JP4393020B2 - 記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に上記回転体から分離する記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられた記録材分離装置にあっては、互いに圧接回転する一対の回転体の記録材の搬送方向の下流側にて上記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され上記回転体との接触時に上記回転体から上記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を上記回転体に向けて付勢する付勢部材と、上記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備える記録材分離装置が知られており、実用に供されている。
【0003】
例えば、かかる記録材分離装置としては、特開平10−333465にて開示されているように、分離部材たる分離爪の近傍にガイド部材が設けられている構成が知られている。このガイド部材は、定着装置の記録材搬送方向の下流側で記録材が滞留(以下、ジャムという)が発生して蛇腹状になった場合に記録材が分離爪に接触するのを防ぎ、分離爪による回転体たる加熱ローラの傷の発生を防ぐ役割を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の記録材分離装置では、分離爪の先端(加熱ローラとの接触部)は記録材を加熱ローラから分離するためガイド部材からわずかに露出している。従って、ジャム発生時に蛇腹状の記録材が分離爪に接触するのを完全に防ぐことは困難であった。特に、ベタ黒等の印字比率の高いトナー画像を担持した記録材でジャムが発生した場合、蛇腹状の記録材がトナーによって細かく折り畳まれた状態で固着され、分離爪の先端に当接し易くなって加熱ローラに食い込んでローラに傷が発生する虞があった。又、加熱ローラが傷つくと搬送される記録材の印字面に定着ムラ等の画像不良が発生する虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、回転体の記録材搬送方向の下流側でジャムが発生した場合、蛇腹状に波打った記録材によって分離部材が付勢されることによる回転体の表面に発生する傷を防止することができる記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための本発明は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に上記回転体から分離する記録材分離装置であって、上記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて上記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され上記回転体との接触時に上記回転体から上記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を上記回転体に向けて付勢する付勢部材と、上記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備える記録材分離装置において、ガイド部材は、該ガイド部材が上記搬送方向に対して垂直方向にニップ部通過後の記録材から所定以上の付勢力を受けた際に上記垂直方向に退避するよう構成され、分離部材は、該退避に連動して回転体との当接部が付勢部材の付勢力に抗して上記垂直方向に退避するよう構成されていることを特徴とする
【0009】
又、本発明は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に上記回転体から分離する記録材分離装置であって、上記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて上記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され上記回転体との接触時に上記回転体から上記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を上記回転体に向けて付勢する付勢部材と、上記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備える記録材分離装置において、ガイド部材は、該ガイド部材が上記搬送方向に対して略垂直方向にニップ部通過後の記録材から所定以上の付勢力を受けた際に上記略垂直方向に退避するよう構成され、分離部材は、該退避に連動して回転体との当接部が付勢部材の付勢力に抗して上記略垂直方向に退避して上記回転体と離間するよう構成されていることを特徴とする
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に関して、添付図面に基づき説明する。
【0015】
(第一の実施形態)
先ず、本発明の第一の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置の一例たるレーザビームプリンタ100の概略構成を示す断面図である。
【0017】
レーザビームプリンタ100は、記録材たる記録シートPを収納するデッキ101を有し、このデッキ101内から記録シートPを繰り出すピックアップローラ102、上記ピックアップローラ102によって繰り出された記録シートPを搬送するデッキ給紙ローラ103、そのデッキ給紙ローラ103と対をなし記録シートPの重送を防止するためのリタードローラ104が設けられている。
【0018】
そして、デッキ給紙ローラ103の記録シートPの搬送方向下流側には、デッキ101と、更に記録シートPの搬送方向下流(以下、単に下流という)へと記録シートPを搬送するための給紙搬送ローラ105、記録シートPを画像形成動作と同期して搬送するレジストローラ対106が配設されている。
【0019】
又、レジストローラ対106の下流には、後述するレーザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて感光体ドラム108上にトナー像を形成する画像形成手段を構成するプロセスカートリッジCが装置本体に対して着脱可能に装着されている。
【0020】
このプロセスカートリッジCは、回転可能な感光体ドラム108と、その周囲に帯電ローラ109及び現像器110、更にはクリーニング器(図示せず)が設けられており、画像形成に際しては帯電ローラ109によって感光体ドラム108の表面を一様に帯電するとともに、レーザスキャナ部107から選択的な露光を行うことで潜像を形成し、その潜像を現像器110によってトナー現像して可視像化する。そして、転写ローラ111に転写バイアス電圧を印加することで搬送されてきた記録シートPに上記トナー像を転写して画像を形成する。
【0021】
更に、転写ローラ111の下流には、搬送ガイド112、記録シートP上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置113が設けられている。尚、この定着装置113はシート分離装置を備えたものであるが、その構成については後述する。
【0022】
その後、記録シートPは、搬送ローラ対114により排出ローラ115に送られ、次いで排出ローラ115により装置本体上面の排出トレイ116上に排出される。
【0023】
次に、レーザビームプリンタ100に備えられた定着装置113、及び定着装置113に備えられた記録材分離装置たるシート分離装置117の構成について図2乃至図4に基づいて説明する。尚、図2は定着装置113の概略構成を示す模式的断面図であり、図3はシート分離装置117の上視図であり、図4はシート分離装置117の右側面図である。
【0024】
図2に示すように、定着装置113は、内部に加熱体118(ハロゲンヒータ)を有する回転体たる加熱ローラ119と、その加熱ローラ119に圧接する回転体たる加圧ローラ120と、排出側のガイドとなる分離上ガイド121及び分離下ガイド122と、定着排紙ローラ対123とを備えている。
【0025】
又、定着装置113は、加熱ローラ119と加圧ローラ120との圧接部の下流側近傍にシート分離装置117が設けられており、上記圧接部を通過しシート分離装置117によって加熱ローラ119から分離された記録シートPが、分離上ガイド121と分離下ガイド122とから形成される用紙搬送路130によって定着排紙ローラ対123へと導かれるようになっている。
【0026】
通常、記録シート上に印字されたトナー像を加熱定着する場合、印字面側に加熱ローラを配置するが、記録シートがこの加熱ローラに付着して巻き付いてしまう。これを防止するために通常分離爪等の分離手段を加熱ローラ側に設けている。
【0027】
本実施形態のシート分離装置117は、分離部材たる分離爪124、付勢部材たる弾性部材125、ガイド部材126、支持部材127、係合ピン128、ストッパ129等から構成されている。
【0028】
分離爪124の一端側には、加熱定着された記録シートPを加熱ローラ119から剥離分離するための分離部124a、他端側には弾性部材125を係止する係止部124bが設けられている。又、支軸A124c及び支軸B124dが同軸上に形成されている。
【0029】
ガイド部材126には、分離爪124の支軸A124cに回動可能に軸支される穴126a、分離爪124によって分離された記録シートPを分離上ガイド121に案内するガイド部126b、係合ピン128が挿入される穴126c、分離爪124が当接する分離爪当接部126dが形成されている。
【0030】
支持部材127には、分離爪124の支軸B124dが移動可能に軸支されるU字溝127a(長丸穴でも良い)、係合ピン128が係合するカム穴127b、弾性部材125が係止される係止部127cが形成されている。係合ピン128の両端にはストッパ129が装着されている。
【0031】
上述の構成により、分離爪124は弾性部材125の付勢力により支軸B124dを中心に図2において反時計方向に回動し、分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面に当接する。
【0032】
又、支軸B124dは弾性部材125の付勢力の分力(図2中左斜め下方向)により、支持部材127のU字溝127aの底部に当接して分離爪124の位置が保たれる。
【0033】
一方、ガイド部材126はその自重及び係合ピン128の重さにより分離爪124の支軸A124cを中心に反時計方向に回動するが、ガイド部材126に挿入されている係合ピン128が支持部材127のカム穴127bの図2中右側端部に当接することによりガイド部材126の位置が保たれる。
【0034】
従って、分離爪124及びガイド部材126は分離上ガイド121の切り欠き穴121aからその一部が突出した状態を保ち、分離爪124の分離部124aによって加熱ローラ119から分離された記録シートPを下流側の定着排紙ローラ対123へ案内することができる。
【0035】
次に、図5及び図6に基づきシート分離装置117の動作について説明する。
【0036】
未定着トナー像が転写された記録シートPは、加熱ローラ119及び加圧ローラ120に挟持されて加熱されながら搬送されるが、加熱された後の記録シートPはカールが大きくなり下流側の搬送路においてジャムが起こりやすい。
【0037】
通常、定着装置の下流側直後でジャムが発生すると、シート検出手段(図示せず)により装置本体が停止するようになっている。
【0038】
しかし、イナーシャの大きい加熱ローラ119や加圧ローラ120はすぐに回転を停止することができないため、図5に示すように分離上ガイド121と分離下ガイド122とから形成される用紙搬送路130内で記録シートPが蛇腹状になる。
【0039】
するとこの蛇腹状の記録シートPがガイド部材126のガイド部126bに当接する。この当接力はガイド部材126の重さに比べて極めて大きいため、ガイド部材126は上方に持ち上がる。ガイド部材126は分離爪124の支軸B124dと同軸の支軸A124cに軸支されているため、ガイド部材126が移動すると分離爪124も移動する。
【0040】
従って、分離爪124の支軸B124dが支持部材127のU字溝127aに沿って上方に移動するため、ガイド部材126と分離爪124は共に図5中右斜め上方向に移動する。一方、ガイド部材126が図5中右斜め上方向に移動すると、ガイド部材126に挿入されている係合ピン128が支持部材127に形成されたカム穴127bの右側端部に当接する。カム穴127bの形状は、ガイド部材126が分離爪124と共にU字溝127aに沿って移動するにつれてガイド部材126が支軸A124cを中心に時計方向に回動するように構成されている。ガイド部材126が所定量移動すると、ガイド部材126の分離爪当接部126dが分離爪124に当接し、分離爪124は弾性部材125の付勢力に抗して支軸B124dを中心に時計方向に回動する。即ちガイド部材126の移動に連動して分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面から離間する。
【0041】
その後、記録シートPは加熱ローラ119及び加圧ローラ120が完全に停止するまで搬送され、図6に示すように用紙搬送路130内に更に複数に折り畳まれた記録シートPが詰まった状態になる。この時、ガイド部材126及び分離爪124は折り畳まれた記録シートPによって持ち上げられ、用紙搬送路130から退避する。
【0042】
よって、本実施形態によれば、蛇腹ジャムが発生しても分離爪124は記録シートの過大な当接圧を受けることなく、分離部124aが加熱ローラ119表面から離間するため、ローラ表面に傷が発生するのを防止できる。又、分離爪124の先端の分離部124aが用紙搬送路130から退避するため、蛇腹状の記録シートPは分離上ガイド121に妨げられて、分離部124aにダメージを与えるのを防ぐことも可能となる。
【0043】
支持部材127に形成されたカム穴127bの右側端部の形状を変えることにより、分離爪124のU字溝127aに沿う移動量に対する回動角度を容易に変えることができる。又、ガイド部材126の移動に伴って分離爪124の支軸124dがこの溝に沿って上方に移動すると、ガイド部材126の分離爪当接部126dが分離爪124に当接するまでは分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119から離間せず、加熱ローラ119の表面に沿いながら上方に移動する。支持部材127に形成されているU字溝127aの形状は、分離爪124の支軸124dが移動して、支軸124dがどの位置にあってもその分離部124a(ローラ当接部)での接線に対して支軸124dが必ず加熱ローラ側に位置するように構成されているため、分離爪124の分離部124aが加熱ローラに食い込むことは無い。
【0044】
装置本体が完全に停止して用紙搬送路130内に滞留している記録シートPを除去すると、ガイド部材126と分離爪124は弾性部材125の作用により図2に示す初期の状態に復帰する。
【0045】
又、図7に示すように記録シートP先端の剥離分離が正常に行われない場合、分離爪124は記録シートPの当接力によって上方に持ち上げられる。分離爪124がU字溝127aに沿って上方に移動するとガイド部材126も移動し、上述した作用と同じように分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119表面から離間するため、傷が発生するのを防止することができる。
【0046】
更に、図8に示すように、記録シートPは分離爪124によって加熱ローラから剥離分離されながら搬送されるため、その先端が定着排紙ローラ対123に挟持搬送されるまでは、ガイド部材126や分離爪124に当接する。特に記録シートPの印字面(図中上面)に印字比率の高いパターンが印字されている場合、印字面が分離爪に擦れて画像不良といった問題が発生し易い。しかし、本実施形態によれば、分離爪124に比べて幅が広いガイド部材126があるため、記録シートPが当接した時の線圧を軽減することができ、画像不良が発生しにくくなる。
【0047】
又、分離爪124の分離部124aを除く大部分がガイド部材126によって被われているため、加熱ローラ119から剥離分離された記録シートPによる分離爪124への当接圧が軽減される。即ち、記録シートPを剥離分離しているときの分離爪124の加熱ローラ119への当接圧が軽減されるため、ローラ表面の摩耗を軽減でき加熱ローラ119の寿命、即ち定着装置113の寿命を延長することが可能となる。
【0048】
本実施形態においては、一組のシート分離装置について説明したが、使用する記録シートの幅に応じて複数個のシート分離装置117を加熱ローラ119の軸線方向に配列しても良い。又、加圧ローラ120側にも配列しても良いし、加熱ローラ119及び加圧ローラ120の両側に配列しても良い。又、本実施形態の定着装置113は、加熱ローラを有するローラ定着器を用いたが、これに限らずフィルムを用いたサーフ定着器や誘導加熱体を用いた定着器でも良い。更には、定着装置に限らず、シート状のものを搬送する装置に本実施形態のシート分離装置117を組み合わせた構成でも良い。
【0049】
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置133について図9及び図10に基づき説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
図9に示すように、シート分離装置133には、上述の第一実施形態とは形状が異なるガイド部材131と支持部材132が備えられている。
【0051】
ガイド部材131にはローラ当接部131eが形成されている。又、支持部材132にはカム穴132bが形成されている。
【0052】
ガイド部材131はその自重及び挿入された係合ピン128の重さにより、分離爪124の支軸A124cを中心に反時計方向に回動する。そして、ガイド部材131のローラ当接部131eが加熱ローラ119に当接して位置が保たれる。このとき、係合ピン128は支持部材132のカム穴132bの右側端部とは当接しないようになっている。
【0053】
次に、図10に示すように、蛇腹ジャムが発生した場合には上述の第一実施形態と同様に波打った記録シートPがガイド部材131のガイド部131bに当接する。この当接力はガイド部材131の重さに比して極めて大きいため、ガイド部材131は上方に持ち上げられる。
【0054】
ガイド部材131は分離爪124の支軸B124dと同軸の支軸A124cに回動可能に軸支されているため、分離爪124の支軸B124dが支持部材132のU字溝132aに沿って右斜め上方に移動すると、分離爪124も図10中右斜め上方向に移動する。
【0055】
一方、ガイド部材131は、挿入されている係合ピン128が支持部材132に形成されたカム穴132bの右側端部に当接しながら上方に移動するため、ガイド部材131は支軸A124cを中心に時計方向に回動する。
【0056】
すると、ガイド部材131の分離爪当接部131dが分離爪124に当接して分離爪124は弾性部材125の付勢力に抗して支軸B124dを中心に時計方向に回動する。即ち、ガイド部材131の移動に連動して分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119の表面から離間する。
【0057】
その後、更に記録シートPが複数に折り畳まれて詰まった状態になると、上述の第一実施形態と同様にガイド部材131と分離爪124は分離上ガイド121の上方に退避する。ガイド部材131に蛇腹状の記録シートPが当接すると、加熱ローラ119のガイド部材のローラ当接部131eには過大な荷重が加わるが、ローラ当接部131eは分離爪124の分離部124aに比べて鋭利ではないため、ローラ表面に傷がつくことはない。
【0058】
このような構成であると、ガイド部材131の先端部131fと分離爪124の分離部124aとの位置精度が向上するため、記録シートPを加熱ローラ119から確実に剥離分離することが可能となる。
【0059】
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置140について図11乃至図13に基づき説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
図11に示すように、シート分離装置140には、上述の第一実施形態とは形状が異なる支持部材141が備わっている。
【0061】
支持部材141には、分離爪124の回動支点となる穴が形成される支点141aと係合ピン128が係止される円弧状の長穴141bが形成されている。即ち、ガイド部材126が支点141aを中心に図11中時計方向に回動可能な構成になっている。
【0062】
通常、ガイド部材126はその自重及び挿入された係合ピン128の重さによって反時計方向に回動し、係合ピン128が支持部材141の長穴141bの下端に当接した状態で位置が保たれている。
【0063】
次に、図12及び図13に基づきシート分離装置140の動作について説明する。
【0064】
図12に示すように、蛇腹ジャムが発生した場合、蛇腹状の記録シートPがガイド部材126のガイド部126bに当接する。この当接力はガイド部材126の重さに比して極めて大きく、ガイド部材126は分離爪124の支軸B124dと同軸の支軸A124cに回動可能に軸支されているため、ガイド部材126は支点141aを中心に時計方向に回動する。
【0065】
すると、ガイド部材126の分離爪当接部126dが分離爪124に当接して分離爪124は弾性部材125の付勢力に抗して支軸B124dを中心に時計方向に回動する。即ち、ガイド部材126の移動に連動して分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119の表面から離間する。
【0066】
その後、記録シートPは加熱ローラ119及び加圧ローラ120が完全に停止するまで搬送され、図13に示すように用紙搬送路130内には更に複数に折り畳まれた記録シートPが詰まった状態になる。この時、ガイド部材126及び分離爪124は折り畳まれた記録シートPによって持ち上げられ、分離上ガイド121の上方へ退避する。
【0067】
(第四の実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置150について図14及び図15に基づき説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0068】
図14に示すように、シート分離装置150には、上述の第一実施形態とは形状が異なるガイド部材151と支持部材152が備わっている。
【0069】
ガイド部材151には、加熱ローラ119に当接するローラ当接部151eが形成されている。又、支持部材152には、分離爪124の支軸B124dが移動可能に軸支されるU字溝152a(U字型の穴でも良い)が形成されている。
【0070】
ガイド部材151は分離爪の支軸B124dと同軸の支軸A124cに回動可能に軸支されている。ガイド部材151はその自重により、支軸A124cを中心に図14中反時計方向に回動し、ローラ当接部151eが加熱ローラ119の表面に当接した状態で位置を保っている。
【0071】
次に、図15に示すように、蛇腹ジャムが発生した場合には上述の第一実施形態と同様に波打った記録シートPがガイド部材151のガイド部151bに当接する。この当接力はガイド部材151の自重及び、弾性部材125の付勢力の分力に比して極めて大きいため、ガイド部材151と分離爪124は共に支持部材152のU字溝152aに沿って右斜め上方向に移動する。
【0072】
その後、更に記録シートPが複数に折り畳まれて詰まった状態になると、上述の第一実施形態と同様にガイド部材151と分離爪124は分離上ガイド121の上方に完全に退避する。本実施形態においては、分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119から離間しないが、分離爪に蛇腹状の記録シートPが当接する以前に分離部124aが用紙搬送路130の上方に退避するため、加熱ローラ119に傷が発生するのを防止できる。
【0073】
上述したように、第一の実施形態乃至第四の実施形態によれば、定着装置の下流側で記録シートのジャムが発生した場合、蛇腹状になったシートが分離爪に当接する前にガイド部材に当接してガイド部材が退避し、その退避に連動して分離爪の先端が加熱ローラから離間するため、ローラ表面に分離爪による傷の発生を防ぐことが可能となる。
【0074】
又、分離爪先端が用紙搬送路から退避するため、蛇腹状になった記録シートの当接によって分離爪先端がダメージを受けることが無いため、シートの分離性能を維持できる。
【0075】
更に、記録シート先端の分離が正常に行われない場合に、分離爪にシートによる過度な荷重が加わっても分離爪が加熱ローラから離間するため、分離爪によるローラ傷の発生を防ぐことが可能である。
【0076】
又、分離爪によってローラから剥離分離された記録シートを分離爪の幅よりも広いガイド部材で案内するため、線圧を軽減させることができ画像不良の発生を防ぐことが可能となる。
【0077】
更に、分離爪によってローラから剥離分離された記録シートが搬送されるときの分離爪への当接圧が軽減されるため、分離爪によるローラ表面の摩耗を軽減でき、ローラの寿命を延ばすことが可能となる。
【0078】
又、容易な構成であるため、従来に比べて安価で信頼性の高いシート分離装置を供給できる。
【0079】
(第五の実施形態)
次に、本発明の第五の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置160について図16乃至図22に基づき説明する。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0080】
本実施形態のシート分離装置160は、分離部材たる分離爪124、付勢部材たる弾性部材125、ガイド部材161、支持部材162、係合ピン128、ストッパ129等から構成されている。
【0081】
分離爪124の一端側には、加熱定着された記録シートPを加熱ローラ119から剥離分離するための分離部124a、他端側には弾性部材125を係止する係止部124b、分離された用紙を案内するガイド部124eが設けられている。又、支軸A124c及び支軸B124dが同軸上に形成されている。
【0082】
ガイド部材161には、分離爪124の支軸A124cに回動可能に軸支される穴161a、分離爪124によって分離された記録シートPを分離上ガイド121に案内するガイド部161b、係合ピン128が挿入される穴161c、分離爪124が当接する分離爪当接部161dが形成されている。
【0083】
支持部材162には、分離爪124の支軸B124dが移動可能に軸支されるU字溝162a(長丸穴でも良い)、係合ピン128が係合するカム穴162b、弾性部材125が係止される係止部162cが形成されている。係合ピン128の両端にはストッパ129が装着されている。
【0084】
上述の構成により、分離爪124は弾性部材125の付勢力により支軸B124dを中心に図16において反時計方向に回動し、分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面に当接する。
【0085】
又、支軸B124dは弾性部材125の付勢力の分力(図16中左斜め下方向)により、支持部材162のU字溝162aの底部に当接して分離爪124の位置が保たれる。
【0086】
一方、ガイド部材161はその自重及び係合ピン128の重さにより分離爪124の支軸A124cを中心に反時計方向に回動する。そして、ガイド部材161のローラ当接部161eが形成されており、加熱ローラ119に当接して位置が保たれる。このとき、係合ピン128は支持部材162のカム穴162bの右側端部とは当接しないようになっている。
【0087】
分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119に貼り付いた用紙の先端を引き剥がすため鋭利な形状をしている。この鋭利な部分が加熱ローラ119に所定圧で当接しているため、分離爪124に予想しない過大な当接圧が加わると加熱ローラ119に容易に突き刺さったり、加熱ローラ119を傷つけてしまう。又、分離爪124の分離部124aは鋭利であるがために破損し易く、加熱ローラ119に過大な当接圧で接触したり、ジャムしたシート材が接触することによって破損してしまうと確実に分離が行われなくなってジャムになる。
【0088】
本実施例においては、ガイド部材161のローラ当接部161eが加熱ローラ119に当接する構成であるため、ガイド部材161と分離爪124の分離部124aとの位置関係を精度良く保つことができる。すなわち、分離爪124の分離部124aのぎりぎりまでガイド部材161を近づけることができるため、分離爪124の大部分を被うことができる。又、ガイド部材161のローラ当接部161eは加熱ローラ119に過大な当接圧で接触してもローラ表面を傷つけないように滑らかな形状をしている。
【0089】
以上のような構成であるため、分離爪124及びガイド部材161は分離上ガイド121の切り欠き穴121aからその一部が突出した状態を保ち、分離爪124の分離部124aによって加熱ローラ119から分離された記録シートPを下流側の定着排紙ローラ対123へ案内することができる。
【0090】
次に、図19及び図20に基づきシート分離装置160の動作について説明する。
【0091】
未定着トナー像が転写された記録シートPは、加熱ローラ119及び加圧ローラ120に挟持されて加熱されながら搬送されるが、加熱された後の記録シートPはカールが大きくなり下流側の搬送路においてジャムが起こりやすい。
【0092】
通常、定着装置の下流側直後でジャムが発生すると、シート検出手段(図示せず)により装置本体が停止するようになっている。
【0093】
しかし、イナーシャの大きい加熱ローラ119や加圧ローラ120はすぐに回転を停止することができないため、図19に示すように分離上ガイド121と分離下ガイド122とから形成される用紙搬送路130内で記録シートPが蛇腹状になる。
【0094】
するとこの蛇腹状の記録シートPがガイド部材161のガイド部161bに当接する。この当接力はガイド部材161の重さに比べて極めて大きいため、ガイド部材161は、その当接部161eが加熱ローラ119表面に接触しながら上方に持ち上がる。このとき、ガイド部材161のローラ当接部161eが加熱ローラ119に過大な圧で当接するが、ローラ当接部161eは滑らかな形状であるため加熱ローラ119を傷つけることはない。ガイド部材161は分離爪124の支軸B124dと同軸の支軸A124cに軸支されているため、ガイド部材161が移動すると分離爪124も移動する。
【0095】
従って、分離爪124の支軸B124dが支持部材162のU字溝162aに沿って上方に移動するため、ガイド部材161と分離爪124は共に図19中右斜め上方向に移動する。一方、ガイド部材161が図19中右斜め上方向に移動すると、ガイド部材161に挿入されている係合ピン128が支持部材162に形成されたカム穴162bの右側端部に当接する。カム穴162bの形状は、ガイド部材161が分離爪124と共にU字溝162aに沿って移動するにつれてガイド部材161が支軸A124cを中心に時計方向に回動するように構成されている。ガイド部材161がシート材の当接によって所定量移動すると、ガイド部材161の分離爪当接部161dが分離爪124に当接し、分離爪124は弾性部材125の付勢力に抗して支軸B124dを中心に時計方向に回動する。即ちガイド部材161の移動に連動して分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面から離間する。
【0096】
その後、記録シートPは加熱ローラ119及び加圧ローラ120が完全に停止するまで搬送され、図20に示すように用紙搬送路130内に更に複数に折り畳まれた記録シートPが詰まった状態になる。この時、ガイド部材161及び分離爪124は折り畳まれた記録シートPによって持ち上げられ、用紙搬送路130から退避する。
【0097】
よって、蛇腹ジャムが発生しても分離爪124のガイド部124eのほとんどがガイド部材161によって被われ、記録シートPが接触しにくい構成になっている。従って、分離爪124が記録シートに接触するよりも早く加熱ローラ119表面から離間するため、加熱ローラ119の表面が傷つくのを防止できる。
【0098】
又、ガイド部材161の一部が加熱ローラ119に当接しているため、その当接部161eと分離爪124の分離部124aとの位置精度が向上するため、記録シートPの先端がガイド部材161のローラ当接部161eに引っ掛かることがなくなり、ジャムや記録シート先端の折れといった問題を防止することが可能となる。
【0099】
又、ガイド部材161の移動に伴って分離爪124の支軸124dが支持部材162のU字溝162aに沿って上方に移動すると、ガイド部材161の分離爪当接部161dが分離爪124に当接するまでは分離爪124の分離部124aは加熱ローラ119から離間せず、加熱ローラ119の表面に沿いながら上方に移動する。支持部材162に形成されているU字溝162aの形状は、分離爪124の支軸124dが移動して、支軸124dがどの位置にあってもその分離部124a(ローラ当接部)での接線に対して支軸124dが必ず加熱ローラ119側に位置するように構成されているため、分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119に食い込むことは無い。
【0100】
装置本体100が完全に停止して用紙搬送路130内に滞留している記録シートPを除去すると、ガイド部材161と分離爪124は弾性部材125の作用により図16に示す初期の状態に復帰する。
【0101】
又、図21に示すように記録シートP先端の剥離分離が正常に行われない場合、分離爪124は記録シートPの当接力によって上方に持ち上げられる。分離爪124がU字溝162aに沿って上方に移動するとガイド部材161も移動し、上述した作用と同じように分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119表面から離間するため、傷が発生するのを防止することができる。
【0102】
更に、図22に示すように、記録シートPは分離爪124によって加熱ローラ119から剥離分離されながら搬送されるため、その先端が定着排紙ローラ対123に挟持搬送されるまでは、ガイド部材161や分離爪124に当接し易い。特に記録シートPの印字面(図中上面)に印字比率の高いパターンが印字されている場合、印字面が分離爪に擦れて画像不良といった問題が発生し易い。しかし、本実施形態によれば、分離爪124に比べて幅が広いガイド部材161があるため、記録シートPが当接した時の線圧を軽減することができ、画像不良が発生しにくくなる。
【0103】
又、分離爪124の分離部124aを除く大部分がガイド部材161によって被われているため、加熱ローラ119から剥離分離された記録シートPが分離爪124に当接しにくい。即ち、記録シートPを剥離分離しているときの分離爪124の加熱ローラ119への当接圧が軽減されるため、ローラ表面の摩耗を軽減でき加熱ローラ119の寿命、即ち定着装置113の寿命を延長することが可能となる。
【0104】
本実施形態においては、一組のシート分離装置について説明したが、使用する記録シートの幅に応じて複数個のシート分離装置160を加熱ローラ119の軸線方向に配列しても良い。又、加圧ローラ120側にも配列しても良いし、加熱ローラ119及び加圧ローラ120の両側に配列しても良い。又、本実施形態の定着装置113は、加熱ローラを有するローラ定着器を用いたが、これに限らずフィルムを用いたサーフ定着器や誘導加熱体を用いた定着器でも良い。更には、定着装置に限らず、シート状のものを搬送する装置に本実施形態のシート分離装置160を組み合わせた構成でも良い。
【0105】
(第六の実施形態)
次に、本発明の第六の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置170について図23乃至図25に基づき説明する。尚、図23はシート分離装置170の概略構成を示す模式的断面図であり、図24はシート分離装置170の右側面図である。第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0106】
図23に示すように、シート分離装置170には、分離爪124を支持する上述の第一実施形態とは形状が異なる支持部材171が備えられている。
【0107】
支持部材171の両側は、分離爪124が退避移動した時に分離爪124の分離部124aを完全に被うように下方に延びたガイド部171dが形成されている。又、ガイド部材161のガイド部161bは、支持部材171のガイド部171dよりも突出した状態を保っている。
【0108】
次に、図25に示すように、蛇腹ジャムが発生した場合には、上述の第五実施形態と同様に、波打った記録シートPがガイド部材161のガイド部161bに当接することによって、ガイド部材161の移動に連動して分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面から離間する。
【0109】
その後、更に記録シートPが複数に折り畳まれて詰まった状態になると、上述の第一実施形態と同様にガイド部材161と分離爪124は記録シートPに持ち上げられて退避離間する。この時、分離爪124は支持部材171内に完全に格納される。又、記録シートPが加熱ローラ119と支持部材171との間に入り込んでも分離爪124の分離部124aに蛇腹状の記録シートPが接触しない。すなわち、分離爪124の分離部124aに記録シートPによる過大な当接圧が加わらないため、分離部124aが破損するのを防止できる。
【0110】
よって、上述したように、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、定着装置の下流側で記録シートのジャムが発生した場合、蛇腹状になったシートが分離爪に当接する前にガイド部材に当接してガイド部材が退避し、その退避に連動して分離爪の先端が加熱ローラから離間するため、加熱ローラ表面に分離爪による傷の発生を防ぐことが可能となる。
【0111】
又、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、ガイド部材と分離爪の位置精度が向上するため、記録シートがガイド部材の当接部に引っ掛かることがなくなり、ジャムや記録シート先端の折れといった問題を防止することが可能となる。
【0112】
更に、第六の実施形態によれば、退避時に分離爪先端が支持部材内に収納されるので、蛇腹状になった記録シートが分離爪の分離部に接触して過大な当接圧によって分離部が破損するのを防止することができるので、シートの分離性能を長期間維持できる。
【0113】
又、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、分離爪退避時にその分離部が加熱ローラ表面から逃げ勝手になる方向に移動しながら離間するため、分離爪が加熱ローラ表面から完全に離間するまでの間に発生する傷を防ぐことが可能となる。
【0114】
更に、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、加熱ローラから記録シート先端の分離が正常に行われない場合に、分離爪に記録シートによる過度な荷重が加わっても分離爪が加熱ローラから離間するため、分離爪による加熱ローラの傷の発生を防ぐことが可能である。
【0115】
又、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、分離爪によって加熱ローラから剥離分離された記録シートを分離爪の幅よりも広いガイド部材で案内するため、記録シートに作用する面圧を軽減させることができ画像不良の発生を防ぐことが可能となる。
【0116】
更に、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、分離爪によって加熱ローラから剥離分離された記録シートが搬送されるときの分離爪への当接圧が軽減されるため、分離爪による加熱ローラ表面の摩耗を軽減でき、加熱ローラの寿命を延ばすことが可能となる。
【0117】
又、第五の実施形態又は第六の実施形態によれば、容易な構成であるため、従来に比べて安価で信頼性の高いシート分離装置を供給できる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回転体の記録材搬送方向の下流側でジャムが発生した場合、蛇腹状に波打った記録材によって分離部材が付勢されることによる回転体の表面に発生する傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図3】図2の定着装置に備えられた記録材分離装置の上視図である。
【図4】図2の定着装置に備えられた記録材分離装置の右側面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第一の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第一の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第二の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の第二の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の第三の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図12】本発明の第三の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図13】本発明の第三の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図14】本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図15】本発明の第四の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図16】本発明の第五の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図17】図16の定着装置に備えられた記録材分離装置の上視図である。
【図18】図16の定着装置に備えられた記録材分離装置の右側面図である。
【図19】本発明の第五の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図20】本発明の第五の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図21】本発明の第五の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図22】本発明の第五の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【図23】本発明の第六の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図24】図23の定着装置に備えられた記録材分離装置の右側面図である。
【図25】本発明の第六の実施形態における記録材分離装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
100 レーザビームプリンタ(画像形成装置)
113 定着装置
117 シート分離装置(記録材分離装置)
119 加熱ローラ(回転体)
120 加圧ローラ(回転体)
124 分離爪(分離部材)
124a 分離部(接触部)
125 弾性部材(付勢部材)
126 ガイド部材
127 支持部材
130 用紙搬送路(搬送路)
131 ガイド部材
132 支持部材
133 シート分離装置(記録材分離装置)
140 シート分離装置(記録材分離装置)
141 支持部材
150 シート分離装置(記録材分離装置)
151 ガイド部材
152 支持部材
160 シート分離装置(記録材分離装置)
161 ガイド部材
162 支持部材
170 シート分離装置(記録材分離装置)
171 支持部材
P 記録シート(記録材)

Claims (8)

  1. 互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に上記回転体から分離する記録材分離装置であって、上記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて上記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され上記回転体との接触時に上記回転体から上記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を上記回転体に向けて付勢する付勢部材と、上記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備える記録材分離装置において、ガイド部材は、該ガイド部材が上記搬送方向に対して垂直方向にニップ部通過後の記録材から所定以上の付勢力を受けた際に上記垂直方向に退避するよう構成され、分離部材は、該退避に連動して回転体との当接部が付勢部材の付勢力に抗して上記垂直方向に退避するよう構成されていることを特徴とする記録材分離装置。
  2. 分離部材は、退避時に回転体との接触部が該回転体と離間するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録材分離装置。
  3. 分離部材は、退避時に回転体との接触部が記録材の搬送路から退避するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録材分離装置。
  4. 互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に上記回転体から分離する記録材分離装置であって、上記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて上記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され上記回転体との接触時に上記回転体から上記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を上記回転体に向けて付勢する付勢部材と、上記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備える記録材分離装置において、ガイド部材は、該ガイド部材が上記搬送方向に対して略垂直方向にニップ部通過後の記録材から所定以上の付勢力を受けた際に上記略垂直方向に退避するよう構成され、分離部材は、該退避に連動して回転体との当接部が付勢部材の付勢力に抗して上記略垂直方向に退避して上記回転体と離間するよう構成されていることを特徴とする記録材分離装置。
  5. 回転体に隣接して配設され分離部材を該回転体の軸線に平行な軸線にて回動自在に支持する支持部材を備え、該支持部材は、上記分離部材の退避時に上記分離部材の上記回転体との接触部を格納して保護するよう形成されていることを特徴とする請求項4に記載の記録材分離装置。
  6. 分離部材は、移動可能な回動支点を備え、その回動支点の移動範囲は分離部材の回転体との接触部での接線に対して必ず回転体側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の記録材分離装置。
  7. 未定着像を担持する記録材を一対の回転体によるニップ部で挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより上記未定着像を上記記録材に定着させる定着装置であって、互いに圧接回転する一対の回転体と、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の記録材分離装置とを備えることを特徴とする定着装置。
  8. 一連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記録する画像形成装置であって、請求項7に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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