JP2004136085A - マッサージノズル及びマッサージシステム - Google Patents

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庄野 信浩
Koichi Toyoda
豊田 弘一
Takahiro Ohashi
大橋 隆弘
Riyouko Ishimaru
石丸 亮子
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Abstract

【課題】 浴槽内の水中はもとより浴槽外でも水の飛び散りがなく、また、皮膚に接触させて移動する場合も、スムーズに移動することができ、且つ、吸引力や吸引範囲を自在に調整できるマッサージノズル及びこれを用いたマッサージシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 室内に旋回流を生じさせるように設けられた入水口と、前記旋回流を吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回室と、前記吐水口の内径よりも大きな内径を有する略円筒状のガイド部であって、前記吐水口から吐水される吐水流が衝突するように突出形成されたガイド部と、を備えたことを特徴とするマッサージノズルを提供する。
【選択図】 図1


Description

 この発明は、水道水又はポンプなどの水の圧力を利用して、ノズル内で旋回水流をつくり、その中心部に負圧を生じさせて吸引作用を持たせ、水中のみならず大気中においても、身体に吸引圧を作用させるマッサージノズル及びこれを用いたマッサージシステムに関する。
 身体の皮膚表面をマッサージして血液の循環を活性化する美容や健康増進を目的としたマッサージ器は広く用いられている。このような従来のマッサージ器としては、例えば電動式の肩たたき器や腰もみ器、減圧状態にした吸入孔を身体表面に吸着させて使う器具など等が知られている。
 しかしながら、このような従来のマッサージ器は単に揉むだけ、または吸引するだけのもので、マッサージ効果として十分満足できるものではなく、使い勝手と、優れたマッサージ効果を兼ね備えて実現したものはこれまでになかった。
 水を用いたマッサージ装置としては、ノズル内部の周壁に沿って加圧液体を接線方向に流入させ、且つ外気を導入して気泡を生じさせるとともに、吐水口近傍で吸引することができる吸引マッサージ気泡噴流装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。この考案では、吐水口近傍に複数個の突起を設けたことでノズルの身体への押し圧の変化により、吐水流の強弱を変化させることができる。
 また、一端を閉じ、他端を開放状とした円筒体内にその内周接線方向に加圧液体を導入する開口と、上記閉塞端に円筒体の中心位置で外気を導入する開口とを設け、さらに、円筒体の外側に案内筒を設けて吐水口近傍で吸引することができるマッサージ器が考案されている(例えば、特許文献2参照)。この発明では、吐出された水が案内筒により方向を反転して流れることにより、吐水口近傍の負圧部が拡大した状態で身体を吸引することができる。
実開昭63−74134公報 実開平4−55337公報
 しかし、これらの考案にかかるマッサージ器は、吐水口から水が周囲に飛散するという問題を有していた。すなわち、特許文献2に記載されているマッサージ器を空気中で使用した場合に、案内筒を皮膚に当てている間は吐水の飛び散りは少ないが、皮膚から案内筒を離すと、吐水が周囲に円錐状に飛散し、使用者やその周囲にいる人間あるいは浴室壁などを不必要に濡らすために不快感を与えるという問題があった。また、特許文献1に記載されているように、吐水口の周囲に突起などを設けた場合には、空気中での使用に際して、突起と皮膚との接触の有無に関わらず吐水口からの水の飛び散りが激しく、使用に際し大変使い勝手が悪く不快であった。
 また、これら従来のマッサージ器の案内筒や突起を皮膚に接触させながら移動させる場合には、案内筒や突起と皮膚との間の摩擦力によりマッサージ器本体を移動させづらかった。また、吸引マッサージ中に他の部位に移動させようとして体からノズルを引き離す際に、マッサージ器本体が吸引力で体に吸い付いているため離れにくく引き離す力が必要となり、使用者にとって操作が難しかった。さらに、従来の技術では吐水口の大きさや、吐水口と皮膚接触面の距離を自由に調節できないために、吸引力や吸引力が及ぶ範囲を自由に調節することが困難であった。
 さらに、特許文献2に記載されているように円筒体の外側に案内筒を設けた場合には、吐水口近傍の吸引圧を受ける人体部位と案内筒先端が接触している人体部位との距離が離れているため、吸引による皮膚の引っ張り刺激が弱まるという問題があった。
 本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴槽内の水中はもとより浴槽外でも水の飛び散りがなく、また、皮膚に接触させて移動する場合も、スムーズに移動することができ、且つ、吸引力や吸引範囲を自在に調整できるマッサージノズル及びこれを用いたマッサージシステムを提供することにある。
 上記目的を達成するために、本発明の第1のマッサージノズルは、室内に旋回流を生じさせるように設けられた入水口と、前記旋回流を吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回室と、前記吐水口の内径よりも大きな内径を有する略筒状のガイド部であって、前記吐水口から吐水される吐水流が衝突するように突出形成されたガイド部と、を備えたことを特徴とする。
 上記構成によれば、空気中で使用した場合には円錐状に飛び散った水がガイド部に衝突するため水の飛散が抑制される。また、空気中や水中で使用した場合に、吐水された水がガイド部先端部と皮膚との間に介することによって移動時の摩擦が抑えられるため、マッサージノズルをスムーズに移動させることができる。
 また、ガイド部を設けることにより、吐水口と被処理部位(人体)との間隔を最適な範囲に維持することが容易となる。すなわち、吐水口近傍には、吸引力と吐水流による押圧力とのバランスが最適な領域が存在する。ガイド部を設け、その先端を被処理部位に押し当てるように使用すれば、被処理部位を常にこの最適な領域に維持して最良のマッサージ効果を再現できる。
 またさらに、ガイド部を被処理部位に接触させることによる押圧の効果も得られる。すなわち、ガイド部を被処理部位に押し当てると、その部分では押圧作用が得られ、一方、その内側では、被処理部位に吸引力による引っ張り作用が働く。従って、被処理部位に対して、これら押圧と吸引とによるマッサージ効果を与えることができる。特に、吸引圧を受ける部分とガイド部先端が接触して押圧を受ける部分との距離が近いと、吸引による皮膚の引っ張り刺激をより強くすることができる。
 なおここで、「略筒状」とは、円筒状はもとより、楕円筒体や多角形の筒状体、もしくは不定形の筒状体も含む。またさらに、その内径は長さ方向にみて均一であってもよく、または、開放端に向けて内径が拡がる拡開状の筒状や、逆に開放端に向けて内径が狭まる絞り状の筒状であってもよい。
 ただし、ガイド部を拡開状に形成する場合、吐水流を衝突させて飛散を効果的に防ぐためには、吐水口から連続的な拡開するガイド部を形成することは望ましくない。このため、本発明においては、ガイド部を略筒状に形成する。さらに、その内径を吐水口の内径よりも大なるものとする。ガイド部を拡開状に形成する場合においても、その内径の最小値は、吐水口4の内径よりも大なるものとする。このようにすれば、ガイド部が、吐水口から連続的に拡開する形状となることはなく、吐水流の飛散を効果的に防止できる。
 また、本発明の第2のマッサージノズルは、室内に旋回流を生じさせるように設けられた入水口と、前記旋回流を吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回室と、前記吐水口の内径よりも大きな内径を有する略筒状のガイド部であって、前記吐水口から前記ガイド部の内壁までの距離をL、前記吐水口から吐水される吐水流が前記吐水口を含む面に対してなす角度をθとした時に、前記吐水口からみた前記ガイド部の先端までの高さが1.5×(L×tan θ)以上となるように突出形成されたガイド部と、を備えたことを特徴とする。
 上記構成によれば、前記吐水口からみた前記ガイド部の先端までの高さを1.5×(L×tan θ)以上とすることにより、吐水流をガイド部の内壁に確実に衝突させ、水の飛散を効果的に抑制することができる。
 またもちろん、第1のマッサージノズルと同様に、ガイド部を設けることにより、吐水口と被処理部位(人体)との間隔を最適な範囲に維持することが容易となる。またさらに、ガイド部を被処理部位に接触させることによる押圧の効果も得られる。
 ここで、前記ガイド部の外径は、マッサージノズルの外径よりも小なるものとすることができる。
 ガイド部をマッサージノズル本体よりも小径に形成すれば、マッサージノズルをコンパクトにでき、使用者が持ちやすく、操作性も良好で、ノズルの位置も自在に調節できる。さらにまた、ガイド部を小径に形成すれば、上述したように、吸引圧を受ける被処理部位とガイド部先端との距離を近くできるので、吸引による皮膚の引っ張り刺激をより強くすることができる。
 また一方、前記ガイド部は、前記吐水口を内包しつつその全周においてマッサージノズル本体に接続されてなるものとすることができる。このようにすれば、吐水口から吐水される吐水流は、ガイド部の先端と被処理部位との間を確実に流出して水膜を形成する。吐水された水がガイド部先端と被処理部位との間に介在することにより、マッサージノズルを移動させる際の摩擦抵抗が低減し、被処理部位に過度の刺激を与えることなく、スムーズにマッサージノズルを移動させることができる。
 また一方、前記ガイド部の先端と前記吐水口との間の距離を調節する調節手段をさらに備えたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、先端部と皮膚との距離を任意に調整できるため、皮膚に対する吸引力や吸引力によって生じる皮膚の変位を好みに応じて調節することが可能となる。
 また一方、前記ガイド部は、その側面に貫通口を有するものとすることができる。
 このような構成とすることによって、人体にマッサージノズルを接触させて吐水する場合に、吐水口から出た水がガイド部先端と人体を介し流れるとともに、一部の水は貫通口を通して漏れ出すため過剰な吐水力が皮膚に達することを抑制できる。よって、吐水量が多い場合などは吐水による皮膚への押し圧と吸引力を調整することができる。
 また一方、前記ガイド部は、その内周側における水圧を調整する水圧調整手段を有するものとすることができる。
 このような構成とすることによって、人体にマッサージノズルを接触させて吐水する場合に、吐水口から出た水がガイド部先端と人体を介し流れるとともに、ガイド部に設けられた水圧調整手段によりガイド部内側の水圧が調整されるため過剰な吐水力が皮膚に達することを抑制することができる。
 ここで、前記ガイド部の外周側において前記ガイド部を取り囲むように設けられた外周ガイド部をさらに備えたものとすることができる。
 外周ガイド部によってさらに旋回成分を抑制・整流し、吐水の飛散を抑えることができる。
 また、前記外周ガイド部は、前記吐水口の前方に向けて突出し、前記外周ガイド部に衝突した前記吐水流の少なくとも一部が被処理部位に至るものとすることができる。
 このようにすれば、貫通口や水圧調整手段から漏れ出した水も外周ガイド部に当たり人体方向へと導かれるので飛散の心配もない。よって、吐水量が多い場合などは吐水による皮膚への押し圧と吸引力を調整することができ、かつ、過剰な水も飛散することなく快適にマッサージすることが可能となる。また、吐水された水が外周ガイド部の先端部と皮膚との間に介することによって移動時の摩擦が抑えられるため、マッサージノズルをスムーズに移動させることができる。
 また、ガイド部に貫通口を設ければ、逃げ水路を形成して吸引面積を拡大させ、逃げ水路を人体方向に開口することでさらに吐水刺激も得ることができる。
 また、前記ガイド部は、前記吐水口よりも後方に向けて延在したスカート部を有し、前記スカート部とマッサージノズル本体との間に、前記吐水流の少なくとも一部を流出させる流路が形成されてなるものとすることができる。
 このような構成とすることによって、人体にマッサージノズルを接触させて吐水する場合に、吐水口から出た水がガイド部先端と人体を介し流れるとともに、一部の水はスカート部の下の流路を通して漏れ出すため過剰な吐水力が皮膚に達することを抑制できる。よって、吐水量が多い場合などは吐水による皮膚への押し圧と吸引力を調整することができる。
 また一方、前記ガイド部は、マッサージノズルに着脱可能に設けられたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、ガイド部径方向への大きさや形さらには高さを変えた着脱部を自在に付け替えることが可能となる。よって、皮膚に対する吸引力や、吸引力によって生じる皮膚の変位を好みに応じて選択して使用することが可能となる。
 また一方、前記ガイド部は、前記吐水口とともに吐水部を構成し、前記吐水部は、マッサージノズルに着脱可能に設けられたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、吐水口の径やガイド部の大きさや形さらには高さを変えた吐出部を自在に付け替えることが可能となる。よって、吐水口の径を変えることにより吐水口近傍の押し圧や吸引力を変化させることができるとともに、ガイド部の高さを変えることにより吐水口と皮膚との距離を変化させることができるため、皮膚に対する吸引力や、吸引力によって生じる皮膚の変位を好みに応じて選択して使用することが可能となる。
 ここで、前記ガイド部または前記吐水部は、前記旋回流の旋回方向に回転させることによりマッサージノズルに固定可能とすることができる。
 例えば、旋回流の旋回方向が時計回りの場合、ガイド部や吐水部には、旋回流の作用により時計周りの力が加わる。そこで、この方向に回転させて固定可能とすれば、水流によってガイド部や吐水部は固定される方向へと導かれる。従って、マッサージノズルを使用中に、ガイド部や吐水部が回転したり、若しくは浴槽内に飛び出したりすることが無くなり、信頼性が向上する。
 また一方、前記ガイド部と人体とが接触したことを感知し検出信号を出力する感知手段をさらに備えたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、マッサージを行いたい部位にマッサージノズルを接触させた場合にのみ吐水されることで、不要時の吐水を気にせずに快適に使用することが可能となる。また、別の部位に移動させたい場合に、人体から遠ざけるだけで吸引力をなくすことができるため操作性が向上する。
 また一方、前記旋回室内に、突出量が変更可能な旋回流制御手段が設けられたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、突出量を制御することで、旋回室内の流れを変化させ、旋回流を制御することが可能となる。これにより、旋回流の強弱(すなわち遠心方向の力)が可変となるため、吐水口からの旋回吐水方向、および中心部に発生する吸引力を可変とすることが可能となり、使用者は好みに応じて吸引マッサージの強弱を簡便に変化させることができ、使用感が向上する。
 また一方、前記旋回室内の中心軸上に空気取り込み口が設けられたものとすることができる。
 このような構成とすることによって、旋回室中心部付近は負圧となる領域が生じるために、空気取り込み口から空気が旋回室中心部に吸引され、気泡を巻き込んだ水が吐水される。これによって、水の飛散がさらに抑制される。
 一方、本発明のマッサージシステムは、送水手段と、上記のいずれかのマッサージノズルと、を備え、前記送水手段から前記マッサージノズルの前記入水口を介して前記旋回室に水を供給し、使用者が前記マッサージノズルの前記吐水口に形成される負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴とする。
 上記構成によれば、吐水の飛散が抑制され、また、水膜がガイド部先端部と皮膚との間に介することによって移動時の摩擦が抑えられマッサージノズルをスムーズに移動させることができるマッサージシステムを提供できる。また、ガイド部を設けることにより、吐水口と被処理部位(人体)との間隔を最適な範囲に維持することが容易となり、常に最良のマッサージ効果を再現できる。またさらに、ガイド部を被処理部位に接触させることによる押圧の効果も得られる。その結果として、例えば、限られた送水能力を十分に生かして、効率のよいマッサージが可能なマッサージシステムを提供できる。
 本発明のマッサージノズルでは、入水口に水を供給すると、吐水口近傍にノズル内部へ向かう吸引力とガイド部先端の押し圧の相乗効果により、皮膚の引っ張り刺激をより強くすることができる。また、空気中で使用した場合には円錐状に飛び散った水がガイド部に衝突するため、水の飛散が抑制されるとともに、空気中や水中で使用した場合には、吐水された水がガイド部先端部と皮膚の間に介することによって移動時の摩擦抵抗が抑えられるため、スムーズにマッサージノズルを移動させることができる。
 また同時に、ガイド部の高さ(吐水口からの突出量)を適宜設定することにより、非処理部位に作用する吸引力を最適な値に調節することができる。 
 以上、本発明のマッサージノズルは、浴室内で使用することにより人体に快適な吸引マッサージを与えることができ、使用者の入浴行為を更に支援し有益とするものである。
 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
 図1〜図3は、本発明の実施の形態にかかるマッサージノズルの構成図であり、図1は斜視図、図2は断面図である。また、図3は、図2のA−A線断面図である。 
 マッサージノズル10は、円筒状の旋回室3を有しかつ旋回室3の周壁の接線方向に開口した入水口5を有する旋回部1と、入水口5へ連通するよう開口された導入路6を内部に有する接続部2と、を有する。旋回部1は、さらに吐水口4を有しかつ旋回室3から吐水口4へと断面積が滑らかに変化するよう設けられた旋回流路7を有する。そして、マッサージノズル10の吐水口4が設けられた面であって、吐水口内径D1よりも大きい範囲の位置に、ガイド部50が突出して形成されている。すなわち、ガイド部50は、吐水口4を内包しつつその全周においてマッサージノズルの本体(旋回部1)に接続されている。
 このガイド部50は、吐水口4から略円錐状に吐水された旋回流が衝突するように吐水口4よりも前方に突出して形成されている。ガイド部50は、図示の如く、マッサージノズル外径D2よりも小さな範囲の位置に設けることができる。ただし、後に詳述するように、マッサージノズルの外径D2よりも大きなガイド部を設けてもよい。
 なお、ガイド部50の形状は図1のような円筒体はもとより、楕円筒体や多角形の筒状体、もしくは不定形の筒状体でも構わない。吐水口の面積は大きければ人体に対する吸引を受ける面積が大きくなり、広い範囲を一度にマッサージすることが可能となる。一方吐水口の面積が小さければ人体の凹凸に対応して人体細部までマッサージすることができ、使用者のニーズに応えることが可能となる。
 吐水口4の大きさは、人体と接触させ作用することを考慮するとφ5mmからφ80mmが望ましい。吐水口の径がφ80mmよりも大きいと人体の起伏にそって操作しにくく、また装置が大きくなるため操作性に乏しいからである。また、吐水口4の大きさの上限をφ50mmとすると、人体の起伏に対してさらに柔軟に追従させることが可能となり、操作性も向上する点でさらに望ましい。また逆に、吐水口の径がφ5mmよりも小さいと、人体に対してマッサージ効果及びマッサージ感が乏しくなる。ガイド部先端は、人体と接触する場合があるので安全を考慮して端面は曲面とすることが望ましい。 
 また、ガイド部50の先端は、人体と接触する場合があるので安全を考慮して端面は曲面とすることが望ましい。
 接続部2は、例えば一般のシャワーヘッドと交換可能なようにネジ等を設けておけば、シャワーホースに連結することができ、水道直結型として使用することができる。また、例えばブロー浴器の吐水口に接続可能にネジ等を設けておけば、浴槽水循環型として使用することができる。
 図3及び図4を参照しながら、動作の説明をする。このマッサージノズル10は、浴槽水などの水中や浴室内などの空気中で利用するものである。 
 水源(例えば上水道や浴槽水循環ポンプ)から送られた水は、接続部2内の導入路6を通り、旋回部1内の入水口5から旋回室3へと導入される。この際、入水口5は旋回室3の接線方向に開口されているので、旋回室3内に導入された水は、旋回流となる。旋回流は、旋回流路7内で徐々に流速を速めながら吐水口4に達し、吐水口4から円錐状の旋回吐水(図中A)となってガイド部50の内周側に衝突し、勢いの弱い水がガイド部内周から吐水される。
 また、旋回流がもつ遠心力によって、中心部に負圧部が生じるため、吐水口4の中心軸に沿ってマッサージノズル10外からマッサージノズル10内に引き込もうとする力(吸引力と呼ぶ、図中B)が生じる。ガイド部50を人体に近づけてガイド部50の先端に接触させると、皮膚が吐水による吸引力により図中Cのように吐水口4に向かって引っ張られ適度なマッサージ感(引っ張り感と呼ぶ)を得ることができる。
 この引っ張り感は、ガイド部50の先端の接触による皮膚への押し圧と吐水口近傍の吸引力の関係で感じ方が大きく左右され、押し圧と吸引力の作用する距離が近い方が、より引っ張り感を強くすることができる。
 また、吐水された水がガイド部先端部と皮膚の間に介する(図中D)ことによって移動時の摩擦抵抗が抑えられるため、スムーズにマッサージノズル10を移動させることができる。つまり、吐水口4から矢印Aの方向に吐水された旋回流をガイド部50の内壁に衝突させることにより、そのガイド部50の内壁に沿って流出する水流を形成することができる。この水流は、矢印Dで表したように、ガイド部50の先端と使用者の皮膚との間に均質な水膜を形成する。その結果として、皮膚は常にこの水膜に保護された状態となり、吸引状態を維持しつつ、皮膚に摩擦感や過度の刺激を与えることなくマッサージノズルを滑らかに移動させることができる。
 次に、ガイド部50による吐水の飛散防止効果についてさらに詳細に説明する。 図5は、ガイド部50が設けられてない比較例のマッサージノズルを表す模式図である。すなわち、ガイド部50が設けられていない場合、旋回室で形成された旋回流は、矢印Aで表したように、吐水口4から周囲に広角度に飛散する。
 これに対して、図6に表したようにガイド部50を設けることにより、吐水口4から矢印Aの方向に吐水された旋回吐水は、ガイド部50に衝突し、その水勢が弱められる。またさらに、ガイド部50に衝突した吐水は、ガイド部50の内壁に沿って流れ、矢印A’で表したように、集束された吐水流となって吐水口4の前方に向けて放出される。つまり、ガイド部50を設けることにより、吐水流の飛散を抑えて、旋回吐水の周囲への飛散を効果的に抑止できる。
 この点に関して、本発明者は、実験に基づく定量的な評価を行った。
 図7(a)は、マッサージノズルに供給する水の流量と、旋回流の吐水角度との関係を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸は流量(リッター毎分)を表し、縦軸は旋回流の吐水角度を表す。ここで、吐水角度は、同図(b)に表したように、吐水流の拡がり角度として測定した。 
 図7(a)には、以下の3種類のマッサージノズルのデータを表した。

        吐水口の径  旋回室の内径D3
        25mmφ   45mmφ
        30mmφ   45mmφ
        30mmφ   30mmφ

 なお、いずれのマッサージノズルにおいても、旋回室の長さL1は45mm、入水口5の面積は89mmとした。
 図7(a)から、いずれのマッサージノズルにおいても、流量が毎分10リッターの場合にはやや吐水角度が小さいが、流量が毎分20リッター以上になると、吐水角度がほぼ一定の値をとることが分かる。これは、流量が毎分20リッター以上においては、いずれのマッサージノズルにおいても旋回流が安定して形成されることを意味するものと考えられる。
 また、吐水口の径について比較すると、吐水口が25mmφのマッサージノズルのほうが35mmφのものよりも吐水角度が大きいことが分かる。これは、旋回流路7(図2参照)における内径の絞りの効果によって、吐水角度が大きくなるからであると考えられる。 
 吐水口が30mmφで旋回室の内径D3が45mmφのマッサージノズルと旋回室の内径D3が30mmφのものとを比較すると、内径D3が30mmφのほうが吐水角度が小さい。つまり、後者のマッサージノズルにおいては、旋回流路7が設けられていないために、旋回室における内径の絞りの効果はなく、吐水角度が最も小さくなるものと考えられる。
 図8は、ガイド部50を設けることによる吐水の放出状態の変化を表す写真である。すなわち、同図(a)は、ガイド部50を設けない場合、同図(b)はガイド部50の高さ(吐水口からガイド部50の先端までの距離)が10mmの場合、同図(c)はガイド部50の高さが20mmの場合、同図(d)はガイド部50の高さが30mmの場合をそれぞれ表す。またここで、いずれの場合にも、旋回室の内径D3は45mmφ、旋回室の長さL1は45mm、吐水口の径は25mmφ、ガイド部50の内径は60mmφ、入水口5の面積は89mm、水の流量は毎分20リッターとした。
 図8から、ガイド部の高さが10mmの場合(図8(b))は、吐水角度がガイド部なしの場合(図8(a))とあまり変わらないが、ガイド部の高さが20mm以上によると(図8(c)及び(d))、吐水角度が顕著に小さくなることが分かる。
 本発明者は、吐水口の径などの構造パラメータを変えたマッサージノズルを試作し、図8に表したようにガイド部50を高さを変えて吐水角度を測定した。
 図9(a)は、ガイド部50の高さと吐水角度との関係を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸はガイド部の高さ(吐水口からガイド部の先端までの距離)を表し、縦軸は吐水角度を表す。これらの定義は、図9(b)に表した如くである。
 また図9には、吐水口の径が25mmφのマッサージノズルと、40mmφのマッサージノズルについて、それぞれ流量を毎分20リッター及び毎分40リッターとした場合の結果をそれぞれ表した。これらいずれの場合にも、旋回室の内径D3は45mmφ、旋回室の長さL1は45mm、ガイド部50の内径は60mmφ、入水口5の面積は89mmとした。
 図9(a)を見ると、吐水口25mmφの場合、ガイド部50が設けられていない場合(高さがゼロ)には、吐水角度は約140度(吐水口25mmφ)であり、ガイド部50の高さを10mmとした場合には、吐水角度に殆ど変化がないことが分かる。しかし、ガイド部50の高さを15mmにすると、吐水角度は50度以下にまで急激に低下する。そして、ガイド部50の高さを20mm、30mm、50mmと増加しても、吐水角度はあまり変化しない。つまり、ガイド部50の高さが15mmを超えると吐水角度が臨界的に小さくなり、吐水の飛散が顕著に抑制されることが分かる。
 同様の傾向は吐水口40mmφの場合にも見られる。すなわち、吐水口40mmφの場合には、ガイド部50を設けない時と比べて、高さが10mmのガイド部を設けると吐水角度が約120度から80度にまで急激に低下し、ガイド部50をそれ以上高くしても吐水角度の低下は緩やかである。
 以上の結果から、吐水角度を抑制するためのガイド部50の高さには臨界的な下限が存在することが考えられる。 
 図10は、マッサージノズルの模式断面図である。すなわち、吐水口4から放出される吐水流Aは、ガイド部50に衝突してその水勢が抑制され、また放出方向が変えられて飛散が防止される。 
 ここで、吐水流Aが吐水口を含む面に対してなす角度をθとし、吐水口4からガイド部50までの距離をL3とすると、吐水流Aがガイド部50に衝突する地点の高さは、(L3×tanθ)と表すことができる。図7及び図9(a)に表した測定結果からこれらを計算すると以下の如くである。

    吐水口    θ    L3   (L3×tanθ)
   25mmφ  22度  17.5mm  7.1mm
   40mmφ  30度  10mm    5.8mm

 一方、図9に表した実験結果から、吐水角度が臨界的に低下するガイド部50の高さは、吐水口25mmφの場合に10mm〜15mmの範囲内にあり、吐水口40mmφの場合に10mmよりも小なることが分かる。従って、いずれの吐水口の場合にも、ガイド部50の高さを、(L3×tanθ)の概ね1.5倍以上、より望ましくは2倍以上とすれば、吐水角度を臨界的に小さくでき、吐水の飛散を顕著に抑制できるといえる。
 図11は、マッサージノズル10の使用状態を例示する模式図である。 
 すなわち、図1乃至図10に例示したようなマッサージノズル10は、浴室の浴槽内において、水中に沈めた状態で使用することができる。図11(a)に表したように、使用者200は、浴槽140にはった水(お湯)160の中において、マッサージノズル10を脚部や太もも、臀部や腹部など様々な非処理部位にあてて吸引マッサージを実施することができる。
 ところが、このような吸引マッサージの途中で、図11(b)に表したように、使用者200が不用意にマッサージノズル10を大気中に露出させることもある。また、吸引マッサージの開始時には、マッサージノズル10が大気中に設置されている場合もあり、このような場合にも、ノズル10が大気中に開放された状態で吐水が放出されることとなる。
 このような場合に、ガイド部50が設けられていないと、図5や図8(a)などに表したように、吐水口4から周囲に広角度に旋回吐水が飛散し、使用者の顔や身体、あるいは周囲の人間や浴室内に水がかかってしまう。これに対して、本発明によれば、ガイド部50を設けることにより、図6や図8(c)、(d)に表したように、旋回吐水の広角度の飛散を抑制し、使用者自身や周囲に与える不快感を大幅に低減できる。特に、図10に関して前述したように、ガイド部50の高さを、(L3×tanθ)の概ね1.5倍以上、さにら望ましくは2倍以上とすれば、吐水角度を臨界的に小さくでき、吐水の飛散を顕著に抑制できることが分かる。
 なお、マッサージノズル10を空気中に露出させた状態で吸引マッサージを実施するような場合においても、旋回吐水の飛散を抑止して、快適なマッサージを実施できることはもちろんである。
 一方、本発明によれば、ガイド部50を設けることにより、吐水口4から被処理部位までの距離を最適な範囲に固定し、常に最適な吸引力が得られる状態を維持することも容易となる。 
 本発明者は、マッサージノズル10において形成される吸引力の吐水口4からの距離に対する分布を調べた。
 図12は、本発明者が実施した測定の方法を表す模式図である。すなわち、いくつかの吸引マッサージノズルの吐水口4の正面に受圧板300を配置し、この受圧板300に負荷される吸引力を測定した。測定した吸引マッサージノズルの構造パラメータは以下の通りである。なお、受圧板300は、ノズルの吐水口と同一のサイズ及び形状(円形)を有する。

                  タイプ1    タイプ2
  入水口5の幅W1(mm)     13.5    7.5
  入水口5の幅W2(mm)      7.5   13.5
  入水口5の流路断面積(mm)       89
  旋回室の内径D3(mm)         45
  旋回室から吐水口までの距離L1(mm)  45
  旋回流路7の長さL2(mm)       25

 なおここで、入水口5の「幅W1」とは、旋回流CFの旋回軸Zに対して平行な方向に沿った入水口5の幅であり、「幅W2」とは旋回軸Zに対して垂直な方向にそった入水口5の幅である。また、吐水口4の直径としては、15mmφと30mmφの2種類を採用した。
 本発明者は、これらのマッサージノズルに同一の送水能力を有する送水ポンプをそれぞれ接続し、吸引力の測定を行った。図13は、これらノズルについて吐水口からの距離と吸引力との関係を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸は吐水口4から受圧板300までの距離を表し、縦軸は受圧板300に作用した吸引力を表す。 
 図13から、タイプ1のノズルのほうがタイプ2のノズルよりも強い吸引力が得られていることが分かる。すなわち、旋回軸Zに対して平行な方向に沿った入水口5の幅W1のほうが旋回軸Zに対して垂直な方向に沿った入水口5の幅W2よりも大きい入水口5を有するノズルの方が、効率よく吸引力を発生でき、より高いマッサージ効果を得ることができることが分かる。
 これは、入水口5の開口中心が旋回軸Zから遠くなるので、水流に与えるモーメントが増加し、旋回流CFを十分に発達させやすいからである。つまり、このように入水口5を扁平状に設けることにより、効率良く旋回流を発達させてさらに強い吸引力を発生させることができる。このため、少ない送水能力の送水ポンプや給湯設備を用いた場合でもさらに強い吸引力が得られ、従来よりも顕著な各種の生体効果が得られると同時に、ランニングコストや設置スペースなどの削減も可能となる。
 そして、図13から、いずれのタイプのマッサージノズルにおいても、吐水口4からの距離に対して、吸引力は極大を有する変化をすることが分かる。つまり、吐水口4から遠ざかるにつれ、吸引力は増加してピークの値を示し、さらに吐水口4から遠ざかると吸引力は再び低下する。つまり、最大の吸引力が得られる最適な距離が存在する。しかし、ガイド部50を設けない場合に、吐水口4から非処理部位までの距離をこのような距離に維持することは容易ではない。
 これに対して、本発明においては、図6に表したように吐水口4から吐水される旋回流をガイド部50の内壁に衝突させるようにガイド部50を設けておくと、使用者がガイド部50を非処理部位に軽くあてることにより、常に安定した強い吸引マッサージを実施することができる。つまり、本発明においては、ガイド部50の高さと内径とを適宜設定することにより、吐水流の飛散を防止すると同時に強い吸引力を得ることもできる。
 特に、図13のタイプ1のノズルのように旋回流の旋回モーメントがより強く、旋回吐水力が強い場合には、吐水の飛散を抑制できる本発明のガイド部を用いることがより効果的となる。
 次に、本発明のマッサージノズルにおいて設けることができるガイド部の変型例について説明する。
 図14は、本発明の第2の実施例のマッサージノズルの正面図である。 
 また、図15は、そのA−A線断面図である。これらの図については、図1乃至図13に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 
 本実施例においても、マッサージノズル10の前面に、リング状に突出した略円筒状のガイド部50が設けられている。ただし、その内径は、マッサージノズルの外径D2よりも大きい。このように、マッサージノズルの外径D2よりも大きな内径を有するガイド部50を設けた場合も、図6に関して前述したような吐水流の飛散防止効果を得ることが可能である。すなわち、同図に矢印Aで表したように、吐水口4から広角に吐水された旋回流はガイド部50の内壁に衝突して水勢が弱られ、その内壁に沿って矢印Dの方向に流出することにより、ガイド部50と非処理部位210との間に均質な水膜を形成する。
 またさらに、ガイド部50の高さ(吐水口4からの突出量)を適宜調節することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。 
 本実施例は、例えば、マッサージノズルの外径D2が特に小さい場合などに実施して好適である。
 図16は、本発明の第3の実施例のマッサージノズルの正面図である。 
 また、図17は、そのA−A線断面図である。これらの図についても、図1乃至図15に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 
 本実施例においても、マッサージノズル10の前面に、ガイド部50が設けられている。このガイド部50は、吐水口4の前面にリング状に突出したガイドリング部50Aと、マッサージノズル10の側面から略後方に向けて延在したスカート部50Bと、を有する。
 ガイドリング部50Aは、吐水口4から吐水される旋回流がその内壁に衝突するように設けられている。その結果として、図6に関して前述したように、吐水流の飛散を効果的に防止することができる。また同時に、ガイドリング部50Aの高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。 
 またさらに、ガイド50の後方に延在するスカート部50Bを設けて、吐水口4から吐出された水の一部をマッサージノズル10の後方に逃がす放出水路23を形成することができる。つまり、吐水口4から吐出された水の一部は矢印Dの如く、被処理部位210とガイドリング部50Aの先端との間に水膜を形成し、非処理部位210を保護する。一方、吐水流の他の一部は、矢印Rの如く、放出水路23を通って、マッサージノズル10の後方に流出する。このような放出水路23を設けることにより、吐水口4の前面、すなわちガイドリング部50Aの内側における吐水の滞留を防止することができる。よって、ガイドリング部50Aの先端に被処理部位210をあてがった状態で吐水させても、吐水口4近傍の水流の分布の「くずれ」を防ぐことができ、負圧力が低下したり負圧領域が減少したりするおそれがなく、所期の吸引作用を得ることができる。
 図18は、本発明の第4の実施例のマッサージノズルを表す模式図である。 すなわち、本実施例においては、ガイド部50と、マッサージノズル本体との間に、複数の整流板50Cが設けられている。ガイド部50は、第3実施例と同様に、吐水口4の前方に突出したガイドリング部50Aと、ノズル後方に向けて延在したスカート部50Bと、を有する。ガイドリング部50Aは、第3実施例と同様に、吐水口4から放出される吐水流の飛散を防止する。
 そして、整流板50Cは、スカート部50Bの内壁面と、マッサージノズル本体とを接続している。そして、これら整流板50Cは、スカート部50Bとマッサージノズル本体との間に形成される放出水路23(図17参照)を流れる吐水流を整流する「静翼」として作用する。
 つまり、放出水路23を流れてノズル10の側方または後方に流出する戻り吐水流は、旋回成分を保持している。このため、この吐水流が、放出水路23からノズルの側方や後方に向けて飛散し、使用者に不快感を与える場合がありうる。
 これに対して、整流板50Cを適宜設けることにより、これら戻り吐水流が有する旋回成分を吸収し、戻り吐水流の飛散を防ぐことができる。また、放出水路23を流れる旋回流の旋回成分を吸収するように、整流板50Cを傾斜させて設けたり、ひねりを与えてもよい。このようにすれば、流れの剥離を抑制し、スムーズに整流することができる。
 図19は、本発明の第5の実施例のマッサージノズルを表す模式断面図である。 すなわち、本実施例においても、 吐水口4よりも前方に突出したガイドリング部50Aと、後方に延出したスカート部50Bとを有するガイド部50が設けられている。ただし、本実施例においては、ガイドリング部50Aは、ノズルの後方に向けて徐々に径が拡がり、スカート部50Bに連続的に連なる。このようにすると、吐水をマッサージノズル後方に逃がすための放出水路23を拡げることができ、ガイドリング部50Aの内部における吐水の滞留をより効果的に低減できる。その結果として、吐水口4の前面での水流の分布の「くずれ」を防いで、所期の吸引作用を維持できる。
 そして、吐水口4から吐水された吐水流がガイドリング部50Aの内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。また同時に、ガイドリング部50Aの高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。
 また、本実施例においては、旋回室の内径が入水口5から吐水口に至るまで略同一のストレート形状とされている。このようにすると、旋回室内における圧力損失が低くなるため、送水水量を確保することができ、効率よく吸引力及び吐水力を得ることができる。つまり、同一の流体エネルギーにおいて、より高い吸引圧力が得られる。そして、本発明によれば、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部50を設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。つまり、本実施例において設けるストレート形状の旋回室においては、水の圧力損失が少ないのでより大きい流量が吐水され、このために、吐水の飛散を防止する本発明のガイド部を用いることがより効果的である。
 図20は、本発明の第6の実施例のマッサージノズルを表す模式断面図である。 すなわち、本実施例においても、 吐水口4よりも前方に突出したガイドリング部50Aと、後方に延出したスカート部50Bとを有するガイド部50が設けられている。ただし、本実施例においては、ガイドリング部50Aとスカート部50Bとは一体的な略円筒状に形成されている。このガイド部50は、第3乃至第5実施例と同様に、図示しない支持体によりマッサージノズルの本体に固定され、吐水をマッサージノズル後方に逃がすための放出水路23が形成されている。
 このように放出水路23を形成することにより、第3乃至第5実施例と同様に、ガイドリング部50Aの内部における吐水の滞留をより効果的に低減できる。その結果として、吐水口4の前面での水流の分布の「くずれ」を防いで、所期の吸引作用を維持できる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイドリング部50Aの内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。また同時に、ガイドリング部50Aの高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。
 また、本実施例においもストレート形状の旋回室が設けられているので、水の圧力損失が少なく大きい流量が吐水され、このために、吐水の飛散を防止する本発明のガイド部を用いることがより効果的である。
 本実施例は、ガイド部のスカート部50Bがマッサージノズルの外周に突出せず、全体のサイズをコンパクトに抑えることができる点で有利である。
 図21は、本発明の第7の実施例のマッサージノズルを表す斜視図である。  また、図22は、その模式断面図である。  
 本実施例においても、 吐水口4よりも前方に突出したガイドリング部50Aと、後方に延出したスカート部50Bとを有するガイド部50が設けられている。ただし、本実施例においては、ガイドリング部50Aとスカート部50Bともに、マッサージノズルの外径D2よりも大きな内径を有し、マッサージノズルの外周を覆うように一体的な略円筒状に形成されている。このガイド部50も、第3乃至第6実施例と同様に、図示しない支持体によりマッサージノズルの本体に固定され、吐水をマッサージノズル後方に逃がすための放出水路23が形成されている。
 このように放出水路23を形成することにより、第3乃至第6実施例と同様に、ガイドリング部50Aの内部における吐水の滞留をより効果的に低減できる。その結果として、吐水口4の前面での水流の分布の「くずれ」を防いで、所期の吸引作用を維持できる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイドリング部50Aの内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。また同時に、ガイドリング部50Aの高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。
 また、本実施例においもストレート形状の旋回室が設けられているので、水の圧力損失が少なく大きい流量が吐水され、このために、吐水の飛散を防止する本発明のガイド部を用いることがより効果的である。
 本実施例は、特にマッサージノズル本体のサイズが小さい場合に、その外周にガイドリング部50Aを設けることによって、非処理部位に適度な変形を与えることができる点で有利である。
 図23は、本発明の第8の実施例のマッサージノズルの断面図である。 
 本実施例のマッサージノズルには、旋回部1とガイド部50との間に、調節手段としてのバネ51を設けてある。すなわち、人体にマッサージノズル10を押し当てると、その力に応じて、バネ51が延び縮みするような構造となっており吐水口4とガイド部50先端の距離が可変する。よって、マッサージする際に、使用者がマッサージノズル10の押し当てる力を変えることによって、自在に吐水口4と、皮膚との距離を調整することができるため、使用者が好みの引っ張り感や吸引力を得ることが可能となる。つまり、使用者は、被処理部位にガイド部50を押し当てる力を加減することにより、ガイド部50を適宜押し戻し、吸引力をリアルタイムに調節しながら好みの吸引力で吸引マッサージを実施することができる。
 またさらに、図24に表したように、吐水口4を被処理部位210に対して傾斜させて押し当てた場合にも、バネ51が傾斜を吸収することによってガイド部50を、被処理部位210の表面に追従させることができる。その結果として、均一な吸引力を被処理部位210に作用させることができる。つまり、使用者は、マッサージノズルの吐水口4が被処理部位に対して常に平行にあてるように気遣う必要がなくなり、操作性が大幅に向上する。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。また同時に、ガイド部50の高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。
 図25は、本発明の第9の実施例のマッサージノズルの模式断面図である。
 本実施例のマッサージノズルは、ガイド部52の材質がスポンジとなっている。使用者がマッサージノズル10の押し当てる力を変えることによって、ガイド部52は延び縮みするため、皮膚との距離を調整することができ、使用者が好みの吸引力を得ることが可能となる。
 またこの場合も、図26に表したように、吐水口4を被処理部位210に対して傾斜させて押し当てた場合にも、スポンジがその傾斜を吸収するように縮んで、ガイド部52を被処理部位210の表面に追従させることができる。その結果として、均一な吸引力を作用させることができ、操作性が大幅に向上する。また特に、本実施例の場合、ガイド部を構成するスポンジは、人体の被処理部位が有する複雑な曲面に対しても柔軟に追従し、均一な吸引力を作用させることができる点で有利である。同様の効果は、ガイド部52の材料としてシリコンゴム等の柔らかいゴム材などを用いた場合にも得られる。また、さらに、これら柔らかい材料は、径方向にも変形が可能であるので、旋回流の旋回成分を吸収し、吐水の飛散をより確実に防止できるという作用効果も奏する。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部52の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。また同時に、ガイド部52の高さ(吐水口4からの突出量)を適宜設定することにより、図13に関して前述したように吸引力を最適な値に調節することができる。
 図27は、本発明の第10の実施例のマッサージノズルの断面図である。 
 本実施例のマッサージノズルには、着脱可能な着脱ガイド部56が設けられている。この場合、大きさや形さらには高さを変えた着脱ガイド部56を自在に付け替えることが可能となる。つまり、着脱ガイド部56を適宜交換することにより、ガイド部の高さ、すなわち吐水口4からガイド部の先端までの距離のみならず、ガイド部の大きさなども自在に調整できる。よって、着脱ガイド部56の大きさや高さを変えることにより皮膚に対する吸引力や、吸引力によって生じる皮膚の変位を好みに応じて選択して使用することが可能となる。着脱ガイド部56と旋回部1との嵌合部は、図27のようにねじを設けてあるが、Oリング等を利用したはめ込み式や、クランク溝などを利用した着脱方式を用いることができる。例えば、図28に一部拡大図として表したように、旋回部1に凹部1Rを設け、一方、着脱ガイド部56に凸部56Pを設け、これらを嵌合させることにより着脱ガイド部56を固定することができる。
 着脱ガイド部56に使用する材質としては、プラスチックやスポンジの他、防水性の紙等を用いることができる。 
 また、このようにガイド部を着脱自在とした場合には、使用者毎に着脱ガイド部の色を変えるなどして、使い分けることにより使用者の衛生感覚に配慮することも可能となる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流が着脱ガイド部56の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 なお、着脱ガイド部56と旋回部1との嵌合部の着脱機構として、ネジ式やはめ込み式などの回転を伴う機構を採用する場合には、旋回流の旋回方向に着脱ガイド部を回した時に固定されるように、その回転方向を決定するとよい。つまり、吐水口4からは、所定の方向に旋回する吐水が放出される。この旋回吐水は、着脱ガイド部56に対して回転させる力を作用させる。従って、マッサージノズルの使用中に、この回転力によって着脱ガイド部56が外れることがないように、その固定方向を決定することが望ましい。
 図29は、本発明の第11の実施例のマッサージノズルの断面図である。 
 本実施例のマッサージノズルには、ガイド部50と一体的に着脱自在とされた吐水部57が設けられている。よって、吐水口の径やガイド部の大きさや形さらには高さを変えた吐水部57を自在に付け替えることが可能となる。例えば、人体の各部位に最適な吐水部57は複数個用意する。そして、被処理部位や使用者の好みなどに応じて最適な吸引力が得られるように、吐水口4からガイド部の先端50Pまでの距離を有する吐水部57を適宜装着して吸引マッサージを実施できる。また、太股をマッサージする場合には、吐水口4の内径がφ20mm以上の吐水部57を用いたり、顔用には吐水口4の内径が10mm以下の吐水部57を用いることにより、使用者が部位に応じ快適なマッサージを行うことが可能となる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 また、本実施例においても、吐水部57と旋回部1との嵌合部は、図29に例示したねじ式の他に、Oリング等を利用したはめ込み式や、クランク溝などを利用した着脱方式などの各種の着脱方式を用いることができる。そして、吐水部57と旋回部1との嵌合部の着脱機構として、ネジ式やはめ込み式などの回転を伴う機構を採用する場合には、前述した如く、旋回流の旋回方向に回した時に固定されるように、その回転方向を決定するとよい。
 図30は、本発明の第12の実施例のマッサージノズルの断面図である。
 すなわち、本実施例のマッサージノズルには、吐水口4の周囲から突出した第1のガイド部50aと、その外周を取り囲むように設けられた第2のガイド部50bと、が設けられている。これらガイド部50a、50bの形状は、略円筒体でもよく、また楕円筒体や、多角形の筒状体、もしくは不定形の筒状体などでもよい。
 第1のガイド部50aは旋回部1に固定され、第2のガイド部50bは、矢印Aの方向に連続的または段階的に移動し固定可能に設けられている。第2のガイド部50bの位置を適宜調節することにより、使用者の好みなどに応じて最適な吸引力が得られるように、吐水口4からガイド部の先端50Pまでの距離を調整して吸引マッサージを実施できる。また、第2のガイド部50bを取り外した状態でも使用可能とすれば、調整範囲がさらに拡大する。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50a、50bの内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 ここで、第2のガイド部50bは、第1のガイド部50aに対して、摩擦力により固定されるようにしてもよく、あるいは、ネジ式、Oリングなどを利用した固定方式、クランク溝などを利用した固定方式、ラッチあるいは切り欠き溝などを利用した固定方式などの各種の機構により移動と固定とを可能とすることができる。そして、第2のガイド部50bの固定機構として、ネジ式やはめ込み式などの回転を伴う機構を採用する場合には、前述した如く、旋回流の旋回方向に回した時に固定されるように、ガイド部の回転方向を決定するとよい。
 また、図30には、第1のガイド部50aの外側を取り囲むように第2のガイド部50bが設けられた具体例を表したが、これとは逆に、第1のガイド部50aの内側に第2のガイド部50bが内装されるようにしてもよい。また、3つ以上のガイド部を組み合わせることにより、さらに調整範囲を拡大することもできる。
 図31は、本発明の第13の実施例のマッサージノズルの断面図である。本実施例においても、吐水口4から吐水された旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そして、さらに本実施例のマッサージノズルには、ガイド部50に水圧調整手段53を設けてある。ガイド部に設けられた水圧調整手段53によりガイド部内側の水圧が調整されるため過剰な吐水力が皮膚に達することを抑制することができる。水圧調整手段53としては、圧力に応じて穴の大きさが変化するゴムや、高分子の多孔体等を用いることができる。図には記載していないが、水圧調整手段53から漏れ出た水が飛散しないように水圧調整手段53の外周側に第2のガイド部を形成してもよい。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。水圧調整手段53を穴の大きさが変化するゴムや多孔体などにより形成した場合、吐水がこれら水圧調整手段53を介してガイド部50の外側に漏出するが、その水勢は大幅に弱められているために、飛散による不快感などが生ずることはない。
 図32は、本発明の第14の実施例のマッサージノズルの斜視図である。 
 本実施例においても、吐水口4から吐水された旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そしてさらに、本実施例のマッサージノズルには、ガイド部50の側面に貫通口54を有し、さらにガイド部50の外周側にガイド部50よりも径の大きな外周ガイド部55が形成されている。人体にマッサージノズル10を接触させて吐水する場合には、吐水口4から出た水がガイド部50先端と人体を介し流れるとともに、一部の水は漏れ出すため過剰な吐水力が皮膚に達することを抑制できる。また、貫通口54を通じて流れ出た水も外周ガイド部55にあたり、人体方向へと導かれるため、飛散の心配もなく快適に使用することが可能となる。
 なお、外周ガイド部55の形状は図32のような円筒体はもとより、楕円筒体や多角形の筒状体でも構わない。
 図33は、本発明の第15の実施例のマッサージノズルの断面図である。 
 また、図34は本実施例のマッサージノズル10を有するマッサージ装置の全体概略図である。 
 本実施例においても、吐水口4から吐水する旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そしてさらに、本実施例のマッサージノズルには、ガイド部50と人体が接触したことを感知する感知手段58が設けられている。この感知手段58には、マッサージノズル10が人体と接触した場合にガイド部にかかる圧力を感知する圧力センサーや、変位を感知する変位センサーを用いることができる。
 また、図34の本発明のマッサージ装置は、感知手段58が内蔵されているマッサージノズル10と、ポンプ500と、ポンプ500が浴槽100内から浴槽水110を吸い上げる水配管60と、ポンプ500からマッサージノズル10へ浴槽水110を供給する送水路30と、ポンプ500の駆動を指示する制御部21と感知手段58と制御部21とを結ぶ通信部26から構成される。マッサージノズル10のガイド部50が人体と接触すると、感知手段58から通信部26を経由して制御部21に人体が接触していることを伝え、制御部21がポンプ500の駆動を指示することによって、マッサージノズル10から吐水される。図示しないが通信部26は、ビニールなどで被覆された金属線を用い送水路30中に埋設させたり、無線により制御部21と通信してもかまわない。
 図35及び図36は、本発明の第16の実施例のマッサージノズルの断面図である。
 本実施例においても、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そしてさらに、本実施例のマッサージノズルには、旋回室内に対し突出量が変更可能となるように設けられた突出部59と手動スイッチ60から構成された旋回流制御手段が設けられている。図35では手動スイッチが押された場合を示している。この場合、突出部59が旋回室内にはみ出すことにより旋回室内の旋回流が抑制されるため、円錐状の吐水による飛散が抑制されるとともに吐水口付近の吸引力を弱めることができる。
 一方、図36は、突出部59が旋回室に側面に沿って格納された状態を示している。この場合、旋回流を維持したまま吐水されるので吐水口付近では強い吸引力が得られる。よって、突出部の旋回室内へのはみ出しを手動スイッチ60により段階的に制御することで、旋回流の強弱(すなわち遠心方向の力)が可変となるため、吐水口からの旋回吐水方向、および中心部に発生する吸引力を可変とすることが可能となり、使用者は好みに応じて吸引マッサージの強弱を簡便に変化させることができる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 図37は、本発明の第17の実施例のマッサージノズルの断面図である。 
 本実施例においても、吐水口4からと椅子される旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そしてさらに、本実施例のマッサージノズルには、前記旋回室内の中心軸上に空気取り込み口61が設けられている。この場合、旋回室中心部付近は負圧となる領域が生じるために、空気取り込み口61から空気が旋回室中心部に吸引され、気泡を巻き込んだ水が吐水される。空気取り込み口61は図示しないが、旋回室3の吐水口4と反対側の壁面中央にマッサージノズル10外部と通ずる小穴を設け、外気と通じるように構成しても良い。すなわち、旋回部1の底面1Bに小穴を設けて外気と通じさせ、この小穴と空気取り込み口61とを連通させてもよい。このとき、空気取り込み口61は、例えば、旋回室3の底面3Rに設けられていてもよい。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 図38は、本発明の第18の実施例のマッサージの側面図である。 
 本実施例においても、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部50が設けられている。そしてさらに、本実施例においては、ガイド部50の少なくとも一部が透明な材料により形成されている。このように、ガイド部50の少なくとも一部を透明の材料で形成することにより、被処理部位210の吸引状態を目視により確実に確認できる。本発明者の試作検討の結果によれば、ガイド部50を透明にすると、多くの場合に、被験者は、皮膚から受ける感触よりもはるかに大きな変位が得られていることを肉眼により確認して驚くことが多かった。つまり、本発明のマッサージノズルにより吸引マッサージを実施する場合、目視により観察される実際の変位量は、皮膚から受ける感覚よりもかなり大きな場合が多い。そして、肉眼によりこの変位を確認することによって、その効果への期待感や信頼感、安心感などが得られ、マッサージ効果やその他各種の生体効果を増進させることが可能となる。
 そして、本実施例においても、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、図6に関して前述したように飛散防止効果が得られる。
 なお、本実施例においては、被処理部位の変形状態を肉眼で確認できればよいので、ガイド部50の全体が透明である必要はない。また、その材質についても、必ずしも無色透明である必要はなく、有色透明や半透明などであっても肉眼で内部を識別しうるものであればよい。
 また、旋回部1の一部(例えば、側面や底面)のみが透明な材料により形成されていてもよい。これにより、吐水口から旋回室内に引き込まれた皮膚の状態も目視が可能となり、また、横方向からの目視に加えて斜め方向や正面から皮膚の変形状態を目視できるため、上述した確認効果がさらに増す。
 以上、図1乃至図38を参照しつつ本発明のマッサージノズルについて説明した。次に、これらのマッサージノズルを用いた本発明のマッサージシステムについて説明する。 
 すなわち、図1乃至図38に関して前述した本発明のマッサージノズルを、送水手段などと組み合わせることにより、吸引マッサージが実施可能なマッサージシステムが実現する。 
 図39及び図40は、本発明の第1の実施例のマッサージシステムを、斜め正面側、及び斜め後方側からそれぞれ眺めた模式図である。 
 また、図41は、このマッサージシステムの要部構成を表すブロック図である。
 すなわち、本実施例のマッサージシステムをその外部から眺めると、筺体70と、その正面から伸びる可撓性ホース30と、その先端に設けられたマッサージノズル10と、を有する。筺体70には、電源スイッチ72、流量調節バルブ74、取水口76、持ち穴78、電源コード80などが適宜設けられている。 筺体70の内部には、送水手段500が収容されている。送水手段500は、例えば耐水処理が施された電動式の送水ポンプを内蔵し、取水口76から取り入れた水(お湯)を可撓性ホース30を介してマッサージノズル10に送出する。送水ポンプは、例えば、筺体70の外部から交流または直流の電力の供給を受けるようにしてもよく、または、筺体70の中に充電池などの電源を内蔵して電力を供給してもよい。いずれの場合にも、浴槽内の湯に沈めて安全に使用できるよう、所定の耐水処理が適宜実施されている。 
 また、図37に表したように空気を混入させる場合は、マッサージノズル10の空気取り込み口61が外気と通じるよう、空気配管が適宜設けられる。
 一方、マッサージノズル10は、図39に例示した如く、シャワーヘッドに類似した外観を有する。同図に表したマッサージノズル10Aは、その先端付近を「わしづかみ」にして用いるのに適した形状を有する。またマッサージノズル10Bは、通常のシャワーヘッドの如くその根本部分を保持して用いるのに適した形状を有する。 
 これらマッサージノズル10(10A、10B)は、図1乃至図38に関して前述したように、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するように設けられたガイド部を備えている。
 図42は、本実施例のマッサージシステムの使用状態を説明するための模式図である。すなわち、使用者200は、湯110をはった浴槽100の中に本発明のマッサージシステムを設置し、筺体70の上に腰掛けた状態でマッサージノズル10を操作することができる。この際に、図4に関して前述したように吐水流Dにより形成される水膜によりガイド部50の先端が覆われるため、人体の被処理部位210の表面は常に均質な水膜に保護され、人体はマッサージノズルから過度の摩擦抵抗を受けず、不快な刺激が無く、使用感に優れる。浴槽内の水(お湯)の中に浸した状態で用いると、吸引力を低下させる空気層(空洞)が旋回室内に形成されることを抑制でき、より効果的である。また、浴槽100内のお湯110を循環使用する点で、節水効果も高い。
 本実施例のマッサージシステムによれば、図1乃至図38に関して前述したように、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部が設けられている。従って、旋回流の飛散が抑制され、使用者は、水の飛散による不快感を受けることなく吸引マッサージを実施することができる。
 また、マッサージノズル10が筺体70に対して可撓性ホース30により接続されているので、マッサージノズル10を使用者の身体のあらゆる部分の被処理部位に対して柔軟且つ自在にあてることができる。
 また、本実施例によれば、使用者200は、コンパクトな筺体70の上に腰掛けた状態でマッサージノズル10を操作できる。その結果、使用者200は、常にリラックスした状態で吸引マッサージすることができる。またさらに、上半身、例えば脇の下から二の腕を吸引マッサージするような場合でも、マッサージノズル10を浴槽の湯110の中に浸した状態で操作することが可能である。しかも、マッサージしづらいヒップや太ももの裏側などが、腰掛けていることにより浴槽底面から浮いた状態となることにより、マッサージするスペースが生じ、下半身、例えば、ヒップや太ももの裏側まで、まんべんなく吸引マッサージすることができる。従って、これらの部位につきやすい「セルライト(老廃物と脂肪の塊)」を揉みほぐすことにより、老廃物の排出を促進し、セルライトを正常な脂肪に改善することができる。その結果として、人体の「引き締め効果」が得られる。
 図43は、本発明のマッサージシステムの第2の実施例を表す模式図である。すなわち、同図は、浴槽100と組み合わされたマッサージシステムを表す。 
 本実施例の場合、浴槽100の中にノズル収容部120が設けられ、図1乃至図38に関して前述した本発明のマッサージノズル10は、このノズル収容部120に収容可能とされている。そして、送水手段500は、水配管60を介して浴槽100の中の水(お湯)を取水し、可撓性ホース30を介してマッサージノズル10に送出する。
 本実施例においては、図43(a)に表したように、ノズル収容部120にマッサージノズル10を収納した状態で、使用者は、浴槽100内に入浴しマッサージノズル10に被処理部位をあてがうことにより吸引押圧マッサージを受けることができる。この時、マッサージノズル10は、水没していてもよく、お湯よりも上に露出していてもよい。但し、マッサージノズル10を水没させたほうがより強い吸引マッサージを受けることができる。 
 また一方、図43(b)に表したように、マッサージノズル10をノズル収容部120から取り外して用いることができる。本実施例においては、マッサージノズル10は、可撓性ホース30により接続されているので、使用者は、マッサージノズル10を自由な位置に移動させ、被処理部位にあてて使用することができる。
 なお、本実施例においても、送水手段500により浴槽100内のお湯(水)をマッサージノズル10に供給する。つまり、浴槽100内のお湯を循環使用する点で、節水効果が高い。そして、図1乃至図38に関して前述したように、吐水口4から吐水された吐水流がガイド部50の内壁に衝突するように設けることにより、吐水流の飛散防止効果が得られ、使用者は、水の飛散による不快感を受けることなく吸引マッサージを実施することができる。
 図44は、本発明のマッサージシステムの第3の実施例を表す模式図である。同図については、図1乃至図38に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 
 本実施例においては、浴槽100のお湯を循環させる送水手段の代わりに、お湯(または水)の供給部400が設けられている。供給部400としては、例えば、浴槽100にお湯を供給するための給湯器を兼用することができる。 
 本実施例の場合には、供給部400を設けることより、浴槽100内にお湯がない状態においても、本発明のマッサージノズル10を用いた吸引押圧マッサージを受けることができる。もちろん、浴槽100内にお湯がはられた状態においても、吸引押圧マッサージを同様に実施することができる。 
 そして、図44(b)に表したように、可撓性ホース30を伸ばすことにより、マッサージノズル10を取り外して所望の被処理部位に向けて使用することができる。また、本実施例においては、図43に関して前述したような送水手段500や循環のための水配管60を設ける必要がないため、マッサージシステムの構造を簡略化させ、低コストで提供することが可能である。
 図45は、本発明のマッサージシステムの第4の実施例を表す模式図である。同図についても、図1乃至図44に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 
 本実施例においては、ノズル収容部120が浴槽100の周縁の、いわゆる「エプロン」の部分に設けられている。吸引押圧マッサージを実施する場合には、マッサージノズル10を簡単に取り外し、使用者の人体の各所に容易にあてがうことができる。ノズル収容部120を浴槽100のエプロンに設置すると、マッサージノズル10を取り外すことが極めて容易となる。また、浴槽100内に入浴した状態で、マッサージノズル10が邪魔になる心配もない。 
 そして、本発明においても、可撓性ホース30によりノズル収容部120とマッサージノズル10とを接続することにより、マッサージノズル10を自在に取り扱うことができる。
 また、本実施例においても、浴槽100内のお湯を循環使用する点で、節水効果が高く、また、図1乃至図38に関して前述したように、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部が設けられている。従って、旋回流の飛散が抑制され、使用者は、水の飛散による不快感を受けることなく吸引マッサージを実施することができる。
 図46は、本発明のマッサージシステムの第5の実施例を表す模式図である。同図についても、図1乃至図45に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 
 本実施例においても、ノズル収容部120が浴槽100の周縁の「エプロン」の部分に設けられている。このため、マッサージノズル10を取り外すことが極めて容易となる。また、浴槽100内に入浴した状態で、マッサージノズル10が邪魔になる心配もない。
 また、本実施例においても、可撓性ホース30によりノズル収容部120とマッサージノズル10とを接続することにより、マッサージノズル10を自在に取り扱うことができる。さらに、送水手段500や循環のための水配管60を設ける必要がないため、マッサージシステムの構造を簡略化させ、低コストで提供することが可能である。そして、図1乃至図38に関して前述したように、吐水口4から吐水される旋回流が衝突するようにガイド部が設けられている。従って、旋回流の飛散が抑制され、使用者は、水の飛散による不快感を受けることなく吸引マッサージを実施することができる。
 以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。 
 すなわち、本発明のマッサージノズル及びマッサージシステムを構成するいずれかの要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
 例えば、マッサージノズルの外形や、吐水口とのサイズの比率、あるいは入水部の位置関係などについては、旋回流が得られ、その結果として負圧部が形成される範囲内であれば、本発明に包含される。
本発明の実施の形態にかかるマッサージノズルの斜視図である。 本発明の実施の形態にかかるマッサージノズルの断面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の実施にかかるマッサージノズルの動作を説明するための模式図である。 ガイド部50が設けられてない比較例のマッサージノズルを表す模式図である。 ガイド部50を設けることにより、吐水口4から矢印Aの方向に吐水された旋回吐水は、ガイド部50に衝突し、その水勢が弱められることを表す模式図である。 (a)は、マッサージノズルに供給する水の流量と、旋回流の吐水角度との関係を表すグラフ図であり、(b)は、マッサージノズルの模式断面図である。 ガイド部50を設けることによる吐水の放出状態の変化を表す写真である。 (a)は、ガイド部50の高さと吐水角度との関係を表すグラフ図であり、(b)は、マッサージノズルの模式断面図である。 マッサージノズルの模式断面図である。 マッサージノズル10の使用状態を例示する模式図である。 本発明者が実施した測定の方法を表す模式図である。 吐水口からの距離と吸引力との関係を表すグラフ図である。 本発明の第2の実施例のマッサージノズルの正面図である。 図10のA−A線断面図である。 本発明の第3の実施例のマッサージノズルの正面図である。 図12のA−A線断面図である。 本発明の第4の実施例のマッサージノズルを表す模式図である。 本発明の第5の実施例のマッサージノズルを表す模式断面図である。 本発明の第6の実施例のマッサージノズルを表す模式断面図である。 本発明の第7の実施例のマッサージノズルの斜視図である。 本発明の第7の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第8の実施例のマッサージノズルの断面図である。 吐水口4を被処理部位210に対して傾斜させて押し当てた状態を表す模式図である。 本発明の第9の実施例のマッサージノズルの模式断面図である。 吐水口4を被処理部位210に対して傾斜させて押し当てた状態を表す模式図である。 本発明の第10の実施例のマッサージノズルの断面図である。 マッサージノズルの一部拡大図である。 本発明の第11の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第12の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第13の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第14の実施例のマッサージノズルの斜視図である。 本発明の第15の実施例のマッサージノズルの断面図である。 第15実施例のマッサージノズル10を有するマッサージ装置の全体概略図である。 本発明の第16の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第16の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第17の実施例のマッサージノズルの断面図である。 本発明の第18の実施例のマッサージの側面図である。 本発明のマッサージシステムの第1の実施例を斜め正面側から眺めた模式図である。 本発明のマッサージシステムの第1の実施例を斜め後方側から眺めた模式図である。 第1実施例のマッサージシステムの要部構成を表すブロック図である。 第1実施例のマッサージシステムの使用状態を説明するための模式図である。 本発明のマッサージシステムの第2の実施例を表す模式図である。 本発明のマッサージシステムの第3の実施例を表す模式図である。 本発明のマッサージシステムの第4の実施例を表す模式図である。 本発明のマッサージシステムの第5の実施例を表す模式図である。
符号の説明
 1 旋回部
 2 接続部
 3 旋回室
 4 吐水口
 5 入水口
 6 導入路
 7 旋回流路
10、10A、10B マッサージノズル
21 制御部
23 放出水路
26 通信部
30 可撓性ホース(送水路)
50 ガイド部
50A ガイドリング部
50B スカート部
50C 整流板
50a、50b ガイド部
51 バネ
52 ガイド部
53 水圧調整手段
54 貫通口
55 外周ガイド部
56 着脱ガイド部
56P 凸部
57 吐水部
58 感知手段
59 突出部
60 水配管
70 筺体
72 電源スイッチ
74 流量調節バルブ
76 取水口
78 持ち穴
80 電源コード
100 浴槽
110 浴槽水
120 ノズル収容部
200 使用者
210 被処理部位
400 供給部
500 ポンプ(送水手段)
Z 旋回軸

Claims (17)

  1.  室内に旋回流を生じさせるように設けられた入水口と、前記旋回流を吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回室と、
     前記吐水口の内径よりも大きな内径を有する略筒状のガイド部であって、前記吐水口から吐水される吐水流が衝突するように突出形成されたガイド部と、
     を備えたことを特徴とするマッサージノズル。
  2.  室内に旋回流を生じさせるように設けられた入水口と、前記旋回流を吐水するよう設けられた吐水口と、を有する旋回室と、
     前記吐水口の内径よりも大きな内径を有する略筒状のガイド部であって、前記吐水口から前記ガイド部の内壁までの距離をL、前記吐水口から吐水される吐水流が前記吐水口を含む面に対してなす角度をθとした時に、前記吐水口からみた前記ガイド部の先端までの高さが1.5×(L×tan θ)以上となるように突出形成されたガイド部と、
     を備えたことを特徴とするマッサージノズル。
  3.  前記ガイド部の外径は、マッサージノズルの外径よりも小なることを特徴とする請求項1または2に記載のマッサージノズル。
  4.  前記ガイド部は、前記吐水口を内包しつつその全周においてマッサージノズル本体に接続されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  5.  前記ガイド部の先端と前記吐水口との間の距離を調節する調節手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  6.  前記ガイド部は、その側面に貫通口を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  7.  前記ガイド部は、その内周側における水圧を調整する水圧調整手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  8.  前記ガイド部の外周側において前記ガイド部を取り囲むように設けられた外周ガイド部をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のマッサージノズル。
  9.  前記外周ガイド部は、前記吐水口の前方に向けて突出し、前記外周ガイド部に衝突した前記吐水流の少なくとも一部が被処理部位に至ることを特徴とする請求項8記載のマッサージノズル。
  10.  前記ガイド部は、前記吐水口よりも後方に向けて延在したスカート部を有し、前記スカート部とマッサージノズル本体との間に、前記吐水流の少なくとも一部を流出させる流路が形成されてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  11.  前記ガイド部は、マッサージノズルに着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  12.  前記ガイド部は、前記吐水口とともに吐水部を構成し、
     前記吐水部は、マッサージノズルに着脱可能に設けられたことを特徴する請求項1〜11のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  13.  前記ガイド部または前記吐水部は、前記旋回流の旋回方向に回転させることによりマッサージノズルに固定可能とされたことを特徴とする請求項11または12に記載のマッサージノズル。
  14.  前記ガイド部と人体とが接触したことを感知し検出信号を出力する感知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  15.  前記旋回室内に、突出量が変更可能な旋回流制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  16.  前記旋回室内の中心軸上に空気取り込み口が設けられたことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載のマッサージノズル。
  17.  送水手段と、
     請求項1〜16のいずれか1つに記載のマッサージノズルと、
     を備え、
     前記送水手段から前記マッサージノズルの前記入水口を介して前記旋回室に水を供給し、使用者が前記マッサージノズルの前記吐水口に形成される負圧部を利用した吸引マッサージを実施可能としたことを特徴とするマッサージシステム。

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