JP4393891B2 - 芯材への表皮形成方法、及びその方法に適した成形装置 - Google Patents

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本発明は、第1成形用型に芯材をセットし、第1成形用型を第2成形用型に対して閉鎖し、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して、芯材に表皮を形成させる表皮形成方法、及びその方法に適した成形装置に関する。
自動車内装品であるインストルメントパネル、ドアートリム、コンソールボックス等の樹脂成形体の製造方法として、成形用上型に芯材をフック等で固定し、成形用下型に液状樹脂をスプレーで塗布することによって、芯材に表皮を形成させる方法が開示されている(特許文献1の図6参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、液状樹脂を成形用下型に薄く何回も連続して、好ましくは5〜15回の連続重ね塗りが好ましい。そのため、工程が複雑となる。そこで、第1成形用型に芯材をセットし、第1成形用型を第2成形用型に対して閉鎖し、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して、芯材に表皮を形成させる方法が行われるようになっている。
特開2000−351351号公報
ところが、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入する方法では、隙間に液状樹脂を注入したとき、第1成形用型と第2成形用型との合わせ面に液状樹脂が入り込み、樹脂成形体に余分な部分(通称、「バリ」と呼んでいる)が形成されてしまう。また、表皮は柔軟であり、バリが発生する面には、一般的に意匠用の絞模様が転写されているため、研磨等でバリを除去することは困難である。そこで、第1成形用型と第2成形用型との合わせ面の面精度を上げて、隙間から第1成形用型と第2成形用型との合わせ面に液状樹脂が入り込むことを防止していたものの、バリの発生を押えることは困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、第1成形用型に芯材をセットし、第1成形用型を第2成形用型に対して閉鎖し、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して、芯材に表皮を形成させる方法において、第1成形用金型と第2成形用金型との合わせ面への液状樹脂の浸入を防止しつつ、芯材に表皮を形成させる方法、及びその方法に適した表皮形成用成形装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係る芯材に表皮を形成させる表皮形成方法は、第1成形用型に芯材をセットし、前記第1成形用型を第2成形用型に対して閉鎖し、前記芯材と前記第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して、前記芯材に表皮を形成させる表皮形成方法であって、前記第1成形用型と前記第2成形用型にはそれぞれ閉鎖面が形成され、前記第1成形用型又は前記第2成形用型の閉鎖面の少なくともいずれかに弾性体が配置され、前記弾性体には自身が発熱することによって当該弾性体を加熱する発熱抵抗体が設けられ、前記各々の閉鎖面が前記弾性体を挟んで対向するように、前記第1成形用型を前記第2成形用型に対して閉鎖し、前記弾性体が、前記発熱抵抗体によって加熱されることで前記隙間からの液状樹脂の流出を防止するように、前記隙間に熱硬化性の液状樹脂を注入して、前記芯材に表皮を形成させることを特徴とする。かかる方法によれば、前記第1成形用型又は前記第2成形用型の閉鎖面の少なくともいずれかに弾性体が配置される。そして、この弾性体は、第1成形用型の閉鎖面と第2成形用型の閉鎖面とを対向させたときに、各々の閉鎖面に挟まれて配置される。このとき、弾性体は弾性変形し、シール効果を発揮する。したがって、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に注入された液状樹脂は、隙間からの流出、即ち、第1成形用型と第2成形用型の合わせ面への液状樹脂の浸入を防止することが可能となる。その結果、芯材に余分な部分が形成されることもない。さらに、液状樹脂が外部に流出することも防止できる。また、熱硬化性樹脂が弾性体付近で加熱されるので、バリの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に係る芯材に表皮を形成させる表皮形成方法は、前記隙間の一部が最も内側に位置する前記第2成形用型の閉鎖面よりも外側に位置するとともに、前記第2成形用型を分割して形成する分割型を有し、前記分割型は、前記隙間の一部を形成するとともに、分割面に前記弾性体がさらに配置されていることが好ましい。インストルメントパネル等の自動車内装品は、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間の一部が、最も内側に位置する第2成形用型の閉鎖面よりも外側に位置する場合がある。かかる場合には、第1成形用型を第2成形用型に対して開放させても、最も内側に位置する第2成形用型の閉鎖面よりも外側に位置する隙間の一部(以下、「アンダーカット部」)で成形された樹脂成形体を第2成形用型から取り出すことができない。したがって、第2成形用型を分割して分割型を形成することで、アンダーカット部で成形された樹脂成形体であっても、容易に第2成形用型から取り出すことが可能となる。また、この分割型は、第1成形用型に対して進退可能な可動部を備えていることがさらに好ましく、分割型を第1成形用型に対して後退させることで、アンダーカット部で成形された樹脂成形体を容易に取り出すことが可能となる。さらに、この分割型の分割面に弾性体を配置することで、弾性体が弾性変形し、シール効果が発揮される。したがって、第1成形用型と第2成形用型との間に形成される隙間に注入された液状樹脂が、隙間からの流出、即ち、第1成形用型と第2成形用型の合わせ面に液状樹脂が浸入することも防止できる。
また、本発明に係る芯材に表皮を形成させる表皮形成方法は、前記分割面に形成された前記弾性体にも前記発熱抵抗体が設けられていることが好ましい。これによれば、熱硬化性樹脂が弾性体付近で加熱されるので、バリの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に係る芯材に表皮を形成させる表皮形成方法は、前記弾性体が少なくとも二枚のシリコンラバーシートを有し、前記発熱抵抗体は、前記二枚のシリコンラバーシートの間に配置されていることを特徴とする。これによれば、第1成形用型の閉鎖面、第2成形用型の閉鎖面、又は分割型の分割面のように狭い場所であっても、少なくとも二枚のシリコンラバーからなる弾性体と、発熱抵抗体とを配置することが可能となる。
また、本発明に係る芯材に表皮を形成させる表皮形成用成形装置は、芯材をセット可能な第1成形用型と、前記第1成形用型が閉鎖される第2成形用型とを備え、前記第1成形用型にセットされた芯材と前記第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して前記芯材に表皮を形成させる表皮形成用成形装置であって、前記第1成形用型と前記第2成形用型にはそれぞれ閉鎖面が形成され、前記第1成形用型又は前記第2成形用型の少なくともいずれかの前記閉鎖面には、前記隙間からの熱硬化性の液状樹脂の流出を防止する弾性体が配置されており、前記弾性体には、自身が発熱することによって当該弾性体を加熱する発熱抵抗体が設けられていることを特徴とする。これによれば、第1成形用型の閉鎖面と第2成形用型の閉鎖面との間に配置される弾性体が、液状樹脂の隙間からの流出、即ち、第1成形用型と第2成形用型との合わせ面に液状樹脂が浸入することを防止する。加えて、熱硬化性樹脂が弾性体付近で加熱可能となる。したがって、バリの発生を抑制することが可能な表皮形成用成形装置の提供が可能となる。
以下、本発明に係る芯材への表皮形成方法、及びその方法に適した表皮形成用成形装置の好適な実施の形態の例について説明する。
先ず、本発明に係る芯材への表皮形成方法に適した表皮形成用成形装置1について、図1を用いて簡単に説明する。なお、ここで、図1は、自動車内装品であるインストルメントパネル、ドアートリム、コンソールボックス等の樹脂成形体の芯材15に表皮を形成させる表皮形成用成形装置1の断面図である。
図1に図示されるように、本発明に係る表皮形成用成形装置1は、上金型2と下金型3とを備えており、各々の金型2・3は、型部2a・3aと閉鎖面2b・3bを有している。この閉鎖面2b・3bは平面である。そして、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3bとが対向するように、上金型2を下金型3に対して閉鎖すると、上金型2と下金型3との間には、隙間10が形成される。
ここで、隙間10の一部10Aは、下金型3の閉鎖面3bのうち、最も内側に位置する閉鎖面(型部3aと閉鎖面3bとの境界部)3cよりも、外側に位置している。即ち、下金型3の型部3aが、型部3aと閉鎖面3bとの境界部3cよりも外側に膨らんでいることとなる。また、上金型2の型部2aも、型部2aと閉鎖面2bとの境界部2Bよりも外側に膨らんでいる。ただし、この部分は、隙間10の一部10Aに配置される芯材15に形成される表皮の厚みが大きくなるものの、必ずしも型部2aと閉鎖面2bとの境界部2Bよりも外側に膨らんでいる必要はない。
下金型3は、さらに分割型3Aを備えている。分割型3Aとは、下金型3の一部を構成する型ではあるが、下金型3とは別体に構成されている。この分割型3Aは、型部3Aaと分割面3Abとを有している。そして、分割型3Aの型部3Aaは、上金型2の型部2aとの間で隙間10の一部10Aを形成している。また、分割型3Aの分割面3Abは、下金型3の分割面3dと対向して配置される。そして、分割型3Aの分割面3Abと下金型3の分割面3dとは摺動可能となっており、芯材15に対して進退可能に構成されている。なお、分割型3Aは、下金型3、の一部を構成する型にすぎないが、厳密にいえば、下金型3の閉鎖面3bの一部は、分割型3Aが形成することとなる。
上金型2の型部2aには、芯材15をセットするための芯材固定ピン4が取り付けられている。芯材固定ピン4は、上金型2の内部に埋め込まれ、ピン4の先端が型部2aの表面から突出している。芯材15は、型部2aの表面から突出したピン4の先端に取付可能となっている。なお、型部2aの表面から突出しているピン4の長さは、芯材15をピン4にセットしたときにピン4が芯材15を貫通しない様、芯材15の厚みよりも小さい長さとなっている。
なお、芯材15は、ポリプロピレン(以下、「PP」という)とタルク樹脂で予め射出成形されたものである。そして、後述する液状樹脂20との密着性改善のため、芯材15の表面を火炎処理し、表面エネルギーを40〜50dyneまで高められている。
下金型3の閉鎖面3bには、第1弾性体5が取り付けられている。この第1弾性体5は、上金型2に向かって突出している。そして、上金型2を下金型3に対して閉鎖したとき、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3bとの間に挟まれる。
また、分割型3Aの分割面3Abには、第2弾性体6が取り付けられている。この第2弾性体6は、下金型3に向かって突出している。そして、第2弾性体6は、分割型3Aの分割面3Abと下金型3の分割面3dとの間に挟まれて配置される。
なお、本実施形態において、上金型2の型部2aに芯材固定ピン4を設けたが、これに限られるものではなく、下金型3の型部3aに設けてもよい。さらに、芯材15をセットすることができれば、ピンでなくてもよい。
また、各々の金型2・3の閉鎖面2b・3bはいずれも平面としたが、これに限られるものではない。例えば、上金型2の閉鎖面2bが凹面で、下金型3の閉鎖面3bが、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3bとが対向する凸面であってもよい。即ち、上金型2を下金型3に対して閉鎖したときに、上金型2と下金型3との間に形成される隙間10を閉じることができれば、各々の閉鎖面2b・3bの形状は限られるものではない。
また、第1弾性体5は下金型3の閉鎖面3bに、第2弾性体6は分割型3Aの分割面3Abに取り付けられているが、これに限られず、第1弾性体5が上金型2の閉鎖面2bに、第2弾性体6が下金型3の分割面3dに取り付けられていてもよい。
次に、本発明に係る芯材15への表皮形成方法について、図2(a)〜(d)を用いて簡単に説明する。ここで、図2(a)〜(d)は、樹脂成形体の芯材15に表皮を形成させる工程を示した概略図である。
図2(a)に図示されるように、芯材15を、上金型2の型部2bに近づける。そして、図2(b)に図示されるように、芯材15を、上金型2の型部2aの形状に沿って、上金型2の型部2aの表面から突出した芯材固定ピン4にセットする。なお、芯材15の材質は、PPとタルク樹脂で予め射出成形されたものが好ましいが、これに限られるものではない。このように、芯材15がセットされた上金型2を、図2(c)に図示されるように、各々の閉鎖面2b・3bが互いに対向するように、上金型2を下金型3に対して閉鎖する。なお、このとき、上金型2の型部2aと下金型3の型部3aとが対向して配置され、各々の型部2a・3aの間には隙間10が形成される。そして、図2(d)に図示されるように、隙間10に液状樹脂20が注入されて、液状樹脂20が硬化すると芯材15に表皮が形成される。なお、上金型2と下金型3との間に形成される隙間は、一般的に0.5〜1.5mmと小さいので、流れやすい低粘度の液状樹脂であることが好ましい。
このように、芯材15の表面に表皮が形成されると、上金型2を下金型3に対して開放する。ところが、隙間10の一部10Aは、下金型3の閉鎖面3bのうち、最も内側に位置する閉鎖面(型部3aと閉鎖面3bとの境界部)3cよりも、外側に位置している。即ち、アンダーカット部が形成されている。したがって、上金型2を下金型3に対して開放したのみでは、表皮が形成された樹脂成形体(芯材15に表皮を形成させたもの)16を下金型3から取り出すことができない。そこで、分割型3Aを下金型3に対して開放すると、隙間10の一部10Aに形成された樹脂成形体16を取り出すことが可能となる。
次に、上金型2と下金型3とで形成される隙間10に液状樹脂20を注入させた場合における、第1弾性体5の作用について説明する。
ここで、液状樹脂20は流れやすい液状樹脂20を用いているため、上金型2と下金型3との間に形成された隙間10に注入された液状樹脂20は隙間10の細部まで行きわたり、芯材15の表面に均一な表皮が形成される。ここで、下金型3の閉鎖面3bに取り付けられた第1弾性体5は、上金型2の閉鎖面2bに向かって突出しているので、隙間10に注入された液状樹脂が、隙間10から流出することを防止する作用がある。即ち、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3b(上金型2と下金型3との合わせ面)に浸入することを防止する。分割型3Aの分割面3Abに取り付けられた第2弾性体6は、下金型3の分割面3dに向かって突出しているので、第1弾性体5と同様に、隙間10に注入された液状樹脂が、隙間10から流出することを防止する作用、即ち、分割型3Aの分割面3Abと下金型3の分割面3d(分割型3Aと下金型3との合わせ面)に浸入することを防止する作用がある。
また、本実施形態では、上金型2と下金型3との間に形成される隙間10に注入する液状樹脂20は、熱硬化性のウレタン20を用いている。そして、図3に図示されるように、第1弾性体5と第2弾性体6の内部には、各々の弾性体5・6を加熱するための加熱装置が取り付けられている。ここで、図3は、図1に図示されるA部の詳細を表した図である。この加熱装置7は、各弾性体5・6付近で熱硬化性ウレタン20の硬化を促進させるために、各弾性体5・6を60℃以上まで加熱できるようになっている。なお、熱硬化性ウレタン20の硬化を促進させる観点からいえば、各弾性体5・6を120℃程度まで加熱可能であることが好ましい。また、熱硬化性ウレタン20の硬化速度を調整できるように、各弾性体5・6を40℃〜60℃の範囲で温度調整可能となっている。
このように、各弾性体5・6を加熱装置7で60℃以上に加熱することによって、各弾性体5・6付近の熱硬化性ウレタン20の硬化を促進できる。したがって、隙間10に注入された熱硬化性ウレタン20が、上金型2と下金型3の閉鎖面2b・3b、又は下金型3と分割型3Aの分割面3Ab・3dに浸入することを確実に防止できる。さらに、加熱装置7は40℃〜60℃の範囲で温度調整可能となっているので、熱硬化性ウレタン20の硬化速度を調整することも可能である。
ここで、第1弾性体5と加熱装置7の構成について、説明する。第1弾性体5は、約1.5mmの厚みを持ち、且つ略同じ大きさの二枚のシリコンラバーシート5a・5bを、各々のシート面が対向するように重ねたものである。そして、この二枚のシリコンラバーシート5a・5bの間には、発熱抵抗体7が配置されている。したがって、二枚のシリコンラバーシート5a・5bに挟まれた発熱抵抗体7を発熱させることで、これらのシリコンラバーシート5a・5bを60℃以上に、好ましくは120℃程度に加熱している。
このように、二枚のシリコンラバーシート5a・5bの間に発熱抵抗体7を配置し、シリコンラバーシート5a・5bを60℃、好ましくは120℃程度に加熱することで、隙間10に注入された液状樹脂20が、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3b、又は分割型3Aの分割面3Abと下金型3の分割面3dに浸入することを確実に防止できる。
なお、シリコンラバーシート5a・5bは二枚に限られるものではなく、三枚以上であってもよい。少なくとも発熱抵抗体7を、シリコンラバーシート5a・5bの間に配置することができればよい。
また、第2弾性体6の構成も、第1弾性体と同様である。即ち、約1.5mmの厚みを持ち、且つ略同じ大きさの二枚のシリコンラバーシートを、各々のシート面が対向するように重ねたものである。そして、この二枚のシリコンラバーシートの間に、発熱抵抗体7が配置されている点も第1弾性体5と同様である。
また、本実施形態では、上金型2の閉鎖面2bと下金型3の閉鎖面3bとの間に第1弾性体5を、分割型3Aの分割面3Abと下金型3の分割面3dとの間に第2弾性体6を設けたが、必ずしも両方に設ける必要はない。
また、各弾性体5・6の材質は、シリコンラバーシートに限られるものではなく、また、形状もシート状のものに限られない。隙間10に注入された液状樹脂20が、各々の閉鎖面2b・3b、又は分割面3Ab・3d(合わせ面)に浸入、即ち、隙間10から流出することを防止できればよい。
尚、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることができることは理解されよう。
樹脂成形体の芯材15に表皮を形成させる表皮形成用形成装置1の断面図である。 (a)〜(d)は、樹脂成形体の芯材15に表皮を形成させる工程を示した概略図である。 図1に図示されるA部の詳細を表した図である
符号の説明
1 表皮形成用成形装置
2 上金型
2a 上金型の型部
2b 上金型の閉鎖面
3 下金型
3a 下金型の型部
3b 下金型の閉鎖面
3c 下金型の型部と下金型の閉鎖面との境界部
3d 下金型の分割面
3A 分割型
3Aa 分割型の型部
3Ab 分割型の分割面
4 芯材固定ピン
5 第1弾性体
6 第2弾性体
7 加熱装置(発熱抵抗体)
10 隙間
15 芯材
16 樹脂成形体
20 液状樹脂(熱硬化性ウレタン)

Claims (5)

  1. 第1成形用型に芯材をセットし、前記第1成形用型を第2成形用型に対して閉鎖し、前記芯材と前記第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して、前記芯材に表皮を形成させる表皮形成方法であって、
    前記第1成形用型と前記第2成形用型にはそれぞれ閉鎖面が形成され、前記第1成形用型又は前記第2成形用型の閉鎖面の少なくともいずれかに弾性体が配置され、前記弾性体には自身が発熱することによって当該弾性体を加熱する発熱抵抗体が設けられ、前記各々の閉鎖面が前記弾性体を挟んで対向するように、前記第1成形用型を前記第2成形用型に対して閉鎖し、
    記弾性体が、前記発熱抵抗体によって加熱されることで前記隙間からの液状樹脂の流出を防止するように、前記隙間に熱硬化性の液状樹脂を注入して、前記芯材に表皮を形成させる表皮形成方法。
  2. 前記隙間の一部が最も内側に位置する前記第2成形用型の閉鎖面よりも外側に位置するとともに、前記第2成形用型を分割して形成する分割型を有し、前記分割型は、前記隙間の一部を形成するとともに、分割面に前記弾性体がさらに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表皮形成方法。
  3. 前記分割面に形成された前記弾性体にも前記発熱抵抗体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の表皮形成方法。
  4. 前記弾性体が少なくとも二枚のシリコンラバーシートを有し、前記発熱抵抗体は、前記二枚のシリコンラバーシートの間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表皮形成方法。
  5. 芯材をセット可能な第1成形用型と、前記第1成形用型が閉鎖される第2成形用型とを備え、前記第1成形用型にセットされた芯材と前記第2成形用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して前記芯材に表皮を形成させる表皮形成用成形装置であって、
    前記第1成形用型と前記第2成形用型にはそれぞれ閉鎖面が形成され、
    前記第1成形用型又は前記第2成形用型の少なくともいずれかの前記閉鎖面には、前記隙間からの熱硬化性の液状樹脂の流出を防止する弾性体が配置されており、
    前記弾性体には、自身が発熱することによって当該弾性体を加熱する発熱抵抗体が設けられていることを特徴とする表皮形成用成形装置。
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