JP6203107B2 - 積層成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ポリノルボルネン系樹脂の成形体からなる基材の少なくとも一部に、バルクモールディングコンパウンド又はシートモールディングコンパウンドからなる積層材を積層して一体化した積層成形品の製造方法に関するものである。
この種の積層成形品を成形する場合には、ポリノルボルネン系樹脂を予め成形した成形体からなる基材を成形型内に配置し、この基材の表面にバルクモールディングコンパウンド(以下、BMCともいう)又はシートモールディングコンパウンド(以下、SMCともいう)からなる積層材の材料を供給して成形型で成形することによって基材と積層材とを一体化することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のようにして積層成形品を成形する際には、積層材の成形型が例えば100℃以上に加熱されており、その雰囲気下で積層材が成形されることになる。このとき、積層材が基材に接着し、硬化が進むことになるのであるが、成形中の積層材には、一般に、硬化が進むことによる収縮(硬化収縮)が起こるとともに、成形型の温度低下による線膨張係数に対応した収縮も起こる。一方、基材は既に成形されているので成形型の温度低下による線膨張係数に対応した収縮のみが起こることになる。
特開2002−67229号公報
ところで、予め成形された基材は脱型後に温度低下しており、この温度低下している基材を積層材の成形型に入れると、基材が成形型の温度まで加熱されて膨張する。基材が積層材の成形型内で膨張すると位置ずれを起こすことがある。基材が成形型内で位置ずれを起こすと、積層材の厚さが狙い通りの厚さとならずに積層成形品の見栄えが悪化するという問題がある。また、積層材の強度低下を招き、その結果、積層材に割れが発生してしまう恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材が積層材の成形型内で加熱されて膨張しても位置ずれしにくくして積層材を狙い通りに成形できるようにし、積層成形品の見栄えを良好にするとともに、積層材の強度低下を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、成形型の凹部に嵌合して位置決めされる位置決め部を基材に設けた。
第1の発明は
ポリノルボルネン系樹脂の成形体からなる基材の少なくとも一部に、バルクモールディングコンパウンド又はシートモールディングコンパウンドからなる積層材を積層して成形することによって一体化された積層成形品の製造方法において、
上記基材の本体部に、該本体部から突出するように第1位置決め部を一体成形した後、
上記基材を上記積層材の成形型内に入れて上記第1位置決め部を上記積層材の成形型に形成された第1凹部に嵌合させて上記基材を上記積層材の成形型に位置決めし、
しかる後、上記基材に上記積層材を成形することを特徴とする。
この構成によれば、基材の第1位置決め部を積層材の成形型の凹部に嵌合させることにより、基材が成形型内で所定の位置に位置決めされるので、基材と成形型との間で成形される積層材の厚さが狙い通りの厚さになる。
第1の発明によれば、基材の本体部に第1位置決め部を一体成形した後、積層材の成形型に形成された第1凹部に第1位置決め部を嵌合させるようにしたので、基材が積層材の成形型内で加熱されて膨張しても位置ずれしにくくなる。これにより、積層材を狙い通りに成形することができ、積層成形品の見栄えを良好にできる。
実施形態に係るシンクを上方から見た斜視図である。 シンクを下方から見た斜視図である。 シンクの平面図である シンクの排水口周りを下方から見た斜視図である。 図1のV−V線断面図である。 積層材の成形型に基材を入れる前の状態を示す断面図である。 積層材が基材と一体成形された状態の断面図である。 実施形態の変形例1に係る図2相当図である。 実施形態の変形例2に係る図2相当図である。 実施形態の変形例3に係る図2相当図である。 実施形態の変形例4に係る図2相当図である。 実施形態の変形例4に係る図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる複合積層品である住宅の台所用シンク1を示すものである。このシンク1は、図示しない天板に取り付けられて使用されるものである。天板には、シンク1の形状に対応した貫通孔が形成されており、シンク1は天板の裏側から貫通孔周縁部に対し接着剤等を用いて接着されている。
尚、この実施形態の説明では、使用者から見て手前側を「前」といい、奥側を「後」といい、左側を「左」といい、右側を「右」というものとする。
シンク1は、凹形状をなす本体部2と、本体部2における上方への開放部周縁から略水平方向に延出するフランジ3とを備えている。フランジ3の上面が天板に接着されるようになっている。尚、フランジ3を天板に接着する際には、周知の接着剤を用い、クランプ器具等でフランジ3を天板に押し付けるようにして所定時間保持する。
また、図5に示すように、シンク1は、全体が2層構造とされており、シンク1の裏側を構成する基材4と、シンク1の表側を構成する積層材5とが一体化されてなるものである。基材4となるポリノルボルネン系樹脂は一般には黒色であって見栄えが悪いので、積層材5は、基材4の色とは異なる色(例えば白等)に着色された樹脂材を用いて基材4を覆うように成形されている。
図1や図2に示すように、シンク1の本体部2は、底板部2aと、底板部2aの周縁部から上方へ延びる周壁部2bとを備えている。図3にも示すように、周壁部2bの後側の部分には、左右両側にシンク1内へ膨出する膨出部2c、2cが形成されている。
また、図1に示すように、底板部2aの左右方向中央部には、後寄りの部位に、下方へ突出するように形成された環状部2dが設けられている。環状部2dの内部は底板部2aを貫通するように延びる略円形の排水孔2eである。環状部2dは、本発明の第1位置決め部及び排水孔構成部に相当する部分である。
図4にも示すように、本体部2には、底板部2aの下面から下方へ突出する板状をなすように該底板部2aに一体成形された第1〜第4突部(第2位置決め部)21〜24が設けられている。第1〜第4突部21〜24は基材4に設けられるものである。第1〜第4突部21〜24は、この実施形態では全て同じ形状としているが、互いに異なる形状にすることもできる。また、この実施形態では、第1〜第4突部21〜24が環状部2dの周方向に略等間隔に配置されているが、これに限らず、不等間隔に配置してもよい。
第1突部21は、環状部2dの外周面における前側部分に連続しており、前後方向に延びている。また、第2突部22は、環状部2dの外周面における後側部分に連続しており、前後方向に延びている。第1突部21及び第2突部22の前後方向の寸法は、下側へ行くほど短く設定されている。
第3突部23は、環状部2dの外周面における左側部分に連続しており、左右方向に延びている。第4突部24は、環状部2dの外周面における右側部分に連続しており、左右方向に延びている。第3突部23及び第4突部24の左右方向の寸法は、下側へ行くほど短く設定されている。
また、第1〜第4突部21〜24の底板部2aからの突出量は、環状部2dの底板部2aからの突出量よりも少ない。つまり、環状部2dは、第1〜第4突部21〜24よりも基材5の本体部2から大きく突出していることになる。
上記基材4の厚みは、約2mm〜7mm程度とされている。基材4の厚みは、シンク1に要求される性能によって変更することが可能であり、上記範囲に限られるものではない。本実施形態では、基材4を構成するポリノルボルネン系樹脂として、例えば、ジシクロペンタジエン(DCPD)を主原料としたオレフィン系架橋タイプの熱硬化性樹脂を用いている。ジシクロペンタジエンの線膨張係数は、JIS K7197による測定法で、8.0×10−5mm/mm・Kである。
基材4としては、JIS K7197による測定法で得られた線膨張係数が、8.0×10−5mm/mm・K以外のジシクロペンタジエンで成形したものであってもよい。例えば、ガラス繊維や、充填材をジシクロペンタジエンに配合することで、線膨張係数を低くすることが可能であり、その数値としては、例えば4.0×10−5mm/mm・K程度であってもよい。
本実施形態で使用可能なノルボルネン系樹脂は、ノルボルネン環を有するものであればよく、上記したものに限られるものではない。
積層材5は、BMCを成形してなるものであり、厚みは、約1mm〜5mm程度とされている。積層材5の厚みは、シンク1に要求される性能によって変更することが可能であり、上記範囲に限られるものではないが、基材4よりも薄くするのが好ましい。
上記BMCは、ビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート樹脂)、硬化剤、紫外線吸収剤、内部離型剤、低収縮剤、樹脂チップ、増粘剤、繊維強化材(有機繊維と無機繊維のいずれか一方の繊維または両方の繊維)、充填剤等を混合してなるものである。
例えば、BMCのトータルの重量を382部としたとき、ビニルエステル樹脂は、100部を占める。ビニルエステル樹脂は、靱性があるとともに、耐汚染性が高いので、シンク1の積層材5として好ましい。また、硬化剤は2部を占めている。紫外線吸収剤は1部を占めている。内部離型剤は、5部を占めている。低収縮剤は、5部を占めている。樹脂チップは、樹脂を細かく砕いたものであり、6部を占めている。増粘剤は、2部を占めている。有機繊維は、例えばビニロン等であり、11部を占めている。充填剤は、例えば水酸化アルミニウム等であり、250部を占めている。BMCには、上記したもの以外にも、例えば、トナーや重合禁止剤等も混合されている。
有機繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、フェノール繊維、ポリビニルアルコール繊維、ナイロン繊維等がある。有機繊維の長さは、例えば1mm以上26mm以下に設定されている。有機繊維の長さを短くすれば、成形時のBMCの流動性が高まる反面、長い場合に比べて強度が低下するので、シンク1としては、上記範囲とするのが成形性と強度を両立できて好ましい。また、有機繊維の直径は、例えば、10μm程度が好ましい。無機繊維としては、例えばガラス繊維、炭素繊維等がある。
増粘剤としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム等が挙げられる。
充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、マイカ、タルク、カオリン、クレー、セライト、バーライト、バライタ、シリカ、ケイ砂、アルミニウム、ガラスフリット、アルミナ微粉等であってもよい。
上記BMCの線膨張係数は、JIS K7197による測定法で、4.4×10−5mm/mm・Kである。また、上記BMCは硬化が進むことによって収縮する。これを本明細書では硬化収縮という。この収縮率(硬化収縮率)は、0.52%である。硬化収縮率とは、BMCを所定の型で成形した際、型の内寸をH1とし、成形後の製品の外寸をH2とした際、(H1−H2)/H1×100で算出される値である。
BMCを成形する際には、成形型における成形面温度が100℃以上の高温とされるので、BMCには、硬化が進む過程で、成形面温度の低下による線膨張係数に対応した収縮と、上記硬化収縮との2つの収縮が起こる。
次に、上記のように構成されたシンク1の積層材5を成形する成形型の構造について説明する。図7に示すように、成形型は下型100と上型101とを備えている。下型100は、基材4の外面形状に一致するように凹状に形成された基材保持面100Bを有している。基材保持面100Bにおける基材5の環状部2dに対応する部位には、環状部位置決め用凹部(第1凹部)100Aが形成されている。環状部位置決め用凹部100Aは、環状部2dの外周面の形状に一致するように形成されており、環状部2dが嵌合して位置決めされる部位となっている。
また、図6に示すように、環状部位置決め用凹部100Aの内周面には、第1〜第4突部21〜24に対応する部位に、第1突部位置決め用凹部(図示せず)と、第2〜第4突部位置決め用凹部100b、100c、100dが形成されている。図示しないが、第1突部位置決め用凹部は、第1突部21の形成位置に対応しており、第1突部21が嵌合する溝形状であって第1突部21が位置決めされる部位となっている。また、第2突部位置決め用凹部100bは、第2突部22の形成位置に対応しており、同様に第2突部22が嵌合して位置決めされる部位となっている。また、第3突部位置決め用凹部100cは、第3突部23の形成位置に対応しており、同様に第3突部23が嵌合して位置決めされる部位となっている。さらに、第4突部位置決め用凹部100dは、第4突部24の形成位置に対応しており、同様に第4突部24が嵌合して位置決めされる部位となっている。
また、下型100及び上型101には、型温を制御する加熱装置が設けられており、下型100及び上型101の型温を個別に調整することができるようになっている。型温は、例えば、120℃〜150℃程度の高温に設定可能となっている。
次に、上記シンク1の製造要領について説明する。まず、図示しない基材成形装置を用いてジシクロペンタジエンを成形し、図6に示すように環状部2d及び第1〜第4突部21〜24が一体成形された基材4を得る。この段階では、基材4における環状部2dの下端開口が基材4を構成する材料によって閉塞されている。図示しないが、環状部2dを閉塞している部分に、下方へ突出するように位置決め部を設け、この位置決め部を下型100の成形面に形成した凹部(図示せず)に嵌合するようにしてもよい。
その後、基材4にBMCを積層して成形する。このBMCを成形する際に上記下型100及び上型101を使用する。まず、図示しない型駆動装置によって上型101を下型100から離して型開き状態にする。
そして、基材4を下型100内に入れて環状部2dを下型100の環状部位置決め用凹部100Aに嵌合させるとともに、第1〜第4突部21〜24を下型100の第1突部位置決め用凹部(図示せず)と、第2〜第4突部位置決め用凹部100b、100c、100dに嵌合させる。これにより、基材4が下型100内で所定の位置に位置決めされる。このとき、環状部2dが第1〜第4突部21〜24よりも大きく突出しているので、環状部2dの方が先に環状部位置決め用凹部100Aに達して基材4のおおまかな位置決めが行われる。その後、第1〜第4突部21〜24が第1突部位置決め用凹部(図示せず)と、第2〜第4突部位置決め用凹部100b、100c、100dに達して、環状部2dによる位置決めと共に基材4の正確な位置決めが行える。第1〜第4突部21〜24は、排水孔2eの径方向に延びているので、第1〜第4突部21〜24が第1〜第4突部位置決め用凹部100b、100c、100dに嵌合すると、基材4が排水孔2eの周方向に回動することはなく、位置決めが確実に行われる。
基材4は、下型100内で加熱されるので線膨張係数に対応して膨張する。このとき、基材4は上述のように下型100に位置決めされているので、下型100内での位置ずれが抑制される。そして、下型100に保持されている基材4の表面にBMCを供給する。
次いで、型駆動装置によって上型101を下型100に接近させて型閉じ状態とする。このときにBMCが上型101によって基材4に押し付けられて上型101と基材4との間で積層材5の形状となるように成形される。
BMCは、基材4の表面に接着する。この接着は化学的結合によるものである。従って、成形後には、積層材5と基材4とは界面剥離しない。また、成形直後は、環状部2dの下端開口は積層材5と基材4によって閉塞されているので、その後の工程で環状部2dの下端開口を形成すべく、環状部2d内の積層材5と基材4を除去する。
尚、本発明では、BMCの代わりにSMCを用いることも可能である。
さらに、有機繊維を混合したBMC又はSMCを用いた場合には、例えば、積層材5の表面を研磨した際に有機繊維も削ることができるので、ガラス繊維のみを混合した場合のように繊維が積層材5の表面に目立つようになることはなく、積層材5の表面につやを出すことができる。つや無し成形品の場合(BMCまたはSMCの表面がつや無し状態の場合)には、無機繊維を使用することができる。製品に要求されるつやの程度に合うように有機繊維と無機繊維の比率を変えてつやを調整することができる。
尚、上記実施形態では、基材4の全体に積層材5を設けているが、これに限らず、基材4の一部にのみ積層材5を設けてもよい。
また、上記実施形態では、住宅用のシンクに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、バスタブ、床材、壁材等にも適用でき、また、自動車用のボンネット、ドア、トランクリッド、フロントフェンダー等にも適用できる。
また、シンクやバスタブは、周壁部が底壁部から上に延びる形状であり、使用時に全体としてみたときに凹形状となるが、ボンネット等は、周壁部が下に延びる凸形状となる。この凸形状のものであっても、本発明は適用できる。凸形状の場合、上層がBMCやSMCからなり、下層がジシクロペンタジエンからなる。BMCやSMCは、意匠面を構成する側とするのが好ましい。
以上説明したように、この実施形態によれば、予め成形された基材4を下型100に入れると、基材4の本体部2から突出する環状部2dが下型100の環状部位置決め用凹部100Aに嵌合する。これにより、基材4が下型100内で所定の位置に位置決めされるので、基材4と上型101との間で成形される積層材5の厚さが狙い通りの厚さになり、シンク1の見栄えを良好にできる。
また、基材4の本体部2に環状部2d及び第1〜第4突部21〜24を設け、環状部2dを第1〜第4突部21〜24よりも基材45の本体部2から大きく突出させたので、基材4を下型100に位置決めする際に段階的に位置決めすることができ、位置決めの正確性と良好な位置決め作業性とを両立できる。また、積層材5の強度低下を抑制できるので、割れにくくすることができる。
上記実施形態では、本発明の第2位置決め部として第1〜第4突部21〜24を設けているが、第2位置決め部の形状は板状でなくてもよく、柱状の突出部であってもよいが、基材4が下型100内で加熱されて膨張する際に排水孔2eの中心線周りに回動しないように該基材4を位置決めできる形状が好ましい。
図8に示す変形例1のように、第1〜第4突部を省略する代わりに、第2位置決め部として縦リブ25を底板部2aに一体成形してもよい。縦リブ25は、本体部2の前後方向に延びており、環状部2dよりも底板部2aからの突出量が小さくなっている。縦リブ25の後端部は環状部2dの外周面に連なっている。縦リブ25は、シンク1の左寄りの部位や右寄りの部位に設けてもよい。
図9に示す変形例2のように、第1〜第4突部を省略する代わりに、第2位置決め部として横リブ26を底板部2aに一体成形してもよい。横リブ26は、本体部2の左右方向に延びており、環状部2dよりも底板部2aからの突出量が小さくなっている。また、横リブ26は、環状部2dから前側に離れている。横リブ26は、シンク1の前端部近傍や後端部近傍に設けてもよい。
変形例1の縦リブ25及び変形例2の横リブ26は、複数設けてもよいし、断続するように設けてもよい。また、リブの代わりに突起を設けてもよい。また、縦リブ25や横リブ26の長さは任意に設定することができるが、底板部2aの補強のためには長い方が好ましい。
図10に示す変形例3のように、第1〜第4突部を省略する代わりに、第2位置決め部として変形例1の縦リブ25と変形例2の横リブ26を底板部2aに一体成形してもよい。この場合、縦リブ25と横リブ26とは各々の中間部で交差することになり、底板部2aの補強効果がより一層高まる。縦リブ25及び横リブ26は複数設けてもよい。
また、図11及び図12に示す変形例4のように、基材4のフランジ3の下面に、フランジ側第1〜第4突部41〜44を設けてもよい。フランジ側第1突部41はフランジ3の前側部分に位置しており、前後方向に延びている。フランジ側第2突部42はフランジ3の後側部分に位置しており、前後方向に延びている。フランジ側第3突部43はフランジ3の左側部分に位置しており、左右方向に延びている。フランジ側第4突部44はフランジ3の右側部分に位置しており、左右方向に延びている。尚、フランジ側第1突部41〜第4突部44のうち、任意の1つまたは2つを省略することもできる。また、フランジ側第1突部41〜第4突部44は等間隔に設けてもよいし、不等間隔に設けてもよい。変形例4では、第1〜第4突部21〜24を省略してもよい。
図示しないが、変形例4のものを成形する際には、下型100のフランジ3を成形する部分に、フランジ側第1〜第4突部41〜44が嵌合する位置決め用凹部を設ける。フランジ側第1〜第4突部41〜44が下型100の位置決め用凹部に嵌合することで基材4が下型100に位置決めされることになる。尚、基材4を下型100に入れてセットする際には、基材4の外周面が下型100の内周面によって案内されることで位置決めの補助となる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る積層成形品は、例えば、住宅用の台所用シンク等に用いることができる。
1 シンク(積層成形品)
2 本体部
2a 底板部
2d 環状部(第1位置決め部、排水口構成部)
2e 排水孔
4 基材
5 積層材
21〜24、41〜44 第1〜第4突部(第2位置決め部)
100 下型
100A 環状部位置決め用凹部(第1凹部)
100b、100c、100d 突部位置決め用凹部(第2凹部)
101 上型

Claims (1)

  1. ポリノルボルネン系樹脂の成形体からなる基材(4)の少なくとも一部に、バルクモールディングコンパウンド又はシートモールディングコンパウンドからなる積層材(5)を積層して成形することによって一体化された積層成形品(1)の製造方法において、
    上記基材(4)の本体部(2)に、該本体部(2)から突出するように第1位置決め部(2d)を一体成形した後、
    上記基材(4)を上記積層材(5)の成形型(100)内に入れて上記第1位置決め部(2d)を上記積層材(5)の成形型(100)に形成された第1凹部(100A)に嵌合させて上記基材(4)を上記積層材(5)の成形型(100)に位置決めし、
    しかる後、上記基材(4)に上記積層材(5)を成形することを特徴とする積層成形品(1)の製造方法。
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