JP4396491B2 - 研削加工方法 - Google Patents

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本発明は、主としてプランジ研削とトラバース研削によって工作物を研削加工する研削加工方法に関するものである。
従来、工作物の加工幅よりも小さな砥石幅の砥石車で、工作物の加工部を研削加工する場合には、特許文献1に記載されているように、まず砥石車を所定位置まで前進させて工作物をプランジ研削によって研削加工し、しかる後、工作物を軸線方向に移動して砥石車により工作物をトラバース研削により研削加工するようになっている。
このような従来の研削加工方法においては、図5(A)に示すように、工作物Wの加工部W1の端部に削り残しが生じないように、砥石車Gが工作物Wの加工部W1の端部から僅かな量tだけはみ出すように、砥石車Gに対する工作物Wの軸線方向の位置を設定し、この状態で砥石車Gにより工作物Wの加工部W1をプランジ研削するようになっている。
特開平6−270044(段落0002、図7)
上記した従来の研削加工方法においては、研削加工に関与した砥石車Gの研削面部分は摩耗するのに対し、加工部W1からはみ出した研削加工に関与しない砥石車Gの研削面部分は摩耗がないため、砥石車Gの研削面に、図5(B)に示す段差G1が生ずることになる。なお、同図においては、段差G1を誇張して示している。
ところで、研削面に段差G1が生じた砥石車Gによって工作物Wの加工部W1をトラバース研削する場合には、砥石車Gが工作物Wの加工部W1から完全に抜け出す2点鎖線で示す位置までトラバースさせないと、研削面に生じた段差G1が工作物Wの加工部W1に転写されることになり、工作物Wの真直度を悪化させる要因となる。
従って、真直度の悪化を避けるためには、砥石車Gが工作物Wの加工部W1から完全に抜けるまでトラバースさせる必要があり、サイクルタイムが長くなる問題がある。また、砥石車Gが工作物Wの加工部W1から完全に抜けるまでトラバースさせると、加工部W1の端面からの砥石車Gの抜け幅に応じて研削抵抗が変化するので、工作物WAの真直度に悪影響を及ぼす恐れがでてくる。さらに、工作物の形状によっては、砥石車Gを工作物の加工部から完全に抜けるまでトラバースさせることができない場合もある。
このように、研削面に段差G1が生じた砥石車Gによって研削すると、上記したプランジ研削の後にトラバース研削を行う場合に限らず、工作物の別の加工部をプランジ研削する際にも、段差のついた砥石形状が別の加工部の加工面に転写され、工作物の真直度を悪化させるといった問題を招く。
本発明は、上記した従来の不具合を解消するためになされたもので、砥石車の研削面の段差をなくし、工作物の真直度を向上できる研削加工方法を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、工作物と砥石車をそれぞれ回転させながら、工作物の軸線方向およびその軸線方向に交差する方向に工作物と砥石車を相対移動させて、砥石車によりその研削幅よりも大きな加工幅を有しかつ前記砥石車が前記加工幅よりはみ出すことが可能な加工部を備えた工作物を研削加工する研削加工方法において、前記工作物の加工幅内より前記砥石車がはみ出さない軸線方向位置において前記砥石車によって工作物をプランジ研削し、その後、前記砥石車と工作物を工作物の軸線方向にトラバースさせて、前記砥石車によって工作物をトラバース研削するとともに、該トラバース研削は、前記砥石車を工作物の加工幅の一方の端を横切る位置までトラバースさせる第1トラバース研削と、前記砥石車を工作物の加工幅の他方の端を横切る位置までトラバースさせる第2トラバース研削からなっていることを特徴するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記プランジ研削は、少なくとも工作物の軸方向の2位置において行うとともに、それらのプランジ研削位置が工作物の軸線方向にオーバラップしないようになっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、工作物と砥石車をそれぞれ回転させながら、工作物の軸線方向およびその軸線方向に交差する方向に工作物と砥石車を相対移動させて、砥石車によりその研削幅よりも大きな加工幅を有しかつ前記砥石車が前記加工幅よりはみ出すことが可能な加工部を備えた工作物を研削加工する研削加工方法において、前記工作物の加工幅内より前記砥石車がはみ出さない軸線方向位置において前記砥石車によって工作物をプランジ研削し、その後、前記砥石車と工作物を工作物の軸線方向にトラバースさせて、前記砥石車によって工作物をトラバース研削するもので、前記工作物は多段の複数の加工部を有し、これら加工部のうち、少なくとも前記砥石車の研削面の研削幅より大きな加工幅を有する加工部に、まず最初に前記砥石車の研削面の全研削幅を作用させてプランジ研削を行うことを特徴とするものである。
請求項1に係る研削加工方法によれば、工作物の加工幅内より砥石車がはみ出さない軸線方向位置において砥石車によって工作物をプランジ研削し、その後、砥石車と工作物を工作物の軸線方向にトラバースさせて、砥石車によって工作物をトラバース研削するとともに、このトラバース研削は、砥石車を工作物の加工幅の一方の端を横切る位置までトラバースさせる第1トラバース研削と、砥石車を工作物の加工幅の他方の端を横切る位置までトラバースさせる第2トラバース研削からなっているので、プランジ研削時に砥石車の研削面に段差を発生させることがないとともに、サイクルタイムの短縮に寄与できる効果がある。
従って、その後のトラバース研削を、砥石車が工作物の加工部から完全に抜けるまでトラバースさせなくても、工作物の真直度を悪化させることがなく、また、プランジ研削の後に、砥石車の研削幅よりも小さな加工幅の加工部をプランジ研削のみで研削する場合でも、加工部に砥石車の研削面の段差等が転写されることによる加工部の真直度の悪影響を抑制することができる。
請求項2に係る研削加工方法によれば、プランジ研削は、少なくとも工作物の軸方向の2位置において行うとともに、それらのプランジ研削位置が工作物の軸線方向にオーバラップしないようになっているので、砥石車の研削面に段差等を発生させることなく、砥石車の研削幅の2倍以上の加工幅を有する加工部を能率的に研削加工することができ、サイクルタイムの短縮に寄与できる効果がある。
請求項3に係る研削加工方法によれば、砥石車の研削面の研削幅より大きな加工幅を有する加工部に、まず最初に砥石車の研削面の全研削幅を作用させてプランジ研削を行うようにしたので、ツルーイング後における砥石車の研削面の全研削幅で工作物の加工部を最初に研削加工することができ、これによって、砥石車の初期摩耗が研削面の全研削幅に及ぼされ、研削面を早期に安定させることができる効果がある。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、10はベッドを示し、このベッド10上にはテーブル11が水平方向(Y方向)に移動可能に案内支持されている。テーブル11上には主軸台13と心押台14が対向して設置され、主軸台13には工作物WAの一端を支持する図略のセンタおよび工作物WAを把持するチャック15を備えた主軸16が主軸駆動モータ17により回転可能に設けられているとともに、心押台14には工作物WAの他端を支持するセンタ18が設けられている。
これら主軸台13と心押台14によって工作物WAの回転軸線がテーブル11の水平移動方向Yと平行になるように工作物WAが両端支持され、主軸駆動モータ17によって工作物WAが回転駆動されるようになっている。
また、ベッド10上には、砥石台20がテーブル10の移動方向と直角に交差する水平方向(X方向)に移動可能に案内支持されている。砥石台20には砥石車21がテーブル11の移動方向と平行な軸線回りに回転可能に軸承されており、この砥石車21は砥石駆動モータ22によって図略のベルト伝動機構を介して回転駆動されるようになっている。
上述したテーブル11の移動は、ベッド10に設けられたサーボモータ23によってなされ、砥石台20の移動はベッド10に設けられたサーボモータ24によってなされるようになっている。25、26はそれぞれのサーボモータ23、24の位置を検出するためのエンコーダである。
工作物WAは、図2に示すように、多段からなる複数の加工部WA1〜WA4を備えている。かかる工作物WAは、軸方向の中央部に設けたフランジ部WA5の左方に、加工幅の最も大きな第1の加工部WA1を持ち、フランジ部WA5の右方に、比較的加工幅の小さな第2、第3および第4の加工部WA2、WA3、WA4を持ち、これら第2、第3および第4の加工部WA2、WA3、WA4は右方に行くに従って加工径が小さくなっている。
一方、砥石車21は、円盤状の砥石コアの外周に砥石層を設けたもので、この砥石層はCBN砥粒をビトリファイドボンドで結合したものが用いられている。砥石車21の研削面21aの研削幅B1は、工作物WAの第1、第2、第3および第4の加工部WA1、WA2、WA3、WA4の各加工幅よりも小さく設定されており、図2(B)の2点鎖線で示すように、第1の加工部WA1はその加工幅より砥石車21がはみ出すことができる形状となっている。
次に数値制御装置30について説明する。図1において、数値制御装置30は、中央処理装置(CPU)31、メモリ32、およびインタフェース(I/F)33、34より構成されている。インタフェース(I/F)33にはNC制御に必要な制御パラメータや、NCプログラムを入力する入出力装置35が接続されている。
また、インタフェース(I/F)34には、サーボモータ駆動ユニット(DUY、DUX)37、38および主軸駆動ユニット(DUC)39が接続されている。このサーボモータ駆動ユニット(DUY、DUX、DUC)37、38、主軸駆動ユニット(DUC)39は、中央処理装置31からの指令を受けてサーボモータ23、24および主軸駆動モータ17を駆動する。
メモリ32には、入出力装置35から入力された制御パラメータとNCプログラムをそれぞれ記憶する記憶エリアが設けられている。ここで、NCプログラムを記憶する記憶エリアには、前記工作物WAの複数の加工部WA1〜WA4の加工順序が予め記憶されている。
前記数値制御装置30は、メモリ32に記憶されたNCプログラムの目標位置指令とエンコーダ25、26からの現在位置信号との偏差により、サーボモータ23、24をそれぞれ駆動し、テーブル11および砥石台20をそれぞれ目標位置に位置決め制御する。
以上の構成に基づき本実施の形態における研削加工方法について、図2に基づいて説明する。
テーブル11上の主軸台13と心押台14との間に工作物WAを支持させた状態で、テーブル11(工作物WA)をサーボモータ23により移動させて、最初に加工すべき第1の加工部WA1を砥石車21に対向する位置に位置決めする。この場合、図2(A)に示すように、第1の加工部WA1の端面より砥石車21がはみ出さないように第1の加工部WA1の加工幅内に砥石車16が位置される。すなわち、第1の加工部WA1の端部に少量t1の削り残しが生ずる位置にテーブル11が位置決めされる。ここで、少量t1の削り残しは、できる限り少ないほうが好ましいが、テーブル11に対する工作物WAの取付け位置のバラツキ等を考慮して、例えば1mm(t1=1mm)程度に設定される。
その状態で、砥石台20(砥石車21)をサーボモータ24により前進させ、砥石車21の研削面21aの全研削幅で工作物WAの第1の加工部WA1を所定寸法にプランジ研削する。これにより、図2(B)に示すように、第1の加工部WA1の端部に削り残し部分WA1aが生ずる。
続いて、テーブル11(工作物WA)を図の右方向に、上記した削り残し部分WA1aの幅寸法の例えば2倍の量だけ移動させ、削り残し部分WA1aをトラバース研削により除去する。次いで、テーブル11(工作物WA)を前記と逆方向(図の左方向)に、所定量だけ移動させ、第1の加工部WA1をその全加工幅に渡ってトラバース研削する。この場合のテーブル11(工作物WA)のトラバース量は、砥石車21の進行方向の摩耗量を考慮して、砥石ストレート面が加工端部から数mm程度はみ出すように設定するのがよい。
このようにして、第1の加工部WA1の研削加工が終了すると、砥石車21を後退させるとともに、工作物WAを図の左方向に移動させて、第2の加工部WA2を砥石車21の研削面21aに対向する位置に位置決めする。その状態で、砥石車21を前進させ、第2の加工部WA2を砥石車21の研削面21aにより、第1の加工部WA1と同様の加工順序で所定寸法に研削加工する。
以下同様に、第3の加工部WA3、第4の加工部WA4を砥石車21の研削面21aに対向する位置に順次位置決めし、それら加工部WA3、WA4をそれぞれ所定寸法にプランジ研削した後、トラバース研削する。
このように、砥石車21の研削面21aに段差が生じないように研削加工することにより、加工部WA1〜WA4の真直度の精度を向上することができる。
また、複数の加工部をWA1〜WA4有する工作物WAを研削加工する際に、砥石車21の研削幅B1よりも大きな加工幅の加工部を最初に研削加工することにより、次に述べるような効果も期待できる。
すなわち、CBNからなる砥石車21は通常、工作物WAをある定められた本数研削加工するたびにツルーイングされ、研削面21aが整形されるが、ツルーイング直後の研削加工においては、砥石車21の初期摩耗が大きく、その後はなだらかに摩耗するようになる。従って、上記したように砥石車21の研削面21aの全研削幅で工作物WAの加工部WA1を最初に研削加工することにより、砥石車21の初期摩耗が研削面21aの全研削幅に及ぼされ、研削面21aがその全研削幅に渡って早期に安定するようになる。これはまた、図2(C)に示すような砥石車21の研削幅B1よりも小さな加工幅の加工部WA2〜WA4を持つ工作物WAを研削加工する場合でも、加工幅の大きい加工部から研削加工することが、研削面21aの安定化に寄与でき、段差の発生を抑制できることになる。
しかしながら、本発明は、図2に示すような多段形状をなす複数の加工部WA1〜WA4を有する工作物WAを研削加工する場合の研削加工方法に限定されるものではなく、砥石車21の研削幅よりも大きな加工幅の加工部を1つだけ有する工作物の研削加工にも適用できるものである。
この場合にも、先に述べた工作物WAの第1の加工部WA1と同様な研削加工方法で研削加工することにより、プランジ研削時に砥石車21の研削面21aに段差を生じさせない。従って、その後のトラバース研削を、砥石車21が工作物の加工部から完全に抜けるまでトラバースさせなくても、工作物の真直度を悪化させることがなく、また、砥石車21の初期摩耗を研削面21aの全研削幅に及ぼすことによって、研削面21aをその全研削幅に渡って早期に安定させることができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、この実施の形態は、工作物WBの加工部WB1の研削幅B3が、砥石車21の研削幅B1よりも2倍以上の場合に、プランジ研削を加工部WB1の軸方向2個所で実施し、その後にトラバース研削によって加工部WB1の全加工幅を研削加工するようにして、工作物WBを高能率に研削加工できるようにしたものである。なお、第1の実施の形態と同様に、加工部WB1は、図3(B)の2点鎖線で示すように、その加工幅より砥石車21がはみ出すことができる形状となっている。


第2の実施の形態においては、1回目のプランジ研削は、先に述べた第1の実施の形態と同様に、加工部WB1の端部に僅かな削り残しWB1aが生ずるように行われる。すなわち、図3(A)に示すように、工作物WB1の加工部WB1の加工幅内に砥石車16が位置されるように、加工部WB1の端部に所定量t1の削り残しが生ずる位置に工作物WBを位置決めする。
その状態で、砥石車21を前進させて、その研削面21aの全研削幅で工作物WBの加工部WB1を所定寸法にプランジ研削する。これにより、加工部WB1の端部に削り残し部分WB1a(図3(B)参照)が生ずるが、その状態で、砥石車21を一旦後退させるとともに、工作物WBを図3の左方向に砥石車21の研削幅B1以上の量移動させて、加工部WB1の未加工部分が砥石車21に対応するように位置決めする。
続いて、再び砥石車21を前進させて、2回目のプランジ研削を行うが、この2回目のプランジ研削においては、1回目のプランジ研削で研削加工した加工部分とオーバラップしないようにすることが肝要である。すなわち、1回目と2回目のプランジ研削を行う場合に、砥石車21の位置を、図3(A)に示すように、僅かな量だけ離間させ、これによって、砥石車21の研削面21aの全幅に渡って仕事量を同じにし、砥石車21の研削面21aに段差を発生させないようにすることが重要である。なお、僅かな量とは、上記した削り残し部分WB1aと同程度の量t1か、それ以下が望ましい。
このようにして、砥石車21を1回目のプランジ研削と同じ位置まで前進させ、研削面21aの全研削幅で加工部WB1の未加工部分を所定寸法にプランジ研削する。これにより、図3(B)に示すように、加工部WB1の中央部に削り残し部分WB1bが生ずることになる。
続いて、工作物WBを、砥石車21の研削面21aが加工部WB1の左端面を横切る位置まで、図3の右方向に移動させる。これにより、削り残し部分WB1b、WB1aが順次トラバース研削によって削り取られる。しかる後、工作物WBを今度は、砥石車21の研削面21aが加工部WB1の右端面を横切る位置まで、図3の左方向に移動させ、加工部WB1の全加工幅をトラバース研削する。
このように、第2の実施の形態における研削加工方法によれば、第1の実施の形態における研削加工方法によって得られる作用効果の他に、砥石車21の研削幅B1の2倍以上の加工幅B3を有する加工部WB1を、能率的に研削加工でき、サイクルタイムの短縮に寄与できる利点がある。しかも、2回のプランジ研削において、砥石車21の研削面21aの全幅に渡って同じ仕事量をさせるので、砥石車21の研削面21aに段差が生ずることがない。従って、砥石車21が工作物WBの加工部WB1から完全に抜けるまでトラバースさせなくても、加工部WB1の真直度を悪化させることがない。
なお、上記した第2の実施の形態においては、説明を簡単にするために、研削面21aの全長に渡ってストレートな砥石車21によってトラバース研削するようにしているが、実際上は、砥石車21の研削面21aは、図4に示すように、テーパ面21a1と、ストレート面21a2にて構成され、主としてテーパ面21a1によってトラバース研削を行うととともに、ストレート面21a2によって加工部WB1の面精度を確保するように作用する。なお、テーパ面21a1は、上記した削り残し部分WB1a、WB1bをトラバース研削する側とは反対の端部に形成され、トラバースは、テーパ面21a1が加工部WB1の端部を通過するまで行われる。
上記した実施の形態においては、テーブル11に支持される工作物WA、WBの取付け位置のバラツキ等を考慮して、加工部の端部を僅かな量(例えば1mm程度)だけ削り残すようにした例について説明したが、かかる削り残しの存在は必ずしも必要ではなく、砥石車21を工作物の加工幅よりはみ出さないようにして工作物をプランジ研削する本発明の趣旨から考えれば、削り残し幅は0であっても差し支えないものである。
また、上記した実施の形態においては、円筒状の工作物を研削加工する例について述べたが、本発明は、例えばカム形状をなす非円筒状の工作物の研削加工にも適用できるものである。
本発明の研削加工方法を実施する研削盤の平面図である。 本発明の第1の実施の形態における研削加工方法を説明する模式図である。 本発明の第2の実施の形態における研削加工方法を説明する模式図である。 本発明の第2の実施の形態に適した砥石車の形状を示す図である。 従来の研削加工方法を説明する模式図である。
符号の説明
11・・・テーブル、13・・・主軸台、14・・・心押台、17・・・主軸駆動モータ、20・・・砥石台、21・・・砥石車、21a・・・研削面、22・・・砥石駆動モータ、23、24・・・サーボモータ、30・・・数値制御装置、31・・・中央処理装置、32・・・メモリ、37、38・・・サーボモータ駆動ユニット、39・・・主軸駆動ユニット、WA、WB・・・工作物、WA1〜WA4、WB1・・・加工部、WA1a、WB1a、WB1b・・・削り残し部分、B1・・・研削幅、B3・・・加工幅。

Claims (3)

  1. 工作物と砥石車をそれぞれ回転させながら、工作物の軸線方向およびその軸線方向に交差する方向に工作物と砥石車を相対移動させて、砥石車によりその研削幅よりも大きな加工幅を有しかつ前記砥石車が前記加工幅よりはみ出すことが可能な加工部を備えた工作物を研削加工する研削加工方法において、前記工作物の加工幅内より前記砥石車がはみ出さない軸線方向位置において前記砥石車によって工作物をプランジ研削し、その後、前記砥石車と工作物を工作物の軸線方向にトラバースさせて、前記砥石車によって工作物をトラバース研削するとともに、該トラバース研削は、前記砥石車を工作物の加工幅の一方の端を横切る位置までトラバースさせる第1トラバース研削と、前記砥石車を工作物の加工幅の他方の端を横切る位置までトラバースさせる第2トラバース研削からなっていることを特徴する研削加工方法。
  2. 請求項1において、前記プランジ研削は、少なくとも工作物の軸方向の2位置において行うとともに、それらのプランジ研削位置が工作物の軸線方向にオーバラップしないようになっていることを特徴する研削加工方法。
  3. 工作物と砥石車をそれぞれ回転させながら、工作物の軸線方向およびその軸線方向に交差する方向に工作物と砥石車を相対移動させて、砥石車によりその研削幅よりも大きな加工幅を有しかつ前記砥石車が前記加工幅よりはみ出すことが可能な加工部を備えた工作物を研削加工する研削加工方法において、前記工作物の加工幅内より前記砥石車がはみ出さない軸線方向位置において前記砥石車によって工作物をプランジ研削し、その後、前記砥石車と工作物を工作物の軸線方向にトラバースさせて、前記砥石車によって工作物をトラバース研削するもので、前記工作物は多段の複数の加工部を有し、これら加工部のうち、少なくとも前記砥石車の研削面の研削幅より大きな加工幅を有する加工部に、まず最初に前記砥石車の研削面の全研削幅を作用させてプランジ研削を行うことを特徴とする研削加工方法。
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