JP4395018B2 - 磁気シールドサッシ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気を使用する施設から外部への磁気の影響をシールドしたり、磁気を使用する施設に外部からの磁気の影響をシールドしたりすることができる窓を形成するための磁気シールドサッシに関するものである。
従来より、磁気シールド部材の平板を重ねて密閉型の磁気シールド室を形成することが行なわれているが、最近では多数枚の短冊状の磁気シールド部材をすだれ状に並設し、隣接する磁気シールド部材の対向面間に磁束密度(磁界強度)の減衰を生じさせるようにした開放型の磁気シールド方法が新しく提案されている(特許文献1参照)。また、このシールド方法を応用した窓を形成するにあたっては、二枚の透視板の間に磁気シールド部材を保持して窓用磁気シールドパネルを形成し、これを建物の壁などに形成した開口部に嵌め込むようにしていた。
しかし、上記窓用磁気シールドパネルは工場で組み立てて施工現場に運搬するようにしており、運搬時や施工現場で破損事故が生じた場合に修理ができないという問題があった。
特開2002−164686号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、運搬時や施工現場で破損事故が生じた場合でも容易に修理することができる磁気シールドサッシを提供することを目的とするものである。
本発明の磁気シールドサッシAは、磁気シールド性能を有する窓を形成するための磁気シールドサッシAにおいて、建物躯体1に直接或いは間接的に取り付けられる枠体2と、枠体2の内側に嵌め込まれる透視板3と、透視板3の表面に沿って枠体2の内側に設けられる磁気シールド部材4とを備え、建物躯体1に設けた躯体側磁気シールド部材5と前記枠体2に配置される磁気シールド部材4との端部同士を接続するための接続空間6枠体2内に設けられ、接続空間6に連通するスリット37が枠体2に形成されると共にスリット37に磁気シールド部材4が挿入されることによって、磁気シールド部材4が枠体2に保持されると共に磁気シールド部材4の端部が接続空間6に位置されて成ることを特徴とするものである。
本発明にあっては、磁気シールド部材4の表面にカバー材8を設けることができる。
また、本発明にあっては、枠体2の内側に電波シールド部材9を設けることができる。
また、本発明にあっては、枠体2を組立自在に形成することができる。
本発明では、施工現場において、透視板3と磁気シールド部材4とを枠体2に組み込むと共に枠体2に組み込んだ磁気シールド部材4の端部と建物躯体1に設けた躯体側磁気シールド部材5の端部とを接続することによって、磁気シールド性能を有する窓を形成することができ、工場で透視板3と磁気シールド部材4とをパネル化する必要がなく、透視板3や磁気シールド部材4が運搬時や施工現場で破損したとしてもその部材だけを交換するなどして容易に修理することができるものである。
また、本発明では、磁気シールド部材4の表面をカバー材8で被覆することにより、カバー材8で磁気シールド部材4の防錆を図ることができると共にカバー材8にデザインを付与することができ、磁気シールド性能の低下を防止することができると共に窓の外観を向上させることができるものである。
また、本発明では、枠体2の内側に電波シールド部材9を設けることによって、電波シールド部材9で電波をシールドすることができ、窓に電波シールド性を付与することができるものである。
また、本発明では、枠体2を組立自在に形成することによって、枠体2を工場で組み立てずにバラした状態で運搬し、施工現場で組み立てることができ、運搬性の向上及び運搬時の破損の防止を図ることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の磁気シールドサッシAは、例えば、建物の壁に磁気シールド性能を有する非開閉の窓(以下、「磁気シールド窓」という)を形成するものである。以下には、磁気シールド窓を建物の外壁に形成する場合について説明するが、これに限定されるものではない。
本発明の磁気シールドサッシAは、図2に示すように、枠体2の内側に透視板3を嵌め込むと共にこの透視板3の表面に沿って磁気シールド部材4を配置することによって形成されている。
枠体2はスチールやアルミニウムなどの金属板材を折曲げ加工したり樹脂成形品などを用いたりして四角枠状に形成されている。この枠体2は上下の保持枠材20と左右の側枠材30とを組み立てることにより形成されるものである。
保持枠材20は断面略C字状に形成されるものであって、図3に示すように、外面板部21と、外面板部21の一端に延設された固定板部22と、外面板部21の他端に延設された断面略逆L字状の当接部23と、当接部23の端部に延設された取付板部24と、固定板部22の端部から取付板部24側に向かって延設された連結部25と、取付板部24の端部から固定板部22側に向かって延設された連結部26とを備えて形成されている。そして、上記の固定板部22と取付板部24の間の空間が枠体2内の接続空間6として形成されている。また、取付板部24の接続空間6側の全面には補強板27が設けられていると共に固定板部22の接続空間6側の面には複数個の補強ピース28が設けられている。補強ピース28はC型チャンネル等の型鋼材を用いることができる。また、連結部25、26の接続空間6側には複数個の断面略コ字状の連結材29が固定板部22と取付板部24の間に架設されている。また、取付板部24及び補強板27にはその屋内側端部から当接部23の直前にまで至る複数本のスリット37が設けられている。
側枠材30は断面略角筒状であって、図4に示すように、外面板部31と、外面板部31の一端に延設された断面略逆L字状の当接部33と、当接部33の端部に延設された取付板部34と、取付板部34に延設された内面板部32と、外面板部31の他端に延設された突出部35と、内面板部32の端部に延設された突出部36と、突出部35、36の間に設けられた側板部52を備えて形成されている。また、取付板部34には補強板38が設けられていると共に側枠材30の上端及び下端には補強ピース39が設けられている。
透視板3は透視可能な透明乃至半透明の板材であれば使用することができ、例えば、透明ガラス製、型板ガラス製、すりガラス製などの平板や、アクリル樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製の平板を用いることができる。
磁気シールド部材4は鋼板、電磁鋼板、パーマロイ、アモルファス金属、ナノ結晶軟磁性材料(日立金属(株)製の「ファインメット(R)」)などの磁性材料で形成することができる。また、図5(a)に示すように、磁気シールド部材4は矩形板状(短冊状)の平板部40と平板部40の両端部に設けた接続部41とからなり、正面視で略Z字状に形成することができる。このような形状の磁気シールド部材4は、磁性材料で形成される薄板の磁気シールド材42の両端を接続部41として互いに逆方向に折り曲げた後、複数枚の磁気シールド材42を重ね合せて形成することができる。磁気シールド部材4は、例えば、厚み0.35mmの六枚の磁気シールド材42を用いて形成することができるが、これに限らず、磁気シールド材42の枚数や厚みは適宜設定することができる。また、磁気シールド部材4は図5(b)に示すように、正面視で略I字状に形成することもできる。このような形状の磁気シールド部材4は、磁性材料で形成される薄板の磁気シールド材42の一端と他端とを接続部41として互いに逆方向に折り曲げた後に複数枚重ね合せて形成することができる。但し、図5(b)の略I字状の磁気シールド部材4では、重ね合せる各磁気シールド材42の折り曲げる長さ(接続部41の長さ)を変えなければならないが、図5(a)の略Z字状の磁気シールド部材4では、重ね合せる各磁気シールド材42の折り曲げる長さを一定にすることができ、製造の手間を軽減することができるものである。
上記の他に、磁気シールド部材4としては各種断面形状、例えば、十字型断面、Y字型断面、円形断面、中空円形断面、方形(矩形)断面、中空方形(矩形)断面、星形断面、H字型断面、I字型断面、T字型断面、半円形断面、三角形断面、渦巻き形断面、内部に多層空間を有する円形断面、内部に多層空間を有する方形断面に形成することができる。また、磁気シールド部材4は、例えば、単純短冊型、中膨らみ型、穴あき短冊型、針型、三角型、湾曲短冊型、屈曲短冊型、アングル部材型、捻り短冊型、螺旋型、回転台形型、異径鉄筋状型などの各種形状に形成することができる。また、磁気シールド部材4には防錆処理や塗装を行うことができる。塗装としてはダクロ、有機、粉体、静電等の公知の方法で行うことができる。
磁気シールド部材4の表面にはカバー材8を設けることができる。カバー材8は図6に示すように、磁気シールド部材4の平板部40及び接続部41を全面に亘って覆う平板状の表面カバー材8aと、磁気シールド部材4の側面を覆うコ字状の側面カバー材8bとで構成されている。このように磁気シールド部材4の表面をカバー材8で覆うことによって、湿気が磁気シールド部材4に到達しにくくなって磁気シールド部材4の防錆を図ることができる。また、カバー材8に塗装や印刷等により化粧を施すことにより模様などのデザインを付与することができる。また、磁気シールド部材4の剛性も高めることができ、撓みを少なくすることができる。尚、表面カバー材8aはアルミニウム箔などの金属箔や樹脂フィルム、塗膜などで形成することができ、側面カバー材8bとしてはアルミニウム、塗装鋼板、ステンレス鋼材、樹脂成形品などで形成することができる。
本発明で用いる電波シールド部材9はシート状の導電性材料で形成されるものであり、導電性材料としては、例えば、ステンレス鋼などの金属材料、炭素材料、導電性プラスチックなどを用いることができる。また、電波シールド部材9はメッシュ状の導電性材料であることが好ましく、例えば、金属線材を用いた金属メッシュ(金網)、炭素線材(炭素繊維)や導電性プラスチック線材(導電性プラスチック繊維)を用いた網状体などを用いることができる。電波シールド部材9は周波数10kHz〜40GHzの電磁波をシールドすることができるものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、線材の直径0.02〜1.9mm、網目の大きさ1.5〜635メッシュのものを用いることができる。
そして、本発明の磁気シールドサッシAを用いて磁気シールド窓を形成するにあたっては、以下のようにして行なう。尚、以下に示す例では磁気シールド窓における磁気シールド部材4を縦方向に設けるものであるが、磁気シールド部材4は横方向に設けるようにしても良い。
まず、磁気シールド窓を形成する位置の直上及び直下にある建物躯体1、1の間に二つの側枠材30、30を対向させて取り付ける。この場合、側枠材30は図1に示すように、補強ピース39の位置で建物躯体1にボルトナットなどの固定具50で固定する。固定具50の締め付けは取付板部34及び補強板38に設けた開口部55から工具等を挿入して行なう。また、建物躯体1の固定具50の貫通位置には補強固定板56が設けられている。このようにして取り付けられた側枠材30の外面板部31は屋外側(室外側)に向けられ、内面板部32は屋内側(室内側)に向けられる。
ここで、建物躯体1はステンレス鋼材などの金属骨材を組み合わせた壁下地材や二枚の金属板の間に芯材を充填した壁パネルなどであって、建物躯体1には複数個の躯体側磁気シールド部材5が設けられている。この躯体側磁気シールド部材5は上記窓用の磁気シールド部材4と同様に形成されるものであって、躯体側磁気シールド部材5の厚み方向(磁気シールド材42の積層方向)が略水平となるようにして建物躯体1に保持されている。尚、躯体側磁気シールド部材5においてはカバー材8を有していなくても良い。また、磁気シールド窓を形成する位置の上側にある建物躯体1の下端からは躯体側磁気シールド部材5の下端が突出していると共に、磁気シールド窓を形成する位置の下側にある建物躯体1の上端からは躯体側磁気シールド部材5の上端が突出している。
次に、上記のようにして取り付けた二つの側枠材30の上端間及び下端間に保持枠材20、20をそれぞれ取り付ける。この場合、上側の建物躯体1の下面に上側の保持枠材20を固定すると共に下側の建物躯体1の上面に下側の保持枠材20を固定する。また、保持枠材20は補強ピース28を貫通して建物躯体1にまで達するボルトナットなどの固定具50で建物躯体1に取り付ける。そして、建物躯体1に保持枠材20を取り付けることによって、躯体側磁気シールド部材5の上端が保持枠材20の固定板部22に設けた開口部6aから接続空間6に挿入される。このようにして取り付けられた保持枠材20の外面板部21は屋外側(室外側)に向けられ、連結部25、26は屋内側(室内側)に向けられる。尚、建物躯体1が壁パネルなどの場合は工場などで壁パネルに保持枠材20を予め取り付けておいても良い。
上記のようにして水平方向で対向配置された一対の側枠材30と鉛直方向で対向配置された一対の保持枠材20とで四角枠状の枠体2を形成することができる。
次に、図7に示すように、一対の保持枠材20と一対の側枠材30とで囲まれる枠体2の内側である内側空間7に二枚の透視板3、3を重ねた状態で嵌め込んで設ける。二枚の透視板3、3のうち屋外側の透視板3の屋外側面は軟質系ゴムなどで形成されるパッキン57を介して当接部23、33に当接されている。また、透視板3、3の周端面と保持枠材20の取付板部24及び側枠材30の取付板部34との間にはスペーサ63が設けられている。
ここで、上記の二枚の透視板3、3の間には電波シールド部材9を介在させることができ、これにより、電波シールド性能を有する窓を形成することができる。この電波シールド部材9は建物躯体1の金属部分に電気的に接続される必要があるので、スペーサ63を通して電波シールド部材9の端部を枠体2外に導出して建物躯体1の金属部分に施工現場で溶接して接続することができる。しかし、この場合、溶接するのに手間がかかるので、他の方法も採用することができる。すなわち、建物躯体1の金属部分に電気的及び機械的に接続して接続部材58を設け、この接続部材58の側端部と電波シールド部材9の側端部とを重ね合せ、図8に示すように、この重ね合せ部分を溝状(断面コ字状)の連結部材59と線状の押さえ部材60とで挟持する。この場合、上記重ね合せ部分は連結部材59の内側に挿入されると共に押さえ部材60は上記重ね合せ部分の表面側から連結部材59の内側に嵌め込まれる。連結部材59は例えばアルミニウムなどの金属材料で形成することができ、押さえ部材60は塩化ビニル樹脂などの樹脂材料の線材を用いることができる。建物躯体1の金属部分に接続部材58を接続するにあたっては、工場などで溶接などすることができる。そして、接続部材58の側端部と電波シールド部材9の側端部とを連結部材59と押さえ部材60とで挟持して接続することによって、施工現場で溶接することなく、電波シールド部材9を建物躯体1の金属部分に電気的及び機械的に接続することができる。また、連結部材59と押さえ部材60による電波シールド部材9と接続部材58との接続は、図4に示すように、側枠材30の内部で行うことができる。
次に、透視板3の屋内側において、枠体2に複数個の押さえ縁62を取り付ける。押さえ縁62は平角棒状に形成されるものであって、保持枠材20の取付板部24及び側枠部30の取付板部34にビス等の固定具64で取り付ける。また、押さえ縁62と上記透視板3の屋内側面との間には軟質系ゴムなどで形成されるパッキン65が介在されている。従って、上記二枚の透視板3、3は当接部23、33と押さえ縁62との間で挟持されて枠体2の内側空間7に保持される。
次に、上記二枚の透視板3の屋内側において、枠体2の内側である内側空間7に複数個の磁気シールド部材4を設ける。各磁気シールド部材4はその上部を上側の保持枠材20及び補強板27のスリット37に挿入すると共に、図9に示すように磁気シールド部材4の下部を下側の保持枠材20及び補強板27のスリット37に挿入することによって、図10に示すように、枠体2に保持される。従って、磁気シールド部材4はその厚み方向が略水平となって枠体2に取り付けられる。また、各磁気シールド部材4の上端は上側の保持枠材20の接続空間6に位置し、この接続空間6内で上側の建物躯体1の躯体側磁気シールド部材5の下端と電気的及び機械的に接続される。すなわち、図11に示すように、磁気シールド部材4の接続部41の上面と躯体側磁気シールド部材5の接続部41の下面とを接触させた状態で両方の接続部41、41をクリップのようなジョイント具61で挟んで連結することによって、磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5を接続することができる。また、各磁気シールド部材4の下端は下側の保持枠材20の接続空間6に位置し、この接続空間6内で下側の建物躯体1の躯体側磁気シールド部材5の上端と電気的及び機械的に接続される。磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5の接続は上記と同様にしてジョイント具61で行うことができる。
次に、押さえ縁62及び磁気シールド部材4の屋内側において、枠体2に他の透視板3をさらに嵌め込んで設ける。この屋内側の透視板3の屋外側面は軟質系ゴムなどで形成されるパッキン66を介して押さえ縁62に当接されている。また、透視板3の周端面と保持枠材20の取付板部24及び側枠材30の取付板部34との間にはスペーサ67が設けられている。
次に、屋内側の透視板3のさらに屋内側において、枠体2に複数個の押さえ縁68を取り付ける。押さえ縁68は平角棒状に形成されるものであって、保持枠材20の取付板部24及び側枠部30の取付板部34にビス等の固定具69で取り付ける。また、押さえ縁68と上記屋内側の透視板3の屋内側面との間には軟質系ゴムなどで形成されるパッキン70が介在されている。従って、上記屋内側の透視板3は押さえ縁62、68の間で挟持されて枠体2の内側空間7に保持される。
最後に、図12に示すように、上下の保持枠材20の屋内側面に断面略コ字状のカバー部材71をネジ等の固定具72で取り付けることによって、接続空間6の屋内側開口を閉塞する。このようにして本発明の磁気シールドサッシAを組み立てることにより、磁気シールド窓を形成することができる。
本発明の磁気シールドサッシAで形成される磁気シールド窓は上記のように、複数個の磁気シールド部材4を平板部40が対向するようにして所定の間隔を介して並設されるが、以下の(1)の式の条件を満たすことが好ましい。
(Sm・μs)/Sa>1 …(1)
尚、Smは磁気シールド部材4の横断面の面積、μsは磁気シールド部材4の磁性材料の比透磁率、Saは隣接する磁気シールド部材4、4間の空間(間隔)の横断面の面積をそれぞれ示す。そして、上記(1)の条件を満たす磁気シールド窓は、特許文献1の場合と同様に、対向して隣り合う磁気シールド部材4、4の間隙で磁束密度を減衰させることができ、磁気シールド性能を有するものである。また、窓用の磁気シールド部材4は建物躯体1に内蔵されている躯体側磁気シールド部材5と電気的に接続するので、壁の磁気シールド性能が窓部分で途切れないようにすることができ、壁全体の磁気シールド性能が損なわれないようにすることができる。
図13に他の実施の形態を示す。この磁気シールドサッシAは施工現場で建物躯体1と一体的に組み立てられて磁気シールドパネル91となるものである。この窓部92を有する磁気シールドパネルは、図14、15に示すように、アンカーボルトなどの固定具90で床下地などに固定可能な脚部80の両側部に側枠材30、30を対向させて立設すると共に側枠材30、30の上部間に上記と同様の保持枠材20が略水平に架設されている。また、磁気シールドパネルの上下方向の中間位置よりもやや上側にも側枠材30、30の間に上記と同様の保持枠材20が略水平に架設されている。また、側枠材30、30の間において下の保持枠材20の下側には複数本の補強材81が設けられている。補強材81は例えば角パイプなどで形成されるものであって、その下端は脚部80に固定されている。また、両方の側枠材30、30と補強材81、81の上部に亘って連結板82が設けられており、連結板82には補強材81、81の上端に固着される固着片83が延設されている。下の保持枠材20は固着片83に載せられており、保持枠材20の補強ピース28の位置で固着片83にボルトナットなどの固定具50で固定されている。そして、磁気シールドパネル91において下の保持枠材20よりも下部分が建物躯体1として形成されており、この建物躯体1に複数個の躯体側磁気シールド部材5が設けられている。この躯体側磁気シールド部材5の下端は脚部80に載置されて接続されている。また、躯体側磁気シールド部材5の上端は建物躯体1の上端から突出して保持枠材20の接続空間6に挿入されている。さらに、建物躯体1の屋外側面と屋内側面には下部カバー86が取り付けられている。尚、符号94は保持枠材20の接続空間6に設けた補強部材である。
図16に示すように、上記の磁気シールドパネル91において、下の保持枠材20以上の部分が本発明の磁気シールドサッシAの枠体2として形成されており、この枠体2に上記と同様にして透明板3及び磁気シールド部材4を取り付ける。まず、枠体2の内側空間7に二枚の透視板3、3を重ねた状態で嵌め込んで設ける。このうち屋外側の透視板3の屋外側面はパッキン57を介して当接部23、33に当接されている。また、透視板3、3の周端面と保持枠材20の取付板部24及び側枠材30の取付板部34との間にはスペーサ63が設けられている。ここで、上記の二枚の透視板3、3の間には電波シールド部材9を介在させることができ、これにより、電波シールド性能を有する窓を形成することができる。この電波シールド部材9は上記と同様である。また、電波シールド部材9は上記と同様に連結部材59と押さえ部材60を用いるなどして磁気シールドパネルに隣接する建物躯体に接続される。但し、この電波シールド部材9の建物躯体への接続方法としては、電波シールド部材9と建物躯体1の金属部分とを溶接する等の方法もある。
次に、上記と同様にして、二枚の透視板3の屋内側において、枠体2の内側空間7に複数個の磁気シールド部材4を設ける。各磁気シールド部材4はその上部を上側の保持枠材20の取付板部24及び補強板27のスリット37に挿入すると共に磁気シールド部材4の下部を下側の保持枠材20の取付板部24及び補強板27のスリット37に挿入することによって、枠体2に保持される。従って、磁気シールド部材4はその厚み方向が略水平となって枠体2に取り付けられる。また、各磁気シールド部材4の上端は上側の保持枠材20の上に突出される。また、各磁気シールド部材4の下端は下側の保持枠材20の接続空間6に位置し、この接続空間6内で下側の建物躯体1の躯体側磁気シールド部材5の上端と電気的及び機械的に接続される。すなわち、図17に示すように、磁気シールド部材4の接続部41の下面と躯体側磁気シールド部材5の接続部41の上面とを接触させた状態で両方の接続部41、41をクリップのようなジョイント具61で挟んで連結することによって、磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5を接続することができる。
次に、上記と同様にして、透視板3の屋内側において、枠体2に複数個の押さえ縁62を取り付ける。押さえ縁62と上記透視板3の屋内側面との間にはパッキン65が介在されている。従って、上記二枚の透視板3、3は当接部23、33と押さえ縁62との間で挟持されて枠体2の内側空間7に保持される。
次に、上記と同様にして、押さえ縁62及び磁気シールド部材4の屋内側において、枠体2に他の透視板3をさらに嵌め込んで設ける。この屋内側の透視板3の屋外側面はパッキン66を介して押さえ縁62に当接されている。また、透視板3の周端面と保持枠材20の取付板部24及び側枠材30の取付板部34との間にはスペーサ67が設けられている。
次に、上記と同様にして、屋内側の透視板3のさらに屋内側において、枠体2に複数個の押さえ縁68を取り付ける。押さえ縁68と上記屋内側の透視板3の屋内側面との間にはパッキン70が介在されている。従って、上記屋内側の透視板3は押さえ縁62、68の間で挟持されて枠体2の内側空間7に保持される。最後に上下の保持枠材20の屋内側面にカバー部材71を固定具72で取り付けることによって、接続空間6の屋内側開口を閉塞する。このようにして本発明の磁気シールドサッシAを組み立てることにより、磁気シールド窓を形成することができる。
尚、上記では磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5をその厚み方向が略水平となるように配置した例を示したが、これに限らず、シールドする磁気の方向に応じて磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5をその厚み方向がシールドする磁気の方向と略直交するように配置すればよく、従って、例えば、磁気シールド部材4と躯体側磁気シールド部材5をその厚み方向が略鉛直となるように配置することもできる。
上記の各実施形態では保持枠材20及び側枠材30からなる枠体2を建物躯体1に直接取り付けているが、建物躯体1に対して他の部材を介して枠体2を取り付けるなどして、建物躯体1に対して枠体2を間接的に取り付けても良く、この場合、天井、梁、壁、柱等から鋼製、アルミニウム製、木製、その他の枠体2を支持可能な部材を介して、枠体2を取り付けることができる。
例えば図18に示す例では、天井側において建物躯体1(天井躯体100)の下面にて吊下げボルト等からなる複数の下地吊材101を吊下げ支持し、この下地吊材101の下端にて鋼製等の天井下地102を吊下げ支持している。この天井下地102の下面には電磁鋼板等がからなる電磁シールド材93が添設されている。一方、床側においては、建物躯体1である床下地材97と壁材104とが設けられており、前記壁材104は床下地材97の上面から立設されている。また、床下地材97の室内側には電磁鋼板等からなる電磁シールド材96と床仕上材95が積層して配設されている。
そして、枠体2の上部は、天井下地102の下面に対して上側の保持枠材20を固定することで、建物躯体1に対して下地吊材101及び天井下地102を介して間接的に取り付けられている。尚、枠体2の下部は、壁材104の上端に対して下側の保持枠材20を固定することで、建物躯体1に対して直接取り付けられている。またこのような形態に限らず、その他適宜の手法により、枠体2を建物躯体1に対して直接或いは間接的に取り付けるようにすれば良い。
本発明の磁気シールドサッシAは、建物の壁に窓を形成する場合のみならず、床、屋根、天井、扉などの部位に適用して磁気シールド窓を形成することができる。
本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 同上の正面図である。 同上の一部の断面図である。 同上の一部の断面図である。 同上の磁気シールド部材の例を示し、(a)(b)は一部が破断した斜視図である。 同上の磁気シールド部材の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 同上の組立工程を示す正面図である。 同上の電波シールド部材と接続部材との接続を示す一部の斜視図である。 同上の組立工程を示す一部の斜視図である。 同上の組立工程を示す斜視図である。 同上の組立工程を示す一部の斜視図である。 同上の背面図である。 同上の他の実施の形態の一例を示す正面図である。 同上の組立工程を示す一部が破断した正面図である。 同上の組立工程を示す一部の側面図である。 同上の一部の断面図である。 同上の組立工程を示す一部の正面図である。 枠体を建物躯体に間接的に取り付ける例を示す概略の断面図である。
符号の説明
1 建物躯体
2 枠体
3 透視板
4 磁気シールド部材
5 躯体側磁気シールド部材
6 接続空間
8 カバー材
9 電波シールド部材
37 スリット

Claims (4)

  1. 磁気シールド性能を有する窓を形成するための磁気シールドサッシにおいて、建物躯体に直接或いは間接的に取り付けられる枠体と、枠体の内側に嵌め込まれる透視板と、透視板の表面に沿って枠体の内側に配置される磁気シールド部材とを備え、建物躯体に設けた躯体側磁気シールド部材と前記枠体に配置される磁気シールド部材との端部同士を接続するための接続空間枠体内に設けられ、接続空間に連通するスリットが枠体に形成されると共にスリットに磁気シールド部材が挿入されることによって、磁気シールド部材が枠体に保持されると共に磁気シールド部材の端部が接続空間に位置されて成ることを特徴とする磁気シールドサッシ。
  2. 磁気シールド部材の表面にカバー材を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気シールドサッシ。
  3. 枠体の内側に電波シールド部材を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気シールドサッシ。
  4. 枠体を組立自在に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気シールドサッシ。
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