JP2005124885A - マッサージヘッド及びマッサージシステム - Google Patents

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隆弘 大橋
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Abstract

【課題】浴槽水等の水中で旋回流を利用して押圧マッサージと吸引マッサージの双方を同時に実現する従来のマッサージヘッドは、空中にヘッドを出すと、空気がマッサージヘッド内に導入され、水中に戻したときに空気柱を形成し、吸引力を低下させていた。そこで、吸引力の低下の原因となる空気柱をすばやく排除し、かつ吸引による皮膚の吸引距離を確保できるマッサージヘッドを提供する。
【解決手段】室内に旋回流を形成するように設けられた入水部と、前記旋回流を吐水し負圧部が形成されるように開口された吐水口と、を有する旋回流発生室を備え、旋回軸方向に突出量が調整可能な空気排除部が設けられたことを特徴とするマッサージヘッドであり、空気排除部を吐水口へ向かって突出させることで、空気柱を排除し、突出量を減らすことで、皮膚の吸引距離を確保する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、マッサージヘッド及びマッサージシステムに関し、特に、マッサージヘッド内に旋回水流を形成し、その中心部に形成される負圧部を利用して、人体に吸引圧を作用させることができるマッサージヘッド及びこのマッサージヘッドを用いたマッサージシステムに関する発明である。
昨今の健康指向を背景に、様々な健康機器が開発されている。その中で、マッサージの効果が見直され、電動式の肩たたき器や腰もみ器、減圧状態にした吸入孔を身体表面に吸着させて使う器具などのマッサージ装置が盛んに開発され、血行促進や美容効果を謳っている。しかしながら、このような従来のマッサージ装置は単にもむだけ、又は吸引するだけのもので、十分に高い生体効果を得られるものではなく、使い勝手と優れたマッサージ効果を兼ね備えたものはこれまでになかった。
流体の流れを利用してマッサージ効果を得ようとするマッサージ装置の中に、浴槽水等の水中で押圧マッサージと吸引マッサージを同時に行うことを可能にしたマッサージ器が発明されている(例えば、特許文献1参照)。これは、一端を閉じ、他端を開放状とした円筒体内にその内周接線方向に加圧液体を導入する開口と、上記閉塞端に円筒体の中心位置で外気を導入する開口とを設け、円筒体の外側に案内筒を設けてなるマッサージ器である。加圧液体を開口から円筒体内に導入すると、円筒体内で旋回流となり、開口端(すなわち吐水口)から旋回吐水となって吐水されるが、旋回流が持つ遠心力により中心部に負圧を生じ吐水口外部近傍に吸引力を発生させる。そこで吐水口近傍に人体を接近させると、旋回吐水によりドーナツ状に押され、その中心部は吸引力により引っ張られるため、結果、押圧・吸引マッサージを実現可能とした。そして人体に押圧と吸引の両者の刺激を与えることにより、心地よいマッサージ感を提供している。
このように旋回流を形成し、押圧・吸引マッサージを実現する装置として、旋回室内に吐水口出口付近に開放端を有する空気管を設け、空気管の出口から空気を吸引し、これらを巻き込んで、気泡を生じさせるものがある(例えば、特許文献2参照)。また、旋回流発生室内に水流噴出ノズルを設け、旋回流と直接噴射の両方を形成するように液体を供給し、洗浄装置としても利用価値を高めたものがある(例えば、特許文献3参照)。
実開平4−55337号公報。 実開昭63−74123号公報。 特開2003−38382号公報。
しかしながら、上記特許文献1に開示されたマッサージノズルには、以下のような課題があった。使用者が人体の各部位でマッサージを行おうとする場合、ノズルを移動させるために、浴槽にはられた水面下から空中に出すことが多々ある。このような大気開放時に、旋回流発生室内に空気導入を妨げる構造がないため、旋回流により形成された旋回流発生室内部の負圧部に空気が吸引され、再び水中に戻したときに空気柱が発生する。この空気柱は、本来なら皮膚が吸引される負圧部に形成されるため、吸引力を大幅に低下させる。さらに、旋回流路の内側に閉じとめられているため、なかなか排除されない。よって、使用者にとって、空中開放後の度重なる吸引力の低下は不満な結果になっていた。また、上記特許文献2、特許文献3に関しては、旋回流発生室内に空気排除部として、それぞれ空気管、水流噴出ノズルがあり、空中にマッサージノズルを出した際の吐水口からの空気導入の妨げに役立ってはいるが、以下のような課題があった。すなわち使用者が吸引力をあげたり、マッサージノズルを柔らかい皮膚部に移動したりすると、皮膚の変位量(吸引距離)が増加する。しかし、突出部の先端が吐水口内側に固定してあるため、皮膚の吸引距離を確保するスペースを設けることができない。よって、使用者は、皮膚の吸引距離増加により圧迫感を受けることがあり、不満な結果になっていた。なお、皮膚の吸引距離を確保するとは、快適なマッサージを行う場合、皮膚が最大に吸引されても圧迫されない空間を設けることを意味する。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、空気柱をすばやく排除し、かつ吸引による皮膚の吸引距離を確保できる空気排除部を考案し、十分な吸引感が得られるマッサージヘッドを提供することである。
請求項1記載のマッサージヘッドは、室内に旋回流を形成するように設けられた入水部と、前記旋回流を吐水し負圧部が形成されるように開口された吐水口と、を有する旋回流発生室と、前記旋回流発生室を内包する筐体部と、旋回軸方向に突出量が調整可能な空気排除部が設けられていることを特徴としている。なおここで突出量とは、旋回流発生室の吐水口に対向する底面(以後、旋回流発生室底面)から空気排除部の吐水口側先端までの距離を意味する。
このように構成されていることにより、水道等の給水口やポンプ等の吐出側等に、マッサージヘッドの入水部につながる導入管を接続し、導入管から旋回流発生室にその周壁に沿って水を流入することができる。そして旋回流発生室に流入した水は、旋回しながら吐水口に向かって移動し、吐水口から円周方向に吐水される。このように、水流を旋回運動させることにより、旋回流の中心が負圧になり、吐水口に皮膚を近づけると吸引力が働き、吐水による押圧と共に、押圧・吸引刺激を得ることができる。このとき、マッサージヘッドを人体から離して、わずかでも空中に出すと、旋回流中心の負圧により、旋回吐水の内側から空気が導入され、旋回流発生室中央は空気で占められる。この状態で、水中にマッサージヘッドを戻すと、旋回流の内側に空気が閉じ込められ、空気柱が形成される(以後、この領域を空気柱発生領域と呼ぶ)。また、使用後にマッサージヘッドを空中に収納しておくと、旋回流発生室内全体、場合によってはマッサージヘッドに接続されたホース内にも空気が入り込んでいる。よって、使用開始時には、ホース内及び、旋回流発生室内の空気を排除する必要がある。しかし、送水後も、旋回流発生室内の中央部、すなわち旋回流によって生じる負圧部は、空気が排除されることなく、空気柱が残る。そこで、使用者は、空気排除部を吐水口に向かって移動させることで、空気を吐水口から押し出し、吸引力を回復させることができる。空気柱を排除した後は、空気排除部を旋回流発生室底面に向かって移動させることで、皮膚の吸引距離を確保するスペースを設けることができる。このように空気排除部の突出量を調整することで、吸引力を十分に回復させ、かつ吸引される皮膚の吸引距離を確保して、マッサージを続けることが可能となる。
請求項2記載のマッサージヘッドは、請求項1記載のマッサージヘッドにおいて、前記吐水口の対向部である前記旋回流発生室の底面と前記筐体部に、前記空気排除部が貫通する貫通穴が設けられたことを特徴としている。このように構成されていることにより、空気排除部は、旋回流発生室底面と筐体部を貫通穴を介して貫通するよう、設けることができる。そして、以下に示したような効果が得られる。
空気排除部が旋回流発生室の底面を貫通していると、空気排除部の移動位置によらず、空気柱発生領域の底部を空気排除部が占有し、空気が空気柱発生領域の底部に入り込めず、効率良く、空気を排除することができる。さらに、空気排除部は、旋回流発生室と筐体部とを貫通して設けられているので、マッサージヘッドの筐体部の外部にある空気排除部の一部を操作部として、突出量を調整することができるため、簡単な構造にすることができる。
請求項3記載のマッサージヘッドは、請求項1又は2記載のマッサージヘッドにおいて、前記空気排除部が、前記吐水口面への投影面積が前記吐水口の面積以上である吐水口側端面を備えることを特徴とする。なお、吐水口側端面とは、吐水口側から見ることができる空気排除部の面であって、空気排除部を吐水口面に投影したときの投影形状を形成する面をいう。このように構成されていることにより、以下に示したような効果が得られる。
大気開放時に空気は、吐水口面において旋回吐水の内側から導入され、水中に戻すと、旋回流の内側に円柱状の空気柱が形成されるが、この空気柱の端面の面積は、吐水口の開口面積とほぼ同じである。すなわち、空気はほぼ吐水口径の大きさで旋回流発生室内に入り込んでくる。よって吐水口側端面の形状を、吐水口への投影面積が吐水口の開口面積以上に形成すると、大気開放時には吐水口側端面で全ての空気をせきとめ、空気が旋回流と空気排除部の隙間に周り込むことを防ぐ。よって空気柱発生領域は吐水口側端面より吐水口側のみに形成される。その結果、水中に戻したときには、空気排除部を一度移動させるだけで、旋回流発生室内に入り込んだ全ての空気を確実に押し出すことができ、効率がよい。
請求項4記載のマッサージヘッドは、請求項3に記載のマッサージヘッドにおいて、前記吐水口側端面を有する空気排除部先端部の少なくとも一部が、前記吐水口面以上に突出可能に形成された先絞り形状となっていることを特徴とする。このように構成されていることにより、以下に示したような効果が得られる。
吐水口の面積よりも大きい吐水口側端面を有する空気排除部先端部の形状を先絞り形状とすることで、吐水口近傍に、旋回吐水の逃げ道を設けた状態で、空気排除部先端部の一部を吐水口面以上に突出させることができる。よって、吐水口周辺部の空気は、先絞り形状の空気排除部先端部によって、効率良く、迅速に押し出される。このとき、使用者は、空気排除部先端部の一部が吐水口面から出ていることで、空気柱が排除されたことを知ることができ、安心感が得られる。また、このとき、旋回吐水の逃げ道も確保されているため、圧損が生じることもなく、安定して旋回流を発生させ続けることができ、使用者は、スムーズに、マッサージを継続することができる。
請求項5記載のマッサージヘッドは、請求項1乃至4いずれかに記載のマッサージヘッドにおいて、前記空気排除部が、突出量を保持する保持機構を有していることを特徴とする。このように構成することによって、空気排除部をある突出量で固定することができる。よって、使用者は、空気排除部の突出量を常時調整する必要がなく、使用感が向上する。
請求項6記載のマッサージヘッドは、請求項5記載のマッサージヘッドにおいて、前記保持機構が、前記空気排除部を初期状態に保持する初期状態保持機構であることを特徴とする。このように構成することによって、使用者が空気排除部の突出量の調整をやめると、突出量は初期状態(非操作時の状態)に復帰する。よって、使用者は、簡単に空気排除部を特定の位置へ戻すことができ、操作性が向上する。特に、初期状態を空気排除部の突出量が最小になるようにすると、使用者は、空気柱が発生したときにのみ、空気排除部を移動させればよく、マッサージ中は突出量を操作する必要がない。その結果、使用者が煩わしく感じることがなく、さらに使用感が向上する。
請求項7記載のマッサージヘッドは、請求項1乃至6いずれかに記載のマッサージヘッドにおいて、前記空気排除部の突出量確認手段が設けられたことを特徴とする。このように構成されていることによって、空気排除部の先端が吸引された皮膚と接したところの
突出量を確認することができる。すなわち、使用者は、マッサージ部位や吸引力によって変化する皮膚の吸引距離を空気排除部の突出量(操作部の移動量)から知ることができ、安心感及び満足感が向上する。そして、皮膚の吸引距離を確認しながら、マッサージを行うことができるので、マッサージ効果が向上する。
請求項8記載のマッサージヘッドは、室内に旋回流を形成するように設けられた入水部と、旋回流を吐水し負圧部が形成されるように開口された吐水口と、を有する旋回流発生室と、前記旋回流発生室を内包する筐体部と、前記旋回流発生室の底面に設けられた空気排除部であって、さらに前記吐水口から当該空気排除部の先端までの距離が少なくとも前記吐水口径の半分以上形成されていることを特徴とする。
吐水口から空気排除部先端まで吐水口径の半分以上の距離を設けたことにより、腹部など比較的皮膚が柔らかく吸引量が多い部位においても、皮膚先端が空気排除部により圧迫されることなく、十分な変位で吸引される。一方、皮膚は吐水口径の半分の距離以上には、変位しないため、皮膚が吸引されない領域に空気排除部を設けたことで、大気開放時に導入される空気の量を少なくすることができる。さらに、導入される空気の量が少ないと、旋回流により空気が微細気泡になりやすく、すぐさま排出されるので、空気柱が長い間形成されるのを防ぐことができる。また、空気排除部を旋回流発生室底面に固定してあるため、マッサージヘッドの外形を小型化できる。
請求項9記載のマッサージヘッドは、請求項8記載のマッサージヘッドにおいて、前記突出部は、前記吐水口よりも大きな面積を有する吐水口側端面を備えることを特徴とする。このように構成されていることにより、以下に示したような効果が得られる。
大気開放時に空気はほぼ吐水口径の大きさで旋回流発生室内に入り込んでくる。よって、吐水口側端面の面積を吐水口の開口面積以上にすることで、空気が空気排除部と旋回流の隙間に周りこむのを阻止することができる。その結果、旋回流発生室内に導入される空気の量をさらに少なくし、水中に戻したときにより迅速に空気柱を排除することができる。
請求項10記載のマッサージシステムは、送水手段と請求項1乃至9のいずれかに記載のマッサージヘッドを備え、前記送水手段から前記マッサージヘッドの前記入水部に水を供給し、使用者が前記マッサージヘッドの前記吐水口に形成される前記負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴とする。これにより、使用者は、空気柱に煩わされることなく、十分な吸引圧によって、十分な皮膚の吸引量を確保され、快適なマッサージを行うことができる。
本発明によれば、これまでの水を用いた吸引マッサージにおける空気柱排除と十分な皮膚吸引距離の確保という課題を共に解決し、吸引マッサージの効果と使用感を大幅に高めることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1〜5は本発明の第1実施例を示している。図1は第1実施例における正面図である。図2は第1実施例のA−A断面図である。
本実施例のマッサージヘッド1は、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な略円柱の空気排除部11と、からなる。旋回流発生室8は、断面が略円型である旋回流発生部2と、旋回流発生部2の周壁の略接線方向に水を導入する入水部6と、吐水口7を有し旋回流発生部2から吐水口7へと断面積が滑らかに変化するよう設けられた絞り部9を有する吐水部3と、から構成されている。筐体部10は上記旋回流発生室11を内包し、入水部6へ連通するよう開口された導入路5を内部に有する接続部4と接続されている。図2において筐体部10は、旋回流発生部2と入水部6とを内包する部位10αと、吐水部3を内包する部位10βと、により形成されている。
さらに、マッサージヘッド1は、旋回流発生室底面8Bと筐体部10を貫通する貫通穴18を備えている。空気排除部11は、旋回流発生室底面8Bと筐体部10を貫通穴18で貫通し、後部に貫通穴18よりも大きい径で形成された空気排除部後部11Aと、先端部に旋回流発生室底面8Bと接触するように形成されたつめ部11Cを有している。
入水部6から導入された水は、旋回流発生部2の周壁に沿った旋回流CFを形成可能とされている(図2)。ここで、旋回流CFを効率的に形成するためには、入水部6は旋回流発生部2の周壁の接線方向に開口していることが望ましい。但し、入水部6が、周壁に対して正確に接線方向に開口しておらず、その開口方向あるいは開口位置に接線方向からの「ずれ」があるような場合でも、旋回流が形成されればよい。
またここで、「入水部」とは、旋回流発生部2に水を導入するために旋回流発生部2の内壁に設けられた開口、又は旋回流発生部2に対する水の導入方向を実質的に決定する水路、の少なくともいずれかをいうものとする。例えば、図2に表した断面図においては、導入路5と旋回流発生部2とを連通している水路を「入水部」ということができる。
ここで、図21を用いて、入水部6の形状について説明する。図21は、入水部6の形状を示した模式図である。入水部6は、旋回軸13に対して平行な方向に沿った幅W1を、旋回軸13に対して垂直な方向に沿った幅W2よりも大きい扁平形状とすることができる。これにより、旋回流発生部2において、旋回軸13からの入水位置が遠くなるので水流に与える旋回モーメントが増加し旋回流CFを十分に発達させやすくなる。つまり、このように入水部6を扁平形状とすることにより、効率良く旋回流を発達させて強い吸引力を得ることができる。このため、少ない送水能力でも強い吸引力が得られ、顕著な各種の生体効果が得られると同時に、ランニングコストや設置スペースなどの削減も可能となる。
吐水口7は、旋回流を吐水し、負圧部が形成される様、開口して形成されている。本実施例においては、旋回流発生部2と同心に設けられている。すなわち、旋回軸を中心とした略円型状に開口している。
入水部6から吐水口7へ至る旋回流発生室11の形状は、本実施例のように「絞り」が設けられている形状であっても、略円筒状であっても構わない。つまり、旋回流発生部2の内径と吐水口7の開口径とがほぼ同一である形状であってもよい。このような形状を採用すると、「絞り」が設けられている形状と比較して水流の圧力損失を低くすることができ、給水圧力に対して得られる流量を増やすことができる。その結果として、旋回流CFの流量を増加させ、強い吸引押圧作用を得ることができる。
またさらに、このような単一の円筒状の形状は、製造が極めて容易であり、コストも下げることが可能となる。すなわち、旋回流発生部2と入水部6とを内包する部位10αと、吐水部3を内包する部位10βと、を一体成形することが可能となるからである。成形の際の引き抜き条件として、旋回流発生部2の内径を吐水口7に向けてやや広がるよう形成するのが望ましいが、本発明はこのようなテーパ状の形状を有するものも包含する。
接続部4は、例えば一般のシャワーヘッドと交換可能なようにネジ等を設けておけば、シャワーホースに連結することができ、水道直結型として使用することができる。また、例えばブロー浴器の噴出口に接続可能にネジ等を設けておけば、浴槽水循環型として使用することができる。
図2を参照しながら、マッサージ動作の説明をする。このマッサージヘッド1は、浴槽水などの水中で作動させるもので、図2は、水中にマッサージヘッド1を入れ、吸引マッサージを行っているマッサージ状態を示している。
図示しない送水手段から送られた水は、接続部4内の導入路5を通り、入水部6を介して旋回流発生室8へと導入される。入水部6は旋回流発生部2の周壁の接線方向に開口しているため、旋回流発生部2内に導入された水は、旋回流CFを形成する。この旋回流CFは、旋回流発生室8内で徐々に流速を速めながら吐水口7に達し、吐水口7から円錐状の旋回吐水Aとなって吐水される。このとき、旋回流Aが持つ遠心力によって、旋回流発生部2及び吐水部3の中心部に負圧部が生じるため、吐水口7の中心軸に沿ってマッサージヘッド1の外から旋回流発生室8の中へ引き込もうとする力(吸引力と呼ぶ、図中B)が生じる。
このように吸引力Bが発生している状態において、人体の被処理部位80をマッサージヘッド1の吐水口7に近づけると、吸引力Bが作用し、人体の被処理部位80は旋回流発生室8内部に吸引される。一方、旋回吐水Aは、吐水口7と人体の被処理部位80との間に連続的な水膜を形成し、人体の被処理部位80をドーナツ状に押している。つまり、人体の被処理部位80は、旋回吐水Aによる押圧力と吸引力Bとを同時に受けるというマッサージ感を得ることができる。また、旋回流が有する旋回成分により、被処理部位80に対して「ねじり」を含む振動が与えられ、「揉みほぐし」の効果も得られる。
これにより、被処理部位80は立体的にマッサージを受けることが可能であり、血行促進を促す等の効果がある。人体の被処理部位80の形状等を考慮すると、吐水口7の径L2は、φ5mm〜φ80mmの範囲内にあることが望ましい。吐水口7の径D1がφ80mmよりも大きいと人体の起伏に沿って操作しづらく、また装置が大きくなるため操作性に乏しい。逆に、吐水口7の径D1がφ5mmよりも小さいと、人体に対してマッサージ効果及びマッサージ感が乏しくなる。本実施例の典型値として、吐水口7の径D1としてはΦ40、旋回流発生部2の径としてはΦ45である。
また、旋回吐水A及び吸引力Bは吐水口7からの距離によって変化するので、吐水口7から人体被処理部位80までの距離を変化させることで作用力を変化でき、使用者に与えるマッサージ感を変化させることもできる。
押圧マッサージと吸引マッサージをバランスよく受けるために、マッサージヘッド1の筐体部10に、吐水口7より突出するように突起を設け、突起に人体を接触させつつマッサージ動作を行うことで、吐水口と人体との距離を一定に保つよう構成してもよい。この突起は、吐水口7と同心円上に設けるのが人体との接触バランスを考慮すると好ましく、複数個の突起であったり、円筒状や多角筒状のガイドであってもよい。
ここでマッサージ中は、空気排除部11の突出量L1を十分に少なくしておくと、人体の被処理部位80の吸引距離が増加したときも、圧迫感を感じずに、マッサージを続行することができる。
次に図2〜5を参照しながら、空気排除部11の作用について説明する。図3は、図2のマッサージ状態から、マッサージヘッドを人体から離し、空中に出している大気開放状態を示している。ここでは、吸引力Bにより、人体の代わりに、旋回吐水Aの内側(図3中矢印C)から、空気14が旋回流発生室内に導入される。図4は、図3の大気開放状態から、マッサージヘッドを水中に戻したときに旋回流路の内側に閉じ込められた空気が、空気柱を形成した状態(空気柱発生状態)を示している。ここで発生した空気柱15は、略円柱状であり、その端面の径は、旋回吐水Aの水膜が薄いため、吐水口7の直径D1とほぼ等しい。そして、空気柱15が発生している領域(空気柱発生領域)は、負圧が低下している(負圧が弱まる)ため、吸引力Bが落ち、人体の被処理部位80の吸引距離は減少する。そこで、図5(空気柱排除状態)に示したように、空気排除部後部11Aを図5中矢印Dの方向へ押すことにより、空気排除部11は、吐水口7に向かって突出し、空気14を水中へ押し出すことができる。また、旋回流CFと空気排除部11との隙間に入った空気14aは、一度空気排除部を突出させても、完全には排除されずに残ることがあるが、数回突出させることで、簡単に排出される。その後は、空気排除部後部11Aを矢印Dとは、反対方向に引き戻し、十分に皮膚が吸引されるスペースを設け、図2に示したような空気排除部を戻した状態にすることで、快適に吸引マッサージを続けることが可能である。また、空気排除部後部11Aは、貫通穴18よりも大きいため、筐体部外側底面10Aを貫通せず、空気排除部11を最大に突出させることができる位置を決定する。また、空気排除部11を引き戻すと、つめ部11Cが旋回流発生室底面8Bと接触するため、貫通穴18からの抜け落ちを予防する。
このとき、空気排除部は、旋回流発生室の中央部、すなわち旋回軸に沿って突出可能とする様に構成されるのが望ましい。このように構成することで、旋回軸に沿って形成される空気柱を効率良く排除できる。
第1実施例では、空気排除部11を略円柱であるとしたが、空気を押し出せる形状なら、略円柱に限られない。また、旋回流発生室底面8Bも平面ではなく、吐水口7とは反対の方向に略円錐状に後退させてもよい。樹脂の射出成形技術などを用いて旋回流発生室8の部分を形成する場合、入水部6が旋回流発生室底面8Bに隣接して設けられているとこれを一体的に成形するための型形成が容易でない。このような場合に、旋回流発生室底面8Bを入水部6よりも後方に後退させると、旋回流発生室8の型成形が容易となる。
また、操作部となる空気排除部後部11Aに指をかける部分を設けたり、引き上げるための軸などを設けると、使用者にとって、操作性がよくなり、使用感が向上する。
また、本実施例では、旋回流発生室8と筐体部10を一体で形成し、旋回流発生室周壁8A、旋回流発生室底面8Bが、筐体部10の内側面となっているが、両者を別体として
形成してもよい。このような場合、旋回流発生室8と、筐体部10の間に空洞部が生じるが、空気排除部11が、空洞部も貫通して移動するように構成すれば、同様な効果が得られる。
また、貫通穴18に空気排除部11が挿入された状態において、旋回流発生室8内と筐体部10外部とをシールするシール部材(Oリング)を設けてもよい。このようにすると、空気が貫通穴18を通って、旋回流発生室8内に入り込むのを抑制することができる。よって、貫通穴18が空中にある場合でも使用でき、マッサージヘッド1の使用領域を広げることができる。さらには、空中での使用も可能とすることができる。シール部材としては、オイルシール、グリースなどを用いても同様の効果が得られ、さらに空気排除部11の移動性がよくなり、使用感が高まる。
図6〜8は本発明の第2実施例を示している。図6は、本発明における第2実施例の断面図であり、マッサージヘッド1を空気中に出した大気開放状態を示している。また、図8は、空気柱排除状態を示している。本実施例のマッサージヘッド1は、第1実施例と同様に、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、を有している。第1実施例と比較すると、本実施例では、空気排除部11の先端に、吐水口径D1、及び貫通穴18よりも大きく形成された直径D2の円柱状の空気排除部先端部11Bを有していることを特徴とする。ここで、第1実施例と同一の構成要素は、同一の符号を用いて表している。図7は、吐水口側から見た空気排除部11の投影形状であり、投影形状17を示している。すなわち、吐水口側端面16を吐水口面に投影すると、投影形状17が得られる。本実施例では、空気排除部先端部11Bの形状が、直径D2の円柱であるため、吐水口側端面16は直径D2の円であり、投影形状17も直径D2の円となる。以下、図6乃至図8を参照して、第2実施例について説明する。
図6の大気開放状態において、空気は、旋回吐水Aの内側(図6中矢印C)から導入され、水中に戻したときには図4に示したように吐水口径D1とほぼ同じ径の空気柱を形成する。よって、空気排除部11の投影形状17の面積が吐水口7の面積よりも小さいと、図3に示したように、空気14が旋回流CFと空気排除部11との隙間に導入されることがある。そこで、本実施例のように、投影形状17が吐水口7の面積より大きい面積となる吐水口側端面16を有すると、空気14は、吐水口側端面16で完全にせきとめられ、それより旋回流発生室底面8B側に入り込むことができない。そして、図8に示したように、旋回流発生室底面8Bと空気排除部先端部11Bの間に空気14を残すことなく、吐水口側端面16で旋回流発生室8内の空気を一度の突出動作で効率良く押し出すことができる。また本実施例では、空気排除部先端部11Bは、貫通穴18の径よりも大きいため、旋回流発生室底面8Bを貫通せず、空気排除部11を引き戻したときに最小の突出量となる最小突出位置を固定する。
また、空気排除部11の最大突出時において、図8中に示した吐水口近傍の流路A1が形成されるように、構成されることが好ましい。すなわち、空気排除部後部11Aが筐体部外側底面10Aに接触したときに、空気排除部後部11Aは、図8中に示した一定距離L2を残すように、突出されている。このように構成すると、使用者が、最大に空気排除部11を突出させたとしても、吐水口近傍の流路A1を狭めることなく、不意に圧力損失が高くなることを予防する。よって、ポンプへの負荷を軽減し、信頼性の高い構成となる。
第2実施例では、吐水口側端面を円であるとしたが、その投影形状が吐水口以上の面積を有し、大気開放時に空気をせきとめることができれば、形状は円に限られない。 また、空気排除部11を吐水口径D1より大きい柱状体としてもよい。このように構成すると、吐水をさせずに大気開放した場合に、空気排除部11の周囲に入り込む空気を少なくさせることができる。よって、使用開始時や吐水停止後の再使用時に、空気柱排除をより効率良く行える。空気排除部11の外形を、旋回流CFに干渉するように大きくすると、旋回流の速度を速め、吐水力A及び吸引力Bを強めることができ、使用者にとって、マッサージ感が高まる。
図9は、本発明における第3実施例で、空気柱排除状態を示している。本実施例のマッサージヘッド1は、第2実施例と同様に、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、空気排除部11の先端に、吐水口径D1、及び貫通穴18よりも大きく形成された最外径D2の空気排除部先端部11Bを有している。第2実施例と比較すると、本実施例では、空気排除部先端部11Bの形状は先絞りとし、曲面で形成された吐水口側端面16を有していることを特徴とする。ここで、第2実施例と同一の構成要素は、同一の符号で示してある。以下、第3実施例について説明する。
まず、本実施例においても、吐水口側端面16の吐水口面への投影形状17は、吐水口よりも大きい面積を有した直径D2の円となる。よって、第2実施例と同様に、空気が導入される領域を、吐水口側端面16より吐水口7側のみとし、一度の突出動作で効率良く押し出すことができる。そして、本実施例の場合、使用者が、空気排除部11を突出させていくと、図9に示したように、ある突出量で、空気排除部先端部11Bの先端が、吐水口面以上に突出する。このとき、空気排除部先端部11Bが、吐水口周辺まで突出しているので、吐水口近傍の空気も迅速に排除され、効率がよい。また、使用者は、空気排除部先端部11Bの先端が見えたことで、空気柱が排除されたことを確認でき、安心感が増す。さらに、このとき、空気排除部先端部11Bが先絞り形状であるため、吐水口近傍の流路A1が確保され、吐水口がふさがれることなく、安定して、旋回流を発生させ続けることができる。そして、使用者は、空気排除部先端部11Bの先端が見えたところを目安とし、空気排除部11を旋回流発生室8内に戻し、再びマッサージ状態に入ることができ、使用者は、スムーズにマッサージを続けることが可能となる。
ここで、使用者が、空気排除部後部11Aが筐体部外側底面10Aに接触するまで、外部空気排除部11を最大に突出させた状態が、前述したような、空気排除部先端部11Bの先端が吐水口面以上に突出し、かつ吐水口近傍の流路A1が確保されるように構成されることが好ましい。このように構成すると、使用者が、最大に空気排除部11を突出させたとしても、吐水口近傍の流路A1を狭めることなく、不意に圧力損失が高くなることを予防する。よって、ポンプへの負荷を軽減し、信頼性の高い構成となる。
図10は、第3実施例の変形例を示す断面図であり、空気柱排除状態を示している。本変形例では、空気排除部11の先端に、階段状に段差を設けた先絞り形状の空気排除部先端部11Bと、吐水口側端面16を有している。図10に示した変形例の場合、吐水口側端面16の吐水口側への投影形状は、やはり図7に示したように、吐水口よりも大きい面積を有した直径D2の円となる。このように構成しても、前述同様、効率良く、空気柱を迅速に排除することができる。そして、空気排除部先端部11Bの先端面が平面であるので、空気柱に力が伝わりやすく、より迅速に水中へ押し出すことができる。また、前述同様、空気排除部11を最大に突出させても、吐水口近傍の流路A1が確保されるように、構成されることが好ましい。
本発明においては、効率良く空気柱を排除するために、空気排除部先端部11Bに吐水口面への投影面積が、吐水口面積以上となる吐水口側端面16を有し、かつ空気排除部先端部11Bが吐水口近傍に接近しても、吐水口近傍の流路A1を確保できるように形成されていれば、空気排除部先端部11Bの形状はどのようなものでもよい。図10に示したように、階段状に段差を設けて形成し、各段を、取り外し及び交換可能に構成してもよい。この場合、吐水口を着脱可能にし、マッサージ部位に適した大きさの吐水口を使用した場合に、すぐさま、空気排除部先端部11Bも適した形状に交換することができる。
また、空気排除部11を吐水口径D1より大きい柱状体としてもよい。空気排除部11の外形を、旋回流CFに干渉するように大きくすると、旋回流の速度を速め、吐水力A及び吸引力Bを強めることができ、使用者にとって、マッサージ感が高まる。
第1乃至第3実施例は、操作部となる空気排除部後部11Aを空気排除部と同軸で設け、簡単な構造で、空気排除部11を動かしたが、結果として、空気排除部11の突出量L1が調整可能なよう構成さえすれば、他の方法でも構わない。例えば、カムや歯車を用いれば、操作部の運動方向を変えることが可能であり、使用者の操作性を考慮し設計すればよい。
図11及び図12は、本発明の第4実施例を示す。図11は大気開放状態、図12は空気柱排除状態を示す断面図である。本実施例のマッサージヘッド1は、第1実施例と同様に、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、を有する。第1実施例と比較すると、本実施例では、図11に表したように、旋回流発生室8の内径は、その入水部6から吐水口7に至るまで、略一定とされ、空気排除部11の突出量L1を保持する突出量保持機構を有していることを特徴とする。ここで、第1実施例と同一の構成要素は、同一の符号で示してある。以下、第4実施例について説明する。
突出量保持機構は、操作部20と、筐体部外側面10Bに設けられた外溝21と、操作部20と一端で連結し、外溝21に沿って移動する外側ラック22と、外側ラック22と噛み合い、回転可能に支持された歯車23と、旋回流発生室周壁8Aに設けられた内溝24と、歯車23と噛み合い、内溝24に沿って移動する内側ラック25と、内側ラック25と空気排除部11を連結する連結軸26から構成される。以下、第4実施例について説明する。
本実施例では、操作部20を図11中の矢印E方向に動かすことで、外側ラック22も矢印E方向に移動し、それに伴って、外側ラック22と噛み合った歯車23が反時計方向に回転する。そして、歯車23と噛み合った内側ラック25、及び内側ラック25と連結軸26によって連結した空気排除部11は、吐水口7へ向かって移動する。その結果、図12に示したように、空気排除部11により、空気柱を押し出すことができる。空気柱を押し出した後は、操作部20を図11中の矢印Eと反対に動かすことで、空気排除部11は、旋回流発生室底面8Bへ向かって移動する。そして、十分な皮膚吸引スペースを旋回流発生室8内に設け、吸引マッサージを行うことが可能である。
本実施例では、以上のような構成により、空気排除部11の突出量L1を保持することが可能であり、使用者が、マッサージ中に空気排除部11を持つ必要がない。よって、吸引マッサージ中は、空気排除部11の突出量を調整する必要がなく、マッサージに集中でき、使用者の満足感が増す。また、本実施例のように構成すると、空気排除部11が旋回流発生室内で移動するので、マッサージヘッド1はコンパクトに設計される。
また、本実施例においては、旋回流発生室8が略単一の円筒状であるので、全体を単一の部品として製造することができる。なお、本実施例のマッサージヘッド1を樹脂の射出成形技術などにより形成する場合、旋回流発生室8をやや「テーパ」を形成する場合がある。すなわち、鋳型に樹脂をモールドし、その後に旋回流発生室8の内部空間を形成するための鋳型突出部を円滑に引き抜くためには、旋回流発生室8の内径を均一ではなく、吐水口7に向けてやや内径が広がるように形成することが望ましい。本発明は、このようなテーパ状の旋回流発生室8を有するものも含有する。なお、旋回流発生室8の形状は、第1乃至第3実施例と同様に、吐水口に向かって絞り部を設けたものであってもよい。
図13は、第4実施例の変形例であり、空気排除部11と突出量保持機構を示した模式図である。本実施例の突出量保持機構は、操作部20と、操作部20と連動して回転する回転軸27fと、操作部20と回転軸27fによって連結された円筒溝カム27と、円筒溝カム27の溝を移動し、端部に球状の滑り部27dを設けた滑り軸27cと、によって構成されている。ここで、円筒溝カム27の溝は、斜め方向に切られた溝部(突出量可変レール部27a)と、水平方向に切られた溝部(突出量一定レール部27b)とで、構成されている。このように構成しても、円筒溝カム27の溝の形状によって突出量を保持することが可能である。以下に、空気排除部11の動きを説明する。
図13(a)は、空気排除部11が、最も突出した状態を示している。この状態から、使用者が、操作部20を反時計周りに回転させると、滑り軸27cの端部に設けられた球状の滑り部27dが、突出量可変レール部27aの形状に沿って、図13(a)紙面上で旋回軸13に対し、斜め右下方向に移動する。それに伴い、空気排除部11は、下方に移動し、突出量は減少する。途中、滑り部27dが、突出量一定レール部27bに入ると、操作部20を回転させても、空気排除部11の突出量は変わらない。ここで、使用者が操作部20をさらに回転させると、滑り部27dは、次の突出量可変レール部27aに入り、再び、旋回軸13に対し、斜め右下方向に移動する。そして、空気排除部11は、下方に移動し、突出量はさらに減少する。
図13(b)は、使用者が、上述したように、操作部20を回転させて、空気排除部11が最も下方に移動した状態を示している。この状態から、使用者が、再び操作部20を反時計周りに回転させると、滑り部27dは、突出量可変レール部27aの形状に沿って、図13(b)紙面上で旋回軸13に対し、斜め右上方向にに移動する。それに伴い、空気排除部11は、上方に移動し、突出量は増加する。途中、滑り部27dが突出量一定レール部27bにあるときは、やはり操作部20を回転させても、空気排除部11の突出量は変わらない。
このように、操作部20を一定方向(反時計方向)に回転させ続けることで、空気排除部11が操作部20と連結した円筒溝カム27の溝に沿って、旋回軸13方向に移動し、
ある回転角度ごとに突出量を保持することが可能になる。
また、図13の操作部20にトーションばねを設け、その回転力により、空気排除部11を初期状態で、突出量L1が最小になるように付勢してもよい。このように初期状態を保持する機構を設けると、使用者は、空気柱が発生したときにのみ、空気排除部11の突出量L1を調整すればよいため、煩わしさがなく使用感が向上する。
図14は、第5実施例を示す断面図で、大気開放状態を示している。本実施例における
マッサージヘッド1は、第3実施例と同様、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、空気排除部11の先端に、吐水口径D1、及び貫通穴18よりも大きく形成された先絞り形状の空気排除部先端部11Bと、を有している。第3実施例と比較すると、本実施例では、空気排除部11の初期状態保持機構として、筐体部外側底面10Aと空気排除部後部11Aの間に圧縮ばね28を有していることを特徴とする。圧縮ばね28の両端は、筐体部外側底面10Aと空気排除部後部11Aに設けられたばね収納溝29に収納されている。ここで、第3実施例と同一の構成要素は、同一の符号で示してある。以下、第5実施例について説明する。
このように構成されていることにより、使用者が空気排除部11を動作させていない状態(初期状態)において、空気排除部11は、圧縮ばね28により、空気排除部先端部11Bが旋回流発生室底面8Bに接触するように、図14中の矢印F方向に付勢されている。そして、その突出量L1が最小になるように位置決めされている。この状態から、使用者は、空気排除部後部11Aを矢印Fと反対方向に押し出し、空気排除部11を吐水口7に向けて突出させ、空気柱を押し出す。その後は、空気排除部後部11Aを離すだけで、圧縮ばね28による矢印F方向の付勢力により、空気排除部11は初期状態に復帰し、すぐさまマッサージ状態に入ることができる。このように初期状態を保持する機構を設けると、使用者は、空気柱が発生したときにのみ、空気排除部11の突出量L1を調整すればよいため、煩わしさがなく使用感が向上する。
本実施例では、初期状態において、空気排除部11の突出量L1が最小になるように
したが、初期状態において、突出量L1が最大になるようにしてもよい。この場合は、空気排除部先端部11Bを先絞りにするなどをして、吐水口近傍の流路A1を確保する必要があるが、大気開放状態で旋回流発生室8内に導入される空気14の量が、ごくわずかになり、空気柱の発生を防ぐことができる。よって、水中に戻したときに、わずかに空気排除部11を旋回流発生室底面8B方向に移動させるだけで、マッサージ状態に入ることができる。また吸引マッサージを行いながら、空気排除部11を旋回流発生室底面8B方向に移動させると、旋回流発生室8の体積が増加するため、負圧が強まり、吸引力Bを強めることができる。このようにすると、使用者は手元で簡単に応答性よく、吸引力を調整したり、吸引力に強弱をつけることができ、マッサージ効果が高まる。
図15は、第6実施例を示す断面図で、吸引マッサージ状態を示している。本実施例におけるマッサージヘッド1は、第5実施例と同様、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、空気排除部11の先端に、吐水口径D1、及び貫通穴18よりも大きく形成された先絞り形状の空気排除部先端部11Bと、筐体部外側底面10Aと空気排除部後部11Aの間に圧縮ばね28と、を有している。第5実施例と比較すると、本実施例では、突出量を任意の位置で保持するラッチ機構を有していることを特徴とする。ここで、第5実施例と同一の構成要素は、同一の符号で示してある。以下、第6実施例について説明する。
本実施例では、筐体部10の底部に空気排除部11に連通するように収納室30を設け、収納室30の中にキー31が、図15中矢印G方向に、摺動可能に設けられており、またばね32によって、空気排除部11にキー31の一部を突出させるよう付勢されている。空気排除部11にはキー31に対応したキー溝33が複数設けられており、空気排除部後部11Aをある一定距離押し出すことで、キー31とキー溝33が勘合するように構成されている。さらにキー31と連動するように、図15中矢印G方向に、摺動可能に設けられた解除バー34を有しており、解除バー34の1部は筐体部10の外部に突出している。
このように構成された第6実施例では、キー31がキー溝33に嵌合することにより、空気排除部11がラッチされ、空気排除部後部11Aを押し続けなくても、ある一定の突出量L1を維持することが可能となる。図15に示したように、人体の被処理部位80を空気排除部11に押し当てることで、吸引量を制御することも可能である。図15に示したようにキー溝33を複数設けると、使用者は好みに応じてラッチ位置を変化させ、突出量L1を保持することができるため、容易に好みの吸引感に調整でき、使用感が向上する。さらに、ラッチを解除したい場合、解除バー34を筐体部10の内部方向(図15紙面上で上方向)に押すことで、キー31はキー溝33から離脱するため使用者は容易にラッチを解除することが可能であり、ラッチを解除すると、圧縮ばね28により空気排除部11は、図中矢印F方向に付勢されているため、すぐさま突出量が最小の状態になる。
図16は、第7実施例の断面図であり、マッサージ状態を示す。本実施例におけるマッサージヘッド1は、第6実施例と同様、旋回流発生室8を内包する筐体部10と、旋回軸13方向に移動可能な円柱の空気排除部11と、空気排除部11の先端に、吐水口径D1、及び貫通穴18よりも大きく形成された先絞り形状の空気排除部先端部11Bと、筐体部外側底面10Aと、突出量を任意の位置で保持するラッチ機構と、を有している。第6実施例と比較すると、本実施例では、圧縮ばねの変わりに、初期状態保持機構として旋回流発生室底面8Bと空気排除部先端部11Bの間に引張りばね35と、突出量確認手段として、空気排除部11に目盛り36と、を有していることを特徴とする。引張りばね35の両端は、旋回流発生室底面8Bと空気排除部先端部11Bに設けられたばね収納溝29に収納されている。そして、引張りばね35により、空気排除部11は、初期状態で突出量L1が最小になるように付勢されている。ここで、第6実施例と同一の構成要素は、同一の符号で示してある。以下、第7実施例について説明する。
本実施例では、空気排除部先端部11Bに人体が接触したところで、筐体部10の外側から目盛り36を読み取ることにより、人体の吸引距離L2を確認することができる。ここで、目盛り36は、直接L2の値が読み取れるように目盛りを設けるとよい。使用者は、人体の各部位で適切な吸引距離を調整しながら、マッサージを行うことができる。特に、マッサージヘッドが透明ではなく、吸引された皮膚を使用者が見ることができない場合には、有効である。なお、本実施例では、突出量確認手段を目盛りとしたが、人体の吸引量を確認できればよく、色分けや記号等を空気排除部11に記してあってもよい。また、図12に示したように、操作部20が空気排除部11と同軸でない場合にも、図12の筐体部外側面10Bに図示しない目盛り等を設け、操作部の位置によって、人体の吸引距離を知ることができる。このとき、ラッチ機構によって固定すると、より、吸引距離の確認動作が簡便となり、使用者にとって好ましい構成となる。
また、空気排除部先端部11B、又は空気排除部11内部に振動するような機構を設けると、使用者は、振動感により、空気排除部11Bの先端が人体の被処理部80に接したところを容易に判断することができる。また、このようにすることで、使用者は、押し圧・吸引のマッサージ刺激に加え、振動感も得られ、新鮮なマッサージ感覚を楽しむことができる。
図17及び図18は、本実施例の第8実施例を示す断面図であり、図17は大気開放状態、図18はマッサージ状態を示している。本実施例のマッサージヘッド1は、第旋回流発生室8を内包する筐体部10を備え、旋回流発生室底面8Bに、直径D2、高さH1の円柱状の空気排除部11が設けられている。空気排除部11は、筐体部10の底部にねじ穴37を設け、筐体部10とねじ止め固定されている。そして、空気排除部11の高さH1は、吐水口7から空気排除部11の先端までの距離H2が、吐水口径D1の半分以上であり、空気排除部11の直径D2は、吐水口径D1よりも大きくなるように形成されている。
本実施例において、マッサージヘッド1が大気開放されると、旋回流CFの内側に空気14が導入されるが、この領域にあらかじめ直径D2、で高さH1の大きさを有した空気排除部11を固定しておくことで、空気14が導入される領域を大幅に減らすことができる。また、本実施例における投影形状17は、吐水口径D1よりも大きい直径D2の円となるので、実施例2で述べたように、旋回流CFと空気排除部11との隙間に空気が導入されるのを阻止する。そして、マッサージヘッド1を水中に戻すと、わずかに入り込んだ空気で形成された小さな空気柱は、旋回吐水Aの遠心力により、搬送されて、本来の吸引力が回復する。その後は、図18に示したように人体の被処理部位80の変位量が大きい場合でも、圧迫されることなく、マッサージ状態に入ることができる。
ここで、空気排除部11の高さH1が吸引スペースの確保にいかに影響するかを説明する。まず、吐水口径D1と図18中に示した皮膚の吸引距離L2との関係について述べる。また図19は、流量を変化させたときの、図18中のL2に相当する吐水口から皮膚先端までの距離の変化を示したグラフである。詳しくは、旋回流発生部2の径がΦ45であり、吐水口径がそれぞれ、Φ40mmとΦ25mmの吐水口を有するマッサージヘッドを用いて、腹部で吸引マッサージを行ったときの、吐水口から皮膚先端までの距離を測定した結果である。同図の横軸は、流量を表し、縦軸は皮膚先端までの距離を表している。図19より、流量が増加すると、吸引距離も増加するが、ある流量を超えると吸引距離はほとんど変化しなくなる。すなわち、吐水口の径がΦ40mm、流量が40L/ min以上で、吸引距離は、ほぼ20mmで、吐水口の径がΦ25mm、流量が20L / min以上で 、吸引距離は、ほぼ10 mmであった。これより、快適なマッサージを行ううえで、十分に皮膚の吸引量を確保するためには、吐水口下に吐水口径のほぼ半分の距離が必要とされる。空気排除部11を本実施例のように固定して設ける場合には、吐水口よりも旋回流発生室8の内部に、吐水口径の半分以上の距離H2を設けるように空気排除部の高さH1を形成するとよい。この場合、特に好ましくは、距離H2をちょうど吐水口径D1の半分にするように高さH1を形成するとよい。これにより、吸引距離L2を十分に確保しつつ、大気開放時の空気導入量を少なくでき、空気柱を排除するのに時間を短縮できる。
本発明において、本実施例のように空気排除部11を固定させた場合も、空気排除部の形状は円柱に限られない。図20は第8実施例の変形例であり、空気排除部11の先端が湾曲面として形成されている。この場合、吐水口から突出部の湾曲面の最下点までの距離H2が吐水口径D1の半分になるように突状部の湾曲面までの高さH1を決定する。すると、皮膚の吸引距離を確保しつつ、空気が導入される領域を狭くできるため、より迅速に空気柱を排除でき、吸引力が回復する。なお、突出部を旋回流発生室内にねじにより固定する場合、旋回方向にねじがしまるように構成すると、ねじが緩まる等の問題も発生しない。
(システム)
以上、図1乃至図21を参照しつつ本発明のマッサージヘッドについて説明した。次に、これらのマッサージヘッドを用いた本発明のマッサージシステムについて説明する。
すなわち、図1乃至図20に関して前述した本発明のマッサージヘッドを、送水手段などと組み合わせることにより、吸引マッサージが実施可能なマッサージシステムが実現する。
図22乃至図25は、本発明のマッサージシステムの実施例を示す。図22及び図23は、本実施例のマッサージシステムの外観を示している。すなわち、本実施例のマッサージシステムをその外部から眺めると、筺体90と、その正面から伸びる可撓性ホース91と、その先端に設けられたマッサージヘッド1と、を有する。筺体90には、電源スイッチ92、流量調節バルブ93、取水口94、持ち穴95、電源コード96などが適宜設けられている。図24は、要部構成のブロック図である。図24を参照すると、筐体90の内部には、送水手段97が収容されている。送水手段97は、例えば耐水処理が施された電動式の送水ポンプを内蔵し、取水口94から取り入れた水(お湯)を可撓性ホース91を介してマッサージヘッド1に送出する。送水ポンプは、例えば、筐体90の外部から交流又は直流の電力の供給を受けるようにしてもよく、又は、筐体90の中に充電池などの電源を内蔵して電力を供給してもよい。いずれの場合にも、浴槽内の湯に沈めて安全に使用できるよう、所定の耐水処理が適宜実施されている。
一方、マッサージヘッド1は、図22に例示した如く、シャワーヘッドに類似した外観を有する。同図に表したマッサージヘッド1αは、その先端付近を「わしづかみ」にして用いるのに適した形状を有する。またマッサージヘッド1βは、通常のシャワーヘッドの如くその根本部分を保持して用いるのに適した形状を有する。
図25は、本実施例のマッサージシステムの使用状態を説明するための模式図である。すなわち、使用者200は、湯110をはった浴槽100の中に本発明のマッサージシステムを設置し、筐体90の上に腰掛けた状態でマッサージヘッド1を操作することができる。
本実施例のマッサージシステムによれば、図1乃至図21に関して前述したように、
マッサージ中にマッサージヘッドが空中に出ても、旋回流発生室内入り込んだ空気を迅速に排除して、吸引力の低下するのを防ぐことができる。また、使用後に浴槽の水を抜いて、空中に収納した場合、マッサージヘッド1及びと可撓性ホース91内は空気で満たされている。そして次回の使用開始時に、空気柱が発生するが、図1乃至図21に関して前述したように、本発明のマッサージヘッド1を用いることで迅速に空気柱を排除できる。これにより、送水手段の送水能力をマッサージ効果に効率良く迅速に変換することができる。
また、本発明のマッサージヘッド1を用いれば、マッサージヘッドを浴槽100内のお湯110から空中に出して移動させても、空気を迅速に排除できるため、すぐに次の部位でのマッサージ状態を実現できる。よって、下半身を集中的にマッサージするときは、必要以上に水位を高くする必要がなく、節水効果も高い。使用者は、ふくらはぎから太もも前面へ移動するときなどに、マッサージヘッド1を空中で移動させることができ、取り扱いが簡便になる。
また、浴槽100内のお湯110を循環使用することで節水効果も高い。
また、マッサージヘッド1が筐体90に対して可撓性ホース91により接続されているので、マッサージヘッド1を使用者の身体のあらゆる部分の被処理部位に対して柔軟且つ自在に当てることができる。
また、本実施例によれば、使用者200は、コンパクトな筐体90の上に腰掛けた状態でマッサージヘッド1を操作できる。その結果、使用者200は、常にリラックスした状態で吸引マッサージすることができる。またさらに、上半身、例えば脇の下から二の腕を吸引マッサージするような場合でも、マッサージヘッド1を浴槽の湯110の中に浸した状態で操作することが可能である。しかも、マッサージしづらいヒップや太ももの裏側などが、腰掛けていることにより浴槽底面から浮いた状態となることにより、マッサージするスペースが生じ、下半身、例えば、ヒップや太ももの裏側まで、まんべんなく吸引マッサージすることができる。従って、これらの部位につきやすい「セルライト(老廃物と脂肪の塊)」を揉みほぐすことにより、老廃物の排出を促進し、セルライトを正常な脂肪に改善することができる。その結果として、人体の「引き締め効果」が得られる。
また、使用後に浴槽の水を抜いて、空中に収納した場合、マッサージヘッド1及びと可撓性ホース91内は空気で満たされている。そして次回の使用開始時に、空気柱が発生するが、図1乃至図21に関して前述したように、本発明のマッサージヘッド1を用いることで迅速に空気柱を排除できる。これにより、送水手段の送水能力をマッサージ効果に効率良く迅速に変換することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これら具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明のマッサージヘッド及びマッサージシステムを構成するいずれかの要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される
例えば、マッサージヘッドの外形や、吐水口とのサイズの比率、あるいは入水部の位置関係などについては、旋回流が得られ、その結果として負圧部が形成される範囲内であれば、本発明に包含される。

本発明のマッサージヘッドの第1実施例の正面図。 第1実施例のマッサージ状態を示すA−A断面図。 第1実施例の大気開放状態を示す断面図。 第1実施例の空気柱発生状態を示す断面図。 第1実施例の空気柱排除状態を示す断面図。 第2実施例の大気開放状態を示す断面図。 第2実施例の吐水口側端面の投影形状を示す図。 第2実施例の空気柱排除状態を示す断面図。 第3実施例の空気柱排除状態を示す断面図。 第3実施例の変形例で空気柱排除状態を示す断面図。 第4実施例の大気開放状態を示す断面図。 第4実施例の空気柱排除状態を示す断面図。 突出量制御手段の変形例を示す正面図。 第5実施例の大気開放状態を示す断面図。 第6実施例のマッサージ状態を示す断面図。 第7実施例のマッサージ状態を示す断面図。 第8実施例の大気開放状態を示す断面図。 第8実施例のマッサージ状態を示す断面図。 流量を変化させたときの吐水口径と皮膚吸引距離の関係を示すグラフ。 第8実施例の変形例で大気開放状態を示す断面図。 本発明のマッサージヘッドの入水部の形状を説明した模式図。 マッサージシステムの第1実施例を斜め正面側から眺めた模式図。 マッサージシステムの第1実施例を斜め後方側から眺めた模式図。 マッサージシステムの第1実施例の要部構成を表すブロック図。 マッサージシステムの第1実施例の使用状態を説明するための模式図。
符号の説明
1 マッサージヘッド
2 旋回流発生部
3 吐水部
4 接続部
5 導入路
6 入水口
7 吐水口
8 旋回流発生室
8A 旋回流発生室周壁
8B 旋回流発生室底面
9 絞り部
10 筐体部
10A 筐体部外側底面
10B 筐体部外側面
11 空気排除部
11A 空気排除部後部
11B 空気排除部先端部
11C つめ部
13 旋回軸
14(14a) 空気
15 空気柱
16 吐水口側端面
17 投影形状
18 貫通穴
20 操作部
21 外溝
22 外側ラック
23 歯車
24 内溝
25 内側ラック
26 連結軸
27 円筒溝カム
27a 突出量可変レール部
27b 突出量一定レール部
27c 滑り軸
27d 滑り部
27f 回転軸
28 圧縮ばね
29 ばね収納溝
30 収納室
31 キー
32 ばね
33 キー溝
34 解除バー
35 引張りばね
36 目盛り
37 ねじ穴
80 人体の被処理部位
90 筐体
91 可撓性ホース
92 電源スイッチ
93 流量調節バルブ
94 取水口
95 持ち穴
96 電源コード
97 送水手段
100 浴槽
110 湯
200 使用者

Claims (10)

  1. 室内に旋回流を形成するように設けられた入水部と、前記旋回流を
    吐水し負圧部が形成されるように開口された吐水口と、を有する旋回流発生室と、前記旋回流発生室を内包する筐体部と、旋回軸方向に突出量が調整可能な空気排除部と、を備えたことを特徴とするマッサージヘッド。
  2. 前記吐水口の対向部である前記旋回流発生室の底面と前記筐体部に、前記空気排除部が貫通する貫通穴が設けられたことを特徴とする請求項1記載のマッサージヘッド。
  3. 前記空気排除部は、前記吐水口面への投影面積が前記吐水口の面積以上である吐水口側端面を備えることを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のマッサージヘッド。
  4. 前記吐水口側端面を有する空気排除部先端部の少なくとも一部が、前記吐水口面以上に突出可能に形成された先絞り形状となっていることを特徴とする請求項3に記載のマッサージヘッド。
  5. 前記空気排除部は、突出量を保持する保持機構を有していることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のマッサージヘッド。
  6. 前記保持機構は、前記空気排除部を初期状態に保持する初期状態保持機構であることを特徴とする請求項5記載のマッサージヘッド。
  7. 前記空気排除部の突出量確認手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のマッサージヘッド。
  8. 室内に旋回流を形成するように設けられた入水部と、前記旋回流を吐水し負圧部が形成されるように開口された吐水口と、を有する旋回流発生室と、前記旋回流発生室を内包する筐体部と、前記旋回流発生室の底面に設けられた空気排除部であって、さらに前記吐水口から当該空気排除部の先端までの距離が少なくとも前記吐水口径の半分以上形成されていることを特徴とするマッサージヘッド。
  9. 前記空気排除部は、前記吐水口面への投影面積が前記吐水口の面積以上である吐水口側端面を備えることを特徴とする請求項8記載のマッサージヘッド。
  10. 送水手段と請求項1乃至9のいずれかに記載のマッサージヘッドを備え、前記送水手段から前記マッサージヘッドの前記入水部に水を供給し、使用者が前記マッサージヘッドの前記吐水口に形成される前記負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴とするマッサージシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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