JP4395887B2 - マッサージヘッドおよびマッサージシステム - Google Patents

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Description

本発明は、水道水又はポンプなどの水の圧力を利用して、マッサージヘッド内で旋回水流を形成し、その中心部に負圧を生じさせて吸引作用を持たせ、身体に吸引圧を作用させるマッサージヘッド及びこれを用いたマッサージシステムに関する。
身体の皮膚表面をマッサージして血液の循環を活性化する美容や健康増進を目的としたマッサージ器は広く普及している。このような従来のマッサージ器としては、例えば電動式の肩たたき器や腰もみ器、減圧状態にした吸入孔を身体表面に吸着させて使う器具、等が知られている。
流体の流れを利用してマッサージ効果を得ようとするマッサージ装置として、旋回水流を用いて吸引マッサージを行うマッサージ器が発明されている。
従来の旋回水流を用いて吸引マッサージを行うマッサージヘッドは、マッサージヘッド外周に案内筒を設け、案内筒とマッサージヘッド本体との間から、吐水をマッサージヘッド後方に還流させている(例えば、特許文献1参照。)。
このような場合、流れが安定するためマッサージ感が単調になっていまい使用者が飽きてしまうという問題があった。また、マッサージ感を使用者の好みに応じて変更することができず、使用者にとって不満の残る仕様となっていた。
また、拡開したガイド部の前部側に開口された流出部を設け、吐水を流出させているもある(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、この場合も上記同様マッサージ感が単調になっていまい使用者が飽きてしまうという問題があった。 また、マッサージ感を使用者の好みに応じて変更することができず、使用者にとって不満の残る仕様となっていた。

実開平4−55337号公報 特開2003−38382号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、刺激感やマッサージ感を、使用者の好みに合わせて手元で調整することである。
上記目的を達成するために、本発明のマッサージヘッドは、室内に導入された水を旋回させて旋回流を生じさせその中心部に負圧を形成するための旋回流発生室であって、前記旋回流発生室に水を導入するよう設けられた入水部と、前記旋回流を人体被処理部位に向けて吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回流発生室と、前記吐水口を突出させつつ前記旋回流発生室を内包する筐体部と、前記筐体部に接続され前記吐水口よりも突出して設けられ、前記人体被処理部位にあてがうガイド部であって、前記旋回流発生室で形成された負圧による吸引力と、前記吐水口から吐水される旋回流による押圧力と、を前記ガイド部にあてがった前記人体被処理部位に作用させるガイド部と、前記ガイド部に設けられ、前記旋回流を前記ガイド部外に流出させる開口を有する流出部と、前記ガイド部に対して旋回軸方向に移動もしくは旋回軸周りに回転するよう設けられ前記流出部の前記開口位置を変更することにより前記人体被処理部位に作用する前記吸引力と前記押圧力とを切り替える開口位置変更手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成することによって、ガイド部に設けられた流出部において実質開口する位置を変更可能となるため、ガイド部内側の吐水流の流れを変化させることができる。筐体部の旋回流発生室内で形成された旋回流は、吐水口からガイド部内側に旋回しつつ円錐状に広がりながら吐水されていき、ガイド部先端および流出部よりガイド部外に流れ出ることになるが、流出部の開口位置が変更されるとガイド部先端側への吐水状態が変更されることになる。一方、ガイド部先端に人体被処理部位(マッサージさせたい人体部分)をあてがうと旋回流にて形成された負圧によって吸引マッサージされることはもちろん、吐水流によって押圧マッサージや振動マッサージをうけることになる。この際前述したように、手元にあるマッサージヘッドの開口位置変更手段の位置を変更することで、人体被処理部位に対する吐水状態が変更されることにより、上記マッサージ状態が変更されることになる。すなわち、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となる。この時、流出部の位置を旋回軸方向に移動させた場合、吸引感と押圧感のバランスを変化させることができ、流出部の位置を旋回軸周りに回転させた場合、押圧の作用部位を変化させることができる。いずれにしても、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となる。
また、本発明のマッサージヘッドは、
前記開口位置変更手段が、前記流出部の開口面積を変更可能に設けられているものとすることができる。
流出部の開口面積が変更可能に設けられているので、流出部からの流出量を変化させることができ、ガイド部先端側への吐水量を変更することができる。すなわち、皮膚への到達量を変化させることができるため、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となる。また、人体被処理部位をガイド部先端にあてがったときに、ガイド部先端と人体被処理部位との間からしみでる流出量を変化させることができるため、人体皮膚上をマッサージする移動性を変化させることができる。
また、本発明のマッサージヘッドは、
前記開口位置変更手段が、前記ガイド部に対して着脱自在に設けられているものとすることができる。
開口位置変更手段が着脱可能なため、開口位置変更手段を交換することが可能である。すなわち、開口位置変更手段を複数用意し、流出部の状態をそれぞれ異なるものとすることができるよう構成することによって、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となり、また、可変領域を増やすことが可能となる。さらに、使用者毎に交換できるため、衛生感も向上する。この際、開口位置変更手段に色を付けたり、好みのマークを付けたりすることにより、使用者各個人の好みにあったマッサージ感を演出する開口位置変更手段を容易に識別可能となる。
また、本発明のマッサージヘッドは、
前記流出部は、前記筐体部と前記ガイド部との間に設られたことを特徴としている。
このように構成することによって、流出部からの流出量を変化させることができ、ガイド部先端側への吐水量を変更することができる。すなわち、皮膚への到達量を変化させることができるため、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となる。また、人体被処理部をガイド部先端にあてがったときに、ガイド部先端と人体被処理部との間からしみでる流出量を変化させることができるため、人体皮膚上をマッサージする移動性を変化させることができる。また、流出部はガイド部と筐体部との間に形成されており、簡便な構造とすることができる。また、流出部の開口面積の変化は、ガイド部の動きと連動するため、使用者の人体被処理部への押し当て状態によって変化させることができ、使用者の操作性が向上する。
また、本発明のマッサージヘッドは、
記流出部の開口面積を変更可能なよう可動する流出部可変手段をさらに備えたことを特徴としている。
このように構成することによって、流出部からの流出量を変化させることができ、ガイド部先端側への吐水量を変更することができる。すなわち、皮膚への到達量を変化させることができるため、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となる。また、人体被処理部をガイド部先端にあてがったときに、ガイド部先端と人体被処理部との間からしみでる流出量を変化させることができるため、人体皮膚上をマッサージする移動性を変化させることができる。
また、本発明のマッサージヘッドは、
使用者による操作の終了後にその変更された状態を保持する保持機構を有しているものとすることができる。
保持機構を有していることによって、使用者が設定した好みの状態を維持できるので、さらに操作性が向上する。
また、本発明のマッサージヘッドは、
前記ガイド部は、前記流出部の少なくとも一部に設けられた前記ガイド部内側の水圧の上昇によって変形する水圧調整手段を有していることを特徴としている。
このように構成することによって、ガイド部内圧によって流出部からの流出量を変更でき、吐水流の流出状態を変化させることができるので、マッサージ感が変化し、使用者は好みのマッサージ感に合わせることができる。
また、流出部からの流出量がガイド部内圧によって自動的に変更されるため、急激な水圧変動が起きても、吐水流による皮膚への押圧効果を適度に保つことができ、快適にマッサージを行うことが可能となる。
また、本発明のマッサージシステムは、
送水手段と、請求項1〜7のいずれか1つに記載のマッサージヘッドと、を備え、前記送水手段から前記マッサージヘッドの前記入水部を介して前記旋回流発生室に水を供給し、使用者が前記マッサージヘッドの前記吐水口に形成される負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴としている。
このように構成することによって、刺激感やマッサージ感を、使用者の好みに合わせて手元で変化させることができるマッサージシステムを提供できる。その結果として、限られた送水能力を十分に生かして、効率のよいマッサージが可能なマッサージシステムを提供できる。
本発明によれば、流出部の位置や面積を変化させることで吐水流の流れを変化させることが可能となり、これにより、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることができ、使用者が快適にマッサージを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるマッサージヘッドの斜視図であり、図2はその正面図、図3は図2のA−A線断面図である。また、図4は図1のガイド部及び開口位置変更手段を分離させた分解図である。また、図5は図3のB−B線断面である。図6は、図1の状態から開口位置変更手段を90°回動させた状態の斜視図である。
本実施形態のマッサージヘッド1は、旋回流発生室11を内包する筐体部10と筐体部10に接続され吐水口7よりも旋回軸Zの吐水方向(図3の紙面右側)に突出形成されているガイド部20と、ガイド部20に対して旋回軸Z回りに回動自在に設けられた開口位置変更手段30と、からなる。旋回流発生室11は、断面が略円型である旋回流発生部8と、旋回流発生部8の周壁の略接線方向に水を導入する入水部6と、吐水口7を有し旋回流発生部8から吐水口7へと断面積が滑らかに変化するよう設けられた旋回流路9を有する吐水部3と、から構成されている。筐体部10は上記旋回流発生室11を内包し、入水部6へ連通するよう開口された導入路5を内部に有する接続部4と接続されている。図3において筐体部10は、旋回室発生部8と入水部6とを内包する部位10αと、吐水部3を内包する部位10βと、により形成されている。
入水部6から導入された水は、旋回流発生部8の周壁に沿った旋回流CFを形成可能とされている(図5)。ここで、旋回流CFを効率的に形成するためには、入水部6は旋回流発生部8の周壁の接線方向に開口していることが望ましい。但し、入水部6が、周壁に対して正確に接線方向に開口しておらず、その開口方向あるいは開口位置に接線方向からの「ずれ」があるような場合でも、旋回流が形成されればよい。
またここで、「入水部」とは、旋回流発生部8に水を導入するために旋回流発生部8の内壁に設けられた開口、または旋回流発生部8に対する水の導入方向を実質的に決定する水路、の少なくともいずれかをいうものとする。例えば、図5に表した断面図においては、導入路5と旋回流発生部8とを連通している水路を「入水部」ということができる。
また、本実施例では、旋回流発生部8に入水部6が設けられているが、旋回流路9に対して設けられていてもよい。
入水部6は、旋回軸Zに対して平行な方向に沿った幅W1を、旋回軸Zに対して垂直な方向に沿った幅W2よりも大きい扁平形状とすることができる。これにより、旋回流発生部8において、旋回軸Zからの入水位置が遠くなるので水流に与える旋回モーメントが増加し旋回流CFを十分に発達させやすくなる。つまり、このように入水部6を扁平形状とすることにより、効率良く旋回流を発達させて強い吸引力を得ることができる。このため、少ない送水能力でも強い吸引力が得られ、顕著な各種の生体効果が得られると同時に、ランニングコストや設置スペースなどの削減も可能となる。
入水部6から吐水口7へ至る旋回流発生室11の形状は、本実施例のように「絞り」が設けられている形状であっても、略円筒状であっても構わない。つまり、旋回流発生部8および旋回流路9の内径と吐水口7の開口径とがほぼ同一である形状であってもよい。このような形状を採用すると、「絞り」が設けられている形状と比較して水流の圧力損失を低くすることができ、給水圧力に対して得られる流量を増やすことができる。その結果として、旋回流CFの流量を増加させ、強い吸引押圧作用を得ることができる。
またさらに、このような単一の円筒状の形状は、製造が極めて容易であり、コストも下げることが可能となる。すなわち、旋回流発生部8と入水部6とを内包する部位10αと、吐水部3を内包する部位10βと、を一体成型することが可能となるからである。成型の際の引き抜き条件として、旋回流発生部8および旋回流路9の内径を吐水口7に向けてやや拡がるよう形成するのが望ましいが、本発明はこのようなテーパ状の形状を有するものも包含する。
また、旋回流発生部8の吐水口7に対向する底面に、外気と通じる小穴を設け、旋回流発生部8内に空気を導入するようにし、旋回吐水に気泡を混入するよう構成してもよい。
接続部4は、例えば一般のシャワーヘッドと交換可能なようにネジ等を設けておけば、シャワーホースに連結することができ、水道直結型として使用することができる。また、例えばブロー浴器の噴出口に接続可能にネジ等を設けておけば、浴槽水循環型として使用することができる。
ガイド部20は、旋回軸Zに垂直な断面が、旋回軸Zに対して略対称な円形である略円筒形状を成しており、内部に吐水口7を包含するよう一端にて筐体部10に接続され、もう片方の一端(開放端60)にて開口されている。そして、ガイド部20は、その側面に流出部40を有する。尚、断面が円型であれば、円筒状はもとより、内外径が旋回軸Z方向に関して不均一のものであってもよく、例えば開放端60に向けて内径が拡がる拡開状の筒状や、逆に開放端60に向けて内径が狭まる絞り状の筒状であってもよい。
また、開放端60はマッサージ時に人体に接触する可能性がある部分であるので、安全性や使用感の向上のために、適宜R付け等の処理が施されるのが望ましい。
本実施形態における開口位置変更手段30は、ガイド部20の外側に、ガイド部20の形状に合わせてリング状に形成され配置されており、ガイド部20と同軸上に配置することにより、旋回軸Z回りに回動自在となっている。すなわち、開口位置変更手段30も、ガイド部20と同様、略円筒形状を成している。また、開口位置変更手段30は、その側面に流出制御口50を有している。
こうして、開口位置変更手段30は、旋回軸Z回りに、ガイド部20に対して回動自在となっており、図6の矢印K1方向に回動することができる。
また、開口位置変更手段30の筐体部10側ではない一端(以後、端部64と呼ぶ)はマッサージ時に人体に接触する可能性がある部分であるので、安全性や使用感の向上のために、適宜R付け等の処理が施されるのが望ましい。
ガイド部20と開口位置変更手段30は、ガイド部20の外側面に設けられた突起61と開口位置変更手段30の内側面の周方向に設けられた回動溝62とを嵌合することにより、回動自在な関係となる。もちろん、突起61と回動溝62は、ガイド部20と開口位置変更手段30のどちらに設けられていてもよく、また、突起61は、円周方向に連続したものであってもよい。また、回動溝62は、回動角度を制限するよう、周方向の適当な範囲に設けられていてもよい。
ガイド部20に設けられた流出部40と開口位置変更手段30に設けられた流出制御部50は、回動自在に設けられた状態において、連通可能に設けられている。ガイド部20の内部と開口位置変更手段30の外部とは、それらの側壁において、流出部40と流出制御部50とによって連通され(以後、流出経路と呼ぶ)、開口位置変更手段30が回動することによって、その流出経路が回動し、位置が変更されることになる。すなわち、流出部40の開口位置は、流出制御部50の位置によって決定される。尚、流出部40を形成する枠部65の位置に流出制御部50が移動してきた場合には、枠部65と流出制御部50の大きさによっては、流出経路の面積が変化したり、あるいは流出経路が閉ざされる状態にもなる。
ここで、流出部40の大きさや個数、および流出制御部50の大きさや個数は、それぞれ適宜設計される。すなわち、単数でも複数でもよい。本実施例では、流出部40が4つ、流出制御部50が2つ設けられており、流出部40の開口面積の方が流出制御部50の開口面積よりも周方向に大きく開口されている。これにより、流出経路の移動幅が大きくできる。
また、流出部40および流出制御部50は、それぞれ、周方向にバランスをもって均等に配置しても構わないし、逆にバランスをくずして不均等に配置してもよい。不均等の場合は後述するマッサージ感を大きく変化させることが可能となる。
このように構成されていることで、開口位置変更手段30を回動させることにより、図1の状態(流出経路が紙面左右方向)や図6の状態(流出経路が紙面上下方向)等、自在に変化させることが可能となっている。
次に、マッサージヘッドのマッサージ動作について説明する。
図示しない送水手段から送られた水は、接続部4内の導入路5を通り、入水部6を介して旋回流発生室11へと導入される。入水部6は旋回流発生部8の周壁の接線方向に開口しているため、旋回流発生部8内に導入された水は、旋回流CFを形成する。この旋回流CFは、旋回流路9内で徐々に流速を速めながら吐水口7に達し、吐水口7から円錐状の旋回吐水CTとなって吐水される。この時、旋回流CFが持つ遠心力によって、旋回流発生部8および吐水部3の中心部に負圧部が生じるため、吐水口7の中心軸に沿ってマッサージヘッド1の外から旋回流発生室11の中へ引き込もうとする力(以後、吸引力NFと呼ぶ)が生じる。
図7は図1に対応した断面図、図8は図6に対応した断面図であり、それぞれ人体の被処理部位80に吸引力NFが作用する状態を表している。
このように吸引力が発生している状態において、人体の被処理部位80をマッサージヘッド1のガイド部20の開放端60に近づけると、吸引力NFが作用し、人体の被処理部位80はマッサージヘッド1内部側に吸引され、ガイド部20内部、場合によっては吐水口7よりも内部へと吸引される。一方、旋回吐水CTは、吐水口7と人体の被処理部位80との間に連続的な水膜を形成し、人体の被処理部位80をドーナツ状に押している。つまり、人体の被処理部位80は、旋回吐水CTによる押圧力PFと吸引力NFとを同時に受けるというマッサージ感を得ることができる。また、旋回流が有する旋回成分により、被処理部位80に対して「ねじり」を含む振動が与えられ、「揉みほぐし」の効果も得られる。
これにより、被処理部位80は立体的にマッサージを受けることが可能であり、血行促進を促す等の効果がある。人体の被処理部位80の形状等を考慮すると、吐水口7の径L2は、φ5mm〜φ80mmの範囲内にあることが望ましい。吐水口7の径L2がφ80mmよりも大きいと人体の起伏にそって操作しづらく、また装置が大きくなるため操作性に乏しい。逆に、吐水口7の径L2がφ5mmよりも小さいと、人体に対してマッサージ効果及びマッサージ感が乏しくなる。
また、旋回吐水CTおよび吸引力NFは吐水口7からの距離によって変化するので、吐水口7から人体被処理部位80までの距離を変化させることで作用力を変化でき、使用者に与えるマッサージ感を変化させることもできる。但し、距離が遠すぎると、吸引力NFが減少し人体への作用が少なくなるので、吐水口7から開放端60までの旋回軸Zに沿った方向の長さL4(以後、ガイド高さと呼ぶ)は、50mm以下とするのが望ましい。
また、ガイド部20の開放端60の径L3は、人体の被処理部位80の形状等を考慮すると、φ5mm〜φ80mmの範囲内にあることが望ましい。開放端60の径L3がφ80mmよりも大きいと人体の起伏にそって操作しづらく、また装置が大きくなるため操作性に乏しい。逆に、開放端60の径L3がφ5mmよりも小さいと、人体に対してマッサージ効果及びマッサージ感が乏しくなる。
本実施例の典型値としては、吐水口7の径L2がφ40mm、開放端60の径L3がφ60mm、旋回室8の径L1がφ45mm、ガイド高さL4が15mm、である。
ここで、流出経路が違う場合の効果ついて述べる。
図7における断面では、ガイド部20の流出部40は、開口位置変更手段30によって閉じられ、紙面上下方向への流出経路は閉ざされている(紙面手前−奥方向への流出経路が開いている)。このような状態では、吐水口7からガイド部20内へと吐水された吐水流は、ガイド部20の開放端60付近で人体の被処理部位80を押し、開放端60と人体の被処理部位80との間からしみだしていくことになる。すなわち、人体の被処理部位80は、旋回中央の吸引力に加えてその周囲が旋回吐水により押され、人体は強い押圧感を受けることになる。
一方、図8における断面では、ガイド部20の流出部40は、開口位置変更手段30の流出制御部50と連通し、紙面上下方向への流出経路が形成されている(紙面手前−奥方向への流出経路は閉ざされている)。このような状態では、吐水口7からガイド部20内へと吐水された吐水流は、流出経路から流出してゆき、ガイド部20の開放端60付近への到達量は減り、ガイド部20の開放端60と人体の被処理部位80との間からしみだしていく量は減少する。すなわち、人体の被処理部位80が旋回吐水により受ける押圧力は減り、人体が感じる押圧感が減少する。また、開放端60付近への吐水流の影響が少なくなることから、吸引力NFによって吸引される領域が増え、吸引感を増すことになる。
以上のことから、人体の被処理部位80のガイド部20内に吸引されている部分の開放端60付近において、流出経路が閉ざされている側では押圧感が強く、流出経路が形成されている側では吸引感が強い、といったマッサージ感に異なるバランスをもたせることができる。すなわち、被処理部位80の円周方向に異なるマッサージ感を得ることが可能となり、好みのマッサージ感に合わせることが可能となる。さらに、本実施例においては、開口位置変更手段30がガイド部20に対して回動自在に設けられているため、使用者は開口位置変更手段30を回転させることにより、異なるマッサージ感を回転移動させることが可能となる。
よって、ガイド部20の開放端60を人体にあてがい、固定してマッサージをしている場合でも、開口位置変更手段30を回転させるだけで、異なるマッサージ感を得ることが可能となり、快適なマッサージ感を得ることができる。
このとき、流出経路を形成する流出部40と流出制御部50は、旋回吐水CTの吐水角度を考慮して形成されるのが望ましい。すなわち、旋回吐水CTがガイド部20に衝突する部分付近、またはその部分よりも開放端60側に、流出部40を形成し、流出経路を形成するのが望ましい。これにより、流出経路が形成されている部分においては、旋回吐水流はスムーズに流出経路から流れ出ることが可能となり、異なるマッサージ感の差を大きくできる。
また、開口位置変更手段30の外側に突起等を設けてもよい。これにより、使用者はマッサージヘッド1を持ちながら、指を突起等に引っ掛けることで容易に開口位置変更手段30を操作することが可能となり、より操作性が向上し、快適にマッサージを行うことが可能となる。
また、本実施例では、ガイド部20の開放端60の方が、開口位置変更手段30の端部64よりも突出しており、開放端60を人体の被処理部位80にあてがうことでマッサージを行う例を述べたが、開口位置変更手段30の端部64の方が、ガイド部20の開放端60よりも突出していてもよい。この場合、端部64を人体の被処理部位80にあてがうことでマッサージを行うことになり、マッサージヘッド1を旋回軸Z回りに回転させることで、前述の異なるマッサージ感を得ることが可能となる。
また、ガイド部20に対して開口位置変更手段30が外装されている例を述べたが、内装されていても同様の効果が得られる。
また、ガイド部20に対して開口位置変更手段30を着脱可能に設けることもできる。
すなわち、図4のように、装着溝63を開口位置変更手段30の筐体部側の端部から回動溝62へと設けることで、開口位置変更手段30は、ガイド部20に対して着脱自在となる。
着脱可能となることにより、開口位置変更手段を交換することが可能である。すなわち、開口位置変更手段を複数用意し、流出部の状態をそれぞれ異なるものとすることができるよう構成することによって、刺激感やマッサージ感を使用者の好みに合わせて手元で変化させることが可能となり、また、可変領域を増やすことが可能となる。
さらに、ガイド部20の開放端60よりも開口位置変更手段30の端部64の方が突出しており、使用者が端部64を人体に接触させて使用する場合には、開口位置変更手段30を使用者毎に交換できるため、衛生感も向上する。この際、開口位置変更手段30に色付けしたり、好みのマークを付けたりすることにより、使用者各個人の好みにあったマッサージ感を演出する開口位置変更手段30を容易に識別可能となる。
また、装着時に旋回流CFの向きと同じ方向に回しながら装着するように装着溝63を設けることで、旋回吐水CTが開口位置変更手段30に与える旋回力によって、開口位置変更手段30がガイド部20から不本意に取れてしまうことを未然に予防することができる。
また、使用者による操作の終了後にその変更された状態を保持する保持機構を有しているよう、構成されていてもよい。
図9は、本実施例の変形例のガイド部及び開口位置変更手段の側面図である。
前述同様、流出部40Bを有するガイド部20Bと、ガイド部20Bに対して回動自在に設けられ流出制御部50Bを有する開口位置変更手段30Bとから構成されている。さらに、ガイド部20Bは板バネ66Bを内蔵し、開口位置変更手段30Bはそのガイド部20B側の端部に固定溝67Bを有し、保持機構が形成されている。つまり、開口位置変更手段30Bがガイド部20Bに装着されたときに、板バネ66Bが固定溝67Bに係合することで、開口位置変更手段30Bのガイド部20Bに対する位置を保持させることができる。すなわち、流出部40Bと流出制御部50Bからなる流出経路の位置を保持可能となっている。
使用者は、開口位置変更手段30Bを回動させることによって、流出経路の位置を変更し、マッサージ感を好みに合わせて変更することができるが、さらに調節した位置を保持させることが可能となり、使用者の使用感が向上する。
このような保持機構としては、圧縮バネ、引張バネ、トーションバネ等の各種バネを用いたタイプの機構や、突起と溝を契合させるタイプの機構を用いることによって構成することも可能である。
また、周方向全体にわたって固定可能なように全周に溝を設けてもよいし、移動範囲を限定するように限定部分に溝を設けてもよい。
つぎに、本発明の第2の実施例として、流出部の開口面積を変化させることが可能である開口位置変更手段を備えたマッサージヘッドについて説明する。
図10は、第2の実施例の斜視図である。また、図11は、第2の実施例のガイド部及び開口位置変更手段の流出経路の開度状態を示す側面図である。
第2の実施例のマッサージヘッド1Cも、前述同様の旋回流発生室を内包する筐体部10Cを有しており、また同様に吐水方向(図10の紙面右側)に突出形成されており流出部40Cを有するガイド部20Cと、ガイド部20Cに対して回動自在に設けられ流出制御部50Cを有する開口位置変更手段30Cを有している。すなわち開口位置変更手段30Cは旋回軸周りにガイド部20Cに対して回動する(図10の矢印K2方向)。
ここで、流出部40Cの大きさや個数、および流出制御部50Cの大きさや個数は前述同様適宜設計される。本実施例では、流出部40Cが4つ、流出制御部50Cが2つ設けられ、流出部40Cの形状と流出制御部50Cの形状はほぼ同一に形成されている。また、流出部40Cは、ガイド部20Cの周方向において、その周方向長さ以上の枠部65Cを有するように形成されている。すなわち、流出制御部50Cが枠部65Cによって閉ざされてしまう回動位置が存在する。
このように構成されている本実施例では、開口位置変更手段30Cをガイド部20Cに対して回動することにより、流出部40Cと流出制御部50Cとからなる流出経路の位置はもとよりさらに面積を変化させることが可能となる。すなわち、流出部40Cは紙面上下左右に4ヶ所設けられているが、流出制御部50Cが紙面上下もしくは左右位置に来た場合は流出経路が最大になり、その位置から回動すると面積が減少し、ついには流出経路を閉ざしてしまう状態まで変化できる。
図11を用いて説明すると、図11(a)は流出経路が全開状態であり、図11(b)は流出経路が半開状態であり、図11(c)は流出経路が閉ざされている状態である。図11(a)〜図11(c)の状態は、開口位置変更手段30Cを回動させることで、使用者は容易に得ることができる。
面積が変化可能であるため、前述したマッサージ感の変化をさらに大きくできる。すなわち、流出経路が閉じた場合には、ガイド部全周において図7のような状態となるため押圧感をさらに増すことができる。また、流出経路が形成された場合は、図8のような状態となり、押圧感は減少し、吸引感が増す。
また、面積が変化可能であるため、好みの押圧感と吸引感のバランスを調整可能となり、使用者の使用感が向上する。さらには、ガイド部20Cの開放端60Cと人体の被処理部位との間から流れ出る水量を調整可能となるので、開放端60Cを人体上にあてがいながらマッサージヘッド1Cを移動させる場合の操作感が調整でき、操作性が向上する。
本実施例においても、前述したように着脱自在に設けたり、保持機構を設けたりしてもよく、これらの場合、前述したと同様の効果が得られる。
つぎに、本発明の第3の実施例として、流出部の開口位置が旋回軸に沿った方向に変化させることが可能となっている開口位置変更手段を備えたマッサージヘッドについて説明する。
図12は第3の実施例の斜視図であり、図13は図12のガイド部及び開口位置変更手段を分離させた分解図である。また、図14は、図12の状態から開口位置変更手段を筐体部側に押し込んだ状態を示す斜視図である。
第3の実施例のマッサージヘッド1Dも、前述同様の旋回室発生室11Dを有する筐体部10Dを有しており、また同様に吐水方向(図12の紙面右側)に突出形成されており流出部40Dを有するガイド部20Dを有している。さらに、ガイド部20Dに対して旋回軸に沿った方向(図14の矢印S1方向)に移動自在に設けられた開口位置変更手段30Dを有している。
本実施形態において、開口位置変更手段30Dは、ガイド部20Dの外周に、ガイド部20Dの形状に合わせてリング状に形成されており、ガイド部20Dと同軸上に配置することにより、旋回軸に沿った方向に移動可能となっている。
すなわち、ガイド部20D及び開口位置変更手段30Dは、その可動する部分において、略筒状となっているのが望ましく、旋回軸に沿った方向に移動がスムーズになる。尚、略筒状とは、円筒状や多角筒状等の形状を含むものである。
ガイド部20Dと開口位置変更手段30Dは、ガイド部20Dの外側面に設けられた突起61Dと開口位置変更手段30Dの内側面に旋回軸方向に沿って設けられた移動溝68Dとを嵌合することにより、旋回軸に沿った方向に移動自在な関係となる。
このとき、移動溝68Dを開口位置変更手段30Dの筐体部10D側の端部から形成しておけば、開口位置変更手段30Dの着脱が容易となり、着脱自在な構成を実現できる。
また、移動溝68Dに連続して固定溝67Dを周方向に設けることで、開口位置変更手段30Dの旋回軸に沿った方向の位置を固定することができる。これにより、使用者が好みに合わせて調整した開口位置変更手段30Dの位置を固定することができ、使用者の操作性が向上する。このとき、固定溝67は、旋回流の向きを考慮して設けられるのが望ましい。本実施例の場合、マッサージヘッド1Dの吐水口側から見たとすると、入水部の入水方向から旋回流は反時計回りに形成され吐水されるため、開口位置変更手段30Dにも反時計回りの力が作用する。よって固定溝67Dが移動溝68Dから時計回りに形成されていれば、旋回流によって開口位置変更手段30Dが回転したとしても、突起61Dは固定溝67Dの周方向奥側に移動することになり、不本意に外れてしまうことはなく、使用者にとって好ましい装置構成となる。
ガイド部20Dは、流出部40Dを有している。流出部40Dの旋回軸に沿った方向の長さは、開口位置変更手段30Dの旋回軸に沿った方向の長さよりも長くなっており、開口位置変更手段30Dの位置によらず必ず流出部40Dによって形成される流出経路が形成されるよう構成されている。すなわち、開口位置変更手段30Dによって流出部40Dはその一部が塞がれる状態となるが、残された開放部分によって流出経路が形成される。よって、開口位置変更手段30Dが旋回軸に沿った方向に移動することによって、流出部40Dの開口位置が移動し、流出経路が旋回軸に沿った方向に移動することになる。
次に、マッサージヘッドのマッサージ動作について説明する。
人体の被処理部位80Dにガイド部20Dの開放端60Dをあてがうと、筐体部10D内の旋回流発生室11Dにて形成された旋回流によって、負圧部を生じ、人体に対して吸引と押圧の作用を及ぼすことは、前述した通りである。
第3の実施例では、流出経路を旋回軸に沿った方向に移動し変化させることができる。これにより、以下のような効果を得ることが可能となる。
図15は図12の断面図である。開口位置変更手段30Dがガイド部20Dの開放端60D側に位置しているため、筐体部10D側の流出部40Dが開放されており、筐体部10D側に流出経路が形成されている。このような状態では、ガイド部20D内へと吐水された吐水流は、ガイド部20Dの開放端60D付近で人体の被処理部位80Dを押し、反転して筐体部10D側の流出経路から流出すると共に、開放端60Dと人体の被処理部位80Dとの間からしみだしていく。すなわち、人体の被処理部位80Dは、旋回中央の吸引力に加えてその周囲が旋回吐水により押され、人体は強い押圧感を受けることになる。
一方、図16は図14の断面図である。開口位置変更手段30Dが筐体部10D側に位置しているため、ガイド部20Dの開放端60Dに近い側の流出部40Dが開放されており、開放端60D側に流出経路が形成されている。このような状態では、ガイド部20D内へと吐水された吐水流は、流出経路から流出してゆき、ガイド部20Dの開放端60D付近への到達量は減り、ガイド部20Dの開放端60Dと人体の被処理部位80Dとの間からしみだしていく量は減少する。すなわち、人体の被処理部位80Dが旋回吐水により受ける押圧力は減り、人体が感じる押圧感が減少する。また、開放端60D付近への吐水流の影響が少なくなることから、吸引力NFによって吸引される領域が増え、吸引感を増すことになる。
以上のことから、人体の被処理部位80Dのガイド部20D内に吸引されている部分の開放端60D付近において、流出経路が筐体部10D側に形成されている場合は押圧感が強く、流出経路が開放端60D側に形成されている場合は吸引感が強い、という具合に周全体にわたってマッサージ感を変化させることが可能となる。よって使用者は、開口位置変更手段30Dを旋回軸に沿った方向に移動させることにより、異なるマッサージ感を得ることが可能となる。
また、このときガイド部20Dの開放端60Dと人体の被処理部位80Dからしみでる吐水流の量も変化させることができるため、操作感を変化させることも可能となる。
ここでは、流出経路の位置を、筐体部10D側と開放端60D側の二つの場合を述べたが、その二つの組み合わせやその中間の位置の場合には、前述したマッサージ感や操作感の間の感覚を実現でき、使用者は好みのマッサージ感や操作感を得ることができる。
ここで、流出部40Dの大きさや個数、および開口位置変更手段30Dは適宜設計される。本実施例では、流出部40Dの旋回軸に沿った方向の長さを開口位置変更手段30Dの旋回軸に沿った方向の長さよりも長くしており、開口位置変更手段30Dの位置によらず必ず流出部40Dによって形成される流出経路が形成されるよう構成されているが、開口位置変更手段30Dの旋回軸に沿った方向の長さを流出部40Dの旋回軸に沿った方向の長さ以上とすることによって、流出部40Dによって形成される流出経路が開口位置変更手段30Dによって妨げられ開口面積を変化させることもでき、ついには閉ざしてしまうことも可能である。
この場合、ガイド部20Dの開放端全周にわたってマッサージ感を変化させたり操作感を調整したりすることができるという効果が得られる。
また、開口位置変更手段30Dに流出制御部が設けられていてもよい。開口位置変更手段30の移動に伴う流出制御部の移動によって、前述同様に流出経路が変更となり、同様にマッサージ感を変更させることが可能である。
ガイド部20Dと開口位置変更手段30Dとの位置関係を決定するものは、ねじ等で係合するものでもよい。すなわち、ガイド部20Dの外側面にオネジを形成し、開口位置変更手段30Dの内側面にメネジを形成し、それを係合し、ねじ込み度合いを調整することによって、流出経路を旋回軸に沿った方向に変化させることができる。
本実施例においても、前述したように着脱自在に設けたり、保持機構を設けたりしてもよく、これらの場合、前述したと同様の効果が得られる。
つぎに、本発明の第4の実施例として、筐体部とガイド部との間に設けられた流出部の開口面積を変化可能としているガイド部を備えたマッサージヘッドについて説明する。
図17は第4の実施例の斜視図であり、図18はその断面図である。
第4の実施例のマッサージヘッド1Eも、前述同様の旋回流発生室11Eを内包する筐体部10Eを有している。そして、ガイドリング部21Eとガイドスカート部22Eとからなるガイド部20Eが、筐体部10Eとの間に流出部41Eを形成できるように、ピン69Eおよびバネ71Eを介して配設されている。
ガイド部20Eは、開放端60Eを有し略筒状に設けられたガイドリング部21Eと、ガイドリング部21に連続的に接続され筐体部10Eの一部を包むよう設けられたガイドスカート部22Eと、から構成されている。このとき、ガイド部20Eと筐体部10Eとの間には、流出部41Eが設けられるよう構成されている。すなわち、ガイド部20Eは筐体部10Eとの間に隙間を持っている。ガイドスカート部22Eは、マッサージヘッド後方(図18紙面左側)に向けて開口しており、流出部41Eを通って流れてきた水は、マッサージヘッド後方(図18紙面左側)に向けて流出することになる。このとき周方向全体にわたって流出部41Eを設けることで、旋回流をよりマッサージヘッド後方へ誘導しやすい。
ピン69Eは、ガイド部20Eに設けられたピン穴70Eに挿入され、筐体部10Eに接続されており、ピン69Eの頂部73Eがピン穴70Eよりも大きく形成されていることで、ガイド部20Eが筐体部から外れることを防いでいる。そして、バネ71Eが、ガイド部20Eを筐体部10Eから遠ざける方向(図18紙面右方向)に付勢するように、ピン69E周りに設けられている。すなわち、ガイド部20Eはバネ71Eによって付勢されるため、ピン69Eの頂部73Eに当接する位置で位置決めされる(以降、この状態を通常状態と呼ぶ)。このとき、ガイド部20Eと筐体部10Eとの間に、流出部41Eが設けられている。
ガイド部20Eは旋回軸Zに沿った方向(矢印S2の方向)に移動することができるようピン69E及びピン穴70Eは設計されている。
バネ71Eの付勢力に逆らって、ガイド部20Eに筐体部10E側(図18紙面左方向)への力をかけると、バネ71Eは縮み、ガイド部20Eは筐体部10Eに対して、筐体部10E側(図18紙面左方向)に移動する(以降、この状態を押込状態と呼ぶ)。縮小時にバネ71Eが収納可能なよう筐体部10Eにバネ穴72Eが設けられており、ガイド部20Eは筐体部10Eに当接する状態まで移動することができる。このとき、ガイド部20Eと筐体部10Eとの間に設けられていた流出部41Eは閉ざされることになる。
ガイド部20Eにかけていた力を解除すれば、再びバネ71Eの付勢力によってガイド部20Eは押し出され、ピン69Eの頂部73Eに当接する位置で位置決めされる状態(通常状態)に戻る。
次に、マッサージヘッドのマッサージ動作について説明する。
人体の被処理部位80Eにガイド部20Eの開放端60Eをあてがうと、筐体部10E内の旋回流発生室11Eにて形成された旋回流によって、負圧部を生じ、人体に対して吸引と押圧の作用を及ぼすことは、前述した通りである。
第4の実施例では、流出部41Eにて形成される流出経路の面積を可変とすることができる。これにより、以下のような効果を得ることが可能となる。
図19は、人体への作用状態を示す、第4の実施例の通常状態の模式断面図である。すなわち、ガイド部20Eはバネ71Eによって付勢されピン69Eの頂部73Eに当接する位置で位置決めされ、流出部41Eによる流出経路が形成されている。このような状態では、ガイド部20E内へと吐水された吐水流は、ガイドリング部21Eの開放端60E付近で人体の被処理部位80Eを押し、反転して流出部41Eによる流出経路からマッサージヘッド後方(図19紙面左方向)へと流出すると共に、開放端60Eと人体の被処理部位80Eとの間からしみだしていく。人体の被処理部位80Eは、旋回中央の吸引力に加えてその周囲が旋回吐水により押されており、吸引感と押圧感を得る。
一方、図20は、人体への作用状態を示す、第4の実施例の押込状態の模式断面図である。すなわち、ガイドリング部21Eの開放端60Eを人体の被処理部位80Eに対して押し当てることで、ガイド部20Eはバネ71Eの付勢力に逆らって筐体部10E側に移動し、流出部41Eによる流出経路は閉ざされている。このような状態では、ガイド部20E内へと吐水された吐水流は、ガイドリング部21Eの開放端60E付近で人体の被処理部位80Eを押し、開放端60Eと人体の被処理部位80Eとの間からしみだしていく。すなわち、人体の被処理部位80Eは、旋回中央の吸引力に加えてその周囲が旋回吐水によりさらに押され、人体はさらに強い押圧感を受けることになる。
このとき、吐水口7Eから開放端60Eとの旋回軸方向の距離も近づくので、人体の被処理部位80Eと吐水口7Eとの距離が近づき、旋回流の押圧の影響をより受けることになるとともに、吸引力を受ける吸引領域が減少し、よりマッサージ感のバランスが押圧感が強い方向に傾く。
以上のことから、流出部41Eによって形成される流出経路が形成されている場合よりも形成されていない場合の方が、押圧感が強いマッサージ感を得ることができる。すなわち、図19の状態と図20の状態とで、マッサージ感を変化させることが可能となる。よって、使用者は、ガイド部20Eを旋回軸に沿った方向に移動させることにより、異なるマッサージ感を得ることが可能となる。
このとき、使用者は、マッサージヘッド1Eの被処理部位80Eへの押し当て力を変化させることで、前述した状態とすることができる。つまり、軽くあてがうと図19の状態が、強くおしあてると図20の状態を実現できる。よって、使用者は、容易に手元でマッサージ感を変化させることが可能であり、操作感が向上する。さらに、使用者は、強い押圧感が欲しい場合、えてしてマッサージヘッドを人体に押し付ける傾向にあるが、この人体の直感的な動作にも対応することになり、より優れた装置構成といえる。
また、ガイド部20Eにはバネ71Eの付勢力がかかっているため、押付状態から通常状態への復帰も容易となっており、使用者の好みに合わせてリアルタイムに対応することが可能である。
また、このときガイド部20Eの開放端60Eと人体の被処理部位80Eからしみでる吐水流の量も変化させることができるため、操作感を変化させることも可能となる。
ここでは、流出経路の面積が最大の場合(図19)と閉じた場合(図20)を述べたが、もちろんその中間の状態も実現でき、使用者は好みのマッサージ感や操作感を得ることができる。
ガイド部21Eは、後方に延在するガイドスカート部22Eを有しており、吐水口7Eから吐水された水の一部をマッサージヘッド1Eの後方に逃がすよう流出部41Eが形成されている。このように構成されているので、空気中にて使用する際の開放端60E側からの飛散をマッサージヘッド1の後方に逃がすことができ、使用者の使用感が向上する。
また、ガイドスカート部22Eは、流出部41Eに面した側に、複数の整流板を有していてもよい。整流板は、流出部41E内に突き出たリブ状の形状をなしており、旋回軸に沿った方向に略平行に延在している。
このように形成された整流板は、流出部41Eを流れる吐水流を整流する静翼として作用する。流出部41Eを流れてマッサージヘッド1Eの側方または後方に流出する戻り吐水流は旋回成分を保持しており、このため流出部41Eから側方や後方に向けて飛散し、使用者に不快感を与える場合がありえる。整流版を設けることで、これら戻り吐水流が有する旋回成分を吸収し、戻り吐水流の飛散を抑制することができる。
このとき、旋回成分をさらに吸収できるように、整流板を傾斜させて設けたり、ひねりを与えて設けたりしてもよい。
ガイドリング部21Eは、円筒状はもとより、多角筒状や、旋回軸方向に拡開されていたり絞られていたりする形状等、適宜設計される。
とくに、マッサージヘッド1Eの後方(吐水口が向いている方向を前方とする)に向けて徐々に径が拡がり、ガイドスカート部22Eに連続的に連なるよう構成してもよい。このようにすると、吐水をマッサージヘッド1Eの後方に逃がすための流出部41Eを拡げることができ、より前述したマッサージ感の変化の幅をもたせることができる。また、通常状態において、流出部41E側への流出量を増やし開放端60E付近の人体被処理部位80Eへの旋回流の寄与を減らすことが可能なため、吸引感重視のマッサージ感とすることができる。押込状態では、押圧感重視のマッサージ感となるため、マッサージ感の変化の幅をもたせることができ、使用者の使用感が向上する。
また、空気中での使用の場合、流出部41Eから空気がガイド内に侵入し負圧部が形成することを妨げる可能性があるが、このとき、流出部41Eの開口面積を調整することによって、空気の侵入を防ぎ、所期の吸引作用を実現することができる。
本実施例においても、前述したように保持機構を設けてもよく、前述したと同様の効果が得られる。また、ガイド部20Eを着脱自在に設けてもよい。
つぎに、本発明の第5の実施例として、筐体部とガイド部との間に設けられた流出部の開口面積を変化可能としている流出部可変手段を備えたマッサージヘッドについて説明する。
図21および図22は第5の実施例の断面図であり、図21は流出経路が形成されている状態、図22は流出経路が閉じている状態を示す。
第5の実施例のマッサージヘッド1Fも、前述同様の旋回流発生室11Fを内包する筐体部10Fを有している。また、ガイドリング部21Fとガイドスカート部22Fとからなるガイド部20Fが、筐体部10Fとの間に流出部41Fを形成しながら、筐体部10Fに接続されている。そして、流出部41Fの開口面積を変化させることができる流出部可変手段51Fが、旋回軸Zに沿った方向に移動可能なよう、筐体部10Fに設けられている。
流出部可変手段51Fは、リング状の面積可変リング52Fと、面積可変リング52Fに接続されその周方向に複数配置された支えピン53Fと、面積可変リング52Fに接続され操作突起56Fを有する操作バー55Fと、から構成されている。
筐体部10Fには、支えピン53Fが挿入される支えピン穴54FAと、操作バー55Fが挿入される操作バー穴54FBと、操作突起56Fが旋回軸Zに沿った方向(矢印S3方向)に移動可能なよう設けられた切欠57Fと、が設けられている。
流出部可変手段51Fは、支えピン穴54FAに支えピン53Fを挿入し、操作バー穴54FBに操作バー55Fを挿入することで、移動可能なよう筐体部10Fに配設されている。このとき、操作突起56Fは、筐体部10Fの外面から突出するよう設けられている。
またさらに、操作バー55Fにはラッチ溝58Fが、筐体部10Fには板バネ59Fが設けられており、矢印S3方向の位置決めを行えるよう保持機構を形成している。
このように設けられた流出部可変手段51Fは、旋回軸Zに沿った方向(矢印S3方向)に移動することにより、流出部41Fの開口面積を変化させることができる。すなわち、操作突起56Fを操作しその位置を旋回軸Zに沿った方向(矢印S3方向)に移動させることにより、面積可変リング52Fを流出部41F内に突出させ、その開口面積を狭め、ついには閉ざすことができる(図22の状態)。
前述同様に開放端60Fを人体被処理部位にあてがいマッサージを行う際に、流出部41Fによる流出経路の開口面積を変化可能であるため、マッサージ感に変化をもたらすことができる。すなわち、流出経路が閉じた場合には押圧感が増し、流出経路が形成された場合は吸引感が増す、というように、マッサージ感のバランスが調整可能となる。
このとき、ガイド部20Fと筐体部10Fとの位置関係は変化しない。使用者は、筐体部10Fの外面に突出した操作突起56Fを操作することで、容易に手元でマッサージ感に変化をもたらすことができ、好みのマッサージ感に調整することが可能となるため、使用感が向上する。
さらには、ガイド20Fの開放端60Fと人体の被処理部位との間から流れ出る水量を調整可能となるので、開放端60Fを人体上にあてがいながらマッサージヘッド1Fを移動させる場合の操作感が調整でき、操作性が向上する。
ガイド部20Fと筐体部10Fの接続方法としては、前述した整流板によって接続するよう構成することができる。この場合、飛散を抑制できるため、使用者の使用感が向上する。
つぎに、本発明の第6の実施例として、ガイド部内側の水圧の上昇によって変形する水圧調整手段を備えたマッサージヘッドについて説明する。
図23は、第6の実施例のガイド部の模式断面図であり、図23(a)は流出経路が閉じた状態、図23(b)は流出経路が開いた状態を示している。
第6の実施例のマッサージヘッドも、前述同様の旋回流発生室を内包する筐体部(図示しない)を有しており、そして図23に示すガイド部20Gが筐体部に接続されている。ガイド部20Gは、側面に流出部40Gを有している。そしてさらに、流出部40Gには水圧調整手段としての穴調整ゴム42Gが備えてある。
穴調整ゴム42Gは、中央部に小穴45Gが開いており、変形することによって小穴45Gの開度が調整可能となっている。すなわち、ガイド部20Gの内側の圧力が上昇すると、穴調整ゴム42Gが変形し、小穴45Gの開度を開き、内側の圧力の上昇を緩和する働きを有している。
このように構成されたマッサージヘッドを用いて、ガイド部20Gの開放端60Gを人体の被処理部位にあてがってマッサージを行うと、旋回流によって、負圧および押圧効果を得ることができる。
このとき、人体の被処理部位に対する開放端60Gのあてがい度合いによって、ガイド部20Gの内圧は変化する。すなわち、軽くあてがっている場合に比べて強くあてがった場合は、開放端60Gと人体の被処理部位との密着性が増し、内圧は上昇する。そして、穴調整ゴム42Gの小穴45Gの開度が開くことになる。つまり、軽くあてがっている場合は、図23(a)に示したように、小穴45Gの開度は小さく、吐水流は開放端60Gから流出し、強くあてがっている場合は、図23(b)に示したように、小穴45Gの開度は大きく、吐水流は流出部40Gおよび小穴45Gとを通って流出し、開放端60Gからの流出量は減少することになる。よって、吐水流の流出状態が変化するため、人体に対するマッサージ感を変化させることが可能となる。こうして、使用者は、手元でマッサージ感を変化させ、好みに合わせて調整することが可能となる。
また、マッサージ中に急激な水圧変動が起きたとしても、内圧の変化を小穴45Gの開度で緩和することが可能なため、吐水流によって人体被処理部位へ過度に押圧が加わることを抑制でき、快適にマッサージを行うことができる。
このような水圧調整手段として、図24のような開度調整扉43Hによって構成されるものでもよい。
図24は、ガイド部の模式断面図であり、図24(a)は流出経路が閉じた状態、図24(b)は流出経路が開いた状態を示している。
開度調整扉43Hは、ガイド部20Hに設けられた回動突起44H回りに回動するよう設けられ、トーションバネ(図示しない)によって、流出部40Hをふさぐ方向に付勢されている。付勢力よりも大きい力が加わると、開度調整扉43Hは、回動突起44H回りに回動し、流出部40Hの開度を開く。すなわち、ガイド部20Hの内側の圧力が上昇すると、開度調整扉43Hが回動し、内側の圧力の上昇を緩和する働きを有している。
このとき、開度調整扉43Hの回動方向は、吐水流の吐水方向や旋回流の旋回方向に合わせるのが好ましく、この場合、開度調整扉43Hの回動動作をスムーズにすることができる。
第6の実施例では、水圧調整手段がガイド部に設けられた流出部に備えられたマッサージヘッドを述べたが、ガイド部と筐体部との間に設けられた流出部に水圧調整手段を備えても、同様の効果が得られる。
以上、図1乃至図24を参照しつつ本発明のマッサージヘッドについて説明した。次に、これらのマッサージヘッドを用いた本発明のマッサージシステムについて説明する。
すなわち、図1乃至図24に関して前述した本発明のマッサージヘッドを、送水手段などと組み合わせることにより、吸引マッサージが実施可能なマッサージシステムが実現する。
図25及び図26は、本発明のマッサージシステムの第1実施例を、斜め正面側、及び斜め後方側からそれぞれ眺めた模式図である。
また、図27は、このマッサージシステムの要部構成を表すブロック図である。
すなわち、本実施例のマッサージシステムをその外部から眺めると、筐体90と、その正面から伸びる可撓性ホース91と、その先端に設けられたマッサージヘッド1と、を有する。筐体90には、電源スイッチ92、流量調節バルブ93、取水口94、持ち穴95、電源コード96などが適宜設けられている。筐体90の内部には、送水手段97が収容されている。送水手段97は、例えば耐水処理が施された電動式の送水ポンプを内蔵し、取水口94から取り入れた水(お湯)を可撓性ホース91を介してマッサージヘッド1に送出する。送水ポンプは、例えば、筐体90の外部から交流または直流の電力の供給を受けるようにしてもよく、または、筐体90の中に充電池などの電源を内蔵して電力を供給してもよい。いずれの場合にも、浴槽内の湯に沈めて安全に使用できるよう、所定の耐水処理が適宜実施されている。
また、旋回流に気泡を混入させる場合は、マッサージヘッド1の旋回室底面に設けられた空気取り込み用の小穴が外気と通じるよう、空気配管が適宜設けられる。
一方、マッサージヘッド1は、図25に例示した如く、シャワーヘッドに類似した外観を有する。同図に表したマッサージヘッド1αは、その先端付近を「わしづかみ」にして用いるのに適した形状を有する。またマッサージヘッド1βは、通常のシャワーヘッドの如くその根本部分を保持して用いるのに適した形状を有する。
これらマッサージヘッド1(1α、1β)は、図1乃至図24に関して前述したように、流出部の位置や面積が変更可能に設けられている。
図28は、本実施例のマッサージシステムの使用状態を説明するための模式図である。すなわち、使用者200は、湯110をはった浴槽100の中に本発明のマッサージシステムを設置し、筐体90の上に腰掛けた状態でマッサージヘッド1を操作することができる。この際、前述したように旋回吐水により形成される水膜によりガイド部先端60の周囲が覆われるため、人体の被処理部位80の表面は水膜に保護され、人体はマッサージヘッドから過度の摩擦抵抗を受けず、不快な刺激が無く、使用感に優れる。浴槽内の水(お湯)の中に浸した状態で用いると、吸引力を低下させる空気層(空洞)が旋回室内に形成されることを抑制でき、より効果的である。また、浴槽100内のお湯110を循環使用する点で、節水効果も高い。
本実施例のマッサージシステムによれば、図1乃至図24に関して前述したように、流出部の位置や面積が変更可能に設けられているため、使用者は、被処理部位に応じて、好みに応じたマッサージ感を手元で変更することができ、快適なマッサージを実施することができる。
また、マッサージヘッド1が筐体90に対して可撓性ホース91により接続されているので、マッサージヘッド1を使用者の身体のあらゆる部分の被処理部位に対して柔軟且つ自在にあてることができる。
また、本実施例によれば、使用者200は、コンパクトな筐体90の上に腰掛けた状態でマッサージヘッド1を操作できる。その結果、使用者200は、常にリラックスした状態で吸引マッサージすることができる。またさらに、上半身、例えば脇の下から二の腕を吸引マッサージするような場合でも、マッサージヘッド1を浴槽の湯110の中に浸した状態で操作することが可能である。しかも、マッサージしづらいヒップや太ももの裏側などが、腰掛けていることにより浴槽底面から浮いた状態となることにより、マッサージするスペースが生じ、下半身、例えば、ヒップや太ももの裏側まで、まんべんなく吸引マッサージすることができる。従って、これらの部位につきやすい「セルライト(老廃物と脂肪の塊)」を揉みほぐすことにより、老廃物の排出を促進し、セルライトを正常な脂肪に改善することができる。その結果として、人体の「引き締め効果」が得られる。
図29は、本発明のマッサージシステムの第2実施例を表す模式図である。すなわち、同図は、浴槽100と組み合わされたマッサージシステムを表す。
本実施例の場合、浴槽100の中にマッサージヘッド収容部120が設けられ、図1乃至図24に関して前述した本発明のマッサージヘッド1は、このマッサージヘッド収容部120に収容可能とされている。そして、送水手段97は、水配管98を介して浴槽100の中の水(お湯)を取水し、可撓性ホース91を介してマッサージヘッド1に送出する。
本実施例においては、図29(a)に表したように、マッサージヘッド収容部120にマッサージヘッド1を収納した状態で、使用者は、浴槽100内に入浴しマッサージヘッド1に被処理部位をあてがうことにより吸引押圧マッサージを受けることができる。この時、マッサージヘッド1は、水没していてもよく、お湯よりも上に露出していてもよい。但し、マッサージヘッド1を水没させたほうがより強い吸引マッサージを受けることができる。
また一方、図29(b)に表したように、マッサージヘッド1をマッサージヘッド収容部120から取り外して用いることができる。本実施例においては、マッサージヘッド1は、可撓性ホース91により接続されているので、使用者は、マッサージヘッド1を自由な位置に移動させ、被処理部位にあてて使用することができる。
なお、本実施例においても、送水手段97により浴槽100内のお湯(水)をマッサージヘッド1に供給する。つまり、浴槽100内のお湯を循環使用する点で、節水効果が高い。そして、図1乃至図24に関して前述したように、流出部の位置や面積が変更可能に設けられているため、使用者は、被処理部位に応じて、好みに応じたマッサージ感を手元で変更することができ、快適なマッサージを実施することができる。
図30は、本発明のマッサージシステムの第3の実施例を表す模式図である。
本実施例においては、浴槽100のお湯を循環させる送水手段の代わりに、お湯(または水)の供給部99が設けられている。供給部99としては、例えば、浴槽100にお湯を供給するための給湯器や、水道の蛇口等が挙げられる。
本実施例の場合には、供給部99を設けることより、浴槽100内にお湯がない状態においても、本発明のマッサージヘッド1を用いた吸引押圧マッサージを受けることができる。もちろん、浴槽100内にお湯がはられた状態においても、吸引押圧マッサージを同様に実施することができる。
そして、図30(b)に表したように、可撓性ホース91を伸ばすことにより、マッサージヘッド1を取り外して所望の被処理部位に向けて使用することができる。また、本実施例においては、図29に関して前述したような送水手段97や循環のための水配管98を設ける必要がないため、マッサージシステムの構造を簡略化させ、低コストで提供することが可能である。
そして、図1乃至図24に関して前述したように、流出部の位置や面積が変更可能に設けられているため、使用者は、被処理部位に応じて、好みに応じたマッサージ感を手元で変更することができ、快適なマッサージを実施することができる。
また、マッサージヘッド収容部120が、浴槽100の周縁の、いわゆる「エプロン」の部分に、設けられていてもよい。吸引押圧マッサージを実施する場合には、マッサージヘッド1を簡単に取り外し、使用者の人体の各所に容易にあてがうことができる。マッサージヘッド収容部120を浴槽100のエプロンに設置すると、マッサージヘッド1を取り外すことが極めて容易となる。また、浴槽100内に入浴した状態で、マッサージヘッド1が邪魔になる心配もない。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これら具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明のマッサージヘッド及びマッサージシステムを構成するいずれかの要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される
例えば、マッサージヘッドの外形や、吐水口とのサイズの比率、あるいは入水部の位置関係などについては、旋回流が得られ、その結果として負圧部が形成される範囲内であれば、本発明に包含される。
本発明の実施の形態にかかるマッサージヘッドの斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるマッサージヘッドの正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図1のガイド部及び開口位置変更手段を分離させた分解図である。 図3のB−B線断面図である。 図1の状態から開口位置変更手段を90°回動させた状態の斜視図である。 人体への作用状態を示す、図1に対応した模式断面図である。 人体への作用状態を示す、図6に対応した模式断面図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかるマッサージヘッドのガイド部及び開口位置変更手段を示す側面図である。 本発明の第2の実施例のマッサージヘッドの斜視図である。 本発明の第2の実施例のマッサージヘッドのガイド部及び開口位置変更手段の流出経路の開度状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施例のマッサージヘッドの斜視図である。 図12のガイド部及び開口位置変更手段を分離させた分解図である。 図12の状態から開口位置変更手段をガイド部開放端側に引き出した斜視図である。 人体への作用状態を示す、図12に対応した模式断面図である。 人体への作用状態を示す、図14に対応した模式断面図である。 本発明の第4の実施例のマッサージヘッドの斜視図である。 第4の実施例の断面図である。 人体への作用状態を示す、第4の実施例の模式断面図である。 人体への作用状態を示す、第4の実施例の模式断面図である。 本発明の第5の実施例の、断面図である。 本発明の第5の実施例の、流出部を閉じた状態を示す、断面図である。 本発明の第6の実施例のガイド部の模式断面図である。 水圧調整手段の変形例である。 本発明のマッサージシステムの第1実施例を斜め正面側から眺めた模式図である。 本発明のマッサージシステムの第1実施例を斜め後方側から眺めた模式図である。 本発明のマッサージシステムの第1実施例の要部構成を表すブロック図である。 マッサージシステムの第1実施例の使用状態を説明するための模式図である。 マッサージシステムの第2実施例を表す模式図である。 マッサージシステムの第3実施例を表す模式図である。
符号の説明
1 マッサージヘッド
3 吐水部
4 接続部
5 導入路
6 入水部
7 吐水口
8 旋回流発生部
9 旋回流路
10 筐体部
11 旋回流発生室
20 ガイド部
21E ガイドリング部
22E ガイドスカート部
30 開口位置変更手段
40 流出部
41E 流出部
42G 穴調整ゴム
43H 開度調整扉
44H 回動突起
45G 小穴
50 流出制御穴
51F 流出部可変手段
52F 面積可変リング
53F 支えピン
54FA 支えピン穴
54FB 操作バー穴
55F 操作バー
56F 操作突起
57F 切欠
58F ラッチ溝
59F 板バネ
60 開放端
61 突起
62 回動溝
63 装着溝
64 端部
65 枠部
66B 板バネ
67B 固定溝
68D 移動溝
69E ピン
70E ピン穴
71E バネ
72E バネ穴
73E 頂部
80 被処理部位
90 筐体
91 可撓性ホース
92 電源スイッチ
93 流量調節バルブ
94 取水口
95 持ち穴
96 電源コード
97 送水手段
98 水配管
99 供給部
100 浴槽
110 湯
120 マッサージヘッド収容部
200 使用者
Z 旋回軸

Claims (8)

  1. 室内に導入された水を旋回させて旋回流を生じさせその中心部に負圧を形成するための旋回流発生室であって、
    前記旋回流発生室に水を導入するよう設けられた入水部と、
    前記旋回流を人体被処理部位に向けて吐水するよう設けられた吐水口と、
    を有する旋回流発生室と、
    前記吐水口を突出させつつ前記旋回流発生室を内包する筐体部と、
    前記筐体部に接続され前記吐水口よりも突出して設けられ、前記人体被処理部位にあてがうガイド部であって、前記旋回流発生室で形成された負圧による吸引力と、前記吐水口から吐水される旋回流による押圧力と、を前記ガイド部にあてがった前記人体被処理部位に作用させるガイド部と、
    前記ガイド部に設けられ、前記旋回流を前記ガイド部外に流出させる開口を有する流出部と、
    前記ガイド部に対して旋回軸方向に移動もしくは旋回軸周りに回転するよう設けられ前記流出部の前記開口位置を変更することにより前記人体被処理部位に作用する前記吸引力と前記押圧力とを切り替える開口位置変更手段と、
    備えたことを特徴とするマッサージヘッド。
  2. 前記開口位置変更手段は、前記流出部の開口面積を変更可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のマッサージヘッド。
  3. 前記開口位置変更手段は、前記ガイド部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1〜2いずれか記載のマッサージヘッド。
  4. 前記流出部は、前記筐体部と前記ガイド部との間に設られたことを特徴とする請求項2記載のマッサージヘッド。
  5. 前記流出部の開口面積を変更可能なよう可動する流出部可変手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載のマッサージヘッド。
  6. 使用者による操作の終了後にその変更された状態を保持する保持機構を有していることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のマッサージヘッド。
  7. 前記流出部の少なくとも一部に設けられた前記ガイド部内側の水圧の上昇によって変形する水圧調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のマッサージヘッド。
  8. 送水手段と、請求項1〜7のいずれか1つに記載のマッサージヘッドと、を備え、
    前記送水手段から前記マッサージヘッドの前記入水部を介して前記旋回流発生室に水を供給し、使用者が前記マッサージヘッドの前記吐水口に形成される負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴とするマッサージシステム。

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