JP4396939B2 - コジェネレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コジェネレーション装置に関し、特に、熱交換によって発生した凝縮水の凍結を防止する手段を有するコジェネレーション装置に関する。
近年、地球環境問題に対する取り組みにおいて、エネルギの有効利用を図る観点で、運転に伴って発生する熱を回収利用するコジェネレーション装置が注目されており、家庭用等に使用する数キロワット出力の比較的小型のコジェネレーション装置も普及し始めている。この種のコジェネレーション装置等に使用される排熱回収装置では、排気熱交換器および排気経路で排気ガス中の水蒸気が冷却されたときに凝縮水を生じる。そこで、排気ガスが通過するマフラの底部に排水トラップを設けておき、この排水トラップに溜まった凝縮水をドレイン通路を介して放出するように構成した排熱回収装置が提案されている(例えば、特開平11−72018号公報)。
特開平11−72018号公報
コジェネレーション装置で熱回収した媒体が通常の安定した温度に上昇している状態で発生した凝縮水は排気の勢いで吹き飛ばされるので、そこで運転を停止したとしても排気経路上には凝縮水がほとんど残らない。
また、設置環境温度が氷点下の状態で運転を開始した場合に、発生した凝縮水が運転当初に排気系の経路内壁に付着し、それが凍結することがある。しかし、凍結した凝縮水は、排気経路が閉塞される前に排気ガスによって温められて融けてしまうので、この場合にも排気系の経路上に凝縮水はほとんど残らない。
ところが、氷点下の状態で運転開始した直後になんらかの事情で運転を停止することがあると、凝縮水が排気ガスで吹き飛ばされないで排気経路上に残ってしまうことがある。このまま氷点下の環境に放置すると、排気経路上に残っている凝縮水は凍結してしまう。そして、その後に運転を開始すると、今度はこの凍結した凝縮水の上に新たに発生した凝縮水が付着して凍結する。その結果、凍結した凝縮水が排気経路を閉塞してしまい、運転不能となることがあり得る。
また、外気温が極めて低い、いわゆるコールドソーク状態からの運転では、排気経路の大きな熱容量によって凍結した凝縮水が融けにくくなるという問題がある。
本発明の目的は、上記課題に対してなされたものであり、排気ガス中の水蒸気の凍結が排気経路内で凍結するのを抑制することができるコジェネレーション装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、このエンジンで駆動される発電機と、前記エンジンの排熱から熱エネルギを回収する熱交換器と、この熱交換器で回収された熱エネルギを外部熱負荷に供給する熱媒体の循環路と、前記循環路に設けられた前記熱媒体の循環ポンプとを有するコジェネレーション装置において、エンジン始動時に前記エンジンの排気系の環境温度が、排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度の場合に前記循環ポンプの作動を禁止する手段を備えた点に第1の特徴がある。
また、本発明は、エンジンの排気ガス温度が排気ガス中の水蒸気の凝縮温度近傍に設定された排気ガス基準温度以上で前記循環ポンプの作動禁止を解除するように構成した点に第2の特徴がある。
さらに、本発明は、前記循環ポンプの作動禁止解除後は該循環ポンプによる循環量を所定値まで徐々に増大させるように構成した点に第3の特徴がある。
排気経路の環境温度が0°C以下のような排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される低温環境では、エンジン始動直後の排気ガスが有する熱量は、排気経路で吸収されるだけでなく冷え切っている熱交換器経路でその大きい熱容量によっても吸収されてしまうので、排気経路は低温環境のまま長い時間運転されることになる。
これに対して、上記特徴を有する本発明によれば、環境温度が0°C以下のような低温時には循環ポンプを作動させないので、熱交換器部分での熱量の吸収を少なくして排気経路を中心に暖機することができる。その結果、始動直後の排気ガス温度の大きな低下は抑制され、熱交換器のフィン等に一部氷結が発生したとしてもその氷結はすぐに融解温度まで引き上げられるので、排気ガスの圧力で吹き飛ばすことが可能になる。
特に、第2の特徴を有する本発明によれば、排気ガス温度が排気ガス中の水蒸気の凝縮温度まで上昇した後に循環ポンプを作動するようにして、排気経路中の凝縮水の発生が少ない状態で熱交換を開始することができる。
また、第3の特徴を有する本発明によれば、熱媒体の循環量をゆっくりと増大することにより、熱交換器における吸熱による排気ガスの急激な温度低下を抑制することができる。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。図2は排熱回収装置を含むコジェネレーション装置の構成を示すブロック図である。排熱回収装置を有するコジェネレーション装置1はエンジン2およびエンジン2で駆動される発電機3を備える。エンジン2には潤滑オイルを溜めるオイルパン4が設けられる。オイルパン4にはオイルパン4内のオイルと熱媒体との熱交換を行うオイル熱交換器(オイルクーラ)5が設けられる。
コジェネレーション装置1は全体が筐体Cによってすっぽりと覆われており、上部には、エンジン2のシリンダヘッド6に取り入れられる空気を清浄にするエアフィルタ7、並びにECU30、電源ユニット31、モータドライバユニット32等の制御機器が設けられる。ECU30は、エンジン2の回転数を目標値に収斂させる電子ガバナ装置を有する。ECU30等の制御機器は、図示のようにエンジン2の熱影響を受けにくくするため、さらに仕切板Pで下部の空間と仕切られた部屋に設置されるのが望ましい。
コジェネレーション装置1はエンジン2の運転に伴って発生する排熱を回収するための熱媒体つまり冷却水の循環経路12を備える。循環経路12は、エンジン2の排熱を効率よく回収するため、冷却水がオイル熱交換器5、排気熱交換器9、排気マニホルド8およびエンジン2のシリンダヘッド6の順に搬送されるように設定されている。
冷却水の循環経路12には冷却水の温度を感知する水温センサ(熱媒体センサ)33,34が設けられる。水温センサ33はシリンダヘッド6に設けられ、水温センサ34は、水温センサ33の設置位置より下流、例えば外部熱負荷へ給湯するためのコジェネレーション装置1の出口近くに設けられる。2個所に水温センサ33,34を設けるのは、循環経路12内の冷却水の有無や不足を検出するためである(特開2003−21393号公報参照)。したがって、他の手段によって冷却水の有無等を検出する場合は、水温センサ33,34のいずれか一方は省略することができる。また、水温センサの設定位置はこれらの位置に限定されない。
コジェネレーション装置1には、庫内温度を感知する庫内温度センサ35が設けられる。この庫内温度センサ35は、最も低温になると予想される庫内底部にあって、排気熱交換器9の排気出口近くに設定すれば、排気系の環境温度を感知して排気系での凍結判断をするための条件データを得るのに好都合である。なお、本実施形態における環境温度とは、前記筐体C内(庫内)の空間のうち、排気系の周囲温度であり、庫内温度センサ35の感知温度で代表される値をいう。
熱媒体を循環させるためのウォータポンプ10が熱媒体の循環経路12の入口側に設けられる。この配置により、ウォータポンプ10と高温の熱媒体との接触が避けられるのでシール部材等が劣化しにくくなり、ウォータポンプ10の長寿命化が図られる。
ウォータポンプ10で給送された熱媒体はオイル熱交換器5、排気熱交換器9、排気マニホルド8、およびエンジン2のシリンダヘッド6を順に循環し、エンジン2の排熱を回収する。すなわち、熱媒体はオイルパン4内のオイル熱交換器5に導入され、エンジン2から回収されたオイルと熱交換してオイルを冷却するとともにそれから熱を得る。続いて熱媒体は排気熱交換器9でエンジン2からの排気ガスと熱交換して熱を得る。オイル熱交換器5および排気熱交換器9で熱を得て温度上昇した熱媒体は、さらにエンジン2のシリンダ壁やシリンダヘッド6に設けられた管路つまりウォータジャケット6Aからなる冷却部を通って熱回収し、その温度がさらに上昇させられる。
排熱を回収して温度上昇した熱媒体は、ボイラユニット等、外部の熱負荷へ循環して利用される。シリンダヘッド6にはサーモスタットを内蔵するサーモカバー16が設けられており、サーモスタットの作用により、予め設定した温度以下ではサーモカバー16の弁が切り替わって熱媒体をシリンダヘッド6に循環させないようにすることができる。シリンダヘッド6の過度の冷却を防止してエンジン2の始動性能を向上させるためである。
一方、エンジン2からの排気ガスは、排気マニホルド8、排気熱交換器9、および複数の排気マフラ(図3参照)を通って外部へ排出される。
図3は、排気系の構成を示す斜視図である。排気系には、複数の排気マフラ23,25,27が設けられる。コジェネレーション装置1の下部に配置される排気熱交換器9の底部から引き出された第1排気ホース17は、排気パイプ18を介して排気温度センサホース19に接続される。排気温度センサホース19は排気温度センサパイプ20を介して第2排気ホース21に接続される。排気温度センサパイプ20には、排気ガス温度センサ22が取り付けられる。ほぼ真上に延長される第2排気ホース21の上端は第1排気マフラ23の上部に接続される。
第1排気マフラ23の下部には、第3排気ホース24の上端が接続される。第3排気ホース24の下端は、第2排気マフラ25に接続される。第2排気マフラ25の下部には第4排気ホース26の下端が接続される。第4排気ホース26は上方に延長され、その上端はコジェネレーション装置1の上部に位置する第3排気マフラ27の上部に接続される。第3排気マフラ27の上部には排気口を有するダクト274が付属される。第3排気マフラ27の下面にはドレーンホース28およびドレーンパイプ29からなるドレーン通路が接続される。
排気熱交換器9のシェルつまりハウジングはステンレス鋼等の金属材料で形成されるが、第1および第2排気マフラ23,25や第3排気マフラ27は温度が低下した排気ガスの通路を構成するのでそれぞれ樹脂材料(例えば、ポリプロピレン)のブロー成形品で形成されるのがよい。
図3に矢印で示す排気ガスの流れを説明する。エンジン2の排気ガスは、上方から排気熱交換器9に導入される。排気熱交換器9では、内部に配管された前記循環路12の排気熱交換器部分を搬送される冷却水と熱交換される。排気熱交換器9内で冷却された排気ガスは第1排気ホース17、排気パイプ18、排気温度センサホース19、排気温度センサパイプ20、および第2排気ホース21を経て第1排気マフラ23に導入されて第1段階の消音がなされる。
第1排気マフラ23から排出された排気ガスは第2排気マフラ25に導入されて第2段階に消音される。第2排気マフラ25から排出された排気ガスはさらに上方に案内されて第3排気マフラ27に至り、第3排気マフラ27で3段階に消音され、排気ガスはダクト274から外部に放出される。
エンジン2の排気ガスは上述の各熱交換部で熱交換により熱を奪われて冷却する。このときに排気ガス中の水分が凝縮して凝縮水を発生する。排気系で発生した凝縮水は排気ガスの流れに従って第3排気マフラ27まで搬送され、ドレーンホース28およびドレーンパイプ29を通って外部に排出される。
ところで、この凝縮水は試運転等、短時間の運転後は排気系に溜まったままとなることがあり、排気系の環境温度が0°Cになった時にこれが凍結するおそれがある。凍結した凝縮水の上に、さらに運転再開によって発生した凝縮水が付着すると凍結範囲が拡大することがあり、排気系に設けられる複数のマフラ間、並びにマフラおよび排気熱交換器9間をつなぐホースの接続部を閉塞することも考えられる。
本実施形態では、特に、コールドソーク状態の運転で冷え切った排気経路の熱容量を減少させてできるだけ凍結が発生しないように、また、仮に凍結が発生したとしても、一旦発生した凍結状態が、エンジンの運転開始後にできるだけ速やかに改善されるようにした。
図1は、本発明の一実施形態に係るECUの要部機能を示すブロック図である。図1において、庫内温度センサ35は上述のように排気熱交換器9の近傍に設置されて排気系の環境温度を感知する。水温センサ34は最下流の熱交換部(エンジン2のシリンダヘッド6)より下流で冷却水の温度を検出する。排気ガス温度センサ22は上述のように排気熱交換器9および第1排気マフラ23間の排気系に設けられて排気ガス温度を検出する。エンジン始動指示検出部36は、コントロールパネルから運転開始の指示が入力されたときにエンジン始動指令STARTをエンジン制御部37に入力する。
環境温度判断部38は、庫内温度センサ35で感知された排気系の環境温度T1が0°C以下かどうかを判断する。排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度になっているかどうかを判断するためである。環境温度T1が0°C以下であれば、環境低温信号ALをハイレベル(H)にする。
排気ガス温度判断部39は、排気ガス温度センサ22で感知された排気温度T2が基準排気温度TGref以上かどうかを判断する。基準排気温度TGrefは暖機完了の第1条件として設定した排気ガス温度の基準値である。排気ガス中の水蒸気は63°C以下になったときに凝縮を始めるので、排気ガス温度が凝縮開始温度に達する直前の温度を判断するため、基準排気ガス温度TGrefは、一例として60°Cとした。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上であれば、排気暖信号EXをハイレベル(H)にする。
水温判断部40は、水温センサ34で感知された冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上かどうかを判断する。基準冷却水温度TWrefは暖機完了の第2条件として設定した冷却水温度の基準値である。基準冷却水温度TWrefは、一例として30°Cである。冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上であれば、冷却水暖信号CLをハイレベル(H)にする。
エンジン制御部37は、エンジン始動指令STARTが入力されたときに、環境低温信号ALを読み込み、環境低温信号ALがハイレベルであれば、エンジン2を定格回転数に制御するのではなく所定時間、アイドリング運転を行う。つまり、回転数制御のための目標値をアイドリング運転時の値にしてエンジンの速度制御(電子ガバナ制御)を行う。アイドリング運転では、燃料(ガス)消費量が少ないために、発生する凝縮水量が少ない。しかも、燃焼温度は高いので、排気経路内に残っていた凝縮水も吹き飛ばし易くすることができ、凍結防止効果がある。所定時間のアイドリング運転の後、直ちにエンジン回転数を定格回転数に制御するための通常の運転に移行してもよいが、さらに凍結防止の効果を確実なものにするため、排気ガス温度と冷却水温度を判断基準として追加するのが好ましい。
つまり、前記所定時間のアイドリング運転後、排気暖信号EXおよび冷却水低温信号CLを読み込み、これらの双方がローレベルであればアイドリング運転を維持する。排気暖信号EXおよび冷却水暖信号CLの少なくとも一方がハイレベルであるときは、アイドリング運転を中止してエンジン回転数を定格回転数にする制御に移行し、発電を行う。
環境温度信号ALがローレベル、つまり0°C以下の低温でないときは、エンジン始動指令STARTが入力されたときの排気暖信号EXおよび冷却水暖信号CLのレベル如何によらず通常の運転を開始する。
ポンプ制御部41は、エンジン始動指令STARTが入力されたときに、環境低温信号ALを読み込み、環境低温信号ALがハイレベルであれば、循環ポンプ10に駆動禁止指令をオンにして循環ポンプ10を作動させないようにする。一方、ポンプ制御部41は、排気暖信号EXを監視し、排気暖信号EXがハイレベルになれば、駆動禁止指令をオフにして循環ポンプ10の作動禁止を解除する。
このように、本実施形態では、排気ガス中の水蒸気が凍結するおそれがあることを排気系の環境温度で判断して、通常の運転に移行する時期を決定している。また、排気ガス中の水蒸気が凍結するおそれがあることを排気系の環境温度で判断して、冷却水の循環を開始させないようにする一方、排気ガス温度T2が基準温度に達したときに冷却水の循環を開始させるようにした。
なお、エンジン制御部37は、排気ガス温度T2および冷却水温度T3を判断基準にするのではなく、少なくとも一方によって判断してもよいし、双方が基準温度以下の間はアイドリング運転を持続するようにしてもよい。
また、エンジン始動時は、排気ガス温度T2の温度上昇に遅れて冷却水温度T3が上昇するのであるから、ポンプ制御部41は、排気ガス温度の判断によらず、例えば、冷却水温度T3によって排気ガス温度T2を推定できる。したがって、冷却水温度T3が所定の温度に到達したときに循環ポンプ10の駆動を開始させるようにしてもよい。
図4は、エンジン制御部37の機能に対応する処理のフローチャートである。ステップS1では、エンジン始動指令STARTの有無を判断する。エンジン始動指令STARTが入力されれば、ステップS2で排気系の環境温度T1が0°Cか否かを判断する。環境温度T1が0°Cでない場合はステップS6に進んでエンジン回転数目標値を定格運転用の値に設定し、エンジン2を通常に運転して発電を開始する。
環境温度T1が0°Cの場合は、排気経路内の凝縮水が凍結するおそれがある。そこで、環境温度T1が0°Cの場合は、直ちに通常の運転は開始しないで、ステップS3に進んでアイドリング運転を行う。つまりアイドリング運転用のエンジン回転数目標値を設定してエンジン回転を制御する。次に、ステップS4に進んで排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上か否かを判断する。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上であれば、ステップS6に進み、アイドリング運転を停止して通常の運転を開始する。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上でなければ、ステップS5に進んで、冷却水温度T3が基準冷却水温度TWef以上か否かを判断する。冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上であれば、アイドリング運転を停止し、ステップS6に進み、アイドリング運転を停止して通常の運転を開始する。
図5は、ポンプ制御部41の機能に対応する処理のフローチャートである。ステップS10では、エンジン始動指令STARTの有無を判断する。エンジン始動指令STARTが入力されれば、ステップS11で排気系の環境温度T1が0°C以下か否かを判断する。環境温度T1が0°C以下でない場合は、排気経路内で凝縮水が凍結するおそれがないので、ステップS13に進んで、循環ポンプ10を始動させる。
環境温度T1が0°C以下の場合は、排気経路内で凝縮水が凍結するおそれがあるので、ステップS12に進んで、排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref(60°C)以上か否かを判断する。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上であれば、ステップS13に進む。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上でなければ、ステップS14に進んで循環ポンプ10の始動を禁止する。循環ポンプ10の始動を禁止にした後も、排気ガス温度T2を監視して、排気ガス温度T3が基準排気ガス温度TGref以上になれば、ステップS13に進んで循環ポンプ10を始動する。
循環ポンプ10を始動させる際、熱媒体の循環量が徐々に増大するように、循環ポンプ10の駆動速度を段階的に増大させて通常の速度にするのが好ましい。排気熱交換器9での熱回収量の増大によって排気ガス温度が急激に低下するのを防止するためである。
本実施形態では、環境温度T1と排気ガス温度T3との双方を判断して循環ポンプ10の始動を禁止するようにしたが(ステップS11,S12,S14)、環境温度T1の判断(ステップS11)のみによってこの判断が肯定であった場合に循環ポンプ10の始動を禁止するように構成できる。
なお、本実施形態で示した環境温度や基準排気ガス温度等の具体的な値は一例であり、これらに限定されない。例えば、環境温度T1の判断はそれが0°C以下であるかどうかに限らず、冷却水の凍結範囲という観点で実質的に0°Cと判断される温度以下であるかどうかで行ってもよい。但し、環境温度の判断基準温度を高く設定するほど、冷却水の循環が停止されるので、効率の良い熱回収と排気系の凍結防止という観点から、0°Cにできるだけ近い温度設定とするのが好ましい。
本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置の要部機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置のエンジン排気系の構成を示す斜視図である。 エンジン制御部の要部処理を示すフローチャートである。 ポンプ制御部の要部処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…コジェネレーション装置、 2…エンジン、 3…発電機、 5…オイル熱交換器、 6…シリンダヘッド、 8…排気マニホルド、 9…排気熱交換器、 12…循環経路、 19、21,24,26…排気ホース、 22…排気ガス温度センサ、 23…第1排気マフラ、 25…第2排気マフラ、 27…第3排気マフラ、 30…ECU、 34…水温センサ、 35…庫内温度センサ、 37…エンジン制御部、 38…環境温度判断部、 39…排気ガス温度判断部、 40…水温判断部、 41…ポンプ制御部

Claims (4)

  1. エンジンと、このエンジンで駆動される発電機と、前記エンジンの排熱から熱エネルギを回収する熱交換器と、この熱交換器で回収された熱エネルギを外部熱負荷に供給する熱媒体の循環路と、前記循環路に設けられた前記熱媒体の循環ポンプとを有するコジェネレーション装置において、
    エンジンの始動指示検出部と、
    前記エンジンの排気系の環境温度を感知する環境温度センサと、
    エンジン始動指示時に感知された排気系の環境温度が、排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度の場合に前記循環ポンプの作動を禁止する手段を具備したことを特徴とするコジェネレーション装置。
  2. 前記エンジンの排気ガス温度を感知する排気ガス温度センサを具備し、
    エンジンの排気ガス温度が排気ガス中の水蒸気の凝縮温度近傍に設定された排気ガス基準温度以上で前記循環ポンプの作動禁止を解除するように構成したことを特徴とする請求項1記載のコジェネレーション装置。
  3. 前記循環ポンプの作動禁止解除後は該循環ポンプによる循環量を所定値まで徐々に増大させるように構成したことを特徴とする請求項2記載のコジェネレーション装置。
  4. 前記環境温度センサが、エンジンの排気系が収容されている筐体の底部に設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコジェネレーション装置。
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