、26a 第1のスリット、26b 第1開放口、28 案内部、28a 第2のスリット、28b 第2開放口、28c 対向面、28d 鉤状部、30 エンコーダ、31a (エンコーダの)一方端、31b (エンコーダの)他方端、32バネ、40 用紙。

Claims (4)

  1. プリンタヘッドが搭載され、水平方向に走査するキャリッジと、
    前記キャリッジの走査方向に沿って前記キャリッジの背面側に張設されたエンコーダと、
    記キャリッジの背面から突出して設けられ、前記エンコーダに記録された位置情報を検出することにより、前記プリンタヘッドの位置を検出する位置検出部と、
    記キャリッジの背面から突出して設けられ、前記エンコーダを案内する案内部とを備え、
    前記案内部は、水平方向において前記位置検出部と重なる位置でかつ前記キャリッジの背面のうちの端部に設けられており、
    前記位置検出部は、前記キャリッジの背面に沿って上下方向に延び、前記エンコーダが挿通する第1のスリットと、組付けに際して前記エンコーダを受け入れることで前記第1のスリットに前記エンコーダを導入する第1開放口とを含み、
    前記案内部は、前記キャリッジの背面に沿って上下方向に延び、前記エンコーダが挿通する第2のスリットと、組付けに際して前記エンコーダを受け入れることで前記第2のスリットに前記エンコーダを導入する第2開放口とを含み、
    前記第1開放口および前記第2開放口は、いずれも下向きに開口している、プリンタヘッドの位置検出装置。
  2. 前記第2開放口の開口幅は、前記第2のスリットの幅よりも小さい、請求項に記載のプリンタヘッドの位置検出装置。
  3. 前記案内部は、前記第2開放口の下方に位置し、前記キャリッジの背面から突出する突出部を含み、
    前記突出部は、下向きに開口する前記第2開放口に面する対向面を有している、請求項またはに記載のプリンタヘッドの位置検出装置。
  4. 前記案内部は、前記対向面に連続する前記突出部の先端に設けられかつ前記第2開放口側に向かって伸びる鉤状部を有する、請求項に記載のプリンタヘッドの位置検出装置。
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