JP4686843B2 - 記録装置用の検出装置、及び、これを備えた記録装置 - Google Patents

記録装置用の検出装置、及び、これを備えた記録装置 Download PDF

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    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0095Detecting means for copy material, e.g. for detecting or sensing presence of copy material or its leading or trailing end

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、複写機等の記録装置に用いられる検出装置であって、記録用紙、キャリッジ、及び、インクカートリッジを検出するものに関する。また、本発明は、上記検出装置を備える記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタ等の記録装置は、例えば、記録用紙を記録部に給送する給紙部と、給送された記録用紙に記録を行う記録部とを備えている。記録部では、キャリッジの往復移動に伴ってキャリッジに取り付けられた記録ヘッドからインク滴を吐出させる一方、記録用紙を副走査方向へ搬送する。そして、これらのインク滴の吐出動作と記録用紙の搬送動作とを同期させて行うことで、記録用紙に対する記録(つまり、印刷)が行われる。
【0003】
このような記録装置には、給紙部から記録部へ給送される記録用紙の位置や、記録用紙の長さ等を検出するために、用紙検出器が設けられている。また、キャリッジの主走査方向における位置、特にキャリッジの主走査方向における基準位置となる待機位置(ホームポジション)を検出するために待機位置検出器が設けられている。さらに、キャリッジにインクカートリッジが着脱可能に保持されるタイプの記録装置では、インクカートリッジが保持されているかどうかを検出するためのインクカートリッジ検出器も設けられている。
【0004】
従来の記録装置では、これらの用紙検出器、待機位置検出器、およびインクカートリッジ検出器が個別に設けられている。例えば、用紙検出器は給紙部から記録部への用紙給送路上に設けられており、待機位置検出器はキャリッジの待機位置付近に設けられている。また、インクカートリッジ検出器は、インクカートリッジが保持されるキャリッジの内部に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の記録装置では、検出器が検出対象毎に複数設けられているため、記録装置の構造が複雑になるとともに、部品点数が増大するという問題があった。そして、この種の記録装置には、低コスト化、小型化に対する強い要求があり、部品点数の削減や構造の簡素化が求められている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、その目的は、検出装置の構造の簡素化や部品点数の減少を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジ保持部が設けられると共に記録ヘッドが取り付けられたキャリッジを主走査方向に往復移動させる一方、給送された記録用紙を副走査方向に搬送することにより記録用紙に記録を行う記録部と、記録用紙を記録部に給送する給紙部とを備えた記録装置に用いられる検出装置であって、
前記給紙部から記録部に記録用紙を給送する給送経路上における当該記録用紙と接触し得る位置に配置され、記録用紙が接触していない状態では第1の基準位置にあり、給紙部から記録部に給送される記録用紙に接触することによって第1の基準位置から第1の移動位置に変位し、記録用紙との接触状態が解除されると第1の基準位置に復帰する記録用紙検出部材と、
前記キャリッジに設けられ、当該キャリッジを検出させるためのキャリッジ係合部材と、
インクカートリッジが保持されていない状態で非搭載位置にあり、インクカートリッジが保持されることによって搭載位置に変位するカートリッジ係合部材と、
キャリッジの往復移動に伴うキャリッジ係合部材およびカートリッジ係合部材の移動経路上における当該キャリッジ係合部材およびカートリッジ係合部材と接触し得る位置に配置され、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材が接触していない状態では第2の基準位置にあり、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材が接触することによって第2の基準位置から第2の移動位置に変位し、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材との接触状態が解除されると第2の基準位置に復帰するキャリッジ検出部材と、
記録用紙検出部材の第1の基準位置から第1の移動位置への変化および第1の移動位置から第1の基準位置への変化の少なくとも一方を検出し、且つ、キャリッジ検出部材の第2の基準位置から第2の移動位置への変化および第2の移動位置から第2の基準位置への変化の少なくとも一方を検出する単一の検出器と、を備え、
カートリッジ係合部材を、キャリッジ係合部材と主走査方向に間隔を開けて配置し、且つ、非搭載位置または搭載位置のいずれか一方を、キャリッジの往復移動に伴ってキャリッジ検出部材に接触し得る位置に設定し、
検出器からの検出信号に基づいて、前記キャリッジ、インクカートリッジ、及び、記録用紙からなる検出対象を検出することを特徴とする検出装置である。
【0009】
請求項に記載の発明は、前記キャリッジ係合部材とキャリッジ検出部材とが、キャリッジの待機位置で接触するように配置されていることを特徴とする請求項に記載の検出装置である。
【0010】
請求項に記載の発明は、前記検出器を、発光器と、当該発光器の放射光を受光する受光器とを備えた光センサによって構成し、第1の基準位置は、記録用紙検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮らない位置であり、第1の移動位置は記録用紙検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮る位置であり、第2の基準位置は、キャリッジ検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮らない位置であり、第2の移動位置はキャリッジ検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮る位置であることを特徴とする請求項又は請求項に記載の検出装置である。
【0011】
請求項に記載の発明は、前記記録用紙検出部材が、第1の支点部を中心に回動自在に支持されて、回動することによって第1の基準位置と第1の移動位置との間を変位するものであり、第1の支点部よりも一側に記録用紙と接触する第1の接触部を備え、第1の支点部よりも他側に第1の移動位置で発光器から受光器に向かう光を遮る第1の遮光部を備えていることを特徴とする請求項に記載の検出装置である。
【0012】
請求項に記載の発明は、前記キャリッジ検出部材が、第2の支点部を中心に回動自在に支持されて、回動することによって第2の基準位置と第2の移動位置との間を変位するものであり、第2の支点部よりも一側にキャリッジ係合部材と接触する第2の接触部を備え、第2の支点部よりも他側に第2の移動位置で発光器から受光器に向かう光を遮る第2の遮光部を備えていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の検出装置である。
【0014】
請求項に記載の発明は、前記カートリッジ保持部を、複数のインクカートリッジを保持可能に構成し、カートリッジ係合部材を、カートリッジ保持部に保持され得る複数のインクカートリッジに対応させて複数設け、これら複数のカートリッジ係合部材を、主走査方向に相互に間隔を開けて配置することで、非搭載位置又は搭載位置の一方の位置にある各カートリッジ係合部材を、キャリッジの往復移動に伴って順次キャリッジ検出部材と接触および接触解除を行わせるようにし、各カートリッジ係合部材の主走査方向における幅を相互に異ならせると共に、キャリッジ係合部材の主走査方向における幅とも異ならせることで、第2の基準位置から第2の移動位置への変化および第2の移動位置から第2の基準位置への変化の双方を、検出器からの検出信号に基づいて検出するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の検出装置である。
【0015】
請求項に記載の発明は、前記カートリッジ係合部材は、非搭載位置でキャリッジ係合部材の主走査方向における移動軌跡上に位置することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の検出装置である。
【0016】
請求項に記載の発明は、インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジ保持部が設けられると共に記録ヘッドが取り付けられたキャリッジを主走査方向に往復移動させる一方、給送された記録用紙を副走査方向に搬送することにより記録用紙に記録を行う記録部と、記録用紙を記録部に給送する給紙部と、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の検出装置と、各部を制御する制御装置と、を備えた記録装置であって、
前記制御装置は、前記記録装置の電源が投入された後であって記録用紙に対する印刷の前に、キャリッジを前記検出装置の検出範囲外まで移動させ、検出装置の検出器からの検出信号に基づいて記録用紙が記録装置の内部に残っているか否かを検出し、記録装置の内部に記録用紙が残っている場合、当該記録用紙の排出処理を行った後、インクカートリッジの検出およびキャリッジの待機位置の検出を行うことを特徴とする記録装置である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る「記録装置」として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例に挙げることにする。
【0036】
まず、プリンタの全体構成について説明する。ここで、図1は、プリンタ内部の概略構造を示す斜視図であり、図2は、一部を断面で示したプリンタ1の概略右側面図である。これらの図に示すように、プリンタ1は、印刷記録媒体の一種である記録用紙2を給送する給紙部3と、給送された記録用紙2に記録を行う記録部4と、記録済みの記録用紙2を排出方向に搬送する排紙部5とを備えて構成されている。
【0037】
給紙部3は、プリンタ1における後側部分に設けられ、記録用紙2を案内可能に支持する支持板6と、記録用紙2と接触してこの記録用紙2を記録部4側に給送する給紙ローラ7と、検出装置8と、給紙ローラ7により給送された記録用紙2を記録部4にガイドするガイド板9とを備えている。給紙ローラ7には、制御装置10により作動が制御される給紙モータ(図示せず)が連結され、給紙ローラ7は、この給紙モータの駆動力によって回転する。
【0038】
また、上記の検出装置8は、プリンタ1のフレーム11に取り付けられている。この検出装置8は、記録用紙2の検出を行うための記録用紙検出部材12と、キャリッジ13が待機するホームポジション(待機位置)およびキャリッジ13内に保持されるインクカートリッジ14の有無を検出するキャリッジ/カートリッジ検出部材15と、本発明の検出器の一種である透過式の光センサ16(図3参照)とを備えている。そして、光センサ16からの出力(つまり、電気信号)は制御装置10に与えられる。なお、検出装置8の詳細な構成および作用については、後に詳述する。
【0039】
記録部4は、インクカートリッジ14を着脱可能に保持するカートリッジ保持部20が設けられると共に記録ヘッド21が取り付けられたキャリッジ13と、このキャリッジ13を主走査方向(紙幅方向)に沿って案内するキャリッジガイド軸22と、記録用紙2を搬送するための紙送りローラ23と、記録用紙2を案内するプラテン24と、キャリッジ13をキャリッジガイド軸22に沿って移動させるキャリッジ走査機構とを備えている。
【0040】
紙送りローラ23は、下側に位置する大径の駆動ローラと上側に位置する小径の従動ローラとから構成されている。駆動ローラには制御装置10によって制御される紙送りモータ25が連結されており、この駆動ローラーは紙送りモータ25の駆動力によって回転する。また、従動ローラは、駆動ローラの回転に従動して回転する。
【0041】
キャリッジ走査機構は、図1に示すように、フレーム11の左右一端側に設けたキャリッジモータ26と、このキャリッジモータ26の回転軸に接続された駆動プーリー27と、フレーム11の左右他端側に設けた遊転プーリー28と、駆動プーリー27と遊転プーリー28との間に掛け渡されると共に、キャリッジ13に接続されたタイミングベルト29と、キャリッジモータ26の回転駆動を制御する制御装置10等から構成される。本実施形態において、キャリッジモータ26は、供給されたパルス信号の数に応じた量だけ回転するパルスモータによって構成されている。そして、このキャリッジ走査機構では、1パルスあたりのキャリッジ13の移動量が規定されるので、パルスモータに供給するパルス数を設定することにより、キャリッジ13を所望の距離だけ移動させることができる。なお、キャリッジ13の詳細な構成および作用については、後に詳述する。
【0042】
排紙部5は、排紙ローラ30を備えている。排紙ローラ30は、下側にある大径の駆動ローラと上側にある小径の従動ローラとから構成されている。駆動ローラには、制御装置10により制御される排紙モータ(図示せず)が連結され、駆動ローラはこの排紙モータの駆動力によって回転し、従動ローラは駆動ローラの回転に従動して回転するように構成されている。
【0043】
このような構成のプリンタ1では、次のようにして記録用紙2に記録(印刷)が行われる。即ち、給紙ローラ7が図2における時計方向に回転することにより、記録用紙2が紙送りローラ23に給送される。給送の際に、検出装置8により記録用紙2が検出される。給紙ローラ7から給送された記録用紙2は、紙送りローラ23を構成する駆動ローラと従動ローラとの間を副走査方向に挟圧搬送されて、プラテン24上に送られる。プラテン24上では、キャリッジ13が主走査方向に往復移動しながら記録ヘッド21からインク滴を吐出することで、記録用紙2に記録を行う。そして、記録が行われた記録用紙2は、排紙ローラ30の駆動ローラと従動ローラとによって挟圧搬送されて、プリンタ1の外部に排紙される。
【0044】
次に、上記プリンタ1の要部について説明する。
【0045】
まず、検出装置8について説明する。ここで、図3および図4は検出装置8の構成を示し、図3(a)は検出装置8の右側面図であり、図3(b)は検出装置8の左側面図であり、図3(c)は検出装置8の平面図(上面図)である。また、図4(a)は検出装置8の正面図であり、図4(b)は検出装置8の背面図である。
【0046】
検出装置8は、記録用紙検出部材12と、本発明のキャリッジ検出部材として機能すると共にカートリッジ検出部材としても機能するキャリッジ/カートリッジ検出部材15と、本発明の検出器の一種である光センサ16と、この光センサ16の信号を制御装置10に送るための信号線34aが接続された端子34とを備えている。
【0047】
記録用紙検出部材12は、記録部4に給送される記録用紙2と接触していない状態において、図3に実線で示すように第1の基準位置に位置する。また、記録用紙検出部材12は、記録用紙2が接触している状態において、図2に仮想線(二点鎖線)で示すように第1の移動位置に位置する。同様に、キャリッジ/カートリッジ検出部材15は、キャリッジ13とインクカートリッジ14が何れも接触していない状態において、図2に実線で示すように第2の基準位置(第3の基準位置でもある。以下同じ。)に位置する。また、キャリッジ/カートリッジ検出部材15は、キャリッジ13又はインクカートリッジ14の何れかが接触している状態において、図2に仮想線で示すように、第2の移動位置(第3の移動位置でもある。以下同じ。)に位置する。
【0048】
光センサ16は、発光器16aと、この発光器16aに対向して配置されて発光器16aからの光を受光する受光器16bとを備えている。本実施形態では、発光器16aの下方に間隙16cを開けて受光器16bを配置する。したがって、光センサ16の光軸は、間隙16c内において、上方に位置する発光器16aから下方に位置する受光器16bに向かって鉛直方向に形成される。
【0049】
記録用紙検出部材12は、側面視で平仮名の略「く」または片仮名の略「ノ」の字型をし、中央部に、回動の中心となる第1の支点部35を備えている。第1の支点部35には、回動軸36が一体形成されて左右(すなわち主走査方向)に伸び、フレーム11に回動自在に取り付けられている。記録用紙検出部材12は、この回動軸36を中心に回動することにより、第1の基準位置と第1の移動位置との間を変位する。回動軸36の周りには、付勢バネ37(ねじりコイルバネ)が取り付けられている。この付勢バネ37の一方の端部はフレーム11に係止され、他方の端部は記録用紙検出部材12に一体的に形成された係止片38に係止されている。そして、この付勢バネ37の付勢力は、記録用紙検出部材12を第1の基準位置に位置させるように作用する。なお、付勢バネ37の付勢力は、記録用紙2が第1の接触部と接触すると、記録用紙2の給送を妨害することなく、記録用紙検出部材12が時計方向に回動できる程度の力に設定されている。
【0050】
記録用紙検出部材12における第1の支点部35よりも下側(一側)の先端部には第1の接触部39が一体的に形成され、第1の支点部35よりも上側(他側)の先端部には第1の遮光部40が一体的に形成されている。第1の接触部39は、記録用紙2の給送路の上方から当該給送路を給送方向下流側に向かって斜め下方に遮り、記録用紙2が給送路を通過する際に先端部が記録用紙2と接触するように配置されている。また、第1の遮光部40の先端(上方端部)には、側方に突出した第1の遮光板41が一体的に形成されている。この第1の遮光板41は、第1の基準位置では光センサ16の光軸を遮らない位置にあり、第1の移動位置では光センサ16の光軸を遮る位置に変位する。
【0051】
キャリッジ/カートリッジ検出部材15は、側面から見てアルファベットの「L」の字の上下をほぼ逆にした形状を有し、中央部に、回動の中心となる第2の支点部43を備えている。第2の支点部43には、回動軸44が一体的に形成されて左右方向に伸び、フレーム11に回動自在に取り付けられている。キャリッジ/カートリッジ検出部材15は、この回動軸44を中心に回動することにより、第2の基準位置と第2の移動位置との間を変位する。この回動軸44の周りには、付勢バネ45(ねじりコイルバネ)が取り付けられている。この付勢バネ45の一方の端部はフレーム11に係止され、他方の端部はキャリッジ/カートリッジ検出部材15に一体的に形成された係止片46に係止されている。そして、この付勢バネ45の付勢力は、キャリッジ/カートリッジ検出部材15を第2の基準位置に位置させるように作用する。
【0052】
キャリッジ/カートリッジ検出部材15における第2の支点部43よりも上側(一側)の先端部には第2の接触部47が一体的に形成され、第2の支点部43よりも下側(他側)の先端部には第2の遮光部48が一体的に形成されている。第2の接触部47には、先端が尖った接触端部49が第2の接触部47の本体から垂直方向に突設されている。この接触端部49は、第2の基準位置でキャリッジ13の往復移動経路内に突出しており、本発明のキャリッジ係合部材として機能するキャリッジ係合部50(図8参照)や、カートリッジ係合部材として機能する第1カートリッジ係合部51および第2カートリッジ係合部52(何れも図8参照)と接触し得る状態になる。
【0053】
これらの係合部50,51,52と接触端部49とが接触すると、この接触によってキャリッジ/カートリッジ検出部材15が第2の移動位置に変位する。また、この接触端部49は、キャリッジ13がホームポジションに位置している状態で、キャリッジ係合部50と接触するように配置されている。そして、付勢バネ45の付勢力は、キャリッジ係合部50、第1の第1カートリッジ係合部51又は第2の第1カートリッジ係合部51と接触端部49との接触によって、キャリッジ/カートリッジ検出部材15を第2の移動位置に変位させることができ、さらに、キャリッジ13の移動を妨害しない程度の大きさに設定されている。
【0054】
第2の遮光部48の先端部(下方端部)には、側方に突出した第2の遮光板53が一体的に形成されている。この第2の遮光板53は、第2の基準位置では光センサ16の光軸を遮らない位置にあり、第2の移動位置では光センサ16の光軸を遮る位置に変位する。
【0055】
次に、上記構成の検出装置8による記録用紙2の検出動作について説明する。ここで、図5から図7は、記録用紙2が給紙部3から記録部4に給送される際の検出装置8による記録用紙2の検出の様子を示す図である。即ち、図5は記録用紙2の先端が記録用紙検出部材12に接触する前の状態を示し、図6は記録用紙2が記録用紙検出部材12に接触している状態を示し、図7は記録用紙2が記録用紙検出部材12を通過した後の状態を示している。
【0056】
なお、記録用紙2の検出時には、キャリッジ/カートリッジ検出部材15を第2の基準位置に配置する。これは、第2の遮光板53を光センサ16の光軸から退避させ、記録用紙検出部材12の変位によって光センサ16の出力を変化させるためである。従って、記録用紙2の検出に先立って、制御装置10は、キャリッジ13の位置を制御し、キャリッジ係合部50、第1カートリッジ係合部51および第2カートリッジ係合部52と、キャリッジ/カートリッジ検出部材15の接触端部49とが互いに接触しない状態にする。
【0057】
図5に示すように、記録用紙2が給紙部3から記録部4に給送され、その先端がまだ記録用紙検出部材12に接触していない状態では、記録用紙検出部材12は、付勢バネ45の付勢力により第1の基準位置に配置されている。この第1の基準位置では、記録用紙検出部材12の第1の遮光板41は光センサ16の光軸を遮っていない。従って、発光器16aからの光は受光器16bに受光されている(以下、この受光状態を光センサ16の「OFF」状態ともいう)。その結果、受光器16bからは、受光状態に対応する電気信号が出力される。この受光器16bからの出力は、信号線34aを介して制御装置10に送られる。そして、制御装置10は、受光器16bからの出力に基づいて、記録用紙2がまだ給送されていないことを検知する。
【0058】
その後、記録用紙2がさらに給送されて、記録用紙2と第1の接触部39とが接触すると、図6に示すように、第1の接触部39は給送されてくる記録用紙2によって押し出される。これにより、記録用紙検出部材12は、付勢バネ45の付勢力に抗して第1の支点部35を中心に時計方向に回動し、第1の基準位置(仮想線で示す位置)から第1の移動位置(実線で示す位置)に変位する。従って、第1の遮光板41が光軸を遮り、受光器16bは発光器16aからの光を受光できなくなる(以下、この非受光状態を光センサ16の「ON」状態ともいう)。その結果、受光器16bからの出力が変化する。この受光器16bからの出力は信号線34aを介して制御装置10に送られるので、制御装置10はこの出力の変化に基づいて記録用紙2の先端が記録用紙検出部材12まで到達したことを検知する。
【0059】
続いて、記録用紙2がさらに給送され、記録用紙2の後端が記録用紙検出部材12の第1の接触部39から離れると(即ち、記録用紙2と記録用紙検出部材12との接触状態が解除されると)、図7に示すように、記録用紙検出部材12は、付勢バネ45の付勢力によって第1の移動位置(仮想線で示す位置)から第1の基準位置(実線で示す位置)に復帰する。この記録用紙検出部材12の復帰によって第1の遮光板41が光センサ16の光軸から退避するので、受光器16bは発光器16aからの光を再び受光する。その結果、受光器16bからの出力がOFF状態に変化する。この変化は、信号線34aを介して制御装置10に送られ、制御装置10は、記録用紙2の後端が記録用紙検出部材12から離れたことを検知する。
【0060】
そして、制御装置10は、このようにして検知した記録用紙2の先端位置や後端位置を用いて記録の制御を行う。
【0061】
次に、上記したキャリッジ13の構成について説明する。ここで、図8は、キャリッジ13の全体構成を示す斜視図である。図9は、キャリッジ13の右側面図である。図10は、キャリッジ13および検出装置8を示す平面図(上面図)である。
【0062】
図8に示すように、キャリッジ13は、合成樹脂材により形成されたキャリッジ本体57と、同じく合成樹脂材により形成された蓋部材58とを備えた箱状体であり、内部にはインクカートリッジ14を着脱可能に保持するための収納室、即ち、カートリッジ保持部20を設けている。
【0063】
キャリッジ本体57の後方下端部には軸受部59を設けている。この軸受部59には、貫通孔60が形成され、この貫通孔60には、キャリッジガイド軸22が挿通している。従って、このキャリッジ13では、軸受部59がキャリッジガイド軸22を摺動することによって主走査方向に案内される。
【0064】
キャリッジ本体57の後方上端の左側部には、キャリッジ13の位置を検出するために用いられるキャリッジ係合部50が後方に突設されている。このキャリッジ係合部50は、キャリッジ13がホームポジションに位置している状態で、キャリッジ/カートリッジ検出部材15の接触端部49と接触して、キャリッジ検出部材を第2の移動位置に変位させる。
【0065】
蓋部材58は、キャリッジ本体57に対して支点軸を介して回動可能に取り付けられている。この蓋部材58は、支点軸を中心に回動させることにより、図8に実線で示す閉状態と、図8に各仮想線(二点鎖線)で示す開放状態とに変位させることができる。そして、第1の蓋部材58aを開くと黒色インクを貯留したブラックインクカートリッジ14a用のカートリッジ保持部20aが臨み、第2の蓋部材58bを開くとカラーインク(例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク)を貯留したカラーインクカートリッジ14b用のカートリッジ保持部20bが臨む。従って、各蓋部材58a,58bを開くことにより、ブラックインクカートリッジ14aやカラーインクカートリッジ14bをキャリッジ13内に収納保持させることができる。なお、記録用紙2に対する記録を行う場合には、これらの蓋部材58a,58bは閉じられる。
【0066】
第1の蓋部材58aは、ブラックインクカートリッジ14aがカートリッジ保持部20aに保持されていない非搭載状態では、当該蓋部材58aを閉めることによってキャリッジ本体57の後壁61に当接し、図9の仮想線で示す非搭載位置で停止するようになっている。一方、第1の蓋部材58aは、インクカートリッジ14aがカートリッジ保持部20aに保持されている搭載状態では、当該蓋部材58aを閉めることによってブラックインクカートリッジ14aの上部に当接し、非搭載位置よりも上方に持ち上げられた搭載位置で停止するようになっている。なお、第2の蓋部材58bについても同様である。
【0067】
蓋部材58aの後側端部には第1カートリッジ係合部51が後方に突設され、もう一方の蓋部材58bの後側端部には第2カートリッジ係合部52が後方に突設されている。これらの第1カートリッジ係合部51および第2カートリッジ係合部52は、主走査方向において、相互に間隔を開けて配置されるとともに、キャリッジ係合部50とも間隔を開けて配置されている。また、これらの第1カートリッジ係合部51および第2カートリッジ係合部52はともに、非搭載位置では、キャリッジ係合部50の主走査方向における移動軌跡上に位置し、キャリッジ13の移動に伴ってキャリッジ/カートリッジ検出部材15の接触端部49と接触する位置に配置される。一方、第1カートリッジ係合部51および第2の第2カートリッジ係合部52はともに、搭載位置では、非搭載位置より上方に変位して配置されるので、キャリッジ13が移動しても、検出装置8の接触端部49とは接触しない。
【0068】
そして、第1カートリッジ係合部51の主走査方向における幅と、第2カートリッジ係合部52の主走査方向における幅とは、異なるように設定されている。本実施形態では、第1カートリッジ係合部51の幅は第2カートリッジ係合部52の幅のほぼ2倍の幅を有する。また、キャリッジ係合部50の主走査方向における幅も、第1カートリッジ係合部51の幅および第2カートリッジ係合部52の幅と異ならせて設定されている。本実施形態では、第1カートリッジ係合部51の2倍以上の幅に設定されている。
【0069】
次に、キャリッジ13およびインクカートリッジ14の検出について説明する。ここで、図10から図13は、カートリッジ係合部51,52と検出装置8とによるインクカートリッジ14の検出、ならびにキャリッジ係合部50と検出装置8とによるキャリッジ13の待機位置の検出を示す説明図である。なお、キャリッジ13の待機位置は、図13において、キャリッジ13がさらに矢印A方向(図13における右側)に移動し、接触端部49の尖端が符号Bで示すキャリッジ係合部50のほぼ中央部に到達した位置である。また、図14は、インクカートリッジ14の検出、ならびにキャリッジ13の待機位置の検出の全体処理の流れを示すフローチャートである。図15から図17は、図14に示すキャリッジ/インクカートリッジ検出処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。そして、図14から図17に示すフローチャートの処理は、制御装置10によって実行される。
【0070】
プリンタ1の電源投入後、印刷開始前に、図14のフローチャートに示す処理が実行される。まず、インクカートリッジ14の検出、ならびにキャリッジ13の待機位置の検出を行う前に、キャリッジ13は、制御装置10による制御によって検出装置8の検出範囲外まで移動され、図10に示す位置に配置される(ステップS1)。
【0071】
ここで、「検出装置8の検出範囲外」とは、図10において、第2カートリッジ係合部52が接触端部49の左方に位置する状態である。この移動は、キャリッジ13を矢印Aとは反対方向(左方)に移動させることにより行われる。移動距離は、キャリッジ13が移動前において待機位置にいる場合であっても、移動後は検出装置8の検出範囲外に確実に配置される距離であり、制御装置10の記憶装置(図示せず)にあらかじめ記憶されている。
【0072】
続いて、光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS2)。ここで、光センサ16がON状態である場合には(ステップS2でON)、記録用紙検出部材12に記録用紙2が接触している状態(すなわちプリンタ1の内部に記録用紙2が残っている状態)である。このため、記録用紙2を排紙部5へ排出する処理が行われる。すなわち、紙送りローラ23を1ステップずつ回転(正転)させ(ステップS3)、1ステップの回転毎に光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS4)。ここで、「1ステップ」とは、紙送りローラ23の最小回転単位であり、例えば、紙送りモータ25にパルス信号を1つ供給した際の回転量である。
【0073】
紙送りローラ23の正転によって記録用紙2と記録用紙検出部材12との接触が解除されると、光センサ16がOFF状態に変化する(ステップS4でOFF)。光センサ16がOFF状態に変化したならば、さらに紙送りローラ23を所定量だけ紙排出方向に正転させ、記録用紙2をプリンタ1の排紙部5から外部に完全に排出させる(ステップS5)。その後、インクカートリッジ14の検出、ならびにキャリッジ13の待機位置の検出の処理が行われる(ステップS6)。
【0074】
なお、ステップS2において、光センサ16がOFF状態であるならば(ステップS2でOFF)、記録用紙2は検出装置8に接触していない。しかし、プリンタ1の内部において、検出装置8に接触しない位置に記録用紙2が存在する場合もあり得る。このため、この場合においても、紙送りローラ23を正転させて記録用紙2を排出する(ステップS5)。
【0075】
一方、ステップS2で光センサ16がON状態の場合であって、紙送りローラ23をMステップ正転させても光センサ16がOFF状態に変化しない場合には(ステップS7でYes)、紙ジャム等による異常事態が発生していることが考えられる。このため、エラー処理が行われる(ステップS8)。ここで、「Mステップ」とは、検出装置8(記録用紙検出部材12)に記録用紙2が接触している場合において、この記録用紙2と検出装置8との接触を確実に解除できるステップ数(紙送り量)である。このMの値は、あらかじめ求められ、制御装置10の記憶装置に記憶されている。
【0076】
このように、キャリッジ13の位置制御(ステップS1)および記録用紙2の排出処理(ステップS5)により、インクカートリッの検出、ならびにキャリッジ13の待機位置の検出の処理に先立って、光センサ16はOFF状態にされる。
【0077】
次に、キャリッジ/インクカートリッジ検出処理について詳細に説明する。この処理において、キャリッジ13は、制御装置10による制御によって、図10に示す位置から矢印A方向に1ステップずつ移動される(図15のステップS11)。そして、この1ステップの移動ごとに、光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS12)。ここで、光センサ16は、前述したように、事前にOFF状態に設定されるので、OFF状態からON状態に変化する場合とは、第2カートリッジ係合部52、第1カートリッジ係合部51またはキャリッジ係合部50の何れかが、接触端部49に接触した場合が考えられる。
【0078】
一方、キャリッジ13がNステップ進められても、なお光センサ16がOFF状態を維持している場合には、何らかのエラーが発生していると判断され(ステップS13でYes)、エラー処理が実行される(ステップS14)。ここで、Nステップとは、キャリッジ13が検出装置8の検出範囲外の位置から待機位置に戻るステップ以上のステップ数を意味する。
【0079】
ここで、カラーインクカートリッジ14bがキャリッジ本体57に搭載されていない場合を仮定する。すなわち、第2カートリッジ係合部52は非搭載位置にあり、図11に示すように接触端部49と接触すると仮定する。この場合には、第2カートリッジ係合部52が接触端部49と接触することで、接触端部49を後方(図11における上方)に押し出す。その結果、キャリッジ/カートリッジ検出部材15は付勢バネ45の付勢力に抗して第2の移動位置に変位し、第2の遮光板53は光センサ16の光軸を遮る(ステップS12でON)。
【0080】
続いて、キャリッジ13が矢印A方向にさらにkステップ進められる(ステップS15)。ここで、kステップとは、第2カートリッジ係合部52の主走査方向における幅よりも僅かに大きく、第1カートリッジ係合部51の主走査方向における幅よりも小さい距離に対応するステップ数である。従って、第2カートリッジ係合部52の主走査方向における幅は、kステップの移動距離よりも僅かに小さくなるように設定されている。また、kは1以上の整数であり、例えば10に設定される。
【0081】
続いて、光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS16)。ここで、第2カートリッジ係合部52の主走査方向における幅は、kステップよりも僅かに小さく設定されているので、キャリッジ13がkステップ移動することによって、第2カートリッジ係合部52と接触端部49との接触が解除される。これにより、キャリッジ/カートリッジ検出部材15は、付勢バネ45の付勢力により第2の基準位置に戻り、光センサ16はOFF状態になる(ステップS16でOFF)。これにより、制御装置10は、カラーインクカートリッジ14bが搭載されていないと判断する(図16のステップS21)。
【0082】
さらに、キャリッジ13は1ステップずつ移動され(ステップS22)、1ステップ移動ごとに光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS23)。ここで、光センサ16がOFF状態からON状態に変化する場合とは、第1のカートリッジ係合部51またはキャリッジ係合部50が接触端部49に接触した場合が考えられる。一方、キャリッジ13がNステップ進められても、光センサ16がOFF状態を維持している場合には、何らかのエラーが発生していると判断され(ステップS24でYes)、エラー処理が実行される(ステップS25)。なお、Nステップとは、キャリッジ13が現在位置から待機位置に戻るために必要なステップ以上のステップ数である。
【0083】
ここで、ブラックインクカートリッジ14aがキャリッジ本体57に搭載されていないと仮定する。すなわち、第1カートリッジ係合部51は、非搭載位置にあり、図12に示すように接触端部49と接触すると仮定する。この場合には、第1カートリッジ係合部51が接触端部49と接触して、接触端部49を後方(図12における上方)に押し出す。その結果、キャリッジ/カートリッジ検出部材15は第2の移動位置に変位し、第2の遮光板53は光軸を遮る(ステップS23でON)。
【0084】
続いて、図15のステップS15に戻り、キャリッジ13が矢印A方向にさらにkステップ進められる。ここで、第1カートリッジ係合部51の主走査方向における幅は、第2カートリッジ係合部52の幅のほぼ2倍であるため、キャリッジ13のkステップの移動によっては、光センサ16はOFF状態に変化しない(ステップS16でON)。
【0085】
その後、キャリッジ13が矢印A方向にさらにkステップ進められ(ステップS17)、光センサ16のON/OFF状態が判定される。すなわち、キャリッジ13は、ステップS15におけるkステップと合わせて合計2kステップ進められる。第1カートリッジ係合部51の主走査方向における幅は、キャリッジ13の2kステップの移動により、接触状態から解除され得る大きさに設定されている。このため、光センサ16は再びOFF状態に変化する(ステップS18でOFF)。その結果、制御装置10は、ブラックインクカートリッジ14aが搭載されていないと判断する(図17のステップS31)。
【0086】
さらに、キャリッジ13は1ステップずつ移動され(ステップS32)、1ステップ移動ごとに光センサ16のON/OFF状態が判定される(ステップS33)。このとき、光センサ16がOFF状態からON状態に変化する場合とは、キャリッジ係合部50が接触端部49に接触した場合が考えられる。一方、キャリッジ13がNステップ進められても、なお光センサ16がOFF状態を維持している場合には、何らかのエラーが発生していると判断され(ステップS34でYes)、エラー処理が実行される(ステップS35)。ここで、Nステップとは、キャリッジ13が現在位置から待機位置に戻るステップ以上のステップ数である。
【0087】
ステップS33で光センサ16がON状態に変化する場合とは、図13に示すように、キャリッジ係合部50が接触端部49に接触して、接触端部49を後方(図13における上方)に押し出し、その結果、キャリッジ/カートリッジ検出部材15が第2の移動位置に変位し、第2の遮光板53が光軸を遮った場合である。この場合には、図15のステップS15に戻り、キャリッジ13は、kステップ移動される。ここで、キャリッジ係合部50の主走査方向における幅は、第1カートリッジ係合部51の幅の2倍以上に設定されている。したがって、ステップS16において光センサ16はON状態であり、さらにステップS17でkステップ移動された後のステップS18においても、光センサ16はON状態を維持する。
【0088】
ステップS18において光センサ16がON状態を維持している場合に、制御装置10は、そのキャリッジ13の位置を待機位置と判断し、その位置を待機位置として記憶する(ステップS19)。そして、この待機位置は、以後の記録動作におけるキャリッジ13の基準位置とされる。
【0089】
一方、ブラックインクカートリッジ14aおよびカラーインクカートリッジ14bがともにキャリッジ13に搭載されている場合には、第2カートリッジ係合部52および第1カートリッジ係合部51は、ともに搭載位置にあるので、接触端部49に接触しない。したがって、この場合には、図10に示す状態から図13に示す状態に直接移行する。すなわち、図15において、検出処理は、ステップS11から開始された後、ステップS16およびS18において、光センサ16が共にON状態となってステップS19に進む。この場合には、インクカートリッジ14a,14bはともに搭載されていると判断されるとともに、キャリッジ13の待機位置が記憶される。
【0090】
また、カラーインクカートリッジ14bが搭載され、ブラックインクカートリッジ14aが搭載されていない場合には、第2カートリッジ係合部52は搭載位置にあり、第1カートリッジ係合部51は非搭載位置にある。したがって、第2カートリッジ係合部52は接触端部49に接触せず、第1カートリッジ係合部51は接触端部49に接触する。この場合には、図10に示す状態から図12に示す状態に直接移行する。すなわち、図15において、検出処理は、ステップS11から開始された後、ステップS16において光センサ16がON状態となり、ステップS18でOFF状態となる。その結果、ステップ31に進む。この場合には、カラーインクカートリッジ14bは搭載され、ブラックインクカートリッジ14aは搭載されていないと判断される。併せて、キャリッジ13の待機位置も記憶される。
【0091】
反対に、ブラックインクカートリッジ14aが搭載され、カラーインクカートリッジ14bが搭載されていない場合には、第1カートリッジ係合部51は搭載位置にあり、第2カートリッジ係合部52は非搭載位置にある。したがって、第1カートリッジ係合部51は接触端部49に接触せず、第2カートリッジ係合部52は接触端部49に接触する。この場合には、図10に示す状態から図11に示す状態に移行した後、図13に示す状態に移行する。すなわち、図15において、検出処理は、ステップS11から開始された後、ステップS16において、光センサ16が一旦OFF状態となった後、ステップS18ではON状態とってステップ19に進む。この場合には、ブラックインクカートリッジ14aは搭載され、カラーインクカートリッジ14bは搭載されていないと判断されるとともに、キャリッジ13の待機位置が記憶される。
【0092】
なお、この処理において、キャリッジ13の移動は連続的に行われており、連続的な移動の下での処理が行われている。
【0093】
そして、インクカートリッジ14a,14bの少なくとも一方が搭載されていないと判断された場合には、プリンタ1の表示装置やホストコンピュータの表示装置等(図示略)にインクカートリッジ14a,14bを装着することをユーザに促すメッセージを表示させることができる。また、エラーが発生した場合に、これらの表示装置にエラーを表示することもできる。
【0094】
ところで、前述した実施の形態では、キャリッジ13は2つのインクカートリッジ14a,14bを搭載しているが、1つのインクカートリッジ14を搭載するタイプのキャリッジ13にも本発明を適用することができ、1つのインクカートリッジ14の搭載の有無を検出することができる。すなわち、この場合には、キャリッジ13には第1カートリッジ係合部51が1つだけ設けられ、この1つの第1カートリッジ係合部51とキャリッジ係合部50とによって、インクカートリッジ14の搭載の有無およびキャリッジ13の待機位置の検出が行われる。
【0095】
また、3つ以上のインクカートリッジ14を搭載するタイプのキャリッジ13についても、これら3つのインクカートリッジ14の各搭載の有無を検出することができる。すなわち、この場合には、各インクカートリッジ14に対応した3つ以上のカートリッジ係合部が設けられる。そして、各カートリッジ係合部は、光センサ16がON/OFF状態をスイッチングできるように、主走査方向において間隔をおいて配置される。また、光センサ16のON状態とされる距離(つまり、時間)の相違を検出できるように、主走査方向における幅は異なったものとされる。
【0096】
さらに、前述した実施の形態では、記録用紙2の検出、キャリッジ13の待機位置の検出、およびインクカートリッジ14a,14bの有無の検出を1つの検出装置8で行っているが、これら3つのうち任意の2つを1つの検出装置8で行うことができるのはいうまでもない。すなわち、カートリッジ係合部51,52を設けない構成とすることによって、検出装置8は、記録用紙2の検出とキャリッジ13の待機位置の検出とを行うこととなる。また、キャリッジ係合部50を設けない構成とすることによって、検出装置8は、記録用紙2の検出とインクカートリッジ14の検出とを行うこととなる。また、記録用紙検出部材12を設けない構成とすることによって、検出装置8は、キャリッジ13の待機位置の検出とインクカートリッジ14の検出とを行うこととなる。
【0097】
さらに、インクカートリッジ14の有無のみの検出を行うこともできる。すなわち、記録用紙検出部材12およびキャリッジ係合部50を設けない構成とすることによって、検出装置8は、インクカートリッジ14の有無の検出のみを行うこととなる。この場合に、インクカートリッジ14は2以上あってもよく、各インクカートリッジ14の有無の検出を行うことができるのはいうまでもない。
【0098】
ところで、上記した各実施形態は、キャリッジ係合部50やカートリッジ係合部51,52といった係合部材を設け、キャリッジ13を主走査方向へ移動させることによってこれらの係合部材とキャリッジ/カートリッジ検出部材15とを接触させ、キャリッジ/カートリッジ検出部材15の遮光部48によって光センサ16の作動を制御する構成であったが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、キャリッジ検出部材とカートリッジ検出部材とをキャリッジ13側に設け、これらのキャリッジ検出部材及びカートリッジ検出部材を検出器によって直接検出させるように構成してもよい。以下、この様に構成した他の実施形態について説明する。
【0099】
図18に示すように、キャリッジ検出部材65は、キャリッジ13における遊転プーリー28側の上端に後方に向けて突設した遮光性の板状片であり、その主走査方向の幅は固有の幅W1に定められている。第1のカートリッジ検出部材66は、カラーインクカートリッジ14cに設けられた遮光性の板状片であり、インクカートリッジ14cの上端に後方に向けて突設してある。この第1のカートリッジ検出部材66の主走査方向の幅は、このカートリッジ14cの固有の幅であるW2に定められている。第2のカートリッジ検出部材67は、ブラックインクカートリッジ14dに設けられた遮光性の板状片であり、インクカートリッジ14dの上端に後方に向けて突設してある。そして、この第2のカートリッジ検出部材67の主走査方向の幅もまた、このカートリッジ14dの固有の幅であるW3に定められている。要するに、3つの検出部材65,66,67は、それぞれ異なる幅に形成されている。そして、カートリッジ検出部材66,67は、カートリッジ種別毎に異なる幅に設定されている。
【0100】
光センサ68は、本発明の検出器の一種であり、上記した実施形態と同様に、発光器と受光器とを間隙を挟んで対向配置した構成である。そして、キャリッジ検出部材65は、キャリッジ13がキャリッジガイド軸22に案内されて移動する際に、光センサ68における間隙を通過するように設けてある。従って、キャリッジ13が光センサ68の前を通過する際に、キャリッジ検出部材65はその幅W1に対応する期間だけ光センサ68の光軸を遮る。また、カートリッジ検出部材66,67は、インクカートリッジ14(14c,14d)のカートリッジ保持部20への装着に伴ってキャリッジ検出部材65と同じ高さに位置付けられ、キャリッジ13の後端からの突出量もキャリッジ検出部材65と同じ量に揃えられる。言い換えると、これらのカートリッジ検出部材66,67は、インクカートリッジ14がキャリッジ13に装着されることにより、主走査時におけるキャリッジ検出部材65の移動経路上に位置する。従って、キャリッジ13の主走査方向への移動時において、これらのカートリッジ検出部材66,67は、キャリッジ検出部材65と同じ軌跡を辿り、光センサ68によって検出可能となる。
【0101】
その結果、キャリッジ13が光センサ68の前を通過すると、第1のカートリッジ検出部材66はその幅W2に対応する期間だけ光を遮り、第2のカートリッジ検出部材67はその幅W3に対応する期間だけ光を遮る。このため、これらのカートリッジ検出部材66,67もまた光センサ68によって検出される。ここで、キャリッジ検出部材65、カートリッジ検出部材66,67は、主走査方向の幅をそれぞれ異ならせて固有の幅に設定してあるので、光センサ68での光を遮る期間がそれぞれ相違する。従って、各検出部材65,66,67を個別に検出することができる。なお、本実施形態では、キャリッジ13における遊転プーリー28側の端部にキャリッジ検出部材65が位置し、駆動プーリー27側の端部に第2のカートリッジ検出部材67が位置し、キャリッジ検出部材65と第2のカートリッジ検出部材67との間に第1のカートリッジ検出部材66が位置する。
【0102】
また、光センサ68は、キャリッジ13の待機位置に対応する場所に設けてある。即ち、キャリッジ13が待機位置に位置するとキャリッジ検出部材65が間隙内に入り込んで光軸を遮る。従って、キャリッジ検出部材65による光センサ68のON状態(遮光状態)を検出することにより、キャリッジ13を待機位置に位置付けることができる。
【0103】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0104】
プリンタ1に電源が投入されると、まず、必要な初期化動作が行われる。この初期化動作の中で、キャリッジ13の位置認識動作が行われ、その後、インクカートリッジ14のキャリッジ13への装着確認動作が行われる。
【0105】
キャリッジ13の位置認識動作では、まず、キャリッジ13を準備位置に位置付ける。即ち、制御装置10は、キャリッジモータ26を駆動してキャリッジ13を所定距離、例えば、キャリッジ13の幅と同じ位の距離だけ遊転プーリー28側に移動させる。これにより、電源投入前にキャリッジ13が待機位置に位置していても、第2のカートリッジ検出部材67が光センサ68よりも遊転プーリー28側、つまり、待機位置から離隔する側に位置する。
【0106】
キャリッジ13を遊転プーリー28側に移動させたならば、キャリッジ13をキャリッジ検出位置に位置付ける。即ち、制御装置10(キャリッジ位置制御手段)は、パルスを供給することによりキャリッジモータ26を駆動し、キャリッジ13を待機位置側に向けて一定速度で移動させる。同時に、制御装置10は、光センサ68からの検出信号を監視し、キャリッジ検出部材65の検出(通過)を条件にキャリッジモータ26の作動を停止する。ここで、上記したように、キャリッジ検出部材65は幅W1、第1のカートリッジ検出部材66は幅W2、第2のカートリッジ検出部材67は幅W3の遮光性の板片であり、それぞれ固有の幅に設定されている。このため、キャリッジ13を一定速度で移動させると、通過した検出部材毎に光センサ68のON期間が異なる。従って、制御装置10は、光センサ68からの検出信号に基づき、光センサ68を通過した検出部材65,66,67を特定することができる。
【0107】
キャリッジ13をキャリッジ検出位置に位置付けたならば、インクカートリッジ14がキャリッジ13に装着されているかどうかを判定する。この判定では、まず、キャリッジ13を、カラーインクカートリッジ14cの検出位置である第1のカートリッジ検出位置に位置付ける。即ち、制御装置10は、キャリッジ検出部材65から第1のカートリッジ検出部材66までの距離に対応する所定数のパルス信号をキャリッジモータ26に供給することで、キャリッジ検出位置のキャリッジ13を第1のカートリッジ検出位置に位置付ける。このように、キャリッジモータ26に供給するパルス数でキャリッジ13の位置制御を行うように構成すると、位置制御が簡単であり、且つ、位置精度が高い。
【0108】
キャリッジ13を第1のカートリッジ検出位置に位置付けたならば、インクカートリッジ14cの装着判定を行う。この装着判定もまた、光センサ68からの検出信号に基づいてなされ、光センサ68からの検出信号がON状態であった場合に、インクカートリッジ14cが装着されていると判定する。一方、光センサ68からの検出信号がOFF状態であった場合に、インクカートリッジ14cは装着されていないと判定する。
【0109】
カラーインクカートリッジ14cの装着判定を行ったならば、ブラックインクカートリッジ14dがキャリッジ13に装着されているかどうかを判定する。このブラックインクカートリッジ14dの装着判定もカラーインクカートリッジ14cの装着判定と同様にしてなされる。即ち、まず、第1のカートリッジ検出部材66から第2のカートリッジ検出部材67までの距離に対応する所定数のパルス信号をキャリッジモータ26に供給し、キャリッジ13を第1のカートリッジ検出位置からブラックインクカートリッジ14dの検出位置である第2のカートリッジ検出位置に位置付ける。キャリッジ13を第2のカートリッジ検出位置に位置付けたならば、光センサ68からの検出信号に基づき、インクカートリッジ14dの装着判定を行う。即ち、光センサ68からの検出信号がON状態であった場合にはインクカートリッジ14dが装着されていると判定し、検出信号がOFF状態であった場合にはインクカートリッジ14dが装着されていないと判定する。
【0110】
初期化動作が終了して、これらのインクカートリッジ14c,14dが共に装着されていたならば、キャリッジ13を待機ポジションで待機させる。そして、所定時間内に印字データを受信すると、制御装置10が走査制御を開始し、記録ヘッド21を待機ポジションから記録領域側へ移動させる。一方、これらのインクカートリッジ14c,14dの少なくとも一方が装着されていなかった場合には、エラー状態を報知し、キャリッジ13を例えば準備位置(図1の位置)に位置させて装着されていないインクカートリッジの装着を促す。
【0111】
このように本実施形態では、キャリッジ13には記録ヘッド21を搭載すると共に、2種類のインクカートリッジ14c,14dを着脱可能に保持させ、光センサ68によって検出される検出部材65,66,67を、キャリッジ13だけではなく、インクカートリッジ14の側にも設け、各検出部材65,66,67の幅W1、W2、W3を、それぞれ固有の幅に設定してある。このため、同一の光センサ68によって、キャリッジ検出部材65とカートリッジ検出部材66,67とを判別して検出でき、この検出結果に基づいてインクカートリッジ14c,14dの装着の有無が判定できる。
【0112】
従って、本実施形態では、キャリッジ13の位置を検出するための検出装置(光センサ68)を、インクカートリッジ14の装着状態の検出に兼用させることができるので、検出装置の構成を簡略化することができ、コストの低減が図れる。
【0113】
なお、この実施形態では、各検出部材65,66,67を、遮光性の板状片で構成したが、遮光性を有するブロック状部材や棒状部材によって構成してもよい。要するに、これらの検出部材65,66,67は、遮光性を有する突起部であればよい。また、検出器を光センサ16によって構成し、検出部材65,66,67によって光センサ16の光軸を遮る構成としたが、この組み合わせに限定されるものではない。例えば、検出部材65,66,67を反射マーカとし、検出部材で反射させた光を光センサ68の受光器により検出する組み合わせとしてもよい。また、光を用いない構成もあり、電気的に接続可能な接点をセンシング機構として検出器側に設け、この接点の接続を制御する接点部材を検出部材としてもよい。さらに、磁気的な結合を用いたセンシング機構とそれを遮断する検出部材とを組み合わせて構成することもできる。
【0114】
ところで、上記の実施の形態では、インクカートリッジ14(14c,14d)にカートリッジ検出部材66,67を一体に形成したものを例示したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、インクカートリッジ14をカートリッジ保持部20内に保持させるための装着部材に、カートリッジ検出部材を一体に形成してもよい。以下、このように構成した実施の形態について説明する。
【0115】
図19及び図20に示すように、キャリッジ13の蓋部材70(70A,70B)は、本発明の装着部材として機能する。この蓋部材70は、板を折り曲げて略L字形状とした部材であり、蓋部材70における前端部にはインクカートリッジ14に係合する鉤部71を設けてあり、後端部には後方に向けてカートリッジ検出部材72(72A,72B)を突設してある。これらのカートリッジ検出部材72A,72Bは、上記実施形態のカートリッジ検出部材66,67と同様に構成されている。即ち、カートリッジ検出部材72Aは、カラーインクカートリッジ14b用の蓋部材70Aに設けられた遮光性の板状片であり、主走査方向の幅は固有の幅であるW2に定められている。カートリッジ検出部材72Bは、ブラックインクカートリッジ14a用の蓋部材70Bに設けられた遮光性の板状片であり、主走査方向の幅は固有の幅であるW3に定められている。
【0116】
これらの蓋部材72(72A,72B)は何れも、インクカートリッジ14(14a,14b)の非装着時、例えば、カートリッジの交換操作時において、図20(c)に示すように、キャリッジ13の前縁部との係合部を支点にして後端部がカートリッジ保持部20から離隔する方向に跳ね上げられている。この非装着状態においてカートリッジ検出部材72は、キャリッジ検出部材65の軌跡から外れた位置に移動する。また、インクカートリッジ14の装着時には、図20(b)に示すように、後端部がキャリッジ本体57に係止されてインクカートリッジ14をカートリッジ保持部20内に保持させる。そして、この装着状態では、蓋部材58に設けたストッパがインクカートリッジ14に当接するので、カートリッジ検出部材72はキャリッジ検出部材65の軌跡上に位置する。
【0117】
従って、インクカートリッジ14が装着されている状態では、キャリッジ13が光センサ68の前を通過すると、キャリッジ検出部材65とカートリッジ検出部材72とが光センサ68によって検出される。一方、インクカートリッジ14a,14bの少なくとも一方が装着されていなかった場合には、キャリッジ13が光センサ68の前を通過すると、キャリッジ検出部材65は検出されるが、装着されていないインクカートリッジ14a,14bに対応するカートリッジ検出部材72A,72Bは14a,14bの検出領域(発光器と受光器の間隙)を通過しないので検出されない。
【0118】
また、インクカートリッジ14を装着しない状態(空のまま)で蓋部材70を誤って閉じると、ストッパーがロックされないので、カートリッジ検出部材72はキャリッジ検出部材65の軌跡から外れてしまう。従って、この実施形態においても、上記実施形態のものと同様な作用となり、キャリッジ検出部材65を検出可能な光センサ68によってインクカートリッジ14の装着状態を検出することができる。このように、キャリッジ13の位置を検出するためのセンシング機構(検出器)によってインクカートリッジ14の装着状態を検出できるので、センシング機構の数を低減できる。その結果、装置構成を簡略化することができ、コスト面でも有利性がある。
【0119】
ところで、上記の実施形態では、各検出部材65,66,67の幅を異ならせることで検出部材を個別に検出するように構成していたが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、上記のキャリッジ検出部材65とカートリッジ検出部材66,67の少なくとも一方に、光センサ68の発光器からの光を透過する透光部を形成し、光センサ68の受光器における検出パターンを、キャリッジ検出部材65とカートリッジ検出部材66,67とで異ならせるように構成してもよい。さらに、上記の検出パターンをカートリッジ検出部材66,67同士(つまり、カートリッジ種別毎)で異ならせるようにしてもよい。
【0120】
この透光部は、例えば、図20(a)、(b)に示すように主走査方向に複数並べて形成したスリット73…や、図20(c)、(d)に示すように主走査方向に複数並べて形成したピンホール74…、或いは、図20(e)、(f)に示すように主走査方向に複数並べて形成した透光窓部75…によって構成することができる。ここで、スリット73やピンホール74は、遮光性材料で構成された各検出部材65,66,67を厚さ方向に貫通させて形成したものである。また、透光窓部75は、遮光性材料で構成された各検出部材65,66,67の表面に遮光性のマスキングパターン76を設けることで形成される。
【0121】
このような透光部で各検出部材65,66,67を個別に検出するためには、例えば、図20(c)、(d)等に示すように、主走査方向側における透光部の数を異ならせる。このように構成すると、各検出部材65,66,67が光センサ68を通過した際において、受光器が発生したパルス信号の数が各検出部材65,66,67毎に異なる。このため、光センサ68の受光器からの検出信号に基づいて通過した検出部材を特定することができる。また、図20(a)、(b)に示すように、透光部の主走査方向の間隔を異ならせてもよい。即ち、各検出部材65,66,67を検出する際のキャリッジ13の走査速度は一定であるため、透光部の主走査方向の間隔を異ならせると、光センサ68の受光器から出力されるパルス信号の発生周期が各検出部材65,66,67毎に異なる。このため、受光器からの検出信号に基づいて通過した検出部材65,66,67を特定することができる。
【0122】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で種々の変形が可能である。例えば、キャリッジ13に搭載される記録ヘッド21は、インク滴を吐出させるものであればどのような形式の記録ヘッド21であってもよい。また、プリンタ1が印刷する印刷記録媒体は記録用紙2に限らず、例えば、シート状のフィルムであってもよい。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャリッジの主走査に伴って変位するキャリッジ検出部材、インクカートリッジがカートリッジ保持部に装着されていることを条件にキャリッジの主走査に伴って検出可能に変位するカートリッジ検出部材、及び、記録用紙の記録部への給送に伴って変位する記録用紙検出部材と検出部材の変位に応じて出力を変化させる単一の検出器と、を備え、検出器からの検出信号に基づいて、前記キャリッジ、インクカートリッジ、及び、記録用紙からなる検出対象を検出するように構成したので、単一の検出器が複数の検出対象の検出に兼用され、記録装置の構造の単純化及び部品点数の減少が図れ、ひいては記録装置の低コスト化が図れる。
【0124】
また、キャリッジ係合部材とキャリッジ検出部材とがキャリッジの待機位置で接触するように配置されている場合には、キャリッジの移動の基準となる待機位置を検出することができる。
【0125】
た、キャリッジが待機位置に位置した状態で、キャリッジ係合部材とキャリッジ検出部材とが接触するように構成すると、キャリッジの移動の基準となる待機位置を検出することができる。
【0126】
また、検出器を、発光器および受光器とを備えた光センサによって構成した場合には、検出器の構造の簡素化が図れる。これにより、検出装置、ひいては記録装置の構成を簡素化でき、製造コストを低減することもできる。
【0127】
また、記録用紙検出部材を第1の支点部を中心に回動する部材によって構成した場合には、記録用紙検出部材を、例えば平仮名の略「く」の字型部材や片仮名の略「ノ」の字型部材等の単純な構造に設けることができ、製造の容易化が図れ、製造コストを低減することもできる。また、キャリッジ検出部材を、第2の支点部を中心に回動する部材によって構成した場合も同様な効果を奏する。
【0128】
また、キャリッジ係合部材の主走査方向の幅とカートリッジ係合部材の主走査方向の幅とをそれぞれ固有の幅に設定すると、検出器からの検出信号は各係合部材毎に相違する。従って、簡単な構成でキャリッジとカートリッジを識別することができる。同様に、キャリッジ検出部材の主走査方向の幅とカートリッジ検出部材の主走査方向の幅とをそれぞれ固有の幅に設定しても、簡単な構成でキャリッジとカートリッジを識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ内部の概略構造を示す斜視図である。
【図2】一部を断面で示したプリンタの概略右側面図である。
【図3】(a)は検出装置の右側面図であり、(b)は検出装置の左側面図であり、(c)は検出装置の平面図(上面図)である。
【図4】(a)は検出装置の正面図であり、(b)は検出装置の背面図である。
【図5】記録用紙の先端が記録用紙検出部材に接触する前の状態を示した図である。
【図6】記録用紙が記録用紙検出部材に接触している状態を示した図である。
【図7】記録用紙が記録用紙検出部材を通過した後の状態を示した図である。
【図8】キャリッジの全体構成を示す斜視図である。
【図9】キャリッジの右側面図である。
【図10】キャリッジおよび検出装置を示す平面図である。
【図11】インクカートリッジの検出、ならびにキャリッジの待機位置の検出を示す説明図である。
【図12】インクカートリッジの検出、ならびにキャリッジの待機位置の検出を示す説明図である。
【図13】インクカートリッジの検出、ならびにキャリッジの待機位置の検出を示す説明図である。
【図14】インクカートリッジの検出、ならびにキャリッジの待機位置の検出の全体処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】キャリッジ/インクカートリッジ検出処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】キャリッジ/インクカートリッジ検出処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】キャリッジ/インクカートリッジ検出処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】キャリッジ検出部材とカートリッジ検出部材とをキャリッジ側に設けた実施形態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図19】キャリッジ検出部材とカートリッジ検出部材とをキャリッジ側に設けた他の実施形態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)はインクカートリッジが装着されていない状態を示す断面図である。
【図20】(a)〜(f)は何れも、検出部材に透光部を設けた実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ
2 記録用紙
3 給紙部
4 記録部
5 排紙部
6 支持板
7 給紙ローラ
8 検出装置
9 ガイド板
10 制御装置
11 フレーム
12 記録用紙検出部材
13 キャリッジ
14 インクカートリッジ
15 キャリッジ/カートリッジ検出部材
16 光センサ
20 カートリッジ保持部
21 記録ヘッド
22 キャリッジガイド軸
23 紙送りモータ
24 プラテン
25 紙送りモータ
26 キャリッジモータ
27 駆動プーリー
28 遊転プーリー
29 タイミングベルト
30 排出ローラー
34 端子
35 第1の支点部
36 回動軸
37 付勢バネ
38 係止片
39 第1の接触部
40 第1の遮光部
41 第1の遮光板
43 第2の支点部
44 回動軸
45 付勢バネ
46 係止片
47 第2の接触部
48 第2の遮光部
49 接触端部
50 キャリッジ係合部
51 第1カートリッジ係合部
52 第2カートリッジ係合部
53 第2の遮光板
57 キャリッジ本体
58 蓋部材
59 軸受部
60 貫通孔
61 キャリッジ本体の後壁
65 キャリッジ検出部材
66 第1のカートリッジ検出部材
67 第2のカートリッジ検出部材
68 光センサ
70 蓋部材
71 鉤部
72 カートリッジ検出部材
73 スリット
74 ピンホール
75 透光窓部
76 マスキングパターン

Claims (8)

  1. インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジ保持部が設けられると共に記録ヘッドが取り付けられたキャリッジを主走査方向に往復移動させる一方、給送された記録用紙を副走査方向に搬送することにより記録用紙に記録を行う記録部と、記録用紙を記録部に給送する給紙部とを備えた記録装置に用いられる検出装置であって、
    前記給紙部から記録部に記録用紙を給送する給送経路上における当該記録用紙と接触し得る位置に配置され、記録用紙が接触していない状態では第1の基準位置にあり、給紙部から記録部に給送される記録用紙に接触することによって第1の基準位置から第1の移動位置に変位し、記録用紙との接触状態が解除されると第1の基準位置に復帰する記録用紙検出部材と、
    前記キャリッジに設けられ、当該キャリッジを検出させるためのキャリッジ係合部材と、
    インクカートリッジが保持されていない状態で非搭載位置にあり、インクカートリッジが保持されることによって搭載位置に変位するカートリッジ係合部材と、
    キャリッジの往復移動に伴うキャリッジ係合部材およびカートリッジ係合部材の移動経路上における当該キャリッジ係合部材およびカートリッジ係合部材と接触し得る位置に配置され、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材が接触していない状態では第2の基準位置にあり、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材が接触することによって第2の基準位置から第2の移動位置に変位し、キャリッジ係合部材またはカートリッジ係合部材との接触状態が解除されると第2の基準位置に復帰するキャリッジ検出部材と、
    記録用紙検出部材の第1の基準位置から第1の移動位置への変化および第1の移動位置から第1の基準位置への変化の少なくとも一方を検出し、且つ、キャリッジ検出部材の第2の基準位置から第2の移動位置への変化および第2の移動位置から第2の基準位置への変化の少なくとも一方を検出する単一の検出器と、を備え、
    カートリッジ係合部材を、キャリッジ係合部材と主走査方向に間隔を開けて配置し、且つ、非搭載位置または搭載位置のいずれか一方を、キャリッジの往復移動に伴ってキャリッジ検出部材に接触し得る位置に設定し、
    検出器からの検出信号に基づいて、前記キャリッジ、インクカートリッジ、及び、記録用紙からなる検出対象を検出することを特徴とする検出装置。
  2. 前記キャリッジ係合部材とキャリッジ検出部材とが、キャリッジの待機位置で接触するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出器を、発光器と、当該発光器の放射光を受光する受光器とを備えた光センサによって構成し、第1の基準位置は、記録用紙検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮らない位置であり、第1の移動位置は記録用紙検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮る位置であり、第2の基準位置は、キャリッジ検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮らない位置であり、第2の移動位置はキャリッジ検出部材が発光器から受光器に向かう光を遮る位置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記記録用紙検出部材が、第1の支点部を中心に回動自在に支持されて、回動することによって第1の基準位置と第1の移動位置との間を変位するものであり、第1の支点部よりも一側に記録用紙と接触する第1の接触部を備え、第1の支点部よりも他側に第1の移動位置で発光器から受光器に向かう光を遮る第1の遮光部を備えていることを特徴とする請求項に記載の検出装置。
  5. 前記キャリッジ検出部材が、第2の支点部を中心に回動自在に支持されて、回動することによって第2の基準位置と第2の移動位置との間を変位するものであり、第2の支点部よりも一側にキャリッジ係合部材と接触する第2の接触部を備え、第2の支点部よりも他側に第2の移動位置で発光器から受光器に向かう光を遮る第2の遮光部を備えていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記カートリッジ保持部を、複数のインクカートリッジを保持可能に構成し、カートリッジ係合部材を、カートリッジ保持部に保持され得る複数のインクカートリッジに対応させて複数設け、これら複数のカートリッジ係合部材を、主走査方向に相互に間隔を開けて配置することで、非搭載位置又は搭載位置の一方の位置にある各カートリッジ係合部材を、キャリッジの往復移動に伴って順次キャリッジ検出部材と接触および接触解除を行わせるようにし、各カートリッジ係合部材の主走査方向における幅を相互に異ならせると共に、キャリッジ係合部材の主走査方向における幅とも異ならせることで、第2の基準位置から第2の移動位置への変化および第2の移動位置から第2の基準位置への変化の双方を、検出器からの検出信号に基づいて検出するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の検出装置。
  7. 前記カートリッジ係合部材は、非搭載位置でキャリッジ係合部材の主走査方向における移動軌跡上に位置することを特徴とする請求項から請求項6のいずれか一項に記載の検出装置。
  8. インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジ保持部が設けられると共に記録ヘッドが取り付けられたキャリッジを主走査方向に往復移動させる一方、給送された記録用紙を副走査方向に搬送することにより記録用紙に記録を行う記録部と、記録用紙を記録部に給送する給紙部と、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の検出装置と、各部を制御する制御装置と、を備えた記録装置であって、
    前記制御装置は、前記記録装置の電源が投入された後であって記録用紙に対する印刷の前に、キャリッジを前記検出装置の検出範囲外まで移動させ、検出装置の検出器からの検出信号に基づいて記録用紙が記録装置の内部に残っているか否かを検出し、記録装置の内部に記録用紙が残っている場合、当該記録用紙の排出処理を行った後、インクカートリッジの検出およびキャリッジの待機位置の検出を行うことを特徴とする記録装置。
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